JP2001022851A - スコアリング方法およびシステム - Google Patents

スコアリング方法およびシステム

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JP2001022851A
JP2001022851A JP19542599A JP19542599A JP2001022851A JP 2001022851 A JP2001022851 A JP 2001022851A JP 19542599 A JP19542599 A JP 19542599A JP 19542599 A JP19542599 A JP 19542599A JP 2001022851 A JP2001022851 A JP 2001022851A
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Toshiyuki Ono
俊之 小野
Chikako Nakajima
智華子 中嶋
Seiichi Sugiyama
精一 杉山
Masahiro Sakashita
正洋 坂下
Makoto Miyata
真 宮田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ある評価目的のために、評価対象に関わるデー
タをもとに、対象の評価を数値化するスコアリングシス
テムにおいて、スコア表を作成し、利用するためのスコ
アリング方法およびシステムを提供する。 【解決手段】ある評価目的のために、評価対象に関わる
データをもとに、対象の評価を数値化するスコアリング
システムにおいて、評価条件項目のカテゴリ別に評価へ
の関連度合いを示す数値である評価基準得点を、付与し
たものからなるスコア表を作成し、評価条件項目の値か
らなる評価対象に関わるデータについて、評価条件項目
の値が該当するカテゴリの評価基準得点を、スコア表の
全ての評価条件項目について合計した数値である評価得
点を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マーケティングな
どのビジネス分野で、ある評価目的のために、評価対象
に関わるデータをもとに、対象の評価を数値化するスコ
アリングシステムにおいて、スコア表を作成し、利用す
るためのスコアリング方法およびシステムに関わる。
【0002】
【従来の技術】従来、マーケティングなどのビジネス分
野では、セグメンテーション手法がよく用いられてい
る。セグメンテーションは、同じ特性を持つ集団に顧客
をグループ化して、セールスやサービスの実施単位とす
るものである。セグメンテーションの切り口は、年齢や
収入、取引額などの因子である。しかし、セグメンテー
ションでは、多数の因子を用いるとセグメントの意味付
けがしにくいほか、同一セグメント内に含まれる顧客は
常に同じサービスとなるため、顧客別のきめ細かさが不
足していた。
【0003】そこで、多数の因子を利用して、顧客の順
位付けを狙ったものが、スコアリングである。例えば、
定期預金を販売しようとするとき、定期預金購入の可能
性が高いと見込まれる一定の基準を用いて非保有顧客に
評価得点を付け、評価得点の高い顧客から中心に営業活
動する。
【0004】日本IBM社の顧客管理パッケージ「カス
タマ・ディスカバリ」は、顧客データに基づくスコアリ
ング分析機能「レスポンススコア」を持つ。スコアリン
グ分析機能は、ニューラルネットワーク手法を用いて評
価結果項目と評価条件項目を持つ既契約顧客データか
ら、未契約顧客に対して評価得点を計算するものであ
る。評価条件項目とは評価目的のための条件項目であ
り、評価結果項目は評価を数値した結果に相当する実績
値である。
【0005】例えば、ダイレクトメールやテレフォン・
マーケティングの見込み顧客を分析するために、既契約
顧客データを用いて取引残高を評価結果項目、顧客属性
や取引情報を評価条件項目としてニューラルネットワー
クを用いてモデル化を行い、そのモデルを用いて未契約
顧客のデータに対して取引見込みの高さを示す評価得点
を算出する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】顧客管理パッケージ
「カスタマ・ディスカバリ」のスコアリング分析機能
は、ニューラルネットワーク手法を用いて評価対象に対
して評価得点を算出するものである。通常、ニューラル
ネットワーク手法は、その分析手法の特性上、モデルは
ブラックボックスとなり、各変数にどのような重み付け
がなされたかを直接表現することはできない。よって、
利用者にとっては、評価得点が算出された際、各評価条
件項目がどの程度評価得点算出に影響しているか確認す
ることが困難であり、また項目の影響度合いを利用者が
調整することはできない。
【0007】本発明の目的は、かかる問題を解決し、評
価条件項目とその取り得る値が評価得点算出に与える影
響度合いを示すスコア表を作成する、スコアリング方法
およびシステムを提供することにある。
【0008】また、本発明の別の目的は、スコア表を用
いて、データに対して、評価得点を算出する、スコアリ
ング方法およびシステムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】ある評価目的のために、
評価対象に関わるデータに基づいて、対象の評価を数値
化する本発明のスコアリングシステムは、上記の課題を
解決するために、以下の手段を有する。
【0010】評価のための条件となる評価条件項目が取
り得る値を区分したカテゴリ別に、評価への関連度合い
を示す評価基準得点を付与したスコア表を作成する手
段。
【0011】評価対象に関わるデータに対するスコア表
の評価基準得点を、評価条件項目毎に合計した評価得点
を算出する手段。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0013】スコアリングは、何らかの評価目的(例え
ばローン推進キャンペーンなど)のために、対象(例え
ばローン非契約者)を、対象に関わる多様なデータをも
とに、その評価(例えばローン契約見込み)を数値化す
るものである。
【0014】スコアリングの作業は、(1)スコア表の
作成と(2)作成したスコア表の評価対象データへの適
用による評価得点付けという2段階に分けることができ
る。スコア表は、評価条件項目に対して、取りうる値の
区分であるカテゴリ毎に評価基準得点を付与したもので
ある。評価条件項目は、評価目的とするものに関連した
ものであり、その評価基準得点の大小は、評価目的に影
響を与える度合いの大小を反映したものである。
【0015】図1は、本実施形態の処理フローを、図2
は、本実施形態のスコアリングシステムの全体構成図を
表している。図2に示すスコアリングシステム200
は、計算機201に、入力装置201、出力装置20
2、記憶装置203を具備して構成されている。本発明
を実施する装置構成は、一般にパーソナルコンピュータ
や計算機システムと呼ばれるものであればよい。計算機
201は、スコア表の評価条件・結果項目の入力手段1
01と、評価条件項目別カテゴリの入力手段102、カ
テゴリ別評価基準得点の入力手段103、スコア表の出
力手段104、カテゴリ別評価基準得点の修正手段10
5、スコア表を用いた評価対象データに対する評価得点
算出手段106とからなる。
【0016】(1)スコア表の作成段階としては、10
1から105までが対応する。スコア表の作成とは、評
価目的と関連する評価条件項目を選択し、カテゴリを設
定し、影響度合いを反映した評価基準得点を設定するこ
とである。評価基準得点の設定方法には、ユーザが経験
に基づき設定する方法と、既存の評価結果と評価条件の
値からなるデータに対して統計手法を用いて算出する方
法とがある。また、統計手法により作成した評価基準得
点を参考に、ユーザが評価基準得点を微調整してもよ
い。
【0017】(2)スコア表の適用段階としては、10
6が対応する。スコア表の適用とは、作成したスコア表
を、評価対象データに適用し、対象の評価を評価得点と
して数値化することである。評価対象データは、評価条
件項目に対応した値を保持する必要がある。
【0018】数値化にあたっては、評価対象データの評
価条件項目の値が該当するカテゴリの評価基準得点を、
全ての評価条件項目について合計して、評価得点を算出
する。
【0019】スコアリングは、スコア表の作成段階にお
いては、得点による結果の分かり易さや修正し易さとい
った特徴がある。また、スコア表の適用段階において
は、データの各レコード別の得点が算出されるため、レ
コードが顧客に対応する場合には顧客一人一人への個別
算出が可能となるほか、スコア表を蓄積再利用できると
いった特徴がある。
【0020】次に、本発明の実施形態の処理フローにつ
いて、図1の処理フローに従い、図2〜図13を用いな
がら説明する。本実施形態は、金融商品である定期預金
の営業推進先を特定するために、定期預金の既契約先顧
客情報を用いて、定期預金の購入傾向を示すスコア表を
作成し、未契約先顧客に対してスコア表を適用して購入
見込み得点を算出する具体例である。
【0021】<ステップ101>スコア表評価条件・結
果項目の設定 定期預金の購入傾向を示すスコア表を作成するためのス
コア表作成用データ300を用いて、スコア表の評価条
件・結果項目を、評価条件・結果項目設定画面400に
対して入力装置202から設定する。図3にスコア表作
成用データ300の例を、図4に評価条件・結果項目設
定画面400の例を示す。
【0022】スコア表作成用データ300は、具体的に
はステップ101の評価条件・結果項目設定と、ステッ
プ102のカテゴリ設定と、ステップ103の評価基準
得点設定のために用いるものである。それぞれの設定目
的毎に、異なるスコア表作成用データ300があっても
よい。スコア表作成用データ300は、入力装置202
から入力するか、予め記憶装置203に格納されたもの
であっても良い。
【0023】本具体例の場合、スコア表作成用データ3
00は、評価結果である定期預金残高の評価項目フィー
ルドと、評価条件の候補となる顧客の属性や他の取引状
況に関する評価条件項目フィールドからなる。各項目フ
ィールドは、項目名称である項目レコード301と、項
目に対応したデータ列からなる値レコード302からな
る。本具体例の場合、項目レコード301の項目は、
「年齢」、「性別」、「普通預金残高」といった項目で
あり、値レコード302のうちの1レコード分が各項目
に対応した顧客1人の「38歳」、「男性」、「58,090
円」といった顧客情報に相当する。
【0024】評価条件・結果項目設定画面400は、候
補項目エリア401と、評価結果項目エリア402、評
価条件項目エリア403、評価結果項目追加削除ボタン
404、評価条件項目追加削除ボタン405、設定ボタ
ン406とからなり、出力装置204に出力される。
【0025】候補項目エリア401は、スコア表作成用
データ300の項目レコード301に含まれる項目を、
スコア表で利用する項目の候補として表示する。
【0026】評価結果項目エリア402に設定する項目
は、スコア表を作成する際の評価目的となる項目であ
り、後に述べるスコア表を統計処理により作成する際に
必要となる。例えば、顧客に対して定期預金の契約見込
みの評価を数値化するためのスコア表を作成する場合に
は、「定期預金残高」が評価結果項目となる。評価結果
項目を目的変数、評価条件項目を説明変数として統計処
理することで、評価結果項目へ評価条件項目が与える影
響度合いを算出しスコア表の評価基準得点とする。評価
結果項目エリア402への項目の設定は、候補項目エリ
ア401で項目を選択し、評価結果項目追加削除ボタン
404を押下することにより、評価結果項目エリア40
2へ選択した項目を設定する。図4の例では、評価結果
項目として、候補項目の中から「定期預金残高」を設定
している。
【0027】評価条件項目エリア403は、スコア表で
利用する項目として候補項目エリア401から選択設定
したものを表示する。評価条件項目エリア403への条
件項目の設定は、候補項目エリア401で項目を選択
し、評価条件項目追加削除ボタン405を押下すること
により、評価条件項目エリア403へ選択した項目を追
加する。図4の例では、評価条件項目として、候補項目
の中から「年齢」と「給与振込」を設定している。評価
条件項目としては、スコア表を作成する際の評価目的と
なる評価結果項目に、なるべく関連がある項目を選択す
ることが望ましい。
【0028】以上の手順で評価条件項目と評価項目を設
定し、設定ボタン406を押下することで設定を確定す
る。
【0029】<ステップ102>評価条件項目別のカテ
ゴリ設定 ステップ101で設定された評価条件項目に対して、項
目の値がとりうる範囲を分類したものであるカテゴリを
設定する。カテゴリは、スコア表の評価基準得点を付け
る単位となる。
【0030】図5は、項目別のカテゴリ設定102の詳
細な処理フローである。以下、図5のフローに従い、詳
細を説明する。
【0031】<ステップ501>カテゴリ設定対象項目
の選択 入力装置202から、カテゴリ設定画面600に対して
カテゴリ設定する項目を選択入力する。このカテゴリ設
定画面600の例を図6に示す。カテゴリ設定画面60
0は、候補項目エリア610、カテゴリ分割方法決定エ
リア620、カテゴリの設定エリア630とからなり、
出力装置204により出力される。
【0032】候補項目エリア610に表示される項目
は、評価条件・結果項目設定画面400と同様に、スコ
ア表作成用データ300の項目レコード301に含まれ
る項目である。あるいは、ステップ101でスコア表作
成に利用する評価条件項目として設定されたもののみで
あっても良い。
【0033】カテゴリ設定する項目は、候補項目エリア
610で項目を選択することで決定される。図6の例で
は、「年齢」が候補項目エリア610から選択されてい
る。
【0034】<ステップ502>対象データが数値か文
字かの判定 ステップ501で選択されたカテゴリ設定対象項目に対
して、その項目の値が数値であるか文字であるかを判定
する。例えば、選択された項目が「年齢」である場合に
は、スコア表作成データ用300の項目レコード301
に含まれる項目「年齢」に対応した、値レコード302
の対応する値を検索し、数値であるか文字であるかを判
定する。「年齢」の場合には、対応する値が「38」、
「25」などであるため、数値と判定する。また、「性
別」の場合、対応する値が「男性」「女性」である場合
には、文字と判定される。あるいは、値の形式を示す情
報を別に保存しておき、参照することで判定してもよ
い。
【0035】数値と判定した場合にはステップ503へ
進み、文字と判定した場合にはステップ508へ進む。
【0036】<ステップ503>分割方法の設定 ステップ502で項目の値が数値と判定された場合、カ
テゴリを設定するための分割方法を、カテゴリ設定画面
600のカテゴリ分割方法決定エリア620へ入力する
ことにより、決定する。
【0037】カテゴリ分割方法決定エリア620は、カ
テゴリ分割方法の選択肢であるユーザ指定による分割方
法選択エリアレコード数621と、値域による分割方法
選択エリア621、による分割方法選択エリア623、
分割数指定エリア624、分割計算ボタン625とから
なる。
【0038】分割方法の設定は、ユーザ指定による分割
方法選択エリア621、値域による分割方法選択エリア
622、レコード数による分割方法選択エリア623と
のいずれかを選択し、分割数指定エリア624へ分割数
を数値で指定し、分割計算ボタン625を押下すること
で分割方法が設定される。
【0039】<ステップ504>分割方法の判別 ステップ503で設定された分割方法に従い、ユーザ指
定による分割の場合にはステップ505へ、値域による
分割の場合はステップ506へ、レコード数による分割
の場合にはステップ507へ進む。
【0040】<ステップ505>ユーザ指定による分割 ステップ504でユーザ指定による分割の場合、カテゴ
リ設定画面600のカテゴリ設定エリア630へ各カテ
ゴリの範囲を入力することにより決定する。
【0041】カテゴリ設定エリア630は、カテゴリの
番号示すフィールド631と、カテゴリの値の範囲を示
す以上フィールド632、未満フィールド633、カテ
ゴリの名称フィールド634とからなる。カテゴリ番号
フィールド631のカテゴリ番号は、ステップ503で
設定された分割数指定エリア624の分割数分に相当す
る。
【0042】ここで、カテゴリ番号フィールド631の
各カテゴリ番号に対応したレコードについて、カテゴリ
の値の範囲を示す以上フィールド632と、未満フィー
ルド633に対して、値を入力することにより、各カテ
ゴリの分割範囲を入力する。本処理の後、ステップ50
9へ進む。
【0043】<ステップ506>値域による分割 ステップ504で値域による分割が選択された場合、カ
テゴリ設定画面600のカテゴリ設定エリア630へ
は、図7に示す値域による分割の処理フローにより、分
割した各カテゴリの範囲を出力する。以下、図7を用い
て値域による分割処理の詳細を説明する。
【0044】<ステップ701>項目に対応する値の最
大値と最小値の計算 ステップ501で、選択された項目が「年齢」である場
合には、スコア表作成用データ300の項目レコード3
01に含まれる項目「年齢」に対応した、値レコード3
02の対応する値を検索し、その値の中での最大値と最
小値を求める。
【0045】<ステップ702>カテゴリの範囲幅の計
算 ステップ701で計算された最大値と最小値および、ス
テップ503で設定された分割数指定エリア624の分
割数を用いて、カテゴリの範囲幅を計算する。カテゴリ
の範囲幅は、数1で計算できる。
【0046】 カテゴリの範囲幅=(最大値−最小値)/分割数 ・・・・(数1) 例えば、項目「年齢」に対する最大値が100で最小値
が0で、分割数が4の場合、カテゴリの範囲幅は25と
なる。
【0047】<ステップ703>カテゴリ番号n=0 分割計算に利用するためのカテゴリ番号nを0に初期化
する。
【0048】 <ステップ704>カテゴリ番号n=n+1 分割計算に利用するためのカテゴリ番号nに1を加算す
る。
【0049】<ステップ705>カテゴリの範囲を作成 ステップ702で計算したカテゴリ範囲幅を用いて、カ
テゴリの範囲を作成する。カテゴリの範囲は「最小値+
範囲幅×(n−1)」以上、「最小値+範囲幅×n」未
満(ただし、n=分割数の場合、「最小値+範囲幅×
n」以下)として定義作成できる。
【0050】例えば、項目「年齢」に対する最大値が1
00で最小値が0で、カテゴリの範囲幅が25の場合、
カテゴリ番号n=1の範囲は0以上25未満となる。カ
テゴリ番号n=2の範囲は25以上50未満、カテゴリ
番号n=3の範囲は50以上75未満、カテゴリ番号n
=4の範囲は75以上100以下となる。
【0051】作成されたカテゴリの範囲は、カテゴリ設
定画面600の以上フィールド632と未満フィールド
633に、カテゴリ1つが1レコード分として表示され
る。
【0052】<ステップ706>nが分割数かどうかの
判定 nが分割数かどうか判定し、nが分割数であれば値域に
よる分割処理を終了しステップ509へ進む。nが分割
数でなければステップ704へ進み704、705の処
理を繰り返す。
【0053】<ステップ507>レコード数による分割 ステップ504でレコード数による分割が選択された場
合、カテゴリ設定画面600のカテゴリ設定エリア63
0へは、レコード数による分割処理により、分割した各
カテゴリの範囲を出力する。
【0054】レコード数による分割処理は、スコア表作
成用データ300の項目に対応した、値レコード302
の対応する値を昇順もしくは降順にソートし、各カテゴ
リの範囲に含まれる値の個数がなるべく等しくなるよう
にカテゴリの範囲を決定する。決定したカテゴリの範囲
を、カテゴリ設定画面600の以上フィールド632と
未満フィールド633に、カテゴリ1つが1レコード分
として表示する。本処理の後、ステップ509へ進む。
【0055】<ステップ508>文字種類による分割 ステップ502で項目の値が文字の場合、カテゴリ設定
画面600のカテゴリ設定エリア630へは、文字種類
による分割処理により、分割した各カテゴリの範囲を出
力する。
【0056】文字種類による分割処理は、スコア表作成
用データ300の項目に対応した、値レコード302の
対応する値を検索し、1つの文字種類を1つのカテゴリ
の範囲として決定する。よって、値が複数の文字種類を
持つ場合には、その種類数分のカテゴリが作成される。
決定したカテゴリの範囲を、カテゴリ設定画面600の
以上フィールド632と未満フィールド633に、カテ
ゴリ1つが1レコード分として表示する。本処理の後、
ステップ509へ進む。
【0057】<ステップ509>カテゴリ名入力 ステップ505、506、507、508で作成された
各カテゴリについてスコア表作成時に識別しやすいよう
に、カテゴリ名称を入力する。カテゴリ設定画面600
のカテゴリ名エリア634へ、入力装置202よりカテ
ゴリ名称を入力する。
【0058】以上のステップ501〜509により必要
な項目のカテゴリ設定を行い、設定ボタン640を押下
することにより、項目別のカテゴリ設定が完了する。
【0059】<ステップ103>カテゴリ別評価基準得
点の設定 ステップ102で設定された評価条件項目の各カテゴリ
に対して評価基準得点を設定する。
【0060】評価基準得点の設定方法は、ユーザが設定
する方法と、既存の評価結果と評価条件の値からなるデ
ータに対して統計手法を用いて算出する方法とがある。
【0061】以下、図8の処理フローを用いて、統計手
法の数量化Ι類により、カテゴリ別評価基準得点を設定
する場合の例を説明する。
【0062】スコア表作成用データ300を用いて、数
量化Ι類によりカテゴリ数量を計算する。
【0063】数量化Ι類は、統計手法の一種であり、そ
の詳細は、駒沢勉著「数量化理論とデータ処理」朝倉書
店などに記述されているため、ここでは簡単に説明す
る。数量化Ι類は、例えば、年齢区分、給与振込の有無
など質的な要因に関する情報に基づいて、量的に測定さ
れた目的変数の値を、説明又は予測する方法である。
【0064】数量化Ι類で用いるデータ800の例を図
8に示す。数量化Ι類用データ800は、目的変数フィ
ールド801と説明変数フィールド群802とからな
る。説明変数フィールド群802は、いくつかの説明変
数フィールド803からなり、説明変数フィールド80
3はいくつかのカテゴリフィールド804とからなる。
数量化Ι類用データ800は、スコア表作成用データ3
00を元に作成される。目的変数フィールド801は、
スコア表作成用データ300のうち、ステップ101の
項目設定画面で評価結果項目として設定された項目とそ
の値が入力される。
【0065】説明変数フィールド群802は、スコア表
作成用データ300のうち、ステップ101で評価条件
項目として設定された項目とその値が入力される。ただ
し、入力にあたっては、スコア表作成用データ300の
値がステップ102で設定された項目のカテゴリが各項
目のカテゴリフィールド804として作成され、各レコ
ードの値がどのカテゴリに該当するかどうかで0,1の
値が、該当するカテゴリフィールド804について入力
されている。
【0066】各レコードに対して、目的変数の値と、説
明変数である項目の各カテゴリへの該当の有無が0,1
の値として得られている。各レコードが各項目のどのカ
テゴリに該当したかにもとづいて、そのレコードの目的
変数の値を予測する。そのため、それぞれのカテゴリに
対して、ある数量を付与し各レコードの反応したカテゴ
リの数量を加えて、そのレコードの数量とする。各レコ
ードの数量と目的変数の値ができるだけ近くなるよう
に、カテゴリに付与する数量を求めるというのが、数量
化Ι類の基本的な考え方である。数量化Ι類を定式化す
ると図16の数2と数3のようになる。
【0067】ここで、目的変数の値Yを最小2乗法の意
味で、最も精度よく予測するために、Σ(y−Y)**
2(**2は2乗を示す)が最小になるように各項目の
カテゴリ数量x(ik)を求める。各項目のカテゴリ数量
が、カテゴリ別の評価基準得点である。
【0068】<ステップ104>スコア表の出力 ステップ103で計算した評価基準得点を用いて、スコ
ア表を出力する。スコア表の出力画面900を図9に示
す。スコア表の出力画面900は、スコア表表示エリア
910、評価結果項目エリア920、評価基準得点作成
方法エリア930、最大合計得点エリア940、最小合
計得点エリア950とからなり、出力装置204により
出力される。スコア表作成エリア910は、評価条件項
目フィールド911と、カテゴリと評価基準得点フィー
ルド群912からなる。さらに、カテゴリと評価基準得
点フィールド群912の各フィールドのエリアはカテゴ
リエリア913と評価基準得点エリア914とからな
る。
【0069】評価条件項目フィールド911は、ステッ
プ101で設定された評価条件項目が表示される。カテ
ゴリと評価基準得点フィールド群912では、評価条件
項目フィールド1011の各項目に対応したレコードに
ステップ102で設定されたカテゴリを、カテゴリエリ
ア913に表示し、各カテゴリに対応した評価基準得点
エリア914にステップ103で算出した評価基準得点
を表示する。
【0070】また、ステップ101で設定した評価結果
項目を表示する評価結果項目エリア920、評価基準得
点作成方法を表示するエリア930には、本例では、評
価結果項目エリア920には「定期預金残高」、評価基
準得点設定方法エリア930には、統計処理により評価
基準得点を作成したことを示す「統計処理」と表示す
る。ユーザ設定により評価基準得点を作成した場合には
「ユーザ処理」と表示する。
【0071】また、スコア表全体の、カテゴリ別評価基
準得点の最大値の総和である最大合計得点と、カテゴリ
別評価基準得点の最大値の総和である最小合計得点を表
示する最大合計得点エリア940、最小合計得点エリア
950の各値は、次式により算出される。
【0072】 最大合計得点=Σmax(x(ik)) ・・・・・(数4) 最小合計得点=Σmin(x(ik)) ・・・・・(数5) 但し、x(ik):アイテムi,カテゴリkの得点 i=1,2,……I k=1,2,……K(i) <ステップ105>カテゴリ別評価基準得点の修正 ステップ104で作成したカテゴリ別評価基準得点を入
力修正する。修正にあたっては、2つの方法がある。
【0073】一つの方法は、スコア表作成画面900に
おいて、修正する評価基準得点エリアを選択し、入力装
置202から修正得点を入力することにより評価基準得
点を修正する。この際、評価基準得点が変更されるに伴
い、スコア表全体の最大合計得点と最小合計得点も変更
されるので、最大合計得点エリア940、最小合計得点
エリア950は、ステップ104に記載の数式4、数式
5を再計算した値を表示する。また、この場合修正され
た評価得点は、統計処理による結果と異なるため、評価
基準得点設定方法エリア930には「ユーザ処理」と表
示する。
【0074】もう一つの方法は、統計処理による結果を
一定の規則のもと、調整するものである。ステップ10
3で算出された各アイテムのカテゴリ数量が、各アイテ
ムの影響度を示すものであり、そのまま、スコア表の評
価基準得点として用いても良い。しかし、そのままで
は、得点にマイナス値が表われたり、小数点の値が表わ
れたり、値が微少なものが表われる場合が多い。従っ
て、そのままでは、ユーザがスコア表を見ても影響度合
いを把握しにくく、またスコアリングに用いたとして
も、算出された評価得点は使いにくいものとなる。そこ
で、得点を整数化したり、ユーザの設定に合わせて、マ
イナスの値をなくすなどの調整する。
【0075】以下、カテゴリ別評価基準得点の修正につ
いて図10の処理フローを用いて説明する。
【0076】<ステップ1001>スコア表最大値と最
小値の設定 入力装置202を用いて、次の3項目に関して入力設定
する。
【0077】 (1)スコア表における最大合計得点X (2)スコア表における最小合計得点Y (3)スコア表におけるカテゴリ別評価基準得点の最小
値である最小基準得点Z ただし、上記のうち(2)と(3)の両方を満たす調整
は不可能であるため、どちらかのみ設定可能である。
【0078】数量化Ι類の結果に対して、最小合計得点
が0で最大合計得点が100の場合と、最小基準得点が
0で最大合計得点が100の場合の、2つのパターンに
ついて、調整処理の各段階における得点の具体例を図1
1に示す。
【0079】<ステップ1002>最小合計得点の設定
か最小基準得点かの判定 最小合計得点設定の場合には、ステップ1003へ、最
小基準得点設定の場合には、ステップ1005へ進む。
【0080】<ステップ1003>現在のカテゴリ別得
点合計の最小値Min1の算出 ステップ103で作成されたカテゴリ別評価基準得点に
ついて、現在の最小合計得点Min1を算出する。その
算出式は、前記数式5と同じである。
【0081】図11の最小合計得点設定の場合1110
の例では、カテゴリ別評価基準得点の元データ1111
である場合、Min1=-9.8となる。
【0082】<ステップ1004>カテゴリ別評価基準
得点の調整 ステップ1001で入力した最小合計得点のユーザ設定
値Xと、ステップ1003で算出した現在の最小合計得
点Min1と、スコア表の評価条件項目数を用いて、次
の数6によりカテゴリ別得点を調整する。、 カテゴリ別評価基準得点=現在のカテゴリ別評価基準得点−(Min1+X )/スコア表の評価条件項目数 ・・・・・・・・(数6) 最小合計得点設定の場合1110の例では、数6は、カ
テゴリ別評価基準得点=現在のカテゴリ別評価基準得点
−(-9.8+0)/2となり、調整後のカテゴリ別評価基
準得点1112が算出される。
【0083】本処理の後ステップ1007へ進む。
【0084】<ステップ1005>現在の最小基準得点
Min2の算出 ステップ103で作成されたカテゴリ別評価基準得点に
ついて、現在の最小基準得点Min2を算出する。Mi
n2は、数7で求められる。
【0085】 Min2=min(x(ik)) ・・・・・・・・・(数7) 但し、x(ik):アイテムi,カテゴリkの得点 i=1,2,……I k=1,2,……K(i) 図11の最小基準得点設定の場合1120の例では、カ
テゴリ別得点の元データ1111である場合、Min2
=-8.9となる。
【0086】<ステップ1006>カテゴリ別得点の調
整 ステップ1001で入力した最小基準得点のユーザ設定
値Yと、ステップ1005で算出した現在の最小基準得
点Min2を用いて、次の数8によりカテゴリ別得点を
調整する。
【0087】 カテゴリ別評価基準得点=現在のカテゴリ別評価基準得点−Min2+Y ・ ・(数8) 図11の最小基準得点設定の場合1120の例では、数
8は、カテゴリ別評価基準得点=現在のカテゴリ別評価
基準得点−(-8.9)+0となり、調整後のカテゴリ別評
価基準得点1122が算出される。
【0088】本処理の後ステップ1007へ進む。
【0089】<ステップ1007>現在の最大合計得点
Maxの算出 ステップ103で作成されたカテゴリ別評価基準得点に
ついて、現在の最大合計得点Maxを算出する。Max
は、前記数4で求められる。
【0090】最小合計得点設定の場合1110の例で
は、ステップ1004処理後のカテゴリ別得点1112
に対しては、Max=17.3となる。
【0091】<ステップ1008>カテゴリ別得点の調
整 ステップ1001で入力した合計最小値のユーザ設定値
Xと、ステップ1003で算出したカテゴリ別得点合計
の最小値Min1と、スコア表の項目数を用いて、次の
数9によりカテゴリ別得点を調整する。、 カテゴリ別得点=現在のカテゴリ別得点×Z/Max ・・・・・(数9) 最小合計得点設定の場合1110の例では、数9は、カ
テゴリ別得点=現在のカテゴリ別得点×100/17.3とな
り、調整後のカテゴリ別得点1113が算出される。
【0092】<ステップ1009>カテゴリ別得点の整
数値化 ステップ1001から1008の処理により、調整され
たカテゴリ別得点を整数値化する。整数値化の方法は、
小数点以下、四捨五入あるいは切り捨て、切り上げのい
ずれであってもよい。
【0093】最小合計得点設定の場合1110の例で
は、ステップ1008処理後のカテゴリ別得点1113
に対しては、整数値化後のカテゴリ別評価基準得点11
14が算出される。
【0094】<ステップ106>スコア表を用いた評価
対象データに対する評価得点算出 ステップ104、105で作成した定期預金契約傾向を
示すスコア表を、未契約先顧客のデータに適用して契約
見込みの評価得点を算出する処理フローを、図12を用
いて説明する。
【0095】スコア表は、作成の後、一旦記憶装置20
3に格納されたものであってもよい。
【0096】<ステップ1201>スコア表適用データ
から1レコード読みこみ 評価得点を算出する対象である未契約先顧客の情報であ
るスコア表適用データ1300から値レコードについて
1レコード分を取り出す。1レコードが未契約先顧客1
人に対応する。
【0097】図13にスコア表適用データ1300の例
を示す。スコア表適用データ1300は、項目レコード
1301と、各項目に対応した値からなるレコード13
02とからなる。スコア表から得点を計算するために、
各項目はスコア表900で使用されている評価条件項目
を含んでいる必要がある。スコア表適用データ1300
は、入力装置202から入力するか、予め記憶装置20
3に格納されたものであっても良い。
【0098】<ステップ1202>スコア表に対応する
データの読みこみ スコア表900の評価条件項目のうち、ステップ120
1で読みこんだレコードから該当する値を読みこむ。例
えば、スコア表適用データ1300の顧客番号1のレコ
ードの項目「年齢」に対応する値は、「25」である。
【0099】<ステップ1203>項目値の該当カテゴ
リの判別 ステップ1202で読みこんだレコードの値が、スコア
表900の評価条件項目のどのカテゴリに属するかを判
定する。例えば、「年齢」が「25」で、スコア表90
0のカテゴリに対しては、「18〜32」の範囲に属す
ると判定される。
【0100】<ステップ1204>項目値の得点算出 ステップ1203で判定されたカテゴリに対応する得点
をスコア表900から、算出する。例えば、値が「18
〜32」の範囲に属すると判定された場合、スコア表9
00の例では、得点は8となる。
【0101】<ステップ1205>全ての項目について
得点算出したかどか判定 ステップ1204の項目値の得点算出が、スコア表90
0の全ての評価条件項目について算出していれば、ステ
ップ1206へ進み、未だ算出していない残りの評価条
件項目があれば、ステップ1202から1204までの
処理を繰り返す。
【0102】<ステップ1206>レコードの評価得点
算出 ステップ1204で算出した各評価条件項目の値に対す
る得点を合計して、レコードの合計得点を算出する。合
計得点が顧客1人の定期預金契約見込みをあらわした評
価得点である。
【0103】<ステップ1207>他のレコードがある
かどうかの判定 スコア表適用データ1300から評価得点を算出してい
ないレコードがあるかどうかを判定する。他のレコード
がない場合にはステップ1208へ進み、他のレコード
がある場合にはステップ1201から1206の処理を
繰り返し、他のレコードについても評価得点を算出す
る。
【0104】<ステップ1208>全レコードの評価得
点出力 ステップ1201から1207までの処理により算出し
たスコア表適用データ1300の全レコードに対する評
価得点を出力する。
【0105】図14は適用結果データ1400の例であ
る。適用結果データ1400は、顧客番号フィールド1
401と、評価得点フィールド1402とからなる。顧
客番号フィールド1401は、スコア表適用データ13
00に含まれる顧客を識別するためのキー情報であり、
顧客が特定できれば、他の情報であってもよい。評価得
点フィールド1402は、ステップ1201から120
7までの処理により算出された各レコードの評価得点
が、顧客番号フィールド1401のレコードに対応して
出力される。
【0106】また、適用結果データ1400をもとに作
成し、出力装置204により出力される適用結果グラフ
1500の例を図15に示す。適用結果グラフ1500
は、縦軸1501にレコード数、横軸1502に評価得
点をとり、得点別のレコード数分布を表したものであ
る。適用結果をグラフ化することにより、定期預金契約
見込み先がどのように分布しているかを把握することが
でき、どの程度の得点の顧客までを実際の営業推進先と
するかを検討するための参考情報となる。
【0107】このようにして、本実施の形態によれば、
スコア表作成用データをもとに、評価条件項目とその取
り得る値がスコア算出に与える影響度合いを示すスコア
表を統計的に作成編集することができる。これにより、
評価に与える評価条件項目の影響度合いをスコア表の評
価基準得点により分かり易く把握することができる。
【0108】また、人の感性などに依存しないスコア表
を用いて、未契約先などのデータに対して契約見込みを
示す評価得点を自動的に算出することで、定量的で一貫
した営業活動推進を効率的に支援できる。
【0109】ステップ103のカテゴリ別の評価基準得
点設定を統計処理によりデータから自動的に算出するか
わりに、ユーザが評価基準得点を設定してもよい。その
場合には、ステップ105のカテゴリ別得点の修正と同
様に、スコア表900において、ユーザ設定する得点エ
リア914を選択し、入力装置202から得点を入力す
ることにより得点を修正する。これにより、ユーザは自
由にスコア表の得点を設定することができる。
【0110】最後に、本発明のスコアリング方法および
システムの、ビジネス分野における応用例について述べ
る。スコア表は対象データを変えることで、マーケティ
ングなどの様々な業務で活用することができる。
【0111】顧客別に得点付けすることで、得点による
次の行動の可能性を予測したり、得点によるセグメンテ
ーションや、商品購入見込み得点上位1,000人といった
ベストN表の作成に活用することもできる。
【0112】上述の実施例のように顧客が商品を買う可
能性の高さがある点以上ならダイレクトメールや電話で
のキャンペーン対象としたりするほか、顧客の取引状況
でスコアリングし、ある点以下になったら、メイン顧客
としての離脱危険ありとして営業フォローに活用するこ
とができる。
【0113】また、顧客の取引状況でスコア表を作成し
て、ポイントがある点以上で手数料割引などの優遇サー
ビスを提供したり、顧客を信用リスクの観点でスコアリ
ングして、ある点以上なら融資OK,ある点以下なら融
資NGという活用もできる。
【0114】マーケティング業務の現場におけるスコア
リングの活用イメージを、ローン推進キャンペーンの例
で以下に示す。
【0115】(1)分析:過去の顧客情報から,カード
ローンを契約している人の傾向を統計処理してスコア表
を作成し、そのスコア表を用いて非保有顧客に得点を付
ける。
【0116】(2)設計:予算と過去の顧客の契約状況
から収益見込みが最大となる、得点の60点以上の顧客
に、カードローンの契約を促すDMを発送する計画を立
てる。
【0117】(3)実行:計画に従い、ターゲット顧客
に、カードローンを奨めるDMを発送する。
【0118】(4)評価:DMが契約に結びついたかど
うかの結果情報を収集し、成約率、投資対収益などを算
出し評価する。効果のあったキャンペーンのスコア表は
次回の参考にし、また効果のなかったキャンペーンは、
得点別の成約率などを見てスコア表を修正する。
【0119】
【発明の効果】以上詳細に述べたように、本発明によれ
ば、評価条件項目とその取り得る値が評価得点算出に与
える影響度合いを示すスコア表を作成し、スコア表を用
いて、データに対して、評価得点を自動的に算出できる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるスコアリング方法の
全体処理フローである。
【図2】本発明の実施形態を示すスコアリングシステム
構成である。
【図3】本発明の実施形態におけるスコア表作成データ
である。
【図4】本発明の実施形態における項目設定画面であ
る。
【図5】本発明の実施形態における項目別カテゴリ設定
の処理フローである。
【図6】本発明の実施形態におけるカテゴリ設定画面で
ある。
【図7】本発明の実施形態における値域にる分割の処理
フローである。
【図8】本発明の実施形態における数量化Ι類用データ
である。
【図9】本発明の実施形態におけるスコア表のイメージ
である。
【図10】本発明の実施形態におけるカテゴリ別得点の
調整処理フローである。
【図11】本発明の実施形態における得点の調整計算処
理イメージである。
【図12】本発明の実施形態におけるスコア表の適用処
理フローである。
【図13】本発明の実施形態におけるスコア表適用デー
タである。
【図14】本発明の実施形態における適用結果データで
ある。
【図15】本発明の実施形態における適用結果グラフで
ある。
【図16】本発明の実施形態における数量化Ι類の数式
である。
【符号の説明】
101…スコア表の評価条件・結果項目の設定手段、1
02…評価条件項目別カテゴリの設定手段、103…カ
テゴリ別評価基準得点の設定、104…スコア表の出力
手段、105…カテゴリ別評価基準得点の修正手段、1
06…スコア表による評価得点算出手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 精一 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株式 会社日立製作所情報システム事業部内 (72)発明者 坂下 正洋 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株式 会社日立製作所情報システム事業部内 (72)発明者 宮田 真 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 Fターム(参考) 5B049 BB46 CC05 EE01 EE03 FF03 FF04 5B055 CA02 CA05 PA05 PA38

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の評価目的のために、評価対象に関す
    るデータに基づいて、対象の評価を数値化するスコアリ
    ングシステムは、 前記評価のための条件となる評価条件項目が取り得る値
    を区分したカテゴリ別に、前記評価への関連度合いを示
    す評価基準得点を付与したスコア表を作成する手段と、 前記評価対象に関わるデータに対する前記評価基準得点
    を、前記評価条件項目毎に合計した評価得点を算出する
    手段とを有することを特徴とするスコアリングシステ
    ム。
  2. 【請求項2】前記スコア表の作成手段は、 前記評価条件項目を入力する手段と、 前記入力した評価条件項目に対する値の取り得る範囲
    を、少なくとも一つに分類した値の範囲であるカテゴリ
    を入力する手段と、 前記入力した各カテゴリに対する数値である評価基準得
    点を入力する手段と、 前記入力した評価条件項目と、評価条件項目に対応する
    カテゴリと評価基準得点とを関連付けた形式であるスコ
    ア表を出力する手段を有することを特徴とする請求項1
    記載のスコアリングシステム。
  3. 【請求項3】前記カテゴリの入力手段は、 前記評価条件項目に対応する値をもつレコードからな
    る、カテゴリ設定用データを入力する手段と、 前記カテゴリ設定用データの評価条件項目に対応する値
    が文字形式か数値形式かを判定する手段と、 前記値が文字形式であれば、カテゴリ設定用データの評
    価条件項目に対応する値の取り得る文字の種類をカテゴ
    リとして入力する手段と、 前記値が数値形式であれば、カテゴリ設定用データの評
    価条件項目に対応する値の取り得る数値の範囲をいくつ
    かに分割した数値の範囲をカテゴリとして入力する手段
    とを有することを特徴とする請求項2に記載のスコアリ
    ングシステム。
  4. 【請求項4】前記カテゴリに対する評価基準得点の入力
    手段は、 前記評価を数値化した結果に相当する評価結果項目の値
    と、前記評価条件項目に対応する値をもつレコードから
    なる、得点設定用データを入力する手段と、 前記入力した得点設定用データの、レコードの評価条件
    項目の値が、前記評価条件項目のどのカテゴリに属する
    かを判定する手段と、 前記レコードの値が属すると判定されたカテゴリに対応
    して、一意に定まる質的な数値であるカテゴリ識別値を
    付与する手段と、 前記付与したカテゴリ識別値と前記評価結果項目の値を
    用いて、予め定めた算法によって、カテゴリ別の数量を
    算出する手段と、 前記算出したカテゴリ別の数量を前記スコア表の評価基
    準得点として入力する手段とを有することを特徴とする
    請求項2に記載のスコアリングシステム。
  5. 【請求項5】処理装置を用いて、所定の評価目的のため
    に、評価対象に関わるデータに基づいて、対象の評価を
    数値化するスコアリング方法において、 前記評価のための条件となる評価条件項目が取り得る値
    を区分したカテゴリ別に、前記評価への関連度合いを示
    す評価基準得点を付与したスコア表を作成し、 前記評価対象に関わるデータに対する前記評価基準得点
    を、前記評価条件項目毎に合計した評価得点を算出する
    ことを特徴とするスコアリング方法。
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