JP2007313799A - 断熱ボード - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 硬質ポリウレタンフォーム2の両面に少なくとも紙面材3a,3bを積層した断熱ボード1であって、この紙面材が硬質ポリウレタンフォーム廃材からなる粉砕物とパルプとを抄紙したものであり、紙面材中における前記粉砕物の含有量が固形分で45重量%以下、前記粉砕物は最大長50mm以下である。 また、前記紙面材3a,3bが、硬質ポリウレタンフォームの表面に面材が積層されているボード廃材からなる粉砕物とパルプとを抄紙したものであり、この紙面材中における前記粉砕物の含有量が固形分で45重量%以下、前記粉砕物は最大長10mm以下である。
【選択図】 図1
Description
そのため、従来これらの端材やサイドロスは、廃材として焼却処理や埋立処理がなされており、環境上好ましいものではなかった。
また、本発明の断熱ボードは、硬質ポリウレタンフォームの両面に少なくとも紙面材を積層した断熱ボードであって、前記紙面材が硬質ポリウレタンフォームの表面に面材が積層されているボード廃材からなる粉砕物とパルプとを抄紙したものであり、前記紙面材中における前記粉砕物の含有量が固形分で45重量%以下であり、前記粉砕物が最大長10mm以下であることを特徴とするものである。
図1は、本発明の断熱ボード1の断面図を例示するもので、硬質ポリウレタンフォーム2の両面に紙面材3a,3bが積層されているものである。
なお、硬質ポリウレタンフォーム2は、例えばポリイソシアネートと、ポリエーテルポリオールやポリエステルポリオールからなるポリオールと、発泡剤とを混合反応させることにより得られる発泡体である。また、必要に応じて、触媒、整泡剤等の添加剤を添加してもよい。
なお、上記産業資材の断熱ボードは、面材が設けられていない硬質ポリウレタンフォームのみからなるものもあれば、硬質ポリウレタンフォームの両面に厚みが0.1〜1mm程度のクラフト紙、ポリエチレンフイルム、ポリエステルフイルム等のプラスチックフイルム、アルミニウム等の金属フィルム、及びこれらの積層体等からなる各種面材が積層された断熱ボードのものもある。
本発明の断熱ボード1は、硬質ポリウレタンフォーム2の両面に積層される紙面材3a,3bとからなるものであり、紙面材3a,3bは、硬質ポリウレタンフォーム廃材、或いはボード廃材を粉砕し、その粉砕物をパルプに混合して抄紙させることにより製造される。
なお、このとき使用した上記粉砕物は、1辺が5mm角の立方体形状に粉砕した粉砕物であり、その粉砕物とパルプとを種々の配合割合で混合し、目付が200g/m2となるよう抄紙した。また、粉砕物の形状は、最大長が50mm以下であれば、立方体に限らず、例えば直方体、或いは扁平状等どのような形状であってもよい。なお、最大長が50mmを超えると、抄紙するのが困難となる。
表1に示すような各配合割合にて、抄紙装置を用いて抄紙した際に、紙面材として使用可能な紙ができた試料(抄紙が可であった試料)を「○」と評価し、一定幅の紙とならず抄紙装置出口の巻取り部まで移送することができなかった試料(抄紙不可であった試料)を「×」と評価した。
紙面材中の硬質ポリウレタンフォーム廃材粉砕物の含有量は多くするほどそれだけリサイクル率を上げることができて好ましいが、硬質ポリウレタンフォーム廃材粉砕物の含有量が45重量%よりも多くなると、均一な厚みをもち一定幅でかつ抄紙工程に必要な引張強度をもった紙として抄紙できなくなる。
なお、使用したボード廃材粉砕物は、“クラフト紙にポリエチレンフイルムをラミネートした面材(以下、PEと略称)”、“クラフト紙にアルミニウム箔とポリエチレンフイルムとを順次ラミネートした面材(以下、Al箔と略称)”、“クラフト紙にポリエチレンテレフタレートフイルムとポリエチレンフイルムとを順次ラミネートした面材(以下、PETと略称)”、及び“ガラス繊維からなる面材(以下、GF)”のいずれかの面材が硬質ポリウレタンフォームの両面に積層されたボード廃材を、いずれも一辺が5mm角の立方体形状に粉砕したものである。そして、この粉砕物をパルプに混合(固形分で、パルプ:ボード廃材粉砕物=70:30の割合で混合)し、抄紙装置により目付が200g/m2となるよう抄紙した。また、粉砕物の形状は、最大長が10mm以下であれば、立方体に限らず、例えば直方体、或いは扁平状等どのような形状であってもよい。なお、ボード廃材(PEの面材が硬質ポリウレタンフォームの両面に積層されたボード廃材を除いて)を粉砕させた粉砕物の大きさは、10mmを超えると抄紙するのが困難となる。
各試料について抄紙した結果を表1に例示のものと同様に、紙面材として使用可能な紙ができた試料を「○」と評価し、一定幅の紙とならず抄紙装置出口の巻取り部まで移送することができなかった試料(抄紙不可であった試料)を「×」と評価した。
なお、表2にはボード廃材の粉砕物とパルプとを混合(固形分で、パルプ:ボード廃材粉砕物=70:30の割合で混合)し、抄紙した場合について示したが、ボード廃材粉砕物の含有量を更に増やした場合、面材を有さない硬質ポリウレタンフォームのみからなるボード廃材の粉砕物の場合と同様に、ほぼ45重量%までは抄紙が行えることが確認された。
本例では、それぞれの面材が積層された硬質ポリウレタンフォームからなるボード廃材を異なる大きさに粉砕し、この粉砕物をパルプに混合し、抄紙装置により抄紙した。ボード廃材粉砕物とパルプとは、固形分で、パルプ:ボード廃材粉砕物=70:30となるように混合し、目付が200g/m2となるよう抄紙した。なお、粉砕物の形状は、最大長が各々5mm、10mm、20mm、30mmであれば、立方体に限らず、例えば直方体、或いは扁平状等どのような形状であってもよい。
各試料(各抄紙用原料)について抄紙した結果を表1に例示のものと同様に、紙面材として使用可能な紙ができた試料を「○」と評価し、一定幅の紙とならず抄紙装置出口の巻取り部まで移送することができなかった試料(抄紙不可であった試料)を「×」と評価したものを表3に示す。
なお、表3にはボード廃材を粉砕したものとパルプとを、固形分で、パルプ:ボード廃材粉砕物=70:30となるように混合し抄紙した場合について示したが、該粉砕物の含有量を更に増やした場合、ほぼ45重量%までは抄紙が行えることが確認された。
本発明の断熱ボード1を製造する方法は、例えば、図2に示すようなインバース式に構成された連続製造装置が用いられ、硬質ポリウレタンフォーム廃材を粉砕した粉砕物とパルプとを所定割合で混合し、抄紙されて得られた紙面材3a,3bのいずれか一方、ここでは面材3aにウレタン樹脂を塗布する。
次いで、紙面材3a上に塗布されたこのウレタン樹脂が発泡しつつある状態のものを、もう一方の紙面材3bに接近させながら該紙面材3bに被せるようにして両者を接触させ、回転する上下の2つのロール間を通過させることによってウレタン樹脂発泡体を挟持した2つの紙面材3a,3bをロールで押さえて一定の厚みにする。
一定の厚みとなったウレタン樹脂からなる発泡体をさらにその後方のキュアオーブン17中を通過させてウレタン樹脂からなる発泡体の発泡を終了させ、サイドカット、続いてクロスカットし、表裏両面に紙面材3a,3bが積層された硬質ポリウレタンフォーム2からなる所望の大きさの断熱ボード1が得られる。
この後、更に下流のダブルコンベア16内に送り込み、そのクリアランスが所望の寸法に調整された2本のロールで上下から押え、紙面材3aと3bとでサンドイッチ状に挟み込んだウレタン樹脂発泡体10を一定の厚みにする。
硬質ポリウレタンフォームの両面に面材(クラフト紙にポリエチレンフイルムをラミネートした面材)が積層されたラミネートボードを製造する際、所望の大きさに裁断しその際に発生したサイドロス(ボード廃材)を、1辺が5mm角の立方体の大きさに粉砕した。この粉砕物30重量部とパルプ70重量部とを混合し、厚みが0.1mm(目付が200g/m2)となるように紙面材を抄紙した。該抄紙した紙面材の両面にポリエチレンフイルム(PE)をラミネートして厚みが0.3mmの面材を製造した。次に、図2に示すような連続製造装置を用いて、上記面材を3aとし、面材3a上にウレタン樹脂を塗布し、発泡させながら同様の面材3bを積層させ、Wコンベアで所望厚みに成型され、キュアオーブンで発泡を終了させ、サイドカット、続いてクロスカットし、表裏両面に面材3a,3bが積層された硬質ポリウレタンフォーム2からなる厚さ15mmの断熱ボード1を製造した。
2 硬質ポリウレタンフォーム
3a,3b 紙面材
10 ウレタン樹脂発泡体
11 紙面材3aの移送ライン
12 紙面材3bの移送ライン
13 湾曲部
14 塗布ノズル
15 加熱装置
16 ダブルコンベア
17 キュアオーブン
18 サイドカッタ
19 クロスドカッタ
Claims (2)
- 硬質ポリウレタンフォームの両面に少なくとも紙面材を積層した断熱ボードであって、
前記紙面材が、硬質ポリウレタンフォーム廃材からなる粉砕物とパルプとを抄紙したものであり、
前記紙面材中における前記粉砕物の含有量が、固形分で45重量%以下であり、
前記粉砕物が、最大長50mm以下であることを特徴とする断熱ボード。 - 硬質ポリウレタンフォームの両面に少なくとも紙面材を積層した断熱ボードであって、
前記紙面材が、硬質ポリウレタンフォームの表面に面材が積層されているボード廃材からなる粉砕物とパルプとを抄紙したものであり、
前記紙面材中における前記粉砕物の含有量が、固形分で45重量%以下であり、
前記粉砕物が、最大長10mm以下であることを特徴とする断熱ボード。
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