JP2001015414A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JP2001015414A
JP2001015414A JP11185956A JP18595699A JP2001015414A JP 2001015414 A JP2001015414 A JP 2001015414A JP 11185956 A JP11185956 A JP 11185956A JP 18595699 A JP18595699 A JP 18595699A JP 2001015414 A JP2001015414 A JP 2001015414A
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light
mirror
exposure
substrate
concave mirror
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JP11185956A
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Inventor
Kenji Endo
健次 遠藤
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コスト上昇を抑制しつつ、光の利用効率が高
い露光装置を提供する。 【解決手段】 第1ミラー91は、その焦点位置が導光
ロッド56の出射面56bと一致するように配置されて
いる。第2ミラー92は、その焦点位置が照射対象領域
に一致するように配置されている。出射面56bから出
射された光は、第1ミラー91によって平行光として反
射され、さらに第2ミラー92によって基板W上に結像
される。鏡を使用した反射光学系によって結像させてい
るため、従来のレンズを用いた場合の如き色収差は発生
しない。従って、干渉フィルターのような光を選択する
手段を設ける必要がなくなり、コスト上昇が抑制される
とともに、光の利用効率も高くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板、フォ
トマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等(以下、単
に「基板」と称する)の露光を行うべき露光領域含む照
射対象領域に光を照射してその露光対象領域の露光を行
う露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、上記のような基板に対しては、
レジスト塗布処理、現像処理およびそれらに付随する熱
処理を順次行わせることにより一連の基板処理を達成し
ている。これらのうちレジスト塗布処理は、基板を回転
させつつフォトレジスト(以下、単に「レジスト」とい
う)を供給し、遠心力によって基板の表面全面にレジス
ト塗布を行う処理である。
【0003】上述のようにしてレジストが塗布された基
板にはその全面にレジスト膜が形成される。しかしなが
ら、基板の端縁部に形成されたレジスト膜は基板搬送時
の機械的接触による発塵の原因となるため、端縁部に形
成されたレジスト膜は除去する必要がある。なお、基板
の端縁部においては半導体チップ等のパターンは形成さ
れないので端縁部に形成されたレジスト膜は除去しても
良い。また、基板の端縁部以外の領域においてもパター
ンが形成されない隙間等についてはレジスト膜を除去す
る場合もある。
【0004】このため、従来より、光源からの光(一般
的には紫外線)を不要なレジスト膜に導き、そのレジス
ト膜を露光して除去することが行われてきた。光源から
の光を基板上のレジスト膜まで導いて露光を行う技術と
しては、以下のような手法が用いられている。
【0005】まず、光源から出射された光を楕円鏡を用
いて石英製の四角柱形状の導光ロッドの入射面に集光さ
せる。導光ロッドの入射面から入射した光は、導光ロッ
ド内部において全反射を繰り返してミキシングされた
後、入射面とは反対側の出射面から均一な照度分布とな
って出射される。そして、その出射面から出射された光
を結像レンズによって、レジスト膜上の露光すべき領域
に結像させる。
【0006】なお、レジスト感度の低い、波長の長い光
は熱の発生源になるので、誘電体多層膜を蒸着した楕円
鏡および折り返しミラーによって透過するようにしてい
た。また、結像レンズのみでは十分な結像性能が得られ
ない場合には、導光ロッドと楕円鏡との間に干渉フィル
ターを挿入して、狭い波長帯域のみの光を透過させ、露
光に使用するようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の技
術により露光を行った場合、結像レンズを組み込むこと
によって光の結像性能が向上するため、露光領域の境界
部分が鮮明になる。すなわち、露光を行った領域と行っ
ていない領域との境界部分の幅が狭くなり、そこに残留
するレジストも著しく低減され、パーティクルの発生要
因は少なくなる。
【0008】しかしながら、光の利用効率が低いため、
露光時間に長時間を要し、スループットが低下するとい
う問題があった。その理由としては、まず、結像レンズ
や干渉フィルターの表面反射および吸収によるロスが大
きいことがある。また、色収差を防止して十分な結像性
能を得るべく、レジスト感度を有する波長域の光もカッ
トしているからである。さらに、導光ロッドから出射す
る光の全てをレンズによって結像させるためには、レン
ズの開口数(NA)を0.4程度の大きなものとするこ
とが必要であるが、かかる大きな開口数のレンズ設計は
非常に困難である。一定以上の結像性能を付与するため
には、開口数(NA)を0.25程度にする必要があ
り、このようなレンズでは導光ロッドからの光を40%
程度しか有効に使用することができないことも光の利用
効率低下の原因となっていた。
【0009】また、従来の技術ではコスト上昇も問題と
なっていた。一般にレジストの露光に使用する光はその
波長が250nm〜450nmの紫外線であり、通常の
光学ガラスでは紫外線の透過率が低い。このため、レン
ズの硝材としては石英や蛍石を使う必要があり、その材
料費や研磨コストが高く、装置としてのコスト上昇を招
いていた。また、干渉フィルターを組み込んでいること
もコスト上昇の原因となっていた。
【0010】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、コスト上昇を抑制しつつ、光の利用効率が高い
露光装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、基板上の露光を行うべき露光対
象領域を含む照射対象領域に光を照射して前記露光対象
領域の露光を行う露光装置であって、前記基板を支持す
る基板支持手段と、前記光を照射する光源と、その中心
軸を基板支持手段に支持された基板の主面と直交する所
定の直交軸と一致させるとともに、その凹面部が前記基
板と反対側に向くように配置され、その中心部に第1開
口を有する第1凹面鏡と、その中心軸を前記所定の直交
軸と一致させるとともに、その凹面部が第1凹面鏡の凹
面部と対向するように配置され、その中心部に第2開口
を有する第2凹面鏡と、前記光源から照射された光を出
射する出射面を有するとともに第2開口を介して第1凹
面鏡に向けて出射する導光部と、を備えている。
【0012】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
にかかる露光装置において、前記導光部の出射面から出
射された光のうち直接第1開口を通過する光を遮蔽する
遮蔽板をさらに備えている。
【0013】また、請求項3の発明は、請求項1の発明
にかかる露光装置において、前記導光部と第1凹面鏡と
の間にあってその焦点位置が第1凹面鏡と一致するよう
に配置されたフィールドレンズをさらに備えている。
【0014】また、請求項4の発明は、基板上の露光を
行うべき露光対象領域を含む照射対象領域に光を照射し
て前記露光対象領域の露光を行う露光装置であって、前
記基板を支持する基板支持手段と、前記光を照射する光
源と、その中心軸を基板支持手段に支持された基板の主
面と直交する所定の直交軸と一致させるとともに、その
凹面部が前記基板と反対側に向くように配置され、その
中心部に第1開口を有する第1凹面鏡と、その中心軸を
前記所定の直交軸と一致させるとともに、その凹面部が
第1凹面鏡の凹面部と対向するように配置された第2凹
面鏡と、前記光源から照射された光を第1凹面鏡と第2
凹面鏡との間の空間に向けて出射面から出射する導光部
と、第1凹面鏡と第2凹面鏡との間にあって前記所定の
直交軸と交わる位置に配置され、前記導光部の前記出射
面から出射された光を第1凹面鏡に向けて反射する反射
鏡と、を備えている。
【0015】また、請求項5の発明は、請求項4の発明
にかかる露光装置において、前記反射鏡の中央部に開口
を設けている。
【0016】また、請求項6の発明は、請求項1から請
求項5のいずれかの発明にかかる露光装置において、前
記第1凹面鏡をその焦点位置が前記導光部の前記出射面
と一致するように配置された第1放物面鏡とし、前記第
2凹面鏡をその焦点位置が前記照射対象領域に一致する
ように配置された第2放物面鏡としている。
【0017】また、請求項7の発明は、請求項1から請
求項6のいずれかの発明にかかる露光装置において、前
記導光部に、前記出射面を有する柱状の導光ロッドを含
ませている。
【0018】また、請求項8の発明は、請求項1から請
求項6のいずれかの発明にかかる露光装置において、前
記導光部に、複数の光ファイバーを束ねたファイバーバ
ンドルを含ませ、前記導光部の出射面に、その開口部分
が前記ファイバーバンドルの断面サイズよりも小さいア
パーチャを配置している。
【0019】また、請求項9の発明は、請求項1から請
求項8のいずれかの発明にかかる露光装置において、前
記所定の直交軸に露光対象領域の中心を通らせている。
【0020】また、請求項10の発明は、請求項1から
請求項8のいずれかの発明にかかる露光装置において、
前記露光対象領域を基板の端縁部としている。
【0021】また、請求項11の発明は、請求項10の
発明にかかる露光装置において、前記所定の直交軸が露
光対象領域の境界位置と一致するように第1凹面鏡およ
び第2凹面鏡を配置するとともに、前記導光部の出射面
の一方の端部が前記所定の直交軸と一致するとともに他
方の端部が基板支持手段に支持された基板の中心側に位
置するように前記導光部を配置している。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0023】<第1実施形態>図1は、本発明に係る露
光装置の一例を示す斜視図である。図1には、水平面を
X−Y面とし、鉛直方向をZ軸方向とするXYZ直交座
標系を付している。以下、図1を用いてこの露光装置の
機構的構成について説明する。
【0024】この露光装置は感光性樹脂被膜、取り分け
化学増幅型レジスト膜がその面上に形成された基板の露
光を行うのに好適な装置であって、基台10、基板回動
部20、Y軸駆動部30、X軸駆動部40、露光部5
0、X軸センサ60、Y軸センサ70、エッジセンサ8
0および制御部85を備えている。
【0025】基板回動部20は吸着チャック21(基板
支持手段)により基板Wを略水平姿勢にて吸着保持し、
基板回動モータ22の駆動により鉛直方向を回動軸とし
て所望の角度についてその基板Wを回動する。
【0026】Y軸駆動部30は、露光部50をY軸方向
に並進駆動させる駆動機構である。Y軸駆動部30は、
基台10に固設されたY軸モータ31と、その回転軸に
連結されたY軸ボールネジ32と、Y軸リニアガイド3
3と、それに摺動自在に取り付けられるとともにY軸ボ
ールネジ32により並進駆動されるY軸ベース34とを
備えている。
【0027】X軸駆動部40は、露光部50をX軸方向
に並進駆動させる駆動機構である。X軸駆動部40は、
Y軸駆動部30のY軸ベース34にX軸方向に沿って設
けられたX軸リニアガイド41並びにX軸モータ42お
よびそのX軸モータ42の回動軸に掛けられるとともに
X軸方向に沿って設けられたタイミングベルト43を備
えるX軸方向の駆動機構である。
【0028】露光部50はX軸駆動部40のX軸リニア
ガイド41に摺動自在に取り付けられた露光ベース51
と、タイミングベルト43に連結されその駆動力を露光
ベース51に伝える駆動力伝達部材52と、露光ベース
51に設けられた露光ヘッド53とを備えており、光を
基板W上に照射し、基板W上に形成されたレジスト膜を
露光する。なお、露光ヘッド53の構造についてはさら
に後述する。
【0029】X軸センサ60は、発光素子および受光素
子が対向してY軸ベース34上に設けられたフォトセン
サであり、露光部50のX軸方向における所在位置を検
出する。発光素子と受光素子との間隙は露光部50の露
光ベース51の下端に設けられた図示しない突起が通過
可能であり、その通過状況を検知することによって露光
部50(厳密には露光ベース51)のX軸方向における
所在位置を検出する。
【0030】Y軸センサ70は、基台10上に設けられ
た上記X軸センサ60と同様のフォトセンサであり、露
光部50のY軸方向における所在位置を検出する。Y軸
センサ70は、Y軸ベース34の下面に設けられた突起
を検知することによって、露光部50(厳密には、Y軸
ベース34)のY軸方向における所在位置を検出する。
【0031】エッジセンサ80もX軸センサ60および
Y軸センサ70と同様のフォトセンサであり、上下から
基板回動部20の吸着チャック21上に保持された基板
Wを挟むように発光素子と受光素子とを備えており、そ
の基板Wのオリエンテーションフラットまたはノッチの
検出および基板回動部20の鉛直方向の回動軸に対する
基板Wの偏心量の検出を行う。
【0032】そして、上記の各部および各センサはCP
Uおよびメモリを備える制御部85に接続されている。
制御部85は、各センサからの検出結果に基づいてY軸
駆動部30およびX軸駆動部40に信号を伝達し、露光
部50の位置を調整するとともに、露光部50の動作タ
イミングを制御することによって基板Wの露光を行って
いく。
【0033】次に、上記露光装置の露光部50につい
て、図2を用いつつ、より詳細に説明する。露光部50
の露光ヘッド53はキセノンフラッシュランプ54、導
光ロッド56、ダイクロイックミラー55および反射光
学系90を備えている。
【0034】キセノンフラッシュランプ54は小型バル
ブ54a内にキセノンガスを封入するとともに、楕円鏡
54b、電極54c、トリガープローブ(図示せず)を
備えたフラッシュランプである。このキセノンフラッシ
ュランプ54は、図外の電源からの電力供給に伴って、
紫外域から赤外域に渡る広範囲の波長領域に渡ってパル
ス発光を行うことが可能で、とりわけ、化学増幅型レジ
ストの感度がよい200nm〜300nmの波長の光の
発光効率が良く、主に紫外線露光用光源としての使用に
適している。また、キセノンフラッシュランプ54は制
御部85に電気的に接続されており、制御部85は発光
の期間、その開始タイミングおよび発光のパルス周期を
制御することができる。
【0035】キセノンフラッシュランプ54から発せら
れた光は楕円鏡54bによって反射・集光された後、さ
らにダイクロイックミラー55によって反射され、導光
ロッド56に導かれる。ここで、ダイクロイックミラー
55は、ほぼ紫外波長域、すなわち波長が約200nm
〜300nmの領域の光のみ反射し、その他の波長の光
は透過する性質を備えており、これにより紫外光露光に
不要な波長の光はダイクロイックミラーを透過し、基板
の露光面には到達しない。そのため、熱による基板Wの
膨張やレジスト反応のムラを防ぐことができる。
【0036】導光ロッド56は、柱状(本実施形態では
四角柱形状)の石英製導光ロッドであり、その外面は全
て光学研磨されている。導光ロッド56は、その両底面
のうちの一方を光を入射するための入射面56aとし、
他方を光を出射するための出射面56bとしている。
【0037】キセノンフラッシュランプ54から発せら
れた光は楕円鏡54bにより集光され、ダイクロイック
ミラー55によって選択的に反射された後、導光ロッド
56の入射面56aに入射され、その内部において各側
面により全反射を繰り返す。これにより、入射面56a
から入射された光は導光ロッド56内部でミキシングさ
れ、出射面56bから出射される。ここで、導光ロッド
56の外面が光学研磨されていることにより、それらの
面での反射の際の散乱によるロスは、ほとんど生じな
い。
【0038】反射光学系90は、第1ミラー91と、第
2ミラー92と、遮蔽板93とを備えている。本実施形
態においては、第1ミラー91および第2ミラー92は
ともに放物面鏡である。
【0039】第1ミラー91の光軸は、吸着チャック2
1に支持された基板Wの主面と直交する直交軸のうち照
射対象領域の中心を通る照射軸AX1と一致している。
また、第1ミラー91は、その凹面部が吸着チャック2
1に支持された基板Wと反対側に向けて(図中上側に向
けて)配置されるとともに、その中心部に第1開口91
aを有している。さらに、第1ミラー91は、その焦点
位置が導光ロッド56の出射面56bと一致するように
配置されている。
【0040】ここで、本明細書中における「露光対象領
域」および「照射対象領域」について説明しておく。図
3は、露光対象領域を示す図である。本発明にかかる露
光装置は、基板W上に形成された不要なレジスト膜を露
光して除去するための装置である。不要なレジスト膜と
は、簡潔に述べれば、パターン形成が行われることのな
い部分のレジスト膜である。そして、本発明にかかる露
光装置では、このようなパターン形成が行われることの
ない不要なレジスト膜のみに光照射を行って露光すべき
であり、本明細書の「露光対象領域」とはそのような基
板W上の露光すべき領域を意味している。基板Wの端縁
部露光を行うときには、例えば、図3中の円環状の領域
EA1が露光対象領域となる。また、基板Wの端縁部以
外の所定の面内領域の露光を行うときには、例えば、図
3中の四角形の領域EA2が露光対象領域となる。
【0041】一方、「照射対象領域」とは、露光部50
から光の照射を行うべき領域を意味している。基板Wの
端縁部以外の所定の面内領域の露光を行うときには、照
射対象領域と露光対象領域とが一致し、図3中の領域E
A2がそのまま照射対象領域にもなる。これに対して、
基板Wの端縁部露光を行うときには、その端縁部よりも
さらに外側に光の照射を行うため、照射対象領域は露光
対象領域よりも大きくなる。これらを包括して表現すれ
ば、照射対象領域は露光対象領域を含む領域であると言
える。
【0042】図2に戻り、第2ミラー92の光軸も照射
軸AX1と一致している。また、第2ミラー92は、そ
の凹面部が第1ミラー91の凹面部と対向するように配
置されるとともに、その中心部に第2開口92aを有し
ている。さらに、第2ミラー92は、その焦点位置が照
射対象領域に一致するように配置されている。なお、第
1ミラー91の焦点距離と第2ミラー92の焦点距離と
は等しい。
【0043】また、遮蔽板93は第1ミラー91と第2
ミラー92との間に配置されている。これら、第1ミラ
ー91、第2ミラー92および遮蔽板93によって構成
される反射光学系90は、導光ロッド56から出射され
た光を照射対象領域に結像させる機能を有するものであ
り、その具体的な内容についてはさらに後述する。
【0044】次に、上記構成を有する露光装置における
露光処理の手順について簡単に説明する。まず、装置外
部から搬入された基板Wが吸着チャック21に略水平姿
勢にて吸着保持される。次に、制御部85がX軸センサ
60およびY軸センサ70からの検出結果を参照しつ
つ、Y軸駆動部30およびX軸駆動部40に信号を伝達
し、露光部50を所定の露光位置まで移動させる。その
後、キセノンフラッシュランプ54からのパルス発光を
繰り返しつつ、基板回動モータ22が基板Wを所定速度
で回動させることにより、露光処理が進められる。基板
Wの端縁部露光を行う場合には、露光部50が基板Wの
端縁部に位置して発光を繰り返すとともに、基板回動モ
ータ22が基板Wを所定速度で回動させるため、基板W
の外周全体に渡る端縁部が露光されることとなる。
【0045】上述の如く、導光ロッド56の出射面56
bから出射された光は反射光学系90を介して照射対象
領域に結像される。そこで次に、図4を参照しつつ、反
射光学系90における光の挙動について説明する。
【0046】図4は、反射光学系90における光の挙動
について説明するための図である。導光ロッド56は第
2ミラー92から見て基板Wと反対側に配置されるとと
もに、その出射面56bは第2ミラー92の第2開口9
2aと対向しキセノンフラッシュランプ54から照射さ
れた光を第2開口92aを介して第1ミラー91に向け
て出射する。
【0047】導光ロッド56の入射面56aに入射され
る光の入射角は楕円鏡54bの集光特性に依存してお
り、例えば本実施形態では6°〜23°程度である。導
光ロッド56の入射面56aと出射面56bとは平行で
あるため、出射面56bから出射される光の出射角も6
°〜23°程度となる。出射面56bの中心部から図中
右側寄りの最大出射角にて出射された光L1は、図4に
示すように、第2開口92aを通過して第1ミラー91
によって反射され、さらに第2ミラー92によって反射
された後、第1開口91aを通過して照射対象領域へと
向かう。また、出射面56bの中心部から図中左側寄り
の最大出射角にて出射された光L3も、第1ミラー91
によって反射され、さらに第2ミラー92によって反射
された後、照射対象領域へと向かう。
【0048】ここで、第1ミラー91の焦点位置は導光
ロッド56の出射面56bと一致しているため、出射面
56bの同一点から出た光は第1ミラー91によって反
射されたときに相互に平行な光となる。すなわち、第1
ミラー91によって反射された光L1と光L3とは相互
に平行な光となる。
【0049】また、第2ミラー92の焦点位置は基板W
上の露光対象領域と一致しているため、第2ミラー92
に平行に入射した光は反射されて照射対象領域の一点に
集光する。すなわち、第1ミラー91から第2ミラー9
2に向けて平行に進む光L1と光L3とは照射対象領域
の同一点に集光する。
【0050】そして、第1ミラー91および第2ミラー
92の光軸はともに照射軸AX1と一致するため、第2
ミラー92によって集光される光L1および光L3はと
もに照射対象領域の中心、すなわち照射軸AX1と照射
対象領域とが交わる位置に集光する。
【0051】光L1および光L3はともに出射面56b
の中心部から最大出射角にて出射される光であり、それ
以下の出射角にて出射された光も同様に光L1および光
L3が集光する点に集まる。
【0052】一方、出射面56bの図中左側端部から図
中右側寄りの最大出射角にて出射された光L2は、図4
に示すように、第2開口92aを通過して第1ミラー9
1によって反射され、さらに第2ミラー92によって反
射された後、第1開口91aを通過して照射対象領域へ
と向かう。また、出射面56bの図中左側端部から図中
左側寄りの最大出射角にて出射された光L4も、第1ミ
ラー91によって反射され、さらに第2ミラー92によ
って反射された後、照射対象領域へと向かう。
【0053】上記と同様の理由により、第1ミラー91
によって反射された光L2と光L4とは相互に平行な光
となる。また、第1ミラー91から第2ミラー92に向
けて平行に進む光L2と光L4とは照射対象領域の同一
点に集光し、最大出射角以下にて出射された光もその同
一点に集光する。同様にして、出射面56b内の同一点
から出射された光のそれぞれは照射対象領域の同一点に
集光する。従って、結局、出射面56bから出射された
光は、反射光学系90によって出射面56bと同一の形
状にて照射対象領域に結像されることになる。
【0054】以上のようにすれば、出射面56b内の同
一点から出射された光のそれぞれは反射光学系90によ
って同一点に集光することとなるため、結像性能は高
く、露光を行った領域と行っていない領域との境界部分
の幅が狭くなり、そこに残留するレジストも低減され、
パーティクルの発生要因は少なくなる。
【0055】また、鏡を使用した反射光学系90によっ
て結像させているため、従来のレンズを用いた場合の如
き色収差は発生しない。従って、干渉フィルターのよう
な光を選択する手段を設ける必要がなくなり、コスト上
昇が抑制されるとともに、光の利用効率も高くなる。
【0056】また、本実施形態のように、第1ミラー9
1および第2ミラー92を使用した反射光学系90で
は、開口数(NA)が0.35程度得られ、導光ロッド
56から出射される光を80%近く取り込むことができ
るため、光の利用効率は高い。反射光学系90における
光学的な損失は鏡の反射率に依存するが、反射面は第1
ミラー91および第2ミラー92の2面のみであるた
め、光学的損失は比較的少ない。
【0057】また、楕円鏡54bによって集光され、導
光ロッド56に入射する光の入射角は6°〜23°程度
であるため、入射面56aにおける配光分布は円環状の
分布になっており、その分布は出射面56bから出射さ
れる光においても保存されている。従って、第1ミラー
91の第1開口91aおよび第2ミラー92の第2開口
92aによる光のロスはほとんど生じない。
【0058】また、第1ミラー91および第2ミラー9
2の光軸はともに照射軸AX1と一致するため、出射面
56bの中心部から出射された光L1および光L3は照
射対象領域の中心に集光するとともに、出射面56bの
中心部以外から出射された光はその中心部からの距離に
応じた位置に集光する。例えば、出射面56bの左側端
部から出射された光L2および光L4は照射対象領域の
右側端部に集光する。すなわち、第1ミラー91および
第2ミラー92の光軸をともに照射軸AX1と一致させ
ることにより、照射対象領域における結像特性が照射軸
AX1を中心とする軸対称となる。従って、例えば、エ
リア露光を行う場合(図3中の領域EA2を露光する場
合)には、異方性のない露光を行うことができる。
【0059】また、本実施形態のように、第1ミラー9
1および第2ミラー92の光軸をともに照射軸AX1に
一致させると、これを一致させていない場合に比較し
て、反射光学系90の占有スペースを小さくすることが
できるとともに、収差をより小さくすることができる。
【0060】ところで、キセノンフラッシュランプ54
から導光ロッド56に入射する光の中には、楕円鏡54
bによって反射されることなく、直接入射面56aに到
達する光も存在する。このような光は第2開口92aを
通過した後、反射されることなく直接第1開口91aを
通過することもある。また、楕円鏡54bによって反射
された光であっても、出射面56bの端部から小さな出
射角にて出射された光が第2開口92aを通過した後、
直接第1開口91aを通過することもある。
【0061】図4中の光L5は、このような光を例示し
たものであり、直接第1開口91aを通過した後、照射
対象領域の外側に到達する。照射対象領域の外側に光が
到達することは、結像性能の低下を意味しており、レジ
ストを残すべき領域においてもレジストが除去されるこ
とにつながる。よって、第1実施形態においては、遮蔽
板93を設け、導光ロッド56の出射面56bから出射
され第2開口92aを通過した光のうち直接第1開口9
1aを通過する光を遮蔽するようにして、高い結像性能
を維持し、レジストを残すべき領域においてレジストが
除去されるのを確実に防止している。
【0062】<第2実施形態>第2実施形態の露光装置
の全体的な構成は、第1実施形態と同じであるためその
説明は省略する。第2実施形態の露光装置が第1実施形
態と異なるのは露光部50についてである。図5は、第
2実施形態の露光装置の露光部50の概略構成を説明す
る図である。第2実施形態の露光部50は、第1実施形
態の露光部50と同様の駆動機構の他に、ランプハウス
57と、ファイバーバンドル58と、露光ヘッド53と
を備えている。
【0063】ランプハウス57は、筐体57a内に水銀
灯57c、楕円鏡57bおよびシャッター57dを設け
て構成されている。ランプハウス57には、ファイバー
バンドル58の入射部58aが接続されている。また、
第1実施形態と同様に、ランプハウス57は制御部85
に電気的に接続されており、制御部85は発光の期間、
シャッター57dの開閉のタイミングおよび発光のパル
ス周期等を制御することができる。なお、ランプハウス
57自体は固定されている。
【0064】水銀灯57cから発せられた光は楕円鏡5
7bによって反射され、ファイバーバンドル58の入射
部58aに集光される。ファイバーバンドル58は、複
数の光ファイバーを束ねたものであり、入射部58aに
集光された光を露光ヘッド53まで導く機能を有する。
【0065】露光ヘッド53には、反射光学系90とア
パーチャ59とが設けられるとともに、ファイバーバン
ドル58の出射部58bが接続されている。アパーチャ
59は、ファイバーバンドル58の出射部58bに接触
または近接して配置され、その開口部分はファイバーバ
ンドル57の断面サイズよりも小さい。反射光学系90
は、第1実施形態の反射光学系90と同じであり、第1
ミラー91と、第2ミラー92と、遮蔽板93とを備え
ている。なお、露光ヘッド53は可動式とされている。
【0066】ランプハウス57から発せられた光は、入
射部58aに入射してファイバーバンドル58内を導か
れ、出射部58bから出射される。ここで、ファイバー
バンドル58は、細い光ファイバーを束ねてバンドル状
にして用いているため、楕円鏡57bによって集光され
た光を第1実施形態の導光ロッド56と同様の配光分布
にて出射することができる。しかし、細い光ファイバー
を矩形状に束ねたとしても、出射部58bの端部は乱雑
な状態となっている。従って、出射部58bの端部から
出射された光をそのまま結像させると、露光を行った領
域と行っていない領域との境界部分が不明瞭になる。こ
のため、第2実施形態では、ファイバーバンドル57の
断面サイズよりも小さな開口を有するアパーチャ59を
出射部58bに接触または近接させて配置し、出射部5
8bの端部から出射された光を遮蔽するようにしてい
る。
【0067】反射光学系90の構成および機能について
は、第1実施形態と同じである。従って、コスト上昇の
抑制、高い光利用効率等の第1実施形態と同様の効果を
得ることができる。
【0068】また、それに加えて、露光ヘッド53がラ
ンプハウス57と分離され、反射光学系90とアパーチ
ャ59とによって構成されているため、その重量を軽量
化することができ、露光ヘッド53を高速で移動させる
ことができる。
【0069】また、アパーチャ59によって出射部58
bの端部から出射された乱雑な光が遮蔽されるため、露
光を行った領域と行っていない領域との境界部分が鮮明
になり、高い結像性能を損なうこともない。なお、第2
実施形態においては、必要に応じてアパーチャ59を交
換することにより、照射対象領域の形状を適宜変更する
ことが可能である。
【0070】<第3実施形態>第3実施形態の露光装置
の全体的な構成も第1実施形態と同じである。また、露
光部50の露光ヘッド53がキセノンフラッシュランプ
54、導光ロッド56、ダイクロイックミラー55およ
び反射光学系90を備える点についても第1実施形態と
同じである(図2参照)。第3実施形態の露光装置が第
1実施形態と異なるのは、導光ロッド56と反射光学系
90との間にさらにフィールドレンズを設けている点で
ある。図6は、第3実施形態の露光装置における光学系
を示す図である。
【0071】導光ロッド56と反射光学系90との間、
すなわち第2ミラー92との間にはフィールドレンズ1
01が設けられている。フィールドレンズ101は、そ
の焦点位置が第1ミラー91の反射面と一致するように
配置されている。
【0072】反射光学系90は、第1ミラー91と第2
ミラー92とを備えており、それらの配置構成について
は第1実施形態と同じである。厳密には、第1ミラー9
1は、その焦点位置がフィールドレンズ101によって
できる導光ロッド56の出射面56bの虚像と一致する
ように配置すべきであるが、フィールドレンズ101は
出射面56bと近接して配置されており、上記虚像の位
置と実際の出射面56bとの位置はほとんど差異がない
ため、第1実施形態と同じ配置にしても実質的には問題
ない。なお、第3実施形態の反射光学系90には、遮蔽
板は設けていない。
【0073】導光ロッド56から出射された光は、フィ
ールドレンズ101によって屈折され、第2ミラー92
の第2開口92aを通過した後、第1ミラー91の反射
面へと向かう。ここで、フィールドレンズ101の焦点
位置は第1ミラー91の反射面と一致しているため、導
光ロッド56の出射面56b内の各位置から相互に平行
に出射された光は、第1ミラー91の反射面上の同一点
に到達する。例えば、図6に示すように、出射面56b
の中心部から最大出射角にて出射された光L6と出射面
56bの端部から最大出射角にて出射された光L7とは
第1ミラー91の同一点に到達する。
【0074】換言すれば、導光ロッド56から出射され
る光は、出射面56b内のいずれの位置から出射された
かに関わらず、その出射角のみによって第1ミラー91
の反射面上の到達位置が決まるのである。第1実施形態
において述べたように、出射面56bから出射される光
の出射角は6°〜23°程度であるため、第1ミラー9
1および第1開口91aの大きさを、6°〜23°程度
の出射角の光が到達する領域に対応する大きさにすれ
ば、フィールドレンズ101から直接第1開口91aを
通過する光を遮蔽できる。但し、第1開口91aの大き
さは、第2ミラー92によって反射され照射対象領域へ
と向かう光を遮蔽しない大きさ以上としなければならな
い。
【0075】フィールドレンズ101から第1ミラー9
1に到達して反射された光は第2ミラー92によってさ
らに反射された後、照射対象領域へと向かう。このとき
の光の挙動については第1実施形態と同じであるため、
その詳説は省略する。
【0076】このようにしても、鏡を使用した反射光学
系90によって結像させているため、高い光利用効率等
の第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0077】また、出射面56b内の出射位置に関わら
ず、導光ロッド56から出射された光は全て第1ミラー
91に到達するため、第1実施形態の如き遮蔽板を設け
ることなく、フィールドレンズ101から直接第1開口
91aを通過する光をなくして結像性能を向上できると
ともに、導光ロッド56から出射された光の利用効率を
も高めることができる。例えば、図6において、導光ロ
ッド56の出射面56bの端部から小さな出射角にて出
射された光L8は、フィールドレンズ101がなければ
直接第1開口91aを通過して結像性を低下させるので
あるが、フィールドレンズ101によって第1ミラー9
1に入射されることとなるため、直接第1開口91aを
通過して結像性が低下することはない。
【0078】第3実施形態の露光装置は、特に導光ロッ
ド56の出射面56bの面積が大きい場合に有効であ
り、大きな出射面56bから出射された光を直接第1開
口91aを通過させることなく、第1ミラー91に入射
させることができる。
【0079】<第4実施形態>第4実施形態の露光装置
の全体的な構成も第1実施形態と同じである。また、露
光部50の露光ヘッド53がキセノンフラッシュランプ
54、導光ロッド56、ダイクロイックミラー55およ
び反射光学系90を備える点についても第1実施形態と
同じである。第4実施形態の露光装置が第1実施形態と
異なるのは、露光ヘッド53内の導光ロッド56の配置
である。図7は、第4実施形態の露光装置における光学
系を示す図である。
【0080】図7に示すように、第4実施形態において
は、導光ロッド56が第1ミラー91と第2ミラー92
との間の空間の側方に配置されている。導光ロッド56
は、キセノンフラッシュランプ54から照射された光を
第1ミラー91と第2ミラー92との間の空間に向けて
出射面56bから出射できるように配置されており、第
4実施形態ではその長手方向が照射軸AX1と垂直に交
わるように配置されている。
【0081】また、第1ミラー91と第2ミラー92と
の間の空間であって照射軸AX1と交わる位置には反射
鏡110が配置されている。反射鏡110は、導光ロッ
ド56の出射面56bから出射された光を第1ミラー9
1に向けて反射する。反射鏡110は、その中央部に開
口111を有している。
【0082】第4実施形態の反射光学系90は、第1ミ
ラー91と第2ミラー92とを備えており、それらの配
置構成については第1実施形態と同じである。但し、第
2ミラー92には開口が設けられておらず、また遮蔽板
93も設けていない。
【0083】ここで、第4実施形態においては、導光ロ
ッド56、反射鏡110および反射光学系90の相互の
位置関係が光学的に第1実施形態と等価になるような配
置構成とされている。つまり、導光ロッド56が仮想的
に図4に示す位置(図7の点線にて示す位置)に存在す
るように、導光ロッド56、反射鏡110および反射光
学系90が配置されているのである。従って、第1実施
形態と同様に、第1ミラー91の焦点位置は、導光ロッ
ド56の出射面56bと一致する。
【0084】導光ロッド56の出射面56bから出射さ
れた光は、反射鏡110から第1ミラー91に向けて反
射され、第1ミラー91から第2ミラー92へと反射さ
れ、さらに第2ミラー92によって反射された後、第1
開口91aを通過して照射対象領域へと向かう。導光ロ
ッド56の出射面56bの位置は、第1実施形態と光学
的に同じであるため、反射光学系90における光の挙動
も第1実施形態と同じである。従って、コスト上昇の抑
制、高い光利用効率等の第1実施形態と同様の効果を得
ることができる。
【0085】また、第1実施形態においては、導光ロッ
ド56の出射面56bから出射された光のうち直接第1
開口91aを通過する光を遮蔽板93によって遮蔽する
ようにしていたが、第4実施形態では、そのような結像
性を低下させる光を開口111を通過させることによっ
て除去している。例えば、図7において、出射面56b
の端部から小さな出射角にて出射された光L9は、開口
111を通過してそのまま第1ミラー91と第2ミラー
92との間の空間の側方へと直進するため、反射鏡11
0によって反射され直接第1開口91aを通過すること
はない。すなわち、第4実施形態では、反射鏡110の
中央部に開口111を設けることによって、高い結像性
能を維持している。
【0086】<変形例>以上、本発明の実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記の例に限定されるもの
ではない。例えば、第3および第4実施形態では、導光
部として導光ロッド56を使用していたが、これを第2
実施形態のようなファイバーバンドル58とアパーチャ
59との組み合わせにしても良い。
【0087】また、上記各実施形態においては、第1ミ
ラー91および第2ミラー92をともに放物面鏡として
いたが、これに限定されるものではなく、第1ミラー9
1または第2ミラー92を通常の凹面鏡としても良い。
通常の凹面鏡を使用しても、鏡を用いた反射光学系であ
れば色収差は発生しないため、上記各実施形態と同様
に、コスト上昇を抑制しつつ光の利用効率を高めること
ができる。もっとも、上記各実施形態の如く、第1ミラ
ー91および第2ミラー92をともに放物面鏡とし、そ
れらの焦点距離に基づいて配置を調整することにより、
第1ミラー91からの反射光が完全な平行光となり、第
2ミラー92によって無収差で照射対象領域に結像する
ことができるため、照射対象領域における結像性をより
高くすることができる。
【0088】また、上記第1実施形態においては、導光
ロッド56を第2ミラー92から見て基板Wと反対側に
配置するとともに、その出射面56bを第2ミラー92
の第2開口92aと対向させていたが、これに限定され
るものではなく、導光ロッド56の出射側端部を第2開
口92aに挿入するようにしても良い。つまり、出射面
56bが第1ミラー91と第2ミラー92との間に位置
するように、導光ロッド56を配置しても良い。このよ
うにしても光学的な位置関係(例えば、第1ミラー91
の焦点位置が導光ロッド56の出射面56bと一致する
関係等)が第1実施形態と同じであれば、第1実施形態
と同様の効果を得ることができる。
【0089】また、本発明にかかる露光装置は、基板W
の端縁部の露光および端縁部以外の所定の面内領域の露
光のいずれにも適用することができる。端縁部以外の所
定の面内領域の露光(エリア露光)を行う場合、例えば
図3中の領域EA2の露光を行う場合は、第1ミラー9
1および第2ミラー92の光軸をともに照射軸AX1と
一致させることにより、異方性の少ない露光処理を行う
ことができる。
【0090】一方、端縁部の露光を行う場合、例えば図
3中の領域EA1の露光を行う場合は、サジタル方向
(基板の表面に沿った面内で光軸を含む放射状の線を形
成する方向)のみ結像特性に留意すればよいため、光軸
を含むように導光部の辺を配置すれば、その辺はレジス
トを残留させないように露光することができる。すなわ
ち、図8に示すように、照射軸AX1が露光対象領域の
境界位置(図3中では、領域EA1の内周位置)と一致
するように第1ミラー91および第2ミラー92を配置
する。また、導光ロッド56の出射面56bの図中右側
端部が照射軸AX1と一致するとともに図中左側端部が
吸着チャック21に支持された基板Wの中心側に位置す
るように導光ロッド56を配置すれば、その右側端部か
ら出射された光L11および光L13は露光対象領域の
境界位置に集光する。また、出射面56bの中心部から
出射された光L12および光L14は基板Wよりも外側
の位置P1に集光し、そのまま透過する。出射面56b
の右側端部から出射された光は全て露光対象領域の境界
位置に集光することとなるため、結像性能は高く、露光
対象領域の境界位置にレジストを残留させないように露
光することができる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、その中心軸を基板支持手段に支持された基板の
主面と直交する所定の直交軸と一致させるとともに、そ
の凹面部が基板と反対側に向くように配置され、その中
心部に第1開口を有する第1凹面鏡と、その中心軸を所
定の直交軸と一致させるとともに、その凹面部が第1凹
面鏡の凹面部と対向するように配置され、その中心部に
第2開口を有する第2凹面鏡と、光源から照射された光
を出射する出射面を有するとともに第2開口を介して第
1凹面鏡に向けて出射する導光部と、を備えているた
め、鏡を使用した反射光学系によって結像させることと
なり、色収差が発生せず、その結果光を選択する手段を
設ける必要がなくなり、コスト上昇が抑制されるととも
に、光の利用効率も高くなる。
【0092】また、請求項2の発明によれば、導光部の
出射面から出射された光のうち直接第1開口を通過する
光を遮蔽する遮蔽板を備えているため、照射対象領域以
外に光が到達することを確実に防止できる。
【0093】また、請求項3の発明によれば、その焦点
位置が第1凹面鏡と一致するように配置されたフィール
ドレンズを備えているため、直接第1開口を通過する光
をなくして結像性能を向上することができる。
【0094】また、請求項4の発明によれば、その中心
軸を基板支持手段に支持された基板の主面と直交する所
定の直交軸と一致させるとともに、その凹面部が基板と
反対側に向くように配置され、その中心部に第1開口を
有する第1凹面鏡と、その中心軸を所定の直交軸と一致
させるとともに、その凹面部が第1凹面鏡の凹面部と対
向するように配置された第2凹面鏡と、光源から照射さ
れた光を第1凹面鏡と第2凹面鏡との間の空間に向けて
出射面から出射する導光部と、第1凹面鏡と第2凹面鏡
との間にあって所定の直交軸と交わる位置に配置され、
導光部の出射面から出射された光を第1凹面鏡に向けて
反射する反射鏡と、を備えているため、導光部の光学的
位置は請求項1の発明と等価になり、請求項1の発明と
同様の効果を得ることができる。
【0095】また、請求項5の発明によれば、反射鏡は
その中央部に開口を有するため、出射面から出射された
光のうち直接第1開口を通過する光は、反射鏡の開口を
通過されることによって除去され、照射対象領域以外に
光が到達することを確実に防止できる。
【0096】また、請求項6の発明によれば、第1凹面
鏡を、その焦点位置が導光部の出射面と一致するように
配置された第1放物面鏡とし、第2凹面鏡を、その焦点
位置が照射対象領域に一致するように配置された第2放
物面鏡としているため、第1放物面鏡からの反射光が完
全な平行光となり、第2放物面鏡によって無収差で照射
対象領域に結像することができる。
【0097】また、請求項7の発明によれば、導光部が
出射面を有する柱状の導光ロッドを含むため、請求項1
から請求項6の発明の効果を好適に得ることができる。
【0098】また、請求項8の発明によれば、導光部が
複数の光ファイバーを束ねたファイバーバンドルを含
み、導光部の出射面に、その開口部分がファイバーバン
ドルの断面サイズよりも小さいアパーチャを配置してい
るため、請求項1から請求項6の発明の効果を好適に得
ることができる。
【0099】また、請求項9の発明によれば、所定の直
交軸が露光対象領域の中心を通るため、露光対象領域内
において異方性の少ない露光処理を行うことができる。
【0100】また、請求項10の発明によれば、露光対
象領域が基板の端縁部であるであるため、基板の端縁部
において請求項1の発明と同様の効果を得ることができ
る。
【0101】また、請求項11の発明によれば、所定の
直交軸が露光対象領域の境界位置と一致するように第1
凹面鏡および第2凹面鏡が配置されるとともに、導光部
の出射面の一方の端部が所定の直交軸と一致するととも
に他方の端部が基板支持手段に支持された基板の中心側
に位置するように導光部が配置されているため、当該一
方の端部から出射した光は露光対象領域の境界位置に集
光され、その境界位置を鮮明に露光することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る露光装置の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の露光装置の露光ヘッドの構成を示す図で
ある。
【図3】露光対象領域を示す図である。
【図4】図1の露光装置の反射光学系における光の挙動
について説明するための図である。
【図5】第2実施形態の露光装置の露光部の概略構成を
説明する図である。
【図6】第3実施形態の露光装置における光学系を示す
図である。
【図7】第4実施形態の露光装置における光学系を示す
図である。
【図8】端縁部露光を説明するための図である。
【符号の説明】
21 吸着チャック 54 キセノンフラッシュランプ 56 導光ロッド 56b 出射面 58 ファイバーバンドル 59 アパーチャ 90 反射光学系 91 第1ミラー 91a 第1開口 92 第2ミラー 92a 第2開口 93 遮蔽板 101 フィールドレンズ 110 反射鏡 111 開口 AX1 照射軸 W 基板

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上の露光を行うべき露光対象領域を
    含む照射対象領域に光を照射して前記露光対象領域の露
    光を行う露光装置であって、 前記基板を支持する基板支持手段と、 前記光を照射する光源と、 その中心軸を基板支持手段に支持された基板の主面と直
    交する所定の直交軸と一致させるとともに、その凹面部
    が前記基板と反対側に向くように配置され、その中心部
    に第1開口を有する第1凹面鏡と、 その中心軸を前記所定の直交軸と一致させるとともに、
    その凹面部が第1凹面鏡の凹面部と対向するように配置
    され、その中心部に第2開口を有する第2凹面鏡と、 前記光源から照射された光を出射する出射面を有すると
    ともに第2開口を介して第1凹面鏡に向けて出射する導
    光部と、を備えることを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の露光装置において、 前記導光部の出射面から出射された光のうち直接第1開
    口を通過する光を遮蔽する遮蔽板をさらに備えることを
    特徴とする露光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の露光装置において、 前記導光部と第1凹面鏡との間にあってその焦点位置が
    第1凹面鏡と一致するように配置されたフィールドレン
    ズをさらに備えることを特徴とする露光装置。
  4. 【請求項4】 基板上の露光を行うべき露光対象領域を
    含む照射対象領域に光を照射して前記露光対象領域の露
    光を行う露光装置であって、 前記基板を支持する基板支持手段と、 前記光を照射する光源と、 その中心軸を基板支持手段に支持された基板の主面と直
    交する所定の直交軸と一致させるとともに、その凹面部
    が前記基板と反対側に向くように配置され、その中心部
    に第1開口を有する第1凹面鏡と、 その中心軸を前記所定の直交軸と一致させるとともに、
    その凹面部が第1凹面鏡の凹面部と対向するように配置
    された第2凹面鏡と、 前記光源から照射された光を第1凹面鏡と第2凹面鏡と
    の間の空間に向けて出射面から出射する導光部と、 第1凹面鏡と第2凹面鏡との間にあって前記所定の直交
    軸と交わる位置に配置され、前記導光部の前記出射面か
    ら出射された光を第1凹面鏡に向けて反射する反射鏡
    と、を備えることを特徴とする露光装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の露光装置において、 前記反射鏡はその中央部に開口を有することを特徴とす
    る露光装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    された露光装置において、 前記第1凹面鏡は、その焦点位置が前記導光部の前記出
    射面と一致するように配置された第1放物面鏡であり、 前記第2凹面鏡は、その焦点位置が前記照射対象領域に
    一致するように配置された第2放物面鏡であることを特
    徴とする露光装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれかに記載
    された露光装置において、 前記導光部は、前記出射面を有する柱状の導光ロッドを
    含むことを特徴とする露光装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項6のいずれかに記載
    された露光装置において、 前記導光部は、複数の光ファイバーを束ねたファイバー
    バンドルを含み、 前記導光部の出射面に、その開口部分が前記ファイバー
    バンドルの断面サイズよりも小さいアパーチャを配置す
    ることを特徴とする露光装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8のいずれかに記載
    の露光装置において、 前記所定の直交軸は露光対象領域の中心を通ることを特
    徴とする露光装置。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項8のいずれかに記
    載された露光装置において、 前記露光対象領域が基板の端縁部であることを特徴とす
    る露光装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の露光装置におい
    て、 前記所定の直交軸が露光対象領域の境界位置と一致する
    ように第1凹面鏡および第2凹面鏡が配置されるととも
    に、 前記導光部の出射面の一方の端部が前記所定の直交軸と
    一致するとともに他方の端部が基板支持手段に支持され
    た基板の中心側に位置するように前記導光部が配置され
    ていることを特徴とする露光装置。
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