JP2001031352A - 動く歩道 - Google Patents

動く歩道

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JP2001031352A
JP2001031352A JP11206406A JP20640699A JP2001031352A JP 2001031352 A JP2001031352 A JP 2001031352A JP 11206406 A JP11206406 A JP 11206406A JP 20640699 A JP20640699 A JP 20640699A JP 2001031352 A JP2001031352 A JP 2001031352A
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pallet
moving
pallet body
rail
groove
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JP11206406A
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Inventor
Kyoji Yamashita
恭司 山下
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IHI Corp
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Publication date
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  • Escalators And Moving Walkways (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者を対向する2方向へ安全に輸送し得る
動く歩道を提供する。 【解決手段】 チェーン22によって隣接するパレット
本体3Aを連結し、搬送部1A,1Bのスクリューロッ
ド16で移動するパレット本体3Aにより、後続のパレ
ット本体3Aを牽引し且つ突起部材3Cによって前方側
のパレット本体3Aを押し出して、一方の搬送部1Aで
のパレット本体3Aの移動方向と他方の搬送部1Bでの
パレット本体3Aの移動方向を逆向きにする。また、板
ばね部材3Dによりエッジ部材3Bの後端側を下方へ向
かって付勢し、エッジ部材3Bの上下への揺動を許容し
つつ、エッジ部材3Bを後続のパレット本体3Aの上面
に当接させて、滑らかに連なる歩道面を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空港や駅構内など
の公共施設に設置される動く歩道に係り、特に対向する
2方向のそれぞれへ利用者を輸送する動く歩道に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、既に実用化されている動く歩道に
は、歩道一端及び歩道他端の左右にスプロケットを枢支
し、歩道左側の各端スプロケット、並びに右側の各端ス
プロケットのそれぞれに無端状チェーンを巻き掛け、利
用者が搭乗可能な多数のパレットの左右端部を無端状チ
ェーンに係止し、スプロケットの回動によって、多数の
パレットを周回させるものがある。
【0003】この動く歩道では、周回経路の上側(キャ
リヤ側)を移動するパレットによって、歩道一端から歩
道他端へ利用者を輸送するが、周回経路の下側(リター
ン側)を移動するパレットは、利用者の輸送には寄与せ
ず、利用者を対向する2方向へ同時に輸送することはで
きない。
【0004】また、動く歩道の他の例には、特公昭56
−257号公報に掲載されているものがある。
【0005】上記の公報に掲載の動く歩道は、図17〜
図21に示すように、歩道延長方向に延びる収納溝10
1を有するガイドレール102と、上面に歩道延長方向
に延びる走行溝103を有し且つガイドレール102の
上部に収納溝101の左右に位置するように取り付けら
れたガイド板104と、利用者が搭乗可能なパレット1
05と、走行溝103に沿って転動し得るように球受け
106を介してパレット105下面の左右部分に枢支さ
れた鋼球107と、歩道延長方向に延び且つガイドレー
ル102の収納溝101内に配置されたねじ軸108と
を備えている。
【0006】ねじ軸108は、屈曲性を具備するように
鋼線などを束ねて構成されている。
【0007】ねじ軸108のねじ山109は、ピッチが
小さい部分Sとピッチが大きい部分Lとを有し、ピッチ
が小さい部分Sが、パレット105に対する利用者の乗
降場所付近に設けられ、ピッチが大きい部分Lが、乗降
場所間に設けられている。
【0008】ねじ軸108の一端には、モータ110の
駆動軸が接続され、ねじ軸108の他端は、軸受111
によって枢支されている。
【0009】パレット105の下面の前端寄り部分と後
端寄り部分とのそれぞれには、パレット105移動方向
に延びる長溝112が形成されている。
【0010】この長溝112には、パレット105移動
方向に延びる軸113を介して支持枠114の上部が前
後へ移動し得るように取り付けられている。
【0011】また、各支持枠114の下部前端及び下部
後端部には、鋼球115がそれぞれねじ軸108のねじ
山109に当接するように枢支されている。
【0012】この動く歩道では、モータ110を作動さ
せると、ねじ軸108の回転に伴ってねじ山109の送
り方向へ支持枠114が押し出され、パレット105が
移動する。
【0013】パレット105の移動速度は、乗降場所付
近のねじ山109のピッチが小さい部分Sで低速にな
り、乗降場所間のねじ山109のピッチが大きい部分L
で高速になる。
【0014】パレット105が、ねじ山109のピッチ
が小さい部分Sからピッチが大きい部分Lへ移行する際
や、パレット105が、ねじ山109のピッチが大きい
部分Lからピッチが小さい部分Sへ移行する際には、支
持枠114が軸113に沿って前後へ移動し、パレット
105に取り付けられている2つの支持枠114の間隔
がねじ山109のピッチ変化に応じて調整される。
【0015】また、ねじ軸108が屈曲性を具備してい
るので、パレット105の移動経路を曲線にすることも
できる。
【0016】よって、図21に示すように、ねじ軸10
8を略環状に配置すれば、多数のパレット105を周回
させることも可能になる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
56−257号公報に掲載されている動く歩道では、移
動方向に隣接するパレット105が相互に接しておら
ず、利用者がパレット105に乗降するための考慮がな
されていない。
【0018】本発明は上述した実情に鑑みてなしたもの
で、利用者を対向する2方向へ安全に輸送し得る動く歩
道を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の動く歩道では、2ヶ所の円弧状の旋回部及
び両旋回部を結ぶ搬送部を有する略水平な移動経路と、
該移動経路上に前傾可能に配置され且つ移動経路を一方
向へ周回し得る多数のパレット本体と、移動経路の搬送
部のパレット本体移動方向下流寄り部分に配置され且つ
周方向に回動可能なスクリューロッドと、各パレット本
体に設けられ且つスクリューロッドのねじ溝に係合可能
な推力伝達部材とを備え、各パレット本体の下面に、移
動経路の旋回部において移動方向後方側のパレット本体
の前縁が当接可能な突起部材を設け、各パレット本体の
後端部にエッジ部材を、弾性部材を介して上下へ揺動可
能に且つ移動経路の搬送部において後方側のパレット本
体の前端部上面に重なるように取り付け、隣接するパレ
ット本体を紐状部材によって連結している。
【0020】本発明の動く歩道においては、紐状部材に
よって隣接するパレットを連結し、搬送部のスクリュー
ロッドで移動するパレットにより、後続のパレットを牽
引し且つ突起部材によって前方側のパレットを押し出し
て、一方の搬送部でのパレットの移動方向と他方の搬送
部でのパレットの移動方向を逆向きにする。
【0021】また、弾性部材によってエッジ部材を、後
続のパレットの前端上面へ押し付けるとともに、エッジ
部材の上下への揺動を許容し、滑らかに連なる歩道面を
形成する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例に基づいて説明する。
【0023】図1〜図16は本発明の動く歩道の実施の
形態の一例であり、この動く歩道は、環状に配置された
2本のレール11と、利用者が搭乗し得られ且つレール
11に沿って時計回りに周回可能な多数のパレット3
と、隣接するパレット3を連結するチェーン22及び弾
性緩衝機構25と、前記のパレット3をレール11の延
長方向へ移動させ得るスクリューロッド16,24,3
3と、利用者がパレット3に乗降する位置に設けた可動
ステップ63と、該可動ステップ63をパレット3の上
面に倣って上下に揺動させ得る倣い機構68とを備えて
いる。
【0024】まず、レール11、及びそれに付帯するガ
イドレール12の構成を、図1、図7〜図11によって
説明する。
【0025】レール11は、互いに平行に且つ水平に配
置された直線状の2ヶ所の搬送部1A,1Bと、両搬送
部1A,1Bの一端に連なる半円状部の旋回部1Cと、
両搬送部1A,1Bの他端に連なる半円状の旋回部1D
とで構成されている。
【0026】このレール11の所定部分は、基台14に
立設した架台23上に敷設されている。
【0027】旋回部1C,1Dの半径方向外側のレール
11の外方及び半径方向内側のレール11の内方には、
当該レール11に沿うように半円状に曲がったガイドレ
ール12が配置されている。
【0028】このガイドレール12の所定部分は、それ
ぞれのガイドレール12のレール11の外側に位置する
ように、基台14に立設した支柱13によって上方から
支持されている。
【0029】更に、レール11の旋回部1C,1D、並
びにガイドレール12は、乗降用のプラットホーム2
A,2Bによって上方から全体的に覆われている。
【0030】次に、パレット3、及びそれに付帯する部
材の構成を、図1〜図7、図10、図11によって説明
する。
【0031】パレット3は、その移動方向に延びる長尺
平板状のパレット本体3Aと、該パレット本体3Aの移
動方向後端部分に板ばね部材3Dを介して連結されたエ
ッジ部材3Bとによって構成されている。
【0032】パレット本体3Aの上面には、移動方向前
端から後端へ延びる複数の上側突条部3aが幅方向に等
間隔に形成され、パレット本体3Aの下面には、移動方
向前端から後端近傍部分へ延びる複数の下側突条部3b
が幅方向に等間隔に形成されている。
【0033】パレット本体3Aに対する上側突条部3a
及び下側突条部3bの位置は、移動方向の前後から見て
半ピッチずれており、上側突条部3a間の溝3cに他の
パレット本体3Aの下側突条部3bが嵌入し且つ下側突
条部3b間の溝3dに他のパレット本体3Aの上側突条
部3aが嵌入するようになっている。
【0034】上側突条部3aは、動く歩道などの搬送機
器に適用される法規に基づき設定され、また、下側突条
部3bは、長尺のパレット本体3Aの剛性の向上に寄与
して、前後への撓みを抑制する。
【0035】このパレット本体3Aは、それぞれ上側突
条部3a、溝3c、下側突条部3b、溝3dを有する複
数のアルミニウム合金押出し材を、左右に並列に接合し
たものであってもよい。
【0036】この場合、上側突条部3a及び下側突条部
3bがあるため、アルミニウム合金素材に対する押出し
成形加工を容易に行なうことできる。
【0037】エッジ部材3Bには、パレット本体3Aの
上側突条部3aに連なるように且つ移動方向後方側へ向
かって斜め下向きに突出する複数のエッジ突条部3e
と、上面がパレット本体3Aの溝3c及びエッジ突条部
3e間の溝3fに連なるように且つエッジ突条部3eよ
りも下方に位置するように移動方向後方側へ向かって他
のパレット本体3Aの溝3cに嵌入し得るように斜め下
向きに突出する複数の櫛歯3gとが形成されている。
【0038】上記のエッジ突条部3e及び櫛歯3gの側
面形状は、移動方向後方側へ向かって徐々に厚みが減少
する楔状に設定されており、エッジ突条部3eがパレッ
ト本体3Aの上側突条部3a上面に当接する際に、櫛歯
3gとパレット本体3Aの溝3cとの間に空隙が形成さ
れるようになっている。
【0039】このエッジ部材3Bの形成素材には、耐摩
耗性を具備したプラスチック材料を用いることが望まし
い。
【0040】エッジ部材3Bの移動方向前端部には、パ
レット本体3Aへ向かって突出するように、板ばね部材
3Dの一部が埋め込まれている。
【0041】板ばね部材3Dの突出部分は、パレット本
体3A後端部下側の非突条部形成面3iと、下側にパレ
ット本体3Aの下側突条部3bに応じた突条部3jが形
成された押え部材3Eの上面との間に配置され、両部材
3E,3Dを貫通するボルト3Fによりパレット本体3
Aに固定されている。
【0042】また、板ばね部材3Dは、エッジ部材3B
の後端側を下方へ向かって付勢する特性を有している。
【0043】更に、各パレット本体3Aの下面には、平
面形状が円形に形成された突起部材3Cが固着され、各
パレット本体3Aの前端部には、他のパレット本体3A
の突起部材3Cが嵌合し得る半円形の凹部3hが形成さ
れている。
【0044】パレット本体3Aの下面には、平面形状が
円形に形成された突起部材3Cが固着され、パレット本
体3Aの前端部には、該前端部が隣接するパレット本体
3Aの突起部材3Cが嵌合し得る半円形の凹部3hが形
成されている。
【0045】また、パレット本体3Aの下面には、スペ
ーサ4を介して幅方向に延びるビーム5が固着されてい
る。
【0046】ビーム5の後端寄り部分下面には、ブラケ
ット7を介して走行用ローラ6が、前記のレール11の
上面を転動し得るように装着されている。
【0047】ビーム5の前端部両側には、パレット移動
方向の前後から見て略L字形状を呈するアーム8の上端
部が固着されており、該アーム8の下端部には、ブラケ
ット9を介して傾斜角補正用ローラ10が、前記のガイ
ドレール12の下面を転動し得るように装着されてい
る。
【0048】ビーム5の下面には、2つのアーム15の
上端部が左右の走行用ローラ6の間に位置するように固
着されており、それぞれのアーム15の下端部には、横
行規制用ローラ21が、各レール11の相対する側面を
転動し得るように装着されている。
【0049】上述した多数のパレット3は、走行用ロー
ラ6がレール11の上面に接し且つ横行規制用ローラ2
1がレール11の側面に接するように配置され、それぞ
れのエッジ部材3Bが、後方側に隣接する他のパレット
3のパレット本体3Aの前端部に重なり合っている。
【0050】これにより、レール11の搬送部1A,1
Bでは、エッジ部材3Bの櫛歯3gが、移動方向後方側
に隣接する他のパレット本体3Aの溝3cに嵌合した状
態、あるいは、これに加えてパレット本体3Aの下側突
条部3bと溝3dとが、移動方向後方側に隣接する他の
パレット本体3Aの溝3cと上側突条部3aに相互に嵌
合した状態となる。
【0051】よって、隣接するパレット3の近接離反が
許容されるとともに、各パレット3の後端部が後続する
他のパレット3によって支持される。
【0052】これに加えて、板ばね部材3Dによりエッ
ジ部材3Bの後端側を下方へ向かって付勢しているの
で、エッジ部材3Bの上下への揺動を許容しつつ、該エ
ッジ部材3Bのエッジ突条部3eがパレット本体3Aの
上側突条部3aに接し且つエッジ部材3Bの櫛歯3gが
パレット本体3Aの溝3cに嵌入した状態を保持するこ
とができる。
【0053】レール11の旋回部1C,1Dでは、隣接
するパレット3が接近し且つ傾斜角補正用ローラ10が
ガイドレール12の下面を転動するため、各パレット3
が前傾状態となり、上側突条部3a及び溝3cに対する
溝3d、下側突条部3b、及び櫛歯3gの嵌合が解除さ
れる。
【0054】また、レール11の旋回部1C,1Dにお
いては、各パレット本体3Aの突起部材3Cに、当該パ
レット本体3Aに後続する他のパレット本体3Aの前縁
の凹部3hが嵌合する。
【0055】次に、スクリューロッド16,24,33
の構成を、図1、図7〜図14によって説明する。
【0056】スクリューロッド33は、レール11の搬
送部1Aの旋回部1C寄り部分と、レール11の搬送部
1Bの旋回部1D寄り部分との2ヶ所にも左右のレール
11の間に平行に位置するように配置されている。
【0057】このスクリューロッド33の端部は、先に
述べた架台23に設けた軸受(図示せず)に枢支され、
モータ(図示せず)から回転力が伝達されるようになっ
ている。
【0058】スクリューロッド33のねじ溝33aのピ
ッチは、パレット3移動方向上流寄り端部から下流寄り
端部へ向かって、乗降範囲S1、低速範囲M1、高速範
囲L1の順で徐々に拡がるように設定されている。
【0059】スクリューロッド24は、レール11の搬
送部1Aの中間部分と、レール11の搬送部1Bの中間
部分との2ヶ所に、左右のレール11の間に平行に位置
するように配置されている。
【0060】このスクリューロッド24の端部も、スク
リューロッド33と同様に、先に述べた架台23に軸受
(図示せず)を介して枢支され、モータ(図示せず)か
ら回転力が伝達されるようになっている。
【0061】スクリューロッド24のねじ溝24aのピ
ッチは、スクリューロッド33の高速範囲L1における
ねじ溝33aピッチと同等に設定されている。
【0062】スクリューロッド16は、レール11の搬
送部1Aの旋回部1D寄り部分と、レール11の搬送部
1Bの旋回部1C寄り部分との2ヶ所に、左右のレール
11の間に平行に位置するように配置されている。
【0063】このスクリューロッド16の端部は、先に
述べた架台23に設けた軸受20に枢支され、モータ
(図示せず)から回転力が伝達されるようになってい
る。
【0064】スクリューロッド16のねじ溝16aのピ
ッチは、パレット3移動方向上流側寄り端部から下流側
ヘ向かって、高速範囲L1、低速範囲M1、乗降範囲S
1の順で徐々に狭まるように設定されている。
【0065】更に、各パレット3に付帯するビーム5下
面中央部に設けた支持台17の下端には、移動用ローラ
(推力伝達部材)18が、先にのべた突起部材3Cの直
下に位置するように枢支されている。
【0066】この移動用ローラ18が、ねじ溝16a,
24a,33aに係合した状態でスクリューロッド1
6,24,33を回動させると、該スクリューロッド1
6,24,33の回動に応じた方向へ移動用ローラ18
が送り出され、これにより、パレット3がレール11の
搬送部1A,1Bに沿って移動する。
【0067】また、パレット3の移動速度は、ねじ溝1
6a,24a,33aのピッチに応じて、乗降範囲S
1、低速範囲M1、高速範囲L1の順で高くなる。
【0068】次に、チェーン22、及び弾性緩衝機構2
5の構成を、図1、図11、図15によって説明する。
【0069】弾性緩衝機構25は、ボルト28に遊嵌し
且つパレット3移動方向に圧縮され得るばね部材29
と、ボルト28の一端寄り部分に軸線方向へ移動可能に
外嵌し且つばね部材29の一端に当接する第1のばね座
27aと、該第1のばね座27aの反ばね部材寄りの端
面に当接するようにボルト28に螺合した第1のナット
28aと、ボルト28の他端寄り部分に軸線方向へ移動
可能に外嵌し且つばね部材29の他端に当接する第2の
ばね座26aと、該第2のばね座26aの反ばね部材寄
りの端面に当接するようにボルト28に螺合した第2の
ナット28bと、該第2のナット28bに当接するよう
にボルト28に螺合した第3のナット28cとによって
構成されている。
【0070】この弾性緩衝機構25は、ボルト28に対
する第2のナット28bの螺合状態を調整すると、第2
のばね座26aからのボルト28の突出長さが変化す
る。
【0071】第1のばね座27aには、ばね部材29の
内方に位置し且つボルト28の中間部分を周方向に取り
囲む内筒27が一体的に設けられ、第2のばね座26a
には、ばね部材29を周方向に取り囲む外筒26が一体
的に設けられている。
【0072】外筒26の反ばね座側の端部には、連結用
のフォーク部30aを有するプラグ30が挿入されてお
り、該プラグ30は、スプリングピン30bによって外
筒26に係止されている。
【0073】また、フォーク部30aには、リンク部材
32の一端がピン32aによって連結されている。
【0074】このリンク部材32の他端は、先に述べた
アーム8に固着したブラケット31の前端部に、略水平
なピン32bを介して連結されている。
【0075】ボルト28の他端部には、連結用のフォー
ク部28dが一体的に形成されている。
【0076】このフォーク部28dには、チェーン22
の後端部が、ピン22aを介して連結され、また、チェ
ーン22の前端部は、略水平なピン22bを介して前記
のブラケット31の後端部に連結されている。
【0077】これにより、各パレット3に付帯するアー
ム8と、当該パレット3に隣接する他のパレット3の付
帯するアーム8とが、ブラケット31、チェーン22、
弾性緩衝機構25、及びブラケット31を介して連結さ
れる。
【0078】次に、可動ステップ63、及び倣い機構6
8の構成を、図8、図10、図16によって説明する。
【0079】可動ステップ63は、乗降用のプラットホ
ーム2A,2Bからレール11の搬送部1A,1Bの端
部付近に位置しているパレット3の上方へ延びる固定ス
テップ64のそれぞれに対して配置されている。
【0080】可動ステップ63の先端部には、パレット
本体3Aの溝3c及びエッジ部材3Bの溝3fに嵌合し
得る櫛歯(図示せず)が形成され、可動ステップ63の
基端部には、略水平に左右へ突出する回転軸66が一体
的に設けられている。
【0081】この回転軸66は、固定ステップ64の先
端部近傍に設けた軸受67に、可動ステップ63の基端
部上面と固定ステップ64の先端部上面との間に大きな
間隙や段差が形成されないように、枢支されている。
【0082】倣い機構68は、基端部が回転軸66に固
着され且つ先端部が可動ステップ63側方に位置する上
部アーム69と、基端部が可動ステップ63の先端近傍
に設置したブラケット70にピン71を介して枢支され
且つ先端部が回転軸66よりもレール11の旋回部1
C,1D側に位置するように上部アーム69の下方に配
置された下部アーム72と、固定ステップ64の直下を
通過するパレット3の上面を転動し得るように下部アー
ム72の先端部に枢支された倣いローラ73と、一端が
上部アーム69の先端部にピン74を介して枢支され且
つ他端が下部アーム72の中間部にピン75を介して枢
支された連結部材76とによって、構成されている。
【0083】可動ステップ63の櫛歯から倣いローラ7
3の回転中心までの距離は、可動ステップ63及び固定
ステップ64の直下を通過しようとする隣接した2つの
パレット3の間隔と略等しく設定されている。
【0084】また、ピン74,75の中心間隔は、可動
ステップ63の直下を通過するパレット本体3Aの溝3
c及びエッジ部材3Bの溝3fに前述の櫛歯(図示せ
ず)が嵌入し且つ該櫛歯の下面が溝3c,3fの底部に
接しないように設定されている。
【0085】以下、図1〜図16に示す動く歩道の作動
を説明する。
【0086】スクリューロッド16,24,33を、モ
ータ(図示せず)によって回転させると、ねじ溝16
a,24a,33aに係合している移動用ローラ18
が、スクリューロッド16,24,33の回動に応じた
方向へ送り出され、これにより、パレット3がレール1
1の搬送部1A,1Bに沿って移動する。
【0087】このとき、レール11の搬送部1Aと搬送
部1Bとでは、パレット3の移動方向が逆向きとなり、
1基の動く歩道によって、利用者を対向する2方向へ同
時に輸送することができる。
【0088】レール11の搬送部1A,1Bに位置する
パレット3のうち、移動用ローラ18がねじ溝16a,
24a,33aに係合していないものは、当該パレット
3の移動方向前方において、スクリューロッド16,2
4,33の回転に伴って移動するパレット3に、弾性緩
衝機構25及びチェーン22を介して牽引される。
【0089】これにより、レール11の搬送部1A,1
Bの両端部分では、スクリューロッド33,16のねじ
溝33a,16aの乗降範囲S1及び低速範囲M1のピ
ッチに応じて、エッジ部材3Bの櫛歯3gが、移動方向
後方側に隣接する他のパレット本体3Aの溝3cに嵌合
し、パレット本体3Aの下側突条部3bと溝3dとが、
移動方向後方側に隣接する他のパレット本体3Aの溝3
cと上側突条部3aに相互に嵌合した状態で、パレット
3が移動する。
【0090】また、レール11の搬送部1A,1Bの両
端部分以外では、スクリューロッド33,16のねじ溝
33a,16aの高速範囲L1のピッチ、及びスクリュ
ーロッド24のねじ溝24aのピッチに応じて、パレッ
ト3の移動速度が高くなることにより、隣接するパレッ
ト3が相対的に離反し、エッジ部材3Bの櫛歯3gが、
移動方向後方側に隣接する他のパレット本体3Aの溝3
cに嵌合した状態で、パレット3が移動する。
【0091】パレット3の移動速度は、移動用ローラ1
8がねじ溝33aの乗降範囲S1、低速範囲M1,高速
範囲L1へ遷移するのに従って高くなり、移動用ローラ
18がねじ溝16aの高速範囲L1、低速範囲M1、乗
降範囲S1へ遷移するのに従って低くなる。
【0092】よって、レール11の搬送部1A,1Bの
両端部分では、パレット3が低速で移動して、利用者が
パレット3に容易に乗降することができ、レール11の
搬送部1A,1Bの中間部分では、利用者が搭乗してい
るパレット3を高速移動させることができる。
【0093】また、板ばね部材3Dによりエッジ部材3
Bの後端側を下方へ向かって付勢しているので、エッジ
部材3Bの上下への揺動を許容しつつ、エッジ部材3B
のエッジ突条部3eがパレット本体3Aの上側突条部3
aに接し且つエッジ部材3Bの櫛歯3gがパレット本体
3Aの溝3cに嵌入して、滑らかに連なる歩道面が形成
される状態が保持され、多数の利用者を安全に輸送する
ことができる。
【0094】更に、パレット3が、当該パレット3に先
行して移動するパレット3に牽引されはじめるときに
は、弾性緩衝機構25がチェーン22へ付与される過大
な張力を緩衝する。
【0095】これにより、過大な張力が繰り返し付与さ
れることに起因したチェーン22の変形が抑制され、パ
レット3に搭乗している利用者への衝撃が緩和される。
【0096】パレット3が、可動ステップ63の直下を
経てレール11の旋回部1C,1Dへ進入する際には、
該可動ステップ63の先端部の櫛歯(図示せず)がパレ
ット本体3Aの溝3c及びエッジ部材3Bの溝3fに嵌
入し、溝3c,3fに挟まった異物を除去する。
【0097】このとき、倣い機構68が、溝3c,3f
に櫛歯が嵌入しているパレット3に先行する他のパレッ
ト3の上面に倣って可動ステップ63を上下へ揺動させ
るので、溝3c,3fの底部に櫛歯の下面が接すること
がなく、櫛歯の摩耗が抑止される。
【0098】パレット3が、レール11の旋回部1C,
1Dに進入すると、隣接するパレット3が近接し且つ傾
斜角補正用ローラ10がガイドレール12の下面を転動
するため、各パレット3が前傾状態となり、パレット本
体3Aの溝3cに対するエッジ部材3Bの櫛歯3gの嵌
合、並びに、パレット本体3Aの溝3cと上側突条部3
aに対する他のパレット本体3Aの下側突条部3bと溝
3dの嵌合が解除される。
【0099】また、各パレット本体3Aの突起部材3C
に、後続するパレット本体3Aの前縁の凹部3hが嵌合
し、旋回部1C,1Dに位置するパレット3は、搬送部
1B,1Aからスクリューロッド16により送り込まれ
る後続のパレット3によって、搬送部1A,1Bへ向か
って順次移動する。
【0100】更に、パレット3が、レール11の旋回部
1C,1Dの中間部分から搬送部1A,1Bへ移動する
際には、隣接するパレット3が離反し且つガイドレール
12の下面に対する傾斜角補正用ローラ10の当接が解
除されるため、各パレット3の前傾状態が解消され、エ
ッジ部材3Bの櫛歯3gが、後続のパレット本体3Aの
溝3cに嵌合し、パレット本体3Aの下側突条部3bと
溝3dが、後続のパレット本体3Aの溝3cと上側突条
部3aに相互に嵌合する。
【0101】このように、図1〜図16に示す動く歩道
では、利用者を対向する2方向へ安全に輸送することが
できる。
【0102】なお、本発明の動く歩道は上述した実施の
形態のみに限定されるものではなく、例えば、パレット
本体3Aとエッジ部材3Bとを板ばね部材3Dを介して
連結することに替えて、パレット本体3Aとエッジ部材
3Bとをヒンジを介して連結し且つエッジ部材3Bを付
勢するための弾性部材を設ける構成とすること、その場
合にトーションばねを弾性部材に適用すること、その
他、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変更を加え
得ることは勿論である。
【0103】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の動く歩道に
よれば、下記のような種々の優れた効果を奏し得る。
【0104】(1)紐状部材によって隣接するパレット
を連結し、搬送部のスクリューロッドで移動するパレッ
トにより、後続のパレットを牽引し且つ突起部材によっ
て前方側のパレットを押し出し、一方の搬送部でのパレ
ットの移動方向と他方の搬送部でのパレットの移動方向
を逆向きにするので、利用者を異なる2方向へ同時に輸
送することが可能になる。
【0105】(2)また、弾性部材によりエッジ部材の
後端側を下方へ向かって付勢し、エッジ部材の上下への
揺動を許容しつつ、該エッジ部材を後続のパレット本体
の上面に当接させて、滑らかに連なる歩道面を形成する
ので、多数の利用者を安全に輸送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動く歩道の実施の形態の一例の搬送部
におけるパレットの状態を示す側面図である。
【図2】図1におけるエッジ部材とパレット本体の連結
状態を示す部分切断側面図である。
【図3】図1におけるパレット本体の嵌合状態を示す部
分斜視図である。
【図4】図1におけるパレット本体及びエッジ部材を示
す部分斜視図である。
【図5】本発明の動く歩道の実施の形態の一例の旋回部
におけるパレットの状態を示す側面図である。
【図6】本発明の動く歩道の実施の形態の一例の旋回部
におけるパレットの状態を示す平面図である。
【図7】本発明の動く歩道の実施の形態の一例を示す部
分平面図である。
【図8】図7の全体平面図である。
【図9】図7におけるレール及びガイドレールを示す部
分平面図である。
【図10】図7の部分側面図である。
【図11】図7のレールの搬送部と旋回部との遷移部分
におけるパレットの状態を示す正面図である。
【図12】図8のスクリューロッドを示す部分側面図で
ある。
【図13】図8のスクリューロッドを示す部分側面図で
ある。
【図14】図8のスクリューロッドを示す部分側面図で
ある。
【図15】図1における弾性緩衝機構を示す部分切断側
面図である。
【図16】図8におけるの可動ステップ及びパレットを
示す側面図である。
【図17】特公昭56−257号公報に掲載された動く
歩道のパレットとねじ軸との係合状態を示す部分切断側
面図である。
【図18】図17の正面図である。
【図19】図17におけるパレットに対する支持枠の取
付状態を示す部分切断側面図である。
【図20】図17におけるねじ軸の全体を示す側面図で
ある。
【図21】図17におけるねじ軸を略環状に配置した状
態を示す平面図である。
【符号の説明】
1A 搬送部 1B 搬送部 1C 旋回部 1D 旋回部 3A パレット本体 3B エッジ部材 3C 突起部材 3D 板ばね部材(弾性部材) 11 レール(移動経路) 16 スクリューロッド 16a ねじ溝 18 移動用ローラ(推力伝達部材) 22 チェーン(紐状部材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2ヶ所の円弧状の旋回部及び両旋回部を
    結ぶ搬送部を有する略水平な移動経路と、該移動経路上
    に前傾可能に配置され且つ移動経路を一方向へ周回し得
    る多数のパレット本体と、移動経路の搬送部のパレット
    本体移動方向下流寄り部分に配置され且つ周方向に回動
    可能なスクリューロッドと、各パレット本体に設けられ
    且つスクリューロッドのねじ溝に係合可能な推力伝達部
    材とを備え、各パレット本体の下面に、移動経路の旋回
    部において移動方向後方側のパレット本体の前縁が当接
    可能な突起部材を設け、各パレット本体の後端部にエッ
    ジ部材を、弾性部材を介して上下へ揺動可能に且つ移動
    経路の搬送部において後方側のパレット本体の前端部上
    面に重なるように取り付け、隣接するパレット本体を紐
    状部材によって連結したことを特徴とする動く歩道。
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