JP2001028718A - 表示言語自動切換装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】オンスクリーン表示機能における表示言語を使
用される地域に合わせて自動的に切換える。 【解決手段】 使用電圧検出回路１４は、電源整流回路
１１からの直流電圧を検出することにより商用交流電源
の電圧値の判定を行い、この判定結果のデータをマイク
ロコンピュータ１５に供給する。マイクロコンピュータ
１５は、前記使用電圧検出回路１４の検出結果に基づい
てテレビジョン画面に表示すべき言語を選択し、メモリ
１６から選択した言語のオンスクリーン文字情報をキー
入力手段１７からのキー入力に基づいて読み出して文字
発生回路１８に供給する。文字発生回路１８は、供給さ
れるオンスクリーン文字情報よりオンスクリーン表示の
映像信号に変換して後述のオンスクリーン合成回路２４
に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明はオンスクリーン機
能の表示言語を切換え可能な映像機器に用いられる表示
言語自動切換装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、テレビジョン受像機では、テレビ
ジョン画面にリモートコントロールスイッチの操作内容
を表示するオンスクリーンディスプレイ機能を有するも
のが一般的に普及している。

【０００３】ここで、このようなオンスクリーンディス
プレイ機能に使用する表示言語は、テレビジョン受像機
の仕向け先によって設定されている。例えば、英国向け
のテレビジョン受像機の場合は英語に、北米向け場合は
米語に、フランス向けの場合はフランス語に設定されて
おり、それぞれの仕向け先で実際に用いられる言語と一
致するようになっている。

【０００４】ここで、従来のテレビジョン受像機では、
仕向け先によって異なる表示言語に対してオンスクリー
ンディスプレイ機能を実現するため、仕向け先ごとに異
なるマイクロコンヒュータを用いた言語表示手段を設
け、この言語表示手段により仕向け先毎の表示言語でオ
ンスクリーン表示を行うようにしている。

【０００５】しかしながら、このような従来のオンスク
リーン機能では、仕向け先毎にコンピュータやその周辺
素子等のハードウエアを変更する必要があり、その管理
が繁雑となるとともに、それらを個別に開発する必要が
生じ、開発費用が高くなるという問題があった。

【０００６】このことに対応して、特開平４−３７１０
８３号公報に記載のテレビジョン受像機の表示制御装置
では、記憶手段に複数の表示言語で同内容の文字情報を
記憶しておき、ユーザーが個別に言語選択機能を使って
表示言語を切換えて使用するものが公開されているが、
このような装置では、仕様が全世界共通のため、表示言
語の初期設定が特定の言語（例えば英語）となり、この
言語以外の表示言語を使用する国や地域では、ユーザー
がキー入力により表示言語を切換えることになるので、
ユーザーにとって煩わしいものとなってた。また、ユー
ザーが表示言語を切換え可能なことに気付かずない場合
や操作方法が解らなかった場合には、ユーザー本人の使
用言語以外の言語のままテレビジョン受像機を使いつづ
けることになり、ユーザーに不快感を与える場合も多々
あった。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来のテレビ
ジョン受像機の表示制御装置では、ユーザーが個別に言
語選択機能を使って表示言語を切換えて使用することが
できるが、表示言語の初期設定が特定の言語となり、こ
の言語以外の言語を使用する国や地域では、ユーザーが
キー入力により表示言語を切換えることになるので、ユ
ーザーにとって煩わしいものとなったり、ユーザー本人
の使用言語以外の言語のままテレビジョン受像機を使い
つづけることになり、ユーザーに不快感を与える場合も
多々あった。

【０００８】この発明は上記問題点を除去し、オンスク
リーン表示機能における表示言語を使用される地域に合
わせて自動的に切換えることができる表示言語自動切換
装置の提供を目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の表示言語自動切
換装置は、使用する地域を検出する使用地域検出回路
と、複数の言語で同内容の文字情報を記憶する記憶手段
と、前記使用地域検出回路の検出結果に基づいてテレビ
ジョン画面に表示すべき言語を選択し、選択した言語の
文字情報を前記記憶手段から読み出して前記テレビジョ
ン画面に表示する表示手段と、を具備したことを特徴と
する。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。

【００１１】図１は本発明に係る表示言語自動切換装置
の第１の実施の形態を適用したテレビジョン受像機の構
成を示すブロック図である。

【００１２】図１において、電源整流回路１１には、商
用電源のコンセントに接続したプラグ１２からケーブル
を介して商用交流電源電圧が導かれている。電源整流回
路１１は、この導かれた商用交流電源電圧を整流平滑し
て直流電圧として定電圧回路１３及び使用電圧検出回路
１４に供給する。

【００１３】定電圧回路１３は、ワイド電源対応となっ
ており、電源整流回路１１からの直流電圧が変化した場
合にも決められた複数の定電圧値の直流電圧に変換して
チューナ２１、マイクロコンピュータ１５等のテレビジ
ョン受像機の各回路に供給する。

【００１４】使用電圧検出回路１４は、電源整流回路１
１からの直流電圧を検出することにより商用交流電源の
電圧値の判定を行い、この判定結果のデータをマイクロ
コンピュータ１５に供給する。

【００１５】一方、記憶手段のメモリ１６は、複数の言
語で同内容のオンスクリーン文字情報を記憶している。

【００１６】マイクロコンピュータ１５は、リモコン等
のキー入力手段１７からのチャンネルのキー入力に基づ
いて選局データを作成してチューナ２１に供給する。ま
た、マイクロコンピュータ１５は、前記使用電圧検出回
路１４の検出結果に基づいてテレビジョン画面に表示す
べき言語を選択し、メモリ１６から選択した言語のオン
スクリーン文字情報をキー入力手段１７からのキー入力
に基づいて読み出して文字発生回路１８に供給する。文
字発生回路１８は、供給されるオンスクリーン文字情報
よりオンスクリーン表示の映像信号に変換して後述のオ
ンスクリーン合成回路２４に供給する。

【００１７】一方、アンテナ２０で受信したテレビジョ
ン放送信号は、チューナ２１に入力される。チューナ２
１は、マイクロコンピュータ１５からの選局データに基
づいて入力されたテレビジョン放送信号を選択及び増幅
し、中間周波信号に変換して映像音声処理回路２２に供
給する。

【００１８】映像音声処理回路２２は、チューナ２１か
らの中間周波信号の映像信号成分を増幅し、増幅した中
間周波信号からカラーテレビ信号を取り出して増幅し、
増幅したカラーテレビ信号から水平及び垂直同期信号を
取り出し偏向回路２３に供給するとともに、増幅したカ
ラーテレビ信号から赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、青（Ｂ）の三
つの原色信号を作成してオンスクリーン合成回路２４に
供給する。さらに、映像音声処理回路２２は、チューナ
２１からの中間周波信号から４．５ＭＨｚの音声中間周
波数信号を取り出して増幅し、ＦＭ検波を行って低周波
数の音声信号を取り出して増幅しスピーカ２５に供給す
る。

【００１９】偏向回路２３は、映像表示手段の陰極線管
（以下、ＣＲＴと呼ぶ）２６の電子ビームをテレビジョ
ン画面の上下方向及び左右方向に走査する回路であり、
映像音声処理回路２２から供給される垂直同期信号に同
期した鋸波を偏向ヨーク２７の垂直偏向コイルに流すと
ともに、供給される水平同期信号に同期した鋸波を偏向
ヨーク２７の水平偏向コイルに流す。

【００２０】オンスクリーン合成回路２４は、映像音声
処理回路２２から供給される原色信号に文字発生回路１
８からのオンスクリーン表示の映像信号を重ね合わせ、
重ね合わせた信号をＣＲＴ２６に与える。

【００２１】このような構成により、マイクロコンピュ
ータ１５及び文字発生回路１８は、使用電圧検出回路１
４の検出結果に基づいてテレビジョン画面に表示すべき
言語を選択し、選択した言語の文字情報を記憶手段のメ
モリ１６から読み出し、ＣＲＴ２６のテレビジョン画面
に表示する表示手段となっている。

【００２２】以下、本実施の形態の動作を図２を参照し
て説明する。

【００２３】図２は図１のテレビジョン受像機によるオ
ンスクリーン表示を示す説明図であり、図２（ａ）に日
本語によるオンスクリーン表示を示し、図２（ｂ）に米
語によるオンスクリーン表示を示している。

【００２４】ここで、商用交流電源電圧は、日本で１０
０Ｖ、北米で１２０Ｖ、イギリスで２３０Ｖとなってい
る。

【００２５】テレビジョン受像機を使用している場所が
日本の場合は、プラグ１２には、１００Ｖの商用交流電
源電圧が導かれ、使用電圧検出回路１４は、電源整流回
路１１からの直流電圧を検出結果により商用交流電源の
電圧値が１００Ｖであるとの判定を行い、この判定結果
のデータをマイクロコンピュータ１５に供給する。マイ
クロコンピュータ１５は、使用電圧検出回路１４からの
判定結果のデータが１００Ｖであるため、使用地域を日
本と判断し、メモリ１６から日本語の文字データをキー
入力手段１７の入力に基づいて読み出して文字発生回路
１８に供給し、文字発生回路１８は、日本語のオンスク
リーン表示の映像信号をオンスクリーン合成回路２４に
供給する。これにより、ＣＲＴ２６のテレビジョン画面
には、図２（ａ）に示す日本語によるオンスクリーン表
示が行われる。

【００２６】テレビジョン受像機を使用している場所が
北米の場合は、プラグ１２には、１２０Ｖの商用交流電
源電圧が導かれ、使用電圧検出回路１４は、商用交流電
源の電圧値が１２０Ｖであるとの判定を行い、マイクロ
コンピュータ１５は、使用地域を北米であると判断し、
メモリ１６から米語の文字データをキー入力手段１７の
入力に基づいて読み出して文字発生回路１８に供給し、
文字発生回路１８は、米語のオンスクリーン表示の映像
信号をオンスクリーン合成回路２４に供給する。これに
より、ＣＲＴ２６の画面には、図２（ｂ）に示す米語に
よるオンスクリーン表示が行われる。

【００２７】以下、同様に、商用交流電源電圧が２３０
Ｖとなるイギリスでは英語の表示を行い、その他に地域
においても商用交流電源電圧に基づいて言語の種類を選
択してオンスクリーン表示を行う。

【００２８】以上、説明したように、本実施の形態によ
れば、オンスクリーン表示機能における表示言語を使用
される地域に合わせて自動的に切換えることができるの
で、仕様を全世界共通とした場合にも、広い地域でユー
ザーが表示言語を切換える必要が無くなり、ユーザーに
不快感を与えるのを防止できる。

【００２９】図３は本発明に係る表示言語自動切換装置
の第２の実施の形態を適用したテレビジョン受像機の構
成を示すブロック図であり、図１の実施の形態と同じ構
成要素には同じ符号を付して説明を省略する。

【００３０】図３において、本発明の実施の形態で異な
るは、マイクロコンピュータ３５が、前記使用電圧検出
回路１４の検出結果と、映像音声処理回路２２からの同
期周波数及び音声中間周波信号の検波出力とに基づいて
テレビジョン画面に表示すべき言語を選択するようにし
たことである。

【００３１】このような発明の実施の形態によれば、商
用交流電源電圧が同じで言語が異なる地域に対しても、
表示言語を使用される地域に合わせて自動的に切換える
ことができ、図１の発明の実施の形態よりも広い地域で
ユーザーが表示言語を切換える必要が無くなり、ユーザ
ーに不快感を与えるのを防止できる。

【００３２】尚、図１乃至図３に示した実施の形態で
は、映像表示手段としてＣＲＴを用いたが、液晶表示パ
ネル等、他の映像表示手段も適用できる。また、図１乃
至図３に示した実施の形態では、本発明をテレビジョン
受像機に適用したが、ビデオテープレコーダ等、テレビ
ジョン画面にオンスクリーン表示を行う他の装置に適用
してもよい。また、使用する地域を検出する方法とし
て、電源電圧、同期周波数及び音声中間周波信号以外の
情報を用いた検出方法、例えば電源周波数を用いる検波
方法等、各種適用できる。

【００３３】

【発明の効果】本発明によれば、オンスクリーン表示機
能における表示言語を使用される地域に合わせて自動的
に切換えることができるので、仕様を全世界共通とした
場合にも、広い地域でユーザーが表示言語を切換える必
要が無くなり、ユーザーに不快感を与えるのを防止でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る表示言語自動切換装置の第１の実
施の形態を示すブロック図。

【図２】図１のテレビジョン受像機によるオンスクリー
ン表示を示す説明図。

【図３】本発明に係る表示言語自動切換装置の第２の実
施の形態を示すブロック図。

【符号の説明】

１１ 電源整流回路 １２ プラグ １３ 定電圧回路 １４ 使用電圧検出回路 １５ マイクロコンピュータ １６ メモリ １７ キー入力手段 １８ 文字発生回路 ２１ チューナ ２２ 映像音声処理回路 ２４ オンスクリーン合成回路 ２６ ＣＲＴ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 使用する地域を検出する使用地域検出回
   路と、 複数の言語で同内容の文字情報を記憶する記憶手段と、 前記使用地域検出回路の検出結果に基づいてテレビジョ
   ン画面に表示すべき言語を選択し、選択した言語の文字
   情報を前記記憶手段から読み出して前記テレビジョン画
   面に表示する表示手段と、 を具備したことを特徴とする表示言語自動切換装置。
2. 【請求項２】 前記使用地域検出回路は、電源電圧を検
   出する手段を有し、検出した電源電圧を基に使用地域を
   検出するようにしたことを特徴とする請求項１記載の表
   示言語自動切替装置。
3. 【請求項３】 前記使用地域検出回路は、電源電圧、電
   源周波数、同期信号周波数、音声中間周波信号の少なく
   とも１つを検出する手段を有し、これらの検出結果を基
   に前記使用地域を検出するようにしたことを特徴とする
   請求項１記載の表示言語自動切替装置。