JP2001023953A - 半導体基体及びその製造方法 - Google Patents

半導体基体及びその製造方法

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JP2001023953A
JP2001023953A JP11193346A JP19334699A JP2001023953A JP 2001023953 A JP2001023953 A JP 2001023953A JP 11193346 A JP11193346 A JP 11193346A JP 19334699 A JP19334699 A JP 19334699A JP 2001023953 A JP2001023953 A JP 2001023953A
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Japan
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layer
porous layer
porous
semiconductor substrate
substrate
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JP11193346A
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English (en)
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Noritaka Ukiyo
典孝 浮世
Akiyuki Nishida
彰志 西田
Takao Yonehara
隆夫 米原
Kiyobumi Sakaguchi
清文 坂口
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Canon Inc
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体基体上の半導体薄膜を剥離し半導体デバ
イスの基板として利用する際に、短時間に剥離層が形成
できる。又、薄膜を剥離した後の半導体基体の繰り返し
使用が容易になり、これにより生産性が向上する。 【解決手段】半導体基体上の多孔質層内に多孔率の違う
領域が混在する混在層4を形成し、かつ半導体基体上の
多孔質層内に少なくとも1層の機械的強度が低下してい
る空隙層を含む剥離層7を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基体の作成
方法、構造に関し、半導体デバイス、特に太陽電池、光
センサなどを製造するのに利用できる基体を作成する方
法及び構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽電池は機能部分にpn接合を用いて
おり、前記pn接合を形成する材料としては一般的にシ
リコンが使用されている。シリコンの形態としては単結
晶、多結晶、アモルファスがある。大面積化及び低コス
ト化の点からはアモルファスシリコンが有利とされてい
るが、光エネルギーを起電力に変換する効率や安定性の
点においては単結晶シリコンが望ましいため低コストの
単結晶シリコン太陽電池が強く望まれている。
【0003】一方、半導体基体上に多孔質層などの剥離
層を介して半導体薄膜を形成し、その後に半導体基体か
ら半導体薄膜を剥離し薄膜層を半導体デバイスの基板と
して利用する技術が知られており、半導体基板の製造方
法が特開平7−302889号公報に開示されている。
ここでは多孔度の違う複数層多孔質層を形成し、多孔質
層により分離を行っている。
【0004】その後、特開平10−256362号公報
において、半導体基体表面上に多段階陽極化成と高温処
理とによって、複数の柱状体が分散して存在する空洞層
と、前記空洞層上の単結晶半導体層と前記単結晶半導体
層上の多孔質層とを形成する半導体基体の製造方法が開
示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】半導体基体上に多孔質
層を形成した後に半導体薄膜を堆積させ、その後に半導
体基体から半導体薄膜を剥離し、薄膜層を半導体デバイ
スの基板として利用する技術に関して、陽極化成により
多孔質層を形成し、高温処理により多孔質層構造を変化
させ、半導体薄膜を剥離するために剥離層(空洞層及び
柱状体)を形成している。
【0006】その後、構造が変化した多孔質層上に堆積
した薄膜結晶を薄膜層より分離することができる。薄膜
結晶を剥離した後の半導体基体は剥離時の残渣を除去し
た後、再度同様の方法を実施する。
【0007】しかし、特開平10−256362号公報
における従来技術では、剥離層を形成するために、水素
雰囲気中において1120℃もの高温で30分から8時
間の高温処理を行っており、生産性の低下が懸念され
る。その上、半導体薄膜を剥離した後に半導体基体を再
度半導体薄膜の成長用基体として使用するには表面の平
滑化が必要となることがあるが、この際の平滑化を行う
際に選択エッチング等で容易に平滑化できることが望ま
しい。
【0008】従来技術では薄膜を剥離した後の基体を選
択エッチング等の平易な方法で平滑化することは因難で
ある。
【0009】そこで、本発明は前記した従来技術の問題
点を解消するためになされたものである。すなわち、本
発明の目的は、多孔質化された基体を、半薄体薄膜を堆
積する際に前処理として水素ガス雰囲気中などで短時
間、高温処理を施すことで剥離層が形成可能となる半導
体基体及びその製造方法を提供することにある。又、本
発明の別の目的は、薄膜を剥離した後の半導体基体上の
残渣が選択エッチングで容易に除去可能となる半導体基
体及びその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明者らが鋭意努力した結果、以下の発明を完成
させた。
【0011】本発明は、表面から、第一多孔質層と第二
多孔質層と非多孔質半導体層とを少なくともこの順に有
する半導体基体において、該第一多孔質層と第二多孔質
層との間に、該第一多孔質層および第二多孔質層よりも
多孔率が小さい小多孔率領域と、該第一多孔質層および
第二多孔質層よりも多孔率が大きい大多孔率領域とが混
在する混在層を有することを特徴とする半導体基体であ
る。
【0012】本発明は、該大多孔率領域が該混在層内に
おいて0.1〜0.5μm間隔で存在することを特徴と
する半導体基体である。
【0013】本発明は、該大多孔率領域が該混在層内に
おいて該基体側に向かって放射状に穴を有することを特
徴とする半導体基体である。
【0014】本発明は、半導体基板の製造工程が、 i)非多孔質半導体基体を、HF(49%):希釈液=
10:0〜2のHF溶液に浸漬し、該非多孔質半導体基
体に電流を通電せしめて第一多孔質層を形成する工程
と、 ii)該第一多孔質層を形成した後、さらに該第一多孔
質層形成時点の電流と異なる電流を通電せしめて、該第
一多孔質層下に混在層、該混在層下に第二多孔質層を形
成する工程とを含むことを特徴とする半導体基体の製造
方法である。
【0015】本発明は、該溶液において希釈液としてH
2O、エタノール、メタノールおよびIPAからなる群
から選ばれたものを使用することを特徴とする半導体基
体の製造方法である。
【0016】本発明は、該電流を変化させながら通電せ
しめる工程において、通電を停止することなく電流を連
続的に変化させることを特徴とする半導体基体の製造方
法である。
【0017】本発明は、表面から、第一多孔質層と第二
多孔質層と非多孔質半導体層とを少なくともこの順に有
する半導体基体において、該第二多孔質層の多孔率は該
第一多孔質層よりも大きく、該第一多孔質層と該第二多
孔質層との間に空隙層を少なくとも1層有することを特
徴とする半導体基体である。
【0018】本発明は、該空隙層内において大きさが
0.1〜0.5μmである空隙が存在することを特徴と
する半導体基体である。
【0019】本発明は、該空隙層の機械的強度が該第一
多孔質層と該第二多孔質層の機械的強度より小さいこと
を特徴とする半導体基体である。
【0020】本発明は、高温処理により、表面から第一
多孔質層と第二多孔質層と非多孔質半導体層とを少なく
ともこの順に有する半導体基体において、該第二多孔質
層の多孔率は該第一多孔質層よりも大きく、該第一多孔
質層と該第二多孔質層との間に空隙層を少なくとも1層
形成することを特徴とする半導体基体の製造方法であ
る。
【0021】本発明は、半導体基体の製造工程が、 i)非多孔質半導体基体を、HF(49%):希釈液=
10:0〜2のHF溶液に浸漬し、該非多孔質半導体基
体に電流を通電せしめて第一多孔質層を形成する工程
と、 ii)該第一多孔質層を形成した後、さらに該第一多孔
質層形成時点の電流と異なる電流を通電せしめて、該第
一多孔質層下に混在層、該混在層下に第二多孔質層を形
成する工程と、 iii)多孔質化された半導体基体を高温処理すること
で、該第一多孔質層と該第二多孔質層の間にある該混在
層の構造が変化して、空隙の多い空隙層が少なくとも1
層形成され、該第二多孔質層は処理前と概略同じ構造を
維持している工程とを含むことを特徴とする半導体基体
の製造方法である。
【0022】本発明は、該高温処理を水素雰囲気中で1
000℃〜1100℃で行うことを特徴とする半導体基
体の製造方法である。
【0023】
【発明の実施の形態】まず、本発明における混在層を有
する半導体基体及び製造方法を詳述する。図1(a)は
本発明の混在層を有する半導体基体断面の模式図であ
る。図1(a)で示す第一多孔質層2は、基体表面に形
成された多孔率10〜20%の表面多孔質層であり、陽
極化成した後のものである。混在層4は最初に形成され
た陽極化成後の第一多孔質層2に接して基体側にあり、
陽極化成後の第一多孔質層2、陽極化成後の第二多孔質
層5よりも小さい多孔率を有している小多孔率領域22
と、陽極化成後の第一多孔質層2、陽極化成後の第二多
孔質層5よりも大きい多孔率を有している大多孔率領域
21が混在するものであり、混在層4内に大多孔率領域
21が0.1〜0.5μm間隔で分布している。第二多
孔質層5は陽極化成後の多孔質層であり、陽極化成後の
第一多孔質層2よりも多孔率が大きく、30〜80%程
度であり、混在層4から多孔質化されていない基体3内
部に向かって枝状に伸びている、陽極化成後の多孔質層
である。基体3は多孔質化されていない。
【0024】一例として、下記条件1にて形成した基体
の混在層4の断面を高分解能走査型電子顕微鏡にて観察
したところ、厚さは0.5μmであり、大多孔率領域が
0.1〜0.5μm間隔で混在層4内に分布しているこ
とが観察された。
【0025】
【表1】 条件1:多孔質形成時通電電流、時間
【0026】混在層4及び陽極化成後の第二多孔質層5
形成時点に通電する電流を増加させたところ、大多孔率
領域21は前記混在層4内部において基体側に向かって
放射状に形成された穴を有することも高分解能走査型電
子顕微鏡で観察して確認されている。観察結果に係わる
顕微鏡写真の模式図を図5に示す。
【0027】前記の特徴を持つ多孔質構造体は、非多孔
質半導体基体を陽極化成法により処理して形成する。前
記多孔質層を形成する際の溶液は、HF(49%):希
釈液=10:0〜2とする。さらに、多孔率が異なる多
孔質層を形成する際に、陽極化成後の第一多孔質層2を
形成した後に通電電流を一旦停止し、混在層4及び陽極
化成後の第二多孔質層5を形成するために再度、陽極化
成後の第一多孔質層2を形成した電流よりも大きな電流
を通電することでも混在層4は形成可能である。しか
し、停止時間が長くなると混在層4の形成が不十分とな
る場合があるため、陽極化成後の第一多孔質層2を形成
するために通電し、その後、通電を停止することなく連
続的に通電電流を陽極化成後の第一多孔質層2を形成し
た電流よりも大きくすることが望ましい。
【0028】又、前記溶液において希釈液としてH
2O、エタノール、メタノールおよびIPAからなる群
から選ばれたものを使用する。陽極化成中の反応により
基体表面に発生する気泡を効率よく除去するためにはエ
タノール、メタノール、IPAなどが望ましいが、H2
Oを使用しても前記の特徴を持つ多孔質構造体を形成で
きる。
【0029】次に、空隙層を有する半導体基体及び製造
方法を詳述する。まず、非多孔質半導体基体を、HF
(49%):希釈液=10:0〜2のHF溶液に浸漬
し、前記非多孔質半導体基体に電流を通電させ、陽極化
成後の第一多孔質層2を形成する。さらに前記陽極化成
後の第一多孔質層2形成時点の電流を変化して通電せし
めて、前記陽極化成後の第一多孔質層2下に前記混在
層、及び前記混在層下に陽極化成後の第二多孔質層5を
形成する。その後、多孔質化された半導体基体を高温処
理することで、前記陽極化成後の第一多孔質層2と前記
陽極化成後の第二多孔質層5との間にある前記混在層4
の構造が変化し、空隙の多い空隙層が少なくとも1層形
成され、前記高温処理後の第二多孔質層10は処理前と
概略同じ構造を維持している半導体基体を構成する。
【0030】図1は本発明の半導体基体の断面図であ
る。図1(b)は、高温処理後の第一多孔質層6と高温
処理後の第二多孔質層10との間に空隙層が2層形成さ
れている半導体基体の断面を示す模式図である。空隙層
それぞれの形成箇所により、第一空隙層8、第二空隙層
20と記述する。
【0031】図1(b)において、第一多孔質層6は高
温処理後の多孔質層である。表面にある陽極化成後の第
一多孔質層2は、陽極化成後に多孔率10〜20%を有
するが、高温処理により大幅な構造変化が起こり、球状
の空洞を持つようになる。又、混在層4が構造変化し、
球状の空洞を内包する半導体層9内に空隙が繰り返し形
成され、第一空隙層8、第二空隙層20が形成される。
球状の空洞を内包する半導体層9は、高温処理後の第一
多孔質層6と同様、高温処理により大幅な構造変化が起
こり、多孔質が変化した球状の空洞を内包している。球
状の空洞を内包する半導体層9内部において、第一空隙
層8が高温処理後の第一多孔質層6側に形成されてい
る。一方、球状の空洞を内包する半導体層9内部におい
て、第二空隙層20が高温処理後の第二多孔質層10側
に形成されている。
【0032】前記第二多孔質層10は陽極化成後の第二
多孔質層5の領域が構造変化して形成された多孔質層で
あり、多孔質構造をほぼ維持している高温処理後の多孔
質層である。前記第二多孔質層10は高温処理後の第一
多孔質層6と異なり、陽極化成後の第二多孔質層5より
も孔径が大きくなっているものの、陽極化成後の第二多
孔質層5の構造に概略同じである。基体3は多孔質化さ
れていない。
【0033】一例として、図6は、前記条件1にて形成
した基体を、約20分かけて室温から1050℃まで昇
温し水素雰囲気中にて10分間高温処理を行った場合の
基体の断面の顕微鏡写真を示す図面である。
【0034】図6での観察結果から、前記第一空隙層8
における空隙の大きさは0.1〜0.5μmであった。
【0035】このように陽極化成において形成した半導
体基体に半導体薄膜を堆積する際に前処理として水素ガ
ス雰囲気中などで高温処理を施せば、混在層4に構造変
化が起こる。
【0036】この構造体を得るには、高温処理装置に十
分な熱対策が必要となる1100℃以上ではなく、処理
温度が1000℃〜1100℃にて可能であり、処理時
間は1分間〜10分間で十分である。
【0037】又、第一空隙層8、第二空隙層20、球状
の空洞を内包する半導体層9は、混在層4が高温処理に
より大幅な構造変化を起こして形成されたものである。
しかし、混在層4の状態を変化させることにより、第一
空隙層8、第二空隙層20の空隙の状態を変化させるこ
とができる。
【0038】その他の例として、先の一例とは混在層4
の状態が異なり、第一空隙層8のみが形成され、第二空
隙層20がほとんど形成されない場合を示す。下記条件
2にて形成した基体を、約20分かけて、室温から10
50℃まで昇温し、水素雰囲気中にて10分間高温処理
を行った場合に基体が有する断面構造の模式図を図1
(c)に示す。
【0039】
【表2】 条件2:多孔質形成時通電電流、時間
【0040】多孔率10〜20%を有する陽極化成後の
第一多孔質層2は、高温処理により大幅な構造変化が起
こり、第一多孔質層6となる。図1(c)において、第
一多孔質層6は多孔質が変化し、球状の空洞が形成され
る。又、混在層4は、第一多孔質層6と同様に高温処理
により大幅な構造変化が起こり、多孔質層が変化した球
状の空洞を内包する半導体層9内部に第一空隙層8が存
在する構造体に変化する。第一空隙層8では高温処理後
の第一多孔質層6側に空隙が繰り返し形成されている。
第二多孔質層10は陽極化成後の第二多孔質層5の領域
が構造変化して形成された多孔質層であり、多孔質構造
をほぼ維持している高温処理後の多孔質層である。高温
処理後の第二多孔質層10は高温処理後の第一多孔質層
6と異なり、陽極化成後の第二多孔質層5よりも孔径が
大きくなっているものの、陽極化成後の第二多孔質層5
の構造に概略同じである。基体3は多孔質化されていな
い。
【0041】前述したように、混在層4の状態が変って
いるために、高温処理により変化した第一空隙層8のみ
が形成され、第二空隙層20はほとんど形成されていな
い。混在層4の形成条件である陽極化成での電流を変化
させることで、第一空隙層8、第二空隙層20の状態を
制御することが可能である。
【0042】本発明による半導体基体を高温処理した場
合は、第一空隙層8、及び第二空隙層20が形成される
ことから、陽極化成後の第一多孔質層2、陽極化成後の
第二多孔質層5及び高温処理後の第一多孔質層6、高温
処理後の第二多孔質層10よりも機械的強度が低い。さ
らに混在層4の段階よりも第一空隙層8、第二空隙層2
0の部分で機械的強度が低下する。そのため、所望の強
度になるように第一空隙層8、第二空隙層20を形成し
ておいて、高温処理後の第一多孔質層6表面に所要の結
晶膜を形成しておけば、構造が変化した多孔質上に堆積
した結晶を空隙層より容易に分離することができる。
【0043】又、従来技術にて開示されている30分間
〜8時間の高温処理時間が1分間〜10分間と短縮でき
る。前記多孔質層を形成する際の溶液は、HF(49
%):希釈液=10:0〜2とする。
【0044】さらに、半導体薄膜を剥離した後に半導体
基体を再度半導体薄膜の成長用基体として使用するには
表面の平滑化が必要となることがあるが、この際の平滑
化を行う際に選択エッチング等で容易に平滑化できるこ
とが望ましい。多孔質層はその内部に多量の空隙が形成
されているため、単位面積当たりの表面積が飛躍的に増
大する。そのため、化学エッチング速度は通常の非多孔
質単結晶層のエッチング速度に比べて著しく速いことが
知られている。本発明の高温処理後の第二多孔質層10
は高温処理後の第一多孔質層6と異なり、陽極化成後の
第二多孔質層5よりも孔径が大きくなっているものの、
陽極化成後の多孔質層の構造に概略同じであるため、多
孔質層または基体をエッチングする液で選択的にエッチ
ング可能である。
【0045】以上の様に、本発明の、半導体基体表面よ
り陽極化成後の第一多孔質層2と、陽極化成後の第二多
孔質層5とを有し、前記陽極化成後の第一多孔質層2と
陽極化成後の第二多孔質層5との間に、前記陽極化成後
の第一多孔質層2および前記陽極化成後の第二多孔質層
5よりも多孔率が小さい小多孔率領域22および前記陽
極化成後の第一多孔質層2および前記陽極化成後の第二
多孔質層5よりも多孔率が大きい大多孔率領域21とが
混在する混在層4を有する半導体基体では、高温処理を
短時間行うことで、混在層4に構造変化が起こり、空隙
層を含む剥離層7が形成される。これは混在層4を持つ
基体において達成されるものであり、さらに、前記高温
処理後の第二多孔質層10は処理前と概略同じ構造を維
持している半導体基体であるため、選択エッチングが可
能となる。剥離容易性と薄膜剥離後の平滑化の容易性を
両立させる半導体基体は、陽極化成及び短時間の高温処
理で形成可能である。
【0046】又、例示した多孔質形成時の通電電流、時
間は一例であり、混在層4、空隙層を含む剥離層7(第
一空隙層8、球状の空洞を内包する半導体層9、第二空
隙層20)を所望な状態に形成する条件であればよい。
【0047】本発明において、前記半導体及び基体の材
料は、Si、GaAsなどの一般の半導体を含み、単結
晶、多結晶を問わない。
【0048】
【実施例】以下、本発明について実施例を挙げて具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定され
るものではない。
【0049】実施例1 陽極化成により多孔質構造が形成された基板の多孔質層
表面に、熱CVD装置を用いて薄膜を堆積後、集電電極
(グリッド電極)を形成し、堆積した半導体薄膜を剥離
し太陽電池を製造した。
【0050】図2(a)に示すように、単結晶Si基板
1を用意した。この単結晶Si基板1はP型の比抵抗
0.01〜0.02Ω・cmであり、陽極化成装置内に
HF(49%):H2O=10:0の溶液を注入し、単
結晶Si基板1をセットした。
【0051】本発明の多孔質構造体を形成するために、
電流を例えば、10mA/cm2の電流密度で10分間
程度通電させた。これにより図2(b)のように、多孔
率が小さい表面多孔質層として陽極化成後の第一多孔質
層2を形成した。その後に通電を停止することなく急激
に電流密度を変化させた。変化させた電流密度は例えば
25mA/cm2であり、2分間程度通電させた。これ
により本発明の小多孔率領域22と大多孔率領域21が
混在する混在層4、陽極化成後の第二多孔質層5が形成
された(図2(c))。混在層4は最初に形成した陽極
化成後の第一多孔質層2に接して基板側にあり、陽極化
成後の第一多孔質層2、陽極化成後の第二多孔質層5よ
りも小さい多孔率を有している小多孔率領域22と、陽
極化成後の第一多孔質層2、陽極化成後の第二多孔質層
5よりも大きい多孔率を有している大多孔率領域21が
混在していた。
【0052】第二多孔質層5は陽極化成後の多孔質層で
あり、陽極化成後の第一多孔質層2よりも多孔率が大き
く、30〜80%程度であり、混在層4から多孔質化さ
れていない基板19内部に向かって枝状に伸びていた。
【0053】図2(c)で示す多孔質構造体を熱CVD
装置内に導入し、まず約20分かけて室温より1000
℃まで昇温し、水素ガス雰囲気中で10分間高温処理を
施した。図2(c)の混在層4が第一空隙層8と球状の
空洞を内包する半導体層9に変化した。この第一空隙層
8が形成されて、機械的強度が小さくなった。
【0054】図2(d)において、第二多孔質層10は
陽極化成後の第二多孔質層5の領域が構造変化して形成
された多孔質層であり、多孔質構造を維持している高温
処理後の多孔質層であった。第二多孔質層10は高温処
理後の第一多孔質層6と異なり、陽極化成後の第二多孔
質層5よりも孔径が約2倍程度に広がるのみであり、陽
極化成後の多孔質構造をほぼ維持していた。
【0055】水素ガスによる高温処理に引き続き、水素
及びSiH2C12ガス中で、1050℃×30分で、P
-層11を約30μm堆積した(図2(e))。その
後、ドーパントガスをPH3に変更して、引き続きPが
ドープされたn+層12を形成した(図2(f))。
【0056】n+層12上に集電用のグリッド電極13
をスパッタリングで形成し、パターニングを行った(図
2(g))。
【0057】透光性接着材14を塗布した透光性支持部
材15をグリッド電極13及びn+層12に接着し、空
隙層を含む剥離層7に引っ張り、圧縮、せん断等の外力
を加えると、容易に破断し分離可能であった(図2
(h))。分離した状態を図2(i)に示す。
【0058】残存している高温処理後の第一多孔質層6
を除去しP-層11に、または残したままで高温処理後
の第一多孔質層6に、導電性ぺースト16、支持部材1
7を接着し、裏面側の集電電極(グリッド電極)を形成
し、太陽電池を得ることができた(図2(j))。
【0059】又、図2(i)にて示される薄膜剥離後の
基板18は陽極化成後の多孔質構造をほぼ維持している
高温処理後の第二多孔質層10を含むため、多孔質層の
エッチング液により選択的にエッチングされて容易に平
滑化がなされた。
【0060】エッチャントとしては、例えば、水酸化ナ
トリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、フッ酸−硝酸
−酢酸混合液等のエッチャントが挙げられる。
【0061】実施例2 陽極化成により多孔質構造が形成された基板の多孔質層
表面に、液相成長装置により半導体膜を堆積後、半導体
薄膜を剥離、集電電極(グリッド電極)を形成し太陽電
池を製造した。
【0062】図3は、断面図を用いて、単結晶太陽電池
の製造工程を表す工程図である。
【0063】図3(a)に示すように単結晶Si基板1
を用意した。この単結晶Si基板1はP型の比抵抗0.
01〜0.02Ω・cmであり、陽極化成装置内にHF
(49%):H2O=10:1の溶液を注入し、単結晶
Si基板1をセットした。
【0064】本発明の多孔質構造を形成するために、電
流を例えば、8mA/cm2の電流密度で10分間程度
通電させた。これにより図3(b)のように、多孔率が
小さい表面多孔質層として陽極化成後の第一多孔質層2
を形成した。その後に通電を停止することなく急激に電
流密度を変化させた。変化させる電流密度は例えば20
mA/cm2であり、5分間程度通電させた。
【0065】図3(c)のように、陽極化成後の第一多
孔質層2、混在層4、陽極化成後の第二多孔質層5を単
結晶Si基板1上に形成した。次に液相成長法により、
エピタキシャル成長を行い半導体膜を成長させた。まず
図3(c)で示す基板を液相成長装置内に導入し、水素
雰囲気中にて1100℃に昇温した後で1分間高温処理
を施した。すると、図3(d)に示す様に、混在層4で
空隙層(第一空隙層8、第二空隙層20)を含む剥離層
7が形成され、脆弱化した多孔質構造体に変化した。
【0066】また、水素雰囲気での高温処理後にSiH
4(シラン)ガスを流し、高温処理後の第一多孔質層6
の表面特性をさらに成長に適するようにしておいてもよ
い。次に溶媒としてInを用い、エピタキシャル成長前
にあらかじめ原料になるSi及びP+となる必要量のド
ーパントを溶かし込み、960℃で一定時間保持し飽和
状態を形成した。
【0067】その後、基板及び溶媒を徐冷し或程度の過
飽和状態となったところで、図3(d)に示す基板表面
に溶媒を接触させ溶媒の温度を徐々に下げた。すると、
高温処理後の第一多孔質層6上にP+Si層45が成長
した。
【0068】成長条件は溶媒温度950℃→940℃、
徐冷速度1℃/minであった((図3(e))。成長
時間は約10分間であり、これにより約10μmのP+
Si層45が成長した。その後、P+Siが含まれた溶
媒をP-Si成長用の溶媒に変えて、前記と同様にし
て、溶かし込み用の基板をP-Siに変えて溶媒内に溶
かし込み、単結晶P-Si層46を液相成長法で成長さ
せた。浸漬時間は約30分間であり、約30μmのP-
Si層46が成長した((図3(e))。
【0069】さらに、P-Siが含まれた溶媒をN+Si
成長用の溶媒に変えた後、前記同様にして溶かし込み用
の基板をN+Siに変えて溶媒内に溶かし込んだ。単結
晶のN+Si層47を液相成長法で形成し、膜厚を0.
2〜0.3μmにした(図3(f))。以上の様に単結
晶P+Si層45、P-Si層46、N+Si層47を形
成したのち、液相成長装置より基板を取り出した。
【0070】この時点で空隙層を含む剥離層7で太陽電
池となる薄膜層とSi基板を分離した。多孔質内第一空
隙層8は、Si基板や液相成長させたSi層はもとより
他の部分の多孔質Si層に比べて、その内部に大量の空
隙が形成されているため、引っ張り、圧縮、せん断等の
機械的強度が弱い、又体積の割に表面積が飛躍的に増大
しており、化学エッチング速度は、多孔質化していない
単結晶Siに比べて著しく速かった。これにより、N+
Si層47にテープを貼り付けて機械的に分離したりエ
ッチング液に浸漬することにより、空隙層を含む剥離層
7から薄膜層が分離できた。
【0071】テープを接着して剥離する際には紫外線に
より接着力が低下する粘着テープや熱をかけると接着力
が低下するテープを使用し、剥離用のテープは後に除去
した(図3(g))。
【0072】分離後、高温処理後の第一多孔質層6の下
面にSUS等の導電性基板48を、導電性接着材49に
て貼り付けた(図3(h))。さらにN+Si層47の
表面に図3(i)のようにグリッド電極13を印刷等の
方法で形成した後、さらに反射防止層50をグリッド電
極13及びN+Si層47の表面に形成し、太陽電池の
ユニットセルを完成した(図3(j))。
【0073】実施例3実施例2と異なる陽極化成の条件
で形成した多孔質基板の多孔質層表面に、CVD装置に
より半導体膜を堆積後、別の半導体基板を張り合わせ、
薄膜を剥離して半導体基板に薄膜を転写しSOI基板を
製造した。
【0074】実施例2と同様に図4(a)で示す様に単
結晶Si基板1を用意し、陽極化成装置内にHF(49
%):C25OH=5:1の溶液を注入し、単結晶Si
基板1をセットし、陽極化成を行った(図4(b))。
【0075】本発明の多孔質構造体を形成するために、
電流を例えば、5mA/cm2の電流密度で10分間程
度通電させた後、通電を終了した。その後引き続き、電
流密度は例えば15mA/cm2であり、100秒間通
電させた。これにより図4(c)に示される本発明の多
孔質構造体が形成された。
【0076】この多孔質構造体も実施例1と同様に10
50℃の水素ガス雰囲気中で5分間の高温処理を施せ
ば、図4(d)に示す様に混在層4が空隙層を含む剥離
層7に変化し、脆弱化した多孔質構造体に変化した。構
造体の模式図を図1(b)で示す。
【0077】水素ガスによる高温処理後に引き続き、C
VD法によりソースガスSiH4、キャリアガスH2、温
度850℃、圧力1×l0-2Torr、成長速度3.3
nm/secの条件で単結晶Si層25を0.3μmだ
けエピタキシャル成長させた(図4(e))。
【0078】さらに、図4(f)に示す様にこのエピタ
キシャルSi層表面に熱酸化により100nmのSiO
2層26を形成した。前記SiO2層表面と別に用意した
500nmのSiO2層を形成したSi基板27の表面
とを重ね合わせ、接触させた後、700℃×2時間の熱
処理をし、張り合わせを行った(図4(g))。その
後、張り合わせたウエハーの面に対して垂直方向に十分
な引っ張り力を加えたところ、空隙層を含む剥離層7に
おいてウエハーは二分割された(図4(h))。これに
より薄膜半導体層は500nmのSiO2層を形成した
Si基板27側に移動した(図4(i))。その後、高
温処理後の第一多孔質層6をエッチングにより除去し、
Si酸化膜上に単結晶Si層が形成できた(図4
(j))。
【0079】薄膜剥離後の基板18は多孔質層(Si
層)を選択的に除去した。通常のエッチング液、または
多孔質層(Si層)の選択エッチング液である弗酸、ま
たは弗酸にアルコール及び過酸化水素水の少なくともど
ちらか一方を加えた混合液により、高温処理後の第二多
孔質層10を無電解化学エッチングして多孔質化されて
いない基板19のみを残した。HF(49%):過酸化
水素水=1:1のエッチング液に浸漬し、1時間エッチ
ングを行ったところ、高温処理後の第二多孔質層10が
除去され、多孔質化されていない基板19が得られた
(図4(k))。
【0080】
【発明の効果】半導体基体上に多孔質層を形成した後に
半導体薄膜を堆積させ、その後に半導体基体から半導体
薄膜を剥離し、薄膜層を半導体デバイスの基体として利
用する際に、水素雰囲気中において高温処理時間の短縮
が図られ、生産性が向上した。その上、半導体薄膜を剥
離した後に半導体基体を再度半導体薄膜の成長用基体と
して使用するには表面の平滑化が必要となることがあ
る。しかし、薄膜を剥離した後の半導体基体上の残渣は
多孔質構造を残しているため、選択エッチングが容易と
なった。その上、多孔質構造体は、陽極化成による多孔
質層形成時には剥離層の強度が強く、半導体薄膜を堆積
させた後に剥離層の強度が弱くなり、堆積した基体を薄
膜層より容易に分離できた。これより、高温処理前の陽
極化成中もしくは後に剥離することがなくなり、薄膜堆
積後の剥離工程において歩留まりよく安定して剥離する
ことが可能となった。又、剥離した半導体薄膜へのダメ
ージも軽減していた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構造を有する構造体を説明するための
断面図である。
【図2】本発明の構造を有する太陽電池を製造する方法
を示す工程図である。
【図3】本発明の他の構造を有する太陽電池を製造する
方法を示す工程図である。
【図4】本発明の構造を有するSOI基板を製造する方
法を示す工程図である。
【図5】本発明の構造を有する構造体の顕微鏡写真の模
式図である。
【図6】本発明による基体を加熱処理した後の要部の顕
微鏡写真を示す図面である。
【符号の説明】
1:単結晶Si基板 2:陽極化成後の第一多孔質層 3:多孔質化されていない基体 4:混在層 5:陽極化成後の第二多孔質層 6:高温処理後の第一多孔質層 7:空隙層を含む剥離層 8:第一空隙層 9:球状の空洞を内包する半導体層 10:高温処理後の第二多孔質層 11:P-層 12:N+層 13:グリッド電極(集電電極) 14:透光性接着材 15:透光性支持部材 16:導電性ペースト 17:支持部材 18:薄膜剥離後の基板 19:多孔質化されていない基板 20:第二空隙層 21:大多孔率領域 22:小多孔率領域 25:単結晶Si層 26:SiO2層 27:500nmのSiO2層を形成したSi基板 45:単結晶P+Si層 46:単結晶P-Si層 47:単結晶のN+Si層 48:導電性基板 49:導電性接着材 50:反射防止層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米原 隆夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 坂口 清文 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5F043 AA09 AA40 BB30 DD01 DD30 GG10 5F051 AA01 AA02 GA04 GA06 GA11 GA14

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面から、第一多孔質層と第二多孔質層と
    非多孔質半導体層とを少なくともこの順に有する半導体
    基体において、該第一多孔質層と第二多孔質層との間
    に、該第一多孔質層および第二多孔質層よりも多孔率が
    小さい小多孔率領域と、該第一多孔質層および第二多孔
    質層よりも多孔率が大きい大多孔率領域とが混在する混
    在層を有することを特徴とする半導体基体。
  2. 【請求項2】該大多孔率領域が該混在層内において0.
    1〜0.5μm間隔で存在することを特徴とする請求項
    1に記載の半導体基体。
  3. 【請求項3】該大多孔率領域が該混在層内において該基
    体側に向かって放射状に穴を有することを特徴とする請
    求項1乃至2のいずれかに記載の半導体基体。
  4. 【請求項4】半導体基体の製造工程が、 i)非多孔質半導体基体を、HF(49%):希釈液=
    10:0〜2のHF溶液に浸漬し、該非多孔質半導体基
    体に電流を通電せしめて第一多孔質層を形成する工程
    と、 ii)該第一多孔質層を形成した後、該第一多孔質層形
    成時点の電流と異なる電流を通電せしめて、該第一多孔
    質層下に混在層、該混在層下に第二多孔質層を形成する
    工程とを含むことを特徴とする半導体基体の製造方法。
  5. 【請求項5】該溶液において希釈液としてH2O、エタ
    ノール、メタノールおよびIPAからなる群から選ばれ
    たいずれかを使用することを特徴とする請求項4に記載
    の半導体基体の製造方法。
  6. 【請求項6】該電流を変化させつつ通電せしめる工程に
    おいて、通電を停止することなく通電電流を連続的に変
    化させることを特徴とする請求項4乃至5のいずれかに
    記載の半導体基体の製造方法。
  7. 【請求項7】表面から、第一多孔質層と第二多孔質層と
    非多孔質半導体層とを少なくともこの順に有する半導体
    基体において、該第二多孔質層の多孔率は該第一多孔質
    層よりも大きく、該第一多孔質層と該第二多孔質層との
    間に空隙層を少なくとも1層有することを特徴とする半
    導体基体。
  8. 【請求項8】該空隙層内において大きさが0.1〜0.
    5μmである空隙が存在することを特徴とする請求項7
    に記載の半導体基体。
  9. 【請求項9】該空隙層の機械的強度が該第一多孔質層と
    該第二多孔質層の機械的強度より小さいことを特徴とす
    る詩求項7乃至8のいずれかに記載の半導体基体。
  10. 【請求項10】高温処理により、表面から第一多孔質層
    と第二多孔質層と非多孔質半導体層とを少なくともこの
    順に有する半導体基体において、該第二多孔質層の多孔
    率は該第一多孔質層よりも大きく、該第一多孔質層と該
    第二多孔質層との間に空隙層を少なくとも1層形成する
    ことを特徴とする半導体基体の製造方法。
  11. 【請求項11】半導体基体の製造工程が、 i)非多孔質半導体基体を、HF(49%):希釈液=
    10:0〜2のHF溶液に浸漬し、該非多孔質半導体基
    体に電流を通電せしめて第一多孔質層を形成する工程
    と、 ii)該第一多孔質層を形成した後、該第一多孔質層形
    成時点の電流と異なる電流を通電せしめて、該第一多孔
    質層下に混在層、該混在層下に第二多孔質層を形成する
    工程と、 iii)多孔質化された半導体基体を高温処理すること
    で、該第一多孔質層と該第二多孔質層の間にある該混在
    層の構造が変化して、空隙の多い空隙層が少なくとも1
    層形成され、該第二多孔質層は処理前と概略同じ構造を
    維持している工程とを含むことを特徴とする半導体基体
    の製造方法。
  12. 【請求項12】該高温処理を水素雰囲気中にて1000
    ℃〜1100℃で行うことを特徴とする請求項10乃至
    11のいずれかに記載の半導体基体の製造方法。
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