JP2001017539A - 採血用器具 - Google Patents
採血用器具Info
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Abstract
を防止し、安全性を向上することができ、かつ検査用の
血液を良好な状態で採取し得る採血用器具を提供する。 【解決手段】採血用器具1は、採血バッグ10と、採血
針152と、これらに接続されたチューブ15とを有し
ている。チューブ15の途中には、分岐コネクタ92が
設けられ、分岐コネクタ92には、チューブ91の一端
が接続されている。チューブ91の他端には、血液を一
時的に収納するバッグ20が接続されている。また、バ
ッグ20には、チューブ96の一端が接続され、このチ
ューブ96の他端には、サンプリングポート71が設置
されている。チューブ15にはクレンメ16が設けら
れ、チューブ91には封止部材93およびクレンメ95
が設けられている。
Description
る。
血バッグ)に採取された血液を導入する操作)において
は、アルコール消毒等を行うが、それでも、皮膚上や皮
下に存在する細菌が、血液とともに血液バッグの中に混
入することがある。
採取された血液が収納された血液バッグを冷蔵する間に
も増殖し、そのことに気づかずにこの血液が輸血に供さ
れると、輸血された患者に、感染症、敗血症が発症する
ことがある。
M.液、OPTISOL 液、M.A.P.液等)では、従来の血液保存
液(ACD-A 液、CPD 液等の抗凝固剤)と異なりpHが比
較的中性に近くなっている等のために、冷蔵時における
細菌の増殖傾向が強い。
に棲む場合も多いことから、採血の直前に、念入りに採
血穿刺部位を消毒するだけでは採取された血液への細菌
の侵入を避けることは困難である。
の初流(採血初流)に(多くは皮膚のかけらとともに)
侵入することが判っている。
とができる血液バッグや、採血用器具はいまだ存在しな
い。
が簡単であり、採取された血液の細菌汚染を防止し、安
全性を向上することができるとともに、検査用の血液を
良好な状態で採取し得る採血用器具を提供することにあ
る。
(1)〜(13)の本発明により達成される。
と、採取された血液を収納する採血バッグと、一端が前
記採血バッグに他端が前記採血針にそれぞれ連通し、前
記採取された血液を該採血バッグへ導入する第1の流路
と、分岐部を介して前記第1の流路から分岐し、血液の
取り出し口を有する第2の流路とを有する採血用器具で
あって、前記第2の流路に、採取された血液を一時的に
収納する収納部を設けたことを特徴とする採血用器具。
脂製シート材で構成された袋体である上記(1)に記載
の採血用器具。
0mlである上記(1)または(2)に記載の採血用器
具。
近傍に設けられている上記(1)ないし(3)のいずれ
かに記載の採血用器具。
記採血バッグとの間を遮断し得る第1の流路用封止手段
を有する上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の採
血用器具。
断すると前記第1の流路が開通する破断可能な封止部材
または前記第1の流路を遮断、開放し得るクランプ部材
である上記(5)に記載の採血用器具。
記収納部との間を遮断し得る第2の流路用封止手段を有
する上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の採血用
器具。
断すると前記第2の流路が開通する破断可能な封止部材
または前記第2の流路を遮断、開放し得るクランプ部材
である上記(7)に記載の採血用器具。
ら前記取り出し口への流れを可能にし、かつ、その逆方
向の流れを阻止する逆流阻止手段を有する上記(1)な
いし(8)のいずれかに記載の採血用器具。
は、前記第1の流路の横断面の面積より小さく設定され
ている上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の採血
用器具。
は、チューブの内腔により構成され、前記チューブの内
径が、0.5〜2.0mmであり、前記チューブの外径
が、その内径の2〜4倍である上記(1)ないし(10)
のいずれかに記載の採血用器具。
り出し口を有する上記(1)ないし(11)のいずれかに
記載の採血用器具。
能な栓体を有する上記(1)ないし(12)のいずれかに
記載の採血用器具。
図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
を示す平面図である。同図に示すように、採血用器具1
は、採取された血液を収納する採血バッグ10を有して
いる。
化ビニルのような軟質樹脂製の可撓性を有するシート材
を重ね、その周縁のシール部12において、融着(熱融
着、高周波融着等)または接着し、袋状としたバッグ本
体11を有している。
れる内側の部分に、採取された血液が収納される血液収
納部13が形成されている。なお、採血バッグ10は、
赤血球を保存する赤血球バッグとして兼用されることも
あり、その場合には、血液収納部13には、最終的に濃
厚赤血球が収納、保存される。
より開封可能に封止された2つの開口部14、14が形
成され、また、一方の開口部14の側部には、排出口1
8が形成されている。この排出口18には、封止部材
(連結部材)17を介してチューブ61の一端が接続さ
れている。封止部材17としては、後述する封止部材9
3と同様の構成のものを用いることができる。
他端側には、例えば、血漿バッグ、バフィーコートバッ
グ、血小板バッグ(薬液貯留バッグ)等の1または2以
上のバッグが設けられていてもよい。すなわち、採血用
器具がバッグ連結体を構成するようになっていてもよ
い。
7、排出口18、チューブ61が省略されていてもよ
い。
収納部13に連通するよう可撓性を有するチューブ15
の一端が接続され、このチューブ15の他端には、ハブ
151を介して採血針152が装着されている。また、
ハブ151には採血針152を被包するキャップ153
が装着される。なお、チューブ15の内腔により第1の
流路の主要部が構成される。
分岐コネクタ(分岐部)92が設けられ、該分岐コネク
タ92には、可撓性を有するチューブ91の一端が接続
されている。
管であるが、本発明における分岐コネクタ92は、これ
に限らず、例えば、Y字管、T字管や、ト字管、Y字管
の向きを逆にしたもの等であってもよい。
採血バッグ10との間には、第1の流路用封止手段であ
るクレンメ(クランプ部材)16が設けられている。こ
のクレンメ16は、好ましくは分岐コネクタ92の近傍
に配置される。
に収納する収納部であるバッグ(袋体)20を有してい
る。
ニルのような軟質樹脂製の可撓性を有するシート材を重
ね、その周縁のシール部22において、融着(熱融着、
高周波融着等)または接着し、袋状としたバッグ本体2
1を有している。
れる内側の部分に、収納部23が形成されている。
の端部)には、収納部23に連通するよう前記チューブ
91の他端が接続されている。
路を形成するチューブの内腔の空間容積(容積)等の諸
条件を考慮して決定されるが、10〜100ml程度が好
ましく、20〜50ml程度がより好ましい。
と、回路を形成するチューブの内腔の空間容積が比較的
大きい場合等には、所定量の採取された血液を収納しき
れないことがあり、前記範囲を超えると、採血用器具1
が大型化し操作しにくくなる。
(第2の流路用封止手段)93が設けられている。封止
部材93の構成は、後に詳述する。
グ20との間には、第2の流路用封止手段であるクレン
メ(クランプ部材)95が設けられている。このクレン
メ95は、好ましくはバッグ20の近傍に配置される。
の端部)には、収納部23に連通するよう可撓性を有す
るチューブ96の一端が接続され、このチューブ96の
他端(端部)には、サンプリングポート(コネクタ)7
1が接続されている。サンプリングポート71の構成
は、後に詳述する。なお、チューブ96および91の内
腔により第2の流路の主要部が構成される。
バッグ20のチューブ91と反対側に接続されている
が、本発明では、チューブ96のバッグ20への接続部
と、チューブ91のバッグ20への接続部の位置関係は
これに限らず、例えば、チューブ96が、バッグ20の
チューブ91と同じ側(図1中左側)に接続されていて
もよい。
1が、バッグ20の例えば、図1中左側の端部または右
側の端部に直接接続されていてもよい。
面の面積は、チューブ15のそれより小さく設定されて
いるのが好ましい。すなわち、チューブ91、96の内
径をチューブ15の内径よりも小さくするのが好まし
い。このようにすると、後述する採取された血液の採血
バッグ10への導入において、チューブ91、96内に
残る血液の量を少なくすることができる等の利点があ
る。
1のそれより短く設定されているのが好ましく、特に、
チューブ96内の空気の影響が実質的に無い程度に設定
されているのが好ましい。すなわち、バッグ20は、サ
ンプリングポート(血液の取り出し口)71の近傍に設
置されているのが好ましい。
め抗凝固剤が入れられていることが好ましい。この抗凝
固剤は、通常液体であり、例えば、ACD−A液、CP
D液、CPDA−1液、ヘパリンナトリウム液等が挙げ
られる。これらの抗凝固剤の量は、予定採血量に応じた
適正な量とされる。
構成するシート材、各チューブ15、61、91および
96の構成材料等について説明する。
組成、特性等は、特に限定されない。
成材料としては、軟質ポリ塩化ビニルまたは軟質ポリ塩
化ビニルを主とする材料(例えば、少量の他の高分子材
料との共重合体、ポリマーブレンド、ポリマーアロイ
等)が好ましい。
しては、例えば、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(D
EHP)、フタル酸ジノルマルデシル(DnDP)等が
好ましい。
0wt%程度が好ましく、30〜40wt%程度がより好ま
しい。
な方法で製造することができる。混練機を用いて所定の
材料を十分に混練し、該混練物をTダイあるいはサーキ
ュラーダイを介して押し出し、得られた平坦なシート状
物等に対し、サーモフォーミング、ブロー、延伸、裁
断、端部のシール(融着)等の工程を順次行って、所望
の形状・形態に加工する。
にシート(基材)表面を粗面化(エンボス加工)した
り、ブロッキング防止剤、スリップ剤等を添加または付
与するすることもできる。
成、特性等は、特に限定されず、例えば、前記採血バッ
グ10におけるシート材と同様のものを用いることがで
きる。前記採血バッグ10におけるシート材と同様のも
のを用いた場合には、用意するシート材の種類が少なく
なり、製造上有利である。
ついて チューブ15、61、91、96の構成材料としては、
例えば、軟質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブ
タジエン−スチレン共重合体等の熱可塑性エラストマー
等、あるいはこれらを主とする材料が挙げられるが、そ
のなかでも特に、軟質ポリ塩化ビニルまたはこれを主と
する材料が好ましい。
ば、十分な可撓性、柔軟性が得られるので取り扱いがし
易く、また、クレンメ等による閉塞に適する。さらに、
軟質ポリ塩化ビニル製チューブは、主材料を同じくする
バッグのシート材との相溶性に優れるので、融着や接着
によりこれらを接合する場合に、その接合強度が高く、
かつ気密性に優れ、遠心分離操作に対する耐久性や無菌
性の維持にとって好ましい。なお、各チューブに用いら
れる可塑剤の種類やその含有量は特に限定されない。
等の寸法は、特に限定されないが、内径が大きすぎた
り、肉厚が薄すぎたり(外径/内径の比率が小さい)す
ると、チューブ91、96が、軟質であり、封止部材9
3と後述するキャップ76により密封されていることか
ら、高圧蒸気滅菌を施した際に偏平形状に変形し易くな
る。
大きいと、チューブ91、96の内腔の空間容積(容
積)が大きくなり、採血および血液サンプリングを行っ
た際に、その空間容積のために、血液のロスを生じるこ
とがある。
て、内径、外径とも比較的小さいチューブ91、96を
使用するという方法もあるが、他の部材との接続(接
合)の点で外径を小さくすることには限界があり、ま
た、前述した高圧蒸気滅菌に際してのチューブ91、9
6の変形を十分に防止することができない。
ためには、チューブ91、96の内径は、好ましくは、
0.5〜2.0mm程度、より好ましくは、0.8〜1.
5mm程度とし、外径は、好ましくは、内径の2〜4倍程
度、より好ましくは、内径の2.5〜3.5倍程度とす
るのがよい。
囲未満であると、後述する減圧採血管85への血液のサ
ンプリングにおいて、血液が円滑に流れず、血液の流量
が不十分となる場合がある。血液の流量は、通常、1〜
5μm /sec程度が好ましい。
は、他の部材との接続に最も適したサイズとして、4.
0〜4.5mm程度とするのが好ましい。
いて説明する。なお、各封止部材17および93の構成
は、ほぼ同様であるので、代表的に封止部材93を説明
する。
面図である。同図に示すように、封止部材93は、例え
ば軟質ポリ塩化ビニルのような可撓性を有する樹脂によ
り構成された短チューブ930と、この短チューブ93
0内に液密に嵌入され、中実柱状部932によりその一
端が閉塞された筒体931とで構成されている。
2中上側のチューブ91の一端が液密に接続され、短チ
ューブ930の図2中下端部には、図2中下側のチュー
ブ91の一端が液密に接続されている。
部933が形成されている。手指等により短チューブ9
30の外部から短チューブ930ごと中実柱状部932
を折り曲げて破断部933を破断し、中実柱状部932
を分離することにより、流路が開通する。
硬質ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリエステル
等の硬質材料が挙げられる。
さび形状をなし、その上端部(頂部)934は、幅方向
の寸法が筒体931の外径より小さく、チューブ91の
内径より大きい寸法とされ、中実柱状部932の破断分
離後に中実柱状部932がチューブ91を閉塞しないよ
うな構成とするのが好ましい。さらに、図示のごとく、
中実柱状部932の上端部934には、血液の流通を促
進する溝935を設けてもよい。
いて説明する。図3は、サンプリングポート71の構成
例を示す縦断面図である。なお、以下の説明では、図3
中の右側を「先端」、左側を「基端」と言う。
1は、コネクタ本体73と、栓77と、キャップ76と
で構成されている。
ーブ96の端部に液密に接続されている。
状であり、その外周面には、リブ74が立設されてい
る。
は、針管が穿刺可能な栓(栓体)77が嵌入されてい
る。前記針管としては、例えば、減圧採血管用採血器具
の穿刺針(両頭針)、注射針等が挙げられる。
栓77を被包するキャップ76が装着される。なお、コ
ネクタ本体73の先端側の栓77付近に、血液の取り出
し口が形成される。
料としては、それぞれ、例えば、硬質ポリ塩化ビニル、
ポリカーボネート、ポリエステル等の硬質材料が挙げら
れる。
容易に針管を穿刺し得る材料を用いるのが好ましく、例
えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム、シリコ
ーンゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム、ブタジエンゴ
ム、スチレン−ブタジエンゴム等の各種ゴム材料が挙げ
られる。
例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム、シリ
コーンゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム、ブタジエン
ゴム、スチレン−ブタジエンゴム等の各種ゴム材料が挙
げられる。
ト71には、例えば、減圧採血管(容器)85のホルダ
ー(減圧採血管用採血器具)82が接続され、このホル
ダー82と減圧採血管85とにより、血液の初流(採血
初流)が減圧採血管85に回収される。
6と、この採血管本体86に嵌入されているゴム栓87
とで構成されている。減圧採血管85内は、真空または
減圧状態になっている。
ダー本体83と、このホルダー本体83と同心的に設置
されている両頭針84とで構成されている。
された部材(ルアーアダプター841)が固着され、ホ
ルダー本体83の底部(図4中左側端部)中央には、前
記雄ねじと螺合する雌ねじが形成され、これらを螺合す
ることにより、両頭針84が、ホルダー本体83に対し
着脱自在に装着、固定される。
び図4中右側の長さは、それぞれ、栓77およびゴム栓
87を十分に刺通できる長さに設定される。
の、ルアーアダプター841を境とした少なくとも一方
側に、それを被包する伸縮自在な(弾性材料の)被包部
材が設置されていてもよい。これにより、両頭針84か
らの血液の漏れを防止することができる。
具1の作用(採血用器具を用いた血液処理方法)につい
て説明する。
1のコネクタ本体73からキャップ76を取り外して、
サンプリングポート71の栓77にホルダー82の両頭
針84を穿刺し、貫通させることにより、ホルダー82
をサンプリングポート71に装着する。
0およびバッグ20を、それぞれ、採血針152を穿刺
する部位より低い位置に設置する。
をクレンメ16で圧閉し、その流路を閉塞させる(遮断
する)。また、クレンメ95を開き、封止部材93とバ
ッグ20との間のチューブ91の流路を開通(開放)さ
せる。
取り外し、ドナー(供血者)の静脈(血管)に採血針1
52を穿刺し、採血針152が静脈を捉えていることが
確認されたら、ハブ151をテープ等で固定し、封止部
材93の破断部933を破断して中実柱状部932を分
離し、封止部材93内の流路を開通させる。
152、チューブ15の一部(採血針152から分岐コ
ネクタ92までの部分)、分岐コネクタ92を経て、チ
ューブ91へ流入し、このチューブ91を流れ、バッグ
20の収納部23に導入される。この場合、チューブ1
5の流路は、クレンメ16で遮断されているので、血液
は、チューブ15から分岐コネクタ92を経てチューブ
91に流れ込む。
チューブ15、91および分岐コネクタ92内の空気
が、チューブ91の他端から排出され、バッグ20に回
収される。
圧力や、チューブ15および91の内腔の容積は、ほぼ
一定に保持され、血液細胞に対し過度の負荷がかかるの
を防止することができ、よって、血液に溶血等が生じる
のを防止することができる。
て、クレンメ16側に入り込んで残ってしまうこともな
い。
量採血(採取)した後、チューブ91をクレンメ95で
圧閉し、その流路を閉塞させる(遮断する)。
る。この場合、クレンメ16を開き、チューブ15の流
路を開通(開放)させる。これにより、採血された血液
が、チューブ15を流れ、採血バッグ10の血液収納部
13に導入される。
して、バッグ20内に収納されている血液を減圧採血管
85内に回収(サンプリング)する。
に挿入して、ホルダー82の最奥部まで押し込み、ホル
ダー82の両頭針84をゴム栓87に穿刺し、貫通させ
る。これにより、バッグ20内に収納されている血液
は、チューブ96を流れ、減圧採血管85内に吸引さ
れ、回収される。この減圧採血管85への血液のサンプ
リング終了後、減圧採血管85をホルダー82から引き
抜く。
ングを行う場合には、前述した操作を繰り返す。
減圧採血管85への血液のサンプリング終了後、サンプ
リングポート71からホルダー82を取り外し、サンプ
リングポート71のコネクタ本体73にキャップ76を
装着する。
本体73には栓77が嵌入されているので、この栓77
により、血液の漏れ出しを防止することができる。
て、血液を採血バッグ10に所定量採血した後、ドナー
の血管から採血針152を抜き取り、ハブ151にキャ
ップ153を装着し、必要に応じて、チューブシーラー
等により、チューブ91や15を融着により封止し、封
止部を切断し、サンプリングポート71側のチューブ9
1、15を分離、除去する。
れた血液が収納された採血バッグ10が得られる。
ッグ10に収納された採取された血液に遠心分離操作を
行って、例えば、赤血球、バフィーコート、血漿のよう
な複数の血液成分に分離し、分離された血液成分を、常
法に従って、採血バッグ10に連結された所定の血液成
分バッグへ移送する。
初流は、廃棄されるか、または、例えば、血清の生化学
検査、感染症ウィルス(例えば、エイズ、肝炎等)の抗
体検査等に用いることができる。
ば、採血の際、容易かつ確実に、細菌感染の確率の高い
採血初流を除去することができ、これにより、採取され
た血液やその採取された血液から分離された各血液成分
への細菌の混入が防止され、安全性が向上する。
は、減圧採血管85へ採血初流をサンプリングする際、
採血初流が、分岐コネクタ92において、クレンメ16
側に入り込んで残ってしまうことがあり、このサンプリ
ングの後に採血バッグ10への採血を行う際、このクレ
ンメ16側に残った採血初流が採血バッグ10内に混入
するおそれがある。
込みが生じる主な原因は、次の通りである。前記バッグ
20を有していない場合には、採血初流をチューブ91
に導入し、減圧採血管85へサンプリングする際、チュ
ーブ15、91内の空気の逃げ場がなく、その空気を外
部へ排出することができないので、採血針152からサ
ンプリングポート71までのチューブ15および91内
を血液で満たすことができず、気液の界面がチューブ1
5または91の途中で停止する。この状態で、減圧採血
管85を装着すると、減圧採血管85とサンプリングポ
ート71とが連通した瞬間に、チューブ15および91
内の空気が減圧採血管85内に吸引され、チューブ15
および91の流路が急激に減圧状態になる。この回路内
の減圧状態を常圧状態に回復するために、血液が回路中
に満たされる。その際、クレンメ16側にも血液が入り
込むと考えられる。
クタ92とサンプリングポート71との間(第2の流
路)にバッグ20を有しているので、前述したように、
チューブ15および91内の空気をバッグ20内に逃が
すことができ、このため、血液が、分岐コネクタ92に
おいて、クレンメ16側に入り込んで残ってしまうこと
がなく、よって、確実に、採血初流を除去することがで
きる。
は、減圧採血管85へサンプリングされた血液に溶血が
生じることがあり、この溶血により、血清中のナトリウ
ムやカリウムの測定における測定精度が低下するおそれ
がある。
ある。前述したように、前記バッグ20を有していない
場合には、血液をチューブ91に導入し、減圧採血管8
5へサンプリングする際、採血針152からサンプリン
グポート71までのチューブ15および91内を血液で
満たすことができない。この状態で、減圧採血管85を
装着すると、減圧採血管85とサンプリングポート71
とが連通した瞬間に、チューブ15および91内の空気
が減圧採血管85内に吸引され、チューブ15および9
1の流路が急激に減圧状態となる。この際、採血針15
2の位置や血管の柔らかさ等の要因の複合により、チュ
ーブ15および91が潰れ、その流路の断面積が縮小さ
れることと、引圧が比較的大きい(吸引による血液の移
動速度が比較的大きい)こととが組み合わさり、サンプ
リングされた血液中の細胞、特に赤血球に損傷が生じる
と考えられる。
クタ92とサンプリングポート71との間にバッグ20
を有しているので、前述したように、血液に溶血が生じ
るのを防止することができる。
2に付け替えて血液のサンプリングを行うのが通常であ
るが、バッグ20を有していない場合には、1本目の減
圧採血管85では、その減圧採血管85のサンプリング
可能量(減圧による吸引でサンプリング可能な最大量)
に対して、実際にサンプリングした血液の量(サンプル
量)が少なくなってしまう。サンプル量の不足は、検査
項目数、検査精度、検査作業性等に悪影響を与えること
になる。
ッグ20を有していない場合には、血液をチューブ91
に導入し、減圧採血管85へサンプリングする際、チュ
ーブ15、91内の空気の逃げ場がなく、その空気を外
部へ排出することができないので、採血針152からサ
ンプリングポート71までのチューブ15および91内
を血液で満たすことができず、この状態で、減圧採血管
85を装着すると、前記チューブ15、91内の空気
が、減圧採血管85内に吸引され、回収されるためであ
る。
ように、第2の流路のサンプリングポート71の近傍に
血液を一時的に収納するバッグ20を有しており、この
バッグ20内に収納されている血液を減圧採血管85へ
サンプリングするので、1本目の減圧採血管85内にチ
ューブ96内の空気が吸引されたとしてもその量は少な
く、このため、1本目の減圧採血管85へサンプリング
し得る血液の量(サンプル量)をその減圧採血管85の
サンプリング可能量に近づけることができる。
に有する場合、例えば、バッグ20を第2の流路から分
岐した第3の流路に有する場合には、採血初流をチュー
ブ91に導入し、減圧採血管85へサンプリングする
際、流路を切り替えるための操作(流路切替操作)を必
要とするが、この採血用器具1では、前述したように、
バッグ20が第2の流路に設置されているので、前記流
路切替操作が不要であり、このため、前述した採血用器
具1を用いた血液処理における操作が容易である。
封止部材93が設けられているので、採血初流がチュー
ブ91に流れ始める時期を自由に選択することができ
る。
6の内径を比較的小さくし(特に0.5〜2.0mm程度
とし)、チューブ91、96の肉厚を比較的大きくする
と(特に外径を内径の2〜4倍程度とすると)、高圧蒸
気滅菌時のチューブ91、96の変形(潰れ)を抑制す
ることができる。
説明する。図5は、本発明の採血用器具の第2実施例を
示す平面図である。なお、前述した採血用器具1との共
通点については説明を省略し、主な相違点を説明する。
ューブ96の他端、すなわちチューブ96の図5中右側
の端部とサンプリングポート71との間に、逆止弁(逆
流阻止手段)94を有している。
図、図7は、図6中のA−A線での断面図である。な
お、以下の説明では、図6および図7中の右側を「基
端」、左側を「先端」と言う。
例えば軟質ポリ塩化ビニルのような可撓性を有する樹脂
により構成された短チューブ940と、弾性材料により
構成された弁本体941とで構成されている。弁本体9
41は、短チューブ940内に液密に嵌入され、固定さ
れている。
ングポート71が液密に接続され、短チューブ940の
基端部には、チューブ96の端部が液密に接続されてい
る。
血液の流路の一部となる中空部942を有している。こ
の中空部942の先端部には、テーパ面943が形成さ
れている。すなわち、中空部942の先端部の図6中上
下方向の長さLは、基端側から先端側に向って漸減して
いる。
の板状の開閉部材944、944が形成されている。各
開閉部材944、944は、弾性力、復元力により互い
に密着し、これにより、逆止弁94内の流路は、閉塞し
ている。血液流が先端側から基端側に向いている場合に
は、その血液により圧力が各開閉部材944、944の
外面にかかり、開閉部材944同士を密着させるように
作用する。このため、血液は、先端側から基端側には流
れない。
いる場合には、その血液により所定の圧力がテーパ面9
43の先端部にかかり、その圧力により各開閉部材94
4、944が離間する方向に変位し、逆止弁94内の流
路が開通する。これにより、血液は、基端側から先端側
に流れる。
例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム、シリ
コーンゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム、ブタジエン
ゴム、スチレン−ブタジエンゴム等の各種ゴム材料が挙
げられる。
される。すなわち、血液は、サンプリングポート71か
ら分岐コネクタ92側(バッグ20側)には流れずに、
分岐コネクタ92(バッグ20)からサンプリングポー
ト71側にのみ流れる。
減圧採血管85へサンプリングする際、この逆止弁94
により、血液のバッグ20側への逆流を阻止することが
できる。
流路であれば特に限定されないが、逆止弁94の位置
は、前述したように、バッグ20よりサンプリングポー
ト71側が好ましく、バッグ20とサンプリングポート
71との間がより好ましい。この採血用器具1aでも前
述した採血用器具1と同様の効果が得られる。
説明する。図8は、本発明の採血用器具の第3実施例を
示す平面図である。なお、前述した採血用器具1aとの
共通点については説明を省略し、主な相違点を説明す
る。
ューブ91の途中、すなわちチューブ91の封止部材9
3とクレンメ95との間に、逆止弁(逆流阻止手段)9
4を有している。
止弁94により、血液の分岐コネクタ92側への逆流を
阻止することができる。この採血用器具1bでも前述し
た採血用器具1aと同様の効果が得られる。
説明する。図9は、本発明の採血用器具の第4実施例を
示す平面図である。なお、前述した採血用器具1aとの
共通点については説明を省略し、主な相違点を説明す
る。
第1の流路用封止手段が、破断すると第1の流路が開通
する破断可能な封止部材19で構成されている。すなわ
ち、採血用器具1cは、チューブ15の分岐コネクタ9
2と採血バッグ10との間に、封止部材(第1の流路用
封止手段)19を有している。この封止部材19は、好
ましくは分岐コネクタ92の近傍に配置される。
部材93と同様の構成のものを用いることができる。
採血用器具1cは、チューブ96の他端、すなわちチュ
ーブ96の図9中右側の端部とサンプリングポート71
との間に、逆止弁(逆流阻止手段)94を有しており、
バッグ20内に収納された血液を減圧採血管85へサン
プリングする際、この逆止弁94により、血液のバッグ
20側への逆流を阻止することができる。この採血用器
具1cでも前述した採血用器具1aと同様の効果が得ら
れる。
ついて説明する。
意した。バッグ20の容量は、20mlとした。この採血
用器具を用いて、前述した方法により、採血初流を一旦
バッグ20内に収納し、この後、血液を採血バッグ10
に200ml採取するとともに、バッグ20内に収納され
ている採血初流を減圧採血管85に回収(サンプリン
グ)した。なお、サンプリング可能量が10mlの減圧採
血管を使用した。
(バッグ20の容量は、20ml)を用意し、実施例1と
同様に、前述した方法により、血液を採血バッグ10に
200ml採取し、また、採血初流を減圧採血管85に回
収(サンプリング)した。なお、サンプリング可能量が
10mlの減圧採血管を使用した。
(バッグ20の容量は、20ml)を用意し、実施例1と
同様に、前述した方法により、血液を採血バッグ10に
200ml採取し、また、採血初流を減圧採血管85に回
収(サンプリング)した。なお、サンプリング可能量が
10mlの減圧採血管を使用した。
(バッグ20の容量は、20ml)を用意し、実施例1と
同様に、前述した方法により、血液を採血バッグ10に
200ml採取し、また、採血初流を減圧採血管85に回
収(サンプリング)した。なお、サンプリング可能量が
10mlの減圧採血管を使用した。
5が省略されている他は、実施例1とほぼ同様の構造の
採血用器具を用意した。この採血用器具を用いて、直
接、採血初流を減圧採血管85に回収(サンプリング)
し、この後、血液を採血バッグ10に200ml採取し
た。なお、サンプリング可能量が10mlの減圧採血管を
使用した。
91、封止部材93、クレンメ95およびバッグ20が
省略されている他は、実施例1とほぼ同様の構造の採血
用器具を用意した。この採血用器具を用いて、常法によ
り、血液を採血バッグ10に200ml採取した。
ずれの場合も、ドナーに対して、採血1週間前より1回
/日、穿刺予定部位に、Yersinia enterocolitica の菌
液(リン酸緩衝液懸濁液:濃度100cfu/ml)を綿棒で
塗布した。また、採血まで当該穿刺予定部位を洗わなか
った。
2において採血バッグに収納された採取された血液を用
いて、下記の細菌培養試験を行った。
0mlを混和後に、採血バッグ10の開口部14に操作ア
ダプターを刺し、シリンジおよびそれに装着された針と
を用いて、操作アダプターのゴム部から血液を無菌的に
約50mlサンプリングし、その血液を培地が収納されて
いるガラス製容器に注入し、培養に供した。
細菌を検出したものの数(細菌検出数)を調べた。な
お、培地や、培養の諸条件は、下記の通りである。
O2,Under Vacuum (Difco 社製) 培地量:50ml 培養温度:25〜30℃ 観察期間(培養期間):10日 この細菌培養試験の結果を下記表1に示す。
流をバッグ20内に導入する際、チューブ内の空気をバ
ッグ20内に逃がすことができ、これにより、チューブ
内の圧力およびチューブの内腔の容積をほぼ一定に保持
することができたので、血液が、分岐コネクタ92にお
いて、クレンメ16側に入り込んで残ってしまうことが
なく、このため、いずれも採取された血液から採血初流
がほぼ完全に除去され、よって、上記表1に示すよう
に、細菌検出数は0であった。
液が採血初流を含んでいるため、細菌検出数が多かっ
た。
流をサンプリングする際、チューブ内の空気を外部へ排
出することができないので、採血針からサンプリングポ
ートまでのチューブ内を血液で満たすことができない。
このため、減圧採血管を装着した直後、減圧状態を常圧
状態に回復するために、血液が回路中に満たされる。そ
の際、クレンメ16側にも血液が入り込んで残ってしま
う場合があり、それが採取された血液中に混入してしま
い、細菌検出数を0とすることはできなかった。
2において、減圧採血管85にサンプリングされた血液
サンプルの溶血の度合い(溶血検出数)およびサンプル
量の平均値を下記表2に示す。
のように行った。血液凝固後、3000rpm、10分
間の遠心処理にて血清を分離し、その血清の色調を目視
観察した。そして、赤色の色調によって、下記溶血なし
(レベル0)、微溶血(レベル1)および溶血(レベル
2)の3ランクで判断した。
る。 溶血(レベル2) :赤色の色調が認められる。
ル2)をそれぞれ「溶血あり」とし、この溶血ありの検
出数(溶血検出数)を求めた。
流をバッグ20内に導入する際、チューブ内の空気をバ
ッグ20内に逃がすことができ、これにより、チューブ
内の圧力およびチューブの内腔の容積をほぼ一定に保持
することができたので、血液に対し過度の負荷がかかる
ことがなく、よって、上記表2に示すように、溶血が生
じない。すなち、実施例1〜4では、微溶血(レベル
1)および溶血(レベル2)が0件であった。
ートの近傍に設けられているバッグ20内に採血初流を
一旦収納し、その血液を減圧採血管へサンプリングした
ので、上記表2に示すように、サンプル量は、ほとんど
減少しない。
れた。すなわち、微溶血(レベル1)が10件あった。
これは、比較例1では、採血針からサンプリングポート
までのチューブ内を血液で満たすことができないので、
減圧採血管を装着した瞬間に、チューブ内の空気が減圧
採血管内に吸引され、チューブ内が減圧状態となり、チ
ューブが潰れ、血液がこのチューブを流れる際、赤血球
等に損傷が生じたものと推定される。
ングポートまでのチューブ内を血液で満たすことができ
ず、この状態で、減圧採血管を装着して血液をサンプリ
ングするので、チューブ内の空気が減圧採血管内に吸引
され回収されてしまい、このためサンプル量が2ml減少
した。なお、比較例1におけるサンプル量の減少分は、
チューブ長30cmの空間容積に対応したものであった。
施例に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定され
るものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任
意の構成のものに置換することができる。
の構成(構成要件)を適宜組み合わせてもよい。
な分岐コネクタに限らず、例えば、3方活栓のような多
方活栓で構成されていてもよい。
具によれば、第2の流路に血液を一時的に収納する収納
部を有しているので、第1の流路と第2の流路の分岐部
において、採血バッグ側に採血初流が残ってしまうこと
がなく、容易かつ確実に、採取された血液から採血初流
を除去することができる。これにより、採取された血液
やその採取された血液から分離された各血液成分中への
細菌の混入が防止され、その安全性が向上する。
の血液を採取する際)、血液に対し過度の負荷がかかる
のを防止(例えば、溶血に代表される血中細胞へのダメ
ージを防止)することができ、これにより、血液を良好
な状態でサンプリングすることができる。
の減少を抑制することができる。また、収納部が第2の
流路に設けられているので、収納部が第2の流路以外の
部位に設けられている場合(例えば、収納部が第2の流
路から分岐した第3の流路に設けられている場合)に比
べ、血液をサンプリングする際(検査用の血液を採取す
る際)の操作が容易である。
である。
図である。
示す縦断面図である。
採血管およびそのホルダーを示す縦断面図である。
である。
である。
である。
である。
Claims (13)
- 【請求項1】 ドナーより血液を採取する採血針と、 採取された血液を収納する採血バッグと、 一端が前記採血バッグに他端が前記採血針にそれぞれ連
通し、前記採取された血液を該採血バッグへ導入する第
1の流路と、 分岐部を介して前記第1の流路から分岐し、血液の取り
出し口を有する第2の流路とを有する採血用器具であっ
て、 前記第2の流路に、採取された血液を一時的に収納する
収納部を設けたことを特徴とする採血用器具。 - 【請求項2】 前記収納部は、可撓性を有する樹脂製シ
ート材で構成された袋体である請求項1に記載の採血用
器具。 - 【請求項3】 前記収納部の容量は、10〜100mlで
ある請求項1または2に記載の採血用器具。 - 【請求項4】 前記収納部は、前記取り出し口の近傍に
設けられている請求項1ないし3のいずれかに記載の採
血用器具。 - 【請求項5】 前記第1の流路の前記分岐部と前記採血
バッグとの間を遮断し得る第1の流路用封止手段を有す
る請求項1ないし4のいずれかに記載の採血用器具。 - 【請求項6】 前記第1の流路用封止手段は、破断する
と前記第1の流路が開通する破断可能な封止部材または
前記第1の流路を遮断、開放し得るクランプ部材である
請求項5に記載の採血用器具。 - 【請求項7】 前記第2の流路の前記分岐部と前記収納
部との間を遮断し得る第2の流路用封止手段を有する請
求項1ないし6のいずれかに記載の採血用器具。 - 【請求項8】 前記第2の流路用封止手段は、破断する
と前記第2の流路が開通する破断可能な封止部材または
前記第2の流路を遮断、開放し得るクランプ部材である
請求項7に記載の採血用器具。 - 【請求項9】 前記第2の流路に、前記分岐部から前記
取り出し口への流れを可能にし、かつ、その逆方向の流
れを阻止する逆流阻止手段を有する請求項1ないし8の
いずれかに記載の採血用器具。 - 【請求項10】 前記第2の流路の横断面の面積は、前
記第1の流路の横断面の面積より小さく設定されている
請求項1ないし9のいずれかに記載の採血用器具。 - 【請求項11】 前記第2の流路の少なくとも一部は、
チューブの内腔により構成され、前記チューブの内径
が、0.5〜2.0mmであり、前記チューブの外径が、
その内径の2〜4倍である請求項1ないし10のいずれ
かに記載の採血用器具。 - 【請求項12】 前記第2の流路の端部に、前記取り出
し口を有する請求項1ないし11のいずれかに記載の採
血用器具。 - 【請求項13】 前記取り出し口は、針管が穿刺可能な
栓体を有する請求項1ないし12のいずれかに記載の採
血用器具。
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