JP2001020207A - 道路の舗装方法 - Google Patents

道路の舗装方法

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JP2001020207A
JP2001020207A JP11192895A JP19289599A JP2001020207A JP 2001020207 A JP2001020207 A JP 2001020207A JP 11192895 A JP11192895 A JP 11192895A JP 19289599 A JP19289599 A JP 19289599A JP 2001020207 A JP2001020207 A JP 2001020207A
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Japan
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aggregate
road
shape
asphalt layer
artificially formed
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JP11192895A
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English (en)
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Masanobu Ezoe
正信 江副
Toyohiko Tsukada
豊彦 塚田
Takeshi Naruse
剛 成瀬
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Itochu Ceratech Corp
Original Assignee
Itochu Ceratech Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 道路舗装用骨材の使用効果を十分に且つ長期
的に安定して得られる路面を有利に築造し得る道路の舗
装方法を提供する。 【解決手段】 道路上に、軟化状態のアスファルトを含
むアスファルト層を所定の厚さで形成した後、かかるア
スファルト層の表面に、柱状のセラミック成形体の焼成
物からなり、軸方向の長さ(L)と、その横断面におけ
る最大長さ(D)との比(L/D)にて規定されるアス
ペクト比が0.4〜2.5である人工成形骨材を散在せ
しめる一方、該アスファルト層を加圧して、該表面に散
在せしめられた人工成形骨材を該アスファルト層の表層
部に埋入しつつ締め固めるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、道路の舗装方法に係り、特に、
表層部に道路舗装用骨材が埋入されたアスファルト層を
締め固めて、路面を築造する道路の舗装方法に関するも
のである。
【0002】
【背景技術】従来から、道路の舗装方法の一種として、
道路上に、軟化状態のアスファルトを含むアスファルト
層を所定の厚さで形成した後、かかるアスファルト層の
表面に、道路舗装用骨材を散在せしめる一方、該アスフ
ァルト層を加圧して、その表面に散在せしめられた道路
舗装用骨材を該アスファルト層の表層部に埋入しつつ締
め固めることにより、路面を築造する方法が、知られて
いる。例えば、道路上に形成したアスファルト層の表面
に、道路舗装用骨材としての明色骨材や着色骨材を散在
せしめた後、ローラー等の締固め機械を用いて、アスフ
ァルト層を転圧して、明色骨材や着色骨材をアスファル
ト層の表面に部分的に露出せしめた状態で、その表層部
に埋入しつつ、該アスファルト層を締め固め、以て、明
色化やカラー化された路面を築造する、所謂、ロールド
アスファルト工法等が、それである。
【0003】そして、このロールドアスファルト工法の
如き道路の舗装方法によって築造される路面において
は、その表面に、アスファルト層の表層部に埋入された
道路舗装用骨材が部分的に露出せしめられて、該路面の
耐摩耗性や、耐流動性、すべり抵抗性が向上されるよう
になっている。また、特に、かかる道路舗装用骨材とし
て、明色骨材や着色骨材が使用されている場合にあって
は、路面が明色化乃至はカラー化されて、バスレーンや
歩道の認識向上、ドライバーの注意喚起による交通安全
性の向上、道路景観の向上が有利に図られるようになっ
ており、その使用効果が多岐に渡っている。
【0004】ところが、従来では、そのような道路舗装
用骨材として、通常、天然に採取される原石石材を粉砕
してなる天然砕石や、所定の原料混合物を成形した後、
焼成して焼成物を得、更に、この得られた焼成物を粉砕
してなる人工合成砕石等、粉砕による整粒によって、偏
平な薄板形状とされたものが使用されているところか
ら、前述せる如き道路の舗装方法により築造された路面
において得られる道路舗装用骨材の使用効果が、十分に
満足し得るものとは言い難いものであった。
【0005】すなわち、道路舗装用骨材をアスファルト
層の表面に散在せしめた状態下で、該アスファルト層を
転圧等により加圧して締め固める道路の舗装方法におい
ては、道路舗装用骨材が、偏平な薄板形状とされている
と、アスファルト層を加圧した際に、道路舗装用骨材が
損傷し、「割れ」等を生ずるばかりでなく、かかる骨材
のアスファルト層への埋入深さが小さくなり、それによ
って、路面上の車両等の通行に伴って、骨材が容易に剥
離するようになってしまう。従って、かかる従来の道路
舗装用骨材を用いた道路の舗装方法では、築造された路
面において、埋入される道路舗装用骨材の大きさ(粒
径)と量を必要な範囲で確保することが難しく、そのた
めに、道路舗装用骨材の使用効果を十分に引き出し、ま
たそれを長期的に維持することが困難であった。
【0006】また、所定の原料混合物を成形し、焼成し
て得られた焼成物を、そのまま、道路舗装用骨材として
用いて、従来の道路舗装方法を実施する場合にあって
も、単に、原料混合物の成形体を焼成しただけでは、得
られた焼成物の形状が不均一なものとなってしまうとこ
ろから、骨材中に、偏平な薄板形状を呈するものが混在
せしめられることとなり、それによって、天然砕石や人
工合成砕石を用いた場合と同様な問題が惹起され、その
結果、道路舗装用骨材の使用効果を十分に且つ長期的に
安定して得ることが難しかったのである。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述せる如き事
情を背景にして為されたものであって、その解決課題と
するところは、道路舗装用骨材を、「割れ」や剥離等の
問題を惹起せしめることなく、必要な大きさと量で路面
に埋入し、またそれを維持することが出来、以て、道路
舗装用骨材の使用効果を十分に且つ長期的に安定して得
られる路面を有利に築造し得る道路の舗装方法を提供す
ることにある。
【0008】
【解決手段】そして、本発明にあっては、かかる課題の
解決のために、道路上に、軟化状態のアスファルトを含
むアスファルト層を所定の厚さで形成した後、かかるア
スファルト層の表面に道路舗装用骨材を散在せしめる一
方、該アスファルト層を加圧して、該表面に散在せしめ
られた道路舗装用骨材を該アスファルト層の表層部に埋
入しつつ締め固めることにより、路面を築造する道路の
舗装方法において、前記道路舗装用骨材として、柱状の
セラミック成形体の焼成物からなり、軸方向の長さ
(L)と、その横断面における最大長さ(D)との比
(L/D)にて規定されるアスペクト比が0.4〜2.
5である人工成形骨材を用いることを特徴とする道路の
舗装方法を、その要旨とするものである。
【0009】このような本発明に従う道路の舗装方法に
あっては、道路舗装用骨材として、柱状のセラミック成
形体の焼成物からなり、柱状形状の軸方向の長さ(L)
と、その横断面における最大長さ(D)との比(L/
D)にて規定されるアスペクト比が0.4〜2.5であ
る人工成形骨材が使用されているところから、道路舗装
用骨材の全てが、ある程度の厚み(高さ)をもって構成
され、それらの骨材中に、従来、使用されていた天然砕
石や人工合成砕石等からなる骨材のような偏平な薄板形
状を呈するものが混在せしめられることがないのであ
る。
【0010】それ故、かかる本発明手法においては、道
路上に形成したアスファルト層の表面に道路舗装用骨材
を散在せしめた状態下で、アスファルト層を加圧した際
に、道路舗装用骨材が損傷し、該骨材において「割れ」
等が生ずることを効果的に阻止し得ると共に、かかる骨
材のアスファルト層への埋入深さを十分に確保すること
が出来、それによって、路面の築造後に、該路面上を車
両等が通行した際に、それらの骨材が剥離するようなこ
とも、極めて有効に防止し得ることとなる。
【0011】従って、本発明に従う道路の舗装方法によ
れば、道路舗装用骨材を、それの使用目的の達成に必要
な大きさ(粒径)と量において路面に埋入し、またそれ
を維持することが出来、その結果として、耐摩耗性や、
耐流動性、すべり抵抗性等の向上、或いは路面の明色化
乃至はカラー化によるバスレーンや歩道の認識向上、ド
ライバーの注意喚起による交通安全性の向上、道路景観
の向上等、用いられる道路舗装用骨材の種類に応じた、
該道路舗装用骨材の多岐に渡る使用効果を十分に且つ長
期的に安定して得られる路面を築造することが出来るの
である。
【0012】また、本発明に従う道路の舗装方法にあっ
ては、単に、道路舗装用骨材を、従来使用されていた天
然砕石や人工合成砕石等から、特徴的な形状の人工成形
骨材に変更するだけで、道路の舗装に係る作業は実質的
に何等変更されるものではないことから、上記の如き優
れた効果が、余分な作業負担が強いられることなく、極
めて有利に奏され得るといった利点が得られる。
【0013】なお、かかる本発明に従う道路の舗装方法
の有利な態様の一つによれば、前記人工成形骨材の前記
横断面における最大長さ(D)と、該最大長さ(D)に
直角な方向における横断面形状の最大長さ(d)との比
(d/D)にて規定される偏平度が0.5以上とされ
る。このような構成を採用することにより、使用される
道路舗装用骨材中から、偏平な薄板形状を呈するものを
より確実に排除することが出来、以て、用いられる道路
舗装用骨材の使用効果を、更に一層十分に且つ長期安定
的に得られる路面を築造することが可能となる。
【0014】また、本発明に従う道路の舗装方法の別の
好ましい態様の一つによれば、前記人工成形骨材の少な
くとも一部が、角部が曲面形状とされた柱状を呈して、
構成される。このような構成を有する人工成形骨材を道
路舗装用骨材として用いることにより、アスファルト層
の加圧時において、機械的衝撃等による骨材の角部の欠
損や「割れ」等の発生がより効果的に防止され得、以
て、道路舗装用骨材の使用効果を十分に得られる路面
が、更に一層有利に築造され得ることとなる。
【0015】さらに、本発明に従う道路の舗装方法の他
の望ましい態様の一つによれば、前記人工成形骨材の表
面に、アスファルト層との接着性を高める接着性向上剤
がコーティングされる。これにより、路面の築造後にお
いて該路面上を車両等が通行した際に、道路舗装用骨材
としての人工成形骨材が剥離するようなことがより有効
に防止され得、その結果として、かかる骨材の使用効果
を長期的に安定して得られる路面が、更に一層有利に築
造され得ることとなる。
【0016】更にまた、本発明に従う道路の舗装方法の
有利な別の態様の一つによれば、前記人工成形骨材が、
5〜30mmの粒径を有して、構成される。このような
粒径範囲の人工成形骨材を道路舗装用骨材として用いる
ことによって、道路舗装用骨材の使い易さが向上すると
いった利点が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態・具体的構成】ところで、このよう
な本発明に従う道路の舗装方法において、道路舗装用骨
材として用いられる人工成形骨材は、セラミック成形体
の焼成物からなるものであるが、かかる人工成形骨材を
構成するセラミック材料は、如何なる材質のものであっ
ても良く、例えば、高アルミナ質、ムライト質、シャモ
ット質、高珪素質、高カルシアのウォルステナイト質等
のセラミック材料が何れも採用され得るのである。
【0018】また、そのような人工成形骨材を構成する
セラミック成形体の焼成物は、全体として、柱状形状を
有している必要がある。けだし、前述せる如く、本発明
手法は、アスファルト層の表層部に埋入した人工成形骨
材を、該アスファルト層の締固めにより築造される路面
上に露出させることによって、人工成形骨材の使用効果
を十分に得るようにしたものであるが、かかる人工成形
骨材が、柱状形状以外の形状、例えば、球形状や砕石形
状を呈するものであると、路面上に、球面の極一部分や
角部の先端部位のみが露出せしめられて、該路面上への
露出面積が極めて小さくなってしまい、その結果、人工
成形骨材の使用効果が十分に得られなくなってしまうか
らである。
【0019】なお、そのように、人工成形骨材を構成す
るセラミック成形体の焼成物の粒子は、全体として柱状
形状を有しておれば、その具体的な形状は特に限定され
るものではないが、かかる柱状形状の粒子としては、例
えば、(ア)横断面が円形形状とされたものや、(イ)
横断面が多角形形状とされたもの、(ウ)横断面が、多
角形の各辺部が凸状に膨出せしめられた形状とされたも
の、(エ)横断面が、多角形の各辺部が凹状に陥没せし
められた形状とされたもの、更には、(オ)上記(ア)
〜(エ)の如き横断面形状を有し、且つ角部が曲面形状
とされたもの等が、挙げられる。
【0020】より具体的には、全体として柱状形状を呈
し、且つ(ア)横断面が円形形状とされたものとして
は、例えば、図1の(a)〜(c)に示される如き、横
断面10が、それぞれ、真円形状、楕円形状、長円形状
とされ、全体として、円柱形状を呈するものが、例示さ
れる。また、図示されてはいないものの、円柱形状の軸
線と横断面10とが直交しないもの等も、挙げられる。
【0021】また、全体として柱状形状を呈し、且つ
(イ)横断面が多角形形状とされた粒子としては、図2
の(a)〜(c)に示される如き、横断面10が、それ
ぞれ、三角形、四角形、五角形とされ、全体として、三
角柱形状、四角柱形状、五角柱形状を呈するもの、又
(a′)〜(c′)に示される如き、横断面10が、そ
れぞれ、不等辺多角形のもの、更には(a″)〜
(c″)に示される如き、柱状の角部14の稜線と横断
面10とが直交しないもの等が、挙げられる。なお、か
かる図2においては、その形状の認識を容易とするため
に、横断面が多角形形状とされた粒子として、三角形、
四角形及び五角形の横断面形状を有してなる粒子のみを
例示し、また、後述する図2〜図6においても、同様な
理由から、横断面10が、三角形、四角形、五角形の何
れかの変形形状を有する粒子を示すに止めたが、横断面
10が、その他の多角形形状若しくはその他の多角形の
変形形状を有してなるものであっても、何等差し支えな
い。
【0022】また、全体形状が柱状を呈し、且つ横断面
が(ウ)多角形の各辺部が凸状に膨出せしめられた形状
とされた粒子としては、図3の(a)〜(c)、
(a′)〜(c′)、(a″)〜(c″)に示される如
き形状のものが例示され得る。即ち、それらの図に示さ
れる粒子は、何れも、各側面12が外方に向かって凸状
に湾曲せしめられ、全体としてビアダル型形状を呈して
おり、各横断面10が、それぞれ、多角形が膨張して変
形せしめられた形状とされているのである。
【0023】さらに、全体形状が柱状を呈し、且つ横断
面が(エ)多角形の各辺部が凹状に陥没せしめられた形
状とされた粒子としては、図4及び図5に示される如き
形状のものが例示され得る。即ち、図4の(a)〜
(c)、(a′)〜(c′)及び(a″)〜(c″)に
示される粒子は、何れも、全体として柱状の形状を呈す
る一方、各側面12が凹状に屈曲せしめられて、各横断
面10が星型形状とされているのであり、また図5の
(a)〜(c)、(a′)〜(c′)及び(a″)〜
(c″)に示される粒子は、何れも、全体として柱状の
形状を呈する一方、各側面12が凹状に湾曲せしめられ
て、各横断面10が溝付型形状とされているのである。
なお、そのような形状とされた粒子にあっては、その機
械的強度等を考慮した上で、各側面12の屈曲乃至は湾
曲により形成される凹所の位置や深さ等が適宜に設定さ
れることとなる。
【0024】更にまた、全体形状が柱状を呈し、且つ
(オ)前記(ア)〜(エ)の如き横断面形状を有すると
共に、角部が曲面形状とされたものとしては、図6の
(a)〜(c)、(a′)〜(c′)、(a″)〜
(c″)に示される如き形状のものが例示され得る。即
ち、それらの図に示される粒子は、図2に示される粒子
において、互いに隣合う側面12、12よりなる各角部
14が、面取り状態とされて、曲面をなした形状を呈し
ているのである。また、図1〜図6に示される粒子にあ
っては、互いに隣合う側面よりなる角部だけでなく、上
底面と各側面よりなる角部や下底面と各側面よりなる角
部も面取り状態とされて、全べての角部が湾曲面とされ
ていても良い。
【0025】そして、本発明手法では、例示の如き柱状
形状を有するセラミック成形体の焼成物の粒子の中か
ら、1種類のものが適宜に選択され、或いは複数種類の
ものが種々組み合わされて、人工成形骨材用粒子として
使用されることとなる。なお、このような形状のセラミ
ック成形体の焼成物の粒子にて構成される人工成形骨材
にあっては、その少なくとも一部が、図6に示される如
き、角部が曲面形状とされたセラミック成形体の焼成物
の粒子にて構成されていることが、望ましい。それによ
り、アスファルト層の加圧に伴う該アスファルト層の表
層部への埋入時において、機械的衝撃等による角部の損
傷が、より有効に回避され得ることとなるからである。
【0026】また、本発明手法にあっては、特に、上述
の如き形状をもって、人工成形骨材用粒子として用いら
れる柱状のセラミック成形体の焼成物のうち、柱状形状
の軸方向の長さ:L〔図1の(a)及び図2の(b)に
おいて、それぞれLにて示される寸法〕と、その横断面
における最大長さ:D〔図1の(a)及び図2の(b)
において、それぞれDにて示される寸法〕との比:L/
Dにて規定されるアスペクト比が0.4〜2.5である
もののみが、人工成形骨材として使用されることとな
る。けだし、アスペクト比が0.4を下回る人工成形骨
材用粒子は、横断面における最大長さ:Dに比して、軸
方向の長さ:Lが極端に小さな形状、例えば、横断面積
が広い割りには高さが低い(厚さが薄い)、従来の天然
砕石や人工合成砕石の如き偏平な形状となり、また、ア
スペクト比が2.5を上回る人工成形骨材用粒子は、横
断面における最大長さ:Dに比して、軸方向の長さ:L
が大きな形状、例えば、高さが高い割りには横断面積が
狭い細長い棒の如き形状となってしまい、何れにしろ、
機械的強度に劣るばかりでなく、アスファルト層に埋入
された際に、埋入方向によっては埋入深さが小さくなっ
てしまう恐れが大きいからである。なお、そのような恐
れをより有効に排除する上では、人工成形骨材として、
アスペクト比が1.0〜1.5である人工成形骨材用粒
子が用いられていることが、望ましい。
【0027】さらに、本発明手法で使用される人工成形
骨材は、上述のアスペクト比を有すると共に、前記横断
面における最大長さ:Dと、該最大長さ:Dに直角な方
向における横断面形状の最大長さ:d〔図1の(a)及
び図2の(b)において、それぞれdにて示される寸
法〕との比:d/Dにて規定される偏平度が0.5以上
である柱状の人工成形骨材用粒子にて構成されているこ
とが、望ましい。この偏平度は、かかる粒子における横
断面の平面的な広がりの度合いを示すものであって、そ
の値が1に近い程、より立体的な形状を有していること
を表す。従って、アスペクト比が0.4〜2.5の範囲
であり、且つ偏平度が0.5以上である人工成形骨材用
粒子からなる人工成形骨材にあっては、従来の天然砕石
や人工合成砕石等からなる偏平な骨材や細長い棒状の骨
材とは異なり、機械的強度に優れ、且つアスファルト層
に対して、十分な深さをもって埋入される、より立体的
な形状を有して構成されるのである。
【0028】ここにおいて、本発明手法で使用される人
工成形骨材が、アスファルト層に対して十分な深さをも
って埋入されるように為すのは、前述せる如く、該アス
ファルト層の締固めによって築造される路面上を車両等
が通行した際に、人工成形骨材が剥離するようなことを
防止するためである。それ故、かかる人工成形骨材にお
いては、築造される路面からの人工成形骨材の剥離をよ
り有効に防止する上で、有利には、表面に、アスファル
ト層との接着性を高める接着性向上剤がコーティングさ
れることとなる。なお、この人工成形骨材の表面への接
着性向上剤のコーティングの実施に際しては、該人工成
形骨材を構成する柱状の人工成形骨材用粒子(セラミッ
ク成形体の焼成物)を接着性向上剤中に浸漬する等の公
知のコーティング手法が採用される。また、ここで使用
される接着性向上剤は、人工成形骨材のアスファルト層
との接着性を高めるものであれば、その種類が特に限定
されるものではないが、例えば、ストレートアスファル
ト等のアスファルト系のもの、或いはエポキシ系樹脂や
アクリル系樹脂等の樹脂バインダー等が、挙げられる。
そして、それらの接着性向上剤は、人工成形骨材の表面
に薄くコーティングされるように為す上で、好ましく
は、エマルジョンの形態で用いられる。
【0029】加えて、かくの如き人工成形骨材を構成す
る柱状の人工成形骨材用粒子にあっては、その粒径が特
に限定されるものではなく、使用目的や使用形態等によ
って適宜に設定されるところであるが、一般には、使い
易さ等の点から、粒径が5〜30mm程度とされ、その
中でも5〜13mm若しくは13〜20mm程度とされ
ることが、望ましい。
【0030】ところで、上述の如き特徴的な形状を有す
る人工成形骨材乃至はそのための粒子は、例えば、以下
の如くして得られることとなる。
【0031】すなわち、先ず、各種のセラミックス原料
を所定量準備する。なお、そこにおいて準備されるセラ
ミックス原料は、各種のものが何れも採用され得る。即
ち、例えばAl23 原料としては、市販のアルミナク
リンカー、バイヤー法により製造される水酸化アルミニ
ウム並びにそれを加熱処理して得られる酸化アルミニウ
ム、天然ボーキサイト及びその焼成物等が挙げられるの
であり、またSiO2原料としては、シリカ成分を有す
る珪素、珪砂、及びシリカ・アルミナ成分を有するカオ
リン、バン土頁岩、シャモット粘土等が使用され得るの
である。更に、MgO原料としては、市販のマグネシア
や水酸化マグネシウム、軽焼マグネシア、天然マグネサ
イト等が挙げられ、更にまたCaO原料としては、カル
シアや水酸化カルシウム、炭酸カルシウム等が用いられ
る得るのである。そして、それらの原料の使用に当たっ
ては、必ずしも上記の如きものの中から一種類ずつを選
択して用いる必要はなく、それぞれの原料を二種類以上
組み合わせて使用しても、何等差し支えないのである。
また、そのようなセラミックス原料に対して、必要に応
じて着色顔料を添加せしめて、目的とする人工成形骨材
用粒子を着色することも、可能である。
【0032】次いで、それらの原料を均一に配合して配
合物を得、更にその得られた配合物を粉砕混合せしめ
て、粉砕混合物を得る。なお、それらの配合操作及び粉
砕混合操作においては、従来から公知の手法や装置が何
れも採用され得るものであり、例えば配合物の粉砕混合
は、湿式法若しくは乾式法の何れの手法によっても行な
われ得るのである。
【0033】そして、かくして得られた粉砕混合物に対
して、造粒操作を施して、造粒物としての成形粒子(セ
ラミックの成形体)を得る。この造粒操作は、粉砕混合
物の粉砕混合手法に応じた一般的な方法により、実施さ
れることとなる。例えば、湿式法にて得られたスラリー
は、オーガーマシン等の押出成形機等により、ペレット
状に造粒する。一方、乾式法にて得られた粉砕混合物
は、例えば、プレスマシンやブリケットマシン等を用い
て、ペレット状に造粒する。その他、別の方法として、
先ず、グリーンシートやグリーン押出棒を形成し、その
後、プレス型を用いて、これらを所定形状を呈するペレ
ット状に造粒することも可能である。
【0034】なお、かかる造粒に際しては、得られた成
形粒子が、図1〜図6に示される如く、柱状形状を呈
し、且つ前記(ア)〜(オ)のような横断面形状を有す
ると共に、後述する焼成後において、軸方向の長さ:L
と、その横断面における最大長さ:Dとの比:L/Dに
て規定されるアスペクト比が0.4〜2.5の範囲内と
なるようにされている必要があり、また、それに加え
て、横断面における最大長さ:Dと、該最大長さ:Dに
直角な方向における横断面形状の最大長さ:dとの比:
d/Dにて規定される偏平度が0.5以上となるように
されていることが、望ましい。従って、粉砕混合物に対
する造粒操作では、上記条件を満たす粒子を得るため
に、プレスマシンやブリケットマシン等を用いた加圧成
形において、該条件を満足する粒子を成形可能な型を用
いる方法が好適に採用され、また、オーガーマシン等を
用いた押出成形においては、前記(ア)〜(オ)の如き
横断面形状と同様な形状とされ、且つd/D比が特定の
範囲となるノズル孔を有するノズルを用いて、所定の押
出成形を行ない、これを所定のL/D比が得られるよう
な寸法にて切断する方法が、有利に採用される。
【0035】引き続いて、かくして得られた所定形状の
成形粒子を乾燥した後、或いはその乾燥の前に、必要に
応じて、該成形粒子の角部の一部若しくは全部を曲面形
状と為す角部の変形操作を実施する。この成形粒子の角
部の変形操作は、例えば、適当なミキサーを用い、この
ミキサー内に所定形状の成形粒子を投入して、回転さ
せ、該成形粒子の角部の少なくとも一部を摩耗させて曲
面形状と為すことによって、行われる。なお、ここで用
いられるミキサーは、成形粒子の角部を摩耗させ得るも
のであれば、如何なる構造のものであっても良く、例え
ば、固体混合機、混和機、攪拌機等として一般に利用さ
れているもの等が用いられ、それらの中でも、転胴ミキ
サーのような回転型混合機が、成形粒子の角部を効率的
に且つ安定的に摩耗させ得る点で、有利に用いられる。
【0036】そして、その後、上述のようにして得られ
た成形粒子(セラミックの成形体)を常法に従って焼成
して、焼成物を得、以て、柱状のセラミックの成形体の
焼成物からなり、特定の範囲のアスペクト比を有する、
目的とする人工成形骨材を得るのである。なお、かかる
成形粒子の焼成は、使用されるセラミックス素材に応じ
て、通常、1300〜1900℃の温度範囲内で、ロー
タリーキルン、トンネルキルン、シャフトキルン等の一
般的な焼成設備を用いて、実施される。また、そのよう
な焼成操作において、焼成設備として、運動型のロータ
リーキルンを使用することによっても、上底面と各側面
よりなる角部や下底面と各側面よりなる角部が面取り状
態とされて湾曲面を成した形状の焼成物が、簡単に得ら
れることとなる。
【0037】而して、かくの如くして得られる人工成形
骨材を用いて、本発明に従う道路の舗装方法を実施し、
路面を築造する際には、例えば、以下の如くして、その
作業が進められることとなる。
【0038】すなわち、先ず、加熱軟化状態とされたア
スファルト及び所定の樹脂材料からなる有機バインダ
に、粗骨材、細骨材、及びフィラーを混合してなるアス
ファルト合材を、未舗装の道路上に敷き均して、軟化状
態のアスファルトを含むアスファルト層を該道路上に所
定厚さで形成する。
【0039】その後、アスファルト層の表面に、前述の
ようにして得た人工成形骨材を、所定の量において散蒔
くことにより、略均一に散在せしめる。このとき使用さ
れる人工成形骨材の量は、その使用目的や使用形態等に
よって適宜に決定されるところではあるが、一般に、2
〜12kg/m2 程度の量とされ、また、好適には、5
〜8kg/m2 程度の量とされる。
【0040】そして、その後、ローラー等の締固め機械
を用いた転圧作業等を実施することにより、アスファル
ト層を加圧して、その表面に散在せしめられた人工成形
骨材をアスファルト層の表層部に埋入しつつ、該アスフ
ァルト層を締め固める。かくして、表面に、人工成形骨
材が部分的に露出せしめられた路面を築造するのであ
る。
【0041】このように、本実施形態においては、前述
せるように、道路舗装用骨材として、柱状のセラミック
成形体の焼成物からなり、アスペクト比が特定の範囲と
された人工成形骨材のみが用いられ、その中には、機械
的強度に劣るばかりでなく、アスファルト層に埋入され
た際に、埋入方向によっては埋入深さが小さくなってし
まう恐れが大きい天然砕石や人工合成砕石等の偏平な薄
板形状や細長い棒形状を呈する骨材が、混在せしめられ
ていないことから、道路上に形成したアスファルト層の
表面に人工成形骨材を散在せしめた状態下で、アスファ
ルト層を加圧した際に、人工成形骨材が損傷し、該骨材
において「割れ」等が生ずることが効果的に阻止され得
ると共に、かかる骨材のアスファルト層への埋入深さが
十分に確保され、それによって、路面の築造後に、該路
面上を車両等が通行した際に、それらの骨材が剥離する
ようなことも、極めて有効に防止され得る。
【0042】従って、このような本実施形態によれば、
道路舗装用骨材としての人工成形骨材を、アスファルト
層の表面に散在せしめた際の大きさと量のままで、築造
された路面に埋入させて、維持することが出来、その結
果として、人工成形骨材の使用によって奏される効果
を、路面の築造当初から長期に渡って安定して得ること
が出来るのである。
【0043】また、本実施形態にあっては、単に、道路
舗装用骨材を、従来の天然砕石や人工合成砕石等から、
特徴的な形状の人工成形骨材に変更するだけで、道路の
舗装に係る作業は、実質的に何等変更されるものではな
いため、上記の如き優れた効果が、余分な作業負担が強
いられることなく、極めて有利に奏され得るといった利
点が得られる。
【0044】さらに、本実施形態において、道路舗装用
骨材として、所定の値以上の偏平度を有する人工成形骨
材を用いる場合にあっては、使用される人工成形骨材
が、機械的強度に優れ、且つアスファルト層に対して、
十分な深さをもって埋入される、より立体的な形状を有
して構成され、それによって、人工成形骨材の使用効果
が、更に一層長期的に且つ安定的に得られることとな
る。
【0045】更にまた、本実施形態において、道路舗装
用骨材として用いられる人工成形骨材の少なくとも一部
が、角部が曲面形状とされた柱状を有して構成される場
合には、アスファルト層の加圧に伴う該アスファルト層
の表層部への埋入時に、機械的衝撃等による人工成形骨
材の角部の損傷がより有効に回避され得るため、人工成
形骨材の使用効果を十分に得られる路面が、より一層有
利に築造され得る。
【0046】また、本実施形態において、人工成形骨材
の表面に、アスファルト層との接着性を高める接着性向
上剤がコーティングされる場合にあっては、築造される
路面からの人工成形骨材の剥離をより有効に防止される
ところから、かかる骨材の使用効果を長期的に安定して
得られる路面が、更に一層有利に築造され得ることとな
る。
【0047】
【実施例】以下に、本発明の代表的な実施例を示し、本
発明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明
が、そのような実施例の記載によって、何等の制約をも
受けるものでないことは言うまでもないところである。
また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には上記
の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限り
において、当業者に知識に基づいて種々なる変更、修
正、改良等を加え得るものであることが、理解されるべ
きである。
【0048】先ず、Al23 原料及びSiO2 原料と
して、市販の仮焼アルミナ及びカオリンを準備した。次
いで、焼成後の理論化学組成が下記表1に示す如きムラ
イト組成となるように、それらを配合して、配合物を得
た。
【0049】
【0050】その後、かくして得られた配合物をボール
ミル中に投入し、更に水を加えた後、平均粒子径が10
0μm以下となるまで、湿式法により粉砕、混合を行な
い、スラリーを得た。引き続き、かかるスラリーをフィ
ルタープレスにて脱水した後、オーガーマシンを用いて
造粒成形した。なお、かかる造粒成形工程においては、
対角線の長さが15mmの正方形のノズル孔を有するノ
ズルをオーガーマシンに取り付けて、横断面が正方形状
を呈する棒状の予備成形体を押出成形する一方、この予
備成形体を15mm間隔で、次々に切断した。これによ
り、横断面の最大長さ:Dが15mmで、且つ該最大長
さ:Dに直角な方向における横断面形状の最大長さ:d
も15mmであり、また、軸方向長さ:Lも15mmで
ある四角柱形状のセラミック成形体を多数得た。
【0051】引き続いて、かくして得られた多数の四角
柱形状のセラミック成形体を乾燥した後、公知の構造を
有する回転型ミキサーに投入し、この回転型ミキサーを
5分間運転して、それらのセラミック成形体を、回転型
ミキサー内で回転させることにより、該成形体の角部の
全部を摩耗せしめて、曲面形状と為した。
【0052】その後、この角部の全部が曲面形状とされ
た四角柱形状のセラミック成形体の全てを、トンネルキ
ルンで、1800℃、30分間焼成して、全体として、
角部の全部が曲面形状とされた四角柱形状を呈し、前記
アスペクト比(L/D)が1であり、且つ偏平度(d/
D)も1である焼成物を、所定量得た。かくして得られ
た焼成物を本発明骨材とした。また、比較のために、一
般に使用される人工着色磁器質5号骨材を所定量準備
し、これを比較骨材とした。
【0053】次に、それら本発明骨材と比較骨材のそれ
ぞれの物理的性質を調べるために、本発明骨材の物性、
即ち、比重、吸水率、モース硬度、すり減り減量、粒度
分布を測定した。その結果を比較骨材と対比して、下記
表2に示す。なお、これらの物性測定において、比重及
び吸水率は、JIS−A−1110に準拠した測定法に
より、またロサンゼルスすり減り減量は、JIS−A−
1121に準拠した測定法に従って行なった。
【0054】
【0055】この表2に示される特性値より明らかな如
く、本発明骨材の物性は、比較骨材に比べて、吸水率及
びロサンゼルスすり減り減量等は少なく、耐摩耗性に優
れていることが認められる。
【0056】その後、本発明骨材と比較骨材のそれぞれ
の表面に、公知の手法により、ストレートアスファルト
を適当な厚さでコーティングした。
【0057】次に、加熱軟化状態とされたアスファルト
及び所定の樹脂材料からなる有機バインダに、粗骨材、
細骨材、及びフィラーを混合してなる公知のアスファル
ト合材を用い、このアスファルト合材を未舗装の道路上
に敷き均して、軟化状態のアスファルトを含むアスファ
ルト層を該道路上に所定厚さで形成した後、かかるアス
ファルト層の所定の区画の表面に、ストレートアスファ
ルトを適当な厚さでコーティングした前記本発明骨材
を、7.0kg/m2 の割合において、散蒔くようにし
て、略均一に散在せしめる一方、それとは別の区画に、
ストレートアスファルトをコーティングした前記比較骨
材を、本発明骨材と同様に、7.0kg/m2 の割合に
おいて、散蒔くようにして、略均一に散在せしめた。そ
して、その後、アスファルト層に対してローラーによる
転圧を行う、従来のロールドアスファルト工法に従って
作業を進め、かかるアスファルト層を、前記二つの区画
において本発明骨材と比較骨材とを該アスファルト層の
表層部に埋入しつつ締め固めて、路面を築造した。
【0058】而して、このアスファルト層のローラーに
よる転圧作業の直後に、本発明骨材と比較骨材のそれぞ
れのものにおける損傷乃至は欠損によって生じたかけら
を別々に集め、それらの量をそれぞれ調べた。その結
果、本発明骨材のかけらの量は、その全使用量の約2%
であったのに対して、比較骨材のかけらの量は、その全
使用量の約15%と、かなり多量なものとなっていた。
この結果から、全体として、柱形状を呈し、且つアスペ
クト比が本発明手法に規定される特定な範囲内の値とさ
れた人工成形骨材を道路舗装用骨材として用いれば、ア
スファルト層を加圧した際における道路舗装用骨材の
「割れ」の発生を効果的に阻止し得ることが、極めて明
確に認識される。
【0059】また、上述に如くして路面が築造されたを
舗装道路を、1年間、実用に供した後、かかる路面にお
ける前記本発明骨材が埋入された区画と前記比較骨材が
埋入された区画からそれぞれ任意に一か所ずつ選んだ1
2 の大きさの二つの区域において、本発明骨材と比較
骨材の路面からの離脱割合を公知の手法により、それぞ
れ調べた。その結果、本発明骨材が埋入された区域にお
ける本発明骨材の離脱割合は1%で、極めて小さな値で
あったが、比較骨材が埋入された区域における比較骨材
の離脱割合は、本発明骨材のそれを大きく上回る12%
となっていた。この結果から、本発明手法において特定
される特徴的な人工成形骨材を道路舗装用骨材として用
いる場合、築造された路面において、該路面上の車両の
通行等によっても、道路舗装用骨材の路面からの剥離が
長期に渡って有効に防止され得ることが、極めて容易に
確認される。
【0060】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に従う道路の舗装方法によれば、道路舗装用骨材を、そ
れの使用目的の達成に必要な大きさ(粒径)と量におい
て路面に埋入し、またそれを維持することが出来、その
結果として、耐摩耗性や、耐流動性、すべり抵抗性等の
向上、或いは路面の明色化乃至はカラー化によるバスレ
ーンや歩道の認識向上、ドライバーの注意喚起による交
通安全性の向上、道路景観の向上等、用いられる道路舗
装用骨材の種類に応じた、該道路舗装用骨材の多岐に渡
る使用効果を十分に且つ長期的に安定して得られる路面
を築造することが出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う道路の舗装方法に用いられる人工
成形骨材を構成する粒子において、横断面が円形形状を
有するものの具体例を示す斜視説明図であり、(a)〜
(c)は、それぞれ、その異なる例を示すものである。
【図2】本発明手法に用いられる人工成形骨材を構成す
る粒子において、横断面が多角形形状を有するものの具
体例を示す斜視説明図であり、(a)〜(c)は、それ
ぞれ、その異なる例を示すものである。また、(a′)
〜(c′)は、それぞれ、その異なる不等辺多角形の骨
材の例を示すものであり、更に(a″)〜(c″)は、
それぞれ、その異なる柱状成形骨材の傾斜した形状のも
のの例を示すものである。
【図3】本発明手法に用いられる人工成形骨材を構成す
る粒子において、横断面が、多角形の各辺部が凸状に膨
出せしめられてなる形状を有するものの具体例を示す斜
視説明図であり、(a)〜(c)は、それぞれ、その異
なる例を示すものである。また、(a′)〜(c′)
は、それぞれ、その異なる不等辺多角形の骨材の例を示
すものであり、更に(a″)〜(c″)は、それぞれ、
その異なる柱状成形骨材の傾斜した形状のものの例を示
すものである。
【図4】本発明手法に用いられる人工成形骨材を構成す
る粒子において、横断面が、多角形の各辺部が凹状に屈
曲せしめられてなる形状を有するものの具体例を示す斜
視説明図であり、(a)〜(c)は、それぞれ、その異
なる例を示すものである。また、(a′)〜(c′)
は、それぞれ、その異なる不等辺多角形の骨材の例を示
すものであり、更に(a″)〜(c″)は、それぞれ、
その異なる柱状成形骨材の傾斜した形状のものの例を示
すものである。
【図5】本発明手法に用いられる人工成形骨材を構成す
る粒子において、横断面が、多角形の各辺部が凹状に湾
曲せしめられてなる形状を有するものの具体例を示す斜
視説明図であり、(a)〜(c)は、それぞれ、その異
なる例を示すものである。また、(a′)〜(c′)
は、それぞれ、その異なる不等辺多角形の骨材の例を示
すものであり、更に(a″)〜(c″)は、それぞれ、
その異なる柱状成形骨材の傾斜した形状のものの例を示
すものである。
【図6】本発明に従う人工成形骨材を構成する粒子にお
いて、横断面が、各角部部分が曲面形状とされたものの
具体例を示す斜視説明図であり、(a)〜(c)は、そ
れぞれ、その異なる例を示すものである。また、
(a′)〜(c′)は、それぞれ、その異なる不等辺多
角形の骨材の例を示すものであり、更に(a″)〜
(c″)は、それぞれ、その異なる柱状成形骨材の傾斜
した形状のものの例を示すものである。
【符号の説明】
10 横断面(切断面) 12 側面 14 角部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成瀬 剛 愛知県瀬戸市塩草町11番地の4 内外セラ ミックス株式会社内 Fターム(参考) 2D051 AA07 AA08 AC05 AF07 AG01 EA02 EA06 EB04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路上に、軟化状態のアスファルトを含
    むアスファルト層を所定の厚さで形成した後、かかるア
    スファルト層の表面に道路舗装用骨材を散在せしめる一
    方、該アスファルト層を加圧して、該表面に散在せしめ
    られた道路舗装用骨材を該アスファルト層の表層部に埋
    入しつつ締め固めることにより、路面を築造する道路の
    舗装方法において、 前記道路舗装用骨材として、柱状のセラミック成形体の
    焼成物からなり、軸方向の長さ(L)と、その横断面に
    おける最大長さ(D)との比(L/D)にて規定される
    アスペクト比が0.4〜2.5である人工成形骨材を用
    いることを特徴とする道路の舗装方法。
  2. 【請求項2】 前記人工成形骨材の前記横断面における
    最大長さ(D)と、該最大長さ(D)に直角な方向にお
    ける横断面形状の最大長さ(d)との比(d/D)にて
    規定される偏平度が0.5以上である請求項1に記載の
    道路の舗装方法。
  3. 【請求項3】 前記人工成形骨材の少なくとも一部が、
    角部が曲面形状とされた柱状を呈している請求項1又は
    請求項2に記載の道路の舗装方法。
  4. 【請求項4】 前記人工成形骨材が、表面に、アスファ
    ルト層との接着性を高める接着性向上剤がコーティング
    されている請求項1乃至請求項3の何れかに記載の道路
    の舗装方法。
  5. 【請求項5】 前記人工成形骨材が、5〜30mmの粒
    径を有している請求項1乃至請求項4の何れかに記載の
    道路の舗装方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011157772A (ja) * 2010-02-03 2011-08-18 Fuji Giken:Kk コンクリート床版の防水舗装構造、その防水施工方法及びその防水舗装の施工方法
KR102271998B1 (ko) * 2020-11-16 2021-07-02 광덕아스콘 주식회사 입자의 선별적 배합 비율 결정을 이용한 개질 아스팔트 포장 방법
CN113584985A (zh) * 2021-08-04 2021-11-02 黄鹏宇 用于沥青路面的嵌挤型结构层

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