JP2001018997A - チューブ容器 - Google Patents

チューブ容器

Info

Publication number
JP2001018997A
JP2001018997A JP11193316A JP19331699A JP2001018997A JP 2001018997 A JP2001018997 A JP 2001018997A JP 11193316 A JP11193316 A JP 11193316A JP 19331699 A JP19331699 A JP 19331699A JP 2001018997 A JP2001018997 A JP 2001018997A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
kneading
nozzle
contents
container
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11193316A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Tsujita
耕一 辻田
Tomoyoshi Maeda
朋美 前田
Hiroshi Fukui
寛 福井
Mari Kurosawa
麻里 黒澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maeda Corp filed Critical Maeda Corp
Priority to JP11193316A priority Critical patent/JP2001018997A/ja
Publication of JP2001018997A publication Critical patent/JP2001018997A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 混練ノズルを含む容器内の内容物をその外部
へと完全に絞り出せるようにし、しかも、混練効率の優
れた全長の長い混練ノズルの使用にも適する、チューブ
容器を提供することを課題とする。 【解決手段】 流動性のある2種類の内容物1A、1B
を個々に収容する収容部を有する容器本体1と、その容
器本体1の一端に設けた混練ノズル2とを備え、その混
練ノズル2は、前記各収容部と連通した筒状部分と、そ
の筒状部分内に設けた混練手段を有し、容器本体1の押
圧操作等により混練ノズル2を通して内容物1A、1B
も混練しつつ外部に押し出し可能に構成したチューブ容
器であって、その混練ノズル2を弾力性に富む素材で形
成し、柔軟性を持たせて手指等で押しつぶし可能にし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、混練機能を有する
混練ノズルを備えたチューブ容器に関する。
【0002】
【従来の技術】2剤からなる化粧料等、あるいはクリー
ム状の内容物を収容する容器の中に、2剤を混練した状
態で容器外部へと絞り出せるチューブ容器があった。
【0003】そのチューブ容器は、2剤を別々に収容す
る収容部を備えた容器本体と、その容器本体の一端側に
各収容部と連通し接続する、柔軟性のない混練ノズルか
ら構成されており、その混練ノズルの内部には、混練用
のミキシングチップと呼ばれる混練装置を備えているも
のが一般的に知られている。
【0004】使用時には、柔軟性のある容器本体のみを
手指等で両側から挟むように押しつぶし、混練ノズルの
先端から内容物が吐出するまで加圧操作し続ける。な
お、この時混練ノズル内ではその内部に備えられる混練
装置、すなわち混練用のミキシングチップによって、ノ
ズル内を通過する内容物に対し、分割と合流を繰り返し
作用させ混練している。
【0005】以上が従来の混練ノズルを備えたチューブ
容器であり、内容物を1つの容器に収納できると共に、
その使用時には2剤を混練した状態で取り出すことがで
きるため、近年注目されている容器である。しかし、本
発明者等は以下に示す3つの点において、さらに解決す
べき課題が残されていることを見い出した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】第1の点として、従来
のチューブ容器は、容器本体内の内容物を混練ノズル内
へと完全に絞り出してしまうと、混練ノズル内に残る材
料を押し出す手段がなくなり、混練ノズルの容積に等し
い量の内容物がその混練ノズル内に絞り残されることに
なる。即ち、チューブ容器内の内容物を完全に絞り出せ
なかった。
【0007】第2の点として、全長が長く、内部に設け
られるミキシングチップの数が多い混練効率に優れた混
練ノズルを装着すると、その長さに比例し混練ノズル内
に絞り残される内容物の残量が増えた。つまり、混練効
率の優れた全長の長いノズルの使用に適さなかった。
【0008】第3の点として、混練効率の優れた長い混
練ノズルを取付けるとノズルが長くなった分、チューブ
容器の寸法も大きくなり包装用の箱にパッケージングす
る際、その長い混練ノズルが邪魔になった。
【0009】以上に示す問題点は、特に店頭で一般消費
者に小売りされる化粧料等の場合、顕著に表れる。混練
ノズル内に無駄に絞り残される内容物は、購入者に与え
る商品のイメージを悪くし、また、化粧料等は混練する
ほどその定着性等において良好な性質を示すものが多い
ため、混練効率の優れた混練ノズルを装着した方が好都
合である。さらに、従来の構成では混練効率の優れた長
い混練ノズルを装着すると、容器本体の全長が大きくな
る分、そのパッケージングも大形化し流通コストにも響
いてくる。
【0010】本発明は以上の点を考慮しなされたもの
で、容器本体以外に混練ノズルをも、手指でしごき加圧
操作可能にすることで、混練ノズルを含む容器内の内容
物をその外部へと完全に絞り出せるようにし、しかも、
混練効率に優れた全長の長い混練ノズルの使用にも適す
るチューブ容器の提供を課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】流動性のある2種類の内
容物を個々に収容する収容部を有する容器本体と、その
容器本体の一端に設けた混練ノズルとを備え、その混練
ノズルは、前記各収容部と連通した筒状部分と、その筒
状部分内に設けた混練手段とを有し、容器本体の押圧操
作等により混練ノズルを通して内容物を混練しつつ外部
に押し出し可能に構成したチューブ容器であって、その
混練ノズルを弾力性に富む素材で形成し、柔軟性を持た
せて手指等で押しつぶし可能にした。
【0012】混練ノズルは、その強度を曲げ弾性率10
000kg/m2以下または、JISタイプA硬度90
以下とすると好適である。
【0013】前記混練ノズルは、内容物が圧入される筒
状のノズル管本体と、そのノズル管本体に挿入され、そ
の内部に混練手段を形成する混練用のエレメントとを備
え、そのノズル管本体及び混練用のエレメントを弾性に
富む樹脂材料で形成し、柔軟性を持たせた構成とするこ
ともできる。
【0014】前記混練手段は、前記混練ノズル内をその
一方へ通過しようとする内容物に対し、その流動方向を
変化せることで分割と合流を繰り返し作用させて混練す
る複数の変型通路を混練ノズル内に形成することで設け
ることもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、添付の図1〜図10を参照して説明する。 〈実施の形態1〉チューブ容器の概略構成に付いて説明
すると、図1及び図2に示すように、この例では同軸型
の樹脂性チューブ容器に適用した例を示している。この
チューブ容器は、流動性のある2種類の内容物を別々に
収容することのできる容器本体1と、その容器本体1の
先端部に設けられ容器本体1内の内容物の出口となる筒
状口部3と、その筒状口部3の先端に混練機能を有する
混練ノズル2とを備えた構成となっている。
【0016】容器本体1は、図2に示すように外側スリ
ーブ4と、その内部に同軸的に配置した内側スリーブ5
とからなる。内側スリーブ5は外側スリーブ4よりも細
長く形成されており、これによって内側スリーブ5内
を、2種類の内容物の一方を収容する第1収容部aと
し、内側スリーブ5と外側スリーブ4との間を、他方の
内容物を収容する第2収容部bとしている。6は内側ス
リーブ5と、外側スリーブ4の底部どうしを一緒に熱融
着して密封した封止部を示す。
【0017】容器本体1の先端部に設けられた筒状口部
3は、図2及び図3に示すよう外筒7と内筒8で構成さ
れる2重筒構造で、各スリーブ4、5とそれぞれ同一素
材で一体に成形されている。なお、筒状口部3と各スリ
ーブ4、5は別素材でも良い。ここで内筒8は、外筒7
から内筒8に向け延びた棒状の支持体9及び、上記封止
部6で支えられた内側スリーブ5によって位置決めされ
固定される。
【0018】内筒8は図3に示すように第1収容部aに
連通接続される流出通路a1であって、内筒8と外筒7
との間で形成されるドーナツ状の通路は第2収容部bに
連通接続される流出通路b1である。またはそれら流出
通路a1、b1には、混練ノズル2からの内容物の逆流
を防ぐ逆止弁10が設けられている。
【0019】なおこの時、内筒8と外筒7との間に形成
されるドーナツ状の流出通路b1の通路面積と内筒8の
内側に形成される流出通路a1の通路面積との面積比率
を変化させると、後述に示す混練ノズル内へと流入する
内容物の混合比を調節することが可能である。
【0020】また、その他の混合比を調節する方法とし
ては、外側スリーブ4に対し内側スリーブ5の挿入量を
加減した後封止部6で固定することによっても、流出通
路b1の通路幅を調整でき混練ノズル内2へと流入する
内容物の割合を調節できる。
【0021】次に、混練ノズル2について図2及び図3
を基に説明する。この混練ノズル2はノズル管本体20
とノズル管本体20に挿入される混練用のエレメント群
21から構成され、その混練ノズル2内に挿入されたエ
レメント群21とノズル管本体20の内周面との間に複
数の変型通路が形成されている。
【0022】この複数の変型通路は、その変型通路内を
一方へと通過する内容物に対し、その流動方向を変化さ
せることで、分割と合流を繰り返し作用させ混練する混
練機能を有する。なお、この複数の変型通路の構造、並
びにその変型通路内における内容物の混練に関する詳細
な説明は後述する。
【0023】ノズル管本体20の先端部には小径筒部2
2が設けられ、ノズル管内20に挿入されたエレメント
群21がノズル管本体20の開口より抜け出さないよう
になっている。また、ノズル管本体20の先端にはキャ
ップ(図示せず)が設けられている。
【0024】この構成の混練ノズル2はノズル管本体2
0にエレメント群21を挿入した後、前記外筒7の上端
面に熱融着によって接着固定されている。しかし他の方
法、例えば容器本体3に螺子山を設け混練ノズル2を冠
着させる、或いは、容器本体3に突起を設けてはめ込む
ことにより取り付けても良い。すなわち、容器本体3の
内容物の出口に柔軟性を有する混練ノズル2が設けられ
ていれば良い。
【0025】また本実施の形態1では、エレメント群2
1の下端部は筒状口部3内に設けられた内筒8の先端で
支持されているが、エレメント群21をノズル管本体内
20に挿入後、ノズル管本体の外部より超音波融着法に
よってノズル管本体20の内壁面とエレメント群21と
を融着しても良い。
【0026】混練ノズル2を構成するノズル管本体20
及びエレメント群21は、弾性に富む素材で形成されて
おり、手指等で容易に押し潰し、しごくことができる。
具体的にはポリエチレン、ポリウレタン等のエストラマ
ー。または、シリコンゴム、IIR(イソブチレンイソ
プレンゴム)等の加硫ゴムを使用し、曲げ弾性率100
00kg/m2以下、または、JISタイプA硬度90
以下ぐらいに設定すると大変好適である。
【0027】次にエレメント群21および、混練ノズル
2内の複数の変型通路の形状について説明する。初めに
エレメント群21から説明する。このエレメント群21
はノズル管本体内20に挿入されことにより、ノズル管
本体20の内周面との間に、ノズル管本体20の長手方
向に向かうに従い、その内部の断面形状を変化させるこ
とで、分割と合流を繰り返す複数の変形通路を形成する
形状となっている。
【0028】このエレメント群21は図2及び図3に示
すよう、ノズル管本体20内に直列に接続した状態で配
置されている。なお、図2および図3ではエレメントを
6段直列に接続した例を示しているが、そのエレメント
の段数は6段に限るものではなく内容物の混練に必要な
段数とするのが好ましい。
【0029】このエレメント群21は内容物の流入方向
より数えて1、3、5段目に位置するエレメント30
と、その間の2、4、6段目に配置されるエレメント4
0の2種類のエレメントから構成される。
【0030】エレメント30自体の形状は、具体的に
は、図4(a)、(b)、(c)に示す形状である。な
お、理解の便宜のために図の説明を加えると、図4
(a)は平面図に相当し、(b)は断面図に、(c)は
底面図に相当する。したがって、(a)は出口部分、
(b)は中間部分、(c)は入口部分を示していること
になる。
【0031】図4(a)の出口部分において、ノズル管
本体20の内部は、直径方向に延びる仕切り33bによ
って二分され、これにより2つの変形通路31、32が
形成されている。各変形通路31、32は、ノズル管本
体20の直径方向で相対する位置に配置したテーパ面部
分34b、35bと、同じく直径方向で相対する位置に
配置したストレートな貫通部分36、37とを有する形
状である。
【0032】図4(b)の中間部分においては、変形通
路31、32に関し、貫通部分36、37のみが存在す
る。またここではエレメント30は横断面として示され
ている。
【0033】図4(c)の入口部分においては、仕切り
33aは図4(a)の出口部分とは90度交差する形態
である。したがって、変形通路31、32は左右に配置
された形態となる。具体的には、入口側の仕切り33a
は出口側の仕切り33bに対して、中間部分を境界に軸
回りに90度回転している。即ち、各変形通路31、3
2は全体として90度ねじられているような形態である
が、実際には各変形通路31、32の断面形状及び断面
積の変化によって形成されている。そして、出口側の変
形通路31、32と入口側の変形通路31、32は、そ
れぞれ貫通路36、37を介し連通している。
【0034】内容物の流動方向を例にもう少し分かりや
すく説明すると、2つの変形通路31、32は図4
(c)に示すように左右に分かれていて、それぞれのテ
ーパ面部分34a、35aによって、図4(b)に示す
中間部分に至るまでの間、その断面形状が漸次変化する
と共に、断面積も漸次小さくなる形状である。
【0035】また、変形通路31のテーパ面部分34a
は、奥に向かうに従い図4(c)において矢印イの方向
へ下り勾配で傾斜しており、変形通路32のテーパ面部
分35aは、奥に向かうに従い図4(c)において矢印
ロの方向へ下り勾配で傾斜しており、両者は互いに傾斜
方向が逆である。
【0036】また、図4(b)中間部分から図4(a)
の出口部分に至るまでの間は、図4(b)の貫通部分3
6、37からそれぞれ延びるテーパー面部分34b、3
5bによって、変形通路31、32の断面形状が漸次変
化すると共に、断面積も漸次大きくなる形状である。そ
して、出口部分においては、仕切り33bによって変形
通路31、32は図4(a)に示すように上下に分かれ
ている。これは、変形通路の方向が中間部分を境界にし
て相違しているからである。
【0037】なお、エレメント30としては、変形通路
31、32の断面積が変化するタイプのものを示してい
るが、断面積は変化せず、断面形状のみが変化するタイ
プのエレメントをもちいることもできる。その場合、貫
通部分の断面積と、変形通路の入口から出口部分に至る
各部の断面積は何れも等しくなるようにエレメントの形
状が設定される。
【0038】エレメント40については、前記に示すエ
レメント30と同じ構成のものを用いているが、エレメ
ント40に付いては図5に示す構成としてある。この図
5に示すエレメント40の基本的な構成に関しては、エ
レメント40と同様であるが、変形通路41、42の方
向をエレメント30とは相違させるための配慮がなされ
ている。
【0039】即ち、図5(a)はエレメント40の平面
図に相当し、(b)は断面図に、(c)は底面図に相当
する。したがって、(a)は出口部分、(b)は中間部
分、(c)は入口部分を示していることになる。
【0040】図5(a)の出口部分において、ノズル管
本体20の内部は、直径方向に延びる仕切り43bによ
って二分され、これにより2つの変形通路41、42が
形成されている。各変形通路41、42は、ノズル管本
体20の直径方向で相対する位置に配置したテーパ面部
分44b,45bと、同じく直径方向で相対する位置に
配置したストレートな貫通部分46、47とを有する形
状である。
【0041】図5(b)の中間部分においては変形通路
41、42に関し、貫通部分46、47のみが存在す
る。また、ここではエレメント40は横断面として示さ
れている。
【0042】図5(c)の入口部分において、仕切り4
3aは図5(a)の出口部分とは90度交差する形態で
ある。したがって、変形通路41、42は左右に配置さ
れた形態となる。具体的には、入口側の仕切り43aは
出口側の仕切り43bに対して、中間部分を境界に軸回
りに90度回転した形態である。即ち、各変形通路4
1、42は全体として90度ねじられたような形態であ
る。そして、出口側の変形通路41、42と入口側の変
形通路41、42は、それぞれ貫通路46、47を介し
連通している。
【0043】したがって、エレメント30により形成さ
れる変形通路31、32のねじれ方向を左ねじりとした
場合、エレメント40により形成される変形通路41、
42のねじれ方向は右ねじりとなり、ねじり方向が互い
に逆となっている。
【0044】上記各エレメント30、40は、小径棒状
の接続部23を介してノズル本体内20の長手方向に直
列に接続され、各エレメント間に、変型通路を流れる材
料に分割と合流を繰り返し作用させる分割合流手段を形
成している。この分割合流手段は、エレメント30の出
口側の仕切り33bとエレメント40の入口側の仕切り
43aとが互いに90度交差することにより形成されて
いる。
【0045】以上の構成により、混練ノズル2の内部に
複数の変型通路を形成し、分割と合流を繰り返し作用さ
せ混練する混練手段を設けた。続いて、混練ノズル内に
形成した前記混練手段により、その中を通過する内容物
の混練状態について図6を参照し説明する。
【0046】図6は内容物1A、1Bが層状に混練され
ている状態の断面図である、内容物1Aは第1収容部a
内の内容物に相当し、内容物1Bは第2収容部b内の内
容物に相当している。
【0047】内容物を押し出す場合には例えば図7に示
すように、容器本体1を手指で挟むように押さえる。こ
れにより内容物1A、1Bがほぼ同時に容器本体内1よ
り混練ノズル2内へと押し出され、混練ノズル2の入口
部分、即ち、図6の左に示す1段目の入口へと、内容物
1Aを中心にしてその回りに内容物1Bが同軸状に位置
する形態で流入する。
【0048】そして、内容物1A、1Bは各変形通路通
31、32、及び41、42を通過する際に分割作用と
合流作用を受け、図6の右に示す層状に混練され押し出
される。なお、図6の各断面における縦線X1はエレメ
ント30による仕切り33a、縦線X2はエレメント4
0による仕切り43aに対応し、横線Y1はエレメント
30による仕切り33b、横線Y2はエレメント40に
よる仕切り43bに対応する分割線を示している。
【0049】1段目の出口においては見かけ上5層、2
段目の出口においては9層、3段目の出口においては1
7層、(以下4段目以降図示せず)に混練されるが、実
質的には見かけより一層多い層となる。したがって、n
段目の出口においては2n+1+2層となる。なおこの図
6に示す例では説明の便宜上、断面形状の変化しないエ
レメント用いたものである。
【0050】第1の実施形態では、エレメントを6段と
しているため26+1+2=130層ときわめて細かい層
状になる。また実際には、混練ノズル2内の複数の変型
通路を断面形状に加え、断面積をも変化させるエレメン
ト群21を使用するので、図6に示す層状の混練状態に
加え、各層の内容物に対し3次元方向への圧縮力と剪断
力も作用するため、ほぼマーブル状の混練状態となる。
即ち、内容物は完全混合状態で混練ノズル2の先端より
吐出される。以上、混練ノズル2内での複数の変型通路
による混練に関する説明である。
【0051】続いて、チューブ容器内に充填された内容
物の吐出方法について図7、図8を基に説明する。第1
工程として、図7に示すよう容器本体1を手指11で挟
むように押さえ圧力を加える。この時、この加圧操作に
より容器本体内1の内容物はその先端に設けられた筒状
口部3に混ざり合うことなく導かれる。
【0052】第2工程として、さらに容器本体1を手指
11で加圧し続けると、前記筒状口部3に接続された混
練ノズル内2へと内容物が圧入し、その内容物で混練ノ
ズル2は満たされる。
【0053】第3工程として、さらに容器本体1を手指
11で加圧し続けると、容器本体1から混練ノズル2へ
と移動する内容物によって、前工程で混練ノズル2内に
満たされた内容物が、混練ノズル2内より外部へと押し
出され混練された状態で吐出する。なお、第1工程〜第
3工程における加圧操作は容器本体内1の内容物が完全
になくなるまで繰り返し行える。
【0054】第4工程として、第3工程までの加圧操作
でチューブ容器内の内容物を絞り出せなくなった場合、
すなわち容器本体内1が完全に空になり、混練ノズル2
のみにまだ内容物が絞り残されている状態になると、柔
軟性のある混練ノズル2自体を図8に示すよう、その先
端(図中の矢印方向)に向け手指11で押し潰すように
しごき、混練ノズル内2に圧力を加えることで混練ノズ
ル内2の内容物を外部へと絞り出す。以上の方法によ
り、混練ノズルを含むチューブ容器内の内容物を余すこ
となく完全に絞りきれるようにした。
【0055】また、この実施形態における混練ノズル2
での混練効率に関し、その内部を通過する内容物には容
器本体1からの加圧操作による圧力に加え、混練ノズル
2の弾性による絞り効果、すなわち、混練ノズル2がも
との形状に戻ろうとする復元力による圧縮力も混練ノズ
ル2の内部に作用する。
【0056】断面積も変化する変型通路においては、各
種実験より、その変型通路内の圧力が高ければ高いほど
内容物に対し作用する圧縮力と剪断力が大きくなり、そ
れによって混練効率が高まるという実験結果が得られて
いる。即ち、本発明における混練ノズル2を使用した際
には、上記の復元力による絞り効果によって従来の混練
ノズルに比べさらに良好な混練状態を期待できる。
【0057】2剤式の化粧料等は混練するほど定着性な
どにおいて良好な性質を示すものであるから前記に示す
効果は大きい、さらに、このことは従来の混練ノズルに
比べ同じノズル全長でありながら、従来にまし混練効率
の優れた混練ノズルを得ることができるという点におい
ても利点が考えられる。また、従来品と同様の混練効率
とした場合には、その混練ノズル全長を短く形成できる
ことになり、チューブ容器の小型化を図ることもでき大
変好適ある。
【0058】〈実施の形態2〉以下、実施の形態2に係
るチューブ容器を図9〜図10を参照し説明する。この
チューブ容器は、先の実施の形態1で示す混練ノズルを
混練効率の優れたよりノズル長の長い混練ノズル13を
装着したものである。構成としては、先の実施の形態1
の場合と基本的に同様であるので同一部分に付いては同
一符号を付し、その説明を簡略化する。
【0059】図9に示すチューブ容器は、先の実施の形
態1に使用した混練ノズル2のノズル全長、及びその曲
げ弾性率、並びに混練ノズル内に挿入されるエレメント
の数のみが違うだけである。
【0060】この仕様は、混練ノズル13の曲げ弾性率
を十分に小さくすることで、そのノズル13を容易に折
曲げたたみ込めるようにし、また、ノズル管本体20内
に挿入されるエレメント30、40(図3参照)の接続
段数を増やすことで混練ノズル13における混練効率を
向上させた混練ノズル仕様である。
【0061】この上記仕様のチューブ容器は、十分な混
練を必要とする髪染め剤やその他造形剤の容器に絡み考
えられたものである。また、その容器の背景にある流通
コストの削減等を考慮し考えられたものである。
【0062】前述の髪染め剤やその他造形剤を収容する
チューブ容器は、包装箱にきれいにパッケージングされ
市場に出回ることが非常に多い。これらの商品は一括大
量に輸送されることが多いため、容器寸法はできるだけ
小さい方が流通コストの面などで都合が良い。
【0063】従来の柔軟性のない混練ノズルを装着した
チューブ容器で、全長の長い混練効率に優れた混練ノズ
ルを形成した場合、その混練ノズルは折曲げることがで
きないため、包装箱にパッケージングする際に、混練ノ
ズルが邪魔になり包装箱の小形化という点において支障
をきたしていた。
【0064】そこで、この実施の形態2のチューブ容器
は図10に示すよう、混練ノズル13を容易に折曲げた
たみ込めるようにすることで、混練効率の優れた長いノ
ズルを装着したままでも、容易にパッケージングできる
ようにし、包装箱を大型化せずともしまい込めるように
した。
【0065】また、この仕様の混練ノズル13は前記実
施の形態1に示したように、直接混練ノズルを指で押し
つぶすことができるため、容器本体1並びに混練ノズル
内13の内容物を無駄なく絞り出すことができ、この点
においても混練効率の優れた長い混練ノズルの使用に適
している。
【0066】よって、チューブ容器に混練効率に優れた
長いノズルを取り付けた時の問題点、すなわち容器寸法
が大きくなり包装に困る、さらには、混練ノズル内に大
量の内容物が無駄に絞り残されるといった難点を解消
し、混練効率の優れた全長の長い混練ノズルを都合良く
装着できるようにした。
【0067】以上が本発明の実施の形態である。なお、
本発明では柔軟性を有する混練ノズルを同軸型のチュー
ブ容器に適用した例を示したが、外側スリーブ内に、そ
れぞれ異なる種類の内容物を収容した内側スリーブを2
つ並列配置したものにも適用することができる。また、
内容物の出口を2つ並列に配置したチューブ容器に対し
ても、本発明を適用することができる。さらにはチュー
ブ容器に限らず、2種類の内容物を押し出せるように構
成した他の容器にも適用可能である。
【0068】2種類の内容物としては、例えば、頭髪を
着色するための2液からなる髪染め剤等の化粧料、車等
のボディー補修時に使用する造形用のパテとその硬化剤
化らなる補修材、マスタードとケチャップあるいは白味
噌と赤味噌などの食品等を挙げることができる。勿論、
その他の流動性のある材料にも適用可能である。
【0069】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、容器本体
以外に混練ノズルをも、手指でしごき加圧操作可能にす
ることで、混練ノズルを含む容器内の内容物をその外部
へと完全に絞り出せるようにし、しかも、混練効率に優
れた全長の長い混練ノズルの使用にも適するチューブ容
器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るチューブ容器の概
略構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るチューブ容器の部
分断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るチューブ容器にお
ける筒状口部に装備した混練手段を示す拡大断面図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施形態に係わる1、3、5、
段目のエレメントの構造を示す図で、(a)は図3のA
−A断面図、(b)は図3のB−B断面図、(c)は図
3のC−C断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係わる2、4、6、
段目のエレメントの構造を示す図で、(a)は出口部
分、(b)は中間部分、(c)は入口部分の断面図であ
る。
【図6】各エレメント内における内容物の混練状態を示
す断面図である。
【図7】チューブ容器の使用状態を示す斜視図である。
【図8】チューブ容器の使用状態を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係るチューブ容器の概
略構成図である。
【図10】本発明の実施の形態2に係るチューブ容器を
包装箱でパッケージングした際の収納状態に関する透視
図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 混練ノズル 3 筒状口部 4 外側スリーブ 5 内側スリーブ 6 封止部 7 外筒 8 内筒 9 支持体 10 逆止弁 a 第1収容部 b 第2収容部 a1 第1収容部の流出通路 b1 第2収容部の流出通路 11 手指 12 内容物 20 ノズル管本体 21 エレメント群 22 小径筒部 23 接続部 30、40 エレメント 31、32、41、42 変型通路 33a、43a 仕切り(入口側) 33b、43b 仕切り(出口側) 34a、35a、34b、35b テーパ面部分 44a、45a、44b、45b テーパ面部分 36、37、46、47 貫通部分 1A、1B 内容物
フロントページの続き (72)発明者 福井 寛 神奈川県横浜市港北区新羽町1050 株式会 社資生堂製品開発センター内 (72)発明者 黒澤 麻里 神奈川県横浜市港北区新羽町1050 株式会 社資生堂基礎研究センター内 Fターム(参考) 3E065 AA02 AA06 BA07 BA12 BA15 BB02 CA20 DA14 DC03 DD05 FA11 FA20 JA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動性のある2種類の内容物を個々に収
    容する収容部を有する容器本体と、その容器本体の一端
    に設けた混練ノズルとを備え、その混練ノズルは、前記
    各収容部と連通した筒状部分と、その筒状部分内に設け
    た混練手段とを有し、容器本体の押圧操作等により混練
    ノズルを通して内容物を混練しつつ外部に押し出し可能
    に構成したチューブ容器であって、 前記混練ノズルを弾力性に富む素材で形成し、その混練
    ノズルに柔軟性を持たせて手指等で押しつぶし可能にし
    たことを特徴とするチューブ容器。
  2. 【請求項2】 前記混練ノズルは、その強度を曲げ弾性
    率10000kg/m2以下または、JISタイプA硬
    度90以下としたことを特徴とする請求項1に記載のチ
    ューブ容器。
  3. 【請求項3】 前記混練ノズルは、内容物が圧入される
    筒状のノズル管本体と、そのノズル管本体に挿入され、
    その内部に混練手段を形成する混練用のエレメントとを
    備え、そのノズル管本体及び混練用のエレメントを弾性
    に富む樹脂材料で形成し、柔軟性を持たせたことを特徴
    とする請求項1に記載のチューブ容器。
  4. 【請求項4】 前記混練手段は、前記混練ノズル内をそ
    の一方へ通過しようとする内容物に対し、その流動方向
    を変化せることで分割と合流を繰り返し作用させて混練
    する複数の変型通路を混練ノズル内に設けた請求項1又
    は請求項3に記載のチューブ容器。
JP11193316A 1999-07-07 1999-07-07 チューブ容器 Pending JP2001018997A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11193316A JP2001018997A (ja) 1999-07-07 1999-07-07 チューブ容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11193316A JP2001018997A (ja) 1999-07-07 1999-07-07 チューブ容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001018997A true JP2001018997A (ja) 2001-01-23

Family

ID=16305887

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11193316A Pending JP2001018997A (ja) 1999-07-07 1999-07-07 チューブ容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001018997A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007253953A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Sunstar Inc ノズル構造及び該ノズル構造を備えた容器
KR100825370B1 (ko) * 2005-11-21 2008-04-28 권재현 위생 치약용기
JP2011105315A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Tenryu Kagaku Kogyo Kk パウチ容器及びこれに使用するスパウト
JP2015202866A (ja) * 2014-04-10 2015-11-16 株式会社セレス研究所 チューブ容器
WO2022182804A1 (en) * 2021-02-23 2022-09-01 Kiss Nail Products, Inc. Hair color container with mixing features

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100825370B1 (ko) * 2005-11-21 2008-04-28 권재현 위생 치약용기
JP2007253953A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Sunstar Inc ノズル構造及び該ノズル構造を備えた容器
JP2011105315A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Tenryu Kagaku Kogyo Kk パウチ容器及びこれに使用するスパウト
JP2015202866A (ja) * 2014-04-10 2015-11-16 株式会社セレス研究所 チューブ容器
WO2022182804A1 (en) * 2021-02-23 2022-09-01 Kiss Nail Products, Inc. Hair color container with mixing features

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5137178A (en) Dual tube dispenser
JP2575914B2 (ja) マルチキャビティ分配容器
EP2496488B1 (en) Multi-chambered container
CA2448818C (en) Multi-chambered, uniform dispensing tube
US6889870B2 (en) Device for the simultaneous dispensing of two separately packaged products
US7021495B2 (en) Device for dispensing product having flexible-walled pouch and airless pump
JP2628365B2 (ja) 流体化粧品試験用メーキャップセツト
US20050072442A1 (en) Self-contained hair-coloring system for touch-up, highlighting and less than full treatment applications
US6213633B1 (en) Mixing and dispensing device
US20030106905A1 (en) Uniform dispensing, multi-chambered tube comprising a flow regulating element
WO2005115858A1 (en) Controlling flow from multi-chamber containers
US5593065A (en) Metered dual dispenser cap for squeeze containers
MXPA02010845A (es) Envase de multiples compartimientos.
AU2003231108A1 (en) Containers comprising at least one label made of an elastomeric material adhered to a wall
PL183430B1 (pl) Łącznik do dwukomorowej tubki na dwa różne materiały i sposób wytwarzania łącznika do dwukomorowej tubki na dwa różne materiały
US6732888B1 (en) Bottle having multiple outlets
US20070012806A1 (en) Dispenser bottle for at least two active fluids
US20050047848A1 (en) Tip applicator with Venturi structure
JP2001018997A (ja) チューブ容器
US20060289568A1 (en) Collapsible tube for containing and dispensing paste
RU2602231C1 (ru) Многокамерный контейнер
JP4975585B2 (ja) 泡噴出容器
EP1451068A1 (en) Container having splines and method for using same
EP1151938A2 (en) Dual compartment package
CN209097402U (zh) 一种新型双剂瓶结构