JP2001021960A - ストロボ装置、ストロボ装置付きカメラ、ストロボ装置付きレンズ付フィルムユニット及び光遮蔽構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影レンズの画角の広角化に十分に対応でき
るストロボ装置を提供する。 【解決手段】 発光管３１からの発光光を反射する凹面
状の反射面及び凹面の両側方に配置した側方反射面部３
４を備えたストロボ装置３０であって、前記側方反射面
部３４の発光管３１に対する角度を、発光管３１からの
発光光がこの発光管前方で発光管側方に遠ざかる方向に
反射する角度としたことを特徴とするものである。これ
により、撮影レンズの画角の広角化に十分に対応可能な
ストロボ装置３０を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ストロボ装置、ス
トロボ装置付きカメラ、ストロボ装置付きレンズ付フィ
ルムユニット及び光遮蔽構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、フィルム（写真フィルム）に被写
体像を撮影する光学撮影機器である例えばカメラ等にお
いては、夜間等における被写体の撮影効果を上げるため
に、被写体に向けて発光管からの発光光を照射するスト
ロボ装置が多用されている。

【０００３】このようなストロボ装置を使用するカメラ
１００における撮影レンズの画角αと、ストロボ装置か
らの発光光の被写体Ｍに向う照射角βとの従来例を図１
０を参照して以下に説明する。

【０００４】図１０左欄に示すように、撮影レンズの画
角αが比較的小さい（例えば６０度）標準型である場合
には、ストロボ装置の照射角βもさほど広角でなくても
画角αの範囲に存在する被写体Ｍに向けて発光光を照射
することができる。

【０００５】しかし、撮影レンズとして画角αが広角
（例えば９０度）のものを採用したカメラの場合には、
図１０右欄に示すように、従来のストロボ装置の照射角
βのままでは、撮影レンズの画角αの全域に渡って発光
光を照射することが不可能になり被写体の撮影効果を上
げることが困難になる。

【０００６】また、従来のカメラや、レンズ付フィルム
ユニットの場合、フィルムに対する不要な外光進入によ
る感光を防止するために、特にフィルムをシャッタや撮
影レンズに臨ませるための搬送領域等に、種々の光遮蔽
構造が設けられている。

【０００７】従来の光遮蔽構造の一例を図１１に示す。

【０００８】図１１に示す従来の光遮蔽構造は、一方の
部材１０１に設けた凸部１０２と、部材１０３に設けた
凹部１０４とを組み合わせて、これら部材１０１、部材
１０３間に進入する外光Ｌを遮蔽する構造であるが、レ
ンズ付フィルムユニット等のフィルム用の光遮蔽構造と
して適用する場合、直射日光等にも耐え得る光密性を持
たせるためには、凸部１０２の突出長、凹部１０４の窪
み深さを大きくする必要があった。

【０００９】この結果、前記凸部１０２や凹部１０４の
成型時の金型の抜けを考慮するために、凸部１０２の立
上がり面や凹部１０４の立下がり面が光沢面となってし
まい十分な光遮蔽機能を有する構造とすることができな
かった。

【００１０】また、前記凸部１０２の突出長が一方の部
材１０１の板厚と比較し大きすぎると成型時において一
方の部材１０１の外観上のヒケを招くという問題もあっ
た。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のストロボ装置の場合、撮影レンズの画角の広角化に十
分に対応できなかった。

【００１２】また、従来の光遮蔽構造の場合には、十分
な光遮蔽機能を有さず、また、製造段階で、光遮蔽構造
を構成する部材の外観上の支障を招くという問題もあっ
た。本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、
撮影レンズの画角の広角化に十分に対応できるストロボ
装置を提供すること、また、このストロボ装置を利用し
たストロボ装置付きカメラ及びストロボ装置付きレンズ
付フィルムユニットを提供すること、さらに、十分な光
遮蔽機能を有し、製造段階での外観上の支障が生じるこ
とのない光遮蔽構造を提供することを目的とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
発光管からの発光光を反射する凹面状の反射面及び凹面
の両側方に配置した側方反射面を備えたストロボ装置で
あって、前記側方反射面の発光管に対する角度を、前記
発光管からの発光光がこの発光管前方で発光管側方に遠
ざかる方向に反射する角度としたことを特徴とするもの
である。

【００１４】この発明によれば、前記側方反射面の発光
管に対する角度を、前記発光管からの発光光がこの発光
管前方で発光管側方に遠ざかる方向に反射する角度とし
ているので、撮影レンズの画角の広角化に十分に対応で
きるストロボ装置を提供することができる。

【００１５】請求項２記載の発明は、請求項１記載のス
トロボ装置において、前記側方反射面は、その突出端に
発光管と直交又は略直交する方向の補助反射面を備えた
ことを特徴とするものである。

【００１６】この発明によれば、前記側方反射面は、そ
の突出端に発光管と直交又は略直交する方向の補助反射
面を備えているので、前記発光管からの光又は発光管前
方で発光管側方に遠ざかる方向に反射した光を補助反射
面で被写体側に反射させることができ、撮影レンズの画
角の広角化に十分に対応できるとともに前記発光管から
の発光光の不要な拡散を抑えることができる。

【００１７】請求項３記載の発明は、請求項１又は２記
載のストロボ装置において、前記発光管の有効発光部の
長をＬ、前記凹面状の反射面及び両側方反射面の前部に
配置するストロボパネルの前記発光管の長さ方向に沿っ
た長さをＷとするとき、１．５≦Ｗ／Ｌ≦２．０である
ことを特徴とするものである。

【００１８】この発明によれば、前記発光管の有効発光
部の長をＬとストロボパネルの長さＷとの関係を１．５
≦Ｗ／Ｌ≦２．０（望ましくは１．７≦Ｗ／Ｌ≦１．
９）としているので、前記発光管からの発光光及び両側
方反射面にて反射した光を十分に被写体に向けて照射で
き、撮影レンズの画角の広角化に十分に対応できる。

【００１９】請求項４記載の発明は、被写体に向けて発
光管からの発光光を照射するストロボ装置を備えたスト
ロボ装置付きカメラであって、前記ストロボ装置は、発
光管からの発光光を反射する凹面状の反射面及び凹面の
両側方に配置した側方反射面を備え、前記側方反射面の
発光管に対する角度を前記発光管からの発光光がこの発
光管と直交する方向から遠ざかる方向に反射する角度と
したことを特徴とするものである。

【００２０】この発明によれば、請求項１記載の発明の
場合と同様にして、撮影レンズの画角の広角化に十分に
対応できるストロボ装置を備えたストロボ装置付きカメ
ラを提供することができる。

【００２１】請求項５記載の発明は、請求項４記載のス
トロボ装置付きカメラにおいて、前記側方反射面は、そ
の突出端に発光管と直交又は略直交する方向の補助反射
面を備えたことを特徴とするものである。

【００２２】この発明によれば、撮影レンズの画角の広
角化に十分に対応できるとともに前記発光管からの発光
光の不要な拡散を抑えることができるストロボ装置を備
えたストロボ装置付きカメラを提供できる。

【００２３】請求項６記載の発明は、内部に未露光のフ
ィルムが予め組み込まれるとともに、被写体に向けて発
光管からの発光光を照射するストロボ装置を備えたスト
ロボ装置付きレンズ付フィルムユニットであって、前記
ストロボ装置は、発光管からの発光光を反射する凹面状
の反射面及び凹面の両側方に配置した側方反射面を備
え、前記側方反射面の発光管に対する角度を前記発光管
からの発光光がこの発光管と直交する方向から遠ざかる
方向に反射する角度としたことを特徴とするものであ
る。

【００２４】この発明によれば、請求項１記載の発明の
場合と同様にして、撮影レンズの画角の広角化に十分に
対応できるストロボ装置を備えたストロボ装置付きレン
ズ付フィルムユニットを提供することができる。

【００２５】請求項７記載の発明は、請求項６記載のス
トロボ装置付きレンズ付フィルムユニットにおいて、前
記側方反射面は、その突出端に発光管と直交又は略直交
する方向の補助反射面を備えたことを特徴とするもので
ある。

【００２６】この発明によれば、請求項２記載の発明の
場合と同様にして、撮影レンズの画角の広角化に十分に
対応できるとともに前記発光管からの発光光の不要な拡
散を抑えることができるストロボ装置を備えたストロボ
装置付きレンズ付フィルムユニットを提供することがで
きる。

【００２７】請求項８記載の発明は、一方の部材に設け
た凸部と他方の部材に設けた凹部とを接合して両部材の
接合領域に進入する光を遮蔽する光遮蔽構造であって、
前記凸部の外面、凹部の内面の少なくともいずれかの面
にアラシ加工を施したことを特徴とするものである。

【００２８】この発明によれば、相互に接合する一方の
部材に設けた凸部と他方の部材に設けた凹部の少なくと
もいずれかの面にアラシ加工を施したものであるから、
両部材間に進入した光に対して、アラシ加工を施した面
において光の乱反射を生じさせ減衰させることができ、
十分な光遮蔽機能を有する光遮蔽構造を提供できる。請
求項９記載の発明は、請求項８記載の光遮蔽構造におい
て、前記一方の部材の凸部の突出端面と、他方の凹部の
底面とが接触していることを特徴とするものである。

【００２９】この発明によれば、一方の部材の凸部の突
出端面と、他方の凹部の底面とを接触させているので、
接触している面によっても光遮蔽機能を発揮させること
ができ、より十分な光遮蔽機能を有する光遮蔽構造を提
供できる。

【００３０】請求項１０記載の発明は、請求項８又は９
記載の光遮蔽構造において、前記一方の部材における凸
部の立上がり面の角度、他方の部材における凹部の立下
がり面の角度は、各々３度以上４５度以下（望ましくは
５度以上１５度以下）であることを特徴とするものであ
る。

【００３１】この発明によれば、前記一方の部材におけ
る凸部の立上がり面の角度、他方の部材における凹部の
立下がり面の角度は、各々３度以上４５度以下としてい
るので、金型による成型時の型抜きが容易となり、製造
工程の簡略化を図れる。

【００３２】請求項１１記載の発明は、請求項８乃至１
０のいずれかに記載の光遮蔽構造において、前記一方の
部材における凸部の高さ、他方の部材における凹部の深
さは各々０．３ｍｍ以上１．５ｍｍ以下（望ましくは
０．５ｍｍ以上０．８ｍｍ以下）であることを特徴とす
るものである。

【００３３】この発明によれば、金型による成型がし易
くかつアラシ加工を施す面も確保し易く、製造工程の簡
略化を図れ、かつ、十分な光遮蔽機能を有する光遮蔽構
造を提供できる。

【００３４】請求項１２記載の発明は、請求項８乃至１
１のいずれかに記載の光遮蔽構造において、前記凸部を
備えた一方の部材と、凹部を備えた他方の部材とは、フ
ィルムに被写体像を撮影する光学撮影機器のフィルム搬
送領域に臨ませて配置されることを特徴とするものであ
る。

【００３５】この発明によれば、カメラやレンズ付フィ
ルムユニット等の光学撮影機器のフィルム搬送領域に対
する外光の進入を阻止することができる。

【００３６】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
細に説明する。

【００３７】（実施の形態１）図１は、本発明の実施の
形態１であるストロボ装置３０の外観構成、図２はスト
ロボ装置３０の反射傘３２を示すものである。

【００３８】このストロボ装置３０は、前方が開口した
ケース本体３０Ａを有し、ケース本体３０Ａ内に発光管
３１及び反射傘３２を嵌め込んで収容している。

【００３９】反射傘３２は、発光管３１からの発光光を
垂直方向に反射する凹面状の反射面を形成する凹面部３
３の両側方に、各々前記発光光を側方に反射する側方反
射面を形成する割溝３５付きの側方反射面部３４、３４
を一体的に形成している。

【００４０】さらに、凹面部３３の最深部領域の両側に
発光管３１収容用の収容穴３５、３５を形成している。

【００４１】そして、図１に示すように、ケース本体３
０Ａ内に反射傘３２により発光管３１を保持するととも
に、側方反射面部３４、３４の割溝３５ａを狭めるよう
にして組み込んでいる。

【００４２】尚、側方反射面部３４は割溝３５ａの上下
両側に垂直方向の平坦面を形成するような構造とする
他、割溝３５の上下両側において割溝３５ａから遠ざか
るほどケース本体３０Ａの前方側に傾斜する角度をもっ
た構造とすることもでき、この構造とすることで側方反
射面部３４によっても上下方向の集光機能を発揮させる
ことができる。

【００４３】前記側方反射面部３４は、その突出端に発
光管３１の長さ方向と直交又は略直交する方向の補助反
射面部３４ａを備えている。前記ケース本体３０の反射
傘３２の前方には、ストロボパネル３６を装着してい
る。

【００４４】ここで、図３、図４をも参照してストロボ
装置３０の側方反射面部３４、３４の角度と、発光管３
１からの発光光の反射状態について説明する。

【００４５】図３は、発光管３１、反射傘３２を線図を
もって示すものであり、前記側方反射面部３４の発光管
３１の長さ方向に対する角度θを、前記発光管３１から
の発光光がこの発光管３１の前方において発光管３１の
側方（水平横方向）に遠ざかる方向に反射する角度とし
ている。

【００４６】また、前記発光管３１の有効発光部（反射
傘３２の凹面部３３内に露出する部分）の長をＬ、前記
ストロボパネル３６長さをＷとするとき、１．５≦Ｗ／
Ｌ≦２．０、望ましくは１．７≦Ｗ／Ｌ≦１．９として
いる。

【００４７】このような構成のストロボ装置３０によれ
ば、前記側方反射面部３４の角度θを前記発光管３１か
らの発光光がこの発光管３１の前方において発光管３１
の側方（水平横方向）に遠ざかる方向に反射する角度と
しているので、従来のストロボ装置よりも広角の範囲に
光を照射することができる。従って、図示していないが
撮影レンズの画角の広角化に十分に対応できる。また、
前記発光管３１からの光又は発光管３１の前方で発光管
３１の側方に遠ざかる方向に反射した光を、補助反射面
部３４ａで被写体側に反射させるようにすることで、反
射傘３２の横幅を小さくすることができる。

【００４８】さらに、上述したＷ／Ｌ＝１．５以上、望
ましくは、１．７以上の関係から、前記発光管３１から
の発光光及び両側方反射面部３４にて反射した光を被写
体に向けて広範囲に照射でき、撮影レンズの画角の広角
化に十分に対応できる。

【００４９】また、Ｗ／Ｌ＝２．０以下、望ましくは、
１．９以下とすることで、撮影レンズの画角を広角化し
かつ小型に構成できる。

【００５０】図４は凹面部３２による発光管３１からの
発光光の上下方向の反射の状態を示すものである。

【００５１】（実施の形態２）図５は上述したストロボ
装置３０を組み込んだストロボユニット４１における四
角形状の装着部４４を、ストロボ非内蔵型のカメラ４５
のアクセサリシュー４３に装着する状態を示すものであ
る。

【００５２】カメラ４５には、撮影レンズ５３、グリッ
プ５１、レリーズボタン５２、ファインダ５５、オート
フォーカス用の投光窓５６、受光窓５７等が設けられ、
さらに、各種情報を表示する表示部５８、メインスイッ
チ５９等を備えている。

【００５３】また、図５は上述した実施の形態１のスト
ロボ装置３０を内蔵した基本的構成は前記カメラ４５と
同様であるカメラ４６を示すものである。

【００５４】前記ストロボユニット４１を装着したカメ
ラ４５又はカメラ４６によっても、前記ストロボ装置３
０により撮影レンズ５３の画角の広角化に十分に対応す
ることが可能となり、さらに、既述した発光管３１の発
光光の有効利用が図れるという作用効果をも発揮でき
る。

【００５５】（実施の形態３）次に、図７、図８、図９
を参照して実施の形態３のレンズ付きフィルムユニット
について説明する。

【００５６】図７において、１はフィルムを保持し、シ
ャッタユニット、前記ストロボ装置３０を組み込んだス
トロボユニット２０、及び巻上げ機構等の各種の撮影機
構を搭載したユニット本体、２はユニット本体１を前方
から被覆する前カバー、３はユニット本体１を後方から
被覆する後カバーである。

【００５７】４はスライド操作片である。このスライド
操作片４を手動操作することにより、メインスイッチ片
２２をオン、オフして、ストロボユニット２０を作動状
態にしたり、絞りを切り換える。

【００５８】スライド操作片４は、ストロボユニット２
０の上に重ねられ、更に前カバー２を装着することによ
って、このスライド操作片４はストロボユニット２０と
共に保持され、裏面上下両側に設けた案内壁をリブ１
ａ、１ａに係合させて左右方向（ユニット本体１の長さ
方向）に自在にスライドすることができるようになって
いる。

【００５９】尚、図７中、６はフィルム巻き上げノブ、
２ｂはレンズ窓、Ｃはストロボユニット２０のコンデン
サである。この実施の形態３のレンズ付きフィルムユニ
ットにおいても、前記ストロボ装置３０を組み込んでい
るので、後述するレンズＬ1、Ｌ2 の画角の広角化に十
分に対応することが可能となり、さらに、既述したよう
に発光管３１の発光光の有効利用が図れるという作用効
果をも発揮できる。

【００６０】図８は、実施の形態３のレンズ付きフィル
ムユニットの概略断面を示すものであり、ユニット本体
１と後カバー３との間には、枠状にて所定の開口を有す
る撮影画枠１ｆが形成され、さらに、撮影レンズＬ１，
Ｌ２によって被写体像を後カバー３内のフィルムＦに露
光し撮影する露光部１ｅが設けられている。尚、図８
中、６０はストロボユニット２０の電池である。

【００６１】このようなレンズ付きフィルムユニットに
おいて、ユニット本体１と、後カバー３との露光部１ｅ
付近の接合領域に、図９にも示す光遮蔽構造７０を設け
ている。

【００６２】即ち、ユニット本体１の後カバー３との接
合部材７１に設けた凸部７２と、後カバー３に設けた凹
部７３とを接合してこの接合領域に進入する光を遮蔽す
る光遮蔽構造７０を構成している。前記凸部７２の外
面、凹部７３の内面の少なくともいずれかの面又は各面
全体にアラシ加工部７４を形成している。

【００６３】この構造によれば、前記露光部１ｅに向け
て進入する光に対して、アラシ加工部７４が光の乱反射
を生じさせ、減衰させることができのるで、十分な光遮
蔽機能を発揮でき、前記露光部１ｅに臨むフィルムＦが
撮影時以外において本来不要な光により感光してしまう
ことを回避できる。

【００６４】前記凸部７２の突出端面７２ａと、凹部７
３の底面とが接触する構造とすれば、接触している面に
よっても光遮蔽を行うことができ、より十分な光遮蔽機
能を発揮させることができる。

【００６５】前記凸部７２の立上がり面の角度α、凹部
７３の立下がり面の角度ｘは、各々３度以上４５度以
下、望ましくは、５度以上１５度以下としている。

【００６６】これにより、金型による凸部７２、凹部７
３の成型時の型抜きが容易となり、製造工程の簡略化を
図れる。

【００６７】また、前記凸部７２の高さｈと、前記凹部
７３の深さｗは、各々０．３ｍｍ以上１．５ｍｍ以下
（好ましくは０．５ｍｍ以上０．８ｍｍ以下）としてい
る。これにより、金型による成型がし易く、かつ、凸部
７２、凹部７３のアラシ加工を施す面も確保し易く、製
造工程の簡略化を図れ、かつ、十分な光遮蔽機能を有す
る光遮蔽構造７０を提供できる。

【００６８】この光遮蔽構造７０によれば、レンズ付き
フィルムユニットにおけるフィルムＦの搬送領域に対す
る外光の進入を阻止し、フィルムＦの不要な感光を防止
することができる。

【００６９】同様にして、この光遮蔽構造７０を前記ス
トロボユニット４１を装着したカメラ４５又は前記カメ
ラ４６のフィルム搬送領域に適用することができる。

【００７０】

【発明の効果】以上説明した本発明によれば、撮影レン
ズの画角の広角化に十分に対応でき、また、発光管から
の発光光の不要な拡散を抑え、発光光の有効利用を図れ
るストロボ装置を提供することができる。

【００７１】また、本発明によれば、撮影レンズの画角
の広角化に十分に対応でき、また、発光管からの発光光
の不要な拡散を抑え、発光光の有効利用を図れるストロ
ボ装置付きカメラを提供できる。

【００７２】さらに、本発明によれば、撮影レンズの画
角の広角化に十分に対応でき、また、発光管からの発光
光の不要な拡散を抑え、発光光の有効利用を図れるレン
ズ付フィルムユニットを提供できる。

【００７３】また、本発明によれば、アラシ加工を施し
た面において光の乱反射を生じさせ減衰させることがで
き、十分な光遮蔽機能を有し、フィルムに被写体像を撮
影するカメラ等の光学撮影機器に適用して好適な光遮蔽
構造を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１のストロボ装置の外観構
成を示す斜視図である。

【図２】本実施の形態１のストロボ基板の反射傘を示す
斜視図である。

【図３】本実施の形態１の発光管、反射傘を線図をもっ
て示す説明図である。

【図４】本実施の形態１の反射傘による光の反射軌跡の
説明図である。

【図５】実施の形態２におけるストロボ非内蔵型のカメ
ラにストロボユニットを装着する状態の斜視図である。

【図６】実施の形態２におけるストロボ内蔵型カメラを
示す斜視図である。

【図７】実施の形態３のレンズ付きフィルムユニットの
分解斜視図である。

【図８】実施の形態３のレンズ付きフィルムユニットの
光遮蔽構造を含む断面図である。

【図９】実施の形態３の光遮蔽構造の拡大説明図であ
る。

【図１０】従来の撮影レンズの画角とストロボ装置から
の発光光の照射角との関係を示す説明図である。

【図１１】従来の従来の光遮蔽構造の一例を示す説明図
である。

【符号の説明】

１ ユニット本体 １ｅ 露光部 １ｆ 撮影画枠 ２ 前カバー ３ 後カバー ４ スライド操作片 ２０ ストロボユニット ２２ メインスイッチ片 ３０ ストロボ装置 ３０Ａ ケース本体 ３１ 発光管 ３２ 反射傘 ３３ 凹面部 ３４ 側方反射面部 ３４ａ 補助反射面部 ３５ 割溝 ３５ 収容穴 ３６ ストロボパネル ４１ ストロボユニット ４３ アクセサリシュー ４４ 装着部 ４５ カメラ ４６ カメラ ５１ グリップ ５２ レリーズボタン ５３ 撮影レンズ ５５ ファインダ ５６ 投光窓 ５７ 受光窓 ５８ 表示部 ５９ メインスイッチ ６０ 例えば ７０ 光遮蔽構造 ７１ 接合部材 ７２ 凸部 ７２ａ 突出端面 ７３ 凹部 ７４ アラシ加工部 Ｆ フィルム

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 発光管からの発光光を反射する凹面状の
   反射面及び凹面の両側方に配置した側方反射面を備えた
   ストロボ装置であって、 前記側方反射面の発光管に対する角度を、前記発光管か
   らの発光光がこの発光管前方で発光管側方に遠ざかる方
   向に反射する角度としたことを特徴とするストロボ装
   置。
2. 【請求項２】 前記側方反射面は、その突出端に発光管
   と直交又は略直交する方向の補助反射面を備えたことを
   特徴とする請求項１記載のストロボ装置。
3. 【請求項３】 前記発光管の有効発光部の長をＬ、前記
   凹面状の反射面及び両側方反射面の前部に配置するスト
   ロボパネルの前記発光管の長さ方向に沿った長さをＷと
   するとき、１．５≦Ｗ／Ｌ≦２．０であることを特徴と
   する請求項１又は２記載のストロボ装置。
4. 【請求項４】 被写体に向けて発光管からの発光光を照
   射するストロボ装置を備えたストロボ装置付きカメラで
   あって、 前記ストロボ装置は、発光管からの発光光を反射する凹
   面状の反射面及び凹面の両側方に配置した側方反射面を
   備え、前記側方反射面の発光管に対する角度を前記発光
   管からの発光光がこの発光管と直交する方向から遠ざか
   る方向に反射する角度としたことを特徴とするストロボ
   装置付きカメラ。
5. 【請求項５】 前記側方反射面は、その突出端に発光管
   と直交又は略直交する方向の補助反射面を備えたことを
   特徴とする請求項４記載のストロボ装置付きカメラ。
6. 【請求項６】 内部に未露光のフィルムが予め組み込ま
   れるとともに、被写体に向けて発光管からの発光光を照
   射するストロボ装置を備えたストロボ装置付きレンズ付
   フィルムユニットであって、 前記ストロボ装置は、発光管からの発光光を反射する凹
   面状の反射面及び凹面の両側方に配置した側方反射面を
   備え、前記側方反射面の発光管に対する角度を前記発光
   管からの発光光がこの発光管と直交する方向から遠ざか
   る方向に反射する角度としたことを特徴とするストロボ
   装置付きレンズ付フィルムユニット。
7. 【請求項７】 前記側方反射面は、その突出端に発光管
   と直交又は略直交する方向の補助反射面を備えたことを
   特徴とする請求項６記載のストロボ装置付きレンズ付フ
   ィルムユニット。
8. 【請求項８】 一方の部材に設けた凸部と他方の部材に
   設けた凹部とを接合して両部材の接合領域に進入する光
   を遮蔽する光遮蔽構造であって、前記凸部の外面、凹部
   の内面の少なくともいずれかの面にアラシ加工を施した
   ことを特徴とする光遮蔽構造。
9. 【請求項９】 前記一方の部材の凸部の突出端面と、他
   方の凹部の底面とが接触していることを特徴とする請求
   項８記載の光遮蔽構造。
10. 【請求項１０】 前記一方の部材における凸部の立上が
    り面の角度、他方の部材における凹部の立下がり面の角
    度は、各々３度以上４５度以下であることを特徴とする
    請求項８又は９記載の光遮蔽構造。
11. 【請求項１１】 前記一方の部材における凸部の高さ、
    他方の部材における凹部の深さは、各々０．３ｍｍ以上
    １．５ｍｍ以下であることを特徴とする請求項８乃至１
    ０のいずれかに記載の光遮蔽構造。
12. 【請求項１２】 前記凸部を備えた一方の部材と、凹部
    を備えた他方の部材とは、フィルムに被写体像を撮影す
    る光学撮影機器のフィルム搬送領域に臨ませて配置され
    ることを特徴とする請求項８乃至１１のいずれかに記載
    の光遮蔽構造。