JP2001020262A - ダム堆積土砂洗浄システム - Google Patents
ダム堆積土砂洗浄システムInfo
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- JP2001020262A JP2001020262A JP11194557A JP19455799A JP2001020262A JP 2001020262 A JP2001020262 A JP 2001020262A JP 11194557 A JP11194557 A JP 11194557A JP 19455799 A JP19455799 A JP 19455799A JP 2001020262 A JP2001020262 A JP 2001020262A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 河川を汚染することなく、土砂を河川に戻
す。 【解決手段】 ダムの湖底から浚渫された堆積土砂を洗
浄して河川に戻すダム堆積土砂洗浄システムであって、
上記堆積土砂を砂分と有機成分を含んだ泥水とに分離す
る泥砂分離手段1と、この泥砂分離手段1で分離された
泥水を有機成分を含んだ泥分と河川に放流する水分とに
分離する泥水分離手段18と、上記ダムの下流側の河川
敷に設けられ上記泥砂分離手段1で分離された砂分を河
川増水時にその流れによって放流するために堆積させて
おく堆積場16とを備えた。
す。 【解決手段】 ダムの湖底から浚渫された堆積土砂を洗
浄して河川に戻すダム堆積土砂洗浄システムであって、
上記堆積土砂を砂分と有機成分を含んだ泥水とに分離す
る泥砂分離手段1と、この泥砂分離手段1で分離された
泥水を有機成分を含んだ泥分と河川に放流する水分とに
分離する泥水分離手段18と、上記ダムの下流側の河川
敷に設けられ上記泥砂分離手段1で分離された砂分を河
川増水時にその流れによって放流するために堆積させて
おく堆積場16とを備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダムの湖底から浚
渫された堆積土砂を洗浄して河川に戻すダム堆積土砂洗
浄システムに関するものである。
渫された堆積土砂を洗浄して河川に戻すダム堆積土砂洗
浄システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ダムの湖底から浚渫された土砂
は、薬液を混ぜて固化して、産業廃棄物として処理する
ようになっていた。
は、薬液を混ぜて固化して、産業廃棄物として処理する
ようになっていた。
【0003】ところで近年は、河川の河口付近での浸食
が問題となっているが、河川の上流から流れてきた土砂
をダムで塞止めて、その土砂を廃棄処理することが、浸
食の一つの原因と考えられている。
が問題となっているが、河川の上流から流れてきた土砂
をダムで塞止めて、その土砂を廃棄処理することが、浸
食の一つの原因と考えられている。
【0004】そこで、特開平6−73717号公報に示
すような処理方法が採られていた。具体的には、ダムの
湖底に堆積した土砂を浚渫船によって採取し、パイプを
介して成型設備へ運搬して、そこで土砂に結合強度の小
さい固化剤等の薬液を混合して、ブロックを形成し、そ
のブロックをダムの下流側の河川に配置して、水の浸透
作用や河川の流れにおける水の衝撃力によって、ブロッ
ク化した土砂を徐々に河川に流すようにしていた。
すような処理方法が採られていた。具体的には、ダムの
湖底に堆積した土砂を浚渫船によって採取し、パイプを
介して成型設備へ運搬して、そこで土砂に結合強度の小
さい固化剤等の薬液を混合して、ブロックを形成し、そ
のブロックをダムの下流側の河川に配置して、水の浸透
作用や河川の流れにおける水の衝撃力によって、ブロッ
ク化した土砂を徐々に河川に流すようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような処理方法では、土砂をブロックする際に薬液を使
用しているため、この薬液が河川に放流されることとな
り、河川が汚染され、あまり好ましくなかった。
ような処理方法では、土砂をブロックする際に薬液を使
用しているため、この薬液が河川に放流されることとな
り、河川が汚染され、あまり好ましくなかった。
【0006】また、ダムの湖底から浚渫された土砂に
は、濃縮された有機成分が含まれているため、この有機
成分をそのまま河川に放流したのでは、下流側の河川の
生態系に悪影響を及ぼしてしまうという問題もあった。
は、濃縮された有機成分が含まれているため、この有機
成分をそのまま河川に放流したのでは、下流側の河川の
生態系に悪影響を及ぼしてしまうという問題もあった。
【0007】そこで、本発明は、上記問題を解決するた
めに案出されたものであり、その目的は、河川を汚染す
ることなく、ダムの堆積土砂を河川に戻すことができる
ダム堆積土砂洗浄システムを提供することにある。
めに案出されたものであり、その目的は、河川を汚染す
ることなく、ダムの堆積土砂を河川に戻すことができる
ダム堆積土砂洗浄システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決すべく、
本発明は、ダムの湖底から浚渫された堆積土砂を洗浄し
て河川に戻すダム堆積土砂洗浄システムであって、上記
堆積土砂を砂分と有機成分を含んだ泥水とに分離する泥
砂分離手段と、この泥砂分離手段で分離された泥水を有
機成分を含んだ泥分と河川に放流する水分とに分離する
泥水分離手段と、上記ダムの下流側の河川敷に設けられ
上記泥砂分離手段で分離された砂分を河川増水時にその
流れによって放流するために堆積させておく堆積場とを
備えたものである。
本発明は、ダムの湖底から浚渫された堆積土砂を洗浄し
て河川に戻すダム堆積土砂洗浄システムであって、上記
堆積土砂を砂分と有機成分を含んだ泥水とに分離する泥
砂分離手段と、この泥砂分離手段で分離された泥水を有
機成分を含んだ泥分と河川に放流する水分とに分離する
泥水分離手段と、上記ダムの下流側の河川敷に設けられ
上記泥砂分離手段で分離された砂分を河川増水時にその
流れによって放流するために堆積させておく堆積場とを
備えたものである。
【0009】上記構成によれば、堆積土砂を砂分と水分
と有機成分を含んだ泥分とに分離することができ、河川
には泥分が分離された砂分と水分とを戻すだけであるの
で、河川を汚染することなく、土砂を河川に戻すことが
できる。
と有機成分を含んだ泥分とに分離することができ、河川
には泥分が分離された砂分と水分とを戻すだけであるの
で、河川を汚染することなく、土砂を河川に戻すことが
できる。
【0010】そして、上記泥砂分離手段に投入される堆
積土砂に上記泥水分離手段で分離された水分の一部を混
合するための搬送路を上記泥砂分離手段と上記泥水分離
手段との間に設けたものが好ましい。
積土砂に上記泥水分離手段で分離された水分の一部を混
合するための搬送路を上記泥砂分離手段と上記泥水分離
手段との間に設けたものが好ましい。
【0011】また、上記泥砂分離手段が、上記堆積土砂
を粒径の大きい砂分と泥水を含んだ粒径の小さい砂分と
に分離するロータリ式ドラム型スクリーンと、上記泥水
を含んだ粒径の小さい砂分を砂分と泥水とに分離する振
動篩とからなるものが好ましい。
を粒径の大きい砂分と泥水を含んだ粒径の小さい砂分と
に分離するロータリ式ドラム型スクリーンと、上記泥水
を含んだ粒径の小さい砂分を砂分と泥水とに分離する振
動篩とからなるものが好ましい。
【0012】さらに、上記泥水分離手段が、上記泥水を
撹拌する調製槽と、撹拌された泥水を回転させて泥分と
水分とに分離する液体サイクロンとを有するものが好ま
しい。
撹拌する調製槽と、撹拌された泥水を回転させて泥分と
水分とに分離する液体サイクロンとを有するものが好ま
しい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
図面に従って説明する。
【0014】図1は、本発明に係るダム堆積土砂洗浄シ
ステムの実施の形態を示した構成図である。
ステムの実施の形態を示した構成図である。
【0015】まず、本発明に係るダム堆積土砂洗浄シス
テムの構成について説明する。
テムの構成について説明する。
【0016】上記ダム堆積土砂洗浄システムは、ダムの
下流の河原等に設置されている。図示するように、ダム
堆積土砂洗浄システムには、ダムの湖底から浚渫船やポ
ンプ等で浚渫された堆積土砂を砂分と有機成分を含んだ
泥水とに分離する泥砂分離手段1と、この泥砂分離手段
1で分離された泥水を有機成分を含んだ泥分と河川に放
流する水分とに分離する泥水分離手段18とが設けられ
ている。
下流の河原等に設置されている。図示するように、ダム
堆積土砂洗浄システムには、ダムの湖底から浚渫船やポ
ンプ等で浚渫された堆積土砂を砂分と有機成分を含んだ
泥水とに分離する泥砂分離手段1と、この泥砂分離手段
1で分離された泥水を有機成分を含んだ泥分と河川に放
流する水分とに分離する泥水分離手段18とが設けられ
ている。
【0017】泥砂分離手段1は、上記堆積土砂を粒径の
大きい砂分と泥水を含んだ粒径の小さい砂分とに分離す
るロータリ式ドラム型スクリーン2と、上記泥水を含ん
だ粒径の小さい砂分を砂分と泥水とに分離する振動篩3
とから構成されている。
大きい砂分と泥水を含んだ粒径の小さい砂分とに分離す
るロータリ式ドラム型スクリーン2と、上記泥水を含ん
だ粒径の小さい砂分を砂分と泥水とに分離する振動篩3
とから構成されている。
【0018】図中、4は堆積土砂をロータリ式ドラム型
スクリーン2に投入するための搬送路を示す。
スクリーン2に投入するための搬送路を示す。
【0019】ロータリ式ドラム型スクリーン2は、ドラ
ム状に形成された胴部5と網部6とからなり、その軸が
上下方向に傾斜するように、回転自在に設けられてい
る。網部6の目の大きさは、略5mmに形成されてい
る。胴部5の上側端部には堆積土砂をロータリ式ドラム
型スクリーン2内に投入するための投入口10が形成さ
れ、また、網部6の下側端部には開口部7が形成されて
いる。なお、網部6の網の替わりにパンチ目の板材を用
いてもよい。
ム状に形成された胴部5と網部6とからなり、その軸が
上下方向に傾斜するように、回転自在に設けられてい
る。網部6の目の大きさは、略5mmに形成されてい
る。胴部5の上側端部には堆積土砂をロータリ式ドラム
型スクリーン2内に投入するための投入口10が形成さ
れ、また、網部6の下側端部には開口部7が形成されて
いる。なお、網部6の網の替わりにパンチ目の板材を用
いてもよい。
【0020】上記搬送路4を介して、回転するロータリ
式ドラム型スクリーン2内に投入された堆積土砂は、粒
径が5mm以上の砂分と、泥水を含んだ粒径が5mm以
下の砂分とに分離されるようになっている。
式ドラム型スクリーン2内に投入された堆積土砂は、粒
径が5mm以上の砂分と、泥水を含んだ粒径が5mm以
下の砂分とに分離されるようになっている。
【0021】粒径が5mm以上の砂分はロータリ式ドラ
ム型スクリーン2の開口部7を通過して、泥水を含んだ
粒径が5mm以下の砂分は網部6を通過する。
ム型スクリーン2の開口部7を通過して、泥水を含んだ
粒径が5mm以下の砂分は網部6を通過する。
【0022】振動篩3は、泥槽8と、その上部に傾斜し
て設けられた篩板9とからなり、篩板9上に泥水を載せ
て振動させることによって、泥水を含んだ粒径の小さい
砂分を、砂分と泥水とに分離するようになっている。
て設けられた篩板9とからなり、篩板9上に泥水を載せ
て振動させることによって、泥水を含んだ粒径の小さい
砂分を、砂分と泥水とに分離するようになっている。
【0023】篩板9の目の大きさは、略0.5mmに形
成されており、粒径が0.5〜5mmの砂分は、篩板9
上を移動して後述するベルトコンベア11上に送り出さ
れる。一方、泥水は、篩板9を通過して泥槽8内に落下
する。
成されており、粒径が0.5〜5mmの砂分は、篩板9
上を移動して後述するベルトコンベア11上に送り出さ
れる。一方、泥水は、篩板9を通過して泥槽8内に落下
する。
【0024】図中、12は泥水を含んだ粒径が5mm以
下の砂分をロータリ式ドラム型スクリーン2から振動篩
3まで搬送するための搬送路、14は粒径が5mm以上
の砂分をロータリ式ドラム型スクリーン2からベルトコ
ンベア11まで搬送するための搬送路、15は粒径が
0.5〜5mmの砂分を振動篩3からベルトコンベア1
1まで搬送するための搬送路を示す。
下の砂分をロータリ式ドラム型スクリーン2から振動篩
3まで搬送するための搬送路、14は粒径が5mm以上
の砂分をロータリ式ドラム型スクリーン2からベルトコ
ンベア11まで搬送するための搬送路、15は粒径が
0.5〜5mmの砂分を振動篩3からベルトコンベア1
1まで搬送するための搬送路を示す。
【0025】ダムの下流側の河川敷には、ロータリ式ド
ラム型スクリーン2及び振動篩3によって分離された砂
分を堆積させておく堆積場16が設けられている。ベル
トコンベア11は、搬送路14,15の下流端と、堆積
場16とに掛け渡して設けられており、砂分を堆積場1
6に搬送する。ベルトコンベア11で堆積場16に搬送
された砂分はブルドーザ17によって馴らされ、河川増
水時にその流れによって放流される。
ラム型スクリーン2及び振動篩3によって分離された砂
分を堆積させておく堆積場16が設けられている。ベル
トコンベア11は、搬送路14,15の下流端と、堆積
場16とに掛け渡して設けられており、砂分を堆積場1
6に搬送する。ベルトコンベア11で堆積場16に搬送
された砂分はブルドーザ17によって馴らされ、河川増
水時にその流れによって放流される。
【0026】泥水分離手段18は、泥水をスクリュ23
によって撹拌する調製槽19と、撹拌された泥水を渦状
に流して回転させて泥分と水分とに分離する液体サイク
ロン21と、分離された水分を一旦溜めておく放流槽2
2とから構成されている。
によって撹拌する調製槽19と、撹拌された泥水を渦状
に流して回転させて泥分と水分とに分離する液体サイク
ロン21と、分離された水分を一旦溜めておく放流槽2
2とから構成されている。
【0027】液体サイクロン21は、円筒体24内に泥
水を、その周方向に沿った向きに流入させ渦を発生させ
て、泥分を下方に流下させると共に、水分を上方から押
し出して分離させるようになっている。なお、本実施の
形態では、液体サイクロン21は二基設けられており、
二段階で分離することによって、分離効率を向上させて
いる。
水を、その周方向に沿った向きに流入させ渦を発生させ
て、泥分を下方に流下させると共に、水分を上方から押
し出して分離させるようになっている。なお、本実施の
形態では、液体サイクロン21は二基設けられており、
二段階で分離することによって、分離効率を向上させて
いる。
【0028】液体サイクロン21の下流側には、放流槽
22と泥分を溜める貯留池25とが設けられている。
22と泥分を溜める貯留池25とが設けられている。
【0029】放流槽22の下部には、有機成分を含んだ
泥分が分離されて洗浄された水分を河川に放流するため
の搬送流路26と、その水分の一部を浚渫された堆積土
砂に混合させるべく、ロータリ式ドラム型スクリーン2
の投入口10に接続された搬送流路27と、網部6に水
分を供給するための搬送流路28とが設けられている。
また、放流槽22の上部には、河川から放流槽22に河
川水をポンプを介して流入させるための搬送流路29が
設けられている。
泥分が分離されて洗浄された水分を河川に放流するため
の搬送流路26と、その水分の一部を浚渫された堆積土
砂に混合させるべく、ロータリ式ドラム型スクリーン2
の投入口10に接続された搬送流路27と、網部6に水
分を供給するための搬送流路28とが設けられている。
また、放流槽22の上部には、河川から放流槽22に河
川水をポンプを介して流入させるための搬送流路29が
設けられている。
【0030】図中、31は振動篩3で分離された泥水を
調製槽19に搬送するための搬送流路を示す。
調製槽19に搬送するための搬送流路を示す。
【0031】次に、上記構成のダム堆積土砂洗浄システ
ムの作用を説明する。
ムの作用を説明する。
【0032】ダムの湖底より浚渫された堆積土砂は、洗
浄された水分と共にロータリ式ドラム型スクリーン2に
投入され、そこで、粒径の大きい砂分と、有機成分を含
む泥水を含んだ粒径の小さい砂分とに分離される。
浄された水分と共にロータリ式ドラム型スクリーン2に
投入され、そこで、粒径の大きい砂分と、有機成分を含
む泥水を含んだ粒径の小さい砂分とに分離される。
【0033】このとき、堆積土砂に水分を混入している
ので、その粘度が小さくなり、ロータリ式ドラム型スク
リーン2内での、分離効果を向上できる。また、網部6
にも水分が供給されるので、土砂の網目への詰まりを防
止でき、分離効果をさらに向上できる。
ので、その粘度が小さくなり、ロータリ式ドラム型スク
リーン2内での、分離効果を向上できる。また、網部6
にも水分が供給されるので、土砂の網目への詰まりを防
止でき、分離効果をさらに向上できる。
【0034】その後、有機成分を含む泥水を含んだ粒径
の小さい砂分は、振動篩8上に搬送され、ここで、砂分
と有機成分を含んだ泥水とに分離される。このとき、ほ
とんどの有機成分は泥水に含まれており、上記粒径の大
きな砂分と粒径の小さな砂分とは、有機成分が除去され
た洗浄済みの砂分となる。
の小さい砂分は、振動篩8上に搬送され、ここで、砂分
と有機成分を含んだ泥水とに分離される。このとき、ほ
とんどの有機成分は泥水に含まれており、上記粒径の大
きな砂分と粒径の小さな砂分とは、有機成分が除去され
た洗浄済みの砂分となる。
【0035】この有機成分が除去された砂分は、ベルト
コンベア11を介して堆積場16に搬送される。堆積場
16は、河川敷に設けられているため、河川増水時に河
川の流れによって、自然に放流されることとなる。その
ため、放流のための動力は必要なく、その分システムの
低コスト化が図れる。
コンベア11を介して堆積場16に搬送される。堆積場
16は、河川敷に設けられているため、河川増水時に河
川の流れによって、自然に放流されることとなる。その
ため、放流のための動力は必要なく、その分システムの
低コスト化が図れる。
【0036】また、砂分に若干の有機成分が残留してい
たとしても、河川増水時には、上流から若干の有機成分
は流れてくるため、堆積土砂を流したことによる河川の
生態系への影響はない。
たとしても、河川増水時には、上流から若干の有機成分
は流れてくるため、堆積土砂を流したことによる河川の
生態系への影響はない。
【0037】一方、泥水は調製槽19に搬送された後に
撹拌されて、液体サイクロン21に流入される。ここ
で、泥水は、水分と有機成分を含んだ泥分とに分離され
る。
撹拌されて、液体サイクロン21に流入される。ここ
で、泥水は、水分と有機成分を含んだ泥分とに分離され
る。
【0038】そして、分離された泥分は貯留池25に一
旦溜められた後に、肥料等の土壌改良材として利用され
る。これは、その泥分が多くの有機成分を含んでいるの
と、薬液が混入されていないためである。
旦溜められた後に、肥料等の土壌改良材として利用され
る。これは、その泥分が多くの有機成分を含んでいるの
と、薬液が混入されていないためである。
【0039】水分は、放流槽22に一旦溜められて、河
川或いはロータリ式ドラム型スクリーン2に流される。
水分には若干の有機成分が含まれる場合があるが、搬送
流路29を介して放流槽2内に河川水を流入させること
によって、有機成分の濃度を極めて小さくすることがで
きる。
川或いはロータリ式ドラム型スクリーン2に流される。
水分には若干の有機成分が含まれる場合があるが、搬送
流路29を介して放流槽2内に河川水を流入させること
によって、有機成分の濃度を極めて小さくすることがで
きる。
【0040】すなわち、上記ダム堆積土砂洗浄システム
によれば、河川をより自然な状態に近付けることがで
き、結果として河口での浸食問題も含めた河川全体の保
全を図ることができる。
によれば、河川をより自然な状態に近付けることがで
き、結果として河口での浸食問題も含めた河川全体の保
全を図ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、堆積土砂
を有機成分が除去された砂分及び水分と有機成分を含ん
だ泥分とに分離することができ、河川には泥分が分離さ
れ洗浄された砂分及び水分を戻すだけであるので、河川
を汚染することなく、土砂を河川に戻すことができると
いう優れた効果を発揮する。
を有機成分が除去された砂分及び水分と有機成分を含ん
だ泥分とに分離することができ、河川には泥分が分離さ
れ洗浄された砂分及び水分を戻すだけであるので、河川
を汚染することなく、土砂を河川に戻すことができると
いう優れた効果を発揮する。
【図1】本発明に係るダム堆積土砂洗浄システムの実施
の形態を示した構成図である。
の形態を示した構成図である。
1 泥砂分離手段 2 ロータリ式ドラム型スクリーン 3 振動篩 16 堆積場 18 泥水分離手段 19 調製槽 21 液体サイクロン 27 搬送流路
Claims (4)
- 【請求項1】 ダムの湖底から浚渫された堆積土砂を洗
浄して河川に戻すダム堆積土砂洗浄システムであって、
上記堆積土砂を砂分と有機成分を含んだ泥水とに分離す
る泥砂分離手段と、この泥砂分離手段で分離された泥水
を有機成分を含んだ泥分と河川に放流する水分とに分離
する泥水分離手段と、上記ダムの下流側の河川敷に設け
られ上記泥砂分離手段で分離された砂分を河川増水時に
その流れによって放流するために堆積させておく堆積場
とを備えたことを特徴とするダム堆積土砂洗浄システ
ム。 - 【請求項2】 上記泥砂分離手段に投入される堆積土砂
に上記泥水分離手段で分離された水分の一部を混合する
ための搬送路を上記泥砂分離手段と上記泥水分離手段と
の間に設けた請求項1記載のダム堆積土砂洗浄システ
ム。 - 【請求項3】 上記泥砂分離手段が、上記堆積土砂を粒
径の大きい砂分と泥水を含んだ粒径の小さい砂分とに分
離するロータリ式ドラム型スクリーンと、上記泥水を含
んだ粒径の小さい砂分を砂分と泥水とに分離する振動篩
とからなる請求項1または2いずれかに記載のダム堆積
土砂洗浄システム。 - 【請求項4】 上記泥水分離手段が、上記泥水を撹拌す
る調製槽と、撹拌された泥水を回転させて泥分と水分と
に分離する液体サイクロンとを有する請求項1から3い
ずれかに記載のダム堆積土砂洗浄システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11194557A JP2001020262A (ja) | 1999-07-08 | 1999-07-08 | ダム堆積土砂洗浄システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11194557A JP2001020262A (ja) | 1999-07-08 | 1999-07-08 | ダム堆積土砂洗浄システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001020262A true JP2001020262A (ja) | 2001-01-23 |
Family
ID=16326523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11194557A Pending JP2001020262A (ja) | 1999-07-08 | 1999-07-08 | ダム堆積土砂洗浄システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001020262A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004316275A (ja) * | 2003-04-17 | 2004-11-11 | Toa Harbor Works Co Ltd | ダム堆積土砂の処分方法 |
JP2006200168A (ja) * | 2005-01-19 | 2006-08-03 | Taisei Corp | ダム堆砂除去方法およびダム堆砂除去システム |
JP2010104990A (ja) * | 2002-07-22 | 2010-05-13 | Mba Polymers Inc | スラリー化濃密媒体分離における媒体粒子サイズの制御 |
CN118065309A (zh) * | 2024-04-24 | 2024-05-24 | 四川纤谷之星科技有限公司 | 一种高强度纤维复合板河道砂石拦截分离装置及方法 |
-
1999
- 1999-07-08 JP JP11194557A patent/JP2001020262A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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