JP2001009465A - 製紙排水の処理方法 - Google Patents

製紙排水の処理方法

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JP2001009465A
JP2001009465A JP11221546A JP22154699A JP2001009465A JP 2001009465 A JP2001009465 A JP 2001009465A JP 11221546 A JP11221546 A JP 11221546A JP 22154699 A JP22154699 A JP 22154699A JP 2001009465 A JP2001009465 A JP 2001009465A
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JP
Japan
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waste liquor
flocculant
treatment
resulting
papermaking
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English (en)
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Hitoshi Hatano
倫 波多野
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Nihon Solid Co Ltd
Original Assignee
Nihon Solid Co Ltd
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  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は製紙工程における、処理工程およ
び排水処理の負荷を低減し、再利用等も可能とした、製
紙排水処理方法である。 【構成】 製紙工程における、離解、蒸解廃液に、キ
レート高分子凝集剤、および/または無機系凝集剤、お
よび/またはオゾンを使用し、中性以下に調整すること
を特徴とした処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、製紙工程におけ
る、製造工程および排水の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、古紙の離解工程で、印刷インキや
塗布剤等の剥離に、苛性ソーダと高温蒸気、または温水
でセルロースと分離し、濃縮排水洗浄装置(シックナ
ー)でセルロースを回収して、抄造プロセスで再使用す
る方法がとられているが、シックナーからの分離水は、
アルカリ度が高くPHも10以上で、溶解性の物質が多
く粘性も高いので、洗浄のために多量の加注水(場合に
よっては温水)が必要とされている。またシックナーか
らの高濃度分離水には、PVAやインキ、糊剤などの溶
解性物質が多く、C.O.D.、B.O.D.の排水数
値が高く、生物処理を必要とするため、処理に時間がか
かり、生物処理されない状況下では、排水は、放置時間
が長いほど益々安定して、離解性の高い排水性状となっ
ている。またこれらの高濃度廃液は、排水処理装置で処
理するが、通常はPHコントロールにより中性で処理さ
れる沈澱処理だけでは、溶解性物質が処理されないま
ま、一般排水で希釈され、未処理数値のまま排出されて
いた。特にC.O.D.値は、20〜25p.p.m.
放流されている。基準値ではクリアしているが、総合排
水量が極めて多く、総量値では膨大な数値として河川、
海域に放流されている現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、これら従
来の欠点を解消すべく種々検討を重ねた結果、離解、蒸
解廃液にキレート高分子凝集剤を加え、中性以下とする
ことで、粘性の低下や溶解物質の抽出がなされ、シック
ナーでの脱水効率とセルロース回収率が大幅に高まり、
分離洗浄排水のC.O.D.、B.O.D.、色素など
が著しく低下し、また処理水等の再利用などを可能と
し、その後の排水処理の負荷を大幅に低減する方法を完
成するに至った。
【0004】
【発明を解決するための手段】本発明を図面を参照しな
がら説明するが、本発明は以下の説明に限定されるもの
ではない。図1は本発明の浄化工法を利用した、製紙排
水処理のフローシートである。従来、離解機に集められ
た古紙は、蒸気や苛性ソーダなどを加えて離解された
後、濃縮廃水洗浄装置(シックナー)に送られるが、本
発明では、離解機1内で離解後、キレート高分子凝集剤
2を加えて中性以下にする。本発明においては、キレー
ト高分子凝集剤の他に、無機系凝集剤、および/または
オゾン等を加えてもよい。この場合PH6前後に調整す
る量を注入することが望ましい。その後濃縮廃水洗浄装
置(シックナー)3において洗浄し、抄造物4と洗浄廃
液5に分けられるが、本発明においては、廃液中のC.
O.D.、B.O.D.などが著しく低下、PH調整が
不要となり、分離水のss、C.O.D.値が大幅に減
り、凝集沈殿処理が容易なため、処理水の再利用も可能
となる。またセルロースの脱水効率が大幅にあがり、回
収効率もよくなる。さらにPVAは、従来廃液中に含ま
れてしまうため廃棄物として排出され、抄造時には新た
に加えられていたが、本発明では抄造物4内にとどまる
ため、PVAの再利用が可能となるなど、抄造工程にお
ける効率アップやコスト削減が可能となる。
【0005】従来希釈温水や無機系硫酸バンドを注入し
ているが、希釈や無機凝集剤だけでは、溶解性のC.
O.D.は、除去しにくいことが知られている。通常は
パックなどを加えた後、凝集剤を使用するため、フロッ
クの表面に架橋して、強度の弱い付着効果しか得られな
かったが、本キレート凝集剤(例えば、NTフロック0
5:日本ソリッド製)においては、凝集分解と架橋が同
時に行なわれるため、凝集がフロック内外で行われ、フ
ロックの内部にまで作用するため、溶解性物質の除去に
優れている。
【0006】本発明におけるキレート高分子凝集剤は、
無機系(カチオン)と同系のカチオン性アクリルアマイ
ド、ポリアミン、ポリイミン等と配合したものいい、無
機系には、硫酸鉄、硫酸アルミニウム、塩化鉄、ポリ塩
化アルミニウムなどがある。さらに、混合高分子とは、
ポリアミン、ポリイミン、アクリルアマイドポリマー、
とを混合したものをいう。本発明においては特に塩化系
の無機凝集剤とポリアミン系を混合したものがよい。こ
れらは、濃厚廃液と抄造排水処理に使用することも含ま
れる。
【発明の効果】本発明により、シックナーでの脱水効率
とセルロース回収率が大幅に高まり、分離洗浄排水の
C.O.D.、B.O.D.、色素などが著しく低下
し、また処理水等の再利用などを可能とし、その後の排
水処理の負荷を大幅に低減するなど、製紙排水処理工程
における効率アップとコスト削減等が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における製紙排水処理のフローシート
【符号の説明】
1.離解機 2.キレート高分子凝集剤 3.濃縮排水洗浄装置 4.抄造物 5.洗浄廃液 6.古紙

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製紙工程における離解、蒸解廃液に、キ
    レート高分子凝集剤、および/または無機系凝集剤、お
    よび/またはオゾンを使用し、中性以下に調整すること
    を特徴とした処理方法。
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