JP2001017234A - 液状製品適用用アプリケータ及び該アプリケータを備えたメークアップアセンブリ - Google Patents

液状製品適用用アプリケータ及び該アプリケータを備えたメークアップアセンブリ

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JP2001017234A
JP2001017234A JP2000191664A JP2000191664A JP2001017234A JP 2001017234 A JP2001017234 A JP 2001017234A JP 2000191664 A JP2000191664 A JP 2000191664A JP 2000191664 A JP2000191664 A JP 2000191664A JP 2001017234 A JP2001017234 A JP 2001017234A
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ジャン−ルイ・ゲレ
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LOreal SA
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    • A45D2200/1018—Applicators comprising a pad, tissue, sponge, or the like comprising a pad, i.e. a cushion-like mass of soft material, with or without gripping means

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のブラシよりもさらに多くの量のメーク
アップ製品を取りながら、同時にその迅速な適用を可能
とするメークアップアプリケータを提供する。 【解決手段】 所定の可撓性を有するとともにステム部
（５）の一端（５ａ）に固定された適用部材（２）を具
備する、メークアップ製品の適用用アプリケータにおい
て、可撓性ステム部に少なくとも１つの小断面部位（５
５）が設けられている。適用部材（２）は、輪（２
１）、繊維の束（３，２２）もしくはへら（２３，２
４）の形状をなすか、もしくは第１の端部（８）がステ
ム部（５）の端部（５ａ）に固定された、剛毛（３）の
房である。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネイルラッカー、
液体リップカラー、液体ファンデーション、ヘアダイ等
の液体製品を適用するためのアプリケータ、並びにその
ようなアプリケータを備えたメークアップアセンブリに
関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、メークアップアセンブリは、適
用される製品の収容容器と該製品を塗布等により適用す
る部材とを具備し、適用部材は、ふさの形態で相互にほ
ぼ平行に配設され、アプリケータステムと称される支持
体に固定された剛毛からなる。このアプリケータは、実
際には、ブラシである。このアセンブリは、収容容器を
閉止するためのスリーブをさらに具備しており、このス
リーブ中にアプリケータのステムが、ふさがこの製品中
に浸されるようにして固定されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ラッカー層を爪に適用
するために今まで提供されてきたブラシは、適用の均一
性と優しさ及びメークアップの速度、特にラッカーを爪
に適用する均一性と速度について、所望される何かを満
たしておらず、美的観点から不満足なものであった。し
かして、従来のネイルラッカーブラシでは、ラッカー層
は均一な状態の塗布ではなく、ブラシの剛毛から生じる
筋がついたものであった。このような結果は、最初の層
が完全には乾燥していないときに第２のラッカー層を爪
に塗布したときに一層はっきりしてしまう。
【０００４】さらに、従来のメークアップブラシでは、
ブラシによって取り上げられる製品量は比較的少ないの
で、爪を次から次へと塗るためには、通常、製品を含む
容器にブラシを数回浸す必要がある。この欠点を解消す
るために種々の解決策が既に提案されており、例えば、
仏国特許公開第２５８５９３４号公報には、ある種の収
容容器をブラシのステム部に取り付ける方策が記載され
ているが、この方策はブラシの製造と使用を複雑なもの
とし、製品を比較的高価なものにしてしまう。
【０００５】これらの欠点を解消するためには剛毛を長
くすることが考えられるが、そのようにすると、剛毛が
あまりに離れたところを移動することになり、メークア
ップ製品の精確な適用ができない。
【０００６】本発明の目的は、特に、従来のブラシより
もさらに多くの量のメークアップ製品を取りながら、同
時にその迅速な適用を可能とするメークアップアプリケ
ータを提供することである。従って、このアプリケータ
は、より高い自由度を有しており、従来のブラシよりも
大なる層厚を塗布することが可能になり、使用者が非常
に適用し易いものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】多くの実験を行った後、
本出願人は、かかるアプリケータのステム部の可撓性を
変えることによって、特にネイルラッカーを適用するア
プリケータの場合に、意外にも、より均一な層のメーク
アップ製品を適用することができることを知見した。ま
た、第２層のラッカーの塗布をする際に、第１層が完全
に乾燥するまで待つ必要がない。
【０００８】本出願人は、アプリケータのステム部の可
撓性を変えることによって、爪の塗布層に筋を形成する
ことなく、剛性のステム部を持つアプリケータを用いる
場合よりも、さらにより均一なラッカー層を爪上に得る
ことができることを知見した。この場合、アプリケータ
は、毛管作用により製品を爪の表面上を引っ張っていく
ことを知見した。従って、適用部材は、ひっかきを生じ
たり筋を形成することなく、塗布されたラッカー層上
を”浮かんで”移動する。さらに、あらゆる種類の筋を
除き、第１層が塗られたすぐ後に、その乾燥を待たない
で第２層を適用することができ、全体の適用時間を短縮
する。同様に、本出願人は、従来用いられているものよ
りも堅い適用部材を用いることができ、通常用いられる
範囲外の粘性を持つラッカーを使用できることを知見し
た。
【０００９】また、意外にも、このようにして得られた
メークアップ製品の外観はより光沢があり、塗布された
層の乾燥後の機械強度は増大し、ラッカーの爪への接着
性が増大することが知見された。
【００１０】しかして、本発明は、所定の可撓性を有す
るとともにステム部の一端に固定された適用部材を具備
する、メークアップ製品の適用用アプリケータであっ
て、ステム部が適用部材と同様の可撓性を有することを
特徴とするアプリケータに関する。
【００１１】「適用部材と同様の可撓性」という表現に
よって、製品を表面に適用するとき、例えばラッカーを
爪に適用するとき、適用部材とステム部の可撓性部分
が、実質的に一定の曲率の曲線、特に円弧を形成するよ
うな可撓性が意味される。ステム部のこの可撓性は、特
に、ステム部を曲げるのにかけられる力Ｆが、０．３ｆ
≦Ｆ≦３ｆ（ｆは適用部材を曲げるのに必要な力）の範
囲内になるように、選択される。好ましくは、ステム部
の可撓性は、多くても適用部材の可撓性に等しいように
選択される。
【００１２】本発明では、ステム部は、２から２０ｃ
ｍ、好ましくは２から４ｃｍの範囲から選択される長さ
を有するのが有利であり、２．５から５．０ｍｍ、好ま
しくは２．５から３．５ｍｍの範囲にある直径を有して
いる。
【００１３】第１の実施例では、可撓性のステム部はエ
ラストマー材料で形成される。この材料は、ポリエチレ
ン、ポリウレタン、ポリエステルのエラストマー類；ポ
リエーテル−ブロック−アミド類；ポリビニル類；エチ
レン、プロピレン及びジエンのターポリマー類（ＥＰＤ
Ｍ）；スチレン−ブタジエンブロックコポリマー類（Ｓ
ＥＢＳ−ＳＩＳ）からなる群から選ばれるのが有利であ
る。特に、エラストマー材料は、３５から９０ショアー
Ａ、好ましくは５０から７０ショアーＡの範囲にある硬
度を有している。ステム部は、より小なる横断面の少な
くとも一つの部位を有しており、この小なる横断面は、
例えば、２から２０ｍｍの範囲の長さに渡って、０．２
から１．８ｍｍ2、好ましくは０．４から１．２ｍｍ2の
範囲内にあり、最大横断面は４から２０ｍｍ2、好まし
くは６から１２ｍｍ2の範囲にある。換言すれば、小断
面は、Ｓ／ｓの比（ｓは最少断面でＳは最大断面）が２
と１００の間にあるように選ばれた断面である。
【００１４】第２の実施例では、可撓性ステム部は、ワ
イヤ、例えば、直径が０．１５ｍｍから１．０ｍｍ、好
ましくは０．１５から０．３ｍｍの範囲から例えば選ば
れ、長さが有利にも０．５から８ｃｍ、好ましくは１か
ら４ｃｍの範囲にあるスチールピアノ線で、少なくとも
部分的には形成されている。
【００１５】この第２の実施例の変形例では、ステム部
の少なくとも一部位が接触もしくは非接触巻回部によっ
て形成された渦巻バネからなる。
【００１６】第３の実施例では、ステム部は、硬度が９
０ショアーＡから４０ショアーＤ、好ましくは９０から
９５ショアーＡの範囲から選ばれた、高密度ポリエチレ
ンもしくは低密度ポリエチレン（ＨＤＰＥもしくはＬＤ
ＰＥ）等の比較的硬い材料により形成されている。この
条件のもとで、ステム部には、円筒形の場合は少なくと
も一つの小断面域が特に設けられており、この小断面域
は、例えば上記の寸法を有している。
【００１７】特に、ステム部を、可撓性にするために、
ステム部の小断面域には、平たくされ、中空とされ、渦
巻状とされ、もしくは折りたたみ形状とされた部位を有
する。本発明では、適用部材はステム部の端部に直接固
定される。本発明において、適用部材は、輪（ルー
プ）、繊維の束もしくはへらの形態であってもよい。
【００１８】本発明の第１の実施例では、有利には、適
用部材は、従来のように、ほぼ平行な剛毛のふさからな
る。剛毛のふさは、特に、８から４０ｍｍ、好ましくは
１１から２０ｍｍの長さ（Ｌ）を有している。この場
合、アプリケータがブラシを構成している。
【００１９】この例では、ネイルラッカーアプリケータ
は、例えば４／１００から２５／１００ｍｍ、好ましく
は６／１００から１７／１００ｍｍの範囲の直径で、お
よそ１００から１２００本、好ましくは１２０から５０
０本の剛毛の房で、剛毛が一般にはポリアミド、例え
ば、ナイロン−６、ナイロン−６，６、ナイロン−６，
１０、ナイロン−６，１２、ナイロン−１１、ポリエス
テル、ポリメタクリラート、ポリアセタールもしくは酢
酸セルロースから形成されている。剛毛は、必要なら
ば、天然のものでもよい。
【００２０】本発明の第２の実施例では、適用部材は、
長い輪、繊維もしくは大きな剛毛の束、あるいは平たく
され、もしくは連続気泡を持つセルラーフォームの形態
の適用へらからなる。この適用部材には、その表面にフ
ロックコーティングを施してもよい。有利には、この部
材は、例えば粘着剤による接着によりステム部の端部に
固定されるが、固定には他の公知の手段を用いてもよ
い。
【００２１】本発明のアプリケータには、ポリエチレ
ン、ポリウレタン、ポリエステルのエラストマー類；ポ
リエーテル−ブロック−アミド類；ポリビニル類；エチ
レン、プロピレン及びジエンのターポリマー類（ＥＰＤ
Ｍ）；スチレン−ブタジエンブロックコポリマー類（Ｓ
ＥＢＳ−ＳＩＳ）；シリコーンエラストマー類もしくは
ニトリルエラストマー類からなる群から選ばれる熱可塑
性エラストマーで形成された剛毛を備えることが可能で
ある。熱可塑性エラストマーは、１５から９０の範囲に
入るショアーＡ硬度、好ましくは３０から６０ショアー
Ａの硬度を有するのが有利である。これらの条件のもと
で、直径は、４／１００から３５／１００ｍｍ、好まし
くは１０／１００から２０／１００ｍｍの範囲から選ぶ
のが有利である。
【００２２】剛毛を形成する材料は、表面仕上がり及び
／または滑り特性を変え、及び／または水及び／または
溶剤への濡れ性を低減する添加剤、あるいは帯電防止剤
を含有してもよい。
【００２３】滑り特性を改良し、水及び溶剤への濡れ性
を低減する添加剤は、０．２重量％と１５重量％の間、
好ましくは０．３と５重量％の間の量で剛毛の材料に添
加するのが有利である。この滑り剤は、好ましくは、ポ
リテトラフルオロエチレン、窒化ほう素、二硫化モリブ
デン、グラファイト、シリコーン類、フラーレン、タル
クからなる群から選ばれる。
【００２４】本発明の他の有利な点は、剛毛が、繊維を
Ｕ字形に曲げて得られた第１の端部を有しており、Ｕ字
形の基部はアプリケータのステム部の自由端に形成され
たハウジング（空間）内に圧入された留め金によって保
持されている。このハウジングは回転円筒体の形状を有
する。これを長い楕円形もしくは十字形または半円形の
瓦あるいはタイルの形状に形成することも考えられる。
このハウジングをステム部の自由端にむけてフレア状と
してもよい。剛毛の房は、アプリケータのステム部のハ
ウジング内に、接着もしくはブラシの製造に通常用いら
れる他の手段、例えば、はめ輪などの他の手段によって
固定される。
【００２５】剛毛の少なくとも一部は、その長さ方向に
渡って若干の波形を有していてもよい。剛毛は、円形、
環状、多角形、十字形、長方形、多数の突出端を有する
形状、もしくはＵ字形、Ｃ字形、Ｖ字形の形状、あるい
は少なくとも一つの毛管溝を有する形状からなる群から
選ばれた断面を有することができる。剛毛の自由端はピ
ン頭の形に形成されており、特に熱処理、例えば火炎ブ
ラッシングによって得られる。また、剛毛の自由端は、
例えば研磨もしくはカーディングによって得られるテー
パー形状に形成されている。
【００２６】アプリケータの断面は種々の形状を有して
おり、房は、特に、円形断面、半円形の瓦あるいはタイ
ルの形状、楕円形断面または十字形断面を有してもよ
い。アプリケータの自由端は平たいか丸い。
【００２７】上述した特性を有するアプリケータは、ネ
イルラッカー、液体メークアップもしくはヘアダイ、特
に高粘性を持つ製品を適用するのに特に適している。ラ
ッカーの場合は、トルエンもしくはホルマリンを含む組
成でも含まない組成でもよく、水及び／またはアルコー
ル類を含む溶剤系を含んでいてもよい。
【００２８】本発明は、また、一般にガラスで形成され
た収容容器からなるネイルラッカー適用アセンブリであ
って、容器に、首部と、収容容器に含まれるネイルラッ
カーに貯蔵位置で浸液される適用部材と一体のスリーブ
とが備えられたアセンブリにおいて、適用部材が先に記
載したようなアプリケータであることを特徴とするアセ
ンブリに関する。
【００２９】上述の構成とは別に、本発明は、添付図を
参照して記載した実施例によって、以下に説明する所定
数の他の構成からなる。なお、これら実施例はなんら発
明を限定するものではない。
【００３０】
【発明の実施の形態】図１には、本発明の第１実施例に
係る、ラッカーを適用するアプリケータ（１）が示され
ており、該アプリケータ（１）には、可撓性のステム部
（５）の自由端（５ａ）に固定され、ステム部の軸方向
にほぼ沿って配向された例えばナイロン−６，１０製の
剛毛（３）の房（２）が備えられている。
【００３１】可撓性のステム部は、例えばポリエチレン
のような熱可塑性材料で形成され、円筒形をなし、およ
そ２．５から３．５ｍｍの直径を有している。その長さ
は特に４ｃｍである。０．２から１．８ｍｍ2の範囲の
小断面の中央部位（５５）がこのステム部に設けられ、
これにより、剛毛（３）の房（２）と同様の所定の可撓
性が与えられている。この部位（５５）は図６によりは
っきりと示されている。円筒スリーブ（６）は、房
（２）とは反対になるステム部（５）の他端部（５ｂ）
と一体になっており、この端部（５ｂ）はスリーブ
（６）に圧入される締結キャップの形態を取っている。
この円筒スリーブ（６）はアプリケータを取り扱うため
の部材となり、またラッカーの瓶（１１）の首部（１
３）に特にねじ込まれる際のストッパーとなる。ラッカ
ーは参照番号１２で示している。
【００３２】図２ないし１２は、可撓性ステム部を有す
るアプリケータの種々の実施例を示す。しかして、図２
は、第１の端部（５ａ）が剛毛（３）の房（２）の第１
の端部（８）に締結された可撓性のステム部（５）を有
するアプリケータを示している。ステム部の第２の端部
（５ｂ）は、可撓性ステム部に締結するためにスリーブ
（６）内に圧入されるようになった締結キャップの形状
をなしている。ステム部はＨＤＰＥ（高密度ポリエチレ
ン）もしくはＬＤＰＥ（低密度ポリエチレン）で形成さ
れており、平たくされた舌部の形の部位（５１）を有し
ており、該部位がステム部に所定の可撓性を付与し、ス
テム部の実質的に全長に渡って延びている。
【００３３】図３のアプリケータは、図２のものとほぼ
同じ形状を持つが、ステム部に可撓性を確保するため
に、円筒形のステム部（５）が長手方向に延びる細孔つ
まりスロット５２を有している点が異なる。
【００３４】図４は、ステム部（５）が、対で始まる螺
旋を形成する２本の組合せ螺旋体の形に配設された２つ
の細片によって部分的に形成されたアプリケータを示
す。
【００３５】図５は、ステム部（５）の主要部分が、折
りたたみ形もしくは波形の形をした平たい帯材（５４）
によって形成されたアプリケータを示している。
【００３６】図６は、図１に示したアプリケータを拡大
して示すもので、そのステム部（５）は円筒形で縮径し
た断面の中央部位（５５）を有している。ステム部はお
よそ４から２０ｍｍ2の最大断面を有しており、上記の
部位（５５）はおよそ０．２から１．２ｍｍ2の断面を
有している。上記の部位（５５）は２ｍｍと２０ｍｍの
間にある長さに渡って延びている。この部位は、ラッカ
ーで覆われると、ミニ貯蔵部を構成することとなり、こ
こから房（２）へ所定量のラッカーが供給される。加え
て、この部位では、縮径断面部を持たないステム部と比
較してラッカーの乾燥が減じられる。
【００３７】図７は、第２実施例に係るアプリケータを
示すもので、そのステム部（５）は、スチールワイヤ、
例えばおよそ０．３ｍｍの直径のピアノ線の一部により
部分的に形成された部位（５６）を有している。
【００３８】図８は、第２実施例に係るアプリケータを
示すもので、そのステム部（５）は、およそ０．３ｍｍ
のワイヤ直径と３ｍｍの巻回直径を有する、接触もしく
は非接触の巻回部を持つ渦巻バネ等の金属螺旋によって
形成された部位を有している。
【００３９】図９は、他の実施例に係るアプリケータを
示すもので、そのステム部（５）は円筒形をなし、縮径
した断面の中央部位（５５）を有している。ステム部は
４．０から２０ｍｍ2の径方向横断面を有し、部位（５
５）は、およそ０．２から１．８ｍｍ2の断面を有して
いる。小なる断面の部位は、Ｓ／ｓの比が３と１００の
間になるように選ばれた断面であり、ここでｓは最少断
面でＳは最大断面である。
【００４０】アプリケータ部材（２）は輪の形の索体
（２１）であり、フロックコーティング（３０）が設け
られている。この索体は、例えば、ポリ塩化ビニルエラ
ストマー、ポリウレタンエラストマーもしくはポリエス
テルエラストマーから形成されたコア部を有しており、
このコア部は０．１から３ｍｍの直径を有している。索
体の全表面は、例えばおよそ２／１００ｍｍの直径と
０．１から１．５ｍｍの範囲から選ばれた長さを持つナ
イロン繊維で形成された通常の構造のフロックコーティ
ング（３０）で覆われている。
【００４１】図１０は、他の変形例に係るアプリケータ
を示すもので、そのステム部（５）は円筒形をなし、図
９のような縮径した断面の中央部位（５５）を有してい
る。適用部材（２）はフロックコーティング（３０）を
持った繊維の束（２２）である。繊維は、例えば、およ
そ４／１００から６０／１００ｍｍの直径を有するコア
部を有し、図９と同様なタイプのフロックコーティング
を備えたナイロンから形成されている。
【００４２】図１１は、他の変形例に係るアプリケータ
を示すもので、適用部材が、可撓性もしくは半可撓性の
熱可塑性物質、例えばポリ塩化ビニルエラストマーもし
くはポリウレタンエラストマーで形成され、図９に示し
た適用部材のものと同じタイプのフロックコーティング
を有する、平たくされた形状のへら（２３）である点を
除いて、先の図のものとほぼ同様である。
【００４３】図１２は、他の変形例に係るアプリケータ
を示すもので、適用部材が、フォーム、例えば連続気泡
を有するポリウレタン、ポリエーテルもしくはラテック
スフォームから形成されている点を除いて、先の図のも
のとほぼ同様である。
【００４４】図９から１２に示す適用部材（２）は、好
ましくは溶着もしくは接着でステム部（５）の自由端
（５ａ）に固定されている。これら適用部材を図２から
図８に示されたステム部に設けてもよい。
【００４５】第１実施例に係る、図２から８のブラシの
形のアプリケータの房（２）は、ほぼ中間長さで２つに
折曲された略平行な剛毛（３）の束から得られる。房
（２）は図１３に示されるように、ステム部（５）の端
部の盲穴よりなるハウジング（９）に剛毛の房の折曲部
（８）を強固に係合させることにより、ステム部（５）
の自由端（５ａ）に固定されている。一般に、ステム部
（５）のハウジング（９）の入口に剛毛の束の中央部位
を配置することによって房（２）は形成される。留め金
具（１０）が剛毛の束に沿うほぼ中間部に位置する部位
の回りに係合され、ハウジング（９）内に圧入されてお
り、これにより、剛毛（３）をハウジング（９）の端に
当接させた状態で剛毛（３）が折曲させられる。この操
作の間、留め金具（１０）は、剛毛を締結するように折
曲させられ、ステム部（５）内に強制的に係合させられ
る。
【００４６】留め金具（１０）は、断面が円形、長方
形、平坦もしくは正方形のＵ字形に折曲されたワイヤか
ら形成されるのが有利である。ワイヤの大なる断面部の
直径は、０．２ｍｍから１．５ｍｍの範囲にあるのが有
利である。ハウジング（９）の端部領域は、図１３に見
られるように、フレア状回転切頭円錐の形の端部領域を
持つ回転円筒体であり、剛毛（３）の分離に好適であ
る。このようなハウジングに埋め込まれたブラシ（１）
の房（２）は、略円形の基部を持つ切頭円錐の形をなし
ている（図２６参照）。
【００４７】剛毛（３）がハウジング（９）に埋め込ま
れる条件は、図１４に見られるように、間隔（ｉ）の形
成に重要な役割を担う。実際、この間隔（ｉ）は、取り
上げられる製品量、従ってブラシの操作性の度合を決定
するキーファクターである。
【００４８】適用する製品の毛管作用による保持がこの
ようにしてなされ、製品の取り上げ量を、その粘性に応
じて変化させる。
【００４９】図１５から２０に見られるように、剛毛
（３）の断面は、８／１００ｍｍから３０／１００ｍｍ
の間にある直径の円（Φ）に内接している。好ましく
は、断面は１１／１００ｍｍから２５／１００ｍｍの範
囲から選ばれる。剛毛（３）の断面は、種々の形状であ
ってよく、図１５に示されるように中実の円形（３
ａ）、図１６に示されるように中空の円形（３ｂ）、図
１７に示されるようにＣ字状（３ｃ）、図１８に示され
るようにＬ字もしくはＶ字状（３ｄ）であってもよい。
また、断面は、図１９に示されるように、平たい形状
（３ｅ）、図２０に示されるように、正方形もしくは十
字状（３ｆ）のような多角形であってもよい。図２１の
実施例では、剛毛（３ｇ）は直線状ではなく、長さ方向
の少なくとも一部において若干波形をなしている。
【００５０】同じタイプもしくは種々のタイプ（図１５
から２０参照）を混合した剛毛が房（２）の形に形作ら
れる。図２２では、房（２）の端部はほぼ直線状で平た
い。図２３では、剛毛（３）の端部（４）は、例えば刈
り込みによって丸くされた形状を有している。図２４の
実施例では、剛毛（３）の端部（４）は傾斜するように
刈り込まれている。
【００５１】房（２）のブラシ（１）は種々の断面を有
してもよい。図２５では、房の断面は、ほぼ長方形の形
状をなす平たいものである。図２６では、房の断面は円
形である。これらの場合、ブラシは、図２７に示される
ように、丸みがつけられた瓦の断面を有してもよく、こ
のような適用部材の形状は爪の形状に、よりマッチす
る。
【００５２】図２８は、本発明に係る可撓性ステム部を
持つアプリケータの使用中の状態を示すものである。剛
毛の房（２）とステム部（５）の可撓性部分は、房
（２）がほぼ接線方向に爪（Ｎ）に接触するように、実
質的に一定の曲線、略円弧を形成していることが分か
る。
【００５３】本発明の第１実施例に係る円筒ブラシを製
作するときは、剛毛（３）の房（２）の直径は一般に
０．５から６ｍｍの範囲にある。先に記載したような可
撓性ステム部を用いることによって、適用時に、従来の
アプリケータのようにラッカーを押していくのではな
く、ラッカーを引っ張っていくアプリケータを得ること
ができる。
【００５４】上述した特性を有するアプリケータは、ネ
イルラッカー、液体メークアップもしくはヘアダイ、特
に高粘性を持つラッカーを適用するのに特に適してい
る。このラッカーは、トルエンもしくはホルマリンを含
む組成でも含まない組成でもよく、水及び／またはアル
コール類を含む溶剤系を含んでもよい。
【００５５】塗布されたラッカーの層は、非常に均一で
厚く、精確に塗布されたもので、乾燥後には改良された
接着性を示す。表面は光沢のある外観を有する。ラッカ
ーを一回だけ塗布しても２回塗布してもよく、第１の塗
布層上にそれが乾く前に第２の層を塗布することが可能
である。引っかき筋は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明に係るネイルラッカーアセンブリの簡
略側面図である。
【図２】 可撓性ステム部を持つ本発明のアプリケータ
を示す図で、ブラシを持つ第１の実施例を示すものであ
る。
【図３】 図２の変形例を示す図である。
【図４】 図２の変形例を示す図である。
【図５】 図２の変形例を示す図である。
【図６】 図１のブラシの拡大図である。
【図７】 図２の変形例を示す図である。
【図８】 図２の変形例を示す図である。
【図９】 本発明のアプリケータを示す図で、ブラシを
持たない第２の実施例を示すものである。
【図１０】 図９の変形例を示す図である。
【図１１】 図９の変形例を示す図である。
【図１２】 図９の変形例を示す図である。
【図１３】 剛毛の房を備えた、図１のアプリケータの
ステム部の端部の拡大部分断面図である。
【図１４】 図１３のアプリケータの剛毛の拡大概略図
で、ステム部に取り付けられた状態を示す図である。
【図１５】 一定の径（Φ）の円に内接する剛毛断面を
示す図である。
【図１６】 図１５の他の例を示す図である。
【図１７】 図１５の他の例を示す図である。
【図１８】 図１５の他の例を示す図である。
【図１９】 図１５の他の例を示す図である。
【図２０】 図１５の他の例を示す図である。
【図２１】 若干波形の剛毛を示す図である。
【図２２】 アプリケータの自由端の形状を示す拡大図
である。
【図２３】 図２２の他の例を示す拡大図である
【図２４】 アプリケータの自由端の形状を示す側面図
である。
【図２５】 剛毛の房を収容するアプリケータのステム
部端部のハウジング断面を示す図である。
【図２６】 図２５の他の例を示す図である。
【図２７】 図２５の他の例を示す図である。
【図２８】 ラッカーを適用している状態の本発明の可
撓性ステム部を備えたアプリケータを示す図である。
【符号の説明】
１……アプリケータ、ブラシ ２……適用部材、房 ３……剛毛 ５……ステム部 ６……スリーブ

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 所定の可撓性を有するとともにステム部
    （５）の一端（５ａ）に固定された適用部材（２）を具
    備する、メークアップ製品の適用用アプリケータにおい
    て、可撓性を有するステム部に少なくとも１つの小断面
    部位（５５）が設けられたことを特徴とするアプリケー
    タ。
  2. 【請求項２】 小断面部位が、比Ｓ／ｓ（ここでｓは最
    少断面積でＳは最大断面積）が２と１００の間にあるよ
    うに選ばれた断面であることを特徴とする請求項１に記
    載のアプリケータ。
  3. 【請求項３】 小断面部位が、平たく（５１）され、中
    空（５２）とされ、螺旋状（５３）にされ、もしくは折
    りたたみ状（５４）とされた部分を有することを特徴と
    する請求項１または２に記載のアプリケータ。
  4. 【請求項４】 ステム部が適用部材（２）と同様の可撓
    性を有することを特徴とする請求項１ないし３の何れか
    １項に記載のアプリケータ。
  5. 【請求項５】 適用部材（２）が、輪（２１）、繊維の
    束（３、２２）もしくはへら（２３、２４）の形状をな
    していることを特徴とする請求項１ないし４の何れか１
    項に記載のアプリケータ。
  6. 【請求項６】 適用部材（２）が、第１の端部（８）が
    ステム部（５）の端部（５ａ）に固定された、剛毛
    （３）の房であることを特徴とする請求項１ないし５の
    何れか１項に記載のアプリケータ。
  7. 【請求項７】 適用部材（２）にフロックコーティング
    （３０）が施されていることを特徴とする請求項１ない
    し６の何れか１項に記載のアプリケータ。
  8. 【請求項８】 可撓性ステム部（５）がエラストマー材
    料で形成されたことを特徴とする請求項１ないし７の何
    れか１項に記載のアプリケータ。
  9. 【請求項９】 可撓性ステム部（５）が、ポリエチレ
    ン、ポリウレタン、ポリエステルのエラストマー類；ポ
    リエーテル−ブロック−アミド類；ポリビニル類；エチ
    レン、プロピレン及びジエンのターポリマー類（ＥＰＤ
    Ｍ）；スチレン−ブタジエンブロックコポリマー類（Ｓ
    ＥＢＳ−ＳＩＳ）からなる群から選ばれたエラストマー
    材料で形成されたことを特徴とする請求項１ないし８の
    何れか１項に記載のアプリケータ。
  10. 【請求項１０】 可撓性ステム部（５）が、３５から９
    ０ショアーＡの範囲の硬度を有するエラストマー材料で
    形成されたことを特徴とする請求項１ないし９の何れか
    １項に記載のアプリケータ。
  11. 【請求項１１】 可撓性ステム部（５）が、２．５から
    ５ｍｍの範囲の直径を有することを特徴とする請求項１
    ないし１０の何れか１項に記載のアプリケータ。
  12. 【請求項１２】 可撓性ステム部（５）が、少なくとも
    部分的にはワイヤで形成されていることを特徴とする請
    求項１１に記載のアプリケータ。
  13. 【請求項１３】 可撓性ステム部（５）が、スチールワ
    イヤから部分的に形成されていることを特徴とする請求
    項１２記載のアプリケータ。
  14. 【請求項１４】 ワイヤが０．１５から１．０ｍｍの範
    囲から選ばれる直径を有していることを特徴とする請求
    項１２または１３に記載のアプリケータ。
  15. 【請求項１５】 可撓性ステム部（５）が渦巻バネから
    なる少なくとも一つの部位を有することを特徴とする請
    求項１２から１４の何れか１項に記載のアプリケータ。
  16. 【請求項１６】 可撓性ステム部（５）が２から２０ｃ
    ｍの範囲から選ばれた長さを有することを特徴とする請
    求項１から１５の何れか１項に記載のアプリケータ。
  17. 【請求項１７】 適用部材が剛毛（３）の房で、剛毛
    （３）の房（２）が８から４０ｍｍの範囲の長さ（Ｌ）
    を有することを特徴とする請求項１から１６の何れか１
    項に記載のアプリケータ。
  18. 【請求項１８】 適用部材が剛毛（３）の房で、剛毛
    （３）の房（２）が１１から２０ｍｍの範囲の長さ
    （Ｌ）を有することを特徴とする請求項１から１７の何
    れか１項に記載のアプリケータ。
  19. 【請求項１９】 適用部材が剛毛（３）の房で、剛毛
    （３）が、その表面仕上げ及び／または滑り特性を変
    え、及び／または水及び／または溶剤に対する濡れ性を
    低減する薬剤を含有することを特徴とする請求項１から
    １８の何れか１項に記載のアプリケータ。
  20. 【請求項２０】 適用部材が剛毛（３）の房で、剛毛
    （３）の表面仕上げ及び／または滑り特性及び／または
    濡れ性を変える薬剤が、０．２から１５重量％の間にあ
    る割合で存在することを特徴とする請求項１９記載のア
    プリケータ。
  21. 【請求項２１】 適用部材が剛毛（３）の房で、剛毛
    （３）の少なくとも一部が波形をなしていることを特徴
    とする請求項１から２０の何れか１項に記載のアプリケ
    ータ。
  22. 【請求項２２】 適用部材が剛毛（３）の房で、剛毛
    （３）が、円形（３ａ）、環状（３ｂ）、Ｃ字状（３
    ｅ）、Ｕ字もしくはＶ字状（３ｄ）、多角形もしくは長
    方形（３ｅ）、十字状（３ｆ）の断面あるいは少なくと
    も一つの毛管溝を有する断面からなる群から選ばれる断
    面を有することを特徴とする請求項１から２１の何れか
    １項に記載のアプリケータ。
  23. 【請求項２３】 適用部材が剛毛（３）の房で、房
    （２）の断面（Ｓ１、Ｓ２、Ｓ３）は、円形、半円形の
    瓦形、楕円もしくは十字状をなすことを特徴とする請求
    項１から２２の何れか１項に記載のアプリケータ。
  24. 【請求項２４】 適用部材が第１の端部がステム部の端
    部に固定された剛毛（３）の房で、剛毛（３）が、火炎
    ブラッシング、研磨もしくはカーディングによって処理
    された第２の自由端（４）を有することを特徴とする請
    求項１から２３の何れか１項に記載のアプリケータ。
  25. 【請求項２５】 請求項１から２４の何れか１項に記載
    のアプリケータからなることを特徴とする、ネイルラッ
    カー用アプリケータ。
  26. 【請求項２６】 首部とスリーブ（６）とを備えた収容
    容器からなり、スリーブが収容容器に含まれるネイルラ
    ッカーに貯蔵位置で浸液される適用部材と一体とされた
    ネイルラッカー適用アセンブリにおいて、適用部材が請
    求項１から２５の何れか１項に記載のアプリケータ
    （１）であることを特徴とするアプリケータアセンブ
    リ。
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