JP2001023878A - マスクならびに露光装置および電子ビーム寸法ドリフト補正方法 - Google Patents

マスクならびに露光装置および電子ビーム寸法ドリフト補正方法

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JP2001023878A
JP2001023878A JP19186499A JP19186499A JP2001023878A JP 2001023878 A JP2001023878 A JP 2001023878A JP 19186499 A JP19186499 A JP 19186499A JP 19186499 A JP19186499 A JP 19186499A JP 2001023878 A JP2001023878 A JP 2001023878A
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shaping
mask
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、可変成形電子ビーム描画方式の成
形ビームの寸法ドリフト補正をスループットを低下させ
ることなく実行できるマスクならびに露光装置および電
子ビーム寸法ドリフト補正方法を得ることを課題とす
る。 【解決手段】 第2開口3A上に設けられた電子ビーム
寸法ドリフト補正用の開口部13Bと、当該電子ビーム
寸法ドリフト補正用の開口部13Bの下方に設置された
電子検出器5を備え、パターン描画中に当該電子ビーム
寸法ドリフト補正用の開口部13Bを通過する電子ビー
ムの量を電子検出器5でリアルタイムに検出し、当該電
子検出器5で検出した電流量の変化に応じて上部の偏向
器4A(第1偏向器)に偏向量にかかるフィードバック
を行うことによって、露光時にリアルタイムで電子ビー
ム寸法のドリフトの補正を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、MPU(超小型
演算処理装置)やRAM(随時書き込み読み出しメモ
リ)に代表される半導体等の製造プロセスで用いられる
微細パターンの転写技術に係り、特に可変成形電子ビー
ム描画方式の成形ビームの寸法ドリフト補正をスループ
ットを低下させることなく実行できるマスクならびに露
光装置および電子ビーム寸法ドリフト補正方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】MPU(超小型演算処理装置)やRAM
(随時書き込み読み出しメモリ)に代表される半導体等
の製造プロセスで用いられる微細パターンの転写技術の
1つとして、可変成形を用いた電子ビームのパターン形
成方法が知られている。このような可変成形を用いた電
子ビームのパターン形成方法は、電子ビームの照射エリ
アを規定する上段の第1開口と、当該第1開口を通過し
た電子ビームをさらに所望のサイズに成形する下段の第
2開口の2つを組み合わせて描画する技術である。しか
しながら、描画中に電子ビームによるチャージアップに
よって、時間とともに微妙に電子ビーム寸法が変動する
問題がある。そのため、連続描画のストライプ区切り
毎、または一定時間毎に電子ビーム寸法を補正する必要
がある。
【0003】図5を参照して従来の寸法ドリフト補正方
法を説明する。図5は通常の電子ビームドリフト補正を
説明するための装置概略図である。図5において、41
は電子源、41Aは電子ビーム、41B,41Cは成形
ビーム、42は電子源41からの電子ビーム41Aを成
形する第1開口42Aを有する上段マスク、42Aは第
1開口、43はさらに所望の電子ビームサイズに成形す
る第2開口43Aを有する下段マスク、43Aは第2開
口、44Aは第1開口42Aを通過した電子ビームを振
るための偏向器、44Bは第2開口43Aを通過した電
子ビームを振るための偏向器、45はターゲットパター
ン48から出た反射電子を検出する電子検出器、46は
ウェハーステージ47上に載置されたウェハー、47は
ウェハーステージ、48はターゲットパターン、49B
は電子ビーム直下の位置を示している。図5を参照する
と、従来の寸法ドリフト補正方法では、まず最初の電子
ビーム寸法校正を実行し、第1開口42Aを通過した成
形ビーム41Bを第2開口43Aの所定の位置に照射し
て一定の寸法の成形ビーム41Cを形成し、次いで、偏
向器44Bで1方向に偏向しながらターゲットパターン
48を照射し、このときのターゲットパターン48を通
過した反射電子を電子検出器45で検出するとともに、
当該検出結果に基づいて偏向器44Aを通して成形ビー
ム41Cの電子ビーム寸法を校正する。次の電子ビーム
寸法校正では、ウェハー46を数mm幅で連続に描画し
た後(1ストライプ描画の実行後)に、再び成形ビーム
41C直下の位置49Bにターゲットパターン48が来
るようにウェハーステージ47を移動し、最初の電子ビ
ーム寸法校正と同様の電子ビーム寸法校正を実行する。
このように1ストライプ描画する度に1回の電子ビーム
寸法校正を実行していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術の寸法ドリフト補正方法は、1ストライプ描画する度
に1回の電子ビーム寸法校正を実行するので、スループ
ットの面で不利になるという第1の問題点があり、さら
に寸法ドリフトが大きな場合にストライプの書き終わり
で電子ビーム寸法のズレが大きくなるという第2の問題
点があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、可変成形電子ビーム描画方式の
成形ビームの寸法ドリフト補正をスループットを低下さ
せることなく実行できるマスクならびに露光装置および
電子ビーム寸法ドリフト補正方法を得ることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明にかかるマスクは、可変成形電子ビーム描画方式
の成形ビームの寸法ドリフト補正をスループットを低下
させることなく実行できるマスクであって、上段マスク
を通過した第1の成形ビームをさらに所望の電子ビーム
サイズに成形して第2の成形ビームを生成する可変成形
用の開口である第2開口と、当該上段マスクを通過した
当該第1の成形ビームによって前記可変成形用の開口で
ある第2開口と同時に照明される電子ビームドリフト検
出用の開口である第3開口を有し、当該電子ビームドリ
フト検出用の開口である第3開口を当該可変成形用の開
口である第2開口と別個に設けた構成を有している。
【0007】また請求項2記載の発明にかかるマスク
は、可変成形電子ビーム描画方式の成形ビームの寸法ド
リフト補正をスループットを低下させることなく実行で
きるマスクであって、上段マスクを通過した第1の成形
ビームをさらに所望の電子ビームサイズに成形して第2
の成形ビームを生成する可変成形用の開口である第2開
口と、当該上段マスクを通過した当該第1の成形ビーム
によって前記可変成形用の開口である第2開口と同時に
照明されるX方向用の電子ビームドリフト検出用の開口
である第3開口と、当該上段マスクを通過した当該第1
の成形ビームによって前記可変成形用の開口である第2
開口と同時に照明されるY方向用の電子ビームドリフト
検出用の開口である第3開口を有し、当該電子ビームド
リフト検出用の開口である第3開口を当該可変成形用の
開口である第2開口と別個に設けた構成を有している。
【0008】また請求項3記載の発明にかかるマスク
は、可変成形電子ビーム描画方式の成形ビームの寸法ド
リフト補正をスループットを低下させることなく実行で
きるマスクであって、上段マスクを通過した第1の成形
ビームをさらに所望の電子ビームサイズに成形して第2
の成形ビームを生成する可変成形用の開口である第2開
口と、当該上段マスクを通過した当該第1の成形ビーム
によって前記可変成形用の開口である第2開口と同時に
照明される微細パターン幅の電子ビームドリフト検出用
の開口である第3開口と、当該上段マスクを通過した当
該第1の成形ビームによって前記可変成形用の開口であ
る第2開口と同時に照明される電子ビームドリフト検出
用の開口である第4開口を有し、当該電子ビームドリフ
ト検出用の開口である第3開口を当該可変成形用の開口
である第2開口と別個に設けた構成を有している。
【0009】また請求項4記載の発明にかかるマスク
は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のマスクにお
いて、前記電子ビームドリフト検出用の開口である第3
開口は前記第2開口としての可変成形用の開口である第
2開口に対して垂直方向に微細なスリット状の開口形状
を有している。
【0010】また請求項5記載の発明にかかるマスク
は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のマスクにお
いて、前記電子ビームドリフト検出用の開口である第3
開口は前記第2開口としての可変成形用の開口である第
2開口に対して垂直方向に広がる開口形状を有してい
る。
【0011】また請求項6記載の発明にかかるマスク
は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のマスクにお
いて、前記電子ビームドリフト検出用の開口である第3
開口は前記第2開口としての可変成形用の開口である第
2開口に対して垂直方向に狭まる開口形状を有してい
る。
【0012】また請求項7記載の発明にかかる露光装置
は、可変成形電子ビーム描画方式の成形ビームの寸法ド
リフト補正をスループットを低下させることなく実行で
きる露光装置であって、露光用の電子ビームを生成・出
力する電子源と、前記電子源からの電子ビームを成形し
て第1の成形ビームを生成する第1開口を備えた上段マ
スクと、前記上段マスクを通過した第1の成形ビームを
さらに所望の電子ビームサイズに成形して第2の成形ビ
ームを生成する可変成形用の開口である第2開口と当該
上段マスクを通過した第1の成形ビームによって前記可
変成形用の開口である第2開口と同時に照明される電子
ビームドリフト検出用の開口である第3開口を有すると
ともに、当該電子ビームドリフト検出用の開口である第
3開口が当該可変成形用の開口である第2開口と別個に
設けられた下段マスクと、前記第1開口を通過した電子
ビームの軌道を変えるための第1偏向器と、前記可変成
形用の開口である第2開口を通過した電子ビームの軌道
を変えるための第2偏向器と、前記電子ビームドリフト
検出用の開口である第3開口の下方に設置され当該電子
ビームドリフト検出用の開口である第3開口が生成・出
力する前記第2の成形ビームのビーム量を電流値に変換
する電子検出器と、ウェハーを載置するためのウェハー
ステージを有している。
【0013】また請求項8記載の発明にかかる露光装置
は、可変成形電子ビーム描画方式の成形ビームの寸法ド
リフト補正をスループットを低下させることなく実行で
きる露光装置であって、露光用の電子ビームを生成・出
力する電子源と、前記電子源からの電子ビームを成形し
て第1の成形ビームを生成する第1開口を備えた上段マ
スクと、前記上段マスクを通過した第1の成形ビームを
さらに所望の電子ビームサイズに成形して第2の成形ビ
ームを生成する可変成形用の開口である第2開口と、当
該上段マスクを通過した当該第1の成形ビームによって
前記可変成形用の開口である第2開口と同時に照明され
るX方向用の電子ビームドリフト検出用の開口である第
3開口と、当該上段マスクを通過した当該第1の成形ビ
ームによって前記可変成形用の開口である第2開口と同
時に照明されるY方向用の電子ビームドリフト検出用の
開口である第3開口を有するとともに、当該電子ビーム
ドリフト検出用の開口である第3開口が当該可変成形用
の開口である第2開口と別個に設けられた下段マスク
と、前記第1開口を通過した電子ビームの軌道を変える
ための第1偏向器と、前記可変成形用の開口である第2
開口を通過した電子ビームの軌道を変えるための第2偏
向器と、前記電子ビームドリフト検出用の開口である第
3開口の下方に設置され当該電子ビームドリフト検出用
の開口である第3開口が生成・出力する前記第2の成形
ビームのビーム量を電流値に変換する電子検出器と、ウ
ェハーを載置するためのウェハーステージを有してい
る。
【0014】また請求項9記載の発明にかかる露光装置
は、可変成形電子ビーム描画方式の成形ビームの寸法ド
リフト補正をスループットを低下させることなく実行で
きる露光装置であって、露光用の電子ビームを生成・出
力する電子源と、前記電子源からの電子ビームを成形し
て第1の成形ビームを生成する第1開口を備えた上段マ
スクと、前記上段マスクを通過した第1の成形ビームを
さらに所望の電子ビームサイズに成形して第2の成形ビ
ームを生成する可変成形用の開口である第2開口と、当
該上段マスクを通過した当該第1の成形ビームによって
前記可変成形用の開口である第2開口と同時に照明され
る微細パターン幅の電子ビームドリフト検出用の開口で
ある第3開口と、当該上段マスクを通過した当該第1の
成形ビームによって前記可変成形用の開口である第2開
口と同時に照明される電子ビームドリフト検出用の開口
である第4開口を有するとともに、当該電子ビームドリ
フト検出用の開口である第3開口が当該可変成形用の開
口である第2開口と別個に設けられた下段マスクと、前
記第1開口を通過した電子ビームの軌道を変えるための
第1偏向器と、前記可変成形用の開口である第2開口を
通過した電子ビームの軌道を変えるための第2偏向器
と、前記電子ビームドリフト検出用の開口である第3開
口の下方に設置され当該電子ビームドリフト検出用の開
口である第3開口が生成・出力する前記第2の成形ビー
ムのビーム量を電流値に変換する電子検出器と、ウェハ
ーを載置するためのウェハーステージを有している。
【0015】また請求項10記載の発明にかかる露光装
置は、請求項7乃至9のいずれか一項に記載の露光装置
において、前記電子ビームドリフト検出用の開口である
第3開口の下方に設置され当該電子ビームドリフト検出
用の開口である第3開口を通過した前記第2の成形ビー
ムのビーム量を電流値に変換する電子検出器を備え、パ
ターン描画中に前記電子ビームドリフト検出用の開口で
ある第3開口が生成・出力する前記第2の成形ビームの
ビーム量を前記電子検出器でリアルタイムに検出し、当
該電子検出器で検出した電流量の変化に応じて前記第1
偏向器に対して偏向量にかかるフィードバックを行うと
ともに、露光時にリアルタイムで電子ビーム寸法のドリ
フトの補正を実行するように構成されている。
【0016】また請求項11記載の発明にかかる電子ビ
ーム寸法ドリフト補正方法は、可変成形電子ビーム描画
方式の成形ビームの寸法ドリフト補正をスループットを
低下させることなく実行できる電子ビーム寸法ドリフト
補正方法であって、上段マスクで成形された電子ビーム
を下段マスクに照射して微細なパターンを形成する際
に、当該下段マスクの可変成形用の開口である第2開口
とは別個に、当該上段マスクによって成形された電子ビ
ームによって前記可変成形用の開口である第2開口と同
時に照明される電子ビームドリフト検出用の開口である
第3開口を設けるとともに、当該電子ビームドリフト検
出用の開口である第3開口の下方に設置した電子検出器
によって電流値を測定し、当該測定した電流値の変化を
基に当該下段マスクの上方の偏向器にフィードバックし
て電子ビーム寸法を制御するものである。
【0017】また請求項12記載の発明にかかる電子ビ
ーム寸法ドリフト補正方法は、可変成形電子ビーム描画
方式の成形ビームの寸法ドリフト補正をスループットを
低下させることなく実行できる電子ビーム寸法ドリフト
補正方法であって、上段マスクで成形された電子ビーム
を下段マスクに照射して微細なパターンを形成する際
に、当該下段マスクの可変成形用の開口である第2開口
とは別個に、当該上段マスクによって成形された電子ビ
ームによって前記可変成形用の開口である第2開口と同
時に照明されるX側の電子ビームドリフト検出用の開口
である第3開口およびY側の電子ビームドリフト検出用
の開口である第3開口を設け、当該X側の電子ビームド
リフト検出用の開口である第3開口の下方に設置した電
子検出器によって電流値を測定し当該測定した電流値を
当該下段マスク上方のX側の偏向器にフィードバックす
るとともに、当該Y側の電子ビームドリフト検出用の開
口である第3開口の下方に設置した電子検出器によって
電流値を測定し当該測定した電流値を当該下段マスク上
方のY側の偏向器にフィードバックして電子ビーム寸法
を制御するものである。
【0018】また請求項13記載の発明にかかる電子ビ
ーム寸法ドリフト補正方法は、請求項11または12に
記載の電子ビーム寸法ドリフト補正方法において、電子
源から放出された電子ビームが前記上段マスク上に設け
られた第1開口通過して第1の成形ビームに成形され、
第1偏向器によって前記下段マスク上に設けられた第2
開口および第3開口上に照射される工程と、前記第2開
口を通り抜けて成形された第2の成形ビームが第2偏向
器によってウェハー上の所定位置に偏向される工程と、
前記第3開口を通り抜けて成形された前記第2の成形ビ
ームが、下方に設置された前記電子検出器に照射されて
電子ビーム照射量に応じた電流値が計測される工程と、
描画中に常に前記電子検出器で当該電子ビーム照射量に
応じた電流値をモニターし、当該モニターした電流値の
変動に応じて上方の前記第2偏向器にフィードバックを
かけ、前記第2の成形ビームの前記ウェハー上の照射位
置を調整する工程を有している。
【0019】また請求項14記載の発明にかかる電子ビ
ーム寸法ドリフト補正方法は、請求項11または12に
記載の電子ビーム寸法ドリフト補正方法において、前記
下段マスク上の第2開口である可変成形用の開口である
第2開口の周辺に第3開口である電子ビームドリフト検
出用の開口である第3開口をX方向とY方向とで別々に
設ける工程と、前記電子ビームドリフト検出用の開口で
ある第3開口を通過した第2の成形ビームをX方向の前
記電子検出器とY方向の前記電子検出器とで別々に検出
する工程を有している。
【0020】また請求項15記載の発明にかかる電子ビ
ーム寸法ドリフト補正方法は、請求項11乃至14のい
ずれか一項に記載の電子ビーム寸法ドリフト補正方法に
おいて、微細パターン幅を有する電子ビームドリフト検
出用の開口である第3開口を通過する電子ビーム量を当
該電子ビームドリフト検出用の開口である第3開口の下
方に設置した電子検出器によって電流値を測定するとと
もに、当該測定した電流値の変化を基に当該下段マスク
の上方の偏向器にフィードバックしてビーム量に応じて
電子ビーム寸法を補正する工程を有している。
【0021】また請求項16記載の発明にかかる電子ビ
ーム寸法ドリフト補正方法は、請求項11乃至15のい
ずれか一項に記載の電子ビーム寸法ドリフト補正方法に
おいて、微細パターン長を有する電子ビームドリフト検
出用の開口である第3開口を通過する電子ビーム量を検
出するとともに、当該検出したビーム量に応じて電子ビ
ーム長を補正する工程を有している。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に示す各実施の形態の特徴
は、第2開口上に設けられた電子ビーム寸法ドリフト補
正用の開口部と、当該電子ビーム寸法ドリフト補正用の
開口部の下方に設置された電子検出器を備え、パターン
描画中に当該電子ビーム寸法ドリフト補正用の開口部を
通過する電子ビームの量を電子検出器でリアルタイムに
検出し、当該電子検出器で検出した電流量の変化に応じ
て上部の偏向器に対して偏向量にかかるフィードバック
を行うことによって、露光時にリアルタイムで電子ビー
ム寸法のドリフトの補正を実行する構成とすることによ
り、ウェハー面内で安定したパターン寸法が形成できる
ようになり、その結果、スループットを向上させること
ができることにある。以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0023】実施の形態1.以下、この発明の実施の形
態1を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明
の一実施の形態にかかるマスクを用いた電子ビーム寸法
ドリフト補正方法を実行する露光装置を説明するための
装置概略図である。図1において、1は電子源、1Aは
電子ビーム、1B,1Cは成形ビーム、2は上段マス
ク、2Aは上段マスク2上に設けられ電子源1からの電
子ビーム1Aを成形して成形ビーム1B(第1の成形ビ
ーム)を生成する第1開口、3は下段マスク、3Aは下
段マスク3に設けられ成形ビーム1B(第1の成形ビー
ム)をさらに所望の電子ビームサイズに成形して成形ビ
ーム1C(第2の成形ビーム)を生成する可変成形開口
としての第2開口、3Bは第2開口3Aに併設された可
変成形開口としての第3開口、4Aは第1開口2Aを通
過した電子ビームの軌道を変えるための偏向器、4Bは
第2開口3Aを通過した電子ビームの軌道を変えるため
の偏向器、5は電子検出器、6はウェハー、7はウェハ
ー6を載置するためのウェハーステージを示している。
図1を参照すると、本実施の形態の露光装置は、電子源
1、第1開口2Aを備えた上段マスク2、第2開口3A
および第3開口3Bを備えた下段マスク3、電子の軌道
を変える偏向器4A(第1偏向器)および偏向器4B
(第2偏向器)、電子検出器5、ウェハー6をセットし
た状態でパターン描画のために2次元平面(X−Y平
面)上で当該ウェハー6を移動するウェハーステージ7
を中心にして構成されている。
【0024】次に、図面に基づき図1の露光装置の動作
(電子ビーム寸法ドリフト補正方法)について説明す
る。まず、電子源1から放出された電子ビーム1Aは上
段マスク2上に設けられた第1開口2Aを通過し、成形
ビーム1B(第1の成形ビーム)に成形され、偏向器4
A(第1偏向器)によって下段マスク3上に設けられた
第2開口3Aおよび第3開口3B上に照射される。第2
開口3Aを通り抜けて成形された成形ビーム1C(第2
の成形ビーム)は偏向器4B(第2偏向器)によってウ
ェハー6上の所定位置に偏向される。このとき同時に第
3開口3Bを通り抜けて成形された成形ビーム1C(第
2の成形ビーム)は、下方に設置された電子検出器5に
照射されて電子ビーム照射量に応じた電流値が計測され
る。本実施の形態では、描画中に常に電子検出器5で当
該電子ビーム照射量に応じた電流値をモニターし、当該
モニターした電流値の変動に応じて上方の偏向器4B
(第2偏向器)にフィードバックをかけ、成形ビーム1
C(第2の成形ビーム)のウェハー6上の照射位置を調
整することによって、電子ビーム寸法を常に一定に保つ
制御を実行している。
【0025】図2は本発明の実施の形態1にかかるマス
クの他の実施の形態を説明するためのマスク上面図であ
る。図2において、11Bは前述の上段マスク2の開口
を通過した成形ビーム(成形ビーム1B(第1の成形ビ
ーム))、13は下段マスク、13Aは下段マスク13
に設けられ成形ビーム11B(第1の成形ビーム)をさ
らに所望の電子ビームサイズに成形して成形ビーム1C
(第2の成形ビーム)を生成する第2開口3Aとしての
可変成形用の開口である第2開口、13Bは可変成形用
の開口13A(第2開口3A)に併設された第3開口3
Bとしての電子ビームドリフト検出用の開口を示してい
る。図2を参照すると、本実施の形態では、下段マスク
13(3)上の可変成形用の開口13A(第2開口3
A)の周辺に電子ビームドリフト検出用の開口13B
(第3開口3B)をX方向とY方向とで別々に設けると
ともに、電子ビームドリフト検出用の開口13B(第3
開口3B)を通過した成形ビーム1C(第2の成形ビー
ム)を検出する電子検出器5もX方向とY方向とで別々
に設けた点に特徴を有している。
【0026】次に、図面に基づき図2の下段マスク13
(3)を用いた露光装置の動作(電子ビーム寸法ドリフ
ト補正方法)について説明する。電子ビームドリフト検
出用の開口13B(第3開口3B)は可変成形用の開口
13A(第2開口3A)に併設されている。同様に、図
中破線で囲まれた開口13B(第3開口3B)は、短い
微細パターンを形成する際の成形ビームの位置を示して
いる。電子ビームドリフト検出用の開口13B(第3開
口3B)の位置は、長さの異なる微細パターンにも対応
できるような位置に配置している。本実施の形態では、
図2に示すように、X方向の微細なラインを形成する場
合を示しているが、ここで問題となるのはY方向のライ
ン幅Y1である。そこで本実施の形態では、成形ビーム
11B(成形ビーム1B(第1の成形ビーム))が通過
する電子ビームドリフト検出用の開口13B(第3開口
3B)の下方に設置された前述のY方向の成形ビーム1
C(第2の成形ビーム)を検出する電子検出器5が、上
方に設置された偏向器4A(第1偏向器)のY方向の制
御に連係するように構成するとともに、通過していない
電子ビームドリフト検出用の開口13B(第3開口3
B)の下方に設定された前述のX方向の成形ビーム1C
(第2の成形ビーム)を検出する電子検出器5が、偏向
器4A(第1偏向器)のX方向の制御に連係するように
構成されている。さらに、偏向器4A(第1偏向器)が
常に(あるいは一定時間間隔で)電子ビーム照射量に応
じた電流値をモニター(検知)するとともに、当該モニ
ターした電流値の変動分を電子検出器5の制御手段(不
図示)に伝えることによって、電子ビームのズレ分を補
正してY方向の電子ビーム寸法Y1を一定に保つように
構成されている。本実施の形態の電子ビーム寸法ドリフ
ト補正方法は、このような下段マスク13(3)内の可
変成形の開口部13A(第2開口3A)、電子ビームド
リフト検出用の開口13B(第3開口3B)を用いて電
子ビームサイズを測って電子ビーム寸法校正を実行す
る。
【0027】以上説明したように実施の形態1によれ
ば、電子ビーム寸法をリアルタイムに補正することによ
ってウェハー6面内で安定したパターン寸法が形成でき
るようになり、その結果、スループットを向上させるこ
とができるようになるといった効果を奏する。
【0028】実施の形態2.以下、この発明の実施の形
態2を図面に基づいて詳細に説明する。なお、上記実施
の形態において既に記述したものと同一の部分について
は、同一符号を付し、重複した説明は省略する。図3
は、本発明の実施の形態2にかかるマスクを説明するた
めのマスク上面図である。図3において、21Bは上部
の開口をすり抜けてきた成形ビーム(成形ビーム1B
(第1の成形ビーム))、23は下段マスク3としての
EBマスク、23Aは第2開口3Aとしての可変成形用
の開口である第2開口、23Bは第3開口3Bとしての
電子ビームドリフト検出用の開口を示している。図3を
参照すると、本実施の形態は、三角形パターンの開口形
状を有する電子ビームドリフト検出用の開口23B(第
3開口3B)をEBマスク23(下段マスク3)内に設
けた点に特徴を有している。
【0029】次に、図面に基づき図3のEBマスク23
(下段マスク3)を用いた露光装置の動作(電子ビーム
寸法ドリフト補正方法)について説明する。図3におい
て、図中破線で囲まれた成形ビーム21B(成形ビーム
1B(第1の成形ビーム))は、短い微細パターンを形
成する際の成形ビームの位置を示している。図3ではX
方向の微細なラインを形成するときの成形ビームの位置
を示しているが、通常の露光プロセスにおいて、多くの
場合問題となるのはY方向の微細ビーム幅Y2である。
そこで本実施の形態では、成形ビーム1B(第1の成形
ビーム)が通過する電子ビームドリフト検出用の開口2
3B(第3開口3B)の下方に設置された前述のY方向
の成形ビーム1C(第2の成形ビーム)を検出する電子
検出器5が、上方に設置された偏向器4A(第1偏向
器)のY方向の制御に連係するように構成するととも
に、通過していない電子ビームドリフト検出用の開口2
3B(第3開口3B)の下方に設定された前述のX方向
の成形ビーム1C(第2の成形ビーム)を検出する電子
検出器5が、偏向器4A(第1偏向器)のX方向の制御
に連係するように構成されている。さらに、偏向器4A
(第1偏向器)が常に(あるいは一定時間間隔で)電子
ビーム照射量に応じた電流値をモニター(検知)すると
ともに、当該モニターした電流値の変動分を電子検出器
5の制御手段(不図示)に伝えることによって、電子ビ
ームのズレ分を補正してY方向の電子ビーム寸法Y1を
一定に保つように構成されている。本実施の形態の電子
ビーム寸法ドリフト補正方法は、このようなEBマスク
23(下段マスク3)内の可変成形の開口部23A(第
2開口3A)、電子ビームドリフト検出用の開口23B
(第3開口3B)を用いて電子ビームサイズを測って電
子ビーム寸法校正を実行する。
【0030】なお、上記実施の形態2では、電子ビーム
ドリフト検出用の開口23B(第3開口3B)の開口形
状を三角形パターンとしたが、これに特に限定されるこ
となく、可変成形用の開口である第2開口23A(第2
開口3A)の垂直方向に対して広がりまたは挟まりを持
った開口形状であれば問題なく、台形や多角形であって
もよい。
【0031】このように本実施の形態では、電子ビーム
ドリフト検出用の開口23B(第3開口3B)の開口形
状を三角形パターンにすることにより、微細ビーム幅Y
2がわずかに変化した場合であっても実施の形態1に比
べて大きな電流値の変化が検出できるようになり、その
結果、ウェハー6内全面で±5nm程度の寸法精度が達
成できる。また、電子ビーム寸法をリアルタイムに補正
することによってウェハー6面内で安定したパターン寸
法が形成できるようになり、その結果、スループットを
向上させることができるようになる。
【0032】実施の形態3.以下、この発明の実施の形
態3を図面に基づいて詳細に説明する。なお、上記実施
の形態において既に記述したものと同一の部分について
は、同一符号を付し、重複した説明は省略する。図4
は、本発明の実施の形態3にかかるマスクを説明するた
めのマスク上面図である。図4において、31Bは上部
の開口(上段マスク2の第1開口2A)を通り抜けてき
た成形ビーム(成形ビーム1B(第1の成形ビー
ム))、33は下段マスク3としてのEBマスク、33
Aは第2開口3Aとしての可変成形用の開口である第2
開口、33Bは微細パターン幅の電子ビームドリフト検
出用の開口、33Cは電子ビームドリフト検出用の開口
を示している。
【0033】図4を参照すると、本実施の形態は、可変
成形用の開口である第2開口33A(第2開口3A)、
微細パターン幅の電子ビームドリフト検出用の開口33
B(第3開口3B)に加えて、L字形の電子ビームドリ
フト検出用の開口33C(第4開口)も同時にEBマス
ク33(下段マスク3)上に設定した点に特徴を有して
いる。これにより、電子ビーム寸法Y3と同時に電子ビ
ーム長X3を補正することができ、その結果、ウェハー
6の面内で±5nm程度の寸法精度と安定したショット
つなぎを実現できるようになるといった効果を奏する。
また、電子ビーム寸法をリアルタイムに補正することに
よってウェハー6面内で安定したパターン寸法が形成で
きるようになり、その結果、スループットを向上させる
ことができるようになるといった効果を奏する。
【0034】なお、本発明が上記各実施の形態に限定さ
れず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態
は適宜変更され得ることは明らかである。また上記構成
部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定され
ず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にす
ることができる。また、各図において、同一構成要素に
は同一符号を付している。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、電子ビーム寸法をリアルタイムに補正することによ
ってウェハー面内で安定したパターン寸法が形成できる
ようになり、その結果、スループットを向上させること
ができるようになるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかるマスクを用いた
電子ビーム寸法ドリフト補正方法を実行する露光装置を
説明するための装置概略図である。
【図2】本発明の実施の形態1にかかるマスクの他の実
施の形態を説明するためのマスク上面図である。
【図3】本発明の実施の形態2にかかるマスクを説明す
るためのマスク上面図である。
【図4】本発明の実施の形態3にかかるマスクを説明す
るためのマスク上面図である。
【図5】通常のビームドリフト補正を説明するための装
置概略図である。
【符号の説明】
1 電子源、 1A 電子ビーム、 1B,11B,2
1B,31B 成形ビーム、 1C 成形ビーム、 2
上段マスク、 2A 上段マスク上に設けられた第1
開口、 3,13 下段マスク、 3A 下段マスクの
第2開口、 3B 下段マスクの第3開口、 4A,4
B 偏向器、 5 電子検出器、 6ウェハー、 7
ウェハーステージ、 13A,23A,33A 可変成
形用の開口(第2開口)、 13B,23B,33B
電子ビームドリフト検出用の開口(第3開口)、 2
3,33 EBマスク(下段マスク)、 33C 電子
ビームドリフト検出用の開口、 41 電子源、 41
A 電子ビーム、 41B,41C 成形ビーム、 4
2 上段マスク、 42A 第1開口、 43 下段マ
スク、 43A 第2開口、 44A,44B 偏向
器、 45 電子検出器、 46 ウェハー、 47
ウェハーステージ、 48 ターゲットパターン、 4
9B 成形ビーム直下の位置、 X3 電子ビーム長、
Y1 成形ビームの線幅、 Y2 微細ビーム幅、
Y3 電子ビーム寸法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 37/147 H01J 37/147 C

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変成形電子ビーム描画方式の成形ビー
    ムの寸法ドリフト補正をスループットを低下させること
    なく実行できるマスクであって、 上段マスクを通過した第1の成形ビームをさらに所望の
    電子ビームサイズに成形して第2の成形ビームを生成す
    る可変成形用の開口である第2開口と、当該上段マスク
    を通過した当該第1の成形ビームによって前記可変成形
    用の開口である第2開口と同時に照明される電子ビーム
    ドリフト検出用の開口である第3開口を有し、当該電子
    ビームドリフト検出用の開口である第3開口を当該可変
    成形用の開口である第2開口と別個に設けた構成を有す
    ることを特徴とするマスク。
  2. 【請求項2】 可変成形電子ビーム描画方式の成形ビー
    ムの寸法ドリフト補正をスループットを低下させること
    なく実行できるマスクであって、 上段マスクを通過した第1の成形ビームをさらに所望の
    電子ビームサイズに成形して第2の成形ビームを生成す
    る可変成形用の開口である第2開口と、当該上段マスク
    を通過した当該第1の成形ビームによって前記可変成形
    用の開口である第2開口と同時に照明されるX方向用の
    電子ビームドリフト検出用の開口である第3開口と、当
    該上段マスクを通過した当該第1の成形ビームによって
    前記可変成形用の開口である第2開口と同時に照明され
    るY方向用の電子ビームドリフト検出用の開口である第
    3開口を有し、当該電子ビームドリフト検出用の開口で
    ある第3開口を当該可変成形用の開口である第2開口と
    別個に設けた構成を有することを特徴とするマスク。
  3. 【請求項3】 可変成形電子ビーム描画方式の成形ビー
    ムの寸法ドリフト補正をスループットを低下させること
    なく実行できるマスクであって、 上段マスクを通過した第1の成形ビームをさらに所望の
    電子ビームサイズに成形して第2の成形ビームを生成す
    る可変成形用の開口である第2開口と、当該上段マスク
    を通過した当該第1の成形ビームによって前記可変成形
    用の開口である第2開口と同時に照明される微細パター
    ン幅の電子ビームドリフト検出用の開口である第3開口
    と、当該上段マスクを通過した当該第1の成形ビームに
    よって前記可変成形用の開口である第2開口と同時に照
    明される電子ビームドリフト検出用の開口である第4開
    口を有し、当該電子ビームドリフト検出用の開口である
    第3開口を当該可変成形用の開口である第2開口と別個
    に設けた構成を有することを特徴とするマスク。
  4. 【請求項4】 前記電子ビームドリフト検出用の開口で
    ある第3開口は前記第2開口としての可変成形用の開口
    である第2開口に対して垂直方向に微細なスリット状の
    開口形状を有することを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれか一項に記載のマスク。
  5. 【請求項5】 前記電子ビームドリフト検出用の開口で
    ある第3開口は前記第2開口としての可変成形用の開口
    である第2開口に対して垂直方向に広がる開口形状を有
    することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に
    記載のマスク。
  6. 【請求項6】 前記電子ビームドリフト検出用の開口で
    ある第3開口は前記第2開口としての可変成形用の開口
    である第2開口に対して垂直方向に狭まる開口形状を有
    することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に
    記載のマスク。
  7. 【請求項7】 可変成形電子ビーム描画方式の成形ビー
    ムの寸法ドリフト補正をスループットを低下させること
    なく実行できる露光装置であって、 露光用の電子ビームを生成・出力する電子源と、 前記電子源を通過した電子ビームを成形して第1の成形
    ビームを生成する第1開口を備えた上段マスクと、 前記上段マスクを通過した第1の成形ビームをさらに所
    望の電子ビームサイズに成形して第2の成形ビームを生
    成する可変成形用の開口である第2開口と当該上段マス
    クを通過した第1の成形ビームによって前記可変成形用
    の開口である第2開口と同時に照明される電子ビームド
    リフト検出用の開口である第3開口を有するとともに、
    当該電子ビームドリフト検出用の開口である第3開口が
    当該可変成形用の開口である第2開口と別個に設けられ
    た下段マスクと、 前記第1開口を通過した電子ビームの軌道を変えるため
    の第1偏向器と、 前記可変成形用の開口である第2開口を通過した電子ビ
    ームの軌道を変えるための第2偏向器と、 前記電子ビームドリフト検出用の開口である第3開口の
    下方に設置され当該電子ビームドリフト検出用の開口で
    ある第3開口が生成・出力する前記第2の成形ビームの
    ビーム量を電流値に変換する電子検出器と、 ウェハーを載置するためのウェハーステージを有するこ
    とを特徴とする露光装置。
  8. 【請求項8】 可変成形電子ビーム描画方式の成形ビー
    ムの寸法ドリフト補正をスループットを低下させること
    なく実行できる露光装置であって、 露光用の電子ビームを生成・出力する電子源と、 前記電子源を通過した電子ビームを成形して第1の成形
    ビームを生成する第1開口を備えた上段マスクと、 前記上段マスクを通過した第1の成形ビームをさらに所
    望の電子ビームサイズに成形して第2の成形ビームを生
    成する可変成形用の開口である第2開口と、当該上段マ
    スクを通過した当該第1の成形ビームによって前記可変
    成形用の開口である第2開口と同時に照明されるX方向
    用の電子ビームドリフト検出用の開口である第3開口
    と、当該上段マスクを通過した当該第1の成形ビームに
    よって前記可変成形用の開口である第2開口と同時に照
    明されるY方向用の電子ビームドリフト検出用の開口で
    ある第3開口を有するとともに、当該電子ビームドリフ
    ト検出用の開口である第3開口が当該可変成形用の開口
    である第2開口と別個に設けられた下段マスクと、 前記第1開口を通過した電子ビームの軌道を変えるため
    の第1偏向器と、 前記可変成形用の開口である第2開口を通過した電子ビ
    ームの軌道を変えるための第2偏向器と、 前記電子ビームドリフト検出用の開口である第3開口の
    下方に設置され当該電子ビームドリフト検出用の開口で
    ある第3開口が生成・出力する前記第2の成形ビームの
    ビーム量を電流値に変換する電子検出器と、 ウェハーを載置するためのウェハーステージを有するこ
    とを特徴とする露光装置。
  9. 【請求項9】 可変成形電子ビーム描画方式の成形ビー
    ムの寸法ドリフト補正をスループットを低下させること
    なく実行できる露光装置であって、 露光用の電子ビームを生成・出力する電子源と、 前記電子源を通過した電子ビームを成形して第1の成形
    ビームを生成する第1開口を備えた上段マスクと、 前記上段マスクを通過した第1の成形ビームをさらに所
    望の電子ビームサイズに成形して第2の成形ビームを生
    成する可変成形用の開口である第2開口と、当該上段マ
    スクを通過した当該第1の成形ビームによって前記可変
    成形用の開口である第2開口と同時に照明される微細パ
    ターン幅の電子ビームドリフト検出用の開口である第3
    開口と、当該上段マスクを通過した当該第1の成形ビー
    ムによって前記可変成形用の開口である第2開口と同時
    に照明される電子ビームドリフト検出用の開口である第
    4開口を有するとともに、当該電子ビームドリフト検出
    用の開口である第3開口が当該可変成形用の開口である
    第2開口と別個に設けられた下段マスクと、 前記第1開口を通過した電子ビームの軌道を変えるため
    の第1偏向器と、 前記可変成形用の開口である第2開口を通過した電子ビ
    ームの軌道を変えるための第2偏向器と、 前記電子ビームドリフト検出用の開口である第3開口の
    下方に設置され当該電子ビームドリフト検出用の開口で
    ある第3開口が生成・出力する前記第2の成形ビームの
    ビーム量を電流値に変換する電子検出器と、 ウェハーを載置するためのウェハーステージを有するこ
    とを特徴とする露光装置。
  10. 【請求項10】 前記電子ビームドリフト検出用の開口
    である第3開口の下方に設置され当該電子ビームドリフ
    ト検出用の開口である第3開口を通過した前記第2の成
    形ビームのビーム量を電流値に変換する電子検出器を備
    え、 パターン描画中に前記電子ビームドリフト検出用の開口
    である第3開口が生成・出力する前記第2の成形ビーム
    のビーム量を前記電子検出器でリアルタイムに検出し、
    当該電子検出器で検出した電流量の変化に応じて前記第
    1偏向器に対して偏向量にかかるフィードバックを行う
    とともに、露光時にリアルタイムで電子ビーム寸法のド
    リフトの補正を実行するように構成されていることを特
    徴とする請求項7乃至9のいずれか一項に記載の露光装
    置。
  11. 【請求項11】 可変成形電子ビーム描画方式の成形ビ
    ームの寸法ドリフト補正をスループットを低下させるこ
    となく実行できる電子ビーム寸法ドリフト補正方法であ
    って、 上段マスクで成形された電子ビームを下段マスクに照射
    して微細なパターンを形成する際に、当該下段マスクの
    可変成形用の開口である第2開口とは別個に、当該上段
    マスクによって成形された電子ビームによって前記可変
    成形用の開口である第2開口と同時に照明される電子ビ
    ームドリフト検出用の開口である第3開口を設けるとと
    もに、当該電子ビームドリフト検出用の開口である第3
    開口の下方に設置した電子検出器によって電流値を測定
    し、当該測定した電流値の変化を基に当該下段マスクの
    上方の偏向器にフィードバックして電子ビーム寸法を制
    御することを特徴とする電子ビーム寸法ドリフト補正方
    法。
  12. 【請求項12】 可変成形電子ビーム描画方式の成形ビ
    ームの寸法ドリフト補正をスループットを低下させるこ
    となく実行できる電子ビーム寸法ドリフト補正方法であ
    って、 上段マスクで成形された電子ビームを下段マスクに照射
    して微細なパターンを形成する際に、当該下段マスクの
    可変成形用の開口である第2開口とは別個に、当該上段
    マスクによって成形された電子ビームによって前記可変
    成形用の開口である第2開口と同時に照明されるX側の
    電子ビームドリフト検出用の開口である第3開口および
    Y側の電子ビームドリフト検出用の開口である第3開口
    を設け、当該X側の電子ビームドリフト検出用の開口で
    ある第3開口の下方に設置した電子検出器によって電流
    値を測定し当該測定した電流値を当該下段マスク上方の
    X側の偏向器にフィードバックするとともに、当該Y側
    の電子ビームドリフト検出用の開口である第3開口の下
    方に設置した電子検出器によって電流値を測定し当該測
    定した電流値を当該下段マスク上方のY側の偏向器にフ
    ィードバックして電子ビーム寸法を制御することを特徴
    とする電子ビーム寸法ドリフト補正方法。
  13. 【請求項13】 電子源から放出された電子ビームが前
    記上段マスク上に設けられた第1開口通過して第1の成
    形ビームに成形され、第1偏向器によって前記下段マス
    ク上に設けられた第2開口および第3開口上に照射され
    る工程と、 前記第2開口を通り抜けて成形された第2の成形ビーム
    が第2偏向器によってウェハー上の所定位置に偏向され
    る工程と、 前記第3開口を通り抜けて成形された前記第2の成形ビ
    ームが、下方に設置された前記電子検出器に照射されて
    電子ビーム照射量に応じた電流値が計測される工程と、 描画中に常に前記電子検出器で当該電子ビーム照射量に
    応じた電流値をモニターし、当該モニターした電流値の
    変動に応じて上方の前記第2偏向器にフィードバックを
    かけ、前記第2の成形ビームの前記ウェハー上の照射位
    置を調整する工程を有することを特徴とする請求項11
    または12に記載の電子ビーム寸法ドリフト補正方法。
  14. 【請求項14】 前記下段マスク上の第2開口である可
    変成形用の開口である第2開口の周辺に第3開口である
    電子ビームドリフト検出用の開口である第3開口をX方
    向とY方向とで別々に設ける工程と、 前記電子ビームドリフト検出用の開口である第3開口を
    通過した第2の成形ビームをX方向の前記電子検出器と
    Y方向の前記電子検出器とで別々に検出する工程を有す
    ることを特徴とする請求項11または12に記載の電子
    ビーム寸法ドリフト補正方法。
  15. 【請求項15】 微細パターン幅を有する電子ビームド
    リフト検出用の開口である第3開口を通過する電子ビー
    ム量を当該電子ビームドリフト検出用の開口である第3
    開口の下方に設置した電子検出器によって電流値を測定
    するとともに、当該測定した電流値の変化を基に当該下
    段マスクの上方の偏向器にフィードバックしてビーム量
    に応じて電子ビーム寸法を補正する工程を有することを
    特徴とする請求項11乃至14のいずれか一項に記載の
    電子ビーム寸法ドリフト補正方法。
  16. 【請求項16】 微細パターン長を有する電子ビームド
    リフト検出用の開口である第3開口を通過する電子ビー
    ム量を検出するとともに、当該検出したビーム量に応じ
    て電子ビーム長を補正する工程を有することを特徴とす
    る請求項11乃至15のいずれか一項に記載の電子ビー
    ム寸法ドリフト補正方法。
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