JP2001009853A - 成形部材 - Google Patents

成形部材

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JP2001009853A
JP2001009853A JP18034399A JP18034399A JP2001009853A JP 2001009853 A JP2001009853 A JP 2001009853A JP 18034399 A JP18034399 A JP 18034399A JP 18034399 A JP18034399 A JP 18034399A JP 2001009853 A JP2001009853 A JP 2001009853A
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paper
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Katsuo Honma
勝雄 本間
Shinichi Maeda
慎一 前田
Toshiaki Monma
利明 門馬
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Achilles Corp
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

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  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Building Environments (AREA)
  • Panels For Use In Building Construction (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬質ウレタンフォームを再利用することがで
き、軽量で高強度、しかも耐水性に優れた成形部材を提
供すること。 【解決手段】 平均の大きさが1mm以下である硬質ウ
レタンフォーム100重量部に対し、紙成分及び/又は
パルプ成分7〜70重量部、さらに、イソシアネート類
接着剤を含む混合物を熱形成することで、表面平滑性が
よく、曲げ強度や釘引き抜き強度に優れた成形部材を得
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は成形部材に関し、軽
量で高強度のもので、材料として、断熱材等として広く
用いられている硬質ウレタンフォームの廃材を再利用す
ることもできるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境や資源の有効利用を図る
ため、プラスチック類のリサイクルが唱えられている。
また、プラスチック類の中でも熱可塑性樹脂であるPE
Tやスチレン、塩化ビニルについては、比較的再利用が
行いやすく、一部リサイクル品の生産等が始められてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、家庭用冷蔵庫、
冷凍ショーケース、自動販売機、建築用の断熱材などと
して広く用いられている硬質ウレタンフォームのような
熱硬化性樹脂は再利用が難しく、硬質ウレタンフォーム
を再利用するために、以前から原材料に一部もどすケミ
カルリサイクルや燃料化するサーマルリサイクルが行わ
れている。しかし、再加工して製品を製造するマテリア
ルリサイクルについては、強度等の問題により、困難で
あるとされていた。
【0004】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、硬質ウレタンフォームを再利用する
ことができるとともに、軽量で強度に優れた成形部材を
提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1記載の成形部材は、平均の大きさ
が1mm以下である硬質ウレタンフォーム100重量部
に対し、紙成分及び/又はパルプ成分7〜70重量部、
接着剤を含む混合物から成形されてなることを特徴とす
るものである。
【0006】また、本発明の請求項2記載の成形部材
は、請求項1記載の構成に加え、紙成分及びパルプ成分
の大きさが、平均の幅が0.5mm以下であり、平均の
長さが5mm以下であることを特徴とするものである。
【0007】また、本発明の請求項3記載の成形部材
は、請求項1又は2記載の構成に加え、接着剤としてイ
ソシアネート系接着剤を用いたことを特徴とするもので
ある。
【0008】本発明に用いられる硬質ウレタンフォーム
の微粉末は、ハンマーミルのような砕いて粉砕して得る
ものではなく、ブレードを何枚か付けた高速回転の切削
機で粉砕して得られるものの方が、比較的大きさが均一
であるため好ましく、その平均の大きさが1mm以下の
ものが用いられる。
【0009】平均の大きさが1mm以下であれば、表面
平滑性に優れた強度の大きい圧縮成形部材が得られるの
に対して、平均の大きさが2mm以上になると、大きさ
が大きいためにイソシアネート系接着剤との混合が悪
く、圧縮成形しても強度が小さく表面平滑性の良い圧縮
成形部材が得られない。
【0010】この微粉末の原料とされる硬質ウレタンフ
ォームの種類としては、何等限定されるものではない。
また、いろいろな用途に使用されていた硬質ウレタンの
廃材であっても良い。特に再利用が望まれている家庭用
冷蔵庫、冷凍ショーケース、自動販売機、建築用断熱材
や補強材などを用いることもできる。
【0011】本発明において使用される紙成分やパルプ
成分としては、新聞紙、ダンボール原紙、厚紙、クラフ
ト紙、ライナー紙、古紙、炭酸カルシウム紙、水酸化ア
ルミニウム紙、或いはこれらの紙と合成樹脂製フィルム
を積層した複合材料、パルプ等が使用できる。これらの
紙やパルプは、1種類のみを使用することも可能である
が、複数種を混合して使用することも可能である。ま
た、最近では、建装材や断熱材として、硬質ウレタンフ
ォームの表面に紙を積層したものが使用されており、こ
の積層体を粉砕することによっても紙成分を含有する混
合物を得ることができる。
【0012】また、本発明において、硬質ウレタンフォ
ーム100重量部に混合する紙成分及び/又はパルプ成
分の量は7〜70重量部であるが、紙成分及び/又はパ
ルプ成分が多すぎると、吸水性が高くなり、紙成分及び
/又はパルプ成分が少なすぎると強度が低くなる。ま
た、耐水性及び強度の面から、硬質ウレタンフォーム1
00重量部に対して、紙成分及び/又はパルプ成分を1
0〜30重量部配合した成形部材が好ましい。
【0013】さらに、大きさの大きい紙成分やパルプ成
分を混合すると、無地の紙等の場合には意匠性がでる
が、用いた紙成分に予め施してあった模様等が現れる可
能性があるため、硬質ウレタンフォームと同様にして、
紙成分及び/又はパルプ成分もブレードを何枚か付けた
高速回転の切削機で粉砕して得られたものを用いること
が好ましく、平均の幅が0.5mm以下であり、平均の
長さが5mm以下である紙成分及び/又はパルプ成分を
用いるとより好ましい。
【0014】本発明の成形部材に使用できる接着剤とし
ては、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、ポリイミ
ド系接着剤、メラミン樹脂系接着剤、ユリア樹脂系接着
剤、イソシアネート系接着剤等が使用できるが、ウレタ
ンフォームとの接着性、作業の容易性からイソシアネー
ト系接着剤が好ましく使用できる。
【0015】また、イソシアネート系接着剤としては、
例えば通常のジフェニルメタンジイソシアネート(MD
I)や末端NCO基を有するプレポリマー等を用いるこ
とができほか、水乳化型ジフェニルメタンジイソシアネ
ート(水乳化型MDI)に代表される水乳化型イソシア
ネート系接着剤を用いることができる。
【0016】このイソシアネート系接着剤は、水と予め
混合してバインダとして使用するが、通常のジフェニル
メタンジイソシアネート(MDI)や末端NCO基を有
するプレポリマーでは、水との混合によって直ちに反応
が開始されて硬化が開始されるのに対し、水乳化型ジフ
ェニルメタンジイソシアネート(水乳化型MDI)に代
表される水乳化型イソシアネート系接着剤は、イソシア
ネート基がブロックされており、常温の水とは反応しに
くいため、作業性が良く、好ましい。また、水乳化型ジ
フェニルメタンジイソシアネートは、100℃くらいの
温度で反応するため、非常に作業性がよく、特に好まし
い。
【0017】したがって、通常のジフェニルメタンジイ
ソシアネート(MDI)や末端NCO基を有するプレポ
リマーをイソシアネート系接着剤として用いる場合に
は、接着剤と水をそれぞれ計量ポンプによって吐出口側
で混合して使用するのが好ましく、ディスパーミキサ−
などでバッチ式に混合したものをスプレーで粉末に吹き
付けてブレンドすることも考えられるが、硬化反応が進
んでしまい好ましくない。
【0018】また、水乳化型ジフェニルメタンジイソシ
アネート接着剤を用いる場合には、硬質ウレタンフォー
ムの粉末と水、水乳化型ジフェニルメタンジイソシアネ
ート接着剤を混合分散し、加熱成形又は加熱圧縮成形す
る。
【0019】このイソシアネート系接着剤の水との混合
割合は、イソシアネート系接着剤の種類によって適宜決
定され、イソシアネートと水との反応が十分行われて接
着剤として機能し、良好な成形部材が得られるが、イソ
シアネート系接着剤に対して水を1/1から3/1の割
合で混合して使用すると好ましい。水/イソシアネート
の割合が1/1よりも水が少ないと、イソシアネートと
水との反応が不十分で、接着剤として機能せず、良好な
成形部材が得られない傾向がある。一方、水/イソシア
ネートの混合割合が3/1よりも水が多くなると、反応
に寄与しない水が水蒸気となって、成形部材の成形を阻
害する傾向がある。
【0020】このイソシアネート系接着剤の硬質ウレタ
ンフォームの粉末に対する添加量は、イソシアネート系
接着剤の種類によって異なるものであるが、各粉末を接
着するのに必要な量があれば良く、これにより圧縮成形
後の成形部材の強度と形状維持が可能となる。好ましく
は、硬質ウレタンフォームの粉末と紙成分及び/又はパ
ルプ成分との混合物100重量部に対してイソシアネー
ト系接着剤を10〜40重量部を添加する。この接着剤
の量が10重量部以下の場合は、加熱成形後の成形部材
が脆く、形状維持しにくい傾向がある。これに対して接
着剤の量が40重量部以上になると、接着剤のかたまり
が発生し易く、このかたまりが加熱成形時に局部的に過
熱して亀裂や爆烈を起こし易く、良好な成形部材が得ら
れない傾向がある。
【0021】このようなイソシアネート系接着剤と水と
からなるバインダを硬質ウレタンフォームの粉末に混合
して均一に分散させるための手段としては、ブレンダー
としてリボンブレンダーやヘンシェルミキサー等が用い
られ、例えば粉末をブレンダーに投入撹拌しながらバイ
ンダをスプレーなどで吹き付けるようにしたり、バイン
ダを注入することによって行われる。
【0022】上記のような混合物に、さらに顔料を混合
すると、原料となる硬質ウレタンや紙等の色の影響を抑
えることができ、好ましい。
【0023】また、成形部材の成形方法は、特に限定さ
れるものではないが、バインダと硬質ウレタンフォーム
の粉末、紙成分及び/又はパルプ成分とが混合されて均
一に分散された混合物をプレス板または金型に所定量投
入した後にプレスして圧縮成形を行うと、密度が高く、
強度の強い成形部材を得ることができるため、好まし
い。また、加熱圧縮形成を行うと、接着剤の反応速度が
速くなるなど、作業効率の面でさらに好ましい。
【0024】圧縮成形の際、通常のジフェニルメタンジ
イソシアネート(MDI)や末端NCO基を有するプレ
ポリマーをイソシアネート系接着剤として用いる場合に
は、加熱しなくとも硬化反応が進むことから、加熱をせ
ずに通常の圧縮成形が行われ、例えば建築用部材の成形
に必要な圧力を加えて圧縮成形される。なお、この圧縮
成形の際、加熱するようにすれば、反応を早めて成形時
間を短縮することもできる。
【0025】また、水乳化型ジフェニルメタンジイソシ
アネートをイソシアネート系接着剤として用いる場合に
は、加熱しないと接着剤としての機能が働かないことか
ら、加熱圧縮成形が好ましく、例えば加熱圧縮成形条件
として、25kg/cm2 の圧力のかけられる熱プレス機を
使用して、成形板の場合は、プレス機を100〜130
℃に予め加温して成形が行われ、加熱成形時間は2〜5
分が好ましい。
【0026】水乳化型イソシアネート系接着剤を用いて
加熱圧縮成形を行う場合には、バインダを投入して混合
分散させてほぼ均一にする過程では、硬化反応が起こり
にくいので、ブレンダー装置にバインダが付着すること
がなく、作業性に優れる。
【0027】これらの硬質ウレタンフォーム成形部材は
広く建築用途などの部材として使用することができる。
【0028】上記のようにして成形した成形部材の表面
又は表裏面に、紙や金属、木材、合成樹脂フィルム、合
成樹脂シート等の面材を積層しても良い。面材の積層方
法としては、硬質ウレタンフォームと紙成分及び/又は
パルプ成分、接着剤を含む混合物から得られる成形部材
と面材の間に接着剤層を設けてもよい。また、接着剤層
をを設けず、面材上で成形部材を成形することによっ
て、成形部材中に含まれる接着剤の効果により、面材と
成形部材を接着することも可能である。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。実施
例を表1に、比較例を表2にそれぞれ示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】(実施例1)硬質ウレタンフォームとし
て、ラミネートボード廃材の芯材100重量部、紙成分
としての新聞紙と古紙7重量部を混合し、粉砕機として
ターボ工業社製のターボミル(数枚のブレードの付いた
高速回転粉砕機)を用い、平均の大きさを1mm以下に
微粉砕したものを硬質ウレタンフォームと平均の大きさ
を1mm以下にした紙の混合微粉末とし、これをウレタ
ン粉砕品Aとした。
【0033】このウレタン粉砕品A100重量部に対し
て、水乳化型ジフェニルメタンジイソシアネート接着剤
を15重量部、さらに水とイソシアネートの重量比が2
/1となるように水を30重量部加えて高速ミキサーで
混合した。
【0034】さらに、この混合物を成形枠に投入して1
10℃に加温した熱プレス機で2分間加熱成形し、厚さ
10mmの成形板を得た。得られた成形板は1昼夜養生
後、諸性能を測定した。
【0035】成形板の性能は、密度をJIS A951
1により150×150mmのサイズにカットしたものに
より測定し、曲げ強度および耐水性をJIS A951
1により測定し、釘引き抜き強度をJIS Z 212
1により測定し、耐水性は24時間水中浸漬した後の重
量増加率を%で示した。以下、実施例2〜6、比較例1
〜5も同様の評価試験を行った。
【0036】(実施例2)硬質ウレタンフォームとし
て、ラミネートボード廃材の芯材100重量部、紙成分
としてのライナー紙11重量部を混合し、粉砕機として
ターボ工業社製のターボミル(数枚のブレードの付いた
高速回転粉砕機)を用い、粒径1mm以下に微粉砕した
ものを硬質ウレタンフォームと紙の混合微粉末とし、こ
れをウレタン粉砕品Bとした。ウレタン粉砕品B100
重量部に対して、水乳化型ジフェニルメタンジイソシア
ネート接着剤を15重量部、さらに水とイソシアネート
の重量比が2:1となるように水を30重量部加えて高
速ミキサーで混合した。
【0037】さらに、この混合物を成形枠に投入して1
20℃に加温した熱プレス機で3分間加熱成形し、厚さ
10mmの成形板を得た。
【0038】(実施例3)硬質ウレタンフォームとし
て、現場発泡スプレー廃材100重量部、紙成分とし
て、ポリエチレンを6重量部含むクラフト紙33重量部
(紙成分27重量部)を混合し、粉砕機としてターボ工
業社製のターボミル(数枚のブレードの付いた高速回転
粉砕機)を用い、粒径1mm以下に微粉砕したものを硬
質ウレタンフォームと紙の混合微粉末とし、これをウレ
タン粉砕品Cとした。
【0039】このウレタン粉砕品C100重量部に対し
て、水乳化型ジフェニルメタンジイソシアネート接着剤
を20重量部、さらに水とイソシアネートの重量比が
2:1となるように水を40重量部加えて高速ミキサー
で混合した。
【0040】さらに、この混合物を成形枠に投入して1
30℃に加温した熱プレス機2分間加熱成形し、厚さ1
0mmの成形板を得た。
【0041】(実施例4)硬質ウレタンフォームとし
て、自動販売機の廃材100重量部、紙成分としてのク
ラフト紙85重量部(紙成分70重量部)を混合し、粉
砕機としてターボ工業社製のターボミル(数枚のブレー
ドの付いた高速回転粉砕機)を用い、粒径1mm以下に
微粉砕したものを硬質ウレタンフォームと紙の混合微粉
末とし、これをウレタン粉砕品Dとした。
【0042】このウレタン粉砕品D100重量部に対し
て、水乳化型ジフェニルメタンジイソシアネート接着剤
を20重量部、さらに水とイソシアネートの重量比が
2:1となるように水を40重量部加えて高速ミキサー
で混合した。
【0043】さらに、この混合物を成形枠に投入して1
20℃に加温した熱プレス機で3分間加熱成形し、厚さ
10mmの成形板を得た。
【0044】(実施例5)上記ウレタン粉砕品C100
重量部に対して、水乳化型ジフェニルメタンジイソシア
ネート接着剤を12.5重量部、さらに水とイソシアネ
ートの重量比が1:1となるように水を12.5重量部
加えて高速ミキサーで混合した。
【0045】さらに、この混合物を成形枠に投入して1
20℃に加温した熱プレス機で3分間加熱成形し、厚さ
10mmの成形板を得た。
【0046】(実施例6)上記ウレタン粉砕品A100
重量部に対して、大きさ3mm×13mmのシュレッダ
ー粉砕紙1重量部を混合し、水乳化型ジフェニルメタン
ジイソシアネート接着剤を20重量部、さらに水とイソ
シアネートの重量比が2:1となるように水を40重量
部加えて高速ミキサーで混合した。
【0047】さらに、この混合物を成形枠に投入して1
10℃に加温した熱プレス機で2分間加熱成形し、厚さ
10mmの成形板を得た。
【0048】(比較例1)実施例2のウレタン粉砕品A
に替え、同一のラミネートボード廃材の芯材を用い、粉
砕機としてハンマーミル(ハンマーで叩きながら粉砕す
る一般的な機械)を用い、3〜7mmに粉砕した硬質ウ
レタンフォーム100重量部に対して、紙成分として、
平均の大きさを1mm以下にしたライナー紙11重量部
を混合し、ものをウレタン粉砕品Fとして用いた。
【0049】このウレタン粉砕品F100重量部に対し
て水乳化型ジフェニルメタンジイソシアネート接着剤を
15重量部、さらに水とイソシアネートの重量比が2:
1となるように水を30重量部加えて高速ミキサーで混
合した。
【0050】さらに、この混合物を成形枠に投入して1
20℃に加温した熱プレス機で4分間加熱成形し、厚さ
10mmの成形板を得た。
【0051】得られた成形板は、ウレタン粉砕品Eの粒
径が3〜7mmと大きいため、接着剤と混合して加熱圧
縮成形しても良好な諸性能を得ることができなかった。
【0052】(比較例2)硬質ウレタンフォームとして
家庭用冷蔵庫の廃材(リサイクル工場で粉砕し、圧縮錠
剤としたもの)100重量部に対して、紙成分としてラ
イナー紙5重量部を混合し、ターボミルを用い、微粉砕
したものをウレタン粉砕品Gとした。
【0053】このウレタン粉砕品D100重量部に対し
て水乳化型ジフェニルメタンジイソシアネート接着剤を
15重量部、さらに水とイソシアネートの重量比が2:
1となるように水を30重量部加えて高速ミキサーで混
合した。
【0054】さらに、この混合物を成形枠に投入して1
20℃に加温した熱プレス機で3分間加熱成形し、厚さ
10mmの成形板を得た。
【0055】得られた成形板は、ウレタン粉砕品Dが微
粉砕したものであるにも拘らず、接着剤の量が5重量部
と少ないため、成形板に成形することができなかった。
【0056】(比較例3)硬質ウレタンフォームとして
家庭用冷蔵庫の廃材(リサイクル工場で粉砕し、圧縮錠
剤としたもの)100重量部に対して、紙成分としてラ
イナー紙80重量部を混合し、ターボミルを用い、微粉
砕したものをウレタン粉砕品Hとした。
【0057】このウレタン粉砕品H100重量部に対し
て水乳化型ジフェニルメタンジイソシアネート接着剤を
20重量部、さらに水とイソシアネートの重量比が2:
1となるように水を40重量部加えて高速ミキサーで混
合した。
【0058】さらに、この混合物を成形枠に投入して1
20℃に加温した熱プレス機で4分間加熱成形し、厚さ
10mmの成形板を得た。
【0059】得られた成形板は、ウレタン粉砕品が微粉
砕したものであるにも拘らず、紙成分の配合量が80重
量部と多いため、加熱圧縮成形時に成形板に局部的に亀
裂が入り、良好な成形板を得ることができなかった。
【0060】(比較例4)硬質ウレタンフォームとして
家庭用冷蔵庫の廃材(リサイクル工場で粉砕し、圧縮錠
剤としたもの)をターボミルを用いて、微粉砕したもの
をウレタン粉砕品Fとした。このウレタン粉砕品F10
0重量部に対して水乳化型ジフェニルメタンジイソシア
ネート接着剤を30重量部、さらに水とイソシアネート
の重量比が1:1.5となるように水を30重量部加え
て高速ミキサーで混合した。
【0061】さらに、この混合物を成形枠に投入して1
20℃に加温した熱プレス機で3分間加熱成形し、厚さ
10mmの成形板を得た。
【0062】得られた成形板は、ウレタン粉砕品Fが微
粉砕したものであるにも拘らず、紙成分が配合されてい
ないため、曲げ強度、釘引き抜き強度ともに弱いもので
あった。
【0063】(比較例5)比較例5として、建築材とし
て一般的に用いられている厚さ5.5mmのベニヤ合板
の物性を示した。
【0064】以上ように、本発明の実施例1〜5による
成形板はいずれも良好な成形性を示し、強度も耐水性も
優れたものであるのに対して、本発明で限定した範囲外
の配合物で得られた比較例1〜4の成形板は成形性、性
能とも不十分であることが分かる。また、本発明の成形
板は、建築材として一般的に用いられているベニヤ合板
と比べても釘引き抜き強度としては同等又はそれ以上の
物性を有しており、耐水性については、ベニヤ合板以上
の物性を示した。
【0065】
【発明の効果】以上、実施の形態とともに具体的に説明
したように、本発明の成形部材によれば、1mm以下に
微粉砕した硬質ウレタンフォームの粉末100重量部
に、紙成分及び/又はパルプ成分7〜70重量部、接着
剤を混合分散させて成形するという構成によって、成形
性が良く、硬質ウレタンフォームを再利用して軽量で曲
げ強度や釘引き抜き強度が強く、しかも耐水性に優れた
圧縮成形部材を得ることができるとともに、硬質ウレタ
ンフォームの微粉砕化によって表面平滑性の良い成形部
材を得ることができる。
【0066】また、紙成分やパルプ成分も硬質ウレタン
フォームと同様に、平均の大きさを1mm以下とする
と、紙成分として、模様の施された紙をリサイクルして
用いたとしても、その模様が成形板表面に現れることが
ない。従って、新聞紙や包装紙、古紙等あらゆる紙を再
利用することができる。
【0067】さらに、接着剤として、水乳化型イソシア
ネート系接着剤を使用すると、ある程度の温度までは、
水とイソシアネートが反応することないため、硬質ウレ
タンフォームの粉砕物と紙成分及び/又はパルプ成分、
水乳化型イソシアネート系接着剤、水を全て混合し、均
一になるように、充分撹拌した後、熱圧縮成形を行うこ
とができる。このため、混合、撹拌の作業が行いやす
く、均一に混合されるため、品質の安定した成形板を得
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 105:26 Fターム(参考) 2E001 DD01 GA03 HD11 JC02 JD01 LA04 2E162 CD04 FC01 FD03 4F204 AA01 AA42 AA50 AB01 AB19 AG02 FA01 FB01 FF01 FF06 4F301 AA29 AB03 AD02 BA21 BB02 BE01 BE29 BF12 BF31 BG45 BG50

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均の大きさが1mm以下である硬質ウ
    レタンフォーム100重量部に対し、紙成分及び/又は
    パルプ成分7〜70重量部、接着剤を含む混合物から成
    形されてなることを特徴とする成形部材。
  2. 【請求項2】 紙成分及びパルプ成分が、平均の幅が
    0.5mm以下であり、平均の長さが5mm以下である
    請求項1記載の成形部材。
  3. 【請求項3】 接着剤が、イソシアネート系接着剤であ
    る請求項1又は2記載の成形部材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007313799A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Achilles Corp 断熱ボード
JP2020066888A (ja) * 2018-10-23 2020-04-30 株式会社日本アクア 建築物用断熱材、建築物の断熱方法、建築物用断熱材のリサイクル方法、断熱材用の吹付装置

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JP7039438B2 (ja) 2018-10-23 2022-03-22 株式会社日本アクア 建築物の断熱方法および建築物用断熱材のリサイクル方法

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