JP2001023724A - コネクタの結合構造 - Google Patents

コネクタの結合構造

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JP2001023724A JP11197885A JP19788599A JP2001023724A JP 2001023724 A JP2001023724 A JP 2001023724A JP 11197885 A JP11197885 A JP 11197885A JP 19788599 A JP19788599 A JP 19788599A JP 2001023724 A JP2001023724 A JP 2001023724A
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敏明 岡部
Kenji Oishi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造の簡略化と装着状態でのガタつきの解消
を図り、且つレバーの回動をスムーズにして装着の円滑
化を図る。 【解決手段】 コネクタ保持部材30に保持される第1
コネクタ50と、この第1コネクタに嵌合される第2コ
ネクタ90とを有するコネクタの結合構造において、第
1コネクタに、該第1コネクタに対して第2コネクタを
嵌合させる前はコネクタ保持部材に仮係合し、且つ、第
1コネクタに対して第2コネクタを嵌合させる際に、そ
の嵌合動作により回動させられてコネクタ保持部材に本
係合する回動レバー70A、70Bを設け、該回動レバ
ーの一端に、コネクタ保持部材の保持壁33の前面側と
背面側に位置して該保持壁を挟持する一対の挟持突起7
4、75を設け、少なくとも前記背面側の挟持突起の保
持壁に当接する部分に弾性腕76を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタ保持部材
に保持される第1コネクタと、該第1コネクタに嵌合さ
れる第2コネクタとを備えたコネクタの結合構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコネクタの結合構造とし
ては、特開平10−21992号公報記載に係る技術が
知られている。この従来技術は、図22〜図26に示す
ような構成を備えている。以下、図22〜図26を用い
て従来のコネクタ結合機構について説明する。
【0003】このコネクタ結合機構は、図22に示すよ
うな自動車のステー部材などの被取付け部1に形成され
た装着孔1Aに取り付けられるホルダ(コネクタ保持部
材に相当)2と、このホルダ2内にスライド可能に嵌め
込まれる第1コネクタ3と、電子ユニット4側に接続さ
れ、第1コネクタ3に対して嵌合される第2コネクタ5
とから構成されている。第1コネクタ3には、第2コネ
クタ5を第1コネクタ3に結合させる方向に駆動する揺
動レバー6が、枢支軸6Aによって回動自在に軸支され
ている。
【0004】ホルダ2は略角筒形状をなし、図22に示
すように、上下一対の水平板7、8と、左右一対の側板
9、10とを備えている。ホルダ2は、上記した被取付
け部1に形成された装着孔1Aに挿入された状態で、ビ
スなどの固定手段により固定される。
【0005】ホルダ2の側板9、10の内壁面には、第
1コネクタ3をスライド自在に案内するガイド溝11、
12が前後方向に沿って形成されている。また、水平板
7には、揺動レバー6の後端部上面に突設された係合ピ
ン6Bが係合して案内される案内溝13が形成されてい
る。この案内溝13は、ホルダ2の前端部からその後方
に延びる導入部13Aと、この導入部13Aの端部から
後部内方側に延びる円弧状の駆動溝部13Bと、この駆
動溝部13Bの端部から後方側に延びる係止溝部13C
とを備える。駆動溝部13Bは、第1コネクタ3がホル
ダ2内に挿入される動作に伴って、係合ピン6Bを円弧
を描くように案内し、この係合ピン6Bの動作によって
揺動レバー6を回転駆動する。
【0006】揺動レバー6の前端部下面には、第2コネ
クタ5に突設された被駆動ピン5Aが係合される係合溝
16が形成されている。この係合溝16は、図26に示
すように、被駆動ピン5Aの導入案内部となる開口部1
6Aと、この開口部16Aに連続して揺動レバー6の後
部内方側に延びる作動溝部16Bとを備える。
【0007】この作動溝部16Bは、その前端部から後
端部にかけて揺動支点である枢支軸6Aとの間隔が次第
に小さくなるように、枢支軸6Aに対する距離が設定さ
れており、それにより、前記駆動溝部13Bから揺動レ
バー6に入力された駆動力を第2コネクタ5に伝達し
て、この第2コネクタ5を、第1コネクタ3に結合する
方向に移動させる。
【0008】即ち、第1、第2コネクタ3、5の結合時
には、第1コネクタ3がホルダ2内に押し込まれてスラ
イド変位するのに従って、揺動レバー6の回動により、
作動溝部16Bが、前記被駆動ピン5Aを枢支軸6A側
に引き寄せ、それにより、第2コネクタ5を第1コネク
タ3側つまり結合側に移動させる。
【0009】ここで、ホルダ2内に押し込まれる第1コ
ネクタ3の移動量に比べて、結合方向への第2コネクタ
5の移動量が小さくなるように、枢支軸6Aに対する案
内溝13の駆動溝部13Bおよび係合溝16の作動溝部
16Bの位置並びに形状が設定されており、それによ
り、結合時のスライド操作によって揺動レバー6に入力
された駆動力を増大させて、作動溝部16Bから第2コ
ネクタ5の被駆動ピン5Aに伝達するようになってい
る。
【0010】なお、揺動レバー6は第1コネクタ3の他
方の側面(図22の下面側)にも設けられ、この他方の
側面の揺動レバー6に対応するように、第2コネクタ5
の他方の側面にも、図示しない被駆動ピン5Aが突設さ
れている。
【0011】また、図22中、符号3Aは第1コネクタ
3の両側部の後端に突設されたスライド突起である。こ
のスライド突起3Aは、上記したホルダ2の両側板9、
10の内壁に形成されたガイド溝11、12で案内され
るようになっている。
【0012】これら一対のスライド突起3A、3Aの間
には、図22及び図24に示すように、ホルダ3の前端
開口部周縁の突部2Bに仮止めされる仮止め部3Bが形
成されている。また、図22及び図23に示すように、
第1コネクタ3の上下面の後端両側部には、ホルダ2の
前端開口部周縁の抜け止め部2Aに抜け止めされる抜け
止め用の突部3Cが設けられている。
【0013】次に作用を説明する。
【0014】上記構成の第1コネクタ3と第2コネクタ
5とを結合する場合には、第1コネクタ2を、ホルダ2
の先端開口部に対向させた状態でホルダ2に挿入する。
すると、挿入操作に応じて、第1コネクタ3の突部3C
がホルダ2の抜け止め部2Aを乗り越え(図23参
照)、第1コネクタ3の仮止め部3Bがホルダ2の突部
2Bに当たる(図24参照)。これにより、ホルダ2に
対して第1コネクタ3が抜け止めされた状態で仮止めさ
れる。同時に、揺動レバー6の後端部に突設された係合
ピン6Bが、ホルダ2の案内溝13内に導入される。
【0015】この段階で、ホルダ2を車体側の被取付け
部1に固定する。図25はその状態を示している。この
段階では、ホルダ2に対して第1コネクタ3が仮止めさ
れ、第1コネクタ3がホルダ2から突出した形になって
いる。
【0016】次に、第2コネクタ5を第1コネクタ3に
嵌合させる。
【0017】その際、まず、第2コネクタ5によって第
1コネクタ3が後方に押されることで、第1コネクタ3
の仮止めが外れる。そして、第1コネクタ3がホルダ2
の奥にスライドすると共に、第2コネクタ5の被駆動ピ
ン5Aが揺動レバー6の係合溝16内に導入されて、被
駆動ピン5Aと揺動レバー6とが係合状態となる。
【0018】この状態から、第2コネクタ5を更に第1
コネクタ3に押し付けることで、第1コネクタ3がホル
ダ2の奥にスライド変位すると、この動きに応じて、揺
動レバー6の係合ピン6Bが、ホルダ2の案内溝13の
円弧状の駆動溝部13Bに沿って摺動することにより、
回転力が発生して揺動レバー6が回動する。そして、揺
動レバー6が回動するのに伴って、第2コネクタ5の被
駆動ピン5Aが、係合溝16の作動溝部16Bに沿って
摺動することにより、被駆動ピン5Aが、揺動支点であ
る枢支軸6A側に引き寄せられて、第2コネクタ5が、
第1コネクタ3側つまり結合する側に移動されることに
なる。
【0019】このとき、上述したように、揺動レバー6
を揺動変位させる第1コネクタ3のスライド変位量に比
べて、揺動レバー6によって駆動される第2コネクタ5
の結合方向への移動量が小さくなるように、案内溝13
及び係合溝16が構成されているため、揺動レバー6に
入力された駆動力は、増大された上で、係合溝16から
被駆動ピン5Aに伝達されることになる。その結果、第
1コネクタ3に対する第2コネクタ5の結合が、小さな
操作力でありながらも、容易に行われることになる。
【0020】次に、第1コネクタ3と第2コネクタ5の
結合を解除する場合には、第2コネクタ5を手前に引
く。そうすると、案内溝13を係合ピン6Bが摺動する
ことにより、揺動レバー6が結合操作時と逆方向に回動
し、係合溝16から被駆動ピン5Aが抜ける。このとき
も、案内溝13と係合溝16の関係から、引き抜き力を
増大した押し戻し力で、結合解除が容易に行われる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のコネクタの結合機構では、ホルダ2に対して第1コ
ネクタ3を本係合させる揺動レバー6とは別に、第1コ
ネクタ3をホルダ2に仮係合するための手段(図23、
図24に示した突部2B、仮止め部3B、抜け止め部2
A、抜け止め用凸部3Cが相当)を設けていたので、そ
れだけ構造が複雑化するという問題があった。
【0022】また、ホルダ2に形成した案内溝13の奥
の係止溝部13Cに係合ピン6Bが到達することで、第
1コネクタ3がホルダ2に本係合されるようになってい
るので、案内溝13と係合ピン6Bの寸法精度を高くし
ていないと、本係合状態においてガタつきが生じるおそ
れがあった。また、本係合状態及びそれに至る過程で寸
法誤差等を吸収する部分がないので、寸法精度を高める
ことにより、揺動レバー6の動きがスムーズでなくなる
場合もあった。
【0023】本発明は、構造の簡略化と装着状態でのガ
タつきの解消を図ることができると共に、レバーの回動
をスムーズにして装着の円滑化を図ることのできるコネ
クタの結合構造を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、コネ
クタ保持部材に保持される第1コネクタと、この第1コ
ネクタに嵌合される第2コネクタとを有するコネクタの
結合構造において、前記第1コネクタに、該第1コネク
タに対して第2コネクタを嵌合させる前はコネクタ保持
部材に仮係合し、且つ、第1コネクタに対して第2コネ
クタを嵌合させる際に、その嵌合動作により回動させら
れてコネクタ保持部材に本係合する回動レバーを設け、
該回動レバーの一端に、前記コネクタ保持部材の保持壁
の前面側と背面側に位置して該保持壁を挟持する一対の
挟持突起を設け、少なくとも前記背面側の挟持突起の保
持壁に当接する部分に弾性腕を設けたことを特徴とす
る。
【0025】この構成では、1個の回動レバーの回動位
置によって、コネクタ保持部材に対する仮係合と本係合
を行うことができる。その際、挟持突起に設けた弾性腕
によって、係合部分に影響する寸法誤差を吸収すること
ができる。また、弾性腕によって、回動レバーを回動さ
せる際の無用な力を吸収することができる。また、弾性
腕の撓みを利用することで、挟持突起を位置規制用の突
起や凹部にスライド係合させることができる。
【0026】請求項2の発明は、請求項1記載のコネク
タの結合構造であって、前記保持壁に挟持突起の係合位
置を規制する位置規制部を設けたことを特徴とする。
【0027】この構成では、挟持突起に設けた弾性腕の
撓みを利用することで、位置規制用部として設けた突起
や凹部に挟持突起をスライド係合させることができる。
そして、仮係合状態において、位置規制部により挟持突
起の位置を規制することにより、第2コネクタ嵌合時の
相互位置合わせがやりやすくなる。
【0028】請求項3の発明は、請求項2記載のコネク
タの結合構造であって、前記位置規制部が、所定の遊び
を持って挟持突起の位置規制を行うものであることを特
徴とする。
【0029】この構成では、挟持突起の位置を位置規制
部により規制した状態で、ある程度の遊びを確保するこ
とができる。従って、仮係合状態において第2コネクタ
を第1コネクタに嵌合する際に、調芯機構により自動的
に第2コネクタに対して第1コネクタを芯合わせさせる
ことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0031】図1は実施形態のコネクタ結合構造の斜視
図である。このコネクタの結合構造は、図1中二点鎖線
で示すコネクタ保持部材30と、第1コネクタ50と、
第2コネクタ90とからなる。ここでは、第1コネクタ
50は雌コネクタ、第2コネクタ90は雄コネクタより
なる。
【0032】コネクタ保持部材30は、例えば自動車の
ステー部材等に固定される樹脂成形品であり、平坦な前
面壁31に、第1コネクタ50を収容するための凹所3
2を有し、凹所32の底壁である保持壁33に対して、
第1コネクタ50を装着できるようになっている。
【0033】第1コネクタ50は、多数の雌型端子金具
が収容される第1コネクタ本体51と、第1コネクタ本
体51の後部に装着された右左一対の回動レバー70
A、70Bとからなる。
【0034】第2コネクタ90は、雄型端子金具が装着
されるもので、その本体部分が、フード上壁90a、フ
ード下壁90b、フード左右側壁90c、90dとから
なる角筒フード形状に形成されている。
【0035】これらの第1コネクタ本体51、回動レバ
ー70A、70B、第2コネクタ90も樹脂成形品より
なる。
【0036】以下に各部品の詳細を説明する。
【0037】〔第1コネクタ本体〕図2は第1コネクタ
本体51の構成を示す。図2の(a)は平面図、(b)
は側面図、(c)は正面図である。
【0038】第1コネクタ本体51は略直方体形状をな
しており、前端部左右側縁に相手コネクタを嵌合案内す
る面取部51aを有すると共に、前端部上下縁から上下
面にかけての範囲に、相手コネクタを嵌合案内する案内
段部52を有している。案内段部52は、第1コネクタ
本体51の上面及び下面より一段高く盛り上がってお
り、前端面が相手コネクタを嵌合案内できるように斜面
で構成されている。この案内段部52は左右に分かれて
形成されており、中央部には中央切欠53が確保されて
いる。案内段部52の左右側縁には、上下方向に突出し
且つ前後方向に延在するガイド突部54が設けられてい
る。また、案内段部52には、第1コネクタ本体51の
上下面との間に円弧溝58aを形成する円弧縁壁58が
設けられている。
【0039】第1コネクタ本体51の上面及び下面の後
端部近傍の左右所定箇所には、回動レバー70A、70
B(図1参照)を枢支するための回動ピン55、55が
突設されている。また、左右の回動ピン55、55の間
の領域には、左右一対の第1係止突起56、56と、中
央1個の第2係止突起57が設けられている。この場
合、第1の係止突起56の前側には下り傾斜面が設けら
れている。
【0040】また、第1コネクタ本体51には、前後方
向に貫通する複数の端子収容室59が形成されている。
これら端子収容室59には雌型端子金具が収納配置され
る。これら雌型端子金具には電線がそれぞれ接続され、
これらの電線は第1コネクタ本体51の後端部側から導
出され、コネクタ保持部材30の装着用開口37(後述
するステー部材等の裏面側へ配索される。
【0041】〔回動レバー〕図3は図1における左側の
回動レバー70Bの構成を示す。図3の(a)は平面
図、(b)は(a)図のIIIb−IIIb矢視図、
(c)は(a)図のIIIc−IIIc矢視図である。
右側の回動レバー70Aは、左側の回動レバー70Bと
左右対称形状であるので、その説明はここでは省略し、
代表として左側の回動レバー70Bの説明を行う。
【0042】回動レバー70Bは、第1コネクタ本体5
1の上下面に配される上下一対のレバープレート71、
71と、これらを連結する連結板79とからなる側面視
コ字形をなしている。2枚のレバープレート71、71
は表と裏の関係で対称形状をなしているので、ここでは
片側のレバープレート71についてのみ構成を説明す
る。
【0043】レバープレート71は略中心部にピン孔7
2を有し、図1に示すように、上下のレバープレート7
1、71のピン孔72を、第1コネクタ本体51の上下
面の回動ピン55に嵌めることで、回動レバー70B
が、第1コネクタ本体51に回動可能に装着されてい
る。
【0044】これからレバープレート71の構成を説明
する上で、便宜上、その方向性を次のように定義する。
ここでは、2つの回動レバー70A、70Bを第1コネ
クタ本体51に装着した図1の初期状態で、回動レバー
70A、70B同士の隣接する側を「レバー内側」とい
い、その反対側を「レバー外側」という。また、第1コ
ネクタ本体51の前端側に位置する方を「レバー前側」
といい、その反対を「レバー後側」という。
【0045】図3(a)に示すように、レバープレート
71の周縁のレバー前側且つレバー外側部分には、ピン
孔72を中心とした円弧突縁73が設けられている。こ
の円弧突縁73は、第1コネクタ本体51に設けた案内
段部52の円弧縁壁58の円弧溝58a内に摺動可能に
挿入されるようになされている。
【0046】レバープレート71の周縁のレバー内側部
分には、レバー前側方向から順に係止アーム83と、大
きめの第1の係止用切欠81と、小さめの第2の係止用
切欠82とが設けられている。係止アーム83の前端下
縁には傾斜面83aが形成されている。
【0047】また、図3(a)に示すように、ピン孔7
2の斜め後方のレバー外側に位置する表面には、第1の
挟持突起74が突設されている。この第1の挟持突起7
4の周面には、ピン孔72の反対側に位置する円筒挟持
面74aと、該円筒挟持面74aに滑らかに連続し且つ
ピン孔72を通る直径とほぼ平行な平坦面よりなるフラ
ット挟持面74bとが設けられている。
【0048】また、第1の挟持突起74のレバー後側に
は、第1の挟持突起74と所定の間隔をおいて対向する
よう第2の挟持突起75が突設されている。この第2の
挟持突起75は、平面視形状がレバープレート71の左
右方向(レバー前後方向と直交する方向)に長い長方形
状のもので、そのレバー前側側面には弾性腕76が設け
られている。
【0049】この弾性腕76は、レバー内側に位置する
一端を支点として、他端である自由先端部をレバー外側
に向けて延ばしたものであり、レバー前後方向に(図3
(a)における上下方向)弾性変形できるようになって
いる。そして、その弾性腕76の自由先端部の前面側に
は、平面視略半円形状の係止突部77が設けられ、該係
止突部77のレバー前側周面が円筒挟持面77aとされ
ている。
【0050】また、ピン孔72よりもレバー内側のレバ
ープレート71の表面には、ピン孔72から所定の距離
をおいて駆動突起80が突設されている。この駆動突起
80のレバー前側周面は円筒面で構成されている。
【0051】また、レバープレート71のレバー前端部
表面側には、ピン孔72のちょうど前方に位置させて係
止突起85が設けられている。この係止突起85のレバ
ー前側は下り傾斜した案内斜面85aで構成されてい
る。また、この係止突起85の裏側には、切欠斜面87
が設けられている。
【0052】なお、ピン孔72の中心から駆動突起80
までの距離と、ピン孔72の中心から第2の挟持突起7
5の係合凸部77までの距離を比べた場合、前者の方が
後者よりもかなり小さく設定されている。この理由は後
述するが、梃子の作用で、コネクタ引き抜き力に比し
て、大きなコネクタ離脱力を発生させるためである。
【0053】また、図3(b)、(c)に示すように、
駆動突起80と係止突起85は高さが低く設定され、第
1、第2の挟持突起75、74はそれよりも高さが高く
設定されている。
【0054】以上のように構成された左右一対の回動レ
バー70A、70Bは、図1に示すように、第1コネク
タ本体51の上下面に突設した回動ピン55に、各レバ
ープレート71のピン孔72を嵌めることで、第1コネ
クタ本体51に回動自在に装着されており、それにより
第1コネクタ50が構成されている。
【0055】そして、初期状態では、第1の係止用切欠
81に第1係止突起56が係合し、第2の係止用切欠8
2に第2係止突起57が係合することで、左右の回動レ
バー70A、70Bが、左右いずれの方向にも、不用意
に回らないように回転止めされている。
【0056】〔コネクタ保持部材〕次にコネクタ保持部
材30の構成を、主として図4、図5を用いて説明す
る。図4は正面方向から見た斜視図、図5は背面方向か
ら見た斜視図である。
【0057】コネクタ保持部材30は、図4に示すよう
に、平坦な前面壁31に、正面から見て長方形の凹所3
2を形成したものである。この凹所32は、三つの周壁
(上壁32a、下壁32b、左側壁32c)と、凹所底
壁に相当する保持壁33とで大略画成されている。図5
にも示されるように、凹所32の周壁のうち正面から見
て右側の側壁は取り除かれており、その部分は開放側面
34とされ、前面壁31の後側に配したコ字状枠35で
補強されている。また、左側壁32cは、前面壁31の
背面に垂直に交わる左側板45の一部として構成されて
おり、この左側板45とコ字状枠35とが、凹所32の
底壁である保持壁33の背後に配した連結部46によっ
て互いに連結されることで、コネクタ保持部材30全体
が一体成形品として構成されている。
【0058】前記凹所底壁に相当する保持壁33には、
高さ方向中央に、左側壁32cから開放面部34までの
全範囲にわたり、横長のコネクタ装着用開口37が形成
されている。この装着用開口37の上下幅は、第1コネ
クタ本体51に回動レバー70A、70Bを装着して構
成した第1コネクタ50を、ほとんど通過させ得る寸法
に設定されているが、回動レバー70A、70Bの上下
面に突設した第1、第2の挟持突起74、75だけは、
そのままでは通過できないような寸法、つまり第1、第
2の挟持突起74、75だけが、装着用開口37の上下
の保持壁33に当たるような寸法に設定されている。
【0059】ところで、本実施形態のコネクタ結合構造
では、第1コネクタ50をこのコネクタ保持部材30に
装着する場合に、前記第1、第2の挟持突起74、75
で保持壁33を挟持するのであるが、その際、第2の挟
持突起75を、保持壁33の背面側に位置させなくては
ならない。
【0060】そこで、装着用開口37の上下の保持壁3
3の縁部(上側の保持壁33の下縁と下側の保持壁33
の上縁)には、右左の回動レバー70A、70Bの第2
の挟持突起75を、保持壁33の背面側に通過させるた
めの第1、第2の切欠41、42が設けられている。
【0061】第1の切欠41は、右側の回動レバー70
Aの第2の挟持突起75を保持壁33の背面側に通すた
めのもので、開放側面34に近い側(右側)に配されて
いる。また、第2の切欠42は、左側の回動レバー70
Bの第2の挟持突起75を保持壁33の背面側に通すた
めのもので、開放側面34から遠い側(左側)に配され
ている。また、第2の切欠42の更に左隣りには、第
1、第2の切欠41、42よりも小さな逃げ用の切欠4
3が形成されている。これは、駆動突起80が保持壁3
3に干渉しないように逃がすためのものである。
【0062】また、図6に保持壁33の背面側の構成を
示すように、保持壁33の背面には第1の位置規制凸部
(位置規制部)48と第2の位置規制凸部(位置規制
部)49とが設けられている。保持壁33を正面から見
た場合、第1の位置規制凸部48は、第1の切欠41よ
りも左側で第2の切欠42よりも右側の所定位置に配置
されている。また、第2の位置規制凸部49は、第2の
切欠42の左隣りにある第3の切欠43よりも左側の所
定位置に配されている。
【0063】ここで、正面から見て右側に位置する第1
の位置規制凸部48は、右側の回動レバー70Aの第2
の挟持突起75と係合して、第1コネクタ50の左方向
への移動を規制するものである。また、正面から見て左
側に位置する第1の位置規制凸部48は、左側の回動レ
バー70Bの第2の挟持突起75と係合して、第1コネ
クタ50の右方向への移動を規制するものである。
【0064】図7、図8、図9に示すように、右左の回
動レバー70A、70Bの第2の挟持突起75、75
は、それぞれ第1の切欠41、第2の切欠42を通して
保持壁33の背面側に挿入され、その上で、保持壁33
の背面に沿って左側にスライドさせられる。そのため、
右側の回動レバー70Aの第2の挟持突起75の係止凸
部77は、第1の位置規制凸部48を乗り越える必要は
ないが、左側の回動レバー70Bの第2の挟持突起75
の係止凸部77は、第2の位置規制凸部49を乗り越え
る必要がある。
【0065】そこで、係止凸部77が乗り越える必要の
ない第1の位置規制凸部48は、断面矩形の大きな凸部
として形成され、係止凸部77が乗り越える必要のある
第2の位置規制凸部49は、乗り越えやすいように、断
面半円形の小さな凸部として形成されている。
【0066】〔第2コネクタ〕次に第2コネクタ90の
構成を図1及び図14〜図18を参照して説明する。図
14〜図18における第2コネクタ90は、図1のX−
X矢視断面で示す。
【0067】第2コネクタ90は、第1コネクタ50に
嵌合するフード部分が、フード上壁90a、フード下壁
90b、フード左右側壁90c、90dとから構成され
ている。フード部分の奥には隔壁90eが設けられ、こ
こに雄端子金具(図示略)の先端が挿入される貫通孔
(図示略)が形成されている。
【0068】フード上壁90aとフード下壁90bの左
右幅方向の両端の前端部には、第2コネクタ90を第1
コネクタ50に嵌合した最終段階で、図17、図18に
示すように、回動レバー70A、70Bの第1の挟持突
起74が嵌まる合わせ用切欠98が設けられている。
【0069】また、フード上壁90aの左右幅方向の両
端内面には、図15に示すように、第1コネクタ本体5
1の両サイドの上面に突設したガイド突部74が挿入案
内される案内溝94が形成されている。
【0070】図1に示すように、フード上壁90aとフ
ード下壁90bの内面には、幾種類かの凹凸部が形成さ
れている。これらの凹凸部は、第2コネクタ90の幅方
向の中央部を基準にして左右対称に形成されると共に、
フード上壁90a側とフード下壁90b側で対称に形成
されている。ここでは、第2コネクタ90の幅方向中央
側を内側と呼び、その反対側を外側と呼んで、凹凸部に
ついて説明する。
【0071】フード上壁90aとフード下壁90bの内
面には、該内面よりも一段低まった凹所95と、一段高
まった中央凸部97とが設けられている。凹所95は、
中央凸部97の両側に形成されている。凹所95は、第
2コネクタ90の前端側に島のような形で山形凸部96
を残した状態で、一定幅で第2コネクタ90の前端から
後端まで形成されており、後端が、隔壁90eに形成し
た型抜き孔90fに連通している。
【0072】このような形で凹所95を形成することに
より、図14に示すように、山形凸部96の外側には、
凹所95内に回動レバー70A、70Bの係止突起85
が導入される導入溝部95aが確保されている。また、
山形凸部96は、回動レバー70A、70Bの駆動突起
80に対応する位置にあり、第2コネクタ90の前端面
として構成された山形凸部96の前端面96aが、コネ
クタ嵌合時に駆動突起80の当たる面となっている。ま
た、山形凸部96の山形周面96bが、係止突起85と
係合する面となっている。
【0073】一方、中央凸部97は、第1コネクタ本体
51の中央切欠53(図1参照)を通過して、嵌合最終
段階において、その前端で、第1コネクタ本体51の上
面に突設した第2係止突起57に当たり、この第2係止
突起57を押し移動するようになっている。
【0074】〔作用〕次に作用を説明する。
【0075】まず、図1に示すように、第1コネクタ本
体51の回動ピン55に、左右の回動レバー70A、7
0Bのピン孔72を嵌めることで、第1コネクタ50を
組み立てる。このとき、回動レバー70A、70B側の
第1の係止用切欠81及び第2の係止用切欠82を、そ
れぞれ第1コネクタ本体51側の第1係止突起56及び
第2係止突起57に係合させることで、図の初期状態を
作り上げる。この初期状態を作ることで、回動レバー7
0A、70Bは不用意に回らなくなる。
【0076】次いで、図7に示すように、上記のように
組み立てた第1コネクタ50を、コネクタ保持部材30
の凹所32に後部側から挿入し、第1コネクタ50の後
部に位置する左右の回動レバー70A、70Bの各第2
の挟持突起75、75を、凹所底壁に相当する保持壁3
3に設けた第1、第2の切欠41、42に位置合わせす
る。そして、図中矢印Y1で示すように、各第2の挟持
突起75を保持壁33の背面側に挿入する。
【0077】次に、図8に示すように、第1コネクタ5
0を図中矢印Y2で示すように左側に移動する。そうす
ると、保持壁33の背面に沿って各第2の挟持突起75
がスライドし、第2の挟持突起75に設けた弾性腕76
の係止凸部77が、保持壁33の背面上を摺動する。こ
のとき、右左の回動レバー70A、70Bの第1の挟持
突起74と第2の挟持突起75の弾性腕76とが、保持
壁33を挟持する形になる。
【0078】所定量だけ第1コネクタ50を左側にスラ
イドさせると、図9、図13に示すように、左側の回動
レバー70Bの係止凸部77が第2の位置規制凸部49
を乗り越え、更にそれ以上スライドさせようとすると、
こんどは右側の回動レバー70Aの係止凸部77が、図
12に示すように、第1の位置規制凸部48に当たっ
て、それ以上スライドさせることができなくなる。
【0079】この状態で、第1コネクタ50は、第1の
位置規制凸部48によって左側への移動が制限され、第
2の位置規制凸部49によって右側への移動が制限され
る。この場合、各係止凸部77と位置規制凸部48、4
9との間には、遊びC1、C2が確保されていることに
より、合計C1+C2分だけ第1コネクタ50は左右方
向へ位置調整できる。
【0080】このように、保持壁33の表面側と背面側
に位置する挟持突起74、75で保持壁33を挟持する
ことにより、第1コネクタ50は、図9、図10、図1
1に示すようにほぼ定位置に仮係合される。
【0081】この状態のとき、図9に示すように、保持
壁33の背面側には、弾性腕76の係止凸部77の円筒
挟持面77aが当たり、表面側には、第1の挟持突起7
4の円筒挟持面74aが当たっている。また、図9、図
10に示すように、第1コネクタ50は、コネクタ保持
部材30の凹所32の内部に隠れるように収容され、第
1コネクタ50の前端が凹所32内に引っ込んだ形(前
端が前面壁31と等しい場合も含む)になる。
【0082】〔嵌合時の作用〕次に、このようにコネク
タ保持部材30に装着した第1コネクタ50に対して第
2コネクタ90を嵌合する場合の作用を説明する。
【0083】第2コネクタ90を嵌合する場合には、図
14に示すように、まず、第2コネクタ90の前面を、
コネクタ保持部材30の凹所32に対向させる。そし
て、第2コネクタ90を、凹所32内に仮止めされてい
る第1コネクタ50に向けて押し入れる。
【0084】その際、第1コネクタ30が凹所32内に
収容されていて、外部に突出した形で露出していないの
で、もし第2コネクタ90を位置ずれした状態で嵌合し
ようとしても、コネクタ保持部材30の前面壁31やフ
ード部としての凹所32の内周壁(上壁32a、下壁3
2b、左側壁32c)等に最初に第2コネクタ90が当
たり、それらの部分で、不用意に加えられた力が吸収さ
れる。また、フード部としての凹所32の内周壁(上壁
32a、下壁32b、左側壁32c)によって第2コネ
クタ90が案内されることになるので、第1コネクタに
不適切な横方向の力が加わらず、第1コネクタ50の仮
止め状態が外れることもない。
【0085】従って、作業状態に拘わらず、適正な力の
加減及び力の方向で、第2コネクタ90を、凹所32内
の第1コネクタ50に向けて押し進めることができる。
【0086】また、この嵌合時に、第1コネクタ50
は、前述の遊びC1+C2によって若干左右方向に位置
調整できるようになっているので、調芯機構による作用
で両コネクタ50、90の芯合わせも容易に行われる。
【0087】次に、第2コネクタ90を第1コネクタ5
0に嵌合し始めると、図15に示すように、第2コネク
タ90の案内溝94に第1コネクタ50のガイド突部5
4が挿入されて案内されながら、第1コネクタ50の回
動レバー70A、70Bの係止突起85が、第2コネク
タ90の凹所95の導入溝部95aに挿入される。
【0088】更に嵌合を進めると、図16に示すよう
に、第2コネクタの山形凸部96の前端面96a(図1
参照)が回動レバー70A、70Bの駆動突起80に当
たり、駆動突起80が後方に押し移動される。それによ
り、右左逆方向の回転モーメントが各回動レバー70
A、70Bに発生して、係止アーム83が第1係止突起
56を乗り越え、回動レバー70A、70Bが、回動ピ
ン55を中心に回動し始める。
【0089】この回動レバー70A、70Bの動きによ
り、係止突起85は山形凸部96の山型周面96b(図
1参照)上を摺動し、凹所95内に入り込む。また、保
持壁33を表裏面から挟持している第1、第2の挟持突
起74、75の位置関係が動き、それに伴い、第1コネ
クタ50が保持壁33側に変位する。
【0090】その際、両挟持突起74、75の円筒挟持
面74a、77aが、保持壁33の表裏面に接触してい
ることと、背面側の円筒挟持面77aが弾性腕76に設
けられていることによって、回動レバー70A、70B
は、ガタつきなく、スムーズに回動する。
【0091】特に、弾性腕76が保持壁33の厚み方向
に撓み自在となっていることによって、保持壁33の厚
みの誤差を含めた、係合部分に影響を及ぼす各種寸法誤
差を吸収することができるので、回動レバー70A、7
0Bのスムーズな回動を保証することができ、滑らかな
装着性を確保することができる。
【0092】この図16に示す状態で、第1コネクタ5
0と第2コネクタ90は互いに嵌合し、電気的に導通関
係になる。
【0093】そして、更に第2コネクタ90を押し込む
ことにより、回動レバー70A、70Bが回動して、図
17、図18に示す嵌合保証状態になる。
【0094】即ち、更に第2コネクタ90を押し込む
と、第2コネクタ90の中央凸部97が回動レバー70
A、70Bの第2係止突起57を押し移動し、それによ
り、第1コネクタ50が更に保持壁33側に押し移動さ
れる。そうすると、回動レバー70A、70B上の第1
の挟持突起74のフラット挟持面74b全体が、保持壁
33の表面に密着することで、回動レバー70A、70
Bがコネクタ保持部材30の保持壁33に本係合すると
共に、係止突起85が山形凸部96の頂点を超えた位置
まで移動し、第1、第2コネクタ50、90の嵌合状態
が保証される。
【0095】このとき、保持壁33を第1の挟持突起7
4のフラット挟持面74bと、第2の挟持突起75の弾
性腕76の円筒挟持面77aとで挟持しているので、ガ
タつきなく、第1コネクタ50、及び、第1コネクタ5
0と嵌合する第2コネクタ90を確実に保持することが
でき、振動等で嵌合状態が悪化するようなこともなくな
る。
【0096】〔離脱〕次に嵌合状態から第2コネクタ9
0を離脱する場合の作用を説明する。
【0097】離脱するには、第2コネクタ90に引き抜
き力を与える。そうすると、前記と逆に回動レバー70
A、70Bが回動して、駆動突起80が第2コネクタ9
0の前端(山形凸部の前端面96a)に当たる。
【0098】図19はその状態を拡大して簡略化して示
している。
【0099】引き抜き力Fを与えると、その力Fは、保
持壁33の背面に当接している第1の挟持突起75の係
合凸部77に伝わる。その力の加わる点をP1(係合
点)とし、P1と回動ピン55の中心O間の距離をL1
とすると、前記力Fの分力Faにより、回動ピン55の
中心Oの回りには、回転モーメント(Fa×L1)が発
生する。
【0100】一方、駆動突起80が第2コネクタ90の
前端面(山形凸部96の前端面96a)に当たる点をP
2とし、その点P2と中心O間の距離をL2(L1>L
2)とすると、駆動突起80から第2コネクタ90に伝
わる力Rは、だいたいR=(Fa×L1)/L2とな
る。
【0101】ここで、L1はL2に対して十分に大きく
設定されているので、梃子(てこ)の作用により、引き
抜き力Fを増大した力(離脱のための補助力)Rが、第
2コネクタ90の前端に伝達されることになり、第2コ
ネクタ90が第1コネクタ50から容易に離脱可能とな
る。
【0102】この場合、図20、図21に示すように、
湾曲部を有する案内溝と、それに沿って摺動するピンの
組み合わせによっても、上記と似たような作用を得るこ
とはできる。図20、図21において、190は第2コ
ネクタ、195は第2コネクタ190側の案内溝、19
5aは導入溝部、195bは湾曲溝部、170A、17
0Bは回動レバー、155は回動ピン、174は第1の
挟持突起、175は第2の挟持突起、185は案内溝1
95を摺動するピンを示す。
【0103】しかしながら、案内溝195を使った構造
は、どうしても案内溝195の寸法や形状を厳密に設定
する必要があるので、樹脂成形する場合の加工性(特に
型抜き)に難がある。それに対し、上記実施形態のよう
に、駆動突起80を直接第2コネクタ90の前端面に当
てる構造は、案内溝を形成する必要がないので、加工が
たやすくでき、特に樹脂成形する場合に有利である。こ
のことは、図22〜図26に示した従来技術に対しても
言える。
【0104】なお、本実施形態では、図1に示すよう
に、第2コネクタ90に凹所95を形成して、これに係
止突起85を導入するようにしているが、この部分は、
回動レバー70A、70Bに回転駆動力を与えたり、前
述した離脱のための補助力を発生したりする部分ではな
いので、案内溝状に形成する必要はなく、後端側を型抜
き孔90fに連通させることで、開放した形状に形成す
ることができる。このため、成形時の型抜きの問題も生
じず、良好な加工性を保証することができる。
【0105】
【発明の効果】以上説明のように、請求項1の発明によ
れば、1個の回動レバーの回動位置によって、コネクタ
保持部材に対する仮係合と本係合を行うことができるの
で、構造の簡略化を図ることができる。また、挟持突起
に設けた弾性腕によって、コネクタ保持部材との係合部
分に影響する各種寸法誤差を吸収することができるの
で、係合状態(仮係合及び本係合状態)における保持の
安定性を図ることができて、ガタつきの解消を図ること
ができる。また、弾性腕によって回動時の無用な力を吸
収することができるので、仮係合位置から本係合位置に
回動レバーを回動する際に、安定して回動レバーを回動
させることができ、コネクタの嵌合動作をスムーズに行
うことができる。
【0106】請求項2の発明によれば、仮係合状態時に
位置規制部によって挟持突起の位置を規制することがで
きるので、第2コネクタ嵌合時の相互位置合わせがやり
やすくなる。また、挟持突起の位置を規制することがで
きることから、第1、第2コネクタを嵌合状態でコネク
タ保持部材の定位置に保持することができる。
【0107】請求項3の発明によれば、コネクタ嵌合時
の芯合わせを自動的に行わせることができ、嵌合操作が
容易にできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のコネクタ結合構造におい
て、コネクタ同士を嵌合する前の状態を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の第1コネクタを構成する第1コネクタ本
体の構成図で、(a)は平面図、(b)は側面図、
(c)は正面図である。
【図3】図1の第1コネクタを構成する左側の回動レバ
ーの構成図で、(a)は平面図、(b)は(a)図のI
IIb−IIIb矢視図、(c)は(a)図のIIIc
−IIIc矢視図である。
【図4】図1のコネクタ保持部材の構成を示す正面側か
ら見た斜視図である。
【図5】図1のコネクタ保持部材の構成を示す背面側か
ら見た斜視図である。
【図6】図4のコネクタ保持部材における保持壁の背面
側の構成を示す斜視図である。
【図7】前記第1コネクタをコネクタ保持部材に装着す
る際の初期の状態を示す一部断面とした平面図である。
【図8】図7の次の工程を示す一部断面とした平面図で
ある。
【図9】図8の次の工程を実施して、第1コネクタをコ
ネクタ保持部材の保持壁に仮止めした状態を示す一部断
面とした平面図である。
【図10】図9と同じ状態を示す側面図である。
【図11】図9と同じ状態を示す正面図である。
【図12】図9と同じ状態における保持壁の背面側の構
成の一部を示す斜視図である。
【図13】図9と同じ状態における保持壁の背面側の構
成の他の一部を示す斜視図である。
【図14】前記コネクタ保持部材に装着した第1コネク
タに第2コネクタを嵌合する場合の初期の状態を示す一
部断面とした平面図である。
【図15】図14の次の工程を示す一部断面とした平面
図である。
【図16】図15の次の工程を示す一部断面とした平面
図である。
【図17】図16の次の工程を示す一部断面とした平面
図である。
【図18】図17にて隠れている部分を示す一部断面と
した平面図である。
【図19】図17、図18に示す嵌合状態から第2コネ
クタを離脱させる際の力の関係を示す模式図である。
【図20】本発明の実施形態の比較例として示す構造の
平面図である。
【図21】図20の状態より更に第2コネクタを押し込
んだときの状態を示す平面図である。
【図22】従来のコネクタ結合構造を示す分解斜視図で
ある。
【図23】従来のコネクタ結合構造の部分断面図であ
る。
【図24】従来のコネクタ結合構造の別の部分断面図で
ある。
【図25】従来のコネクタ結合構造の第2コネクタ嵌合
前の状態を示す斜視図である。
【図26】従来のコネクタ結合構造の要部機構の関係を
示す平面図である。
【符号の説明】
30 コネクタ保持部材 33 保持壁 48,49 位置規制凸部(位置規制部) 50 第1コネクタ 70A,70B 回動レバー 74 第1の挟持突起 75 第2の挟持突起 76 弾性腕 90 第2のコネクタ
フロントページの続き Fターム(参考) 5E021 FA05 FA09 FB20 FC25 FC29 FC31 FC36 HA01 HA05 HA10 HB03 HB04 HB05 HB07 HB20 HC11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタ保持部材に保持される第1コネ
    クタと、この第1コネクタに嵌合される第2コネクタと
    を有するコネクタの結合構造において、 前記第1コネクタに、 該第1コネクタに対して第2コネクタを嵌合させる前は
    コネクタ保持部材に仮係合し、且つ、第1コネクタに対
    して第2コネクタを嵌合させる際に、その嵌合動作によ
    り回動させられてコネクタ保持部材に本係合する回動レ
    バーを設け、 該回動レバーの一端に、前記コネクタ保持部材の保持壁
    の前面側と背面側に位置して該保持壁を挟持する一対の
    挟持突起を設け、 少なくとも前記背面側の挟持突起の保持壁に当接する部
    分に弾性腕を設けたことを特徴とするコネクタの結合構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコネクタの結合構造であ
    って、 前記保持壁に挟持突起の係合位置を規制する位置規制部
    を設けたことを特徴とするコネクタの結合構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のコネクタの結合構造であ
    って、 前記位置規制部が、所定の遊びを持って挟持突起の位置
    規制を行うものであることを特徴とするコネクタの結合
    構造。
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