JP2001018250A - 合成樹脂複合成形体 - Google Patents

合成樹脂複合成形体

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JP2001018250A JP11189706A JP18970699A JP2001018250A JP 2001018250 A JP2001018250 A JP 2001018250A JP 11189706 A JP11189706 A JP 11189706A JP 18970699 A JP18970699 A JP 18970699A JP 2001018250 A JP2001018250 A JP 2001018250A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の中空成形体と該中空成形体に内部で
成形された合成樹脂発泡成形体とからなる合成樹脂成形
複合成形体は、強度、靭性、弾性、軽量性、衝撃吸収性
等の物性には優れていたが、上記中空成形体と上記合成
樹脂発泡成形体とが一体として相互に接着された状態で
成形されているというものであった。従って、中空成形
体と合成樹脂発泡成形体のそれぞれを均一な物性の合成
樹脂としてリサイクルし再ペレット化するには、両者を
分離しなければならず、リサイクルするのに多大な労力
とコストがかかるという問題があった。 【解決手段】 合成樹脂からなる複数の分割体3,4
を相互に接着して形成された中空成形体2の内面7に合
成樹脂発泡成形体6が接着することなく内挿され、且つ
上記合成樹脂発泡成形体6の少なくとも一部が上記中空
成形体2の内面7に密着するように構成することによ
り、本発明の合成樹脂複合成形体1を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、箱、パネル、自動
車部品等として好適に使用される、合成樹脂からなる中
空体の内面に発泡成形体が内挿された合成樹脂複合成形
体に関する。
【0002】
【従来の技術】中空成形体と該中空成形体の内部に注入
・成形された合成樹脂発泡成形体とからなる合成樹脂複
合成形体は、従来から、鮮魚等を氷と共に搬送するため
の通い箱、トイレの水を貯蔵する防露タンク、バンパー
や内装材等の自動車部品等として使用されてきた。例え
ば、ABS樹脂からなる中空成形体の内部にウレタン樹
脂の発泡体を注入した合成樹脂複合成形体が広く知られ
ている。
【0003】しかしながら、従来使用されてきた合成樹
脂複合成形体は、リサイクル性に問題があり資源を有効
利用するというの点で不十分なものであった。即ち、従
来行われてきた合成樹脂複合成形体の成形方法の殆どは
ブロー成形を応用したものであって、中空成形体を成形
した後、その内部に合成樹脂発泡体を注入するという製
造方法を採用していた。従って、該発泡体は上記中空成
形体の内部で発熱により硬化することから、従来の合成
樹脂複合成形体は中空成形体の内部で成形された合成樹
脂発泡成形体と上記中空成形体とが一体として相互に接
着された状態で成形されていた。
【0004】その結果、例えばABS樹脂の中空成形体
とウレタン樹脂の発泡体のように異なる樹脂から構成さ
れている合成樹脂複合成形体を、それぞれ均一な物性の
合成樹脂としてリサイクルし再ペレット化するには、強
力に接着して一体となっている上記中空成形体と該発泡
成形体とを分離しなければならなかった。かかる中空成
形体と該発泡成形体の分離には多大な労力とコストがか
かるので、リサイクルすることは実質的に不可能であっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、中空成形体
と合成樹脂発泡成形体とを簡単に分離することができる
合成樹脂複合成形体であって、リサイクルする際の作業
性に優れ、リサイクルのコストが安価な合成樹脂複合成
形体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の合成樹脂複合成
形体は、合成樹脂からなる複数の分割体を相互に接着し
て形成された中空成形体の内面に合成樹脂発泡成形体が
接着することなく内挿され、且つ上記合成樹脂発泡成形
体の少なくとも一部が上記中空成形体の内面に密着して
いることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基き詳細に
説明する。図1は本発明の合成樹脂複合成形体(以下、
「複合成形体」という。)の一例を示す一部切欠斜視
図、図2は縦断面図であって、1は複合成形体を、2は
中空成形体を、3は中空成形体を構成する一の分割体
を、4は中空成形体を構成する他の一の分割体を、5は
分割体3と分割体4の接着部を、6は合成樹脂発泡成形
体(以下、「発泡成形体」という。)を、7は発泡成形
体の一部が密着している中空成形体の内面を、8は発泡
成形体と中空成形体の内面7との間にできている空間部
をそれぞれ示す。
【0008】本発明の中空成形体2を構成する分割体
3,4は、合成樹脂からなる。該合成樹脂としては、ポ
リ塩化ビニル等の塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン等の
ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂やポリプロピ
レン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリメチルメタ
クリレート等のアクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂等の熱可塑性樹脂等が挙げられる。
【0009】上記熱可塑性樹脂の中でも経済性、リサイ
クル性に優れているという点から、ポリスチレン系樹
脂、ポリオレフィン系樹脂が好ましい。上記ポリスチレ
ン系樹脂の具体例としては、例えばポリスチレン、耐衝
撃性ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン共重合体、スチレンとメチルメタクリレートある
いはアクリロニトリル等の共重合体が挙げられる。
【0010】上記ポリオレフィン系樹脂の具体例として
は、例えば低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
直鎖状低密度ポリエチレン、直鎖状超低密度ポリエチレ
ン、エチレン−プロピレンブロック共重合体、エチレン
−プロピレンランダム共重合体、エチレン−ブテンラン
ダム共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−メタク
リル酸共重合体の分子間を金属イオンで架橋したアイオ
ノマー系樹脂、プロピレン単独重合体、プロピレン−エ
チレンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体、プロピレン−ブテンランダム共重合体、ポ
リブテン、ポリペンテン、プロピレン−エチレン−ブテ
ン三元共重合体、プロピレン−アクリル酸共重合体、プ
ロピレン−アクリル酸共重合体、プロピレン−無水マレ
イン酸共重合体等が挙げられる。又、エチレン、プロピ
レン、ブテン、ペンテン等のオレフィン系モノマーと、
該モノマーと共重合し得るスチレン等のモノマーとの共
重合体を使用することもできる。又、上記複数の樹脂を
混合した合成樹脂を使用することもできる。
【0011】上記合成樹脂の中でも、耐熱性、耐薬品
性、耐油性に優れ、リサイクルが容易であるという点か
ら、ポリオレフィン系樹脂が特に好ましい。 具体的に
は、例えば低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、直鎖
状超低密度ポリエチレン等のポリエチレン系樹脂や、プ
ロピレン単独重合体、各種のプロピレン−エチレン共重
合体、プロピレン−ブテン共重合体、プロピレン−エチ
レン−ブテン三元共重合体等のポリプロピレン系樹脂が
挙げられる。
【0012】本発明の中空成形体2は、複数の上記合成
樹脂の分割体で構成されることを特徴とする。図1,図
2に示す中空成形体2は分割体3と分割体4と接着部5
とから構成されているが、使用する分割体の数に制限は
なく、複合成形体の大きさや形状等に応じて定められる
複数の分割体を用いて中空成形体2を構成することがで
きる。
【0013】複数の分割体3,4は同一の合成樹脂で構
成することが好ましいが、分割体ごとに異なる種類の合
成樹脂を用いることもできる。
【0014】本発明の中空成形体2の厚み、即ち各分割
体3,4の厚みは0.2〜7mmが好ましい。該厚みが
0.2mm未満の中空成形体2を用いて複合成形体1を
形成すると、中空成形体2と発泡成形体6が直接接触し
ないで空洞になっている部分が存在する場合、該部分に
対応する複合成形体1の部分の剛性が小さくなりすぎる
虞がある。一方、該厚みが7mmを超えると複合成形体
1の重量が大きくなりすぎるので好ましくない。
【0015】尚、本発明の複合成形体1の形状には制限
はなく、例えば、板状、箱状、棒状、円柱状等の用途に
応じた種々の形状を採用することができる。
【0016】接着部5は、分割体を接着する際の作業性
やコストが安価であるという観点から、分割体を相互に
接着できる合成樹脂で構成することが好ましい。その
際、接着する方法としては、接着剤や、封止接合や、平
突きあわせ接合や、編みあわせ接合や、金属製の留金等
を用いて接着する方法を採用することもできる。接着部
5を合成樹脂で構成する場合は、分割体に用いた樹脂と
同じ樹脂を用いることが望ましいが、分割体同士を接着
できさえすれば異なる樹脂を用いることもできる。
【0017】本発明においては、接着部5は、分割体
3,4と発泡成形体6とを分離する妨げとならないよう
に構成することが好ましい。そのための方法としては、
図2に示すように、接着部5が発泡成形体6と直接接触
しないような構造にしたり、接着部5の厚みを薄くする
こと等が挙げられる。
【0018】尚、本発明の複合成形体1を容器として用
いる場合、接着部5は、図1に示すように開口部の外側
周縁部に設けることが、容器の剛性が大きくなるので好
ましい。
【0019】本発明の複合成形体1においては、上記中
空成形体2に発泡成形体6が接着することなく内挿され
ている。このように構成すると、複合成形体1を切断す
るだけで、発泡成形体6と中空成形体2を簡単に分離す
ることができ、発泡成形体6と中空成形体2のそれぞれ
を構成する合成樹脂のリサイクルが容易になる。
【0020】但し、発泡成形体6と中空成形体2とを容
易に分離できる程度に両者を仮止めすることは、接着の
範疇に入らない。仮止めは、発泡成形体6を中空成形体
2に内挿して、一体の複合成形体として成型する際の作
業性を向上させるために行なうものであって、両者を容
易に分離できる程度に見掛け上接着させておくだけのも
のである。従って、仮止めするだけでは、リサイクルす
る際の作業性に影響を与えることはない。
【0021】発泡成形体6は、少なくとも一部が上記中
空成形体2の内面に密着している状態で内挿されてい
る。本発明においては、このように構成することによ
り、発泡成形体6を中空成形体2の内部で固定すること
ができる。かかる内部で固定するという観点からは、発
泡成形体6は一体として成形されていることを要し、又
一体として成形されていることにより後述する5%強度
や圧縮強度等の機械的強度を得ることができる。但し、
本発明は、一体として成形されている発泡成形体6を分
割して挿入することを制限するものではない。
【0022】尚、少なくとも一部が中空成形体2の内面
に密着している具体的な態様としては、例えば、図3
(a)に示すように中空成形体の内面全体に密着してい
る場合、同(b)に示すように中空成形体の側面部内面
11と側面部内面12に密着している場合、同(c)に
示すように中空成形体の側面部内面11と側面部内面1
6に密着している場合、同(d)に示すように中空成形
体の底面部内面13と底面部内面14に密着している場
合等が挙げられる。
【0023】上記各態様の中では、図3(a)のよう
に、発泡成形体6が中空成形体2の全面に密着している
ことが好ましい。このように構成されていると、発泡成
形体6が中空成形体2にしっかりと固定され、発泡成形
体6のがたつきを防止でき、剛性や強度に優れる複合成
形体を得ることができる。
【0024】但し、本発明は、図3に記載されている態
様に限定されるものではなく、発泡成形体6の少なくと
も一部が中空成形体2の内面に密着さえしていれば、い
かなる構成を採用することもできる。
【0025】発泡成形体6を中空成形体2に密着させる
ためには、発泡成形体6は後述するような5%圧縮強度
や、圧縮クリープ等の物性を有することが望ましい。
【0026】本発明においては、図2に示すように、発
泡成形体6と中空成形体2の内面7との間に空間部8が
存在しても構わない。但し、高剛性や高強度を要求され
る複合成形体1の場合には、上記空間部は少ないほど好
ましい。
【0027】発泡成形体6の基材樹脂は、複合成形体1
全体として要求される物性に対応して適宜選定すること
ができ、該発泡成形体6の基材樹脂は前記分割体3,4
の基材樹脂とは同じものを用いることができる。尚、発
泡成形体6の基材樹脂は、過酸化物や放射線により架橋
することもできるが、リサイクルするという観点からは
架橋しない方が好ましい。
【0028】発泡成形体6は、発泡成形体であれば製法
を問わず、押出発泡成形体、発泡粒子型内成形体等のあ
らゆる種類の発泡成形体を用いることができる。但し、
該発泡成形体6は、中空成形体の内部の寸法と同一寸法
の発泡成形体を量産しやすいという観点から、発泡粒子
型内成形体を用いることが好ましい。
【0029】尚、本発明においては、発泡成形体6は、
予め成形しておくことが好ましい。このようにすること
により、複合成形体1を成形する際、分割体3,4に容
易に固定することができる。
【0030】発泡成形体6の密度は、発泡成形体を構成
する樹脂の種類によっても異なるが、0.018〜0.
23g/cm3が好ましい。該密度が0.018g/c
3未満の場合は、圧縮強度が小さくなって複合成形体
の物性が低下したり、複合成形体1にヒケ等による凹部
が発生する虞がある。一方、該密度が、0.23g/c
3を超えると断熱性が悪くなったり、複合成形体を軽
量化できなくなる虞がある。
【0031】上記発泡成形体6の5%圧縮強度は、発泡
成形体6の少なくとも一部を中空成形体2に密着させる
ためには、0.1〜30kgf/cm2であることが好ま
しい。該圧縮強度が0.1kgf/cm2未満では、発泡
成形体6を中空成形体2の内面に密着させることが難し
くなる虞がある。一方、該圧縮強度が30kgf/cm2
を超えると、発泡成形体6の圧縮強度が大きくなりすぎ
て、該発泡成形体6を内挿してから分割体3,4を相互
に結合しようとした場合に結合できなくなったり、結合
後に複合成形体1が変形する虞がある。尚、本明細書に
おいて、5%圧縮強度の測定はJIS−K6767の試
験方法に準拠して行うこととし、10%まで圧縮強度を
測定した後、その測定曲線から5%圧縮強度を求める。
又、測定用の試験片を作製する際は全面が切断面となる
ようにする。
【0032】発泡成形体6の圧縮クリープ試験における
歪量は、荷重0.10kgf/cm2、試験期間100日
の条件下で10%以下であることが好ましい。該歪量が
10%を超えると、発泡成形体が変形したまま元の寸法
に戻らない虞がある。発泡成形体が元の寸法に戻らない
と、発泡成形体6と中空成形体2の間に空間部ができ
て、発泡成形体6が中空成形体2の内面に密着していな
い状態となり、複合成形体としての剛性や強度が低下す
る虞がある。尚、本明細書における圧縮クリープ試験
は、ASTM−C2221−1968に準拠し、50×
50×25mmの試験片を用いて行うものとする。
【0033】本発明の複合成形体の用途に制限はない。
例えば、容器、断熱パネル、型枠、バンパー等の自動車
用衝撃緩衝材、インストルメントパネル、ドアパネル、
ダッシュボードやピラー等の自動車内装材、浮力材等の
各種の用途に使用できる。
【0034】本発明の複合成形体を上記容器として使用
する場合、使用する樹脂は、例えば、耐熱性、耐油性に
優れるポリオレフィン系樹脂からなる中空成型体と、圧
縮回復性、耐熱性に優れるポリオレフィン系樹脂からな
る発泡成形体とを組合わせることが好ましい。
【0035】本発明の複合成形体を容器として使用する
場合、中空成形体の厚みは、軽量性の点から200μm
〜3mmが好ましい。又、発泡成形体の密度は、断熱性
の点から0.02〜0.1g/cm3が好ましい。
【0036】本発明の複合成形体を上記自動車衝撃緩衝
材として使用する場合、使用する樹脂は、例えば、耐熱
性、耐衝撃性に優れるポリプロピレン系樹脂やポリカー
ボネート系樹脂からなる中空成型体と、衝撃吸収性、耐
熱性に優れるポリオレフィン系樹脂からなる発泡成形体
とを組合わせることが好ましい。
【0037】本発明の複合成形体を自動車衝撃緩衝材と
して使用する場合、中空成形体の厚みは、耐衝撃性の点
から200μm〜7mmが好ましい。又、発泡成形体の
密度は、耐衝撃性の点から0.025〜0.3g/cm
3が好ましい。
【0038】本発明の複合成形体を製造する方法の一例
として、特公平2−38377号公報に提案されている
方法を応用する方法が挙げられる。該方法は、射出成形
の一種であって、分割体3を成形する雄型と分割体4を
成形する雌型が設けられている金型と、上記雄型に対応
する雌型と上記雌型に対応する雄型とが設けられている
金型を使用する方法である。
【0039】上記方法の手順は次の通りである。まず、
金型を型締めした後、合成樹脂を射出して各分割体3,
4を同時に射出成形し、冷却する。次に、金型を型開き
してから、各雌型に残された分割体3,4が対向する位
置まで一方の金型をスライドさせる。次に、金型に残さ
れている一方の分割体に、予め成形された発泡成形体6
を挿入する。次に、金型を型締めした後、合成樹脂を射
出して接着部5を形成して複合成形体1を形成する。接
着部5の冷却後、金型を開いて複合成形体1を取出す。
【0040】上記方法によれば、本発明の複合成形体1
を連続的に成形することができるので、生産効率を向上
させることができる。又、ブロー成形された中空成形体
と異なり、ピン用の穴や厚み厚薄が少ないので品質の良
い複合成形体1を製造することができる。更に、分割体
を成形した後に発泡成形体を挿入するので、前記の物性
を有する発泡成形体であればいかなるものでも複合成形
体の芯材として使用できる上に、リサイクルする際に
は、複合成形体を切断するだけで発泡成形体と中空成形
体とを容易に分離できる。
【0041】尚、上記方法は本発明の複合成形体を成形
する方法の一例であって、本発明の複合成形体の製造方
法はこれに限定されるものではない。
【0042】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に
説明する。 〔実施例1〕分割体及び接着部の基材樹脂として、プロ
ピレン−エチレンランダム共重合体(メルトインデック
ス8g/10分、融点132℃、エチレン含量5.8重
量%)を使用して、前記特公平2−38377号公報記
載の方法で、前記構成の金型を備えた射出成形装置を使
用して、中空成形体を構成する2個の分割体を同時に成
形した。次に、上記金型を型開きし、各雌型に残された
分割体が対向する位置まで一方の金型をスライドさせ
た。次に、中空成形体内部と同一寸法を有するように予
め成形された、密度0.02g/cm3のポリプロピレ
ン系樹脂発泡粒子成形体(基材樹脂プロピレン−エチレ
ンランダム共重合体、エチレン含量7.4重量%、融点
146℃、5%圧縮強度0.4kgf/cm2、圧縮クリ
ープ歪量5%)を金型に残されている分割体の一に挿入
した後金型を型締めし、上記分割体の基材樹脂と同じ樹
脂を射出して中空成形体の接着部を成型し、通い箱(開
口部330×220mm、深さ90mm)として使用す
る本発明の複合成形体を成型した。
【0043】〔実施例2〕分割体及び接着部の基材樹脂
として、プロピレン−エチレンランダム共重合体(メル
トインデックス8g/10分、融点132℃、エチレン
含量5.8重量%)を使用し、発泡成形体として、中空
成形体内部と同一寸法を有する密度0.18g/cm3
のポリプロピレン系樹脂発泡粒子成形体(基材樹脂プロ
ピレン−エチレンランダム共重合体、エチレン含量7.
4重量%、融点146℃、5%圧縮強度20kgf/c
2、圧縮クリープ歪量3%)を使用して、実施例1と
同様な方法で自動車のバンパー(厚み130mm、幅1
80mm、長さ1600mm)を成型した。
【0044】
【発明の効果】本発明の合成樹脂複合成形体は、複数の
合成樹脂製の分割体を相互に接着してなる中空成形体の
内側面に合成樹脂発泡成形体が接着することなく内挿さ
れているので、合成樹脂複合体を切断するだけで中空成
形体と合成樹脂発泡成形体とを簡単に分離することがで
きる。従って、リサイクルする際の作業性に優れ、リサ
イクルのコストを安価にすることができる。
【0045】又、本発明の合成樹脂複合成形体は、発泡
成形体と該中空成形体の相対向する内面とを密着性させ
れば、発泡成形体と中空成形体とが接着していなくても
発泡成形体を中空成形体にしっかりと固定することがで
きる。従って、発泡成形体が合成樹脂複合成形体の内部
でがたつくことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の合成樹脂複合成形体の一例を
示す一部切欠斜視図である。
【図2】図2は、本発明の合成樹脂複合成形体の一例を
示す縦断面図である。
【図3】図3(a)は、発泡成形体の少なくとも一部が
中空成形体の内面に密着している一態様を示す説明図で
ある。図3(b)は、発泡成形体の少なくとも一部が中
空成形体の内面に密着している一態様を示す説明図であ
る。図3(c)は、発泡成形体の少なくとも一部が中空
成形体の内面に密着している一態様を示す説明図であ
る。図3(d)は、発泡成形体の少なくとも一部が中空
成形体の内面に密着している一態様を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 合成樹脂複合成形体 2 中空成形体 3 分割体 4 分割体 5 接着部 6 合成樹脂発泡成形体 7 合成樹脂発泡成形体が密着している中空成形
体の内面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 22:00 31:58 Fターム(参考) 4F205 AA03 AA13 AA15 AA21 AA28 AG03 AG07 AG20 AH17 AH56 HA12 HA24 HA34 HA43 HB01 HB11 HK07 HK12 HK17 HT12 HW01 4F206 AA03 AA13 AA15 AA21 AA28 AG03 AG07 AG20 AH17 AH56 JA07 JB11 JB17 JB22 JM16 JN12 JN22 JN25 JN33

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂からなる複数の分割体を相互に
    接着して形成された中空成形体の内面に合成樹脂発泡成
    形体が接着することなく内挿され、且つ上記合成樹脂発
    泡成形体の少なくとも一部が上記中空成形体の内面に密
    着していることを特徴とする合成樹脂複合成形体。
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