JP2001020294A - 沈設体の沈設工法及びその工法に使用される沈設体 - Google Patents

沈設体の沈設工法及びその工法に使用される沈設体

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JP2001020294A
JP2001020294A JP11191285A JP19128599A JP2001020294A JP 2001020294 A JP2001020294 A JP 2001020294A JP 11191285 A JP11191285 A JP 11191285A JP 19128599 A JP19128599 A JP 19128599A JP 2001020294 A JP2001020294 A JP 2001020294A
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良幸 濱田
Kenichi Ozoe
謙一 尾添
Kazuyoshi Sato
和義 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】沈設体の垂直施工精度を向上させること。 【解決手段】この沈設工法は複数の沈設リング5A〜5
Iを順次積み重ねて圧入することにより、沈設体1を地
中に沈設するものである。第1の沈設工程で、3つの沈
設リング5A〜5Cを順次積み重ねて圧入することによ
り、それら沈設リング5A〜5Cよりなる沈設体1を地
盤途中の硬質層の手前まで沈設する。次に、掘削工程
で、各沈設リング5A〜5Cに貫かれた複数の鉄筋孔7
を通じてウォータジェットを沈設体1の下端まで伸ばし
て硬質層を掘削する。その後、第2の沈設工程で、上記
沈設体1の上に、更に別の沈設リング5D〜5Iを順次
積み重ねて圧入することにより、9つの沈設リング5A
〜5Iよりなる沈設体1を硬質層を貫いて更に深くまで
沈設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、PCウェル工
法、オープンケーソン工法等のように筒状の沈設体を地
中に沈設する沈設工法及びその工法に使用される沈設体
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、立坑等の沈設構造物を地中に
構築するために、複数の筒状の躯体よりなる沈設体を地
中に圧入し沈設する沈設工法が採用されている。この種
の工法として、例えば、PCウェル工法、オープンケー
ソン工法等の圧入工法が一般に知られている。
【0003】ここで、沈設体が沈設される深さの間の地
盤途中に硬質土層(以下、単に「硬質層」と言う。)が
入り組んでいると、その硬質層により沈設体の圧入が阻
まれることになる。そこで、この硬質層に対処するため
に、従来では、先行削孔により地盤を置き換えてから沈
設体を沈設したり、沈設体に加えられる圧入力を硬質層
の固さに応じて増大させる等の方法が採られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、先行削孔に
より地盤を置き換える方法では、先行削孔を設ける際
に、その垂直精度を確保することが容易でなかった。先
行削孔の垂直性が良くなければ、その後に沈設される沈
設体の垂直施工精度が悪くなり、最終的には、沈設構造
物としての施工精度が低下するおそれがあった。一方、
沈設体の圧入力を増大させる方法では、圧入力の増大に
合わせて沈設体を構成する躯体の壁厚を厚くする必要や
壁体強度を上げる必要がある。圧入力を上げるための設
備費用も増大する。又、沈設体を地中に沈設する際に地
盤の緩んだ方向へ進む傾向が強くなり、この意味でも、
沈設体の垂直施工精度が低下するおそれがあった。垂直
施工精度が低下すると、沈設のために必要な圧入力等が
急激に増大し、場合によっては沈設できなくなる事態も
起こり得る。又、垂直施工精度が低下すると、沈設体内
部の垂直有効断面積が低下し、所期の目的が達せられな
いこともあり得る。
【0005】この他にも、沈設体を沈設する前に躯体内
側の孔に沿うようにアンカーを打設し、そのアンカーに
沿わせるように躯体を設置し沈設する方法がある。しか
し、打設時のアンカーにずれが生じたり、アンカーと孔
との隙間にずれが生じたりすると、沈設体の圧入方向に
ずれが生じることがあり、その結果、沈設体の垂直施工
精度が低下するおそれがあり、沈設構造物としての施工
精度が低下するおそれがあった。
【0006】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、沈設体の垂直施工精度を向上さ
せることを可能にした沈設体の沈設工法及びその工法に
使用される沈設体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、筒状をなす複数の単位躯
体をその軸線方向に順次積み重ねた沈設体を地中に沈設
する沈設工法であって、地盤途中に入り組んだ硬質土層
の手前まで沈設体を沈設する第1の沈設工程と、各単位
躯体の軸線方向に貫かれた複数の貫通孔を通じて沈設体
の下端まで伸ばされた掘削手段により硬質土層を掘削す
る掘削工程と、掘削された硬質土層を貫いて沈設体を更
に深くまで沈設する第2の沈設工程とを備えたことを趣
旨とする。
【0008】上記発明の構成によれば、第1の沈設工程
では、複数の単位躯体をその軸線方向に順次積み重ねて
地中に沈設することにより、それら単位躯体よりなる沈
設体が、地盤途中に入り組んだ硬質土層の手前まで沈設
される。ここでは、各単位躯体がその軸線方向に順次積
み重ねられて地中に沈設されることから、沈設体全体と
しての垂直性が得られるようになる。次に、掘削工程で
は、各単位躯体の軸線方向に貫かれた複数の貫通孔のそ
れぞれを通じて掘削手段を沈設体の下端まで伸ばし、そ
の掘削手段により硬質土層が掘削される。ここでは、各
貫通孔に対応して複数の掘削孔が掘削手段により硬質土
層に形成され、それら複数の掘削孔の連通により沈設体
の外形に対応した大孔が形成されることになる。そし
て、第1の沈設工程で沈設された沈設体の垂直性が得ら
れ、各単位躯体の貫通孔の垂直性が得られることによ
り、掘削手段による掘削方向の垂直性が得られ、硬質土
層に形成される大孔の垂直性が得られるようになる。そ
の後、第2の沈設工程では、第1の沈設工程で沈設され
た沈設体の上に、更に別の単位躯体をその軸線方向に順
次積み重ねて地中に沈設することにより、それら複数の
単位躯体よりなる沈設体が硬質土層を貫いて更に深くま
で沈設されることになる。ここでは、掘削工程で硬質土
層に空けられた大孔の垂直性が得られることにより、硬
質土層を貫いて沈設される沈設体の垂直性が得られるこ
とになる。
【0009】上記目的を達成するために、請求項2に記
載の発明は、請求項1に記載の沈設工法において、掘削
工程で、各貫通孔を中心に単位躯体の壁厚よりも大径な
掘削孔を形成すると共に、隣接して形成される掘削孔を
水平方向に互いに重複させることを趣旨とする。
【0010】上記発明の構成によれば、請求項1の発明
の作用に加え、各貫通孔を中心に単位躯体の壁厚よりも
大径な掘削孔が複数形成され、それら複数の掘削孔が水
平方向において互いに重複したものとなる。従って、そ
れら複数の掘削孔が一連となって沈設体の沈設を許容す
る大孔が硬質土層に形成されることになる。
【0011】上記目的を達成するために、請求項3に記
載の発明は、筒状をなす複数の単位躯体をその軸線方向
に順次積み重ねた沈設体を地中に沈設する沈設工法であ
って、所定の第1の深度まで沈設体を沈設する第1の沈
設工程と、各単位躯体の軸線方向に貫かれた複数の貫通
孔を通じて沈設体の下方へ伸ばされる掘削手段により地
中を更に深い第2の深度まで掘削し、各貫通孔に対応し
て連通する複数の掘削孔を形成する掘削工程と、互いに
連通する各貫通孔及び各掘削孔を通じて第2の深度まで
複数の引張材を地中に挿入する挿入工程と、挿入された
各引張材の下端を定着部により地中に定着させる定着工
程と、第1の沈設工程で沈設された沈設体の上に、更に
少なくとも一つの別の単位躯体を積み重ね、その別の単
位躯体の各貫通孔に挿通される各引張材に沿って別の単
位躯体を地中に沈設することにより沈設体を第2の深度
近傍まで沈設する第2の沈設工程とを備えたことを趣旨
とする。
【0012】上記発明の構成によれば、第1の沈設工程
では、複数の単位躯体をその軸線方向に順次積み重ねて
地中に沈設することにより、それら複数の単位躯体より
なる沈設体が第1の深度まで沈設される。ここでは、各
単位躯体がその軸線方向に順次積み重ねられて地中に沈
設されることから、沈設体全体としての垂直性が容易に
得られるようになる。次に、掘削工程では、各単位躯体
をその軸線方向に貫かれた複数の貫通孔のそれぞれを通
じて掘削手段が沈設体より下方へ伸ばされ、その掘削手
段により地中が更に深い第2の深度まで掘削され、各貫
通孔に連通する掘削孔が複数地中に形成される。その際
に、第1の沈設工程で沈設された沈設体の垂直性が得ら
れ、各単位躯体の貫通孔の垂直性が得られることによ
り、掘削手段による掘削方向の垂直性が得られ、地中に
形成される掘削孔の垂直性が得られる。その後、挿入工
程では、互いに連通する各貫通孔及び各掘削孔を通じて
複数の引張材が第2の深度まで地中に挿入される。ここ
でも、互いに連通する各貫通孔及び各掘削孔の垂直性が
得られることにより、第2の深度まで挿入される各引張
材の垂直性が得られるようになる。その後、定着工程で
は、各貫通孔及び掘削孔に挿入された各引張材の下端が
定着部により地中に定着される。これにより、定着部が
アンカーとなって各引張材の下端が地中に固定される。
ここでは、互いに連通する各貫通孔及び各掘削孔を通じ
て定着部の形成に必要な材料が供給される。その後、第
2の沈設工程では、第1の沈設工程で沈設された沈設体
の上に積み重ねられる別の単位躯体の各貫通孔に引張材
が挿通され、それら引張材に沿って別の単位躯体が地中
に沈設されることにより沈設体が第2の深度近傍まで沈
設されることになる。ここでは、挿入工程で挿入され、
定着工程で定着された各引張材の垂直性が得られること
により、第2の深度まで沈設される沈設体の垂直性が得
られるようになる。更に、沈設された沈設体が定着部に
より地中に係留されることになり、沈設体の浮き上がり
が抑えられる。
【0013】上記目的を達成するために、請求項4に記
載の発明は、請求項3に記載の沈設体の沈設工法におい
て、第2の沈設工程で沈設体が沈設された後、定着部を
基点に引張材を緊張させると共に、その引張材の上端を
沈設体の上端に定着部により定着させることを趣旨とす
る。
【0014】上記発明の構成によれば、請求項3に記載
の発明の作用に加え、地中に沈設された沈設体が、各引
張材の下端の定着部と、上端の定着部との間で係留され
ることになり、沈設体の浮き上がりが抑えられる。
【0015】上記目的を達成するために、請求項5に記
載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか一つに記載
の沈設工法に使用される沈設体であって、各単位躯体
は、筒状に形成された周壁と、周壁を軸線方向に貫通
し、その周壁に沿って互いに平行に配置された複数の貫
通孔とを含むことを趣旨とする。
【0016】上記発明の構成によれば、請求項1乃至請
求項4の何れか一つに記載の沈設工法に最適な沈設体が
得られる。
【0017】上記目的を達成するために、請求項6に記
載の発明は、請求項5に記載の沈設体であって、各単位
躯体は、複数のセグメントピースが互いに連結されるこ
とにより筒状の周壁を形成したものであり、各セグメン
トピースは、その軸線方向に貫通する少なくとも一つの
貫通孔を含むものであり、上下に積み重ねられる二つの
単位躯体は、上側の単位躯体の各セグメントピースと下
側の単位躯体の各セグメントピースが互いに水平方向へ
ずれて配置されると共に、上側及び下側の単位躯体の各
貫通孔が互いに連通するものであることを趣旨とする。
【0018】上記発明の構成によれば、請求項5に記載
の発明の作用に加え、複数のセグメントピースが互いに
連結されることにより筒状の周壁を有する各単位躯体が
形成されることから、各単位躯体をセグメントピースの
形で施工現場まで運ぶことが可能となり、施工現場での
単位躯体の組立・構築が可能となる。更に、上側の単位
躯体の各セグメントピースと下側の単位躯体の各セグメ
ントピースが互いに水平方向へずれて配置されることか
ら、外部荷重に対する沈設体全体の機械的強度が高めら
れる。
【0019】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、本発
明(請求項1,2,5,6)の沈設体の沈設工法及びそ
の工法に使用される沈設体を具体化した第1の実施の形
態を図面を参照して詳細に説明する。
【0020】図1は、本実施の形態の沈設工法により沈
設される沈設体1を含む沈設構造物2(この場合、「立
坑」)の断面図を示す。図2は図1の沈設構造物2の平
面図を示す。この実施の形態では、地盤途中に硬質土層
(硬質層)が入り組んでいる現場での沈設工法について
説明する。
【0021】図1,2に示すように、沈設構造物2は、
地中に沈設された長円筒状をなす沈設体1と、その沈設
体1の下端部に打設された底盤水中コンクリート3と、
沈設体1の内部を軸線方向に沿って貫いて設けられた複
数本の鋼材4とを備える。沈設体1は、短円筒状をなす
複数(この場合、9個)の単位躯体としての沈設リング
5A〜5Iがそれらの軸線方向(垂直方向)に積み重ね
られて沈設されることにより構成される。各沈設リング
5A〜5Iは、短円筒状に形成された周壁6と、その周
壁6を軸線方向に貫通して互いに平行に配置された複数
の貫通孔としての鉄筋孔7とを含む。各沈設リング5A
〜5Iは、円弧状をなす複数のセグメントピース8が互
いに連結されることにより円筒状の周壁6を形成したも
のである。この実施の形態で、沈設体1の最下端に位置
する沈設リング5Aは、刃口9を有する刃口リング5A
である。図1に示すように、上下に積み重ねられる各沈
設リング5A〜5Iにおいて、上側の各沈設リング5B
〜5Iの各セグメントピース8と下側の沈設リング5A
〜5Hの各セグメントピース8は互いに水平方向へずれ
て、即ち、千鳥模様状に配置されると共に、上側及び下
側の各沈設リング5A〜5Iの各鉄筋孔7が互いに上下
に連通するようになっている。
【0022】図3,4にセグメントピース8の構造の一
例をそれぞれ斜視図に示す。図3は鋼構造のセグメント
ピース8を示し、図4は鉄筋コンクリート(RC)構造
のセグメントピース8を示す。図3,4に示すように、
各セグメントピース8は、その軸線方向に貫通すると共
に互いに平行に等間隔に配置された複数(この場合4
本)の鉄筋孔7を有する。セグメントピース8として
は、鋼構造、RC構造の何れを使用することもできる
が、この実施の形態では、RC構造のピース8を使用す
るものとする。
【0023】次に、沈設体1の沈設工法を含む沈設構造
物2の構築工法を、図5〜16に示す工程順序図等に従
って説明する。
【0024】先ず、図5に示す第1の工程で、施工場所
の地表面上に刃口リング5Aを構築して据え付ける。
【0025】次に、図6に示す第2の工程で、圧入設備
(図示しない)を使用して、刃口リング5Aを地中に掘
削・圧入して沈設する。掘削方法は、刃口リング5Aの
内側の土砂をバケット等の掘削機により掘削して外部へ
排出するものである。
【0026】次に、図7に示す第3の工程で、別の沈設
リング5Bを、刃口リング5Aの上に構築して積み重ね
る。
【0027】次に、図8に示す第4の工程で、互いに積
み重ねられた刃口リング5A及び沈設リング5Bを、上
記と同様に地中に圧入・沈設すると共に、刃口リング5
Aの内側の土砂を掘削・排出する。
【0028】次に、図9に示す第5の工程では、上記第
3及び第4の工程を繰り返すことにより、更に別の沈設
リング5Cを、地盤途中に入り組んだ硬質層の手前まで
沈設する。この段階において、三つの沈設リング5A〜
5Cにより沈設体1が構成されるが、各沈設リング5A
〜5Cの軸線方向に貫かれた複数の鉄筋孔7はのそれぞ
れが上下に連通する。この実施の形態で、上記第1〜第
5の工程は、本発明の第1の沈設工程に相当する。これ
ら第1〜第5の工程では、各沈設リング5A〜5Cがそ
の軸線方向に順次積み重ねられて地中に圧入されること
から、沈設体1の全体としての垂直性が容易に得られ
る。
【0029】次に、図10に示す第6の工程で、上下に
連通した各鉄筋孔7を通じて沈設体1の下端まで掘削手
段としてのウォータジェット10を伸ばし、ウォータジ
ェット10から高圧水を噴射することにより硬質層を掘
削する。図15,16に示すように、この実施の形態
で、本工程において、各鉄筋孔7を中心に沈設リング5
A〜5Cの壁厚よりも大径な掘削孔11を形成すると共
に、互いに隣接して形成される各掘削孔11を水平方向
に互いに重複させる。各掘削孔11における沈設リング
5A〜5Cとの間の空洞部には、必要に応じてコンタク
トグラウトを充填することになる。この実施の形態で、
本工程は、本発明の掘削工程に相当する。この第6の工
程では、各鉄筋孔7に対応して複数の掘削孔11がウォ
ータジェット10により硬質層に形成され、それら掘削
孔11により沈設体1の外形に対応した大孔12(図1
1に示す。)が形成されることになる。その大孔12
は、第1〜第5の工程で沈設された沈設体1の垂直性が
得られ、各沈設リング5A〜5Cの鉄筋孔7の垂直性が
得られることにより、ウォージェット10による掘削方
向の垂直性が容易に得られ、硬質層に形成される大孔1
2の垂直性が得られるようになる。
【0030】次に、図11に示す第7の工程で、沈設リ
ング5Cの上に更に別の沈設リング5D,5Eを順次構
築して積み重ね、地中に圧入することにより、掘削され
た硬質層の大孔12を貫いて沈設体1を更に深くまで沈
設する。この実施の形態で、本工程は、本発明の第2の
沈設工程に相当する。この第7の工程では、第6の工程
で硬質層に形成された大孔12の垂直性が得られること
により、硬質層を貫いて沈設される沈設体1の垂直性が
得られるようになる。
【0031】次に、図12に示す第8の工程では、前述
した第6及び第7の工程を繰り返すことにより、更に別
の硬質層の大孔12を貫いて沈設体1を更に深くまで所
定の深度に沈設する。この実施の形態で、上記第1〜第
8の工程は、本発明の沈設体の沈設工法に相当するもの
である。
【0032】これ以降は、所定の深度まで沈設された沈
設体1を用いた沈設構造物2の構築が行われる。即ち、
図13に示す第9の工程では、沈設体1の刃口リング5
Aの内側に底盤水中コンクリート3を打設する。
【0033】その後、図14に示す第10の工程で、沈
設体1の各鉄筋孔7に鋼材4を挿入し、複数の沈設リン
グ5A〜5Iよりなる沈設体1を一体化させた後、沈設
体1の内部の水替えを行うことにより、沈設構造物2を
完成させる。
【0034】以上説明したように本実施の形態の沈設構
造物の構築工法における沈設体の沈設工法によれば、地
盤途中に入り組んだ硬質層の手前まで複数の沈設リング
5A〜5Cよりなる沈設体1を沈設する。更に、各沈設
リング5A〜5Cの軸線方向に貫かれた複数の鉄筋孔7
のそれぞれを通じて沈設体1の下端まで伸ばされたウォ
ータジェット10により硬質層を掘削する。そして、掘
削された硬質層を貫いて沈設体1を更に深くまで沈設す
るようにしている。従って、この沈設工法によれば、硬
質層の手前まで、各沈設リング5A〜5Cがその軸線方
向に順次積み重ねられて地中に圧入されることから、沈
設体1の全体としての垂直性が容易に得られる。これに
より、各沈設リング5A〜5Cの鉄筋孔7の垂直性が得
られることにより、ウォータジェット10による掘削方
向の垂直性が容易に得られ、硬質層に形成される大孔1
2の垂直性が得られるようになる。これにより、硬質層
を貫いて沈設される沈設体1の垂直性が得られるように
なる。この結果、最終的に所定の深度まで沈設される沈
設体1の垂直施工精度を向上させることができる。つま
り、硬質層に大孔12を空ける際に、その大孔12の垂
直精度を容易に確保できることから、その大孔12を通
して沈設される沈設体1の垂直施工精度を向上させるこ
とができ、最終的には、構築される沈設構造物2の施工
精度を向上させることができるようになる。しかも、硬
質層に対処するために、沈設体1の圧入力を増大させる
必要がないことから、沈設体1を構成する各沈設リング
5A〜5Iの壁厚を厚くする必要がない。このため、圧
入される沈設体1が地盤の緩んだ方向へ進み易くなるこ
ともない。
【0035】この実施の形態では、第6の工程におい
て、各鉄筋孔7を中心に各沈設リング5A〜5Cの壁厚
よりも大径な掘削孔11が複数形成され、しかも、それ
ら隣接して形成される各掘削孔11が水平方向において
互いに重複したものとなる。従って、それら複数の掘削
孔11が一連となって沈設体1の沈設を許容する大孔1
2が硬質層に形成されることになる。このため、沈設体
1を沈設する前の現状地盤の状態から硬質層を削孔する
場合に比べて、大孔12を硬質層の削孔箇所に対して容
易に正確に形成することができるようになる。
【0036】この実施の形態では、沈設体1を構成する
各沈設リング5A〜5Iが、筒状に形成された周壁6
と、その周壁6を軸線方向に貫通して互いに平行に配置
された複数の鉄筋孔7とを含むものとなっている。従っ
て、上記沈設工法のために最適な沈設体1が得られ、こ
の結果、上記沈設工法を容易に実施することができるよ
うになる。
【0037】この実施の形態では、各沈設リング5A〜
5Iを構成する複数のセグメントピース8が互いに連結
されることにより筒状の周壁6を有する各沈設リング5
A〜5Iが形成される。従って、各沈設リング5A〜5
Iをセグメントピース8の形で施工現場まで運ぶことが
容易となり、限られたスペースの施工現場で沈設リング
5A〜5Iの構築が可能となる。このため、各沈設リン
グ5A〜5Iの運搬及び保管を容易なものにすることが
でき、限られたスペースでの施工作業を容易なものとす
ることができる。更に、上下に積み重ねられる複数の沈
設リング5A〜5Iのうち、上側の沈設リング5B〜5
Iの各セグメントピース8と下側の沈設リング5A〜5
Hの各セグメントピース8が互いに水平方向へずれて配
置されることから、即ち、千鳥模様状に配置されること
から、外部荷重に対する沈設体1の全体の剛性強度が高
められる。この結果、沈設体1及び沈設構造物2として
の耐久性を向上させることができる。
【0038】[第2の実施の形態]次に、本発明(請求
項3〜6)の沈設体の沈設工法及びその工法に使用され
る沈設体を具体化した第2の実施の形態に従って詳細に
説明する。尚、この実施の形態で前記第1の実施の形態
と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省
略し、以下には異なった点を中心に説明する。
【0039】図17は、本実施の形態の沈設工法により
沈設される沈設体21を含む沈設構造物22(この場合
も「立坑」)の断面図を示す。この実施の形態では、硬
質層のない地盤に対して沈設構造物22が構築されるも
のとする。この沈設構造物22は、沈設体21が7つの
沈設リング5A〜5Gで構成されことの他、特に、沈設
構造物22の下端に設けられた複数の地中定着部23
と、同構造物22の上端に設けられた地上定着部24
と、両定着部23,24の間で各鉄筋孔7を通じて張ら
れた引張材25とを備える点で前記第1の実施の形態の
沈設構造物2と構成が異なる。各沈設リング5A〜5G
の構成、各セグメントピース8の上下配置の点では、第
1の実施の形態の沈設体1のそれと同じである。
【0040】次に、沈設体21の沈設工法を含む沈設構
造物22の構築工法を、図18〜29に示す工程順序図
等に従って説明する。
【0041】先ず、図18に示す第1の工程、図19に
示す第2の工程、図20に示す第3の工程及び図21に
示す第4の工程を実行する。これら第1〜第4の工程の
内容は、前記第1の実施の形態の第1〜第4の工程のそ
れと同じである。
【0042】次に、図22に示す第5の工程では、更に
別の沈設リング5Cを構築し、上記第3及び第4の工程
を繰り返すことにより、所定の第1の深度D1まで沈設
する。この段階では、三つの沈設リング5A〜5Cによ
り沈設体1が構成されるが、各沈設リング5A〜5Cの
軸線方向に貫かれた複数の鉄筋孔7はのそれぞれが上下
に連通する。この実施の形態で、上記第1〜第5の工程
は、本発明の第1の沈設工程に相当する。ここで、第1
の深度D1とは、後述するように、上下に連通する各鉄
筋孔7を通じて下方へ伸ばされる掘削機(例えば、ウォ
ータジェット10)の垂直性が保たれる程度の深さを意
味する。この実施の形態では、第1の深度D1を「7
m」とする。これら第1〜第5の工程では、各沈設リン
グ5A〜5Cがその軸線方向に順次積み重ねられて地中
に圧入されることから、沈設体1の全体としての垂直性
が容易に得られる。
【0043】次に、図23に示す第6の工程で、上下に
連通した各鉄筋孔7を通じて沈設体1の下方へ掘削手段
としてのウォータジェット10を伸ばし、そのウォータ
ジェット10により地中を第1の深度D1より更に深い
第2の深度D2まで掘削することにより、各鉄筋孔7に
対応して連通する複数の掘削孔26を形成する。ウォー
タジェット10を鉄筋孔7から下側に出すとき、そこま
での沈設により鉄筋孔7が土砂により閉塞しているの
で、ウォータジェット10により、その閉塞を解除しな
がら所期の掘削に入るようにする。図28,29に示す
ように、この実施の形態では、各鉄筋孔7とほぼ同径の
掘削孔26を形成する。ここで、第2の深度D2は、沈
設体1を最終的に沈設させるのに必要な最大の深さを意
味する。この実施の形態では、第2の深度D2を「22
m」とする。ここでは、第1〜第5の工程で沈設された
沈設体21の垂直性が得られ、各沈設リング5A〜5C
の鉄筋孔7の垂直性が得られることにより、ウォータジ
ェット10による掘削方向の垂直性が容易に得られ、地
中に形成される各掘削孔26の垂直性が得られる。この
実施の形態で、本工程は、本発明の掘削工程に相当す
る。
【0044】次に、図24に示す第7の工程で、上下に
連通する各鉄筋孔7及び各掘削孔26を通じて第2の深
度D2まで複数の引張材25を地中に挿入する。ここで
も、互いに連通する各鉄筋孔7及び各掘削孔26の垂直
性が得られることにより、第2の深度D2まで挿入され
る各引張材25の垂直性が得られることになる。この実
施の形態で、本工程は、本発明の挿入工程に相当する。
【0045】次に、同じく図24に示す第8の工程で、
挿入された各引張材25の下端を地中定着部23により
地中に定着させる。この工程では、上下に連通する各鉄
筋孔7及び各掘削孔26を通じて各掘削孔26の最深部
まで地中定着部23の形成に必要な材料が供給されるこ
とになる。
【0046】次に、図25に示す第9の工程で、第1〜
第5の工程で沈設された沈設体21の上に更に別の沈設
リング5D,5E,5F,5Gを順次に構築して積み重
ねると共に、それら各沈設リング5D〜5Gの各鉄筋孔
7に引張材25を挿通させ、それら引張材25に沿って
各沈設リング5D〜5Gを地中に圧入することにより沈
設リング5A〜5Gよりなる沈設体21を第2の深度D
2の近傍まで沈設させる。ここでは、第7の工程で挿入
され、第8の工程で定着された各引張材25の垂直性が
得られることにより、ほぼ第2の深度D2まで沈設され
る沈設体21の垂直性が得られるようになる。この実施
の形態で、本工程は、本発明の第2の沈設工程に相当す
る。ここまでの第1〜第9の工程は、本発明の沈設体の
沈設工法に相当するものである。
【0047】これ以降は、必要沈設長まで沈設された沈
設体21を用いた沈設構造物22の構築が行われる。即
ち、図26に示す第10の工程では、沈設体21の刃口
リング5Aの内側に底盤水中コンクリート3を打設する
と共に、各引張材25を緊張させる。これにより、沈設
体21にプレス効果を導入し、曲げ応力に抵抗するよう
にする。
【0048】その後、図27に示す第11の工程で、各
引張材25を沈設体21の上端の地上定着部24で定着
させ、複数の沈設リング5A〜5Gよりなる沈設体21
を一体化させた後、沈設体21の内部の水替えを行うこ
とにより、沈設構造物22を完成させる。
【0049】以上説明したように本実施の形態の沈設構
造物の構築工法における沈設体の沈設工法によれば、所
定の第1の深度D1まで3つの沈設リング5A〜5Cよ
りなる沈設体21を沈設する。更に、各沈設リング5A
〜5Cの軸線方向に貫かれた複数の鉄筋孔7を通じて沈
設体21の下方へ伸ばされるウォータジェット10によ
り地中を更に深い第2の深度D2まで掘削し、各鉄筋孔
7に対応して連通する複数の掘削孔26を形成する。そ
の後、互いに連通する各鉄筋孔7及び各掘削孔26を通
じて第2の深度D2まで複数の引張材25を地中に挿入
する。そして、挿入された各引張材25の下端を地中定
着部23により地中に定着させる。その後、上記沈設さ
れた沈設体21の上に、更に別の沈設リング5D〜5G
を積み重ね、それら別の沈設リング5D〜5Gの各鉄筋
孔7に挿通される各引張材25に沿って別の沈設リング
5D〜5Gを地中に圧入することにより複数の沈設リン
グ5A〜5Gよりなる沈設体21を第2の深度D2の近
傍まで沈設するようにしている。従って、この沈設工法
によれば、初めに3つの沈設リング5A〜5Cがその軸
線方向に順次積み重ねられて地中に圧入されることか
ら、それら3つの沈設リング5A〜5Cよりなる沈設体
21の全体としての垂直性が容易に得られる。これによ
り、各沈設リング5A〜5Cの各鉄筋孔7の垂直性が得
られることにより、ウォータジェット10による掘削方
向の垂直性が容易に得られ、地中に形成される各掘削孔
26の垂直性が得られる。更に、上下に連通する各鉄筋
孔7及び各掘削孔26の垂直性が得られることにより、
第2の深度D2まで挿入される各引張材25の垂直性が
得られる。これにより、7つの沈設リング5A〜5Gよ
りなる沈設体21の全体としての垂直性が得られるよう
になる。この結果、最終的に所定の第2の深度D2まで
沈設される沈設体21の垂直施工精度を向上させること
ができる。つまり、アンカーとして機能する各地中定着
部23の位置ににずれが生じたり、沈設体21の圧入方
向にずれが生じたりすることがなく、その結果として、
沈設体21の垂直施工精度を向上させることができ、最
終的には、沈設構造物22の施工精度を向上させること
ができるようになる。特に、この実施の形態では、第6
の工程で、各掘削孔26が各鉄筋孔7とほぼ同径に形成
されると共に、各鉄筋孔7及び各掘削孔26の内径が引
張材25の外径とほぼ同じに形成されることから、各鉄
筋孔7及び各掘削孔26に沿って挿入される引張材25
の直進性が確保されるようになる。この意味で、沈設体
21の垂直施工精度及び沈設構造物22の施工精度をよ
り一層向上させることができるようになる。
【0050】この実施の形態では、地中に沈設された沈
設体21が、地中定着部23と地上定着部24との間で
係留されることになり、沈設体21の浮き上がりが抑え
られる。即ち、地下水により沈設体21に上向きの浮力
が加わっても、各地中定着部23がアンカーとなって沈
設体21が地中に係留されることなる。このため、沈設
体21の浮力に対する抵抗力を増大させることができ、
沈設体21を地下水の浮力に抗して地中に安定的に設置
することができる。このことによって、沈設構造物22
を地中に安定的に構築することができるようになる。
【0051】この実施の形態で、第1の実施の形態と同
一の構成、即ち、沈設体21及び各沈設リング5A〜5
Gのセグメントピース8による構成により得られる作用
及び効果については、第1の実施の形態のそれと同じで
ある。
【0052】又、第1〜第5の工程は沈設体21の自重
により掘削・沈設を行い、その後の第6及び第7の工程
で引張材25を設置した後、その引張材25を反力に残
りの沈設体21を掘削・圧入・沈設することもできる。
【0053】尚、この発明は前記各実施の形態に限定さ
れるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範
囲で以下のように実施することもできる。
【0054】(1)前記各実施の形態では、本発明の沈
設体及び沈設工法を、平面円形状を有する沈設体1,2
1に具体化したが、これに限られるものではなく、矩形
状、小判形状等の各種平面形状を有する沈設体に具体化
することもできる。
【0055】(2)前記各実施の形態では、各沈設リン
グ5A〜5Iを複数のセグメントピース8により構成し
たが、各沈設リングを最初から一体に形成された筒形周
壁により構成してもよい。
【0056】(3)前記各実施の形態では、鋼構造のセ
グメントピース8又はRC構造のセグメントピース8を
用いたが、鋼構造とRC構造の混在する沈設構造物とし
てもよい。
【0057】
【発明の効果】請求項1に記載の発明の構成によれば、
硬質層を貫いて沈設される沈設体の垂直性が得られるこ
とになる。このため、最終的に所定の深度まで沈設され
る沈設体の垂直施工精度を向上させることができるとい
う効果を発揮する。
【0058】請求項2に記載の発明の構成によれば、複
数の掘削孔が一連となって沈設体の貫通を許容する大孔
が硬質層に形成されることになる。このため、請求項1
の発明の効果に加え、沈設体を沈設する前の現状地盤の
状態から硬質層を削孔する場合に比べて、大孔を硬質層
に容易に形成することができるという効果を発揮する。
【0059】請求項3に記載の発明の構成によれば、第
2の深度まで沈設される沈設体の垂直性が得られる。こ
のため、最終的に所定の第2の深度まで沈設される沈設
体の垂直施工精度を向上させることができるという効果
を発揮する。
【0060】請求項4に記載の発明の構成によれば、請
求項3の発明の効果に加え、沈設体の浮き上がりが抑え
られるようになる。このため、沈設体を浮力に抗して地
中に安定的に設置することができるという効果を発揮す
る。
【0061】請求項5に記載の発明の構成によれば、請
求項1乃至請求項4の何れか一つに記載の沈設工法に最
適な沈設体が得られる。このため、この沈設工法を容易
に実施することができるという効果を発揮する。
【0062】請求項6に記載の発明の構成によれば、請
求項5の発明の効果に加え、各単位躯体の運搬及び保管
を容易なものにすることができ、限られたスペースでの
施工作業を容易なものにすることもでき、更には、沈設
体としての耐久性を向上させることができるという効果
を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係り、沈設体を含む沈設構
造物を示す断面図である。
【図2】同じく、沈設構造物を示す平面図である。
【図3】同じく、セグメントピースを示す斜視図であ
る。
【図4】同じく、セグメントピースを示す斜視図であ
る。
【図5】同じく、第1の工程を示す説明図である。
【図6】同じく、第2の工程を示す説明図である。
【図7】同じく、第3の工程を示す説明図である。
【図8】同じく、第4の工程を示す説明図である。
【図9】同じく、第5の工程を示す説明図である。
【図10】同じく、第6の工程を示す説明図である。
【図11】同じく、第7の工程を示す説明図である。
【図12】同じく、第8の工程を示す説明図である。
【図13】同じく、第9の工程を示す説明図である。
【図14】同じく、第10の工程を示す説明図である。
【図15】同じく、掘削孔の一部を示す平面図である。
【図16】同じく、掘削孔の一部を示す側面図である。
【図17】第2の実施の形態に係り、沈設体を含む沈設
構造物を示す断面図である。
【図18】同じく、第1の工程を示す説明図である。
【図19】同じく、第2の工程を示す説明図である。
【図20】同じく、第3の工程を示す説明図である。
【図21】同じく、第4の工程を示す説明図である。
【図22】同じく、第5の工程を示す説明図である。
【図23】同じく、第6の工程を示す説明図である。
【図24】同じく、第7及び第8の工程を示す説明図で
ある。
【図25】同じく、第9の工程を示す説明図である。
【図26】同じく、第10の工程を示す説明図である。
【図27】同じく、第11の工程を示す説明図である。
【図28】同じく、掘削孔の一部を示す平面図である。
【図29】同じく、掘削孔の一部を示す側面図である。
【符号の説明】
1 沈設体 5A〜5I 沈設リング(単位躯体) 6 周壁 7 鉄筋孔(貫通孔) 8 セグメントピース 10 ウォータジェット(掘削手段) 11 掘削孔 12 大孔 21 沈設体 23 地中定着部 24 地上定着部 25 引張材 26 掘削孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾添 謙一 愛知県海部郡蟹江町大字蟹江新田字下市場 19番地の1 株式会社加藤建設内 (72)発明者 佐藤 和義 埼玉県熊谷市大字三ヶ尻6100番地 日本鋼 管ライトスチール株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状をなす複数の単位躯体をその軸線方
    向に順次積み重ねた沈設体を地中に沈設する沈設工法で
    あって、 地盤途中に入り組んだ硬質土層の手前まで前記沈設体を
    沈設する第1の沈設工程と、 前記各単位躯体の軸線方向に貫かれた複数の貫通孔を通
    じて前記沈設体の下端まで伸ばされた掘削手段により前
    記硬質土層を掘削する掘削工程と、 前記掘削された硬質土層を貫いて前記沈設体を更に深く
    まで沈設する第2の沈設工程とを備えたことを特徴とす
    る沈設体の沈設工法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の沈設体の沈設工法にお
    いて、 前記掘削工程で、前記各貫通孔を中心に前記単位躯体の
    壁厚よりも大径な掘削孔を形成すると共に、隣接して形
    成される掘削孔を水平方向に互いに重複させることを特
    徴とする沈設体の沈設工法。
  3. 【請求項3】 筒状をなす複数の単位躯体をその軸線方
    向に順次積み重ねた沈設体を地中に沈設する沈設工法で
    あって、 所定の第1の深度まで前記沈設体を沈設する第1の沈設
    工程と、 前記各単位躯体の軸線方向に貫かれた複数の貫通孔を通
    じて前記沈設体の下方へ伸ばされる掘削手段により前記
    地中を更に深い第2の深度まで掘削し、前記各貫通孔に
    対応して連通する複数の掘削孔を形成する掘削工程と、 前記互いに連通する各貫通孔及び各掘削孔を通じて前記
    第2の深度まで複数の引張材を地中に挿入する挿入工程
    と、 前記挿入された各引張材の下端を定着部により地中に定
    着させる定着工程と、 前記第1の沈設工程で沈設された前記沈設体の上に、更
    に少なくとも一つの別の単位躯体を積み重ね、その別の
    単位躯体の各貫通孔に挿通される各引張材に沿って前記
    別の単位躯体を地中に沈設することにより前記沈設体を
    前記第2の深度近傍まで沈設する第2の沈設工程とを備
    えたことを特徴とする沈設体の沈設工法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の沈設体の沈設工法にお
    いて、 前記第2の沈設工程で前記沈設体が沈設された後、前記
    定着部を基点に前記引張材を緊張させると共に、その引
    張材の上端を前記沈設体の上端に定着部により定着させ
    ることを特徴とする沈設体の沈設工法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4の何れか一つに記
    載の沈設工法に使用される沈設体であって、 前記各単位躯体は、筒状に形成された周壁と、前記周壁
    を軸線方向に貫通し、その周壁に沿って互いに平行に配
    置された複数の貫通孔とを含むことを特徴とする沈設
    体。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の沈設体であって、 前記各単位躯体は、複数のセグメントピースが互いに連
    結されることにより筒状の周壁を形成したものであり、 前記各セグメントピースは、その軸線方向に貫通する少
    なくとも一つの前記貫通孔を含むものであり、 上下に積み重ねられる二つの単位躯体は、上側の単位躯
    体の各セグメントピースと下側の単位躯体の各セグメン
    トピースが互いに水平方向へずれて配置されると共に、
    上側及び下側の単位躯体の各貫通孔が互いに連通するも
    のであることを特徴とする沈設体。
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