JP2001008375A - 二次電池の状態管理方法及びこの方法を用いた電池パック - Google Patents

二次電池の状態管理方法及びこの方法を用いた電池パック

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JP2001008375A JP11170490A JP17049099A JP2001008375A JP 2001008375 A JP2001008375 A JP 2001008375A JP 11170490 A JP11170490 A JP 11170490A JP 17049099 A JP17049099 A JP 17049099A JP 2001008375 A JP2001008375 A JP 2001008375A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二次電池のリフレッシュ充放電を行う際の放
電深度等の条件を、電池の劣化程度に応じて的確に設定
することが可能となる二次電池の状態管理装置及びこれ
を用いた電池パックを提供することを目的とする。 【解決手段】 二次電池の充放電の繰り返し回数を、電
池温度に応じて設定された係数を乗じた値にて累積を行
い、累積値からリフレッシュ充放電の実施時期、及びこ
の累積値に対応する二次電池の放電容量を推定し、さら
に二次電池への充放電電流量から残存容量を算出し、リ
フレッシュ充放電の条件設定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二次電池、特にニ
ッケル−水素電池等の正極にニッケルを用いた二次電池
に対して、放充電容量及び二次電池が接続された充放電
経路に印加される電流の変化から充放電の繰り返し回数
からリフレッシュ充放電の制御を行う二次電池の状態管
理方法及びこれを用いた電池パックに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ノートパソコンやカムコーダー等
の携帯機器、モーターによる動力を補助として使用する
パワーアシスト機構を備えた車両の電源として、充放電
可能な電池を収容した電池パックが使用されている。電
池パックには、電池の充放電状態の制御、異常時に電池
の保護を行う制御手段が設けられている。
【0003】前記の電池として、ニッケル−カドニウム
電池や、ニッケル−水素電池等の正極にニッケルを用い
た二次電池(以下、二次電池とする)を使用する場合に
は、放電深度の浅い充放電を繰り返した際に放電容量が
低下する現象、所謂メモリー効果が生ずる。このメモリ
ー効果の発生を抑制するために、所定回数の充放電が繰
り返された後、放電深度の深い放電を行う方法が、前記
二次電池を用いた機器に用いられている。この様な機器
においては、制御手段にて充放電回数の計数を行い、こ
の回数が予め定められた値に達した場合に、リフレッシ
ュ充放電がなされる構成が知られている(例えば、特開
平6−105475号公報に記載)。
【0004】充放電回数の計数は、充電が完了した状態
にある二次電池から予め定めた容量値を下回るまで放電
がなされた後、満充電状態に達するまで充電がなされた
時に、1サイクルの充放電が終了したとして、電池パッ
クに記憶している使用開始時からの計数値に1カウント
を加える。このような計数機能を有する装置の回路の一
例を、図3に示す。
【0005】図3において、電池パック1は、複数個の
二次電池セルを接続した電池ブロック3、充放電回数の
計測を行う制御部7を有している。電池パック1が本体
装置2に装着された際に、二次電池3に供給される充電
電気量、及び電池ブロック3から本体装置2に供給する
放電電気量は、電流検出抵抗8によって検出される。制
御部7は、電池ブロック3が接続された充放電経路に印
加される充電、放電電流によって電流検出抵抗8の両端
に生ずる電位差を変換することで算出する。さらに、こ
の電位差の正負を判断することによって、充放電検出回
路11が電池ブロック3に印加される電流が、充電電流
であるか、放電電流であるかを検出する。例えば二次電
池3が放電状態にあれば、放電電流を計測し、放電電流
積算回路30にて放電電流値を積算することで放電電気
量の算出を行う。得られた放電電気量は、放電容量比較
回路32にて、放電容量設定回路31に予め設定された
放電容量値と比較される。放電電気量が設定放電容量を
上回り、且つ二次電池3が放電状態から充電状態へと切
り換えられた際に、充放電回数カウンタ14に記憶され
た計数値に1カウントを増加させると共に、放電電流積
算回路30に積算された放電電気量の値をリセットす
る。充電状態が継続し、二次電池3が満充電状態となっ
た後、再度放電を開始すると、上記過程を繰り返すこと
で、充放電回数の計数が行われるものである。
【0006】前記のリフレッシュ充放電は、通信回路1
7から送出された充放電回数を受けて、装置本体制御部
6にて制御される。この充放電を行う際、制御部6は本
体負荷5に対して並列に配置されたリフレッシュ放電負
荷28側にスイッチ61及び62を切り換えて電池ブロ
ック3に残存する放電容量の放電を行う。放電の容量
は、電池の初期状態における放電容量、及び深度の深い
放電を行った際における放電電圧の変化から求めた放電
容量をもとにして決定される。放電が終了すると、再度
スイッチを切り換え、電池ブロック3の充電を実施す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】最近では、二次電池に
対する充放電制御の傾向として、無停電電源のバックア
ップ用電源では、電池の自己放電分のみを間欠充電する
制御方法や、ノート型PC等のACアダプタを常時接続
して使用する構成では、電池の容量減少分を暫時充電に
より補う制御方法が主流となっており、完全放電を行う
前に充電がなされてしまう。また、車両の動力補助に使
用される場合では、電池の寿命を延ばす為、さらに電池
の発熱による劣化の加速を抑制する為に、浅い充放電制
御の方が好ましいとされている。このような背景のた
め、放電深度の浅い充放電を繰り返す充電制御方法によ
ってメモリー効果の発生が助長されている。このような
背景を有するにもかかわらず、リフレッシュ充電が施さ
れる回数は、機器の使用様態に対応するために少なくな
ってしまう。
【0008】一方、二次電池の放電容量は、電池の劣化
により次第に減少する。劣化の進行程度は、充放電回数
に加え、使用される環境の温度条件にも大きく影響され
る。例えば、図4に示すように20℃の温度環境におい
て使用される二次電池に比べ、40℃の高温環境下で使
用される電池の寿命は短くなってしまう。従って、高温
環境下で使用される二次電池は、劣化の進行が加速され
る。特に前記のような二次電池は、無停電電源のバック
アップ用電源、ノート型PCの電源、車両用の電源を主
たる用途としており、これらの用途では機器内部での発
熱量の増加、屋外での使用に伴う過大な温度変化等によ
り、使用される環境の温度による影響が大きい。
【0009】リフレッシュ充放電における放電の深度は
電池の放電容量から設定される。二次電池の放電容量は
劣化の進行によって減少しており、深度の深い放電を行
うことで初期の容量に対する補正を実施し、放電容量の
精度を確保している。然しながら、前記のような充放電
制御が設定されている機器においては、深度の浅い放電
のみが繰り返されており、メモリ効果を生じやすい使用
条件にある。而して、これらの機器に対してリフレッシ
ュ充電を定期的に実施し、放電容量の補正を行うのは、
使用様態を考慮すると非常に困難である。そこで、放電
容量の補正がなされず、初期状態での放電容量に基づき
リフレッシュ充放電時の放電深度を設定した場合には、
二次電池の放電可能な容量を越える容量を放電し、過放
電状態に陥る可能性があるという問題点を有している。
【0010】前記のような問題点に対して、充放電の繰
り返し回数から二次電池の劣化程度を推定し、初期の容
量に対する補正を行うことで、リフレッシュ充電時にお
ける過放電の発生を抑制する構成が考えられる。前記の
機器は、使用される環境の温度変化が激しく、且つ高温
環境下において劣化が加速されており、放電容量の正確
な推定は非常に困難である。このため、充放電の繰り返
し回数のみから放電容量を算出し、リフレッシュ放電を
実施する構成を採用した場合であっても、前記と同様の
問題点が生じてしまう。
【0011】本発明は、前記の各問題点に鑑み、二次電
池のリフレッシュ充放電を行う際の放電深度を、電池の
劣化程度に応じて的確に設定することが可能となる二次
電池の状態管理装置及びこれを用いた電池パックを提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の二次電池の状態管理方法及びこの方法を用い
た電池パックは、充放電可能な二次電池に対し、所定の
放電容量以下になるまでの放電と、満充電状態あるいは
予め定められた容量に達するまでの充電を1サイクルと
し、この1サイクル中における電池温度の変化状況に応
じて設定された係数を乗じた値を、充放電の繰り返し回
数に加えることで充放電の繰り返し回数の累積を行い、
累積値からリフレッシュ充放電の実施時期、及びこの累
積値に対応する二次電池の放電容量の推定を行ってお
り、さらに二次電池への充放電電流量から残存容量を算
出し、これらを併せてリフレッシュ充放電の条件設定を
行うものである。
【0013】本発明の構成によれば、電池の周辺温度に
対応して充放電回数の計数値が増加することとなり、通
常の温度条件から外れた環境下、すなわち高温や低温の
環境下において使用され、劣化の進行が加速される二次
電池であっても、劣化状態を考慮してリフレッシュ充放
電の条件設定がなされるために、二次電池が過充電、過
放電等の不適切な状態に陥ることがない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0015】本願の請求項1に記載の発明は、充放電可
能な二次電池への充電電流、及び二次電池からの放電電
流を測定し、二次電池の充放電回数を計数し、累積され
た回数が所定値に達した場合にリフレッシュ充放電を行
う二次電池の状態管理方法に関するものである。
【0016】この二次電池の状態管理方法は、充放電経
路に印加される電流の方向から充電電流と放電電流との
判別を行い、これと同時に充放電の各電流量を測定する
ことで、二次電池へ充電電流及び放電電流の両方が印加
された際に、好ましくは二次電池の残存容量が第一の容
量以下に達するまで放電された後、第二の容量に達する
まで充電が施された際に1サイクルの充放電がなされた
として、このサイクル終了後における二次電池の残存容
量の検出を行う。
【0017】同時に前記の状態管理方法は、二次電池の
周囲温度を測定し、充放電サイクル期間中において周囲
温度を平均化し、この温度に対応する予め設定された充
放電回数の補正係数を選択し、この補正係数を乗じた温
度補正済みのサイクル数を、充放電回数の累積値に加算
して新たな充放電回数の累積回数を求め、二次電池の周
囲温度の条件が反映された充放電回数の累積値を算出す
る。
【0018】更に前記の状態管理方法は、充放電回数の
累積値が予め定められた設定値に達した際に、リフレッ
シュ充放電を実施する。この充放電における充電及び放
電の各条件は、温度条件が反映された充放電回数の累積
値を参照して、二次電池の充放電回数に対応する放電容
量が示された関係式から前記の累積値における二次電池
の放電容量を演算し、リフレッシュ充放電における放電
量及び充電量の条件設定を行う。すなわち、電池の充放
電回数から得られた放電容量と、残存容量からリフレッ
シュ充放電時の放電量を設定し、この放電量と放電容量
からリフレッシュ充放電時の充電量を設定する。
【0019】このように本発明の二次電池の状態管理方
法によれば、リフレッシュ充放電時における電池の劣化
状態を反映した電池の放電容量の推定を行い、これを参
照して二次電池に供給される充電電流量、放電電流の積
算値を求めることで残存容量を算出することでリフレッ
シュ充放電における放電、充電の各条件設定がなされる
ことから、二次電池へ悪影響を与えることのないリフレ
ッシュ充放電を実施することが可能となる。特に、放電
時においては、二次電池の残存容量と、劣化状態を反映
した電池の放電容量から放電量を算出するために、二次
電池が過充電状態に陥ることがない。また、充電時にお
いても、前記の放電条件を基準として、充電条件を設定
するために過充電状態となることもない。
【0020】また、リフレッシュ充放電時を実施する段
階において、前記の条件に従って二次電池の充放電状態
を管理することに併せて、二次電池の放電電圧値及び充
電電圧値による充放電状態の管理を行うことで、二次電
池の充放電電圧のみから制御を行う周知のリフレッシュ
充放電方法に比べて充放電制御の正確性が大幅に向上す
る。
【0021】前記の請求項1に係る二次電池の状態管理
方法に加えて、二次電池の周囲温度と、これに対応する
自己放電量の関係式から、1サイクル中の自己放電量を
演算することで二次電池の自己放電量を算出し、充放電
電流を積算した残存容量からこの自己放電量を減算した
残存容量を求め、この残存容量を用いてリフレッシュ充
放電時における放電、充電の各条件設定を行うようにし
てもよい。この条件設定にすれば、自己放電量の大きい
温度環境下にて使用される場合、また充放電のサイクル
が長期間にわたり、自己放電による容量減少が顕著にな
る使用様態であっても、二次電池がおかれる環境温度の
変動による自己放電量の相違も考慮した正確なリフレッ
シュ充放電の条件設定が行える。
【0022】一方、本願の請求項3に記載の発明は、充
放電可能な二次電池に対し、充放電経路を介して接続さ
れたリフレッシュ充放電手段、及び充電電源に接続さ
れ、所定回数の充放電が繰り返された際にリフレッシュ
充放電を実施する電池パックに関する。
【0023】この電池パックは、二次電池と、充放電経
路に印加される電流の方向から充放電回数を検出すると
共に、印加される充電電流量、及び放電電流量から二次
電池の放電可能な残存容量を検出する制御手段と、二次
電池の表面に接触もしくは臨んだ状態に配され、二次電
池の周囲温度を検出する温度検出手段と、二次電池の充
放電回数に対応する放電容量が記憶された記憶手段と、
充放電回数が所定回数に達した際にリフレッシュ放電手
段へリフレッシュ充放電を要求するリフレッシュ充放電
要求手段とを備える。
【0024】ここにおいて制御手段は、充放電経路に介
装された電流検出抵抗から二次電池に印加される充電電
流量、放電電流量を測定する充放電検出回路、温度検出
手段の検出値から1サイクル中における二次電池の平均
化された周囲温度の算出を行い、この温度に対応する予
め設定された充放電回数の補正係数を選択する温度補正
回路、前回までの充放電回数の累積値に、補正係数を乗
じた回数増加値を加算することで新たな充放電回数の累
積値を算出する充放電繰り返し回数計測回路、1サイク
ル中の充電電流量、及び放電電流量から二次電池の残存
容量を算出する電流積算回路から構成されている。
【0025】さらに、前記の電池パックは、充放電回数
がリフレッシュ充放電要求手段に設定された値に達した
際に、記憶手段は、温度補正された充放電回数と放電容
量との関係を示す関係式を参照し、充放電回数に対応す
る二次電池の放電容量を演算する。
【0026】本発明に係る電池パックは、リフレッシュ
充放電手段へ前記の各手段によって検出及び演算された
充放電回数、残存容量及び放電容量を伝達し、リフレッ
シュ放電時の放電量を放電容量と残存容量から設定し、
且つ充電量を前記の放電量と放電容量から設定すること
を特徴とする。
【0027】請求項3に記載の構成によれば、電池の充
放電回数及び電池の周囲温度を測定することで、電池の
置かれる環境温度の影響を反映した電池の劣化状態を推
定する。そして、リフレッシュ充放電の充放電条件が、
前記の劣化状態を考慮し、さらに二次電池への充放電電
流から算出された二次電池の残存容量を参照して設定さ
れる。このため電池電圧のみから電池のリフレッシュ充
放電を制御する周知のリフレッシュ充放電回路に比較し
て、リフレッシュ放電時における過放電状態、充電時に
おける過充電状態に陥ることがなく、二次電池の寿命に
悪影響を与えることがない。
【0028】さらに、充放電回数のみからリフレッシュ
充放電の実施時期を制御する図3に示す周知の構成を有
するリフレッシュ充放電回路に比して、本発明に係るリ
フレッシュ充放電回路は、電池の環境温度を考慮してい
る。例えば、温度が高い場合にはメモリー効果の発生確
率が高いとして、1サイクルの充放電に対してその累積
値を少なくとも2サイクル増加させており、実際の充放
電の繰り返し回数に比べて累積値は高くなる。このた
め、高温環境下で使用される二次電池では、リフレッシ
ュ充放電を実施する時期が通常の温度環境下にて使用さ
れる電池に比べて、早期にリフレッシュ充放電がなされ
る。
【0029】一方、本発明の電池パックの回路は、電池
周囲温度を測定する温度検出手段を設け、周囲温度に応
じて1サイクル当たりの回数増加値に反映する構成とし
ており、さらに繰り返し回数と電池の放電容量との関係
を記憶する記憶手段を追加するのみであり、周知の充放
電の繰り返し回数のみからリフレッシュ充放電を実施す
る周知のリフレッシュ充放電回路に比べて構成の複雑化
を招かない。
【0030】さらにまた本願の請求項5に記載の発明
は、充放電可能な二次電池に対し、充放電経路を介して
接続されたリフレッシュ充放電手段、及び充電電源に接
続され、二次電池の残存容量及び充電回数からリフレッ
シュ充放電の実施時期を判断する電池パックに関する。
【0031】この電池パックは、二次電池と、充放電経
路に印加される電流の方向から充放電回数を検出すると
共に、二次電池に印加される充電、放電の各電流量及び
二次電池の自己放電量から残存容量を検出する制御手段
と、二次電池の残存容量が予め定められた容量値を下回
った際に、充電器電源に充電を要求し、この充電の回数
を累積する残存容量比較手段と、二次電池の表面に接触
もしくは臨んだ状態に配され、二次電池の周囲温度を検
出する温度検出手段と、二次電池に対する充電の実施回
数と放電容量との関係が記憶された記憶手段と、リフレ
ッシュ放電手段へリフレッシュ充放電を要求するリフレ
ッシュ充放電要求手段とを備える。
【0032】さらに前記の制御手段の詳細な構成として
は、充放電経路に介装された電流検出抵抗から二次電池
への充電電流量、放電電流量を測定する充放電検出回
路、温度検出手段の検出値から二次電池の周囲温度の平
均化を行い、平均の周囲温度に対応する予め設定された
充放電回数の補正係数を選択する温度補正回路、前回ま
での充放電回数の累積値、及び該補正係数から新たな累
積値を演算することで充放電回数を算出する充放電繰り
返し回数計測回路、充電電流量及び放電電流量を積算す
る電流積算回路、二次電池の周囲温度に対応する自己放
電量が設定されており、二次電池の平均の周囲温度に対
応する自己放電量を選択し、電流積算回路にて算出した
残存容量から自己放電量を減算して残存容量を求める自
己放電演算回路とされている。
【0033】そして、前記の構成を有する請求項5に係
る電池パックは、充電回数がリフレッシュ充放電要求手
段に設定された値に達した際に、記憶手段は温度補正さ
れた充電回数に対応する該二次電池の放電容量を演算
し、リフレッシュ充放電手段に、この放電容量と、自己
放電に対する補正が施された残存容量からリフレッシュ
充放電時の放電量を設定し、且つこの放電量と記憶手段
に設定された放電容量からリフレッシュ充放電時の充電
量を設定することを特徴とする。
【0034】この構成によれば、自己放電量に相当する
電流量の補充電のみが繰り返される電池パックであって
も、充電回数及び自己放電量を推定することで、リフレ
ッシュ充放電の実施時期及びその条件が設定される。さ
らに、放電深度の深い充放電が繰り返される使用様態と
する電池パックであっても、充電の繰り返し回数及び電
池の周囲温度に加え、電池の自己放電量を考慮したリフ
レッシュ充放電の実施条件が設定され、メモリー効果の
発生が抑制される。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。尚、本実施例は、本発明の構成の一
例を示すものであり、その範囲を限定するものではな
い。また、従来例と同一の機能を果たす構成要素につい
ては、同一の番号を付し、詳細な説明は省略する。
【0036】(実施例1)図1は、本発明の第1の実施
例における充放電のリフレッシュ充放電機能を有する電
池パック及び本体装置の構成を示すブロック図である。
図1において、電池パック1は、複数の二次電池セルが
直列接続された電池ブロック3、制御部7を内蔵してお
り、負荷5を具備した本体装置2に接続される。電池パ
ック1と本体装置との電気的接続は、端子41から端子
46でなされる。
【0037】電池パック1の内部にて、電池ブロック3
と端子42及び端子43とを接続する充放電経路中に
は、電流検出抵抗8が介装されている。電流検出抵抗8
は、電池ブロック3に供給される充電電流、電池ブロッ
ク3から本体負荷5、及びリフレッシュ充放電時にリフ
レッシュ放電負荷28へと供給する放電電流の測定を行
い、各電流の値は検出抵抗6の両端の電位差として表わ
される。制御部7は、アナログ値にて測定された値をデ
ジタル値に変換するAD変換回路101〜103をはじ
めとする各回路から構成される。
【0038】本体装置2は、端子44及び端子45を介
して電池パック1側の充放電経路に接続され、充放電の
各電流の需給を行う。さらに、本体装置2側の充放電経
路には、スイッチ61及びスイッチ62が介装されてお
り、これらのスイッチを切り換えることで、電池ブロッ
ク3から本体負荷5への電力供給、充電電源9による充
電、そしてリフレッシュ放電負荷28によるリフレッシ
ュ放電がなされる。また、充電経路に付加される電圧
は、電圧検出回路26によって検出される。装置本体制
御回路6は、前記の電圧値に加え、電池パック1から送
出される各種データをもとにして、スイッチ61、62
を切り換え、電池ブロック3の充電、本体負荷5への電
力供給及びリフレッシュ充放電の実施を制御する。
【0039】次に制御回路7を含む電池パック1の詳細
な構成について説明する。充放電検出回路11は、電流
検出抵抗の両端に生ずる電位差から充電、放電の判別、
及び電池ブロック3に印加される充放電の各電流値を測
定しており、充放電状態の変化は、回数計測回路12へ
と出力され、充放電の回数が計数される。温度センサー
13は電池ブロック3に隣接して配置されており、電池
ブロック3の周囲温度を測定している。測定された電池
温度は、温度補正テーブル回路14へ出力される。温度
補正テーブル回路14は、電池の充放電期間中の温度変
化を記憶し、これをもとにして温度による電池の劣化度
合いを補正する。数値補正回路15は、温度補正テーブ
ル回路14及び回数計測回路12の出力結果をもとに、
充放電の回数に対する補正を行っており、充放電繰り返
し回数カウンタ16に記憶される。この記憶された充放
電の繰り返し回数は、通信回路17を介して本体装置2
へ伝達されると共に、数値設定回路19及び数値比較回
路20からなるリフレッシュ充放電要求手段18に出力
される。
【0040】数値設定回路19は、リフレッシュ充放電
を実施する充放電の繰り返し回数を設定しており、この
回数の設定は、電池パック1が接続される本体装置2の
使用様態に応じて設定される。数値比較回路20は、設
定された値に電池ブロック3の充放電の回数が達した際
に、リフレッシュ充放電を要求する信号を出力する。
【0041】充放電検出回路11から出力される充放電
の各電流値は、電流積算回路21において積算される。
また、温度センサー13によって測定された電池ブロッ
ク3における温度は、自己放電量演算回路22へ出力さ
れ、回路11において温度条件による自己放電量を演算
する。自己放電補正回路22は、充放電の繰り返しによ
る放電容量の変動に加え、温度変化による自己放電量を
加味して、電池ブロック3における残存容量を算出す
る。
【0042】記憶装置29には、電池ブロック3を構成
する二次電池の電池特性、少なくとも通常の温度環境下
における充放電の繰り返しに伴う放電容量の推移が記憶
されている。この放電容量の推移は、例えば図4に示し
たような充放電の繰り返し回数と、放電容量とを記憶し
ている。これにより、充放電の繰り返しによる電池の劣
化に起因する放電容量の変化に対し、充放電の回数から
通常の温度環境下における電池の放電容量を推定でき
る。
【0043】次に、本実施例における回路の動作を説明
する。
【0044】電流検出抵抗6の両端に生ずる電位差は、
AD変換回路101によりデジタルデータに変換されて
おり、このデジタルデータから放電状態にあるか、充電
状態にあるかを充放電検出回路11で検出する。回数計
測回路12は、放電から充電に切り替わった時に1回の
回数を計測する。
【0045】温度センサー13にて検出された温度デー
タは、温度補正テーブル回路14において平均値化を行
い、補正値変換がなされる。この補正値の変換は、電池
の温度による充放電の繰り返し回数の補正を行うために
なされる。例えば、平均温度が高い場合には電池の劣化
が加速されており、1回の充放電がなされた際に、温度
による劣化加速を考慮した充放電の回数を増加させる補
正値を出力する。温度補正テーブル回路14から出力さ
れる補正値と、回数計測回路12における計数値とに基
づいて、数値補正回路15は、充放電の繰り返し回数を
演算する。この時、回数計測回路12で出力された回数
の増加値は、補正値を加算、乗算することで演算され
る。さらに、温度補正された回数の増加値は、充放電繰
り返し回数カウンタ16に入力され、回数の増加値にし
たがったカウントアップがなされ、ここにおいて充放電
繰り返し回数が記憶される。これにより、例えば高温環
境下におかれる電池であっても、温度による劣化加速が
反映された充放電の繰り返し回数値が算出され、この繰
り返し回数のみから電池の劣化程度を判断することが可
能となる。
【0046】前記カウンタ16に記憶された充放電の繰
り返し回数は、リフレッシュ充放電要求手段18に入力
される。カウンタ16より出力される充放電回数は、数
値比較回路20に入力され、数値設定回路に設定されて
いる数値と比較される。前記したように数値設定回路1
9は、リフレッシュ充放電を行なうべき充放電の累積回
数を記憶しており、数値比較回路20は、温度補正され
た充放電の繰り返し回数が予め設定した累積回数に達し
た時に、リフレッシュ充放電要求信号を出力する。
【0047】前記の充放電検出回路11は、充放電の切
り替えの検出に加えて、充放電経路に印加される充電、
及び放電の各電流量も測定を行っている。充放電電流検
出回路11から出力される充放電電流データは、電流積
算回路21に入力され、電池ブロック3の残存容量を算
出すべく積算演算が行なわれる。この演算は、電流積算
回路21に設定された初期状態における放電容量に対し
て、放電時には放電に伴う電流量を前記の放電容量から
減算し、放電から充電に転じた後には充電に伴って電池
ブロック3に供給された電流量を前記の減算された放電
容量に加算する。
【0048】さらに、前記の放電容量に対して、自己放
電による容量減少の相当分を、前記の過程にて演算され
た放電容量に反映する。自己放電は、電池パック1がお
かれる環境温度によって変動することから、自己放電量
演算回路23は、温度センサー13によって検出された
温度を取り込み、得られた温度のデータに基づいて、自
己放電量を演算する。尚、本実施例では自己放電量の補
正は、電池温度から算出する構成としているが、電池温
度に加え、電池ブロック3に対して充放電電流の需給が
行われていない放置期間も考慮して、自己放電量を演算
することで、電池ブロック3の放電容量の検出精度は一
層向上する。自己放電補正回路22は、電流積算データ
から自己放電量を減算補正し、自己放電減算補正された
電流積算データを出力する。
【0049】充放電繰り返し回数カウンタ16から出力
された充放電の繰り返し回数、リフレッシュ充放電要求
手段から出力される要求信号、及び自己放電補正回路か
ら出力された電池ブロック3の放電容量、さらに記憶回
路に設定された電池の劣化による放電容量の状況に関す
る各データは、通信回路17にてシリアル変換され、本
体装置2へ送出される。
【0050】本体装置2では、電池パック1から送出さ
れたリフレッシュ充放電の要求信号によりリフレッシュ
充放電を行う。本体装置制御回路6は、通信回路17か
ら受け取ったデータをもとにして、リフレッシュ充放電
の充電、放電の各条件を設定し、この充放電を実施す
る。一連のリフレッシュ充放電の動作は、本体制御回路
6はリフレッシュ充放電要求手段からの要求信号により
開始される。
【0051】次に、充放電の繰り返し回数、及び記憶手
段に記憶されている充放電回数から電池ブロック3を構
成する各二次電池の劣化状態を推定し、この劣化の程度
に対応した電池の放電容量に関するデータを得る。前記
のように充放電の繰り返し回数は、環境温度による電池
の劣化の加速状態を反映した値となっており、記憶回路
に設定された充放電の繰り返し回数に対応する放電容量
をもとめることで、劣化に伴う放電容量の減少を加味し
た放電容量が得られる。
【0052】引き続いて、本体装置制御回路6は、自己
放電補正回路22から得られた電流積算データから、電
池ブロック3における放電容量の状態を判定する。電流
積算データは、充放電の繰り返しに伴う電池ブロック3
における充電及び放電電流の需給状態、さらに自己放電
に伴う放電容量の減少のみを反映したデータであり、電
池の劣化状況を考慮していない。
【0053】本体装置制御回路6は、リフレッシュ充放
電を行う段階における劣化状況を反映した二次電池の放
電容量と、この段階での二次電池に残存する残存容量と
から、リフレッシュ充放電における放電量と、充電量を
それぞれ演算する。
【0054】演算された結果を用いて、スイッチ61及
びスイッチ62に切り換えることで、電池ブロック3と
リフレッシュ放電負荷28とを接続して放電を行う。こ
の時、放電される電気量は、電流検出抵抗8により検出
されており、制御部7によって放電量の検出がなされ
る。さらに、放電が終了すると制御装置6は、スイッチ
62を切り換え電池ブロック3の充電を開始する。この
時も前記と同様に電池ブロック3に供給される電流は、
電流検出抵抗8により検出されており、記憶回路29に
記憶された放電容量に相当する電流量の充電がなされる
と、一連のリフレッシュ充放電が終了する。
【0055】(実施例2)図2は、本発明の第2の実施
例における充放電のリフレッシュ充放電機能を有する電
池パック及び本体装置の構成を示すブロック図である。
本実施例における電池パック1は、電池ブロック3の残
存容量に基づいて本体装置2による充電制御する構成を
有している。
【0056】尚、この実施例2では、前記の実施例1と
同一の構成、機能を有する部位に関する説明を省略し、
構成、機能上の相違点から本実施例における特徴を明ら
かにする。
【0057】図2において、容量比較回路25は、電池
ブロック3における放電容量と予め設定された容量との
比較を行うものであり、この容量は放電容量設定回路2
4に記憶されている。また、比較回路25には記憶回路
31も接続されており、この回路31において放電深度
の浅い充放電を繰り返した場合における電池の劣化状態
を示す放電容量の変化が記憶される。
【0058】まず、図2における通常時の充電制御につ
いて説明する。自己放電補正回路22は、充放電経路の
印加される充電電流及び放電電流、及び電池の自己放電
量から算出された電池ブロック3の放電容量を出力す
る。容量比較回路25は、出力された放電容量と、容量
設定回路24に設定された値との比較を行う。本体負荷
5への電力供給によって電池ブロック3の残存容量が設
定値を下回れば、充電が必要と判断する。この時、容量
比較回路24が充電要求信号を装置本体制御回路7へ出
力することで、充電電源から電力供給がなされる。この
ように本実施例における電池パック1は、充電要求信号
を出力し、間欠充電等の開始を制御する。本体装置2
は、電池パック側による制御に応じてスイッチを切り替
え、充電電源9から電力供給を行うことで、電池パック
1の充電を行う。
【0059】電池ブロック3への充放電が頻繁になされ
る使用用途においては、自己放電による影響は少ない。
しかしながら、電池パック3の使用が長期間に亘ってな
されない場合、前記の充電要求信号は、電池ブロック3
での自己放電に起因する残存容量の低下相当分を補充電
するために、充電要求信号を前記制御回路7に出力され
る。この補充電が複数回に行われた場合には、電池ブロ
ック3を構成する二次電池は、巨視的に見ると浅い充放
電が複数回繰り返されていることになる。しかしなが
ら、電池ブロック3における残存容量の低下は、自己放
電に伴う放電容量の減少、及び本体負荷等における微小
な電流消費によるものであり、電流検出抵抗8にて検出
されない。一方、補充電を行う際には、電流検出抵抗8
において電池ブロック3への充電電流が検出される。こ
のような一連の補充電を実施する過程において、充放電
検出回路11は充電電流のみを検出しており、充電電流
と放電電流の切り替えがなされないために、充放電回数
の計数値は増加しない。
【0060】容量比較回路11は、充電要求信号を本体
装置2へ出力した回数の累積を記憶している。さらに、
この回路11が累積値が所定の値に達した際に、リフレ
ッシュ充放電を実施する信号を出力し、リフレッシュ充
放電を行うことで、自己放電に伴う浅い放電に起因する
メモリー効果の発生が抑制される。また、このリフレッ
シュ放電時における放電条件は、記憶回路31に記憶さ
れた補充電を行った回数と電池の劣化程度の関係から設
定されており、この放電条件に従ってリフレッシュ充放
電がなされる。
【0061】上記各実施例においては、電池パック1が
装着される本体装置内に、充電機能、リフレッシュ充放
電機能を有する場合について説明したが、本体装置と充
電器が別個独立の構成としても良く、また電池パック及
び本体装置が同一筐体内に収容される構成にあっても、
本実施例と同様の効果が得られるものである。
【0062】
【発明の効果】以上のように本発明の電池パックは、充
放電の繰り返し回数に基づいてリフレッシュ充放電要求
信号を出力する機能を加えて、リフレッシュ充放電を実
施する条件を二次電池の劣化状態及び残存容量から設定
する。このため、リフレッシュ充放電時の容量に対する
演算精度の向上を図ることが可能となり、二次電池の劣
化防止への効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における電池パック及び本体装置の構
成を示すブロック図
【図2】実施例2における電池パック及び本体装置の構
成を示すブロック図
【図3】従来例における電池パックの構成を示すブロッ
ク図
【図4】充放電の繰り返し回数と放電容量との関係を示
す図
【符号の説明】 1 電池パック 2 本体装置 3 電池ブロック 5 本体負荷 6 装置本体制御回路 7 制御部 8 電流検出抵抗 9 充電電源 11 充放電検出回路 12 回数計測回路 13 温度センサー 14 温度補正テーブル回路 15 数値補正回路 16 充放電繰り返し回数カウンタ 17 通信回路 18 リフレッシュ充放電要求手段 19 数値設定回路 20 数値比較回路 21 電流積算回路 22 自己放電補正回路 23 自己放電量演算回路 24 容量設定回路 25 容量比較回路 26 電圧検出回路 29 記憶回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 10/48 301 H01M 10/48 301

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充放電可能な二次電池への充電電流、及
    び二次電池からの放電電流を測定し、該二次電池の充放
    電回数を計数し、累積された回数が所定値に達した場合
    にリフレッシュ充放電を行う二次電池の状態管理方法で
    あって、 充放電経路に印加される充電電流及び放電電流の判別、
    及び該二次電池の充放電の各電流量を測定し、該二次電
    池へ充電電流及び放電電流が印加された際に1サイクル
    の充放電がなされたとして、このサイクル終了後におけ
    る該二次電池に残存する放電可能な残存容量の検出を行
    い、 該二次電池の周囲温度を測定し、1サイクル中における
    該二次電池の平均化された周囲温度の算出を行い、この
    温度に対応する予め設定された充放電回数の補正係数を
    選択し、この補正係数を乗じた温度補正済みのサイクル
    数を、充放電回数の累積値に加算して新たな充放電回数
    の累積回数を求め、 充放電回数が所定値に達し、リフレッシュ充放電を実施
    する場合に、該二次電池の充放電回数に対応する放電容
    量を示す関係式から所定値における該二次電池の放電容
    量を演算し、 この放電容量と、充電電流量及び放電電流量から算出さ
    れた残存容量からリフレッシュ充放電時の放電量を設定
    し、且つこの放電量と放電容量からリフレッシュ充放電
    時の充電量を設定することを特徴とする二次電池の状態
    管理方法。
  2. 【請求項2】 予め設定された1サイクル中における二
    次電池の平均化された周囲温度と、これに対応する自己
    放電量の関係式から、1サイクル中の自己放電量を選択
    し、 このサイクル中における充電電流量及び放電電流量から
    算出した残存容量から該自己放電量を減算した残存容量
    を求め、この残存容量を用いてリフレッシュ充放電時に
    おける放電量及び充電量を算出する請求項1記載の二次
    電池の状態管理方法。
  3. 【請求項3】 充放電可能な二次電池に対し、充放電経
    路を介して接続されたリフレッシュ充放電手段、及び充
    電電源に接続され、所定回数の充放電が繰り返された際
    にリフレッシュ充放電を実施する電池パックであって、 この電池パックは、二次電池と、充放電経路に印加され
    る電流の方向から充放電回数を検出すると共に、印加さ
    れる充電電流量、及び放電電流量から該二次電池の放電
    可能な残存容量を検出する制御手段と、該二次電池の表
    面に接触もしくは臨んだ状態に配され、該二次電池の周
    囲温度を検出する温度検出手段と、該二次電池の充放電
    回数に対応する放電容量が記憶された記憶手段と、充放
    電回数が所定回数に達した際にリフレッシュ放電手段へ
    リフレッシュ充放電を要求するリフレッシュ充放電要求
    手段とを備え、 該制御手段は、充放電経路に介装された電流検出抵抗か
    ら該二次電池に印加される充電電流量、放電電流量を測
    定する充放電検出回路、該温度検出手段の検出値から1
    サイクル中における該二次電池の平均化された周囲温度
    の算出を行い、この温度に対応する予め設定された充放
    電回数の補正係数を選択する温度補正回路、前回までの
    充放電回数の累積値、及び該補正係数から充放電回数の
    増加値を演算することで新たな充放電回数の累積値を算
    出する充放電繰り返し回数計測回路、1サイクル中の充
    電電流量、及び放電電流量から該二次電池の残存容量を
    算出する電流積算回路から構成されており、 充放電回数が、該リフレッシュ充放電要求手段に設定さ
    れた値に達した際に、該記憶手段は温度補正された充放
    電回数に対応する該二次電池の放電容量を演算し、 該リフレッシュ充放電手段に、この放電容量と、充電電
    流量及び放電電流量から算出された残存容量からリフレ
    ッシュ充放電時の放電量を設定し、且つこの放電量と記
    憶手段に設定された放電容量からリフレッシュ充放電時
    の充電量を設定することを特徴とする二次電池の状態管
    理方法を用いた電池パック。
  4. 【請求項4】 制御手段は、二次電池の周囲温度に対応
    する自己放電量の関係式が設定されており、少なくとも
    1サイクルの充放電が終了した際に、該二次電池の平均
    化された周囲温度に対応する自己放電量を選択し、この
    サイクル中における充電電流量及び放電電流量から算出
    した残存容量から該自己放電量を減算して残存容量を求
    める自己放電演算回路を備え、 リフレッシュ充放電手段が、該演算回路により算出され
    た残存容量を適用して、リフレッシュ充放電時における
    放電量及び充電量を算出する請求項3記載の二次電池の
    状態管理方法を用いた電池パック。
  5. 【請求項5】 充放電可能な二次電池に対し、充放電経
    路を介して接続されたリフレッシュ充放電手段、及び充
    電電源に接続され、所定回数の充放電が繰り返された際
    にリフレッシュ充放電を実施する電池パックであって、 この電池パックは、二次電池と、充放電経路に印加され
    る電流の方向から充放電回数を検出すると共に、印加さ
    れる充電、放電の各電流量及び該二次電池の自己放電量
    から該二次電池の放電可能な残存容量を検出する制御手
    段と、該二次電池の残存容量が予め定められた容量値を
    下回った際に、該充電器電源に充電を要求し、この充電
    の回数を累積する残存容量比較手段と、該二次電池の表
    面に接触もしくは臨んだ状態に配され、該二次電池の周
    囲温度を検出する温度検出手段と、該二次電池の充電回
    数に対応する放電容量が記憶された記憶手段と、リフレ
    ッシュ放電手段へリフレッシュ充放電を要求するリフレ
    ッシュ充放電要求手段とを備え、 該制御手段は、充放電経路に介装された電流検出抵抗か
    ら該二次電池に印加される充電電流量、放電電流量を測
    定する充放電検出回路、該温度検出手段の検出値から該
    二次電池の平均化された周囲温度の算出を行い、この温
    度に対応する予め設定された充放電回数の補正係数を選
    択する温度補正回路、前回までの充放電回数の累積値、
    及び該補正係数から充放電回数の増加値を演算し、新た
    な累積値を算出する充放電繰り返し回数計測回路、充電
    電流量及び放電電流量を積算する電流積算回路、二次電
    池の周囲温度に対応する自己放電量が設定されており、
    該二次電池の平均化された周囲温度に対応する自己放電
    量を選択し、該電流積算回路にて算出した残存容量から
    該自己放電量を減算して残存容量を求める自己放電演算
    回路から構成されており、 充電回数が該リフレッシュ充放電要求手段に設定された
    値に達した際に、該記憶手段は温度補正された充電回数
    に対応する該二次電池の放電容量を演算し、 該リフレッシュ充放電手段に、この放電容量と、自己放
    電に対する補正が施された残存容量からリフレッシュ充
    放電時の放電量を設定し、且つこの放電量と記憶手段に
    設定された放電容量からリフレッシュ充放電時の充電量
    を設定することを特徴とする二次電池の状態管理方法を
    用いた電池パック。
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