JP2001013447A - 映像表示装置 - Google Patents

映像表示装置

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JP2001013447A
JP2001013447A JP11181159A JP18115999A JP2001013447A JP 2001013447 A JP2001013447 A JP 2001013447A JP 11181159 A JP11181159 A JP 11181159A JP 18115999 A JP18115999 A JP 18115999A JP 2001013447 A JP2001013447 A JP 2001013447A
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screen
combiner
display device
optical system
image
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JP11181159A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Ueda
裕昭 上田
Kenji Ishibashi
賢司 石橋
Takeshi Endo
毅 遠藤
Hideki Osada
英喜 長田
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクリーンに映像を投射表示する映像表示装
置の非使用時の小型化を図る。 【解決手段】 映像表示器に表示された映像を投射光学
系によってコンバイナを介してスクリーンに拡大投射
し、スクリーンの反射光をコンバイナを介して観察者の
眼に導く構成において、映像表示器と投射光学系を固定
した基板をコンバイナに対して回動可能とするととも
に、スクリーンを柔軟で変形自在な材料で作製して、装
置全体を折り畳み可能な構造とする。さらに接眼光学系
を備えて、接眼光学系もコンバイナに対して回動可能と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、観察者の眼前に配
置されて使用される映像表示装置に関し、特に、眼前の
スクリーンに映像を投射表示する映像表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】頭部に装着され、あるいは手で保持され
て、観察者の眼前にて使用される映像表示装置があり、
仮想の現実を臨場感豊かに提供する手段としてバーチャ
ルリアリティの分野で多用されている。近年、このよう
な装置として、図8に示したように、映像を表示する映
像表示器51と、眼Eの前に配置されるスクリーン54
と、映像表示器51の映像光を拡大してスクリーンに投
射する投射光学系52と、投射光学系52からの光を反
射してスクリーン54に導き、スクリーン54からの光
を透過させて観察者の眼Eに導くコンバイナ53を備え
る構成のものが提案されている。
【0003】この映像表示装置では、観察者はコンバイ
ナ53を介してスクリーン54上の映像を観察する。ス
クリーン54の大きさと投射光学系52の拡大率の設定
次第で、映像表示器51に表示された映像を数倍以上に
拡大した像をスクリーン54上に形成することが可能で
あり、きわめて視野の広い映像を観察者に提供すること
ができる。明るい映像を提供するために、スクリーン5
4として、光を入射方向に強く反射する再帰反射性を有
するものを用いることも行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、人の眼が焦
点を合わせ得る距離すなわち観察可能な距離には下限が
あり、スクリーン上の映像を観察し易くするためには、
スクリーンを観察者の眼から十分に離間させなければな
らない。また、再帰反射性を有するスクリーンを用いる
場合は、投射光束の拡散度が小さいため、観察者の眼の
位置における光束径すなわち瞳径が小さくなりがちであ
り、瞳径の確保のためにも観察者の眼からスクリーンま
での距離を大きくする必要が生じる。
【0005】観察最短距離の問題は、コンバイナと観察
者の眼の間に接眼光学系を配置し、スクリーン上の映像
をより遠方に位置する虚像して観察者に提供すること
で、ある程度回避することができる。しかしながら、そ
の場合でも、接眼光学系からスクリーンまでの距離をあ
る程度確保する必要があり、この距離を短くするために
高性能の接眼光学系を使用すると、装置の大型化や重量
化が顕著になって、保持または装着という使用形態に適
さなくなる。また、接眼光学系を備えても瞳径を大きく
することはできず、再帰反射性を有するスクリーンを使
用して明るい映像を提供する場合、眼からスクリーンま
での距離を大きくしなければならない。
【0006】このような理由により、スクリーンに投射
表示した映像を観察者に提供する映像表示装置は、観察
者の眼からスクリーンまでの距離を15cm程度以上と
されており、大型になっている。装置が大型であること
は、映像提供のためには必要であるが、広い保管場所を
要したり携行に不便になったりして、非使用時の不都合
を招く。また、製造地から販売地への装置の輸送の効率
も低下する。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、スクリーンに映像を投射表示する映像表示装置の
非使用時の小型化を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、映像を表示する映像表示器と、スクリ
ーンと、映像表示器からの光をスクリーンに向けて反射
するとともに、スクリーンからの光を透過させるコンバ
イナと、映像表示器からの光をコンバイナを介してスク
リーンに投射して、映像表示器に表示された映像の拡大
された像をスクリーン上に形成する投射光学系とを備
え、スクリーンが眼前に位置するように観察者に保持ま
たは装着される映像表示装置において、スクリーンを柔
軟で変形可能とし、コンバイナに対する映像表示器およ
び投射光学系の位置を可変として、全体として折り畳み
可能な構造とする。
【0009】この映像表示装置は、映像表示器、スクリ
ーン、コンバイナおよび投射光学系が所定の位置関係に
設定された状態で使用されるが、折り畳み可能であり、
非使用時には折り畳んで小さくすることができる。折り
畳み時には、柔軟なスクリーンは変形して、使用時の形
状を保たない。したがって、視野の広い映像を提供する
ために大きなスクリーンを用いることが可能でありなが
ら、そのスクリーンの大きさに起因して非使用時に不都
合が生じるのを防止することができる。
【0010】コンバイナを透過したスクリーンからの光
を観察者の眼に導く接眼光学系をさらに備え、コンバイ
ナに対する接眼光学系の位置も可変とするとよい。接眼
光学系によりスクリーン上の映像の虚像を観察者に提供
することで、観察者の眼からスクリーンまでの距離を短
くすることが可能になり、装置を小型化することができ
る。また、スクリーン上の映像を拡大して提供すること
が可能になり、視野を一層広くすることができる。しか
も、コンバイナに対する接眼光学系の位置も可変で、接
眼光学系も折り畳むことができるから、非使用時の装置
の大型化も避けられる。
【0011】具体的には、投射光学系からスクリーンに
至る光路を含む空間をスクリーンと共に閉じられた空間
とする変形可能な封止部材と、その空間と外部との間を
開閉する空気弁とを備え、その空間内に空気を充満させ
ることにより、スクリーンが変形前の形状に復帰するよ
うにする。空気弁を開いて空間から空気を排出すること
により装置を折り畳むことができ、空気弁から空気を空
間内に注入してスクリーンと封止部材を膨張させること
により、スクリーンを使用時の形状に復帰させることが
できる。
【0012】形状記憶性を有する変形可能な支持部材に
スクリーンを取り付けて、支持部材が記憶している形状
に戻ることにより、スクリーンを変形前の形状に復帰さ
せるようにしてもよい。スクリーンの形状を確実に所定
の形状に復帰させることができて、スクリーンの歪みに
よる映像の質の低下のおそれがない。支持部材は、例え
ば形状記憶合金で作製することができる。
【0013】スクリーンに再帰反射性をもたせるように
してもよい。スクリーンに投射した光の大部分を観察者
の眼に導くことができて、きわめて明るい映像を提供し
得る装置となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の映像表示装置の実
施形態について図面を参照しながら説明する。図1に第
1の実施形態の映像表示装置1の使用時の断面を示す。
映像表示装置1は、映像表示器11、投射光学系12、
コンバイナ13、およびスクリーン14を備えており、
スクリーン14が眼Eの前に位置するように、手で保持
されて、または頭部に装着されて使用される。
【0015】映像表示器11は透過型液晶表示器より成
り、表示した映像によりバックライトを変調して射出す
る。投射光学系12は、映像表示器11から射出された
光を拡大して投射し、スクリーン14上で結像させる。
これにより、映像表示器11に表示された映像を拡大し
た像がスクリーン14上に形成される。コンバイナ13
はハーフミラーより成り、投射光学系12の光軸に対し
て45゜の傾きに設定されている。投射光学系11から
の光はコンバイナ13で反射されてスクリーン14に導
かれる。
【0016】スクリーン14は平面であり、投射光学系
12の光軸に対して平行に、コンバイナ13に対して4
5゜の傾きに設定されている。スクリーン14は再帰反
射性を有し、コンバイナ13を介して与えられる投射光
学系12からの光の大部分を入射方向に反射する。スク
リーン14によって反射された光は、コンバイナ13を
透過して観察者の眼Eに入射し、観察者はスクリーン1
4上の実像を観察することになる。
【0017】投射光学系12は観察者の眼Eと光学的に
等価な位置に配置されており、したがって、再帰反射性
を有するスクリーン14で反射され、コンバイナ13を
透過した投射光学系12からの光のほとんど全てが眼E
に入射する。このため、観察者に提供される映像はきわ
めて明るい。
【0018】映像表示器11、投射光学系12は、観察
者の左眼用と右眼用にそれぞれ1対備えられている。左
右の映像表示器11が、視差のある映像を表示すること
により、観察者は映像を立体的に観察することができ
る。左眼用の映像と右眼用の映像はスクリーン14上で
重なり合うが、スクリーン14の再帰反射性により、左
眼には左眼用の映像の光のみが、右眼には右眼用の映像
の光のみが入射する。このため、左右の映像の光を分離
するための光学系を別途備える必要はない。
【0019】映像の観察を容易にするために、観察者の
眼Eからスクリーン14までの距離は20cm程度に設
定されている。また、提供する映像の視野角を90゜程
度以上とするために、スクリーン14は40cm程度の
大きさとされている。映像表示装置1はこのような大き
さであるが、映像表示器11、投射光学系12をはじめ
とする構成要素がいずれも小型軽量であるため軽く、手
での保持や頭部への装着に支障はない。
【0020】映像表示器11および投射光学系12は鏡
筒16に収容されており、鏡筒16は、映像表示装置1
の天板17に固定されている。スクリーン14は、繊
維、ビニール等の柔軟な材料から成る膜の表面に、微小
なガラスビーズやコーナーキューブを設けることにより
作製されている。したがって、スクリーン14は変形自
在である。スクリーン14の上端は天板17に、下端は
コンバイナ13に、固定されている。
【0021】コンバイナ13のスクリーン14から遠い
側の端部は、円柱状の連結部材20aによって、天板1
7のスクリーン14から遠い側の端部に連結されてい
る。連結部材20aのコンバイナ13が固定された部位
は、天板17が固定された部位に対して回動可能であ
る。したがって、連結部材20aを中心とする天板17
とコンバイナ13のなす角は可変であり、コンバイナ1
3に対する鏡筒16の位置や向きは可変である。
【0022】映像表示装置1は、外部からの光を遮るた
めに、遮光板18を下部に、遮光膜19を左右に備えて
いる。遮光板18は、円柱状の連結部材20bによっ
て、コンバイナ13のスクリーン14に近い側の端部に
連結されている。連結部材20bの遮光板18が固定さ
れた部位は、コンバイナ13が固定された部位に対して
回動可能である。したがって、連結部材20bを中心と
するコンバイナ13と遮光板18のなす角は可変であ
り、コンバイナ13に対する遮光板18の位置は可変で
ある。
【0023】遮光膜19も、柔軟な材料で作製されてお
り、変形自在である。遮光膜19の前端はスクリーン1
4に、上端は天板17に、下端は遮光板18に、固定さ
れている。
【0024】スクリーン14と遮光膜19が変形自在
で、天板17と遮光板18がコンバイナ13に対して回
動可能な映像表示装置1は、折り畳むことができる。折
り畳んだ状態の映像表示装置1の断面を図2に示す。折
り畳まれた状態では、コンバイナ13、天板17および
遮光板18が略平行になり、映像表示装置1は、映像表
示器11および投射光学系12を収容した鏡筒16の長
さ程度の厚さになって、非常に小型になる。このときス
クリーン14は複数部位で曲がって襞状となるが、折跡
がついて損傷するようなことはない。図2には示してい
ないが、遮光膜19も複数部位で曲がって襞状となる。
【0025】天板17および遮光板18のコンバイナ1
3側の面には、弾性を有する突起17aおよび18aが
それぞれ設けられている。突起17a、18aは、折り
畳み時にコンバイナ13に当接して、コンバイナ13の
表面の損傷を防止する緩衝材となる。なお、映像表示装
置1には、図2の状態の天板17と遮光板18とを係止
する係止部材(不図示)が設けられており、これにより
映像表示装置1は折り畳んだ状態に保たれる。
【0026】天板17と遮光板18の係止を解除して、
天板17をコンバイナ13から離間させることにより、
映像表示装置1は開く。連結部材20aには、開き角を
制限するストッパ機構が設けられており、天板17とコ
ンバイナ13が最大角度まで開いたときに、投射光学系
12とコンバイナ13の角度は使用時の45゜となる。
連結部材20aには、また、天板17とコンバイナ13
を開く方向に付勢する付勢機構が設けられており、外部
から力を受けない限り、天板17とコンバイナ13は最
大角度に開いた状態に保たれる。
【0027】スクリーン14は、天板17とコンバイナ
13が最大角度まで開いたときに平面になるように、上
下方向の大きさを設定されている。したがって、映像表
示器11、投射光学系12、コンバイナ13およびスク
リーン14は、映像表示装置1を閉じた状態から開くだ
けで、映像の提供に必要な前述の位置関係に設定される
ことになり、特別な設定作業は不要である。
【0028】映像の提供に直接関与しない遮光板18を
コンバイナ13に連結する連結部材20bには、連結部
材20aと異なり、ストッパ機構や付勢機構は設けられ
ていない。遮光板18は、自重でコンバイナ13から垂
下し、遮光膜19によって所定位置に保たれる。
【0029】なお、映像表示装置1では、提供する映像
の視野角を左右方向だけでなく上下方向にも大きくする
ために、使用時に天板17がスクリーン14側で高く眼
E側で低くなるように設定している。このため、鏡筒1
6を天板17に傾けて固定し、投射光学系12の光軸を
天板17に対して斜交させている。映像の上下方向の視
野角をあまり大きくしないときは、使用時に天板17が
水平になるように設定することもできる。
【0030】以下、他の実施形態の映像表示装置につい
て説明するが、既述の構成要素と同一または類似の構成
要素には同じ符号を付して、重複する説明は省略する。
【0031】第2の実施形態の映像表示装置2の使用時
の断面を図3に示す。この映像表示装置2は、変形自在
で再帰反射性を有するスクリーン14を球面とするとと
もに、コンバイナ13、スクリーン14、鏡筒16、天
板17および遮光膜19で、投射光学系12からスクリ
ーン14に至る光路を含む空間を、閉空間としたもので
ある。
【0032】コンバイナ13とスクリーン14、スクリ
ーン14と天板17、遮光膜19とコンバイナ13、遮
光膜19とスクリーン14、遮光膜19と天板17は、
いずれも隙間なく接続されている。連結部材20aに沿
うコンバイナ13と天板17の端部は、通気性のない柔
軟な膜21aで隙間なく接続されている。これらの部材
が閉空間を形成するための封止部材として機能する。ま
た、天板17には、閉空間と外部とを連絡する通気口2
2が設けられており、通気口22には空気弁23が備え
られている。
【0033】空気弁23を開いて閉空間の空気を通気口
22から排出することにより、映像表示装置2は折り畳
まれる。折り畳んだ状態の映像表示装置2の断面を図4
に示す。閉じた状態で空気弁23を開くと、連結部材2
0aに設けられている付勢機構の付勢力により、映像表
示装置2は通気口22から外気を閉空間に吸入しながら
開き、連結部材20aのストッパ機構により、使用時の
状態となる。このとき、映像表示器11、投射光学系1
2およびコンバイナ13は、映像提供のための前述の位
置関係になる。
【0034】ただし、本来球面であるスクリーン14に
は弛みが生じる。この状態で通気口22から空気を強制
的に注入すると、スクリーン14をはじめとする変形可
能な部材は膨張し、これによりスクリーン14は球面に
復帰する。空気の注入は、手動式のポンプ、電動式のポ
ンプ等、任意の装置で行うことができる。小型の手動式
ポンプを通気口22に固定設置しておいてもよい。
【0035】投射光学系12は、映像表示器11からの
光をスクリーン14上すなわち球面上に結像させるよう
に設定されている。スクリーン14を球面としたことに
より、映像表示装置2は、映像表示装置1と比べて、同
程度の大きさの装置とする場合は、より視野の広い映像
を提供することが可能であり、同程度の広さの視野の映
像を提供する場合は、より小型の装置となる。
【0036】なお、ここでは、コンバイナ13と天板1
7を開く方向に付勢する付勢機構を連結部材20aに備
える構成としているが、付勢機構は省略してもよい。通
気口22から空気を注入して閉空間を膨張させてること
によりコンバイナ13と天板17を離間させるととも
に、両者をストッパ機構で所定の位置関係に保つことが
できるからである。
【0037】第3の実施形態の映像表示装置3の使用時
の断面を図5に示す。この映像表示装置3は、第2の実
施形態の映像表示装置2に、接眼光学系15を追加する
とともに、コンバイナ13から接眼光学系15に至る光
路を含む空間も閉じられた空間としたものである。
【0038】接眼光学系15は、その光軸が投射光学系
12の光軸とコンバイナ13上で直交するように設定さ
れている。接眼光学系15の正のパワーにより、眼Eに
導かれる光はスクリーン14よりも遠方に位置する面か
ら到来する光と等価になり、観察者はその面上に位置す
る拡大された虚像を観察することになる。接眼光学系1
5は左右に長い保持枠15aに保持されており、保持枠
15aは連結部材20cによって、コンバイナ13の端
部の連結部材20aと反対側の面に連結されている。
【0039】連結部材20cは、連結部材20aと同様
の構成である。すなわち、連結部材20cの保持枠15
aが固定された部位は、コンバイナ13が固定された部
位に対して回動可能であり、コンバイナ13に対する接
眼光学系15の位置や向きは可変である。また、連結部
材20cには、開き角を制限するストッパ機構と、コン
バイナ13と保持枠15aを開く方向に付勢する付勢機
構が設けられている。コンバイナ13と保持枠15aが
最大角度まで開いたときに、接眼光学系15とコンバイ
ナ13の角度は使用時の45゜となる。
【0040】映像表示装置3は、左右の遮光膜19のほ
かに、後方(観察者側)からの光を遮る柔軟で変形自在
な遮光膜24も備えている。遮光膜24は、接眼光学系
15の保持枠15aと、遮光板18と、左右の遮光膜1
9とに、隙間なく接続されている。また、左右の遮光膜
19も保持枠15aに隙間なく接続されている。
【0041】連結部材20bに沿うスクリーン14と遮
光板18の端部、および連結部材20a、20cに沿う
天板17と保持枠15aの端部は、通気性のない柔軟な
膜21bおよび21cでそれぞれ隙間なく接続されてい
る。コンバイナ13を挟むスクリーン14側と接眼光学
系15側の空間は、連結部材20a、20cの部位で連
通しており、映像表示装置3の内部全体が1つの閉空間
となっている。
【0042】映像表示装置3も、映像表示装置2と全く
同様に、折り畳むことができる。折り畳んだ状態の映像
表示装置3の断面を図6に示す。接眼光学系15の保持
枠15aには弾性を有する突起15bが設けられてお
り、突起15bは、折り畳み時にコンバイナ13に当接
して、コンバイナ13と接眼光学系15の損傷を防止す
る緩衝材となる。なお、映像表示装置3には、図6の状
態の天板17と保持枠15aとを係止する係止部材(不
図示)も設けられている。
【0043】折り畳んだ状態の映像表示装置3は、映像
表示装置2と同様にして開かれる。連結部材20aの付
勢機構およびストッパ機構により、映像表示器11、投
射光学系12およびコンバイナ13は所定の位置関係に
設定され、連結部材20cの付勢機構およびストッパ機
構により、コンバイナ13と接眼光学系15も所定の位
置関係に設定される。また、通気口22からの空気の注
入によりスクリーン14は球面とされる。
【0044】映像表示装置3では、接眼光学系15を備
えたことにより、映像表示装置2と比べて、眼Eからス
クリーンまでの距離を短くしてより小型の装置とするこ
とができるし、より視野の広い映像を提供することがで
きる。なお、ここでは、コンバイナ13と接眼光学系1
5の保持枠15aを開く方向に付勢する付勢機構を連結
部材20cに備える構成としているが、前述のように、
付勢機構を省略することも可能である。
【0045】第4の実施形態の映像表示装置4の外観を
図7に示す。この映像表示装置4は、接眼光学系15を
備える映像表示装置3と同様の光学系を有するものであ
るが、変形自在で再帰反射性を有する球面のスクリーン
14と左右の遮光膜19を、形状記憶性を有する変形自
在な材料からなる支持部材25に取り付けた点で、映像
表示装置3と異なる。また、映像表示装置3のように内
部が閉じた空間とはされておらず、通気口も設けられて
いない。
【0046】映像表示装置4も折り畳み可能である。閉
じられた状態の映像表示装置4を開くためには、支持部
材25の材料特性に応じた物理量を外部から加えればよ
い。例えば、温度の上昇によって形状を回復する形状記
憶合金で支持部材25を作製する場合は、熱を加える。
【0047】このように形状記憶性を有する支持部材に
スクリーン14を取り付けると、スクリーン14を常に
厳密に球面とすることが可能であり、拡散反射性を有す
る通常のスクリーンを用いてもぼけのない映像を提供す
ることができる。ただし、拡散反射性を有するスクリー
ンでは、観察者の眼に導かれる光がスクリーンに投射さ
れた光の一部のみとなって、提供する映像の明るさが低
下する。また、左眼用の映像の光と右眼用の映像の光を
分離するための光学系を別途備える必要も生じる。した
がって、スクリーンとしては、再帰反射性を有するもの
を使用するのが好ましい。
【0048】なお、上記の各実施形態ではスクリーンを
平面または球面とする例を示したが、スクリーンの面形
状はこれらに限られるものではなく、回転楕円面、回転
双曲面等の他のトーリック面、さらには非回転対称なア
ナモルフィック面としてもよい。また、ここで示した具
体的数値は一例に過ぎず、他の値に設定することも可能
である。スクリーンの面形状や他の構成要素の設定は、
提供する映像の視野の広さや装置の使用形態を考慮し
て、定めるのがよい。
【0049】
【発明の効果】本発明の映像表示装置は、折り畳み可能
である上、折り畳み時に使用時よりもスクリーンを小さ
くすることができるから、広視野の映像を提供すること
が可能でありながら非使用時にかさばることがない。し
たがって、保管や携行に便利で、出荷時の輸送効率にも
優れた装置となる。
【0050】接眼光学系を備えて、コンバイナに対する
接眼光学系の位置も可変とした構成では、スクリーン上
の映像の拡大虚像を観察者に提供することが可能になっ
て、一層視野の広い映像を提供し得る小型の装置となる
上、非使用時の大型化も避けることができる。
【0051】封止部材と空気弁とを備えて、投射光学系
からスクリーンに至る光路を含む空間に空気を充満させ
ることにより、スクリーンを変形前の形状に復帰させる
ようにした構成では、スクリーンを使用時の形状とする
ことが容易であり、使いやすい装置となる。
【0052】形状記憶性を有する変形可能な支持部材に
スクリーンを取り付けて、支持部材が記憶している形状
に戻ることにより、スクリーンを変形前の形状に復帰さ
せる構成では、使用時にスクリーンの形状に誤差が発生
するのが防止され、質の高い映像を提供することができ
る。
【0053】スクリーンに再帰反射性をもたせると、き
わめて明るい映像を提供することが可能になり、また、
変形可能なスクリーンに多少の歪みが生じても、提供す
る映像の質が低下しない。しかも、左眼と右眼に差のあ
る映像を提供する場合でも、左右の映像光を分離するた
めの光学系を備える必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の映像表示装置の使用時の断
面図。
【図2】 第1の実施形態の映像表示装置の折り畳み時
の断面図。
【図3】 第2の実施形態の映像表示装置の使用時の断
面図。
【図4】 第2の実施形態の映像表示装置の折り畳み時
の断面図。
【図5】 第3の実施形態の映像表示装置の使用時の断
面図。
【図6】 第3の実施形態の映像表示装置の折り畳み時
の断面図。
【図7】 第4の実施形態の映像表示装置の使用時の斜
視図。
【図8】 従来の映像表示装置の光学系の構成を示す
図。
【符号の説明】
1、2、3、4 映像表示装置 11 映像表示器 12 投射光学系 13 コンバイナ 14 スクリーン 15 接眼光学系 15a 保持枠 15b 突起 16 鏡筒 17 天板 17a 突起 18 遮光板 18a 突起 19 遮光膜 20a、20b、20c 連結部材 21a、21b、21c 非通気性膜 22 通気口 23 空気弁 24 遮光膜 25 支持部材
フロントページの続き (72)発明者 遠藤 毅 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 長田 英喜 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像を表示する映像表示器と、スクリー
    ンと、前記映像表示器からの光を前記スクリーンに向け
    て反射するとともに、前記スクリーンからの光を透過さ
    せるコンバイナと、前記映像表示器からの光を前記コン
    バイナを介して前記スクリーンに投射して、前記映像表
    示器に表示された映像の拡大された像を前記スクリーン
    上に形成する投射光学系とを備え、前記スクリーンが眼
    前に位置するように観察者に保持または装着される映像
    表示装置において、 前記スクリーンが柔軟で変形可能あり、前記コンバイナ
    に対する前記映像表示器および前記投射光学系の位置が
    可変であって、全体として折り畳み可能であることを特
    徴とする映像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記コンバイナを透過した前記スクリー
    ンからの光を観察者の眼に導く接眼光学系をさらに備
    え、前記コンバイナに対する前記接眼光学系の位置も可
    変であることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装
    置。
  3. 【請求項3】 前記投射光学系から前記スクリーンに至
    る光路を含む空間を前記スクリーンと共に閉じられた空
    間とする変形可能な封止部材と、前記空間と外部との間
    を開閉する空気弁とを備え、前記空間内に空気を充満さ
    せることにより、前記スクリーンが変形前の形状に復帰
    することを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記スクリーンは形状記憶性を有する変
    形可能な支持部材に取り付けられており、前記支持部材
    が記憶している形状に戻ることにより、前記スクリーン
    が変形前の形状に復帰することを特徴とする請求項1に
    記載の映像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記スクリーンが再帰反射性を有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
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