JP2001008934A - 超音波診断装置の送信回路及び送信制御方法 - Google Patents

超音波診断装置の送信回路及び送信制御方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】回路規模を抑え、チャンネル毎により精細な遅
延時間制御を行う。 【解決手段】波形データを記憶している1個の波形メモ
リ21を備え、波形メモリ21の波形データを読み出し
て複数の送信チャンネル夫々の送信波形信号を発生させ
る任意波形送信回路12を備える。送信回路12は、チ
ャンネル値に基づき波形メモリから送信チャンネル毎に
時分割で波形データを読み出す手段(22、33、3
7、38、39(39a)、37)と、複数の送信チャ
ンネル夫々に与えられた遅延時間に応じて演算される時
間だけ、読み出された波形データの時間調整をする手段
(34〜34N−1、35、39、21、37(37
a)、38)と、時間調整された波形データをアナログ
量の波形信号に生成する手段(36〜38、24、2
5)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波診断装置の
送信回路及び送信制御方法に係り、とくに、少なくとも
波形振幅及び遅延時間に関して送信チャンネル毎に任意
波形の超音波信号を送信できる超音波診断装置の送信回
路及び送信制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波信号の医学的な応用は今や多岐に
渡り、超音波診断装置もその1つである。超音波診断装
置は被検体との間で超音波信号の送受を行って画像信号
を得る装置であり、超音波信号の非侵襲性など、様々な
特徴を活かして種々の診断に利用されている。
【0003】この超音波診断装置は、超音波プローブを
駆動して超音波信号を被検体内に送信するための送信回
路(送信器、送信ユニット、又は送信装置などと呼ばれ
ることもある)を備えている。この送信回路として、従
来では、例えば特開平8−628号記載の「超音波断層
装置」に搭載されているものが知られている。この装置
に搭載の送信回路は、任意波形の超音波信号を各送信チ
ャンネルに送信する機能を備えている。この機能を実現
するため、送信回路は各チャンネル毎にあてがった、送
信チャンネル数分の複数個の任意波形発生回路を備えて
いる。この任意波形発生回路の夫々は、図13に例示す
る如く、波形データを記憶する波形メモリ、この波形メ
モリから波形データを所定遅延時間分(粗調)遅らせて
読み出す波形メモリ制御回路、この読み出した波形デー
タを所定の遅延時間分(微調)遅らせる遅延回路、読み
出した波形データをアナログ波形信号に変換するD/A
コンバータ、及び変換したアナログ波形信号を所定の高
電圧値まで増幅する増幅器を備えている。このように電
圧増幅されたアナログ波形信号が駆動信号として超音波
プローブのチャンネル毎の振動子に印加される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た送信回路にあっては、複数の送信チャンネル夫々につ
いて波形メモリ、波形メモリ制御回路、遅延回路、D/
Aコンバータ、及び増幅回路を備える構成であることか
ら、以下のような様々な問題があった。
【0005】第1に、送信チャンネル毎に任意波形発生
回路が必要になるので、どうしても、回路規模が大きく
なるという問題がある。とくに、波形メモリは高集積化
を図るときに、コスト低減や回路規模の抑制のネックに
なっていた。
【0006】第2に、回路要素の冗長性の問題がある。
各任意波形発生回路により制御される送信波形の特性に
は、一例として、(a)送信波形の振幅(チャンネル毎
に制御される)、(b)送信波形の遅延時間(チャンネ
ル毎に制御される)、(c)送信波形の波数(全チャン
ネル共通に制御される)、(d)送信波形の周波数(全
チャンネル共通に制御される)、及び(e)送信波形の
波形それ自体(全チャンネル共通に制御される)が挙げ
られる。このリストから分かるように、送信チャンネル
毎に制御すべき特性が「送信波形の振幅」及び「送信波
形の遅延時間」のみである場合において、各チャンネル
毎に波形メモリを備えることは冗長性が高いと言わざる
を得ない。
【0007】一方、波形メモリを1個だけ用いて複数チ
ャンネルN分の送信超音波信号を発生させる手法も考え
られる。例えば、この全チャンネル共通の1個の波形メ
モリに共通の波形データを記憶させ、この波形データか
ら「所定「N×M」ビット数(M:D/Aコンバータの
ビット数)のデータ幅ずつ、各チャンネル毎に時分割処
理によりデータを読み出すようにする。しかし、この場
合、遅延可能な最小時間幅は送信チャンネル数Nに対応
する時間幅に決まってしまい、それ以下の細かな時間幅
の遅延時間制御はできない。この結果、遅延時間制御が
粗くなり、超音波送信ビームの方向制御の精度や空間分
解能が低下するという事態を招くことになる。
【0008】本発明は、上述した従来技術の問題に鑑み
てなされたもので、回路規模及び回路構成の冗長性を抑
え、送信チャンネル毎により精細な遅延時間制御を行う
ことができ、高集積化に好適で且つ低コスト化が可能な
送信回路を備えた超音波診断装置を提供することを、そ
の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した種々の目的を達
成するため、本願の第1の発明は、1種類の経時的に変
化する波形データをデジタル量で予め記憶している1個
のメモリを備え、且つこのメモリの波形データを読み出
して複数の送信チャンネル夫々の送信信号を発生させる
超音波診断装置の送信回路において、この送信回路は、
前記メモリから送信チャンネル毎に時分割で波形データ
を読み出す読出し手段と、この読出し手段により読み出
された波形データに対して前記複数の送信チャンネル夫
々に与えられた遅延時間に応じた所定時間だけ送信チャ
ンネル毎に時間調整する時間調整手段と、この時間調整
手段より時間調整された波形データをアナログ量の波形
信号に生成して前記送信信号として出力する波形生成手
段とを備えた、ことを特徴とする。この場合、基本構成
として、前記読出し手段は、前記複数の送信チャンネル
数N及び前記波形生成手段におけるD/A変換のビット
数をMとするとき、「N×M」ビットの前記波形データ
を同時に読み出す手段であることが望ましい。
【0010】この場合、例えば、前記読出し手段は、前
記複数の送信チャンネル夫々に与えられた遅延時間とそ
の各送信チャンネル値との関係に応じて決まるタイミン
グで前記メモリから送信チャンネル毎に時分割で前記波
形データを読み出す読出し制御手段と、この読み出した
波形データを保持するデータ保持手段とを備る。また、
前記読出し制御手段は、前記遅延時間をカウントする第
1のカウンタ手段と、前記複数の送信チャンネル数をカ
ウントする第2のカウンタ手段と、前記第1のカウンタ
手段のカウント値が送信チャンネル数以下であって前記
第2のカウンタ手段のカウント値が自己の送信チャンネ
ルを指したときに前記波形データの読出し開始を指令す
る読出し指令手段とを備えていてもよい。
【0011】前記基本構成において、例えば、前記調整
手段は、前記読出し手段により読み出された波形データ
に互いに異なる複数の遅延時間値の遅延を掛ける複数の
遅延要素と、この複数の遅延要素が出力した波形データ
を前記所定時間に応じて選択する遅延時間選択手段とを
備えることができる。これに代えて、前記調整手段は、
前記読出し手段により読み出された波形データに1つの
遅延時間値の遅延を掛ける1個の遅延要素と、この遅延
要素からの前記波形データの出力タイミングを前記所定
時間に応じて制御するタイミング制御手段とを備えてい
てもよい。
【0012】このとき、好適には、前記調整手段は、前
記時間調整のための前記所定時間をソフトウエアに拠る
アルゴリズムに基づき演算する演算手段を備える。さら
に好適には、前記時間調整手段は、前記複数の送信チャ
ンネル夫々に与えられた遅延時間をカウントする第1の
カウンタ手段と、前記複数の送信チャンネル数をカウン
トする第2のカウンタ手段と、前記第1のカウンタ手段
による前記遅延時間の終了に応答して数をカウントする
第3のカウンタ手段とを備えるとともに、前記演算手段
は、前記第2のカウンタ手段のカウント値、前記第3の
カウンタ手段のカウント値、及びその各送信チャンネル
値を前記アルゴリズムに適用して前記所定時間を演算す
る手段である。
【0013】とくに、好適には、前記アルゴリズムは、
前記第2のカウンタ手段のカウント値をA、前記第3の
カウンタ手段のカウント値をB、及びその各送信チャン
ネル値をCとするとき、「A−B−C」の差分を用いて
前記所定時間を求める解法であることである。
【0014】さらに前記基本構成において、前記時間調
整手段は、前記読出し手段より読み出された波形データ
に複数種の遅延時間値の遅延を掛ける複数の遅延手段
と、この複数の遅延手段よる遅延結果を入力し且つセレ
クト信号によりその内の1つの入力信号を選択可能な選
択手段と、この選択手段が前記所定時間に相当する遅延
時間量を持った遅延波形データを選択するように前記セ
レクト信号を送信チャンネル毎に制御する制御手段とを
備えていてもよい。
【0015】また、前記波形生成手段は、送信チャンネ
ル毎に、前記「N×M」ビットの時間調整されたパラレ
ル波形データをMビット毎のシリアル波形データに変換
する変換手段と、ビット数が前記Mビットであり且つ前
記変換手段により変換された波形データをD/A変換す
るD/Aコンバータと、このD/A変換されたアナログ
波形信号を増幅し且つ送信チャンネル毎にそのゲインを
変更可能な増幅器とを備えることも好適な態様の1つで
ある。
【0016】一方、本願の第2の発明は、1種類の経時
的に変化する波形データをデジタル量で予め記憶してい
る1個のメモリからその波形データを読み出して複数の
送信チャンネル夫々の送信信号を発生させる超音波診断
装置の送信制御方法において、前記メモリから送信チャ
ンネル毎に時分割で波形データを読み出し、前記複数の
送信チャンネル夫々に与えられた遅延時間に応じた所定
時間だけ送信チャンネル毎に時間調整し、この時間調整
された波形データをアナログ量の波形信号に生成して前
記送信信号として出力することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
図面を参照して説明する。
【0018】以下に説明する超音波診断装置は、複数チ
ャンネルの各送信系それぞれについて超音波信号の送信
波形の振幅及び遅延時間を各チャンネル毎に制御するタ
イプの送信回路を有する装置であれば、どのようなタイ
プの超音波診断装置にも適用できる。つまり、Bモード
断層用、ドプラモード用等の種類を問わず、かかる送信
回路を有する超音波診断装置全て適用できる。
【0019】(第1の実施形態)第1の実施形態を図1
〜図9に基づき説明する。
【0020】図1に、この実施形態に係る超音波診断装
置の全体構成を概略的に示す。
【0021】この超音波診断装置は、被検体の体表に当
接させて使用する超音波探触子(プローブ)11と、こ
の探触子11に接続された任意波形送信回路12及び受
信回路13と、この受信回路13の出力を受けるDSC
(デジタルスキャンコンバータ)14と、このDSCの
出力を受けて画像表示を行う表示部15と、送受信の遅
延時間制御や各回路の動作タイミングの制御などを担う
システム制御回路16とを備える。また、この装置に
は、図示していないが、オペレータが操作情報を入力す
る操作器も設けられている。
【0022】この内、任意波形送信回路12は本発明を
適用して構成されており、1つの波形メモリで任意波形
の駆動信号を送信Nチャンネルの夫々に発生させること
ができる。ここでの「任意波形」とは時間軸上において
波形振幅及び送信チャンネル毎の遅延時間がいかなる形
状であってもよいことを意味しており、その他の送信波
数、送信周波数、及び波形自体(正弦波であるなど)は
全送信チャンネルで共通になっている。つまり、波形は
同一であっても、個々の送信チャンネル毎に振幅値と送
信遅延時間を独立して制御できるようになっている。こ
の送信回路12で発生させた駆動信号は、送信Nチャン
ネル毎に、超音波探触子11に印加される。
【0023】この送信回路12の詳細な構成及び動作
は、装置全体の概略説明が終わった段階で、再度、説明
するが、本発明を適用することで、送信回路に搭載する
波形メモリは1個で済み、且つ、従来の波形メモリ1個
で済む構成の装置よりも格段に精細な送信遅延時間制御
を行うことができる。
【0024】超音波探触子11は、被検体との間で超音
波信号の送受信を担うデバイスであり、電気/機械可逆
的変換素子としての複数N本の振動子を1次元アレイ状
に配列した構造を有する。このN本の振動子はNチャン
ネルの送受信系を構成する。N本の振動子は、任意波形
送信回路12及び受信回路13の夫々におけるNチャン
ネルの回路に電気的に接続されている。
【0025】これにより、超音波探触子11の振動子群
は任意波形送信回路12から与えられる送信チャンネル
毎のパルス駆動電圧(駆動信号)を受けて超音波パルス
信号に変換し、これを被検体内に送信する。送信された
複数の超音波パルス信号は被検体内でビームフォーミン
グされ、超音波ビームを形成する。被検体内から反射し
てきた超音波エコー信号は、複数の振動子により受信さ
れた後、受信Nチャンネルそれぞれの電気量のエコー信
号に変換される。
【0026】このNチャンネルのエコー信号は、一例と
してのBモード用の受信回路13に送られ、受信遅延加
算によりビームフォーカスされたエコー信号が生成され
る。このエコー信号は、受信回路13にて更に、対数増
幅、包絡線検波、A/D変換などの処理を受け、画像デ
ータに変換される。この画像データはDSC14に送ら
れて、超音波スキャンのラスタ列のデータからビデオフ
ォーマットスキャンのデータ列に変換される。この後、
画像データはフレーム毎に所定タイミングで表示部15
に送られ、そこでアナログ量に戻された後、モニタに例
えばBモード断層像として表示される。
【0027】ここで、上述した任意波形送信回路12の
構成及び動作を図2〜図7に基づき詳述する。
【0028】この任意波形送信回路12は、図2に示す
如く、1個の波形メモリ21、アドレス発生回路22、
Nチャンネル分の送信波形生成&遅延制御回路23(2
3−1〜23−N)、Nチャンネル分のD/Aコンバー
タ24(24−1〜24−N)、及び同じくNチャンネ
ル分のゲイン可変の増幅器25(25−1〜25−N)
備える。なお、この任意波形送信回路12には、前述し
たシステム制御回路からクロック信号CK、リセット信
号REなどの各種の信号から成る制御信号CSが供給さ
れるようになっている。
【0029】アドレス発生回路22は詳細には、図4に
示す如く、チャンネルカウンタ31とマルチプレクサ3
2とを備える。チャンネルカウンタ31は、システム制
御回路16から供給される基本クロック信号CKをカウ
ントアップして、そのカウンタ出力をセレクト信号SL
としてマルチプレクサ32のセレクトポートに与える。
このカウントアップ値の上限値は送信回路のチャンネル
数Nと同じであり、チャンネル数N=8のときには、チ
ャンネルカウンタ31は0〜7(=N−1)まで繰返し
カウントする。
【0030】一方、マルチプレクサ32の入力ポート0
〜N−1には、送信チャンネル1〜N夫々の送信波形生
成&遅延制御回路23−1〜23−Nから読出しアドレ
ス信号RDがそれぞれ与えられている。このマルチプレ
クサ32の出力ポートOUTは波形メモリ21のアドレ
スポートに与えられる。これにより、セレクト信号SL
の値が順次アップすることによりマルチプレクサ32の
入力ポート0〜N−1が順次選択されから、読出しアド
レス信号RDがアドレス信号ADとして選択される。こ
の結果、アドレス信号ADが時分割で波形メモリ21に
与えられる。
【0031】波形メモリ21は、図3に示す如く、所望
の電圧駆動信号として送信波形(矩形波形、サイン波形
など)を形成する波形データを1組、記憶したSRAM
から成る。この波形データは、模式的には、予め所望の
送信波形を所定のサンプリングレートで量子化した各振
幅値を、Mビットのデジタル量に変換し、これを送信チ
ャンネルN数分ずつ並列に並べて形成した「(N×M)
ビット×サンプリング回数分」のデータである。ここ
で、Mビットは、D/Aコンバータ24のビット数を表
す。なお、この波形メモリ21をSRAMで形成すれば
波数などを書きかえるときに都合が良いが、そのような
事態を考慮しなくても済むときには、ROMで形成して
もよい。
【0032】波形メモリ21の読出しポートは「N×
M」ビットで構成されるとともに、「N×M」ビットの
バス構成を介して送信波形生成&遅延制御回路23−1
〜23−N夫々に並列に接続されている。
【0033】このため、波形メモリ21の読出しアドレ
スを指定すると、その読出しポートから「M×N」ビッ
トのデータ幅の波形データを一定時間毎に読み出すこと
ができる。アドレスは、前述したように、アドレス発生
回路22からアドレス信号ADとして供給される。読み
出された「M×N」ビットの波形データはNチャンネル
の送信波形生成&遅延制御回路23−1〜23−N夫々
にNクロック分のクロック信号に同期して順次、時分割
で供給される。
【0034】送信波形生成&遅延制御回路23−1〜2
3−Nの夫々は、「N×M」ビットの波形データを一定
時間毎に入力し、この波形データに各送信チャンネル固
有の送信遅延制御を施してD/Aコンバータ24−1〜
24−Nに夫々供給する。この送信波形生成&遅延制御
回路23−1〜23−Nは本発明の特徴を成す回路構成
の主要部分に対応するもので、各回路は、図4に示す如
く、ラッチ回路33、34〜34N−1、マルチプレ
クサ35、36、ディレイコントローラ37、波形デー
タカウンタ38、及び波形データコントローラ39を備
えている。また、ディレイコントローラ37にはディレ
イカウンタ37aが備えられ、一方、波形データコント
ローラ39には波形データ読出カウンタ39aが備えら
れている。
【0035】この内、入力段に設けられているラッチ回
路33は、その入力ポート及び出力ポートが共に「N×
M」ビットで成る。入力ポートには波形メモリ21から
の「N×M」ビットのバス構成が接続される。出力ポー
トは後述するように「N×M」ビットのバス構成を介し
てラッチ回路34〜34N−1、マルチプレクサ35
に接続されている。このラッチ回路33は、波形データ
コントローラ39から供給されるラッチクロックLH
に同期して波形メモリ21から「N×M」ビットの波形
データ読出しを行う。つまり、「N×M」ビットの波形
データが1個のラッチクロックLHに同期して一度に
読み出される。
【0036】このラッチ回路33の出力ポート側にはN
組の分岐回路が並列に構成されている。これらの分岐回
路も夫々、「N×M」ビットのバス構成で成る。これら
の分岐回路の内、1組はそのまま第1段目のマルチプレ
クサ35の1つの入力ポート0に接続されている。残り
のN−1組の分岐回路には、入力ポート及び出力ポート
が共に「N×M」ビットのラッチ回路34〜34
N−1が夫々挿入され、その出力ポート側の「N×M」
ビットのバス構成がマルチプレクサ35の残りの入力ポ
ート1〜N−1にそれぞれ接続されている。これらのN
−1個のラッチ回路34〜34N−1には、ラッチし
たデータを所定クロック数分、遅延して出力する遅延要
素が組み込まれている。
【0037】具体的には、マルチプレクサ35の入力ポ
ート1に接続されているラッチ回路34は、1クロッ
ク分遅らせる遅延要素(×1)を備える。また、マルチ
プレクサ35の入力ポート2に接続されているラッチ回
路34は、2クロック分遅らせる遅延要素(×2)を
備える。同様に、マルチプレクサ35の入力ポート3,
…,N−2,N−1に夫々接続されているラッチ回路3
,…,34N−2,34N−1は、3、…、N−
2,N−1クロック分それぞれ遅らせる遅延要素(×
3,…,×N−2,×N−1)を備える。
【0038】各ラッチ回路34には、波形データコント
ローラ39からラッチクロックLH が夫々与えられ
る。このため、ラッチ回路34〜34N−1の夫々
は、ラッチクロックLHに同期して「N×M」ビット
の波形データをラッチするとともに、そのビットデータ
を指定クロック数分遅らせて出力する。
【0039】このラッチ回路群の出力側には、N個の入
力から1個の出力を選択する第1段目のマルチプレクサ
35が図示の如く設けられる。このN個の入力ポート0
〜N−1には上述の如く、ラッチ回路33及び34
34N−1の出力信号が入力する。このマルチプレクサ
35の選択ポートには波形データコントローラ39から
選択信号STが与えられる。このため、マルチプレク
サ35は選択信号ST により指定された入力ポートの
信号のみを選択し、その出力ポートOUTから出力す
る。このため、マルチプレクサ35から出力される波形
データは、時間調整用のラッチ回路を通らないで選択さ
れた入力ポート0の「N×M」ビットの波形データ、又
は、時間調整用のラッチ回路34〜34N−1のいず
れかを通して選択された入力ポート1〜N−1の何れか
の「N×M」ビットの波形データである。
【0040】この第1段目のマルチプレクサ35の出力
側には、図示の如く、直並列変換用の第2段目のマルチ
プレクサ36が設けられている。このマルチプレクサ3
6の入力ポート夫々は「N×M」ビットで構成される。
このため、かかる入力ポート側では、第1段目のマルチ
プレクサ35の出力ポートに接続された「N×M」ビッ
トのバス構成は、その先頭からMビット毎に順次分か
れ、後段のマルチプレクサ36のN個の入力ポートに夫
々接続されている。一方、後段のマルチプレクサ36の
出力ポートOUTはMビットで構成され、Mビットのバ
ス構成でそのままD/Aコンバータ24−1(〜24−
N)に接続されている。
【0041】この第2段目のマルチプレクサ36は、時
間調整された「N×M」ビットの波形データをそのN個
の入力端0〜N−1に入力させ、この内の何れかの入力
ポートを選択信号STにより選択して出力ポートOU
TからMビットの波形データとして出力する。このマル
チプレクサ36には、波形データカウンタ38から選択
信号ST与えられる。
【0042】さらに、ディレイコントローラ37は送信
チャンネル毎に送信波形の遅延を制御するための回路で
ある。このディレイコントローラ37は、システム制御
回路16から与えられる基本クロック信号CKに同期し
て、指定遅延時間のカウントダウンを行うディレイカウ
ンタ37aを有する。このディレイカウンタ37aの出
力DLは波形データカウンタ38及び波形データコント
ローラ39に送られる。例えば、送信チャンネル0の遅
延時間が9クロックであるとすると、送信チャンネル0
用に装備されたディレイカウンタ37aは、スタート信
号に応答としてカウント開始し、カウント値9〜0まで
基本クロック信号CKに同期してカウントダウンする
(図8、9参照)。
【0043】波形データカウンタ38は、ディレイカウ
ンタ37aのカウント出力DLが零になると、これに応
答してカウント開始し、0からカウント可能な値まで累
積的にカウントアップする。このカウントアップ値UD
は波形メモリ21のアドレス制御用信号として波形デー
タコントローラ39に送られる。その一方で、波形デー
タカウンタ38はそのカウント値UDの下位所定ビット
から前記選択信号ST2を生成し、これを第2段目のマ
ルチプレクサ36に出力する。
【0044】波形データコントローラ39は、前述した
ように波形データ読出しカウンタ39aを有する一方
で、例えば制御及び演算処理用のCPU、メモリ(図示
せず)を有して構成される。そして波形データコントロ
ーラ39は、入力する制御信号CS(基本クロック信号
CK、リセット信号など各種の制御用信号)、チャンネ
ルカウンタ31のカウント値(チャンネル選択信号)S
L、ディレイカウンタ37aのカウント値DL、及び波
形データカウンタ38のカウント値UDを用いて、ラッ
チ回路33、34〜34N−1及びマルチプレクサ3
2、35の動作を制御する。
【0045】具体的には、波形データコントローラ39
は、1段目及び2段目のラッチ回路33、34〜34
夫々に波形データ読出し用のラッチクロックLH
LH を夫々送る。つまり、コントローラ39は、図
8,9に示す如く、ディレイカウンタ37aの出力DL
が送信チャンネル数N(例えばN=8)以下であり、且
つ、チャンネルカウンタ31の出力SLが自己チャンネ
ル値を示している(例えば、送信チャンネル0の対して
はSL=0)状態を例えばソフトウエア処理により常時
モニタしており、この状態を検知できたときにラッチク
ロックLH、LHをラッチ回路33、34〜34
に送る。
【0046】また、波形データコントローラ39は、第
1段目のマルチプレクサ35に、時間調整値に対応した
入力ポートを選択する選択信号STを送る。具体的に
は、コントローラ39は、チャンネルカウンタ31の出
力値SL、波形データカウンタ38の出力値UD、及び
自己チャンネル値CSからソフトウエア演算により又は
ハード演算により時間調整値Eを求め、この調整値Eに
対応した遅延要素を持つラッチ回路34(〜34
に繋がっている及びラッチ回路に関与していない入力端
0〜N−1の内の何れかを選択する選択信号STをマ
ルチプレクサ35に送る。
【0047】この時間調整値Eの演算アルゴリズムの例
を図5に、その演算の例を図6に、ハードウエア演算に
よる演算例を図7夫々に示す。
【0048】いま、送信チャンネル数N=8と仮定し
て、チャンネルカウンタ31の出力値SL=A、波形デ
ータカウンタ38の出力値UD=B、及び自己チャンネ
ル値CS=Cとおくと、差分値「A−B−C−1」の値
から求める。具体的には、図5、6に示す如く、(1)
A−B≧0が成立するならば、D=A−Bとおき、そう
でない場合は、D=A−B+8を演算する; さらに、
(2)D−C≧0が成立するならば、E=D−Cとお
き、そうでない場合は、E=D−C+8を演算する;さ
らに、(3)E−1≧0が成立するならば、F=E−1
とおき、そうでない場合は、F=E−1+8を演算す
る;の処理を行って、最終的に時間調整値Eを得る。
【0049】そこで、このアルゴリズムを、D/Aコン
バータのビット数=M、送信チャンネル数N=8で例示
する図8,9のタイミングチャートに適用すると、指定
遅延時間=9クロックの送信チャンネル0に対する時間
調整値E=1クロック、指定遅延時間=11クロックの
送信チャンネル1に対する時間調整値E=2クロック、
及び指定遅延時間8クロックの送信チャンネル2に対す
る時間調整値E=6クロック、及び指定遅延時間10ク
ロックの送信チャンネル3に対する時間調整値E=7ク
ロックとなる。
【0050】このソフトウエア演算に代えて、図7に示
す如く、ハード演算を行って時間調整値Eを求めておい
てもよい。この場合、A,B,C夫々の3ビットの値を
符号拡張して4ビットにし、その後で、「A−B−C−
1」をハード的に行う。
【0051】また、この波形データコントローラ39に
搭載している波形データ読出しカウンタ39aは、この
コントローラ39のCPUが自己チャンネルの指定を検
出したときに、これ以降の波形データ読出しタイミング
を決めるためにカウント可能な値まで累積的にカウント
アップするカウンタである。このカウント値CNのカウ
ントタイミングの例を図8,9に示す。
【0052】次に、本実施形態の送信回路の作用効果
を、図8,9を用いて説明する。両図は、送信チャンネ
ル数N=8、遅延時間=9、11、8及び10の送信チ
ャンネル0〜3を分けて例示している。
【0053】スタート信号は超音波送信を指令する信号
であり、所定レート毎にスタート信号がオンになる。ス
タート信号がオンになると、全送信チャンネルに対し
て、波形メモリ21からの波形データ読出しが開始され
る(時刻t)。この開始に応答して、チャンネルカウ
ンタ31は周期的に0〜7までカウントアップを繰り返
すので、マルチプレクサ32では読出しアドレスRDの
選択先が送信チャンネル0〜7まで順次選択される。こ
れにより、波形メモリ21から時分割の波形データ読出
しが指令される。
【0054】このチャンネルカウンタ31のカウント動
作と並行して、全送信チャンネル夫々のディレイカウン
タ37aはカウントダウンを開始する。いまの例の場
合、送信チャンネル0では9〜0まで、送信チャンネル
1では11〜0まで、送信チャンネル2では8〜0ま
で、さらに送信チャンネル3では10〜0まで夫々カウ
ントダウンされる。
【0055】まず、送信チャンネル0について説明す
る。ディレイカウンタ37aの出力値DLが「チャンネ
ル数N−1+1」=8以下であって、チャンネルカウン
タ31の出力値SLが自己チャンネル値=0を示す時刻
01´なると、波形データコントローラ39の波形デ
ータ読出しカウンタ39aはカウントアップを開始す
る。このカウント値CNに付勢されて、波形メモリ21
から送信波形の0〜7番目のサンプリングによる波形デ
ータが「N×M」ビット(A/Dコンバータが8ビット
(=M)とすると、例えば8×8=64(N×M)ビッ
トである)で同時に出力される。
【0056】この出力タイミングから1クロック置いた
次の時刻t01なると、波形データコントローラ39か
らラッチクロックLHが1段目のラッチ33に出力さ
れる。これにより、全部で「N×M」ビットの0〜7番
目のデータがラッチされる。このように、「N×M」ビ
ットの時間調整前の波形データが一度に波形メモリ21
から読み出され、ラッチされる。
【0057】この読み出された「N×M」ビットのデー
タは、ラッチクロックLHと伴に、次段のラッチ回路
34〜34N−1により1〜「N−1」クロックまで
細かい遅延が夫々掛けられる。与えられた遅延制御が終
了した「N×M」ビットのデータは、マルチプレクサ3
5の入力ポート1〜N−1に順次用意される。なお、ラ
ッチされたままの遅延量=0の「N×M」ビットのデー
タもマルチプレクサ35の入力ポート0に用意される。
【0058】次に、波形データコントローラ39は、前
述した図5のアルゴリズムで演算した時間調整値E=1
クロックに対応した入力ポートを選択するセレクト信号
ST をマルチプレクサ35に与える。この送信チャン
ネル0の場合、時間調整値E=1クロックであるから、
遅延要素=「×1」の入力端1を選択する選択信号ST
がマルチプレクサ35に適宜なタイミングで与えられ
る。この結果、調整開始の時刻t01から1クロック分
遅れた時刻t02にて、時間調整された「N×M」ビッ
トの波形データがマルチプレクサ35により一度に選択
される。
【0059】このように時間調整され、読み出された
「N×M」ビットの波形データは第2番目のマルチプレ
クサ36の入力ポート0〜N−1に用意される。このと
き、入力ポート0〜N−1の夫々には、「N×M」ビッ
トのデータをMビットずつに分けた、各サンプリングに
よる1個のデータが夫々順番に用意される。このマルチ
プレクサ36には、波形データカウンタ38から0〜N
−1を周期的に繰り返す選択信号STが供給されてい
るので、入力ポート0〜N−1の夫々に用意されたMビ
ットのデータが時系列に順次、選択され、出力ポートO
UTからD/Aコンバータ24−1に送られる。つま
り、MビットのパラレルデータがD/Aコンバータ24
−1に送られる。
【0060】A/Dコンバータ24−1は、順次入力す
るMビットのデータをアナログ量の波形信号に変換し
て、増幅器25−1に送る。増幅器25−1は、順次入
力するアナログ波形信号を、各送信チャンネル独立に制
御されるゲインで増幅し、所望電圧値の送信波形信号と
して出力する。
【0061】送信チャンネル1の場合、ディレイカウン
タ37aの出力値DLが「チャンネル数N−1+1」=
8以下であって、チャンネルカウンタ31の出力値SL
が自己チャンネル値=1を示す時刻t11´なると、波
形データ読出しカウンタ39aはカウントアップを開始
する。このカウント値CNに付勢されて、波形メモリ2
1から送信波形の0〜7番目の波形データが「N×M」
ビットで同時に出力される。この出力タイミングから1
クロック置いた次の時刻t11なると、ラッチクロック
LHが1段目のラッチ33に出力される。これによ
り、全部で「N×M」ビットの0〜7番目のデータがラ
ッチされる。この読み出された「N×M」ビットのデー
タは、ラッチクロックLHと伴に、次段のラッチ回路
34〜34N−1により1〜「N−1」クロックまで
細かい遅延が夫々掛けられる。
【0062】次に、波形データコントローラ39は、前
述した時間調整値E=2クロックに対応した入力ポート
を選択するセレクト信号STをマルチプレクサ35に
与える。この送信チャンネル1の場合、時間調整値E=
1クロックであるから、遅延要素=「×2」の入力端2
を選択する選択信号STがマルチプレクサ35に適宜
なタイミングで与えられる。この結果、調整開始の時刻
11から2クロック分遅れた時刻t12にて、時間調
整された「N×M」ビットの波形データがマルチプレク
サ35により一度に選択される。
【0063】このように時間調整された「N×M」ビッ
トの波形データは第2番目のマルチプレクサ36の入力
ポート0〜N−1夫々にMビットのデータとして前述と
同様に用意される。そして、選択信号STにより、前
述と同様に、入力ポート0〜N−1夫々に与えられるM
ビットのデータが時系列に順次、選択され、D/Aコン
バータ24−2に送られる。このデータはA/Dコンバ
ータ24−2より前述と同様にアナログ量に変換され、
さらに、増幅器25−2により増幅され、所望電圧値の
送信波形信号として出力される。
【0064】送信チャンネル2の場合、ディレイカウン
タ37aの出力値DLが「チャンネル数N−1+1」=
8以下であって、チャンネルカウンタ31の出力値SL
が自己チャンネル値=2を示す時刻t21´なると、波
形データ読出しカウンタ39aはカウントアップを開始
する。このカウント値CNに付勢されて、波形メモリ2
1から送信波形の0〜7番目の波形データが「N×M」
ビットで同時に出力される。この出力タイミングから1
クロック置いた次の時刻t21なると、ラッチクロック
LHが1段目のラッチ33に出力される。これによ
り、全部で「N×M」ビットの0〜7番目のデータがラ
ッチされる。この読み出された「N×M」ビットのデー
タは、ラッチクロックLHと伴に、次段のラッチ回路
34〜34N−1により1〜「N−1」クロックまで
細かい遅延が夫々掛けられる。
【0065】次に、波形データコントローラ39は、前
述した時間調整値E=6クロックに対応した入力ポート
を選択するセレクト信号STをマルチプレクサ35に
与える。この送信チャンネル2の場合、時間調整値E=
6クロックであるから、遅延要素=「×6」の入力端6
を選択する選択信号STがマルチプレクサ35に適宜
なタイミングで与えられる。この結果、調整開始の時刻
21から6クロック分遅れた時刻t22にて、時間調
整された「N×M」ビットの波形データがマルチプレク
サ35により一度に選択される。
【0066】このように時間調整された「N×M」ビッ
トの波形データは第2番目のマルチプレクサ36の入力
ポート0〜N−1夫々にMビットのデータとして前述と
同様に用意される。そして、選択信号STにより、前
述と同様に、入力ポート0〜N−1夫々に与えられるM
ビットのデータが時系列に順次、選択され、D/Aコン
バータ24−3に送られる。このデータはA/Dコンバ
ータ24−3より前述と同様にアナログ量に変換され、
さらに、増幅器25−3により増幅され、所望電圧値の
送信波形信号として出力される。
【0067】さらに、送信チャンネル3の場合、ディレ
イカウンタ37aの出力値DLが「チャンネル数N−1
+1」=8以下であって、チャンネルカウンタ31の出
力値SLが自己チャンネル値=3を示す時刻t31´な
ると、波形データ読出しカウンタ39aはカウントアッ
プを開始する。このカウント値CNに付勢されて、波形
メモリ21から送信波形の0〜7番目の波形データが
「N×M」ビットで同時に出力される。この出力タイミ
ングから1クロック置いた次の時刻t31なると、ラッ
チクロックLHが1段目のラッチ33に出力される。
これにより、全部で「N×M」ビットの0〜7番目のデ
ータがラッチされる。この読み出された「N×M」ビッ
トのデータは、ラッチクロックLHと伴に、次段のラ
ッチ回路34〜34N−1により1〜「N−1」クロ
ックまで細かい遅延が夫々掛けられる。
【0068】次に、波形データコントローラ39は、前
述した時間調整値E=7クロックに対応した入力ポート
を選択するセレクト信号STをマルチプレクサ35に
与える。この送信チャンネル3の場合、時間調整値E=
7クロックであるから、遅延要素=「×7」の入力端7
を選択する選択信号STがマルチプレクサ35に適宜
なタイミングで与えられる。この結果、調整開始の時刻
31から2クロック分遅れた時刻t32にて、時間調
整された「N×M」ビットの波形データがマルチプレク
サ35により一度に選択される。
【0069】このように時間調整された「N×M」ビッ
トの波形データは第2番目のマルチプレクサ36の入力
ポート0〜N−1夫々にMビットのデータとして前述と
同様に用意される。そして、選択信号STにより、前
述と同様に、入力ポート0〜N−1夫々に与えられるM
ビットのデータが時系列に順次、選択され、D/Aコン
バータ24−2に送られる。このデータはA/Dコンバ
ータ24−2より前述と同様にアナログ量に変換され、
さらに、増幅器25−2により増幅され、所望電圧値の
送信波形信号として出力される。
【0070】そのほかの送信チャンネル3〜7について
も全く同様に時間調整され、送信波形信号に生成され
る。
【0071】また、波形データ読出しカウンタ39aが
既にカウント開始しているので、各送信チャンネルにお
いて、このカウント値CNが「n×8N」(nは正の整
数)に達する度に、次のサイクルに係る波形データ(8
〜15番目、16〜23番目、…)といった具合に上述
したデータ読出し及び遅延制御が実施される。さらに、
次にスタート信号がオンになったときにも前述と同様に
データ読出し及び遅延制御が実施される。
【0072】このように生成された送信波形信号は、そ
の送信チャンネル毎の駆動電圧信号として、接続されて
いる超音波探触子11の各振動子に送られ、その振動子
を励振する。この結果、電気量の駆動信号が超音波パル
ス信号に変換され、被検体内に送信されていく。この送
信過程において、送信遅延に拠ってビームフォーカスが
行われ、ラスタ信号を成す超音波ビームを形成すること
ができる。
【0073】このように、本実施形態の任意波形送信回
路12によれば、波形データコントローラ39の遅延制
御に特徴を有する。つまり、ディレイカウンタ37aが
零となる前に、必要な分量ずつ(ここでは送信チャンネ
ル数Nに対応する「N×M」ビットずつ)の波形データ
が波形メモリ21から各送信チャンネルに対して時分割
で読み出される(なお、一度開始された読出しは、ディ
レイカウンタ37aのカウント値が零になった後も続け
られる)。
【0074】この読出しによって順次送られてくる波形
データを実際に使うタイミングまで遅らせる必要があ
る。この時間調整を担うのがラッチ回路34〜34
N−1とマルチプレクサ35による切換動作である。つ
まり、読み出した波形データを一律にクロック1〜7個
分、夫々遅らせておき、時間調整しない波形データと合
わせて、全部で0〜N−1(=7)までの8種類の「N
×M」ビットの波形データを生成する。この8種類の波
形データから、演算してある時間調整値E(=クロック
数)に対応した入力ポートの波形データが選択され、こ
の波形データがMビットずつに変換された後、アナログ
量に変換される。
【0075】したがって、1個の波形メモリ21から複
数チャンネル分の波形データを時分割処理により読み出
すことができ、且つ、送信チャンネル毎に指定された遅
延時間だけ遅らせた波形データを生成して、D/A変換
することができる。
【0076】とくに、この遅延時間制御において、事前
に波形データを読み出し、N種類の遅延波形データを作
成し、この中から所望の時間調整値Eに対応した遅延波
形データを選択する。このため、時間調整値Eを介在さ
せることによって、1つのメモリに対する送信回路のチ
ャンネル数Nの時間幅よりも微細なクロック数で遅延時
間制御ができる。
【0077】波形メモリ1個を用いた従来技術との対比
で言えば、従来の場合は、送信チャンネル毎の最小の遅
延時間制御幅は8クロック(N=8のとき)である。つ
まり、8クロック分、16クロック分、24クロック
分、…の単位でしか遅延時間を制御できなかった。これ
に対して、本実施形態の回路では、波形メモリは1個で
ありながら、8クロックよりも細かい9クロック、11
クロックといった微細な遅延時間制御を行うことができ
る。その分、送信超音波ビームによるラスタ角制御も正
確且つ微細に行うことができ、高品質の超音波画像を得
ることができる。
【0078】同時に、1個の波形メモリから複数チャン
ネル分の送信波形を得ることができるため、波形メモリ
の回路規模をチャンネル数分の1に止めることができ
る。例えば、送信チャンネル数=64ch、波形メモリ
の深さ(時間方向のデータ量)=512、D/Aコンバ
ータのビット数M=8ビットとすると、波形メモリに必
要な容量は、 従来の場合:64ch×512×8ビット=262,1
44ビット であるのに対し、 本発明の場合:1×512×8ビット=4,096ビッ
ト で済む。
【0079】つまり、チャンネル数に関係無く、最小の
1chに相当する分のメモリ容量で済む。
【0080】このため、波形メモリ又は波形データをチ
ャンネル毎に備える従来構成に比べて、回路規模は大幅
に小さくなり、コスト低減を図ることができる。高集積
化を行う場合にも回路規模を大幅に縮小してコスト低減
を図ることができる。とくに、この本実施形態におい
て、図2の破線Xで囲って示すシステム制御回路16、
アドレス発生回路22、波形メモリ21、及び全チャン
ネルの送信波形生成&遅延制御回路23−1〜23−N
の部分をASIC化して構成するので、上述した回路規
模の大幅縮小のメリットは極めて大きいものとなる。
【0081】さらに、メモリ容量がチャンネル数分の1
で済むので、波形メモリへのアクセス時間が短くなると
いう利点もある。
【0082】上述した実施形態において、本発明の読出
し手段は、ラッチ回路33、波形データコントローラ3
9(波形データ読出しカウンタ39a)、アドレス発生
回路22(チャンネルカウンタ31、マルチプレクサ3
2)、ディレイカウンタ37a、及び波形データカウン
タ38を要部として構成される。また、本発明の時間調
整手段は、マルチプレクサ34〜34N−1及び3
5、波形データコントローラ39、チャンネルカウンタ
31、ディレイコントローラ37(ディレイカウンタ3
7a)、並びに波形データカウンタ38を要部として構
成される。さらに、本発明の波形生成手段は、マルチプ
レクサ36、ディレイカウンタ37a、波形データカウ
ンタ38、D/Aコンバータ24、及び増幅器25を要
部として構成される。
【0083】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態を図10〜図12に基づき説明する。この実施形態に
係る構成要素の内、上述した実施形態と同一又は同等の
構成要素には同一の符号を付してその説明を省略又は簡
略化する。
【0084】本実施形態に係る任意波形送信回路12
は、第1の実施形態のものと同一の微細な遅延制御を、
ラッチ回路へのラッチクロックの出力タイミングの制御
によって達成しようとするものである。これにより、ラ
ッチクロックの出力タイミング制御のための処理はその
分、必要になるものの、ラッチ回路の数が非常に少なく
て済み、とくに送信チャンネル数Nが多くなったとき
に、係る効果は顕著になる。
【0085】これを達成するため、本実施形態の任意波
形送信回路12は図10に示す如く構成される。同図の
任意波形送信回路12は、図4に示した送信回路と対比
されるべき回路である。
【0086】図10に示すように、第1の実施形態のと
きと同様に読み出した「M×N」ビットの波形データを
時間調整する回路として、1個のラッチ回路34のみを
設けている。なお、ラッチ回路33とマルチプレクサ3
5との間には、ラッチ回路を経由しない「N×M」ビッ
トのバス構成も構築されている。
【0087】ラッチ回路34は、波形データコントロー
ラ39から、ラッチデータを時間調整するラッチクロッ
クLHが供給される(図11,12参照)。このラッ
チクロックLHの出力タイミングは、波形データコン
トローラ39により制御されるもので、遅延制御しない
タイミングに比して、(N−k)クロック(k=7〜
1:N=8のとき)間のいずれかのタイミングで出力さ
れる。
【0088】この(N−k)クロック分遅延された出力
タイミングは、波形データコントローラ39により実行
される第1の実施形態のときと同様のアルゴリズムで決
められる。すなわち、時間調整値E=クロック数で決め
られる。コントローラ39はこの時間調整値Eに相当す
るクロックが「N×M」ビットの波形データラッチ出力
(ラッチ回路33へのラッチクロックLH1の出力)か
ら経過すると、時間調整用のラッチクロックLH2をラ
ッチ回路34に出力する。
【0089】図11,12は、図8,9のときと同様
に、D/Aコンバータのビット数=M、送信チャンネル
数N=8、チャンネル0、1,2,3の指定遅延時間が
夫々、9クロック、11クロック、8クロック、10ク
ロックのときの波形データ読出し及び遅延動作のタイミ
ングを代表的に示している。
【0090】調整時間値Eは送信チャンネル0に対して
1クロック、送信チャンネル1に対して2クロック、送
信チャンネル2に対して6クロック、及び送信チャンネ
ル3に対して7クロックとなる(図6参照)。したがっ
て、ラッチクロックLHを波形データラッチ用のラッ
チ回路33に出力した後、この調整時間値E(クロック
数)が経過した後、後段のラッチ回路34に時間調整用
のラッチクロックLH が供給される(例えば送信チャ
ンネル0の時刻t01〜t02参照;他の送信チャンネ
ルも同様である)。
【0091】これに並行して、波形データコントローラ
39はマルチプレクサ35に選択信号STを送出す
る。このときの選択信号STは、ラッチにより遅延調
整した一方の入力ポートか、又は、遅延調整をしないも
う一方の入力ポートかを二者択一で選択する信号であ
る。このマルチプレクサ35により選択された「N×
M」ビットのデータは、その後、後段のマルチプレクサ
36、D/Aコンバータ24−1(〜24−N)、及び
増幅器25−1(〜25−N)を経て第1の実施形態の
ときと同様に処理され、所望の電圧駆動信号が送信チャ
ンネル毎に任意の振幅値及び遅延時間で生成される。
【0092】これによっても、送信チャンネル夫々にお
いて、指定された細かい遅延時間だけ遅延動作が行われ
ている。また、使用する波形メモリは1個である。した
がって、本実施形態の任意波形送信回路12によれば、
第1の実施形態のものと同等の作用効果を得ることがで
きるとともに、各送信チャンネルにおいて読み出した波
形データの時間調整に必要なラッチ回路が1個で済むの
で、ラッチクロックLH2の出力タイミングを決める処
理が必要になるものの、回路構成を簡単にでき、高密度
集積化に貢献できる。
【0093】上述した各実施形態およびその変形例は本
発明を実施した代表的構成例の提示であって、本発明の
範囲を限定することを意図するものではない。本発明の
範囲は特許請求の範囲の記載にしたがって決まるもの
で、当業者であれば、本発明の範囲を逸脱しない範囲に
おいて更に様々な態様の超音波診断装置を実施すること
が可能である。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明によれ
ば、超音波診断装置の送信回路及び送信制御方法におい
て、複数の送信チャンネル夫々のチャンネル値に基づき
1個のメモリから送信チャンネル毎に時分割で波形デー
タを読み出し、複数の送信チャンネル夫々に与えられる
遅延時間に応じた時間だけ、読み出された波形データを
時間調整し、この時間調整された波形データをアナログ
量の波形信号に生成するようにしたため、回路規模及び
回路構成の冗長性を抑え、送信チャンネル毎により精細
な遅延時間制御を行うことができる一方で、高集積化に
好適で且つ低コスト化が可能な超音波診断装置の送信回
路及び送信制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る超音波診断装置の概
略構成を示すブロック図。
【図2】図1に示す任意波形送信回路の概略構成のブロ
ック図。
【図3】送信波形の一例と波形メモリのデータ記憶の様
子を表す模式図。
【図4】図2に示すアドレス発生回路及び送信波形生成
&制御回路のより詳細な概略構成を表すブロック図。
【図5】送信チャンネル毎の時間調整値演算のアルゴリ
ズムを示す概略フローチャート。
【図6】送信チャンネル毎の時間調整値の演算例を説明
する図。
【図7】送信チャンネル毎の時間調整値をハード演算に
より演算する例を説明する図。
【図8】図9と協働して、送信チャンネル数=8とした
ときの、送信チャンネル0,1を示したデータ読出しと
遅延動作を説明するタイミングチャート。
【図9】図8と協働して、送信チャンネル数=8とした
ときの、送信チャンネル2,3を示したデータ読出しと
遅延動作を説明するタイミングチャート。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る超音波診断装
置のアドレス発生回路及び送信波形生成&制御回路のよ
り詳細な概略構成を表すブロック図。
【図11】図12と協働して表すタイミングチャートで
あって、送信チャンネル数=8としたときに、送信チャ
ンネル0,1のデータ読出しと遅延動作を説明するタイ
ミングチャート。
【図12】図11と協働して表すタイミングチャートで
あって、送信チャンネル数=8としたときに、送信チャ
ンネル2,3のデータ読出しと遅延動作を説明するタイ
ミングチャート。
【図13】送信チャンネル毎に波形メモリを設ける構成
の従来例に係る超音波診断装置の送信回路を示すブロッ
ク図。
【符号の説明】
11 超音波探触子 12 任意波形送信回路 16 システム制御回路 21 波形メモリ 22 アドレス発生回路 23(23−1、…、23−N) 送信波形生成&遅延
制御回路 24(24−1、…、24−N) D/Aコンバータ 25(25−1、…、25−N) 増幅器 31 チャンネルカウンタ(第2のカウンタ手段) 32 マルチプレクサ 35 マルチプレクサ 36 マルチプレクサ 33 ラッチ回路 34、34〜34 ラッチ回路(遅延要素) 37 ディレイコントローラ 37a ディレイカウンタ(第1のカウンタ手段) 38 波形データカウンタ(第3のカウンタ手段) 39 波形データコントローラ 39a 波形データ読出しカウンタ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1種類の経時的に変化する波形データを
    デジタル量で予め記憶している1個のメモリを備え、且
    つこのメモリの波形データを読み出して複数の送信チャ
    ンネル夫々の送信信号を発生させる超音波診断装置の送
    信回路において、 この送信回路は、前記メモリから送信チャンネル毎に時
    分割で波形データを読み出す読出し手段と、この読出し
    手段により読み出された波形データに対して前記複数の
    送信チャンネル夫々に与えられた遅延時間に応じた所定
    時間だけ送信チャンネル毎に時間調整する時間調整手段
    と、この時間調整手段より時間調整された波形データを
    アナログ量の波形信号に生成して前記送信信号として出
    力する波形生成手段とを備えた、ことを特徴とする超音
    波診断装置の送信回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の超音波診断装置の送信
    回路において、 前記読出し手段は、前記複数の送信チャンネル数N及び
    前記波形生成手段におけるD/A変換のビット数をMと
    するとき、「N×M」ビットの前記波形データを同時に
    読み出す手段であることを特徴とする超音波診断装置の
    送信回路。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の超音波診断装置の送信
    回路において、 前記読出し手段は、前記複数の送信チャンネル夫々に与
    えられた遅延時間とその各送信チャンネル値との関係に
    応じて決まるタイミングで前記メモリから送信チャンネ
    ル毎に時分割で前記波形データを読み出す読出し制御手
    段と、この読み出した波形データを保持するデータ保持
    手段とを備えたことを特徴とする超音波診断装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の超音波診断装置の送信
    回路において、 前記読出し制御手段は、前記遅延時間をカウントする第
    1のカウンタ手段と、前記複数の送信チャンネル数をカ
    ウントする第2のカウンタ手段と、前記第1のカウンタ
    手段のカウント値が送信チャンネル数以下であって前記
    第2のカウンタ手段のカウント値が自己の送信チャンネ
    ルを指したときに前記波形データの読出し開始を指令す
    る読出し指令手段とを備えたことを特徴とする超音波診
    断装置の送信回路。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の超音波診断装置の送信
    回路において、 前記調整手段は、前記読出し手段により読み出された波
    形データに互いに異なる複数の遅延時間値の遅延を掛け
    る複数の遅延要素と、この複数の遅延要素が出力した波
    形データを前記所定時間に応じて選択する遅延時間選択
    手段とを備えることを特徴とする超音波診断装置の送信
    回路。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の超音波診断装置の送信
    回路において、 前記調整手段は、前記読出し手段により読み出された波
    形データに1つの遅延時間値の遅延を掛ける1個の遅延
    要素と、この遅延要素からの前記波形データの出力タイ
    ミングを前記所定時間に応じて制御するタイミング制御
    手段とを備えることを特徴とする超音波診断装置の送信
    回路。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載の超音波診断装置
    の送信回路において、 前記調整手段は、前記時間調整のための前記所定時間を
    ソフトウエアに拠るアルゴリズムに基づき演算する演算
    手段を備えることを特徴とする超音波診断装置の送信回
    路。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の超音波診断装置の送信
    回路において、 前記時間調整手段は、前記複数の送信チャンネル夫々に
    与えられた遅延時間をカウントする第1のカウンタ手段
    と、前記複数の送信チャンネル数をカウントする第2の
    カウンタ手段と、前記第1のカウンタ手段による前記遅
    延時間の終了に応答して数をカウントする第3のカウン
    タ手段とを備えるとともに、 前記演算手段は、前記第2のカウンタ手段のカウント
    値、前記第3のカウンタ手段のカウント値、及びその各
    送信チャンネル値を前記アルゴリズムに適用して前記所
    定時間を演算する手段であることを特徴とする超音波診
    断装置の送信回路。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の超音波診断装置の送信
    回路において、 前記アルゴリズムは、前記第2のカウンタ手段のカウン
    ト値をA、前記第3のカウンタ手段のカウント値をB、
    及びその各送信チャンネル値をCとするとき、「A−B
    −C」の差分を用いて前記所定時間を求める解法である
    ことを特徴とする超音波診断装置の送信回路。
  10. 【請求項10】 請求項2に記載の超音波診断装置の送
    信回路において、 前記時間調整手段は、前記読出し手段より読み出された
    波形データに複数種の遅延時間値の遅延を掛ける複数の
    遅延手段と、この複数の遅延手段よる遅延結果を入力し
    且つセレクト信号によりその内の1つの入力信号を選択
    可能な選択手段と、この選択手段が前記所定時間に相当
    する遅延時間量を持った遅延波形データを選択するよう
    に前記セレクト信号を送信チャンネル毎に制御する制御
    手段とを備えたことを特徴とする超音波診断装置の送信
    回路。
  11. 【請求項11】 請求項5又は6に記載の超音波診断装
    置の送信回路において、 前記波形生成手段は、送信チャンネル毎に、前記「N×
    M」ビットの時間調整されたパラレル波形データをMビ
    ット毎のシリアル波形データに変換する変換手段と、ビ
    ット数が前記Mビットであり且つ前記変換手段により変
    換された波形データをD/A変換するD/Aコンバータ
    と、このD/A変換されたアナログ波形信号を増幅し且
    つ送信チャンネル毎にそのゲインを変更可能な増幅器と
    を備えたことを特徴とする超音波診断装置の送信回路。
  12. 【請求項12】 1種類の経時的に変化する波形データ
    をデジタル量で予め記憶している1個のメモリからその
    波形データを読み出して複数の送信チャンネル夫々の送
    信信号を発生させる超音波診断装置の送信制御方法にお
    いて、 前記メモリから送信チャンネル毎に時分割で波形データ
    を読み出し、前記複数の送信チャンネル夫々に与えられ
    た遅延時間に応じた所定時間だけ送信チャンネル毎に時
    間調整し、この時間調整された波形データをアナログ量
    の波形信号に生成して前記送信信号として出力すること
    を特徴とする超音波診断装置の送信制御方法。
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