JP2001024564A - 周波数ホッピング通信波の受信装置 - Google Patents

周波数ホッピング通信波の受信装置

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JP2001024564A
JP2001024564A JP19694199A JP19694199A JP2001024564A JP 2001024564 A JP2001024564 A JP 2001024564A JP 19694199 A JP19694199 A JP 19694199A JP 19694199 A JP19694199 A JP 19694199A JP 2001024564 A JP2001024564 A JP 2001024564A
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wave
frequency hopping
frequency
antenna
receiving
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Hiroyuki Kakinuma
裕幸 柿沼
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】周波数ホッピング通信波が複数異なる方向から
到来していても、これらを分離して復調できる受信装置
を提供する。また、目的の通信波の送信局が移動して
も、これを他の到来波と分離して復調できる受信装置を
提供する。 【解決手段】不要到来波の到来方向にヌルパターンを形
成できるアンテナ装置1を具備し、このアンテナ装置か
らの受信波を復調する。さらに方向探知装置21を具備
し、目的の通信波の到来方向に感度を維持し、他の不要
到来波の到来方向にヌルパターンを形成するようにアン
テナ装置1を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,周波数ホッピング
通信波の受信装置に関し、特に複数の周波数ホッピング
通信波が存在する場合に所望の周波数ホッピング通信波
を選択的に受信できる新規な受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、従来の一般的な周波数ホッピング
通信波の受信装置を、図4を参照して説明する。図で、
アンテナ素子51と受信機52で取り込まれた受信信号
は、周波数変換器55に送られ、ここで局部発信器54
からの局部発信周波数を用いて中間周波数(IF)信号
に変換される。局部発信器54には制御処理部53から
受信したい周波数を設定する制御信号が送られ、結局、
この制御信号に応じた周波数帯域の周波数ホッピング通
信波が受信されることになる。周波数変換器55からの
IF信号は別の周波数変換器57に送られ、ここで送信
側で用いられた周波数ホッピングパターンを持つ局部発
信信号を用いて送信側のホッピング前の送信信号が復元
される。復元された信号は復調器58へ送られ、復調さ
れる。ホッピングパターン発生器53は送信側で用いら
れた所定の周波数ホッピングパターンを持つ局部発信信
号を発生し、周波数変換器57に供給する。
【0003】図4に示した従来例では、上述したよう
に、受信側において送信側で採用されているホッピング
パターンを発生する必要があるため、受信側で送信側が
用いているホッピングパターンを発生することができな
ければ、送信側から送信されてくるホッピング通信波を
復調することができなかった。
【0004】このような問題を解決する技術として送信
側から送られてくるホッピング通信波のホッピング波を
探知する受信モニタ装置が、特許第2595910号
(特開平8−111654号公報)には示されており、
次に、この技術を、図5を参照して説明する。
【0005】図5において、アンテナ59からの信号は
高速掃引受信機60に送られ、ここで受信周波数を所定
の周波数幅(掃引幅)で高速に繰り返し掃引し、掃引幅
内にある受信波を抽出する。しきい値比較器61は、高
速掃引受信機60で抽出された受信波のうちしきい値設
定器62で設定されたしきい値を超えるものを、ノイズ
以外の受信信号として、ホッピング波の抽出回路63へ
送る。
【0006】抽出回路63では、入力切替器64がしき
い値比較器61を経てくる受信信号をその周波数に応じ
て複数のカウンタ65へ選択的に供給する。複数のカウ
ンタ65は、ホッピング通信波を構成する複数のホッピ
ング波の数に合わせて、かつ、ホッピング波の周波数と
関係付けられて設けられる。入力切替器64は入力され
る受信信号の周波数に応じて特定のカウンタへ信号を送
り、そのカウンタをカウントアップさせる。したがっ
て、高速掃引受信機60が所定掃引幅の掃引を所定回
(少なくとも1回)終えたとき、複数のカウンタ65の
計数値は、その間に検出されたそれぞれの周波数の信号
数(回数)に相当することになる。各カウンタ65の計
数値は出力切替器66を経て目標回数比較回路67に供
給され、ここで、目標回数設定器68で設定された数値
と比較される。ホッピング通信波においては、所定時間
内でのホッピング周波数の遷移回数に関してはあらかじ
め決められており、目標回数比較回路67での比較結果
を基に、受信された各信号がホッピング通信波のホッピ
ング波か、あるいは一般の通信波かどうか判別される。
尚、制御器69は、以上各部の制御を行い、表示部7
0、プロッタ71は比較結果を表示、出力する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図4に示した従来例で
は、前述したように、受信側で送信側が用いているホッ
ピングパターンを発生することができなければ、送信側
から送信されてくるホッピング通信波を復調することが
できないという欠点がある。
【0008】また、図5に示した周波数ホッピング通信
波の受信モニタ装置は、原理的には一般の通信波と周波
数ホッピング通信波を分離して、周波数ホッピング通信
波を抽出できるが、複数の周波数ホッピング通信波が存
在する場合、それらを分離して識別することができなか
った。
【0009】したがって、本発明の目的は、一般の通信
波と周波数ホッピング通信波を分離するとともに、複数
の周波数ホッピング通信波が存在する場合でも、到来方
向が異なれば、これを分離して受信できる周波数ホッピ
ング通信波の受信装置を提供することである。
【0010】本発明の他の目的は、受信しようとしてい
る周波数ホッピング通信波の到来方向及び周波数分布が
未知の場合でも、それらを分離して受信できる周波数ホ
ッピング通信波の受信装置を提供することである。
【0011】更に、本発明の他の目的は、受信すべき周
波数ホッピング通信波を送信する送信局が移動しても、
これを他の到来波と分離して受信できる周波数ホッピン
グ通信波の受信装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、指向性
において感度を維持する方向やヌルパターンの方向を任
意に形成するアンテナ部と、前記アンテナ部からの出力
を受け周波数ホッピング通信波を受信する受信部とを具
備する周波数ホッピング通信波の受信装置が得られる。
この発明においては、希望波の到来方向を感度を維持す
る方向に合致させるとともに、不要波の到来方向にヌル
パターンを形成することにより、複数の周波数ホッピン
グ通信波が存在する場合でも、到来方向が異なれば、こ
れを分離して受信復調できるようになる。
【0013】本発明によれば、受信波の方向を探知する
方向探知器を更に具備し、この方向探知器の探知結果に
基づき、アンテナ部で形成される感度を維持する方向や
ヌルパターンの方向を設定する周波数ホッピング通信波
の受信装置が得られる。この発明によれば、希望波や不
要波の到来方向が未知であっても、希望波と不要波を分
離して希望波の受信復調ができるようになる。
【0014】さらに、本発明によれば、受信部が、アン
テナ部からの出力を受け、所定の周波数帯域を掃引して
この周波数帯域にある受信波を検出する高速掃引受信器
と、アンテナ部からの出力を受け、受信周波数がそれぞ
れ変更できる複数の受信器と、高速掃引受信器の出力を
受け、さきの周波数帯域にある受信波を複数の受信器で
それぞれ受信するように複数の受信器を制御する制御手
段と、複数の受信器の受信出力を受け、選択的に出力す
る切替器と、切替器の出力を受ける復調器とを具備する
ようにし、方向探知器から更に周波数情報を得て、これ
により、高速掃引受信器の受信周波数を制御することに
より、希望周波数ホッピング通信波の周波数が未知であ
っても、希望波の受信復調ができる周波数ホッピング通
信波の受信装置が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明して行く。図1は本発明の第1の実
施の形態のブロック図、図2は図1に示した実施の形態
において形成されるヌルのパターンの1つのシミュレー
ション図、そして、図3は本発明の第2の実施の形態の
ブロック図である。
【0016】図1を参照すると、本発明の第1の実施の
形態は、大きく分け、目的とする通信波の到来方向の感
度を維持するとともに不要な通信波の到来方位に対しヌ
ルパターンを形成することで目的とする通信波のみ出力
すると、受信アンテナ装置1で受信された任意の周波数
ホッピング通信波の復調出力を得る周波数ホッピング波
受信装置6とにより構成される。
【0017】受信アンテナ装置1は、M個のアンテナ素
子2−1〜2−Mを配列したアレイアンテナ2と、それ
ぞれのアンテナ素子と接続されアンテナ素子で受けた受
信波の位相とレベル(減衰量)を制御できるM個のアン
テナモジュール3−1〜3−Mと、M個のアンテナモジ
ュールの出力を合成する合成器と4と、目的とする希望
波や不要波の到来方位から指向性のヌルパターンを形成
するようアンテナモジュール3−1〜3−Mに設定する
ウエイト係数(位相と減衰量)を算出して出力するウエ
イト係数演算装置5とにより構成される。ここで、アン
テナ素子の数Mは、形成したいヌルの数に応じて決めら
れ、一般的に、アンテナ素子の数Mであれば最大(M−
1)方向のヌルが形成できる関係がある。
【0018】つぎに、周波数ホッピング波受信装置6
は、受信アンテナ装置1の合成器4からの信号を受け、
監視したい周波数帯域内を掃引受信する高速掃引受信機
7と、監視帯域内の周波数ホッピング通信に使われる周
波数の全てを同時に受信できる数量の複数の受信機8―
1〜8−Nとを具備し、さらに、それぞれの受信機8に
列なるIF信号への周波数変換するための周波数変換器
9−1〜9−N及び受信信号の入力の有無を判定する信
号検出器11−1〜11−Nと、周波数変換器9へ所定
の局部発振周波数を供給する局部発振器10−1〜10
−Nと、N個の信号検出器11の出力を受け、受信信号
が入力された受信機からの入力を選択して出力する受信
機切替器13と、入力された信号を復調処理して出力す
る復調器14と、これら構成要素動作の同期を取る制御
器12と、及び出力端子15とを具備する。
【0019】以下、本発明を、動作を含め詳細に説明す
る。まず、受信アンテナ装置1においては、アンテナモ
ジュール3において位相並びに減衰量が初期値で、アレ
イアンテナ2の指向性が無指向性となっており、この状
態では、入射される到来信号は、アンテナモジュール3
を介し合成器4において合成され、無指向性空中線の受
信信号に相当する信号として、周波数ホッピング波受信
装置6に出力されることになる。周波数ホッピング通信
波が1波であれば、この状態で正常な受信が可能である
が、周波数ホッピング通信波が複数ある場合、正常な受
信ができないため、本発明では、まず受信アンテナ装置
1により、存在する周波数ホッピング通信波のうち、目
的とするもの以外の通信波の到来方向にたいし、ヌルパ
ターンを形成し、受信アンテナ装置1から出力される信
号が目的とする周波数ホッピング通信波のみとなるよう
にする。
【0020】図1の実施の形態においては、目的の周波
数ホッピング波の到来方位及び不要な周波数ホッピング
波の到来方向が予め解っており、これらの情報を基に、
ヌルパターンを形成する到来方位を制御器12を介して
ウエイト係数演算装置5に設定する。ウエイト係数演算
装置5において、目的の周波数ホッピング波以外の到来
方向にたいし指向性のヌルを形成するよう、Howell App
lebaumの指導原理に従ってウエイト係数を求め、各アレ
イ出力に対しこのウエイト係数に対応する位相量及び減
衰量を空中線モジュール3−1〜3−Mに対し設定す
る。a1〜aMを設定するウエイト係数とすると、ウエイ
ト係数は次式の関係より求めることができる。
【0021】
【数1】
【0022】ウエイト係数演算装置5の実際の構成とし
ては、受信アンテナ装置1のアンテナ素子2の素子数M
に応じて実際に形成できるヌルパターンとその時指定さ
れるウエイト係数を予め求めておき、これををテーブル
の形で記憶するメモリ構成とし、制御器12で希望波の
到来方向や不要波の到来方向を指定することで、これに
対応する位相量及び減衰量がそれぞれのアンテナモジュ
ールに3−1〜3−Mに設定されるようにしてもよい。
所定の位相量及び減衰量が設定されたアンテナモジュー
ル3−1〜3−Mを経ることにより、合成器4によって
合成出力された受信出力は、目的とする希望波の到来方
向の感度を維持し、不要波の到来方向にヌルが形成され
て合成されることになり、合成器4によって合成出力さ
れた受信出力は、不要となる周波数ホッピング波が除去
されたものとなる。したがって、周波数ホッピング受信
装置6からは目的とする信号の復調信号出力を得ること
ができる。また、周波数ホッピング通信波の使用してい
る帯域が広帯域にわたる場合には、所望波方向の到来波
を受信したときのアレイ応答からなるステアリングベク
トルSは周波数により違う数値を取るため、制御部25
より受信状態にある周波数情報をウエイト係数演算装置
5に送り、この情報に応じてステアリングベクトルSを
変更する。ウエイト係数に関しては、O.L.Fores
tが拘束条件を付けたアルゴリズムを提案し(“An
alogorithm for linearly c
onstrained adaptive array
processing” Proc.IEEE、6
0、8、pp.926−935(Aug.1972))、
更に、鷹尾、藤田らは方向拘束付アダプティブアレーを
提案している(“An Adaptive Anten
na Array under Directinal
Constraint” IEEE Trans.
Antenna&Propag. vol.AP−24,
No.5,pp.662−669(Sept.197
6))。
【0023】図2に、5素子アレイを用いて形成したヌ
ルパターンの一例をしめす。横軸は方位(度)、縦軸に
アレイ利得(dB)を取り、目的波の到来方向を200
°、不用波方向を100°及び155°としてシュミレ
ーションにより求めている。したがい、この図に示した
例では、100°及び155°方向から到来する通信波
の信号は、受信アンテナの出力に現れないことになる。
【0024】受信アンテナ装置1で不要が除かれた受信
信号は周波数ホッピング受信装置6に供給されて復調の
ための処理がなされる。まず、受信信号は高速掃引受信
器7に入力され、監視帯域内の掃引受信が一定時間行わ
れ、掃引受信の結果が制御器12に出力される。制御器
12ではその受信結果から、周波数ホッピング通信波の
一つのホッピング周波数(チャンネル周波数あるいはチ
ップ周波数)に滞留する時間が、一般通信波に比べ極端
に短いという特徴を利用して周波数ホッピング波で使用
しているN個の周波数を抽出し、抽出したN個の周波数
に対応するN個の局部発信周波数を、N個の局部発振器
10−1〜10−Nに設定する。次に、受信機8−1〜
8−Nは、受信アンテナ装置1からの信号を同時に取り
込み増幅した後、それぞれ周波数変換器9−1〜9−N
に供給する。局部発振器10−1〜10−Nそれぞれに
設定された局部発振周波数を用いて、周波数変換器9−
1〜9−NにてIF信号に変換された受信信号は信号検
出器11−1〜11−Nにそれぞれ入力される。
【0025】信号検出器11−1〜11−Nでは、入力
信号の有無を判定し制御器12に判定結果を送出すると
ともに、IF信号を受信機切替器13に送出する。制御
器12では信号検出器11−1〜11−Nから送出され
る判定結果及び高速掃引受信器7で得た受信順序を用い
て、信号入力のあった受信系統を1〜Nの中から特定
し、その結果を用いて制御器12が受信機切替器13を
制御し、ホッピング波の遷移に合わせて特定された受信
系の出力を選択出力し、復調器14に出力し、復調信号
出力を得る。
【0026】図1の実施の形態では、不要波及び希望波
の到来方向が既知の場合、それに合わせてヌルを形成す
るように受信アンテナ装置1のアンテナモジュール3−
1〜3−Mを制御すればいいが、目的とする周波数ホッ
ピング通信波の到来方位が未知であったり、周波数ホッ
ピング通信波を送信する送信局が移動している場合、図
1の実施の形態では対応できない。本発明の第2の実施
の形態は、目的とする周波数ホッピング通信波の到来方
位が未知であったり、周波数ホッピング波通信を送信す
る送信局が移動している場合に有効なものである。
【0027】図3に示した本発明の第2の実施の形態
は、図1の構成に加え、方向探知装置21を備えてい
る。方向探知装置21は複数(P)のアンテナ素子22
−1〜22−Pを配列したアレイアンテナ22と、各々
のアンテナ素子に接続されアンテナ素子で受信した信号
を復調して出力する受信器23−1〜23−Pと、受信
され復調されたI、Q受信信号群をデジタル信号に変換
するそれぞれ2組のAD変換器24−1〜24−Pと、
デジタル受信信号群から到来方位、相対電力を計測する
方向探知装置21と、受信器23に必要なローカル信号
を発生する局部発振器26で構成される。ここで、受信
器23は、ローカル信号を受けて受信信号をIF信号に
変換する周波数変換部を内部に含み、ローカル信号周波
数に応じて、受信周波数帯域を設定できるものである。
【0028】まず、制御器12により、抽出すべき周波
数ホッピング波の周波数あるいはこれまでの抽出された
周波数ホッピング波の周波数情報に基づき、周波数ホッ
ピング波の周波数に対応する局部発振周波数を順次局部
発振器26に設定することにより、各アンテナ素子22
−1〜22−P及び受信器23−1〜23−Pを経て、
順次設定される周波数毎に受信波が抽出される。受信器
23−1〜23−PからI/Q分離されて出力される出
力は、最終的にディジタル信号に変換された後、方向探
知処理器25に供給される。方向探知処理器25では入
力された各チャネルの時系列のスナップショットデータ
と、事前測定により得られるアレイアンテナ22のステ
アリングベクトルを用い、MUSIC法やESPRIT
法等のアルゴリズムを用いることで、各周波数における
到来波数及び到来方位を得ることができる。
【0029】ここで、局部発振器26で発振させる局部
発振周波数としては、到来するホッピング波すべての周
波数を探知するだけ発振させる必要は、場合によって
は、必ずしも無い。すなわち、探知される複数の周波数
ホッピング通信波及びこれら周波数ホッピング通信波が
遷移するホッピング周波数(チャンネル周波数あるいは
チップ周波数)が既知で、代表的な遷移ホッピング周波
数を検知することで対応する周波数ホッピング通信波の
存在が決定できるのであれば、この代表的な遷移ホッピ
ング周波数を探知する範囲で局部発振周波数を発振させ
ればよい。
【0030】方向探知処理器25で探知された所定周波
数を持つ周波数ホッピング通信波情報(設定された周波
数に対する到来方向と相対電力)は、周波数ホッピング
波受信装置6の制御器12に送られる。制御器12にお
いては、予め決められた判別基準(例えば、受信レベル
が最大のもの、所定の周波数を持つもの、あるいは、あ
る所定方向範囲にあるもの等)で希望波を決定し、この
希望波と他の除くべき到来波の方向の情報を受信アンテ
ナ装置1のウエイト係数演算器5へ供給するとともに、
周波数ホッピング波受信装置6の局部発振器10へ供給
し、各ホッピング波周波数を受信する局部発振周波数を
設定する。この結果、ウエイト係数演算器5は、希望波
の到来方向に感度を維持するとともに、除くべき到来波
の到来方向にヌルの指向性パターンを形成すべく複数の
アンテナモジュール3に所定の位相と減衰量を設定し、
受信アンテナ装置1は希望の周波数ホッピング通信波を
受信する。周波数ホッピング波受信装置6は、受信アン
テナ装置1で受信された希望の周波数ホッピング通信波
を復調する。この復調動作は第1の実施の形態と同様で
ある。
【0031】図3に示した第2の実施の形態において、
希望波の到来方向を探知して受信復調できることを示し
たが、希望波の送信局が移動している場合であっても、
方向探知処理器25で常時探知し、探知された到来方向
情報をウエイト係数演算装置20に出力してゆくこと
で、識別分離して追跡受信してゆくことができる。。
【0032】アンテナに入射する信号の到来角等の計測
技術としては、MUSIC (Multiple SIgnal Classi
fication )アルゴリズムが知られており、基本を示し
た文献として、R. O. Schmit, 「Multiple Emitter Loc
ation and Signal ParameterEstimation」 IEEE Trans.
Antennas & Propag. AP-34, 3, pp. 276-280(March
1986)や、「FFT−MUSIC法による正三角形アレ
イを用いた準ミリ波帯室内多重波の伝搬遅延時間および
到来方向の同時推定:信学技報 AP95-120,1996」等が
ある。また、ESPRIT(Estimation of Signal Par
ameters viaRotational Invariance Techniques)アル
ゴリズムとしては、「High Resolution 3-D Direction
of Arrival Determination for Urban Mobile Radio」:
IEEE Trans. on AP VOL.45(4),1997や、「2D−Uni
tary ESPRITを用いた多重波の到来方向と伝
搬遅延時間の同時推定:信学技報AP97-78,1997」に記さ
れている。
【0033】MUSIC法を例にとると、到来方位推定
の原理はおよそ次のようなものとなる。アレーアンテナ
からの入力ベクトルX(t) は、アレーアンテナの素子
数をKとすると、次式で表すことができる。
【0034】 X(t)={X1(t) ,X2(t),…, XK(t) } (式2) このX(t)をもちい、K次元の自己相関行列を作成す
る。
【0035】
【数2】
【0036】このSの一般固有値問題を解くと、得られ
る固有値は λ1≧λ2≧…≧λL>λ(L+1)=λ(L+2)=……=λK (式4 ) となり、このときのLが到来波数となる。ここで求めら
れたLと固有ベクトル{eL+1…eK}の関係から、
到来方位θの関数である式5で示される評価関数のピー
クを探すことにより、到来方位{θ1,…,θL}を求
めることができる。
【0037】
【数3】
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の効
果は、到来する周波数ホッピング通信波が複数あって
も、これらを分離して復調できることである。その理由
は、目的とする周波数ホッピング通信波以外の通信波の
到来方位に対し、アレイアンテナによる指向性のヌルパ
ターンを形成することで目的波のみ抽出するからであ
る。
【0039】第2の効果は、目的とする通信波の到来方
向が不明であっても、これを他の通信波と分離して復調
できることである。その理由は方向探知装置を具備する
ことで、目的とする通信波の到来方向を探知し、アレイ
アンテナによる指向性において、この方向の感度を維持
し、他の到来波の到来方位に対してヌルパターンを形成
することで目的波のみ抽出するからである。
【0040】第3の効果は、目的とする通信波の送信局
が移動しても、これからの到来波を他の通信波と分離し
て復調できることである。その理由は方向探知装置を具
備することで、目的とする通信波の到来方向を定常的に
探知し、目的とする通信波の到来方向の感度を維持する
ようにアレイアンテナの指向性を制御し、他の到来波の
到来方位に対してヌルパターンを形成することで目的波
のみ抽出するからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の受信装置のブロ
ック図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態において形成され
るヌルのパターンの1例をシミュレーションにより求め
た図である。
【図3】 本発明における第2の実施の形態の受信装置
のブロック図である。
【図4】 従来の周波数ホッピング通信波の受信装置の
ブロック図である。
【図5】 従来例で、一般の通信波と周波数ホッピング
通信波を分離できる周波数ホッピング通信波の受信モニ
タ装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 受信アンテナ装置 2 アンテナ素子 3 アンテナモジュール 4 合成器 5 ウエイト係数演算装置 6 周波数ホッピング波受信装置 7 高速掃引受信機器 8 受信器 9 周波数変換器 10 局部発振器 11 信号検出器 12 制御器 13 受信機切替器 14 復調器 15 出力端子 21 方向探知装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J021 AA05 AA06 CA06 DB01 DB04 EA04 FA14 FA16 FA17 FA20 FA26 FA31 FA32 GA06 GA08 HA05 HA10 JA03 5J070 AA02 AC13 AD06 AD08 AD13 AH04 AH34 AH36 AH50 AJ05 AJ10 AJ13 AK14 AK33 BB21 BD10 5K022 EE04 EE35 EE36

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指向性において任意の方向のヌルパター
    ンを形成するアンテナ部と、前記アンテナ部からの出力
    を受け周波数ホッピング通信波を受信する受信部とを具
    備する周波数ホッピング通信波の受信装置。
  2. 【請求項2】 指向性において感度を維持する方向と少
    なくとも1方向のヌルパターンを形成するアンテナ部
    と、前記アンテナ部からの出力を受け周波数ホッピング
    通信波を受信する受信部とを具備する周波数ホッピング
    通信波の受信装置。
  3. 【請求項3】 前記受信部が、 前記アンテナ部からの出力を受け、所定の周波数帯域を
    掃引して前記周波数帯域にある受信波を検出する高速掃
    引受信器と、 前記アンテナ部からの出力を受け、受信周波数がそれぞ
    れ変更できる複数の受信器と、 前記高速掃引受信器の出力を受け、前記周波数帯域にあ
    る受信波を前記複数の受信器でそれぞれ受信するように
    前記複数の受信器を制御する制御手段と、 前記複数の受信器の受信出力を受け、選択的に出力する
    切替器と、 前記切替器の出力を受ける復調器と、を具備する請求項
    1あるいは2記載の周波数ホッピング通信波の受信装
    置。
  4. 【請求項4】 前記アンテナ部が、 複数のアンテナ素子と、 それぞれのアンテナ素子に接続され、それぞれのアンテ
    ナ素子からの受信波の位相と減衰量をそれぞれ可変でき
    る複数のアンテナモジュールと、 前記複数のアンテナモジュールの出力を合成する合成器
    と、を具備し、前記位相と減衰量をそれぞれ可変して任
    意の方向のヌルパターンを形成することを特徴とする請
    求項1あるいは2記載の周波数ホッピング通信波の受信
    装置。
  5. 【請求項5】 前記アンテナ部が所定の方向にヌルを形
    成するための前記位相と減衰量をを演算する演算部を具
    備する請求項4記載の周波数ホッピング通信波の受信装
    置。
  6. 【請求項6】 受信波の到来方向を探知する方向探知器
    を更に具備し、この方向探知器の探知結果に基づき、前
    記アンテナ部におけるヌルパターンを形成することを特
    徴とする請求項1至及5の周波数ホッピング通信波の受
    信装置。
  7. 【請求項7】 前記方向探知器が、複数のアンテナ素子
    を含むアレイアンテナと、各々のアンテナ素子に接続さ
    れアンテナ素子で受信した信号を復調して出力する複数
    の第2の受信器と、第2の受信器により受信復調された
    I、Q受信信号群をデジタル信号に変換するA/D変換
    器と、デジタル受信信号群から到来方位を計測する方向
    探知処理部とを具備する請求項6記載の周波数ホッピン
    グ通信波の受信装置。
  8. 【請求項8】 受信波の到来方向と周波数を探知する方
    向探知器を更に具備し、この方向探知器の探知結果の到
    来方向に基づき、前記アンテナ部におけるヌルパターン
    を形成するとともに、この方向探知器の探知結果の周波
    数に基づき前記高速掃引受信器の掃引周波数帯が設定さ
    れることを特徴とする請求項3記載の周波数ホッピング
    通信波の受信装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の受信器がローカル発振信号を
    受けて受信周波数帯域を可変できる機能を持つととも
    に、前記第2の受信器が受信すべき周波数に対応するロ
    ーカル発振信号を発生する局部発振器とを具備する請求
    項7の周波数ホッピング通信波の受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012215444A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Nec Corp 方位測定装置、該方位測定装置に用いられる方位測定方法及び方位測定プログラム
US9435884B2 (en) 2013-08-29 2016-09-06 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Radar system and target detection method

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