JP2001031153A - 押し出し容器 - Google Patents

押し出し容器

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JP2001031153A
JP2001031153A JP11207635A JP20763599A JP2001031153A JP 2001031153 A JP2001031153 A JP 2001031153A JP 11207635 A JP11207635 A JP 11207635A JP 20763599 A JP20763599 A JP 20763599A JP 2001031153 A JP2001031153 A JP 2001031153A
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建次 平川
Kayo Yoshimoto
佳世 吉本
Yuichiro Yamiya
雄一郎 屋宮
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄処理が容易で、廃棄物となる部分は小型
化することができ、また、焼却し易い部分と、そうでな
い部分との分別ができることは勿論、分別において、手
等が汚れたりせず、しかも、継続使用できる部分も容易
に区別できる押し出し容器の提供を図る。 【解決手段】 容器本体1内に柔軟性を有する筒状のバ
リア部材2が密接状態で収納され、このバリア部材2の
先端側が蓋部3に接続され、このバリア部材2の基端側
が封止されている。このバリア部材2内に流動性を有す
る内容物が収納され、封止された基端側を押圧すること
により、バリア部材2の体積が減少して内容物が吐出口
から吐出されると共に、内容物を使い切った後は、蓋部
3と体積の減少したバリア部材2とを容器本体1から取
り外すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、押し出し容器の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コーキング剤、シーリング
剤、医薬品、食品等々の流動性を有する内容物を収納し
て吐出し易くした容器として、押し出し容器が用いられ
ている。この押し出し容器は、流動性を有する内容物を
収容する筒状の容器本体と、この容器本体の先端側に設
けられた蓋部と、この蓋部に設けられたノズル等の吐出
口と、この容器本体の基端側に設けられた押圧部とを備
え、押圧部を押圧して先端方向に圧力を加えることによ
って、容器本体内の内容物を吐出口から吐出するように
したものである。他方、今日においては、資源の有効活
用やリサイクル、或いは廃棄物の減量化、廃棄物の分別
等の要請が高まっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、次の種々
の要求を満たし得る押し出し容器を提供せんとするもの
である。 1)廃棄処理が容易である。 2)廃棄物となる部分は小型化することができる。 3)焼却し易い部分と、そうでない部分との分別ができ
る。 4)分別において、手等の汚染がない。 5)継続使用できる部分も容易に区別できる。 6)大量に安定した供給が可能である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本願発明は、次の
構成を特徴とするものを提供することにより、上記の課
題を解決する。本願の第1の発明は、流動性を有する内
容物を収容する筒状の容器本体1と、この容器本体1の
先端側に設けられた蓋部3と、この蓋部3に設けられた
吐出口31とを備え、この容器本体1の基端側から先端
方向に圧力を加えることによって、容器本体1内の内容
物を吐出口31から吐出するようにした押し出し容器に
おいて、容器本体1内に柔軟性を有する筒状のバリア部
材2が密接状態で収納され、このバリア部材2の先端側
が蓋部3に接続され、このバリア部材2の基端側が封止
されたものであり、このバリア部材2内に内容物が収納
され、封止された基端側を押圧することにより、バリア
部材2の体積が減少して内容物が吐出口31から吐出さ
れると共に、内容物を使い切った後は、蓋部3と体積の
減少したバリア部材2とを容器本体1から取り外すこと
ができるものであることを特徴とする押し出し容器を提
供する。本願の第2の発明は、第1の発明に係る押し出
し容器において、内容物を使い切った後に、バリア部材
2と蓋部3との接続を解かずに、バリア部材2と蓋部3
とを容器本体1から取り外すことができるものを提供す
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本願発明の実
施の形態を説明する。図1は、本願発明の実施の形態に
係る押し出し容器の分解斜視図であり、図2は同断面図
であり、図3は廃棄状態の要部斜視図である。
【0006】この実施の形態に係る押し出し容器は、筒
状の容器本体1と、容器本体1内に収納された柔軟性を
有する筒状のバリア部材2と、この容器本体1の先端側
に設けられた蓋部3と、この容器本体の基端側に設けら
れた押圧部4とを備える。バリア部材2内にはコーキン
グ剤やシーリング剤等の内容物が収容され、押圧部4に
加えられる力によって、内容物が蓋部3に設けられた吐
出口31から吐出される。
【0007】容器本体1は、紙製、合成樹脂製、金属製
等、内容物を吐出する吐出力によって変形しない剛性を
備えた材料によって、構成されている。この実施の形態
では、図2(B)に示すように、板紙等の紙管構成シー
ト11,11をスパイラル巻きした紙管が用いられてい
るが、平巻きとした紙管を用いることもできる。この紙
管を構成する紙管構成シート11は、紙100%であっ
てもよいが、紙と合成樹脂や金属等他の素材との複合材
であってもよく、複数層に巻回する時には、紙管構成シ
ートの材質を上記の各種の素材を組み合わせたものとし
てもよく、また、各層の厚みも適宜変更して実施し得
る。容器本体1の形状は、断面が円形の丸筒を図示した
が、断面が多角形の角筒とするものであってもよい。こ
の容器は、容器本体1をシリンダとして、押圧部4をピ
ストンとして、内容物を押し出すものであるため、押圧
部4の移動区間は、容器本体1の内径を一定としてお
り、この実施の形態では、容器本体1の全長に渡って内
径を一定としている。
【0008】次に、バリア部材2は、容器本体1の内周
面に沿って配設されたもので、軟質の合成樹脂、合成樹
脂フィルムと金属箔との積層体等の柔軟な素材によって
構成されている。即ち、バリア部材2は内容物を収納し
て外部に洩らすことがなく、押圧部4をピストンとして
押圧して容器本体1の先端側に移動させる際に、押圧部
4に対する押圧力によって変形する程度の柔軟性を備え
たものである。このバリア部材2は、内容物が押し出さ
れて少なくなるにつれて図3に示すように体積が減少し
ていくものである。この減少は、合成樹脂等のように素
材自体は実質的に収縮することはなく、蛇腹状等のよう
に規則正しく若しくは不規則に折り畳まれることによっ
て、体積が減少するものの他、引張したゴムが収縮する
ように、素材自体が収縮していく場合も含むものであ
る。このバリア部材2は、容器本体1と別々に製造し
て、製造したバリア部材2を容器本体1内に挿入するこ
ともできるが、容器本体と同時又は先に製造することも
できる。具体的には、バリア部材を構成するシート(以
下、バリアシート2aと言う)を筒状に巻回して必要に
応じて延設するシート縁部2b同士を接着することによ
り、筒状のバリア部材2を形成すると共に、その外周に
容器本体1を紙管構成シート11,11を巻回すると共
に隣接するシート縁部を必要に応じて接着することによ
って、内部にバリア部材2を配位した容器本体1を得
る。その際、バリアシート21と紙管構成シート11,
11とは、原則として接着しない。接着するとしても、
バリア部材2と容器本体1との両端同士等を接着すると
言った部分接着や仮接着に止めて、バリア部材2のみの
体積を減少できるようにして固定に止める。このよう
に、容器本体1と同時に製造する場合、バリアシート2
aは、スパイラル巻き又は平巻きによって形成でき、容
器本体1の巻き方と同じ巻き方とするのが、最も能率的
である。例えば、紙管の製造用のマンドレルにバリアシ
ート21を巻付け、その上に紙管構成シート11,11
を巻き付けていくことによって、連続的な製造が可能と
なる。尚、先にバリア部材2を完成させた場合には、完
成したバリア部材2の外周に、紙管構成シート11,1
1を巻き付けていく。上記の各方法において、バリア部
材2に自立性がない場合、バリア部材2をマンドレル等
の芯にて内部から支持し、この芯に製造中若しくは完成
後のバリア部材2を支持しつつ、紙管構成シート11,
11を巻回すればよい。このように、形成中若しくは完
成した筒状の部材2の外周に、容器本体1を紙管構成シ
ート11,11を巻回して筒状の容器本体1を形成する
ことによって、バリア部材2の外周面と容器本体1との
内周面とが略全長に渡って(特に、バリア部材2の筒状
の外周面の全長に渡って)密着(密接)するため、両者
2,1間に空間が開くことなく、容器本体1の内容積と
略同一の内容積を持つバリア部材2を、安定して大量に
生産することができる。
【0009】このバリア部材2の底部は、押圧部4と接
合することにより、押圧部4をバリア部材2の底部とす
ることもできるが、この例では、バリア部材2の底端を
封して独自の底部を持つものとして実施している。より
詳しくは、図2(C)に示すように、バリア部材2の底
端21を径内方向に折り曲げ、その内側(先端側)に、
シート状等の底部閉鎖体22を、必要に応じて折り返し
た状態で、配位する。次に、折り曲げた底端21と底部
閉鎖体22とをヒートシールや接着剤等によって接着し
ている。その際、底部閉鎖体22の縁部を折り返した状
態で実施している場合には、折り返した縁部と折り曲げ
た底端21とを接着する。この底部閉鎖体22は、バリ
ア部材2と同種の素材によって構成してもよいが、ヒー
トシールや接着剤等によってバリア部材2と接着できる
ことを条件に、上述の押圧力によって変形しない剛性を
備えたものとしてもよい。この例では、底部閉鎖体22
を用いたが、バリア部材2の底端21同士を接着して底
を閉じることもできる。尚、底部閉鎖体22を用いる等
して、バリア部材2の底部を平面状とすることにより、
押圧部4からの押圧力を、バリア部材2の底部全体でム
ラ無く受けることができる点で有利である。また、底部
閉鎖体22は、バリア部材2の外側(基端側)に配位し
てもよい。
【0010】押圧部4は、内容物の押し出しのための押
圧力を受けて容器本体1内を移動することによって、内
容物を押し出すものであり、押圧力によって変形しない
剛性を持つものとすることが望ましい。この例では、比
較的薄いパット等の内押圧部41とプランジャ等の外押
圧部42とから構成されているが、単一の部材から構成
してもよく、3以上の部材から構成してもよく、両者4
1、42を接着して実施してもよい。外押圧部42は吐
出用ガン等の押圧用器具に接して力を受けるものであ
り、内押圧部41はバリア部材2と接して、押圧力をバ
リア部材2に伝達するものである。押圧部4の外径は、
容器本体1の内径と略等しくすることが望ましい。最も
望ましくは、内押圧部41を外押圧部42より柔軟なも
のから構成し、内押圧部41と容器本体1との密着性
を、外押圧部42と容器本体1との密着性よりも高める
ことが望ましい。特に、内容物の押し出しの際には、バ
リア部材2内の内容物が無くなっていき、空になったバ
リア部材2の一部が、押圧部4の外周部と容器本体1の
内周面との間から外側(基端側)に、はみ出してしまう
おそれがあるが、内押圧部41と容器本体1との密着性
を高めることによって、このはみ出しを有効に防止し得
る。尚、押圧部4(若しくは内押圧部41のみ)とバリ
ア部材2の底部とは接着等によって接続しておいてもよ
い。また、外押圧部42は、その外周から軸方向(望ま
しくは基端方向)に伸びる筒状部分(外周筒状部分42
a)を備えたものとすることによって、直進性を高めた
ものとして実施することが望ましい。
【0011】次に、蓋部3は、容器本体1の先端に設け
られ、容器本体1を蓋するものであり、蓋部3に設けら
れた吐出口31から内容部が吐出されるものである。こ
の例では、吐出口31にノズル32を装着して、吐出口
31から出た内容物を、ノズル内を経てノズル先端の吐
出口33から吐出するようにしている。このノズル32
は、蓋部3の吐出口31に設けられたねじ山31aと、
ノズル32の基端の内周に設けられたねじ山(図示せ
ず)とを螺合して取りつけるようにしているが、ねじ以
外の取付方法を用いてもよく、ノズル32と蓋部3とを
一体としてよく、場合によってはノズル32を用いずに
実施してもよい。
【0012】この蓋部3は、金属や合成樹脂等、前述の
押圧力によって変形しない素材によって構成され、容器
本体1の先端に固定されている。また、この蓋部3は、
バリア部材2の先端と接続されており、バリア部材2内
の内容物が蓋部3の吐出口31から外部に吐出される。
具体的には、バリア部材2の先端側を蓋部3と接着する
と共に、バリア部材2を挟んだ状態で、蓋部3の外周と
容器本体1の内周とが嵌合している。この接着と嵌合を
確実に行うために、この例では、蓋部3の外周に軸方向
に伸びる外周筒部34を設け、この外周筒部34とバリ
ア部材2の内周面とを接着すると共に、容器本体1内に
嵌合している。蓋部3の外径(外周筒部34の外径)
は、容器本体1の内径と略等しくし、場合によっては、
蓋部3の外径(外周筒部34の外径)を容器本体1の内
径より大きくして強制嵌合させてもよい。尚、吐出口3
1は、内側(基端側)に設けられた閉鎖体35によって
閉じられている。この閉鎖体35は、バリア部材2と同
等のバリア性を有して、内容物を外部に洩らすことがな
いものを採用することが望ましい。
【0013】使用に際しては、押し出し用のガン等の押
出器具に装填して吐出する。その手順は、まず閉鎖体3
5を破って、ノズル32を取りつけるが、閉鎖体35の
位置や形状は適宜変更し得る。ノズル32を取りつけた
後、押圧部4を押圧して、内圧を加えて内容物を吐出さ
せる。内容物が吐出されるに伴い、押圧部4は前進し、
バリア部材2の体積が減少していく。尚、容器本体1の
内周面とバリア部材2の外周面とは接着しないでおけば
よいが、押圧部4の前進に伴いバリア部材2と容器本体
1とが分離できることを条件に、両者1,2を固定して
おいてもよい。具体的には、部分接着や、仮接着、粘着
等を例示でき、接着や粘着の形状は、水玉、線状や、ア
メーバー状や雲状等の不定形状を例示し得る。
【0014】内容物を略使い切るまで押圧部4を前進さ
せると、バリア部材2は図3に示すように蛇腹状等に変
形して体積が小さくなる。そして、内容物がなくなり、
吐出しなくなった後、押出器具から本願の押し出し容器
を取り外して、押圧部4を押して前進させることによ
り、蓋部3がバリア部材2と共に、容器本体1から外れ
て、図3の状態で取り出される。従って、蓋部3と容器
本体1との固定は、内容物の吐出中に加えられる押圧力
によって外れない程度であって、内容物の吐出終了後に
加えられる押圧力によって外れる程度の強さを持った固
定とする。この固定の強さは、蓋部3と容器本体1との
嵌合力のみとしてもよいが、接着の力を併用してもよ
い。例えば、バリア部材2の先端と蓋部3とは全面接着
としておき、バリア部材2の先端と容器本体1とは部分
接着としておくと言ったように、バリア部材2の先端と
蓋部3との接着より、バリア部材2の先端と容器本体1
との接着の方を弱くしておくものとして実施し得る。ま
た、ピン等の着脱可能な固定部材によって、使用中は蓋
部3と容器本体1と固定しておき、使用完了時に固定部
材を外すようにしてもよい。但し、押し出し用のガン等
の押圧器具に、蓋部3と容器本体1との両者の前端を固
定するための張出部分等の固定手段が備えられている場
合、押圧力がその固定手段によって受けられることとな
るため、蓋部3と容器本体1との嵌合力は、輸送時等に
外れない程度の小さな固定強さで足りる。さらに、保管
環境の温度等の変化によって、内容物の膨張、収縮作用
に追従して、蓋部3が微妙に摺動することができるよう
にしておくことも有効である。具体的には、蓋部3の嵌
合部分(この例では、蓋部3の外周筒部34とバリア部
材2との間)に、グリース等の滑り性を増すと共にバリ
ア性(気密性や液密性)を向上させる半流動体等の補助
剤を介在させることが望ましい。何れにしても、蓋部3
を容器本体1から取り外す際に、蓋部3とバリア部材2
との接続が外れない状態で、両者2,3を接続(固定)
しておくことによって、吐出できない程度の少量の内容
物が残っている場合でも、残った内容物を外部に出さな
い状態で、蓋部3とバリア部材2とを、容器本体1から
分離することができる。尚、押圧部4も容器本体1の先
端側に押し出してしまうことができる。
【0015】分離した蓋部3とバリア部材2は、体積が
小さいため、廃棄物の嵩を小さくできる。また、容器本
体1は再利用してもよく、廃棄する場合にも、紙管製の
場合には、比較的容易に押し潰すことができ、廃棄物の
嵩を小さくできる。押圧部4も再利用することができ、
また、押圧部4全体をバリア部材2と共に廃棄すること
もでき、さらに、押圧部4の内、比較的薄いパット等の
内押圧部41はバリア部材2と共に廃棄し、プランジャ
等の外押圧部42のみを再利用してもよい。特に、従来
のこの種の押し出し容器は、蓋部3と容器本体1とが分
離できず、無理やり分離した場合には容器内に残った内
容物が外部に露出してしまうため、空洞状態の容器本体
1をそのままの形状若しくは一部分のみを凹ました状態
で廃棄せざるを得ないため、廃棄物の嵩(体積)を小さ
くすることが困難であったり、容器本体1を再利用する
ことが困難であったが、本願発明にあっては、使い切れ
ずに残った内容物を外部に出すことがないように蓋部3
とバリア部材2との接続状態を保ったまま、容器本体1
から分離でき、押圧部4も必要に応じて分離できるた
め、容器本体1の嵩を小さくして廃棄でき、或いは、そ
のまま再利用することができる。
【0016】但し、容器本体1と蓋部3とは、図4に示
すように、蓋部3の外周(この例では外周筒部34)
を、容器本体1の外周に配位してもよい。この場合も、
内容物の吐出の圧力によって、容易に蓋部3が外れてし
まわないように、嵌合の程度を調整したり、着脱可能な
固定部材によって、使用中は蓋部3と容器本体1と固定
しておくことが望ましいが、前述のように、押し出し用
のガン等に固定手段が設けられている場合、強固な固定
状態は必要でない。尚、この例でも、或いは図1の例で
も、バリア部材2と蓋部3とは完全に固定しておく必要
はなく、少なくとも内容物の吐出の際に、バリア部材2
内の内容物が吐出口31から吐出できるものであれば足
りる。その際、内容物の漏れを防止するために、図5
(A)に示すように、パッキン36を容器本体1と蓋部
3との間に配位してもよい。この図5(A)の例では、
容器本体1の上端と蓋部3の内面(基端側の面)との間
に配位している。さらに図5(B)に示すように、蓋部
3に補助支持凸部37を設け、容器本体1の先端を、外
周筒部34と補助支持凸部37との間で挟むようにして
もよい。これら何れの場合にも、蓋部3の摺動とバリア
性の向上のために、グリース等の補助剤を蓋部3の嵌合
部分に配位しておくことが望ましい。
【0017】また、図4の例では、押圧部4は、プラン
ジャ等の外押圧部42のみを用いており、この外押圧部
42が内押圧部も兼ねるようにしている。そして、この
例では、外周筒状部分42aをバリア部材2の基端側の
内周面に接着することによって、押圧部4がバリア部材
2の底部を兼ねるようにしている。使用中においては、
図4(B)に示すように、バリア部材2の基端側の部分
から、順次、押圧部4内面上に折り重なるようにして、
バリア部材2の体積が小さくなるものである。図6
(A)に、使用完了してバリア部材2を容器本体1から
取り外して、さらに、蓋部3取り除いた状態を示す。以
上の実施の形態においては、押し出し容器に内容物を充
填を行う際に、従来の容器と同様の充填方法を取ること
ができ、新たな充填装置の開発を行う必要がない。即
ち、蓋部3を装着していない状態で(押圧部4は通常は
装着しておくが、装着しなくてもよい)、容器の先端か
らバリア部材2の内部に充填を行う。そして、充填が完
了すると、蓋部3を装着する。このように、本願の押し
出し容器にあっては、容器本体1内で収縮するバリア部
材2を有するにもかかわらず、従来の別体のバリア部材
2を備えていない押し出し容器と同様の充填方法が可能
となる。また別の充填方法としては、蓋部3を装着した
後、吐出口31から内容物を充填する方法を例示し得
る。この場合には、閉鎖体35を用いずに充填し、充填
後、外側から吐出口31を閉鎖体や蓋体で閉じるものと
する。尚、本願考案は種々変更して実施することがで
き、例えば、押圧部4を平面状のものを図示したが、蓋
部3の内面形状に合わせて、押圧部4に凸部を形成して
もよい。特に、吐出口31内に入り込むことができる凸
部として実施すると、押し出しの最終段階で、内容物が
吐出口31内に残ることを防止できる。また、吐出口3
1内に入り込まない程度の高さの凸部として実施しても
よく、このような凸部は、バリア部材2がドーナツ状に
折り畳まれるように、ガイドとなる。その具体例を図6
(B)に示すと、この例では、押圧部4の中央に凸部4
aが形成され、その周囲に、折り畳まれたバリア部材2
が重ねられていくものである。図6(C)は、図1の実
施の形態において、押圧部4(内押圧部41と外押圧部
42との少なくとも何れか一方)の中央に凸部4aを形
成することにより、バリア部材2がその周囲に折り畳ま
れた状態で取り出され、蓋部3を外した状態の斜視図で
ある。このように、凸部4aは、本願考案の各実施の形
態において、共通して採用され得る事項である。
【0018】
【発明の効果】以上、本願発明は、廃棄処理が容易で、
廃棄物となる部分は小型化することができ、また、焼却
し易い部分と、そうでない部分との分別ができることは
勿論、分別において、手等が汚れたりせず、しかも、継
続使用できる部分も容易に区別でき、同形状のものを大
量に安定して供給することができる押し出し容器を提供
することができたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係る押し出し容器の分
解斜視図である。
【図2】同断面図である。
【図3】同容器の廃棄状態を示す斜視図である。
【図4】(A)は本願発明の実施の形態に係る押し出し
容器の変更例を示す断面図であり、(B)と同使用状態
を示す断面図である。
【図5】(A)(B)は、各々本願発明の実施の形態に
係る押し出し容器のさらに他の変更例を示す要部断面図
である。
【図6】(A)図4の容器の廃棄状態を示す斜視図であ
り、(B)は本願発明の実施の形態に係る押し出し容器
のさらに他の変更例の使用状態を示す要部断面図であ
り、(C)は容器の廃棄状態の変更例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 容器本体 2 バリア部材 3 蓋部 4 押圧部 31 吐出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉本 佳世 大阪府大阪市中央区竜造寺町8番14号 株 式会社昭和丸筒内 (72)発明者 屋宮 雄一郎 大阪府大阪市中央区竜造寺町8番14号 株 式会社昭和丸筒内 Fターム(参考) 3E014 KA07 3E067 AA04 AB01 AB96 BA02C BA14B BB14B CA04 CA24 FA04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動性を有する内容物を収容する筒状の
    容器本体(1)と、この容器本体(1)の先端側に設け
    られた蓋部(3)と、この蓋部(3)に設けられた吐出
    口(31)とを備え、この容器本体(1)の基端側から
    先端方向に圧力を加えることによって、容器本体(1)
    内の内容物を吐出口(31)から吐出するようにした押
    し出し容器において、 容器本体(1)内に柔軟性を有する筒状のバリア部材
    (2)が密接状態で収納され、このバリア部材(2)の
    先端側が蓋部(3)に接続され、このバリア部材(2)
    の基端側が封止されたものであり、このバリア部材
    (2)内に内容物が収納され、封止された基端側を押圧
    することにより、バリア部材(2)の体積が減少して内
    容物が吐出口(31)から吐出されると共に、内容物を
    使い切った後は、蓋部(3)と体積の減少したバリア部
    材(2)とを容器本体(1)から取り外すことができる
    ものであることを特徴とする押し出し容器。
  2. 【請求項2】 内容物を使い切った後に、バリア部材
    (2)と蓋部(3)との接続を解かずに、バリア部材
    (2)と蓋部(3)とを容器本体(1)から取り外すこ
    とができるものであることを特徴とする請求項1記載の
    押し出し容器。
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