JP2001018153A - 研磨機 - Google Patents

研磨機

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JP2001018153A
JP2001018153A JP19607899A JP19607899A JP2001018153A JP 2001018153 A JP2001018153 A JP 2001018153A JP 19607899 A JP19607899 A JP 19607899A JP 19607899 A JP19607899 A JP 19607899A JP 2001018153 A JP2001018153 A JP 2001018153A
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JP
Japan
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sun gear
carrier
rotation
work
gear
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JP19607899A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Ikemoto
清 池本
Takahide Uenishi
孝英 上西
Manabu Nagai
学 永井
Akihiko Yamatani
昭彦 山谷
Yukinori Nishi
幸則 西
Junya Sunada
純也 砂田
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SpeedFam Co Ltd
Original Assignee
SpeedFam Co Ltd
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 研磨終了後に太陽ギアを多く回転させること
なく、キャリヤを公転方向、自転方向の定位置に停止さ
せるように制御する。 【解決手段】 太陽ギア4とインターナルギア5との間
に等間隔ごとに10枚のキャリヤ6を噛合させ、各キャ
リヤ6に等間隔ごとに5箇所にワーク保持用の孔7を設
ける。太陽ギア4、キャリヤ6、インターナルギア5の
歯数比を3:1:5に設定し、太陽ギア4が4/15回
転の整数倍回転したときに太陽ギア4の回転を停止させ
るように制御部30で制御する。太陽ギア4の停止によ
って各キャリヤ6は公転方向、自転方向の定位置に停止
し、各キャリヤ6のワーク保持用の孔7が公転方向、自
転方向の定位置に位置決めされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は磁気ディスク用ア
ルミ基板等のワークの表面を研磨する研磨機に関し、特
に、ワークを保持するキャリヤを公転方向、自転方向の
定位置に停止させることのできる研磨機に関するもので
ある。
【0002】
【従来技術およびその問題点】この種の研磨機の一例が
特許第2535089号公報に記載されている。すなわ
ち、この研磨機は、磁気ディスク用アルミ基板等のワー
クの表面を研磨する加工部と、未加工のワークを加工部
に移送する前に一旦待機させておく未加工ワーク待機部
と、加工部から取り出した加工済みのワークを一旦待機
させておく加工済ワーク待機部と、未加工のワークを未
加工ワーク待機部から取り出して加工部に移送する未加
工ワーク一括移送装置と、加工済みのワークを加工部か
ら取り出して加工済ワーク待機部に移送する加工済ワー
ク一括移送装置とを具えている。
【0003】この場合、研磨加工部の太陽ギア、インタ
ーナルギア、キャリヤの歯数比は1:3:1に設定さ
れ、太陽ギアが4の整数倍回転したときに太陽ギアの回
転を停止させることにより、キャリヤのワーク保持用の
孔を所定の位置に停止させるようになっている。
【0004】すなわち、1バッチ分のワークの研磨が完
了したときに、加工部の各キャリヤのワーク保持用の孔
の位置が未加工ワーク待機部のテーブルのワーク受け部
の位置(又は加工済ワーク待機部のテーブルのワーク受
け部の位置)に対応するように、各キャリヤを公転方
向、自転方向の定位置に停止させるように構成してい
る。
【0005】そして、このように各キャリヤを公転方
向、自転方向の定位置に停止させることで、未加工ワー
ク待機部と加工部との間で未加工ワーク一括移送装置を
平行移動させるだけで、未加工ワーク待機部のテーブル
上の1バッチ分の未加工のワークを加工部の各キャリヤ
の各ワーク保持用の孔内に連続して移送することがで
き、加工済ワーク待機部と加工部との間で加工済ワーク
一括移送装置を平行移動させるだけで、加工部の各キャ
リヤの各ワーク保持用の孔内の加工済みのワークを加工
済ワーク待機部のテーブル上に連続して移送することが
できるものである。
【0006】しかしながら、上記のような構成の従来の
研磨機にあっては、研磨が終了した後、太陽ギアを最大
4回転させて、各キャリヤのワーク保持用の孔を公転方
向、自転方向の定位置に位置決めしなければならないた
め、ワークの仕上りにばらつきが生じてしまう。また、
太陽ギアのエンコーダからの角度信号によって太陽ギア
の回転を制御しているために制御が複雑になる。このた
め、制御部の処理速度が遅くなってしまって太陽ギアの
停止位置にばらつきが生じてしまい、各キャリヤのワー
ク保持用の孔を所定の位置に停止させることが困難とな
る。
【0007】この発明は前記のような従来のもののもつ
問題点を解決したものであって、研磨終了後に太陽ギア
を多く回転させることなく、キャリヤのワーク保持用の
孔を公転方向、自転方向の定位置に位置決めすることが
でき、これによりワークの仕上りを一定にすることがで
きる研磨機を提供することを第1の目的とするものであ
る。また、制御を簡単にすることによって、制御部の処
理速度を速くし、これによって、太陽ギアの停止位置に
ばらつきが生じて、各キャリヤの各ワーク保持用の孔が
定位置からずれてしまうのを阻止し、複数バッチ分のワ
ークを連続して研磨することができる、生産効率の高い
研磨機を提供することを第2の目的とするものである。
【0008】
【問題点を解決するための手段】上記の問題点を解決す
るためにこの発明は、回転可能に設けられる下定盤と、
下定盤の上方に回転可能かつ上下動可能に設けられる上
定盤と、下定盤の中心部に回転可能に設けられる太陽ギ
アと、下定盤の外周側に設けられるインターナルギア
と、太陽ギアとインターナルギアとの間に等間隔ごとに
複数枚噛合され、各々が太陽ギアの回転時に公転、自転
するとともに、ワーク保持用の孔が等間隔ごとに複数箇
所に設けられるキャリヤとを具えた研磨機において、前
記キャリヤ、太陽ギア及びインターナルギアの歯数比を
1:3:5に設定するとともに、前記太陽ギアが所定回
転の整数倍回転したときに太陽ギアの回転を停止させる
ことにより、前記各キャリヤを公転方向、自転方向の定
位置に停止させるように構成した手段を採用したもので
ある。また、回転可能に設けられる下定盤と、下定盤の
上方に回転可能かつ上下動可能に設けられる上定盤と、
下定盤の中心部に回転可能に設けられる太陽ギアと、下
定盤の外周側に設けられるインターナルギアと、太陽ギ
アとインターナルギアとの間に等間隔ごとに10枚噛合
され、各々が太陽ギアの回転時に公転、自転するととも
に、ワーク保持用の孔が等間隔ごとに5箇所に設けられ
るキャリヤとを具えた研磨機において、前記キャリヤ、
太陽ギア及びインターナルギアの歯数比を1:3:5に
設定するとともに、前記太陽ギアが4/15回転の整数
倍回転したときに太陽ギアの回転を停止させることによ
り、前記各キャリヤを公転方向、自転方向の定位置に停
止させるように構成した手段を採用したものである。
【0009】
【作用】この発明は前記のような手段を採用したことに
より、太陽ギアが所定回転の整数倍回転したときに太陽
ギアの回転を停止させるように制御することで、各キャ
リヤが公転方向、自転方向の定位置に停止させることが
できることになる。また、キャリヤを10枚とし、各キ
ャリヤにワーク保持用の孔を5箇所に設けた場合には、
太陽ギアが4/15回転の整数倍回転したときに太陽ギ
アの回転を停止させるように制御することで、各キャリ
ヤを公転方向、自転方向の定位置に停止させることがで
きることになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に示すこの発明の実施
の形態について説明する。図1及び図2には、この発明
による研磨機の第1の実施の形態が示されていて、この
実施の形態に示す研磨機は、加工部1と、加工部1に連
設されるローディング部10と、加工部1に連設される
アンローディング部15と、加工部1、ローディング部
10及びアンローディング部15に連設される搬送部
(図示せず)と、加工部1、ローディング部10及びア
ンローディング部15に連設される移送部20と、加工
部1、ローディング部10、アンローディング部15、
搬送部及び移送部20を制御する制御部30とを具えて
いる。
【0011】加工部1は、水平方向に回転可能に設けら
れる下定盤2と、下定盤2の上方に回転可能かつ上下方
向に移動可能に設けられる上定盤3と、下定盤2の中心
部に回転可能に設けられるドライバ(図示せず)と、ド
ライバの外周側に回転可能に設けられる太陽ギア4と、
下定盤2の外周側に設けられるインターナルギア5と、
太陽ギア4とインターナルギア5に噛合して太陽ギア4
の回転時に公転、自転するキャリヤ6とを具えている。
【0012】キャリヤ6は、太陽ギア4とインターナル
ギア5との間に等間隔ごとに10枚設けられ、太陽ギア
4の回転時に各キャリヤ6がそれぞれ公転、自転するよ
うになっている。
【0013】各キャリヤ6にはそれぞれ等間隔ごとに5
箇所にワーク保持用の孔7が設けられ、各ワーク保持用
の孔7内に磁気ディスク用アルミ基板等のワーク8がそ
れぞれ装填されるようになっている。
【0014】太陽ギア4、キャリヤ6、インターナルギ
ア5の歯数比は3:1:5に設定されている。太陽ギア
4はサーボモータで駆動されるとともに、パルスをカウ
ントすることによって回転が制御されるようになってい
る。
【0015】ここで、キャリヤ6の公転数、自転数は、
以下の式で表すことができる。 キャリヤの公転数Kr1=(インターナルギアの歯数×インターナルギアの回 転数+太陽ギアの歯数×太陽ギアの回転数)/2×(太陽ギアの歯数+キャリヤ の歯数)…… キャリヤの自転数Kr2=(公転数−太陽ギアの回転数)×(太陽ギアの歯数 /キャリヤの歯数)……
【0016】この実施の形態においては、キャリヤ6は
10枚であって、各キャリヤ6には5箇所にワーク保持
用の孔7を設けているので、各キャリヤ6は太陽ギア4
の周囲を1/10回転する毎に公転方向の定位置に位置
することになる。これを太陽ギア4の回転で表すと、
の式から、 0.1=(5×0+3×x)/2×(1+3) 0.1=3×x/8 x=0.8/3 x=4/15 となり、太陽ギア4が4/15回転する毎に各キャリヤ
6が公転方向の定位置(公転方向に1/10回転した位
置)に位置することになる。したがって、太陽ギア4が
4/15回転の整数倍回転したときに太陽ギア4の回転
を停止するように太陽ギア4の回転を制御部30で制御
することで、太陽ギア4が停止したときに各キャリヤ6
を公転方向の定位置(公転方向に1/10回転した定位
置)に停止させることができるものである。
【0017】太陽ギア4が4/15回転したときのキャ
リヤ6の自転数は、の式から、 自転数=(0.1−4/15)×3 =−0.5 となり、各キャリヤ6は公転方向に1/10回転した定
位置において、自転方向に−0.5回転した状態とな
る。したがって、この角度のずれの分だけ、各キャリヤ
6のワーク保持用の孔7と後述する移送部20のローデ
ィング側ヘッド22の各基板23の各チャック24及び
アンローディング側ヘッド25の各基板26の各チャッ
ク27との間にずれが生じるものである。
【0018】搬送部は、加工前のワーク8を収納するロ
ーディングカセットと、加工済みのワーク8を収納する
アンローディングカセットと、ローディングカセット及
びアンローディングカセットを水平方向に搬送する搬送
ベルトとから構成されている。
【0019】ローディング部10は、加工部1に連設さ
れる回転可能なローディングテーブル11と、ローディ
ングテーブル11と搬送部との間に設けられるローディ
ングロボット12とからなるものであって、ローディン
グロボット12を作動させることによって、搬送部のロ
ーディングカセットから加工前のワーク8を取り出して
ローディングテーブル11上に並べることができるもの
である。
【0020】アンローディング部15は、加工部1に連
設される回転可能なアンローディングテーブル16と、
アンローディングテーブル16と搬送部との間に設けら
れるアンローディングロボット17とからなるものであ
って、アンローディングロボット17を作動させること
によって、アンローディングテーブル16上に載置した
加工済みのワーク8を搬送部のアンローディングカセッ
トに収納することができるものである。
【0021】移送部20は、加工部1、ローディング部
10及びアンローディング部15に並設されるものであ
って、加工部1、ローディング部10及びアンローディ
ング部15に並設される案内ガイド21と、案内ガイド
21に支持されるとともに、加工部1とローディング部
10との間を水平方向に移動可能かつ上下動可能なロー
ディング側ヘッド22と、案内ガイド21に支持される
とともに、加工部1とアンローディング部15との間を
水平方向に移動可能かつ上下動可能なアンローディング
側ヘッド25とから構成されている。
【0022】ローディング側ヘッド22及びアンローデ
ィング側ヘッド25の下面側の加工部1の各キャリヤ6
に対応する部分にはそれぞれ基板23、26が回転可能
に設けられるとともに、各基板23、26の各キャリヤ
6のワーク保持用の孔7に対応する部分にはそれぞれチ
ャック24、27が設けられるようになっている。
【0023】そして、上記のような構成の研磨機を用い
てアルミディスク基板等のワーク8の表面を研磨するに
は、まず、ローディング部10のローディングロボット
12を作動させ、搬送部のローディングカセットから加
工前のワーク8を取り出してローディングテーブル11
上に並べる。この場合のワーク8の配置は、加工部1の
原点に位置する各キャリヤ6のワーク保持用の孔7の位
置に対応する。
【0024】次に、ローディングテーブル11の上方に
待機している移送部20のローディング側ヘッド22を
下降させてそのチャック24でローディングテーブル1
1上のワーク8を掴持し、ローディング側ヘッド22を
上昇させるとともに、水平方向に移動させて加工部1の
下定盤2の上方に位置させ、ローディング側ヘッド22
を下降させて各ワーク8を各キャリヤ6の各ワーク保持
用の孔7内に装填し、チャック24によるワーク8の掴
持状態を解除する。
【0025】次に、ローディング側ヘッド22を上昇さ
せるとともに、水平方向に移動させて所定の位置に待機
させ、加工部1の上定盤3を下降させて上定盤3の中心
部にドライバを嵌合させ、上定盤3、下定盤2及び太陽
ギア4を回転させて両定盤2、3間で各キャリヤ6を公
転、自転させ、各ワーク8の表面の研磨を行う。
【0026】そして、加工部1による研磨が終了する
と、前述したように、各キャリヤ6は原点から公転方向
に1/10回転した定位置に停止する。そして、この位
置においては、各キャリヤ6は原点から自転方向に−
0.5回転した状態となっているので、その分だけ移送
部20のアンローディング側ヘッド25の各基板26を
回転させ、各基板26の各チャック27を各キャリヤ6
の各ワーク保持用の孔7に対応させる。
【0027】そして、上定盤3を上昇させるとともに、
移送部20のアンローディング側ヘッド25を水平方向
に移動させて加工部1の下定盤2の上方に位置させ、ア
ンローディング側ヘッド25を下降させてそのチャック
27で各キャリヤ6の各ワーク保持用の孔7内の各ワー
ク8を掴持する。
【0028】次に、アンローディング側ヘッド25を上
昇させるとともに、水平方向に移動させてアンローディ
ングテーブル16の上方に位置させ、アンローディング
側ヘッド25を下降させてワーク8をアンローディング
テーブル16上に載置し、チャック27による掴持状態
を解除し、アンローディング側ヘッド25を上昇させて
水平方向に移動させて所定の位置に待機させる。
【0029】そして、アンローディング部15のアンロ
ーディングロボット17を作動させてアンローディング
テーブル16上のワーク8を掴持して搬送部のアンロー
ディングカセット内に収納し、このようにして、1バッ
チ分のワーク8の研磨が完了することになる。
【0030】そして、1バッチ分のワーク8の研磨が完
了したときに、各キャリヤ6は公転方向に1/10回転
した定位置に停止し、その位置において、各キャリヤ6
は自転方向に−0.5回転した状態となっているので、
その分だけ移送部20のローディング側ヘッド22の各
基板23を回転させ、各基板23の各チャック24を各
キャリヤ6の各ワーク保持用の孔7に対応させ、次の1
バッチ分の未加工のワーク8を加工部1に移送する工程
に備える。このようにして、複数バッチ分の未加工のワ
ーク8を連続して研磨することができるものである。
【0031】上記のように構成したこの実施の形態によ
る研磨機にあっては、太陽ギア4、キャリヤ6、インタ
ーナルギア5の歯数比を3:1:5に設定し、太陽ギア
4が4/15回転の整数倍回転したときに太陽ギア4の
回転を停止するように制御部30で制御したので、太陽
ギア4が停止したときに各キャリヤ6を公転方向の定位
置(原点から公転方向に1/10回転した位置)に停止
させることができることになる。
【0032】そして、この各キャリヤ6の定位置におい
て、各キャリヤ6は原点から自転方向に−0.5回転し
た状態となっているので、この分だけ移送部20のロー
ディング側ヘッド22の各基板23及びアンローディン
グ側ヘッド25の各基板26の角度を補正すればよいこ
とになる。
【0033】したがって、研磨終了後に太陽ギア4を多
く回転させることなく、各キャリヤ6のワーク保持用の
孔7を公転方向、自転方向の定位置に位置決めすること
ができるので、ワーク8の仕上りを一定にすることがで
きることになる。また、太陽ギア4のパルスをカウント
して、太陽ギア4が4/15回転の整数倍回転したのを
検出するように制御すればよいので、制御部30を簡単
にすることができることになる。したがって、制御部3
0の処理速度を速くすることができるので、制御部30
の処理速度が遅くて太陽ギア4の停止位置にばらつきが
生じ、各キャリヤ6の各ワーク保持用の孔7が定位置か
らずれてしまうようなことはなくなり、複数バッチ分の
ワーク8を連続して研磨することができ、生産効率を大
幅に向上させることができることになる。
【0034】図3には、この発明による研磨機の第2の
実施の形態が示されていて、この実施の形態に示す研磨
機は、太陽ギア4、キャリヤ6、インターナルギア5の
歯数比を3:1:5に設定し、太陽ギア4が8/15回
転の整数倍回転したときに太陽ギア4を停止させること
によって、各キャリヤ6を公転方向、自転方向の定位置
に停止させるように構成したものであって、その他の構
成は前記第1の実施の形態に示すものと同様である。
【0035】すなわち、この実施の形態においても、キ
ャリヤ6は10枚であって、各キャリヤ6には5箇所に
ワーク保持用の孔7を設けているので、各キャリヤ6は
太陽ギア4の周囲を1/10回転する毎に公転方向の定
位置に位置することになる。これを太陽ギア4の回転で
表すと、前記の式から、 0.1=(5×0+3×x)/2×(1+3) 0.1=3×x/8 x=0.8/3 x=4/15 となり、太陽ギア4が4/15回転する毎に各キャリヤ
6が公転方向の定位置(公転方向に1/10回転した位
置)に位置することになる。
【0036】太陽ギア4が4/15回転したときのキャ
リヤ6の自転数は、前記の式から、 自転数=(0.1×y−4/15×y)×3=1 y=2 となり、太陽ギア4が8/15回転毎に各キャリヤ6が
自転方向の定位置に位置することになるので、太陽ギア
4を8/15回転毎に停止させるように制御すること
で、各キャリヤ6を公転方向、自転方向の定位置に停止
させることができるものである。
【0037】この実施の形態においては、太陽ギア4を
8/15回転毎に停止させるため、図3に示すように、
太陽ギア4の円周上に15個のドグを等間隔ごとに設け
ている。しかし、太陽ギア4の8/15回転を原点セン
サで検出してから太陽ギア4の回転を停止させるように
制御すると、検出前の太陽ギア4の速度によって太陽ギ
ア4の停止位置にばらつきが生じてしまう。このため、
太陽ギア4の7/15回転を原点センサで検出した後に
太陽ギア4を減速させ、その後に残りの1/15回転を
検出したときに太陽ギア4の回転を停止させるように制
御している。また、15個のドグの取付けには誤差が生
じるので、その取付けの誤差を補正する必要がある。
【0038】上記の制御を図4を参照しつつ以下に説明
する。 A:加工時に太陽ギア4が回転し始めると、原点カウン
タがカウントを開始する。 B:8カウント毎にカウント値をリセットする。 C:加工完了信号がONになると、太陽ギア4を回転さ
せながら減速カウント値になるまで待つ。(減速カウン
ト値は最終ステップ回転数に反比例する) 回転数4RPMまでは減速カウント値=8 回転数5〜10RPMは減速カウント値=7 (減速カウント値はパラメータにて変更可能) D:減速カウント値=原点カウンタとなる太陽ギア4の
回転数をクリープ速度(0.8RPM)に変更する。
E:原点カウント=1になると補正量分の位置決めを行
い停止する。上記の停止方法により、太陽ギア4の回転
数5RPM以下の場合の 原点停止時のばらつき=8/15回転 加工完了後の一定移動量=1/15回転+補正量 となる。
【0039】したがって、この実施の形態による研磨機
にあっても、研磨終了後に太陽ギア4を多く回転させる
ことなく、各キャリヤ6のワーク保持用の孔7を公転方
向、自転方向の定位置に位置決めすることができるの
で、ワーク8の仕上りを一定にすることができることに
なる。また、制御部30を簡単にすることができるの
で、制御部30の処理速度を速くすることができ、制御
部30の処理速度が遅くて太陽ギア4の停止位置にばら
つきが生じ、各キャリヤ6の各ワーク保持用の孔7が定
位置からずれてしまうようなことはなくなり、複数バッ
チ分のワーク8を連続して研磨することができ、生産効
率を大幅に高めることができることになる。
【0040】図5には、この発明による研磨機の第3の
実施の形態が示されていて、この実施の形態に示す研磨
機は、太陽ギア4、キャリヤ6、インターナルギア5の
歯数比を3:1:5に設定し、太陽ギア4が24/15
回転(1.6回転)の整数倍回転したときに太陽ギア4
を停止させることによって、各キャリヤ6を公転方向、
自転方向の定位置に停止させるように構成したものであ
って、その他の構成は前記第1の実施の形態に示すもの
と同様である。
【0041】すなわち、この実施の形態においても、キ
ャリヤ6は10枚であって、各キャリヤ6には5箇所に
ワーク保持用の孔7が設けられているので、各キャリヤ
6は太陽ギア4の周囲を1/10回転する毎に公転方向
の定位置に位置することになる。これを太陽ギア4の回
転で表すと、前述したの式から、 0.1=(5×0+3×x)/2×(1+3) 0.1=3×x/8 x=0.8/3 x=4/15 となり、太陽ギア4が4/15回転する毎に各キャリヤ
6が公転方向の定位置(公転方向に1/10回転した位
置)に位置することになる。
【0042】太陽ギア4が4/15回転したときのキャ
リヤ6の自転数は、前記の式から、 自転数=(0.1×y−4/15×y)×3=1 y=2 となり、太陽ギア4が8/15回転する毎に各キャリヤ
6が自転方向の定位置に位置することになる。しかし、
太陽ギア4の駆動用のサーボモータのエンコーダが40
00P/revであるため、1パルス当りの制御を行う
とすると、4000×8/15の3倍を動かす必要があ
る。したがって、太陽ギア4が24/15回転(=1.
6回転)する毎にキャリヤ6が公転方向、自転方向の定
位置に位置することになる。
【0043】そこで、太陽ギア4を24/15回転(=
1.6回転)毎に停止させるため、図5に示すように、
太陽ギア4の円周上に5個のドグを等間隔ごとに設け
た。しかし、太陽ギア4の1.6回転を1.6回転セン
サで検出して太陽ギア4の回転を停止させるように制御
すると、検出前の太陽ギア4の速度によって太陽ギア4
の停止位置にばらつきが生じることになる。このため、
太陽ギア4の1.6回転を1.6回転センサで検出した
後に減速し、その後に停止センサで位置決めを行うよう
に制御する。また、1.6回転毎に太陽ギア4を停止さ
せた場合、太陽ギア4の1回転上に5箇所の停止位置が
存在することになる。その際位置決めセンサの取付け誤
差を補う必要がある。
【0044】上記の制御を図6を参照しつつ以下に説明
する。 A:加工完了後1.6回転検出センサを待つ。 B:1.6回転検出センサONでクリープ速度に落と
す。 C:最初の原点センサがONすると、補正量分移動させ
て停止する。上記の停止方法により太陽ギアの回転数8
RPM以下の場合の 原点停止時のばらつき=1.6回転 加工完了後の一定移動量=1/5回転+補正量 となる。
【0045】したがって、この実施の形態による研磨機
にあっても、研磨終了後に太陽ギア4を多く回転させる
ことなく、各キャリヤ6のワーク保持用の孔7を公転方
向、自転方向の定位置に位置決めすることができるの
で、ワーク8の仕上りを一定にすることができることに
なる。また、制御部30を簡単にすることができるの
で、制御部30の処理速度を速くすることができ、制御
部30の処理速度によって太陽ギア4の停止位置にばら
つきが生じて、各キャリヤ6の各ワーク保持用の孔7が
定位置からずれてしまうようなことはなくなり、複数バ
ッチ分のワーク8を連続して研磨することができ、生産
効率を大幅に向上させることができることになる。
【0046】
【発明の効果】この発明は請求項1のように構成して、
キャリヤ、太陽ギア及びインターナルギアの歯数比を
1:3:5に設定するとともに、太陽ギアが所定回転の
整数倍回転したときに太陽ギアの回転を停止させること
により、各キャリヤを公転方向、自転方向の定位置に停
止させるように構成したことにより、未加工のワークを
キャリヤのワーク保持用の孔に装填する作業、加工済み
のワークをキャリヤのワーク保持用の孔から取り出す作
業を、複雑な制御を必要とすることなく連続して行うこ
とができることになる。したがって、複数バッチ分のワ
ークを連続して研磨することができるので、生産効率を
大幅に高めることができることになる。また、請求項2
のように構成して、キャリヤ、太陽ギア及びインターナ
ルギアの歯数比を1:3:5に設定するとともに、太陽
ギアが4/15回転の整数倍回転したときに太陽ギアの
回転を停止させることにより、各キャリヤを公転方向、
自転方向の定位置に停止させるように構成したことによ
り、研磨終了後に太陽ギアを多く回転させることなく、
各キャリヤの保持孔を公転方向、自転方向の定位置に位
置決めすることができることになる。したがって、研磨
終了後にさらにキャリヤを多く回転させてワークの仕上
り状態にばらつきを生じさせるようなことがなくなり、
ワークの仕上りを一定にすることができることになる。
また、太陽ギア等の回転を制御する制御部を簡単にする
ことができるので、制御部の処理速度を速くすることが
できることになる。したがって、制御部の処理速度が遅
くて太陽ギアの停止位置にばらつきが生じるようなこと
はなく、各キャリヤの各ワーク保持用の孔が定位置から
ずれてしまうようなことはなくなり、未加工のワークを
キャリヤのワーク保持用の孔内に装填する作業、加工済
みのワークをキャリヤのワーク保持用の孔から取り出す
作業を、連続して行うことができることになり、複数バ
ッチ分のワークを連続して研磨することができ、生産効
率を大幅に高めることができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による研磨機の全体を示した平面図で
ある。
【図2】図1に示すものの正面図である。
【図3】第2の実施の形態の太陽ギアとドグとセンサと
の関係を示した説明図である。
【図4】第2の実施の形態の太陽ギアの回転の制御を示
した説明図である。
【図5】第3の実施の形態の太陽ギアとドグとセンサと
の関係を示した説明図である。
【図6】第3の実施の形態の太陽ギアの回転の制御を示
した説明図である。
【符号の説明】
1……加工部 2……下定盤 3……上定盤 4……太陽ギア 5……インターナルギア 6……キャリヤ 7……ワーク保持用の孔 8……ワーク 10……ローディング部 11……ローディングテーブル 12……ローディングロボット 15……アンローディング部 16……アンローディングテーブル 17……アンローディングロボット 20……移送部 21……案内ガイド 22……ローディング側ヘッド 23、26……基板 24、27……チャック 25……アンローディング側ヘッド 30……制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永井 学 神奈川県綾瀬市早川2647 スピードファム 株式会社内 (72)発明者 山谷 昭彦 神奈川県綾瀬市早川2647 スピードファム 株式会社内 (72)発明者 西 幸則 神奈川県綾瀬市早川2647 スピードファム 株式会社内 (72)発明者 砂田 純也 神奈川県綾瀬市早川2647 スピードファム 株式会社内 Fターム(参考) 3C043 BC07 3C058 AA07 AA09 AA16 AB08 BA07 BB03 BC02 CA01 CB01 CB03 DA06 DA09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能に設けられる下定盤と、下定盤
    の上方に回転可能かつ上下動可能に設けられる上定盤
    と、下定盤の中心部に回転可能に設けられる太陽ギア
    と、下定盤の外周側に設けられるインターナルギアと、
    太陽ギアとインターナルギアとの間に等間隔ごとに複数
    枚噛合され、各々が太陽ギアの回転時に公転、自転する
    とともに、ワーク保持用の孔が等間隔ごとに複数箇所に
    設けられるキャリヤとを具えた研磨機において、 前記キャリヤ、太陽ギア及びインターナルギアの歯数比
    を1:3:5に設定するとともに、前記太陽ギアが所定
    回転の整数倍回転したときに太陽ギアの回転を停止させ
    ることにより、前記各キャリヤを公転方向、自転方向の
    定位置に停止させるように構成したことを特徴とする研
    磨機。
  2. 【請求項2】 回転可能に設けられる下定盤と、下定盤
    の上方に回転可能かつ上下動可能に設けられる上定盤
    と、下定盤の中心部に回転可能に設けられる太陽ギア
    と、下定盤の外周側に設けられるインターナルギアと、
    太陽ギアとインターナルギアとの間に等間隔ごとに10
    枚噛合され、各々が太陽ギアの回転時に公転、自転する
    とともに、ワーク保持用の孔が等間隔ごとに5箇所に設
    けられるキャリヤとを具えた研磨機において、 前記キャリヤ、太陽ギア及びインターナルギアの歯数比
    を1:3:5に設定するとともに、前記太陽ギアが4/
    15回転の整数倍回転したときに太陽ギアの回転を停止
    させることにより、前記各キャリヤを公転方向、自転方
    向の定位置に停止させるように構成したことを特徴とす
    る研磨機。
JP19607899A 1999-07-09 1999-07-09 研磨機 Withdrawn JP2001018153A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210128983A (ko) * 2019-12-19 2021-10-27 주식회사 세정로봇 멀티 웨이퍼 트랜스퍼 및 이를 이용한 웨이퍼 이송방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20210128983A (ko) * 2019-12-19 2021-10-27 주식회사 세정로봇 멀티 웨이퍼 트랜스퍼 및 이를 이용한 웨이퍼 이송방법
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