JP2001014047A - クラッチレバー調整機構 - Google Patents

クラッチレバー調整機構

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JP2001014047A
JP2001014047A JP11299891A JP29989199A JP2001014047A JP 2001014047 A JP2001014047 A JP 2001014047A JP 11299891 A JP11299891 A JP 11299891A JP 29989199 A JP29989199 A JP 29989199A JP 2001014047 A JP2001014047 A JP 2001014047A
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lever
clutch
outer cap
lever holder
holder
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JP11299891A
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English (en)
Inventor
Shidehiko Miyashiro
弊彦 宮代
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工具を用いることなく調整ネジの操作が容易
にでき、また通常運転時の振動等により調整位置がずれ
ることなく調整ネジを固定保持可能で、耐衝撃性を向上
させたクラッチレバー調整機構を提供する。 【解決手段】 車体側に固定されたレバーホルダ11
と、このレバーホルダに枢着されたクラッチレバー13
と、このクラッチレバーに連結されたクラッチワイヤ2
1と、このクラッチワイヤの引き代を調整するための調
整ネジ20とを有するクラッチレバー調整機構におい
て、前記レバーホルダ11に対し回転自在なアウタキャ
ップ16を設け、このアウタキャップに前記調整ネジ2
0を、前記レバーホルダ11に対し回転不能でかつネジ
軸方向に移動可能に螺合させ、前記レバーホルダ11と
アウタキャップ16間に、このアウタキャップの回転に
対して摩擦力を付与する回転抑止手段15を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクラッチレバー調整
機構に関し、特にその調整ネジの取付け構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のクラッチレバー調整機構を図20
(A)(B)に示す。(A)の構造は、図示しないハン
ドルに固定されたレバーホルダ1に対し、軸2廻りに回
転可能に枢着されたクラッチレバー3が備り、このクラ
ッチレバー3に調整ネジ4を介してクラッチワイヤ5が
連結される。この調整ネジ4はレバーホルダ1に螺着さ
れるとともにロックナット6によりネジ込み位置が固定
保持される。
【0003】調整ネジ4の調整によりクラッチワイヤ5
の引き代を調整した後、ロックナット6を締め付けるこ
とによりその調整された位置がロックされる。
【0004】(B)の構造は、同じくハンドルに固定さ
れたレバーホルダ1に対し、軸2廻りに回転可能に枢着
されたクラッチレバー3が備り、このクラッチレバー3
に調整ネジ4を介してクラッチワイヤ5が連結される。
調整ネジ4はレバーホルダ1に螺着される。この調整ネ
ジ1の頭部には、ローレット加工等により周囲が凹凸状
に形成された拡大フランジ7が固着される。この拡大フ
ランジ7の周囲に圧接する板バネ8がレバーホルダ1に
固定される。
【0005】調整ネジ4は、板バネ8の摩擦圧接力に抗
してネジ込み位置が調整されクラッチワイヤ5の引き代
が調整される。調整後の通常運転時には、板バネ8の拡
大フランジ7に対する摩擦圧接力により調整ネジ4の回
転が阻止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の(A)の構造では、ロックナット6を用いて調整ネ
ジ4をロックするため、ロックおよびその解除のために
工具を必要とし、調整作業が面倒になり、特に半クラッ
チ操作頻度が多いモトクロス仕様の自動二輪車の場合に
運転中に調整作業をすることができず不便である。
【0007】また上記従来の(B)の構造では、拡大フ
ランジ7のレバーホルダ1からの突出量が大きい状態と
なり、この拡大フランジ7に衝撃力等が作用した場合
に、衝撃のモーメントが大きくなり、調整ネジ4あるい
はレバーホルダ1等が損傷するおそれがある。
【0008】本発明は上記従来技術を考慮したものであ
って、工具を用いることなく調整ネジの操作が容易にで
き、また通常運転時の振動等により調整位置がずれるこ
となく調整ネジを固定保持可能で、耐衝撃性を向上させ
たクラッチレバー調整機構の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、車体側に固定されたレバーホルダと、
このレバーホルダに枢着されたクラッチレバーと、この
クラッチレバーに連結されたクラッチワイヤと、このク
ラッチワイヤの引き代を調整するための調整ネジとを有
するクラッチレバー調整機構において、前記レバーホル
ダに対し回転自在で且つ内周部に雌ネジ部を有するアウ
タキャップを設け、このアウタキャップの雌ネジ部に前
記調整ネジを、前記レバーホルダに対し回転不能でかつ
ネジ軸方向に移動可能に螺合させ、前記レバーホルダと
アウタキャップ間に、このアウタキャップの回転に対し
て摩擦力を付与する回転抑止手段を設けたことを特徴と
するクラッチレバー調整機構を提供する。
【0010】この構成によれば、レバーホルダに取付け
られたアウタキャップを回転操作することにより、これ
に螺着された調整ネジがその軸方向に移動してクラッチ
ワイヤの引き代が調整される。調整後のアウタキャップ
の回転は回転抑止手段の摩擦力により阻止され調整され
た位置が保持される。アウタキャップの回転による調整
操作はこの回転抑止手段の摩擦力に抗して行われる。ま
た、調整ネジを移動させるアウタキャップがレバーホル
ダに取り付けられるため、このアウタキャップがレバー
ホルダから大きく突出した状態にならず衝撃に対する強
度が高まる。
【0011】好ましい構成例では、前記回転抑止手段は
Oリングからなり、前記アウタキャップ、レバーホルダ
および調整ネジは、前記クラッチワイヤの周囲を隙間な
く覆うように形成されたことを特徴としている。
【0012】この構成によれば、レバーホルダに被せら
れたアウタキャップは、その内周に装着されたOリング
の摩擦力により回転が抑止される。クラッチワイヤの周
囲はこのOリングを含めアウタキャップ、レバーホルダ
および調整ネジにより覆われるため、塵埃や泥等が内部
に進入してクラッチワイヤを劣化させたり動作不良を起
こすことが防止される。
【0013】別の好ましい構成例では、前記アウタキャ
ップ、前記レバーホルダ、前記調整ネジおよび前記クラ
ッチレバーの各々に、前記クラッチワイヤ引き抜き用の
スリットを形成し、前記アウタキャップとともに回転可
能で、前記アウタキャップ、前記レバーホルダおよび前
記調整ネジ側のスリットを覆う第1カバーと、前記クラ
ッチレバー側のスリットを覆う第2カバーとを備え、前
記レバーホルダのスリットは前記第1カバーおよび/ま
たは第2カバーにより覆われ、前記回転抑止手段は、前
記アウタキャップの内面に前記スリット部を開口して固
着された弾性部材からなることを特徴としている。
【0014】この構成によれば、アウタキャップ、レバ
ーホルダ、調整ネジおよびクラッチレバーの各々に形成
されたスリットを同じ位置に揃えて整合させた状態で、
このスリットを通してクラッチワイヤを挿入および引き
抜くことができ、メンテナンスの作業性が向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態
の分解構成図である。
【0016】図示しないハンドルにレバーホルダ11が
固定され、このレバーホルダ11にクラッチレバー13
が軸12廻りに回転可能に枢着される。レバーホルダ1
1の端部にはキャップ取付け部19が形成され、アウタ
キャップ16が嵌め込まれて回転可能に装着される。キ
ャップ取付け部19は、アウタキャップ16が当接する
フランジ部19aと環状の溝14とからなり、溝14内
にOリング15が装着される。アウタキャップ16に
は、レバーホルダ側の溝14に対応して内溝17が形成
され、Oリング15を押える。このOリング15によ
り、レバーホルダ内部がシールされるとともに、アウタ
キャップ16の回転に対し摩擦力が付与されアウタキャ
ップ16の回転が抑止される。これにより、エンジン振
動や運転中の車両の振動によりアウタキャップが回転す
ることが防止される。ただし、アウタキャップ16はこ
のOリング15の摩擦力に抗してそれ以上の力で回転さ
せることができる。
【0017】アウタキャップ16にはネジ孔18が形成
され、このネジ孔18に調整ネジ20が螺着される。こ
の調整ネジ20は、後述のように、両側の側面が平行に
切欠かれ、これに対応する形状でレバーホルダ11側に
設けた孔(図示しない)にスライド可能に嵌合する。こ
れにより、調整ネジ20はアウタキャップ16を回転す
ることにより、回転することなくネジ軸方向に移動す
る。
【0018】この調整ネジ20に、クラッチ(図示しな
い)を駆動するためのクラッチワイヤ21が嵌め込まれ
る。クラッチワイヤ21は、外被23と芯線22からな
り、芯線22の端部に固定された筒体24がクラッチレ
バー13に設けた孔(図示しない)に嵌め込まれてこの
クラッチレバー13に接続され、レバー操作により引張
られる。
【0019】図2は上記実施形態の組立状態の要部構成
図である。図示したように、調整ネジ20の頭部にクラ
ッチワイヤ21の外被23の端部が嵌め込まれて保持さ
れる。Oリング15は、アウタキャップ16の内溝17
とレバーホルダ11の溝14により形成された環状空間
内に圧入される。
【0020】この実施形態では、調整ネジ20、アウタ
キャップ16およびレバーホルダ11には、クラッチワ
イヤ(芯線22)を前方から着脱するためのスリット等
は形成されず、その周囲を完全に囲んでいるため、内部
への塵埃や泥の進入が確実に防止される。
【0021】図3は上記実施形態の調整ネジ20の単品
図であり、(A)は半断面側面図、(B)は正面図であ
る。ただし、(B)は幾分拡大してある。図示したよう
に、調整ネジ20は、頭部20aとネジ部20bからな
り、頭部20aにはクラッチワイヤの外被23(図1、
図2)を装着するための穴20cが設けられ、ネジ部2
0bには芯線22(図1、図2)を通すための挿通孔2
0dが設けられる。ネジ部20bの両側は平行な平面状
に切欠かれて、スライド面20eが形成される。
【0022】図4は上記実施形態のアウタキャップ16
の単品図であり、(A)は断面図、(B)は正面図であ
る。図示したように、アウタキャップ16の最大外径部
の外周面16aには、このアウタキャップ16の回転操
作性をよくするために例えばローレット平目加工等の凹
凸加工が施される。
【0023】図5は上記実施形態のレバーホルダ11の
単品図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、
(C)は背面図である。図示したように、レバーホルダ
11の端部のキャップ取付け部19には、前述の調整ネ
ジ20が挿通するガイド孔25が形成される。このガイ
ド孔25には、調整ネジ20の両側の平行なスライド面
20eに対応して、平行なガイド面25aが形成され
る。レバーホルダ11の中央部には、クラッチレバー1
3(図1)を枢着するためのネジ孔26が形成される。
クラッチレバー13は、レバーホルダ11背面側の両側
片11a間に挟持される。レバーホルダ11の図中での
下部には、ハンドル(図示しない)に取付けるためのフ
ランジ部27が形成され、その内面側の凹部27aと相
手側のフランジ(図示しない)との間にハンドルを嵌め
込んでボルト孔27bを通してボルト(図示しない)に
より結合する。
【0024】図6は、上記実施形態のクラッチレバー1
3の単品上面図である。クラッチレバー13の取付け側
の端部には、このクラッチレバー13を前記レバーホル
ダ11のネジ孔26(図5)に整合して枢着するための
取付け孔30が形成される。また、このクラッチレバー
13の前部には、底面側からクラッチワイヤ端部の筒体
24(図1、図2)を装着するための孔29が形成され
る。
【0025】図7は上記実施形態の組立状態の上面図で
あり、図8はその側面図である。図示したように、クラ
ッチレバー13は、段部32を有する段付きボルト31
およびナット33によりこのレバーホルダ11に枢着さ
れる。レバーホルダ11の端部に固定用フランジ部27
が形成され、このフランジ部27の内面側に半円状の凹
部27aが形成される。この半円状の凹部27aと相手
側のフランジ(図示しない)の半円状凹部との間にハン
ドル(図示しない)を挟持してボルト(図示しない)に
より締結する。
【0026】次に、本発明の別の実施の形態について説
明する。図9〜図14はこの実施形態を示し、各図はそ
れぞれ前述の実施形態の図3〜図8に対応し、図9は調
整ネジ単品、図10はアウタキャップ単品、図11はレ
バーホルダ単品、図12はクラッチレバー単品、図13
は組立状態、図14は図13の側面視を示している。
【0027】この実施形態は、クラッチレバー周りの各
構成部品の前方側にクラッチワイヤを着脱するためのス
リットを形成したものである。
【0028】すなわち、調整ネジ20にスリット40が
形成され(図9)、アウタキャップ16にスリット41
が形成され(図10)、レバーホルダ11にスリット4
3が形成される(図11)。
【0029】このスリット40は、ネジ部においてスラ
イド面20e側に形成される。これは、ネジ部20bの
ネジ側(図の上下側)に開口させると薄肉になり強度が
低下するからである。
【0030】また、クラッチレバー13には、クラッチ
ワイヤ端部を固定するための孔29が形成されるととも
に、底面側の前側からクラッチワイヤ端部を挿入あるい
は引出しするためのガイド溝44が形成される。また、
このガイド溝44にクラッチワイヤを通すために、クラ
ッチレバー13の前方にスリット(図示しない)が形成
されるとともに、このスリットに連通してレバー内部に
ガイド空間48(図13)が形成される。
【0031】この実施形態では、アウタキャップ16の
回り止めのための摩擦力を付与する手段として、前述の
Oリング15(図1、図2)に代えて、図10に示すよ
うに、アウタキャップ16の内周面に、スリット41に
対応して開口するゴム42を焼き付けている。このゴム
42は、周方向に連続させずに間隔をおいて分散配置し
てもよい。
【0032】このように各部品にスリットを形成するこ
とにより、メンテナンス時等にこれらのスリットを整合
させ、このスリットを通してクラッチワイヤの着脱が可
能になり、整備性が向上する。
【0033】また、この実施形態では、上記クラッチワ
イヤ挿抜用のスリットからの塵埃や泥の進入を防止する
ために、図13に示すように、調整ネジ20およびアウ
タキャップ16を覆うゴム等からなる第1のカバー45
と、クラッチレバー13の根本部を覆うゴム等からなる
第2のカバー46が備る。第1のカバー45は、アウタ
キャップ16とともに回転可能であり、カバー45を装
着した状態でアウタキャップ16を回転操作してクラッ
チワイヤの引き代を調整することができる。第2のカバ
ー46はバンド47によりレバーホルダ11に固定され
る。この第2のカバー46は、その右側面に開口46a
を有し、この開口46aを通してクラッチレバー13が
回動可能に挿通する。
【0034】図15はカバーの別の構成例を示す。この
例では、組立時に、第2カバー46に対し、クラッチレ
バー13をワイヤ側からカバー右側より挿入して組立
る。この第2カバー46は、これに一体に設けた爪51
によりレバーホルダ11に固定される。この第2のカバ
ー46は、その左側面に開口46aを有し、この開口4
6aを通してアウタキャップが調整可能な状態で挿通す
る。
【0035】なお、このような第1および第2のカバー
45,46は、前述の図1〜図8の実施形態に対して装
着してもよい。このようなカバー45,46を取付ける
ことにより、クラッチレバー内部への塵埃や泥の進入が
より確実に防止されるとともに、外部からの衝撃等に対
するクラッチレバー周りの部品の保護が図られ、また意
匠的な効果を高めることができる。
【0036】図16〜図19は本発明のさらに別の実施
の形態を示す構成説明図であり、図16は組立状態の要
部構成図、図17はその撮みカバー部分の断面図、図1
8(A)(B)は撮みカバー単品の断面図および背面
図、図19はレバーカバー単品の平面図である。
【0037】この実施形態は、アウタキャップの回転に
よるクラッチワイヤ調整時に、回転操作性を向上させる
とともに一定回転角度ごとにクリック感を起こして操作
感覚を向上させることを目的とするものである。
【0038】前述の実施形態と同様に、レバーホルダ1
1にクラッチレバー13が取付けられる。レバーホルダ
11にはアウタキャップ16が回動可能に装着される。
アウタキャップ16にはクラッチワイヤ21が嵌め込ま
れた調整ネジ20が螺合する。アウタキャップ16の内
周側には、ゴム42が焼き付けられその摩擦力により走
行中の振動等によるアウタキャップ16の回動を防止す
る。アウタキャップ16にはワイヤ着脱のためのスリッ
ト41が形成される。同様に調整ネジ20、レバーホル
ダ11およびクラッチレバー13にもワイヤ着脱用のス
リット(図示しない)が形成されている(図9〜図12
の実施形態参照)。レバーホルダ11はハンドル54に
取付けられる。
【0039】本実施形態では、アウタキャップ16およ
び調整ネジ20を覆ってゴム製の撮みカバー52を設け
るとともにレバーホルダ11およびクラッチレバー13
の根元部を覆うゴム製のレバーカバー53を設けてい
る。
【0040】レバーカバー53は、レバーホルダ11の
上から被せられ、そのボルト覆い部53a(図19)
が、レバーホルダ取付けボルトの頭部や裏面のナット等
を外側から覆う形状となる。
【0041】撮みカバー52は、多角形(この例では六
角形)の角形回転部52aと、この角形回転部52aよ
り外側に突出する撮み部52bと、調整ネジ部を覆う細
径の筒状部52cとからなる。角形回転部52aの内周
側に係止突起52dが設けられる。この係止突起52d
は、アウタキャップ16のスリット41(図17)に嵌
合してアウタキャップ16と撮みカバー52を一体化
し、撮みカバー52の回転操作によりアウタキャップ1
6を確実に回転させるためのものである。
【0042】角形回転部52aは、上面が平坦なレバー
カバー53の回転受け部53bに対向して配置される。
撮み部52bを手で操作して角形回転部52aを回転受
け部53b上で回転させると、角形回転部52aの角部
P(図17)および回転受け部53bがともに弾性変形
して角形回転部52aの平坦面Qが回転受け部53bの
平坦面Rと一致した状態(図17の状態)で弾性変形に
よる反力がなくなり回転操作力が軽くなる。これによ
り、回転操作中に一定角度(この例では60度)ごとに
クリック感が得られ操作感覚が向上する。
【0043】また、撮み部52bの径が角形回転部52
aより大きいため、軽い力で回転操作することができ、
走行中であっても握り易く、操作性が向上する。この場
合、撮み部52bの径を大きくしてもゴム製であるた
め、外部からの衝撃等を受けても損傷することはない。
【0044】以上本実施例の場合、調整ネジ20やアウ
タキャップ16およびクラッチレバー13等を保護する
とともに、泥や水および塵埃等がクラッチワイヤ着脱用
のスリットを通して進入することを防止するために設け
られた撮みカバー52およびレバーカバー53を利用し
てクリック感が得られるようにしているので、新たな部
品を追加することなく機能向上が図れる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、レバ
ーホルダに取付けられたアウタキャップを回転操作する
ことにより、これに螺着された調整ネジがその軸方向に
移動してクラッチワイヤの引き代が調整され、調整後の
アウタキャップの回転はOリングや焼き付けゴム等の回
転抑止手段の摩擦力により阻止され調整された位置が保
持される。これにより、走行中に簡単にクラッチワイヤ
の引き代を調整してクラッチの切れ代を調整しクラッチ
フィーリングを最適にすることができる。
【0046】また、径が大きい調整ネジの操作部をレバ
ーホルダ側に設けたため、操作部がレバーホルダから大
きく突出した状態にならず、従来の調整ネジ自体の頭部
を拡大させてこの拡大頭部を回転操作する構造に比べ、
拡大部分に衝撃力が作用した場合に各部品に作用する衝
撃のモーメントが小さくなり、部品が損傷しにくい構造
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の分解構成図。
【図2】 図1の実施形態の組立状態の要部構成図。
【図3】 図1の実施形態の調整ネジの単品図。
【図4】 図1の実施形態のアウタキャップの単品図。
【図5】 図1の実施形態のレバーホルダの単品図。
【図6】 図1の実施形態のクラッチレバーの単品図。
【図7】 図1の実施形態の組立状態の上面図。
【図8】 図7の実施形態の側面図。
【図9】 本発明の別の実施形態の調整ネジの単品図。
【図10】 図9の実施形態のアウタキャップの単品
図。
【図11】 図9の実施形態のレバーホルダの単品図。
【図12】 図9の実施形態のクラッチレバーの単品
図。
【図13】 図9の実施形態の組立状態の上面図。
【図14】 図13の実施形態の側面図。
【図15】 カバーの別の例を示すクラッチレバー部分
の上面図。
【図16】 本発明の別の実施形態の組立状態の上面
図。
【図17】 図16の実施形態のアウタキャップ部分の
断面図。
【図18】 図16の実施形態の摘みカバーの単品図。
【図19】 図16の実施形態のレバーカバーの単品
図。
【図20】 従来のクラッチレバー調整機構の説明図。
【符号の説明】 1:レバーホルダ、2:軸、3:クラッチレバー、4:
調整ネジ、5:クラッチワイヤ、6:ロックナット、
7:拡大フランジ、8:板バネ、11:レバーホルダ、
12:軸、13:クラッチレバー、14:溝、15:O
リング、16:アウタキャップ、17:内溝、18:ネ
ジ孔、19:キャップ取付け部、20:調整ネジ、2
1:クラッチワイヤ、22:芯線、23:外被、24:
筒体、25:ガイド孔、26:ネジ孔、27:フランジ
部、29:孔、30:取付け孔、31:ボルト、32:
カラー、33:ナット、40,41,43:スリット、
44:孔、45:第1のカバー、46:第2のカバー、
47:バンド、48:ガイド空間、51:爪、52:撮
みカバー、52a:角形回転部、52b:撮み部、52
c:筒状部、52d:係止突起、53:レバーカバー、
53a:ボルト覆い部、53b:回転受け部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体側に固定されたレバーホルダと、 このレバーホルダに枢着されたクラッチレバーと、 このクラッチレバーに連結されたクラッチワイヤと、 このクラッチワイヤの引き代を調整するための調整ネジ
    とを有するクラッチレバー調整機構において、 前記レバーホルダに対し回転自在で且つ円周部に雌ネジ
    部を有するアウタキャップを設け、 このアウタキャップの雌ネジ部に前記調整ネジを、前記
    レバーホルダに対し回転不能でかつネジ軸方向に移動可
    能に螺合させ、 前記レバーホルダとアウタキャップ間に、このアウタキ
    ャップの回転に対して摩擦力を付与する回転抑止手段を
    設けたことを特徴とするクラッチレバー調整機構。
  2. 【請求項2】前記回転抑止手段はOリングからなり、 前記アウタキャップ、レバーホルダおよび調整ネジは、
    前記クラッチワイヤの周囲を隙間なく覆うように形成さ
    れたことを特徴とする請求項1に記載のクラッチレバー
    調整機構。
  3. 【請求項3】前記アウタキャップ、前記レバーホルダ、
    前記調整ネジおよび前記クラッチレバーの各々に、前記
    クラッチワイヤ引き抜き用のスリットを形成し、 前記アウタキャップとともに回転可能で、前記アウタキ
    ャップ、前記レバーホルダおよび前記調整ネジ側のスリ
    ットを覆う第1カバーと、 前記クラッチレバー側のスリットを覆う第2カバーとを
    備え、 前記レバーホルダのスリットは前記第1カバーおよび/
    または第2カバーにより覆われ、 前記回転抑止手段は、前記アウタキャップの内面に前記
    スリット部を開口して固着された弾性部材からなること
    を特徴とする請求項1に記載のクラッチレバー調整機
    構。
JP11299891A 1999-04-30 1999-10-21 クラッチレバー調整機構 Pending JP2001014047A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7083035B2 (en) 2003-06-06 2006-08-01 Honda Motor Co., Ltd. Motorcycle clutch lever mechanism
US8141691B2 (en) * 2007-10-02 2012-03-27 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Mechanism for adjustment of vehicle operating lever
ES2403001R1 (es) * 2011-02-01 2014-01-27 Decathlon Sistema de accionamiento y dispositivo de mando equipado con un sistema de este tipo, para un órgano de maniobra de una bicicleta

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