JP2001020605A - パワーウィンド装置 - Google Patents

パワーウィンド装置

Info

Publication number
JP2001020605A
JP2001020605A JP11195867A JP19586799A JP2001020605A JP 2001020605 A JP2001020605 A JP 2001020605A JP 11195867 A JP11195867 A JP 11195867A JP 19586799 A JP19586799 A JP 19586799A JP 2001020605 A JP2001020605 A JP 2001020605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
window glass
window
count value
motor
glass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11195867A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Kawamura
佳浩 河村
Tatsuaki Oniishi
達明 鬼石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP11195867A priority Critical patent/JP2001020605A/ja
Publication of JP2001020605A publication Critical patent/JP2001020605A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Window Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラック等の車両のドアに搭載する場合にも
ドアの形状やガラス取付精度に影響されにくい安定した
挟み込み検出を実現でき、ガラス取付精度を高くしガラ
スのブレを小さくした特別なドアだけでなく、通常のド
アにも搭載し易くし、また、指等の細い異物の挟み込み
を検出できるパワーウィンド装置を提供する。 【解決手段】 車両のウィンドガラス1をモータ7によ
り上下させ、ウィンドガラスの上昇中にモータ負荷が基
準値を越えたとき、ウィンドガラスに異物が挟み込まれ
たと判定されウィンドガラスを下降させるパワーウィン
ド装置において、モータの回転数に応じたパルス信号を
出力するパルス発生器8と、パルス信号を計数してウィ
ンドガラスの位置を検出するアップダウンカウンタ15
と、該カウンタのカウント値が、ウィンドガラスが窓枠
21のガイドに当たる所定位置を表す所定値より閉側の
場合には、カウント値が所定値より開側の場合より厳し
い挟み込み判定をする挟み込み検出部13とを備える。
高速走行時に挟み込みの誤検出が生じにくくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両の
ウィンドガラスをモータにより上下させるパワーウィン
ド装置に関し、特に、ウィンドガラスの上昇中にモータ
負荷が基準値を越えたとき、窓枠とウィンドガラスとの
間に異物が挟み込まれたと判定されウィンドガラスを下
降させるパワーウィンド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパワーウィンド装置として、ウィ
ンドガラスの上昇中にモータ負荷が基準値を越えて挟み
込み検出条件が成立した場合、例えば、ウィンドガラス
の上昇速度が基準速度以下になった場合には、ウィンド
ガラスに異物が挟み込まれたと判定されウィンドガラス
の上昇を停止し、ウィンドガラスを所定の下降量だけ下
降させるものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、乗用車のウィ
ンドガラスは、図3(A),(B)に示すように室内側
へ斜めに入り込むように上昇するとともに、その大きさ
も小さいので、高速走行時に図3(B)に示す矢印方向
に風圧がウィンドガラス30に作用しても、ウィンドガ
ラス30が外側へ膨らみにくい。そのため、異物の挟み
込み検出機能の付いた上記従来のパワーウィンド装置を
乗用車のドア31に搭載する場合、高速走行時に風圧の
影響を受けにくく、異物の挟み込みの誤検出が生じにく
い。
【0004】これに対して、トラック等の車両の場合に
は、図4(A),(B)に示すように、ウィンドガラス
32は大きく、地面にほぼ垂直な方向に移動するので、
高速走行時に風圧の影響を受けやすく、高速走行時にウ
ィンドガラス32を上昇させた際に、図4(B)に示す
矢印方向に風圧がウィンドガラス32に作用すると、ウ
ィンドガラス32が窓枠34のガイド(ウィンドガラス
引き込み用のガイドレール)に当たってしまうことがあ
る。そのため、上記従来のパワーウィンド装置をトラッ
ク等のドア33に搭載する場合には、高速走行時に受け
る風圧によりウィンドガラス32が窓枠34のガイドに
当たることにより、モータ負荷が増大して基準値を越え
ると、窓枠34とウィンドガラス32の間に異物が挟み
込まれていないのに、挟み込み検出条件が成立し、挟み
込みの誤検出が生じ、高速走行時にウィンドガラスが閉
じなくなることがあった。したがって、トラック等のド
ア33には、挟み込み検出機能の付いたパワーウィンド
装置を搭載しにくいのが実状である。そこで、上記従来
のパワーウィンド装置をトラック等のドア33に搭載す
るために、ウィンドガラス32が全閉位置近傍まで上昇
したときに動作する(例えば、オンからオフになる)リ
ミットスイッチを設け、該リミットスイッチがオンから
オフになる位置を下げることにより、該リミットスイッ
チがオフになって挟み込み検出を禁止する領域を広げる
方法がある。しかし、この方法では、挟み込み検出禁止
領域を広げたために、ウィンドガラス32の全閉位置近
傍で指などの細い異物が挟まれた場合を検出することが
できず、指の骨折等の事態が発生する虞がある。
【0005】また、トラック等の車両にあっては、ドア
33の形状やウィンドガラス32の取付精度により、異
物の挟み込み検出が影響を受けやすい。そこで、トラッ
ク等の車両にあっては、ウィンドガラス32の取付精度
を高くし、そのブレを小さくした特別なドアを使用する
ことにより、高速走行時に風圧の影響を受けにくくな
り、異物の挟み込みの誤検出が生じにくくなるが、製造
コストが増大してしまう。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
て為されたもので、その課題は、トラック等の車両のド
アに搭載する場合にもドアの形状やガラス取付精度に影
響されにくい安定した挟み込み検出を実現でき、ガラス
取付精度を高くしガラスのブレを小さくした特別なドア
だけでなく、通常のドアにも搭載し易くし、また、指等
の細い異物の挟み込みを検出できるパワーウィンド装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1に係る発明は、車両のウィンドガラスをモー
タにより上下させ、ウィンドガラスの上昇中にモータ負
荷が基準値を越えたとき、ウィンドガラスに異物が挟み
込まれたと判定されウィンドガラスを下降させるパワー
ウィンド装置において、モータの回転数に応じたパルス
信号を出力するパルス発生手段と、パルス信号を計数し
てウィンドガラスの位置を検出し、該検出位置を表すカ
ウント値の信号を出力するアップダウンカウンタと、該
カウンタのカウント値が、ウィンドガラスが窓枠のガイ
ドに当たる所定位置を表す所定値より閉側の場合には、
カウント値が所定値より開側の場合より厳しい挟み込み
判定をする挟み込み検出手段とを備えることを特徴とす
る。かかる構成によれば、パルス発生手段から出力され
るモータの回転数に応じたパルス信号をアップダウンカ
ウンタにより計数することにより、ウィンドガラスの位
置を検出し、該カウンタのカウント値がウィンドガラス
が窓枠のガイドに当たる所定位置を表す所定値より閉側
の場合には、カウント値が所定値より開側の場合よりも
厳しい挟み込み判定をするので、高速走行時にウィンド
ガラスが受ける風圧によりモータ負荷が増大しても、挟
み込みの誤検出が生じにくくなり、高速走行時にウィン
ドガラスを確実に閉じることが可能になる。これによっ
て、トラック等の車両のドアに搭載する場合にも、ドア
の形状やガラス取付精度に影響されにくい安定した挟み
込み検出機能が実現され、また、ガラス取付精度を高く
しガラスのブレを小さくした特別なドアだけでなく、通
常のドアにも搭載し易くなる。
【0008】請求項2に係る発明は、挟み込み検出手段
は、カウント値が所定値より閉側の場合には、カウント
値が所定値より開側の場合より大きい基準値に基づいて
挟み込み判定をすることを特徴とする。
【0009】請求項3に係る発明は、アップダウンカウ
ンタは、ウィンドガラスの下降時にダウンカウントしか
つその上昇時にアップカウントするとともに、ウィンド
ガラスの全閉位置近傍に設けたリミットスイッチのオン
又はオフによりクリアされるように構成されていること
を特徴とする。
【0010】請求項4に係る発明は、車両のウィンドガ
ラスをステッピングモータにより上下させ、ウィンドガ
ラスの上昇中にモータ負荷が基準値を越えたとき、ウィ
ンドガラスに異物が挟み込まれたと判定されウィンドガ
ラスを下降させるパワーウィンド装置において、ステッ
ピングモータに入力するモータ駆動用のパルス信号を計
数して前記ウィンドガラスの位置を検出し、該検出位置
を表すカウント値の信号を出力するアップダウンカウン
タと、該カウンタのカウント値が、ウィンドガラスが窓
枠のガイドに当たる所定位置を表す所定値より閉側の場
合には、カウント値が所定値より開側の場合より厳しい
挟み込み判定をする挟み込み検出手段とを備えることを
特徴とする。かかる構成によれば、ステッピングモータ
に入力するパルス信号をアップダウンカウンタにより計
数することにより、ウィンドガラスの位置を検出し、該
カウンタのカウント値がウィンドガラスが窓枠のガイド
に当たる所定位置を表す所定値より閉側の場合には、カ
ウント値が所定値より開側の場合よりも厳しい挟み込み
判定をするので、高速走行時にウィンドガラスが受ける
風圧によりモータ負荷が増大しても、挟み込みの誤検出
が生じにくくなり、高速走行時にウィンドガラスを確実
に閉じることが可能になる。これによって、トラック等
の車両のドアに搭載する場合にも、ドアの形状やガラス
取付精度に影響されにくい安定した挟み込み検出機能が
実現され、また、ガラス取付精度を高くしガラスのブレ
を小さくした特別なドアだけでなく、通常のドアにも搭
載し易くなる。さらに、ウィンドガラスの位置をより正
確に検出することができるので、カウント値が所定値よ
り閉側にあるか否かの判定をより正確に行うことでき
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るパワーウィン
ド装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は
本発明に係るパワーウィンド装置の実施の形態の一例を
示している。このパワーウィンド装置は、自動車の運転
席ユニット、助手席ユニット、左後部席ユニット、およ
び右後部席ユニットにそれぞれ搭載されており、ウィン
ドガラスの上昇中に窓枠とウィンドガラスとの間に異物
が挟み込まれるとウィンドガラスを停止して下降させる
ようになっている。
【0012】パワーウィンド装置は、ウィンドガラス1
の開閉操作を行うアップスイッチ2およびダウンスイッ
チ3を含むスイッチユニット4と、このスイッチユニッ
ト4からの操作信号により処理を行うマイクロコンピュ
ータ5と、このマイクロコンピュータ5からの動作指令
を受けるドライバ6により駆動されてウィンドガラス1
を上下させるモータ7と、このモータ7の回転数に応じ
たパルス信号を出力するパルス発生器8とを備えてい
る。このパルス発生器8は、例えば、モータ7の出力軸
に固定したマグネットが作る磁界がモータ7の回転によ
り変化するのに伴い、90°位相の異なるパルス信号を
2つのホール素子から出力するものである。 また、パ
ワーウィンド装置には、パルス発生器8から出力される
90°位相の異なるパルス信号の一方を計数してウィン
ドガラス1の位置(開閉位置)を検出するアップダウン
カウンタ15が設けられている。このカウンタ15は、
ウィンドガラス1のアップをダウンカウントし、ウィン
ドガラス1のダウンをアップカウントするようになって
いる。すなわち、アップダウンカウンタ15は、アップ
スイッチ2がオンされてウィンドガラス1が上昇してい
る間は、前記パルス信号をダウンカウントし、ダウンス
イッチ3がオンされてウィンドガラス1が下降している
間はパルス信号をアップカウントするように、アップス
イッチ2、ダウンスイッチ3およびパルス発生器8と接
続されている。また、アップダウンカウンタ15のクリ
ア端子にリミットスイッチ16が接続されており、この
リミットスイッチ16がオンからオフになると、アップ
ダウンカウンタ15のカウント値がクリアされるように
なっている。リミットスイッチ16は、ウィンドガラス
1が全閉位置の近傍まで上昇したことを検出するスイッ
チで、その近傍位置までウィンドガラス1が上昇すると
オンからオフになるようにドア20の窓枠21に設けら
れている。また、リミットスイッチ16がオフの領域、
すなわち、ウィンドガラス1の全閉位置近傍から全閉位
置までの領域では、挟み込み検出部13による挟み込み
検出が禁止されるようになっている。なお、リミットス
イッチ16のオン、オフは逆であってもよい。
【0013】マイクロコンピュータ5は、CPU(Cent
ral Processing Unit)9と、RAM(Random Access M
emory)10と、ROM(Read-Only Memory)11とで
構成されている。CPU9には、不図示の出力インター
フェイスを介してドライバ6が接続されているととも
に、不図示の入力ポートを介してアップスイッチ2、ダ
ウンスイッチ3、パルス発生器8、およびアップダウン
カウンタ15がそれぞれ接続されている。RAM10
は、各種データ記憶用のデータエリアと各種処理作業に
用いるワークエリアとを有する。また、ROM11に
は、CPU9に各種処理動作を行わせるための制御プロ
グラムが格納されている。
【0014】また、マイクロコンピュータ5のCPU9
は、モータ負荷検出部12と、挟み込み検出部13と、
動作指令部14とを有している。モータ負荷検出部12
は、例えば、パルス発生器8から出力されるパルス信号
の間隔時間からモータ7の回転速度、すなわちウィンド
ガラス1の開閉の速度(絶対速度或いは速度変化率)を
モータ負荷として求める。
【0015】挟み込み検出部13は、アップダウンカウ
ンタ15のカウント値が、ウィンドガラス1が窓枠21
のガイドに当たる所定位置を表す所定値より閉側の場合
(本例ではウィンドガラス1のアップ時にダウンカウン
トされるので、カウント値≦所定値の場合)には、カウ
ント値が所定値より開側の場合(カウント値>所定値の
場合)より厳しい挟み込み判定をする。すなわち、挟み
込み検出部13は、カウント値が所定値より閉側の場合
には、カウント値が所定値より開側の場合より大きい基
準値(挟み込み判定荷重)に基づいて挟み込みを検出す
る。
【0016】すなわち、本例では、カウント値が所定値
より開側の場合には、第1の基準値(例えば、100N
相当の荷重)に基づいて挟み込みを検出する。すなわ
ち、モータ負荷検出部12で検出したウィンドガラス1
の速度が、100N相当の荷重を受けたときのウィンド
ガラス1の速度(以下、この速度を第1の基準速度とい
う。)以下になったとき(モータ負荷が第1の基準値を
超えたとき)、異物が挟み込まれたと判定される。ま
た、カウント値が所定値より閉側の場合には、前記第1
の基準値より大きい第2の基準値(例えば、150N相
当の荷重)に基づいて挟み込みを検出する。すなわち、
モータ負荷検出部12で検出したウィンドガラス1の速
度が、150N相当の荷重を受けたときのウィンドガラ
ス1の速度(以下、この速度を第2の基準速度とい
う。)以下になったとき(モータ負荷が第2の基準値を
超えたとき)、異物が挟み込まれたと判定される。な
お、ウィンドガラス1が窓枠21のガイドに当たる所定
位置は、リミットスイッチ16がオンからオフになる位
置から開側へ何mmの位置と決まっている。
【0017】動作指令部14は、スイッチユニット4か
らの操作信号(アップスイッチ2からのアップ操作信号
或いはダウンスイッチ3からのダウン操作信号)に応じ
てドライバ6へ動作指令(アップ信号或いはダウン信
号)を出力するとともに、挟み込み検出部13による挟
み込み検出時に、所定の下降量だけウィンドガラス1を
下降させるためのダウン信号を出力する。
【0018】次に、上記構成を有するパワーウィンド装
置の動作を図2に基づいて説明する。まず、ウィンドガ
ラス1が閉位置では、正確に言うと、ウィンドガラス1
が全閉位置から該位置近傍の領域にある間は、リミット
スイッチ16がオフになっており、アップダウンカウン
タ15のカウント値がクリアされている(ステップS
1)。この状態で、ダウンスイッチ3が操作されてウィ
ンドガラス1が下降し、全閉位置の近傍に達すると、リ
ミットスイッチ16がオフからオンになってアップダウ
ンカウンタ15はパルス発生器8から出力されるパルス
信号のアップカウントを開始し、さらにウィンドガラス
1が下降していくとアップカウントが進む(ステップS
2)。また、ダウンスイッチ3の操作を止めてアップス
イッチ2を操作すると、ウィンドガラス1が上昇してい
き、この上昇時にアップダウンカウンタ15は前記パル
ス信号のダウンカウントを行う(ステップS2)。この
ようにして、ウィンドガラス1の位置に応じてアップダ
ウンカウンタ15のカウント値が変化し、その位置を表
すカウント値の信号がアップダウンカウンタ15から出
力される。
【0019】そして、ウィンドガラス1が上昇中か否か
を判定し(ステップS3)、ウィンドガラス1が上昇中
でない場合には、下降或いは停止中の通常処理を行う
(ステップS4)。ウィンドガラス1が上昇中である場
合には、アップダウンカウンタ15によるカウント値が
前記所定値より閉側か否かを判定する(ステップS
5)。カウント値が所定値より開側の場合(カウント値
>所定値)には、通常の挟み込み判定を行う(ステップ
S6)。ここでは、第1の基準速度(第1の基準値)に
基づいて挟み込みが検出される。すなわち、モータ負荷
検出部12で検出したウィンドガラス1の速度(上昇速
度)が第1の基準速度以下になった場合には、挟み込み
検出部13により異物が挟み込まれたと判定され、動作
指令部14によりウィンドガラス1を停止して所定の下
降量だけ下降させる。
【0020】一方、カウント値が所定値より閉側の場合
(カウント値≦所定値)には、通常より厳しい挟み込み
判定を行う(ステップS7)。ここでは、第2の基準速
度(第2の基準値)に基づいて挟み込みが検出される。
すなわち、モータ負荷検出部12で検出したウィンドガ
ラス1の速度が第2の基準速度以下になった場合には、
挟み込み検出部13により異物が挟み込まれたと判定さ
れ、動作指令部14によりウィンドガラス1を停止して
所定の下降量だけ下降させる。
【0021】このように、上記一例に係るパワーウィン
ド装置によれば、パルス発生手段8から出力されるモー
タ7の回転数に応じたパルス信号をアップダウンカウン
タ15により計数することにより、ウィンドガラス1の
位置を検出し、アップダウンカウンタ15のカウント値
が、ウィンドガラス1が窓枠21のガイドに当たる所定
位置を表す所定値より閉側の場合(カウント値≦所定
値)には、カウント値が所定値より開側の場合(カウン
ト値>所定値)よりも厳しい挟み込み判定をするので、
高速走行時にウィンドガラス1が受ける風圧によりモー
タ負荷が増大しても、挟み込みの誤検出が生じにくくな
り、高速走行時にウィンドガラスを確実に閉じることが
可能になる。したがって、トラック等の車両のドアに搭
載する場合にもドアの形状やガラス取付精度に影響され
にくい安定した挟み込み検出機能を実現することがで
き、また、ウィンドガラス1の取付精度を高くしウィン
ドガラスのブレを小さくした特別なドアだけでなく、通
常のドアにも搭載し易くなる。また、ウィンドガラス1
が、前記所定位置から全閉位置近傍(リミットスイッチ
16がオフになる位置)の間で上昇する際に、挟み込み
検出部13は異物の挟み込みを検出するので、全閉位置
近傍で指等の細い異物が挟まれて骨折する等の事態の発
生を防止できる。
【0022】なお、上記一例では、モータ7として直流
モータを使用しているが、モータ7として、ステッピン
グモータを使用してもよい。ステッピングモータを用い
た場合には、該ステッピングモータに入力するモータ駆
動用のパルス信号を、アップダウンカウンタ15で計数
することによりウィンドガラス1の上下方向の位置をよ
り正確に検出することができる。
【0023】また、上記一例において、アップダウンカ
ウンタ15を、ウィンドガラス1のアップをアップカウ
ントし、ウィンドガラス1のダウンをダウンカウントす
るように構成してもよい。この構成では、アップダウン
カウンタ15のカウント値が前記所定値より閉側の場合
はカウント値>所定値の場合であり、カウント値が所定
値より開側の場合はカウント値≦所定値の場合となる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、トラック等の車両のドアに搭載する場合に
もドアの形状やガラス取付精度に影響されにくい安定し
た挟み込み検出を実現でき、ガラス取付精度を高くしガ
ラスのブレを小さくした特別なドアだけでなく、通常の
ドアにも搭載し易くなり、また、指等の細い異物の挟み
込みを検出できる。
【0025】請求項4に係る発明によれば、請求項1に
係る発明が奏する効果の他に、ウィンドガラスの位置を
より正確に検出することができるので、カウント値が窓
枠のガイドに当たる所定位置を表す所定値より閉側にあ
るか否かの判定をより正確に行うことできる。したがっ
て、挟み込みの誤検出をより少なくすることができ、よ
り安定した挟み込み検出を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパワーウィンド装置の実施の形態
の一例を示すブロック図。
【図2】図1に示す一例の動作を示すフローチャート。
【図3】乗用車のドアにおけるウィンドガラスの移動方
向を示す説明図。
【図4】トラック等の車両のドアにおけるウィンドガラ
スの移動方向を示す説明図。
【符号の説明】
1・・・ウィンドガラス 7・・・モータ 8・・・パルス発生器(パルス発生手段) 13・・挟み込み検出部(挟み込み検出手段) 15・・アップダウンカウンタ 16・・リミットスイッチ 21・・・窓枠
フロントページの続き Fターム(参考) 2E052 AA09 BA02 CA06 EA14 EB01 EC01 GA03 GA08 GA10 GB06 GB12 GB15 GC06 GD03 GD09 HA01 KA13 3D127 AA02 BB01 BB04 CB05 DF04 DF35 DF36 FF09 FF11 FF20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のウィンドガラスをモータにより上
    下させ、ウィンドガラスの上昇中にモータ負荷が基準値
    を越えたとき、ウィンドガラスに異物が挟み込まれたと
    判定されウィンドガラスを下降させるパワーウィンド装
    置において、 前記モータの回転数に応じたパルス信号を出力するパル
    ス発生手段と、 前記パルス信号を計数して前記ウィンドガラスの位置を
    検出し、該検出位置を表すカウント値の信号を出力する
    アップダウンカウンタと、 該カウンタのカウント値が、ウィンドガラスが窓枠のガ
    イドに当たる所定位置を表す所定値より閉側の場合に
    は、前記カウント値が前記所定値より開側の場合より厳
    しい挟み込み判定をする挟み込み検出手段とを備えるこ
    とを特徴とするパワーウィンド装置。
  2. 【請求項2】 前記挟み込み検出手段は、前記カウント
    値が前記所定値より閉側の場合には、カウント値が所定
    値より開側の場合より大きい前記基準値に基づいて挟み
    込み判定をすることを特徴とする請求項1記載のパワー
    ウィンド装置。
  3. 【請求項3】 前記アップダウンカウンタは、前記ウィ
    ンドガラスの下降時にダウンカウントしかつその上昇時
    にアップカウントするとともに、ウィンドガラスの全閉
    位置近傍に設けたリミットスイッチのオン又はオフによ
    りクリアされるように構成されていることを特徴とする
    請求項1又は2記載のパワーウィンド装置。
  4. 【請求項4】 車両のウィンドガラスをステッピングモ
    ータにより上下させ、ウィンドガラスの上昇中にモータ
    負荷が基準値を越えたとき、ウィンドガラスに異物が挟
    み込まれたと判定されウィンドガラスを下降させるパワ
    ーウィンド装置において、 前記ステッピングモータに入力するモータ駆動用のパル
    ス信号を計数して前記ウィンドガラスの位置を検出し、
    該検出位置を表すカウント値の信号を出力するアップダ
    ウンカウンタと、 該カウンタのカウント値が、ウィンドガラスが窓枠のガ
    イドに当たる所定位置を表す所定値より閉側の場合に
    は、前記カウント値が前記所定値より開側の場合より厳
    しい挟み込み判定をする挟み込み検出手段とを備えるこ
    とを特徴とするパワーウィンド装置。
JP11195867A 1999-07-09 1999-07-09 パワーウィンド装置 Pending JP2001020605A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11195867A JP2001020605A (ja) 1999-07-09 1999-07-09 パワーウィンド装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11195867A JP2001020605A (ja) 1999-07-09 1999-07-09 パワーウィンド装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001020605A true JP2001020605A (ja) 2001-01-23

Family

ID=16348319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11195867A Pending JP2001020605A (ja) 1999-07-09 1999-07-09 パワーウィンド装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001020605A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6856112B2 (en) 2002-11-19 2005-02-15 Yazaki Corporation Power window driving device
US6954043B2 (en) 2003-09-30 2005-10-11 Yazaki Corporation Power window driving apparatus
JP2005344384A (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Nissan Motor Co Ltd パワーウインドウ制御装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6856112B2 (en) 2002-11-19 2005-02-15 Yazaki Corporation Power window driving device
US6954043B2 (en) 2003-09-30 2005-10-11 Yazaki Corporation Power window driving apparatus
CN100365933C (zh) * 2003-09-30 2008-01-30 矢崎总业株式会社 电动窗驱动装置
JP2005344384A (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Nissan Motor Co Ltd パワーウインドウ制御装置
JP4569177B2 (ja) * 2004-06-03 2010-10-27 日産自動車株式会社 パワーウインドウ制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9121214B2 (en) Opening and closing member control apparatus and method for controlling opening and closing member
JP2849293B2 (ja) 安全装置を備えるパワーウインド装置
JP3924548B2 (ja) ウィンドウガラスの挟み込み有無検出装置
JP4781127B2 (ja) 電動機制御装置
JP4487588B2 (ja) 開閉体制御装置
JP2005351042A (ja) 開閉体制御装置
US20160222711A1 (en) Vehicle window opening device
US9015993B2 (en) Control device for operating an electric window lifter
US10464399B2 (en) Vehicle window opening device
US7977902B2 (en) Method and apparatus for pinch protection for a motor-driven closure system
JP6988769B2 (ja) 開閉体制御装置及びモータ
US7570001B2 (en) Vehicular open and close panel system
US6924614B2 (en) Opening and closing control device for opening and closing member of vehicle
JP2001020605A (ja) パワーウィンド装置
US7982589B2 (en) Window glass control apparatus
JPH10169310A (ja) ウインドウ開閉制御装置
CN111267593B (zh) 一种车身闭合系统的控制方法及装置
JP3812048B2 (ja) ウインドウ開閉制御装置
JP4135706B2 (ja) 開閉制御装置
JP2003041856A (ja) 開閉部材の異物挟み込み検出方法及び開閉部材の異物挟み込み検出装置
JP3237519B2 (ja) 窓開閉装置
JPH0596372U (ja) パワーウインドの安全装置
JP4794755B2 (ja) 開閉体の挟み込み防止制御方法
JP2014034273A (ja) 車両用格納式乗降ステップの制御装置
JP3121724B2 (ja) 車両用窓ガラス開閉装置