JP2001024903A - 画像処理装置およびその方法 - Google Patents

画像処理装置およびその方法

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JP2001024903A
JP2001024903A JP11190564A JP19056499A JP2001024903A JP 2001024903 A JP2001024903 A JP 2001024903A JP 11190564 A JP11190564 A JP 11190564A JP 19056499 A JP19056499 A JP 19056499A JP 2001024903 A JP2001024903 A JP 2001024903A
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line
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Takushi Okuda
拓史 奥田
Koji Aoyama
幸治 青山
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像の歪みを細かく補正することができ、魚眼
レンズ補正なども行うことができる画像処理装置を提供
する。 【解決手段】GUIを有し、画像データの水平方向にラ
イン単位で倍率を指定し、垂直方向に画素単位で倍率を
指定するコンピュータ処理部11と、指定された各ライ
ンの倍率に応じて1ライン分の画素数の増分の半分の画
素分の画素データをずらすことにより画像の中心を基準
に伸長させるDSP22と、DSP22の画像データを
90°回転させた画像データに対して、指定された各画
素の倍率に応じて縦の1ライン分の画素数の増分の半分
の画素分の画素データをずらすことにより画像の中心を
基準に伸長させるDSP24と、DSP24の画像デー
タを−90°回転させた画像データに対してパノラマズ
ームおよびワイドズーム処理を行うDSP26とを設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばプロジェ
クタ等の画像表示装置に画像を表示させる画像処理装置
およびその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、フロントプロジェクション方
式画像表示装置(プロジェクタ)を用いてスクリーン上
に画像を表示させる場合、プロジェクタとスクリーンが
平行に配置されていれば歪みのない画像の表示ができる
が、斜め下方向から投射したとすると、図44に示すよ
うに、表示が台形になる。これを補正するためには、水
平方向に画像の中心を基準にライン単位で異なる倍率で
画素数変換を行う必要がある。
【0003】このとき、たとえば等間隔の格子縞を映し
たとき、図45に示すように、スクリーンに近いところ
では、横線の格子のピッチが広く、スクリーンから遠い
ところでは、横線の格子のピッチが狭くなる。このよう
な画歪みは、いわゆるワイドズームと組み合わせて、図
46に示すように補正する必要がある。
【0004】また、たとえば、図47に示すように、広
角の魚眼レンズで撮影した曲がった画像を補正するため
に、水平方向に画像の中心を基準にライン単位で異なる
倍率で画素数変換を行い、垂直方向に画像の中心を基準
に画素単位で異なる倍率で画素数変換を行う必要があ
る。このとき、たとえば等間隔の格子縞を映したとき、
図48に示すように、補正画の中心付近は面積の広い格
子となり、画面の端の方では、面積の狭い格子となる。
この場合の画歪みは、パノラマズームおよびワイドズー
ムと組み合わせて、図49に示すように補正する必要が
ある。なお、一般にたとえば、垂直方向(縦方向)はそ
のままで、水平方向(横方向)に引き伸ばすことにより
画面サイズを合わせることをパノラマズームといい、横
方向にはそのままで、縦方向に縮めることにより画面の
サイズを合わせることをワイドズームという。
【0005】従来このような画像の歪み補正には、レン
ズ等の光学系を用いた方法が採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うに従来の方法では、光学系を用いて画像の歪みを行っ
ていることから、自在な制御ができず、精細な設定を行
うことが困難であり、画面の位置によって異なる倍率で
表示させることが極めて困難である。
【0007】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、画面の位置による倍率の指定も
細かく行え、また、魚眼補正なども精度高く行うことが
でき、LCDプロジェクタのような固定画素表示装置に
対しても適用できる画像処理装置およびその方法を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、表示される画像の画歪みを補正する画像
処理装置であって、表示すべき画像データの水平方向に
ライン単位で倍率を指定する倍率指定手段と、上記倍率
指定手段により指定された各ラインの倍率に応じて1ラ
イン分の画素数の増分の半分の画素分の画素データをず
らすことにより画像の中心を基準に伸長させる処理手段
とを有する。
【0009】また、本発明では、上記処理手段は、初期
位相を各ラインの倍率に応じて1ライン分の画素数の増
分の半分の画素分の位相変化を差し引いた値となるよう
に変化させることにより画像の中心の位相が揃うように
させる。
【0010】また、本発明では、上記倍率指定手段は、
さらに垂直方向に画素単位で倍率を指定し、上記処理手
段で処理された画像データに対して、各画素毎に異なる
倍率で全ライン分の画素数変換を行う第2の処理手段を
有す。
【0011】また、本発明では、上記処理手段で処理さ
れた画像データに対して、各ライン毎に異なる倍率で縦
のライン数変換を行う第2の処理手段を有する。
【0012】また、本発明では、上記倍率指定手段は、
さらに垂直方向に画素単位で倍率を指定し、上記処理手
段で処理された画像データに対して、各画素毎に異なる
倍率で全ライン分の画素数変換を行い、各ライン毎に異
なる倍率で縦のライン数変換を行う第2の処理手段を有
する。
【0013】また、本発明は、表示される画像の画歪み
を補正する画像処理装置であって、表示すべき画像デー
タの垂直方向に画素単位で倍率を指定する倍率指定手段
と、上記倍率指定手段により指定された各画素の倍率に
応じて縦の1ライン分の画素数の増分の半分の画素分の
画素データをずらすことにより画像の中心を基準に伸長
させる処理手段とを有する。
【0014】また、本発明では、上記処理手段は、初期
位相を各画素の倍率に応じて縦の1ライン分の画素数の
増分の半分の画素分の位相変化を差し引いた値となるよ
うに変化させることにより画像の中心の位相が揃うよう
にさせる。
【0015】また、本発明では、上記処理手段で処理さ
れた画像データに対して、各画素毎に異なる倍率で全ラ
イン分の画素数変換を行う第2の処理手段を有する。
【0016】また、本発明では、上記倍率指定手段は、
さらに水平方向にライン単位で倍率を指定し、上記処理
手段で処理された画像データに対して、各ライン毎に異
なる倍率で縦のライン数変換を行う第2の処理手段を有
する。
【0017】また、本発明では、上記倍率指定手段は、
さらに水平方向にライン単位で倍率を指定し、上記処理
手段で処理された画像データに対して、各画素毎に異な
る倍率で全ライン分の画素数変換を行い、各ライン毎に
異なる倍率で縦のライン数変換を行う第2の処理手段を
有する。
【0018】また、本発明は、表示される画像の画歪み
を補正する画像処理装置であって、表示すべき画像デー
タの水平方向にライン単位で倍率を指定し、垂直方向に
画素単位で倍率を指定する倍率指定手段と、上記倍率指
定手段により指定された各ラインの倍率に応じて1ライ
ン分の画素数の増分の半分の画素分の画素データをずら
すことにより画像の中心を基準に伸長させる第1の手段
と、上記倍率指定手段により指定された各画素の倍率に
応じて縦の1ライン分の画素数の増分の半分の画素分の
画素データをずらすことにより画像の中心を基準に伸長
させる第2の手段とを有する処理手段とを有する。
【0019】また、本発明では、上記第1の手段は、初
期位相を各ラインの倍率に応じて1ライン分の画素数の
増分の半分の画素分の位相変化を差し引いた値となるよ
うに変化させることにより画像の中心の位相が揃うよう
にさせ、上記第2の手段は、初期位相を各画素の倍率に
応じて縦の1ライン分の画素数の増分の半分の画素分の
位相変化を差し引いた値となるように変化させることに
より画像の中心の位相が揃うようにさせる。
【0020】また、本発明では、上記処理手段は、上記
第1の手段および第2の手段のうちのいずれか一方でで
処理された画像データを、90°回転させて他方の手段
に供給可能な手段を有する。
【0021】また、本発明では、上記処理手段の他方の
手段で処理された画像データを−90°回転させて供給
可能な手段と、上記−90°回転された画像データに対
して、各画素毎に異なる倍率で全ライン分の画素数変換
を行い、各ライン毎に異なる倍率で縦のライン数変換を
行う第2の処理手段とを有する。
【0022】また、本発明では、上記倍率指定手段は、
近傍画素間の倍率を滑らかに変化させて指定する。
【0023】また、本発明では、上記倍率指定手段は、
各ラインごとまたは各画素ごとあるいは両者の倍率を指
定するためのGUIを有する。
【0024】また、本発明では、上記処理手段および第
2の処理手段のうち少なくとも一方が、要素プロセッサ
を1次元的に多並列にしたSIMD制御プロセッサを有
する。
【0025】また、本発明は、表示される画像の画歪み
を補正する画像処理方法であって、表示すべき画像デー
タの水平方向にライン単位で倍率を指定する第1のステ
ップと、指定された各ラインの倍率に応じて1ライン分
の画素数の増分の半分の画素分の画素データをずらすこ
とにより画像の中心を基準に伸長させる第2のステップ
とを有する。
【0026】また、本発明は、表示される画像の画歪み
を補正する画像処理方法であって、表示すべき画像デー
タの垂直方向に画素単位で倍率を指定する第1のステッ
プと、指定された各画素の倍率に応じて縦の1ライン分
の画素数の増分の半分の画素分の画素データをずらすこ
とにより画像の中心を基準に伸長させる第2のステップ
とを有する。
【0027】また、本発明は、表示される画像の画歪み
を補正する画像処理方法であって、表示すべき画像デー
タの水平方向にライン単位で倍率を指定する第1のステ
ップと、表示すべき画像データの垂直方向に画素単位で
倍率を指定する第2のステップと、指定された各ライン
の倍率に応じて1ライン分の画素数の増分の半分の画素
分の画素データをずらすことにより画像の中心を基準に
伸長させる第3のステップと、指定された各画素の倍率
に応じて縦の1ライン分の画素数の増分の半分の画素分
の画素データをずらすことにより画像の中心を基準に伸
長させる第4のステップとを有する。
【0028】また、本発明では、上記第3のステップで
は、初期位相を各ラインの倍率に応じて1ライン分の画
素数の増分の半分の画素分の位相変化を差し引いた値と
なるように変化させることにより画像の中心の位相が揃
うようにさせ、上記第4のステップでは、初期位相を各
画素の倍率に応じて縦の1ライン分の画素数の増分の半
分の画素分の位相変化を差し引いた値となるように変化
させることにより画像の中心の位相が揃うようにさせ
る。
【0029】また、本発明では、上記第3のステップお
よび第4のステップのうちのいずれか一方で処理された
画像データを、90°回転させ、90°回転された画像
データに対して上記第3のステップおよび第4のステッ
プのうちの他方のステップの処理を行う。
【0030】本発明によれば、たとえばGUI等の倍率
指定手段によって、表示すべき画像データの水平方向に
ライン単位で倍率、垂直方向に画素単位で倍率が指定さ
れる。指定された倍率は、たとえばSIMD制御プロセ
ッサ等により構成される処理手段に供給され、ここで、
指定された各ラインの倍率に応じて1ライン分の画素数
の増分の半分の画素分の画素データをずらすことにより
画像の中心を基準に伸長される。また、同様に、指定さ
れた各画素の倍率に応じて縦の1ライン分の画素数の増
分の半分の画素分の画素データをずらすことにより画像
の中心を基準に伸長される。これにより、信号処理でリ
アルタイムに、水平方向、垂直方向の画素数がライン単
位に、異なる倍率で伸長される。したがって、画面の位
置による倍率の指定も細かく行え、また、魚眼補正など
も精度高く行うことができる。
【0031】また、本発明によれば、上述したように補
正された画像に対して、各画素毎に異なる倍率で全ライ
ン分の画素数変換、すなわちパノラマズーム処理が行わ
れる。また、同様に、各ライン毎に異なる倍率で縦のラ
イン数変換、すなわちワイドズーム処理が行われる。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る画像処理装
置の一実施形態を示すブロック図である。
【0033】この画像処理装置は、コンピュータ画像処
理部10、画像処理部20、画像表示装置30、および
画像ソース40により構成されている。
【0034】コンピュータ画像処理部10は、パーソナ
ルコンピュータ本体(以下、単にコンピュータという)
11、コンピュータ用画像表示装置12、およびキーボ
ードやマウス等の入力装置13を有している。
【0035】コンピュータ画像処理部10は、GUI
(Graphical User Interfac
e)を有している。コンピュータ11は、画像処理部2
0でテレビジョン等の画像ソース40からの画像データ
の拡大(または縮小)をライン単位および画素単位に異
なる倍率で行うためのパラメータを、GUI上のデータ
から求め、画像処理部20に出力する。
【0036】また、コンピュータ11は、後述するよう
に画像処理部20で、画像ソース40による画像信号を
インタレース信号からプログレッシブ信号に変換するI
P変換のためのパラメータや、ピッチ処理としてのパノ
ラマズーム、ワイドズームを行うためのパラメータを、
画像処理部20に供給する。
【0037】コンピュータ用画像表示装置12上には、
水平方向にライン単位で倍率を指定するための図2に示
すようなウインドウ、垂直方向に画素単位で倍率を指定
するための図3に示すようなウインドウ、パノラマズー
ムの設定を行うための図4に示すようなウィンドウ、お
よびワイドズームを行うための図5に示すようなウィン
ドウを表示する。
【0038】図6は、ウィンドウ操作におけるコンピュ
ータ11の処理の流れを模式的に示す図である。
【0039】図2、図3、図4、または図5におけるウ
インドウ下部に表示されている「初期化」ボタンを入力
装置13のマウスでクリックすると、コンピュータ11
は、画像処理部20の初期化を行う。図2、図3、図
4、または図5におけるウインドウ下部に表示されてい
る「終了」ボタンをマウスでクリックすると、コンピュ
ータ11は画像処理を終了する。
【0040】本実施形態においては、水平方向の画歪み
補正を行う場合には、図2のウインドウを用いて、画面
の左端の形状を表し、ウインドウの左端が画面の上端、
ウインドウの右端が画面の下端を表す。この指定の方法
は、図2のウインドウ左下のプルダウンメニューで、
「Line」モード、「Sin」モード、「Cos」モ
ードから選択する。
【0041】「Line」を選択した場合、折れ点によ
る指定を行う。図2は、「Line」モードで指定した
場合の例を示している。図2のウインドウ右下のモード
を切り替えながらマウスで折れ点を指定してゆく。モー
ド切替部には、Add(追加)モード、Move(移
動)モード、Delete(削除)モード用のボタンが
表示される。「Add」モードでは、マウスでクリック
した位置に折れ点を追加する。「Move」モードで
は、マウスでクリックした位置にもっとも近い折れ点を
マウスをドラッグすることにより、移動させる。「De
lete」モードでは、マウスでクリックした位置にも
っとも近い折れ点を削除する。
【0042】また、「Sin」モード、「Cos」モー
ドを選択した場合、Sin、Cos曲線による指定を行
う。この場合、図2のウインドウ右下のモード切り替え
は無効となる。図2のウインドウ上でマウスを左右にド
ラッグすることにより周波数をあげたり下げたりする。
また、図2のウインドウ上でマウスを上下にドラッグす
ることにより振幅を増やしたり、減らしたりする。
【0043】図2のウインドウ下部の「リセット」ボタ
ンをマウスでクリックすると、コンピュータ11は倍率
設定を初期状態に戻す。図2のウインドウ下部の「セッ
ト」ボタンをマウスでクリックすると、コンピュータ1
1は、GUI上に設定した各ライン単位の設定倍率か
ら、後述する画像処理部20のDSP22に対するパラ
メータを算出し、画像処理部20のDSP22にそのパ
ラメータを転送する。
【0044】図2のウインドウ下部の「保存」ボタンを
マウスでクリックすると、コンピュータ11はGUI上
の設定を指定したファイルに保存する。図2のウインド
ウ下部の「読込」ボタンをマウスでクリックすると、以
前に設定したコンピュータ上のファイルを指定すること
により、GUI上の設定を以前に設定したときと同じ設
定に戻すことができる。
【0045】コンピュータ11は、たとえば図7および
図8に示すように、画像処理部20のDSPに対する、
水平および垂直方向の画歪み補正用パラメータを算出す
る。なお、図7は、水平方向に関する配列変数MG,X
X,SFTの算出を方法を説明するための図、図8は、
垂直方向に関する配列変数MG,XX,SFTの算出を
方法を説明するための図である。以下、図7に関連付け
て水平方向に関する配列変数MG,XX,SFTの算出
を方法について説明する。なお、ここでは、倍率を12
ビット精度で話を進めるものとする。
【0046】図2のウインドウを用いて、画面の左端の
形状を表し、ウインドウの左端が画面の上端、ウインド
ウの右端が画面の下端を表す。そして、図7に示すよう
に、最初にGUI上に設定した形状から各ライン単位の
倍率設定を求め(ST1)、配列変数MGに倍率=40
96(212)÷MGとなるように代入する(ST2)。
つまり、MG=4096のとき1倍、MG=2048の
とき2倍となる。
【0047】また、配列変数XXに各ライン単位の左端
の初期位相値を代入する。初期位相値は、次式により求
める(ST3)。
【0048】
【数1】 XX=4096−(int)((画像の水平方向のピクセル数÷2) ×4096÷MG) …(1)
【0049】これは、画面の中央の位相を0に揃えるた
めの処理である。また、(int)は小数点以下を切り
捨てる演算を示す。
【0050】次に、変換後の画像を中央に揃えるため必
要な各ラインのピクセル数を以下の式で求め、SFTに
代入する(ST4)。
【0051】
【数2】 SFT=(int)((画像の水平方向のピクセル数÷2)×4096÷MG) −(画像の水平方向のピクセル数÷2) …(2)
【0052】このようにして、垂直ライン数分のパラメ
ータをすべて求め、それぞれ配列変数MG、XX、SF
Tに代入する。このようにして求めた1画面分の配列変
数MG、XX、SFTのデータを画像処理部20のDS
P22に転送する。
【0053】なお、以上の処理で用いられるXXは、1
画素以下のずれの補正分を表す。たとえば、中央に合わ
せるためのずれ量が4.5とすると、SFT=4、XX
=0.5×4096というようなことになる。SFTの
補正対象の画面上では、たとえば図9に示すような対応
関係にあるものと説明することができる。
【0054】垂直方向の画歪み補正を行う場合には、図
3のウインドウを用いて、画面の上端の形状をあらわ
し、ウインドウの左端が画面の左端、ウインドウの右端
が画面の右端を表す。垂直方向は、後述するように、画
像を90°回転させて、DSPに入力するため、図8に
示すように、DSPから見た場合水平方向の場合と同等
の処理(ST6〜ST10)であり、その詳細な説明に
ついては省略する。
【0055】また、パノラマズームおよびワイドズーム
を行う場合には、コンピュータ用画像表示装置12上に
は水平方向に画素単位で倍率を指定するための図4に示
すようなウインドウおよび垂直方向にライン単位で倍率
を指定するための図5に示すようなウインドウを表示す
る。
【0056】図10は、パノラマズームおよびワイドズ
ームを行う場合のウィンドウ操作におけるコンピュータ
11の処理の流れを模式的に示す図である。
【0057】まず、パノラマズーム(水平方向のピッチ
処理)を行う場合のウィンドウ操作におけるコンピュー
タ11の処理の流れについて説明する。
【0058】前述したように、図4のウインドウ下部の
「初期化」ボタンを入力装置13のマウスでクリックす
ると、画像処理装置の初期化を行う。また、図4のウイ
ンドウ下部の「終了」ボタンを入力装置13のマウスで
クリックすると、画像処理を終了する。
【0059】図4のウィンドウにおいて、ウィンドウ中
の黒線が倍率1倍を表し、それよりも上方は拡大、下方
は縮小を表す。そして、図4のウインドウの左端が画面
の左端、ウインドウの右端が画面の右端を表す。たとえ
ば、画面の中央付近を縮小し、左右の端にいくに従って
拡大倍率を徐々に上げて表示させたい場合、図4のよう
に指定する。この指定の方法は、図4のウインドウ左下
のプルダウンメニューで、「Line」モード、「Si
n」モード、「Cos」モードから選択する。指定の仕
方は、前述したと同様であることから、ここではその詳
細は省略する。また、「Add」モード、「Move」
モード、および「Delete」モードも前述した内容
と同様である。そして、この場合も「Sin」モード、
「Cos」モードを選択した場合、Sin、Cos曲線
による指定を行う。この場合、図4のウインドウ右下の
モードを切り替えは無効となる。図4のウインドウ上で
マウスを左右にドラッグすることにより周波数をあげた
り下げたりする。図4のウインドウ上でマウスを上下に
ドラッグすることにより振幅を増やしたり、減らしたり
する。
【0060】図4のウインドウ下部の「リセット」ボタ
ンをマウスでクリックすると、倍率設定を初期状態に戻
す。そして、図4のウインドウ下部の「セット」ボタン
をマウスでクリックすると、GUI上に設定した各画素
単位の設定倍率から、画像処理部20のDSP26に対
するパラメータをコンピュータが算出し、画像処理部2
0のDSP26そのパラメータを転送する。
【0061】コンピュータ11は、図11および図12
に示すように、画像処理部20のDSP26に対するパ
ノラマズーム用パラメータを算出する。なお、ここで
は、倍率を8ビット精度で話を進めるものとする。
【0062】最初に、変数PCを0に初期化する(ST
11)。そして、GUI上に設定した各画素単位の倍率
を求め(ST12)、配列変数MGに倍率=256÷M
Gとなるように代入する(ST13)。つまり、MG=
256のとき1倍、MGが256より大きいとき縮小、
MGが256より小さいとき拡大となる(ST14)。
各画素に対して左の画素から順に次のような演算を行い
パラメータを求める。
【0063】MGが256より小さい場合、変数MAG
に256からMGの値を引いた値を代入する(ST1
5)。次に、変数PCに変数PCの値から変数MAGの
値を減算したものを代入する(ST16)。配列変数O
Sに0を代入する(ST17)。そして、変数PCの値
が負の場合は、配列変数ISに1を代入し、変数PCに
256を加算する(ST18,ST19)。そうでない
場合は配列変数ISに0を代入する(ST20)。
【0064】MGが256以上の場合、図12に示すよ
うに、変数MAGにMGの値から256を引いた値を代
入する(ST22)。配列変数ISに0を代入する(S
T23)。1つ左の画素の配列変数OSの値が1のとき
は、配列変数OSに0を代入する(ST24,ST2
5)。そうでない場合は、変数PCに変数MAGの値を
加算し(ST26)、この結果変数PCの値が255を
超えた場合、配置変数OSに1を代入し、変数PCから
256を減算する(ST27,ST28)。変数PCの
値が255を超えなかった場合は配列変数OSに0を代
入する(ST29)。
【0065】そして、変数PCの値の下8ビット分を配
列変数Pに代入し(ST21)、ステップST13の処
理に戻り、次の画素の演算に移る(配列の添字を1進め
る)。このようにして、水平方向の画素数分のパラメー
タを求める。
【0066】入力画像フォーマットが4:2:2の場合
は、クロマ用のフラグとして、左から順に配列変数IS
が0の画素だけ配列変数ISCの値が101010…と
繰り返すデータ、および、配列変数OSが0の画素だけ
配列変数OSCが101010…と繰り返すデータを作
成する。コンピュータ11は、このようにして求めたパ
ラメータ配列変数P、IS、OS、ISC、OSCのデ
ータを画像処理部20のDSP26に転送する。
【0067】次に、ワイドズーム(垂直方向のピッチ処
理)を行う場合のウィンドウ操作におけるコンピュータ
11の処理の流れについて説明する。
【0068】前述したように、図5のウインドウ下部の
「初期化」ボタンを入力装置13のマウスでクリックす
ると、画像処理装置の初期化を行う。また、図5のウイ
ンドウ下部の「終了」ボタンを入力装置13のマウスで
クリックすると、画像処理を終了する。
【0069】図5のウィンドウにおいて、ウィンドウ中
の黒線が倍率1倍を表し、それよりも上方は拡大、下方
は縮小を表す。そして、図5のウインドウの左端が画面
の上端、ウインドウの右端が画面の下端を表す。たとえ
ば、画面の中央付近を縮小し、上下の端にいくに従って
拡大倍率を徐々に上げて表示させたい場合、図5のよう
に指定する。この指定の方法は、前述したと同様に、図
5のウインドウ左下のプルダウンメニューで、「Lin
e」モード、「Sin」モード、「Cos」モードから
選択する。指定の仕方は、前述したと同様であることか
ら、ここではその詳細は省略する。また、「Add」モ
ード、「Move」モード、および「Delete」モ
ードも前述した内容と同様である。そして、この場合も
「Sin」モード、「Cos」モードを選択した場合、
Sin、Cos曲線による指定を行う。この場合も、図
5のウインドウ右下のモードを切り替えは無効となる。
図5のウインドウ上でマウスを左右にドラッグすること
により周波数をあげたり下げたりする。図5のウインド
ウ上でマウスを上下にドラッグすることにより振幅を増
やしたり、減らしたりする。
【0070】図5のウインドウ下部の「リセット」ボタ
ンをマウスでクリックすると、倍率設定を初期状態に戻
す。そして、図5のウインドウ下部の「セット」ボタン
をマウスでクリックすると、GUI上に設定した各画素
単位の設定倍率から、画像処理部20のDSP26に対
するパラメータをコンピュータが算出し、画像処理部2
0のDSP26そのパラメータを転送する。
【0071】コンピュータ11は、図13および図14
に示すように、画像処理部20のDSP26に対するワ
イドズーム用パラメータを算出する。なお、ここでは、
倍率を8ビット精度で話を進めるものとする。
【0072】最初に、変数PCを0に初期化し(ST3
0)、変数LINEを入力画像のライン数に初期化する
(ST31)。そして、GUI上に設定した各ライン単
位の倍率設定を求め(ST32)、配列変数MGに倍率
=256÷MGとなるように代入する(ST33)。つ
まり、MG=256のとき1倍、MGが256より大き
いとき縮小、MGが256より小さいとき拡大となる
(ST34)。各ラインに対して上のラインから順に次
のような演算を行いパラメータを求める。
【0073】MGが256より小さい場合、変数MAG
に256からMGの値を引いた値を代入する(ST3
5)。次に、変数PCに変数PCの力変数MAGの値を
加算したものを代入する(ST36)。配列変数FOS
に0を代入する(ST37)。変数PCの値の8ビット
目の値を配列変数FISに代入する(ST38)。
【0074】MGが256以上の場合、図14に示すよ
うに、変数MAGにMGの値から256を引いた値を代
入する(ST41)。配列変数FISに0を代入する
(ST42)。1つ上のラインの配列変数FOSの値が
1のときは、配列変数FOSに0を代入する(ST4
3,ST44)。そうでない場合は、変数PCから変数
MAGの値を減算し(ST45)、この結果変数PCの
値が負の場合、配列変数FOSに1を代入し、変数PC
に256を加算する(ST46,ST47)。変数PC
の値が正の場合は配列変数FOSに0を代入する(ST
46,ST48)。
【0075】そして、図13に示すように、変数LIN
EからFOSの値を減算する(39)。変数PCの値の
下8ビット分を配列変数Pに代入し(ST40)、ステ
ップ33の処理に戻り、次のラインの演算に移る。この
ようにして、垂直方向のライン数分のパラメータを求め
る。コンピュータ11は、このようにして求めたパラメ
ータ配列変数のP、FOS、1ライン先のFOS、1ラ
イン先のFIS、5ライン先のFISのデータを1ライ
ン分のパラメータセットとして画像処理部20のDSP
26に転送する。また、変数LINEのデータをメモリ
コントローラ26−0の出力ライン数レジスタに設定す
る。
【0076】画像処理部20は、第1のDSP21、第
2のDSP22、90°回転メモリ23、第3のDSP
24、−90°回転メモリ25、第4のDSP26、メ
モリコントローラ26−0、およびフレームメモリ26
−1、26−2により構成されている。
【0077】第1のDSP21は、コンピュータ11に
よるパラメータに基づいて、画像ソース40による画像
信号をインタレース信号からプログレッシブ信号に変換
するIP変換を行い、第2のDSP22に出力する。こ
の第1のDSP21は、IP(インタレース/プログレ
ッシブ)変換の際のフィールド内補間で斜め線を検出
し、斜め線が検出された場合には、斜め方向にフィルタ
をかけることにより、画質良くIP変換を行う。たとえ
ば、画像のフィールド内データでインターレース信号か
らプログレッシブ信号に変換する際、画像中の斜め線を
検出する回路を有し、斜め線が検出された場合には、適
応的に、斜め方向にフィルタをかけ、それ以外のところ
では、縦方向にフィルタをかける。
【0078】第1のDSP21が上述したように、画像
中の斜め線を検出した場合、適応的に、斜め方向にフィ
ルタをかけ、それ以外のところでは、縦方向にフィルタ
をかけるように構成しているは、以下の理由による。
【0079】テレビジョンやビデオなど、世間の多くの
画像信号は、インターレースである。これに対し、コン
ピュータ信号は、プログレッシブであり、たとえば、コ
ンピュータの画像とテレビの画像を同時に同じコンピュ
ータディスプレイ上に表示するためにはインターレース
信号をプログレッシブに変換しなければならない。ま
た、インターレース信号は、その特徴から、画像中に細
い横線があるとちらつきが生じてしまうが、プログレッ
シブ信号では、そのようなことがなく、きれいに表示さ
れるため、最近では、家庭用のテレビ受像機でも内部で
インターレースからプログレッシブへの変換を行い、プ
ログレッシブで表示するようになっているものもある。
【0080】IP変換について インターレス信号は、図15に示すように、互いにずれ
た1ラインおきのラインデータをもつ2つのフィールド
で一枚のフレームを構成する。これに対して、プログレ
ッシブ信号は、図16に示すように、最初からすべての
ラインデータが存在している(つまっている)。インタ
ーレース信号からプログレッシブに変換する場合、イン
ターレースでは、1ラインおきのデータしか存在しない
ため、データのないラインについて、補間データを作り
出力する。
【0081】この補間データは、いろいろな作り方があ
るが、一般的には、図17に示すように、通常は動き検
出を行い、動領域と静止領域に分け、動領域については
フィールド内のデータから補間データを作成し、静止領
域については、前フィールドの同じラインのデータをそ
のまま持ってくるという方法が用いられる。そして、一
般的には、IP変換を行う際のフィールド内での処理
は、図18に示すように、前後のラインからの線形補間
で求めるか、前ラインのデータをそのまま出力する。し
かし、この場合、フィールド内処理を行っている部分に
斜め線があると、どうしてもがたがたとした、階段のよ
うな画像になってしまう。そこで、本実施形態では、図
19に示すように、斜め線検出を行い、斜め方向へのデ
ータの相関が見られた場合には、斜め方向の補間を行う
ように構成している。
【0082】また、本実施形態では、第1のDSP21
の画像データの入力段に、1フィールド分のディレイを
生成するためのメモリ21a(M1)、21b(M2)
を配置している。画像データの入力ラインが、メモリ2
1aの入力端子と、第1のDSP21の第1入力端子
(I1)に接続されている。メモリ21aの出力端子が
メモリ21bの入力端子と第1のDSP21の第2入力
端子(I2)に接続されている。そして、メモリM21
bの出力端子が第1のDSP21の第3入力端子(I
3)に接続されている。
【0083】第2のDSP22は、コンピュータ11に
よる1画面分の水平方向に関する配列変数MG、XX、
SFTに基づいて、後で詳述するように、第1のDSP
21によるプログレッシブ画像信号の水平方向の画歪み
補正を行い、90°回転メモリ23に出力する。第2の
DSP22は、水平方向の画歪み補正にあたっては、各
ラインの倍率に応じて1ライン分の画素数の増分の半分
の画素分の画素データをずらすことにより画像の中心を
基準に伸長させ、また、初期位相を各ラインの倍率に応
じて1ライン分の画素数の増分の半分の画素分の位相変
化を差し引いた値となるように変化させることにより画
像の中心の位相が揃うようにさせる。
【0084】90°回転メモリ23は、第2のDSP2
2において水平方向の画歪補正が施された画像データを
90°回転させたデータ配列で格納する。
【0085】第3のDSP24は、コンピュータ11に
よる1画面分の垂直方向に関する配列変数MG、XX、
SFTに基づいて、90°回転メモリ23に格納された
画像データを読み出し、垂直方向の画歪み補正を行い
(実質的には、水平方向の画歪補正と同様)、−90°
回転メモリ25に出力する。
【0086】−90°回転メモリ25は、第3のDSP
24において水平方向の画歪補正が施された画像データ
を−90°回転させたデータ配列で格納する。すなわ
ち、−90°回転メモリ25は、元のデータ配列に戻し
て画像データを格納する。
【0087】第4のDSP26は、コンピュータ11に
よるパラメータに基づいて、−90°回転メモリ25に
格納された水平方向および垂直方向の画歪みが補正され
た画像データに対してピッチ処理、具体的には、各画素
毎に異なる倍率で全ライン分の画素数変換を行うパノラ
マズームと、各ライン毎に異なる倍率で縦のライン数変
換を行うワイドズームを行って、画像表示装置30に供
給する。
【0088】メモリコントローラ26−0は、第4のD
SP26によるパラメータFIS,FOSを受けて、パ
ラメータFISが「1」のときはフレームメモリ26−
1の出力をホールドし、パラメータFOSが「1」のと
きはフレームメモリ26−2の入力をスキップさせる。
また、図1に示すように、フレームメモリ26−1は第
4のDSP26の入力側に配置され、フレームメモリ2
6−2は出力側に配置されている。
【0089】第1のDSP21、第2のDSP22、第
3のDSP24、および第4のDSP26は、リニアア
レイ(線型配列)型DSP、たとえば要素プロセッサを
1次元的に多並列にしたSIMD(Single Instruction
Stream Multiple Data stream) 制御方式の並列プロセ
ッサにより構成される。
【0090】以下に、SIMD制御プロセッサの具体的
な構成、および第1のDSP21におけるIP変換処
理、第2のDSP22および第3のDSP24における
画歪み補正処理、並びに第4のDSP26のおけるパノ
ラマズームおよびワイドズームの具体的な処理内容につ
いて、図面に関連付けて順を追って説明する。
【0091】SIMD制御プロセッサの基本的な構成 以下、SIMD制御プロセッサの構成を、図21に関連
付けて説明する。このSIMD制御プロセッサ100
は、図21に示すように、入力ポインタ(入力スキップ
レジスタ)101、入力SAM(シリアルアクセスメモ
リ)部(入力レジスタ)102、データメモリ部(ロー
カルメモリ)103、ALU(Arithmetic
and Logic Unit)アレイ部104、出力
SAM部(出力レジスタ)105、出力ポインタ(出力
スキップレジスタ)106およびプログラム制御部10
7により構成されている。
【0092】これらの構成部分のうち、入力SAM部1
02、データメモリ部103および出力SAM部105
は、主にメモリから構成される。入力SAM部102、
データメモリ部103、ALUアレイ部104および出
力SAM部105は、リニアアレイ(線形配列)形式に
並列化された複数(原画像の1水平走査期間分の画素数
H以上)の要素プロセッサ110を構成する。要素プロ
セッサ110それぞれ(単一エレメント)は、独立した
プロセッサの構成部分を有しており、図21において斜
線を付して示す部分に対応する。また、複数の要素プロ
セッサ110は、図21において横方向に並列に配列さ
れ、要素プロセッサ群を構成する。
【0093】入力ポインタ(入力スキップレジスタ)1
01は、1ビットシフトレジスタであり、外部の画像処
理機器(図示せず)等から原画像の1画素分の画素デー
タが入力されるたびに、論理値1(H)の1ビット信号
〔入力ポインタ信号(SIP)〕をシフトすることによ
り、入力された1画素分の画素データを担当する要素プ
ロセッサ110を指定し、指定した要素プロセッサ11
0の入力SAM部102(入力SAMセル)に、対応す
る原画像の画素データを書き込む。
【0094】つまり、入力ポインタ101は、原画像の
1水平走査期間ごとに、まず、図21の左端の要素プロ
セッサ110に対する入力ポインタ信号を論理値1とし
て、画素データに同期したクロック信号に応じて入力さ
れる最初の原画像の画素データを、図21に示したSI
MD制御プロセッサ100の左端の要素プロセッサ10
0の入力SAM部102に書き込み、さらにその後、ク
ロック信号が1周期分変化するたびに、順次、右隣の要
素プロセッサ110に対する論理値1の入力ポインタ信
号が右方にシフトして、要素プロセッサ110それぞれ
の入力SAM部102に、原画像の画像データを1画素
分ずつ書き込んでゆく。
【0095】入力SAM部(入力レジスタ)102は、
上述したように入力ポインタ101から入力される入力
ポインタ信号が論理値1になった場合に、外部の画像処
理機器等から入力端子DINに入力される1画素分の画
素データ(入力データ)を記憶する。つまり、要素プロ
セッサ110の入力SAM部102は、全体として、水
平走査期間ごとに、原画像の1水平走査期間分の画素デ
ータを記憶する。さらに、入力SAM部102は、記憶
した1水平走査期間分の原画像の画素データ(入力デー
タ)を、プログラム制御部107の制御に従って、次の
水平走査帰線期間において、必要に応じてデータメモリ
部103に対して転送する。
【0096】データメモリ部(ローカルメモリ)103
は、プログラム制御部107の制御に従い、入力ポイン
タ101から入力される入力ポインタ信号(SIP)の
論理値に応じて、入力SAM部102に入力された原画
像の画素データ、演算途中のデータ、および、定数デー
タ等を記憶し、ALUアレイ部104に対して出力す
る。
【0097】ALUアレイ部104は、プログラム制御
部107の制御に従って、データメモリ部103から入
力される原画像の画素データ、演算途中のデータ、およ
び、定数データ等に対して算術演算処理および論理演算
処理を行って、データメモリ部103の所定のアドレス
に記憶する。なお、ALUアレイ部104は、原画像の
画素データに対する演算処理を全てビット単位で行い、
1サイクルごとに1ビット分のデータを演算処理する。
【0098】出力SAM部(出力レジスタ)105は、
プログラム制御部107の制御に従って、1水平走査期
間に割り当てられている処理が終了した場合に、データ
メモリ部103から処理結果の転送を受け記憶する。ま
た、出力SAM部105は、出力ポインタ106から入
力される出力ポインタ信号(SOP)に応じて記憶した
データを外部に出力する。
【0099】出力ポインタ(出力スキップレジスタ)1
06は、1ビットシフトレジスタにより構成され、出力
SAM部105に対して出力ポインタ信号(SOP)を
選択的に活性化して、処理結果(出力データ)の出力を
制御する。
【0100】プログラム制御部107は、プログラムメ
モリ、プログラムメモリに記憶されたプログラムの進行
を制御するシーケンス制御回路、および、入力SAM部
102、データメモリ部103および出力SAM部10
5を構成するメモリ用の「ロウ(ROW)」アドレスコデー
タ(いずれも図示せず)等から構成される。プログラム
制御部107は、これらの構成部分により、単一のプロ
グラムを記憶し、原画像の水平走査期間ごとに、記憶し
た単一のプログラムに基づいて各種制御信号を生成し、
生成した各種制御信号を介して全ての要素プロセッサ1
10を連動して制御することにより画像データに対する
処理を行う。このように、単一のプログラムに基づいて
複数の要素プロセッサを制御することを、SIMD制御
と称する。
【0101】各要素プロセッサ(プロセッサエレメン
ト)110は、1ビットプロセッサであり、外部の画像
処理機器や前段の回路から入力される原画像の画素デー
タそれぞれに対して、論理演算処理および算術演算処理
を行い、要素プロセッサ110全体として、FIRディ
ジタルフィルタによる水平方向および垂直方向のフィル
タリング処理等を実現する。なお、プログラム制御部1
07によるSIMD制御は、水平走査期間を周期として
行われるので、各要素プロセッサ110は、最大、水平
走査期間を要素プロセッサ110の命令サイクルの周期
で除算して得られるステップ数のプログラムを、各水平
走査期間ごとに実行し得る。
【0102】また、要素プロセッサ110は、隣接する
要素プロセッサ110と接続されており、必要に応じ
て、隣接する要素プロセッサ110とプロセッサ間通信
を行う機能を有する。つまり、各要素プロセッサ110
は、プログラム制御部107のSIMD制御に従って、
例えば、右隣または左隣の要素プロセッサ110のデー
タメモリ部103等にアクセスして処理を行うることが
でき、また、右隣の要素プロセッサ110へのアクセス
を繰り返すことにより、要素プロセッサ110は直接接
続されていない要素プロセッサ110のデータメモリ部
103に対してアクセスし、データを読み出すことがで
きる。要素プロセッサ110は、隣接プロセッサ間の通
信機能を利用して、水平方向のフィルタリング処理を全
体として実現する。
【0103】ここで、たとえば、水平方向に10画素程
度離れた画素データとの間の演算処理が必要になる場合
等、プロセッサ間通信を行うとプログラムステップが非
常に多くなってしまうが、実際のFIRフィルタ処理
は、10画素も離れた画素データ間の演算処理をほとん
ど含まず、連続する画素データに対する演算処理がほと
んどである。従って、プロセッサ間通信を行うFIRフ
ィルタ処理のプログラムステップが増加して非能率にな
るということはほとんどあり得ない。
【0104】また、各要素プロセッサ110は、常に水
平走査方向における同一位置の画素データを専門に担当
して処理する。従って、入力SAM部102から原画像
の画素データ(入力データ)を転送する先のデータメモ
リ部103の書き込みアドレスを水平走査期間の初期ご
とに変更して、過去の水平走査期間の入力データを保持
しておくことができるので、要素プロセッサ110は、
原画像の画素データを垂直方向にもフィルタリングする
ことができる。
【0105】なお、要素プロセッサ110それぞれにお
ける原画像の画素データ(入力データ)を入力SAM部
102に書き込む入力処理(第1の処理)、プログラム
制御部107の制御に従って、入力SAM部102に記
憶された入力データのデータメモリ部103への転送処
理、ALUアレイ部104による演算処理、出力SAM
部105への処理結果(出力データ)の転送処理(第2
の処理)、および、出力SAM部105からの出力デー
タの出力処理(第3の処理)は、処理周期を1水平走査
期間としたパイプライン形式で実行される。したがっ
て、入力データに着目した場合、同一の入力データに対
する第1〜第3の処理それぞれは1水平走査期間分の処
理時間を要するので、これら3つの処理の開始から終了
までには、3水平走査期間分の処理時間が必要とされ
る。しかしながら、これら3つの処理がパイプライン形
式で並行して実行されるので、平均すると、1水平走査
期間分の入力データの処理には、1水平走査期間分の処
理時間しか必要とされない。
【0106】以下、図21に示した画像処理用のリニア
アレイ型SIMD制御プロセッサの基本的な動作を説明
する。
【0107】入力ポインタ101では、最初の水平走査
期間(第1の水平走査期間)において、入力された原画
像の画素データに同期したクロックに応じて、各要素プ
ロセッサ110に対する論理値1(H)の入力ポインタ
信号が順次シフトされて、原画像の各画素データを担当
して演算処理する要素プロセッサ110が指定される。
【0108】原画像の画素データは、入力端子DINを
介して入力SAM部102に入力される。入力SAM部
102では、入力ポインタ信号の論理値に応じて、各要
素プロセッサ110に原画像の1画素分の画素データが
記憶される。1水平走査期間に含まれる各画素に対応す
る要素プロセッサ110の全ての入力SAM部102に
おいて、それぞれ原画像の画素データが記憶される。そ
して、全体として1水平走査期間分の画素データが記憶
されると、入力処理(第1の処理)が終了する。
【0109】入力処理(第1の処理)が終了すると、水
平走査期間ごとに、単一のプログラムに従って、各要素
プロセッサ110の入力SAM部102、データメモリ
部103、ALUアレイ部104および出力SAM部1
05がプログラム制御部107によりSIMD制御され
て、原画像の画素データに対する処理が実行される。
【0110】すなわち、次の水平走査帰線期間(第2の
水平走査期間)において、各入力SAM部102では、
第1の水平走査期間において記憶した原画像の各画素デ
ータ(入力データ)がデータメモリ部103に転送され
る。
【0111】なお、このデータ転送処理は、プログラム
制御部107が、入力SAM読み出し信号(SIR)を
活性化〔論理値1(H)に〕して入力SAM部102の
所定のロウ(ROW)のデータを選択してアクセスを行
い、さらに、メモリアクセス信号(SWA)を活性化し
て、アクセスしたデータをデータメモリ部103の所定
のロウのメモリセル(後述)へ書き込むように入力SA
M部102およびデータメモリ部103を制御すること
により実現される。
【0112】次に、水平走査期間にプログラム制御部1
07により、プログラムに基づいて各要素プロセッサ1
10が制御され、データメモリ部103からデータがA
LUアレイ部24に対して出力される。ALUアレイ部
104では、算術演算処理および論理演算処理が行わ
れ、処理結果がデータメモリ部103の所定のアドレス
に書き込まれる。プログラムに応じた算術演算処理およ
び論理演算処理が終了すると、プログラム制御部107
では、データメモリ部103の制御が行われて、処理結
果がさらに次の水平走査帰線期間に出力SAM部105
に転送される(ここまでが第2の処理)。さらに、次の
水平走査期間(第3の水平走査期間)において、出力S
AM部105が制御されて、処理結果(出力データ)が
外部に出力される(第3の処理)。
【0113】つまり、入力SAM部102に記憶された
1水平走査期間分の入力データは、次の水平走査期間に
おいて、必要に応じてデータメモリ部103に転送さ
れ、記憶されて、その後の水平走査期間における処理に
用いられる。
【0114】次に、図21に示すような基本構成を有す
る第1のDSP21におけるIP変換の具体的な処理に
ついて、図20、図22〜図29に関連付けて説明す
る。
【0115】第1のDSPの処理 画像ソース40からのインターレース画像信号は、図2
0に示すように、メモリ21aに入力されるとともに、
第1のDSP21の第1の入力端子I1に入力される
(このデータをDI1とする)。また、メモリ21aに
格納されたデータは、メモリ21bに入力されるととも
に、第1のDSP21の第2の入力端子I2に入力され
る(このデータをDI2とする)。さらに、メモリ21
bに格納されたデータは、第1のDSP21の第3の入
力端子I3に入力される(このデータをDI3とす
る)。そして、第1のDSP21の図示しない内部のメ
モリに、データDI2を2ライン分蓄える。これらのデ
ータを、L1、L2とする(ST101,ST10
2)。
【0116】データDI1とデータDI3のデータを比
較し(ST103)、あらかじめ設定したしきい値以下
の場合、その画素を「静止領域」とみなす。データDI
1とデータDI3のデータを比較し(ST103)、設
定しきい値より大きい場合、その画素を「動き領域」と
みなす。「静止領域」とみなされた画素は、データDI
1またはDI2を出力する(ST104)。「動き領
域」とみなされた画素は、まず、斜め線検出を行い(S
T105)、検出結果に従って内部メモリに蓄積したデ
ータL1、L2から、補間データR1を作成し、データ
R1、DI2を出力する。
【0117】具体的な斜め線検出は、図23および図2
4に示すように行う。すなわち、2つ右のピクセルのL
1データと2つ左のピクセルのL2データの差分の絶対
値と、2つ左のピクセルのL1データと2つ右のピクセ
ルのL2データ差分の絶対値と、1つ左のピクセルのL
1データと1つ右のピクセルのL2データの差分の絶対
値と、1つ右のピクセルのL1データと1つ左のピクセ
ルのL2データの差分の絶対値と、同じピクセルのL1
データと同じピクセルのL2データの差分の絶対値と
を、T1〜T5に代入して、ソートし(ST106〜S
T111)、ソートした結果の最大値から最小値を減算
し、その絶対値をT0に代入する(ST112)。T0
〜T5の値をしきい値を含めて比較し(ST113〜S
T116)、この差分絶対値の値がもっとも小さい方向
に、相関が強いとみなす。
【0118】したがって、2つ右のピクセルのL1デー
タと2つ左のピクセルのL2データの差分の絶対値がも
っとも小さい場合には(ST114)、左下45°方向
を検出したものとし、2つ右のピクセルのL1データと
2つ左のピクセルのL2データを加算平均した補間デー
タR1とDI2を出力する(ST122)。
【0119】2つ左のピクセルのL1データを2つ右の
ピクセルのL2データの差分の絶対値がもっとも小さい
場合には(ST115)、右下45°方向を検出したも
のとし、この場合、2つ左のピクセルのL1データを2
つ右のピクセルのL2データを加算平均した補間データ
R1とDI2を出力する(ST121)。
【0120】1つ右のピクセルのL1データと1つ左の
ピクセルのL2データの差分の絶対値がもっとも小さい
場合には(ST116)、左45°以下の方向を検出し
たものとし、この場合、1つ右のピクセルのL1データ
と1つ左のピクセルのL2データを加算平均した補間デ
ータR1とDI2を出力する(ST120)。
【0121】1つ左のピクセルのL1データと1つ右の
ピクセルのL2データの差分の絶対値がもっとも小さい
場合には(ST117)、右下45°以下の方向を検出
したものとし、1つ左のピクセルのL1データと1つ右
のピクセルのL2データを加算平均した補間データR1
とDI2を出力する(ST119)。
【0122】同じピクセルのL1データと同じピクセル
のL2データの差分の絶対値がもっとも小さい場合に
は、右下または左下45°以上の方向、また、これら5
つの差分値の値が同程度の大きさの場合には、水平方
向、つまり、斜め線なしを検出したものとする(ST1
13,ST117)。この場合、同じピクセルのL1デ
ータと同じピクセルのL2データを加算平均した補間デ
ータR1とDI2を出力する(ST118)。
【0123】なお、図25〜図29に、上述した補間デ
ータR1とL1データとL2データとの関係を示す。右
下45°方向の斜め線が検出された場合、図25に示す
ように、1つ左のピクセルのL1データと1つ右のピク
セルのL2データを加算平均したもを補間データR1と
する。左下45°方向の斜め線が検出された場合、図2
6に示すように、1つ右のピクセルのL1データと1つ
左のピクセルのL2データを加算平均したものを補間デ
ータR1とする。右下45°以下の斜め線が検出された
場合、図27に示すように、2つ左のピクセルのL1デ
ータと2つ右のピクセルのL2データを加算平均したも
を補間データR1とする。左下45°以下の斜め線が検
出された場合、図28に示すように、2つ右のピクセル
のL1データと2つ左のピクセルのL2データを加算平
均したものを補間データR1とする。右下または左下4
5°以上の斜め線が検出された場合、または、斜め線が
検出されなかった場合、図29に示すように、同じピク
セルのL1データと同じピクセルのL2データを加算平
均したもを補間データR1とする。
【0124】以上の処理により、フィールド内処理を行
っている部分で斜め線があっても滑らかに補間され、精
度の高いIP変換を行うことができ、このようにIP変
換されたプログレッシブ画像信号は、次段の第2のDS
P22に供給される。
【0125】次に、第1のDSP21からプログレッシ
ブ画像信号が供給される第2のDSP22の水平方向の
画歪み補正の具体的な処理について、図30〜図39に
関連付けて説明する。なお、図30〜図38は、具体的
な処理を説明するためのフローチャートであり、図39
は、第2のDSP22の図21に示すSIMD制御プロ
セッサの基本構成部におけるデータの入出力状態を示す
図である。
【0126】第2のDSPの処理 コンピュータ11で演算され、第2のDSP22に転送
されたパラメータBG,XX,SFTを、第2のDSP
22の図示しない係数メモリに蓄える。そして、図30
および図39に示すように、SIMD制御プロセッサ
(DSP)のローカルメモリ上の変数NUMにもっとも
左のプロセッサエレメントから順に、1、2、3、…と
なるナンバーリングデータを保持する(ST201)。
【0127】そして、垂直走査帰線(V Blank)
期間中に、図示しない係数メモリから、各ラインのパラ
メータを読み出すためのポインタを0に初期化する(S
T202,ST203)。垂直走査帰線(V Blan
k)期間以外には、以下に詳述するような毎ラインの処
理を行う(ST204)。図31〜図38が、この毎ラ
インの処理を示すフローチャートである。
【0128】まず、図31に示すように、図示しない係
数メモリから、シフト移動させるためのパラメータSF
Tを第2のDSP22のプロセッサエレメント110内
のローカルメモリ103上の変数SFTに読み出す(S
T205)。同様に、係数メモリから、倍率に関するパ
ラメータMGを第2のDSP22のプロセッサエレメン
ト110内のローカルメモリ103上の変数MGに読み
出す(ST205)。また、係数メモリから、初期位相
を揃えるためのパラメータXXを第2のDSP22のプ
ロセッサエレメント110内のローカルメモリ103上
の変数XXに読み出す(ST205)。
【0129】次に、係数メモリから、各ラインのパラメ
ータを読み出すためのポインタの位置を1つ進める(S
T206)。
【0130】第2のDSP22のローカルメモリ103
上の変数SKIP1a、SKIP1b、XSKIP1
a、XSKIP1b、PC1a、PC1bの内容を、第
2のDSP22のローカルメモリ103上の変数SKI
Pa、SKIPb、XSKIPa、XSKIPb、PC
a、PCbに代入する(ST207)。第2のDSP2
2のローカルメモリ103上の変数SKIP2a、SK
IP2b、XSKIP2a、XSKIP2b、PC2
a、PC2bの内容を、第2のDSP22のローカルメ
モリ上の変数SKIP1a、SKIP1b、XSKIP
1a、XSKIP1b、PC1a、PC1bに代入する
(ST208)。なお、PCは位相に関する変数であ
る。
【0131】次に、変数NUMの値と変数XXの値を加
算し、第2のDSP22のローカルメモリ103上のテ
ンポラリ変数T1に代入する(ST209)。テンポラ
リ変数T1の値と、変数MGの値を乗算し、第2のDS
P22のローカルメモリ103上のテンポラリ変数T2
に代入する(ST210)。
【0132】テンポラリ変数T2の下位12ビットの値
と、変数MGの値を比較し(ST211)、MGのほう
が大きければ、第2のDSP22のローカルメモリ10
3上の変数XSKIP2aに1を代入し(ST21
2)、そうでなければ、第2のDSP22のローカルメ
モリ103上の変数XSKIP2aに0を代入する(S
T213)。次に、第2のDSP22のローカルメモリ
103上の変数SKIP2aに、第2のDSP22のロ
ーカルメモリ103上の変数XSKIP2a値の反転値
を代入する(ST214)。テンポラリ変数T2の下位
12ビットの値をDSPのローカルメモリ上の変数PC
2aに代入し(ST215)、図32の処理に移行す
る。
【0133】1つ右のプロセッサエレメント110の変
数NUMの値を1ビット右にシフトした値(NUM[
1] )と変数XXの値を加算し、第2のDSP22のロ
ーカルメモリ103上のテンポラリ変数T1に代入する
(ST216)。テンポラリ変数T1の値と、変数MG
の値を乗算し、第2のDSP22のローカルメモリ10
3上のテンポラリ変数T2に代入する(ST217)。
【0134】次に、テンポラリ変数T2の下位12ビッ
トの値と、変数MGの値を比較し(218)、MGのほ
うが大きければ、第2のDSP22のローカルメモリ1
03上の変数XSKIP2bに1を代入し(ST21
9)、そうでなければ、第2のDSP22のローカルメ
モリ103上の変数XSKIP2bに0を代入する(S
T220)。第2のDSP22のローカルメモリ103
上の変数SKIP2bに、第2のDSP22のローカル
メモリ103上の変数XSKIP2b値の反転値を代入
する(ST221)。テンポラリ変数T2の下位12ビ
ットの値をDSPのローカルメモリ上の変数PC2bに
代入する(ST222)。
【0135】そして、水平走査帰線(H Blank)
期間に(ST223)、入力ポインタとしての入力スキ
ップレジスタ101aに第2のDSP22のローカルメ
モリ103上の変数SKIP1aの内容を設定する(S
T224)。水平走査帰線期間に入力スキップレジスタ
101bに第2のDSP22のローカルメモリ103上
の変数SKIP1bの内容を設定する(ST225)。
次に、水平走査帰線期間に入力SAM部102aに入力
された画像の輝度のラインデータを、第2のDSP22
のプロセッサエレメント110内のローカルメモリ10
3上の変数DATA1に読み出す(ST226)。水平
走査帰線期間に入力SAM部102bに入力された画像
のクロマのラインデータを、第2のDSP22のプロセ
ッサエレメント110内のローカルメモリ103上の変
数DATA2に読み出す(ST227)。なお、入力S
AM部102は、図39に示すように、入力スキップレ
ジスタ101に「1」が設定されているプロセッサエレ
メント110の部分は飛ばして(スキップして)入力す
る。また、演算結果RESY,RESCを出力SAM部
105に転送する(ST228)。
【0136】次に、図33の処理に移行する。なお、以
下の説明で、PCa、PCbの小数点位置は、MSBに
あるものとする。
【0137】テンポラリ変数T1にパラメータPCaの
値とパラメータPCaの値を乗算した値をを代入する
(ST229)。テンポラリ変数T2にテンポラリ変数
T1の値とパラメータPCaの値を乗算した値を代入す
る(ST230)。変数FR2にテンポラリ変数T2の
値からテンポラリ変数T1の値を減算した値を代入する
(ST231)。変数FCに変数FR2の値からテンポ
ラリ変数T1の値を減算した値を代入する(ST23
2)。変数FL1にパラメータPCaの値と変数FCの
値を加算した値を代入する(ST233)。変数FCに
1を加算する(ST234)。変数FR1にパラメータ
PCaの値から変数FR2の値を減算した値を代入する
(ST235)。変数FR2に変数FR2の値に−1乗
算した値を代入する(ST236)。以上の処理により
位相係数を得る。そして、以下に示すデータフェッチを
行う。
【0138】(近傍画素の取り込みDC)変数SKIP
aが1の場合(ST237)、SIMD制御プロセッサ
100のローカルメモリ103上の変数DCに1つ左の
プロセッサエレメント110のDATA1の値を代入し
(ST238)、変数SKIPaが0の場合(ST23
7)、SIMD制御プロセッサ100のローカルメモリ
103上の変数DCにDATA1の値を代入する(ST
239)。
【0139】(近傍画素の取り込みDL1)また、変数
SKIPaが1の場合(ST240)、SIMD制御プ
ロセッサ100のローカルメモリ103上の変数DL1
に2つ左のプロセッサエレメント110のDCの値を代
入し(ST241)、変数SKIPaが0の場合(ST
240)、SIMD制御プロセッサ100のローカルメ
モリ103上の変数DL1に1つ左のプロセッサエレメ
ント110のDCの値を代入する(ST242)。
【0140】(近傍画素の取り込みDR1)1つ右のプ
ロセッサエレメントの変数SKIPaが0の場合(ST
243)、SIMD制御プロセッサ100のローカルメ
モリ103上の変数DR1に1つ右のプロセッサエレメ
ント110のDATA1の値を代入し(ST244)、
1つ右のプロセッサエレメント110の変数SKIPa
が1の場合(ST243)、SIMD制御プロセッサ1
00のローカルメモリ103上の変数DR1に2つ右の
プロセッサエレメントのDATA1の値を代入する(S
T245)。
【0141】(近傍画素の取り込みDR2)1つ右のプ
ロセッサエレメントの変数SKIPaが0の場合(ST
246)、SIMD制御プロセッサ100のローカルメ
モリ103上の変数DR2に1つ右のプロセッサエレメ
ント110のDR1の値を代入し(ST247)、1つ
右のプロセッサエレメントの変数SKIPaが1の場合
(ST246)、SIMD制御プロセッサ100のロー
カルメモリ103上の変数DR2に2つ右のプロセッサ
エレメント110のDR1の値を代入する(ST24
8)。
【0142】ここで、最大倍率が2倍以上の場合は、上
記のそれぞれの近傍画素取り込みプロセスを同様に(最
大倍率−1)回繰り返す。たとえば、2.5倍までの倍
率のときには、2回行う。ただしこのとき2回目以降は
1回前に求めたデータを使う。
【0143】次に、FC×DC+FR1×DR1−FL
1×DL1−FR2×DR2を演算し、データを0以上
255未満にクリップし、SIMD制御プロセッサ10
0のローカルメモリ103上の変数YDATに代入する
(ST249)。すなわち、畳み込み演算を行って、図
34の処理に移行する。
【0144】テンポラリ変数T1にパラメータPCbの
値とパラメータPCbの値を乗算した値を代入する(S
T250)。テンポラリ変数T2にテンポラリ変数T1
の値とパラメータPCbの値を乗算した値を代入する
(ST251)。変数FR2にテンポラリ変数T2の値
からテンポラリ変数T1の値を減算した値を代入する
(ST252)。変数FCに変数FR2の値からテンポ
ラリ変数T1の値を減算した値を代入する(ST25
3)。変数FL1にパラメータPCbの値と変数FCの
値を加算した値を代入する(ST254)。変数FCに
1を加算する(ST255)。変数FR1にパラメータ
PCbの値から変数FR2の値を減算した値を代入する
(ST256)。変数FR2に変数FR2の値に−1乗
算した値を代入する(ST257)。以上の処理により
位相係数を得る。そして、以下に示すデータフェッチを
行う。
【0145】(近傍画素の取り込みDC)変数SKIP
bが1の場合(ST258)、SIMD制御プロセッサ
100のローカルメモリ103上の変数DCに2つ左の
プロセッサエレメントのDATA2の値を代入し(ST
259)、変数SKIPbが0の場合(ST258)、
SIMD制御プロセッサ100のローカルメモリ103
上の変数DCにDATA2の値を代入する(ST26
0)。
【0146】(近傍画素の取り込みDL1)変数SKI
Pbが1の場合(ST261)、SIMD制御プロセッ
サのローカルメモリ103上の変数DL1に4つ左のプ
ロセッサエレメント110のDCの値を代入し(ST2
62)、変数SKIPbが0の場合(ST261)、S
IMD制御プロセッサ100のローカルメモリ103上
の変数DL1に2つ左のプロセッサエレメント110の
DCの値を代入する(ST263)。
【0147】(近傍画素の取り込みDR1)2つ右のプ
ロセッサエレメントの変数SKIPbが0の場合(ST
264)、SIMD制御プロセッサ100のローカルメ
モリ103上の変数DR1に2つ右のプロセッサエレメ
ント110のDATA2の値を代入し(ST265)、
2つ右のプロセッサエレメント110の変数SKIPb
が1の場合(ST264)、SIMD制御プロセッサ1
00のローカルメモリ103上の変数DR1に4つ右の
プロセッサエレメントのDATA2の値を代入する(S
T266)。
【0148】(近傍画素の取り込みDR2)2つ右のプ
ロセッサエレメントの変数SKIPbが0の場合(ST
267)、SIMD制御プロセッサ100のローカルメ
モリ103上の変数DR2に2つ右のプロセッサエレメ
ント110のDR1の値を代入し(ST268)、2つ
右のプロセッサエレメント110の変数SKIPbが1
の場合(ST267)、SIMD制御プロセッサ100
のローカルメモリ103上の変数DR2に4つ右のプロ
セッサエレメント110のDR1の値を代入する(ST
269)。
【0149】ここで、最大倍率が2倍以上の場合は、上
記のそれぞれの近傍画素取り込みプロセスを同様に(最
大倍率−1)回繰り返す。たとえば、2.5倍までの倍
率のときには、2回行う。ただしこのとき2回目以降は
1回前に求めたデータを使う。
【0150】次に、FC×DC+FR1×DR1−FL
1×DL1−FR2×DR2を演算し、データを0以上
255未満にクリップし、SIMD制御プロセッサ10
0のローカルメモリ103上の変数CDATに代入する
(ST270)。すなわち、畳み込み演算を行って、図
35の処理に移行する。
【0151】DSP演算部のいわゆる左右コミニュケー
ション機能を使い、第2のDSP22のプロセッサエレ
メント110内のローカルメモリ103上のテンポラリ
変数Tに、2つ右のプロセッサエレメントの変数YDA
Tのデータを書き込む(ST271)。変数SFTの0
ビット目のデータが1ならば(ST271)、プロセッ
サエレメント110内のローカルメモリ103上の変数
RESYに変数Tのデータを書き込み(ST273)、
変数SFTの0ビット目のデータが0ならば(ST27
1)、変数RESYに変数YDATのデータを書き込む
(ST272)。
【0152】DSP演算部の左右コミニュケーション機
能を使い、テンポラリ変数Tに2つ右のプロセッサエレ
メント110の変数RESYのデータを書き込む(ST
275)。変数SFTの1ビット目のデータが1ならば
(S276)、プロセッサエレメント110内のローカ
ルメモリ103上の変数RESYに変数Tのデータを書
き込み(ST277)、変数SFTの1ビット目のデー
タが0ならば(S276)、変数RESYに変数RES
Yのデータを書き込む(ST278)。
【0153】DSP演算部の左右コミニュケーション機
能を使い、テンポラリ変数Tに4つ右のプロセッサエレ
メント110の変数RESYのデータを書き込む(ST
279)。変数SFTの2ビット目のデータが1ならば
(ST280)、プロセッサエレメント110内のロー
カルメモリ103上の変数RESYに変数Tのデータを
書き込み(S281)、変数SFTの2ビット目のデー
タが0ならば(ST280)、変数RESYに変数RE
SYのデータを書き込む(ST282)。
【0154】DSP演算部の左右コミニュケーション機
能を使い、テンポラリ変数Tに8つ右のプロセッサエレ
メント110の変数RESYのデータを書き込む(ST
283)。変数SFTの3ビット目のデータが1ならば
(ST284)、プロセッサエレメント110内のロー
カルメモリ103上の変数RESYに変数Tのデータを
書き込み(ST285)、変数SFTの3ビット目のデ
ータが0ならば(ST284)、変数RESYに変数R
ESYのデータを書き込む(ST286)。
【0155】DSP演算部の左右コミニュケーション機
能を使い、テンポラリ変数Tに16個右のプロセッサエ
レメント110の変数RESYのデータを書き込む(S
T287)。変数SFTの4ビット目のデータが1なら
ば(ST288)、プロセッサエレメント110内のロ
ーカルメモリ103上の変数RESYに変数Tのデータ
を書き込み(ST289)、変数SFTの4ビット目の
データが0ならば(ST288)、変数RESYに変数
RESYのデータを書き込む(ST290)。
【0156】DSP演算部の左右コミニュケーション機
能を使い、テンポラリ変数Tに32個右のプロセッサエ
レメント110の変数RESYのデータを書き込む(S
T291)。変数SFTの5ビット目のデータが1なら
ば(ST292)、プロセッサエレメント110内のロ
ーカルメモリ103上の変数RESYに変数Tのデータ
を書き込み(ST293)、変数SFTの5ビット目の
データが0ならば(ST292)、変数RESYに変数
RESYのデータを書き込む(ST294)。
【0157】さらに、図36に示すように、DSP演算
部の左右コミニュケーション機能を使い、テンポラリ変
数Tに64個右のプロセッサエレメントの変数RESY
のデータを書き込む(ST295)。変数SFTの6ビ
ット目のデータが1ならば(ST296)、プロセッサ
エレメント110内のローカルメモリ103上の変数R
ESYに変数Tのデータを書き込み(ST297)、変
数SFTの6ビット目のデータが0ならば(ST29
6)、変数RESYに変数RESYのデータを書き込む
(ST298)。
【0158】さらに、DSP演算部の左右コミニュケー
ション機能を使い、テンポラリ変数Tに128個右のプ
ロセッサエレメント110の変数RESYのデータを書
き込む(ST299)。変数SFTの7ビット目のデー
タが1ならば(ST300)、プロセッサエレメント1
10内のローカルメモリ103上の変数RESYに変数
Tのデータを書き込み(ST301)、変数SFTの7
ビット目のデータが0ならば(ST300)、変数RE
SYに変数RESYのデータを書き込む(ST30
2)。
【0159】そして、図37に示すように、プロセッサ
エレメント110内のローカルメモリ103上の変数R
ESCに変数CDATのデータを書き込む(ST30
3)。
【0160】DSP演算部の左右コミニュケーション機
能を使い、テンポラリ変数Tに2つ右のプロセッサエレ
メント110の変数RESCのデータを書き込む(ST
304)。変数SFTの1ビット目のデータが1ならば
(ST305)、プロセッサエレメント110内のロー
カルメモリ103上の変数RESCに変数Tのデータを
書き込み(ST306)、変数SFTの1ビット目のデ
ータが0ならば(ST305)、変数RESCに変数R
ESCのデータを書き込む(ST307)。
【0161】DSP演算部の左右コミニュケーション機
能を使い、テンポラリ変数Tに4つ右のプロセッサエレ
メント110の変数RESCのデータを書き込む(ST
308)。変数SFTの2ビット目のデータが1ならば
(ST309)、プロセッサエレメント110内のロー
カルメモリ103上の変数RESCに変数Tのデータを
書き込み(ST310)、変数SFTの2ビット目のデ
ータが0ならば(ST309)、変数RESCに変数R
ESCのデータを書き込む(ST311)。
【0162】DSP演算部の左右コミニュケーション機
能を使い、テンポラリ変数Tに8つ右のプロセッサエレ
メント110の変数RESCのデータを書き込む(ST
312)。変数SFTの3ビット目のデータが1ならば
(ST313)、プロセッサエレメント110内のロー
カルメモリ103上の変数RESCに変数Tのデータを
書き込み(ST314)、変数SFTの3ビット目のデ
ータが0ならば(ST313)、変数RESCに変数R
ESCのデータを書き込む(ST315)。
【0163】DSP演算部の左右コミニュケーション機
能を使い、テンポラリ変数Tに16個右のプロセッサエ
レメント110の変数RESCのデータを書き込む(S
T316)。変数SFTの4ビット目のデータが1なら
ば(ST317)、プロセッサエレメント110内のロ
ーカルメモリ103上の変数RESCに変数Tのデータ
を書き込み(ST318)、変数SFTの4ビット目の
データが0ならば(ST317)、変数RESCに変数
RESCのデータを書き込む(ST319)。
【0164】DSP演算部の左右コミニュケーション機
能を使い、テンポラリ変数Tに32個右のプロセッサエ
レメントの変数RESCのデータを書き込む(ST32
0)。変数SFTの5ビット目のデータが1ならば(S
T321)、プロセッサエレメント110内のローカル
メモリ103上の変数RESCに変数Tのデータを書き
込み(ST322)、変数SFTの5ビット目のデータ
が0ならば(ST321)、変数RESCに変数RES
Cのデータを書き込む(ST323)。
【0165】さらに、図38に示すように、DSP演算
部の左右コミニュケーション機能を使い、テンポラリ変
数Tに64個右のプロセッサエレメント110の変数R
ESCのデータを書き込む(ST324)。変数SFT
の6ビット目のデータが1ならば(ST325)、プロ
セッサエレメント110内のローカルメモリ103上の
変数RESCに変数Tのデータを書き込み(ST32
6)、変数SFTの6ビット目のデータが0ならば(S
T325)、変数RESCに変数RESCのデータを書
き込む(ST327)。
【0166】さらに、DSP演算部の左右コミニュケー
ション機能を使い、テンポラリ変数Tに128個右のプ
ロセッサエレメント110の変数RESCのデータを書
き込む(ST328)。変数SFTの7ビット目のデー
タが1ならば(ST329)、プロセッサエレメント1
10内のローカルメモリ103上の変数RESCに変数
Tのデータを書き込み(ST330)、変数SFTの7
ビット目のデータが0ならば(ST329)、変数RE
SCに変数RESCのデータを書き込む(ST33
1)。
【0167】以上の処理が終了すると、図30のステッ
プST202の処理に戻り、上記した処理を行う。
【0168】このようにすることにより、SIMD型D
SPで変数SFTの値分のプロセッサエレメント数分デ
ータを右にずらすことができる。
【0169】そして、上述したように、水平走査帰線期
間中に出力SAM部に演算結果RESY、RESCを転
送する(ST228)。
【0170】第2のDSP22で水平方向の画歪みが補
正されたプログレッシブ画像データは、90°回転メモ
リ23に出力され、データ配列を90°回転させた状態
で格納される。
【0171】この90°回転メモリ23に格納された画
像データに対して、第3のDSP24により垂直方向の
画歪み補正が行われる。この直方向の処理に関しては、
上述したように、画像を90°回転させて、第3のDS
P24に入力するため、DSPから見た場合、水平方向
の場合と同等の処理である。すなわち、第3のDSP2
4においては、上述した第2のDSP22の輝度に対す
る処理と同様の処理が行われる。したがって、ここでは
その詳細な説明は省略する。
【0172】第3のDSP24で垂直方向の画歪み補正
が施された画像データは、−90°回転メモリ25に出
力され、元のデータ配列で格納される。
【0173】この−90°回転メモリ25に格納され
た、水平方向の画歪み補正および垂直方向の画歪み補正
が施されたプログレッシブ画像データは、第4のDSP
26で、パノラマズームおよびワイドズームが施され
る。
【0174】以下に、第4のDSP26のパノラマズー
ムおよびワイドズーム処理について、図40〜図44に
関連付けて説明する。なお、図40,図41は、具体的
な処理を説明するためのフローチャートであり、図42
は、第4のDSP26の図21に示すSIMD制御プロ
セッサの基本構成部におけるデータの入力状態を示す
図、図43は、第4のDSP26の図21に示すSIM
D制御プロセッサの基本構成部におけるデータの出力状
態を示す図である。
【0175】第4のDSPの処理 コンピュータ11で演算され、第4のDSP26に転送
されたパラメータP、IS、OS、ISC、OSCは、
第4のDSP26内部の図示しない係数メモリに蓄え
る。
【0176】まず最初に水平方向(パノラマズーム)の
処理に関する説明を行う。垂直ブランキング期間中に、
次の処理を行う(ST401)。係数メモリに蓄えられ
ているパラメータP、IS、OS、ISC、OSCの値
を各画素を担当するプロセッサエレメント(PE)11
0に設定する(ST402)。そして、各プロセッサエ
レメント110で次のような処理を行う。テンポラリ変
数T1にパラメータPの値とパラメータPの値を乗算し
た値を代入する(ST403)。テンポラリ変数T2に
テンポラリ変数T1の値とパラメータPの値を乗算した
値を代入する(ST404)。変数FR2にテンポラリ
変数T2の値からテンポラリ変数T1の値を減算した値
を代入する(ST405)。変数FCに変数FR2の値
からテンポラリ変数T1の値を減算した値を代入する
(ST406)。変数FL1にパラメータPの値と変数
FCの値を加算した値を代入する(ST407)。変数
FCに1を加算する(ST408)。変数FR1にパラ
メータPの値から変数FR2の値を減算した値を代入す
る(ST409)。変数FR2に変数FR2の値に−1
乗算した値を代入する(ST410)。
【0177】次に、毎ライン以下の処理を繰り返す。ま
ず、入力SA部としての入力レジスタ102に入力画像
データを入力する(ST411)。このとき、図42に
示すように、パラメータISの値が入力ポインタとして
の入力スキップレジスタ101において、1がセットさ
れているプロセッサエレメント110の部分は飛ばして
(スキップ)して入力する。
【0178】このように入力したデータを水平ブランキ
ング期間中にプロセッサエレメント110のローカルメ
モリ103に取り込む(ST412)。各プロセッサエ
レメント110でパラメータIS、OS、ISC、OS
Cをもとに、左右近傍の4画素分のデータを取り込み
(ST413)、1つ左のデータを変数DL1にもっと
も近いデータを変数DCに、1つ右のデータを変数DR
1に、2つ右のデータを変数DR2に代入する。そし
て、FC×DC+FR1×DR1−FL1×DL1−F
R2×DR2を演算し(ST414)、そのプロセッサ
エレメント110の演算結果とする。
【0179】演算結果は、出力レジスタ105に転送さ
れる(ST415)。このとき、図43に示すように、
パラメータOSが出力ポインタとしての出力スキップレ
ジスタ106において、1がセットされているプロセッ
サエレメント110の部分は飛ばして(スキップ)して
出力する。
【0180】次に、垂直方向(ワイドズーム)の処理に
関する説明を行う。上述したように、コンピュータ11
で演算され、第4のDSP26に転送されたパラメータ
は、第4のDSP26内部の図示しない係数メモリに蓄
える。このとき、1ライン分のパラメータセット(パラ
メータ配列変数P、FOS、1ライン先のFOS、1ラ
イン先のFIS、5ライン先のFISのデータ)をそれ
ぞれ、PC、FOS、FOSM、FIS、FISMとす
る。
【0181】そして、毎ライン以下の処理を繰り返す。
まず、図41に示すように、入力レジスタ101に入力
画像データを入力する(ST416)。このように入力
したデータをFISMが0の場合のみ水平走査帰線期間
中にプロセッサエレメント110のローカルメモリ10
3に取り込み(ST417,ST418)、常に最新の
4ライン分のデータを保持するようにする。これらのデ
ータを、新しい順に、DL1、DC、DR1、DR2と
する。
【0182】ここで次のラインのパラメータセット(P
C、FOS、FOSM、FIS、FISM)を使うよう
にする。各プロセッサエレメントで次のような処理を行
う。テンポラリ変数T1にパラメータPCの値とパラメ
ータPCの値を乗算した値を代入する(ST419)。
テンポラリ変数T2にテンポラリ変数T1の値とパラメ
ータPCの値を乗算した値を代入する(ST420)。
変数FR2にテンポラリ変数T2の値からテンポラリ変
数T1の値を減算した値を代入する(ST421)。変
数FCに変数FR2の値からテンポラリ変数T1の値を
減算した値を代入する(ST422)。変数FL1にパ
ラメータPCの値と変数FCの値を加算した値を代入す
る(ST423)。変数FCに1を加算する(ST42
4)。変数FR1にパラメータPCの値から変数FR2
の値を減算した値を代入する(ST425)。変数FR
2に変数FR2の値に−1乗算した値を代入する(ST
426)。
【0183】FC×DC+FR1×DR1−FL1×D
L1−FR2×DR2を演算し、そのプロセッサエレメ
ントの演算結果とする(ST428)。そして、出力レ
ジスタ105に演算結果およびパラメータFIS、パラ
メータFOSの値を転送する。そして、これらパラメー
タFIS,FOSの出力は、メモリコントローラ26−
0に入力される。メモリコントローラ26−0はFIS
が「1」のときフレームメモリ26−1の出力をホール
ドする。また、メモリコントローラ26−0はFOSが
「1」のときフレームメモリ26−2の入力をスキップ
させる。
【0184】このように、水平方向および垂直方向の画
歪み補正処理、並びにパノラマズームおよびワイドズー
ム処理を施された画像データは、画像表示装置30に供
給される。この場合、LCDのような固定画素表示装置
に対しても画面の位置によって異なる倍率で表示させる
ことができ、また、画面の位置による倍率の指定も細か
く行われる。このため、たとえば、4:3のテレビ信号
を16:9の画像表示装置に画像サイズをぴったりあわ
せて表示させる際にも、滑らかに変化させつつ合わせこ
むことができるので、違和感のない表示を実現できる。
【0185】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、GUIを有し、画像データの水平方向にライン単位
で倍率を指定し、垂直方向に画素単位で倍率を指定する
コンピュータ処理部11と、指定された各ラインの倍率
に応じて1ライン分の画素数の増分の半分の画素分の画
素データをずらすことにより画像の中心を基準に伸長さ
せるDSP22と、DSP22の画像データを90°回
転させた画像データに対して、指定された各画素の倍率
に応じて縦の1ライン分の画素数の増分の半分の画素分
の画素データをずらすことにより画像の中心を基準に伸
長させるDSP24と、DSP24の画像データを−9
0°回転させた画像データに対してパノラマズームおよ
びワイドズーム処理を行うDSP26とを設けたので、
プロジェクタとスクリーンの位置が完全に平行に配置で
きない場合にも投射した画像の歪みを細かく補正するこ
とができ、魚眼レンズ補正なども行うことができる。し
たがって、LCDプロジェクタのような固定画素表示装
置に対しても適用できる利点がある。また、DSP22
の画像データを90°回転させた画像データに対してD
SP24で垂直方向の画歪み補正を行うので、水平方向
の処理と同様の処理で対応することが可能である。ま
た、画像の位置による倍率の指定もGUIにより自在に
変更可能であり、その結果を即座に確認できる利点があ
る。さらに、LCDのような固定画素表示装置に対して
も画面の位置によって異なる倍率で表示させることがで
き、また、画面の位置による倍率の指定も細かく行える
利点がある。
【0186】
【発明の効果】本発明によれば、プロジェクタとスクリ
ーンの位置が完全に平行に配置できない場合にも投射し
た画像の歪みを細かく補正することができる。また、魚
眼レンズ補正なども行うことができる。さらに、画像の
位置による倍率の指定もGUIにより自在に変更可能で
あり、その結果を即座に確認できる利点がある。
【0187】また、本発明によれば、LCDのような固
定画素表示装置に対しても画面の位置によって異なる倍
率で表示させることができ、また、画面の位置による倍
率の指定も細かく行える利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理装置の一実施形態を示す
ブロック図である。
【図2】本発明に係るGUI上の水平方向倍率設定ウイ
ンドウの設定例を示す図である。
【図3】本発明に係るGUI上の垂直方向倍率設定ウイ
ンドウの設定例を示す図である。
【図4】本発明に係るGUI上の水平方向パノラマズー
ム設定ウインドウの設定例を示す図である。
【図5】本発明に係るGUI上の垂直方向ワイドズーム
設定ウインドウの設定例示す図である。
【図6】本実施形態に係る水平方向および垂直方向倍率
設定ウインドウ操作におけるコンピュータの処理フロー
を示す図である。
【図7】本実施形態に係るコンピュータの水平方向の補
正パラメータ算出処理を説明するためのフローチャート
である。
【図8】本実施形態に係るコンピュータの垂直方向の補
正パラメータ算出処理を説明するためのフローチャート
である。
【図9】水平方向の補正パラメータ算出処理で求める配
列変数について説明するための図である。
【図10】本実施形態に係るパノラマズームおよびワイ
ドズームにおける水平方向および垂直方向倍率設定ウイ
ンドウ操作におけるコンピュータの処理フローを示す図
である。
【図11】本実施形態に係るコンピュータのパノラマズ
ームの補正パラメータ算出処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図12】本実施形態に係るコンピュータのパノラマズ
ームの補正パラメータ算出処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図13】本実施形態に係るコンピュータのワイドズー
ムの補正パラメータ算出処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図14】本実施形態に係るコンピュータのワイドズー
ムの補正パラメータ算出処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図15】インターレース信号の説明図である。
【図16】プログレッシブ信号の説明図である。
【図17】IP変換の説明図である。
【図18】IP変換の際の一般的なフィールド内補間処
理を説明するための図である。
【図19】本実施形態に係るIP変換の際のフィールド
内補間処理を説明するための図である。
【図20】本実施形態に係る第1のDSPの入力段に1
フィールド分のディレイを生成するためのメモリを配置
した例を示す図である。
【図21】本発明に係る第1〜第4のDSPを構成する
SIMD制御プロセッサの基本的な構成例を示すブロッ
ク図である。
【図22】本発明に係る第1のDSPにおけるIP変換
処理を説明するための図である。
【図23】本発明に係る第1のDSPにおけるIP変換
処理を説明するための図である。
【図24】本発明に係る第1のDSPにおけるIP変換
処理を説明するための図である。
【図25】IP変換時に右下45°方向の斜め線が検出
された場合の補間データR1とL1データとL2データ
との関係を示す図である。
【図26】IP変換時に左下45°方向の斜め線が検出
された場合の補間データR1とL1データとL2データ
との関係を示す図である。
【図27】IP変換時に右下45°以下の斜め線が検出
された場合の補間データR1とL1データとL2データ
との関係を示す図である。
【図28】IP変換時に左下45°以下の斜め線が検出
された場合の補間データR1とL1データとL2データ
との関係を示す図である。
【図29】IP変換時に右下または左下45°以上の斜
め線が検出された場合、または、斜め線が検出されなか
った場合の補間データR1とL1データとL2データと
の関係を示す図である。
【図30】本発明に係る第2のDSPの水平方向の処理
の動作を説明するためのフローチャートである。
【図31】本発明に係る第2のDSPの毎ラインの水平
方向の処理の動作を説明するための図である。
【図32】本発明に係る第2のDSPの毎ラインの水平
方向の処理の動作を説明するための図である。
【図33】本発明に係る第2のDSPの毎ラインの水平
方向の処理の動作を説明するための図である。
【図34】本発明に係る第2のDSPの毎ラインの水平
方向の処理の動作を説明するための図である。
【図35】本発明に係る第2のDSPの毎ラインの水平
方向の処理の動作を説明するための図である。
【図36】本発明に係る第2のDSPの毎ラインの水平
方向の処理の動作を説明するための図である。
【図37】本発明に係る第2のDSPの毎ラインの水平
方向の処理の動作を説明するための図である。
【図38】本発明に係る第2のDSPの毎ラインの水平
方向の処理の動作を説明するための図である。
【図39】本発明に係る第2のDSPのSIMD制御プ
ロセッサの基本構成部におけるデータの入出力状態を示
す図である。
【図40】本発明に係る第4のDSPの水平方向(パノ
ラマズーム)処理を説明するための図である。
【図41】本発明に係る第4のDSPの垂直方向(ワイ
ドズーム)処理を説明するための図である。
【図42】本発明に係る第4のDSPのSIMD制御プ
ロセッサの基本構成部におけるデータの入力状態を示す
図である。
【図43】本発明に係る第4のDSPのSIMD制御プ
ロセッサの基本構成部におけるデータの出力状態を示す
図である。
【図44】プロジェクタによる投射の際に発生し得る画
像の歪みの説明図である。
【図45】図44の歪みを水平方向のキーストーン補正
により補正した後の状態を示す図である。
【図46】図45をさらにワイドズームにより補正した
後の状態を示す図である。
【図47】魚眼レンズによる歪んだ画像の説明図であ
る。
【図48】図47を水平、垂直方向のキーストーン補正
により補正した後の状態を示す図である。
【図49】図48をさらにパノラマワイドズームにより
補正した後の状態を示す図である。
【符号の説明】
10…コンピュータ画像処理部、11…パーソナルコン
ピュータ本体(コンピュータ)、12…コンピュータ用
画像表示装置、13…入力装置、20…画像処理装置、
21…第1のDSP、22…第2のDSP、23…90
°回転メモリ、24…第3のDSP、25…−90°回
転メモリ、26…第4のDSP、26−0…メモリコン
トローラ、26−1,26−2…フレームメモリ、30
…画像表示装置、40…画像ソース、100…SIMD
制御プロセッサ、101…入力ポインタ(入力スキップ
レジスタ)、102…入力SAM部(入力レジスタ)、
103…データメモリ部(ローカルメモリ)、104…
ALUアレイ部、105…出力SAM部(出力レジス
タ)、106…出力ポインタ(出力スキップレジス
タ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 CD03 CD05 CD12 CH04 5C021 PA18 PA39 PA40 PA56 PA57 PA66 PA67 PA72 PA79 RA01 XA66 XB07 5C076 AA21 AA24 AA40 BB01

Claims (62)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示される画像の画歪みを補正する画像
    処理装置であって、表示すべき画像データの水平方向に
    ライン単位で倍率を指定する倍率指定手段と、 上記倍率指定手段により指定された各ラインの倍率に応
    じて1ライン分の画素数の増分の半分の画素分の画素デ
    ータをずらすことにより画像の中心を基準に伸長させる
    処理手段とを有する画像処理装置。
  2. 【請求項2】 上記処理手段は、初期位相を各ラインの
    倍率に応じて1ライン分の画素数の増分の半分の画素分
    の位相変化を差し引いた値となるように変化させること
    により画像の中心の位相が揃うようにさせる請求項1記
    載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 上記倍率指定手段は、近傍画素間の倍率
    を滑らかに変化させて指定する請求項1記載の画像処理
    装置。
  4. 【請求項4】 上記倍率指定手段は、近傍画素間の倍率
    を滑らかに変化させて指定する請求項2記載の画像処理
    装置。
  5. 【請求項5】 上記倍率指定手段は、さらに垂直方向に
    画素単位で倍率を指定し、 上記処理手段で処理された画像データに対して、各画素
    毎に異なる倍率で全ライン分の画素数変換を行う第2の
    処理手段を有する請求項1記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 上記倍率指定手段は、さらに垂直方向に
    画素単位で倍率を指定し、 上記処理手段で処理された画像データに対して、各画素
    毎に異なる倍率で全ライン分の画素数変換を行う第2の
    処理手段を有する請求項2記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 上記処理手段で処理された画像データに
    対して、各ライン毎に異なる倍率で縦のライン数変換を
    行う第2の処理手段を有する請求項1記載の画像処理装
    置。
  8. 【請求項8】 上記処理手段で処理された画像データに
    対して、各ライン毎に異なる倍率で縦のライン数変換を
    行う第2の処理手段を有する請求項2記載の画像処理装
    置。
  9. 【請求項9】 上記倍率指定手段は、さらに垂直方向に
    画素単位で倍率を指定し、 上記処理手段で処理された画像データに対して、各画素
    毎に異なる倍率で全ライン分の画素数変換を行い、各ラ
    イン毎に異なる倍率で縦のライン数変換を行う第2の処
    理手段を有する請求項1記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 上記倍率指定手段は、さらに垂直方向
    に画素単位で倍率を指定し、 上記処理手段で処理された画像データに対して、各画素
    毎に異なる倍率で全ライン分の画素数変換を行い、各ラ
    イン毎に異なる倍率で縦のライン数変換を行う第2の処
    理手段を有する請求項2記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 上記倍率指定手段は、各ラインごとの
    倍率を指定するためのGUIを有する請求項1記載の画
    像処理装置。
  12. 【請求項12】 上記倍率指定手段は、各ラインごとの
    倍率を指定するためのGUIを有する請求項2記載の画
    像処理装置。
  13. 【請求項13】 上記倍率指定手段は、各ラインごと、
    各画素ごとの倍率を指定するためのGUIを有する請求
    項9記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 上記倍率指定手段は、各ラインごと、
    各画素ごとの倍率を指定するためのGUIを有する請求
    項10記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 上記処理手段は、要素プロセッサを1
    次元的に多並列にしたSIMD制御プロセッサを有する
    請求項1記載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】 上記処理手段は、要素プロセッサを1
    次元的に多並列にしたSIMD制御プロセッサを有する
    請求項2記載の画像処理装置。
  17. 【請求項17】 上記処理手段および第2の処理手段の
    うち少なくとも一方が、要素プロセッサを1次元的に多
    並列にしたSIMD制御プロセッサを有する請求項9記
    載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】 上記処理手段および第2の処理手段の
    うち少なくとも一方が、要素プロセッサを1次元的に多
    並列にしたSIMD制御プロセッサを有する請求項10
    記載の画像処理装置。
  19. 【請求項19】 表示される画像の画歪みを補正する画
    像処理装置であって、 表示すべき画像データの垂直方向に画素単位で倍率を指
    定する倍率指定手段と、 上記倍率指定手段により指定された各画素の倍率に応じ
    て縦の1ライン分の画素数の増分の半分の画素分の画素
    データをずらすことにより画像の中心を基準に伸長させ
    る処理手段とを有する画像処理装置。
  20. 【請求項20】 上記処理手段は、初期位相を各画素の
    倍率に応じて縦の1ライン分の画素数の増分の半分の画
    素分の位相変化を差し引いた値となるように変化させる
    ことにより画像の中心の位相が揃うようにさせる請求項
    19記載の画像処理装置。
  21. 【請求項21】 上記倍率指定手段は、近傍画素間の倍
    率を滑らかに変化させて指定する請求項19記載の画像
    処理装置。
  22. 【請求項22】 上記倍率指定手段は、近傍画素間の倍
    率を滑らかに変化させて指定する請求項20記載の画像
    処理装置。
  23. 【請求項23】 上記処理手段で処理された画像データ
    に対して、各画素毎に異なる倍率で全ライン分の画素数
    変換を行う第2の処理手段を有する請求項19記載の画
    像処理装置。
  24. 【請求項24】 上記処理手段で処理された画像データ
    に対して、各画素毎に異なる倍率で全ライン分の画素数
    変換を行う第2の処理手段を有する請求項20記載の画
    像処理装置。
  25. 【請求項25】 上記倍率指定手段は、さらに水平方向
    にライン単位で倍率を指定し、 上記処理手段で処理された画像データに対して、各ライ
    ン毎に異なる倍率で縦のライン数変換を行う第2の処理
    手段を有する請求項19記載の画像処理装置。
  26. 【請求項26】 上記倍率指定手段は、さらに水平方向
    にライン単位で倍率を指定し、 上記処理手段で処理された画像データに対して、各ライ
    ン毎に異なる倍率で縦のライン数変換を行う第2の処理
    手段を有する請求項20記載の画像処理装置。
  27. 【請求項27】 上記倍率指定手段は、さらに水平方向
    にライン単位で倍率を指定し、 上記処理手段で処理された画像データに対して、各画素
    毎に異なる倍率で全ライン分の画素数変換を行い、各ラ
    イン毎に異なる倍率で縦のライン数変換を行う第2の処
    理手段を有する請求項19記載の画像処理装置。
  28. 【請求項28】 上記倍率指定手段は、さらに水平方向
    にライン単位で倍率を指定し、 上記処理手段で処理された画像データに対して、各画素
    毎に異なる倍率で全ライン分の画素数変換を行い、各ラ
    イン毎に異なる倍率で縦のライン数変換を行う第2の処
    理手段を有する請求項20記載の画像処理装置。
  29. 【請求項29】 上記倍率指定手段は、各ラインごとの
    倍率を指定するためのGUIを有する請求項19記載の
    画像処理装置。
  30. 【請求項30】 上記倍率指定手段は、各ラインごとの
    倍率を指定するためのGUIを有する請求項20記載の
    画像処理装置。
  31. 【請求項31】 上記倍率指定手段は、各ラインごと、
    各画素ごとの倍率を指定するためのGUIを有する請求
    項27記載の画像処理装置。
  32. 【請求項32】 上記倍率指定手段は、各ラインごと、
    各画素ごとの倍率を指定するためのGUIを有する請求
    項28記載の画像処理装置。
  33. 【請求項33】 上記処理手段は、要素プロセッサを1
    次元的に多並列にしたSIMD制御プロセッサを有する
    請求項19記載の画像処理装置。
  34. 【請求項34】 上記処理手段は、要素プロセッサを1
    次元的に多並列にしたSIMD制御プロセッサを有する
    請求項20記載の画像処理装置。
  35. 【請求項35】 上記処理手段および第2の処理手段の
    うち少なくとも一方が、要素プロセッサを1次元的に多
    並列にしたSIMD制御プロセッサを有する請求項27
    記載の画像処理装置。
  36. 【請求項36】 上記処理手段および第2の処理手段の
    うち少なくとも一方が、要素プロセッサを1次元的に多
    並列にしたSIMD制御プロセッサを有する請求項28
    記載の画像処理装置。
  37. 【請求項37】 表示される画像の画歪みを補正する画
    像処理装置であって、 表示すべき画像データの水平方向にライン単位で倍率を
    指定し、垂直方向に画素単位で倍率を指定する倍率指定
    手段と、 上記倍率指定手段により指定された各ラインの倍率に応
    じて1ライン分の画素数の増分の半分の画素分の画素デ
    ータをずらすことにより画像の中心を基準に伸長させる
    第1の手段と、上記倍率指定手段により指定された各画
    素の倍率に応じて縦の1ライン分の画素数の増分の半分
    の画素分の画素データをずらすことにより画像の中心を
    基準に伸長させる第2の手段とを有する処理手段とを有
    する画像処理装置。
  38. 【請求項38】 上記第1の手段は、初期位相を各ライ
    ンの倍率に応じて1ライン分の画素数の増分の半分の画
    素分の位相変化を差し引いた値となるように変化させる
    ことにより画像の中心の位相が揃うようにさせ、 上記第2の手段は、初期位相を各画素の倍率に応じて縦
    の1ライン分の画素数の増分の半分の画素分の位相変化
    を差し引いた値となるように変化させることにより画像
    の中心の位相が揃うようにさせる請求項37記載の画像
    処理装置。
  39. 【請求項39】 上記処理手段は、上記第1の手段およ
    び第2の手段のうちのいずれか一方で処理された画像デ
    ータを、90°回転させて他方の手段に供給可能な手段
    を有する請求項37記載の画像処理装置。
  40. 【請求項40】 上記処理手段は、上記第1の手段およ
    び第2の手段のうちのいずれか一方で処理された画像デ
    ータを、90°回転させて他方の手段に供給可能な手段
    を有する請求項38記載の画像処理装置。
  41. 【請求項41】 上記倍率指定手段は、近傍画素間の倍
    率を滑らかに変化させて指定する請求項37記載の画像
    処理装置。
  42. 【請求項42】 上記倍率指定手段は、近傍画素間の倍
    率を滑らかに変化させて指定する請求項38記載の画像
    処理装置。
  43. 【請求項43】 上記処理手段で処理された画像データ
    に対して、各画素毎に異なる倍率で全ライン分の画素数
    変換を行い、各ライン毎に異なる倍率で縦のライン数変
    換を行う第2の処理手段を有する請求項37記載の画像
    処理装置。
  44. 【請求項44】 上記処理手段で処理された画像データ
    に対して、各画素毎に異なる倍率で全ライン分の画素数
    変換を行い、各ライン毎に異なる倍率で縦のライン数変
    換を行う第2の処理手段を有する請求項38記載の画像
    処理装置。
  45. 【請求項45】 上記処理手段の他方の手段で処理され
    た画像データを−90°回転させて供給可能な手段と、 上記−90°回転された画像データに対して、各画素毎
    に異なる倍率で全ライン分の画素数変換を行い、各ライ
    ン毎に異なる倍率で縦のライン数変換を行う第2の処理
    手段とを有する請求項39記載の画像処理装置。
  46. 【請求項46】 上記処理手段の他方の手段で処理され
    た画像データを−90°回転させて供給可能な手段と、 上記−90°回転された画像データに対して、各画素毎
    に異なる倍率で全ライン分の画素数変換を行い、各ライ
    ン毎に異なる倍率で縦のライン数変換を行う第2の処理
    手段とを有する請求項40記載の画像処理装置。
  47. 【請求項47】 上記倍率指定手段は、各ラインごと、
    各画素ごとの倍率を指定するためのGUIを有する請求
    項37記載の画像処理装置。
  48. 【請求項48】 上記倍率指定手段は、各ラインごと、
    各画素ごとの倍率を指定するためのGUIを有する請求
    項38記載の画像処理装置。
  49. 【請求項49】 上記処理手段は、要素プロセッサを1
    次元的に多並列にしたSIMD制御プロセッサを有する
    請求項37記載の画像処理装置。
  50. 【請求項50】 上記処理手段は、要素プロセッサを1
    次元的に多並列にしたSIMD制御プロセッサを有する
    請求項38記載の画像処理装置。
  51. 【請求項51】 上記処理手段および第2の処理手段の
    うち少なくとも一方が、要素プロセッサを1次元的に多
    並列にしたSIMD制御プロセッサを有する請求項43
    記載の画像処理装置。
  52. 【請求項52】 上記処理手段および第2の処理手段の
    うち少なくとも一方が、要素プロセッサを1次元的に多
    並列にしたSIMD制御プロセッサを有する請求項44
    記載の画像処理装置。
  53. 【請求項53】 上記処理手段および第2の処理手段の
    うち少なくとも一方が、要素プロセッサを1次元的に多
    並列にしたSIMD制御プロセッサを有する請求項45
    記載の画像処理装置。
  54. 【請求項54】 上記処理手段および第2の処理手段の
    うち少なくとも一方が、要素プロセッサを1次元的に多
    並列にしたSIMD制御プロセッサを有する請求項46
    記載の画像処理装置。
  55. 【請求項55】 表示される画像の画歪みを補正する画
    像処理方法であって、 表示すべき画像データの水平方向にライン単位で倍率を
    指定する第1のステップと、 指定された各ラインの倍率に応じて1ライン分の画素数
    の増分の半分の画素分の画素データをずらすことにより
    画像の中心を基準に伸長させる第2のステップとを有す
    る画像処理方法。
  56. 【請求項56】 上記第2のステップでは、初期位相を
    各ラインの倍率に応じて1ライン分の画素数の増分の半
    分の画素分の位相変化を差し引いた値となるように変化
    させることにより画像の中心の位相が揃うようにさせる
    請求項55記載の画像処理方法。
  57. 【請求項57】 表示される画像の画歪みを補正する画
    像処理方法であって、 表示すべき画像データの垂直方向に画素単位で倍率を指
    定する第1のステップと、 指定された各画素の倍率に応じて縦の1ライン分の画素
    数の増分の半分の画素分の画素データをずらすことによ
    り画像の中心を基準に伸長させる第2のステップとを有
    する画像処理方法。
  58. 【請求項58】 上記第2のステップでは、初期位相を
    各画素の倍率に応じて縦の1ライン分の画素数の増分の
    半分の画素分の位相変化を差し引いた値となるように変
    化させることにより画像の中心の位相が揃うようにさせ
    る請求項55記載の画像処理装置。
  59. 【請求項59】 表示される画像の画歪みを補正する画
    像処理方法であって、 表示すべき画像データの水平方向にライン単位で倍率を
    指定する第1のステップと、 表示すべき画像データの垂直方向に画素単位で倍率を指
    定する第2のステップと、 指定された各ラインの倍率に応じて1ライン分の画素数
    の増分の半分の画素分の画素データをずらすことにより
    画像の中心を基準に伸長させる第3のステップと、 指定された各画素の倍率に応じて縦の1ライン分の画素
    数の増分の半分の画素分の画素データをずらすことによ
    り画像の中心を基準に伸長させる第4のステップとを有
    する画像処理方法。
  60. 【請求項60】 上記第3のステップでは、初期位相を
    各ラインの倍率に応じて1ライン分の画素数の増分の半
    分の画素分の位相変化を差し引いた値となるように変化
    させることにより画像の中心の位相が揃うようにさせ、 上記第4のステップでは、初期位相を各画素の倍率に応
    じて縦の1ライン分の画素数の増分の半分の画素分の位
    相変化を差し引いた値となるように変化させることによ
    り画像の中心の位相が揃うようにさせる請求項59記載
    の画像処理方法。
  61. 【請求項61】 上記第3のステップおよび第4のステ
    ップのうちのいずれか一方で処理された画像データを、
    90°回転させ、 90°回転された画像データに対して上記第3のステッ
    プおよび第4のステップのうちの他方のステップの処理
    を行う請求項59記載の画像処理装置。
  62. 【請求項62】 上記第3のステップおよび第4のステ
    ップのうちのいずれか一方で処理された画像データを、
    90°回転させ、 90°回転された画像データに対して上記第3のステッ
    プおよび第4のステップのうちの他方のステップの処理
    を行う請求項60記載の画像処理装置。
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