JP2001031252A - 点検窓付き軸受構造を備えた粉体処理装置 - Google Patents

点検窓付き軸受構造を備えた粉体処理装置

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JP2001031252A
JP2001031252A JP2000004006A JP2000004006A JP2001031252A JP 2001031252 A JP2001031252 A JP 2001031252A JP 2000004006 A JP2000004006 A JP 2000004006A JP 2000004006 A JP2000004006 A JP 2000004006A JP 2001031252 A JP2001031252 A JP 2001031252A
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shaft
rotor
powder
driven
rotary valve
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Fumio Kato
文雄 加藤
Toshiharu Yamamoto
俊晴 山本
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Tsukasa Industry Co Ltd
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Tsukasa Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉体機器の内部に回転軸の回転方向等を容易
に点検可能とする。 【解決手段】 ロータリーバルブ1は内部に円弧面2a
を備えた略瓦形状のケーシング部材としての一対の面板
2と、一対の面板2の駆動部側と直交して端部同士が連
結する駆動部側板3と、一対の面板2の従動部側と直交
して端部同士が連結する従動部側板4と、面板2と駆動
部側板3と従動部側板4とにより構成される本体ケーシ
ングにより囲まれた粉体輸送室5と、従動部側板4に設
けられている従動側ベアリング6と、従動側ベアリング
6内側に設けたリング状のオイルシール91と、粉体輸
送室5の内部を貫通させて従動側ベアリング6と駆動側
ベアリング26に回転可能に支持されリング状のオイル
シール94でシールされるシャフト7と、従動側ベアリ
ング6にボルト8を介して取り付けられる観察窓である
点検窓9aを中央部に備えた、シャフトカバー9と、シ
ャフト7に固定されたロータ10とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品、医薬品等の
粉体を供給する点検窓付き軸受構造を備えた粉体処理装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の粉体機器、特に、粉体空気輸送機
器、例えば、ロータリーバルブは、例えば、特開平9−
58871号公報、特開平10−212034号公報等
に記載された両端軸受けタイプのものがあり、外部から
駆動側端部においてモータの回転方向が点検できるよう
になっている。
【0003】ところが、実際には、伝導プーリ等の機構
部品は安全カバーで覆われており、回転方向の確認のた
めだけにアンゼンカバーを外さなければならず、時間と
労力が必要とされる。モータの回転方向が確認しにくい
という問題があるし、モータの回転方向を確認できたと
しても、プーリの回転方向だけであり、ロータリーバル
ブ内部のロータの回転方向まで直接点検することはでき
ない。また、ロータリーバルブにモータを直結するタイ
プでは、駆動側がモータカバーで覆われ、シャフトの回
転方向さえも確認できない不都合がある。モータ内部の
冷却ファンが目視できるタイプでは、冷却ファンの回転
方向を確認することで、ロータの回転方向を確認できる
ようにも考えられるが、モータには冷却ファンとシャフ
トの回転方向が違うものがあり、逆の設定になってしま
うというおそれがある。更に、図20(b),(c)に
示す通り、エッジ加工がされたロータでは、回転方向が
予め決まっているので、ロータの回転方向に確認は重要
である。更に、ロータリーバルブのロータの回転状況、
例えば、空転、回転不良等も有り得るので、それらの点
検も必要であることがある。その他の粉体機器、例え
ば、粉体空気輸送用ダイバーターバルブ等にも同様の課
題が生じていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、請求項1及び
2記載の発明は、粉体機器の内部に回転軸の回転方向等
を容易に点検できるようにすることを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み、請求項
1記載の発明は、貫通孔を備えた駆動側部材と、貫通孔
を備えた従動側部材と、前記駆動側部材と従動側部材に
架け渡された回転軸と、粉体を処理する空間領域を備え
たケースと、前記貫通孔に設けられ、前記回転軸を回転
可能に支持する軸受構造と、該軸受構造の内側にある前
記従動側部材の領域に設けられ、前記軸受構造と前記空
気領域との間のシールを行うシール部材と、前記従動側
部材又は駆動側部材の前記貫通孔を閉鎖するとともに、
前記回転軸の外側端面を点検窓を通して目視可能とし、
且つ、前記外側端面との間に所定間隔を設定した蓋体
と、を備えたことを特徴とする点検窓付き軸受構造を備
えた粉体処理装置である。これにより前記課題が好適に
解決できる。ここでいう粉体処理装置としては、粉体空
気輸送に使用されるロータリーバルブ或いはダイバータ
ーバルブ(2方向切換弁)等の空気輸送弁、更には、粉
体混合装置等が挙げられる。
【0006】請求項2記載の発明は、前記蓋体の内周面
と前記貫通孔の外端部の外周部にねじを形成し、前記蓋
体を回動させることで前記従動側部材又は駆動側部材に
脱着自在としたことを特徴とする請求項1の点検窓付き
軸受構造を備えた粉体処理装置である。これにより前記
課題が好適に解決できる。これにより前記課題が好適に
解決できるとともに、前記蓋体の脱着が容易となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明実施の形態のロータ
リーバルブ1について、図1〜図6を参照して説明す
る。このロータリーバルブ1は、図1に示した通り、内
部に円弧面2a(図4参照)を備えた略瓦形状のケーシ
ング部材としての一対の面板2と、この一対の面板2の
駆動部側と直交してボルト3a(図6参照)で端部同士
が連結する駆動部側板3と、一対の面板2の従動部側と
直交してボルト4a(図4参照)で端部同士が連結する
従動部側板4と、前述の面板2と駆動部側板3と従動部
側板4とにより構成される本体ケーシングにより囲まれ
た粉体輸送室5(図4ないし図6参照)と、従動部側板
4に設けられている従動側ベアリング6と、従動側ベア
リング6内側に設けたリング状のオイルシール91と、
粉体輸送室5の内部を貫通させて単列深溝玉軸受けであ
る従動側ベアリング6及び単列深溝玉軸受けである駆動
側ベアリング26(詳細構造は図17の駆動側ベアリン
グ326等を参照)に回転可能に支持されリング状のオ
イルシール94でシールされているステンレス鋼からな
るシャフト7と、従動側ベアリング6にボルト8を介し
て取り付けられている、透明ポリカーボネート製の円板
状の観察窓である点検窓9aを中央部に備えた、シャフ
トカバー9と、シャフト7に固定されたロータ10と、
から構成されている。シャフト7はモータ20(ギヤー
ドモータ)の駆動シャフトとキー等の連結部材(図示
略)で連結され、モータ20のシャフトカバー21は、
駆動部側板3のカバー31とボルト32で連結されてい
る。
【0008】ところで、図20の通り、ローター形状
は、ノーマル形状とエッジ形状とがあり、エッジ形状の
場合、粉粒体の輸送を円滑とするため、エッジの端部
に、回転方向に対して背面に傾斜面が形成され、傾斜角
度に対して、シャフト7の回転方向を図20(b)の通
り、決められた一方向(図では右回転)に回転させる必
要がある。又、ロータリーバルブのロータを回転させる
モータには単相交流用と三相交流用とがあり、三相交流
モータの場合、相によっては回転方向が変わってくるこ
とから、外部からシャフトの回転方向を確認することが
できず、適正なロータのエッジ効果が得られないという
おそれがあるが、上述の観察窓である点検窓9aを見る
だけで簡単にシャフト7の回転方向が点検できる。シャ
フト7の端部には回転方向の識別マーク9b(図4参
照)、例えば2等辺三角形が付され、これを見ることで
点検が一層容易になっている。
【0009】そして、面板2、駆動部側板3、従動部側
板4、ロータ10はアルミニウムの表面硬質加工処理、
例えば酸化皮膜形成処理等のなされた耐蝕性のアルミニ
ウムで鋳造されたものであることが特徴である。
【0010】所望の供給排出量Q(t/h)が得られるよ
うにロータリーバルブの寸法等が決定される。下記のロ
ータリーバルブ排出計算式から供給排出量Q(t/h)が
決定される。ロータリーバルブの形状、寸法等が排出容
量νに影響を及ぼす。 Q=60・η・γ・ν・N (1) ここで、ηは容積効率、γは粉粒体のかさ比重(t/
m3)、νはロータ1回転当たりの排出容量(m3)、Nは
ロータ回転速度(rpm)である。
【0011】以下にロータリーバルブ1の詳細を説明す
る。ロータリーバルブ1は、図2に示した通り、上部及
び下部にそれぞれ角形の粉体投入口11と、角形の粉体
排出口12(図3参照)を備え、それらは粉体輸送室5
と連通している。即ち、ロータリーバルブ1の上面に粉
体が投入される粉体投入口11が開口形成され、面板2
の上面に上流側の粉体機器(図示略)が接続される投入
口接続面13が設けられ、複数のネジ穴13aが設けら
れている。一方、ロータリーバルブ1の底面には、図3
に示した通り、粉体投入口11から投入された粉体がロ
ータ10の回転で輸送されてくる粉体排出口12が開口
形成され、下流側の粉体機器(図示略)が接続される排
出口接続面14が設けられ、複数のネジ穴14aが設け
られている。
【0012】ロータ10は、側面から見ると、図4〜図
6に示した通り、円筒形状の筒状部15と、この筒状部
15から半径方向に放射状に延び出す複数の羽根16
と、を備え、粉体輸送室5を区画して、羽根16の間に
トラフ17を形成するものである。筒状部15の中心穴
にシャフト7が嵌装されて、モータ20の駆動力によ
り、図5に示した通り、矢印A方向にシャフト7と一体
的に回転可能となっているものである。これにより、粉
体投入口11から投入された粉体は、ロータ10の回転
でトラフ17により輸送され、粉体排出口12から下流
側に排出されるようになっている。羽根16の先端の形
状を耐摩耗性を向上させたクリスタルカット18を採用
した。
【0013】以上説明したロータリーバルブ1によれ
ば、点検窓9aを観察することで、ロータ10が正常に
稼動しているか否か、ロータ10の回転方向が正しいか
否かを点検できる。また、ケーシング本体を分割し、ア
ルミニウム鋳造にして軽量化を図り、表面硬質加工処理
を施して耐摩耗性、耐蝕性を持たせ、モータ20を直結
型としてパーツ類を簡素化したことで、従来のロータリ
ーバルブに比較して重量を概ね3分の1以下とする軽量
化を実現した。これにより、粉体工場等での取り付け作
業やメインテナンスが容易になるばかりでなく作業人員
の節約も可能となり、ランニングコストの軽減ができ
る。さらに、アルミニウム鋳造の本体ケーシングを採用
し、羽根16の先端を高精度な工作機械を用いて精密加
工することで、円弧面2aとの間のクリアランス(例え
ば、0.12mm程度以下(例えば0.10mm〜0.0
6mm、特に0.07mm〜0.08mm))を小さくして圧
力差のある供給経路(パイライン等)でも高性能を発揮
させることが可能になった。なお、本実施形態ではロー
タ10を駆動するモータ20にシャフト7直結のモータ
20(ギヤードモータ)を採用しているが、スプロケッ
ト、チェーン等の駆動部品付きのものを採用しモータの
回転数を変え易くすることも可能である。
【0014】以上、第1実施形態のロータリーバルブ1
を説明したが、第2実施形態のサニタリーロータリーバ
ルブ101を図7〜図13を参照して説明する。このサ
ニタリーロータリーバルブ101は、図7、図10に示
した通り、第1実施形態のロータリーバルブ1と概ね同
様の構成ではあるが、単列深溝玉軸受けである駆動側ベ
アリング126がシャフト107を片持ち支持もできる
ような構造となっており、ヒンジ150により点検扉1
55が面板102及び従動部側板104の側端部と連結
され、従動部側板104に点検穴153(図13参照)
が空けられ、点検穴153に点検扉155が嵌合して、
図8に示す通り、二点鎖線で示す矢印方向に開閉可能で
あり、閉じた場合にはねじで固定できる構造である。通
常使用時には、点検扉155を点検穴153に嵌めてノ
ブボルト160で点検扉155の隅部を従動部側板10
4に固定できるようになっている。したがって、粉体輸
送室105(図9参照)が外部と側面側で連通できるの
で、サニタリーロータリーバルブ101の内部点検、分
解、洗浄等が短時間で容易に行なえるようになってい
る。また、従動部側板104の中央部にある貫通孔を封
鎖するように固定された透明ポリカーボネート製の円板
状の観察窓である点検窓109aを備え、シャフト10
7の従動側端部に識別マーク109b(図9参照)を備
えているので、シャフト107の回転方向の確認が容易
である。
【0015】サニタリーロータリーバルブ101の内部
構造等を図10等を参照して詳細に説明する。食品、医
薬品等の粉体のコンタミネーション(腐敗による汚染
等)を解消し衛生を一層推進するため、サニタリーロー
タリーバルブ101の内部の点検、清掃、分解等を可能
とする必要がある。そのため、点検扉155は、ヒンジ
150で従動部側板104と連結されて開閉可能とさ
れ、裏面に突出しテーパ面122a(図8参照)を備え
た蓋裏部122(図8参照)が従動部側板104の点検
穴153にテーパ面で嵌め合うことができる構造であ
る。このヒンジ150は、縦方向に形成された長孔15
1を備えた従動部側突出部152(図8、図13参
照)、長孔151に挿入され前後に移動可能とされたヒ
ンジピン154、ヒンジピン154と連結するとともに
点検扉155にねじ156で固定された連結部157と
を備えている。又、点検扉155には、複数の取付孔1
23(図13参照)が設けられ、ノブボルト160が取
付けられ従動部側板104の所定の部位に設けたねじ孔
142(図13参照)にねじ込みが可能となっている。
又、単列深溝玉軸受けである従動側ベアリング106
は、点検扉155の中央部の貫通孔127(図11参
照)に固定され、その外側内周に接着剤等で透明ポリカ
ーボネート製の点検窓109aが固定されている。更
に、従動側ベアリング106により回転可能に支持され
る支持凹部128が貫通孔127に遊嵌されている。支
持凹部128と貫通孔127内壁の間にリング状のオイ
ルシール191が介装されている。支持凹部128の右
側面は円錐形のテーパ面161(図12参照)と円形の
垂直面162(図12参照)とが連続した円錐台形から
なる。
【0016】そして、シャフト107がロータ110の
中空部180に嵌挿可能な寸法とされ、ロータ110の
終端部182に凹部181が形成され、この凹部181
に終端凸部170の右側部分が嵌脱自在とされている。
終端凸部170はシャフト107にロータ110を脱着
可能に固定するものであり、シャフト107及びロータ
110にねじ等で固定される。終端凸部170の左側面
は円錐形のテーパ面171(図12参照)と円形の垂直
面172(図12参照)とが連続した円錐台形からな
る。支持凹部128の円形の垂直面162の半径は、円
形の垂直面172の半径よりわずかに小さく寸法が設定
された相似形状となしているので、テーパ面161及び
171は摩擦係合が可能となるとともに支持凹部128
の左端面は完全に嵌合することなく隙間C1(図12
(b)参照)が形成され、又、点検扉155の右側面
(内側面)とロータ110の左端面との間に隙間C2
(図11参照)が形成されて磨耗が軽減される。
【0017】終端凸部170の周囲部位には複数の取付
孔173が形成され、ボルト174が取り付けられ、ロ
ータ110のねじ孔175にねじ込まれている。終端凸
部170の中央部位には取付孔176が形成され、ボル
ト177が取り付けられ、シャフト107の中央部に形
成されたねじ孔178にねじ込まれている。平行キー1
79がロータ110の中空部180内周面とシャフト1
07の右端部外周面との間に介装され、シャフト107
の回転駆動をロータ110に伝える。
【0018】駆動部側板103の貫通孔130内壁とシ
ャフト107の駆動側端部外周面との間に、テフロン製
のシール用リング193、リング状のオイルシール19
4、単列深溝玉軸受けである駆動側ベアリング126と
が介装され、ベアリング押え134で固定されている。
シャフト107の右端の中心にモータシャフト固定孔1
99が開口され、モータ120(図7、図8参照)の駆
動軸が連結される。モータ120のシャフトカバー12
1は、駆動部側板103のカバー131とボルト132
で連結されている。モータ120に結線ボックス125
(図7、図8参照)が設けられている。
【0019】以上説明したサニタリーロータリーバルブ
101は、図8の2点鎖線で示す通り、点検時等には、
ノブボルト160が外され、点検扉155が開けられた
場合には、終端凸部170から支持凹部128が離脱
し、駆動側ベアリング126がシャフト107を片持ち
支持する構造となり、終端凸部170は下方に垂れ、ロ
ータ110と面板102とのクリアランスは誤差が生じ
るものの、運転中ではないから影響はまったくない。そ
して、ボルト177を外すと、ロータ110はシャフト
107から抜け、点検穴153を通過して外部に取り出
すことができ、内部点検、清掃等が一層容易となる。一
方、運転する場合、前述と逆の手順で点検扉155が閉
じられるときに、終端凸部170と支持凹部128とが
テーパ面161,171に沿って案内されて強制的に嵌
め合わせられて、ノブボルト160で点検扉155が従
動部側板104に固定される。従って、点検扉155が
閉じられたとき、シャフト107の垂れδ(図12
(a)参照)が解消し、クリアランスは強制的にその精
度が確保される。こうした状態において、モータ120
がシャフト107を駆動すると、終端凸部170と支持
凹部128とが摩擦係合によって一体的に回転し、シャ
フト107は両端支持構造で適正に支持され、ロータ1
10と面板102とのクリアランスの精度が維持されつ
つ粉体の供給がなされる。なお、第2実施形態の他の構
成は第1実施形態と同様であることから、対応する部品
番号は100番台として図示し説明は援用する。
【0020】このように第2実施形態のサニタリーロー
タリーバルブ101は、シャフト107の回転状態を確
認できる等、効果においては前記第1実施形態と概ね同
様であるが、本実施形態特有の効果としては、ロータ1
10の回転状況、或いは回転方向の確認が容易になる
上、従動部側板104を開閉自在にしたことで衛生上の
管理が容易となり特にサニタリー性を要求される食品、
薬品業界、頻繁に輸送物の品種を変更するような用途に
対応可能となる。
【0021】第3実施形態のロータリーバルブ201を
図14〜図16を参照して説明する。このロータリーバ
ルブ201は第1実施形態と概ね同様の構成ではある
が、ロータリーバルブ201の高さと幅を規格寸法と
し、要求される排出容量νに応じて、面板202及びロ
ータ210の長さを変更することで、粉体供給排出量Q
を変えることのできるものであり(前述(1)式参
照)、製造効率が格段に向上したものである。さらに、
駆動部側板203及び従動部側板204がエアーパージ
用ポート241,242(図15参照)を備え粉体の送
り出しを円滑としたものである。なお、第3実施形態の
他の構成は第1実施形態と同様であることから、対応す
る部品番号は200番台として図示し説明は援用し、主
として、特徴的な構成を説明する。
【0022】このロータリーバルブ201は、図14に
示した通り、面板202、駆動部側板203、従動部側
板204、ロータ210等の組み付け部品を、材質をア
ルミニウムで統一したパーツとし、高さ、幅等も規格化
することで形状、材質的に共通化を図ったものである。
駆動部側板203及び従動部側板204をアルミニウム
の鋳造品とし、面板202及びロータ210を押し出し
成形で製造し、所望の長さのものに切断することで、所
望の能力、即ち前述の(1)式の供給排出量Qを簡単に
得ることができ、製造効率を格段に向上させ、製造コス
トを増加させることなく軽量化を達成したものである。
即ち、各種サイズを取り揃えた面板202とロータ21
0を、サイズの規格化された駆動部側板203と従動部
側板204とでサンドイッチ状に締め込むことで、処理
能力の異なる軽量化されたロータリーバルブ201を容
易に製造できるのである。
【0023】駆動部側板203と従動部側板204は、
配管の距離を短くするために、側板を厚くして、内部に
エアーパージ用ポート241,242がそれぞれ板面方
向に設けられている。これは単列深溝玉軸受けである従
動側ベアリング206と駆動側ベアリング226の内側
空間に外部から高圧空気を導入して粉体輸送室205と
の間隙にエアシールを形成するようにしたものである。
【0024】このように第3実施形態のロータリーバル
ブ201は、シャフト207の回転状態を確認できる
等、効果において前記実施形態と概ね同様であるが、本
実施形態の特有の効果としては、必要な容量に応じて押
し出し成形された面板202及びロータ210の長さを
調節して、規格化されたその他のパーツを組み付けるだ
けで簡単に製造できるようになる。これにより、余剰パ
ーツを在庫することなく多品種少量生産が可能になり生
産コストの大幅な軽減ができるだけでなくパーツコスト
も低く抑えることができるため粉体工場でのランニング
コストも低減できる。また、エアーパージ用ポート24
1,242により粉体の流入を遮断してベアリングの損
傷を防止できる。
【0025】第4実施形態のロータリーバルブ301を
図17〜図19を参照して説明する。このロータリーバ
ルブ301は第3実施形態と概ね同様の構成ではある
が、弛緩用ガーター370を設けて粉体の送り出しを円
滑なものとし、また、空気吹出管380を設けエアカー
テンを形成することで、粉体輸送を効率化するものであ
る。また、エアパージ機構390,399によりエアパ
ージを精密化したものである。なお、第4実施形態の他
の構成は第3実施形態と同様であることから、対応する
部品番号は300番台として図示し説明は援用し、主と
して、特徴的な構成を説明する。
【0026】このロータリーバルブ301は、図17に
示した通り、面板302の従動部側板304の外側面に
円弧状の長溝である弛緩用ガーター370が形成されて
いる。この弛緩用ガーター370は、図17、図19に
示した通り、円盤状のカバー372で覆われており、戻
り側のトラフ317aから供給側のトラフ317bへ空
気を連通させて逃がす構造となっており、戻り側の空気
圧力(正圧)を減圧させることができる。ロータリーバ
ルブ301下から粉体輸送を行う場合、ロータリーバル
ブ301の粉体供給口311の圧力は大気圧であるが、
粉体排出口312の圧力は高くなり、粉体排出口312
から粉体供給口311へ隙間を通って空気が逃げてしま
う等の不都合があるが、この弛緩用ガーター370によ
って、粉体排出口312の圧力と粉体供給口311の圧
力の差を少なくすることができ、これにより空気の上方
向への逃げ量を減少させ、粉体排出口312の圧力を維
持でき、粉体輸送を円滑にする効果がある。さらに、ホ
ース配管を不要とし、外観を向上させたものである。
【0027】また、スリットの形成された空気吹出管3
80を粉体排出口312の戻り側の位置に設け、図19
の矢印Wの方向へエアカーテンを形成することで、粉体
輸送を効率化するものである。また、空気吹出管380
は回転可能となっており、モータ(図示略)又は手動で
回転させることで、メインテナンス時に上方向等所望の
方向に空気を噴き出させて、ロータ310等に付着した
粉体を洗浄することができる。
【0028】駆動部側板303にエアパージ機構390
を設けている。このエアパージ機構390は、シャフト
307の隙間からの粉体のリークを防ぎ、駆動側ベアリ
ング326とその内側に周設されたリング状のオイルシ
ール391を収容するシールハウジング内への粉体の侵
入を防止するためのものであり、オイルシール391の
内側に設けたエアパージリング392、エアパージリン
グ392と連通するエアパージポート393(図18参
照)とを備えたものである。エアパージポート393か
ら空気を噴出させることで、エアシールが形成される。
また、同様に、従動部側板304に、オイルシール39
4、その内側に設けたエアパージリング395、エアパ
ージリング395と連通するエアパージポート396
(図18参照)を備えたエアパージ機構399を設けて
いるが、説明はエアパージ機構390の説明を援用す
る。
【0029】このように第4実施形態のロータリーバル
ブ301は、シャフト307の回転状態を確認できる
等、効果においては前記実施形態と概ね同様であるが、
オイルシール394によって粉体の侵入を防止すること
で、点検窓309aの裏面に粉体が付着しないので、常
時、回転方向の確認が可能である。本実施形態特有の効
果としては、弛緩用ガーター370により粉体排出口3
12の空気圧力を減圧させるようにしたことで粉体の輸
送効率が向上した。空気吹出管380により粉体輸送を
効率化し、メインテナンス時に内部を洗浄することがで
きる。エアパージ機構390,399によりシールハウ
ジング内への粉体の侵入を防止できる。
【0030】第5実施形態のロータリーバルブ501に
ついて図21及び図22を参照して説明する。このロー
タリーバルブ501は第4実施形態と概ね同様の構成で
はあるが、シャフトカバー509及び従動部側板504
にねじが設けられ、シャフトカバー509をねじる(回
す)ことで従動部側板504に脱着自在とし、かつ、ロ
ータ510と従動部側板504の壁面との間の、シャフ
ト507のスラスト方向でのクリアランスの調整を可能
とするものである。なお、第5実施形態の他の構成は第
4実施形態と概ね同様であることから、対応する部品番
号は500番台として図示し説明及び図示は適宜援用
し、主として、特徴的な構成を説明する。円形のシャフ
トカバー509の内側面には段部509bが形成され、
段部509bの左側領域に雌ねじ509cが切られ、シ
ャフトカバー509の内側面の中央部付近がベアリング
506の押さえを兼ねており、軸線方向に複数(ここで
は4個)の穴509dと2個のねじ貫通穴509eが形
成され、従動部側板504の突出部504bの外周面に
段部504cが形成され、段部504cの最外周部に雄
ねじ504dが設けられ、シャフトカバー509をねじ
る(回す)ことで、雌ねじ509cに雄ねじ504dが
ねじ込まれ、段部509bと段部504cとが嵌合する
ことで、従動部側板504に脱着自在としたものであ
る。
【0031】まず、シャフトカバー509を取り付ける
場合、ピンスパナを穴509dに引っ掛けてシャフトカ
バー509を回して従動部側板504にねじ込む。ベア
リング506とシャフト507を押さえる力を調整する
ことでシャフト507のスラスト方向のクリアランスを
調整できる。隙間ゲージ(図示略)でクリアランスを確
認できたところで、押えボルト509fをねじ貫通穴5
09eにねじ込んで、ねじ込み方向と逆方向に(図21
の左方向)移動させる、即ち、シャフトカバー509を
突出部504bに対して離間させることで、ねじが固定
され、シャフトカバー509が緩んだりしなくなる。つ
まり、離間力でねじが締まるのである。組立の完成後に
複数箇所(ここでは4箇所)においてテーパピン504
eを打込み、衝撃によるずれを防ぐ。
【0032】このように第5実施形態のロータリーバル
ブ501は、シャフト507の回転状態を確認できる
等、効果においては前記実施形態と概ね同様であるが、
シャフト507のスラスト方向のクリアランスを調整で
き、ロータリーバルブのロータと壁面との間のクリアラ
ンスの精度を高めることができる。また、押えボルト5
09fで固定を確実なものと出来る。テーパピン504
eによって、衝撃によるずれを防ぐことができる。
【0033】以下、本発明の第6実施形態の粉粒体空気
輸送用のダイバーターバルブ601について図23〜図
30を参照して説明する。このダイバーターバルブ60
1は、3個のポート、即ち、インレットポート602、
本流アウトレットポート603及び枝流アウトレットポ
ート604を備えたケーシング605と、ケーシング6
05内に回動可能に配置され、内部に直線状の第1流路
606(図26、図27参照)と、第1流路606に平
行に内部に設けられた直線状の第2流路607(図2
6、図27参照)とを備えケーシング605内に回転可
能に支持されたロータ608(図26、図27参照)
と、ロータ608を回動させるアクチュエータ609
と、を備えたものである。ロータ608の回動に伴い、
前記3個のポート602,603,604のうち、所定
の2個のポート同士を第1流路606又は第2流路60
7を介して連通させることを特徴とする。以下、各要素
の詳細を説明する。
【0034】図23、24、25、26、27の通り、
インレットポート602と本流アウトレットポート60
3は直進状に配置され、枝流アウトレットポート604
は、本流アウトレットポート603から35°程度に反
時計方向に変移させた位置に取り付けられている。図2
6、図27の通り、これらのポートの断面は最外周面で
は円形、最内周面では角形(四隅に丸みがつけられてい
る)であり、中間部では徐々に円形から角形に変化する
ようになっている。ロータ608の第1流路606及び
第2流路607の流路断面積を減少させずにロータ60
8を小型化するためである。
【0035】ケーシング605は側面視(図24、2
5、28、29参照)すると縦長の略長方形状とされ横
幅がスリムになっており、正面視(図23参照)では右
上方部分が角形、他は概ね多角形状となっている。即
ち、図23の通り、ケーシング605の外殻は、上板6
50a、傾斜板650b、本流アウトレットポート取付
板650c、曲板650d、枝流アウトレットポート取
付板650e、曲板650f、垂直板650g、右側板
650h(図24参照)、左側板650i(図24参
照)を備え、ねじ615,616等をタップにねじ込む
ことで固定されている。本流アウトレットポート取付板
650cから本流アウトレットポート603が、枝流ア
ウトレットポート取付板650eから枝流アウトレット
ポート604が、垂直板650gからインレットポート
602が、それぞれ外方に突出し、垂直板650gの貫
通穴にアクチュエータ609が取り付けられている。ケ
ーシング605の右側板650h、左側板650iの中
央部に円形の貫通穴651R(図30参照),651L
(図29参照)が軸線方向にそれぞれ形成され、それぞ
れ軸受構造652R,652Lを取り付けている。
【0036】この軸受構造652R,652Lを図2
9、図30を参照して説明する。まず、ベアリング70
0R,700Lを備えた円形リング状の軸受体701
R,701Lがボルト702R,702L等によって固
定されている。このベアリング700R,700Lによ
り、ロータ608側面上部から軸線方向に突出する断面
円形の回転軸681R,681Lを支持するとともに、
ベアリング700R,700Lの内側領域においてO−
リング703R,703Lが回転軸681R,681L
の外周面と軸受体701R,701Lの内周面との間に
装着され、粉粒体の侵入をシールしている。軸受体70
1R,701Lの外端面に、透明部材705R,705
Lを有する点検蓋706R,706Lが被せられ、ボル
ト710R,710Lで固定されている。透明部材70
5R,705Lを設けた理由は、接続の誤り或いは故
障、例えば、エアシリンダ691(図26、27、28
参照)の故障、ラック693(図26、図27参照)と
ピニオン694(図26、図27参照)の破損やずれ等
の原因でアクチュエータ609が作動しないか、アクチ
ュエータ609は正常であるがセットボルトが緩んだり
外れてロータ608が動かないことによる不具合、即
ち、信号上ではバルブが切り換わっているのに、実際は
バルブが切り換わっていないことを目視により確認する
ことで、それらを防止するものである。
【0037】なお、ここで、軸受体701R,701L
の外周部に円環状の雄ネジ部を設け、透明部材705
R,705Lを有する点検蓋706R,706Lをねじ
蓋の形状として、その内面に円環状の雌ネジ部を設け
て、それらが螺合されることで、脱着を一層容易にする
構成等も可能である。
【0038】又、図26、27の通り、ケーシング60
5内に駆動部収容室653を設けてあり、ロータ608
及びアクチュエータ609の一部が収容されている。駆
動部収容室653において、上板650aの底面から下
方に取付凸部654が突出し、この取付凸部654の下
部に高分子ポリエチレン製のコ字形状のガイド655を
嵌合させてねじ656(図29参照)で固定してある。
複数枚の上板650aがボルト650kで固定されてい
る。摩擦抵抗を低減しつつラック693を案内するため
である。更に、ロータ608の回動は、エアシリンダ6
09のセンサスイッチ696,697の検知等によりそ
の限界が規制されている。ただし、ストッパを設けてこ
れを規制しても良い。
【0039】図26、図27の通り、ロータ608の第
1流路606及び第2流路607は相互に平行に間隔を
置いて設けられている。ロータ608の下面は円形とさ
れ、上面は概ね水平面であるが、左端面及び中央部から
上方にそれぞれ左側面に弧面を有する凸部683と台状
の凸部684とが突出している。又、ロータ608の第
1流路606及び第2流路607の流路断面積は、ポー
ト602,603,604に接続されるべき配管P(図
26、図27参照)の断面積以上とされ、かつ、前記流
路606,607の断面が角型に成形されている。前述
の通り、インレットポート602と本流アウトレットポ
ート603と枝流アウトレットポート604は、穴の外
側面は丸形で、徐々に角形になって、穴の内側面と、第
1流路606又は第2流路607の接合面は同一断面積
で断面が角形になる。図29の通り、第1流路606の
内径(横径と縦径)は60φ、第2流路607の横径は
60φ、縦径は54φが例示される。インレットポート
602と枝流アウトレットポート604とが第2流路6
07を介して連通される場合(図27参照)、第2流路
607の両端面とインレットポート602及び枝流アウ
トレットポート604の内側面とが接合されるとき、そ
のときの第2流路607の湾曲端面の断面積は第1流路
606の60φに相当する径の断面積と同一となるよう
にされ、第1流路606と第2流路607の流路の断面
積は実質的に同じである。そして、ロータ608の第1
流路606及び第2流路607の断面積が配管Pの断面
積以上(ここでは実質的に同一断面積)になるように設
定されている。それは、ロータ608の流路606,6
07の断面積が配管Pの断面積(径は70φ)より以上
の値になるのは、粉粒体の輸送速度が遅くなるので圧力
損失は少なくて都合が良いが、逆に、小さくなるのは粉
粒体の輸送速度が速くなり、圧力損失が大きくなり不都
合であるからである。そして、断面を角形とすること
で、所定値以上の断面積を確保しつつ断面の径を小さく
することで、ロータ608、ひいてはダイバーターバル
ブ601の全体が小型となる。
【0040】アクチュエータ609は、図26〜図28
の通り、水平方向に配置されたエアシリンダ691と、
エアシリンダ691のピストンロッド692にボルト・
ナット698(図28参照)等により連結し、水平方向
に延設された所定長さとされ下面に歯を連設された直線
状のラック693と、ラック693と歯合するとともに
ロータ608の上部中央部から突出する凸部683にね
じ685で固定された弧状の歯を上面に連設したピニオ
ン694とから構成され、駆動部収容室653の上側領
域にラック693及びピニオン694を収容している。
エアシリンダ691のシリンダチューブの左端は垂直板
650gに直交して固定されている。そして、配管69
5を介してエアシリンダ691の排気を駆動部収容室6
53に導入し、駆動部収容室653を正圧に保持できる
ようになっている。又、リミットスイッチとして、セン
サスイッチ696,697がエアシリンダ691に取り
付けられている。粉粒体が駆動部収容室653に侵入す
る可能性が生じるが、エアシリンダ691の排気を駆動
部収容室653に導入し、駆動部収容室653がプラス
圧になり、エアパージ機能が発揮できる。エアシリンダ
691が動くたびに駆動部収容室653に排気を導入し
ている。その導入されたエアーは、本体のメタルタッチ
の隙間から徐々に抜け、プラス圧は徐々に減少する。そ
して、エアシリンダ691が動き、再び、駆動部収容室
653内がプラス圧になる。これを繰り返す。従って、
粉粒体が第1流路606及び第2流路607から駆動部
収容室653に侵入してこない上、エアシリンダ691
のサイレンサとしても働き、排気の消音効果を生じる。
エアシリンダ691は複動式シリンダであり、排気通路
は1系統で共通となっている。そして、図示は略すが、
2つの電磁バルブでエアシリンダ691の供給路を開閉
する。
【0041】ダイバーターバルブ601と同様な構造を
備えたダイバーターバルブ701a,701b,701
c,701dが適用された粉粒体輸送貯留システム71
0について図31を参照して説明する。このシステム7
10は複数のサイロ712a〜712dが直列に接続さ
れたものである。各サイロ712a〜712dは、タン
ク713a〜713dと基部714a〜714dとを備
え、各タンク713a〜713dの上部にレシーバフィ
ルタ715a〜715dが設置され、各基部714a〜
714dにテーブルフィーダ、ロータリーバルブ等から
構成された排出装置716a〜716dが内設されてい
る。各ダイバーターバルブ701a,701b,701
c,701dは本流パイプ717〜721に接続され、
又、枝流パイプ722〜725にも接続されている。枝
流パイプ723〜725はレシーバフィルタ715a,
715b,715cと接続されている。右端のサイロ7
12dに排出パイプ730が接続されている。矢印は粉
粒体の輸送方向を示す。上流からの粉粒体は本流パイプ
717を介して各サイロ712a〜712dに供給され
るが、サイロ712a〜712dの相互に貯留量を調整
するため、枝流パイプ722を介して各サイロ712a
〜712dに粉粒体が再配分される。下流へは右端のサ
イロ712dから排出パイプ730を介して排出され
る。
【0042】ダイバーターバルブ701b,701c,
701dの動作について図面を参照して説明する。図2
6においてはインレットポート602と本流アウトレッ
トポート603とが第1流路606を介して連通され、
直線状の流路が形成され、上流側から輸送されてくる粉
粒体が配管Pを介して下流側に輸送される。このとき、
第2流路607の両端開口はロータ608の内側壁面に
よって閉塞され、又、枝流アウトレットポート604は
ロータ608の底面によって遮断され、更に、ロータ6
08の凸部684はストッパ657によって規制され
る。ここで、流路を切り換えるため、エアシリンダ69
1と接続する電磁弁(図示略)が開放状態とされ、作動
エアーが供給されて、ピストンロッド692が最も縮ん
だ位置から最も伸張した位置に変わるように左方向に押
し出されると、図27の通り、ラック693が左側に移
動することに伴いピニオン694が反時計方向に35°
程度回動されるに伴い、ロータ608も一体的に回動さ
れ、エアシリンダ691と接続する電磁弁(図示略)が
閉鎖状態とされ、ロータ608が斜めに傾斜した位置で
停止する。そして、インレットポート602と枝流アウ
トレットポート604とが第2流路607を介して連通
され、屈曲した流路が形成され、上流側から輸送されて
くる粉粒体は図31の通りサイロ712a〜712dに
流下する。このとき、第1流路606の両端開口はロー
タ608の内側壁面によって閉塞され、又、本流アウト
レットポート603はロータ608の端部内側壁面によ
って遮断され、更に、ロータ608の上面右端部はスト
ッパ658によって規制される。図27から図26に戻
る場合は、エアシリンダ691と接続する電磁弁(図示
略)が開放状態とされ、作動エアーが供給されて、ピス
トンロッド692が最も伸張した状態から最も縮んだ状
態に変わるように右方向に押し出され、ラック693が
右方向に移動することに伴いピニオン694が時計方向
に35°程度回動されるに伴い、ロータ608も一体的
に回動され、エアシリンダ691と接続する電磁弁(図
示略)が閉鎖状態とされる。尚、ダイバーターバルブ7
01aはダイバーターバルブ701b,701c,70
1dとはインレットとアウトレットが逆になっているだ
けであるから、その説明は援用する。
【0043】運転中は点検蓋706R又は706Lの透
明部材705R又は705Lを目視することで、ロータ
608の回転状態を点検できる。故障等でロータ608
の回転が異常或いは停止している場合には、点検蓋70
6Rをねじることで開蓋し、工具を工具差込口682へ
差し込んでロータ608を回動させ復旧まで一時的に手
動で運転が可能である。
【0044】以上説明したダイバーターバルブ601
は、回転軸681R,681Lの回転状態を確認できる
等、効果において前記実施形態と概ね同様であるが、本
実施形態の特有の効果としては、次の効果を奏する。即
ち、ロータ608に径の異なる直線状の粉粒体輸送経路
である2系統の第1流路606及び第2流路607を形
成したので、ロータ608のわずかの角度で流路の切換
が可能となり、バルブの切換時間が短縮できる。又、ロ
ータ608の回動角度を小さくしたことで、ピニオン6
94の回動角度も小さくなり、ラック693の移動距離
が短縮化され、ラックピニオン機構を駆動部収容室65
3に収容することができるとともに、エアシリンダ69
1の移動を少なくしてエアシリンダ691の小型化を計
ることができる。そして、ラックピニオンを一体に組み
込むことで部品点数が少なくなり、コスト低減に資す
る。第1流路606及び第2流路607を直線状とした
ことから、圧力損失を低減できる。又、バルブのラック
ピニオン等の安全カバーを不要とし、安全性を高めた。
更に、コンパクトになり、スマートな外観を呈し、デザ
イン性が優れる。又、駆動部収容室653への粉粒体の
侵入を防止できる上、消音効果がある。第1流路606
及び第2流路607の断面を角形としたことで、ロータ
608を大型化することなく且つ流路断面積を減少させ
ずに、全体を小型化することができる。
【0045】なお、本発明は、上述の実施の形態又は実
施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想
を逸脱しない範囲に於て、改変等を加えることが出来る
ものであり、それらの改変、均等物等も本発明の技術的
範囲に含まれることとなる。
【0046】
【発明の効果】請求項1及び請求項2に記載の発明によ
れば、粉体機器の回転軸の回転方向等、回転状態を容易
に点検できるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のロータリーバルブを表
した部分破断正面図である。
【図2】同ロータリーバルブを表した平面図である。
【図3】同ロータリーバルブを表した底面図である。
【図4】同ロータリーバルブの左側面図である。
【図5】図1のV−V線に沿って切断した断面図であ
る。
【図6】同ロータリーバルブの右側面図である。
【図7】本発明の第2実施形態のサニタリーロータリー
バルブを表した部分破断正面図である。
【図8】同サニタリーロータリーバルブを表した平面図
である。
【図9】同サニタリーロータリーバルブの左側面図であ
る。
【図10】図7のX−X線に沿って切断した断面図であ
る。
【図11】同サニタリーロータリーバルブの従動部側の
拡大断面図である。
【図12】(a),(b)は同サニタリーロータリーバ
ルブの点検窓の嵌脱の様子を示す説明図である。
【図13】同サニタリーロータリーバルブの点検扉が開
いた状態の左側面図である。
【図14】本発明の第3実施形態のロータリーバルブを
表した正面図である。
【図15】同ロータリーバルブを表した部分破断平面図
である。
【図16】同ロータリーバルブの左側面図である。
【図17】本発明の第4実施形態のロータリーバルブを
表した部分破断正面図である。
【図18】同ロータリーバルブを表した部分破断平面図
である。
【図19】同ロータリーバルブの左側面図である。
【図20】(a),(b),(c)はロータリーバルブ
のローター形状の説明図である。
【図21】(a)は第5実施形態の従動部側軸端部の拡
大断面図、(b)は同従動部側軸端部の分解図である。
【図22】同実施形態の左側面図である。
【図23】本発明の第6実施形態のダイバーターバルブ
を表した正面図である。
【図24】同ダイバーターバルブの左側面図である。
【図25】同ダイバーターバルブの平面図である。
【図26】同ダイバーターバルブの内部構造(第1の切
換状態)を示す正面図である。
【図27】同ダイバーターバルブの内部構造(第2の切
換状態)を示す正面図である。
【図28】同ダイバーターバルブの内部構造を示す平面
図である。
【図29】図26のXXIX−XXIX線に沿って切断
した断面図である。
【図30】(a)は軸受構造の構造を示す図25のXX
XA−XXXA線に沿って切断した断面図、(b)は同
軸受構造の構造を示す分解図である。
【図31】ダイバーターバルブが適用された粉粒体輸送
貯留システムの説明図である。
【符号の説明】
1…ロータリーバルブ、2…面板、2a…円弧面、3…
駆動部側板、3a…ボルト、4…従動部側板、4a…ボ
ルト、5…粉体輸送室、6…従動側ベアリング、7…シ
ャフト、8…ボルト、9a…点検窓、9…シャフトカバ
ー、10…ロータ、11…粉体投入口、12…粉体排出
口、13…投入口接続面、14…排出口接続面、15…
筒状部、16…羽根、17…トラフ、18…クリスタル
カット、20…モータ、21…シャフトカバー、31…
カバー、32…ボルト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔を備えた駆動側部材と、貫通孔を
    備えた従動側部材と、前記駆動側部材と従動側部材に架
    け渡された回転軸と、粉体を処理する空間領域を備えた
    ケースと、 前記貫通孔に設けられ、前記回転軸を回転可能に支持す
    る軸受構造と、 該軸受構造の内側にある前記従動側部材の領域に設けら
    れ、前記軸受構造と前記空気領域との間のシールを行う
    シール部材と、 前記従動側部材又は駆動側部材の前記貫通孔を閉鎖する
    とともに、前記回転軸の外側端面を点検窓を通して目視
    可能とし、且つ、前記外側端面との間に所定間隔を設定
    した蓋体と、 を備えたことを特徴とする点検窓付き軸受構造を備えた
    粉体処理装置。
  2. 【請求項2】 前記蓋体の内周面と前記貫通孔の外端部
    の外周部にねじを形成し、前記蓋体を回動させることで
    前記従動側部材又は駆動側部材に脱着自在としたことを
    特徴とする請求項1の点検窓付き軸受構造を備えた粉体
    処理装置。
JP2000004006A 1999-05-17 2000-01-12 点検窓付き軸受構造を備えた粉体処理装置 Pending JP2001031252A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002321821A (ja) * 2001-04-26 2002-11-08 Aisin Sangyo Kk ロータリーバルブ
JP2011032000A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Shuichi Okabe サニタリーロータリーバルブ

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JP2002321821A (ja) * 2001-04-26 2002-11-08 Aisin Sangyo Kk ロータリーバルブ
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