JP2001030274A - 成形型および成形体取り出し方法 - Google Patents

成形型および成形体取り出し方法

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JP2001030274A JP2000000205A JP2000000205A JP2001030274A JP 2001030274 A JP2001030274 A JP 2001030274A JP 2000000205 A JP2000000205 A JP 2000000205A JP 2000000205 A JP2000000205 A JP 2000000205A JP 2001030274 A JP2001030274 A JP 2001030274A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形型および成形体を成型後に取り出すため
の成形体取り出し方法に関する。 【解決手段】 一対の板状成形型を所定間隔をおいて対
向させると共に周辺部をシールしてキャビティーを形成
する成形型において、板状成形型2aと板状成形型2b
とをその一部が重なり合うことがないように対向させた
成形型、および一対の板状成形型を用いて成形し、板状
成形型2aと板状成形型2bとを分離して成形体を取り
出す際、板状成形型2a、2bの一方を固定し、かつ板
状成形型2a、2bとが重なり合うことがない部分を力
の作用点とする成形体取り出し方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液状樹脂原料、曲
型的には光硬化性樹脂からシートのような成形体を製造
するための成形型に関するものである。特に本発明は、
薄厚な成形体を成形後に容易に取り出すための成形型と
成形型からの成形体取り出し方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光硬化樹脂シートの成形方法として、従
来、成形型のキャビティーに光硬化性樹脂を注入し、硬
化させた後、成形型を分解し、成形型と成形体を離型し
て光硬化樹脂シートが成形されている。成形型を型開き
する場合、板状成形型2a、2bをそれぞれ機械的又は
真空吸着等により固定した後型開きする方法、あるいは
板状成形型に取っ手等を加工又は取り付け、これを利用
して型開きする方法、又は成形型のキャビティーにヘラ
等を差し込んでこじる方法、成形型のキャビティーに加
圧気体を引き込みながら型開きする方法などがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、板状成
形型2a、2bがはみだしなく重なっていると、板状成
形型2a、2bとをそれぞれ機械的に固定して分解する
場合、その固定は容易ではなく、特にガラス等加工しに
くい材料を板状成形型に使用する場合は特に困難であ
り、引き剥がしに必要な力を得にくいという問題があっ
た。真空吸着による分解の場合、成形型温度が高温とな
っていると吸着パットが使用できず、吸着できたとして
も熱により吸着パット部が軟化して、引き剥がしに必要
な力を得られにくいという問題があった。
【0004】また、成形型のキャビティーにヘラ等を差
し込む場合、キャビティーの間隔が広い場合はヘラを差
し込むことが出来るが、狭い場合は容易ではなく、引き
剥がしに必要な力を得にくく、また機械化が困難であっ
た。さらに、成形型を型開きする場合、成形型と成形体
との密着が強固となると、成形型分解のための力が大き
くなり容易には型開きできず、又型開きできたとしても
成形体を破損せずに得ることは困難である。その問題
は、成形体の厚さが薄い場合、また成形体の面積が大き
い時により顕著であった。成形型のキャビティーに加圧
気体を吹き込みながら型開きする方法では、加圧気体に
よる冷却で生じる成形型と成形体との線膨張係数差や、
成形体の収縮応力を利用しているが、成形体の厚みが薄
く大面積であった場合、加圧気体を吹き込む成形型のキ
ャビティーが狭くなるため、加圧気体による均一な冷却
が困難となる傾向がある。その結果成形体に不均一な内
部応力が生じやすく、成形体を破損せずに得ることは困
難であった。従って本発明は、型開きが容易でかつ機械
化が容易な成形型を提供するものである。従って本発明
は、容易に解体ができ、かつ機械化が可能な成形型と成
形型からの成形体取り出し方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】一対の板状成形型(以
下、対のうち、一方を2a、他方を2bとする)を所定
間隔をおいて対向させると共に周辺部をシールしてキャ
ビティーを形成し、該キャビティーに液状樹脂を注入後
硬化させ成形体を作製する成形型において、該対向する
板状成形型2aと2bとをその一部が重なり合うことが
ないように対向させたことを特徴とする成形型、また、
板状成形型2aと2bとを分離して成形体を取り出す際
に、板状成形型2a、2bのどちらか一方を固定し、か
つ板状成形型2a、2bとが重なり合うことがない部分
を力の作用点として成形体を取り出すこと、さらに取り
出しやすくするため板状成形型の内面に剥離層を介在さ
せることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる成形型1は、
図1に示すように、一対の板状成形型2a、2bをその
一部が重なり合うことがないように所定の間隔をおいて
対向させ、その周辺部をシール材3でシールする。上記
所定の間隔としては、0.1mm〜5mmで本発明での
特徴を表すことが出来る。好ましくは0.1mm〜3m
mであり、更に好ましくは0.1mm〜2mm、特に好
ましくは0.1mm〜1mmである。所定の間隔が0.
1mmより狭いと、成形体の機械的強度が小さくなり型
開き時に割れ等を起こす恐れがあり、また、5mmより
広いと本願の方法によっても、従来の方法によっても型
開きを行うことができる。重なり合わない部分の長さ、
幅又は面積は特に限定しないが、板状成形型2a、2b
の固定を満足し、型開きに必要な治具等の力がかかる作
用点として十分利用できる長さ、幅又は面積が望まし
い。
【0007】板状成形型2a、2bは図1に示すように
平板とするほか、目的に応じて湾曲又は波形状の板状体
に賦形することができる。また、内面のみに波型、グレ
ーティングレンズ構造等の物品形状又は模様等を付すこ
とができる。板状成形型2a、2bの材料は、用いる液
状樹脂原料を硬化させる条件に耐えうるもであればよ
く、例えば、活性エネルギー線が透過し、熱又は溶媒に
よって容易にその形状が変形しない材料であっても、金
属板等の活性エネルギー線を透過しない材料であっても
よい。活性エネルギー線が透過する材料としては、例え
ばガラスやアクリル樹脂板等のプラスチック板等を用い
ることができる。一対の板状成形型は同一材料であって
も互いに異なっていてもよい。
【0008】対向して設けられた板状成形型2a、2b
の周縁部をシールするシール材3の材料は、用いる液状
樹脂や溶媒、また活性エネルギー線、熱等の硬化条件に
耐え、容易にその形状が変形しない材料が用いられ、こ
れら条件を満たすものであれば特に制約されることはな
く、ゴム、プラスチック、金属等を用いることができ
る。シール材3は、厚手のものを使用すれば板状成形型
2a、2bの間隔を規制するスペーサーとして作用する
が、必要に応じて板状成形型2a、2bの間にスペーサ
ー(図示せず)を介装しシール材としてテープ等を用い
ることもできる。本発明で得られた成形体の曲げ弾性率
は5000MPa以下であることが好ましい。曲げ弾性
率が5000MPaを越えると成形体が堅くなり、型開
きの際にかかる力により成形体に欠け等を生じる恐れが
ある。これは、成形体の厚みが薄く、また大面積の場合
顕著である。
【0009】本発明に用いる板状成形型2a、2bはそ
の少なくとも一方の内面に剥離層を有していてもよい。
剥離層としては、液状樹脂原料が硬化する条件、例えば
十分な活性エネルギー線や、硬化時に発生する熱等では
容易にその形状を変形しない物質が用いられる。また、
用いる液状原料樹脂に溶け出す等により、成形中に剥離
層としての機能を失わないものが用いられる。例えば、
液状樹脂原料に光硬化性樹脂を用いる場合、板状成形型
2a、2bの少なくとも一方に用いられる剥離層は、光
硬化性樹脂を硬化させるのに充分な活性エネルギー線を
透過する材料が用いられる。
【0010】この目的に適する材料としては、ポリスチ
レン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂等の非晶性樹脂
等、光硬化性樹脂との接着性の低い熱可塑性樹脂を用い
ることができる。ポリスチレン系樹脂としてはスチレ
ン、ジメチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチ
ルスチレンよりなる単独重合体および共重合体が挙げら
れ、環状ポリオレフィン系樹脂としては、日本ゼオン
(株)製の商品名「ゼオネックス」、三井石油化学
(株)製の商品名「アペル」等が挙げられる。また、そ
の他の非晶性樹脂としては、ポリカーボネート、ポリア
リレート、ポリエーテルスルフォン等が挙げられる。更
に、パラフィン、ゼラチン等熱によって溶融若しくは軟
化する物質、又は溶媒によって容易に溶解又は膨潤し得
る材料を用いることができる。
【0011】剥離層の形成方法としては、剥離層形成材
料をフィルム又はシート状に成形してこれを板状成形型
2a、2bの内面に添着、または接着剤によって接着す
る方法、剥離層形成材料を溶融して板状成形型2a、2
b内面にコートする方法、剥離層形成材料を溶媒等に溶
解した溶液をスピンコーター、バーコーター等の塗布装
置により塗布後固化する方法、又は剥離層形成材料の溶
融物もしくは溶媒等に溶解した溶液の中に浸漬させ、取
り出した後固化する方法等が挙げられる。いずれの方法
においても剥離層を均一になるように形成するのが好ま
しい。必要に応じて板状成形型2a、2bの内面に離型
剤を塗布することもできる。また、紫外線照射後、その
粘着力が低下する接着剤を塗布したフイルム、例えば接
着剤付PETフイルム当をラミネーターで板状成形型2
a、2b上に貼り付け剥離層として用いる等の方法も挙
げられる。剥離層の厚さは、板状成形型2a、2bを型
開きする時に容易に成形体との剥離が行える範囲の厚さ
であればよい。板状成形型と剥離層との密着強度は、型
開きの際に0.15N/25mm以下であることが好ま
しく、更に好ましくは0.1N/25mm以下である。
密着強度が0.15N/25mmより大きいと、成形型
を型開きする為に板状成形型に加える力が大きくなり、
板状成形型の破損や変形を生じ易くなり、この問題は特
に大面積を成形する場合に起こりやすい。
【0012】こうして得られた成形型1を用いて対向す
る板状成形型2a、2bとシール材3で画成されたキャ
ビティー5に液状樹脂原料を注入し、活性エネルギー線
又は熱等により硬化させる。この際、必要に応じて成形
型1を加熱あるいは冷却することができる。活性エネル
ギー線は、用いる液状樹脂原料を硬化させるものであれ
ばよく、例えば、紫外線等が挙げられる。活性エネルギ
ー線の照射量及び熱量は、用いる液状樹脂原料を硬化さ
せる量であればよい。本発明に用いられる液状樹脂とし
ては、例えば紫外線等の活性エネルギー線の照射により
硬化する光硬化性樹脂や熱硬化樹脂等が用いられる。光
硬化樹脂としては例えば、ラジカル反応性不飽和結合を
有するアクリレート化合物よりなる樹脂組成物、ラジカ
ル反応性不飽和結合を有するアクリレート化合物とチオ
ール基を有するメルカプト化合物よりなる樹脂組成物、
エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエ
ステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート等のオ
リゴマーを多官能アクリレートモノマーに溶融せしめた
樹脂組成物等が挙げられる。一般に、これら光硬化性樹
脂は活性エネルギー線によってラジカルを発生する光重
合開始剤の存在下に使用される。活性エネルギー線の照
射又は熱により硬化が完了した後、板状成形型2a、2
bを型開きし、成形体7を離型する。
【0013】成形体を取り出す際の成形型の型開き方法
としては、図2、図3の例のように板状成形型2bを固
定治具9で固定したあと、板状成形型2aの板状成形型
2bと重なり合っていない面8に力を加えて型開きす
る。型開きの力を加える方法としては、板状成形型2b
の方から押し上げバー10等を用いて上方へ板状成形型
2aを持ち上げるプッシュバー方式、板状成形型2aの
方向から爪状の治具を面8に引っかけて上方に持ち上げ
る方法等が挙げられるが、これらに限定するものではな
い。
【0014】また、面8に作用する力11の分布として
は、全面に均等な力を加え型開きしても良いが、好まし
くは面8の少なくとも一方を力分布の頂点として型開き
する方法が挙げられる。この場合、板状成形型を固定し
ている側が力分布の頂点となるのがより好ましい。型開
きの際、型開きをし易くするための処理、例えば型を加
熱するなどの処理を行ってもよい。スペーサー3をシー
ル材として用いた場合には、成形体7へのクラック発生
防止等より、成形型1の型開き前または成形型7の剥離
前に取り除いておく方が望ましい。板状成形型2a、2
bを型開きした後、板状成形型2aまたは2bに付着し
た成形体7を離型する方法としては、例えば、板状成形
型2a側に剥離層4aを介して成形体7が付着している
場合、板状成形型2aと離型層4aの間、または成形体
7と離型層4aの間に鋭利な刃物等を差し込みながら離
型させる方法、板状成形型2aに密着していない成形体
7の端面に、場合によっては剥離層4bを介して粘着テ
ープ等を貼り付け成形体7を引き離す方法、あるいは、
板状成形型2aに密着している成形体7の端部の厚み方
向側面に少なくとも一方向からエアーを吹き付け離型さ
せる方法等が挙げられるが、これらに限定するものでは
ない。成形体7の剥離をし易くする方法、例えば剥離時
の加温、型開きから成形体取り出しまでの間の保温、加
温等を行っても良い。
【0015】成形体と剥離層を離型する必要がある場合
は、板状成形型と剥離層を離型した後、または板状成形
型が添着したままで、剥離層が付着した成形体を加熱し
て剥離層を溶融又は軟化させることによって離型するこ
とができる。また、剥離層が付着した成形体を剥離層を
溶解する溶媒に浸漬、又は溶媒を塗布することによって
剥離層を溶解もしくは膨潤させて除去することにより離
型することもできる。剥離層を離型することによって、
表面状態の優れた成形体を得ることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の内容を実施例により更に詳細
に説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り以下
の例に限定されるものではない。評価及び測定は以下の
方法により行った。 (1)外観 成形型を型開きする際に、硬化後の成形体が破損しない
か、目視により確認した。 (2)型開きし易さ 成形型を型開きする時の型開きしやすさを、下記の3段
階で評価した。 ○:型開き容易。 △:少し型開きしにくい。 ×:型
開きしにくい。 (3)剥離層の厚さ 成形型の厚さと成形型上に完全硬化した剥離層が形成さ
れた厚さとの差を剥離層の厚さとした。測定機器はシッ
クネスゲージを使用した。 (4)曲げ弾性率 下記試験条件以外はJIS k7203に準拠して測定
した。 試験速度 10mm/min、支点間距離 30mm 試料 厚み1mm×幅25mm×長さ50mm (5)板状成形型と剥離層との密着強度 剥離層を形成させた板状成形型を、硬化条件で処理した
後測定した。剥離層が薄い場合は、補強としてテープを
貼り付け、テープ端部をオートグラフで引っ張り密着強
度を測定した。用いる補強テープは、剥離層と十分密着
し測定中に剥離層が剥がれないものを用いた。 測定条件:測定幅25mm、180°剥離、測定速度1
0mm/min (6)成形キャビティーの間隔 ノギスにて測定した。
【0017】実施例1 成形型に一対のガラス製平板(縦400mm×横400
mm×厚み4mm)を用い、成形型内面の剥離層として
ゼオネックス(日本ゼオン(株)社製、商品名ゼオネッ
クス480)をメシチレンに溶解させた溶液を、ガラス
製平板上にスピンコーターを用いて塗布し、その後メシ
チレンを蒸発させ、成形型上に厚さ2μmの剥離層を成
形させた。成形型を剥離層が内面になるように対向さ
せ、また、成形型がそれぞれ重ならない部分を2方向作
るため成形型の対角線の延長方向に約12mmずらし、
スペーサー及びシール材として幅10mm、厚さ0.2
mmのシリコン板を用いキャビティーを形成させ周辺部
をクリップでシールして成形型を形成した。光硬化性樹
脂には、ビス(オキシメチル)トリシクロ[5,2,
1,02,6]デカンジメタクリレート90重量部、ペン
タエリスリトールテトラキス(β−チオプロピオネー
ト)10量部、光重合開始剤として2,4,6−トリメ
チルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド(BAS
F社製「ルシリンTPO」)0.05重量部、ベンゾフ
ェノン0.05重量部を均一に撹拌混合した後、脱泡し
て得た組成物を用いた。この組成物を、成形型に注入
し、ガラス面より上下両面から出力160W/cmのメ
タルハライドランプで積算照射量が27000mj/c
2の紫外線を照射し硬化させた。 その後成形型を図
3の様に型開きし、成形体を取り出した。成形体に密着
している剥離層は、メシチレンを用いて洗浄することに
より取り除いた。評価及び測定結果を表1に示した。 実施例2 実施例1において、ガラス製平板を縦750mm×横7
50mm×厚さ6mmのもの、またスペーサーとして幅
10mm、厚さ0.4mmのシリコン板を用い、積算照
射量が30000mj/cm2とした以外は同例と同様
とした。評価及び測定結果を表1に示した。 実施例3 実施例2において、光硬化性樹脂には、ビス(オキシメ
チル)トリシクロ[5,2,1,02,6]デカンジメタ
クリレート94重量部、ペンタエリスリトールテトラキ
ス(β−チオプロピオネート)6量部、としたた以外は
同例と同様とした。評価及び測定結果を表1に示した。 実施例4 実施例1において、スペーサーとして幅10mm、厚さ
1mmのシリコン板を用い、剥離層に密着強度が0.0
7N/25mmとなる50μmの粘着剤付透明PETフイ
ルムをラミネータでガラス製平板に貼り付け、積算照射
量が27000mj/cm2とした。成形体を取り出し
た後、成形体に密着している粘着剤付PETフイルムを
手で剥がし成形体を取り出した。洗浄液にはIPAを用
いた。上記以外は同例と同様とした。評価及び測定結果
を表1に示した。 実施例5 実施例4において、密着強度が0.1N/25mmとし
た以外は同例と同様とした。評価及び測定結果を表1に
示した。 実施例6 実施例4において、密着強度が0.15N/25mmと
した以外は同例と同様とした。評価及び測定結果を表1
に示した。 実施例7 実施例1において、光硬化性樹脂には、P−ビス(β−
メタクリロイルオキシエチルチオ)キシリレン94重量
部、ペンタエリスリトールテトラキス(β−チオプロピ
オネート)6量部、光重合開始剤として2,4,6−ト
リメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド(B
ASF社製「ルシリンTPO」)0.05重量部、ベン
ゾフェノン0.05重量部を均一に撹拌混合した後、脱
泡して得た組成物を用いた。スペーサーとして幅10m
m、厚さ0.4mmのシリコン板、積算照射量が300
00mj/cm2とした以外は同例と同様とした。評価
及び測定結果を表1に示した。 実施例8 実施例7において、光硬化性樹脂にP−ビス(β−メタ
クリロイルオキシエチルチオ)キシリレン96重量部、
ペンタエリスリトールテトラキス(β−チオプロピオネ
ート)4量部、光重合開始剤として2,4,6−トリメ
チルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド(BAS
F社製「ルシリンTPO」)0.05重量部、ベンゾフ
ェノン0.05重量部を均一に撹拌混合した後、脱泡し
て得た組成物を用いた。又、スペーサーの厚さを1mm
とした以外は同例と同様とした。評価及び測定結果を表
1に示した。 比較例1 実施例1において、対向する成形型がそれぞれ重ならな
い部分を作らないようにし、ヘラ等でこじって分解した
以外は同例と同様にシートを得た。評価及び測定結果を
表1に示した。 比較例2 実施例3において、対向する成形型がそれぞれ重ならな
い部分を作らないようにし、ヘラ等でこじって分解した
以外は同例と同様にシートを得た。評価及び測定結果を
表1に示した。 比較例3 実施例3において、成形キャビティーを3mmとし、対
向する成形型がそれぞれ重ならない部分を作らないよう
にし、ヘラ等でこじって分解した以外は同例と同様にシ
ートを得た。評価及び測定結果を表1に示した。
【0018】
【表1】 実施例9 ガラス製平板(縦300mm×横400mm×厚み5m
m)を対向する成形型が重ならない部分を作るため約8
mmずらし、スペーサーとして幅5mm、厚さ1mmの
シリコン板を用いキャビティーを形成させ周辺部をテー
プでシールして注入型を形成した。光硬化性樹脂には、
ビス(オキシメチル)トリシクロ[5.2.1.
2,6]デカンジメタクリレート94重量部、ペンタエ
リスリトールテトラキス(β−チオプロピオネート)6
重量部、光重合開始剤として2,4,6−トリメチルベ
ンゾイルジフェニルホスフィンオキシド(BASF社製
「ルシリンTPO」)0.06重量部、ベンゾフェノン
0.04重量部を均一に撹拌混合した後、脱泡して得た
組成物を用いた。この組成物を、注入型に注入し、ガラ
ス面より上下両面から出力160W/cmのメタルハラ
イドランプで積算照射量が23000mj/cm2の紫
外線を照射し硬化させた。その後注入型全体を150℃
のオーブンに投入し、成形型を型開きした。評価及び測
定結果を表2に示した。
【0019】実施例10 実施例9において、ガラス製平板に剥離層としてゼオネ
ックス(日本ゼオン(株)社製、商品名ゼオネックス4
80)をキシレンに溶解させた溶液を、成形型上にスピ
ンコーターを用いて塗布し、その後キシレンを蒸発さ
せ、成形型上に厚さ5μmのゼオネックス薄膜を成形さ
せた。ゼオネックス薄膜面が内面になるように対向さ
せ、スペーサーとして幅5mm、厚さ1mmのシリコン
板を用いキャビティーを形成させ周辺部をテープでシー
ルして注入型を形成した以外は同例と同様とした。評価
及び測定結果を表2に示した。
【0020】実施例11 実施例10において、ガラス製平板を縦750mm×横
750mm×厚さ6mmのもの、またスペーサーとして
幅5mm、厚さ0.4mmのシリコン板を用いた以外は
同例と同様とした。評価及び測定結果を表2に示した。
【0021】実施例12 実施例10において、剥離層としてポリスチレン(三菱
化学(株)社製、商品名ダイヤレックスHH−102)
をキシレンに溶解させた液槽に、成形型を浸漬させ、そ
の後キシレンを蒸発させ、成形型上にポリスチレン薄膜
を成形させた以外は同例と同様とした。評価及び測定結
果を表2に示した。
【0022】比較例4 実施例9において、対向する成形型が重ならない部分を
作らないようにし、ヘラ等でこじって型開きした以外は
同例と同様にシートを得た。評価及び測定結果を表2に
示した。
【0023】比較例5 実施例10において、対向する成形型が重ならない部分
を作らないようにし、ヘラ等でこじって型開きした以外
は同例と同様にシートを得た。評価及び測定結果を表2
に示した。
【0024】比較例6 実施例11において、対向する成形型が重ならない部分
を作らないようにし、ヘラ等でこじって型開きした以外
は同例と同様にシートを得た。評価及び測定結果を表2
に示した。
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】本発明の成形型、成形型からの成形体の
取り出し方法によると、薄膜化が容易で、広面積の成形
体を損傷なく得られると共に、容易に機械化や自動化が
でき、成形体を生産性よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す成形型の部分切欠き斜視
図である。
【図2】本発明の実施例を示す成形型の断面図である。
【図3】本発明の実施例を示す成形型の型開き例であ
る。
【符号の説明】
1 成形型 2a、2b 板状成形型 3 シール材 4a、4b 剥離層 5 キャビティー 6 活性エネルギー線又は熱線 7 成形体 8 作用点(面) 9 固定治具 10 押し上げバー 11 引き離し力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 7:00

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の板状成形型(以下、対のうち、一
    方を2a、他方を2bとする)を所定間隔をおいて対向
    させると共に周辺部をシールしてキャビティーを形成
    し、該キャビティーに液状樹脂を注入後硬化させ成形体
    を製造する成形型において、該対向する板状成形型2a
    と2bとをその一部が重なり合うことがないように対向
    させたことを特徴とする成形型。
  2. 【請求項2】一対の板状成形型を所定間隔をおいて対向
    させると共に周辺部をシールして形成されたキャビティ
    ーの間隔が0.1mm〜5mmの範囲であることを特徴
    とする請求項1記載の成形型。
  3. 【請求項3】 板状成形型の内面に剥離層を有すること
    を特徴とする請求項1または2記載の成形型。
  4. 【請求項4】 板状成形型と剥離層との密着強度が、型
    開きの際に0.15N/25mm以下である請求項3に
    記載の成形型。
  5. 【請求項5】 剥離層が、剥離層形成材料の溶融物又は
    溶媒等に溶解した溶液を板状成形型の内面に塗布後硬化
    して得られたものであることを特徴とする請求項3また
    は4に記載の成形体取り出し方法。
  6. 【請求項6】 剥離層が非晶性樹脂からなる請求項3か
    ら5いずれかに記載の成形体取り出し方法。
  7. 【請求項7】 剥離層がポリスチレン系樹脂または環状
    ポリオレフィン系樹脂からなる請求項3から6いずれか
    に記載の成形体取り出し方法。
  8. 【請求項8】 請求項1から7いずれかに記載の成形型
    を使用して得られる成形体の曲げ弾性率が5000MP
    a以下であることを特徴とする成形型。
  9. 【請求項9】 一対の板状成形型2a、2bを所定間隔
    をおいて対向させると共に周辺部をシールしてキャビテ
    ィーを形成する成形型において、板状成形型2aと板状
    成形型2bとをその一部が重なり合うことがないように
    対向させた一対の板状成形型を用い成形し、板状成形型
    2aと板状成形型2bとを分離して成形体を取り出す
    際、板状成形型2a、2bの一方を固定し、かつ板状成
    形型2a、2bとが重なり合うことがない部分を力の作
    用点とすることを特徴とする成形体取り出し方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の一対の板状成形型の内
    面に剥離層を介在させることを特徴とする成形体取り出
    し方法。
  11. 【請求項11】 剥離層が、剥離層形成材料の溶融物又
    は溶媒等に溶解した溶液を板状成形型の内面に塗布後硬
    化して得られたものであることを特徴とする請求項10
    記載の成形体取り出し方法。
  12. 【請求項12】 剥離層が非晶性樹脂からなる請求項1
    0または11に記載の成形体取り出し方法。
  13. 【請求項13】 剥離層がポリスチレン系樹脂または環
    状ポリオレフィン系樹脂からなる請求項10から12い
    ずれかに記載の成形体取り出し方法。
  14. 【請求項14】 板状成形型2a,2bのどちらか一方
    を固定し、固定されていない板状成形型の少なくとも一
    方向において該成形型の一部がそれぞれ重なり合うこと
    がない部分に力を加え型開きすることを特徴とする請求
    項9から13いずれかに記載の成形型の型開き方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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