JP2001013009A - 赤外放射温度測定装置及びその測定方法並びに画像切り出し方法 - Google Patents
赤外放射温度測定装置及びその測定方法並びに画像切り出し方法Info
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Abstract
する際に被測定体の移動速度が可変しても、或は被測定
体の形状が3次元的に湾曲していても正確な熱画像温度
データを取得できる様にする。 【解決手段】 被測定体1の軌道上にスタートセンサ7
a及び速度センサ7b及び7cを設けて、赤外カメラ5
a及び5bで被測定体1の側面を上下方向に1ライン固
定走査して被測定体1の熱画像データを取得し、速度セ
ンサ7b及び7cからの速度信号を基に水平方向の熱画
像補正を行ない、温度の平均値を基に垂直方向の熱画像
補正を行なう様にして、精度よく熱画像データを得て、
これを疑似カラー表示する。
Description
赤外放射温度測定装置及びその測定方法並びに画像切り
出し方法に関する。
タの様に熱を発生しながら走行するものでは各部への熱
伝達の検証を行なうために赤外カメラによる赤外放射温
度測定が広く行なわれている。
を移送するための混銑車1を示している。この混銑車1
はタンクの先端の前後が銃弾の様に円錐状と成され、大
量の溶鉄を移送するため複数の車輪2を有し、製鉄所内
に敷設した線路3上をかなりの速度で移動させている。
耐火レンガ4をタンク内壁を囲繞する様に配設し、溶融
した銑鉄は耐火レンガ壁内に供給される様に成されてい
る。
3上を移動する混銑車1等の温度状態を監視し、上記耐
火レンガ4を補修するために、従来では被温度測定体で
ある混銑車1を停止させ、赤外カメラ5に広角レンズを
装着して熱画像データを取得している。また、線路3上
を移動する混銑車1を撮像する場合には一定速度で移動
している状態で赤外カメラ5を2次元走査することで熱
画像データを取得していた。
では赤外カメラ5と混銑車1の中心を結ぶラインCLを
0°とした場合に赤外カメラ5をY軸及びZ軸方向に所
定周期Pで2次元走査しているが走査角度が±40°の
範囲では放射率を略一定に取得することができるが混銑
車1のタンクは先端部及び後方部が銃弾の様に円錐状と
成されているため水平方向(Y軸方向)及び垂直方向
(Z軸方向)ではX軸方向に距離Dの差が生じて取得放
射率が低下し、温度指示値が低下して測定精度が悪化し
ていた。
れたもので、発明が解決しようとする課題は移動する被
温度測定体の混銑車の速度が変化しても、混銑車の進行
方向に垂直に1次元走査することで水平及び垂直方向の
測定角度を混銑車1と赤外カメラ5を結ぶラインCL上
で直視する様にして、測定精度が向上した赤外放射温度
測定装置及びその測定方法並びに画像切り出し方法を得
る様にしたものである。
定装置は被温度測定体が移動する通路に配設した測定開
始位置検出手段と、被温度測定体が移動する通路に配設
した移動速度検出手段と、被温度測定体の移動方向に対
して垂直方向に走査して熱画像を取得する赤外熱画像撮
像手段と、赤外熱画像撮像手段で取得した熱画像データ
と移動速度検出手段で検出した速度信号及びストローブ
信号を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶した速
度信号及びストローブ信号に基づいて、記憶手段に記憶
した被温度測定体の水平及び奥行方向或は少なくともい
ずれか一方向に変位した熱画像データの変位演算を行な
う演算手段とを具備し、演算手段の演算結果に基づいて
変位した取得熱画像データを被温度測定体の原寸法に対
応した熱画像として疑似カラー表示して成るものであ
る。
被温度測定体の所定移動位置で熱画像データの測定を開
始して、被温度測定体の移動速度及び熱画像データを赤
外熱画像撮像手段で取得する赤外放射温度測定方法であ
って、記憶手段に格納した熱画像データと被温度測定体
の移動速度に基づいて被温度測定体の水平及び奥行方向
或は少なくともいずれか一方向に変位した熱画像データ
の変位を演算し、演算結果に基づいて熱画像データを被
温度測定体の原寸法に対応した熱画像として疑似カラー
表示して成るものである。
の図面データから形状の特異点を検出するステップと、
被温度測定体の測定熱画像データ上で形状の特異点と同
一位置を認識比較するステップと、図面データと測定熱
画像データの特異点が一致する様に伸張、圧縮させるス
テップを介して被温度測定体の測定熱画像を切り出して
成るものである。
射温度測定方法並びに画像切り出し方法によれば熱画像
データを1次元走査で取得するようにしたので精度の良
い熱画像データが得られ、混銑車の運行に関係なく熱画
像データを自動測定することができ、且つ歪補正後の混
銑車の熱温度分布を正確に特定することが可能となる。
外放射温度測定装置及び赤外放射温度測定方法並びに画
像切り出し方法を図1乃至図10を用いて説明する。
統図を示すものであり、図1において、タンク内に溶融
した銑鉄を充填した高温の被温度測定体(混銑車)1が
線路3上を矢印A方向に所定速度で常時運行されてい
る。
端部及び後方部が円錐状と成され、銑鉄の出し入れはタ
ンク上に設けた銑鉄供給排出口1aから行なわれ、タン
ク6の外壁は鋼材等で形成されているが、タンク6の内
壁内には図11で説明したように耐火レンガ4が積まれ
て、タンク6の外壁が溶融しないようになされている。
大量の銑鉄を移動するために複数の車輪2が設けられて
いて、赤外カメラ5a,5bはタンク6の外壁の左右或
はいずれか一方から撮像して赤外放射熱画像データ(以
下熱画像データと記す)を取得していた。
るためのセンサとしてスタートタピットスイッチ(以下
スタートセンサと記す)7aと、混銑車1の通過速度を
検出するための1対の光センサ(以下速度センサと記
す)7b及び7cを1つの軌道につき3個配設する。ま
た速度センサ7b及び7c間は所定距離L離されて配設
されている。
クの左右側面、或はいずれか一方の面を撮像する様に例
えばスタートセンサ7aと速度センサ7b及び7c間に
固定されている。
び7cからの測定スタート開始用と通過速度用の検出出
力はパルスインタフェース8に供給され、赤外カメラ5
a及び5bからの熱画像データは赤外カメラインタフェ
ース9に供給される。
ンタフェース9はスタート信号及び速度信号並びに熱画
像データを出力する。
踏み込んだ時の通過車輪数(以下ストローブ信号と記
す)及び速度信号並びに熱画像データをバッファメモリ
10内に格納し、1つのファイルとして保存する。
PU)16及びアドレスコントローラ15を介して各種
の演算処理、制御処理が行なわれる。
1はCRTコントローラ11及び画像バッファメモリ1
2及びR(赤)、G(緑)、B(青)ジェネレータ13
を介してCRT等のカラーディスプレイ14に熱画像デ
ータを疑似カラー表示する。CPU16はCRTコント
ローラ11、バッファメモリ12、RGBジェネレータ
13、カラーディスプレイ14等をコントロールしてい
る。
作を図2乃至図10を用いて説明する。
ローチャート、図3は被温度測定体(混銑車)と走査方
法の説明図である。先ず、図3によって、熱画像データ
を赤外カメラ5a及び5bによって取得する測定方法を
説明する。
て、混銑車1の先頭車輪がスタートセンサ7aを踏み込
むとスタート信号TS0 を発生し、パルスインタフェー
ス8を介してCPU16に供給される。
ハウジングのシャッタを開き撮像動作を開始する。赤外
カメラ5a又は/及び5bは図3の走査線18で示す様
に上下方向に1ラインだけ固定走査を行なう様になされ
ている。
ートに示す様に第1ステップST1でスピードセンサ7
aからスタート信号TS0 が検出されたかを常時監視し
て、混銑車1が入線したかをみている。スタートセンサ
7aからのスタート信号TS 0 が入力されると第2ステ
ップST2 に示す様に赤外カメラ5a及び5bは上記し
た上下方向に1ラインだけ固定走査するタイムトレース
モードで撮像を開始する。この様なタイムトレースモー
ドでも混銑車1がA方向に移動しているので混銑車1の
展開熱画像を得ることが出来る。
先頭車輪2がスタートセンサ7aを踏み込んでから速度
センサ7b及び7cを踏み込むまでの時間Tを計測し
て、センサ7b及び7c間の距離Lから混銑車1の通過
速度Vを算出する。
を踏み込むと図1に示すパルス信号TS1 及びTS2 が
発生するので、これらパルス信号TS1 及びTS2 をパ
ルスインタフェース8を介して、CPU16に供給し、
速度センサ7b及び7c間の距離L間の通過時間Tを計
測して、通過速度VをCPU16から算出してスピード
データを取得する。
過する混銑車1の通過車輪数(以下ストローブ信号と記
す)を計測し、バッファメモリ10内に記憶する。この
様な速度信号、ストローブ信号、熱画像データの取得処
理方法を図4で説明する。
7aからスタート信号TS0 が入力されると予め走査時
間、フォーカス、レベル、センス等を設定してある条件
に従って撮像を開始する。
に1ライン固定走査することで図5に示す様な展開熱画
像データ20を得る。また、速度センサ7cを踏み込ん
だ時に通過する車輪数であるストローブ信号SST を得
るたびに速度信号SSP を取得する。即ち、図4の様に
ストローブ信号SST の番号から次のストローブ信号
SST の番号までは同じ速度信号SSP として取得し
ている。
た時点でCPU16は第4ステップST4 に示す様にス
トローブ信号SST 及び速度信号SSP 並びに熱画像デ
ータを1つのファイルとしてバッファメモリ10に格納
する。
銑車1が赤外カメラ5a及び5b前面を通過したか否か
を判断し、“NO”であれば第3ステップST3 の頭に
戻されるが、“YES”であれば第6ステップST6 で
撮像を終了する。
展開熱画像データ20の予め設定されたストローブ信号
SST の番号間(図5では丸で囲まれた矢印部分)の熱
画像データを切り出す。
リ10に格納した展開熱画像データ20の水平方向の補
正を行なう。
開熱画像データ20の1ライン走査毎の垂直方向の温度
分散を調べて、図6の様に混銑車1と背景部22との境
界を定めるために、背景部22と混銑車1との温度分散
が最大となる位置を求めて、左右端部23L及び23R
を決定する。
P に従って、水平方向のデータを間引いて図6の様に圧
縮熱画像データ21を得る様にする。
下に揺動するために混銑車1の垂直方向の画素数を12
8画素と定め、上下方向の192画素までのエリアの熱
温度の平均が最大となる位置を求めて、図7の様にその
位置を垂直方向の上端部24U及び下端部24Dとす
る。
点を抽出して画像歪の補正を行なう。
輪郭を認識するために図8に示す様に混銑車の図面から
形状特異性のある点、即ち、混銑車1の特徴の或る頂点
25を抽出する。
像データ27との閾値を定めて、この閾値の連続した領
域28を測定対象とし、その領域の境界に接する直線の
交点(頂点)25を求める。
タの各頂点25が合う様に混銑車1の熱画像データ26
を圧縮或は伸張して図面データ上に混銑車熱画像データ
26を重畳させて、混銑車1の図面データ以外の画像デ
ータを切り捨てることで図10に示す様な補正画像デー
タ30が得られる。
データをバッファメモリ12等に保存し、CPU16は
CRTコントローラ11やRGBジェネレータ13を介
して疑似カラー画像表示化して、カラーディスプレイ1
4等に温度分布をカラー表示させる。勿論カラープリン
タ等に複写する様にしてもよい。
射温度測定方法並びに画像切り出し方法によれば被温度
測定体の移動速度が変化したり、形状の幅や奥行等が変
化する様に湾曲部分があるものでも温度測定精度が低下
して異常検出することがなく、1次元走査のみで精度よ
く温度データが取得できる。また、混銑車を停止させた
り、一定速度で走行させなくても、自動的に温度測定が
常時行なわれるので混銑車の運行に支障を生ずることも
ない。さらに、本発明の画像切り出し方法では測定方法
に関係なく熱画像の歪を補正できて、混銑車の耐火レン
ガ補修を迅速に行なうことができる。
を得ることが出来る。 (1)被温度測定体の移動速度が可変しても高精度の熱
画像データが取得できる。 (2)被温度測定体の形状が湾曲して幅や位置が変化し
ていても、高精度の熱画像データが取得できる。 (3)熱画像取得測定方法に関係なく熱画像歪を補正で
きる。
る。
トである。
る。
ある。
説明図である。
‥速度センサ、5a,5b‥‥赤外カメラ、10‥‥バ
ッファメモリ、16‥‥CPU
Claims (4)
- 【請求項1】 被温度測定体が移動する通路に配設した
測定開始位置検出手段と、 上記被温度測定体が移動する通路に配設した移動速度検
出手段と、 上記被温度測定体の移動方向に対して垂直方向に走査し
て熱画像を取得する赤外熱画像撮像手段と、 上記赤外熱画像撮像手段で取得した熱画像データと上記
移動速度検出手段で検出した速度信号及びストローブ信
号を記憶する記憶手段と、 上記記憶手段に記憶した上記速度信号及びストローブ信
号に基づいて、上記記憶手段に記憶した被温度測定体の
水平及び奥行方向或は少なくともいずれか一方向に変位
した上記熱画像データの変位演算を行なう演算手段とを
具備し、 上記演算手段の演算結果に基づいて上記変位した取得熱
画像データを上記被温度測定体の原寸法に対応して熱画
像として疑似カラー表示して成ることを特徴とする赤外
放射温度測定装置。 - 【請求項2】 前記赤外熱画像撮像手段で取得した熱画
像データ上で前記被温度測定体の形状的特徴点を比較
し、該被温度測定体の図面データと一致する様に該熱画
像データを伸張、圧縮させて歪補正を行なう様に成した
ことを特徴とする請求項1記載の赤外放射温度測定装
置。 - 【請求項3】 移動する被温度測定体の所定移動位置で
熱画像データの測定を開始して該被温度測定体の移動速
度及び熱画像データを赤外熱画像撮像手段で取得する赤
外放射温度測定方法であって、 記憶手段に格納した上記熱画像データと上記被温度測定
体の移動速度に基づいて該被温度測定体の水平及び奥行
方向或は少なくともいずれか一方向に変位した該熱画像
データの変位を演算し、演算結果に基づいて該熱画像デ
ータを該被温度測定体の原寸法に対応した熱画像として
疑似カラー表示して成ることを特徴とする赤外放射温度
測定方法。 - 【請求項4】 被温度測定体の図面データから形状の特
異点を検出するステップと、 上記被温度測定体の測定熱画像データ上で上記形状の特
異点と同一位置を認識比較するステップと、 上記図面データと上記測定熱画像データの上記特異点が
一致する様に伸張、圧縮させるステップを介して被温度
測定体の測定熱画像を切り出して成ることを特徴とする
画像切り出し方法。
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JP18381499A JP4119043B2 (ja) | 1999-06-29 | 1999-06-29 | 赤外放射温度測定装置及びその測定方法 |
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JP18381499A JP4119043B2 (ja) | 1999-06-29 | 1999-06-29 | 赤外放射温度測定装置及びその測定方法 |
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Family Applications (1)
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CN104422525A (zh) * | 2013-09-09 | 2015-03-18 | 杭州美盛红外光电技术有限公司 | 热像显示控制装置和热像显示控制方法 |
-
1999
- 1999-06-29 JP JP18381499A patent/JP4119043B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN102667881B (zh) * | 2010-03-30 | 2013-11-27 | 新日铁住金系统集成株式会社 | 信息处理装置、信息处理方法以及程序 |
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