JP2001029318A - 患者監視装置 - Google Patents

患者監視装置

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JP2001029318A
JP2001029318A JP11204305A JP20430599A JP2001029318A JP 2001029318 A JP2001029318 A JP 2001029318A JP 11204305 A JP11204305 A JP 11204305A JP 20430599 A JP20430599 A JP 20430599A JP 2001029318 A JP2001029318 A JP 2001029318A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 患者には不安を与えず、且つ、管理スタッフ
には生体情報の値が認識できる患者監視装置を提供す
る。 【解決手段】 生体情報値間接表示手段88により、表
示器32において、表示しない時間軸96と表示しない
推定血圧値軸98とからなる二次元座標系の、心拍周期
RRの測定に用いられる心電誘導波形のR波が発生した
時点と逐次測定される推定血圧値EBPとにより定まる
位置に、予め設定された表1に示す関係に基づいて実際
に測定される酸素飽和度SpO2により定まる色で、記
号94のみが表示されることから、患者にとっては、自
身がモニタリングされていることのみが認識でき、管理
スタッフにとっては、逐次表示される記号94により心
電誘導波形のR波の周期的な発生が認識でき、その記号
94の間隔から患者の心拍周期RRの値や不整脈の有無
が認識でき、その記号94の表示位置から推定血圧値E
BPの大きさが認識でき、その記号94の色から酸素飽
和度SpO2の値の程度を認識することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、患者の生体情報を
逐次測定することにより患者の容体を監視する患者監視
装置に関するものである。なお、生体情報とは、患者の
容体を監視するために患者から得られる情報であり、患
者から得られる生体信号の発生周期に基づいて決定され
る生体周期情報も含まれる。
【0002】
【従来の技術】手術後の患者の容体を監視するために、
或いは、入院中の患者の容体を監視するために、一つ又
は二つ以上の生体情報を逐次測定することにより患者の
容体を監視する患者監視装置が使用される。従来の患者
監視装置では、たとえば、生体情報として心拍周期R
R、生体を脈波が伝播する脈波伝播速度PWVに基づい
て算出される推定血圧値EBP、酸素飽和度SpO2等
が逐次測定され、その測定された生体情報が数値または
トレンドグラフ形式で患者監視装置に設けられた表示器
に逐次表示されていた。上記のように表示器に生体情報
が数値またはトレンドグラフ形式により表示されると、
看護婦等の管理スタッフは、その表示された生体情報の
数値またはトレンドグラフにより患者の容体を監視する
ことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、逐次測定され
る生体情報の数値またはトレンドグラフが表示器に表示
されると、管理スタッフだけでなく患者本人もその数値
またはトレンドグラフを見ることができ、測定された生
体情報が異常値或いは異常値に近い場合には、患者やそ
の家族に不安を与えるばかりでなく、その生体情報を見
たことによる心理的作用により心拍数や血圧値が変動
し、測定される生体情報の信頼性が失われてしまうとい
う問題があった。
【0004】そこで、患者の動揺を防ぐため、生体情報
測定中には表示画面を消してしまう機能を備えた患者監
視装置も提案されている。しかし、患者の動揺を防ぐた
めに表示画面を消してしまうと、今度は、管理スタッフ
が正しく測定できているかどうかを判断するため、また
は、生体情報の大きさ・変化を確認するためには、画面
を切り替えて生体情報を表示させなければならないとい
う問題が生じ、また、患者や家族には冷たい印象を与
え、さらに、患者には、自身がモニタリングされていな
いのではないかという不安を与えてしまう問題が生じて
いた。
【0005】本発明は以上のような事情を背景として為
されたものであり、その目的とするところは、患者には
不安を与えず、且つ、管理スタッフには生体情報の値が
認識できる患者監視装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための第1の手段】上記目的を達成す
るための第1発明の要旨とするところは、患者の生体情
報を逐次測定することによりその患者を監視する患者監
視装置であって、(a) 表示器と、(b) その表示器おい
て、表示しない前記生体情報を表す生体情報軸を有する
座標系の、逐次測定されるその生体情報により定まる位
置に、記号のみを逐次表示する生体情報値間接表示手段
とを、含むことにある。
【0007】
【第1発明の効果】このようにすれば、生体情報値間接
表示手段により、表示器には記号のみが逐次表示され、
その記号は、前記生体情報を表す表示しない生体情報軸
を有する座標系の、逐次測定されるその生体情報により
定まる位置に表示されるので、患者にとっては、生体情
報の値は判断できないが、自身がモニタリングされてい
ることは認識でき、逐次表示される記号の表示位置が生
体情報の値を表すことを知っている管理スタッフにとっ
ては、患者の生体情報の値が認識できる。
【0008】
【課題を解決するための第2の手段】上記課題を解決す
るための第2発明の要旨とするところは、患者から得ら
れる生体信号の発生周期に基づいて生体周期情報を逐次
測定し、その生体周期情報によりその患者を監視する患
者監視装置であって、(a) 表示器と、(b) その表示器に
おいて、表示しない時間軸を有する座標系の、前記生体
周期情報の測定に用いられる生体信号が発生した時点に
より定まる位置に、記号のみを逐次表示する生体周期情
報値間接表示手段とを、含むことにある。
【0009】
【第2発明の効果】このようにすれば、生体周期情報値
間接表示手段により、表示器には、記号のみが逐次表示
され、その記号は、表示しない時間軸を有する座標系
の、前記生体周期情報が測定された時点により定まる位
置に表示されるので、患者にとっては、生体信号の周期
的な発生、あるいは、生体周期情報の値は判断できない
が、自身がモニタリングされていることは認識でき、管
理スタッフにとっては、逐次表示される記号により生体
信号の周期的な発生が認識でき、さらに、その記号の間
隔から患者の生体周期情報の値や不整脈の有無が認識で
きる。
【0010】
【課題を解決するための第3の手段】上記課題を解決す
るための第3発明の要旨とするところは、患者の生体情
報を逐次測定することによりその患者を監視する患者監
視装置であって、(a) 表示器と、(b) その表示器におい
て、予め前記生体情報の値の所定範囲毎に異なる色に設
定された関係に基づいて、逐次測定されるその生体情報
により決定される色の記号のみを逐次表示する生体情報
値間接表示手段とを、含むことにある。
【0011】
【第3発明の効果】このようにすれば、生体情報値間接
表示手段により、表示器には、記号のみが逐次表示さ
れ、その記号は、予め前記生体情報の値の所定範囲毎に
異なる色に設定された関係に基づいて、逐次測定される
その生体情報により決定される色で表示されるので、患
者にとっては、生体情報の値は判断できないが、自身が
モニタリングされていることは認識でき、管理スタッフ
にとっては、逐次表示される記号の色から患者の生体情
報の値の程度を認識することができる。
【0012】
【発明の他の態様】ここで、好適には、前記患者監視装
置は、患者の前記生体周期情報およびその生体周期情報
以外の生体情報を逐次測定することによりその患者を監
視するものであり、前記生体情報値間接表示手段は、前
記表示器において、表示しない時間軸と表示しない前記
生体情報を表す生体情報軸とからなる二次元座標系の、
前記生体周期情報の測定に用いられる生体信号が発生し
た時点と逐次測定される前記生体情報とにより定まる位
置に、記号のみを逐次表示するものである。このように
すれば、患者にとっては、自身がモニタリングされてい
ることのみが認識でき、管理スタッフにとっては、逐次
表示される記号により生体信号の周期的な発生が認識で
き、その記号の間隔から患者の生体周期情報の値や不整
脈の有無が認識でき、且つ、その記号の表示位置から生
体情報の値を認識することができる。
【0013】また、好適には、前記患者監視装置は、少
なくとも2つの生体情報を逐次測定することにより患者
を監視するものであり、前記生体情報値間接表示手段
は、前記表示器において、前記少なくとも2つの生体情
報のうちの1つを表す表示しない生体情報軸を有する座
標系の、逐次測定されるその生体情報により定まる位置
に、予め前記少なくとも2つの生体情報のうち他の生体
情報の所定範囲毎に異なる色に設定された関係に基づい
て、逐次測定されるその生体情報により定まる色の記号
のみを表示するものである。このようにすれば、患者に
とっては、自身がモニタリングされていることのみが認
識でき、管理スタッフにとっては、逐次表示される記号
の表示位置から、逐次測定される生体情報のうちの一つ
の値を認識することができ、その記号の色から、逐次測
定される他の生体情報の値の程度を認識することができ
る。
【0014】また、好適には、前記患者監視装置は、患
者の前記生体周期情報およびその生体周期情報以外の生
体情報を逐次測定することによりその患者を監視するも
のであり、前記生体情報値間接表示手段は、前記表示器
において、表示しない時間軸を有する座標系の、前記生
体周期情報の測定に用いられる生体信号が発生した時点
により定まる位置に、予め前記生体情報の所定範囲毎に
異なる色に設定された関係に基づいて逐次測定されるそ
の生体情報により定まる色で、記号のみを表示するもの
である。このようにすれば、患者にとっては、自身がモ
ニタリングされていることのみが認識でき、管理スタッ
フにとっては、逐次表示される記号により生体信号の周
期的な発生が認識でき、その記号の間隔から患者の生体
周期情報の値や不整脈の有無が認識でき、その記号の色
から、逐次測定される生体情報の値の程度を認識するこ
とができる。
【0015】また、好適には、前記患者監視装置は、患
者の前記生体周期情報およびその生体周期情報以外に第
1生体情報および第2生体情報の少なくとも2つを逐次
測定することによりその患者を監視するものであり、前
記生体情報値間接表示手段は、前記表示器において、表
示しない時間軸と表示しない前記第1生体情報を表す第
1生体情報軸とからなる二次元座標系の、前記生体周期
情報の測定に用いられる生体信号の発生した時点と逐次
測定される前記第1生体情報とにより定まる位置に、予
め前記第2生体情報の所定範囲毎に異なる色に設定され
た関係に基づいて逐次測定されるその第2生体情報によ
り定まる色で、記号のみを表示するものである。このよ
うにすれば、患者にとっては、自身がモニタリングされ
ていることのみが認識でき、管理スタッフにとっては、
逐次表示される記号により生体信号の周期的な発生が認
識でき、その記号の間隔から患者の生体周期情報の値や
不整脈の有無が認識でき、その記号の表示位置から逐次
測定される第1生体情報の大きさが認識でき、その記号
の色から逐次測定される第2生体情報の値の程度を認識
することができる。
【0016】
【発明の好適な実施の形態】以下、本発明の一実施例を
図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明が適用
された患者監視装置8の回路構成を説明するブロック線
図である。
【0017】図1において、患者監視装置8は、ゴム製
袋を布製帯状袋内に有して、たとえば患者の上腕部12
に巻回されるカフ10と、このカフ10に配管20を介
してそれぞれ接続された圧力センサ14、切換弁16、
および空気ポンプ18とを備えている。この切換弁16
は、カフ10内への圧力の供給を許容する圧力供給状
態、カフ10内を徐々に排圧する徐速排圧状態、および
カフ10内を急速に排圧する急速排圧状態の3つの状態
に切り換えられるように構成されている。
【0018】圧力センサ14は、カフ10内の圧力を検
出して、その圧力を表す圧力信号SPを静圧弁別回路2
2および脈波弁別回路24にそれぞれ供給する。静圧弁
別回路22はローパスフィルタを備え、圧力信号SPに
含まれる定常的な圧力すなわちカフ圧を表すカフ圧信号
SKを弁別してそのカフ圧信号SKをA/D変換器26
を介して電子制御装置28へ供給する。脈波弁別回路2
4はバンドパスフィルタを備え、圧力信号SPの振動成
分である脈波信号SM1 を周波数的に弁別してその脈波
信号SM1 をA/D変換器30を介して電子制御装置2
8へ供給する。この脈波信号SM1 が表すカフ脈波は、
患者の心拍に同期して図示しない上腕動脈から発生して
カフ10に伝達される圧力振動波である。
【0019】上記電子制御装置28は、CPU29、R
OM31、RAM33、および図示しないI/Oポート
等を備えた所謂マイクロコンピュータにて構成されてお
り、CPU29は、ROM31に予め記憶されたプログ
ラムに従ってRAM33の記憶機能を利用しつつ信号処
理を実行することにより、I/Oポートから駆動信号を
出力して切換弁16および空気ポンプ18を制御すると
ともに、表示器32の表示内容を制御する。
【0020】心電誘導装置34は、生体の所定の部位に
貼り着けられる複数の電極36を介して心筋の活動電位
を示す心電誘導波、所謂心電図を連続的に検出するもの
であり、その心電誘導波を示す信号SM2 を前記電子制
御装置28へ供給する。なお、この心電誘導装置34
は、心臓内の血液を大動脈へ向かって拍出開始する時期
に対応する心電誘導波のうちのQ波或いはR波を検出す
るためのものであることから、第1脈波検出装置として
機能している。
【0021】パルスオキシメータ用光電脈波検出プロー
ブ38(以下、単にプローブという)は、毛細血管を含
む末梢動脈へ伝播した脈波を検出する第2脈波検出装置
としても機能するものであり、例えば、被測定者の指尖
部などの生体皮膚すなわち体表面40に図示しない装着
バンド等により密着した状態で装着されている。プロー
ブ38は、一方向において開口する容器状のハウジング
42と、そのハウジング42の底部内面の外周側に位置
する部分に設けられ、LED等から成る複数の第1発光
素子44a および第2発光素子44b (以下、特に区別
しない場合は単に発光素子44という)と、ハウジング
42の底部内面の中央部分に設けられ、フォトダイオー
ドやフォトトランジスタ等から成る受光素子46と、ハ
ウジング42内に一体的に設けられて発光素子44及び
受光素子46を覆う透明な樹脂48と、ハウジング42
内において発光素子44と受光素子46との間に設けら
れ、発光素子44から前記体表面40に向かって照射さ
れた光のその体表面40から受光素子46に向かう反射
光を遮光する環状の遮蔽部材50とを備えて構成されて
いる。
【0022】上記第1発光素子44a は、例えば660
nm程度の波長の赤色光を発光し、第2発光素子44b
は、例えば800nm程度の波長の赤外光を発光するも
のである。これら第1発光素子44a 及び第2発光素子
44b は、一定時間づつ順番に所定周波数で発光させら
れると共に、それら発光素子44から前記体表面40に
向かって照射された光の体内の毛細血管が密集している
部位からの反射光は共通の受光素子46によりそれぞれ
受光される。なお、発光素子44の発光する光の波長は
上記の値に限られず、第1発光素子44a は酸化ヘモグ
ロビンと還元ヘモグロビンとの吸光係数が大きく異なる
波長の光を、第2発光素子44b はそれらの吸光係数が
略同じとなる波長、すなわち酸化ヘモグロビンと還元ヘ
モグロビンとにより反射される波長の光をそれぞれ発光
するものであればよい。
【0023】図2は、上記プローブ38のハウジング4
2の、その体表面40に対向する面を見た図である。ハ
ウジング42の中央部には受光素子46が配置されてお
り、前記円環状の遮光部材50が同心位置に固定されて
いるとともに、複数個の第1発光素子44aおよび第2
発光素子44bが、その遮光部材50の外側であって、
1点鎖線に示す半径rの同心円に沿って順に配列されて
いる。
【0024】受光素子46は、その受光量に対応した大
きさの光電脈波信号SM3 をローパスフィルタ52を介
して出力する。受光素子46とローパスフィルタ52と
の間には増幅器等が適宜設けられる。ローパスフィルタ
52は、入力された光電脈波信号SM3 から脈波の周波
数よりも高い周波数を有するノイズを除去し、そのノイ
ズが除去された信号SM3 をデマルチプレクサ54に出
力する。この光電脈波信号SM3 が表す光電脈波は、患
者の脈拍に同期して発生する容積脈波である。なお、こ
の光電脈波は脈拍同期波に対応している。
【0025】デマルチプレクサ54は、電子制御装置2
8からの信号に従って第1発光素子44a 及び第2発光
素子44b の発光に同期して切り換えられることによ
り、赤色光による電気信号SMR をサンプルホールド回
路56及びA/D変換器58を介して、赤外光による電
気信号SMIRをサンプルホールド回路60及びA/D変
換器62を介して、それぞれ電子制御装置28の図示し
ないI/Oポートに逐次供給する。サンプルホールド回
路56、60は、入力された電気信号SMR 、SMIR
A/D変換器58、62へ出力する際に、前回出力した
電気信号SMR 、SMIRについてのA/D変換器58、
62における変換作動が終了するまでに、次に出力する
電気信号SMR 、SMIRをそれぞれ保持するためのもの
である。
【0026】電子制御装置28のCPU29は、RAM
33の記憶機能を利用しつつROM31に予め記憶され
たプログラムに従って測定動作を実行し、駆動回路64
に制御信号SLVを出力して発光素子44a 、44b
順次所定の周波数で一定時間づつ発光させる一方、それ
ら発光素子44a 、44b の発光に同期して切換信号S
Cを出力してデマルチプレクサ54を切り換えることに
より、前記電気信号SMR をサンプルホールド回路56
に、電気信号SMIRをサンプルホールド回路60にそれ
ぞれ振り分ける。
【0027】表示画面切替器66は、生体情報を数値あ
るいはトレンドグラフ形式で表示器32に表示する通常
表示画面モードと、それらの生体情報を記号のみにより
間接的に表示器32に表示する記号表示画面モードとを
切り替える図示しない選択スイッチが備えられており、
その選択スイッチにより選択されているモードを表す信
号を電子制御装置28に出力する。
【0028】図3は、上記患者監視装置8における電子
制御装置28の制御機能の要部を説明する機能ブロック
線図である。図3において、血圧測定手段70は、カフ
圧制御手段72によってたとえば生体の上腕に巻回され
たカフ10の圧迫圧力を所定の目標圧力値PCM(たとえ
ば、180mmHg程度の圧力値)まで急速昇圧させた後に
3mmHg/sec程度の速度で徐速降圧させられる徐速降圧期
間内において、順次採取される脈波信号SM1 が表す脈
波の振幅の変化に基づきよく知られたオシロメトリック
法を用いて最高血圧値BPSYS 、平均血圧値PMEAN、お
よび最低血圧値BPDIA などを決定する。
【0029】脈波伝播速度情報算出手段74は、図4に
示すように心電誘導装置34により逐次検出される心電
誘導波の周期毎に発生する所定の部位たとえばR波か
ら、プローブ38により逐次検出される光電脈波の周期
毎に発生する所定の部位たとえば立ち上がり点或いは下
ピーク点までの時間差(脈波伝播時間)DTRPを逐次算
出する時間差算出手段を備え、その時間差算出手段によ
り逐次算出される時間差DTRPに基づいて、予め記憶さ
れる数式1から、被測定者の動脈内を伝播する脈波の伝
播速度VM (m/sec )を一拍毎或いは数拍毎に逐次算出
する。この脈波伝播時間DTRPおよび脈波伝播速度VM
は生体の血圧値または血管の硬さに対応して変動する生
体情報である。尚、数式1において、L(m)は左心室
から大動脈を経て前記プローブ38が装着される部位ま
での距離であり、TPEP (sec)は心電誘導波形のR波
から大動脈起始部脈波の下ピーク点までの前駆出期間で
ある。これらの距離Lおよび前駆出期間TPEP は定数で
あり、予め実験的に求められた値が用いられる。
【0030】 (数式1) VM =L/(DTRP−TPEP
【0031】対応関係決定手段76は、血圧測定手段7
0により測定された最高血圧値BP SYS とそれぞれの血
圧測定期間内における脈波伝播時間DTRP或いは脈波伝
播速度VM 、たとえばその期間内における脈波伝播時間
DTRP或いは伝播速度VM の平均値に基づいて、数式2
或いは数式3で示される脈波伝播時間DTRP或いは伝播
速度VM と最高血圧値BPSYS との関係式における係数
α及びβを、予め決定する。たとえば、血圧測定手段7
0により測定された最高血圧値BPSYS とその血圧測定
期間内における脈波伝播時間DTの平均値とを一組と
し、前回の血圧測定手段70による血圧測定において同
様に決定された最高血圧値BPSYS および脈波脈波伝播
時間DTをもう一組として、数式2の関係式における係
数α及びβを予め決定する。なお、上記最高血圧値BP
SYS に代えて、血圧測定手段70により測定された平均
血圧値BPMEAN或いは最低血圧値BPDIA と血圧測定期
間内における脈波伝播時間DTRP或いは伝播速度VM
の関係が求められてもよい。要するに、監視(推定)血
圧値EBPを最高血圧値とするか、平均血圧値とする
か、最低血圧値とするかによって選択される。
【0032】(数式2) EBP=α(DTRP)+β (但し、αは負の定数、βは正の定数)
【0033】(数式3) EBP=α(VM )+β (但し、αは正の定数、βは正の定数)
【0034】推定血圧値決定手段78は、生体の血圧値
とその生体の脈波伝播時間DTRP或いは伝播速度VM
の間の上記対応関係(数式2および数式3)から、脈波
伝播速度情報算出手段74により逐次算出される生体の
実際の脈波伝播時間DTRP或いは伝播速度VM に基づい
て、本実施例における第1生体情報である推定血圧値E
BPを逐次決定する。
【0035】心拍周期決定手段80は、心電誘導装置3
4により得られた心電波形の所定部位間の間隔たとえば
R波間隔を計測することにより、生体周期情報の一つで
ある心拍周期RR(sec )を逐次決定する。また、脈波
面積算出手段82は、光電脈波検出プローブ38により
得られた光電脈波の面積Sをその1周期Wおよび振幅L
に基づいて正規化して算出し、生体情報の一つである正
規化脈波面積VRを一拍毎或いは数拍毎に逐次算出す
る。すなわち、上記光電脈波は、図5に示すように、数
ミリ或いは十数ミリ毎のサンプリング周期毎に入力され
る光電脈波の大きさを示す点の連なりにより構成されて
おり、その1周期W内において光電脈波を積分(加算)
することにより光電脈波の面積Sが求められた後、S/
(W×L)なる演算が行われることにより正規化脈波面
積VRが算出される。この正規化脈波面積VRは、その
1周期Wと振幅Lとによって囲まれる矩形内における面
積割合を示す無次元の値であり、%MAPとしても称さ
れる。
【0036】血圧測定起動手段84は、推定血圧値決定
手段78により決定された推定血圧値EBPが前回の血
圧測定時から変動したと判断し、且つ上記心拍周期RR
および脈波面積VRの少なくとも一方が前回の血圧測定
時から変動したと判断したことに基づいて前記血圧測定
手段70による血圧測定を起動させる。
【0037】酸素飽和度算出手段86は、高速フーリエ
変換法を利用した周波数解析を予め設定された所定の区
間毎に施すことにより、受光素子46から出力された光
電脈波信号SMR 、SMIRから、その所定区間毎の光電
脈波信号SMR の交流成分ACR および直流成分DCR
と、光電脈波信号SMIRの交流成分ACIRおよび直流成
分DCIRとをそれぞれ逐次決定する周波数解析手段と、
上記周波数解析手段により決定された光電脈波信号SM
R の交流成分ACR および直流成分DCR と、光電脈波
信号SMIRの交流成分ACIRおよび直流成分DCIRとか
ら、その光電脈波信号SMR 、SMIRの交直成分比(A
R /DCR )、(ACIR/DCIR)をそれぞれ算出す
る交直成分比算出手段とを含み、予め設定された数式4
に示す関係から、光電脈波信号SMR の交直成分比(A
R /DCR )と、光電脈波信号SMIRの交直成分比
(ACIR/DCIR)との比R〔=(ACR /DCR )/
(ACIR/DCIR)〕に基づいて、本実施例における第
2生体情報である酸素飽和度SpO2を算出する。な
お、数式4において、Aは傾きを示す負の定数であり、
Bは切片を示す定数である。また、上記周波数解析手段
により周波数解析が行なわれる区間は、呼吸性変動の影
響を好適に解消するため、測定対象の生体の呼吸周期T
REの半周期或いは1周期の整数倍、たとえば脈拍周期の
2或いは4倍の時間の整数倍に設定される。
【0038】(数式4) SpO2=A×R+B
【0039】生体情報値間接表示手段88は、表示器3
2に記号のみを表示し、その記号の位置、または色、ま
たは記号の表示周期すなわち記号と記号との間隔、また
はそれらの組み合わせにより、1つ乃至3つの前記生体
情報の値を間接的に表示する。すなわち、記号の位置に
より生体情報の値を間接的に表示する場合は、表示器の
表示画面の全体または一部が表示しない生体情報軸を有
する座標系とされ、その座標系において、逐次測定され
る生体情報により定まる位置に記号を表示することによ
りその生体情報の値を間接的に表示し、記号の色により
生体情報の値を間接的に表示する場合は、予め生体情報
の所定範囲毎に異なる色に設定された関係に基づいて、
逐次測定される生体情報により決定される色の記号を表
示することによりその生体情報の値を間接的に表示す
る。そして、生体情報が患者から得られる生体信号の発
生周期に基づいて測定される場合、すなわち生体周期情
報である場合、表示器の表示画面の全体または一部が表
示しない時間軸を有する座標系とされ、その座標系にお
いて、生体周期情報が測定された時点、すなわちその生
体周期情報の決定に用いられる生体信号が検出された時
点により定まる位置に記号を表示することにより、記号
の表示時期が前記生体信号の発生を間接的に表示し、記
号と記号との間隔が生体周期情報の値を間接的に表示す
る。このように記号と記号との間隔により間接的な表示
ができるのは生体周期情報に限られるので、この場合を
特に生体周期情報値間接表示手段90とする。さらに、
これらを組み合わせることにより、1つ乃至3つの生体
情報の値が間接的に表示できる。
【0040】図6は、上記生体情報値間接表示手段88
および生体周期情報値間接表示手段90により、表示器
32の表示画面92に表示される表示内容の一例を示す
図である。図6において、表示画面92には、ハート型
の記号94が複数表示されているのみであるが、表示画
面全体が時間軸96と第1生体情報である推定血圧値E
BPを表す推定血圧値軸98とからなる二次元座標系を
構成している。なお、これら時間軸96および推定血圧
値軸98は、説明の便宜上図6には示してあるが、表示
器32には表示されていない。また、推定血圧値軸96
は、目盛りの最小単位が10mmHgとされ、一の位が
四捨五入された推定血圧値EBPが表示されている。こ
のようにすると、記号94が推定血圧値軸98に平行な
方向に細かく変動することがなくなるので、患者にこの
表示が推定血圧値EBPを示すものであると気づかれに
くくなる。また、記号94が表示されている位置が示す
時間は、心拍周期決定手段80により心拍周期RRが決
定された時点、すなわち、心拍周期RRの決定に用いら
れる心電誘導波形の所定部位が検出された時点を表し、
さらに、記号94の色は、第2生体情報である酸素飽和
度SpO2について予め設定された、たとえば表1に示
す関係を用いて酸素飽和度算出手段86により実際に決
定される酸素飽和度SpO2に基づいて決定されてい
る。
【0041】 (表1) ──────────────────────────── 酸素飽和度SpO2(%) 記号の色 90〜100 色1 80〜 90 色2 〜 80 色3 ────────────────────────────
【0042】図7および図8は、上記患者監視装置8の
電子制御装置28における制御作動の要部を説明するフ
ローチャートであって、図7は、カフ10による血圧測
定時に実行される血圧測定時ルーチンであり、図8は、
生体情報を逐次測定することにより患者を監視する患者
監視ルーチンである。
【0043】図7において、ステップSA1(以下、ス
テップを省略する。)では図示しないカウンタ、レジス
タをクリアする初期処理が実行され、脈波伝播速度情報
算出手段74、心拍周期決定手段80および脈波面積算
出手段82に対応するSA2では、カフ昇圧の直前にお
いて、心電波形のR波からプローブ38により逐次検出
される光電脈波の立ち上がり点までの時間差すなわち伝
播時間DTRPが決定され、心電誘導波形のR波間隔を計
測することにより心拍周期RRが決定され、光電脈波検
出プローブ38により得られた光電脈波から正規化脈波
面積VRが算出される。
【0044】次いで、前記カフ圧制御手段72に対応す
るSA3およびSA4では、切換弁16が圧力供給状態
に切り換えられ且つ空気ポンプ18が駆動されることに
より、血圧測定のためにカフ10の急速昇圧が開始され
るとともに、カフ圧PC が180mmHg程度に予め設定さ
れた目標圧迫圧PCM以上となったか否かが判断される。
このSA4の判断が否定された場合は、上記SA3以下
が繰り返し実行されることによりカフ圧PC の上昇が継
続される。
【0045】しかし、カフ圧PC の上昇により上記SA
4の判断が肯定されると、前記血圧測定手段70に対応
するSA5において、血圧測定アルゴリズムが実行され
る。すなわち、空気ポンプ18を停止させ且つ切換弁1
6を徐速排圧状態に切り換えてカフ10内の圧力を予め
定められた3mmHg/sec程度の緩やかな速度で下降させる
ことにより、この徐速降圧過程で逐次得られる脈波信号
SM1 が表す脈波の振幅の変化に基づいて、良く知られ
たオシロメトリック方式の血圧値決定アルゴリズムに従
って最高血圧値BPSYS 、平均血圧値BPMEAN、および
最低血圧値BP DIA が測定されるとともに、脈波間隔に
基づいて脈拍数などが決定されるのである。そして、そ
の測定された血圧値BPおよび脈拍数などが表示器32
に表示されるとともに、切換弁16が急速排圧状態に切
り換えられてカフ10内が急速に排圧される。
【0046】次に、前記対応関係決定手段76に対応す
るSA6では、SA2において求められた脈波伝播時間
DTRPと、SA5において測定されたカフ10による血
圧値BPSYS 、BPMEAN、またはBPDIA との間の対応
関係が求められる。すなわち、SA5において血圧値B
SYS 、BPMEAN、およびBPDIA が測定されると、そ
れら血圧値BPSYS 、BPMEAN、またはBPDIA のうち
の1つと、脈波伝播時間DTRPとに基づいて、脈波伝播
時間DTRPと推定血圧値EBPとの間の対応関係(数式
2)が決定されて、本血圧測定時ルーチンが終了させら
れる。
【0047】図7に示した血圧測定時ルーチンが終了す
ると、次に、図8に示す患者監視ルーチンが実行され
る。まず、SB1において、心電波形のR波および一拍
分の光電脈波が入力されたか否かが判断される。このS
B1の判断が否定された場合はSB1が繰り返し実行さ
れるが、肯定された場合は、前記脈波伝播速度情報算出
手段74、心拍周期決定手段80、脈波面積算出手段8
2および推定血圧値決定手段78に対応するSB2にお
いて、新たに上記SB1で入力された心電波形のR波お
よび光電脈波についての脈波伝播時間DTRP、心拍周期
RRおよび脈波面積VRが図7のSA2と同様にして算
出され、さらに、上記脈波伝播時間DTRPから図7のS
A6において決定された対応関係を用いて推定血圧値E
BPが算出される。
【0048】続くSB3では、タイマカウンタCTの内
容に「1」が加算された後、SB4において、タイマカ
ウンタCTの内容が予め設定された判断基準時間T0
上となったか否がが判断される。この判断基準時間T0
は、次述のSB5の周波数解析の対象となる単位区間の
時間幅に対応するものであり、呼吸周期TREの半周期の
整数倍たとえば測定対象である生体の脈波周期の2或い
は4倍の時間の整数倍の時間に予め設定されている。
【0049】当初は上記SB4の判断が否定されるの
で、後述するSB9以降が直接的に実行されるが、上記
SB4の判断が肯定された場合は、酸素飽和度算出手段
86に対応するSB5乃至SB7が実行される。まず前
記周波数解析手段に対応するSB5において、上記の単
位区間内の光電脈波信号SMR 、SMIRに対して周波数
解析処理がそれぞれ実行されることにより、光電脈波信
号SMR の交流成分AC R (信号電力値)および直流成
分DCR (信号電力値)、光電脈波信号SMIRの交流成
分ACIR(信号電力値)および直流成分DCIR(信号電
力値)が抽出される。
【0050】次いで、前記交直成分比算出手段に対応す
るSB6では、上記SB5において抽出された光電脈波
信号SMR 、SMIRの交流成分ACR 、ACIRおよび直
流成分DCR 、DCIRから、その光電脈波信号SMR
SMIRの交直成分比ACR /DCR 、ACIR/DCIR
それぞれ算出される。
【0051】次いでSB7では、前述の数式4に基づい
て、光電脈波信号SVR の交直成分比ACR /DCR
光電脈波信号SVIRの交直成分比ACIR/DCIRとの比
R={(ACR /DCR )/(ACIR/DCIR)}か
ら、生体の酸素飽和度SpO2が算出される。
【0052】続くSB8では、タイマカウンタCTの内
容が「0」にクリアされ、続くSB9では、表示画面切
替器66により、記号表示画面モードが選択されている
か否かが判断される。この判断が肯定された場合は、続
く生体情報値間接表示手段88および生体周期情報値間
接表示手段90に対応するSB10において、図示しな
い時間軸96と推定血圧値軸98により画面全体が二次
元座標系とされた表示画面92に、前記SB1で心電誘
導波形のR波が検出された時点と前記SB2で決定され
た推定血圧値EBPとにより定まる位置にハート型の記
号94が新たに一つ表示される。図9は、このSB10
により表示される記号表示画面モードにおける表示画面
92の内容の一例であり、図示しない時間軸96および
推定血圧値軸98は前述した図6と共通し、同一の記号
94のみが表示されていることも図6と共通するが、記
号94の位置等が図6とは異なる場合を示している。
【0053】図9において、図示しない時間軸96は常
に現時点が画面の最も右側になるようにされ、現時点か
ら予め設定された過去所定時間に測定された生体情報が
記号94により間接的に表示されるようになっている。
従って、新たな記号94が表示される毎に、それまで表
示画面92に表示されていた記号94は、全体的に画面
左側へ平行移動した位置に再表示される。図9に示され
た表示画面92と図6の表示画面92の内容を比較する
と、図9の場合のほうが、推定血圧値EBPは低く、心
拍周期RRは短いことがわかる。また、記号94の色か
ら酸素飽和度SpO2の数値の程度を認識することもで
きる。しかし、患者にとっては、単に表示画面92に記
号94が逐次表示されるだけなので、自身がモニタリン
グされていること、すなわち、自身の生体情報の測定は
継続されているということが認識できるのみである。
【0054】一方、前記SB9の判断が否定された場合
は、表示画面切替器66により通常表示モードが選択さ
れている場合であるので、表示画面92には、前記SB
2で算出された推定血圧値EBP・心拍周期RRや、前
記SB7で算出された酸素飽和度SpO2等が数値また
はトレンドグラフ形式で表示される。
【0055】続く血圧測定起動手段84に対応するSB
12では、前記SB2で算出された推定血圧値EBP
が、前回のカフ10による血圧測定時から変動し、且つ
前記SB2で決定された心拍周期RRおよび脈波面積V
Rの少なくとも一方が前回のカフ10による血圧測定時
から変動したか否かが判断される。なお、変動したか否
かの判断は、たとえば、前回の血圧測定時を基準として
それから所定値あるいは所定割合変化したか否かにより
判断される。
【0056】上記SB12の判断が否定された場合に
は、続いてSB13が実行される。そのSB13では、
図7においてカフ10による血圧測定が行われてからの
経過時間が予め設定された15乃至20分程度の設定周
期すなわちキャリブレーション周期を経過したか否かが
判断される。このSB13の判断が否定された場合に
は、本患者監視ルーチンが最初から繰り返されるが、肯
定された場合には、前記対応関係を再決定するために図
7の対応関係決定ルーチンが再び実行される。また、上
記SB12の判断が肯定された場合は、SB14におい
て、推定血圧値EBPの異常を示す文字或いは記号が表
示器32の表示画面92に表示された後、信頼性のある
カフ10による血圧値BPを得るために、図7のルーチ
ンが実行される。
【0057】上述のように本実施例によれば、生体情報
値間接表示手段88(SB10)により、表示器32に
おいて、表示しない時間軸96と表示しない推定血圧値
軸98とからなる二次元座標系の、心拍周期RRの測定
に用いられる心電誘導波形のR波が発生した時点と逐次
測定される推定血圧値EBPとにより定まる位置に、予
め設定された表1に示す関係に基づいて逐次測定される
酸素飽和度SpO2により定まる色で、記号94のみが
表示されることから、患者にとっては、自身がモニタリ
ングされていることのみが認識でき、管理スタッフにと
っては、逐次表示される記号94により心電誘導波形の
R波の周期的な発生が認識でき、その記号94の間隔か
ら患者の心拍周期RRの値や不整脈の有無が認識でき、
その記号94の表示位置から逐次測定される推定血圧値
EBPの大きさが認識でき、その記号94の色から逐次
測定される酸素飽和度SpO2の値の程度を認識するこ
とができる。
【0058】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適
用される。
【0059】たとえば、前述の実施例では、生体周期情
報として心拍周期RRが用いられていたが、その他の生
体周期情報が用いられてもよい。たとえば、心拍周期R
Rと1対1の関係にある心拍数HR、それら心拍周期R
Rや心拍数HRとほぼ等しい脈拍周期或いは脈拍数、ま
たは、呼吸数或いはその呼吸数と1対1の関係にある呼
吸周期が生体周期情報として用いられてもよい。
【0060】また、前述の実施例では、第1生体情報と
して推定血圧値EPが用いられ、第2生体情報として酸
素飽和度SpO2が用いられていたが、その他の生体情
報が第1生体情報または第2生体情報として用いられて
もよい。たとえば、前述の実施例で算出される脈波面積
VRや、推定血圧値EBPと1対1に対応する脈波伝播
時間DT或いは脈波伝播速度VM が生体情報として用い
られてもよい。また、体温等の前述の患者監視装置8で
は測定されていなかった生体情報が測定されて生体情報
値間接表示手段88により表示されてもよい。さらに、
それら非侵襲にて測定できる生体情報だけでなく、侵襲
的に生体情報が測定されて、その生体情報が生体情報値
間接表示手段88により表示されてもよい。
【0061】また、前述の実施例では、表示画面92の
二次元座標系を構成する表示されない推定血圧値軸98
は最小単位が10mmHgとされていたが、最小単位は
10mmHgに限定されず、それ以上(たとえば20m
mHg)や、それ以下(たとえば1mmHg)でもよ
い。また、記号94の色を決定するために予め設定され
た表1は、酸素飽和度SpO2の値を3つに区分してい
たが、区分の数は、2つ、または4つ以上であってもよ
い。
【0062】また、前述の実施例では、記号94はハー
ト型であったが、丸形等、その他の形状であってもよ
い。
【0063】また、前述の実施例では、心拍周期RRを
間接的に表示するために、心電誘導波形のR波が検出さ
れる毎に、すなわち心拍に同期して、記号94が表示画
面92に表示されていたが、生体情報値間接表示手段8
8により心拍周期RR等の生体周期情報を記号94の間
隔により間接的に表示しない場合には、記号94は心拍
に同期して表示されなくてもよい。たとえば、予め設定
された所定時間毎に表示されてもよい。
【0064】また、前述の実施例では、生体周期情報値
間接表示手段90(SB10)により、記号94の間隔
が心拍周期RRを表すようにその記号94が表示されて
いたが、心拍周期RR等の生体周期情報も生体情報であ
るので、記号94の位置または色により生体周期情報の
値が間接的に表示されてもよい。
【0065】なお、本発明はその主旨を逸脱しない範囲
においてその他種々の変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である患者監視装置の回路構
成を説明するブロック線図である。
【図2】図1の実施例に用いられる反射型光電脈波検出
プロ−ブの体表面に対向する面を示す図である。
【図3】図1の実施例における電子制御装置の制御機能
の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図4】図1の実施例における電子制御装置の制御作動
により求められる時間差DTRPを例示する図である。
【図5】図1の実施例において、脈波面積VRの正規化
の方法を説明する図である。
【図6】図1の実施例において、図形表示画面モードが
選択されている場合の表示器の表示画面の一例を示す図
である。
【図7】図1の実施例における電子制御装置の制御作動
の要部を説明するフローチャートであって、血圧測定時
ルーチンを示す図である。
【図8】図1の実施例における電子制御装置の制御作動
の要部を説明するフローチャートであって、患者監視ル
ーチンを示す図である。
【図9】図1の実施例において、図形表示画面モードが
選択されている場合の表示器の表示画面の一例を示す図
であって、図6とは別の例を示す図である。
【符号の説明】
8:患者監視装置 32:表示器 88:生体情報値間接表示手段 90:生体周期情報値間接表示手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者の生体情報を逐次測定することによ
    り該患者を監視する患者監視装置であって、 表示器と、 該表示器おいて、表示しない前記生体情報を表す生体情
    報軸を有する座標系の、逐次測定される該生体情報によ
    り定まる位置に、記号のみを逐次表示する生体情報値間
    接表示手段とを、含むことを特徴とする患者監視装置。
  2. 【請求項2】 患者から得られる生体信号の発生周期に
    基づいて生体周期情報を逐次測定し、該生体周期情報に
    より該患者を監視する患者監視装置であって、 表示器と、 該表示器において、表示しない時間軸を有する座標系
    の、前記生体周期情報の測定に用いられる生体信号が発
    生した時点により定まる位置に、記号のみを逐次表示す
    る生体周期情報値間接表示手段とを、含むことを特徴と
    する患者監視装置。
  3. 【請求項3】 患者の生体情報を逐次測定することによ
    り該患者を監視する患者監視装置であって、 表示器と、 該表示器において、予め前記生体情報の値の所定範囲毎
    に異なる色に設定された関係に基づいて、逐次測定され
    る該生体情報により決定される色の記号のみを逐次表示
    する生体情報値間接表示手段とを、含むことを特徴とす
    る患者監視装置。
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