JP2001019909A - 有機溶剤系塗料組成物及びその塗膜を形成する方法 - Google Patents
有機溶剤系塗料組成物及びその塗膜を形成する方法Info
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Abstract
に除去することができ、しかも耐候性のすぐれた硬化塗
膜を形成する有機溶剤系塗料組成物及びそれを用いた複
層塗膜の形成方法に関する。 【構成】(A)1分子中にアルコキシシリル基と水酸基
とを有する樹脂(A−1)と無機酸化物のコロイド状微
粒子(A−2)とを反応させてなるコロイド分散体及び
(B)ブロックされていてもよいポリイソシアネ−ト化
合物を含有する有機溶剤系塗料組成物及び、被塗物に、
少なくとも1種の着色塗料及び少なくとも1種のクリヤ
塗料を順次塗装して複層塗膜を形成するにあたり、最上
層に塗装するクリヤ塗料として、上記有機溶剤系塗料組
成物を使用する複層塗膜形成方法。
Description
れ、汚染物質が付着しても容易に除去することができ、
しかも耐候性のすぐれた硬化塗膜を形成する有機溶剤系
塗料組成物及びそれを用いた複層塗膜の形成方法に関す
る。
含有アクリル樹脂及びメラミン樹脂を主成分とする、耐
候性及び仕上がり外観などが良好な塗膜を形成しうる有
機溶剤系塗料が知られている。一方、近年クロ−ズアッ
プされている「耐酸性雨性」が改良された塗料として、
カルボキシル基含有樹脂とエポキシ基含有樹脂とを主成
分とする有機溶剤系熱硬化性塗料(通称、酸・エポキシ
型塗料)も提案されている。この酸・エポキシ型塗料
は、耐酸性雨性にすぐれ、しかも耐候性及び仕上がり外
観も良好な塗膜を形成する。
膜は、耐汚染性に劣り、塗面に付着した汚染物質を痕跡
なく除去することは困難であるという欠陥を有してお
り、特に、屋外において、汚染物質(例えば、鳥糞、花
粉、虫の死骸など)、鉄粉、砂泥、排気スス(カ−ボ
ン、パラフィンなど)などが付着したり、浸み込んだ
り、めりこんだりして汚染しやすい。例えば、塗膜に付
着した鳥糞は乾燥固化の際に凝縮し、それに伴って塗膜
面もちぢんでその部分の光沢や鮮映性などが低下し、ま
た、花粉や虫の死骸などは雨などで濡れるとたんぱく質
やアミノ酸などが溶出し、これが塗膜に浸み込んで汚染
源になる。さらに、鉄粉、砂泥、排気ススなども塗膜に
付着又はめりこんだりして汚染源になる。自動車外板な
どは、夏期に屋外に放置されると60℃以上になること
があり、かかる高温では塗膜が軟化して、上記の汚染現
象がさらに促進されやすい。
布などで拭き取ったり又は洗剤やワックスなどを使用し
ても、汚染を容易に除去することができず、塗膜の美観
性を損なうことになる。
として、熱硬化性樹脂にコロイダルシリカを配合してな
る有機溶剤系熱硬化性塗料組成物が提案されている(例
えば、特開平10−298460号公報)。しかしなが
ら、この塗料組成物により形成された硬化塗膜は、サン
シャインウエザオメ−タによる促進耐候性試験では良好
な性能を示すが、そよりも厳しい負荷がかかる塗膜の試
験方法であるデュ−パネル促進耐候性試験機による耐候
性が十分でないということが判明した。すなわち、サン
シャインウエザオメ−タでは太陽光に近似させた波長分
布を有する光線を照射させているが、デュ−パネルでは
約270〜400nmの低波長域に集中した紫外線ラン
プの光線を照射しているので、前者に比べて極めて過酷
な条件である。
がり外観、耐酸性雨性、耐汚染性などがすぐれた塗膜を
形成することができ、しかも、熱硬化性樹脂にコロイダ
ルシリカを配合してなる上記の有機溶剤系熱硬化性塗料
組成物に比べてすぐれた耐候性を示す塗料組成物を開発
することを目的としている。
研究を重ねた結果、(A)1分子中にアルコキシシリル
基と水酸基とを有する樹脂(A−1)と無機酸化物のコ
ロイド状微粒子(A−2)とを反応させてなるコロイド
分散体及び(B)ブロックされていてもよいポリイソシ
アネ−ト化合物を含有する有機溶剤系塗料組成物が、そ
の目的を達成するものであることを見出し、本発明を完
成した。
中にアルコキシシリル基と水酸基とを有する樹脂(A−
1)と無機酸化物のコロイド状微粒子(A−2)とを反
応させてなるコロイド分散体及び(B)ブロックされて
いてもよいポリイソシアネ−ト化合物を含有する有機溶
剤系塗料組成物(以下、本組成物という)が提供され
る。
る。
リル基と水酸基とを有する樹脂 この樹脂骨格は、ビニル樹脂、ポリエステル樹脂である
ことが好ましく、その樹脂骨格にアルコキシシリル基及
び水酸基を導入せしめることにより(A−1)成分が得
られる。
(1)で示すことができる。
キシアルキル基、アセチル基、また、k は0又は1であ
る] R1 の炭素数が1〜10のアルキル基、アルコキシアル
キル基としては、例えば、メチル基、エチル基、2−メ
トキシエチル基、2−エトキシエチル基、2−ブトキシ
エチル基などがあげられる。
ル基の含有量は0.01〜2.2ミリモル/g、特に
0.02〜1.2ミリモル/g、水酸基価は10〜26
0mgKOH/g、特に50〜200mgKOH/g、
数平均分子量は1000〜60000、特に2000〜
20000の範囲内にそれぞれ含まれていることが好ま
しい。
ル基及び水酸基を導入した(A−1)成分は、例えば、
アルコキシシリル基含有ビニルモノマ−及び水酸基含有
ビニルモノマ−を、必要に応じてその他のビニルモノマ
−を併用して、通常の方法で共重合せしめることにより
調製することができる。
は、1分子中にアルコキシシリル基及び重合性不飽和結
合をそれぞれ1個以上有する化合物であり、例えば、ビ
ニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、
ビニルトリス(メトキシエトキシ)シラン、γ−(メ
タ)アクリロイルプロピルトリメトキシシラン、γ−
(メタ)アクリロイルプロピルトリエトキシシラン、γ
−(メタ)アクリロイルプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−(メタ)アクリロイルプロピルメチルジエトキ
シシランなどがあげられる。
水酸基及び重合性不飽和結合をそれぞれ1個以上有する
化合物であり、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレ−ト、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−
ト、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ−トなどの
(メタ)アクリル酸と炭素数2〜10のグリコ−ルとの
モノエステル化物があげられる。さらに、(メタ)アク
リル酸とラクトンとのエステル化物も水酸基含有ビニル
モノマ−として使用できる。
キシシリル基含有ビニルモノマ−及び水酸基含有ビニル
モノマ−以外の化合物であって、1分子中に1個以上の
重合性不飽和結合を有する化合物が使用できる。例え
ば、(メタ)アクリル酸;(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピ
ル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリ
ル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メ
タ)アクリル酸tert−ブチル、(メタ)アクリル酸
ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸
デシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アク
リル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等
の(メタ)アクリル酸の炭素数1〜24のアルキルエス
テル又はシクロアルキルエステル;(メタ)アクリル酸
メトキシブチル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、
(メタ)アクリル酸エトキシブチル等の(メタ)アクリ
ル酸の炭素数2〜18のアルコキシアルキルエステル;
スチレン、ビニルトルエンなどの芳香族系モノマ−;ビ
ニルエ−テル類;オレフィン類;含窒素ビニルモノマ
−;酸無水物(例えば、ヘキサヒドロ無水フタル酸、無
水コハク酸、テトラヒドロ無水コハク酸、メチルヘキサ
ヒドロ無水コハク酸など)と水酸基含有ビニルモノマ−
とのハ−フエステル化ビニルモノマ−;無水マレイン
酸、無水イタコン酸、無水ハイミック酸などの重合性酸
無水物モノマ−;重合性酸無水物と非重合性モノアルコ
−ル(例えば、メタノ−ル、エタノ−ルなど)とのハ−
フエステル化ビニルモノマ−;グリシジル(メタ)アク
リレ−ト、メチルグリシジル(メタ)アクリレ−ト、
3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリ
レ−ト、アリルグリシジルエ−テルなどのエポキシ基含
有ビニルモノマ−;フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、
トリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、クロ
ロトリフルオロエチレンなどのフッ素含有オレフィン
類;酢酸ビニル、オクチル酸ビニル、酢酸イソプロペニ
ル、オクチル酸イソプロペニルなどのビニルエステル
類;ω−(メタ)アクリロイル(オキシ)アルキルアシ
ッドホスフェ−ト、ω−(メタ)アクリロイル(オキ
シ)アルキルアシッドホスフェ−トとアルコ−ルと反応
生成物、末端スルホン酸型(メタ)アクリロイル化合物
などのヘテロ元素系酸素含有ビニルモノマ−などがあげ
られる。
び水酸基含有ビニルモノマ−を使用し、これらを共重合
せしめてアルコキシシリル基及び水酸基を有するビニル
樹脂を調製するにあたり、これらのビニルモノマ−の比
率は、得られるビニル樹脂におけるアルコキシシリル基
の含有量及び水酸基価が上記した範囲内含まれる範囲内
であることが好ましい。
ビニル樹脂又はポリエステル樹脂に、末端にイソシアネ
−ト基を有するアルコキシシラン化合物をウレタン化反
応させることによっても製造することができる。
した水酸基含有ビニルモノマ−及びその他のビニルモノ
マ−を共重合することにより得られる。
子中に2個以上の水酸基を有する多価アルコ−ルと1分
子中に2個以上のカルボキシル基を有する多塩基酸とを
アルコ−ル分過剰で、既知の方法で反応させることによ
って得られる。多価アルコ−ルとして、例えば、エチレ
ングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、ブチレングリコ
−ル、ヘキサンジオ−ル、ジエチレングリコ−ル、ジプ
ロピレングリコ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、トリエ
チレングリコ−ル、水素化ビスフェノ−ルA、グリセリ
ン、トリメチロ−ルエタン、トリメチロ−ルプロパン、
ペンタエリスリットなどがあげられ、多塩基酸として無
水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、
アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、テトラヒドロ
フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、ヘット酸、ハイマイ
ック酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、トリメリ
ット酸及びこれらの無水物などがあげられる。
シシラン化合物を反応させる前の、これらの水酸基を有
するビニル樹脂及びポリエステル樹脂は、水酸基価が1
5〜270mgKOH/g、特に55〜240mgKO
H/g、数平均分子量が1000〜60000、特に1
200〜12000の範囲内が好ましい。
シシラン化合物としては、例えば、下記の式(2)で示
される化合物が好適に用いられる。
キシアルキル基、アセチル基、R2 はメチル基又はフェ
ニル基、k は0又は1である)R1 の炭素数が1〜10
のアルキル基、アルコキシアルキル基としては、例え
ば、メチル基、エチル基、2−メトキシエチル基、2−
エトキシエチル基、2−ブトキシエチル基などがあげら
れる。
ル樹脂に、末端にイソシアネ−ト基を有するアルコキシ
シラン化合物をウレタン化反応させる方法は、それ自体
既知のウレタン化反応によって行うことができる。これ
らの両成分の比率は目的に応じて任意に選択することが
可能であるが、この反応によって得られる1分子中にア
ルコキシシリル基と水酸基とを有する樹脂の、アルコキ
シシリル基の含有量は0.01〜2.2ミリモル/g、
特に0.02〜1.2ミリモル/g、水酸基価は10〜
260mgKOH/g、特に50〜200mgKOH/
g、数平均分子量は1000〜60000、特に200
0〜20000の範囲内に包含されるように選択するこ
とが好ましい。
微粒子 コロイド状の無機酸化物微粒子そのもの、及びこの微粒
子にアルコキシシラン化合物を反応させてなるコロイド
粒子などが(A−2)成分に包含される。
しては、例えば、コロイド状シリカ(SiO2 )、コロ
イド状チタニア(TiO2 )、コロイド状ジルコニア
(ZrO2 )、コロイド状アルミナ(Al2 O3 )など
があげられ、その粒径は3〜200nm、特に5〜10
0nmが好ましい。
は、通常、有機溶剤に分散して使用することが好まし
い。有機溶剤としては、例えば、メタノ−ル、イソプロ
パノ−ル、エチレングリコ−ル、エチレングリコ−ルモ
ノプロピルエ−テルなどのアルコ−ル系溶剤;ヘキサ
ン、ヘプタン、キシレン、トルエン、シクロヘキサン、
ナフサなどの炭化水素系溶剤;メチルイソブチルケト
ン、メチルエチルケトン、イソホロン、アセトフェノン
などのケトン系溶剤;ジメチルアセトアミド、メチルピ
ロリドンなどのアミド系溶剤;酢酸エチル、酢酸イソブ
チル、酢酸オクチル、酢酸エチレングリコ−ルモノメチ
ルエ−テル、酢酸ジエチレングリコ−ルモノメチルエ−
テルなどのエステル系溶剤などがあげられる。これらは
単独で、または2種以上複数で使用することができる。
有機溶剤に分散したコロイド状の無機酸化物微粒子の含
有率は、通常、1〜60重量%、特に5〜40重量%の
範囲内が適している。
分散液は、市販されているコロイド状の無機酸化物微粒
子の水分散液を既知の方法で有機溶剤に相転換すること
により(A)成分の調製に使用することができる。市販
されているコロイド状の無機酸化物微粒子(A−2)の
水分散液としては、例えば、日産化学社製の「メタノ−
ルシリカゾル」、「MA−ST−M」、「IPA−S
T」、「EG−ST」、「EG−ST−ZL」、「NP
C−ST」、「DMAC−ST」、「MEK−ST」、
「XBA−ST」、「MIBK−ST」(いずれも商品
名)などがあげられる。
めるアルコキシシラン化合物としては、下記式(3)で
示される化合物があげられる。
ニル基、エポキシアルキル基、アミノアルキル基、(メ
タ)アクリロイルオキシアルキル基、ウレイドアルキル
基、R6 はメチル基、フェニル基、R7 は炭素数が1〜
10のアルキル基、アルコキシアルキル基、アセチル
基、m 、n は0又は1である) 式(3)のR7 の炭素数が1〜10のアルキル基、アル
コキシアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル
基、2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基、2
−ブトキシエチル基などがあげられる。
シシラン化合物との反応は、両成分を有機溶剤に混合
し、20〜150℃の温度で、1時間〜数日間、撹拌す
ることにより行なわれる。アルコキシシラン化合物の比
率は、固形分比で、コロイド状の無機酸化物微粒子10
0重量部あたり、50重量部以下、特に30重量部以下
が適している。コロイド状の無機酸化物微粒子にアルコ
キシシラン化合物を反応させたものを使用することによ
り、本組成物の貯蔵安定性が改良される。コロイド状の
無機酸化物微粒子にアルコキシシラン化合物を反応させ
たものの粒径は3〜200nm、特に5〜100nmが
好ましい。
2)成分とを反応させて得られるコロイド分散体 両成分の反応は、(A−1)成分及び(A−2)成分を
有機溶剤に混合し、20〜150℃の温度で、1時間〜
数日間、撹拌することにより行なわれる。(A−1)成
分と(A−2)成分との反応は、主として、(A−2)
成分の粒子表面に存在する水酸基と(A−1)成分のア
ルコキシシリル基との縮合反応であると思われる。この
反応が進行するにつれて粘度は上昇するが、本組成物に
よる硬化塗膜の仕上り外観を向上させるために、固形分
濃度30〜60重量%におけるガ−ドナ−粘度(20
℃)がZより低くすることが好ましい。
2)成分10重量部あたり、(A−1)成分は1〜10
00重量部、特に、2〜500重量部が適している。
の反応時間を促進するために、例えば、ハロゲン化物イ
オンのオキソニウム塩、有機アルミニウム化合物、有機
チタン化合物、有機ジルコニウム化合物、有機スズ化合
物などの触媒を使用することができる。触媒の比率は、
(A−1)成分と(A−2)成分との合計固形分100
重量部あたり、3重量部以下が適している。
る(A)成分を使用することにより、形成される硬化塗
膜の耐候性を顕著に改良することが可能になった。(A
−1)成分と(A−2)成分との単なる混合物を使用し
たのでは、耐候性を顕著に改良することは困難である。
を顕著に改良することができた理由は明確ではないが、
(A−2)成分の粒子表面に(A−1)成分の樹脂成分
がグラフト結合することにより、(A−2)成分単独に
比べて分散性が向上したことによるものと推察してい
る。
リイソシアネ−ト化合物 1分子中にイソシアネ−ト基を2個以上有するポリイソ
シアネ−ト化合物、及びこのイソシアネ−ト基のすべて
を封鎖してなるブロックポリイソシアネ−ト化合物など
が使用できる。このものは、(A)成分と架橋反応し
て、三次元に硬化した塗膜を形成するための架橋剤とし
て作用する。
ば、トリレンジイソシアネ−ト、ジフェニルメタンジイ
ソシアネ−ト、キシリレンジイソシアネ−ト、ナフタレ
ンジイソシアネ−トなどの芳香族ジイソシアネ−ト;テ
トラメチレンジイソシアネ−ト、ヘキサメチレンジイソ
シアネ−ト、ダイマ−酸ジイソシアネ−ト、リジンジイ
ソシアネ−ト、2−イソシアネ−トエチル−2,6−ジ
イソシアネ−トカプロエ−トなどの脂肪族ジイソシアネ
−ト;メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネ−
ト)、イソホロンジイソシアネ−ト、メチルシクロヘキ
サンジイソシアネ−ト、シクロヘキサンジイソシアネ−
ト、シクロペンタンジイソシアネ−トなどの脂環族ジイ
ソシアネ−ト;これらのポリイソシアネ−トのビュ−レ
ットタイプ付加物、イソシアヌル環タイプ付加物;これ
らのポリイソシアネ−トと低分子量もしくは高分子量の
活性水素含有化合仏とをイソシアネ−ト基過剰で反応さ
せてなるイソシアネ−ト基含有プレポリマ−などがあげ
られる。これらのポリイソシアネ−ト化合物の数平均分
子量は200〜5000の範囲内が適している。
れらのポリイソシアネ−ト化合物のイソシアネ−ト基
を、フェノ−ル類、オキシム類、活性メチレン類、ラク
タム類、アルコ−ル類、メルカプタン類、酸アミド類、
イミド類、アミド類、イミダゾ−ル類、尿素類、カルバ
ミン酸類、イミン類などのブロック剤で封鎖したものが
使用できる。
ソシアネ−ト基の含有量は1.0〜16.0ミリモル/
gが好ましい。
有する有機溶剤系塗料組成物であり、この両成分の比率
は目的に応じて任意に選択でき、例えば、(A)成分と
(B)成分との合計固形分を基準に、前者は40〜99
重量%、特に45〜90重量%、後者は1〜60重量
%、特に10〜55重量%の範囲内が好ましい。
に下記の成分(C)を必要に応じて配合することができ
る。
ルコキシシリル基を含有するビニル樹脂又はポリエステ
ル樹脂。これらの水酸基価は10〜260mgKOH/
g、アルコキシシリル基含有量は3.3ミリモル/g以
下であることが好ましい。数平均分子量については、ビ
ニル樹脂は1000〜60000、ポリエステル樹脂は
1500〜4000が好ましい。かかるa)成分を含有
せしめることにより、硬化塗膜のスリキズ性を向上させ
るのに有効である。これらの配合比率は、(A)成分と
(B)成分との合計固形分を基準に、0.1〜50重量
部、好ましくは1〜30重量部である。
ン化イオンのオキソニウム塩、有機アルミニム化合物、
有機チタン化合物、有機ジルコニウム化合物、有機スズ
化合物などがあげられる。これらの配合比率は、(A)
成分と(B)成分との合計固形分を基準に、6重量部以
下が好ましい。
有するビニル樹脂。このものの水酸基価は5〜260m
gKOH/g、酸価は0.5〜250mgKOH/g、
数平均分子量は1000〜60000であることが好ま
しい。かかるc)成分を含有せしめることにより、硬化
塗膜の硬度を向上させるのに有効である。これらの配合
比率は、(A)成分と(B)成分との合計固形分を基準
に、0.1〜50重量部、好ましくは1〜30重量部で
ある。
ル樹脂。このものの酸価は10〜250mgKOH/
g、数平均分子量は1500〜4000であることが好
ましい。かかるd)成分を含有せしめることにより、硬
化塗膜の硬度を向上させるのに有効である。これらの配
合比率は、(A)成分と(B)成分との合計固形分を基
準に、0.1〜50重量部、好ましくは1〜30重量部
である。
キルスルホン酸、アリ−ルスルホン酸、(ポリ)リン酸
化合物、ポリカルボン酸化合物、ポリスルホン酸化合物
などがあげられる。かかるe)成分を含有せしめること
により、硬化塗膜の硬度を向上させるのに有効である。
これらの配合比率は、(A)成分と(B)成分との合計
固形分を基準に、6重量部以下が好ましい。
e)成分から選ばれた1種もしくは2種以上を本組成物
に含有せしめると、硬化塗膜が硬質になり、耐スリキス
性が向上する。その明確な理由は不明であるが、これら
に含まれる「酸」がコロイド状無機酸化物系重合体微粒
子の表面の水酸基もしくはアルコキシ基と、(A)成分
の樹脂中水酸基もしくはアルコキシシリル基との縮合反
応を促進するためであると推測している。
合し、溶解又は分散せしめることによって調製すること
ができるが、さらに必要に応じて、着色顔料(ソリッド
カラ−顔料、メタリック顔料、光干渉顔料など)、硬化
触媒、沈降防止剤、流れ防止剤、紫外線安定剤、難燃
剤、防汚剤などを適宜配合することができる。
量を基準にして、その酸価が0.1〜50mgKOH/
g、特に0.5〜40mgKOH/gの範囲内に含まれ
ていることが好ましい。ここで、「酸価」は、例えばカ
ルボキシル基、スルホン酸基、りん酸基などの酸性官能
基のことである。また、「本組成物に含まれる固形分の
合計量」とは、上記の(A)、(B)、(C)成分、さ
らには各種顔料などの硬化した塗膜を形成する全成分を
についてである。
料、ソリッドカラ−顔料を配合したソリッドカラ−塗
料、メタリック顔料を配合したメタリック塗料、光干渉
顔料を配合した光干渉性塗料などとして使用することが
できる。特に本組成物による硬化塗膜は、硬質で、耐ス
リキズ性などがすぐれているので、これらの性能が強く
要求される自動車外板部の上塗り複層塗膜の最上層の塗
膜を形成するためのクリヤ塗料として本組成物を使用す
ることが好ましい。
を形成するために使用する具体例を示せば以下のとおり
である。
塗料の単独上塗塗膜で仕上げる。 塗装法B:1種以上の着色塗料及び1種以上のクリヤ−
塗料を順次塗装して複層上塗塗膜を形成するにあたり、
最上層のクリヤ−塗料として本組成物を使用して複層上
塗塗膜を形成する。
(B−1) 着色塗料及びクリヤ−塗料を順次塗装する
2コ−ト仕上げにおいて、クリヤ−塗料に本組成物を使
用する、(B−2) 着色塗料、第1クリヤ−塗料及び
第2クリヤ−塗料を順次塗装する3コ−ト仕上げにおい
て、該第2クリヤ−塗料に本組成物を使用する、(B−
3) 第1着色塗料、第2着色塗料及びクリヤ−塗料を
順次塗装する3コ−ト仕上げにおいて、クリヤ−塗料に
本組成物を使用する などがあげられる。
ソリッドカラ−塗料、メタリック塗料及び干渉模様塗料
から選ばれた1種のことである。
はプラスチック製の被塗物に直接、またはカチオン電着
塗料などの下塗塗料や中塗塗料(省略可能)を塗装し、
硬化させてから、粘度10〜25秒(フォ−ドカップ#
4/20℃)、固形分含有率20〜60重量%に調整し
てなる本組成物によるソリッドカラ−塗料をエアレスス
プレ−、エアスプレ−、静電塗装などで膜厚が硬化塗膜
で約20〜約80μmになるように塗装し、室温で数分
間放置してから、約40〜約180℃、好ましくは約1
00〜約160℃で約10〜約40分加熱して架橋硬化
させることによって行われる。
金属製もしくはプラスチック製の被塗物に直接、又はカ
チオン電着塗料などの下塗塗料や中塗塗料(省略可能)
を塗装し、硬化させてから、着色塗料をエアレススプレ
−、エアスプレ−、静電塗装などで膜厚が硬化塗膜で約
10〜約50μmになるように塗装し、約100〜約1
80℃の温度で加熱して架橋硬化させてから、又は硬化
させずに室温で数分間放置してから、粘度10〜25秒
(フォ−ドカップ#4/20℃)、固形分含有率20〜
60重量%に調整してなる本組成物によるクリヤ−塗料
を同様な方法で膜厚が硬化塗膜で約20〜約70μmに
なるように塗装し、約100〜約180℃、好ましくは
約120〜約160℃で約10〜約40分加熱して架橋
硬化させることによって行う、2コ−ト1ベイク方式
(2C1B)または2コ−ト2ベイク方式(2C2B)
が適している。
しては、ソリッドカラ−塗料、メタリック塗料および光
干渉模様塗料が包含され、樹脂成分、着色顔料及び溶剤
を主成分とする既知の熱硬化性塗料が適している。具体
的には、該樹脂成分は架橋性官能基(例えば水酸基、エ
ポキシ基、カルボキシル基、アルコキシシラン基礎な
ど)を有するアクリル樹脂、ビニル樹脂、ポリエステル
樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂などから選ばれた1
種以上の基体樹脂と、これらを架橋硬化させるためのア
ルキルエ−テル化したメラミン樹脂、尿素樹脂、グアナ
ミン樹脂、ブロックされていてもよいポリイソシアネ−
ト化合物、エポキシ化合物、カルボキシル基含有化合物
などから選ばれた1種以上の架橋剤成分とからなり、該
両成分の合計重量を基準に基体樹脂は50〜90%、架
橋剤成分は50〜10%の比率で併用することが好まし
い。着色顔料にはソリッドカラ−顔料、メタリック顔料
及び光干渉模様顔料が包含され、これらは単独でもしく
は2種以上併用することが可能である。また、溶剤とし
ては有機溶剤系が適しているが、水系であっても差支え
ない。
ては塗装法(B−1)で説明した着色塗料を使用するこ
とができ、また、第1クリヤ−塗料は透明塗膜形成用塗
料であり、上記着色塗料から着色顔料の殆どもしくはす
べてを除去してなる塗料又は本組成物などが使用でき
る。そして、第2クリヤ−塗料として本組成物を使用す
る。塗装法(B−2)は、具体的には、自動車用の金属
製ましくはプラスチック製の被塗物に直接、またはカチ
オン電着塗料などの下塗塗料や中塗塗料(省略可能)を
塗装し、硬化させてから、上記着色塗料をエアレススプ
レ−、エアスプレ−、静電塗装などで膜厚が硬化塗膜で
約10〜約50μmになるように塗装し、約100〜約
180℃で加熱して架橋硬化させてから、または硬化さ
せずに室温で数分間放置してから、該塗面に第1クリヤ
−塗料を同様な方法で膜厚が硬化塗膜で約10〜約50
μmになるように塗装し、約100〜約180℃で加熱
して架橋硬化させてから、または硬化させずに室温で数
分間放置してから、粘度10〜25秒(フォ−ドカップ
#4/20℃)、固形分含有率20〜60重量%に調整
してなる本組成物による第2クリヤ−塗料を同様な方法
で膜厚が硬化塗膜で約10〜約50μmになるように塗
装し、約100〜約180℃、好ましくは約120〜約
160℃で約10〜約40分加熱して架橋硬化させるこ
とによって行なう、3コ−ト1ベイク方式(3C1
B)、3コ−ト2ベイク方式(3C2B)または3コ−
ト3ベイク方式(3C3B)が適している。
としては、塗装法(B−1)で説明した着色塗料を使用
することができ、特にこのうち、素地を隠蔽できる塗料
が好ましい。また、第2着色塗料としては、塗装法(B
−1)の着色塗料として例示したのうち、素地(つまり
第1着色塗料塗面)を透視できる程度の弱い隠蔽性を有
する着色透明塗膜を形成する塗料を使用することがで
き、そして、第1クリヤ−塗料として粘度10〜25秒
(フォ−ドカップ#4/20℃)、固形分含有率20〜
60重量%に調整してなる本組成物によるクリヤ塗料を
使用する。塗装法(B−3)は、具体的には、自動車用
の金属製ましくはプラスチック製の被塗物に直接,また
はカチオン電着塗料などの下塗塗料や中塗塗料(省略可
能)を塗装し、硬化させてから、上記第1着色塗料をエ
アレススプレ−、エアスプレ−、静電塗装などで膜厚が
硬化塗膜で約10〜約50μmになるように塗装し、約
100〜約180℃で加熱して架橋硬化させてから、ま
たは硬化させずに室温で数分間放置してから、該塗面に
第2着色塗料を同様な方法で膜厚が硬化塗膜で約10〜
約50μmになるように塗装し、約100〜約180℃
で加熱して架橋硬化させてから、または硬化させずに室
温で数分間放置してから、クリヤ−塗料である本組成物
を同様な方法で膜厚が硬化塗膜で約10〜約50μmに
なるように塗装し、約100〜約180℃、好ましくは
約120〜約160℃で約10〜約40分加熱して架橋
硬化させることによって行なう、3コ−ト1ベイク方式
(3C1B)、3コ−ト2ベイク方式(3C2B)また
は3コ−ト3ベイク方式(3C3B)が適している。
は、水酸基含有アクリル樹脂とメラミン樹脂とを主成分
とする有機溶剤系塗料に比べ、耐候性および仕上り外観
などは同等もしくはそれ以上で、しかも耐汚染性、耐ス
リキズ性が顕著にすぐれている。
耐酸性、耐候性および仕上り外観は、酸エポキシ型塗料
と同等もしくはそれ以上で、しかも耐汚染性は顕著にす
ぐれている。
硬質であるため、鳥糞、花粉、虫の死骸、排気ススなど
の汚染性物質が付着しても塗膜内部に浸み込むことが殆
どなく容易に拭き取ることができ、その部分の光沢や鮮
映性などが低下することはない。
泥などが塗膜に付着またはめりこんだりすることがなく
なった。
観、耐酸性、耐汚染性などの良好な塗膜を形成する新規
な有機溶剤系塗料を開発できた。
案されている熱硬化性樹脂にコロイダルシリカを配合し
てなる有機溶剤系熱硬化性塗料(例えば、特開平10−
298460号公報)に比べ、デュ−パネル促進耐候性
試験機によって試験した耐候性が顕著に優れている。
に具体的に説明する。なお、部及び%は重量に基いてお
り、塗膜の厚さは硬化塗膜についてである。
るコロイド分散体 a):ブチルアクリレ−ト13部、シクロヘキシルメタ
クリレ−ト31部、2−エチルヘキシルメタクリレ−ト
6部、2−ヒドロキシエチルアクリレ−ト10部、2−
ヒドロキシエチルメタクリレ−ト30部、γ−メタクリ
ロイルプロピルトリメトキシシラン10部、2,2´−
アゾビス(2−メチルブチロニトリル)9部からなる混
合物を、125℃に加熱されたキシレン50部とブタノ
−ル6部との混合溶剤中で共重合して、水酸基価約17
5mgKOH/g、アルコキシシリル基含有量0.4ミ
リモル/g、数平均分子量約5000である、1分子中
にアルコキシシリル基と水酸基とを有するビニル樹脂
(i)の65%溶液を得た。
0重量比)の混合溶剤に分散した固形分含有率30%の
コロイド状シリカ(粒径10〜30nm)分散液と上記
のビニル樹脂(i)の65%溶液とを、固形分重量比で
100/50に混合した。混合直後のものを2g採取
し、これをアセトン10mlに混合すると濁りは認めら
れなかった。そして、この混合物を100℃で8時間加
熱して反応せしめて、コロイド分散体a)を得た。コロ
イド分散体a)を2g採取し、これをアセトン10ml
に混合すると白濁が認められた。コロイド分散体a)の
固形分含有率は約36%であった。
ヘキシルメタクリレ−ト31部、2−エチルヘキシルメ
タクリレ−ト6部、2−ヒドロキシエチルアクリレ−ト
10部、2−ヒドロキシエチルメタクリレ−ト30部、
γ−メタクリロイルプロピルトリメトキシシラン5部、
2,2´−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)9部
からなる混合物を、125℃に加熱されたキシレン50
部とブタノ−ル6部との混合溶剤中で共重合して、水酸
基価約175mgKOH/g、アルコキシシリル基含有
量0.2ミリモル/g、数平均分子量約3000であ
る、1分子中にアルコキシシリル基と水酸基とを有する
ビニル樹脂(ii)の65%溶液を得た。
0重量比)の混合溶剤に分散した固形分含有率30%の
コロイド状シリカ(粒径10〜30nm)分散液と上記
のビニル樹脂(ii)の65%溶液とを、固形分重量比
で100/50に混合した。混合直後のものを2g採取
し、これをアセトン10mlに混合すると濁りは認めら
れなかった。そして、この混合物を100℃で8時間加
熱して反応せしめて、コロイド分散体b)を得た。コロ
イド分散体b)を2g採取し、これをアセトン10ml
に混合すると白濁が認められた。コロイド分散体b)の
固形分含有率は約36%であった。
リレ−ト41部、2−エチルヘキシルメタクリレ−ト6
部、2−ヒドロキシエチルアクリレ−ト10部、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレ−ト30部、2,2´−アゾ
ビス(2−メチルブチロニトリル)9部からなる混合物
を、125℃に加熱されたキシレン50部とブタノ−ル
6部との混合溶剤中で共重合して、水酸基価約175m
gKOH/g、酸価0mgKOH/g、数平均分子量約
3000である水酸基を含有するビニル樹脂a)を得
た。
キシルメタクリレ−ト37部、2−エチルヘキシルメタ
クリレ−ト6部、2−ヒドロキシエチルアクリレ−ト1
0部、2−ヒドロキシエチルメタクリレ−ト30部、ア
クリル酸4部、2,2´−アゾビス(2−メチルブチロ
ニトリル)9部からなる混合物を、125℃に加熱され
たキシレン50部とブタノ−ル6部との混合溶剤中で共
重合して、水酸基価約175mgKOH/g、酸価26
mgKOH/g、数平均分子量約3000である水酸基
及びカルボキシル基を含有するビニル樹脂b)を得た。
−トカプロエ−ト50部とメチルエチルケトンオキシム
50部を酢酸ブチル中で反応させてイソシアネ−ト基を
ブロックしてなるイソシアネ−ト化合物aの溶液を得
た。イソシアネ−ト化合物換算で40%固形分に相当。
比率(固形分)で混合して、有機溶剤系塗料組成物を得
た。表1におくる酸価は、それぞれの組成物に含まれる
固形分の合計量に対する酸価である。
加熱硬化した金属板に、アクリル樹脂・メラミン樹脂系
の有機溶剤系メタリック塗料を塗装し(膜厚20μ
m)、室温で3分間放置してから、表1に記載の組成に
基いて作成した有機溶剤系熱硬化性塗料組成物(クリヤ
塗料)を膜厚40μmになるように塗装し、140℃で
30分間加熱して、メタリック塗膜及びクリヤ塗膜を同
時に硬化せしめた。
の複層塗膜の性能試験を行った。その結果を表2に示し
た。
とおりである。
はツヤ及び平滑性などが良好、△はツヤ及び平滑性など
がやや劣る、×はツヤ及び平滑性などが非常に劣ること
を示す。
ン水に混合して濃度30%とし、ディスパ−で30分間
撹拌してガ−ゼで濾過した濾液を試験液とし、この試験
液(40℃)に24時間浸漬し、引き上げて水洗した後
の塗面を観察した。○は汚染が全く認められない、△は
シミ、フクレ、クモリが少し認められる、×はシミ、フ
クレ、クモリが多く認められることを示す。
(試験機のメ−カ、製品名、試験条件など)で400時
間及び800時間試験した後の塗面を観察した結果であ
る。
2)
Claims (8)
- 【請求項1】(A)1分子中にアルコキシシリル基と水
酸基とを有する樹脂(A−1)と無機酸化物のコロイド
状微粒子(A−2)とを反応させてなるコロイド分散体
及び(B)ブロックされていてもよいポリイソシアネ−
ト化合物を含有する有機溶剤系塗料組成物。 - 【請求項2】(A−1)成分が、アルコキシシリル基含
有量が0.01〜2.2ミリモル/g、水酸基価が10
〜260mgKOH/g、数平均分子量が1000〜6
0000の樹脂である請求項1に記載の有機溶剤系塗料
組成物。 - 【請求項3】(B)成分が、未ブロックイソシアネ−ト
基としての含有量が1.0〜16.0ミリモル/gであ
る請求項1に記載の有機溶剤系塗料組成物。 - 【請求項4】(A)成分及び(B)成分の合計固形分を
基準に、(A−2)成分の含有率が1〜60重量%であ
る請求項1に記載の有機溶剤系塗料組成物。 - 【請求項5】(A−2)成分の無機酸化物のコロイド状
微粒子の粒径が3〜200nmである請求項1に記載の
有機溶剤系塗料組成物。 - 【請求項6】有機溶剤系塗料組成物に含まれる固形分の
合計量に基き、酸価が0.1〜50mgKOH/gであ
る請求項1に記載の有機溶剤系塗料組成物。 - 【請求項7】被塗物に、少なくとも1種の着色塗料及び
少なくとも1種のクリヤ塗料を順次塗装して複層塗膜を
形成するにあたり、最上層に塗装するクリヤ塗料とし
て、請求項1に記載の有機溶剤系塗料組成物を使用する
ことを特徴とする複層塗膜形成方法。 - 【請求項8】被塗物が、自動車外板部である請求項7記
載の複層塗膜形成方法。
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