JP2001028342A - 薄膜形成方法および液晶表示装置 - Google Patents

薄膜形成方法および液晶表示装置

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JP2001028342A
JP2001028342A JP11201299A JP20129999A JP2001028342A JP 2001028342 A JP2001028342 A JP 2001028342A JP 11201299 A JP11201299 A JP 11201299A JP 20129999 A JP20129999 A JP 20129999A JP 2001028342 A JP2001028342 A JP 2001028342A
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film
substrate
plasma
forming
ions
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JP11201299A
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Kenichi Chiyabara
健一 茶原
Kenichi Kizawa
賢一 鬼沢
Genshiro Kawachi
玄士朗 河内
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】絶縁基板上に高純度な膜を形成する。 【解決手段】膜の構成イオンを含むプラズマを生成する
工程と、膜の構成イオンを基板まで輸送する工程と、膜
の構成イオンを中性化する工程とを含む膜の形成方法。
プラズマを生成する工程と、膜を作製する工程とを分離
し、膜の構成イオンを中性化する工程とを含む方法によ
り、高純度な膜を絶縁基板上に形成することができる。
この方法で作製した高純度な膜を用いて液晶表示装置を
作製することにより、液晶表示装置高精細化・高画質化
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子用の高
純度膜の形成方法およびこれを用いた液晶表示装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】薄型化・軽量化・高精細化が図れる画像
表示装置として、従来のブラウン管に比べ、薄膜トラン
ジスタ(以下TFTと記す)を用いたアクティブマトリ
ックス方式の液晶表示装置が知られている。従来この種
の液晶表示装置においては高精細化,高画質化が重要な
課題であり、TFTの性能向上が欠かせない。高性能な
TFTを安価なガラス基板上に形成するに際して、例え
ば、アイイーイーイー、トランザクション オン エレ
クトロン デバイシス、(IEEE Transaction onElectro
n Devices)1989年、第36巻、351頁から35
9頁に記載されているように、TFTアクティブマトリ
ックスを駆動する周辺駆動回路もTFTで構成し、同一
基板上に集積してコストを低減することが試みられてい
る。高機能の回路を集積するためより高性能なTFTが
必要とされ、現在周辺駆動回路集積型の液晶表示装置用
のTFTとして多結晶シリコン(以下poly−Siと記
す)膜上に形成したpoly−SiTFTが、期待されてい
る。しかしながら、移動度の高いpoly−Si膜を形成す
るには、基板上へのSi膜をプラズマ化学気相蒸着法で
形成した後、約500℃という高温度の熱アニール及び
レーザーによる局所熱アニールが必要である。安価なガ
ラス基板上への周辺駆動回路集積型液晶表示装置を形成
するためには、プロセス温度の低温化とともにpoly−S
i膜の高純度化等による高性能化の両立が必要である。
低温で良質な膜を形成するため、真空雰囲気でラジカル
・プラズマ・イオン技術を応用した、ドライプロセス処
理が提案されてきた。ガスに比べ活性なラジカル・プラ
ズマ・イオンを用いることでプロセス温度を低温化でき
るが、プラズマ生成室と、プラズマ成膜室・プラズマ処
理室が同一な場合、真空容器壁がプラズマ衝撃を受け、
膜の純度が低下する。プラズマ生成室とプラズマ処理室
が別の真空室からなる例として、例えば特開昭53−4150
5号公報がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、安価な
ガラス基板上にpoly−Si膜を用いた周辺駆動回路集積
型液晶表示装置を形成するためには、高性能なpoly−S
i膜を300℃以下の低温で作製する必要があり高純度
化等の、膜作製法の改良が必要である。薄膜の作製は、
原料を一旦、活性なプラズマ・イオン・ラジカルに励起
した後、基板上に堆積させる。固体原料の場合、不活性
ガス等により固体原料をスパッタして、プラズマ・イオ
ン・ラジカルを発生させる。気体原料の場合は、真空容
器に気体原料を導入し電磁エネルギーを印加することで
プラズマ・イオン・ラジカルを発生させる。プラズマ・
イオン・ラジカルの一部は真空容器壁を衝撃し、真空容
器壁の元素が不純物として混入する原因となる。このた
め、プラズマ生成室と成膜室が同一な場合、膜への不純
物混入の原因となる。また、生成室と成膜室が同一な場
合、原料に含まれる膜の組成以外の元素、スパッタ用に
導入された不活性ガス等も膜への不純物混入の原因とな
る。以上から、膜の高純度化のためには、プラズマ生成
室と成膜室を別々にし、膜組成の元素イオンのみをプラ
ズマ生成室から成膜室に輸送し、膜を作製することが必
要である。上記の方法を液晶表示装置の製造プロセスへ
応用する場合、安価なガラス基板上にpoly−Si膜を形
成する必要がある。しかし、例えばSiイオン流の照射
によってガラスや石英のような絶縁基板上にSi膜を形
成する場合には、成膜の初期に絶縁基板がプラスに帯電
し、プラスの電荷を持つSiイオン流は基板に到達でき
ず膜が堆積できない。つまり、プラズマ生成室と成膜室
を別々にし、膜組成の元素イオンのみをプラズマ生成室
から成膜室に輸送し、プラスの電荷を持つイオン流を中
性化することで、絶縁基板上への高純度な膜の作製が可
能となる。
【0004】本発明の目的は、高精細化,高画質化が達
成できる液晶表示装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題は、次の各
項目によって達成される。
【0006】(1).基板上に膜を形成する方法であって、
膜の構成イオンを含むプラズマを生成する工程と、膜の
構成イオンを基板まで輸送する工程と、膜の構成イオン
を中性化する工程とからなり、プラズマ源に少なくと
も、SiF4,SiCl4,SiH4,MgCl3,MgB
3,AlCl3,PCl3 ,PBr3 ,PH3,TiC
4,CrCl3,CuCl2 ,CCl4 ,Cu2Cl2
GeCl4 ,AsCl3 ,AsH3 ,ZrF3 ,AgC
l,AgBr,InCl3,InBr3,SnCl4,Nd
Cl3,LaCl3 ,CeCl3 ,PrCl3 ,SmC
3 ,SmCl2 ,EuCl3,EuCl2 ,GdCl
3 ,TbCl3 ,DyCl3 ,HoCl3 ,ErC
3 ,TmCl3 ,YbCl3 ,LuCl3 ,PO3
CO2 ,B26,GeH4 ,P25,B25,Ge
2 ,SiO2 SiI4 ,AsO3 ,Si34,CH4
Si(OCH3)3,Si(OC25)4,Si(OC37)4,
Si(OC49)4,Si26,Si38,SiBr4
SiC,SiF(OC25)3,SiH22,SiH2Cl
2 ,SiHCl3 ,SiI4 ,O2 ,N2 ,N2O,H
e,Ne,Ar,Kr,Xe,BN,C,Al,Si,
P,Sc,Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,
Cu,Zn,Ga,Ge,As,Y,Zr,Nb,M
o,Ru,Rd,Pd,Ag,In,Sn,Sb,T
e,Hf,Ta,W,Re,Os,Ir,Pt,Au,
Hg,Tl,Pb,Bi,Po,La,Ce,Pr,N
d,Pm,Sm,Eu,Gd,Yb,Dy,Ho,E
r,Ym,Yb,Luの何れかを用い、プラズマの密度
を1010cm-3以上とする膜の形成方法を用いる。 (2).基板上に膜の構成膜を形成する(1)に記載の方法
であって、基板に輸送する膜の構成イオンのエネルギー
を制御する工程を含む膜の形成方法を用いる。
【0007】(3).基板上に膜を形成する(1),(2)に
記載の方法の膜の構成イオンを基板まで輸送する工程
が、膜の構成イオンを選択的に基板まで輸送する工程で
ある膜の形成方法を用いる。
【0008】(4).基板上にSi膜を形成する(1)から
(3)に記載の方法であって、基板上に堆積した膜にレ
ーザーを照射する工程を含む膜の形成方法を用いる。
【0009】(5).基板上に膜を形成する(1)から
(4)に記載の方法であって、基板を可動させる工程を
含む膜の形成方法を用いる。
【0010】(6).基板上に膜を形成する(1)から
(5)に記載の方法のプラズマを生成する工程が、誘導
結合法によるプラズマの生成工程または、マイクロ波電
子サイクロトロン共鳴法によるプラズマの生成工程また
は、ヘリコン波法によるプラズマの生成工程または、熱
陰極電子放出法によるプラズマの生成工程の何れかの工
程である膜の形成方法を用いる。
【0011】(7).基板上に膜を形成する(1)から
(6)に記載の方法の膜の構成イオンを基板まで輸送す
る工程が、同軸磁界による輸送法を用いた工程または、
電界を用いたビーム引出し法を用いた輸送工程の何れか
の工程である膜の形成方法を用いる。
【0012】(8).基板上に膜を形成する(1)から
(7)に記載の方法の膜の構成イオンを中性化する工程
が、電子ビーム照射による工程または、熱陰極電子放出
法による工程の何れかの工程である膜の形成方法。
【0013】(9).基板上に膜を形成する(1)から
(8)に記載の方法の基板に輸送する膜の構成イオンの
エネルギーを制御する工程が、同軸磁界による輸送法を
用いた工程または、電界を用いたビーム引出し法を用い
た輸送工程の何れかの工程である膜の形成方法を用い
る。
【0014】(10).基板上に膜を形成する(3)に記載
の方法の膜の構成イオンを選択的に基板まで輸送する工
程が、偏向磁界による質量分離の工程または、磁界単収
束による質量分離の工程または、電界単収束による質量
分離の工程または、二重収束による質量分離の工程の何
れかの工程である膜の形成方法を用いる。
【0015】(11).基板上に膜を形成する(4)に記載
の方法の基板上に堆積した膜にレーザーを照射する工程
が、エキシマレーザを照射する工程である膜の形成方法
を用いる。
【0016】(12).基板上に膜を形成する(1)から
(11)に記載の方法であって、膜の形成後に酸素ガス
または酸素プラズマ雰囲気中で処理する工程を行う膜の
形成方法を用いる。
【0017】(13).基板上に2種以上の元素からなる膜
を形成する方法であって、膜の構成イオンを含む2種以
上のプラズマを生成する工程と、2種以上の膜の構成イ
オンを同時にまたは非同時に基板まで輸送する工程と、
膜の構成イオンを中性化する工程とを含む膜の形成方法
を用いる。
【0018】(14).膜の構成イオンを基板まで輸送する
(1)から(13)の工程において、構成イオンの流れ
の、流れの方向と垂直な断面形状が線状または面状であ
る構成イオンの流れを用いた工程である膜の形成方法を
用いる。
【0019】(15).膜の構成イオンを基板まで輸送する
(1)から(14)の工程において、構成イオンの流れ
を電磁石の電流制御により磁場強度を変化させ構成イオ
ンの流れの経路を掃引する方法を用いる。
【0020】(16).膜を形成する(1)から(15)の
工程の方法を、チャンバー内壁がSiコートされたチャ
ンバー内で行う。
【0021】(17).膜を形成する(1)から(16)の
工程の方法で、基板を垂直に起立配置させて膜を形成す
る。基板サイズは20cm×20cm以上のガラス基板,石
英基板の何れかを用いる。
【0022】(18).膜を形成する(1)から(17)の
工程の方法に、少なくとも基板ロードロック工程と、分
離された複数の膜形成工程を同時に行う膜形成システム
を用いる。
【0023】(19).水素,ハロゲン,アルカリ金属,炭
素の含有量が5×1017cm-3以下である基板上の膜を半
導体素子,半導体装置に用いる。
【0024】(20).水素,ハロゲン,アルカリ金属,窒
素,炭素,酸素の含有量が5×1017cm-3以下である基
板上の膜を半導体素子,半導体装置に用いる。
【0025】以上のように、プラズマ生成室と成膜室を
別々にし、膜組成の元素イオンをプラズマ生成室から成
膜室に輸送し、プラスの電荷を持つイオン流を中性化す
ることで、絶縁基板上への高純度な膜の作製が可能とな
り、これを半導体素子に適用することで高性能で高信頼
性な半導体素子が作製可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
【0027】(実施例1)図1は本発明の一実施形態と
してのSi膜の形成に関し、Siイオンを含むプラズマ
を生成する工程と、Siイオンを基板まで輸送する工程
と、Siイオンを中性化する工程とを含むSi膜の形成
を行う真空装置の縦断面図であって、図示せざる排気系
を備えている。プラズマを生成する誘導結合法を用いた
プラズマ室10と、Siイオンを基板まで輸送する輸送
室20と、Siイオンを中性化するための熱陰極フィラ
メント30と、膜を堆積をするための膜作製室40から
なる。プラズマ室10には高周波印用のアンテナ11
が、輸送室20には同軸型電磁石21が、膜形成室40
にはヒータ付基板支持台41,基板42が設置されてい
る。プラズマ室10に液体原料の四塩化シリコンの蒸気
である四塩化シリコンガスを導入しアンテナ11に高周
波電力を印加すると、プラズマ室10内にSiイオンを
含むプラズマ51が生成する。Siイオンは輸送室20
内の同軸型電磁石21による磁力線にそってSiイオン
流52として膜形成室40方向へ輸送される。Siイオ
ンは、熱陰極フィラメント30から発生する熱電子53
によって電気的中性化され基板へ到達し、基板42上に
Si膜が形成される。Siイオンを含むプラズマ51を
生成させるための導入ガスは、四フッ化シリコンガス,
シランガスを用いることも可能である。原料がガスの場
合は、直接原料ガスをプラズマ室10に導入し上記と同
様の工程を行えばよい。図2はSiイオンを含むプラズ
マ51を生成させるための原料が固体である場合の一実
施形態の真空装置の縦断面図である。試料容器12内に
固体シリコンが封入されている。なお、固体シリコンは
消費されるが、試料容器12は位置移動機構があり、プ
ラズマ密度を高密度に維持する位置に移動することがで
きる。プラズマ室10にアルゴンガス等の不活性ガスを
導入しアンテナ11に高周波電力を印加すると、プラズ
マ室10内にアルゴンイオンを含むプラズマが生成す
る。試料容器12内の固体シリコンがアルゴンイオンの
スパッタ衝撃によりプラズマ中に電離生成して、Siイ
オンを含むプラズマ51が生成する。他は図1の構成と
同様である。形成させる元素は、制限がなくCu,A
g,Al,Cr,Mo,Ti,Nbなどの金属膜,Ge
などの半導体膜,Cなどの絶縁膜が、それらのハロゲン
化化合物等を原料にして形成可能である。
【0028】(実施例2)図3,図4,図5は、図1の
真空装置構成において、Siイオンを含むプラズマを生
成する工程を変えた例である。図3はヘリコン波法によ
ってプラズマの生成工程を行う例である。プラズマ室1
0にはヘリコン波アンテナ13及び電磁石14が設置さ
れる。ヘリコン波とは磁界が印加されたプラズマ中を伝
播する電磁波で、磁力線に沿った右偏向波である。電磁
波のエネルギーを効率よくプラズマの電子に与えること
ができ、プラズマを高密度化できる。他は図1の構成と
同様である。図4はマイクロ波電子サイクロトロン共鳴
法によってプラズマの生成工程を行う例である。電磁石
14,マグネトロン型のマイクロ波源15,導波管16
を備える。一定磁界中の電子は速度に依らないサイクロ
トロン振動数で振動する。振動方向にサイクロトロン振
動数と同じ振動数の電界を印加すると、電子の運動方向
と電界の方向を常に一致させることが可能となり、電子
を常に加速、つまりエネルギーを注入することができ
る。これを、電子サイクロトロン共鳴という。マイクロ
波電子サイクロトロン共鳴法によって、プラズマ中の電
子にエネルギーを供給できプラズマを高密度化できる。
他は図1の構成と同様である。図5は熱陰極電子放出法
によってプラズマの生成工程を行う例である。フィラメ
ント17,永久磁石18を備える。フィラメント17を
カソード(マイナスの電極)とし、プラズマ室10をアノ
ード(プラスの電極)とする。プラズマ室10にガスを
導入し、アノードとカソードとの間に直流電源から直流
電圧が印加されると各電極間にアーク放電が発生し、プ
ラズマ室10内に単一のプラズマが形成されるようにな
っている。永久磁石18は多極磁界を形成するものでプ
ラズマの閉じ込めを行うために設置されている。他は図
1の構成と同様である。
【0029】(実施例3)図6は、図1の真空装置構成
において、Siイオンを中性化する工程を変えた例であ
る。
【0030】真空容器60はプラズマ室で、熱陰極電子
放出法によってプラズマの生成工程を行う例である。フ
ィラメント62,永久磁石63を備える。フィラメント
62をカソード(マイナスの電極)とし、真空容器60
をアノード(プラスの電極)とする。真空容器60にガ
スを導入し、アノードとカソードとの間に直流電源から
直流電圧が印加されると各電極間にアーク放電が発生
し、真空容器60内に単一のプラズマが形成されるよう
になっている。永久磁石63は多極磁界を形成するもの
でプラズマの閉じ込めを行うために設置されている。引
出電極64,65は電子ビームの引出し電極で、互い
が、例えば1〜5mm程度の絶縁距離を保って配置されて
いる。引出電極64はマイナスの直流電源に接続され、
引出電極65は接地されており、各引出電極64,65
には複数の引出電極孔が形成されている。そして真空容
器60内にプラズマが生成されたた状態で、引出電極6
4,65間に直流電圧が印加されると、プラズマから電
子ビーム66が引き出されるようになっている。電子ビ
ーム66は、Siイオン流52とともに基板に照射さ
れ、基板が帯電することなく、基板上へのSi膜の形成
が行われる。他は図1の構成と同様である。また、図6
のイオン源を2つ有する構成において、2種の構成元素
からなる膜を作製することができる。元素Aと元素Bか
らなる化合物膜の形成において、プラズマ室10で元素
Aのイオンを生成し、プラズマ室である真空容器60で
元素Bのイオンを生成し、これら2つのイオンの流れを
基板に照射することで化合物膜を形成することができ
る。例えば、Siイオン流とCイオン流を用いSiC膜
が作製可能である。例えば、Crイオン,Moイオン,
Wイオン,Nbイオンなどの金属イオン流とSiイオン
流を用いて金属シリサイド膜の形成が可能である。例え
ば、Siイオン流とBイオン流,Pイオン流などのSi
に対するドーピングイオン流を用いてn型半導体膜やp
型半導体膜の形成が可能である。
【0031】(実施例4)図7は、図1の真空装置構成
において、Siイオンを基板まで輸送する工程を変えた
例である。引出電極22,23はSiイオン流の引出し
電極で、互いが、例えば1〜5mm程度の絶縁距離を保っ
て配置されている。引出電極23は、引出電極22に対
しマイナスの直流電源に接続され接地されており、各引
出電極22,23には複数の引出電極孔が形成されてい
る。そしてプラズマ室10内にプラズマが生成されたた
状態で、引出電極22,23間に直流電圧が印加される
と、プラズマからSiイオン流52が引き出されるよう
になっている。Siイオン流52は、引出電極22,2
3間の電気エネルギーを得て基板に照射される。他は図
1の構成と同様である。
【0032】(実施例5)図8は、図1における同軸型
電磁石による磁力線にそってSiイオンを基板まで輸送
する工程において、質量分離工程を付与した一実施形態
である。イオン流は輸送室20内の同軸型電磁石24と
偏向電磁石25を備える。プラズマ室10から同軸型電
磁石24による磁力線にそって基板方向へ輸送されたイ
オン流に対し、同軸型電磁石24の磁界方向と直行する
方向に偏向電磁石25による磁界を加えると、イオン質
量によりイオン流は分離する。イオンの持つエネルギー
は等しく、イオン質量により分離された速度を持つイオ
ン流には異なるローレンツ力が働く。軽イオンの質量、
軽イオンへのローレンツ力をそれぞれm,f,重イオン
の質量、重イオンへのローレンツ力をそれぞれをそれぞ
れM,Fとすると、 F/f=√m/√M の関係がある。つまり軽いイオンは大きく曲がり、重い
イオンはあまり曲がらない。Siイオンより重い元素の
軌道26と、Siイオンの軌道27と、Siイオンより
軽い元素の軌道28を示した。質量分離によりより高純
度のSi膜が形成できる。他は図1の構成と同様であ
る。図9は、磁界単収束型の質量分離工程を付与した一
実施形態である。引出電極22,23はSiイオン流の
引出し電極で、互いが、例えば1〜5mm程度の絶縁距離
を保って配置されている。引出電極23は、引出電極2
2に対しマイナスの直流電源に接続され接地されてお
り、各引出電極22,23には複数の引出電極孔が形成
されている。そしてプラズマ室10内にプラズマが生成
されたた状態で、引出電極22,23間に直流電圧が印
加されると、プラズマからSiイオン流52が引き出さ
れるようになっている。Siイオン流52は、引出電極
22,23間の電気エネルギーを得て一様電磁界を発生
する質量分離磁石29に入射される。電磁界中では、イ
オンはローレンツ力により円運動をする。イオン回転半
径R[cm],磁場H[Gauss ],イオン質量M[amu],
上記引出し電極部の加速電圧V[Volt],イオンの価数
をnとして、 nR22=1442MV の関係がある。つまり質量が重いほど旋回半径が大き
い。Siイオン流の軌道27を図に示した。質量分離に
よりより高純度のSi膜が形成できる。他は図1の構成
と同様である。磁界単収束はイオン流の方向収束を行う
工程であり、この他電界単収束によるエネルギー収束工
程、または磁界単収束による方向収束と電界単収束によ
るエネルギー収束工程とを組み合わせた二重収束工程を
行うことも可能である。
【0033】(実施例6)図10は、図1の真空装置構
成において、Siイオンを形成中或いは形成後に、基板
上のSi膜にレーザー照射工程を可能にした一実施形態
である。レーザー源71と、真空容器72とが設置され
ている。レーザーには例えばエキシマレーザ―73のX
eCl(波長308nm)を用いる。エキシマレーザ―
のエネルギーはSi膜に選択的に吸収されて、高純度の
Si膜の結晶性・移動度をさらに向上させることができ
る。他は図1の構成と同様である。
【0034】(実施例7)図11は、図1の真空装置構
成において、Siイオン流52の断面積に対し基板の面
積が大きい場合の一実施形態の断面図である。左端基板
位置74から右端基板位置75に示すように、Siイオ
ン流52に対し基板位置を可動させることで基板面内の
膜厚・膜質均一性を得ることが可能である。Siイオン
流52の断面形状は、Siイオン流52の方向と垂直な
平面での断面が一次元的な広がった形状又は二次元的な
広がった形状とすることも可能である。こうすること
で、大面積基板に高速で成膜が可能となる。他は図1の
構成と同様である。
【0035】(実施例8)本発明の一実施形態としてS
i膜を図9の構成を用いて形成したSi膜の膜特性と成
膜条件との関係を調べたものである。プラズマを生成す
る誘導結合法を用いたプラズマ室10と、Siイオンを
基板まで質量分離し輸送する質量分離磁石29と、Si
イオンを中性化するための熱陰極フィラメント30と、
膜を堆積をするための膜作製室40からなる。プラズマ
室10には高周波印用のアンテナ11,引出し電極6
4,引出し電極65が、膜形成室40にはヒータ付基板
支持台41,基板42,減速電極44,フィラメント3
0が設置されている。基板には150mm×150mm×
0.7mm のAN635ガラス基板を用い、基板温度は2
0,200,400℃とした。プラズマ室10中にガス
原料の四フッ化シリコンを1×101−3Paの圧力で
導入し、アンテナ11に50MHz,10kWの高周波
電力を印加すると、プラズマ室10内にSiイオンを含
む無極放電プラズマ51が生成する。接地電位に対し、
プラズマ室10は+10,50,100の電位に、引出
し電極64,引出し電極65にはそれぞれ、−2500
0,−20000Voltの電位に設定した。正の電荷を持
つイオンは引出し電極64,65の負の高電圧で引出さ
れ、ファラディーカップを用いて測定したイオン電流は
1mAである。引出し電極65が、引出し電極64に対
し負の電位で大きいのは、拡散しやすい電子を質量分離
磁石側に閉じ込めるためで、これによりイオン電流は安
定化する。この際含まれるイオン種はイオン質量スペク
トルをとることで得られ、28Si+ 29Si+ 30Si
+ 19+ がほとんどで、H,H2 が微量含まれる。
H,H2 は軽元素のため残留しやすい。F以外のハロゲ
ン,窒素,酸素,炭素は検出されない。質量分離磁石2
9で発生する図9紙面に垂直な磁界の強さを、 nR22=1442 (MVイオン回転半径R[cm],磁場H[Gauss],イ
オン質量M[amu],上記引出し電極部の加速電圧V[V
olt],イオンの価数をn)の関係式で調節することで
28Si+ が選択的に引き出されるようになっている。S
iイオンは軌道27をとおり、引出し電極65に対し+
20000Voltの減速電極44、つまり接地電位で減速
されて試料室40に入射する。また、通電されたWフィ
ラメントから熱電子が基板に入射し、基板上の電荷は中
性に保持されSi膜の形成が進行する。接地電位に対
し、プラズマ室10は+10,50,100の電位に、
引出し電極64,引出し電極65にはそれぞれ、−25
000,−20000Voltの電位に、減速電極44は接
地電位に設定されているため、基板に到達する28Si+
の加速エネルギーは10,50,100eVである。形
成したSi膜の組成分析を二次イオン質量分析(SIM
S)により行った。その結果、膜の形成条件に依らず以
下のような結果が得られた。28Si+44SiO+,微量
29Si+ その他極微量の元素が検出された。29Si+
が検出された理由は、本構成では方向分析のみを行った
ためであり、エネルギー分析も同時に行う二重収束型質
量分離を行えば除去可能である。44SiO+ は厚さ約1
nの表面酸化層が検出されたものであり、膜内部の酸素
含有量は2×1017cm-3であった。検出された他の微量
元素は炭素,窒素,フッ素,水素で、その含有量はそれ
ぞれ、3×1017cm-3,1×1017cm-3,2×1017cm
-3,5×1017cm-3であり、各不純物含有量が5×10
17cm-3以下という高純度なSi膜が形成された。ナトリ
ウム,塩素は検出限界である。膜の構造・結晶性の評価
をX線回折(XRD),透過電子顕微鏡(TEM)観察
で、電気的特性の評価を電界効果移動度の測定で行っ
た。表1,表2,表3はそれぞれ加速エネルギーが1
0,50,100eVの場合の結果である。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】基板温度20℃ではアモルファス膜あるが
移動度が2.0から3.0と高いアモルファス膜が得られ
ることが分かる。基板温度200,400℃では高移動
度の多結晶膜が得られた。移動度は加速エネルギーが低
い場合に微増の傾向がある。これは、イオン流による膜
への衝撃が小さいためである。この傾向は基板温度が高
い場合にはなくなり、熱による結晶化の効果が見えてく
るためである。膜表面の断面TEM像の観察から、表面
酸化膜と内部のSi膜との界面は、一原子層でSi膜か
ら表面酸化層に変化しており、理想的なSi酸化膜/S
iの界面が形成された。成膜後に図9のガス導入孔から
酸素ガスを導入し、積極的にSi膜の表面を酸化した試
料についての、断面TEM像を観察から、表面酸化膜と
内部のSi膜との界面は、同様に一原子層でSi膜から
表面酸化層に変化しており、表面酸化層の膜厚が増加し
ていることがわかった。これは、酸素ガス処理をした膜
のSIMS測定で、表面での44SiO+ 検出結果の増加
と一致する。Si酸化膜/Siの界面は半導体素子の電
機特性の安定性に、特にメタル/酸化物/半導体(MO
S)構造、相補型MOS(CMOS)構造素子において
重要である。これらの理想的Si酸化膜/Si界面を持
つSi酸化膜、或いは理想的Si酸化膜/Si膜は、こ
の上層へのプラズマCVD法によるSiO2 膜形成の下
地膜としても有効である。膜表面の平滑性を原子層単位
で制御するには、反射高速電子線回折(RHEED)、
または低速電子線回折(LEED)の膜形成中観察によ
っても制御できる。基板が大きい場合は、複数の反射高
速電子線回折(RHEED)、または低速電子線回折(L
EED)によって基板面内の異なる点を同時観察する。
これにより一原子層制御が可能である。また、29Si+
は核スピン持ち、質量分離することで29Si同位体膜の
形成が可能で、各種評価、不良解析において電子スピン
共鳴(ESR)法等を用いたトレーサーとして用いるこ
とができる。膜形成中に質量分離電磁石の磁界強度を変
更することで、29Si/28Si多層膜の形成も可能であ
り、存在比が低くこのため膜の形成に時間のかかる29
iを必要な部分のみに形成することができる。図12は
イオン流の経路を変化させることにより、大面積基板上
へ膜形成する場合の装置横断面図である。基本的構成は
図9と同様である。基板42は本来断面のみが見える配
置となるが、説明のためフィラメント30と平行で、基
板中心を通る回転軸の周りに30度程回転し示してあ
る。Siイオンの軌道27は、質量分離電磁石29の電
流値の変更による磁界強度の変化に対応し、図内上下方
向に移動する。また、Siイオンの軌道27を挟むよう
に配置された、電界印加のための2枚の電極によって発
生する電界強度によって図内左右方向に移動する。本実
施例ではイオン照射部150は、図内U字型に基板表面
を掃引し大面積への膜形成を行った。
【0040】(実施例9)図13は、複数の基板を同時
に膜形成するシステム、特に2枚の基板を同時に膜形成
処理をする装置横断面図である。プラズマ源151,左
質量分離室154,左膜形成室156,右質量分離室1
58,右膜形成室161,基板搬送室163,基板ロード
ロック室162,エキシマレーザー源165が配置され
る。プラズマ源151,左質量分離室154,左膜形成
室156,右質量分離室158,右膜形成室161,基
板搬送室163は真空に保たれ、基板導入のための大気
開放は基板ロードロック室162のみで行う。このた
め、特に左膜形成室156,右膜形成室161は高真空
を破ることなく連続成膜が可能で、膜への不純物混入を
押さえることができる。RFアンテナ152にRFパワ
ーを投入すると生成されるプラズマ153から、左イオ
ン流155,右イオン流160が引出され、それぞれ左
右の基板157膜が形成される。エキシマレーザー源1
65から照射されるレーザー159は、イオン流による
膜形成中,膜形成後のどちらの場合にも照射が可能であ
る。図14は、複数の基板を同時に膜形成するシステ
ム、特に2枚の基板を同時に膜形成処理をする別の例の
装置横断面図である。左プラズマ源171,左RFアン
テナ172,左質量分離室154,左膜形成室192,
左基板177,右プラズマ源181,右RFアンテナ1
82,右質量分離室184,右膜形成室193,右基板
187,基板搬送室163,基板ロードロック室162,
エキシマレーザー源170が配置される。基板導入のた
めの大気開放は基板ロードロック室162のみで行う。
このため、特に左膜形成室192,右膜形成室193は
高真空を破ることなく連続成膜が可能で、膜への不純物
混入を押さえることができる。左プラズマ173から引
出した左イオン流175によって左基板177上に膜が
形成され、右プラズマ183から引出した右イオン流1
85によって右基板187上に膜が形成される。エキシ
マレーザー源170から照射されるレーザー176は、
イオン流による膜形成中,膜形成後のどちらの場合にも
照射が可能である。第三RFアンテナ191を有する第
三イオン源190は、第二元素添加,イオン流処理,半
導体膜へのドーピングにおいて、図13の経路にて使用
することができる。
【0041】(実施例10)図15は、実施例1から9
の方法で作製したSi膜を用いて周辺駆動回路とTFT
アクティブマトリックスを同一基板上に集積した、表示
装置全体の等価回路である。画素部80およびTFT8
1と、これを駆動する垂直走査回路83,一走査線分の
ビデオ信号を複数のブロックに分割して時分割的に供給
するための水平走査回路84,ビデオ信号Dataを供給す
るデータ信号線Vdr1,Vdg1,Vdb1,…、ビデオ信号を分
割ブロック毎に画素部へ供給するスイッチマトリックス
回路85および、ゲート配線86,ドレーン配線87か
らなる。図16および図17に本実施例のTFTアクテ
ィブマトリックス部の単位画素の平面図および断面図を
示す。図16中A−A′で示した点線部での断面構造が
図17に対応する。アクティブマトリックスはガラス基
板上に形成したゲート配線86と、これに交差するよう
に形成されたドレーン電極87と、これらの電極の交差
部付近に形成されたTFT81と、前記TFTのソース
電極88に保護絶縁膜89に設けたコンタクトホール9
0と介して接続された画素電極91とから構成される。
画素電極91の他端は保護絶縁膜に設けたコンタクトホ
ール90と介して容量電極92に接続され、容量電極9
2は隣接するゲート電極86との間で付加容量を形成し
ている。A−A′断面は下から、ガラス基板98,バッ
ファ層99,真性半導体層100,低抵抗n型半導体層
102,高抵抗n型半導体層103,ゲート絶縁膜10
4,スルーホール部105,ソース電極88,ドレーン
配線87,層間絶縁膜106,コンタクトホール90,
第一のゲート電極107,第二のゲート電極108から
なる。図18は、液晶表示装置の駆動回路に使用され
る、本発明の工程で形成したSi膜を適用したCMOS
型薄膜トランジスタ(TFT)の断面図である。図中左
側はCMOS周辺駆動回路のn型TFTを、右側はCM
OS駆動回路に用いられるp型TFTを示す。TFTは
ガラス基板110上に形成されたバッファ絶縁膜111
の上に形成されている。バッファ層111はSiO2
であり、ガラス基板110からの不純物の拡散を防止す
る役割を持つ。バッファ層111上に真性多結晶Si
(poly−Si)膜120が形成され、その真性poly−S
i膜120に一対の高抵抗のn型poly−Si層121お
よび一対の高抵抗p型poly−Si層122が接してい
る。さらにこれら一対の高抵抗poly−Si層121,122
のそれぞれに低抵抗のn型poly−Si層123およびp
型poly−Si層124が接している。これら一連のpoly
−Si層の上にはSiO2 からなるゲート絶縁膜125
を介して、Alからなる第1のゲート配線126が形成
されており、この第1のゲート配線を被覆するようにN
bからなる第2のゲート電極127が形成されている。
上記部材全部を被覆するようにSiOからなる層間
絶縁膜128が形成され、層間絶縁膜に設けたコンタク
トホールを介してドレイン電極およびソース電極130
が前記低抵抗poly−Si層123に接続されている。素
子全体はSi34からなる保護絶縁膜131によって被
覆されている。前記一対の高抵抗poly−Si層121あ
るいは122は第1のゲート配線126のパターンに対
して自己整合的に形成されている。即ち、真性poly−S
i層120と高抵抗poly−Si層121あるいは122
の境界と第1のゲート電極126のパターン端の位置が
一致している。また、前記第2のゲート電極127の一
部と前記高抵抗poly−Si層121,122の一部はゲ
ート絶縁膜を介して重畳されている。このように、ゲー
ト電極の一部と高抵抗poly−Si層121,121の一
部を重畳し高抵抗poly−Si層121,122の抵抗を
ゲート電極により低下させることにより高抵抗poly−S
i層121,122の横方向電界を緩和し素子の信頼性
が向上する。また、本実施例では第1のゲート電極12
6に抵抗の低いAlを用いたので、配線抵抗に起因する
信号遅延を小さくでき表示装置の大面積化,高精細化を
達成できる。さらに、Alを高融点金属であるNbで被
覆することにより、熱処理工程によるAlのヒロック成
長を抑制できるので上層配線との短絡不良を防止できる
効果がある。本実施例では、実施例1から9に示した方
法で形成した高純度なSi膜,酸化Si膜を用いた。T
FTの基本的特性である電界効果移動度,フラットバン
ド電圧,しきい値電圧を求めた。電界効果移動度は真性
シリコンの結晶性を反映し大きい程よく、フラットバン
ド電圧は絶縁膜中の不純物による固定電荷量と関係し小
さい程よく、しきい値電圧はトランジスタの動作電圧を
示し低い程よい。電界効果移動度,フラットバンド電
圧,しきい値電圧は、それぞれ339cm2 /Vs,1.
2V,0.8Vであり、高純度な膜により非常に良好な
デバイス特性が得られていることがわかる。図19は、
液晶表示装置の駆動回路に使用される、本発明の工程で
形成したSi膜を適用したCMOS型薄膜トランジスタ
(TFT)の別の例の断面図である。本実施例は前記第1
の実施例とほぼ同様な構成を有するが、第2のゲート電
極127が第1のゲート電極126の側面にのみ形成さ
れ、側面でコンタクトしている点が第1の実施例とは異
なる。また、本実施例では第1のゲート電極にNbを第
2のゲート電極にNbNを用いた。このような、側面に
のみ電極を形成することは、基板全面にNbNを形成
後、これを異方性の強いリアクティブイオンエッチング
法によりエッチングすることにより達成される。機能的
には第2のゲート電極127は第1のゲート電極126
に接続されている点は、第1の実施例と同様であるので
同様に高抵抗poly−Si層121,122内の横方向電
界を緩和し素子の信頼性が向上する効果がある。また、
本実施例の構造では第2のゲート電極127を加工する
ためのホトレジスト形成工程が不要である。なお、図1
5における画素部80と回路部83,84とでは、半導
体層100に要求される特性が異なる。例えば移動度は
回路部83,84に比べ画素部80で低くてもよい。実
施例7に示した構成において、回路部83,84は高移
動度の成膜条件で、画素部80は低移動度の成膜条件で
膜を作製し、基板面内の領域を限定し選択的に成膜条件
を変えて成膜を行うことも可能である。アルカリ金属等
の不純物はTFT特性に悪影響を及ぼすが、特に液晶表
示装置の製造においてはガラス基板が大きいため、基板
の洗浄不足等で基板表面に付着した不純物が素子部に拡
散混入し易い。酸化シリコン膜の密度が約2.3である
のに対し、窒化シリコン膜の密度は約3.0であり、こ
の緻密な窒化シリコン膜を下地層に用いれば、ガラス基
板からの不純物の拡散が防止できる。下地層の構成は、
窒化シリコン膜単層,酸化シリコン膜上層/窒化シリコ
ン膜下層,窒化シリコン膜上層/酸化シリコン膜下層,
窒化シリコン膜上層/酸化シリコン膜中間層/窒化シリ
コン膜下層とできる。図20,図21はそれぞれ窒化シ
リコン膜上層200/酸化シリコン膜下層201,窒化
シリコン膜上層202/酸化シリコン膜中間層203/
窒化シリコン膜下層204の場合の素子断面である。上
述のように、これらの膜は高純度な膜で構成され、界面
も良好な多層構造を有する。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、高純度・高性能Si膜
が得ることができる。また液晶表示装置の高精細化,高
画質化が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラズマ生成部,イオン輸送部,イオン中性化
部からなる膜形成装置の縦断面図。
【図2】誘導結合プラズマ生成法及び固体原料を用いた
場合の装置縦断面図。
【図3】ヘリコン波プラズマ生成法を用いた場合の装置
縦断面図。
【図4】マイクロ波電子サイクロトロン共鳴プラズマ生
成法を用いた場合の装置縦断面図。
【図5】熱陰極電子放出プラズマ生成法を用いた場合の
装置縦断面図。
【図6】電子ビーム照射でイオンを中性化する方法を用
いた場合の装置縦断面図。
【図7】イオンビーム引出し法によりイオンを輸送する
場合の装置縦断面図。
【図8】磁界偏向により質量分離を行う場合の装置縦断
面図。
【図9】磁界単収束により質量分離を行う場合の装置縦
断面図。
【図10】レーザー照射工程を付加した場合の装置縦断
面図。
【図11】基板移動により膜形成する場合の装置縦断面
図。
【図12】イオン流の移動により膜形成する場合の装置
縦断面図。
【図13】膜形成システムの装置横断面図。
【図14】膜形成システムの装置横断面図。
【図15】液晶表示装置の全体構成図。
【図16】液晶表示装置の画素の平面図。
【図17】液晶表示装置の画素の断面図。
【図18】液晶表示装置に用いられる薄膜トランジスタ
の断面模式図。
【図19】液晶表示装置に用いられる薄膜トランジスタ
の断面模式図。
【図20】液晶表示装置に用いられる薄膜トランジスタ
の断面模式図。
【図21】液晶表示装置に用いられる薄膜トランジスタ
の断面模式図。
【符号の説明】 10…プラズマ室、11…アンテナ、12…試料容器、
13…ヘリコン波アンテナ、14…電磁石、15…マグ
ネトロン型のマイクロ波源、16…導波管、17,3
0,62…フィラメント、18,63…永久磁石、20
…輸送室、21…同軸型電磁石、22,23,64,6
5…引出電極、24…同軸型電磁石、25…偏向電磁
石、26…重い元素の軌道、27…Siイオンの軌道、
28…軽い元素の軌道、29…質量分離磁石、40…膜
作製室、41…ヒータ付基板支持台、42,157…基
板、43…ガス及びプラズマ導入孔、44…減速電極、
51…プラズマ、52…Siイオン流、53…熱電子、
60,72…真空容器、66…電子ビーム、71…レー
ザー源、73,159,176…レーザー、74…左端
基板位置、75…右端基板位置、80…画素部、81…
TFT、83…垂直走査回路、84…水平走査回路、8
5…スイッチマトリックス回路、86…ゲート配線、8
7…ドレーン配線、88…ソース電極、89,131…
保護絶縁膜、90…コンタクトホール、91…画素電
極、92…容量電極、98…ガラス基板、99…バッフ
ァ層、100…真性半導体層、102…低抵抗n型半導
体層、103…高抵抗n型半導体層、104,125…
ゲート絶縁膜、105…スルーホール部、106,12
8…層間絶縁膜、107…第一のゲート電極、108…
第二のゲート電極、110…ガラス基板、111…バッ
ファ絶縁膜、120…真性多結晶Si(poly−Si)
膜、121…高抵抗n型poly−Si層、122…高抵抗
p型poly−Si層、123…低抵抗n型poly−Si層、
124…低抵抗p型poly−Si層、126…第1のゲー
ト配線、127…第2のゲート電極、130…ドレイン
電極およびソース電極、150…イオン照射部、151
…プラズマ源、152…RFアンテナ、153…プラズ
マ、154,174…左質量分離室、155,175…
左イオン流、156,192…左膜形成室、158,1
84…右質量分離室、160,185…右イオン流、1
61,193…右膜形成室、162…基板ロードロック
室、163…基板搬送室、165,170…エキシマレ
ーザー源、171,181…右プラズマ源、172,1
82…右RFアンテナ、173…左プラズマ、177…
左基板、183…右プラズマ、187…右基板、190
…第三プラズマ源、191…第三RFアンテナ、20
0,202…窒化シリコン膜上層、201…酸化シリコ
ン膜下層、203…酸化シリコン膜中間層、204…窒
化シリコン膜下層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河内 玄士朗 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 2H092 JA24 KA04 KA10 MA05 MA08 MA27 MA29 MA30 NA01 NA25 PA01 5F045 AA08 AA10 AB02 AB03 AB04 AB32 AC01 AC02 AC03 AC04 AC05 AC11 AD04 AD06 AD08 AF07 CA15 DP09 DQ08 DQ15 EB08 EC05 EH02 EH11 EH16 EH17 EH18 EM10 HA18 HA19 HA24 5F110 AA01 BB01 BB04 CC02 DD02 DD13 DD14 DD17 EE01 EE03 EE04 EE14 EE32 FF02 GG02 GG03 GG13 GG33 GG34 GG35 HM15 HM18 NN03 NN23 NN24 PP03 PP04 QQ09

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス,液体,固体の少なくとも1つのプラ
    ズマの密度が1010cm-3以上であるプラズマ源より膜の
    構成イオンを含むプラズマを生成する工程と、膜の構成
    イオンを基板まで輸送する工程と、膜の構成イオンを中
    性化する工程とを有する膜の形成方法。
  2. 【請求項2】前記プラズマ源は、少なくとも、Si
    4,SiCl4,SiH4,MgCl3,MgBr3,A
    lCl3,PCl3 ,PBr3 ,PH3 ,TiCl4,C
    rCl3,CuCl2 ,CCl4 ,Cu2Cl2 ,GeC
    4 ,AsCl3 ,AsH3 , ZrF3 ,AgCl,
    AgBr,InCl3,InBr3,SnCl4,NdC
    3,LaCl3 ,CeCl3 ,PrCl3 ,SmCl
    3 ,SmCl2 ,EuCl3,EuCl2 ,GdCl3
    TbCl3 ,DyCl3 ,HoCl3 ,ErCl3 ,T
    mCl3 ,YbCl3 ,LuCl3 ,PO3 ,CO2
    26,GeH4 ,P25,B25,GeO2 ,SiO
    2 SiI4 ,AsO3 ,Si34,CH4 ,Si(OC
    3)3 ,Si(OC25)4 ,Si(OC37)4 ,Si
    (OC49)4 ,Si26,Si38,SiBr4 ,Si
    C,SiF(OC25)3,SiH22,SiH2Cl2
    SiHCl3 ,SiI4 ,O2 ,N2 ,N2O,He,
    Ne,Ar,Kr,Xe,BN,C,Al,Si,P,
    Sc,Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,C
    u,Zn,Ga,Ge,As,Y,Zr,Nb,Mo,
    Ru,Rd,Pd,Ag,In,Sn,Sb,Te,H
    f,Ta,W,Re,Os,Ir,Pt,Au,Hg,
    Tl,Pb,Bi,Po,La,Ce,Pr,Nd,P
    m,Sm,Eu,Gd,Yb,Dy,Ho,Er,Y
    m,Yb,Luの何れかを有する請求項1の膜の形成方
    法。
  3. 【請求項3】基板に輸送する膜の構成イオンのエネルギ
    ーを制御する工程を有する請求項1又は2の膜の形成方
    法。
  4. 【請求項4】前記膜の構成イオンを基板まで輸送する工
    程は、膜の構成イオンを選択的に基板まで輸送する工程
    である請求項3の膜の形成方法。
  5. 【請求項5】基板上に堆積した膜にレーザーを照射する
    工程を有する請求項1〜4のいずれかに記載の膜の形成
    方法。
  6. 【請求項6】基板を可動させる工程を含む膜の形成方法
    を有する請求項1〜5のいずれかに記載の膜の形成方
    法。
  7. 【請求項7】前記プラズマを生成する工程が、誘導結合
    法によるプラズマの生成工程または、マイクロ波電子サ
    イクロトロン共鳴法によるプラズマの生成工程または、
    ヘリコン波法によるプラズマの生成工程または、熱陰極
    電子放出法によるプラズマの生成工程の何れかの工程で
    ある請求項1又は2の膜の形成方法。
  8. 【請求項8】前記膜の構成イオンを基板まで輸送する工
    程が、同軸磁界による輸送法を用いた工程または、電界
    を用いたビーム引出し法を用いた輸送工程の何れかの工
    程である請求項1又は2の膜の形成方法。
  9. 【請求項9】前記膜の構成イオンを中性化する工程が、
    電子ビーム照射による工程または、熱陰極電子放出法に
    よる工程の何れかの工程である請求項1又は2の膜の形
    成方法。
  10. 【請求項10】前記膜の構成イオンのエネルギーを制御
    する工程が、同軸磁界による輸送法を用いた工程また
    は、電界を用いたビーム引出し法を用いた輸送工程の何
    れかの工程である請求項1又は2の膜の形成方法。
  11. 【請求項11】前記膜の構成イオンを選択的に基板まで
    輸送する工程が、偏向磁界による質量分離の工程また
    は、磁界単収束による質量分離の工程または、電界単収
    束による質量分離の工程または、二重収束による質量分
    離の工程の何れかの工程である請求項4の膜の形成方
    法。
  12. 【請求項12】前記基板上に堆積した膜にレーザーを照
    射する工程が、エキシマレーザーを照射する工程である
    請求項5の膜の形成方法。
  13. 【請求項13】膜の形成後に酸素ガスまたは酸素プラズ
    マまたは窒素ガスまたは窒素プラズマ雰囲気中で処理す
    る工程を有する請求項1〜12のいずれかに記載の膜の
    形成方法。
  14. 【請求項14】基板上に2種以上の元素からなる膜を形
    成する方法であって、膜の構成イオンを含む2種以上の
    プラズマを生成する工程と、2種以上の膜の構成イオン
    を同時にまたは非同時に基板まで輸送する工程と、膜の
    構成イオンを中性化する工程とを含む膜の形成方法。
  15. 【請求項15】前記膜の構成イオンを基板まで輸送する
    工程において、構成イオンの流れの、流れの方向と垂直
    な断面形状が線状または面状である構成イオンの流れを
    用いた工程である請求項4の膜の形成方法。
  16. 【請求項16】前記膜の構成イオンを基板まで輸送する
    工程が、構成イオンの流れを電磁石の電流制御により磁
    場強度を変化させ構成イオンの流れの経路を掃引する工
    程である請求項4の膜の形成方法。
  17. 【請求項17】前記膜の構成イオンを基板まで輸送する
    工程における構成イオンの流れの輸送経路長が、前記構
    成イオンの流れの方向と垂直方向の断面の最大差し渡し
    長より長い膜を形成する請求項4の膜の形成方法。
  18. 【請求項18】絶縁性の基板上に形成された半導体層
    と、前記半導体層上に形成されてるゲート絶縁膜とを有
    する半導体装置において、少なくとも前記半導体層およ
    び前記ゲート絶縁膜の何れか一方が請求項1から17の
    膜形成法で形成されていることを特徴とする半導体装
    置。
  19. 【請求項19】少なくとも一方が透明な一対の基板と、
    この基板に挟持された液晶層と、前記一対の基板の一方
    の基板にはマトリクス状に配置されたSi膜及びゲート
    絶縁膜を有する複数の半導体素子をからなる液晶表示装
    置であって、少なくとも前記Si膜および前記ゲート絶
    縁膜の何れか一方が、請求項1から17に記載の工程で
    形成されたSi膜またはゲート絶縁膜であることを特徴
    とする液晶表示装置。
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