JP2001018067A - 狭開先溶接法及び装置 - Google Patents

狭開先溶接法及び装置

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JP2001018067A
JP2001018067A JP11192528A JP19252899A JP2001018067A JP 2001018067 A JP2001018067 A JP 2001018067A JP 11192528 A JP11192528 A JP 11192528A JP 19252899 A JP19252899 A JP 19252899A JP 2001018067 A JP2001018067 A JP 2001018067A
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arc
pulse
narrow groove
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Masayasu Nihei
正恭 二瓶
Takao Kumasaka
隆夫 熊坂
Hitoshi Onuki
仁 大貫
Akira Konuma
昭 小沼
Noritoshi Ishikawa
文紀 石川
Takao Funamoto
孝雄 舟本
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭開先溶接において開先の側壁への片寄りア
ークを防止し、両側壁での融合不良のない良好な溶接が
できる狭開先溶接法を提供する。 【解決手段】 高周波パルスTIG溶接法として、アル
ゴンガスでシールドされた狭開先内でタングステン電極
と母材間に周波数10〜25kHz、パルスのピーク電
流300A以上の溶接アークを発生させ溶加ワイヤを供
給するものとし、アーク長をDa(mm)、パルスのピー
ク電流をIp(A)とするとき、0.5≦Da≦(Ip−
120)/30の条件範囲で溶接する。なお、溶接ケー
ブルとして複数のツイストペアー線または複数の同軸ケ
ーブルを並列に接続し束ねた低インピーダンスのパルス
電流電送用ケーブルを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、狭開先溶接法及び
溶接装置にかかり、特に狭開先中で形成された溶接アー
クが狭開先の側壁に片寄ることを防止でき、広い溶接条
件範囲で溶接できる狭開先溶接法及び溶接装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に狭開先溶接は、2つの部材(母
材)を6〜10mmの間隔で突き合わせてなる狭開先中
にシールドガスとしてArガスを供給し、狭開先中に配
置されたタングステン電極と母材間に形成されたアーク
中に溶加ワイヤを送給するTIG溶接法で行われている
が、母材の間隔(以下開先幅という)が狭くなるにつれ
て、アークの直進性が維持されず狭開先の側壁にアーク
が偏向しやすくなり、したがって健全な溶接ができな
い。これを防ぐためできるだけアーク長を短くして溶接
している。しかしアーク長が短くなると溶加ワイヤとタ
ングステン電極がタッチしてアークが不安定となり溶接
不可となる。また側壁への片寄りアークを防止するため
アークの硬直性(指向性)を得る手段としてシュールド
ガスにアルゴン+水素(またはヘリウム)混合ガスを用
いガスピンチ力によりアークを収縮させ硬直性を得て側
壁へのアーク片寄りを防止している。しかし側壁へのア
ーク片寄りは軽減できるが、アークが収縮するため開先
内の両側面が溶融せず接合不良の欠陥が生じることがあ
る。この防止策としてトーチを開先幅方向にウイービン
グさせて溶接を行う方法もあるが、開先幅が狭くなると
開先側壁に電極がタッチし溶接不可となる。またシール
ドガスに水素を混合させて溶接する方法もあるが、この
方法では水素脆化が起きるため、オーステナイト系ステ
ンレス鋼の狭開先溶接に限定される。
【0003】狭開先溶接に関する文献としては、例えば
高周波パルスアーク溶接法とその装置及び用途(特開平
11−28568号)があり、高周波パルス溶接装置として
は、例えば高周波パルス直流アーク溶接装置(特開昭49
-115957号)がある。前者の公報では、高周波パルスア
ーク溶接法は、アルミニウム溶接に用いるもので、パル
ス電流の周波数が数Hzないし数十Hzで、主パルス電
流がONからOFFに移行するとき、主パルス電流と極
性の異なる逆パルスを印化し、パルスの立上りと立ち下
がりを急峻にさせ、アークの硬直性を向上させることが
示されている。一方、後者の公報では、高周波パルス直
流アーク溶接装置は、TIG溶接又はプラズマ溶接等の
非消耗電極式アーク溶接に用いるもので、1kHz〜1
00kHzの高周波パルス電流を用いることにより、溶
融池に対するアーク圧力の変動が速くなって溶融金属の
流動性が良くなり、溶融池の撹拌が活発に行われること
が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように狭開先溶
接において、アークの硬直性を得るためにアルゴン−水
素の混合ガスを用いる方法があるが、溶接母材の材質が
限定されるという問題がある。またアルミニウムの溶接
に用いる数Hzないし数十Hz高周波パルスアーク溶接
法は炭素鋼、合金鋼に適用するには不十分であった。ま
た、1kHz〜100kHzの高周波パルス電流は、溶
融金属の流動性を良くするとしても、狭開先内で高ピー
ク高周波アークがどのような効果を生じるか明かにされ
ていなかった。
【0005】本発明の目的は、上記従来の問題点を解決
して、溶接開先の側壁への片寄りアークを防止し、かつ
開先内の両側面において良好な溶融が得られる狭開先溶
接法と装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】パルスアークは溶接ケー
ブルのインダクタンスの影響の少ない1kHz以下の周
波数で高速溶接やパイプの全周溶接等に実用化されいる
が、本発明は5kHz以上の高ピーク(約500A)高
周波パルスアークの現象を解明して、高ピーク(約50
0A)高周波パルスアークが狭開先溶接に有効であるこ
とを明かにし、本発明に至った。
【0007】上記目的を達成するために、本発明の狭開
先溶接法は、シールドガスでシールドされた狭開先内で
非消耗電極と母材間に高周波パルスアークを発生させ、
このアーク中に溶接ワイヤを送給して溶接を行なう狭開
先溶接法において、アーク長をDa(mm)、パルスアー
クのピーク電流をIp(A)とするとき、アーク長を下
記の(1)式の範囲に設定し、周波数10〜25kHz、
パルスアークのピーク電流300〜800Aの条件によ
り溶接を行うことを特徴とする。
【0008】 0.5≦Da≦(Ip−120)/30 ……(1) また、本発明の別の狭開先溶接法は、シールドガスでシ
ールドされた狭開先内で消耗電極と母材間に高周波パル
スアークを発生させて溶接を行なう狭開先溶接法におい
て、アーク長をDa(mm)、パルスアークのピーク電
流をIp(A)とするとき、アーク長を下記の(2)式の
範囲に設定し、周波数10〜25kHz,パルスアーク
のピーク電流300〜800Aの条件により溶接を行う
ことを特徴とする。
【0009】 0.5≦Da≦(Ip−120)/30 ……(2) 上記目的を達成するために、本発明の狭開先溶接装置
は、定電流特性の高周波パルス溶接電源と非消耗電極を
保持する溶接トーチ、および、該高周波パルス溶接電源
と溶接母材をそれぞれ溶接ケーブルを介して接続し、溶
接トーチと溶接母材間に形成されるアーク中にワイヤ供
給装置から溶接ワイヤを供給するように構成する狭開先
溶接装置において、各溶接ケーブルは複数のツイストペ
アー線または複数の同軸ケーブルを並列に接続し束ねた
パルス電流電送用ケーブルから構成し、高周波パルス溶
接電源の供給電圧は100〜300Vとしたことを特徴
とする。
【0010】また、本発明の別の狭開先溶接装置は、定
電圧特性の高周波パルス溶接電源と消耗電極である溶接
ワイヤを先端から送り出す溶接トーチ、及び該高周波パ
ルス溶接電源と溶接母材を溶接ケーブルを介して接続
し、溶接トーチにワイヤ供給装置から溶接ワイヤを供給
するように構成する狭開先溶接装置において、各溶接ケ
ーブルはツイストペアー線または同軸ケーブルを並列に
接続し束ねたパルス電流電送用ケーブルから構成し、高
周波パルス溶接電源の供給電圧は100〜300Vとし
たことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図1〜図3を用いて、本発明
の狭開先溶接法として非消耗電極を用いる高周波パルス
TIG溶接法を具体的に説明する。図1は、18Cr−
8Cr系ステンレス鋼板を用い、高周波パルスTIG溶
接によるビードオンプレート試験の結果を示す図であ
る。溶接条件としてパルスアークのピーク電流500
A、平均電流150A、アーク長2mm、周波数5〜2
5kHzに種々変えた場合の高周波パルスTIG溶接と
従来DC−TIG溶接のビード幅を調べた。溶接装置と
しては後述する高周波パルスTIG溶接装置を用いた。
高周波パルスによる溶接ビード幅は、周波数の増加と共
に広くなり、20kHzでは、従来TIGによるものに
比べて約2倍広くなる。このビード幅の広がりは狭開先
内の両側面を溶融させ接合欠陥防止に効果的に働く。
【0012】図2は5mmの狭開先内で、本発明の高周
波パルスTIG溶接と従来TIG溶接法で片寄りビード
発生限界アーク長に及ぼすパルスアークのピーク電流の
影響を調べたものである(平均電流100A、周波数1
0kHzは一定)。DC溶接で片寄りアークが発生する
アーク長は2mmであるが、高周波パルスはパルスアー
クのピーク電流200Aの場合DC−TIGと大差な
い。しかしピーク電流300A以上では、ピーク電流の
増加と共に片寄りアークを防止できるアーク長は長くな
り、ピーク電流500Aでアーク長が10mmでも片寄
りアークは発生していない。すなわち、本発明の高周波
パルスアーク溶接法においては、アーク長をDa(m
m)、パルスのピーク電流をIp(A)とした場合、ピー
ク電流に応じてアーク長を(1)式の範囲に設定しても狭
開先内で側壁へのアーク片寄りが発生しない。
【0013】 0.5≦Da≦(Ip−120)/30 ……(1) 測定値を示すと、ピーク電流200(A)に対してアーク
長2.4(mm)、以下同様に300(A)に対して5.0(m
m)、400(A)に対して9.0(mm)、500(A)に対し
て12.0(mm)であった。これら各点を結んで得られる
値のアーク長以下とすることにより、側壁へのアーク片
寄りがない溶接ができる。
【0014】アークの指向性はアーク圧力に関連しアー
ク圧力が大きいほど指向性が向上すると言われている。
図3にアーク圧力に及ぼす周波数の影響を示す。アーク
圧力の測定は銅板に1φの穴をあけ裏面に圧力センサー
を取付け、穴部にアークを発生させて測定した。20k
HzのパルスアークはDC−TIGのアーク圧力に比べ
約4倍大きい。またアーク圧力はDC〜10kHzでの
増加は大きいが、10〜20kHzでの増加は少なくほ
ぼ飽和する。上記の結果から、狭開先溶接には周波数1
0〜25kHzとすることで十分である。このように高
ピーク高周波パルスにすることによりアークの指向性が
向上し片寄りアークが防止でき、しかもアークが広がる
ため両側壁の融合不良もなく容易に狭開先溶接ができ
る。また従来TIG法のように両側壁の融合不良を防止
するためトーチをウイービングする必要もない。
【0015】なお、上記図1〜3で説明した高周波パル
スTIG溶接におけるアーク特性は、アーク現象上、消
耗電極を用いる高周波パルスMIG(メタル・イナート
・ガス)溶接または高周波パルスMAG(メタル・アクテ
ィブ・ガス)溶接においても同様である。したがって、
高周波パルスTIG溶接で用いるパルス電流の条件は、
高周波パルスMIG溶接及び高周波パルスMAG溶接に
適用できるものとなる。
【0016】次に本発明の狭開先溶接装置において、本
発明を特徴づける溶接ケーブルの構成について、まず説
明する。従来のパルスアーク溶接(ピーク電流500
A,電圧40V)は、ケーブルのインダクタンスの影響
が大きく1kHz以下が実用限界である。パルス溶接電
流Iは溶接機の電源電圧をE1、アーク電圧をE2、スイ
ッチングトランジスタのON電圧をE3,ケーブルのイ
ンダクタンスをLとすると、それらの関係は次の(3)式
で表せる。
【0017】 E1−E2−E3=L(dI/dt) ……(3) 故に溶接電流I=(E1−E2−E3)/L・tが成り立
つ。(3)式から分かるように溶接電流は急激には増加せ
ず一定速度で直線的に増加する。溶接電源電圧、溶接負
荷電圧、トランジスタON電圧E3を不変と考えると電
流の増加はケーブルのインダクタンスLに反比例する。
すなわちパルス電流の立ち上がりをよくするためにはア
ーク負荷に供給する電圧を高くするか、または溶接ケー
ブルのインダクタンスを減さなければならない。本発明
では溶接ケーブのインダクタンスを減らすために細いツ
イストペアー線(より線)または細い導軸ケーブルを多
数並列に接続し束ねてたケーブルをパルス電流供給ケー
ブルとして用いることにより解決した。ツイストペアー
線はケーブルの長さに関係なくインピーダンスは約10
0〜200Ω、また導軸ケーブルのインピーダンスは5
0〜100Ωである。すなわちケーブルのインピーダン
スを下げるにはツイストペアー線または導軸ケーブルを
並列に接続し、接続本数増やしていけば限りなくケーブ
ルのインピーダンスをゼロにすることができる。しかし
細いツイストペアー線または導軸ケーブルを多数並列に
接続し束ねた溶接ケーブルの先に接続するトーチケーブ
ル(例えば5m長)とアースケーブル(例えば5m長)
は、溶接作業上、市販品を用いるのが便利であり、市販
品を用いるケースが多いことが想定される。従ってこの
場合、溶接作業のケーブルのインダクタンスはゼロに軽
減することはできない。この影響をキャンセルするため
に電源の電圧を100〜300Vとすることにより解決
した。もっとも、ケーブルのインピーダンス低減をさら
に必要とする場合は、トーチケーブル及び溶接ケーブル
にツイストペアー線または導軸ケーブルを用いるとよ
い。
【0018】なお、電源電圧が300Vを越えると、I
GBT(絶縁ゲートバイポーラートランジスタ)等のス
イッチングトランジスタ素子の耐圧を高くする必要があ
るため、素子の電圧定格や寸法がおおきくなり電源が大
型化する傾向がある。
【0019】次に図4を参照して、本発明の狭開先溶接
装置のうち非消耗電極式である高周波パルスTIG溶接
装置について説明する。この高周波パルスTIG溶接装
置は、高周波パルス溶接電源1と、該高周波パルス電源
1の正負端子に接続された2本のパルス電流電送ケーブ
ル2(溶接ケーブル)と、2本のパルス電流電送ケーブ
ル2の一方の先端に接続されたトーチケーブル3と、2
本のパルス電流電送ケーブル2の他方の先端に接続され
母材に接続するアースケーブル4と、トーチケーブル3
の先端に接続されたTIG溶接トーチ5と、TIG溶接
トーチ5先端に取り付けられたタングステン電極と母材
6間に形成されるアーク中に溶加ワイヤを供給する溶加
ワイヤ送給装置9とから構成されている。
【0020】高周波パルス溶接電源1は、平均電流定電
流制御方式で最大ピーク電流500A(電圧180
V)、最大周波数25kHzのパルス電流を出力する。
パルス電流電送用ケーブル2は、50本のツイストペア
ー線(容量5A)を並列に接続し束ねたもの、あるいは
40本の同軸ケーブル(インピーダンス50Ω)を並列
に接続し束ねたものとし、ケーブル長は、放射能レベル
の高い原子力の遠隔操作による現地溶接を考えて、いず
れも70mとした。2種類のパルス電流電送用ケーブル
2(溶接ケーブル)は互いに取り替えて用いた。同軸ケ
ーブルは市販品である。トーチケーブル3とアースケー
ブル4は、いずれも長さ5mである。
【0021】高周波パルスTIG溶接装置を用い、シー
ルドガスにアルゴンを用い、溶接条件としてピーク電流
500A、平均電流150A、周波数1〜25kHzに
変えて溶接電流の波形を観察した。電流の立ち上がりは
500A/15μsecが得られ、ピーク電流500A
で25kHzの高周波パルス電流が達成できた。又、電
源電圧を280Vに設定しピーク電流を増大させたとこ
ろ、ピーク電流800Aで約15kHzの高周波電流が
得られた。他方、従来の溶接電流電送用ケーブル(溶接
ケーブル)長さ70mでは0から500Aに変化するパ
ルス電流が得られるのは1kHz程度であり、これ以上
の周波数では溶接電流電送ケーブルのインダクタンスの
影響によりベース電流が増加し脈流波形となった。
【0022】図5により、500Aピーク高周波パルス
電流を用いた狭開先TIG溶接の一例を説明する。この
溶接には図4に示す高周波パルスTIG溶接装置を用い
た。溶接母材は図5(a)に示すように、板厚15mm
で開先幅4mmである。溶接条件は、ピーク電流500
A、周波数は10kHz、25kHzの2条件、初層平
均電流100A、層間電流120〜180A、溶接ワイ
ヤ0.9φ、ワイヤ送給速度80〜150cm/mi
n、溶接速度20cm/minを用いた。非消耗電極と
しては、図5(b)に示すように、トリウム入りタング
ステン電極3φを厚さ1.5mmの偏平に切削し(断面
が1.5mm厚さ×3mm長さ)、かつ3mm長さ部分の先端
角度60度にしたものを用いた。電極はその3mm長さ方
向が狭開先溝の延びる方向になるようにセットした。ト
ーチは二重シールドトーチ、シールドガスはアルゴン3
0(l/min)、極性はタングステン電極を負極、母材
を正極の条件で溶接した。その結果、10kHz、25
kHzのいずれの周波数においても、狭開先の側壁への
片寄りアークは発生せず、安定に溶接することができ
た。また比較のため、従来の直流TIG溶接法を用い、
直流を用いる以外は本発明と同じ条件で溶接した。その
結果、側壁への片寄りアークが発生して溶接することが
できなかった。尚シールドガスはアルゴン単独ばかりで
なくヘリウム、アルゴン+水素、アルゴン+水素+ヘリ
ウム、アルゴン+ヘリウムでも良い。しかし水素混合ガ
スは水素脆化が起きるフエライト鋼に注意が必要であ
る。又、上記の例は溶接母材6の板厚が5〜30mmの
場合であるが、板厚に応じて電源電圧を調整し、ピーク
電流を変化させてもよい。本例において、電源電圧を1
00Vに設定したところ、ピーク電流は300A程度と
なった。さらに溶接ケーブル長が10mの場合におい
て、ピーク電流500Aで10〜25kHzの高周波パ
ルス電流を得るには、電源電圧を約150Vに設定すれ
ばよい。
【0023】次に図6を参照して、本発明の狭開先溶接
装置のうち消耗電極式である高周波パルスMAG溶接装
置について説明する。この高周波パルスMAG溶接装置
は、高周波パルス溶接電源8と、該高周波パルス電源1
の正負端子に接続された2本のパルス電流電送ケーブル
2と、2本のパルス電流電送ケーブル2を中継部を有し
かつ溶接ワイヤをフィードする溶接ワイヤ供給装置9
と、溶接ワイヤ供給装置9の中継部で2本の電流電送ケ
ーブル2の一方に接続されたトーチケーブル3と、溶接
ワイヤ供給装置9の中継部で2本のパルス電流電送ケー
ブル2の他方の先端に接続され母材に接続するアースケ
ーブル4と、トーチケーブル3の先端に接続されたMA
G溶接トーチ10とから構成され、溶接ワイヤ供給装置
9からフィードされMAG溶接トーチ10でトーチケー
ブル3により通電された溶接ワイヤと母材6間にアーク
が形成される。高周波パルス溶接電源8は、平均電圧定
電圧制御方式で最大ピーク電流500A(電圧180
V)、最大周波数25kHzのパルス電流が得られる。
パルス電流電送用ケーブル2は、多数のツイストペアー
線を並列に接続し束ねたものとし、ケーブル長は、70
mとした。トーチケーブル3及びアースケーブル4は、
いずれも長さ5mである。
【0024】一般構造物溶接では、高能率化と歪防止の
ため出きるだけ狭開先角度で溶接できることが望まれて
いる。以下、本発明の高周波パルスMAG溶接装置を用
いた狭開先溶接について図7により説明する。溶接母材
は軟鋼で板厚15mm、開先形状は開先V角度θ=25
度、ルートフエース1mm.ルートギャップg=0mm
であった。溶接条件は、ピーク電流500A、周波数を
10kHz,25kHzの2条件とし、平均電流200
A、平均アーク電圧20V、溶接速度20〜50cm/
min、ワイヤ1.2φ,シールドガスはアルゴン8+
炭酸ガス2の割合で流量30l/min、極性はワイヤ
正極、母材負極の条件で3パスで溶接した。その結果、
いずれの周波数においても片寄りアークは発生せず十分
な溶け込みで良好な裏波ビードが得られた。他方、同じ
電流(200A)の従来DC溶接(MAG)では溶け込
みが得られず裏波ビードは形成できなかった。また、シ
ールドガスは上記混合ガス以外のアルゴン、炭酸ガス単
独でも裏波ビードが形成できた。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、狭開先溶接方法は、ガ
スシールドされた狭開先内で非消耗電極と母材間に周波
数10〜25kHz、パルスのピーク電流300A以上
の溶接アークを発生させ溶接ワイヤを供給するものと
し、アーク長をDa(mm)、パルスのピーク電流をIp
(A)とするとき、Da≦(Ip−120)/30となる
ようアーク長を制限することによりアークの硬直性を保
持して狭開先の側壁への片寄りアークを防止でき、かつ
0.5≦Daとすることにより溶接ワイヤと電極の接触
を防止でき、高周波パルス溶接電流により溶接ビード幅
をひろげて開先内の両側面において融合不良のない良好
な溶接を行なうことができる。
【0026】また、別の狭開先溶接法は、ガスシールド
された狭開先内で消耗電極と母材間に周波数10〜25
kHz、パルスのピーク電流300A以上の溶接アーク
を発生させ溶接ワイヤを供給するものとし、アーク長を
Da(mm)、パルスのピーク電流をIp(A)とすると
き、0.5≦Da≦(Ip−120)/30の範囲で溶接
するものとしたので、上同様に狭開先の側壁への片寄り
アークを防止でき、開先内の両側面において融合不良の
ない良好な溶接を行なうことができる。、本発明によれ
ば、上記狭開先溶接法に用いる溶接装置において、高周
波パルス溶接電源と母材とを接続する溶接ケーブルを複
数のツイストペアー線または複数の同軸ケーブルを並列
に接続し束ねたパルス電流電送用ケーブルから構成する
ことにより、高周波パルス溶接電源と母材間のインピー
ダンスを低減して、高周波パルス溶接電源から離れた位
置の母材において高い周波数のパルスアークを発生させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高周波パルスTIG溶接におけるパル
ス周波数と溶接ビード幅の関係を示す図。
【図2】本発明の高周波パルスTIG溶接法による狭開
先溶接において、狭開先側壁への片寄りアークの有無と
パルスピーク電流値とアーク長との関係を示す図。
【図3】本発明の高周波パルスTIG溶接における周波
数とアーク圧力を示す図。
【図4】本発明の実施の形態の高周波パルスTIG溶接
装置の構成図。
【図5】本発明の高周波パルスTIG溶接における開先
部を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態の高周波パルスMAG溶接
装置の構成図。
【図7】本発明の高周波パルスMAG溶接における開先
部を示す図である。
【符号の説明】
1 高周波パルス溶接電源(定電流制御) 2 パルス電流電送ケーブル 3 トーチケーブル 4 アースケーブル 5 TIG溶接トーチ 6 接合母材 7 溶接ワイヤ 8 高周波パルス溶接電源(定電圧制御) 9 ワイヤ送供装置 10 MAG溶接ト−チ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月26日(1999.11.
26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】一般に狭開先溶接は、2つの部材(母
材)を6〜10mmの間隔で突き合わせてなる狭開先中
にシールドガスとしてArガスを供給し、狭開先中に配
置されたタングステン電極と母材間に形成されたアーク
中に溶加ワイヤを送給するTIG溶接法で行われている
が、母材の間隔(以下開先幅という)が狭くなるにつれ
て、アークの直進性が維持されず狭開先の側壁にアーク
が偏向しやすくなり、したがって健全な溶接ができな
い。これを防ぐためできるだけアーク長を短くして溶接
している。しかしアーク長が短くなると溶加ワイヤとタ
ングステン電極がタッチしてアークが不安定となり溶接
不可となる。また側壁への片寄りアークを防止するため
アークの硬直性(指向性)を得る手段としてシールドガ
にアルゴン+水素(またはヘリウム)混合ガスを用い
ガスピンチ力によりアークを収縮させ硬直性を得て側壁
へのアーク片寄りを防止している。しかし側壁へのアー
ク片寄りは軽減できるが、アークが収縮するため開先内
の両側面が溶融せず接合不良の欠陥が生じることがあ
る。この防止策としてトーチを開先幅方向にウイービン
グさせて溶接を行う方法もあるが、開先幅が狭くなると
開先側壁に電極がタッチし溶接不可となる。またシール
ドガスに水素を混合させて溶接する方法もあるが、この
方法では水素脆化が起きるため、オーステナイト系ステ
ンレス鋼の狭開先溶接に限定される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】狭開先溶接に関する文献としては、例えば
高周波パルスアーク溶接法とその装置及び用途(特開平
11−28568号)があり、高周波パルス溶接装置として
は、例えば高周波パルス直流アーク溶接装置(特開昭49
-115957号)がある。前者の公報では、高周波パルスア
ーク溶接法は、アルミニウム溶接に用いるもので、パル
ス電流の周波数が数Hzないし数十Hzで、主パルス電
流がONからOFFに移行するとき、主パルス電流と極
性の異なる逆パルスを印加し、パルスの立上りと立ち下
がりを急峻にさせ、アークの硬直性を向上させることが
示されている。一方、後者の公報では、高周波パルス直
流アーク溶接装置は、TIG溶接又はプラズマ溶接等の
非消耗電極式アーク溶接に用いるもので、1kHz〜1
00kHzの高周波パルス電流を用いることにより、溶
融池に対するアーク圧力の変動が速くなって溶融金属の
流動性が良くなり、溶融池の撹拌が活発に行われること
が示されている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】上記目的を達成するために、本発明の狭開
先溶接法は、シールドガスでシールドされた狭開先内で
非消耗電極と母材間に高周波パルスアークを発生させ、
このアーク中に溶接ワイヤを送給して溶接を行なう狭開
先溶接法において、アーク長をDa(mm)、パルスアー
クのピーク電流をIp(A)とするとき、アーク長を下
記の(1)式の範囲に設定し、周波数5〜25kHz、パ
ルスアークのピーク電流300〜800Aの条件により
溶接を行うことを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 0.5≦Da≦(Ip−120)/30 ……(1) また、本発明の別の狭開先溶接法は、シールドガスでシ
ールドされた狭開先内で消耗電極と母材間に高周波パル
スアークを発生させて溶接を行なう狭開先溶接法におい
て、アーク長をDa(mm)、パルスアークのピーク電
流をIp(A)とするとき、アーク長を下記の(2)式の
範囲に設定し、周波数5〜25kHz,パルスアークの
ピーク電流300〜800Aの条件により溶接を行うこ
とを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【発明の実施の形態】以下図1〜図3を用いて、本発明
の狭開先溶接法として非消耗電極を用いる高周波パルス
TIG溶接法を具体的に説明する。図1は、18Cr−
8Ni系ステンレス鋼板を用い、高周波パルスTIG溶
接によるビードオンプレート試験の結果を示す図であ
る。溶接条件としてパルスアークのピーク電流500
A、平均電流150A、アーク長2mm、周波数5〜2
5kHzに種々変えた場合の高周波パルスTIG溶接と
従来DC−TIG溶接のビード幅を調べた。溶接装置と
しては後述する高周波パルスTIG溶接装置を用いた。
高周波パルスによる溶接ビード幅は、周波数の増加と共
に広くなり、20kHzでは、従来TIGによるものに
比べて約2倍広くなる。このビード幅の広がりは狭開先
内の両側面を溶融させ接合欠陥防止に効果的に働く。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】アークの指向性はアーク圧力に関連しアー
ク圧力が大きいほど指向性が向上すると言われている。
図3にアーク圧力に及ぼす周波数の影響を示す。アーク
圧力の測定は銅板に1φの穴をあけ裏面に圧力センサー
を取付け、穴部にアークを発生させて測定した。20k
HzのパルスアークはDC−TIGのアーク圧力に比べ
約4倍大きい。またアーク圧力はDC〜10kHzでの
増加は大きいが、10〜20kHzでの増加は少なくほ
ぼ飽和する。上記の結果から、狭開先溶接には周波数5
〜25kHzとすることで十分である。このように高ピ
ーク高周波パルスにすることによりアークの指向性が向
上し片寄りアークが防止でき、しかもアークが広がるた
め両側壁の融合不良もなく容易に狭開先溶接ができる。
また従来TIG法のように両側壁の融合不良を防止する
ためトーチをウイービングする必要もない。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】 E1−E2−E3=L(dI/dt) ……(3) 故に溶接電流I=(E1−E2−E3)/L・tが成り立
つ。(3)式から分かるように溶接電流は急激には増加せ
ず一定速度で直線的に増加する。溶接電源電圧、溶接負
荷電圧、トランジスタON電圧E3を不変と考えると電
流の増加はケーブルのインダクタンスLに反比例する。
すなわちパルス電流の立ち上がりをよくするためにはア
ーク負荷に供給する電圧を高くするか、または溶接ケー
ブルのインダクタンスを減さなければならない。本発明
では溶接ケーブのインダクタンスを減らすために細いツ
イストペアー線(より線)または細い同軸ケーブルを多
数並列に接続し束ねてたケーブルをパルス電流供給ケー
ブルとして用いることにより解決した。ツイストペアー
線はケーブルの長さに関係なくインピーダンスは約10
0〜200Ω、また同軸ケーブルのインピーダンスは5
0〜100Ωである。すなわちケーブルのインピーダン
スを下げるにはツイストペアー線または同軸ケーブル
並列に接続し、接続本数増やしていけば限りなくケーブ
ルのインピーダンスをゼロにすることができる。しかし
細いツイストペアー線または同軸ケーブルを多数並列に
接続し束ねた溶接ケーブルの先に接続するトーチケーブ
ル(例えば5m長)とアースケーブル(例えば5m長)
は、溶接作業上、市販品を用いるのが便利であり、市販
品を用いるケースが多いことが想定される。従ってこの
場合、溶接作業のケーブルのインダクタンスはゼロに軽
減することはできない。この影響をキャンセルするため
に電源の電圧を100〜300Vとすることにより解決
した。もっとも、ケーブルのインピーダンス低減をさら
に必要とする場合は、トーチケーブル及び溶接ケーブル
にツイストペアー線または同軸ケーブルを用いるとよ
い。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、狭開先溶接方法は、ガ
スシールドされた狭開先内で非消耗電極と母材間に周波
数5〜25kHz、パルスのピーク電流300A以上の
溶接アークを発生させ溶接ワイヤを供給するものとし、
アーク長をDa(mm)、パルスのピーク電流をIp(A)
とするとき、Da≦(Ip−120)/30となるようア
ーク長を制限することによりアークの硬直性を保持して
狭開先の側壁への片寄りアークを防止でき、かつ0.5
≦Daとすることにより溶接ワイヤと電極の接触を防止
でき、高周波パルス溶接電流により溶接ビード幅をひろ
げて開先内の両側面において融合不良のない良好な溶接
を行なうことができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】また、別の狭開先溶接法は、ガスシールド
された狭開先内で消耗電極と母材間に周波数5〜25k
Hz、パルスのピーク電流300A以上の溶接アークを
発生させ溶接ワイヤを供給するものとし、アーク長をD
a(mm)、パルスのピーク電流をIp(A)とするとき、
0.5≦Da≦(Ip−120)/30の範囲で溶接する
ものとしたので、上同様に狭開先の側壁への片寄りアー
クを防止でき、開先内の両側面において融合不良のない
良好な溶接を行なうことができる。本発明によれば、上
記狭開先溶接法に用いる溶接装置において、高周波パル
ス溶接電源と母材とを接続する溶接ケーブルを複数のツ
イストペアー線または複数の同軸ケーブルを並列に接続
し束ねたパルス電流電送用ケーブルから構成することに
より、高周波パルス溶接電源と母材間のインピーダンス
を低減して、高周波パルス溶接電源から離れた位置の母
材において高い周波数のパルスアークを発生させること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大貫 仁 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 小沼 昭 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 石川 文紀 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 舟本 孝雄 茨城県日立市弁天町三丁目10番2号 日立 協和エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 4E001 AA03 BB06 BB07 BB08 DD01 DE04 DF06 EA01 EA09 4E082 AA08 AA11 BA04 BB01 CA02 EF07 EF14 FA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールドガスでシールドされた狭開先内
    で非消耗電極と母材間に高周波パルスアークを発生さ
    せ、該アーク中に溶接ワイヤを送給して溶接を行なう狭
    開先溶接法において、アーク長をDa(mm)、パルスア
    ークのピーク電流をIp(A)とするとき、アーク長を
    下式の範囲に設定し、周波数10〜25kHz、パルス
    アークのピーク電流300〜800Aの条件により溶接
    を行うことを特徴とする狭開先溶接法。 0.5≦Da≦(Ip−120)/30
  2. 【請求項2】 シールドガスでシールドされた狭開先内
    で消耗電極と母材間に高周波パルスアークを発生させて
    溶接を行なう狭開先溶接法において、アーク長をDa(m
    m)、パルスアークのピーク電流をIp(A)とすると
    き、アーク長を下式の範囲に設定し、周波数10〜25
    kHz、パルスアークのピーク電流300〜800Aの
    条件により溶接を行うことを特徴とする狭開先溶接法。 0.5≦Da≦(Ip−120)/30
  3. 【請求項3】 定電流特性の高周波パルス溶接電源と非
    消耗電極を保持する溶接トーチ、及び、該高周波パルス
    溶接電源と溶接母材をそれぞれ溶接ケーブルを介して接
    続し、溶接トーチと溶接母材間に形成されるアーク中に
    ワイヤ供給装置から溶接ワイヤを供給するように構成す
    る狭開先溶接装置において、各溶接ケーブルは複数のツ
    イストペアー線または複数の同軸ケーブルを並列に接続
    し束ねたパルス電流電送用ケーブルから構成し、高周波
    パルス溶接電源の供給電圧は、100〜300Vとした
    ことを特徴とする狭開先溶接装置。
  4. 【請求項4】 定電圧特性の高周波パルス溶接電源と消
    耗電極である溶接ワイヤを先端から送り出す溶接トー
    チ、及び、該高周波パルス溶接電源と溶接母材を溶接ケ
    ーブルを介して接続し、溶接トーチにワイヤ供給装置か
    ら溶接ワイヤを供給するように構成する狭開先溶接装置
    において、溶接ケーブルはツイストペアー線または同軸
    ケーブルを並列に接続し束ねたパルス電流電送用ケーブ
    ルから構成し、高周波パルス溶接電源の供給電圧は10
    0〜300Vとしたことを特徴とする狭開先溶接装置。
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