JP2001034842A - 商品販売データ処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の構成商品からなる代表商品の入力作業
を迅速かつ正確に行える商品販売データ処理装置を提供
する。 【解決手段】 複数の商品コードを代表する代表商品コ
ードと各構成商品コードとを対応させてコードリンクテ
ーブルに設定記憶可能、入力された商品コードが代表商
品コードであると判別された場合にコードリンクテーブ
ルを参照して当該代表商品コードに対応する各構成商品
コードを抽出しつつ、商品ファイルを参照して当該各構
成単品ごとに商品登録を実行可能に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、単品ごとの商品コ
ードを入力可能かつ商品ファイルを参照して入力された
商品コードに対応する商品データを取得しつつ単品ごと
に商品登録可能に形成された商品販売データ処理装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、電子キャッシュレジスタ型の商
品販売データ処理装置では、スキャナを用いて単品ごと
の商品コードが入力されると、自機内または上位機内の
商品ファイルを参照して入力された商品コードに対応す
る商品データ（商品名，単価等）を取得し、売上ファイ
ルに単品ごとに商品登録（記憶）する。

【０００３】そして、顧客買上商品（販売商品）の全て
についての単品ごとの商品登録後に、１取引終了宣言と
しての締め操作が成されると、合計金額，釣銭の算出等
を含む現金会計処理が実行される。レシートが印刷発行
され、ドロワも開放される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、商品販売の
実際においては、複数の商品を１セットとして販売する
場合が多い。例えば、商品Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄを購入した場
合には、商品サービス券を付与する。メニュー（商品）
Ｌ，Ｍ，Ｎ，Ｏを含む定食（商品）を注文すると、サラ
ダをサービスする場合である。

【０００５】しかし、入力された単品ごとの商品コード
に対応する商品データを取得しつつ単品ごとに商品登録
する従来装置では、１セットを構成する複数の商品を覚
えかつその度に構成商品の全ての商品コードを順番に入
力しなければならない。すなわち、入力時間が長くなる
ので業務能率が低くかつ入力ミスも生じ易い。また、顧
客サービスも低下する。

【０００６】本発明の目的は、複数の構成商品からなる
代表商品の入力作業を迅速かつ正確に行える商品販売デ
ータ処理装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、単品
ごとの商品コードを入力可能かつ商品ファイルを参照し
て入力された商品コードに対応する商品データを取得し
つつ単品ごとに商品登録可能に形成された商品販売デー
タ処理装置において、複数の前記商品コードを代表する
代表商品コードと当該代表商品コードで代表される各構
成商品コードとを対応させてコードリンクテーブルに設
定記憶可能であるとともに、代表商品コードを入力可能
かつ入力された商品コードが代表商品コードであるか否
かを判別可能に形成し、入力された商品コードが代表商
品コードであると判別された場合に、コードリンクテー
ブルを参照して当該代表商品コードに対応する各構成商
品コードを抽出しつつ前記商品ファイルを参照して当該
各構成単品ごとに前記商品登録を実行可能に形成された
商品販売データ処理装置である。

【０００８】かかる発明では、予めコードリンクテーブ
ルに、代表商品に付けた代表商品コードと，この代表商
品を構成する複数の構成商品の各構成商品コードとを対
応させて、設定記憶しておく。

【０００９】ここで、入力された商品コードが代表商品
コードであると判別した場合には、コードリンクテーブ
ルを参照して当該代表商品コードに対応する各構成商品
コードを抽出しつつ、商品ファイルを参照して当該各構
成単品ごとの商品登録を実行する。なお、入力された商
品コードが代表商品コードでない場合は、当該商品コー
ドに対応する単品のみが商品登録される。

【００１０】したがって、複数の構成商品からなる代表
商品つまりセット商品の入力作業を１回で行える。すな
わち、代表商品の入力作業を迅速かつ正確に行えるか
ら、業務能率および顧客サービスを向上できる。

【００１１】また、請求項２の発明は、前記代表商品コ
ードを入力して実行した前記商品登録に係り発行される
レシートの商品名には当該代表商品名および当該各構成
単品名が印刷可能に形成された商品販売データ処理装置
である。

【００１２】かかる発明では、代表商品を入力して複数
の構成商品についての商品登録を実行すると、この締め
操作後に発行されるレシートには、当該代表商品名とと
もに各構成単品名が印刷される。したがって、請求項１
の発明の場合と同様な作用効果を奏することができるこ
とに加え、さらに代表商品の明細（各構成単品名）を正
確に知ることができる。

【００１３】さらに、請求項３の発明は、前記レシート
に印刷された各構成単品名に対応させて当該各単価が印
刷可能に形成されかつ前記代表商品の単価が各構成単品
単価の合計として印刷可能に形成された商品販売データ
処理装置である。

【００１４】かかる発明では、代表商品を入力して複数
の構成商品についての商品登録を実行すると、当該代表
商品の単価は各構成単品単価の合計として求められる。
そして、締め操作後に発行されるレシートには、代表商
品名，各構成単品名および当該各構成単品単価が印刷さ
れるとともに、代表商品の単価が各構成単品単価の合計
として印刷される。

【００１５】したがって、請求項２の発明の場合と同様
な作用効果を奏することができることに加え、さらに商
品ファイルの各商品データ（単価）を変更しないで複数
構成商品を１セットとした代表商品の販売を簡単に行え
る。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。本商品販売データ処理装置
は、図１に示すごとく、基本的構成が複数の電子キャッ
シュレジスタ１０と各レジスタ１０とデータ通信回線３
５を介して接続されたストアコントローラ（上位機）３
０とから形成され、複数の商品コードを代表する代表商
品コードと当該代表商品コードで代表される各構成商品
コードとを対応させてコードリンクテーブル２６Ｌに設
定記憶可能であるとともに、入力商品コードが代表商品
コードであると判別された場合にコードリンクテーブル
２６Ｌを参照して当該代表商品コードに対応する各構成
商品コードを抽出しつつ商品ファイル１３Ｆを参照して
当該各単品ごとに商品登録を実行可能に形成されてい
る。

【００１７】図１において、電子キャッシュレジスタ１
０は、ＣＰＵ１１，ＲＯＭ１２，ＲＡＭ１３，時計回路
１４，商品に付されたバーコードから商品コードを読取
るスキャナ１９（スキャナ回路１５），キーボード２０
（キーボード回路１６），キャッシャー用表示器２１Ｃ
ＨＲおよび客用表示器２１ＣＳＴからなる表示器２１
（表示制御回路１７），入出力回路（Ｉ／Ｏ）１８を介
して接続されたプリンタ２２（プリンタ駆動回路２４）
および自動開放型のドロワ２３（ドロワ開放装置２
５），ハードディスク装置（ＨＤＤ）２６，フロッピー
（登録商標）ディスク装置（ＦＤＤ）２７および上位機
（ストアコントローラ３０）とデータ通信回線（ＬＡ
Ｎ）３５を介してデータ通信を行うインターファイス
（Ｉ／Ｆ）２９を含み、商品登録，会計処理等に関する
各機能を実行可能である。

【００１８】ＲＡＭ１３には、図２に示す商品ファイル
１３Ｆが設けられている。この商品ファイル１３Ｆに
は、商品コード（ＰＬＵコード）と名称（商品名）と単
価と税区分等を含む単品ごとの商品データを設定記憶す
ることができる。なお、この商品ファイル１３Ｆの代わ
りにストアコントローラ３０内の商品マスターファイル
（図示省略）を利用するように構築してもよい。

【００１９】ＨＤＤ２６内には、図３に示すコードリン
クテーブル２６Ｌが形成され、ＲＡＭ１３に展開させて
利用される。このコードリンクテーブル２６Ｌには、項
目名称欄，ＰＬＵコード欄および代表商品名欄が設けら
れ、複数の商品コード（例えば、“２００００００００
００１３”，“３００００００００００１４”，…）を
代表する代表商品コード（例えば、“１０００００００
０００１２”）と当該代表商品コードで代表される各構
成商品コード（“２００００００００００１３”，“３
００００００００００１４”，…）とを対応させて設定
記憶することができる。

【００２０】つまり、図３に示す代表商品（“お得なバ
ーガーコンボセット”）を、図２に示す５個の商品（単
品）すなわち“ハンバーガー”，“ジュース”，“ポテ
ト”，“ナゲット”および“アップルパイ”を１セット
とした構成と定義し、当該各構成商品コード（“２００
００００００００１３”，…，“６０００００００００
０１７”）を代表商品コード（“１０００００００００
０１２”）に対応させたリンク１コード，…，リンク５
コードとして設定しておく。

【００２１】この代表商品（“お得なバーガーコンボセ
ット”）は、複数（５つ）の商品を１回の入力作業で入
力可能とするために導入されたものであるから、図２に
示すように商品ファイル１３Ｆには単品として設定記憶
されていない。

【００２２】また、当該構成商品［“ハンバーガー”，
“ジュース”，“ポテト”，“ナゲット”および“アッ
プルパイ”］の各単価は、代表商品（“お得なバーガー
コンボセット”）の構成商品であるか否かに関係なく一
定である。つまり、代表商品（セット商品）として商品
登録するために、単価変更等を必要としない。

【００２３】ここに、判別手段（ＣＰＵ１１，ＲＯＭ１
２）は、コードリンクテーブル２６Ｌを参照して、スキ
ャナ１９を用いて入力（図４のＳＴ１０でＹＥＳ）され
た商品コードが代表商品コードであるか否かを判別する
（ＳＴ１１）。

【００２４】抽出手段（ＣＰＵ１１，ＲＯＭ１２）は、
入力された商品コードが代表商品コードであると判別さ
れた場合（ＳＴ１１のＹＥＳ）に、図３のコードリンク
テーブル２６Ｌを参照（ＳＴ１２）して、当該代表商品
コード（“１００００００００００１２”）に対応する
各構成商品コード（“２００００００００００１３”，
“３００００００００００１４”，…，“６０００００
０００００１７”）を抽出する（ＳＴＴ１３）。

【００２５】構成商品登録制御手段（ＣＰＵ１１，ＲＯ
Ｍ１２）は、図２の商品ファイル１３Ｆを参照（ＳＴ１
４）して、当該各単品（“ハンバーガー”，“ジュー
ス”，“ポテト”，“ナゲット”および“アップルパ
イ”）ごとに商品登録（ＳＴ１５）を実行（ＳＴ１６の
ＹＥＳ）する。

【００２６】なお、代表商品コードでない場合（ＳＴ１
１のＮＯ）は、単品として商品登録される（ＳＴ１７，
ＳＴ１８）。

【００２７】１取引終了宣言としての締め操作（ＳＴ１
９のＹＥＳ）が行われると、合計金額，釣銭金額の算出
等を含む会計処理（ＳＴ２０）が実行される。これら取
引データは、表示器２１に表示される。ドロワ２３が自
動開放される。

【００２８】そして、代表商品について商品登録（ＳＴ
１５）であった場合（ＳＴ２１のＹＥＳ）は、ＳＴ２５
で発行される図５に示すレシートに代表商品名（“お得
なバーガーコンボセット”）および各構成商品名（“ハ
ンバーガー”，“ジュース”，“ポテト”，“ナゲッ
ト”および“アップルパイ”）が印刷（ＳＴ２２，ＳＴ
２４のＹＥＳ）される。単価は、当該各構成商品の各単
価（“３００”，“２５０”，“２００”，“１００”
および“１５０”）である。

【００２９】すなわち、プリンタ２２を駆動してレシー
トに印刷された各構成単品名に対応させて当該各単価が
印刷可能に形成され、さらに代表商品の単価が各構成単
品単価の合計（図５で、“小計”…￥１０００）として
印刷される（ＳＴ２２）。

【００３０】なお、代表商品コードでない場合（ＳＴ２
１のＮＯ）は、従来例の場合と同様に、単品商品名のみ
が印刷される（ＳＴ２３）。

【００３１】

【発明の効果】請求項１の発明によれば、入力された商
品コードが代表商品コードであると判別された場合に、
コードリンクテーブルを参照して当該代表商品コードに
対応する各構成商品コードを抽出しつつ商品ファイルを
参照して当該各単品ごとに商品登録を実行可能に形成さ
れた商品販売データ処理装置であるから、複数の構成商
品からなるセット商品つまり代表商品の入力作業を１回
で行える。よって、代表商品の入力作業を迅速かつ正確
に行えるから、業務能率および顧客サービスを向上でき
る。

【００３２】また、請求項２の発明によれば、レシート
の商品名には代表商品名および当該各構成単品名が印刷
可能に形成されているので、請求項１の発明の場合と同
様な効果を奏することができることに加え、さらに代表
商品の明細（各構成単品名）を正確に知ることができ
る。

【００３３】さらに、請求項３の発明によれば、レシー
ト上の各構成単品名に対応させて当該各単価が印刷され
かつ代表商品の単価が各構成単品単価の合計として印刷
可能に形成されているので、請求項２の発明の場合と同
様な効果を奏することができることに加え、さらに商品
ファイルの各商品データ（単価）を変更しないで複数構
成商品を１セットとした代表商品の販売を簡単かつ正確
に行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態を示すブロック図である。

【図２】同じく、商品ファイルを説明するための図であ
る。

【図３】同じく、コードリンクテーブルを説明するため
の図である。

【図４】同じく、代表商品登録動作等を説明するための
フローチャートである。

【図５】同じく、代表商品で商品登録した際のレシート
印刷内容例を説明するための図である。

【符号の説明】

１０ 電子キャッシュレジスタ（商品販売データ処理装
置） １１ ＣＰＵ １２ ＲＯＭ １３ ＲＡＭ １３Ｆ 商品ファイル ２０ キーボード ２６ ＨＤＤ ２６Ｌ コードリンクテーブル ３０ ストアコントローラ（商品販売データ処理装置）

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 単品ごとの商品コードを入力可能かつ商
   品ファイルを参照して入力された商品コードに対応する
   商品データを取得しつつ単品ごとに商品登録可能に形成
   された商品販売データ処理装置において、 複数の前記商品コードを代表する代表商品コードと当該
   代表商品コードで代表される各構成商品コードとを対応
   させてコードリンクテーブルに設定記憶可能であるとと
   もに、代表商品コードを入力可能かつ入力された商品コ
   ードが代表商品コードであるか否かを判別可能に形成
   し、入力された商品コードが代表商品コードであると判
   別された場合に、コードリンクテーブルを参照して当該
   代表商品コードに対応する各構成商品コードを抽出しつ
   つ前記商品ファイルを参照して当該各構成単品ごとに前
   記商品登録を実行可能に形成した、商品販売データ処理
   装置。
2. 【請求項２】 前記代表商品コードを入力して実行した
   前記商品登録に係り発行されるレシートの商品名には当
   該代表商品名および当該各構成単品名が印刷可能に形成
   されている請求項１記載の商品販売データ処理装置。
3. 【請求項３】 前記レシートに印刷された各構成単品名
   に対応させて当該各単価が印刷可能に形成されかつ前記
   代表商品の単価が各構成単品単価の合計として印刷可能
   に形成されている請求項２記載の商品販売データ処理装
   置。