JP2001026176A - 情報コード印刷媒体及び当該印刷媒体の偽造判定方法 - Google Patents
情報コード印刷媒体及び当該印刷媒体の偽造判定方法Info
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Abstract
れたか否かを簡単に判定できるようにする。 【解決手段】 例えば抽選券71に対し、情報コード8
0を印刷する。情報コード80は、領域Kに文字にて記
載された情報を示すQRコードと、このQRコード上に
重ねて印刷される図形パターンからなる。図形パターン
は、可視光を透過するインクであって、可視光の領域に
ない特定波長の光が照射されると所定波長の光を放射す
る特殊インクで印刷する。
Description
が偽造され不正に使用されることを防止する技術に関す
る。
が不正に変更されて抽選券が偽造される可能性がある。
このような偽造防止を行う技術として、特開平8−14
7378号公報に開示されたものが挙げられる。
る特殊インク(ステルスインク)を用いるものである。
特殊インクは、可視光を透過するため人間には見えな
い。その印刷形式として、上述した公報には以下3つの
形式が開示されている。 券毎に異なる、ランダムな間隔の斜線からなる紋様
を、抽選番号の印刷領域に印刷する。図8(a)に示す
如くである。
選番号の印刷領域の固定位置に印刷する。図8(b)に
示す如くである。 抽選番号と同一の番号を印刷する。図8(c)に示す
如くである。そして、抽選番号を読み取ると同時に、斜
線又は縦バーの連続性、あるいは特殊インクにて印刷さ
れた番号との一致を判断することによって、券が偽造さ
れたものであるか否かを判定している。
及びの印刷形式では、次のようにして偽造される可能
性がある。例えば図9中(a)、(b)及び(c)は上
記の印刷形式によって印刷された券を示している。
であるとする。このとき、「123856」の番号が印
刷されたはずれ券1(図9(a)参照)及び「2345
67」の番号が印刷されたはずれ券2(図9(b)参
照)から、あたり券を偽造することができる。つまり、
券2の数字「4」の部分(図9(b)中に記号H1で示
した部分)を切り抜いて、券1の数字「8」にちょうど
重なるように貼り合わせればよい。図9(c)に示す如
くである。このようにすれば、特殊インクの縦バーの連
続性が保たれることになり、縦バーの連続性では偽造し
た券であるか否かが判断できなくなってしまう。
る。すなわち、特殊インクで印刷された部分が分かれ
ば、その番号部分を切り抜いて貼り合わせることで券が
偽造されてしまう。図9(d)に示すように、記号H2
で示す部分を他の券から切り抜いて、貼り合わせるとい
う具合である。
うな方法で偽造することはできない。ところが、上記
の印刷形式を採用すると次に示す問題を招く。の印刷
形式では、券毎に異なる、ランダムな間隔の斜線からな
る紋様を印刷するために、印刷工程が煩雑になり、印刷
装置が高価になる。
ら番号「4」の部分が切り抜かれて貼られる可能性があ
るため、紋様を形成する各斜線の一本一本について連続
性をチェックする必要がある。このとき、斜線の間隔が
券毎に異なるため、偽造判定処理が複雑になり、偽造判
定に要する時間が長くなってしまう。
になされたものであり、偽造が困難な情報記録を行い、
かつ、偽造されたか否かを簡単に判定できるようにする
ことを目的とする。
目的を達成するためになされた請求項1に記載の情報コ
ード印刷媒体は、2次元コードが印刷されると共に、そ
の2次元コードに重ねて図形パターンが印刷されたもの
である。
ドの少なくとも一部分に重なるように印刷されることを
意味する。また図形パターンは、従来技術の説明中に述
べたような斜線からなる紋様であってもよいし、あるい
は、三角形、四角形、円などの領域を有するパターンで
あってもよい。
る。ここでいう特殊インクは、可視光を透過し、かつ、
可視光の領域にない特定波長の光が照射されると所定波
長の光を放射するインクである。なお、2次元コードを
先に印刷しその上から図形パターンを印刷することが考
えられるが、上述した特定波長及び所定波長の光を吸収
しないインクで2次元コードを印刷すれば、図形パター
ンを先に印刷しその上から2次元コードを印刷してもよ
い。
の一部の桁だけをはずれの抽選券から切り抜いて貼り付
け、抽選券が偽造されることが考えられる。これに対し
て本発明では、2次元コードとして情報を記録する。2
次元コードは、所定方向に明(白)又は暗(黒)のセル
又はバーが並んだコードであり、人間には解読すること
ができない。したがって、2次元コードを用いて例えば
抽選番号を記録しておけば、その2次元コードのどの部
分が抽選番号のどこの桁に該当するのかを知ることはで
きない。つまり、はずれ券に印刷された2次元コードを
部分的に切り抜いて券を偽造することはできない。
た情報を不正に変更しようとした場合、考えられる方法
は、複写機を用いてあたり券の2次元コードを複写し、
その複写した2次元コードをはずれ券の2次元コードに
重ねて貼り付けるという方法である。あたり券の2次元
コードを複写しても、図形パターンは、可視光を透過す
るため複写されない。
ドに重ねて印刷されている。したがって、複写した2次
元コードが貼り付けられた場合、2次元コードと図形パ
ターンとが本来重なっているはずの部分の図形パターン
に欠落が生じる。そして、図形パターンは特殊インクで
印刷されているため、その欠落は、特定波長の光を照射
し、放射される所定波長の光を検知して判断できる。
て、2次元コード領域全体に複写した2次元コードが貼
り付けられることが前提となるため、従来の手法と異な
り、2次元コードと図形パターンとの重なり部分の少な
くとも一部(任意の部位)に図形パターンがあるか否か
を判断すればよく、図形パターンの連続性などを判断す
る必要がない。
刷される図形パターンを組み合わせて印刷したことによ
って、偽造が困難な情報記録が実現できると共に、偽造
されたか否かを簡単に判定することができる。ところ
で、2次元コードと共にその2次元コードに重なる図形
パターンまでも偽造される可能性がないとは言えない。
そこで、偽造防止を困難にするという観点からは、請求
項2に示すように、複数の2次元コードを印刷し、2次
元コードとして記録された各情報が相互に所定の関連性
を有するようにするとよい。
の2次元コードを変更することはできなくなる。複数の
2次元コードとして記録された情報同士の関連性が保持
されなくなるためである。したがって、複数の全ての2
次元コード及びそれら2次元コードに重なる図形パター
ンを偽造する必要が生じる。そのため、偽造が困難にな
るという点で有利である。
ては、種々考えられるが、偽造されやすい例えば抽選券
といった券が一例として該当する。券には、抽選券の他
に、例えば入場券、乗車券、商品券、投票権、診察券な
どが考えられる。また、上述した情報コード印刷媒体が
偽造されたものであるか否かを判定するには、請求項3
に示す偽造判定方法を採用することが考えられる。
ンの2次元コードとの重なり部分の少なくとも一部を走
査し、所定波長の光が検知されなければ、情報コード印
刷媒体が偽造されたものであると判定することを特徴と
する偽造判定方法である。正規の情報コード印刷媒体に
は、2次元コードに重ねて、図形パターンが印刷されて
いる。上述したように、この図形パターンは、可視光の
領域にない特定波長の光が照射されると所定波長の光を
反射する特殊インクで印刷されている。このとき、2次
元コードが部分的に偽造される可能性は低いため、重な
り部分全てを走査する必要はなく、重なり部分の少なく
とも一部を走査すれば十分である。そして、所定波長の
光が検知されなければ、情報コード印刷媒体が偽造され
たものであると判定できる。つまり、この偽造判定方法
によれば、情報コード印刷媒体の偽造を簡単に判定する
ことができる。
ないと判定された場合、すなわち所定波長の光が検知さ
れた場合には、請求項4に示すさらなる判定を行っても
よい。つまり、2次元コードの記録位置を算出し、予め
定められた位置に2次元コードが記録されていない場合
には、情報コード印刷媒体が偽造されたものであると判
定するようにしてもよい。この場合、上述した図形パタ
ーンにて偽造が発見されなくても、2次元コード自体の
位置が適切であるか否かによって偽造の可能性が判断さ
れる。したがって、偽造防止に効果的である。
ものでないと判定された場合、請求項4に示した判定に
代え、あるいは、請求項4に示した判定に加えて、請求
項5に示す判定を行ってもよい。この偽造判定方法は、
情報コード印刷媒体に複数の2次元コードにて情報が記
録されており、2次元コードとして記録された各情報が
相互に所定の関連性を有していることを前提とし、複数
の2次元コードのデコード結果に基づき、2次元コード
として記録された各情報が所定の関連性を有していない
場合には、情報コード印刷媒体が偽造されたものである
と判定するものである。このようにすれば、例えば複数
の2次元コードの内の一部の2次元コードを不正に変更
した場合、その情報コード印刷媒体が偽造されたものと
判断できる。したがって、情報コード印刷媒体の偽造
を、より確実に発見できる。
例を図面を参照して説明する。図1は「情報コード印刷
媒体」としての抽選券71の上面(光学情報記録面)を
示す説明図である。
左側の領域に、情報コード80が印刷されている。情報
コード80は、2次元コードである2つのQRコード
と、QRコードに重ねて印刷された四辺形形状の3つの
図形パターンとを有している。左側の図形パターンは、
1つ目のQRコードの一部と重なるように印刷されてい
る。また、中央の図形パターンは、1つ目と2つ目のQ
Rコードの両方に重なるように印刷されている。そし
て、右側の図形パターンは、2つ目のQRコードの一部
と重なるように印刷されている。
の説明図にQRコードを例示した。図11に示すように
QRコードは、縦横の2方向の並ぶ明(白)又は暗
(黒)のセルにて構成される。このQRコードは、3つ
の位置決め用シンボルA,C,Dを有している。QRコ
ードを光学的に読み取る際、まず最初にこの3つの位置
決め用シンボルA,C,Dを検出する。この位置決め用
シンボルA,C,Dは、明暗の比率が走査方向によらず
特定の比率、1(暗):1(明):3(暗):1
(明):1(暗)となるパターンである。したがって、
この特定の比率を検出すれば、位置決め用シンボルA,
C,Dを検出することができる。なお、QRコードは、
この位置決め用シンボルA,C,Dの間に、明、暗のセ
ルを交互に配列したタイミングセルE,Fを有するた
め、さらにこのタイミングセルの中心位置から他のセル
の中心位置が求められてデコードされる。
(図1中に記号Kで示した領域)に、抽選番号をはじめ
とする各種情報が文字にて記載されている。上述した2
つのQRコードは、これらの情報を記録したものであ
る。また、2つのQRコードとして記録された情報は、
相互に関連性を有する。本実施例では、抽選券71毎に
ランダムな数値を割り当て、各QRコードの情報にこの
数値情報を含めておく。
印刷されている。この特殊インクは、可視光を透過す
る。したがって、特殊インクにて印刷された図形パター
ンは、人間の目には見えない。また、この特殊インク
は、可視光の領域にない特定波長の光が照射されると、
可視光を放射する。
80を読み取るためのコード読取装置の構成を説明す
る。図2は実施例のコード読取装置の概略透視図であ
る。コード読取装置は、定置式の装置であり、券搬送ベ
ルト70の上方に配置されている。そして、券搬送ベル
ト70によって一定の速度で搬送される抽選券71の上
面(光学情報記録面)に印刷された情報コード80を読
み取る。
10と、券検知ユニット20と、特殊インク感知ユニッ
ト30とを備えており、3つの各ユニット10,20,
21は、相互に位置関係が変わらないように一体化され
ている。このように一体化した構成を採用すれば、本装
置を設置する際、各ユニット10,20,21を別々に
設置する場合と比べて、寸法誤差を減少させることがで
きる点で有利である。
る。券検知ユニット20は、フォトセンサを用いて構成
されており、下方へ可視光を出射しこの反射光を検知す
る。そして、反射光が検知されたか否かを示す信号を、
光学情報読取ユニット10へ出力する。券検知ユニット
20からの光は、券搬送ベルト70と抽選券71の上面
の色の違いによって、券搬送ベルト70に照射された場
合は吸収され、一方、抽選券71に照射された場合は反
射される。本実施例では、抽選券71が券搬送ベルト7
0の所定位置まで来ると、具体的には抽選券71の先端
71aが図2中に記号αで示した位置(以下、単に「位
置α」という。)まで来ると、反射光が検知されるもの
とする。
説明する。光学情報読取ユニット10は、図3に示すよ
うに、制御部11、読取部12及び通信I/F13を備
えている。制御部11は、CPU、ROM、RAM、I
/O等を備えたコンピュータシステムとして構成されて
いる。そして、券検知ユニット20及び特殊インク感知
ユニット30からの信号は、この制御部11に入力され
るようになっている。制御部11は、ROMに記憶され
ているプログラムに従い、券検知ユニット20からの信
号に基づき、読取部12を介して情報コード80のQR
コード画像の取り込みを行う。そして、取り込んだ画像
及び特殊インク感知ユニット30からの信号に基づき、
情報コード80の記録された抽選券71が偽造されたも
のであるか否かを判定し、その判定結果に基づく処理を
実行する。
ー12a、結像レンズ12b、CCDエリアセンサ12
cをはじめ、図示しない照明用発光ダイオード、増幅回
路、2値化回路、アドレス発生回路、画像メモリなどを
備えている。そして、制御部11からの指示があると、
抽選券71の上面に記録された情報コード80に対し、
照明用発光ダイオードから照明用の赤色光を照射する。
その反射光は、コレクトミラー12a及び結像レンズ1
2bを介して、CCDエリアセンサ12cに結像され
る。そして、CCDエリアセンサ12cから出力される
走査線信号を増幅回路にて増幅し、2値化回路にて2値
データに変換して、画像メモリへ記憶する。画像メモリ
における記憶先のアドレスは、アドレス発生回路にて例
えば8ビット単位で生成される。なお、ここで示したよ
うな2次元コード(QRコード)を読み取るための構成
は、当業者によってよく知られたものである。
の間で通信を行うものであり、図示しない通信用発光素
子を介してデータを外部装置に送信したり、図示しない
通信用受光素子を介して外部装置からの信号を受信す
る。さらに続けて、特殊インク感知ユニット30につい
て説明する。
ニット20と同様、フォトセンサを用いて構成されてい
る。ただし出射する光は、可視光の領域にない特定波長
の光である。上述したように、抽選券71の上面に印刷
された情報コード80の図形パターンは、この特定波長
の光の照射によってフォトセンサで検知できる可視光領
域の光を放射する。したがって、図形パターン上が走査
された場合には、フォトセンサで可視光が検知され、フ
ォトセンサから出力される信号レベルが変化する。
は、図2に示すように券搬送ベルト70によって一定の
搬送速度で搬送される抽選券71に対し、特定波長のレ
ーザ光を出射する。これにより、特殊インク感知ユニッ
ト30からのレーザ光によって、図形パターンとQRコ
ードとの重なり部分であるライン上が走査される。
Aで示すライン上を特殊インク感知ユニット30のレー
ザ光が走査する。なお、図4(a)には、煩雑になるこ
とを避けるため、QRコードを除いて図形パターン(斜
線を施した領域)のみを図示した。
形パターン上が走査される期間Tにおいて、フォトセン
サの信号レベルが変化する。すなわち、図4(a)に示
すように抽選券71の予め定められた位置に図形パター
ンが印刷されていれば、図4(b)に示す如くフォトセ
ンサの信号レベルが変化する。この図4(b)に示した
信号が、特殊インク感知ユニット30から出力される図
形パターン対応信号として、制御部11に入力される。
装置の動作として、上述した制御部11にて実行される
読取処理を詳細に説明する。図5は、この読取処理を示
すフローチャートである。まず最初のステップS100
において、抽選券71を検知したか否かを判断する。こ
の処理は、券検知ユニット20からの信号に基づき、抽
選券71の先端71aが位置αに来たことを判断するも
のである。ここで抽選券71を検知した場合(S10
0:YES)、S110へ移行する。一方、抽選券71
を検知しないうちは(S100:NO)、この判断処理
を繰り返す。
信号に基づくタイミングで、読取部12へ画像の取り込
みを指示する。これによって、情報コード80のQRコ
ードが画像として取り込まれる。続くS120では、特
殊インク感知ユニット30からの図形パターン対応信号
を入力する。この図形パターン対応信号は、券検知ユニ
ット20にて抽選券71の先端71aが位置αに来たこ
とが検知されてから、所定タイミングで入力される。し
たがって、図形パターン対応信号のレベルが変化を見れ
ば、少なくとも記号Aで示すライン上においては、図形
パターンが予め決められた位置に印刷されているか否か
を判断することができる。
ードを複写機によって複写し、図6(a)に示すよう
に、その複写したQRコードを抽選券71のQRコード
領域に貼り付けて、抽選券71を偽造することが考えら
れる。なお、図6(a)中の波線で囲まれた正方形の領
域が、複写したQRコードを貼り付けた領域に該当す
る。このとき、QRコードは複写されても、図形パター
ンは、可視光を透過するため、複写されない。そのた
め、このようにして偽造された抽選券71では、図6
(a)に示すように、QRコードの貼り付け部分の図形
パターンが欠落する。結果として、記号Aで示すライン
上が走査されると、特殊インク感知ユニット30からの
図形パターン対応信号のレベルは、記号T’で示す期間
で変化する。図6(b)に示す如くである。
に、抽選券71の予め定められた位置に図形パターンが
記録されていれば、特殊インク感知ユニット30からの
図形パターン対応信号は、記号Tで示す期間で変化し、
図4(b)に示す如くとなる。したがって、次のS13
0では、入力された図形パターン対応信号が図4(b)
に示す正常時の信号と一致するか否かによって、図形パ
ターンの位置が正しいか否かを判断する。ここで図形パ
ターン位置が正しいと判断された場合(S130:YE
S)、S140へ移行する。一方、図形パターン位置が
正しくないと判断された場合は(S130:NO)、S
180へ移行する。
述のS110では、券検知ユニット20からの信号に基
づくタイミングで、読取部12へ画像取込指示を出力
し、読取部12によってQRコードが画像として取り込
まれる。したがって、取り込んだ画像のどこにQRコー
ドが写っているかを判断すれば、抽選券71のどの位置
にQRコードが印刷されているかが検知できる。
71の先端71aから1つ目のQRコードの端までの間
隔I1と、1つ目と2つ目のQRコードの間隔I2とを
算出する。なお、別実施例として、図7に示すような抽
選券71の端部71b,71cの位置が分かっていれ
ば、例えば抽選券71が搬送方向と垂直な方向にずれな
いのであれば、端部71bからQRコードの端までの間
隔I3を計算することも考えられる。
否かを判断する。算出した間隔I1,I2が予め定めら
れた間隔となっている場合には肯定判断される。なお、
上述したように端部71bからQRコードの端までの間
隔I3を算出する構成では、この間隔I3が予め定めら
れた間隔となっているか否かも判断される。ここでコー
ド位置が正しいと判断された場合(S150:YE
S)、S160へ移行する。一方、コード位置が正しく
ないと判断された場合(S150:NO)、S180へ
移行する。
デコード処理は、取り込まれたQRコードの画像に基づ
き、QRコードを光学情報として読み取るものである。
続くS170では、デコード処理の結果に基づき、2つ
のQRコードの情報に所定の関連性があるか否かを判断
する。上述したように、2つのQRコードに対応するそ
れぞれの情報には、抽選券71に対応するランダムな数
値情報を含んでいる。したがって、ここではこの数値情
報が共通であるか否かを判断し、数値情報が共通であれ
ば、所定の関連性があると判断する。ここで所定の関連
性がない場合(S170:NO)、S180へ移行す
る。一方、所定の関連性があれば(S170:YE
S)、本読取処理を終了する。
て否定判断された場合に移行するS180では、警告処
理を実行し、その後、本読取処理を終了する。警告処理
は、通信I/Fを介して図示しない管理センタ等に抽選
券71が偽造されている可能性がある旨を報知する処理
である。
80にて抽選券71に対する情報の記録を行うようにし
たため、以下に示すような効果を奏する。情報コード8
0は、QRコードと図形パターンとからなる。そして、
抽選番号をはじめとする各種情報をQRコードにて記録
するようにした。QRコードは、縦横の2方向に配置さ
れた明又は暗のセルにて構成されているため、人間には
解読することができない。そのため、QRコードのどの
部分がどんな情報を示すかを知ることはできない。した
がって、抽選券71の内のはずれ券に印刷されたQRコ
ードを部分的に切り抜いて券を偽造することはできな
い。
に複写機を用いてあたり券のQRコードを複写し、その
複写したQRコードを抽選券71のQRコードに重ねて
貼り付けるという方法である。したがって、本実施例で
は、図1に示したように、QRコードに3つの図形パタ
ーンを重ねて印刷するようにした。上述したようにQR
コード全体が複写されて貼り合わせられるという前提の
下では、QRコードと図形パターンとの本来の重なり部
分の少なくとも一部に図形パターンが存在するか否かを
判断すれば、抽選券71が偽造されたものであるか否か
を判定でき、従来のように図形パターンの連続性を検査
する必要がない。具体的に本実施例では、特殊インク感
知ユニット30によって図4(a)に記号Aで示すライ
ン上を走査し、この特殊インク感知ユニット30からの
図形パターン対応信号に基づいて抽選券71の偽造を判
定する(図5中のS120,S130)。これによっ
て、偽造が困難な情報記録が実現されると共に、記録さ
れた情報が不正なものであるか否かを簡単かつ迅速に判
定することができる。
置を算出し(図5中のS140)、QRコードが抽選券
71の予め定められた位置に記録されているか否かを判
断し(S150)、予め定められた位置に記録されてい
ない場合には(S150:NO)、抽選券71が偽造さ
れているとして、警告処理を行う(S180)。
QRコードとして記録するようにしている。そして、こ
の2つのQRコードが示すそれぞれの情報には、抽選券
71に対応するランダムな数値情報を含めている。した
がって、QRコードのどちらか一方のみを変更すれば、
その関連性が保たれなくなる。そこで、デコード処理
(図5中のS160)を行った後、この数値情報が2つ
のQRコードで共通であるか否かを判断することによっ
て2つのQRコードが関連性を有するか否かを判断し
(S170)、関連性がなければ警告処理を行う(S1
80)。
基づく判定で偽造が発見されない場合に、QRコードの
印刷位置及びQRコードとして記録された情報の関連性
に基づいて偽造を判定するようにした。これによって、
より確実に抽選券71の偽造を防止することができる。
定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲
において種々なる形態で実施し得る。上記実施例では、
図4中に記号Aで示した1つのライン上を走査し、図形
パターンが予め決められた位置に印刷されているか否か
を判断するものであった。
で示したライン(2点鎖線のライン)を含む複数のライ
ン上を走査して、図形パターンが予め決められた位置に
印刷されているか否かを判断するようにしてもよい。こ
のようにすれば、図形パターンの位置を精度よく判断す
ることができ、抽選券71の偽造を高い精度で判定する
ことができる。
る。
ック図である。
す説明図である。
理を示すフローチャートである。
す説明図である。
図である。
示す説明図である。
示す説明図である。
/F 20…券検知ユニット 30…特殊イ
ンク感知ユニット 70…券搬送ベルト 71…抽選券 71a…先端 80…情報
コード
Claims (5)
- 【請求項1】2次元コードが印刷されると共に、可視光
を透過するインクであって、可視光の領域にない特定波
長の光が照射されると所定波長の光を放射する特殊イン
クにより、前記2次元コードに重ねて図形パターンが印
刷されたことを特徴とする情報コード印刷媒体。 - 【請求項2】請求項1に記載の情報コード印刷媒体にお
いて、 複数の2次元コードが印刷され、前記2次元コードとし
て記録された各情報が相互に所定の関連性を有すること
を特徴とする情報コード印刷媒体。 - 【請求項3】情報コード印刷媒体が偽造されたものであ
るか否かを判定するための偽造判定方法であって、 前記情報コード印刷媒体には、2次元コードが印刷され
ると共に、可視光を透過するインクであって、可視光の
領域にない特定波長の光が照射されると所定波長の光を
反射する特殊インクにより、前記2次元コードに重ねて
図形パターンが印刷されることを前提として、 前記特定波長の光を用い前記図形パターンの前記2次元
コードとの重なり部分の少なくとも一部を走査し、前記
所定波長の光が検知されなければ、前記情報コード印刷
媒体が偽造されたものであると判定することを特徴とす
る偽造判定方法。 - 【請求項4】請求項3に記載の偽造判定方法において、 前記所定波長の光が検出された場合、さらに前記情報コ
ード印刷媒体に印刷された前記2次元コードの印刷位置
を算出し、予め定められた位置に2次元コードが印刷さ
れていない場合には、前記情報コード印刷媒体が偽造さ
れたものであると判定することを特徴とする偽造判定方
法。 - 【請求項5】請求項3又は4に記載の偽造判定方法にお
いて、 前記情報コード印刷媒体には複数の2次元コードが印刷
され、前記2次元コードとして記録された各情報が相互
に所定の関連性を有することを前提として、 前記所定波長の光が検出された場合、さらに前記複数の
2次元コードのデコード結果に基づき、前記2次元コー
ドとして記録された各情報が前記所定の関連性を有して
いない場合には、前記情報コード印刷媒体が偽造された
ものであると判定することを特徴とする偽造判定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19921299A JP3989137B2 (ja) | 1999-07-13 | 1999-07-13 | 情報コード印刷媒体の偽造判定方法 |
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