JP2001030685A - 円定規 - Google Patents

円定規

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JP2001030685A
JP2001030685A JP11207313A JP20731399A JP2001030685A JP 2001030685 A JP2001030685 A JP 2001030685A JP 11207313 A JP11207313 A JP 11207313A JP 20731399 A JP20731399 A JP 20731399A JP 2001030685 A JP2001030685 A JP 2001030685A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製図用紙などに大きな円形または円弧が容易
に描ける円定規を提供する。 【解決手段】 筆記具の先端部を挿入する複数の小円用
挿入孔11を中心から径方向に向けて並設した略円盤状の
回転部材3を形成する。回転部材3の外径寸法より小径
の内径寸法に開口した開口部4を備えた基板部材5を設
ける。開口部4の同心上に回転部材3を回転自在に保持
する略円環状の保持部材6を形成する。基板部材5の開
口部4の表面15側に回転部材3を取り付け、保持部材6
にて回転部材3を保持して円定規1を形成する。円定規
1を適宜な位置に設置し、筆記具の先端部を小円用挿入
孔11のいずれかに挿入し、筆記具にて回転部材3を回転
すると、大きな円形または円弧が容易に描ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製図用紙などに円
形または円弧を描く円定規に係り、特に、大きな円形ま
たは円弧を描く円定規に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、製図用紙などに大きな円形または
円弧を描く際には、大きなコンパスなどを用いていた。
【0003】しかしながら、大きなコンパスを用いて大
きな円形または円弧を製図用紙などに描く際には、コン
パスの針部により描かれた円形または円弧の中心部に孔
が形成され、また、大きなコンパスを回転させて円形ま
たは円弧を描く際に、このコンパスの針部が中心部から
ずれてしまうことがあるため正確な円形または円弧を描
くことに手間が掛かった。
【0004】また、雲形定規またはR定規などを用いて
製図用紙などに大きな円形または円弧を描く方法も知ら
れている。
【0005】しかしながら、雲形定規またはR定規など
を用いて製図用紙などに大きな円形または円弧を描く際
には、雲形定規またはR定規などを複数回移動させてそ
の都度円弧を描く作業を繰り返して円形または円弧を描
くため、大きな円形または円弧を描く際に手間が掛かる
とともに、雲形定規またはR定規などを移動させる際に
雲形定規またはR定規が適宜な位置からずれてしまうこ
とがあるため、正確な大きな円形または円弧を描くこと
が困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、大き
なコンパスで大きな円形または円弧を描く際には、中心
部に孔が形成されるとともに、正確な円形または円弧の
作成に手間が掛かるという問題を有しており、また、雲
形定規またはR定規などを用いて大きな円形または円弧
を描く際には、手間が掛かるとともに、正確な作成が困
難であるという問題を有していた。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、製図用紙などに大きな円形または円弧が容易に描け
る円定規を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の円定規
は、円形または円弧を描く円定規であって、略円盤状に
成形され筆記具の先端部が挿入される複数の小円用挿入
孔が中心から径方向に向けて並設された回転部材と、こ
の回転部材の外径寸法より小径の内径寸法に開口形成さ
れた開口部を備え、この開口部の表面側の開口縁に沿っ
て前記回転部材が回転自在に配設される基板部材と、こ
の基板部材の表面側に取り付けられ前記回転部材を周方
向に向けて回転自在に保持する略円環状の保持部材とを
具備するものである。
【0009】そして、複数の小円用挿入孔が並設された
回転部材を基板部材の開口部の表面側に回転自在に配設
し、基板部材の表面側に保持部材を取り付けて回転部材
を周方向に向けて回転自在に保持すると円定規が形成さ
れる。このため、適宜な位置に円定規を設置し、この円
定規のいずれかの小円用挿入孔に筆記具の先端部を挿入
し、この筆記具にて円定規の回転部材を回転させると、
適宜な位置に適宜な大きさの円形または円弧が描けるの
で、正確な円形または円弧の作成が容易になる。
【0010】請求項2記載の円定規は、請求項1記載の
円定規において、基板部材の開口部の内径寸法より小径
な外径寸法を有する略円盤状に成形され回転部材の裏面
中央部に着脱自在に取り付けられる補助部材を具備し、
基板部材には、筆記具の先端部が挿入される複数の中円
用挿入孔が外周部から中心方向に向けて並設されるもの
である。
【0011】そして、補助部材を回転部材の裏面中央部
に取り付け、さらに、適宜な位置にこの補助部材が取り
付けられた円定規を設置すると、回転部材に対して基板
部材が周方向に向けて回転自在となる。よって、この円
定規の基板部材に設けられた中円用挿入孔のいずれかに
筆記具の先端部を挿入し、この筆記具を用いて基板部材
を回転部材に対して回転させることにより、回転部材の
小円用挿入孔にて描ける円形または円弧よりも径大な円
形または円弧が描ける。このため、小円用挿入孔のみが
形成されている円定規に比べると、中円用挿入孔を設け
たことにより、同じ径寸法の円形または円弧を描くため
の円定規が小型化する。よって、製造性が向上するとと
もに、小型化するためこの円定規を用いる使用者の使い
勝手が向上する。
【0012】請求項3記載の円定規は、請求項2記載の
円定規において、略中央部に開口形成された取付開口
部、および筆記具の先端部が挿入され外周部から中心方
向に向けて並設された複数の大円用挿入孔を備え、この
取付開口部の表面側の開口縁に沿って基板部材が取り付
けられる略平板環状の平板部材を具備するものである。
【0013】そして、平板部材に開口した取付開口部の
表面側の開口縁に沿って回転部材および保持部材が取り
付けられた基板部材を取り付ける。次いで、回転部材の
裏面中央部に補助部材を取り付け、適宜な位置に設置す
る。このとき、回転部材に対して基板部材および平板部
材が一体に回転自在となる。よって、この円定規の平板
部材に並設された大円用挿入孔のいずれかに筆記具の先
端部を挿入し、この筆記具を用いて平板部材を回転部材
に対して回転することにより、基板部材の中円用挿入孔
にて描かれる円形または円弧よりも径大な円形または円
弧を描くことができる。このため、さらに径大な円形お
よび円弧を描くことが可能となるので、円定規の使い勝
手が向上する。
【0014】請求項4記載の円定規は、請求項3記載の
円定規において、保持部材には、この保持部材の外周部
から中心方向に向けて切り欠き成形された切欠部が少な
くとも一つ以上設けられ、平板部材には、前記保持部材
の切欠部の内方の位置であるとともに基板部材に並設さ
れた中円用挿入孔と連通する連通挿入孔が複数形成され
るものである。
【0015】そして、平板部材が取り付けられた基板部
材に回転部材および保持部材を取り付け、この回転部材
の裏面中央部に補助部材を取り付けて適宜な位置に設置
する。このとき、基板部材および平板部材は、回転部材
に対して回転自在となる。次いで、基板部材に並設され
た中円用挿入孔のいずれかに筆記具の先端部を挿入する
と、平板部材の連通挿入孔のいずれかにこの筆記具の先
端部が挿入される。そして、この筆記具を用いて回転部
材に対して基板部材および平板部材を回転すると、小円
用挿入孔にて描かれる円形または円弧よりも径大である
とともに、大円用挿入孔にて描かれる円形または円弧よ
りも径小な円形または円弧を描くことができる。よっ
て、円定規の使い勝手が向上する。
【0016】請求項5記載の円定規は、請求項1ないし
4いずれかに記載の円定規において、保持部材の内周部
の周縁には、この内周部の周方向に沿って並設され回転
部材の回転角度を示す角度表示部が設けられ、回転部材
の内周挿入孔の並設方向の表面側の外周縁近傍には、回
転部材を回転する際の目安となる目安線が設けられるも
のである。
【0017】そして、回転部材の回転角度を示す角度表
示部が保持部材の表面側の内周部の周縁に沿って並設さ
れ、また、回転部材を回転する際の目安となる目安線が
回転部材の挿入孔の並設方向の表面側の外周縁近傍に設
けられている。次いで、描く円弧の径寸法に相当する小
円用挿入孔、中円用挿入孔または大円用挿入孔のいずれ
かに筆記具の先端部を挿入し、この筆記具にて、回転部
材を基板部材に対して回転させ、または補助部材を取り
付けた際に基板部材および平板部材を回転部材に対して
回転させる。この際、回転させる以前の目安線と近接す
る保持部材の角度表示部に表示されている角度を基準と
し、この基準とした角度から回転部材または基板部材お
よび平板部材を適宜な角度回転させて回転部材の目安線
を適宜に移動させると、移動させた後の目安線に近接す
る角度表示部に表示されている角度から回転角度が把握
される。よって、適宜な角度であるとともに、適宜な径
寸法に相当する円弧を容易に描くことができ、円定規の
使い勝手がさらに向上する。
【0018】請求項6記載の円定規は、請求項1ないし
5いずれかに記載の円定規において、基板部材の開口部
の表面側の開口縁、または回転部材の裏面側の外周縁に
は、周方向に沿った凹溝状の凹溝部が形成され、この凹
溝部には、保持部材にて回転部材を回転自在に保持した
際に、前記基板部材と前記回転部材との間に回転自在に
保持される球状のベアリングボールが少なくとも一つ以
上挿入されるものである。
【0019】そして、基板部材の開口部の表面側の開口
縁、または回転部材の裏面側の外周縁に形成された凹溝
部に球状のベアリングボールを挿入し、基板部材に回転
部材を回転自在に配設する。さらに、基板部材に保持部
材を取り付けて回転部材を回転自在に保持して円定規を
形成する。このとき、回転部材を基板部材および保持部
材に対して回転させると、回転部材と基板部材との間で
ベアリングボールが回転する。このため、回転部材が滑
らかに回転する。よって、この円定規にて円形または円
弧を描く作業がさらに容易になる。
【0020】請求項7記載の円定規は、請求項1ないし
6いずれかに記載の円定規において、基板部材または平
板部材は、製図作成用のドラフタに係止される形状に成
形されるものである。
【0021】そして、基板部材または平板部材が、製図
作成用のドラフタに係止される形状に成形されているた
め、ドラフタに円定規を設置すると、このドラフタを移
動させることにより円定規が一体に移動する。よって、
ドラフタを移動させて円定規を適宜な位置に移動し、こ
の円定規の回転部材の小円用挿入孔に筆記具の先端部を
挿入し、この筆記具にて回転部材を回転させると、適宜
な位置に適宜な大きさの円形または円弧を容易に描くこ
とができるので、製図などを作成する際の作業効率が向
上する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の円定規の実施の一
形態の構成を図面を参照して説明する。
【0023】図1または図2において、1は円定規で、
この円定規1は、製図用紙などの平面部を有する被作成
体2上に円形または円弧を描くための定規であり、略円
盤状の回転部材3と、開口部4が形成された基板部材5
と、前記回転部材3を前記基板部材5に回転自在に保持
する保持部材6とを具備している。
【0024】そして、前記回転部材3は、アクリル樹脂
などの透明な合成樹脂などにて略円形平板状に成形され
ている。この回転部材3は、円形平板状の円板部7の外
周部に、この円板部7の表面8側に進むに連れて径方向
に向けて拡径する段部9が形成されている。また、この
段部9の外周部には、円環平板状の円環部10が形成され
ている。そして、この回転部材3の円板部7には、図示
しない筆記具の先端部が挿入される略円形の小円用挿入
孔11が開口形成されている。この小円用挿入孔11は、前
記円板部7の中心近傍の位置から径方向に向けて、例え
ば20個並設されている。さらに、この回転部材3の円
板部7には、この円板部7に並設された前記小円用挿入
孔11の並設方向であるとともに、この円板部7の表面8
側の外周縁に前記回転部材3を回転する際の目安となる
目安線12が設けられている。この目安線12は、図1に示
すように、前記円板部7の表面8側の外周縁にこの円板
部7の径方向に向かう直線が印されて設けられている。
【0025】また、前記基板部材5は、例えば、製図を
作成する際などに用いるドラフタ13に係止される略正八
角形平板状に成形されており、前記回転部材3と同様
に、アクリル樹脂などの合成樹脂などにて形成されてい
る。この基板部材5の略中央部には、前記回転部材3の
外径寸法より小径に形成されているとともに、前記回転
部材3の円板部7の外径寸法と略同形に開口された前記
開口部4が形成されている。また、この基板部材5の開
口部4の開口縁14には、この開口部4の表面15側に前記
回転部材3の円板部7の裏面16側を取り付けた際に前記
回転部材3の段部9が載置する載置部17が形成されてい
る。この載置部17は、前記基板部材5の表面15側に進む
に連れて径方向に向けて拡開するテーパ状に形成されて
いる。さらに、この基板部材5には、前記円定規1にて
作成不可能な小さな円形または円弧を描くための内径寸
法の異なる複数の小円孔18が、この基板部材5の内周部
から各外周辺部19に向かう径方向に沿ってそれぞれ開口
形成されている。また、前記基板部材5の開口部4の表
面15側の開口縁14近傍には、前記開口部4の周方向に沿
った等間隔な位置に、略円形に開口された取付孔20が、
例えば4箇所に形成されている。
【0026】さらに、前記基板部材5の開口部4の表面
15側の開口縁14には、この開口部4の周方向に沿った凹
溝状の凹溝部21が形成されている。この凹溝部21には、
前記保持部材6にて前記回転部材3を前記基板部材5と
前記保持部材6との間に回転自在に保持した際に、この
保持部材6と回転部材3との間に回転自在に保持される
球状のベアリングボール22が少なくとも一つ以上挿入さ
れている。このベアリングボール22は、金属などにて前
記凹溝部21に挿入可能な大きさの球状に成形されてお
り、前記回転部材3を周方向に沿って回転させた際に、
この回転部材3の回転に伴って前記凹溝部21の内部で回
転し、この回転部材3の回転を滑らかにするためのもの
である。
【0027】また、前記保持部材6は、前記回転部材3
および基板部材5と同様に、アクリル樹脂などの合成樹
脂などにて略円環状に成形されている。この保持部材6
の外周部23には、この外周部23の周方向に沿った等間隔
な位置に、前記開口部4の軸方向に向けて開口された挿
通孔24が、例えば4箇所に形成されている。また、これ
ら挿通孔24は、前記保持部材6を前記基板部材5の前記
表面15側に取り付けた際に、前記保持部材6のそれぞれ
の前記取付孔20に連通する位置にそれぞれ形成されてい
る。
【0028】そして、前記保持部材6を前記基板部材5
に取り付けた際には、それぞれの前記取付孔20に連通し
たそれぞれの前記挿通孔24の表面25側から挿入され、先
端部が前記取付孔20の内部で螺着され、前記基板部材5
に対する前記保持部材6の取り付けを固定する連結具26
としてのボルト27が用いられている。さらに、前記保持
部材6の裏面28側の内周部29には、前記回転部材3を保
持する際に、この回転部材3の円環部10を保持する形状
であるとともに、前記保持部材6の前記表面25側の内周
部29に対して前記裏面28側の前記内周部29が同心上に拡
幅された保持段部30が形成されている。
【0029】さらに、前記保持部材6の表面25側の内周
部29の周縁には、この内周部29の周方向に沿って並設さ
れた角度表示部31が設けられている。この角度表示部31
は、前記回転部材3を前記保持部材6に対して回転させ
た際に前記回転部材3の回転角度を把握するために設け
られている。また、この角度表示部31は、径方向に向か
う直線を前記保持部材6の内周部29の周縁の周方向に沿
って並設させた目盛部32と、この目盛部32の適宜な位置
に設けられ前記回転部材3の回転角度を把握させる角度
が表示された数値部33とを備えている。
【0030】次に、上記実施の一形態の円定規について
の組み立て動作を説明する。
【0031】まず、基板部材5の凹溝部21に複数のベア
リングボール22を挿入し、基板部材5の開口部4の表面
15側に回転部材3をこの回転部材3の裏面16側から取り
付ける。すると、基板部材5の載置部17に回転部材3の
段部9が周方向に沿って回転自在に載置される。そし
て、保持部材6を回転部材3が取り付けられた基板部材
5の表面15側に取り付ける。この際、保持部材6の挿通
孔24それぞれを基板部材5の取付孔20に連通させるとと
もに、保持部材6の保持段部30に回転部材3の円環部10
を回転自在に取り付ける。次いで、保持部材6の挿通孔
24の表面25側からボルト27の先端部を挿入し、さらにこ
のボルト27を基板部材5の取付孔20に挿入してこの取付
孔20の内部で螺着し、保持部材6を基板部材5に固定す
る。この際、回転部材3は、周方向に沿って回転自在に
保持部材6および基板部材5にて保持される。
【0032】次に、上記実施の一形態の円定規について
の作用を説明する。
【0033】まず、ドラフタ13に製図用紙などの被作成
体2を配設し、このドラフタ13に円定規1を設置する。
そして、ドラフタ13を移動させて製図用紙などの被作成
体2の適宜な位置に円定規1を移動する。次いで、円定
規1の回転部材3に並設されている小円用挿入孔11のい
ずれかに筆記具の先端部を挿入し、この筆記具にて円定
規1の回転部材3を回転する。この際、製図用紙などの
被作成体2の適宜な位置に円形または円弧が描ける。
【0034】また、ドラフタ13を移動し、円定規1の基
板部材5に形成されている小円孔18を製図用紙などの被
作成体2の適宜な位置に移動させ、この小円孔18に筆記
具の先端部を挿入し、この小円孔18の内周部に沿って筆
記具の先端部を移動する。この際、製図用紙などの被作
成体2の適宜な位置に円定規1の回転部材3にて作成不
可能な小径の円形または円弧が描ける。
【0035】上述したように、上記実施の一形態では、
基板部材5の凹溝部21にベアリングボール22を挿入し、
この基板部材5に回転部材3を取り付け、この回転部材
3が取り付けられた基板部材5にボルト27を用いて保持
部材6を取り付けて円定規1を形成する。そして、製図
用紙などの被作成体2が配設されたドラフタ13に円定規
1を設置し、この円定規1をドラフタ13とともに製図用
紙などの被作成体2の適宜な位置に移動し、この円定規
1の回転部材3のいずれかの小円用挿入孔11に筆記具の
先端部を挿入してこの筆記具にて回転部材3を回転させ
ると、製図用紙などの被作成体2の適宜な位置に適宜な
大きさの円形または円弧を描ける。よって、製図用紙な
どの被作成体2に正確な円形または円弧を描く作業が容
易にできる。特に、大きな径寸法の正確な円形または円
弧を描く作業が容易にできる。
【0036】そして、保持部材6の内周部29の周縁に
は、角度表示部31が形成され、また、回転部材3の円板
部7の小円用挿入孔11の並設方向の外周縁近傍には、目
安線12が設けられている。このため、描く円弧の径寸法
に相当する小円用挿入孔11に筆記具の先端部を挿入しこ
の筆記具にて回転部材3を回転させる際に、目安線12と
近接する保持部材6の角度表示部31に表示されている角
度を基準とし、この基準角度から回転部材3を適宜な角
度回転させるとともに、回転部材3の目安線12を適宜に
移動させると、移動させた後の目安線12に近接する角度
表示部31に表示されている角度から回転部材3の回転角
度が把握できるので、適宜な角度であるとともに適宜な
径寸法の正確な円弧を描く際における作業が容易にでき
る。
【0037】また、基板部材5の開口部4の開口縁14に
は凹溝部21が形成され、この凹溝部21には複数のベアリ
ングボール22が挿入され、さらに、このベアリングボー
ル22は保持部材6にて回転部材3と基板部材5との間に
回転自在に保持されている。このため、回転部材3を周
方向に回転させると、この回転部材3が滑らかに回転す
るので、回転部材3を回転させる作業がさらに容易にな
る。
【0038】さらに、円定規1の基板部材5が、ドラフ
タ13に係止される略正八角形の平板状に形成されている
ため、製図用紙などの被作成体2が配設されたドラフタ
13に円定規1を配設すると、このドラフタ13とともに円
定規1が移動する。このため、このドラフタ13を移動す
ることにより製図用紙などの被作成体2の適宜な位置
に、円定規1を用いた適宜な大きさの円形または円弧が
正確であるとともに容易に描くことができる。よって、
製図用紙などの被作成体2に正確な円形または円弧を描
く際における作業が容易になる。
【0039】そして、基板部材5には小円孔18が開口形
成されているため、この小円孔18のいずれかに筆記具の
先端部を挿入し、挿入した小円孔18の内周縁に沿って筆
記具を移動することにより、小円用挿入孔11にて描くこ
とができない小径の円形または円弧が描くことができ
る。よって、使用者の使い勝手を向上できる。
【0040】また、円定規1の基板部材5が略正八角形
に形成され、かつこの基板部材5の小円孔18が中心部か
ら各外周辺部19に向かう径方向に沿って形成されてい
る。このため、この小円孔18にて円形または円弧を描く
際に、円定規1全体を適宜に回転させ、さらに、用いる
小円孔18が形成された外周辺部19をドラフタ13の下方側
に載置させることにより、小円孔18にて円形または円弧
を描く際の作業がさらに容易になる。
【0041】なお、上記実施の一形態では、円定規1
は、ドラフタ13に係止され製図用紙などの被作成体2に
円形または円弧が描ける略八角形状に形成れているが、
円定規1は、ドラフタ13に係止される形状であれば略八
角形状に限定されることはなく、例えば矩形状に形成さ
れていてもよい。さらに、円定規1は、ドラフタ13に係
止される構成に限定されるものではなく、例えば卓上で
用いられるように構成してもよい。
【0042】また、凹溝部21およびベアリングボール22
は、回転部材3の回転を滑らかにするために設けられて
いる。このため、保持部材6に保持された回転部材3が
基板部材5に対して周方向に沿って滑らかに摺動自在か
つ回転自在であればどのような構成であってもよい。例
えば、回転部材3と基板部材5との間、および回転部材
3と保持部材6との間に、グリスなどの円滑剤が付着さ
れた構成でもよい。
【0043】さらに、基板部材5に取付孔20が形成さ
れ、保持部材6に挿通孔24が形成され、この挿通孔24に
ボルト27を挿通させ、このボルト27の先端部を取付孔20
に挿入させて保持部材6が回転部材3を回転自在に基板
部材5に取り付けられているが、このような構成に限定
されることはなく、基板部材5および保持部材6は、回
転部材3が周方向に沿って回転自在に基板部材5に保持
される構成であればどのような構成であってもよい。
【0044】そして、回転部材3には、小円用挿入孔11
が中心から径方向に向けて、例えば20個並設されてい
るが、このような構成に限定されることはなく、様々な
径の円形または円弧が円定規1にて描けるように小円用
挿入孔11が形成されていればよい。
【0045】また、基板部材5には、円定規1にて作成
不可能な小さな円形または円弧を描くための小円孔18が
形成されているが、例えば円定規1にて作成不可能な小
さな円形または円弧が描ける小型の円定規1などを新た
に設ければ、円定規1の基板部材5に小円孔18を設けな
くてもよい。
【0046】さらに、円定規1にて円形または円弧を描
く際の径寸法を表記する定規部を、回転部材3に並設さ
れた多数の小円用挿入孔11に沿って形成すると、円定規
1を用いて円形または円弧を描く際に、どの小円用挿入
孔11に筆記具の先端部を挿入すればよいか明確になり、
円定規1の使い勝手を向上できる。
【0047】次に、円定規の他の実施の形態について図
3ないし図5を参照して説明する。
【0048】この図3ないし図5に示す円定規1は、被
作成体2に円形または円弧を描くための定規であり、図
示しない筆記具の先端部が挿入されて回転される略円盤
状の回転部材3と、この回転部材3が開口部4に回転自
在に配設される基板部材5と、前記回転部材3を前記基
板部材5に回転自在に保持する保持部材6と、前記回転
部材3の裏面中央部に取り付けられる補助部材41とを具
備している。ここで、この円定規1が備える前記基板部
材5および前記補助部材41以外の構成については、図1
および図2に示す円定規1と同一構成であるため、その
説明を省略する。
【0049】そして、前記基板部材5は、図3に示すよ
うに、この基板部材5の外周部から中心方向に向けて並
設された中円用挿入孔42が、例えば15個開口形成され
ている。この中円用挿入孔42は、前記基板部材5のある
外周辺部19とこの外周辺部19と近接する外周辺部19とに
より形成される外周突部43に向けて径方向に沿って並設
されている。さらに、この基板部材5は、この基板部材
5の開口部4に前記回転部材3が回転自在に配設され、
前記保持部材6がこの基板部材5に取り付けられて前記
回転部材3が回転自在に保持された際に、この基板部材
5の底面部44が、前記回転部材3の円板部7の裏面16よ
りも突出するように形成されている。また、前記基板部
材5の他の構成については図1および図2に示す構成と
同一構成であるため、その説明を省略する。
【0050】また、前記補助部材41は、アクリル樹脂な
どの合成樹脂などにて形成されており、図5に示すよう
に、前記基板部材5の開口部4の内径寸法よりも若干小
径な外径寸法の平板円盤状に成形されている。さらに、
この補助部材41は、図4に示すように、前期基板部材5
の底面部44と、前記回転部材3の円板部7の裏面16とに
て形成される取付凹部45の中央部に着脱自在に取り付け
られ、この補助部材41が前記取付凹部45に取り付けられ
た際に、前記基板部材5の底面部44よりもこの補助部材
41の裏面46側が突出するように形成されている。
【0051】次に、上記実施の形態についての作用を説
明する。
【0052】まず、基板部材5の開口部4に回転部材3
が配設され、この回転部材3が保持部材6にて保持され
た回転部材3の取付凹部45の中央部に補助部材41を取り
付け、被作成体2上の適宜な位置に設置する。
【0053】そして、基板部材5の中円用挿入孔42のい
ずれかに筆記具の先端部を挿入し、この筆記具にて回転
部材3に対して基板部材5および保持部材6を回転す
る。すると、被作成体2上の適宜な位置に、筆記具の先
端部を挿入した中円用挿入孔42から回転部材3の中心部
までに相当する径寸法の円形または円弧が描かれる。
【0054】また、上記実記の形態の他の作用について
は、図1および図2に示す作用と同一であるため、その
説明を省略する。
【0055】上述したように、基板部材5に回転部材3
を保持部材6にて回転自在に保持した際に、この回転部
材3の取付凹部45の中央部に補助部材41を取り付け、被
作成体2上に設置する。そして、基板部材5の中円用挿
入孔42のいずれかに筆記具の先端部を挿入し、回転部材
3に対して基板部材5および保持部材6を回転する。こ
のとき、被作成体2上には、筆記具の先端部を挿入した
中円用挿入孔42の径寸法に相当する円形または円弧が描
かれる。よって、基板部材5に中円用挿入孔42を形成し
たことにより、回転部材3の小円用挿入孔11を用いて描
かれる円形または円弧よりも径大な円形または円弧を描
くことができる。このため、この円定規1を用いる使用
者の使い勝手を向上できるとともに、中円用挿入孔42が
形成されていない円定規1の小円用挿入孔11にて描かれ
る同径寸法の円形または円弧を描くための円定規1が中
円用挿入孔42を形成したことにより小型に成形できるた
め、製造性を向上できる。
【0056】また、上記実施の形態では、補助部材41を
取り外して被作成体2上に設置し、小円用挿入孔42のい
ずれかに筆記具の先端部を挿入し、この筆記具にて回転
部材3を基板部材5および保持部材6に対して回転する
ことにより円形または円弧が描ける。よって、図1およ
び図2に示す円定規1と同一の作用効果を奏するため、
その説明を省略する。
【0057】なお、上記実施の形態では、基板部材5に
形成された中円用挿入孔42が、外周突部43に向かう径方
向に沿って並設されている構成であるが、このような構
成に限定されることはなく、中円用挿入孔42のいずれか
に筆記具の先端部を挿入し、この筆記具にて基板部材5
を回転させると、小円用挿入孔11にて描かれる円形また
は円弧よりも径大な円形または円弧を描くことができる
構成であればどのような構成であってもよい。
【0058】また、補助部材41は、回転部材3の取付凹
部45の中央部に取り付けられ、この補助部材41が取り付
けられた円定規1が被作成体2上に設置された際に、基
板部材5が回転部材3に対して回転自在となる構成であ
ればどのような構成であってもよい。
【0059】次に、円定規のさらに他の実施の形態につ
いて図6および図7を参照して説明する。
【0060】この図6および図7に示す円定規1は、被
作成体2上に円形または円弧を描くための定規であり、
略平板円盤状の回転部材3と、この回転部材3が開口部
4に配設される基板部材5と、前記回転部材3を前記基
板部材5に回転自在に保持する保持部材6と、前記回転
部材3の裏面16中央部に着脱自在に取り付けられる補助
部材41と、前記基板部材5の外周部に取り付けられる平
板部材51とを具備している。
【0061】そして、前記回転部材3は、略平板円盤状
の円板部7の外周縁に表面8側に向けて突出する段部9
が形成され、さらにこの段部9の外周縁に径方向に向け
て突出する円環部10が形成された略平板円盤状に成形さ
れている。また、前記回転部材3の円環部10の裏面16側
には、この円環部10の周方向に沿った凹溝部21が形成さ
れており、この凹溝部21には、球状に成形されたベアリ
ングボール22がぎっしりと、例えば36個挿入されてい
る。
【0062】また、前記基板部材5は、略円環状に成形
されており、この基板部材5の略中央部に前記回転部材
3の円板部7の外径寸法と略同径の内径寸法の前記開口
部4が開口形成されている。さらに、前記基板部材5の
表面15側には、前記回転部材3の段部9および円環部10
の裏面16側とこの円環部10の外周部とが載置する載置段
部52が周方向に沿って形成されている。そして、前記基
板部材5の底面部44の外周縁には、周方向に沿って切削
された取付段部53が形成されている。
【0063】そして、前記保持部材6は、略平板円環状
に成形されており、この保持部材6の外周部23にこの外
周部23から中心方向に向けて切り欠き成形された切欠部
55が形成されている。また、この切欠部55は、前記保持
部材6の外周部23の周方向の等間隔な位置に、例えば4
箇所形成されている。
【0064】さらに、前記平板部材51は、アクリル樹脂
などの透明な合成樹脂などにて外形がドラフタ13などに
係止される略正八角形の略平板環状に成形されている。
また、この平板部材51の略中央部には、前記基板部材5
の取付段部53に嵌合する形状に開口された取付開口部56
が形成されている。さらに、前記平板部材51には、筆記
具の先端部が挿入される大円用挿入孔57が軸方向に向け
て複数開口形成されている。この大円用挿入孔57は、前
記平板部材51の外周部に形成されている外周凸部58から
中心方向に向けて、例えば15個並設されている。
【0065】また、前記平板部材51には、筆記具の先端
部が挿入される連通挿入孔59が軸方向に向けて複数開口
形成されている。そして、この連通挿入孔59は、前記大
円用挿入孔57に並設する位置であるとともに、前記平板
部材51の内周部に向かう中心方向に向けて、例えば7個
並設されている。また、前記連通挿入孔59は、前記平板
部材51の取付開口部56に前記基板部材5を嵌合し、この
基板部材5の開口部4に前記回転部材3を配設し、前記
保持部材6を前記基板部材5に取り付けて前記回転部材
3を保持した際に、前記基板部材5に形成されている中
円用挿入孔42に連通し、かつ前記保持部材6の切欠部55
の内方に位置するように構成されている。
【0066】さらに、前記平板部材51の取付開口部56に
前記基板部材5を取り付け、この基板部材5の開口部4
に前記回転部材3を配設し、前記基板部材5に前記保持
部材6を取り付けて前記回転部材3を回転自在に保持し
た際には、前記保持部材6の表面25側から連結具26とし
てのボルト27が挿入されて前記基板部材5を通過し前記
平板部材51の内部で螺着される。また、このボルト27
は、前記保持部材6の切欠部55と切欠部55との中間部の
4箇所に、それぞれ取り付けられている。
【0067】ここで、この図6および図7に示す円定規
の上記以外の構成については図3ないし図5に示す構成
と同一構成であるため、その説明を省略する。
【0068】次に、上記実施の形態における作用につい
て説明する。
【0069】まず、平板部材51の取付開口部56の表面側
に基板部材5を底面部44側から嵌合する。そして、回転
部材3の凹溝部21に複数のベアリングボール22を挿入
し、基板部材5の開口部4の表面15側に回転部材3を裏
面16側から配設する。さらに、基板部材5の表面15側に
保持部材6を取り付けて回転部材3を回転自在に保持
し、ボルト27にて保持部材6、基板部材5および平板部
材51を連結する。そして、回転部材3の裏面16側の取付
凹部45の中央部に補助部材41を取り付けて円定規1を形
成する。
【0070】次いで、この円定規1を被作成体2上の適
宜な位置に設置し、中円用挿入孔42または大円用挿入孔
57のいずれかに筆記具の先端部を挿入してこの筆記具に
て平板部材51、基板部材5および保持部材6を回転部材
3に対して周方向に向けて適宜に回転する。このとき、
被作成体2上には、筆記具の先端部を挿入した中円用挿
入孔42または大円用挿入孔57から円定規1の中心部まで
に相当する径寸法の円形または円弧が描かれている。
【0071】また、円定規1から補助部材41を取り外し
てこの円定規1を被作成体2上に設置した場合には、小
円用挿入孔11のいずれかに筆記具の先端部を挿入し、こ
の筆記具にて平板部材51、基板部材5および保持部材6
に対して回転部材3を周方向に向けて適宜に回転する。
このとき、被作成体2上には、筆記具の先端部を挿入し
た小円用挿入孔11から円定規1の中心部までに相当する
径寸法の円形または円弧が描かれている。
【0072】さらに、上記実記の形態の他の作用につい
ては、図3ないし図5に示す作用と同一であるため、そ
の説明を省略する。
【0073】上述したように、上記実施の形態では、大
円用挿入孔57が平板部材51の外周凸部58から中心方向に
向けて並設されている。このため、補助部材41を回転部
材3の取付凹部45の中央部に取り付けることにより、回
転部材3に形成されている小円用挿入孔11、および基板
部材5に形成されている中円用挿入孔42にて描くことが
できる円形または円弧よりも径大な円形または円弧を描
くことができる。よって、使用者の使い勝手を向上でき
る。
【0074】そして、基板部材5に形成されている中円
用挿入孔42は、この基板部材5を平板部材51に嵌合した
際に、この平板部材51に形成されている連通挿入孔59と
連通する。このため。大円用挿入孔57にて描かれる円形
または円弧よりも径小であるとともに、小円用挿入孔11
にて描かれる円形または円弧よりも径大な径寸法の円形
または円弧を描くことができる。よって、使用者の使い
勝手を向上できる。
【0075】さらに、上記実施の形態では、補助部材41
を回転部材3の取付凹部45に取り付けて被作成体2上に
配設し、中円用挿入孔42のいずれかに筆記具の先端部を
挿入してこの筆記具にて平板部材51、基板部材5および
保持部材6を回転部材3に対して回転することにより円
形または円弧が描け、さらには、補助部材41を取り外し
て被作成体2上に設置し、小円用挿入孔42いずれかに筆
記具の先端部を挿入し、この筆記具にて回転部材3を基
板部材5および保持部材6に対して回転することにより
円形または円弧が描ける。よって、図3ないし図5に示
す円定規1と同一の作用効果を奏するため、その説明を
省略する。
【0076】なお、上記実施の形態では、保持部材6に
切欠部55を形成し、平板部材51に形成した連通挿入孔59
を基板部材5に形成した中円用挿入孔42に連通するよう
に形成している。このため、中円用挿入孔42に筆記具の
先端部を挿入し、この筆記具にて基板部材5を回転部材
3に対して回転することにより、大円用挿入孔57にて描
かれる円形または円弧よりも径大であるとともに、小円
用挿入孔11にて描かれる円形または円弧よりも径小な径
寸法の円形または円弧が描けるように構成されている。
しかし、このような構成に限定されることはなく、基板
部材5に形成されている中円用挿入孔42にて円形または
円弧が描ける構成であればよい。
【0077】また、平板部材51は、外形がドラフタ13な
どに係止される略正八角形の略平板環状に成形されてい
るが、このような構成に限定されることはなく、使い勝
手が良い形状であればよい。
【0078】さらに、大円用挿入孔57が平板部材51の外
周凸部58から中心方向に向けて並設されているが、この
ような構成に限定されることはなく、大円用挿入孔57に
筆記具の先端部を挿入してこの筆記具にて平板部材51を
回転部材3に対して回転することにより中円用挿入孔42
にて描かれる円形または円弧よりも径大な円形または円
弧を描くことができる構成であればよい。
【0079】
【発明の効果】請求項1記載の円定規によれば、適宜な
位置に円定規を配設し、この円定規のいずれかの小円用
挿入孔に筆記具の先端部を挿入してこの筆記具にて回転
部材を回転させると、適宜な位置に適宜な大きさの円形
または円弧が描けるので、正確な円形または円弧を容易
に描くことができる。
【0080】請求項2記載の円定規によれば、請求項1
記載の円定規の効果に加え、中円用挿入孔のいずれかに
先端部が挿入された筆記具にて基板部材を回転させる
と、小円用挿入孔による円形または円弧よりも径大な円
形または円弧を描くことができるので、小円用挿入孔の
みが形成された円定規に比べると、中円用挿入孔を設け
たことにより、同じ径寸法の円形または円弧を描くため
の円定規を小型に成形でき、製造を容易にできるととも
に、使用者の使い勝手を向上できる。
【0081】請求項3記載の円定規によれば、請求項2
記載の円定規の効果に加え、大円用挿入孔のいずれかに
先端部が挿入された筆記具にて平板部材を回転させる
と、中円用挿入孔による円形または円弧よりも径大な円
形または円弧を描くことができるので、さらに径大な円
形および円弧が描くことができるため、使用者の使い勝
手をさらに向上できる。
【0082】請求項4記載の円定規によれば、請求項3
記載の円定規の効果に加え、中円用挿入孔のいずれかに
先端部が挿入された筆記具にて基板部材を回転させるこ
とにより、小円用挿入孔による円形または円弧よりも径
大であるとともに、大円用挿入孔による円形または円弧
よりも径小な円形または円弧を描くことができるので、
さらに使用者の使い勝手を向上できる。
【0083】請求項5記載の円定規によれば、請求項1
ないし4いずれかに記載の円定規の効果に加え、描く円
弧の径寸法に相当する小円用挿入孔、中円用挿入孔また
は大円用挿入孔のいずれかに先端部を挿入した筆記具に
て円定規を回転する際に、目安線と近接する角度表示部
の角度を基準とすることにより、回転後の目安線に近接
する角度表示部の角度から回転角度が把握できるので、
適宜な角度であるとともに適宜な径寸法の円弧を容易に
描くことができる。
【0084】請求項6記載の円定規によれば、請求項1
ないし5いずれかに記載の円定規の効果に加え、基板部
材および保持部材に対して回転部材を周方向に回転させ
ると、凹溝部の内部でベアリングボールが滑らかに回転
するので、基板部材に対する回転部材の回転、または補
助部材を取り付けた際における回転部材に対する基板部
材および平板部材の回転が滑らかになり、筆記具による
回転部材の回転、または基板部材および平板部材の回転
が容易になる。
【0085】請求項7記載の円定規によれば、請求項1
ないし6いずれかに記載の円定規の効果に加え、ドラフ
タに円定規を設置すると、このドラフタを移動すること
により円定規が一体に移動するので、この円定規にて円
形または円弧を描く作業がさらに容易にでき、さらに
は、製図などを作成する際における作業効率を向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の円定規の実施の一形態を示す平面図で
ある。
【図2】同上円定規を示すa−a断面図である。
【図3】本発明の円定規の他の実施の形態を示す平面図
である。
【図4】同上円定規を示すb−b断面図である。
【図5】同上円定規の補助部材を示す平面図である。
【図6】本発明の円定規のさらに他の実施の形態を示す
平面図である。
【図7】同上円定規を示すc−c断面図である。
【符号の説明】
1 円定規 3 回転部材 4 開口部 5 基板部材 6 保持部材 8 回転部材3の表面 11 小円用挿入孔 12 目安線 13 ドラフタ 14 開口部4の開口縁 15 基板部材5の表面 16 回転部材3の裏面 21 凹溝部 22 ベアリングボール 23 保持部材6の外周部 25 保持部材6の表面 29 保持部材6の内周部 31 角度表示部 41 補助部材 42 中円用挿入孔 51 平板部材 55 切欠部 56 取付開口部 57 大円用挿入孔 59 連通挿入孔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形または円弧を描く円定規であって、 略円盤状に成形され筆記具の先端部が挿入される複数の
    小円用挿入孔が中心から径方向に向けて並設された回転
    部材と、 この回転部材の外径寸法より小径の内径寸法に開口形成
    された開口部を備え、この開口部の表面側の開口縁に沿
    って前記回転部材が回転自在に配設される基板部材と、 この基板部材の表面側に取り付けられ前記回転部材を周
    方向に向けて回転自在に保持する略円環状の保持部材と
    を具備することを特徴とした円定規。
  2. 【請求項2】 基板部材の開口部の内径寸法より小径な
    外径寸法を有する略円盤状に成形され回転部材の裏面中
    央部に着脱自在に取り付けられる補助部材を具備し、 基板部材には、筆記具の先端部が挿入される複数の中円
    用挿入孔が外周部から中心方向に向けて並設されること
    を特徴とした請求項1記載の円定規。
  3. 【請求項3】 略中央部に開口形成された取付開口部、
    および筆記具の先端部が挿入され外周部から中心方向に
    向けて並設された複数の大円用挿入孔を備え、この取付
    開口部の表面側の開口縁に沿って基板部材が取り付けら
    れる略平板環状の平板部材を具備することを特徴とした
    請求項2記載の円定規。
  4. 【請求項4】 保持部材には、この保持部材の外周部か
    ら中心方向に向けて切り欠き成形された切欠部が少なく
    とも一つ以上設けられ、 平板部材には、前記保持部材の切欠部の内方の位置であ
    るとともに基板部材に並設された中円用挿入孔と連通す
    る連通挿入孔が複数形成されることを特徴とした請求項
    3記載の円定規。
  5. 【請求項5】 保持部材の内周部の周縁には、この内周
    部の周方向に沿って並設され回転部材の回転角度を示す
    角度表示部が設けられ、 回転部材の内周挿入孔の並設方向の表面側の外周縁近傍
    には、回転部材を回転する際の目安となる目安線が設け
    られることを特徴とした請求項1ないし4いずれかに記
    載の円定規。
  6. 【請求項6】 基板部材の開口部の表面側の開口縁、ま
    たは回転部材の裏面側の外周縁には、周方向に沿った凹
    溝状の凹溝部が形成され、 この凹溝部には、保持部材にて回転部材を回転自在に保
    持した際に、前記基板部材と前記回転部材との間に回転
    自在に保持される球状のベアリングボールが少なくとも
    一つ以上挿入されることを特徴とした請求項1ないし5
    いずれかに記載の円定規。
  7. 【請求項7】 基板部材または平板部材は、製図作成用
    のドラフタに係止される形状に成形されることを特徴と
    した請求項1ないし6いずれかに記載の円定規。
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CN103538397A (zh) * 2013-10-18 2014-01-29 仇政 一种虹膜式画圆装置
CN113787856A (zh) * 2021-09-08 2021-12-14 滨州学院 一种具有计算功能的高等数学教学用尺及使用方法

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