JP2001019579A - 堆肥製造装置および方法 - Google Patents

堆肥製造装置および方法

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JP2001019579A
JP2001019579A JP11191344A JP19134499A JP2001019579A JP 2001019579 A JP2001019579 A JP 2001019579A JP 11191344 A JP11191344 A JP 11191344A JP 19134499 A JP19134499 A JP 19134499A JP 2001019579 A JP2001019579 A JP 2001019579A
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moisture
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infrared
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Tomoyuki Hayashi
知幸 林
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Organo Corp
Japan Organo Co Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses

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  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 堆肥原料の含水率を実質的に即時検出可能と
し、その検出情報を水分調整制御に実質的にリアルタイ
ムにフィードバック可能として、堆肥原料の含水率を常
時最適な範囲内に維持することが可能な堆肥製造装置お
よび方法を提供する。 【解決手段】 生ごみ、畜糞等の堆肥原料から堆肥を製
造する装置であって、堆肥原料の含水率を検出する赤外
線式水分計と、該赤外線式水分計の検出値に基づいて堆
肥原料の含水率を予め定められた所定の範囲内に調整す
る水分調整手段とを有することを特徴とする堆肥製造装
置、および堆肥製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生ごみや牛糞、豚
糞、鶏糞等の畜糞からなる堆肥原料から堆肥を製造する
装置および方法に関し、とくに、堆肥原料の含水率を常
時最適な範囲に調整して堆肥を効率よく短期間のうちに
製造可能な堆肥製造装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】生ごみや牛糞、豚糞、鶏糞等の畜糞から
なる堆肥原料から堆肥を製造するに際しては、堆肥生成
に関わる分解微生物が最適に増殖できる環境を維持する
ことが重要で、とくに堆肥原料の含水率を分解微生物の
増殖に好適な範囲内、たとえば40〜70%、より好ま
しくは50〜65%、とくに好ましくは60〜65%の
範囲内に維持することが重要である。
【0003】従来の通常の堆肥製造方法では、作業者の
経験と勘によって堆肥の製造条件、とくに堆肥原料の含
水率が管理されている。そのため、含水率の調整は必ず
しも適切な範囲に維持されているとは限らず、堆肥生成
中に、堆肥原料が過剰水分状態あるいは過乾燥状態にな
ることがある。とくに、堆肥原料の発酵の初期の段階で
は適切な範囲内にあったとしても、発酵熱によって相当
量の水分が蒸発することから、発酵の後期あるいは終了
時点では、過乾燥状態になることがある。また、このよ
うな水分蒸発に伴い含水率が変化することから、発酵初
期には過剰水分状態に調整してしまい、発酵終了時には
過乾燥状態に陥ってしまいがちである。
【0004】このような堆肥原料の過剰水分状態あるい
は過乾燥状態を引き起こすと、堆肥生成に関わる分解微
生物の最適増殖環境から逸脱するため、堆肥とならない
部分が生じたり、堆肥への熟成日数が必要以上に大幅に
増加したりするという事態を招き、効率のよい堆肥の製
造は困難になる。
【0005】堆肥製造における堆肥原料の含水率の重要
性に着目して、水分調整を行った後その堆肥原料を発酵
槽に移送するようにした装置が特開平9−268087
号公報に提案されている。
【0006】しかしながら、この提案装置では、水分測
定手段が、堆肥原料のサンプルの重量を測定し、それを
乾燥して乾燥後の重量との比較により含水率を算出する
ものであるため、含水率の検出に数10分から1時間程
度の長時間を要することとなっている。この検出値に基
づいて、水分調整材の供給量を制御しているが、上記の
如く含水率測定に長時間を要するため、目標とする含水
率の値に調整するまでに何回もの試行錯誤を行う必要が
あり、現実には、いつまで経っても目標値に到達できな
いこともあるという問題がある。
【0007】また、含水率測定に長時間を要するため、
その測定のためのサンプルを採取した時点と、測定結果
に基づいて水分調整材を供給制御する時点との間に大き
な時間的ずれが生じる。前述の如く、堆肥生成中には発
酵熱による水分蒸発に伴い、堆肥原料中の含水率は刻々
変化しているから、このような大きな時間的ずれが生じ
ると、含水率の検出情報を水分調整に有効にフィードバ
ックできないことになり、含水率を最適な範囲に制御す
ることは現実には困難となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、上述のような従来技術における問題点に着目し、堆
肥原料の含水率を実質的に即時検出可能とし、その検出
情報を水分調整制御に実質的にリアルタイムにフィード
バック可能として、堆肥原料の含水率を堆肥生成の終了
に至るまで常時最適な範囲内に維持することが可能な堆
肥製造装置および方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る堆肥製造装置は、生ごみ、畜糞等の堆
肥原料から堆肥を製造する装置であって、堆肥原料の含
水率を検出する赤外線式水分計と、該赤外線式水分計の
検出値に基づいて堆肥原料の含水率を予め定められた所
定の範囲内に調整する水分調整手段とを有することを特
徴とするものからなる。
【0010】この堆肥製造装置においては、供給されて
くる堆肥原料の含水率を検出する前段の赤外線式水分計
と、水分調整手段を経た後の堆肥原料の含水率を検出す
る後段の赤外線式水分計とを有していることが好まし
い。また、供給されてくる堆肥原料が複数ある場合に
は、前段の赤外線式水分計が、供給されてくる複数の堆
肥原料に対応させて複数設けられていることが好まし
い。
【0011】赤外線式水分計としては、たとえば、本出
願人が特願平5−306470号(特開平7−1593
14号公報)で先に汚泥の含水量測定用として提案した
赤外線水分測定装置を使用できる。すなわち、赤外線式
水分計が、堆肥原料の含水量により赤外線吸収量が変化
する水分測定用赤外線と堆肥原料の性状により赤外線吸
収量が変化する性状測定用赤外線とを堆肥原料に照射す
るすると共にこの堆肥原料からのこれら赤外線の反射光
を受光する光学系と、前記光学系で受光した前記性状測
定用赤外線の反射光量に基づいて性状判断因子を算出
し、この性状判断因子に対応する水分測定の検量線選択
手段と、前記光学系で受光した前記水分測定用赤外線の
反射光量と前記選択された検量線の情報とに基づいて水
分値を演算する水分値演算手段とを備えたものからな
る。
【0012】また、水分調整手段としては、供給されて
くる堆肥原料に水分調整用の副資材を混入させるととも
に、その混入量を調整可能な副資材供給手段を有するも
のを使用できる。さらに、水分調整手段は、供給されて
くる堆肥原料に注水可能で、かつ、その注水量を調整可
能な注水手段を有していてもよい。
【0013】また、本発明に係る堆肥製造装置は、水分
調整手段により含水率が調整される堆肥原料を収容する
発酵槽を有している構成とし、水分調整した堆肥原料を
そのまま発酵槽内で発酵させて堆肥に生成することがで
きる。もちろんこの発酵過程中にも水分調整できる。
【0014】発酵槽内での堆肥原料の含水率をより正確
に検出するためには、発酵槽が、収容された堆肥原料を
混合する混合手段を有していることが好ましい。
【0015】本発明に係る堆肥製造方法は、生ごみ、畜
糞等の堆肥原料から堆肥を製造するに際し、赤外線式水
分計により堆肥原料の含水率を連続的に検出し、その検
出値に基づいて、堆肥原料の含水率を、予め定められた
所定の範囲内に実質的に常時入るように調整することを
特徴とする方法からなる。
【0016】この堆肥製造方法においては、供給されて
くる堆肥原料の含水率を前段の赤外線式水分計により検
出し、水分調整誌手段によりの含水率を前記所定の範囲
内に調整した後、調整後の堆肥原料の含水率を後段の赤
外線式水分計により検出し、後段の赤外線式水分計によ
る検出情報を水分調整手段にフィードバックすることが
好ましい。つまり、検出情報をリアルタイムにフィード
バックして水分調整に供するのである。
【0017】この方法においても、複数の堆肥原料を混
合し、混合された堆肥原料の含水率を調整することがで
きる。
【0018】堆肥原料の含水率の調整方法としては、水
分調整用の副資材の混入により堆肥原料の含水率を調整
する方法、堆肥原料への注水により堆肥原料の含水率を
調整する方法のいずれの方法も使用でき、これらは併用
することが好ましい。このように堆肥原料の含水率を最
適な範囲内に調整しつつ、発酵させて堆肥を生成するこ
とができる。
【0019】このような本発明に係る堆肥製造装置およ
び方法においては、赤外線式水分計を用いて堆肥原料の
含水率を測定することにより、極めて短時間で(実質的
に即座に)、非接触にて、そのときの堆肥原料の含水率
を検出することが可能になる。
【0020】また、この赤外線式水分計は、被測定物、
つまり堆肥原料の性状測定用の赤外線を照射し、かつ、
その反射光量に基づいて予め設定してある水分測定のた
めの検量線を選択し、その検量線の情報と水分測定用赤
外線の反射光量とに基づいて水分値を演算するから、堆
肥原料の種類が変わっても、あるいは複数の堆肥原料が
供給されてくる場合にあっても、自動的に必要な検量線
が選択されて、極めて高精度で含水率が迅速に検出され
る。すなわち、汚泥の含水量測定用として注目されてい
たこの種の赤外線式水分計が、本発明においては堆肥原
料の含水率検出用として極めて好適に使用される。この
赤外線式水分計からの検出信号は、たとえばアナログ信
号として自由に取り出せる。また、比較的離れた位置か
らの無線信号として取り出すことも可能である。
【0021】このような赤外線式水分計からの含水率検
出信号は、実質的にリアルタイムで水分調整手段の制御
用にフィードバックできるから、たとえ供給されてくる
堆肥原料の性状が変化したり、発酵中の堆肥原料の含水
率が変化する場合にあっても、それらの変化を刻々正確
に把握することができ、それに対応してその都度最適な
水分調整を行うことが可能になる。その結果、堆肥生成
用に供される堆肥原料は、実質的に常時最適な含水率の
範囲内に維持され、分解微生物の活動環境が常時最適な
環境に維持されて、最短期間での効率のよい堆肥製造が
可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の
形態を、図面を参照しながら説明する。図1および図2
は、本発明の一実施態様に係る堆肥製造装置を示してい
る。図1において、1は堆肥製造装置全体を示してお
り、生ごみや牛糞、豚糞、鶏糞等の畜糞を原料にし、水
分調整用の副資材を混入した後一次発酵させる堆肥製造
装置を示している。本実施態様では、生ごみからなる堆
肥原料2と、牛糞、豚糞、鶏糞などの畜糞等からなる堆
肥原料3、および、樹木の剪定枝、モミガラ、ソバガ
ラ、オガクズ等からなる水分調整用の副資材4が、ダン
プカー5等の運搬手段によって運ばれてくるようになっ
ており、各受入槽6、7、8に受け入れられる。
【0023】受入槽6、7からは、たとえばモータ9、
10によって駆動されるスクリュー式の抜出手段11、
12により、生ごみからなる堆肥原料2と畜糞等からな
る堆肥原料3が、重量測定が可能な(重量測定器付き
の)ベルトコンベア13、14上へとそれぞれ抜き出さ
れる。抜き出された堆肥原料2、堆肥原料3は、ベルト
コンベア13、14上を移送されつつ重量が測定され、
同時に、上方に設けられた非接触式の各赤外線式水分計
15、16によって含水率がそれぞれ検出される。用い
られる赤外線式水分計15、16の構成例については後
述する。
【0024】堆肥原料2、堆肥原料3は、各ベルトコン
ベア13、14から、搬送手段としてのベルトコンベア
17上に移送され、ベルトコンベア17から、発酵槽1
8内へ投入される。
【0025】発酵槽18内には、投入された堆肥原料2
と堆肥原料3の混合物に対して、さらに水分調整用の副
資材4が適宜投入される。
【0026】副資材4は、受入槽8に受け入れられた
後、本実施態様ではモータ19によって駆動されるスク
リュー式の抜出手段20により、ベルトコンベア17上
または/および発酵槽18の上方に設けられた水分調整
用中間ホッパ21内へと抜き出されるようになってい
る。モータ19を可逆回転モータとしておけば、ベルト
コンベア17上と中間ホッパ21への両方への供給が可
能であり、状況に応じて供給先を切り替えることが可能
である。
【0027】副資材4には、通常十分に乾燥されたもの
が使用されるので、その含水率を予め略正確に把握する
ことが可能である。したがって、この副資材4について
は含水率を検出しなくても、最終的な堆肥原料の含水率
の調整等は可能であるが、本実施態様では、より正確な
含水率の制御を可能とするため、受入槽8の上方にも赤
外線式水分計22が設けられている。
【0028】中間ホッパ21の下部には、モータ23に
よって駆動されるスクリュー式の抜出手段24が設けら
れており、抜き出された副資材4が少量ずつ発酵槽18
へと投入されて、発酵槽18内の堆肥原料の含水率が微
調整されるようになっている。
【0029】また、本実施態様では、発酵槽18の上方
に、注水手段25が設けられており、水槽26からの水
がポンプ27、流量制御弁28、シャワー口29を介し
て発酵槽18内の堆肥原料へ注水できるようになってい
る。注水量は、流量制御弁28によって調整される。
【0030】発酵槽18には、内部に収容された堆肥原
料を混合する混合手段30が設けられている。混合手段
30は、複数のかき混ぜ片31が配設された周回方式の
かき混ぜ機32と、該かき混ぜ機32を移動させる台車
33およびモータ34を有している。混合手段30の移
動方法は、たとえば発酵槽18が短形横断面の場合は往
復動(往路と復路が同じ経路、異なる経路の両方を含
む)が好適であり、円形横断面の場合には、横断面方向
に回動させる方法が好適である。前述の中間ホッパ21
および抜出手段24、または/および、水槽26および
シャワー口29までの付属機器を、混合手段30ととも
に移動させることも可能であり、あるいは、これらを混
合手段30と別個に位置固定にて設置することも可能で
ある。
【0031】移動される混合手段30には、発酵槽18
内の堆肥原料(好ましくは混合後の堆肥原料)の含水率
を上方から非接触にて測定する赤外線式水分計35が設
けられている。この赤外線式水分計35は、発酵槽18
内の、副資材4の供給や水分調整によって含水率が調整
された後の堆肥原料の含水率を検出できるので、本発明
で言う後段の赤外線式水分計を構成している。また、前
述の赤外線式水分計15、16は、本発明で言う前段の
赤外線式水分計を構成している。
【0032】そして本実施態様においては、最終的に発
酵槽18内に収容され混合された堆肥原料36の含水率
を制御するために、制御装置37が設けられている。制
御装置37には、前述の重量測定可能なベルトコンベア
13、14からの供給堆肥原料2、3の重量、赤外線式
水分計15、16によって検出されたそれらの含水率、
赤外線式水分計22によって検出された副資材4の含水
率、発酵槽18内における混合堆肥原料36の含水率の
各検出信号が入力され、それらの信号に基づいて演算さ
れた制御信号が、制御装置37から、抜出手段20、抜
出手段24、流量制御弁28へと出力される。すなわ
ち、後段の赤外線式水分計35からの含水率信号がフィ
ードバックされ、それが目標とする含水率の範囲内に入
るように、副資材4の混入量と注水量とが連続的に制御
される。
【0033】上記堆肥原料の含水率の制御のために使用
される各赤外線式水分計は、たとえば次のように構成さ
れる。
【0034】たとえば図3にブロック図を示すように、
光学系41と、アナログ処理部42と、デジタル処理部
43とを有し、光学系41は水分測定用赤外線と性状判
断用赤外線および参照赤外線の光束を生成すると共に被
測定物としての堆肥原料44からの反射光を検出し、ア
ナログ処理部42は光学系41からのアナログ信号を処
理し、デジタル処理部43はアナログ処理部42からの
信号に基づいて水分値と性状判断因子を演算して表示す
る。
【0035】光学系41は、光源51、集光レンズ5
2、回転ディスク53、ディスク回転用モータ54、反
射板55、凹面鏡56、凸面鏡57、赤外線検出器5
8、回転位置検出器59を含んで構成されている。
【0036】回転ディスク53には、その周方向に赤外
線吸収波長の異なる複数種の干渉フィルターが配置され
ており、各干渉フィルターはディスク53の回転によっ
て集光レンズ52と反射板55の間の光路を順番に横切
るようになっている。
【0037】各干渉フィルターの位置が回転位置検出器
59によって検出されて識別され、被測定物の性状に応
じてそのときのフィルターを通しての含水率の測定が行
われる。
【0038】光源51からの光は集光レンズ52で集束
されて回転ディスク53の各干渉フィルターによって、
たとえば参照赤外線、油脂測定用赤外線、水分測定用赤
外線、蛋白質測定用赤外線にされ、反射板55を介して
被測定物としての堆肥原料に照射される。堆肥原料から
の反射光は凹面鏡56で集光されて凸面鏡57を介して
赤外線検出器58に導かれ、この赤外線検出器58は受
光量に応じたレベルの電圧信号をアナログ処理部42に
出力する。
【0039】赤外線検出器58からの電圧信号は回転デ
ィスク53の回転に伴って交流信号となり、この信号は
交流増幅部61で増幅されて同期整流部62に入力され
る。また、回転位置検出器59からの位置検出信号は同
期信号発生部63に入力され、この同期信号発生部63
は回転ディスク53の回転に伴って光学系41の光路を
横切るフィルターの種類に応じた同期信号を発生して同
期整流部62に供給する。
【0040】同期整流部62の出力端子は、フィルター
の種類に対応して同期信号毎に予め設定されており、交
流増幅部61から入力される電圧信号について、たとえ
ば油脂測定用赤外線、水分測定用赤外線、蛋白質測定用
赤外線による電圧信号、参照赤外線による電圧信号をそ
れぞれ同期信号から識別し、それぞれ整流して選択的に
各出力端子に出力する。そして、各電圧信号はデジタル
処理部43に入力される。
【0041】デジタル処理部43は、A−D変換器等を
備えたアナログ入力部71、マイクロプロセッサ等で構
成された演算処理部72、測定結果を表示する表示部7
3を備えており、アナログ処理部42の同期整流部62
からの、たとえば水分測定用赤外線、油脂測定用赤外
線、蛋白質測定用赤外線の電圧信号、参照赤外線の電圧
信号が、アナログ入力部71でそれぞれ電圧値を示すデ
ジタルデータに変換され、このデジタルデータに基づい
て演算処理部72で水分値、性状判断因子が演算され、
求められた水分値、性状判断因子(混合比)が表示部7
3に表示される。
【0042】演算処理部72のメモリには、予め求めら
れた、各種の堆肥原料に応じた検量線(吸光量と含水率
の関係式)、あるいは検量線を表わす式が記憶されてお
り、識別された堆肥原料の性状に応じた検量線が選択さ
れ、そのときの含水率が演算されるようになっている。
【0043】すなわち、被測定物の性状変化を読むため
のフィルターが組み込まれているので、検量線の切替が
不要であり、適切な検量線が自動的に選択される。した
がって、被測定物が変わっても、その含水率測定のため
の精度は高く維持され、堆肥原料の含水率測定に用いて
最適な測定を行うことが可能である。とくに近赤外光を
使用することによって、常時自動的に、含水率を高精度
で測定できる。
【0044】上記のように構成された本実施態様に係る
堆肥製造装置1においては、生ごみからなる堆肥原料2
と、畜糞等からなる堆肥原料3が、場合によってはそれ
らに副資材4が加えられて、混合堆肥原料36として発
酵槽18に投入される。副資材4を加える場合には、投
入される堆肥原料2の重量と含水率、堆肥原料3の重量
と含水率とから、全体としての水分量が目標範囲内とな
るように、副資材4の好適な添加量が演算され、制御さ
れる。発酵槽18に投入されただけの状態では、未だ十
分に混合されていないので、含水率は発酵槽18内でば
らつく。
【0045】しかし混合手段30によって堆肥原料36
は全体的に混合されるので、含水率のばらつきはほとん
どなくなる。この混合後の堆肥原料36の含水率が、後
段の赤外線式水分計35によって検出され、その情報が
制御装置37に送られる。制御装置37では、前段の赤
外線式水分計15、16、さらには赤外線式水分計22
の検出情報も考慮しながら、最終的には赤外線式水分計
35によって検出される含水率が、常時目標とする範囲
内に入るように、中間ホッパ21からの副資材4の添加
量および流量制御弁28による注水量を制御する信号が
出力される。
【0046】したがって、発酵槽18内の堆肥原料36
の含水率は実質的にリアルタイムにフィードバック制御
されることになり、該堆肥原料36の含水率は、常時最
適な範囲内に調整される。この最適な範囲は、前述した
ように分解微生物の増殖に好適な含水率の範囲であり、
通常言われている40〜70%程度の比較的広い範囲と
することもできるし、さらに最適な60〜65%程度の
狭い範囲にも十分にコントロール可能である。
【0047】すなわち、初期的な過剰水分状態や、発酵
後期に発生しがちな過乾燥状態の発生は完全に回避さ
れ、堆肥の一次発酵の全過程にわたって、常時最適な含
水率の範囲内に維持される。その結果、分解微生物の増
殖環境が常時最適に維持され、短期間のうちに効率よく
所望の堆肥が製造されることになる。
【0048】なお、上記堆肥製造装置1は、一次発酵過
程における装置として示しており、この堆肥製造装置1
のみで効率良く所望の堆肥を製造可能ではあるが、より
効率を上げるために、発酵槽18内の堆肥原料を、温度
コントロールや長期保管等を伴った二次発酵過程に移送
することも可能である。
【0049】また、本発明ではとくに赤外線式水分計に
よって堆肥原料の含水率を測定するようにしたが、マイ
クロ波式、超音波式、中性子式、誘電率式等の水分計も
堆肥用として適用可能である。ただし、本発明では、と
くに効果的な赤外線式水分計を使用する。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の堆肥製造
装置および方法によれば、被接触式の赤外線式水分計に
よって堆肥原料の含水率を測定することにより、該含水
率を実質的に即時に検出してその検出情報を水分調整制
御に実質的にリアルタイムにフィードバックすることが
可能となり、堆肥原料の含水率を常時最適な範囲内に維
持することができ、短期間で効率よく所望の堆肥を製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る堆肥製造装置の概略
構成図である。
【図2】図1の装置の拡大部分構成図である。
【図3】図1の装置に用いる赤外線式水分計の一例を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 堆肥製造装置 2 生ごみからなる堆肥原料 3 畜糞等からなる堆肥原料 4 副資材 5 ダンプカー 6、7、8 受入槽 9、10 モータ 11、12 抜出手段 13、14 重量測定が可能なベルトコンベア 15、16 前段の赤外線式水分計 17 ベルトコンベア 18 発酵槽 19 モータ 20 抜出手段 21 水分調整用中間ホッパ 22 赤外線式水分計 23 モータ 24 抜出手段 25 注水手段 26 水槽 27 ポンプ 28 流量制御弁 29 シャワー口 30 混合手段 31 かき混ぜ片 32 かき混ぜ機 33 移動台車 34 モータ 35 後段の赤外線式水分計 36 混合された堆肥原料 37 制御装置 41 光学系 42 アナログ処理部 43 デジタル処理部 44 堆肥原料 51 光源 52 集光レンズ 53 回転ディスク 54 ディスク回転用モータ 55 反射板 56 凹面鏡 57 凸面鏡 58 赤外線検出器 59 回転位置検出器 61 交流増幅部 62 同期整流部 63 同期信号発生部 71 アナログ入力部 72 演算処理部 73 表示部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生ごみ、畜糞等の堆肥原料から堆肥を製
    造する装置であって、堆肥原料の含水率を検出する赤外
    線式水分計と、該赤外線式水分計の検出値に基づいて堆
    肥原料の含水率を予め定められた所定の範囲内に調整す
    る水分調整手段とを有することを特徴とする堆肥製造装
    置。
  2. 【請求項2】 供給されてくる堆肥原料の含水率を検出
    する前段の赤外線式水分計と、水分調整手段を経た後の
    堆肥原料の含水率を検出する後段の赤外線式水分計とを
    有している、請求項1の堆肥製造装置。
  3. 【請求項3】 前段の赤外線式水分計が、供給されてく
    る複数の堆肥原料に対応させて複数設けられている、請
    求項2の堆肥製造装置。
  4. 【請求項4】 赤外線式水分計が、堆肥原料の含水量に
    より赤外線吸収量が変化する水分測定用赤外線と堆肥原
    料の性状により赤外線吸収量が変化する性状測定用赤外
    線とを堆肥原料に照射するすると共にこの堆肥原料から
    のこれら赤外線の反射光を受光する光学系と、前記光学
    系で受光した前記性状測定用赤外線の反射光量に基づい
    て性状判断因子を算出し、この性状判断因子に対応する
    水分測定の検量線選択手段と、前記光学系で受光した前
    記水分測定用赤外線の反射光量と前記選択された検量線
    の情報とに基づいて水分値を演算する水分値演算手段と
    を備えたものからなる、請求項1ないし3のいずれかに
    記載の堆肥製造装置。
  5. 【請求項5】 水分調整手段が、供給されてくる堆肥原
    料に水分調整用の副資材を混入させるとともに、その混
    入量を調整可能な副資材供給手段を有している、請求項
    1ないし4のいずれかに記載の堆肥製造装置。
  6. 【請求項6】 水分調整手段が、供給されてくる堆肥原
    料に注水可能で、かつ、その注水量を調整可能な注水手
    段を有している、請求項1ないし5のいずれかに記載の
    堆肥製造装置。
  7. 【請求項7】 水分調整手段により含水率が調整される
    堆肥原料を収容する発酵槽を有している、請求項1ない
    し6のいずれかに記載の堆肥製造装置。
  8. 【請求項8】 発酵槽が、収容された堆肥原料を混合す
    る混合手段を有している、請求項7の堆肥製造装置。
  9. 【請求項9】 生ごみ、畜糞等の堆肥原料から堆肥を製
    造するに際し、赤外線式水分計により堆肥原料の含水率
    を連続的に検出し、その検出値に基づいて、堆肥原料の
    含水率を、予め定められた所定の範囲内に実質的に常時
    入るように調整することを特徴とする堆肥製造方法。
  10. 【請求項10】 供給されてくる堆肥原料の含水率を前
    段の赤外線式水分計により検出し、水分調整誌手段によ
    り含水率を前記所定の範囲内に調整した後、調整後の堆
    肥原料の含水率を後段の赤外線式水分計により検出し、
    後段の赤外線式水分計による検出情報を水分調整手段に
    フィードバックする、請求項9の堆肥製造方法。
  11. 【請求項11】 複数の堆肥原料を混合し、混合された
    堆肥原料の含水率を調整する、請求項9または10の堆
    肥製造方法。
  12. 【請求項12】 水分調整用の副資材の混入により堆肥
    原料の含水率を調整する、請求項9ないし11のいずれ
    かに記載の堆肥製造方法。
  13. 【請求項13】 堆肥原料への注水により堆肥原料の含
    水率を調整する、請求項9ないし12のいずれかに記載
    の堆肥製造方法。
  14. 【請求項14】 堆肥原料の含水率を調整しつつ発酵さ
    せる、請求項9ないし13のいずれかに記載の堆肥製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100466439B1 (ko) * 2002-03-14 2005-01-15 주식회사 드림바이오스 호기성 퇴비화조내 온도.함수율.산소의 연속식자동측정.감시 및 제어장치
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