JP2001020905A - 遠隔操作車輌の油圧システム - Google Patents

遠隔操作車輌の油圧システム

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JP2001020905A
JP2001020905A JP19313499A JP19313499A JP2001020905A JP 2001020905 A JP2001020905 A JP 2001020905A JP 19313499 A JP19313499 A JP 19313499A JP 19313499 A JP19313499 A JP 19313499A JP 2001020905 A JP2001020905 A JP 2001020905A
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valve
manual
pressure reducing
hydraulic system
proportional pressure
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Inventor
Akihiro Toyomura
昭宏 豊村
Hiroshi Takada
洋 高田
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Komatsu Engineering Corp
Original Assignee
Komatsu Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 本発明の課題は、動作信頼性および整備性の低下やコス
トの高騰を未然に防止し、かつ省スペース化を達成する
ことの可能な、遠隔操作車輌の油圧システムを提供する
ことにある。本発明に関わる遠隔操作車輌の油圧システ
ム1は、手動信号により動作する手動比例減圧弁部10
Mと、電気信号により動作する電磁比例減圧弁部10E
とを、一体構成のボディー10Aに組み込んで成るバル
ブ装置10を具備し、主制御弁3とパイロットポンプ
(油圧源)4との間に介装したバルブ装置10に、手動
信号および電気信号の一方の動作信号を入力した際、バ
ルブ装置10から出力されるコントロール圧力によって
主制御弁3を作動させるよう構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠隔操作車輌の油
圧システムに関し、詳しくは手動操作機能と遠隔操作機
能とを具備した遠隔操作車輌において、手動信号あるい
は電気信号に基づいて主制御弁を作動させる構成に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、油圧ショベル等の建設車輌の一
部には、運転室に搭乗した運転員による手動操作機能
と、運転室から直視できない深穴等を掘削する場合や危
険で運転員が近づけない箇所を掘削する場合等に有効な
遠隔操作機能とを具備した遠隔操作車輌がある。
【0003】図8は、上述の如く手動操作機能と遠隔操
作機能とを具備した遠隔操作車輌の油圧システムを示し
ており、この油圧システムAにおいては、アームシリン
ダ等のアクチュエータBを作動させる主制御弁Cと、こ
の主制御弁Cにパイロット圧力(コントロール圧力)を
供給するパイロットポンプ(油圧源)Ppとの間に、シ
ャトル弁Dを介して手動操作用パイロット弁Eと遠隔操
作用パイロット弁Fとが接続されている。なお、図中の
符号Pmは、主制御弁Cを介してアクエチュエータBに
作動圧油を供給するメインポンプである。
【0004】ここで、上記手動操作用パイロット弁E
は、運転室に設けた操作レバーEaの動作に基づく手動
信号によって動作する。一方、上記遠隔操作用パイロッ
弁Fは、電磁比例減圧弁Faと電磁切替弁Fbとを備
え、送信機(操作盤)Gからのコントロール信号を受け
て受信機Hから発信される電気信号によって動作する。
【0005】上述した油圧システムAにおいては、操作
レバーEaを用いて手動操作する場合、手動操作用パイ
ロット弁Eからのパイロット圧力のみが、シャトル弁D
を介して主制御弁Cに直通することで、操作レバーEa
の操作に基づいて主制御弁Cが作動され、アクチュエー
タBが動作制御されることとなる。
【0006】一方、送信機Hを用いて手動操作する場
合、遠隔操作用パイロット弁Fからのパイロット圧力の
みが、シャトル弁Dを介して主制御弁Cに直通すること
で、送信機Hの操作に基づいて主制御弁Cが作動され、
アクチュエータBが動作制御されることとなる。
【0007】図9は、手動操作機能と遠隔操作機能とを
備えた遠隔操作車輌の油圧システムにおける他の例を示
しており、この油圧システムA′においては、アクチュ
エータBを作動させる主制御弁Cとパイロットポンプ
(油圧源)Ppとの間に、電磁切替弁Vを介して手動操
作用パイロット弁(手動比例減圧弁)Eと遠隔操作用パ
イロット弁(電磁比例減圧弁)Fとが接続されている。
【0008】この油圧システムA′においては、手動操
作用パイロット弁Eあるいは遠隔操作用パイロット弁F
からのパイロット圧力を電磁切替弁Vにより切り換え、
一方からのパイロット圧力を主制御弁Cと直通させ、か
つ他方からのパイロット圧力を遮断することにより、手
動操作あるいは遠隔操作により主制御弁を作動させてア
クチュエータBを動作制御するよう構成されている。
【0009】このように、従来の油圧システムにおいて
は、手動操作用パイロット弁Eから出力されるパイロッ
ト圧力と、遠隔操作用パイロット弁Fから出力されるパ
イロット圧力とを、シャトル弁D(電磁切替弁V)によ
り選択して主制御弁Cに供給することで、手動操作と遠
隔操作との操作態様の切り換えを行っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した遠
隔操作車輌の油圧システムにおいては、手動操作用パイ
ロット弁Eおよび遠隔操作用パイロット弁Fと、シャト
ル弁D(または電磁切替弁V)とを接続するために複数
本の配管を必要としている。
【0011】また、実際の遠隔操作車輌において、複数
の作業機を2軸(X軸,Y軸)制御する場合には、図1
0に示す如く多数個の主制御弁C,C…を必要とする
が、各主制御弁Cに対して2個の電磁切換弁Vを接続
し、さらに各電磁切替弁Vに手動操作用パイロット弁E
と遠隔操作用パイロット弁Fとを接続する必要があるた
めに、油圧システムを構成する配管の本数は極めて多
く、また配管の総延長も極めて長大なものとなる。
【0012】このため、従来の遠隔操作車輌の油圧シス
テムでは、動作信頼性の低下や整備性の著しい低下を招
く虞れがあり、また配管部品のコストや組立コストが掛
かることにより、油圧システムの構築に関わるコストが
高騰する不都合があった。
【0013】さらに、従来の遠隔操作車輌の油圧システ
ムでは、本数が多くかつ総延長の長い配管を設置するた
めのスペースを必要とするため、特に小形の遠隔操作車
輌においては、油圧システムを設置するためのスペース
を確保することが極めて困難となる不都合があった。
【0014】本発明の目的は、上記実状に鑑みて、動作
信頼性および整備性の低下やコストの高騰を未然に防止
し、かつ省スペース化を達成することの可能な、遠隔操
作車輌の油圧システムを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段および効果】上記目的を達
成するべく、請求項1の発明に関わる遠隔操作車輌の油
圧システムは、手動信号および電気信号の一方の動作信
号に基づいて主制御弁を作動させる遠隔操作車輌の油圧
システムであって、手動信号により動作する手動比例減
圧弁部と、電気信号により動作する電磁比例減圧弁部と
を、一体構成のボディーに組み込んで成るバルブ装置を
具備し、主制御弁と油圧源との間に介装したバルブ装置
に、手動信号および電気信号の一方の動作信号を入力し
た際、バルブ装置から出力されるコントロール圧によっ
て、主制御弁を作動させるよう構成したことを特徴とし
ている。
【0016】本発明に関わる油圧システムを構築するバ
ルブ装置は、手動信号および電気信号の一方の動作信号
を入力した際に、主制御弁を作動させるコントロール圧
力を出力するように構成されている。
【0017】すなわち、本発明に関わる油圧システム
は、手動比例減圧弁からの出力と電磁比例減圧弁からの
出力とを、シャトル弁等の手段で切り換えることによっ
て主制御弁を動作させるものではない。
【0018】よって、本発明に関わる油圧システムで
は、従来の油圧システムにおいて手動比例減圧弁および
電磁比例減圧弁からの出力を切り換えるためのシャトル
弁や電磁切替弁を必要とせず、手動比例減圧弁および電
磁比例減圧弁と、シャトル弁等の切替弁とを接続するた
めの配管が不要となる。
【0019】また、本発明の油圧システムを構築するバ
ルブ装置は、手動比例減圧弁部および電磁比例減圧弁部
を一体構成のボディーに収容したことにより、手動比例
減圧弁部と電磁比例減圧弁部とを、ボディーの内部に設
けた管路によって接続することが可能となる。
【0020】かくして、本発明に関わる油圧システムに
おいては、主制御弁と油圧源とバルブ装置との三者を接
続する配管の本数が極めて少ないものとなり、また配管
の総延長も可及的に短いものとなり、もって動作信頼性
および整備性の低下やコストの高騰を未然に防止するこ
とができ、併せて省スペース化を達成することが可能と
なる。
【0021】請求項2の発明に関わる遠隔操作車輌の油
圧システムは、請求項1の発明に関わる遠隔操作車輌の
油圧システムにおいて、バルブ装置おける手動比例減圧
弁部のバネ室に、電磁比例減圧弁部から出力されるコン
トロール圧力を供給するよう構成したことを特徴として
いる。
【0022】請求項2の発明に関わる遠隔操作車輌の油
圧システムにおいても、主制御弁と油圧源とバルブ装置
との三者を接続する配管の本数が極めて少なく、かつ配
管の総延長も可及的に短いものとなるため、動作信頼性
および整備性の低下やコストの高騰を未然に防止するこ
とができ、併せて省スペース化を達成することが可能と
なる。
【0023】請求項3の発明に関わる遠隔操作車輌の油
圧システムは、請求項1の発明に関わる遠隔操作車輌の
油圧システムにおいて、バルブ装置おける手動比例減圧
弁部のドレンポートに、電磁比例減圧弁部から出力され
るコントロール圧力を供給するよう構成したことを特徴
としている。
【0024】請求項3の発明に関わる遠隔操作車輌の油
圧システムにおいても、主制御弁と油圧源とバルブ装置
との三者を接続する配管の本数が極めて少なく、かつ配
管の総延長も可及的に短いものとなるため、動作信頼性
および整備性の低下やコストの高騰を未然に防止するこ
とができ、併せて省スペース化を達成することが可能と
なる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、実施例を示す図面に基づい
て、本発明を詳細に説明する。図1に示す如く、本発明
に関わる遠隔操作車輌の油圧システム1は、アームシリ
ンダ等のアクチュエータ2を作動させる主制御弁3と、
この主制御弁3にパイロット圧力(コントロール圧力)
を供給するパイロットポンプ(油圧源)4との間に、後
に詳述するバルブ装置10を接続することによって構成
されている。
【0026】なお、図中の符号5は主制御弁3を介して
アクチュエータ2に作動圧油を供給するメインポンプで
あり、図中の符合6はバルブ装置10から圧油を回収す
るドレンタンクである。
【0027】図2に示す如く、バルブ装置10はボディ
ー10Aの内部にスプール11をスライド自在に収容し
ており、上記ボディー10Aの内部には、スプール11
の一端(図中右端)に臨む出力室10Oと、スプール11
の他端(図中左端)に臨むスプリング室10Sとが形成さ
れている。
【0028】また、ボディー10Aの内部には、スプリ
ング室10Sに臨むスプリングプッシャ12がスライド
自在に収容されており、スプール11の端部とスプリン
グプッシャ12との間にはスプリング13が介装されて
いる。
【0029】さらに、上記ボディー10Aには、スプー
ル11に臨む入力ポート10iおよびドレンポート10
tと、出力室10Oに連通した出力ポート10oとが形
成されており、スプリング室10Sとドレンポート10
tとは通路10cによって連通されている。
【0030】ここで、図1に示す如く、バルブ装置10
の入力ポート10iはパイロットポンプ4に接続されて
おり、また出力ポート10oは主制御弁3に接続され、
ドレンポート10tはドレンタンク6に接続されてい
る。
【0031】図2に示す如く、上記ボディー10Aに収
容されたスプール11には、該スプール11のスライド
に伴い入力ポート10iおよびドレンポート10tと出
力室10Oとを接続する通路11aが形成されている。
【0032】一方、バルブ装置10におけるボディー1
0Aの端部にはハウジング14が固設されており、この
ハウジング14の内部には、スプリングプッシャ12に
臨んだ電動プッシャ15と、該電動プッシャ15に臨ん
だ手動プッシャ16とが、それそれスライド自在に収容
されている。
【0033】上記電動プッシャ15は、ハウジング14
に設けたソレノイド17の動作によりスライド動作し
て、スプリングプッシャ12を動作させるものである。
ここで、上記ソレノイド17は、図示していない送信機
からのコントロール信号を受けて、遠隔操作車輌に搭載
された図示していない受信機から発信される電気信号に
よって動作する。
【0034】一方、上記手動プッシャ16は、遠隔操作
車輌の運転室に設けられた操作レバー18の揺動に基づ
く手動信号によりスライド動作し、上記電動プッシャ1
5を押し遣り、この電動プッシャ15を介してスプリン
グプッシャ12を動作させるものである。
【0035】上述したボディー10A、スプール11、
スプリングプッシャ12、スプリング13、ハウジング
14、電動プッシャ15およびソレノイド17によっ
て、電気信号により動作する電磁比例減圧弁部10Eが
構成されている。
【0036】また、上述したボディー10A、スプール
11、スプリングプッシャ12、スプリング13、ハウ
ジング14、電動プッシャ15、手動プッシャ16およ
び操作レバー18によって、手動信号により動作する手
動比例減圧弁部10Mが構成されている。
【0037】ここで、上述した電磁比例減圧弁部10E
と手動比例減圧弁部10Mとは、ボディー10Aおよび
スプール11を共用しており、言い換えればバルブ装置
10は、電磁比例減圧弁部10Eと手動比例減圧弁部1
0Mとを一体構成のボディー10Aに組み込んで成るも
のである。
【0038】上述した構成の油圧システム1において、
送信機(図示せず)からのコントロール信号を受けて受
信機(図示せず)から発信される電気信号により、バル
ブ装置10における電動プッシャ15をスライド動作さ
せてスプリングプッシャ12を右行させると、スプリン
グ13を介してスプール11が右行され、入力ポート1
0iと通路11aとが連通して、入力ポート10iから
出力室10Oに圧油が供給される。
【0039】この状態において、出力室10Oにおける
圧力と、スプリング13の付勢力とがバランスすること
によって、バルブ装置10から電動プッシャ15の移動
量に比例した、換言すれば送信機(図示せず)からの指
示に基づいたパイロット圧力(コントロール圧力)が出
力され、該パイロット圧力が主制御弁3に供給されるこ
ととなる。
【0040】一方、上述した構成の油圧システム1にお
いて、遠隔操作車輌の運転室に設けた操作レバー18の
揺動に基づく手動信号により、バルブ装置10における
手動プッシャ16をスライド動作させ、電動プッシャ1
5を介してスプリングプッシャ12を右行させると、ス
プリング13を介してスプール11が右行され、入力ポ
ート10iと通路11aとが連通して、入力ポート10
iから出力室10Oに圧油が供給される。
【0041】この状態において、出力室10Oにおける
圧力と、スプリング13の付勢力とがバランスすること
によって、バルブ装置10から操作レバー18の操作量
に比例したパイロット圧力(コントロール圧力)が出力
され、該パイロット圧力が主制御弁3に供給されること
となる。
【0042】上述した如く、本発明に関わる遠隔操作車
輌の油圧システム1において、該油圧システム1を構築
しているバルブ装置10は、操作レバー18の傾動によ
る手動信号、および送信機の指令に基づく受信機からの
電気信号の、何れか一方の動作信号を入力した際に、主
制御弁3を作動させるコントロール圧力を出力するよう
に構成されている。
【0043】すなわち、本発明に関わる油圧システム1
は、手動比例減圧弁からの出力と電磁比例減圧弁からの
出力とを、シャトル弁等の手段で切り換えることによっ
て主制御弁を動作させるものではなく、従来の油圧シス
テムにおけるシャトル弁や電磁切替弁を必要としないの
で、手動比例減圧弁および電磁比例減圧弁とシャトル弁
等の切替弁とを接続するための配管が不要となる。
【0044】また、本発明の油圧システム1を構築する
バルブ装置10は、手動比例減圧弁部10Mと電磁比例
減圧弁部10Eとを一体構成のボディー10Aに収容し
たことにより、手動比例減圧弁部10Mと電磁比例減圧
弁部10Eとを、ボディー10Aの内部に設けた管路に
よって接続することが可能となる。
【0045】ここで、実施例における油圧システム1
が、複数の作業機を2軸(X軸,Y軸)制御するものであ
る場合、図3に示す如く多数個の主制御弁3,3…を必
要とするものの、パイロットポンプ4とバルブ装置1
0、およびバルブ装置10と主制御弁3とを接続する配
管の態様(レイアウト)が、図10に示した従来の油圧シ
ステムA′に比較して極めて簡易なものとなっている。
【0046】このように、本発明に関わる油圧システム
1においては、主制御弁3とパイロットポンプ(油圧源)
4とバルブ装置10との三者を接続する配管の本数が極
めて少ないものとなり、また配管の総延長も可及的に短
いものとなるために、動作信頼性および整備性の低下や
コストの高騰を未然に防止することができ、併せて省ス
ペース化を達成することが可能となる。
【0047】図4に示す遠隔操作車輌の油圧システム1
00は、アクチュエータ2を作動させる主制御弁3と、
この主制御弁3にパイロット圧力(コントロール圧力)
を供給するパイロットポンプ(油圧源)4との間に、後
述するバルブ装置110を接続することによって構成さ
れている。
【0048】なお、この油圧システム100において、
バルブ装置110の構成以外は、先に説明した油圧シス
テム1と何ら変わるところはなく、図4中の符合5はメ
インポンプ、符合6はドレンタンクを示している。
【0049】図5に示す如く、バルブ装置110におい
ては、ボディー110Aにスプール111とスプール1
11′とが各々スライド自在に収容され、スプール11
1を構成要素とする電磁比例減圧弁部110Eと、スプ
ール111′を構成要素とする手動比例減圧弁部110
Mとを具備している。
【0050】ここで、バルブ装置110における電磁比
例減圧弁部110Eは、図2に示したバルブ装置10の
電磁比例減圧弁部10Eと基本的に同一なので、該電磁
比例減圧弁部10Eと同一の作用を成すものには、図5
において図2の符号を100番台とすることで詳細な説
明は省略する。
【0051】また、バルブ装置110における手動比例
減圧弁部110Mは、図2に示したバルブ装置10の手
動比例減圧弁部10Mと基本的に同一なので、該手動比
例減圧弁部10Mと同一の作用を成すものには、図5に
おいて図2の符号を100番台とするとともに、′(ダ
ッシュ)を付すことで詳細な説明は省略する。
【0052】一方、バルブ装置110においては、図5
に示す如く電磁比例減圧弁部110Eにおける入力ポー
ト110iと、手動比例減圧弁部110Mにおける入力
ポート110i′とが、管路110Jを介して互いに接
続されている。
【0053】また、バルブ装置110においては、電磁
比例減圧弁部110Eにおける出力ポート110oと、
手動比例減圧弁部110Mにおけるスプリング室110
S′とが、管路110Kを介して互いに接続されてい
る。
【0054】さらに、バルブ装置110においては、手
動比例減圧弁部110Mにおけるドレンポート110
t′と、電磁比例減圧弁部110Eにおけるドレンポー
ト110tとが、管路110Lを介して互いに接続され
ている。
【0055】ここで、図4に示す如く、バルブ装置11
0の入力ポート110iはパイロットポンプ4に接続さ
れており、また出力ポート110o′は主制御弁3に接
続され、ドレンポート110tはドレンタンク6に接続
されている。
【0056】上述した構成の油圧システム100におい
て、遠隔操作車輌の運転室に設けた操作レバー118の
揺動に基づく手動信号により、バルブ装置110の手動
比例減圧弁部110Mにおけるスプリングプッシャ11
2′を左行させると、スプリング113′を介してスプ
ール111′が左行され、入力ポート110i′と通路
111a′とが連通する。
【0057】これにより、電磁比例減圧弁部110Eの
入力ポート110iから、管路110Jを介して手動比
例減圧弁部110Mの入力ポート110i′に圧油が供
給され、この圧油は通路111a′を介して出力室11
0O′に供給される。
【0058】この状態において、出力室110O′にお
ける圧力と、スプリング113′の付勢力とがバランス
することによって、バルブ装置110から操作レバー1
18の操作量に比例したパイロット圧力(コントロール
圧力)が出力され、該パイロット圧力が主制御弁3に供
給されることとなる。
【0059】一方、上述した構成の油圧システム100
において、送信機(図示せず)からのコントロール信号
を受けて受信機(図示せず)から発信される電気信号に
より、バルブ装置110の電磁比例減圧弁部110Eに
おける電動プッシャ115をスライド動作させてスプリ
ングプッシャ112を右行させると、スプリング113
を介してスプール111が右行され、入力ポート110
iと通路111aとが連通して、入力ポート110iか
ら出力室110Oに圧油が供給される。
【0060】上記出力室110Oに供給された圧油は、
管路110Kを介して手動比例減圧弁部110Mのスプ
リング室110S′に供給され、圧油の圧力によってス
プール111′が左行することにより、入力ポート11
0i′と通路111a′とが連通して上述の如く出力室
110O′に圧油が供給される。
【0061】ここで、電磁比例減圧弁部110Eの出力
室10Oから出力される圧油の圧力は、電動プッシャ1
5の移動量に比例したスプリング13の付勢力とバラン
スしており、また手動比例減圧弁部110Mの出力室1
10O′から出力される圧油の圧力は、スプリング室1
10S′に電磁比例減圧弁部110Eから供給された圧
油の圧力とバランスすることとなる。
【0062】これによって、バルブ装置110からは送
信機(図示せず)からの指示に基づいたパイロット圧力
(コントロール圧力)が出力され、該パイロット圧力が
主制御弁3に供給されることとなる。
【0063】上述した如く、本発明に関わる遠隔操作車
輌の油圧システム100において、該油圧システム10
0を構築しているバルブ装置110は、手動信号および
電気信号の何れか一方の動作信号を入力した際に、主制
御弁3を作動させるコントロール圧力を出力するように
構成されている。
【0064】また、本発明の油圧システム100を構築
するバルブ装置110は、手動比例減圧弁部110Mと
電磁比例減圧弁部110Eとを一体構成のボディー11
0Aに収容しており、手動比例減圧弁部110Mと電磁
比例減圧弁部110Eとを接続する管路110J、11
0K、110Lをボディー110Aに設けている。
【0065】かくして、本発明に関わる油圧システム1
00においては、主制御弁3とパイロットポンプ(油圧
源)4とバルブ装置110との三者を接続する配管の本
数が極めて少ないものとなり、また配管の総延長も可及
的に短いものとなるために、動作信頼性および整備性の
低下やコストの高騰を未然に防止することができ、併せ
て省スペース化を達成することが可能となる。
【0066】図6に示す遠隔操作車輌の油圧システム2
00は、アクチュエータ2を作動させる主制御弁3と、
この主制御弁3にパイロット圧力(コントロール圧力)
を供給するパイロットポンプ(油圧源)4との間に、後
述するバルブ装置210を接続することによって構成さ
れている。
【0067】なお、この油圧システム200において、
バルブ装置210の構成以外は、先に説明した油圧シス
テム1と何ら変わるところはなく、図6中の符合5はメ
インポンプ、符合6はドレンタンクを示している。
【0068】図7に示す如く、バルブ装置210におい
ては、ボディー210Aにスプール211とスプール2
11′とが各々スライド自在に収容され、スプール21
1を構成要素とする電磁比例減圧弁部210Eと、スプ
ール211′を構成要素とする手動比例減圧弁部210
Mとを具備している。
【0069】ここで、バルブ装置210における電磁比
例減圧弁部210Eは、図2に示したバルブ装置10の
電磁比例減圧弁部10Eと基本的に同一なので、該電磁
比例減圧弁部10Eと同一の作用を成すものには、図7
において図2の符号を200番台とすることで詳細な説
明は省略する。
【0070】また、バルブ装置210における手動比例
減圧弁部210Mは、図2に示したバルブ装置10の手
動比例減圧弁部10Mと基本的に同一なので、該手動比
例減圧弁部10Mと同一の作用を成すものには、図7に
おいて図2の符号を200番台とするとともに′(ダッ
シュ)を付すことで詳細な説明は省略する。
【0071】一方、バルブ装置210においては、図7
に示す如く電磁比例減圧弁部210Eにおける入力ポー
ト210iと、手動比例減圧弁部210Mにおける入力
ポート210i′とが、管路210Jを介して互いに接
続されている。
【0072】また、バルブ装置210においては、電磁
比例減圧弁部210Eにおける出力ポート210oと、
手動比例減圧弁部210Mにおけるドレンポート210
t′とが、管路210Kを介して互いに接続されてい
る。
【0073】ここで、図6に示す如く、バルブ装置21
0の入力ポート210iはパイロットポンプ4に接続さ
れており、また出力ポート210o′は主制御弁3に接
続され、ドレンポート210tはドレンタンク6に接続
されている。
【0074】上述した構成の油圧システム200におい
て、遠隔操作車輌の運転室に設けた操作レバー218の
揺動に基づく手動信号により、バルブ装置210の手動
比例減圧弁部210Mにおけるスプリングプッシャ21
2′を左行させると、スプリング213′を介してスプ
ール211′が左行され、入力ポート210i′と通路
211a′とが連通する。
【0075】これにより、電磁比例減圧弁部210Eの
入力ポート210iから、管路2110Jを介して手動
比例減圧弁部210Mの入力ポート210i′に圧油が
供給され、この圧油は通路211a′を介して出力室2
10O′に供給される。
【0076】この状態において、出力室210O′にお
ける圧力と、スプリング213′の付勢力とがバランス
することによって、バルブ装置210から操作レバー2
18の操作量に比例したパイロット圧力(コントロール
圧力)が出力され、該パイロット圧力が主制御弁3に供
給されることとなる。
【0077】一方、上述した構成の油圧システム200
において、送信機(図示せず)からのコントロール信号
を受けて受信機(図示せず)から発信される電気信号に
より、バルブ装置210の電磁比例減圧弁部210Eに
おける電動プッシャ215をスライド動作させてスプリ
ングプッシャ212を右行させると、スプリング213
を介してスプール211が右行され、入力ポート210
iと通路211aとが連通して、入力ポート210iか
ら出力室210Oに圧油が供給される。
【0078】上記出力室210Oに供給された圧油は、
管路210Kを介して手動比例減圧弁部210Mのドレ
ンポート210t′に供給され、該ドレンポート210
t′から通路211a′を介して出力室210O′に供
給される。
【0079】ここで、手動比例減圧弁部210Mのスプ
ール211′が、7図に示す初期位置に占位している状
態では、スプリング室210S′と出力室210O′と
が、通路210c′と通路211a′とを介して連通
し、互いの内部の圧力が等しくなるため、スプール21
1′は初期位置から動くことはない。
【0080】この状態において、手動比例減圧弁部21
0Mの出力室210O′における圧力と、電磁比例減圧
弁部210Eにおけるスプリング213の付勢力とがバ
ランスすることによって、バルブ装置210から電動プ
ッシャ215の移動量に比例した、換言すれば送信機
(図示せず)からの指示に基づいたパイロット圧力(コ
ントロール圧力)が出力され、該パイロット圧力が主制
御弁3に供給されることとなる。
【0081】上述した如く、本発明に関わる遠隔操作車
輌の油圧システム200において、該油圧システム20
0を構築しているバルブ装置210は、手動信号および
電気信号の何れか一方の動作信号を入力した際に、主制
御弁3を作動させるコントロール圧力を出力するように
構成されている。
【0082】また、本発明の油圧システム200を構築
するバルブ装置210は、手動比例減圧弁部210Mと
電磁比例減圧弁部210Eとを一体構成のボディー21
0Aに収容しており、手動比例減圧弁部210Mと電磁
比例減圧弁部210Eとを接続する管路210J、21
0Kをボディー210Aに設けている。
【0083】かくして、本発明に関わる油圧システム2
00においては、主制御弁3とパイロットポンプ(油圧
源)4とバルブ装置210との三者を接続する配管の本
数が極めて少ないものとなり、また配管の総延長も可及
的に短いものとなるために、動作信頼性および整備性の
低下やコストの高騰を未然に防止することができ、併せ
て省スペース化を達成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる遠隔操作車輌の油圧システムを
示す要部概念図。
【図2】本発明に関わる遠隔操作車輌の油圧システムに
おけるバルブ装置を示す断面側面図。
【図3】本発明に関わる遠隔操作車輌の油圧システムの
全体構成を示す概念図。
【図4】本発明に関わる遠隔操作車輌の油圧システムに
おける他の実施例を示す要部概念図。
【図5】本発明に関わる遠隔操作車輌の油圧システムに
おける他の実施例のバルブ装置を示す断面側面図。
【図6】本発明に関わる遠隔操作車輌の油圧システムに
おける更に他の実施例を示す要部概念図。
【図7】本発明に関わる遠隔操作車輌の油圧システムに
おける更に他の実施例のバルブ装置を示す断面側面図。
【図8】従来の遠隔操作車輌の油圧システムを示す要部
概念図。
【図9】従来の遠隔操作車輌の油圧システムにおける他
の例を示す要部概念図。
【図10】従来の遠隔操作車輌の油圧システムにおける
全体構成を示す概念図。
【符号の説明】
1、100、200…油圧システム、 2…アクチュエータ、 3…主制御弁、 4…パイロットポンプ(油圧源)、 5…メインポンプ、 6…ドレンタンク、 10、110、210…バルブ装置、 10A、110A、210A…ボディー、 10M、110M、210M…手動比例減圧弁部、 10E、110E、210E…電磁比例減圧弁部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D003 AA01 BA04 BA08 CA03 DA03 DA04 3H002 BA01 BB01 BB09 BC07 BD04 BE01 3H089 AA60 BB27 CC01 CC11 DA02 DA03 DB46 DB49 EE15 GG02 JJ02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動信号および電気信号の一方の動作信
    号に基づいて主制御弁を作動させる遠隔操作車輌の油圧
    システムであって、 手動信号により動作する手動比例減圧弁部と、電気信号
    により動作する電磁比例減圧弁部とを、一体構成のボデ
    ィーに組み込んで成るバルブ装置を具備し、上記主制御
    弁と油圧源との間に介装した上記バルブ装置に、手動信
    号および電気信号の一方の動作信号を入力した際、上記
    バルブ装置から出力されるコントロール圧力によって、
    上記主制御弁を作動させるよう構成したことを特徴とす
    る遠隔操作車輌の油圧システム。
  2. 【請求項2】 上記バルブ装置は、上記手動比例減圧弁
    部のバネ室に、上記電磁比例減圧弁部から出力されるコ
    ントロール圧力を供給するよう構成したことを特徴とす
    る請求項1記載の遠隔操作車輌の油圧システム。
  3. 【請求項3】 上記バルブ装置は、上記手動比例減圧弁
    部のドレンポートに、上記電磁比例減圧弁部から出力さ
    れるコントロール圧力を供給するよう構成したことを特
    徴とする請求項1記載の遠隔操作車輌の油圧システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105351261A (zh) * 2015-11-20 2016-02-24 李晓勤 一种砚台模具预模气动机构
CN108033406A (zh) * 2017-12-21 2018-05-15 刘剑 叉车的熄火与货叉联动装置

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