JP2001020204A - ベイナイト鋼レールのテルミット溶接継手 - Google Patents

ベイナイト鋼レールのテルミット溶接継手

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JP2001020204A
JP2001020204A JP11196735A JP19673599A JP2001020204A JP 2001020204 A JP2001020204 A JP 2001020204A JP 11196735 A JP11196735 A JP 11196735A JP 19673599 A JP19673599 A JP 19673599A JP 2001020204 A JP2001020204 A JP 2001020204A
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thermite
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Kenichi Karimine
健一 狩峰
Koichi Uchino
耕一 内野
Daisuke Hiragami
大輔 平上
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏摩耗、表面損傷の少ないベイナイト鋼レー
ルのテルミット溶接継手を提供する。 【解決手段】 溶接金属の硬度がビッカース硬度番号で
200〜500であり、ミクロ組織の70体積%以上が
ベイナイト組織であり、かつ、溶接金属における(1)
式で表すCeqが0.5〜1.5重量%の範囲であること
を特徴とするベイナイト鋼レールのテルミット溶接継
手。 Ceq(%)=C%+Si%/24+Mn%/6+Ni%/40+Cr%/5+Mo%/4+V%/
16・・・・(1) さらに、ビッカース硬度番号による溶接金属とレール鋼
母材とのの硬度の差が−50以上、+70以下の範囲で
あることをテルミット溶接継手。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はベイナイト鋼レール
のテルミット溶接継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、軌道保守コストの低減や騒音振動
の低減のために溶接によって継目を連続化するロングレ
ール化が普及している。テルミット溶接は酸化鉄とアル
ミニウムの化学反応を利用した溶接法であり、レールの
現地溶接法として広く使われている。
【0003】このテルミット溶接法は、鋳型で覆った溶
接部の上方に反応るつぼを設置し、るつぼ内でのテルミ
ット剤の反応によって生成した溶融鉄を、るつぼ底部の
流出孔を開口させて溶接部に注入し、母材を溶融、接合
する溶接法である。
【0004】テルミット剤はアルミニウム、酸化鉄、鉄
粉粒、合金材から構成される。アルミニウム、酸化鉄は
反応原料、鉄粉粒は溶融鉄の温度調整および補助鉄源、
合金材は成分調整用原料として配合される。テルミット
剤は耐火物製るつぼ内に装入、堆積され、点火剤により
反応が開始される。
【0005】テルミット剤の一部で反応が開始すると、
高温の生成物が新たな反応源となって次々に反応が伝播
し、るつぼ全体に反応がおよぶ。この反応により溶融鉄
と溶融スラグが生成するが、両者は比重差によりるつぼ
内で上下に分離し、注入の際には、溶融鉄が鋳型内の溶
接部に先に充満し、引き続き溶融スラグが押し湯部分に
注入される。高温の溶融鉄の注入により母材の開先面が
溶融し、溶接継手が形成される。
【0006】レール鋼には強度、耐摩耗性が要求され、
通常800MPa級の高炭素パーライト鋼が使用されて
きた。そのテルミット溶接には溶接金属がレール鋼とほ
ぼ同等の高炭素となるテルミット剤が一般的に使用され
ている。
【0007】このような従来のテルミット剤は、特公昭
35−6966号公報、特公昭38−18215号公
報、特公昭38−26554号公報などにおいて開示さ
れている。特公昭35−6966号公報はレール用のテ
ルミット剤に関連し、合金原料の配合量を規定している
が、テルミット溶接金属の金属組織、硬度については規
定されていない。特公昭38−18215号公報は、銅
系材料を溶接するためのテルミット剤、特公昭38−2
6554号公報は鋳鉄を溶接するためのテルミット剤に
関するものであるが、いずれも、レール溶接用のテルミ
ット溶接金属組織、硬度を規定するものではない。
【0008】これまで一般的であった上記パーライト鋼
レールは近年の列車高速化に伴って、車輪との接触部に
表面損傷を生じる事例が増えつつある。この表面損傷
は、車輪との接触面直下に生じる微細な疲労亀裂を起点
として進展するといわれている。
【0009】この表面損傷を防止するためには、亀裂が
発生、進展する前に、亀裂の起点と思われる微細な塑性
変形部が摩耗により除去されることが有効である。従っ
て、耐表面損傷性を向上させるためには、耐摩耗性能を
低下させることが有効となる場合がある。ただし、強度
や硬度が低下すると車輪との接触による塑性変形が増大
するという問題を生じる。そこで、強度、硬度を維持し
ながら耐摩耗性能を変えるためには金属組織を変えるこ
とが必要となる。
【0010】従来の高炭素レールに見られるパーライト
鋼に比較し、ベイナイト鋼は同一強度レベルでの耐摩耗
性能が低いということから、ベイナイト鋼は塑性変形を
防止しつつ、耐表面損傷性を改善する効果が期待され
る。
【0011】このベイナイト組織をレールに適用したベ
イナイト鋼レールは特開平2−282448号公報、特
開平8−92696号公報、特開平9−87804号公
報などに開示されているように、C,Si,Mn,C
r,Mo,V,Nb,Ti,Ni,Cu,Bなどを含有
し残部がFeおよび不可避不純物からなる熱間圧延鋼材
である。ベイナイト鋼レールとパーライト鋼レールの成
分的な違いとしては、ベイナイト鋼がC量が低く、C
r,Moなどの合金量が多いという特徴がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記ベイナイト鋼レー
ルに従来の高炭素テルミット剤を適用した場合、溶接金
属部の炭素量が高すぎるため、溶接金属組織がパーライ
ト組織となり、母材レールと金属組織的に不連続とな
る。この場合、耐摩耗性能が母材レールと溶接金属部で
明らかに異なるため、摩耗形状が不均一となり、騒音振
動を招くことから、レール交換などの軌道保守費用の増
加を招くことがある。また、溶接金属がパーライト組織
になると、表面直下の微細な疲労亀裂が摩耗で除去する
という本来のベイナイト鋼の適用目的が溶接部では期待
できないことになる。
【0013】耐摩耗性は上述したように金属組織に影響
されるが、硬度によっても大きく変わる。従って、溶接
部の偏摩耗を少なくするためには溶接金属とレール鋼の
組織が同等であることに加えて、硬度も同等であること
が望ましいことを知見して本発明に至った。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、2本のベイナ
イト鋼レール端部を間隔を設けて対向設置し、レール端
部間の隙間とその周囲を取り囲む耐火物鋳型によって構
成される空間に高温の溶融金属を流し込み、レールを溶
接するテルミット溶接において、前記2本のレール端部
間に形成された溶接金属の組織、硬度を規定するもので
あって、その要旨は、 (1)溶接金属の硬度がビッカース硬度番号で200〜5
00であり、ミクロ組織の70体積%以上がベイナイト
組織であり、かつ、溶接金属における(1)式で表すC
eqが0.5〜1.5重量%の範囲であることを特徴とす
るベイナイト鋼レールのテルミット溶接継手。 Ceq(%)=C%+Si%/24+Mn%/6+Ni%/40+Cr%/5 +Mo%/4+V%/16・・・・・・・・(1) (2)ビッカース硬度番号による溶接金属とレール鋼母材
とのの硬度の差が−50以上、+70以下の範囲である
ことを特徴とする上記(1)に記載のテルミット溶接継
手。上記範囲のテルミット溶接金属を適用することによ
り、溶接金属にベイナイト鋼レールと同等の耐摩耗特
性、耐表面損傷性を付与することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の限定理由を説明す
る。本発明において、溶接金属におけるベイナイト組織
の体積分率は70%以上であることが望ましい。溶接金
属のベイナイト組織の体積分率が70%未満では、ベイ
ナイト鋼レールとの耐摩耗性差による偏摩耗が生じ、騒
音・振動のためレール交換などのメンテナンス費用が増
大する。また、ベイナイト分率が70%未満では耐損傷
性が低下し、表面損傷が起きやすくなる。
【0016】溶接金属の硬度は耐摩耗性、強度の観点か
ら重要である。溶接金属の硬度はビッカース硬度番号
(Hv)でHv200以下ではレール鋼としての最低限
の耐摩耗性を確保することができない。
【0017】溶融した金属は凝固する際に合金元素が凝
固界面に偏析する。レール鋼は鋳造された鋳片を100
0℃以上に再加熱した後、圧延加工を受けるためミクロ
偏析は軽減されるが、溶接金属の偏析は凝固時のまま残
る。このため、溶接金属のデンドライト凝固界面は焼き
入れ性が増大し、レール鋼母材に比べてマルテンサイト
組織が生じやすい。溶接金属の硬度がHv500を超え
る状態では、脆いマルテンサイト組織が相当量生じるた
め好ましくない。
【0018】また、偏摩耗防止のためにはレール鋼と溶
接金属の硬度差は小さいことが望ましい。溶接金属がレ
ール鋼よりHv70を超えて高いと、溶接金属の摩耗が
少なく、列車が溶接部を通過する時に車輪が上向きの力
を受けて、列車走行が不安定になる。逆に溶接金属がレ
ール鋼よりHv50を超えて柔らかい場合には溶接金属
部が集中的に摩耗して、極端な場合には車輪とレールの
接触が不連続となり、列車通過の際の騒音振動が大きく
なる。
【0019】溶接金属の組織、硬度はその化学組成と溶
接時の冷却速度によって決定される。このうち化学組成
の影響度は(1)式で示す炭素当量Ceqを指標として一
般的に表される。 Ceq(%)=C%+Si%/24+Mn%/6+Ni%/40+Cr%/5 +Mo%/4+V%/16・・・・・・・・(1)
【0020】また、テルミット溶接におけるベイナイト
変態域である500℃〜300℃での冷却速度は本発明
者らの測定によると、10〜15℃/分であった。この
冷却速度でCeqが0.5重量%未満ではフェライト変態
が増加してベイナイトの組織分率が70体積%未満とな
り、硬度もHv200未満となる。逆にCeqが1.5重
量%を超えると焼き入れ性が過大となり、デンドライト
凝固界面付近に硬くて脆いマルテンサイトの体積分率が
増加し、ベイナイトの組織分率が70体積%未満になる
と共に、硬度がHv500を超えるため好ましくない。
【0021】テルミット剤における各種合金原料の配合
量は、狙いとする溶接金属組成と、各元素の溶鋼への歩
留まり、注入する溶融金属と母材レールとの相互希釈を
考慮して決める必要がある。テルミット溶接金属におけ
る母材からの希釈率は約20%である。溶鋼への各元素
の歩留まりは、各元素が酸化されてスラグオフされやす
いか否かによって影響され、その酸化傾向には溶鋼温度
が影響を及ぼす。本発明者らの測定によるとテルミット
溶接の溶鋼温度は2200℃±100℃の範囲である。
その際の各元素の歩留まりは、Tiが飛び抜けて低く約
6%程度、次いでMn,Bが低く約50%程度、C,S
i,Cr,Mo,Ni,V,Cu,Nbの歩留まりは約
90%程度であった。
【0022】以下、溶接金属およびテルミット剤におけ
る各種合金元素の添加目的、添加量の範囲について説明
する。Cは溶接材料に使用される場合、強度調整、組織
制御を目的として用いられる。溶接金属中のC量が0.
05重量%未満では強度が不足し、使用中の塑性変形が
問題となる。逆に溶接金属中のC量が0.55重量%を
超えるとパーライト変態が促進され、ベイナイト組織が
生じにくくなる。テルミット剤全体に対するCの配合量
は0.04重量%未満では歩留まり、母材希釈を考慮す
ると溶接金属の最低限である0.05重量%を下回るた
め好ましくなく、逆に0.8重量%を超えると溶接金属
の最大限である0.55重量%を上回るため好ましくな
い。
【0023】Siは溶接材料に使用される場合、主に溶
接金属の脱酸剤として用いられるが、テルミット溶接の
場合にはアルミニウムが主な脱酸元素として機能するた
め、あえて脱酸を目的としてSiを添加する必要はな
い。一方、Siはパーライト組織においてフェライト層
を強化し、耐疲労損傷性を向上させる元素で、溶接金属
中のSi含有量も前記の理由で0.1重量%以上の含有
が必要である。一方、Siは多量に含有されると延性が
低下するが、2.0重量%までは影響は少ない。なお、
テルミット溶接では珪砂製鋳型が用いられるため、テル
ミット剤中にSiを添加しなくとも、鋳型成分が溶けだ
し、0.1重量%以上のSiが溶接金属中に不可避的に
含有される。テルミット剤全体に対するSiの配合量は
2.4重量%を超えると溶接金属の最大限である2.0
重量%を上回るため好ましくない。
【0024】MnもまたSiと同様、溶接材料に使用さ
れる場合は一般に溶接金属の脱酸剤として用いられる
が、テルミット溶接ではSiと同様に、脱酸を目的とし
てMnを添加する必要はない。テルミット溶接金属に対
するMn添加は、溶接金属の焼き入れ性を増加させるこ
とによって、ベイナイト鋼の強度を高めるために行う。
また、材料特性に有害なSをMnSとして固定し、無害
化する効果もある。溶接金属中のMn量が0.1重量%
未満では強度向上、S固定の効果が無く、逆に2.5重
量%を超えると焼き入れ性が過大となり、マルテンサイ
ト変態量が増大して脆化するため好ましくない。テルミ
ット剤全体に対するMnの配合量は0.2重量%未満で
は歩留まり、母材希釈を考慮すると溶接金属の最低限で
ある0.1重量%を下回り、逆に6.0重量%を超える
と溶接金属の最大限である2.5重量%を上回るため好
ましくない。
【0025】Cr,Moは変態を遅滞させ、鋼材の強度
を増加するのに効果的な元素で、溶接金属中にCr,M
oの1種または2種を含有することによって、ベイナイ
ト組織を安定して得ることができる。テルミット溶接金
属中にCrを含有させる場合、0.2重量%未満では効
果が無く、2.5重量%を超えると焼き入れ性が過大と
なり、溶接金属中のマルテンサイト量が増大し、脆化す
るため好ましくない。テルミット溶接金属中のMoは
0.05重量%未満では効果が無く、逆に1.5重量%
を超えると焼き入れ性が過大となり、溶接金属中のマル
テンサイト量が増加して脆化するため好ましくない。テ
ルミット剤全体に対するCrの配合量は0.2重量%未
満では歩留まり、母材希釈を考慮すると溶接金属の最低
限である0.2重量%を下回るため好ましくなく、逆に
3.1重量%を超えると溶接金属の最大限である2.5
重量%を上回るため好ましくない。テルミット剤全体に
対するMoの配合量は0.02重量%未満では歩留ま
り、母材希釈を考慮すると溶接金属の最低限である0.
05重量%を下回るため好ましくなく、逆に2.0重量
%を超えると溶接金属の最大限である1.5重量%を超
えるため好ましくない。
【0026】以下に説明するNi,Cu,V,Ti,N
b,Bは溶接金属の組織制御、材質制御のために有効で
あるため、必要に応じて添加する元素である。Niはレ
ール鋼に含有されることは希であるが、ベイナイト溶接
金属の延性、靭性が向上するため、必要に応じて添加す
る場合がある。ただし、Ni含有率が0.1重量%未満
では効果が弱く、3.0重量%を超すと溶接金属の凝固
割れ感受性が増大するため望ましくない。テルミット剤
全体に対するNiの配合量は0.1重量%未満では歩留
まり、母材希釈を考慮すると溶接金属の最低限である
0.1重量%を下回るため好ましくなく、逆に4.5重
量%を超えると溶接金属の最大限である3.0重量%を
上回るため好ましくない。
【0027】Cuはレール鋼の耐食性を向上させる元素
で、耐食性レール材には2.0重量%未満含有される場
合がある。耐食性レール鋼の溶接金属では必要に応じて
Cuを含有させることが望ましい。ただしCuは0.1
重量%未満ではその効果が弱く、溶接金属中のCu量が
1.5重量%を超すと溶接部に熱間脆性が起きて表面き
ずを発生する可能性があるため望ましくない。テルミッ
ト剤全体に対するCuの配合量は0.1重量%未満では
歩留まり、母材希釈を考慮すると溶接金属のCu量がそ
の最低限である0.1重量%を下回るため好ましくな
く、逆に2.5重量%を超えると溶接金属の最大限であ
る1.5重量%を上回るため好ましくない。
【0028】VはCr,Moと同様、変態を遅滞させ
て、必要に応じて鋼材の強度を増加させる元素である。
ただし、0.005重量%未満ではその効果が弱く、
0.3重量%を超えて含有しても、効果が頭打ちとなる
ため添加の意味がない。テルミット剤全体に対するVの
配合量は0.005重量%未満では歩留まり、母材希釈
を考慮すると溶接金属の最低限である0.005重量%
を下回るため好ましくなく、逆に0.4重量%を超える
と溶接金属の最大限である0.3重量%を上回るため好
ましくない。
【0029】Tiは析出したTiNが再結晶粒の成長を
抑制して結晶粒を微細化して、変態後の組織を微細化
し、延性を向上するために添加される。溶接金属中のT
i量が0.001重量%未満ではその効果が少なく、逆
に0.3重量%を超えるとTiNの粗大化によってかえ
って延靭性を損なうため好ましくない。テルミット剤全
体に対するTiの配合量は0.002重量%未満では歩
留まり、母材希釈を考慮すると溶接金属の最低限である
0.01重量%を下回るため好ましくなく、逆に1.5
重量%を超えると溶接金属の最大限である0.3重量%
を上回るため好ましくない。
【0030】Nbはオーステナイト粒の微細化を介して
溶接金属の靭性および延性を改善するために添加される
が、溶接金属中のNb量が0.01重量%未満ではその
効果が少なく、0.05重量%を超えるとNbの金属間
化合物が生成し脆化を引き起こすため好ましくない。テ
ルミット剤全体に対するNbの配合量は0.01重量%
未満では歩留まり、母材希釈を考慮すると溶接金属の最
低限である0.01重量%を下回るため好ましくなく、
逆に0.06重量%を超えると溶接金属の最大限である
0.05重量%を上回るため好ましくない。
【0031】Bはオーステナイト粒の微細化を介して溶
接金属の靭性および延性を改善するために添加される
が、溶接金属中のB量が0.0001重量%未満ではそ
の効果が少なく、0.005重量%を超えるとBの金属
間化合物が生成し脆化を引き起こすため好ましくない。
テルミット剤全体に対するBの配合量は0.0001重
量%未満では歩留まり、母材希釈を考慮すると溶接金属
の最低限である0.0001重量%未満となるため好ま
しくなく、逆0.015重量%を超えると溶接金属の最
大限である0.005重量%を上回るケースが生じるた
め好ましくない。
【0032】また、P,Sは各種フェロアロイやレール
鋼母材に不可避的に含まれているため、溶接金属にも不
可避的に混入する。P,Sはいずれも溶接金属の凝固の
最終段階で凝固割れを助長しやすい元素であるため、溶
接金属中のP,S量はいずれも0.03%以下であるこ
とが望ましい。そのためにはテルミット剤中のP,Sを
いずれも0.03%以下に抑制することが望ましく、使
用するフェロアロイ等の原材料としてP,S含有量の低
いものを選択することが好ましい。
【0033】Alは強い脱酸元素で、溶接金属の清浄度
に影響を与えるが、それ自体は鋼材の組織、強度に与え
る影響は小さい。一方、Alはテルミット反応原料であ
り、その配合量は溶鋼温度を変化させる場合がある。す
なわち、過剰なアルミはテルミット反応に寄与せず、溶
融金属の温度を低下させる。Alは溶接金属中では固溶
アルミと酸化アルミの状態で存在する。本発明者らの実
験によると、固溶アルミと酸化アルミを合計した全Al
量が1.5重量%を超える場合は、テルミット剤中のA
l添加量が過剰であるため、溶鋼温度が低下しており、
レール鋼の溶け込み量が低下し欠陥を生じやすくなる。
逆に、溶接金属中の全Al量が0.005重量%未満と
なる場合、溶接金属の脱酸が不十分であり、ブローホー
ルや介在物などの溶接欠陥が生じ易くなる。
【0034】本発明の実施形態について、以下その具体
的な実施例に基づき説明する。テルミット剤はアルミニ
ウム、酸化鉄、鉄粉粒、合金材から構成される。アルミ
ニウム、酸化鉄は反応原料、鉄粉粒は溶融鉄の温度調整
および補助鉄源用原料、合金材は成分調整用原料として
配合される。
【0035】テルミット剤における酸化鉄とアルミニウ
ムの反応は(2)式、(3)式に従う。 2Al+3FeO →Al2 3 +3Fe・・・・・・・(2) 2Al+Fe2 3 →Al2 3 +2Fe・・・・・・・(3)
【0036】酸化鉄中のFeOとFe2 3 の構成比率
は酸化鉄が生成した時の温度によって異なる。このFe
OとFe2 3 の構成比率に応じて酸化鉄中の酸素含有
率は約22〜30%の間で変化する。酸化鉄とアルミニ
ウム配合比率は酸化鉄の酸素含有量に応じて化学量論的
に決まり、重量割合で10:2〜10:3.5となる。
また、上述したように合金元素の歩留まりは溶鋼温度に
応じて変化するため、合金元素の歩留まりが明らかな温
度域に溶鋼温度を調整することが望ましい。この温度調
整を目的として、鉄粉粒がテルミット剤の全重量に対し
30重量%以下配合される。鉄粉粒と合金材の合計量が
30重量%を超えると、溶鋼温度が下がりすぎ、母材の
溶け込み不良や気泡の未浮上によるブローホールなどの
溶接欠陥の頻度が高くなるため好ましくない。
【0037】上記の諸点からテルミット剤全体に対する
酸化鉄、アルミニウムの配合比率はおおよそ以下のよう
に決まってくる。すなわち、重量%で アルミニウム:10%〜28%、 酸 化 鉄 :57%〜78% また、酸化鉄中の酸素がテルミット剤全体に対して占め
る割合は、重量%で、 酸 素 :11%〜25%程度 となる。アルミニウムの下限配合量は鉄粉粒、合金材の
配合量が多く、しかも酸化鉄の酸化度が低い場合に相当
する。これより低いアルミニウム配合量ではアルミニウ
ムの不足のため酸化鉄が十分還元されない。また、アル
ミニウムの上限配合量は、合金材と鉄粉粒の配合量が少
なく、しかも酸化鉄の酸化度が高い場合に相当する。一
方、酸化鉄の下限配合量は鉄粉粒、合金材の配合量が多
く、しかも酸化鉄の酸化度が高い場合に相当する。酸化
鉄の酸化度が高い場合、酸化鉄の還元に要するアルミニ
ウムが多く必要で、酸化鉄の配合量は相対的に減るため
である。また、酸化鉄の上限配合量は、合金材と鉄粉粒
の配合量が少なく、しかも酸化鉄の酸化度が低い場合に
相当する。
【0038】本発明の実施例では酸素含有量が約25重
量%、残部がFeと不可避不純物からなる熱間圧延ミル
スケールを酸化鉄として用い、アルミニウムとの配合比
率は重量割合で10:3とした。また、溶鋼温度を22
00℃程度とするために、軟鋼スクラップ粒を補助鉄源
として約13重量%配合した。
【0039】また、酸化鉄とアルミニウムの使用量に応
じて溶鋼とアルミナスラグの生成量が決まる。テルミッ
ト反応により生じる溶鋼に加え、温度調整のために配合
される鉄粉粒と、合金材として配合されるフェロアロイ
からも溶鋼が供給される。テルミット溶接では、レール
端面と鋳型内面によって構成される隙間を充満し、さら
にレール頭部上面に押し湯金属を形成させるだけの溶鋼
量が必要である。この量はレール形状、鋳型形状により
異なってくる。本発明者らによると、単位長さあたり6
0kg/mのレールを端面間隔25mm、溶接部周囲の余肉
厚み10mm、頭部の押し湯高さ15mm以上の条件で溶接
するためには、アルミニウムとミルスケールの配合合計
量を約10kgとすると生成溶鋼量が約6kgとなり、該6
0kg/mレールを溶接するのに十分な溶鋼量が得られ
た。
【0040】合金元素の添加はフェロシリコン、フェロ
マンガン、フェロクロム、フェロモリブデン、フェロバ
ナジューム、フェロボロン、フェロニオブ等のフェロア
ロイ、および金属ニッケル(Ni>99重量%)、金属
銅(Cu>99重量%)のテルミット剤への配合により
行った。これらのうちフェロマンガン、フェロクロムは
炭素含有量が異なる高炭素タイプ、低炭素タイプを使い
分け、C,Mn,Crを調整した。本発明で採用したこ
れらフェロアロイの成分例を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】酸化鉄とアルミニウムの粒サイズはテルミ
ット反応の速度に影響を与える。適正な粒サイズの材料
が反応すると、高温の生成物が未反応テルミット剤中へ
浸透し、これが新たな反応源となって次々に反応伝播
し、るつぼ全体に反応がおよぶ。粒サイズが粗すぎる場
合には酸化鉄とアルミニウムの接触面積が少ないため反
応が進みにくい。反対に粒径が細かすぎる場合、生成し
た溶融金属の未反応テルミット剤中への浸透が困難であ
るため、反応速度はやはり遅くなる。上記観点から酸化
鉄、アルミニウムの適切なサイズ範囲を求め、アルミニ
ウムとして粒サイズが0.1〜1.0mmに調整された工
業用アルミニウムを用いた。酸化鉄としては製鉄工程で
生じる厚み0.1〜0.5mmの片状の圧延ミルスケール
を0.1〜3.0mm径に粉砕して使用した。
【0043】合金原料の粒サイズは0.1mm未満の細粒
の場合、テルミット反応の際にテルミット剤中の空気の
膨張によって生じる激しい沸騰現象と上昇気流によって
合金材料が舞い上がり、歩留まりが低下するため好まし
くない。逆に5mmを越える粗粒の場合は合金原料の溶融
が不十分になり、固体のまま鋳込まれる危険性があるた
め好ましくない。なお、炭素はグラファイトから添加す
ることもできるが、この場合にも、粉末グラファイトを
水ガラスなどで結合・造粒して0.1mm以上5mm以内に
サイズ調整することが歩留まり低下の防止のために必要
である。
【0044】鉄粉粒のサイズについても合金原料と同
様、巻き上がり、溶け残りの防止のために、0.1mm以
上5mm以内のものを使用することが望ましい。本実施例
では2〜4mmサイズの軟鋼スクラップ粒を使用した。
【0045】溶接工程は、従来のパーライト鋼レール溶
接と同様の工程とした。すなわち、2本のレール鋼の端
面を約25mmの隙間を開けて設置し、その隙間を2分割
型の鋳型を用いて取り囲む。鋳型は珪砂を水ガラスで混
練して型枠で造形し、炭酸ガスで硬化させたものを用い
た。テルミット剤を耐火物製るつぼ内に装入、堆積さ
せ、点火剤により反応を開始させた。テルミット剤の一
部で反応が開始すると、高温の生成物が新たな反応源と
なって次々に反応伝播し、るつぼ全体に反応がおよぶ。
テルミット反応により溶融鉄と溶融アルミナスラグが生
成するが、両者は比重差によりるつぼ内で上下に分離
し、注入の際には、溶融鉄が鋳型内の溶接部、押し湯部
に先に充満し、引き続き溶融スラグが押し湯の上部に注
入される。るつぼから溶接部への溶融物の注入は、るつ
ぼ底部に装着した耐火物栓が、溶融物の顕熱によって溶
融、開口することによって自動的に行わせた。反応に要
する時間は約20秒である。なお、テルミット剤の反応
に先立ち、ブローホール発生など溶接金属に有害な水分
の除去と、レール鋼の十分な溶融を促すためにレール端
面、鋳型内面を予熱した。予熱方法は鋳型の注湯口から
プロパン−酸素ガスを用いる予熱バーナーを挿入し、レ
ール端面、鋳型内面を2分間かけて行った。この際にレ
ール端面温度は1000℃以上まで上昇させた。
【0046】高温の融鉄の注入により母材の端面が溶融
する。溶接金属は4〜5分間で凝固する。レール頭部に
形成される押し湯部は、凝固完了後、油圧式押し抜き装
置によって熱間除去した。頭部押し湯の熱間押し抜き
後、レール頭部は数mmの余肉を残した状態で大気中に露
出する。その後、柱部、底部の鋳型を除去し、レール頭
部の仕上げ研磨、溶接部の検査を行なった。
【0047】
【実施例】以下、本発明を実施例、比較例と共にさらに
詳しく説明する。ベイナイト鋼レールを化学組成の種々
異なる試作テルミット剤を用いて溶接し、溶接金属の化
学組成、組織分率、硬度を調べた。溶接金属の化学組
成、組織分率、硬度の測定は溶接部中央、レール頭部、
頭頂面下5mm位置で行った。化学組成分析は発光分光分
析により行い、組織分率はミクロ試験片を3%ナイター
ル液でエッチングし、光学顕微鏡を用いた点算法により
行った。また、硬度測定はビッカース硬度計を用いて、
測定荷重10kgで行った。
【0048】被溶接材であるベイナイト鋼レールには表
2の3種類のレールを用いた。レールIは合金元素量、
eqが低くレール頭部、頭頂面下5mmにおける硬度がH
v260程度の軽軸重、高速軌道用ベイナイト鋼レール
である。レールIIは合金元素量、Ceqを高めた、レール
頭部、頭頂面下5mmにおける硬度がHv350程度の中
軸重用ベイナイト鋼レールである。レールIII は合金元
素量、Ceqがさらに高い、レール頭部、頭頂面下5mmに
おける硬度がHv480程度の高軸重用ベイナイト鋼レ
ールである。
【0049】
【表2】
【0050】以下、本発明の実施例と比較例を表3、表
4を用いて説明する。表3は試作したテルミット剤にお
ける各種合金元素のテルミット剤全体に対する重量含有
率を示している。表4は溶接完了後に調査した溶接金属
の化学組成、組織分率、硬度、およびレール鋼と溶接金
属の硬度差の測定結果を示している。レール鋼の硬度は
溶接熱影響を受けていないレール母材の頭頂面下5mmの
値とした。
【0051】表3、表4の符号(A)〜(K)は本発明
例である。このうち(A)〜(G)はHv260の高速
軽荷重鉄道用レールIに適用した実施例である。(A)
はCr添加の例、(B)はMo添加、(C),(D)は
Cr,Moの両方添加である。ベイナイトの組織分率は
いずれも70体積%以上で、硬度も適正範囲にあり、レ
ール鋼との硬度差もHv−50〜+70の範囲であり、
良好な溶接部の実用性能が得られる。(C)はレール鋼
との硬度差が特に少ない良好な溶接継手が得られた。
(D)はCeqが低めの例で、旧オーステナイト粒界にお
ける初析フェライト相の生成量が増加し硬さが低めとな
ったが、ベイナイト組織の比率は70体積%を越えてお
り、硬度も適正範囲内であるため溶接部の実用性能とし
ては問題ない。
【0052】Cr,Moに加え、符号(E)はV、
(F)はTi、(G)はCu,V,Nb,Ti,Bを添
加した実施例である。いずれも金属組織はベイナイト主
体の組織で、硬度もレール鋼と大差無く良好な継手が得
られた。
【0053】符号(H),(I)はHv351の中荷重
鉄道用レールIIを溶接した実施例である。 (H)はレ
ールIIに適用するにしては合金成分量を押さえ気味にし
た実施例であるが、ベイナイト組織の比率は100体積
%であり、硬度も適正な範囲で、レール鋼との硬度差も
Hv−50以内であるため、溶接部の実用性能としては
問題ない。実施例(I)は溶接金属のCeqが高いため、
マルテンサイト組織がやや増加したが、溶接金属の硬度
はレール鋼と近く、良好な摩耗特性が得られる。
【0054】符号(J),(K)は重荷重用ベイナイト
鋼レールIII を用いた実施例である。(J)は溶接金属
のCeqを本発明範囲の上限近くまで高めた実施例であ
り、マルテンサイト生成量が増加したが、硬度はレール
鋼と大差無く、溶接部の実用性能としては問題ない。符
号(K)はレール鋼との硬度差が小さく、特に良好な耐
摩耗特性が得られる。
【0055】符号(a)〜(f)は比較のために、合金
元素の含有率を種々変化させたテルミット剤を試作し、
ベイナイト鋼レールI,III を溶接した比較例である。
(a)は従来の高炭素系テルミット剤に近い溶剤の例で
あり、硬度はレール鋼に近いが、溶接金属のほぼ全体が
パーライト組織となった。この場合、ベイナイト組織を
有するレール材と耐摩耗性能が明らかに異なるため、使
用中の偏摩耗が考えられ好ましくない。(b)は溶接金
属のCeqが低いため、初析フェライト相が増加しベイナ
イト組織の比率が70体積%以下まで下がるとともに硬
度が低下しすぎており、溶接金属の偏摩耗が大きくなり
好ましくない。(c),(d),(e)は合金成分を必
要以上に添加した例である。いずれもマルテンサイト相
とパーライト相が増加し、ベイナイト組織の比率が70
体積%以下となった。この場合、溶接金属の硬度が高す
ぎて偏摩耗が生じるとともに、溶接部の脆化が顕著とな
るため好ましくない。
【0056】(f)は被溶接レールとして高軸重軌道用
ベイナイト鋼レールIII を用いた比較例である。この例
もCeqが高すぎるためにマルテンサイト、パーライト相
が相当量生じ、硬度が高すぎるために偏摩耗が生じ、好
ましくない。
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、ベイナイト鋼のレ
ールのテルミット溶接において、本発明に示した範囲の
硬度、ベイナイト組織分率、レール鋼母材との硬度差に
調整した溶接金属を適用することにより、レール鋼母材
と同等の耐摩耗性、耐表面損傷性が溶接金属に付与され
るため、偏摩耗、表面損傷が少なく、従って騒音・振動
が少ない、保守費用の点で優れた軌道を提供することが
できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベイナイト鋼レールのテルミット溶接継
    手であって、溶接金属の硬度がビッカース硬度番号で2
    00〜500であり、ミクロ組織の70体積%以上がベ
    イナイト組織であり、かつ(1)式で表すCeqが0.5
    〜1.5重量%の範囲であることを特徴とするベイナイ
    ト鋼レールのテルミット溶接継手。 Ceq(%)=C%+Si%/24+Mn%/6+Ni%/40+Cr%/5 +Mo%/4+V%/16・・・・・・・・(1)
  2. 【請求項2】 ビッカース硬度番号による溶接金属とレ
    ール鋼母材とのの硬度の差が−50以上、+70以下の
    範囲であることを特徴とする請求項1に記載のテルミッ
    ト溶接継手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006257707A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Nippon Steel Corp 形状記憶合金を用いたレール継目用部材
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