JP2001020561A - 免震機能付き納骨システム - Google Patents

免震機能付き納骨システム

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JP2001020561A
JP2001020561A JP11195367A JP19536799A JP2001020561A JP 2001020561 A JP2001020561 A JP 2001020561A JP 11195367 A JP11195367 A JP 11195367A JP 19536799 A JP19536799 A JP 19536799A JP 2001020561 A JP2001020561 A JP 2001020561A
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altar
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worship
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JP11195367A
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Hiroshi Inoue
博 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 待機時間が短く、しかも厳かな雰囲気を損な
うことがなく、且つ、地震に強い免震機能付き納骨シス
テムを提供する。 【解決手段】免震機能付き納骨システムは、骨壷を収め
た収納容器2を保管する収納装置Aと、参拝部Bと、上
記収納容器2を搬送自在な搬送装置Cと、この搬送装置
Cの作動を制御する制御装置と、を備える。上記制御装
置は、収納容器2を参拝部Bに搬送する際、奥側から順
に開閉扉8a、8bを開閉し、収納容器2を所定位置D
に送り出して参拝可能とする。これとともにライトを点
灯させ、上記収納容器2の前側面に設けた故人に係わる
表示を浮かび上がらせる。更に、上記制御装置は、次の
収納容器2を搬送装置Cを介して祭壇ブース7奥部に待
機させておく。又、上記収納装置A及び収納容器2は、
免震構造を付設したものを採用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遺骨を収めた骨
壷を収納した収納容器を収納安置しておき、参拝者が参
拝に訪れた際に所望の収納容器を参拝部まで搬送すると
ともに、参拝を終了した場合には上記収納容器を所定の
位置に戻すようにして成る納骨システムの改良に関し、
特に、地震等の異常な振動等に対してこれを吸収し、収
納容器の破損等の事故を未然に防止可能とし、且つ、収
納容器を迅速に搬送できるとともに、参拝者に構成機械
装置の存在を意識させることない構成として、参拝者の
故人に対する念慮や感慨を薄めることのない、免震機能
付き納骨システムを提供するものである
【0002】
【従来の技術】我国における埋葬方法としては、遺体を
荼毘に付した後、遺骨を骨壷に収納して墓地に埋葬する
のが一般的である。ところで、近年の人口増大や子供を
つくらない夫婦の増加等の社会形態の変化に伴い、従来
から知られているような墓地への埋葬ができなかった
り、或いは墓地を購入できない等の事態が表面化してい
る。このような事情に鑑みて、一部の寺院等では、ロッ
カー形式の墓所を設け、このロッカー状の納骨室に遺骨
を収納しておくシステムを採用している。
【0003】更には、従来から知られた搬送システムを
応用し、納骨室に設けられた棚装置に骨壷を載置してお
き、参拝者が訪れると、当該参拝者の指定する骨壷を祭
壇ブース前に搬送する納骨システムも考えられ、又、実
際に実施されている。例えば、特開平7−324520
号公報には、骨壷を収めた収納箱を保管するための収納
庫と、参拝室と、上記収納庫と上記参拝室との間で上記
収納箱を移送する移送機構と、この移送機構を制御する
制御系と、を備え、指定された収納箱の上記収納庫から
の搬出及び指定された参拝室への移送と、上記参拝室か
ら収納庫への収納箱の回収と、を上記制御系及び移送機
構によって操作可能として成る収納システムが記載され
ている。
【0004】上記公報記載の納骨システムにおいては、
従来のように墓地を購入したり、子孫が墓地を管理する
必要がない等のため、例えば、子供のいない者でも安心
して、且つ、容易に利用することができる。又、前述し
た単なるロッカー形式の納骨システムの場合、納骨室
(収納庫)の内部空間が狭く、収納庫の配置密度が高い
こと等から、消防法の適用によって、線香等を焚くこと
は許可されていない。従って、参拝者は焼香を諦めるし
かなかった。これに対し、上記公報記載の納骨システム
においては、参拝室の設置により、焼香が可能となるた
め、従来知られた墓地の場合と同様、供花を捧げるとと
もに線香を焚いて供養することができる。
【0005】又、前述した単なるロッカー形式の納骨シ
ステムの場合、通路が狭いために、一度に多数の参拝者
が参拝することができない。更には、間口の狭い収納庫
が左右上下に密に近接して配列されているため、各家の
それぞれの占有的な雰囲気が全くなく、参拝者にとって
は念慮,感慨が薄くなりがちである。これに対し、上記
公報記載の納骨システムにおいては、このような不都合
も解消される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載された納骨システムにおいては、以下のような
不都合が存在する。すなわち、上記移送機構により収納
箱を参拝室まで移送させるには或る程度の時間を要す
る。このため、参拝者は、参拝室で収納箱が到着するま
での比較的長い時間、待機していなければならない。こ
のような長い待機時間の存在は、参拝者に、墓地とは異
なるシステムであることを意識することに繋がり、結果
的に、念慮、感慨が薄くなってしまう。
【0007】しかも、上記収納箱が参拝室に到着する以
前においては、収納箱が移送されてくる搬送口の中が参
拝者に見えるため、参拝者にとってはやはり念慮、感慨
が薄くなってしまう結果となる。又、上記搬送口から
は、収納箱が移送される際の騒音が漏れるため、参拝者
の厳粛な気持ちがさめてしまうことにも繋がる。
【0008】更に、我国においては、その地質学的特性
に起因して地震が多い。従って、遺骨を収納した収納容
器を載置した上記収納装置が、上記地震によって転倒す
る虞が少なくない。ところが、上述した公報記載の納骨
システムにおいては、このような地震に対する対策が施
されてはいない。このため、上記納骨システムに対し、
危険視する者が少なくないのが現状である。
【0009】この発明は、上述したような不都合をいず
れも解消し、地震等に際しても転倒する等の事故を未然
に防止でき、しかも、収納容器が祭壇ブースに到着する
時間を著しく短縮して参拝者が祭壇ブースに到着するの
とほぼ同時に参拝可能で、且つ、参拝者の厳粛な気持ち
を殺ぐような搬送時の騒音を低減するとともに、機械装
置が視野に入ることを防止することにより、祭壇ブース
周囲の厳かな雰囲気を壊すことのない、免震機能付き納
骨システムを提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る免震機能
付き納骨システムは、請求項1に記載したように、骨壷
を収めた収納容器を保管する収納装置と、少なくとも一
の参拝部と、上記収納容器の上記収納装置から所定の参
拝部への搬送並びに当該収納容器の上記参拝部から上記
収納装置の所定位置への搬送を自在とする搬送装置と、
この搬送装置の作動を制御する制御装置と、を備えてい
る。
【0011】特に、請求項1に記載した免震機能付き納
骨システムにおいては、上記収納装置は、この収納装置
が設置される建築物との間に地震等の震動を吸収する震
動吸収装置を備えている。又、上記収納容器に、その前
側面に故人に係わる表示部を設けている。更に、上記参
拝部は、少なくとも一の祭壇ブースと、この祭壇ブース
の裏側に設けられた複数の開閉扉と、上記祭壇ブースの
上方に設けられたライトと、を備えている。又、上記搬
送装置は、移動部材を水平方向の移動及び昇降移動自在
とする三次元駆動装置と、上記移動部材と上記収納装置
との間並びに上記移動部材と上記祭壇ブースとの間で収
納容器の引渡しを自在とする出入手段と、を備えてい
る。
【0012】又、上記制御装置は、各種指令を入力する
入力手段と、この入力手段により入力された指令を記憶
する記憶手段と、この記憶手段が記憶する指令に基づい
て上記移動部材の移動順路を算出する演算手段と、を備
えている。そして、参拝に際して、上記収納装置に載置
されている所望の収納容器を所定の参拝部の祭壇ブース
へ搬送し、参拝終了後にこの収納容器を上記祭壇ブース
から収納装置の所定位置へ戻すよう、上記演算手段によ
って算出された順路に従って搬送装置を制御する機能
と、上記搬送装置によって収納容器が祭壇ブースに送り
出される際に、この収納容器の移送を許容すべく上記複
数の開閉扉を、上記祭壇ブースから遠い順に開閉すると
ともに、収納容器が祭壇ブースの所定位置に達した場合
に上記ライトを点灯させる機能と、参拝者が発する参拝
終了に係る指令信号に基づいて、上記搬送装置によって
上記収納容器が祭壇ブースから収納装置に搬送される際
に、上記ライトを消灯するとともに、上記収納容器の移
送を許容すべく上記複数の開閉扉を、上記祭壇ブースか
ら近い順に開閉する機能と、を備えている。
【0013】上述のように構成される請求項1に記載し
た免震機能付き納骨システムにおける作用は、次のとお
りである。すなわち、故人の遺骨を収めた骨壷を収納し
た収納容器を、収納装置により収納安置しておく。参拝
者が訪れた場合、参拝者等の入力する指令により、制御
装置は所望の収納容器を搬送装置を介して収納装置から
参拝部の祭壇ブースに移送する。そして、参拝者は焼
香、献花等を行う他、読経等を行う。又、参拝者等が参
拝を終了した旨を入力することにより、上記収納容器を
上記搬送装置を介して元の位置へ搬送する。
【0014】特に、上記請求項1に記載した免震機能付
き納骨システムにおいては、上記収納装置に、地震等の
震動を吸収する震動吸収装置を設けているため、地震等
が発生した場合でも、その震動を吸収し、収納装置自体
の転倒等の事故を防止できる。又、上記制御装置に、参
拝に際して、上記収納装置に載置されている所望の収納
容器を所定の参拝部の祭壇ブースへ搬送し、参拝終了後
にこの収納容器を上記祭壇ブースから収納装置の所定位
置へ戻すよう、上記演算手段によって算出された順路に
従って搬送装置を制御する機能を持たせているため、収
納容器の搬送を短時間で行える。この結果、参拝者が参
拝部に集まってから収納容器が祭壇ブースに到着するま
での時間短縮を図れる。
【0015】しかも、上記収納容器の前側面に故人に係
わる表示部を設けているため、参拝者は、この表示を見
ることにより、当該収納容器が参拝すべき故人の遺骨を
収めたものであるか否かを確認できる。これとともに、
この表示を見ることにより、故人を偲ぶ想いが増す。
【0016】更に、上記参拝部には、祭壇ブースの裏側
に設けられた複数の開閉扉と、上記祭壇ブースの上方に
設けられたライトと、を設けている。そして、上記制御
装置には、上記搬送装置によって収納容器が祭壇ブース
に送り出される際に、この収納容器の移送を許容すべく
上記複数の開閉扉を、上記祭壇ブースから遠い順に開閉
するとともに、収納容器が祭壇ブースの所定位置に達し
た場合に上記ライトを点灯させる機能と、参拝者が発す
る参拝終了に係る指令信号に基づいて、上記搬送装置に
よって上記収納容器が祭壇ブースから収納装置に搬送さ
れる際に、上記ライトを消灯するとともに、上記収納容
器の移送を許容すべく上記複数の開閉扉を、上記祭壇ブ
ースから近い順に開閉する機能と、を持たせている。こ
のため、上記収納容器の移送に伴って、上記祭壇ブース
裏手に設けられた搬送口の中が参拝者に見えることはな
いため、参拝者にとって念慮、感慨が薄くなってしまう
ことがない。又、上記複数の開閉扉は、それぞれ収納容
器が当該開閉扉設置部分を通過する際にのみ開放され、
それ以外は閉鎖した状態とされる。このため、収納容器
が移送される際に生じる機械音等の騒音は、閉鎖した状
態にある開閉扉により参拝者の耳に達しがたくなるた
め、静粛性が向上し、参拝者の厳粛な気持ちがさめてし
まうことを防止できる。
【0017】尚、請求項2に記載したように、上記制御
装置が、先の参拝に係る収納容器を祭壇ブースに搬送し
た後、次の参拝に係る収納容器を当該祭壇ブースの後方
で待機させるべく、前記搬送装置を介して上記次の参拝
に係る収納容器の搬送を開始させるように構成すること
もできる。このように構成すれば、参拝者が参拝部に集
まってから収納容器が祭壇ブースに到着するまでの時間
をより一層短縮することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しつつ、この発
明の実施の一形態例について詳細に説明する。図1乃至
図9は本形態例に係る免震機能付き納骨システムを示し
ている。本形態例に係る免震機能付き納骨システムは、
一のビル内に構築されており、骨壷1を収めた収納容器
2を保管する収納装置Aと、一の参拝部Bと、上記収納
容器2を、上記収納装置Aから参拝部Bへ搬送するとと
もにこの参拝部Bから上記収納装置Aの所定位置へ搬送
自在な搬送装置Cと、この搬送装置Cの作動を制御する
コンピュータ(図示せず)と、を備えている。このコン
ピュータが特許請求の範囲に記載した制御装置に相当す
る。又、上記ビルが、特許請求の範囲に記載した建築物
に相当する。
【0019】上記収納装置Aは棚状のもので、本形態例
の構造の場合、次述する収納容器2を水平方向(図2の
左右方向、図3及び図4の表裏方向)に亙って14個、
高さ方向(図2の表裏方向、図3及び図4の上下方向)
に亙って29個、載置可能なものを採用している。従っ
て、一の収納装置Aを設けた場合、合計406個の収納
容器2、2を載置できる。このような収納装置Aの複数
箇所には、コイルばねとターンバックルとから成る震動
吸収部材9a、9a及びコイルばねとダンパ部材とから
成る震動吸収部材9b、9bのそれぞれの一端部を強固
に係合するとともに、その他端部を上記ビルに固定の部
分に強固に係合させている。これらコイルばねとターン
バックルとから成る震動吸収部材9a、9a及びコイル
ばねとダンパ部材とから成る震動吸収部材9b、9b
が、特許請求の範囲に記載した震動吸収装置である。
【0020】尚、本形態例においては、上記震動吸収部
材9a、9aを収納装置Aの上面とビルに固定の部分と
に鉛直に掛け渡すように設けている。又、震動吸収部材
9b、9bを上記収納装置Aの側面とビルに固定の部分
とに水平に掛け渡すように設けている。又、図示は省略
したが、このような各震動部材9a、9bを収納装置A
の他の側面(図3の表裏方向に位置する側面)とビルに
固定の部分とに水平に設けるようにする。尚、各震動吸
収部材9a、9bは、図3に示すように、収納装置Aの
上端部と上記ビル(或いはビルに固定の部分)との間に
設ける他、上記収納装置Aの中間部や下端部と上記ビル
(或いはビルに固定の部分)との間にも設けることがで
きる。更に、上記震動吸収部材9a、9bは、上記図3
に示すように、鉛直若しくは水平に設ける必要はなく、
収納装置Aやビルの形状、寸法等に応じて適宜の状態で
設ける。又、上記震動吸収部材9a、9bをいずれの個
所にいずれの個数、設けるかは、やはり収納装置Aの大
きさや形状等に応じて、設計的に定める。又、必要に応
じて、収納装置Aの底面部分等に、やはり地震等による
震動を吸収するダンパ装置或いはベアリングを利用した
震動吸収部材等を設けることもできる。このようなダン
パ装置等を設けた場合、このダンパ装置等も特許請求の
範囲に記載した震動吸収装置に含まれるのは勿論であ
る。
【0021】上記収納容器2は、図7、図8に示すよう
に、骨壷1、1を収納自在な中空容器3と、蓋部材4
と、を備えたものである。更に、この収納容器2の一外
側面には係合受け部5aを設け、この係合受け部5a
に、薄板状の銘盤5を係止自在としている。上記銘盤5
には、故人の名前や戒名、或いは故人が生前好んでいた
フレーズ等を、墨等を用いて直接記載、或いは、彫り込
み、若しくは、合成樹脂や金属材製の文字板の貼着によ
り、表示する。本形態例においては、蛍光塗料を塗布し
た合成樹脂製の文字板を貼着することにより、上記銘盤
5に図示のような文句を表示している。上記銘盤5が、
特許請求の範囲に記載した故人に係わる表示部に相当す
る。尚、上記収納容器2は、骨壷1、1を2個収納可能
な大きさとしている。
【0022】更に、本形態例においては、上記収納容器
2を免震構造を付設したものを採用している。すなわ
ち、図8に示すように、中空容器3の内側面及び底面、
更に、上記蓋部材4の内面に、骨壷1が揺れ動いた際に
当該骨壷1が中空容器3の内面等に衝突して破損するの
を防止すべく、スポンジ等の緩衝部材(図示省略)を張
設している。これとともに、上記骨壷1を収納容器2内
に支持するための支持部材6、6を設けている。この支
持部材6、6は、図示のように、骨壷1の外周長さより
も少しだけ大径とした環状部材6aと、略コ字形に形成
された2本の線状部材6b、6bと、により構成してい
る。上記線状部材6b、6bの両端部は、上記環状部材
6aの直径方向両端に係止する。又、2本の線状部材6
b、6bは、その中間部が互いに直角に交差する状態で
配設されている。従って、上記環状部材6a及び2本の
線状部材6b、6bにより構成された支持部材6に、上
記骨壷1を内嵌すれば、当該骨壷1を支持することがで
きる。
【0023】上記支持部材6を構成する環状部材6aの
4等分点となる各位置には、4本の引っ張りコイルばね
6c、6cのそれぞれ一端部を係合することともに、そ
れぞれの他端を上記中空容器3の上端縁部の角部並びに
中間部に設けた係合孔に係止させている。これにより、
上記支持部材6、6を中空容器3内に吊り下げた状態と
する。尚、本形態例においては、上記引っ張りコイルば
ね6c、6cの弾性力を以下のように定めている。すな
わち、上記骨壷1を支持部材6に内嵌した状態で、上記
骨壷1の底面(コ字状に形成した上記線状部材6b、6
bの中間部)が上記中空容器2の底面に設けられた緩衝
部材上面に接触する状態となるよう、上記引っ張りコイ
ルばね6c、6cの弾性力を定めている。
【0024】上記参拝部Bは、図1、図2に示すよう
に、上記ビル内の一部(図示の例の場合、3階部分)に
設けられている。この参拝部Bは、3ヶ所の祭壇ブース
7、7と、この祭壇ブース7、7の前側(図2の下側、
図4の右側)及びその奥側(図2の下側、図3及び図4
の右側)の壁面にそれぞれ設けられた第一、第二の各開
閉扉8a、8bと、上記祭壇ブース7、7内側上方に設
けられたライト23と、を設けている。尚、一のビル内
に複数の参拝部を設けたり、一の参拝部に一の祭壇ブー
スを設けた構成を採用することもできる。
【0025】上記搬送装置Cは、図2、図3、図5に示
すように、三次元駆動装置11と出入手段13とを備え
ている。上記三次元駆動装置11は、図2及び図3並び
に図5に示すように、移動部材10を、水平方向の移動
及び昇降移動自在とするものである。本形態例の場合、
上記三次元駆動装置11として、コンピュータ操作によ
る指令によって作動するスタッカクレーンを採用してい
る。又、上記出入手段13は、上記移動部材10と上記
収納装置Aとの間で収納容器2の受け渡しを行なうとと
もに上記移動部材10と祭壇ブース7の裏側位置(待機
位置E)との間で収納容器2の受け渡しを行なうもので
ある。上記三次元駆動装置11の移動部材10の停止基
準位置Dから祭壇ブース7、7との間には、上記移動部
材10等とともに上記出入手段13を構成する上下一対
のコンベア装置12、12を設けている。これら三次元
駆動装置11を構成する本体14及び移動部材10とコ
ンベア装置12、12とは、制御装置をなす上記コンピ
ュータによってその作動を制御される。尚、上記コンベ
ア装置12は、それぞれ第一、第二の各コンベア17、
18、及び共用のコンベア19によって構成されてい
る。これら第一、第二、第三の各コンベア17、18、
19は、ローラコンベアやベルトコンベア等、従来から
知られたものを採用できる。
【0026】上記三次元駆動装置11を構成する本体1
4は、ガイドレール15に沿って水平な一方向(図2の
左右方向、図3の表裏方向、図4の左右方向)に移動自
在である。すなわち、上記本体14はガイドレール15
に沿って、図2に鎖線で示した三次元駆動装置11のう
ちの同図の右端に示した位置から同図の左端に示した位
置まで移動自在である。又、その移動を自在に停止でき
るよう制動装置(図示せず)を設けている。この移動並
びに制動装置の作動は、上記コンピュータの指令により
行われる。又、移動部材10の昇降に関しても同様であ
る。このような構成は、公知の機構を採用できる。
【0027】又、上記出入手段13についても、フォー
クリフトのごとき機構等、従来知られた機構を採用でき
る。例えば、上記移動部材10にフォークを設け、収納
装置Aに載置している収納容器2の底部に、上記フォー
クを入り込ませることにより、当該収納容器2をフォー
ク上に載置させ、所望の祭壇ブース7に移送した後、別
途設けた押し出し部材により、上記コンベア装置12上
に送り出すように構成できる。この場合、上記収納装置
Aの棚部分とこの棚部分に載置している収納容器2の底
面との間には、上記フォークが入り込めるだけの間隙を
設けておく。この場合の構成においては、上記フォー
ク、押し出し部材、コンベア装置12が出入手段13を
構成する。又、上記収納装置Aと移動部材10との間で
収納容器2を出し入れする第一の出し入れ部材と、上記
移動部材10と、この移動部材10と上記コンベア装置
12との間で収納容器2を出し入れする第二の出し入れ
部材と、により上記出入手段13を構成することもでき
る。上記第一、第二の出し入れ部材としては、収納容器
2に対する係脱自在な係合部を有するエアシリンダ等、
公知のものを採用できる。尚、上記出入手段13として
は、上記収納装置Aに載置されている収納容器2を移動
部材10へ取り出したり、収納容器2を移動部材10か
らコンベア装置12に送り出したり、収納容器2をコン
ベア装置12から所望の祭壇ブース7の所定位置Dに送
り出したり、更にはこれら各作動の逆の作動を行なえる
ものであれば、いずれも採用できる。
【0028】又、上記制御装置を構成するコンピュータ
は、各種指令を入力する入力手段と、この入力手段によ
り入力された指令を記憶する記憶手段と、この記憶手段
が記憶する指令に基づいて上記移動部材の移動順路を算
出する演算手段と、を備えている。上記入力手段として
は、キーボードやパネルスイッチ群、更には、故人に係
るID番号等のデータを記憶させたICカード及び上記
データを読み取り自在な読取装置から成るカードシステ
ム等を採用する。又、記憶手段としては、ハードディス
ク、RAM、MO等の各種記録媒体等を採用できる。更
に、演算手段としてはCPUを採用できる。換言すれ
ば、上記制御手段は、一般に知られているコンピュータ
システムをそのまま採用できる。そして、上記出入手段
13を介して、所望の収納容器2を上記収納装置Aから
取り出し、参拝者が待つ所定の参拝部Bの祭壇ブース7
へ搬送し、更に参拝終了後には、上記祭壇ブース7部分
から収納容器2を取り出し、収納装置Aの所定位置へ戻
すよう、上述した各機能を持たせている。
【0029】すなわち、参拝に際して、上記収納装置A
に載置されている所望の収納容器2を所定の参拝部Bの
祭壇ブース7へ搬送し、参拝終了後にこの収納容器2を
上記祭壇ブース7から収納装置Aの所定位置へ戻すよ
う、上記演算手段によって算出された順路に従って搬送
装置Cを制御する機能と、上記搬送装置Cによって収納
容器2が祭壇ブース7に送り出される際に、この収納容
器2の移送を許容すべく上記第一、第二の開閉扉8a、
8bを、上記祭壇ブース7から遠い順に開閉するととも
に、収納容器2が祭壇ブース7の所定位置Dに達した場
合に上記ライト23を点灯させる機能と、参拝者21等
が発する参拝終了に係る指令信号に基づいて、上記搬送
装置Cによって上記収納容器2が祭壇ブース7から収納
装置Aに搬送される際に、上記ライト23を消灯すると
ともに、上記収納容器2の移送を許容すべく上記第一、
第二の開閉扉8a、8bを、上記祭壇ブース7から近い
順に開閉する機能と、を持たせている。これらの各機能
は、上記コンピュータに予めプログラムの形で組み込ん
でいる。
【0030】上述のように構成される本形態例に係る本
形態例における基本的な作用は、以下のとおりである。
すなわち、故人の遺骨を収納した骨壷1を収納した収納
容器2を、収納装置Aにより収納安置しておく。この
際、本形態例に係る納骨システムを設置している寺院等
における僧侶やその下で種々の管理業務等を行なう管理
者は、上記収納容器2に固有のID番号を付し、そのI
D番号を、上記コンピュータ若しくは別途設けたコンピ
ュータ(データベースサーバ等)に入力しておく。或い
は、上記ID番号等のデータを記憶させたICカードを
作成する。上記ID番号は、例えば上記収納装置Aの各
収納容器2を載置する位置を表すアドレスを採用でき
る。更に、当該収納容器2内の骨壷1内に収納している
遺骨を管理する遺族の者に、上記ID番号を通知する
か、或いは上記ICカードを作成した場合は、そのIC
カードを渡す。尚、上記ID番号を入力するコンピュー
タには、収納装置Aに収納されている故人に関するデー
タ(上記ID番号は勿論、氏名、生前の住所、没年月日
等)をデータベース化して記憶させている。
【0031】上記遺族の者が参拝に訪れた場合、この参
拝者21は参拝ブース7の近傍に設置してある上記キー
ボード等の入力手段により上記ID番号を入力する。若
しくは、上記ICカードを所持している場合は、そのI
Cカードを、参拝ブース7の近傍に設置してある読取装
置に挿入し、このICカードに記憶させている上記ID
番号を読み取らせる。この結果、上記参拝者が立ち並ぶ
参拝ブース7に上記収納容器2を、図1の右側に示した
状態に移送することができる。
【0032】尚、参拝には、上記遺族以外の者のみが訪
れることもある。このため、この発明に係るシステムが
設けられる寺院等の一角に管理センターを設け、この管
理センター内で、上記ID番号等を記憶するコンピュー
タ(フィルサーバー等)にアクセス自在としておく。上
記コンピュータには、収納装置Aに収納されている故人
に関するデータをデータベース化しているため、上記I
D番号を知らなかったり、ICカードを所持していな
い、遺族以外の者が参拝に訪れた場合には、この参拝者
21が申し出る故人の氏名や生前の住所、没年月日等に
基づき、上記管理センターに常駐する者(以下、単に勤
務者と呼ぶ)が上記データベースによって参拝の対象と
なる故人を特定し、その収納容器2を参拝ブース7に呼
び出すための入力作業の代行を行なう。上記参拝者21
は、上記勤務者の指示に従って、所定の参拝ブース7に
赴き、そこで参拝可能である。尚、上記ID番号を通知
されている者やICカードを所有するものであっても、
上記管理センターに赴き、上記勤務者に上記ID番号を
伝えたりICカードを預けることにより、上記勤務者に
入力作業の代行を行なってもらうことができる。
【0033】この納骨システムを設置している寺院等に
参拝に訪れた参拝者21は、現在空いている(参拝を行
なっていない)祭壇ブース7若しくは、上記勤務者が指
示する祭壇ブース7に行く。そして、この参拝者21が
上記入力手段を介して行なう入力操作、若しくは、この
参拝者21に代わって上記勤務者が行なう入力操作によ
り、制御装置を成すコンピュータが適宜指令を発し、上
述したように収納装置Aから搬送装置Cを介して参拝部
Bの所望の祭壇ブース7に収納容器2を移送する。そし
て、所望の収納容器2が上記参拝者21の待つ祭壇ブー
ス7の所定位置に達したならば、参拝者は焼香、献花等
を行う。又、住職等による読経等を行う。
【0034】このような参拝が終了したならば、上記参
拝者21若しくはこの参拝者21に代行する勤務者が、
参拝を終了した旨を上記入力手段を介して入力すること
により、上記コンピュータが適宜指令を発し、上記収納
容器2を上記搬送装置Cを介して収納装置Aの元の位置
へ搬送する。尚、上記勤務者が参拝開始の入力を行なっ
たり、参拝終了の入力を行なう場合、勤務者が直接祭壇
ブース7に赴く他、上記参拝者21が祭壇ブース7近傍
に設けたインターホンを介して管理センターに居る勤務
者にその旨を通知することで、上記勤務者が管理センタ
ーに居ながら各種入力作業を代行することができる。
【0035】特に、本形態例に係る免震機能付き納骨シ
ステムにおいては、上記コンピュータに、所望の収納容
器2を上記収納装置Aから取り出し、所定の祭壇ブース
7へ搬送し、更に参拝終了後には上記祭壇ブース7から
収納装置Aの所定位置へ戻すよう、上記演算手段によっ
て算出された順路に従って搬送装置Cを制御する機能を
持たせている。このため、収納容器2の搬送を短時間で
行える。この結果、参拝者21が参拝ブース7に集まっ
てから収納容器2が当該祭壇ブース7に到着するまでの
時間短縮を図れる。
【0036】しかも、上記参拝部Bには、祭壇ブース
7、7の他にこの祭壇ブース7、7の裏側に設けられた
第一、第二の開閉扉8a、8bと、上記祭壇ブース7、
7の内側上方に設けられたライト23と、を備えてい
る。そして、制御装置を成す上記コンピュータには、上
記搬送装置Cによって収納容器2が祭壇ブース7に送り
出される際に、この収納容器7の移送を許容すべく上記
第一、第二の複数の開閉扉8a、8bを、上記祭壇ブー
ス7から遠い順に開閉するとともに、収納容器2が祭壇
ブース7の所定位置Dに達した場合に上記ライト23を
点灯させる機能を持たせている。又、参拝者21が発す
る参拝終了に係る指令信号に基づいて、上記搬送装置C
によって上記収納容器2が祭壇ブース7から収納装置A
に搬送される際に、上記ライト23を消灯するととも
に、上記収納容器2の移送を許容すべく上記第一、第二
の開閉扉8a、8bを、上記祭壇ブース7から近い順に
開閉する機能と、を持たせている。
【0037】すなわち、上記入力手段等により所望の収
納容器2が所望の祭壇ブース7に搬送される場合、上記
三次元駆動装置11の本体14がガイドレール15に沿
って所望距離、移動した後(若しくは、この移動ととも
に)、上記移動部材10が所望量、昇降して所望の収納
容器2に対向する位置に達する。そして、上述したよう
な出入装置13が作動して、この収納容器2を移動部材
10に載置し、更に、この移動部材10及び本体14が
適宜移動して所望の祭壇ブース7の裏側の待機位置Eに
まで移送する。尚、この状態は、後述するように、待機
する状態である。そして、この収納容器2を上記祭壇ブ
ース7の表側に送り出して良い(参拝に入る)状態とな
ったならば、上側のコンベア装置12を作動させ、この
収納容器2を祭壇ブース7の表側に送り出す。
【0038】この際、上記コンピュータは、先ず、祭壇
ブース7から遠い、裏側(収納装置Aを設置している
側)に設けられている第二の開閉扉8bを開放させる。
祭壇ブース7に近い位置に設けられている第一の開閉扉
8aは閉鎖したままである。上記収納容器2が上記コン
ベア装置12により第二の開閉扉8b部分を通過したな
らば、上記コンピュータは、この第二の開閉扉8bを閉
鎖するとともに、上記第一の開閉扉8aを開放させる。
この状態において参拝者21が参拝可能な状態となる。
尚、本形態例においては、第一の開閉扉8aの裏側位置
に収納容器2を際置し(収納容器2の停止位置を第一の
開閉扉8aの後側とし)、この第一の開閉扉8aを開放
した状態で参拝するようにしているが、収納容器2を第
一の開閉扉8aの表側(前側)にまで移送し、この第一
の開閉扉8aを閉鎖した状態で参拝するように構成して
も良い。又、このような開閉扉を3個以上設けることも
可能である。
【0039】このように、収納容器2の所定位置Dへの
送り出しに際し、少なくとも上記第二の開閉扉8bは閉
鎖しているため、搬送作業に伴って生じる機械音等の騒
音が参拝者21の耳に達しがたくなる。これとともに、
参拝者21は、上記収納装置A等を設置している第二の
開閉扉8bの奥側部分が視野に入ることがない。これら
の結果、参拝者21が参拝を控えて抱いている厳粛な気
持ちに水を差すようなことがなくなる。尚、上記所定位
置D部分においては、この位置Dに送り出された収納容
器2の周囲部分に、墓を模した装飾等、各種の装飾部2
2を設けておくことができる。
【0040】又、上記収納容器2が祭壇ブース7の所定
位置に達すると、上記コンピュータは、上記ライト23
を点灯させる。本形態例においては、上記名盤5を蛍光
塗料を塗布した文字板を貼着することにより構成してい
るため、上記ライト23の点灯によって上記名盤5の文
字部分が光り、浮き上がった状態に見える。このため、
参拝者に厳粛な気持ちを抱かせる効果がある。特に、上
記名盤5に、故人の好んだフレーズや故人の座右の銘等
を、上記文字板によって記載しておけば、当該フレーズ
や座右の銘が上記ライト23の点灯とともに発光して浮
かび上がった状態で見えるため、故人を偲ぶ想いが高ま
る。尚、上記名盤5のフレーズや座右の銘等を墨等によ
って記載した場合でも、上記ライト23の点灯によって
銘盤5が照らされるため、参拝者21に厳粛な気持ちを
抱かせることができる。又、上記収納容器2が、第一、
第二の各開閉扉8a、8b設置部分を通過したか否かの
検出は、例えば、複数の近接センサ等を配置しておき、
この近接センサからの検出値によって上記コンピュータ
が判断するように構成できる。
【0041】参拝が終了すると、上記遺族の者が入力手
段を介して行なう参拝終了の指令、若しくは、参拝者2
1の通知等によって上記勤務者が代行して行なう参拝終
了の指令により、上記コンピュータは、先ず、上記ライ
ト23を消灯させる。次いで、上記第一の開閉扉8aを
開放して上記収納容器2を引き込ませた後、上記第一の
開閉扉8aを閉鎖する。そして、上記収納容器2を載置
した状態のコンベア19を下降させる。すなわち、本形
態例においては、図6に示すように、コンベア19を昇
降自在に設けている。そして、参拝が終了したならば、
上記収納容器2載置しているコンベア19を第一の開閉
扉8aの裏側位置において下降させ、更に、このコンベ
ア19をそれまでとは逆方向(収納容器2が、図6の矢
印b方向に移送される方向)に作動させて、収納容器2
を収納装置A側に回送する。上記コンベア19の作動に
より、収納容器2は、図6の矢印b方向に搬送され、奥
側のコンベア18、17を通過して、この下側のコンベ
ア装置12設置位置に移動してきている移動部材10に
渡される。そして、この移動部材10及び本体14の移
動更には出入手段13の作動により、移動部材10に載
置された収納容器2を収納装置Aの所定の位置に戻す。
収納容器2を収納装置Aに戻す場合においても、収納容
器2を祭壇ブース7に送り出す場合と同様、参拝者に機
械音が達しにくく、機械装置設置部分が目に入ることも
ないため、興ざめな気持ちになることがない。
【0042】本形態例においては、上述のように構成さ
れ作用するため、上記収納容器2の搬送に際し、この祭
壇ブース7後方に設けられた搬送口の中が参拝者21に
見えることはないため、参拝者21にとっては念慮、感
慨が薄くなってしまうことがない。又、上記搬送口から
出る、収納容器2が移送される際の騒音は、上記第一、
第二の各開閉扉8a、8bのいずれかが閉鎖しているこ
とにより、参拝者21の耳に達しがたくなるため、静粛
性が向上し、参拝者21の厳粛な気持ちがさめてしまう
ことを防止できる。尚、上記第一、第二の開閉扉8a、
8bのうちの少なくともいずれか一方に、従来知られた
吸音部材を設ければ、より粛静性が向上する。
【0043】尚、上述したコンベア19を昇降させるた
めの昇降装置16としては、例えば、送りねじ機構、エ
アシリンダ、油圧シリンダ、上下方向に亙って伸縮自在
なクランク機構等を採用できる。
【0044】更に、本形態例の場合、上記コンピュータ
は、参拝を行っている参拝者21に係る収納容器2を祭
壇ブース7に搬送した後、次の参拝者21に係る収納容
器2を当該祭壇ブース7の後方で待機させるべく前記搬
送装置Cを介して上記収納容器2の搬送を開始させるよ
うに構成している。すなわち、一の収納容器2を祭壇ブ
ース7の所定位置に送り出し、参拝者21が参拝してい
る間に、上記第二の開閉扉8bの裏側の待機位置Eに、
次の参拝に係る収納容器2を移送し、待機させておく。
先に行なわれている参拝が終了したならば、この参拝に
係る収納容器2を第一の開閉扉8aの裏側に移送し、更
に、上記昇降装置16を介してコンベア19ごと下降さ
せる。そして、このコンベア19及び下側のコンベア装
置12を構成するコンベア18、17を介して回送作業
に入る。上記コンベア19から収納容器2を送り出した
ならば、上記昇降装置16は直ちにコンベア19を上昇
させ、上記第一の開閉扉8aの裏側部分に位置させる。
そして、上記待機位置Eで待機している収納容器2を、
祭壇ブース7の所定位置Dに送り出す。この際の作用
は、上述したとおりである。このように構成しているた
め、参拝者21が祭壇ブース7に集まってから収納容器
2が当該祭壇ブース7に到着するまでの時間をより一層
短縮することができる。
【0045】尚、上記コンベア19が下降した状態から
上昇を開始するタイミングは、収納容器2がこのコンベ
ア19から送り出された(すなわち、中間のコンベア1
8を通過した)ことを検出するセンサの検出値の有無で
計る。上記センサとしては、例えば、コンベア19から
収納容器2が完全に送り出された位置において作動する
近接センサ等を採用できる。このように、上記センサが
収納容器2のコンベア19からの完全な送り出しを検出
することで、上記昇降装置16が作動し、上記コンベア
19を上昇させる。
【0046】更に、本形態例に係る免震機能付き納骨シ
ステムにおいては、上記収納装置Aに、地震等の震動を
吸収する震動吸収装置である震動吸収部材9a、9bを
設けている。このため、地震等が発生した場合でも、そ
の震動を吸収し、収納装置A自体の転倒等の事故を防止
できる。しかも、本形態例の場合、収納容器2も免震構
造を有しているため、上記震動吸収装置の効果と相俟っ
て、地震等の震動によって収納容器2や骨壷1が破損
し、遺骨が散乱してしまう等の事態を未然に防止でき
る。このため、遺族の者等が安心して納骨することが可
能になる。
【0047】図9は、上述したような本形態例の作用を
示すフローチャートである。以下に、この図9に基づい
て、本形態例の構造における作動の流れを説明する。先
ず、ステップ1で、上記入力手段を介してID番号等を
入力する。制御装置を成す上記コンピュータは、この入
力されたデータ等を、記憶手段により記憶する(ステッ
プ2)。そして、この記憶手段に記憶されている、参拝
希望に係る収納容器2全ての、収納装置Aにおける載置
位置や参拝の順番を勘案して、上記コンピュータを構成
する演算手段が、搬送装置Cを構成する三次元駆動装置
11の移動順路(移動ルート)を算出する(ステップ
3)。次いで、ステップ4に進み、上記出入手段13、
三次元駆動装置11は、この移動ルートに従って、順次
収納装置Aから収納容器2を取り出して所定の祭壇ブー
ス7の待機位置Eに移送する。この後、ステップ5で、
上記出入手段13や三次元駆動装置11は、上記移動ル
ートに従って、参拝を終えた収納容器2を回送したり、
他の収納容器2を祭壇ブース7の待機位置Eへ移送した
りする。
【0048】次のステップ6で、上記コンピュータは、
各祭壇ブース7、7において、参拝が終了したか、或い
は既に終了しているかを調べ、未だ参拝が終わっていな
い場合は、待機している収納容器2をそのまま待機させ
る。一方、参拝が終了している場合は、ステップ7に進
み、上述したように、第一、第二の各開閉扉8a、8b
を順次開閉して、待機していた収納容器2を祭壇ブース
7の所定位置Dに移送する。更に、上記コンピュータは
ライト23を点灯させる。これにより、上記所定位置D
に送った収納容器2に係る参拝が開始される。尚、上記
参拝の開始からコンピュータに付設のタイマ或いは別途
設けたタイマが作動し、参拝時間を計測している(ステ
ップ8)。そして、予め設定した参拝時間(例えば、6
0分)に達した場合は、チャイムやマイク等により参拝
者21に参拝時間の終了を告げる。上述のように参拝時
間が満了した場合、ステップ10に進み、ライト23の
消灯、第一、第二の開閉扉8a、8bの開閉、更には昇
降装置16の作動、等により、上記収納容器2を収納装
置Aに戻す作動を行なう。これに対し、ステップ8で参
拝時間が満了していない場合は、ステップ9に進み、上
記コンピュータは、参拝者21等から参拝を終了した旨
の入力があったか否かを見る。上記入力がない場合に
は、上記ステップ8に戻る。上記入力があった場合は、
上記ステップ10に進む。
【0049】上記ステップ10における収納容器2の回
送を行なうとともに、ステップ11で、上記コンピュー
タは、当該祭壇ブース7の待機位置Eに、次の参拝を待
つ収納容器2があるか否かを調べ、待機している収納容
器2がある場合は、上記ステップ6に戻って、以下上述
したステップ6以降の順で参拝を可能な状態とする。一
方、待機している収納容器2がない場合、上記コンピュ
ータは、上記記憶手段に別の参拝を行なう予約が入って
いるか否かを見(ステップ12)、入っている場合は上
記ステップ3に戻る。又、入っていない場合は、次のス
テップ13に進んで、三次元駆動装置11等を待機状態
とする。更に、ステップ14で、上記コンピュータは、
上記ステップ1と同様の入力があるか否かを検出する待
機状態とし、上記入力がない場合はステップ13に戻
る。上記入力があった場合には、上記ステップ2に戻
り、以下、上述した作用と同様の作用を行なう。本形態
例の構造の場合、上述のように作用するため、参拝者2
1が祭壇ブース7に集まってから収納容器2が当該祭壇
ブース7に到着するまでの時間をより一層短縮すること
ができる。
【0050】尚、図3、4で符号20は、出入手段13
を構成するコンベア装置12等の保守、点検を行なうた
めの作業者通行用の通路である。このような保守、点検
を行なうための通路20は、搬送装置C、収納装置Aの
保守、点検を行なえるよう、ビル内の必要個所に設けて
いる。又、上述した形態例においては、この納骨システ
ムを仏教系の寺院等に設けた例について説明したが、こ
の発明は、この形態例に限定されるものではなく、例え
ばキリスト教における教会等、他の宗教においても実施
できることは言うまでもない。又、収納容器2の移送の
迅速化を図るため、上記移動装置10を複数個(例え
ば、2個)設けることも可能である。更に、収納容器2
の収納数を増大させるべく複数の収納装置Aを設けるこ
ともできる。又、本形態例に係る納骨システムが設けら
れる寺院等にフロント部を設け、このフロント部におい
て上記入力作業等を行なうように構成することもでき
る。更には、上記コンピュータに、数日後、或いは数ヶ
月後の指定した日時に参拝を行なえるよう、予約を入れ
ておくようにすることも可能である。
【0051】
【発明の効果】本発明に係る納骨システムは、上述のよ
うに構成され作用するため、地震等が発生した場合で
も、その震動を震動吸収装置が吸収し、収納装置自体の
転倒や収納容器の落下等の事故を防止できる。このた
め、遺族の者等が安心して納骨することが可能になる。
【0052】又、演算手段によって算出された順路に従
って合理的に収納容器の搬送を行える。この結果、参拝
時の待ち時間を短縮できる。言い換えれば、参拝者が参
拝部に集まってから収納容器が祭壇ブースに到着するま
での時間短縮を図れる。更に、請求項2に記載したよう
に構成すれば、参拝が行なわれている間に、次の参拝に
係る収納容器を祭壇ブース裏側に待機させておくことが
できるため、参拝時の待ち時間をより一層短縮できる。
【0053】しかも、収納容器が祭壇ブースの所定位置
に搬送される際、並びに、収納容器が回送される際に、
この祭壇ブース裏側に設けられた搬送口の中が参拝者に
見えることはなく、又、上記収納容器が移送される際の
騒音が参拝者の耳に達しがたくなるため、静粛性が向上
し、参拝者の厳粛な気持ちがさめてしまうことを防止で
きる。すなわち、参拝者にとって念慮、感慨が薄くなっ
てしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態例を示しており、参拝
部の概要を表す図である。
【図2】同じく参拝部の構成を示す略平面図である。
【図3】同じく全体構成を示す縦断側面図である。
【図4】同じく要部を拡大して示す縦断側面図である。
【図5】同じく三次元駆動装置を示す側面図である。
【図6】同じく参拝部における収納容器の移動状態を示
す拡大図である。
【図7】同じく収納容器の外形を示す斜視図である。
【図8】同じく収納容器の内部構造を示す斜視図であ
る。
【図9】制御装置の制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
A 収納装置 B 参拝部 C 搬送装置 D 所定位置 1 骨壷 2 収納容器 5 名盤 7 祭壇ブース 8a 第一の開閉扉 8b 第二の開閉扉 9 コイルばね 10 移動部材 11 三次元駆動装置 12 コンベア装置 13 出入装置 14 本体 16 昇降装置 23 ライト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】骨壷を収めた収納容器を保管する収納装置
    と、少なくとも一の参拝部と、上記収納容器の上記収納
    装置から所定の参拝部への搬送並びに当該収納容器の上
    記参拝部から上記収納装置の所定位置への搬送を自在と
    する搬送装置と、この搬送装置の作動を制御する制御装
    置と、を備え、 上記収納容器は、その前側面に故人に係わる表示部を設
    けており、 上記収納装置は、この収納装置が設置される建築物との
    間に設けられた、震動を吸収する震動吸収装置を備えて
    おり、 上記参拝部は、少なくとも一の祭壇ブースと、この祭壇
    ブースの裏側に設けられた複数の開閉扉と、上記祭壇ブ
    ース内に設けられたライトと、を備えており、 上記搬送装置は、移動部材を水平方向の移動及び昇降移
    動自在とする三次元駆動装置と、上記移動部材と上記収
    納装置との間及び上記移動部材と上記祭壇ブースとの間
    で収納容器の引渡しを自在とする出入手段と、を備えて
    おり、 上記制御装置は、各種指令を入力する入力手段と、この
    入力手段により入力された指令を記憶する記憶手段と、
    この記憶手段が記憶する指令に基づいて上記移動部材の
    移動順路を算出する演算手段と、を備え、参拝に際し、
    上記収納装置に載置されている所望の収納容器を所定の
    参拝部の祭壇ブースへ搬送し、参拝終了後にこの収納容
    器を上記祭壇ブースから収納装置の所定位置へ戻すよ
    う、上記演算手段によって算出された順路に従って搬送
    装置を制御する機能と、上記搬送装置によって収納容器
    が祭壇ブースに送り出される際に、この収納容器の移送
    を許容すべく上記複数の開閉扉を、祭壇ブースから遠い
    開閉扉から順に開閉するとともに、収納容器が祭壇ブー
    スの所定位置に達した場合に上記ライトを点灯させる機
    能と、参拝者が発する参拝終了に係る指令信号に基づい
    て、上記搬送装置によって上記収納容器が祭壇ブースか
    ら収納装置に搬送される際に、上記ライトを消灯すると
    ともに、上記収納容器の移送を許容すべく上記複数の開
    閉扉を、祭壇ブースから近い開閉扉から順に開閉する機
    能と、を備えたものであることを特徴とする、免震機能
    付き納骨システム。
  2. 【請求項2】前記制御装置は、先の参拝に係る収納容器
    を祭壇ブースに搬送した後、次の参拝に係る収納容器を
    当該祭壇ブースの裏側で待機させるべく、前記搬送装置
    を介して上記次の参拝に係る収納容器の搬送を開始させ
    ることを特徴とする、請求項1に記載の免震機能付き納
    骨システム。
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