JP2001018770A - 車両の自動操舵装置 - Google Patents

車両の自動操舵装置

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JP2001018770A
JP2001018770A JP11192518A JP19251899A JP2001018770A JP 2001018770 A JP2001018770 A JP 2001018770A JP 11192518 A JP11192518 A JP 11192518A JP 19251899 A JP19251899 A JP 19251899A JP 2001018770 A JP2001018770 A JP 2001018770A
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braking
automatic
vehicle
driver
brake
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JP11192518A
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English (en)
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Katsuhiro Sakai
克博 酒井
Yasuo Shimizu
康夫 清水
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動操舵制御中に車両が自動制動により停止
したとき、自動制動の解除により車両がドライバーの意
図せぬ移動を行うのを防止する。 【解決手段】 ドライバーの操作により作動して車両を
制動する制動手段と、ドライバーの操作によらずに制動
手段を作動させる自動制動手段とを設け、ドライバーの
操作による制動と自動制動手段による制動とが同時に行
われるとき、何れか制動力が大きい方に基づいて制動手
段を作動させる。これにより、自動制動の制動力で車両
が停止しているときには、ドライバーがブレーキペダル
を踏んで自動制動の制動力よりも大きい制動力を発生さ
せない限り自動制動が解除されず、従って自動制動の突
然の解除により車両がドライバーの意図せぬ移動を行う
のが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドライバーのステ
アリング操作によらずに車両を自動的に駐車するための
車両の自動操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる車両の自動操舵装置は特開平4−
55168号公報、特開平10−114274号公報に
より既に知られている。これらの車両の自動操舵装置
は、従来周知の電動パワーステアリング装置のステアリ
ングアクチュエータを利用し、予め記憶した車両の移動
距離と転舵角との関係に基づいて前記ステアリングアク
チュエータを制御することにより、バック駐車や縦列駐
車を自動で行うようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記特開平4
−55168号公報に記載されたものは、自動操舵制御
中にドライバーが指示と異なる操作を行うと自動制動手
段が作動し、車両が停止して車速が0になると前記自動
制動手段の作動が解除されるようになっている。従っ
て、車両が自動制動で停止するときにドライバーがブレ
ーキペダルを踏んでいないと、自動制動が解除された瞬
間に制動力が消滅するため、車両がドライバーの意図せ
ぬ移動を行う可能性がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、自動操舵制御中に車両が自動制動により停止したと
き、自動制動の解除により車両がドライバーの意図せぬ
移動を行うのを防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、目標位置まで
の車両の移動軌跡を記憶または算出する移動軌跡設定手
段と、車輪を転舵するステアリングアクチュエータと、
車両が目標位置まで移動する間に移動軌跡設定手段によ
り設定された移動軌跡に基づいてステアリングアクチュ
エータの駆動を制御するアクチュエータ制御手段とを備
えた車両の自動操舵装置において、ドライバーの操作に
より作動して車両を制動する制動手段と、ドライバーの
操作によらずに制動手段を作動させる自動制動手段とを
備えてなり、ドライバーの操作による制動と自動制動手
段による制動とを比較し、何れか制動力が大きい方に基
づいて制動手段を作動させることを特徴とする車両の自
動操舵装置が提案される。
【0006】上記構成によれば、ドライバーの操作によ
る制動と自動制動手段による制動とを比較し、何れか制
動力が大きい方に基づいて制動手段が作動するので、自
動制動の制動力で車両が停止しているときに、ドライバ
ーがブレーキペダルを踏んで自動制動の制動力よりも大
きい制動力を発生させない限り自動制動が解除されな
い。これにより、自動制動の突然の解除により車両がド
ライバーの意図せぬ移動を行うのが防止され、しかもブ
レーキペダルの操作で自動制動を解除できるので、自動
制動を解除するための特別の装置が不要になる。
【0007】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、自動制動手段により生じる制
動力の上限値は、制動手段が発生し得る最大制動力より
も低く設定されることを特徴とする車両の自動操舵装置
が提案される。
【0008】上記構成によれば、自動制動手段により生
じる制動力の上限値が制動手段が発生し得る最大制動力
よりも低いので、ドライバーの操作で前記上限値以上の
制動力を発生させることにより、自動制動によらずにド
ライバーの自発的な操作で車両を停止状態に維持するこ
とができる。
【0009】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項1または2の構成に加えて、ドライバーの操作に
より生じる制動力が自動制動手段により生じる制動力を
越えたとき、自動制動手段の作動を中止することを特徴
とする車両の自動操舵装置が提案される。
【0010】上記構成によれば、ドライバーの操作によ
り生じる制動力が自動制動手段により生じる制動力を越
えると自動制動手段の作動が中止されるので、自動制動
手段の無駄な作動が防止されてエネルギーが節減され
る。
【0011】また請求項4に記載された発明によれば、
請求項1〜3の何れかの構成に加えて、ドライバーの操
作により走行レンジ、ニュートラルレンジおよびパーキ
ングレンジを切り換えるレンジ切換手段を備えてなり、
レンジ切換手段がパーキングレンジに切り換えられたと
きに自動制動手段の作動を中止することを特徴とする車
両の自動操舵装置が提案される。
【0012】上記構成によれば、レンジ切換手段がパー
キングレンジに切り換えられて車両が移動する虞がなく
なると自動制動手段の作動が中止されるので、自動制動
手段の無駄な作動が防止されてエネルギーが節減され
る。
【0013】尚、実施例のセレクトレバー10は本発明
のレンジ切換手段に対応し、実施例の制御部22は本発
明のアクチュエータ制御手段に対応し、実施例の記憶部
23は本発明の移動軌跡設定手段に対応し、実施例の自
動制動装置31は本発明の自動制動手段に対応し、実施
例のブレーキキャリパ34は本発明の制動手段に対応
し、実施例の前輪Wfは本発明の車輪に対応する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0015】図1〜図5は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は操舵制御装置を備えた車両の全体構成図、
図2はバック駐車/左モードの作用説明図、図3はモー
ド選択スイッチおよび自動駐車スタートスイッチを示す
図、図4は車両に備えられた制動装置を示す図、図5は
作用を説明するフローチャートである。
【0016】図1に示すように、車両Vは一対の前輪W
f,Wfおよび一対の後輪Wr,Wrを備える。ステア
リングホイール1と操舵輪である前輪Wf,Wfとが、
ステアリングホイール1と一体に回転するステアリング
シャフト2と、ステアリングシャフト2の下端に設けた
ピニオン3と、ピニオン3に噛み合うラック4と、ラッ
ク4の両端に設けた左右のタイロッド5,5と、タイロ
ッド5,5に連結された左右のナックル6,6とによっ
て接続される。ドライバーによるステアリングホイール
1の操作をアシストすべく、あるいは後述する車庫入れ
のための自動操舵を行うべく、電気モータよりなるステ
アリングアクチュエータ7がウオームギヤ機構8を介し
てステアリングシャフト2に接続される。
【0017】操舵制御装置21は制御部22と記憶部2
3とから構成されており、制御部22には、ステアリン
グホイール1の回転角である転舵角θを検出する転舵角
検出手段S1 と、ステアリングホイール1の操舵トルク
Tを検出する操舵トルク検出手段S2 と、前輪Wf,W
fおよび後輪Wr,Wrの回転角を検出する車輪回転角
検出手段S3 …と、ブレーキペダル9の操作量を検出す
るブレーキ操作量検出手段S4 と、セレクトレバー10
により選択されたシフトレンジ(「D」レンジ、「R」
レンジ、「N」レンジ、「P」レンジ等)を検出するシ
フトレンジ検出手段S5 と、車両Vの前部、中央部およ
び後部に設けられた合計8個の物体検出手段S8 …とか
らの信号が入力される。物体検出手段S8 …は公知のソ
ナー、レーダー、テレビカメラ等から構成され、車両V
の周囲の物体を検出する。尚、8個の物体検出手段S8
…と制御部22とを接続するラインは、図面の煩雑化を
防ぐために省略してある。
【0018】図3を併せて参照すると明らかなように、
ドライバーにより操作されるモード選択スイッチS6
よび自動駐車スタートスイッチS7 が制御部22に接続
される。モード選択スイッチS6 は、後述する4種類の
駐車モード、即ちバック駐車/右モード、バック駐車/
左モード、縦列駐車/右モードおよび縦列駐車/左モー
ドの何れかを選択する際に操作される4個のボタンを備
える。自動駐車スタートスイッチS7 は、モード選択ス
イッチS6 で選択した何れかのモードによる自動駐車を
開始する際に操作される。
【0019】記憶部23には、前記4種類の駐車モード
のデータ、即ち車両Vの移動距離Xに対する規範転舵角
θrefの関係が、予めテーブルとして記憶されてい
る。車両Vの移動距離Xは、既知である前輪Wfあるい
は後輪Wrの周長に車輪回転角検出手段S3 …で検出し
た前輪Wfの回転角あるいは後輪Wrの回転角を乗算す
ることにより求められる。尚、前記移動距離Xの算出に
は、4個の車輪回転角検出手段S3 …の出力のハイセレ
クト値、ローセレクト値、あるいは平均値が使用され
る。
【0020】制御部22は、前記各検出手段S1 〜S5
およびスイッチS6 ,S7 からの信号と、記憶部23に
記憶された駐車モードのデータとに基づいて、前記ステ
アリングアクチュエータ7の作動と、液晶モニター、ス
ピーカ、ランプ、チャイム、ブザー等を含む操作段階教
示装置11の作動とを制御する。
【0021】図4は第1実施例として車両Vに備えられ
た制動装置を示すもので、この制動装置はドライバーが
ブレーキペダル9を踏むことにより制動力を発生する以
外に、制御部22からの指令により自動制動装置31が
作動して制動力を発生し、ドライバーのブレーキ操作が
遅れても後述する折り返し位置あるいは目標位置
(図2参照)に車両Vを確実に停止させるようになって
いる。
【0022】尚、自動制動装置31が発生する制動力
は、折り返し位置や目標位置などの車両停止位置に
車両Vを停止させるのに必要な制動力、あるいは移動軌
跡上に障害物が存在する場合に該障害物の手前で車両V
を停止させるのに必要な制動力であり、車両停止位置や
障害物までの距離、車両重量などの車両諸元や車輪回転
角に基づいて算出した車速等のパラメータに基づいて演
算される。
【0023】図4に示すように、ブレーキペダル9に負
圧ブースタ32を介してマスタシリンダ33が接続され
ており、マスタシリンダ33とブレーキキャリパ34と
を接続する油路35にソレノイドバルブよりなるシャッ
トバルブ36と、マスタシリンダ33側からブレーキキ
ャリパ34側への油圧の伝達のみを許容するチェックバ
ルブ37とが並列に配置される。またシャットバルブ3
6よりもブレーキキャリパ34寄りの油路35とマスタ
シリンダ33のリザーバ38とが一対の並列な油路3
9,40で接続されており、一方の油路39にオイルポ
ンプ41、アキュムレータ42、ソレノイドバルブより
なる増圧バルブ43および絞り44が直列に配置される
とともに、他方の油路40に絞り45およびソレノイド
バルブよりなる減圧バルブ46が直列に配置される。前
記シャットバルブ36、増圧バルブ43および減圧バル
ブ46は、制御部22からの指令で作動する。
【0024】而して、シャットバルブ36を開弁し、増
圧バルブ43および減圧バルブ46を閉弁した状態で
は、ドライバーがブレーキペダル9に入力した踏力に応
じて負圧ブースタ32を介してマスタシリンダ33がブ
レーキ油圧を発生し、そのブレーキ油圧がブレーキキャ
リパ34に伝達されて制動力を発生する。一方、シャッ
トバルブ36を閉弁した状態で、増圧バルブ43を開弁
して減圧バルブ46を閉弁すれば、アキュムレータ42
がブレーキキャリパ34に連通してブレーキ油圧が増圧
され、逆に増圧バルブ43を閉弁して減圧バルブ46を
開弁すれば、ブレーキキャリパ34がリザーバ38に連
通してブレーキ油圧が減圧される。従って、増圧バルブ
43および減圧バルブ46を開閉駆動することにより、
ドライバーの操作によらずにブレーキキャリパ34に制
動力を発生させるとともに、その制動力の大きさを任意
に制御することができる。
【0025】尚、シャットバルブ36を閉弁し、増圧バ
ルブ43および減圧バルブ46を開閉駆動して自動制動
を行っているときにドライバーがブレーキペダル9を踏
むと、マスタシリンダ33が発生するブレーキ油圧が自
動制動のブレーキ油圧よりも大きいときに限り、マスタ
シリンダ33が発生するブレーキ油圧がチェックバルブ
37を介してブレーキキャリパ34に伝達される。つま
り、マスタシリンダ33および自動制動装置31の両方
が同時に作動しているとき、マスタシリンダ33が発生
するブレーキ油圧が自動制動装置31が発生するブレー
キ油圧よりも大きければ、マスタシリンダ33が発生す
るブレーキ油圧がブレーキキャリパ34に伝達される。
逆に、自動制動装置31が発生するブレーキ油圧がマス
タシリンダ33が発生するブレーキ油圧よりも大きけれ
ば、自動制動装置31が発生するブレーキ油圧がブレー
キキャリパ34に伝達される。
【0026】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0027】自動駐車を行わない通常時(前記モード選
択スイッチS6 が操作されていないとき)には、操舵制
御装置21は一般的なパワーステアリング制御装置とし
て機能する。具体的には、ドライバーが車両Vを旋回さ
せるべくステアリングホイール1を操作すると、操舵ト
ルク検出手段S2 がステアリングホイール1に入力され
た操舵トルクTを検出し、制御部22は前記操舵トルク
Tに基づいてステアリングアクチュエータ7の駆動を制
御する。その結果、ステアリングアクチュエータ7の駆
動力によって左右の前輪Wf,Wfが転舵され、ドライ
バーのステアリング操作がアシストされる。
【0028】次に、バック駐車/左モード(車両Vの左
側にある駐車位置にバックしながら駐車するモード)を
例にとって、自動操舵制御の内容を説明する。
【0029】先ず、図2(A)に示すように、ドライバ
ー自身のステアリング操作により車両Vを駐車しようと
する車庫の近傍に移動させ、車体の左側面を車庫入口線
にできるだけ近づけた状態で、予め決められた基準(例
えば、ドアの内側に設けられたマークやサイドミラー)
が車庫の中心線に一致する位置(スタート位置)に車
両Vを停止させる。そして、モード選択スイッチS6
操作してバック駐車/左モードを選択するとともに自動
駐車スタートスイッチS7 をONすると、自動操舵制御
が開始される。自動操舵制御が行われている間、操作段
階教示装置11には自車の現在位置、周囲の障害物、駐
車位置、スタート位置から目標位置までの自車の予想移
動軌跡、前進から後進に切り換える折り返し位置等が表
示され、併せてスピーカからの音声でドライバーに前記
折り返し位置におけるセレクトレバー10の操作等の各
種の指示や警報が行われる。
【0030】自動操舵制御により、ドライバーがブレー
キペダル9を緩めて車両Vをクリープ走行させるだけで
ステアリングホイール1を操作しなくても、モード選択
スイッチS6 により選択されたバック駐車/左モードの
データに基づいて前輪Wf,Wfが自動操舵される。即
ち、スタート位置から折り返し位置まで車両Vが前
進する間は前輪Wf,Wfは右に自動操舵され、折り返
し位置から目標位置まで車両Vが後進する間は前輪
Wf,Wfは左に自動操舵される。
【0031】図2(B)から明らかなように、自動操舵
が行われている間、制御部22は記憶部23から読み出
したバック駐車/左モードの規範転舵角θrefと、転
舵角検出手段S1 から入力された転舵角θとに基づいて
偏差E(=θref−θ)を算出し、その偏差Eが0に
なるようにステアリングアクチュエータ7の作動を制御
する。このとき、規範転舵角θrefのデータは車両V
の移動距離Xに対応して設定されているため、クリープ
走行の車速に多少の変動があっても車両Vは常に前記移
動軌跡上を移動することになる。
【0032】上記自動操舵制御はドライバーがブレーキ
ペダル9を踏んで車両がクリープ走行する間に実行され
るため、ドライバーが障害物を発見したときに速やかに
ブレーキペダル9を踏み込んで車両Vを停止させること
ができる。
【0033】上述した自動操舵制御は、ドライバーがモ
ード選択スイッチS6 をOFFした場合に中止される
が、それ以外にもドライバーがブレーキペダル9から足
を離した場合、ドライバーがステアリングホイール1を
操作した場合に中止され、通常のパワーステアリング制
御に復帰する。
【0034】次に、折り返し位置あるいは目標位置
で自動制動装置31が作動するときの作用を、図5のフ
ローチャートを参照して説明する。
【0035】先ず、ステップS1で自動制動装置31を
作動させない場合には、ステップS3でドライバーによ
る制動操作が優先され、ドライバーが踏んだブレーキペ
ダル9によりマスタシリンダ33が発生したブレーキ油
圧がブレーキキャリパ34に伝達される。この場合、発
生する制動力Bはドライバーの制動操作による制動力B
D に一致する(B=BD )。
【0036】前記ステップS1で自動制動装置31を作
動させる場合には、自動制動装置31により発生する制
動力BA とドライバーの制動操作による制動力BD とが
比較される。尚、自動制動装置31により発生する制動
力BA の上限値は、ブレーキキャリパ34により発生可
能な最大制動力よりも低くなるように設定されている。
またドライバーの制動操作による制動力BD の大きさ
は、ブレーキキャリパ34により発生可能な最大制動力
の範囲内で、ドライバーの踏力の大きさに応じて任意に
変化する。
【0037】前記ステップS2でドライバーの制動操作
による制動力BD が自動制動装置31により発生する制
動力BA 以上であれば、ステップS3で自動制動装置3
1の作動が停止され、ドライバーの制動操作によりマス
タシリンダ33が発生したブレーキ油圧がブレーキキャ
リパ34に伝達される(B=BD )。一方、前記ステッ
プS2でドライバーの制動操作による制動力BD が自動
制動装置31により発生する制動力BA 未満であれば、
ステップS4に移行する。
【0038】ステップS4でシフトレンジ検出手段S5
により検出したシフトレンジが「P」レンジであれば、
トランスミッション内のメカ的なパーキングロックが作
動して車両Vが移動する虞がなくなるため、前記ステッ
プS3で自動制動装置31の作動が停止されてドライバ
ーによる制動操作が優先される。そして前記ステップS
4でシフトレンジが「P」レンジでなければ、ステップ
S5で自動制動装置31が作動する。このとき、ドライ
バーの制動操作によりマスタシリンダ33がブレーキ油
圧を発生しても、自動制動装置31により発生するブレ
ーキ油圧の方が大きいため、チェックバルブ37が閉じ
て自動制動装置31により発生するブレーキ油圧だけが
ブレーキキャリパ34に伝達される(B=BA )。
【0039】以上のように、ドライバーの制動操作と自
動制動装置31の作動とが同時に行われるとき、ドライ
バーの制動操作により発生する制動力が自動制動装置3
1により発生する制動力よりも大きければ、車両Vがド
ライバーの意志に反して移動する虞がないので自動制動
を中止する。これにより、自動制動装置31が消費する
エネルギーを節減することができるだけでなく、ドライ
バーの制動操作により発生する制動力の大きさが自動制
動装置31の作動によって制限されるの防止することが
できる。
【0040】一方、ドライバーの制動操作により発生す
る制動力が自動制動装置31により発生する制動力より
も小さければ、自動制動装置31を作動させて自動制動
を実行し、ドライバーの操作による制動力が不足してい
ても車両Vを確実に停止させることができる。そして、
この自動制動は、ドライバーがブレーキペダル9を踏ん
で自動制動の制動力よりも大きい制動力を発生させない
限り解除されないため、自動制動が突然解除されて車両
Vが予期せぬ移動を行うのを防止することができる。し
かもブレーキペダル9の操作だけで自動制動を自由に解
除できるので、自動制動を解除するための特別の装置が
不要になる。更にシフトレンジが「P」レンジであって
車両Vが移動する虞がないときに、自動制動装置31の
作動を停止することによりエネルギーを節減することが
できる。
【0041】次に、図6に基づいて本発明の第2実施例
を説明する。
【0042】自動制動装置31は、ドライバーの制動操
作による制動力BD を演算する制動力演算部47と、自
動制動により発生すべき制動力BA を演算する自動制動
力演算部48と、両制動力BD ,BA を比較する制動力
比較部49と、制動力比較部49からの出力に基づきブ
レーキキャリパ34のピストンを駆動するモータ51に
指令を与えるアクチュエータ駆動部50とから構成され
る。
【0043】而して、制動力演算部47は、ブレーキ操
作量検出手段S4 でブレーキペダル9のストロークある
いは踏力として検出したドライバーのブレーキ操作量に
基づいて前記制動力BD を演算する。自動制動力演算部
48は、第1実施例と同様にして自動制動による制動力
A を演算する。制動力比較部49は、制動力演算部4
7で演算した制動力BD と自動制動力演算部48で演算
した制動力BA とを比較し、何れか大きい方を制動力B
の指令値としてアクチュエータ駆動部50に出力する。
尚、制動力比較部49は、シフトレンジが「P」レンジ
の場合は、図5で説明したのと同様にして、ドライバー
の制動操作による制動力BD を選択して出力する。アク
チュエータ駆動部50は、ブレーキキャリパ34にピス
トンを直接駆動可能に設けられたモータ51の作動を制
御し、制動力比較部49で選択された何れか一方の制動
力Bを発生させる。
【0044】この第2実施例によっても、上述した第1
実施例と同様の作用効果を達成することができる。
【0045】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0046】例えば、実施例では目標位置までの車両V
の移動軌跡が予め記憶部23に記憶されているが、車両
Vの現在位置および目標位置から前記移動軌跡を算出す
ることも可能である。
【0047】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、ドライバーの操作による制動と自動制動手段
による制動とを比較し、何れか制動力が大きい方に基づ
いて制動手段が作動するので、自動制動の制動力で車両
が停止しているときに、ドライバーがブレーキペダルを
踏んで自動制動の制動力よりも大きい制動力を発生させ
ない限り自動制動が解除されない。これにより、自動制
動の突然の解除により車両がドライバーの意図せぬ移動
を行うのが防止され、しかもブレーキペダルの操作で自
動制動を解除できるので、自動制動を解除するための特
別の装置が不要になる。
【0048】また請求項2に記載された発明によれば、
自動制動手段により生じる制動力の上限値が制動手段が
発生し得る最大制動力よりも低いので、ドライバーの操
作で前記上限値以上の制動力を発生させることにより、
自動制動によらずにドライバーの自発的な操作で車両を
停止状態に維持することができる。
【0049】また請求項3に記載された発明によれば、
ドライバーの操作により生じる制動力が自動制動手段に
より生じる制動力を越えると自動制動手段の作動が中止
されるので、自動制動手段の無駄な作動が防止されてエ
ネルギーが節減される。
【0050】また請求項4に記載された発明によれば、
レンジ切換手段がパーキングレンジに切り換えられて車
両が移動する虞がなくなると自動制動手段の作動が中止
されるので、自動制動手段の無駄な作動が防止されてエ
ネルギーが節減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】操舵制御装置を備えた車両の全体構成図
【図2】バック駐車/左モードの作用説明図
【図3】モード選択スイッチおよび自動駐車スタートス
イッチを示す図
【図4】車両に備えられた制動装置を示す図
【図5】作用を説明するフローチャート
【図6】本発明の第2実施例に係る制動装置を示す図
【符号の説明】
7 ステアリングアクチュエータ 10 セレクトレバー(レンジ切換手段) 22 制御部(アクチュエータ制御手段) 23 記憶部(移動軌跡設定手段) 31 自動制動装置(自動制動手段) 34 ブレーキキャリパ(制動手段) V 車両 Wf 前輪(車輪)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 137:00 Fターム(参考) 3D032 CC20 CC21 CC49 DA03 DA15 DA24 DA88 DA91 DA93 DA95 DB07 DC04 DC33 DC40 DE09 EA01 EC22 FF01 GG01 3D033 CA03 CA11 CA12 CA16 CA17 CA21 CA33 3D046 BB00 EE01 GG10 HH02 HH07 HH08 HH20 HH36 HH52 JJ24

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標位置までの車両(V)の移動軌跡を
    記憶または算出する移動軌跡設定手段(23)と、 車輪(Wf)を転舵するステアリングアクチュエータ
    (7)と、 車両(V)が目標位置まで移動する間に移動軌跡設定手
    段(23)により設定された移動軌跡に基づいてステア
    リングアクチュエータ(7)の駆動を制御するアクチュ
    エータ制御手段(22)と、を備えた車両の自動操舵装
    置において、 ドライバーの操作により作動して車両(V)を制動する
    制動手段(34)と、 ドライバーの操作によらずに制動手段(34)を作動さ
    せる自動制動手段(31)と、を備えてなり、ドライバ
    ーの操作による制動と自動制動手段(31)による制動
    とを比較し、何れか制動力が大きい方に基づいて制動手
    段(34)を作動させることを特徴とする車両の自動操
    舵装置。
  2. 【請求項2】 自動制動手段(31)により生じる制動
    力の上限値は、制動手段(34)が発生し得る最大制動
    力よりも低く設定されることを特徴とする、請求項1に
    記載の車両の自動操舵装置。
  3. 【請求項3】 ドライバーの操作により生じる制動力が
    自動制動手段(31)により生じる制動力を越えたと
    き、自動制動手段(31)の作動を中止することを特徴
    とする、請求項1または2に記載の車両の自動操舵装
    置。
  4. 【請求項4】 ドライバーの操作により走行レンジ、ニ
    ュートラルレンジおよびパーキングレンジを切り換える
    レンジ切換手段(10)を備えてなり、レンジ切換手段
    (10)がパーキングレンジに切り換えられたときに自
    動制動手段(31)の作動を中止することを特徴とす
    る、請求項1〜3の何れかに記載の車両の自動操舵装
    置。
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