JP2001027680A

JP2001027680A - リスト装置及び時計

Info

Publication number: JP2001027680A
Application number: JP11200538A
Authority: JP
Inventors: Naohiko Sakurazawa; 直彦櫻沢; Sumio Yano; 純朗矢野; Shunji Minami; 俊二南
Original assignee: Casio Computer Co Ltd
Current assignee: Casio Computer Co Ltd
Priority date: 1999-07-14
Filing date: 1999-07-14
Publication date: 2001-01-30

Abstract

(57)【要約】【課題】ＧＰＳ内蔵の時計において、アンテナ感度を
落とさずにメタルケースを採用できて、高級感を具備で
き、また、モジュールを覆うシールド板を何層に設けな
くて済み、部品点数を削減できるようにする。【解決手段】時計及びＧＰＳのモジュール８をケース
本体に内蔵し、モジュール８に接続するＧＰＳアンテナ
６を備える時計であって、ケース本体をメタルケース１
１とし、このメタルケース１１上に時計ガラス４と並べ
てＧＰＳアンテナ６を配置する。ＧＰＳアンテナ６は、
両面テープ６１でメタルケース１１に固定する。ＧＰＳ
アンテナ６を覆うアンテナカバー（絶縁体）７も、両面
テープ７１でメタルケース１１に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、リスト装置と時計
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】最近、ＧＰＳ（Global Positioning Sys
tem：全地球測位システム）を内蔵した腕時計が実用化
されている。このようなＧＰＳ内蔵腕時計において、ア
ンテナを導電性材料で覆ってしまうと測定ができなくな
るため、時計ケースとしては、メタルケースを採用でき
ず、プラスチックケースを使用していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、プラスチック
ケースは、メタルケースと比較して、傷が付きやすく、
安価なものに見えるため、ＧＰＳ内蔵腕時計として、高
級感を具備させることが難しいものとなっていた。ま
た、ＧＰＳ内蔵腕時計の場合、ノイズを防ぐために、ア
ンテナ以外の部分はシールド板を何層にも設けてモジュ
ールを覆う構造にしないと、所望の感度が得られず、部
品点数が多い等の不具合があった。

【０００４】本発明の課題は、アンテナ感度を落とさず
に高精度のデータの受信が可能でありながら、高級感が
あり、かつ、部品点数を大幅に削減することができるよ
うにしたリスト装置及び時計を提案することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項１記載の発明は、例えば、図２に示すように、Ｇ
ＰＳモジュール８をケース本体に内蔵し、ＧＰＳモジュ
ール８に接続するＧＰＳアンテナ６を備えるリスト装置
であって、ケース本体をメタルケース１１とし、このメ
タルケース１１上にＧＰＳアンテナ６を配置した構成、
を特徴としている。

【０００６】このように、請求項１記載の発明によれ
ば、ＧＰＳモジュールをメタルケースに内蔵したリスト
装置なので、メタルケースにより高級感を具備でき、ま
た、従来の如くモジュールを覆うシールド板を何層に設
けなくて済むことから、部品点数を削減できる。しか
も、メタルケース上に配置したＧＰＳアンテナなので、
メタルケース採用のＧＰＳ内蔵リスト装置でありなが
ら、アンテナ感度を確保できる。

【０００７】請求項２記載の発明は、例えば、図２に示
すように、時計及びＧＰＳのモジュール８をケース本体
に内蔵し、モジュール８に接続するＧＰＳアンテナ６を
備える時計であって、ケース本体をメタルケース１１と
し、このメタルケース１１上に時計ガラス４と並べてＧ
ＰＳアンテナ５を配置した構成、を特徴としている。

【０００８】このように、請求項２記載の発明によれ
ば、時計及びＧＰＳのモジュールをメタルケースに内蔵
した時計なので、メタルケースにより高級感を具備で
き、また、従来の如くモジュールを覆うシールド板を何
層に設けなくて済むことから、部品点数を削減できる。
しかも、メタルケース上に時計ガラスと並べて配置した
ＧＰＳアンテナなので、メタルケース採用のＧＰＳ内蔵
時計でありながら、アンテナ感度を確保できる。

【０００９】請求項３記載の発明は、請求項２記載の時
計であって、例えば、図３に示すように、メタルケース
１１と時計ガラス４との間に液晶表示パネル８１を介設
し、この液晶表示パネル８１とモジュール８とを、メタ
ルケース１１に形成した貫通穴１６に配置されたインタ
ーコネクター８２により接続した構成、を特徴としてい
る。

【００１０】このように、請求項３記載の発明によれ
ば、請求項２記載のメタルケース内蔵のモジュールと、
メタルケース及び時計ガラス間の液晶表示パネルとを、
メタルケースの貫通穴において、インターコネクターに
より接続した時計なので、時計ガラス下の液晶表示パネ
ルの下には、その受け面を兼ねてメタルケースが存在
し、メタルケースの開口面積を少なくできる。即ち、メ
タルケースの開口面積を、インターコネクターの貫通穴
のみとして少なくできることから、シールド効果が得ら
れ、ＧＰＳアンテナの感度がより良くなる。

【００１１】また、請求項４記載の発明は、例えば、図
５に示すように、ＧＰＳモジュール８をケース本体に内
蔵し、ＧＰＳモジュール８に接続するＧＰＳアンテナ６
を備えるリスト装置であって、ケース本体をプラスチッ
クケース２１とし、このプラスチックケース２１の表面
にメタル層２２を設け、このメタル層２２上にＧＰＳア
ンテナ６を配置した構成、を特徴としている。

【００１２】このように、請求項４記載の発明によれ
ば、ＧＰＳモジュールを内蔵したプラスチックケースの
表面にメタル層を設けたリスト装置なので、プラスチッ
クケース表面のメタル層により高級感を具備でき、ま
た、従来の如くモジュールを覆うシールド板を何層に設
けなくて済むことから、部品点数を削減できる。しか
も、プラスチックケース表面のメタル層上に配置したＧ
ＰＳアンテナなので、プラスチックケース表面にメタル
層を有するＧＰＳ内蔵リスト装置でありながら、アンテ
ナ感度を確保できる。

【００１３】請求項５記載の発明は、例えば、図５に示
すように、時計及びＧＰＳのモジュール８をケース本体
に内蔵し、モジュール８に接続するＧＰＳアンテナ６を
備える時計であって、ケース本体をプラスチックケース
２１とし、このプラスチックケース２１の表面にメタル
層２２を設け、このメタル層２２上に時計ガラス４と並
べてＧＰＳアンテナ６を配置した構成、を特徴としてい
る。

【００１４】このように、請求項５記載の発明によれ
ば、時計及びＧＰＳのモジュールを内蔵したプラスチッ
クケースの表面にメタル層を設けた時計なので、プラス
チックケース表面のメタル層により高級感を具備でき、
また、従来の如くモジュールを覆うシールド板を何層に
設けなくて済むことから、部品点数を削減できる。しか
も、プラスチックケース表面のメタル層上に時計ガラス
と並べて配置したＧＰＳアンテナなので、プラスチック
ケース表面にメタル層を有するＧＰＳ内蔵時計でありな
がら、アンテナ感度を確保できる。

【００１５】請求項６記載の発明は、請求項５記載の時
計であって、メタル層と時計ガラスとの間に液晶表示パ
ネルを介設し、この液晶表示パネルとモジュールとを、
プラスチックケース及びメタル層に形成した貫通穴に配
置されたインターコネクターにより接続した構成、を特
徴としている。

【００１６】このように、請求項６記載の発明によれ
ば、請求項５記載のプラスチックケース内蔵のモジュー
ルと、プラスチックケース表面のメタル層及び時計ガラ
ス間の液晶表示パネルとを、プラスチックケース及びメ
タル層の貫通穴において、インターコネクターにより接
続した時計なので、時計ガラス下の液晶表示パネルの下
には、その受け面を兼ねてプラスチックケースとその表
面のメタル層が存在し、プラスチックケースとその表面
のメタル層の開口面積を少なくできる。即ち、プラスチ
ックケースとその表面のメタル層の開口面積を、インタ
ーコネクターの貫通穴のみとして少なくできることか
ら、シールド効果が得られ、ＧＰＳアンテナの感度がよ
り良くなる。

【００１７】また、請求項７記載の発明は、外部から送
られてきた外部データを受信するアンテナと、このアン
テナにより受信された外部データを処理する処理モジュ
ールと、を装置本体に設けたリスト装置において、前記
装置本体を金属材料で形成するとともに、この金属材料
で形成された装置本体上に前記アンテナを配置した構
成、を特徴としている。

【００１８】このように、請求項７記載の発明によれ
ば、外部から送られてきた外部データを受信するアンテ
ナと、このアンテナにより受信された外部データを処理
する処理モジュールと、を装置本体に設けたリスト装置
において、装置本体を金属材料で形成するとともに、こ
の金属材料で形成された装置本体上にアンテナを配置し
たため、アンテナ感度を落とさずに高精度のデータの受
信が可能でありながら、高級感があり、かつ、部品点数
を大幅に削減できる。

【００１９】また、請求項８記載の発明は、外部から送
られてきた外部データを受信するアンテナと、このアン
テナにより受信された外部データを処理する処理モジュ
ールと、を装置本体に設けたリスト装置において、前記
装置本体をプラスチック材料で形成し、このプラスチッ
ク材料で形成された装置本体の表面にメタル層を設ける
とともに、このメタル層上に前記アンテナを配置した構
成、を特徴としている。

【００２０】このように、請求項８記載の発明によれ
ば、外部から送られてきた外部データを受信するアンテ
ナと、このアンテナにより受信された外部データを処理
する処理モジュールと、を装置本体に設けたリスト装置
において、装置本体をプラスチック材料で形成し、この
プラスチック材料で形成された装置本体の表面にメタル
層を設けるとともに、このメタル層上にアンテナを配置
したため、アンテナ感度を落とさずに高精度のデータの
受信が可能でありながら、高級感があり、かつ、部品点
数を大幅に削減できる。

【００２１】請求項９記載の発明は、請求項７または８
記載のリスト装置であって、前記装置本体には、この装
置本体を使用者の手首に装着するバンドが設けられてい
る構成、を特徴としている。

【００２２】請求項１０記載の発明は、請求項７または
８記載のリスト装置であって、前記装置本体には、現在
時刻を計時する時計用モジュール及び前記外部データと
して位置データを受信する位置データ受信用モジュール
のうちの少なくとも一方を備えている構成、を特徴とし
ている。

【００２３】請求項１１記載の発明は、請求項７または
８に記載のリスト装置であって、前記装置本体とこの装
置本体の上面に設けられたガラスとの間には、前記時計
用モジュール及び位置データ受信用モジュールから出力
された現在時刻及び位置データの少なくとも一方を表示
する液晶表示パネルを介設している構成、を特徴として
いる。

【００２４】

【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るリスト装置
及び時計としてのＧＰＳ内蔵腕時計の実施の各形態例を
図１から図５に基づいて説明する。

【００２５】＜第１の実施の形態例＞先ず、図１は、本
発明を適用した一例としてのＧＰＳ内蔵腕時計を示す概
略平面図で、図中、１はケース、２，３はバンド、４は
ガラス、５はボタン、６はＧＰＳアンテナ、７はアンテ
ナカバーである。このＧＰＳ内蔵腕時計は、図示のよう
に、ケース１にバンド２，３が接続され、ケース１上に
は、ガラス４の下に並べて各種操作用のボタン５，５，
５，…が設けられており、さらに、ガラス４の横隣に並
べてＧＰＳアンテナ６が配置されている。このＧＰＳア
ンテナ６はアンテナカバー７により覆われている。

【００２６】次に、図２は、本発明に係るリスト装置及
び時計として第１の実施の形態例の構造を示すもので、
図１の矢印Ａ−Ａ線に沿った断面図であり、図中、８は
モジュール、９はバック、１１はメタルケースである。
即ち、時計及びＧＰＳのモジュール８を内蔵して下方開
放部をバック９で閉じたケース１は、この実施の形態例
において、適宜の金属によるメタルケース１１であり、
このメタルケース１１上にガラス４及びＧＰＳアンテナ
６を並べて配置している。具体的には、メタルケース１
１の上面部に、左右のガラス組付用凹部１２及びアンテ
ナ配置用凹部１３を形成して、ガラス組付用凹部１２の
内方に大きく開口する表示窓１４を形成する一方、アン
テナ配置用凹部１３の中央に貫通する小穴１５を形成す
る。なお、表示窓１４には、モジュール８と一体型の液
晶表示パネル（図示省略）が位置している。

【００２７】以上のメタルケース１１において、一方の
ガラス組付用凹部１２にガラス４をパッキン４１を介し
圧入固定するとともに、他方のアンテナ配置用凹部１３
にＧＰＳアンテナ６を両面テープ６１により接着固定す
る。このとき、ＧＰＳアンテナ６の下面中央に突出する
接続ピン６２をアンテナ配置用凹部１３の小穴１５に貫
通させてモジュール８に接続する。そして、ＧＰＳアン
テナ６を覆うアンテナカバー７をアンテナ配置用凹部１
３の外周部に両面テープ７１により接着固定する。この
ようなアンテナカバー７の両面テープ７１による接着に
よってアンテナ配置用凹部１３の防水が保たれる。アン
テナカバー７の材質は、樹脂等の絶縁体が好ましい。

【００２８】このように、ＧＰＳ内蔵腕時計において、
ＧＰＳアンテナ６をガラス４と並べてケース１１上に配
置したことにより、アンテナ感度を落とさずに確保した
まま、メタルケース１１を採用でき、このため、高級感
を具備できる。また、メタルケース１１がシールド板の
役割をするため、モジュール８に対し従来のようにシー
ルド板を何層にもしなくて済み、部品点数を削減でき
る。

【００２９】＜第２の実施の形態例＞図３は、本発明に
係るリスト装置及び時計として第２の実施の形態例の構
造を示すもので、図１の矢印Ａ−Ａ線に沿った断面図で
ある。この図３において、前述した第１の実施の形態例
（図２参照）と同様に、４はガラス、６はＧＰＳアンテ
ナ、７はアンテナカバー、８はモジュール、９はバッ
ク、１１はメタルケース、１２はガラス組付用凹部、１
３はアンテナ配置用凹部、１５は小穴、４１はパッキ
ン、６１，７１は両面テープ、６２は接続ピン、９１は
Ｏリングであって、新たに、１６はスリット（貫通
穴）、８１は液晶表示パネル、８２はインターコネクタ
ーである。即ち、この実施の形態例では、メタルケース
１１のガラス組付用凹部１２には、前述した表示窓１４
を形成せずに、左右の貫通穴である平行するスリット１
６，１６（図４（Ｂ）参照）を形成する。

【００３０】このようなガラス組付用凹部１２に、先
ず、液晶表示パネル（ＬＣＤパネル）８１を配置する。
このとき、左右のスリット１６，１６にインターコネク
ター８２，８２を挿入して、液晶表示パネル８１をモジ
ュール８に接続する。そして、前述したように、ガラス
組付用凹部１２にガラス４をパッキン４１を介し圧入固
定する。なお、前述したように、アンテナ配置用凹部１
２にはＧＰＳアンテナ６を両面テープ６１により接着固
定して、アンテナカバー７をアンテナ配置用凹部１３の
外周部に両面テープ７１により接着固定する。

【００３１】ところで、図４は、時計ケース上面の貫通
穴の大きさを比較するもので、図４（Ａ）は、図２の時
計ケース上面の貫通穴を示した平面図、図４（Ｂ）は、
図３の時計ケース上面の貫通穴を示した平面図であり、
図中、１７は各ボタン５（図１参照）をモジュール８に
接続するための小穴である。即ち、前述した第１の実施
の形態例では、図４（Ａ）に示したように、メタルケー
ス１１のガラス組付用凹部１２において、大きく開口す
る表示窓１４が存在していた。これに対し第２の実施の
形態例では、図４（Ｂ）に示したように、メタルケース
１１のガラス組付用凹部１２において、液晶表示パネル
８１の下面には、平行する左右のスリット１６，１６の
間に受け面を兼ねたケース肉部が存在するため、前述し
た第１の実施の形態例よりも優れたシールド効果が得ら
れる。つまり、モジュール８による貫通穴から出るノイ
ズを第１の実施の形態例より少なくすることができ、従
って、ＧＰＳアンテナ６の感度をより良くすることがで
きる。

【００３２】なお、インターコネクター８２について、
実施の形態例では、左右に設けているが、上下に設けて
も、あるいは、一部に設けるだけでも良い。

【００３３】＜第３の実施の形態例＞図５は、本発明に
係るリスト装置及び時計として第３の実施の形態例の構
造を示すもので、図１の矢印Ａ−Ａ線に沿った断面図で
ある。この図５において、前述した第１の実施の形態例
（図２参照）と同様に、４はガラス、６はＧＰＳアンテ
ナ、７はアンテナカバー、８はモジュール、９はバッ
ク、４１はパッキン、６１，７１は両面テープ、６２は
接続ピン、９１はＯリングであって、新たに、２１はプ
ラスチックケース、２２はメタル層、２３，２４は凹
部、２５は表示窓、２６は小穴である。即ち、この実施
の形態例では、適宜の樹脂材によるプラスチックケース
２１のほぼ全表面に、適宜の金属の板材を加工したメタ
ルを被せてメタル層２２を形成している。

【００３４】そして、このようなメタル層２２をほぼ全
表面に有するプラスチックケース２１の上面部には、前
述した第１の実施の形態例と同様に、左右のガラス組付
用凹部２３及びアンテナ配置用凹部２４を形成して、ガ
ラス組付用凹部２３の内方に大きく開口する表示窓２５
を形成する一方、アンテナ配置用凹部２４の中央に貫通
する小穴２６を形成する。ここで、図示のように、ガラ
ス組付用凹部２３にメタル層２２は存在しないが、アン
テナ配置用凹部２４にはメタル層２２が存在している。
なお、表示窓２５には、前述した第１の実施の形態例と
同様に、モジュール８と一体型の液晶表示パネル（図示
省略）が位置している。

【００３５】以上のようなメタル層２２をほぼ全表面に
有するプラスチックケース２１において、前述した第１
の実施の形態例と同様に、ガラス組付用凹部２３にガラ
ス４をパッキン４１を介し圧入固定する一方、アンテナ
配置用凹部２４のメタル層２２上にＧＰＳアンテナ６を
両面テープ６１により接着固定する。このとき、ＧＰＳ
アンテナ６の下面中央に突出する接続ピン６２をアンテ
ナ配置用凹部２４の小穴２６に貫通させてモジュール８
に接続する。そして、ＧＰＳアンテナ６を覆うアンテナ
カバー７をアンテナ配置用凹部２４外周部のメタル層２
２上に両面テープ７１により接着固定する。

【００３６】このように、プラスチックケース２１を採
用したので、メタルケースに比べて形状の自由度が高
く、デザイン的なメリットがある。また、プラスチック
ケース２１のほぼ全表面をメタル層２２で覆っているの
で、モジュール８からのノイズを抑える効果も高く、Ｇ
ＰＳアンテナ６の感度を確保することができる。

【００３７】なお、以上の実施の各形態例においては、
ＧＰＳ内蔵腕時計としたが、本発明はこれに限定される
ものではなく、ＧＰＳ専用のリスト装置や他の機能も付
加したリスト装置や懐中時計や携帯時計であっても良
い。また、実施の形態例では、アンテナカバーを両面テ
ープでケースに固定したが、パッキンを用いたりＯリン
グ構造を採用してアンテナカバーをケースに固定するよ
うにしても良い。さらに、ケース本体のデザイン等も任
意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜
に変更可能であることは勿論である。

【００３８】さらにまた、以上の実施の各形態例におい
ては、ＧＰＳ内蔵腕時計としたが、本発明はこれに限定
されるものではない。位置データとしては、ＧＰＳから
送られた位置データの代わりに、ＦＭ多重放送から送ら
れた位置データ、光ビーコンから送られた赤外線を利用
した位置データなどでも良い。また、外部から送られて
きた外部データとしては、電波時計のような、電波によ
り送られた現在時刻データ、脈拍データなどでも良い。
また、本実施例では、リスト装置として、ＧＰＳ内蔵腕
時計としたが、電子コンパス装置、電子温度計装置など
でも良い。さらに、装置本体を金属材料（例えば、アル
ミ合金）で形成しているが、他の各種の金属材料でも良
い。

【００３９】

【発明の効果】以上のように、請求項１記載の発明に係
るリスト装置によれば、ＧＰＳモジュールをメタルケー
スに内蔵したため、メタルケースにより高級感を具備す
ることができるとともに、部品点数を削減することがで
き、しかも、メタルケース上のＧＰＳアンテナのため、
アンテナ感度を確保することができる。

【００４０】請求項２記載の発明に係る時計によれば、
時計及びＧＰＳのモジュールをメタルケースに内蔵した
ため、メタルケースにより高級感を具備することができ
るとともに、部品点数を削減することができ、しかも、
メタルケース上に時計ガラスと並んだＧＰＳアンテナの
ため、アンテナ感度を確保することができる。

【００４１】請求項３記載の発明に係る時計によれば、
請求項２記載の発明により得られる効果に加え、時計ガ
ラス下の液晶表示パネルの下には、その受け面を兼ねて
メタルケースが存在し、メタルケースの開口面積をイン
ターコネクターの貫通穴のみと少なくして、シールド効
果を得ることができ、従って、ＧＰＳアンテナの感度を
より良くすることができるといった利点が得られる。

【００４２】また、請求項４記載の発明に係るリスト装
置によれば、ＧＰＳモジュール内蔵のプラスチックケー
ス表面にメタル層を設けたため、プラスチックケース表
面のメタル層により高級感を具備することができるとと
もに、部品点数を削減することができ、しかも、プラス
チックケース表面のメタル層上のＧＰＳアンテナのた
め、アンテナ感度を確保することができる。

【００４３】請求項５記載の発明に係る時計によれば、
時計及びＧＰＳのモジュール内蔵のプラスチックケース
表面にメタル層を設けたため、プラスチックケース表面
のメタル層により高級感を具備することができるととも
に、部品点数を削減することができ、プラスチックケー
ス表面のメタル層上に時計ガラスと並んだＧＰＳアンテ
ナのため、アンテナ感度を確保することができる。

【００４４】請求項６記載の発明に係る時計によれば、
請求項５記載の発明により得られる効果に加え、時計ガ
ラス下の液晶表示パネルの下には、その受け面を兼ねて
プラスチックケースとその表面のメタル層が存在し、プ
ラスチックケースとその表面のメタル層の開口面積をイ
ンターコネクターの貫通穴のみと少なくして、シールド
効果を得ることができ、従って、ＧＰＳアンテナの感度
をより良くすることができるといった利点が得られる。

【００４５】請求項７記載の発明に係るリスト装置よれ
ば、外部から送られてきた外部データを受信するアンテ
ナと、このアンテナにより受信された外部データを処理
する処理モジュールと、を装置本体に設けたリスト装置
において、装置本体を金属材料で形成するとともに、こ
の金属材料で形成された装置本体上にアンテナを配置し
ている。このため、アンテナ感度を落とさずに高精度の
データの受信が可能でありながら、高級感があり、か
つ、部品点数を大幅に削減することができる。

【００４６】請求項８記載の発明に係るリスト装置によ
れば、外部から送られてきた外部データを受信するアン
テナと、このアンテナにより受信された外部データを処
理する処理モジュールと、を装置本体に設けたリスト装
置において、装置本体をプラスチック材料で形成し、こ
のプラスチック材料で形成された装置本体の表面にメタ
ル層を設けるとともに、このメタル層上にアンテナを配
置している。このため、アンテナ感度を落とさずに高精
度のデータの受信が可能でありながら、高級感があり、
かつ、部品点数を大幅に削減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用した一例としてのＧＰＳ内蔵腕時
計を示す概略平面図である。

【図２】本発明に係るリスト装置及び時計として第１の
実施の形態例の構造を示すもので、図１の矢印Ａ−Ａ線
に沿った断面図である。

【図３】本発明に係るリスト装置及び時計として第２の
実施の形態例の構造を示すもので、図１の矢印Ａ−Ａ線
に沿った断面図である。

【図４】時計ケース上面の貫通穴の大きさを比較するも
ので、（Ａ）は図２の時計ケース上面の貫通穴を示した
平面図、（Ｂ）は図３の時計ケース上面の貫通穴を示し
た平面図である。

【図５】本発明に係るリスト装置及び時計として第３の
実施の形態例の構造を示すもので、図１の矢印Ａ−Ａ線
に沿った断面図である。

【符号の説明】

１ケース２，３バンド４ガラス５ボタン６ＧＰＳアンテナ７アンテナカバー８モジュール９バック１１メタルケース１２，１３凹部１４表示窓１５小穴１６貫通穴１７小穴２１プラスチックケース２２メタル層２３，２４凹部２５表示窓２６小穴４１パッキン６１両面テープ６２接続ピン７１両面テープ８１液晶表示パネル８２インターコネクター９１Ｏリング

フロントページの続き (72)発明者南俊二東京都羽村市栄町３丁目２番１号カシオ計算機株式会社羽村技術センター内Ｆターム(参考） 2F002 AA00 AA04 AB03 AB04 AB06 AC01 AC03 AC04 EA01 FA16 5J062 AA13 DD02 DD12 GG02

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ＧＰＳモジュールをケース本体に内蔵し、
ＧＰＳモジュールに接続するＧＰＳアンテナを備えるリ
スト装置であって、ケース本体をメタルケースとし、このメタルケース上にＧＰＳアンテナを配置したこと、
を特徴とするリスト装置。
【請求項２】時計及びＧＰＳのモジュールをケース本体
に内蔵し、モジュールに接続するＧＰＳアンテナを備え
る時計であって、ケース本体をメタルケースとし、このメタルケース上に時計ガラスと並べてＧＰＳアンテ
ナを配置したこと、を特徴とする時計。
【請求項３】メタルケースと時計ガラスとの間に液晶表
示パネルを介設し、この液晶表示パネルとモジュールとを、メタルケースに
形成した貫通穴に配置されたインターコネクターにより
接続したこと、を特徴とする請求項２記載の時計。
【請求項４】ＧＰＳモジュールをケース本体に内蔵し、
ＧＰＳモジュールに接続するＧＰＳアンテナを備えるリ
スト装置であって、ケース本体をプラスチックケースとし、このプラスチックケースの表面にメタル層を設け、このメタル層上にＧＰＳアンテナを配置したこと、を特
徴とするリスト装置。
【請求項５】時計及びＧＰＳのモジュールをケース本体
に内蔵し、モジュールに接続するＧＰＳアンテナを備え
る時計であって、ケース本体をプラスチックケースとし、このプラスチックケースの表面にメタル層を設け、このメタル層上に時計ガラスと並べてＧＰＳアンテナを
配置したこと、を特徴とする時計。
【請求項６】メタル層と時計ガラスとの間に液晶表示パ
ネルを介設し、この液晶表示パネルとモジュールとを、プラスチックケ
ース及びメタル層に形成した貫通穴に配置されたインタ
ーコネクターにより接続したこと、を特徴とする請求項
５記載の時計。
【請求項７】外部から送られてきた外部データを受信す
るアンテナと、このアンテナにより受信された外部データを処理する処
理モジュールと、を装置本体に設けたリスト装置におい
て、前記装置本体を金属材料で形成するとともに、この金属材料で形成された装置本体上に前記アンテナを
配置したこと、を特徴とするリスト装置。
【請求項８】外部から送られてきた外部データを受信す
るアンテナと、このアンテナにより受信された外部データを処理する処
理モジュールと、を装置本体に設けたリスト装置におい
て、前記装置本体をプラスチック材料で形成し、このプラスチック材料で形成された装置本体の表面にメ
タル層を設けるとともに、このメタル層上に前記アンテナを配置したこと、を特徴
とするリスト装置。
【請求項９】前記装置本体には、この装置本体を使用者
の手首に装着するバンドが設けられていること、を特徴
とする請求項７または８記載のリスト装置。
【請求項１０】前記装置本体には、現在時刻を計時する
時計用モジュール及び前記外部データとして位置データ
を受信する位置データ受信用モジュールのうちの少なく
とも一方を備えていること、を特徴とする請求項７また
は８記載のリスト装置。
【請求項１１】前記装置本体とこの装置本体の上面に設
けられたガラスとの間には、前記時計用モジュール及び
位置データ受信用モジュールから出力された現在時刻及
び位置データの少なくとも一方を表示する液晶表示パネ
ルを介設していること、を特徴とする請求項７または８
記載のリスト装置。