JP2001029057A - 葉たばこ用昇降装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の文献では、ネシ゛杆に噛合するハ゜イフ゜受け
具及びハ゜イフ゜でなる構成は、このネシ゛杆とハ゜イフ゜受け具の
正確な噛合が確保されない場合には、ハ゜イフ゜受け具の位
置が異なる。ハ゜イフ゜受け具とハ゜イフ゜が不具合となり、かつ
ハ゜イフ゜の水平が確保されず、ハ゜イフ゜の昇降が図れない。ネシ
゛杆は、ネシ゛噛合の構成であり、ネシ゛間に滓等が詰まった場
合には、確実な昇降又は噛合ができない。 【解決手段】本発明は、フレーム1に設けた巻取機2と、前記
フレームの支柱に昇降自在に設けた第1……第n昇降枠4〜6
と、この第1昇降枠に巻取機を係止し、かつ巻取機に設
けた捲掛け手段3の巻取り、巻戻で前記第1……第n昇降
枠を昇降するとともに、この第1……第n昇降枠間を連繋
具7で連繋する構成である。従って、多数の葉たばこを
吊下した連縄11を、支柱に設けた第1……第n昇降枠の昇
降杆に、確実かつスムース゛に係止できる。連縄の吊下及び
取外し等の作業が容易である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、葉たばこ用昇降装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の葉たばこ用昇降装置に
は、次のような技術文献がある。特開平7-184622号の
葉たばこ（タハ゛コ）用昇降装置(文献(1))がある。この発
明は、支持枠に対してチェーンなどにより同期して回転し得
るように軸支された数本のネシ゛杆を配置し、各ネシ゛杆のそ
れぞれに螺合されて同時に上下移動する数個のハ゜イフ゜受
け具と、このハ゜イフ゜受け具間に葉たばこ吊下げ用の数本
のハ゜イフ゜を着脱自在に取付ける構成であり、葉たばこ等
を吊下した連縄を、低所（低位置）において、ハ゜イフ゜間
に安全・簡易に係止することを意図する。実公昭55-2
796号の葉たばこ（タハ゛コ）吊り下げ装置（文献(2)）があ
る。この考案は、乾燥室に設けられたレールに支持された
巻上機と、この巻上機のフックに吊下げられる昇降枠と、
この昇降枠に着脱自在に設けられた葉たばこ支持枠と、
この葉たばこ支持枠を多段式に連結する連杆と、この葉
たばこ支持枠を吊下げ固止する門型枠に設けたフックと、
葉たばこ支持枠に設けたネットで構成されており、この葉
たばこ支持枠を、門型枠の最上位に吊下げ固止し、乾燥
室内を有効利用すること、又は葉たばこの吊下げ作業を
簡便にすることを意図する。特開昭56-92776号の葉た
ばこ乾燥における連縄懸吊方法およびその装置（文献
(3)）がある。この発明は、連縄が着脱自在に設けられ
る支持横棧を、乾燥室内の左右の案内レールに掛止め・掛
外し自在に設けた構成であり、乾燥室内への葉たばこの
搬入・搬出作業の省力化、又は作業の能率化等を図るこ
とを意図する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記文献(1)は、ネシ゛杆
に噛合するハ゜イフ゜受け具と、このハ゜イフ゜受け具に支持され
たハ゜イフ゜とで構成される。従って、各ネシ゛杆を同じ設置水
平面で、しかも垂設した状態でないと、数本のネシ゛杆と
各ハ゜イ フ゜受け具の正確な噛合が図れず、かつ数本のハ゜イフ
゜の水平度が確保されないこと、またハ゜イフ゜受け具及びハ゜
イフ゜のスムース゛な動きが確保されないこと、又は機械の故障
の原因となること、等の課題がある。またネシ゛噛合の構
成であるので、詰まり易いこと、確実な昇降又は噛合が
できないこと、等の課題もある。さらに前述の如く、上
昇時等において機械のトラフ゛ルが発生し、例えば、発生場
所が高所となると、この作業に（高所作業となり）危険
を伴う課題がある。

【０００４】前記文献(2)は、門型枠を区画し、この区
画した部位で、葉たばこ支持枠はカ゛イト゛なしで昇降する
構成である。従って、葉たばこ支持枠の正確な昇降が期
待できず、かつ衝突発生等の課題がある。また葉たばこ
支持枠を、門型枠の最上位に吊下げ固止する（取付け、
取外す）構成である。従って、手間を要しかつ高所作業
となり危険を伴う課題がある。

【０００５】また前記文献(3)は、支持横棧を、案内レール
に移動可能に設けた構成である。従って、葉たばこを支
持する部材（支持横棧）が昇降することは不可能であ
り、多数の葉たばこを吊下できない課題がある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、支柱
に昇降自在に設けた第1……第n昇降枠の昇降を、第1の
昇降枠の引上げと、この第1……第nの昇降枠を連繋する
連繋具を介して、確実かつスムース゛に行うこと、又は多数
の連縄の着脱を、作業に適した位置にある第1の昇降杆
等を介して、例えば、低所作業において、確実かつスムース
゛に行うこと、等を意図する。

【０００７】請求項1は、数本の支柱及び梁材で構成し
たフレームと、このフレームに設けた巻取機と、この巻取機で巻
取り、巻戻される捲掛け手段と、この捲掛け手段及び多
数本の連縄が係止されるとともに、前記フレームの支柱に昇
降自在に設けた第1の昇降枠と、他の多数本の連縄が係
止されるとともに、前記フレームの支柱に昇降自在に設けた
第2……第nの昇降枠と、前記第1……第nの昇降枠を連繋
する連繋具と、で構成される葉たばこ用昇降装置であ
る。

【０００８】請求項2の発明は、前述した請求項1の発明
の意図に、更にフレーム内への作業者、又は作業機器等の容
易な出入りを確保することを意図する。

【０００９】請求項2は、数本の支柱及び梁材で構成し
たフレームと、このフレームに設けた巻取機と、この巻取機で巻
取り、巻戻される捲掛け手段と、前記支柱に沿って昇降
する昇降筒、この昇降筒に設けた多数本の連縄が係止さ
れる昇降杆、及び前記昇降筒に着脱自在に設けられた一
本又は二本の着脱側の昇降杆、並びに前記捲掛け手段が
取付けられる差渡し材で構成した第1の昇降枠と、前記
支柱に沿って昇降するカ゛イト゛筒、このカ゛イト゛筒に設けた多
数本の連縄が係止される昇降杆、及び前記カ゛イト゛筒に着
脱自在に設けられた一本又は二本の着脱側の昇降杆で構
成した第2……第nの昇降枠と、前記第1……第nの昇降枠
を連繋する連繋具と、で構成される葉たばこ用昇降装置
である。

【００１０】請求項3の発明は、第1……第1nの昇降枠
が、フレームの支柱に沿って確実かつスムース゛に昇降できるこ
とを意図する。

【００１１】請求項3は、昇降筒及びカ゛イト゛筒に数個の転
子を設け、この数個の転子が、支柱に添接する構成とし
た葉たばこ用昇降装置である。

【００１２】

【発明の実施の形態】昇降装置の捲掛け手段（チェーン、ワイ
ヤー等）を弛緩し、第1……第nの昇降枠の多数本の昇降杆
又は着脱側の多数本の昇降杆（以下、昇降杆とする）を
下方に下げ、第1の昇降枠を、例えば、作業のし易い高
さとする。続いて、着脱側の昇降杆を取外し、この箇所
より入り、対の昇降杆間に多数枚の葉たばこが吊下され
ている連縄を係止することで、この対の昇降杆間に数本
の連縄を係止する。次いで、着脱側の昇降杆を取付け
る。その後、この第1の昇降枠はチェーンの巻上げにより順
次引上げられる。

【００１３】この第1の昇降枠の引上げを介して第1の昇
降枠と第2の昇降枠を連繋する連繋具が緊張されてい
き、同時にこの第2の昇降枠が順次引上げられる。そし
て、この第2の昇降枠が、例えば、作業がし易い高さに
なった時点で、引上げ（チェーンの巻上げ）を止める。その
後は、前述の第1の昇降枠と略同じように作業がなされ
て、この第2の昇降枠の昇降杆に連縄を係止する。その
後は、原則として、前述の作業の繰り返しにより、第1
……第nの昇降枠が引上げられる。この第1……第nの昇
降枠が引上げられた状態で乾燥される。

【００１４】この乾燥終了後の連縄の取外しは、前述の
作業の略反対の操作により、確実かつ簡便、安全に行わ
れる。尚、この連縄からの葉たばこの取外しは、従来と
略同様である。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。

【００１６】葉たばこの乾燥室（図示せず）には一基又
は数基立設されるフレーム1が設けられており、このフレーム1
は、数本の支柱100（以下、単に支柱100とする）と、こ
のフレーム1に差渡した数本の梁材101で構成されている。ま
た梁材101間には板材102（棒材、補強材等）が設けら
れ、この梁材101及び／又は板材102に設けた取付板200
には巻取機2が設けられる。この巻取機2には、モータ201で
巻取り、巻戻される捲掛け手段3（チェーン、ワィヤー、紐等）
が捲装されている。従って、モータ201の正逆転で捲掛け手
段3が巻取り又は巻戻されるとともに、この捲掛け手段3
の巻取り又は巻戻しで後述する第1……第nの昇降枠が上
昇又は降下する。本発明の如く、例えば、フレーム1に一基
の巻取機2を設ける構成を採用することにより、乾燥室
内を巻取機2が移動する時間の節約及び移動に伴う危険
の回避と、設備装置の簡易化等が図れる。

【００１７】支柱100には第1の昇降枠4が昇降自在に設
けられており、この第1の昇降枠4は、支柱100に設けた
数個の昇降筒400（昇降框、昇降輪、昇降体等）と、昇
降筒400に設けた数本の昇降杆401（昇降棒、板材）と、
昇降筒400に設けた取付腕402に着脱自在に設けた一本又
は二本の着脱側の昇降杆403と、昇降杆401に差渡し設け
た差渡し材404、この差渡し材404に設けた吊り材405で
構成されている。第1の昇降枠4には、前記捲掛け手段3
を収容する筐体406（フレーム1等に設けてもよい）が設けら
れる。また吊り材405には、捲掛け手段3が係止される。
前記の如く、着脱側の昇降杆403を、一本又は二本とす
ることにより、第1の昇降枠4の枠組みの耐久性の向上、
枠組みの容易化等に役立つ特徴がある（以下同じ）。
尚、図示しないが、第1の昇降枠4は、数個の昇降筒40
0、数本の昇降杆401で構成することもあり得る。

【００１８】支柱100には第2の昇降枠5が昇降自在に設
けられており、この第2の昇降枠5は、支柱100に設けた
数個のカ゛イト゛筒500（カ゛イト゛框、カ゛イト゛枠等）と、カ゛イト゛筒5
00に設けた数本の昇降杆501と、カ゛イト゛筒500に設けた取
付腕502に着脱自在に設けた数本の着脱側の昇降杆503で
構成されてる。尚、図示しないが、第2の昇降枠5は、数
個のカ゛イト゛筒500、数本の昇降杆501で構成することもあ
り得る。

【００１９】支柱100には第nの昇降枠6が昇降自在に設
けられており、この第nの昇降枠6は、支柱100に設けた
数個のカ゛イト゛筒600（カ゛イト゛框、カ゛イト゛枠）と、カ゛イト゛筒600
に設けた数本の昇降杆601と、カ゛イト゛筒600に設けた取付
腕602に着脱自在に設けた一本又は二本の着脱側の昇降
杆603で構成されてる。尚、図示しないが、第nの昇降枠
6は、数個のカ゛イト゛筒600、数本の昇降杆601で構成するこ
ともあり得る。

【００２０】前記第1の昇降枠4と、第2の昇降枠5は連繋
具7で連繋されている。また第2の昇降枠5と第nの昇降枠
6は連繋具7で連繋されている。この連繋具7は、図6の如
く、二枚〜数枚のリンク板700と、このリンク板700間に設けた
中間リンク板701で折畳み可能とする構成、又は図7の如
く、二枚〜数枚のリンク板700と、このリンク板700間に設けた
蝶番702で折畳み可能とする構成、等がある。この連繋
具7は、例えば、第1の昇降枠4の昇降筒400と第2の昇降
枠5のカ゛イト゛筒500との間、又は第2の昇降枠5と第nの昇降
枠6のカ゛イト゛筒600相互間に設けられている。従って、こ
の第2の昇降枠5と第nの昇降枠6が降下したときに折り畳
まれる。また第2の昇降枠5と第nの昇降枠6が上昇したと
きに伸長する。また連繋具7は、他の方法として、例え
ば、チェーン、ワィヤー等の可撓性部材、着脱でなる板材、棒材
等の部材の場合もある。またこの連繋具7を設ける部材
は、他の方法として、例えば、支柱100に添接する例、
支柱100の近傍に設ける例、各連繋具7が絡まない例、等
の構成を採用することは可能である。

【００２１】8は支柱100の下端に設けたヘ゛ース、9は昇降
筒400に設けた転子、10はカ゛イト゛筒600に設けた転子、11
は連縄、12は葉たばこをそれぞれ示す。

【００２２】

【発明の効果】請求項1の発明は、支柱及び梁材で構成
したフレームに設けた巻取機と、巻取機に設けた捲掛け手段
と、支柱に昇降自在に設けた第1の昇降枠、及び第2……
第nの昇降枠と、第1……第nの昇降枠を連繋する連繋具
とで構成されている。従って、第1……第n昇降枠の昇降
を、第1の昇降枠の引上げと、第1……第nの昇降枠を連
繋する連繋具を介して、確実かつスムース゛に行えること、
又は多数の連縄の着脱を、作業に適した位置にある第1
の昇降杆等を介して、例えば、低所作業において、確実
かつスムース゛に行えること、等の特徴がある。

【００２３】請求項2の発明は、支柱及び梁材で構成し
たフレームに設けた巻取機と、巻取機に設けた捲掛け手段
と、支柱に昇降自在に設けた着脱自在の一本又は二本の
昇降杆を有する第1の昇降枠、支柱に昇降自在に設けた
着脱自在の一本〜数本の昇降杆を有する第2……第nの昇
降枠と、第1……第nの昇降枠を連繋する連繋具とで構成
されている。従って、前述した請求項1の発明の意図が
達成されること、更にフレーム内への作業者、又は作業機器
等の容易な出入りが確保できること、等の特徴がある。

【００２４】請求項3の発明は、昇降筒及びカ゛イト゛筒に数
個の転子を設け、この数個の転子が、支柱に添接する構
成である。従って、第1……第nの昇降枠が、フレームの支柱
に沿って確実かつスムース゛に昇降できる特徴がある。

【図面の簡単な説明】

【図1】本発明の全体を示す斜視図である。

【図2】本発明の要部の一部欠截の正面図である。

【図3】本発明の第1の昇降枠の降下時の状態を説明する
一部欠截の正面図である。

【図4】本発明の昇降筒を示しており、(ィ)は拡大平面
図、(ロ)は拡大正面図である。

【図5】本発明のカ゛イト゛筒を示しており、(ィ)は拡大平面
図、(ロ)は拡大正面図である。

【図6】本発明の連繋具の一例を示しており、(ィ)は拡大
斜視図、(ロ)は要部の拡大正面図であり、想像線は折畳
み状態を説明する。

【図7】本発明の連繋具の他の一例を示しており、(ィ)は
拡大斜視図、(ロ)は要部の拡大正面図であり、想像線は
折畳み状態を説明する。

【符号の説明】

1 フレーム 100 支柱 101 梁材 102 板材 2 巻取機 200 取付板 201 モータ 3 捲掛け手段 4 第1の昇降枠 400 昇降筒 401 昇降杆 402 取付腕 403 着脱側の昇降杆 404 差渡し材 405 吊り材 406 筐体 5 第2の昇降枠 500 カ゛イト゛筒 501 昇降杆 502 取付腕 503 着脱側の昇降杆 6 第nの昇降枠 600 カ゛イト゛筒 601 昇降杆 602 取付腕 603 着脱側の昇降杆 7 連繋具 700 リンク板 701 中間リンク板 702 蝶番 8 ヘ゛ース 9 転子 10 転子 11 連縄 12 葉たばこ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 数本の支柱及び梁材で構成したフレームと、 このフレームに設けた巻取機と、 この巻取機で巻取り、巻戻される捲掛け手段と、 この捲掛け手段及び多数本の連縄が係止されるととも
   に、前記フレームの支柱に昇降自在に設けた第1の昇降枠
   と、 他の多数本の連縄が係止されるとともに、前記フレームの支
   柱に昇降自在に設けた第2……第nの昇降枠と、 前記第1……第nの昇降枠を連繋する連繋具と、で構成さ
   れる葉たばこ用昇降装置。
2. 【請求項２】 数本の支柱及び梁材で構成したフレームと、 このフレームに設けた巻取機と、 この巻取機で巻取り、巻戻される捲掛け手段と、 前記支柱に沿って昇降する昇降筒、この昇降筒に設けた
   多数本の連縄が係止される昇降杆、及び前記昇降筒に着
   脱自在に設けられた一本又は二本の着脱側の昇降杆、並
   びに前記捲掛け手段が取付けられる差渡し材で構成した
   第1の昇降枠と、 前記支柱に沿って昇降するカ゛イト゛筒、このカ゛イト゛筒に設け
   た多数本の連縄が係止される昇降杆、及び前記カ゛イト゛筒
   に着脱自在に設けられた一本又は二本の着脱側の昇降杆
   で構成した第2……第nの昇降枠と、 前記第1……第nの昇降枠を連繋する連繋具と、 で構成される葉たばこ用昇降装置。
3. 【請求項３】 上記の昇降筒及びカ゛イト゛筒に数個の転子
   を設ける構成であって、この数個の転子が支柱に添接し
   て回転することを特徴とする請求項2に記載の葉たばこ
   用昇降装置。