JP2001008231A - 3次元空間における物体の多視点画像伝送方法及びシステム - Google Patents

3次元空間における物体の多視点画像伝送方法及びシステム

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JP2001008231A
JP2001008231A JP11174839A JP17483999A JP2001008231A JP 2001008231 A JP2001008231 A JP 2001008231A JP 11174839 A JP11174839 A JP 11174839A JP 17483999 A JP17483999 A JP 17483999A JP 2001008231 A JP2001008231 A JP 2001008231A
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ラボー ステファン
Yutaka Ozaki
裕 尾崎
Tenrin Han
天倫 潘
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ボロミエ フィリップ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧縮率の多視点画像の伝送方式を提供する
ことを課題としている。また、画像生成、再生のための
処理が簡単な伝送方式を提供することをも課題としてい
る。 【解決手段】 複数の視点から撮影した画像と該撮影画
像に関する所定のデータを送信し、受信側で前記送信画
像及び送信データに基づいて新視点から見た画像を生成
可能にしたことを特徴とし、送信データは、撮影画像へ
の射影変換行列及び参照点データ並びに3角形領域デー
タを含み、新視点画像の生成は、新視点の視点角度を入
力する工程、射影変換行列を求める工程、参照点に対応
する新視点画像上の参照点を求める工程、対象物体の画
像をカバーする3角形領域を求める工程、3角形領域を
ソーテングする工程、3角形領域にテクスチャをワーピ
ングする工程を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、3次元空間にお
ける物体の多視点からの画像の伝送システムの技術分野
に属する。更に具体的には、3次元空間における対象物
体の異なる視点からの一連の画像を圧縮して伝送する画
像の伝送方式の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】近年デジタル画像の伝送技術に関する工
夫、考案が盛んに行われている。これは、膨大な容量を
持つメモリの開発、計算速度の高速化、通信速度の高速
化などの技術進歩による理由が大きい。しかし、画像は
多くの情報を内包しており、画像データ、特にカラー画
像のデータをそのまま圧縮せずに伝送する場合には膨大
な通信容量と記録メモリを必要とする。また、画像デー
タを生データのまま直接伝送すると、通信時間に長時間
を要し実用的ではない。そこで、画像データを圧縮し
て、記録及び通信する技術が開発、研究されている。
【0003】画像データの圧縮方法は、静止画像と動画
像とでは異なることは勿論、画像データの種類(2値画
像、濃淡画像、カラー画像等)、伝送の目的(ファクシ
ミリ伝送、TV電話又はTV会議の画像伝送、医療の診
断画像の伝送、監視画像の伝送等)によっても異なる。
画像データの圧縮率を高めるためには、個々の伝送目
的、画像データの内容等に合わせた圧縮方法が望ましい
が、一方で、あまり細部の事情にこだわると汎用性がな
くなる。そこで、画像データの圧縮方法の標準化と各ケ
ースにおける圧縮方法の開発が同時に進行している。
【0004】ところで、通信によるカタログ販売等にお
いても、商品を表示するために画像伝送が行われてい
る。従来の通信販売では、商品を表示するための画像は
1枚の静止画像であった。カタログ販売において商品を
表示する画像は複数の視点から見た画像を撮影して、伝
送すること(多視点画像の伝送)が望ましい。これは単
なる静止画像の伝送でもなく、動画像の伝送でもない。
これは新しい分野の画像伝送と考えられる。即ち、多視
点画像は、一連の関連した複数画像から構成され、対象
物体自体の形状、模様等は時間と共に変化せず、視点及
び視線方向が変化する点で、静止画像や動画像と異な
る。従来の多視点画像の圧縮技術として、例えば、公開
特許公報第平10−111951号に開示されている。
以下、この多視点画像の圧縮技術にについて説明する。
【0005】図21は、上記公報に開示されている多視
点画像の圧縮及び再生の全体のフローチャートを示す。
図21中の枠Aの部分は多視点画像を作成するまでの部
分で、オフラインで処理される。枠Bの部分は光線空間
から任意の視点位置における画像を生成・表示するまで
の部分で、オンラインで処理される。ステップS101
は多視点画像入力装置を用いて複数の視点位置から多視
点画像を入力する。ステップS102では、得られた多
視点画像を光線空間上の直線に対応させ、光線空間対応
表を作成する(詳細は省略)。ステップS103では、
多視点画像の内の数枚をリファレンス画像とし、残りの
画像はリファレンス画像の画素を示すポインタで表現す
ることにより多視点画像の圧縮を行う。
【0006】図22、図23は圧縮方法を示す。図22
において、ステップS111はN枚の多視点画像からm
枚のリファレンス画像を選択する。ステップS112で
は、リファレンス画像ではない最初の画像を取り出し、
その画像番号をn=1に設定する。ステップS113で
は画像nを挟む位置にある前後2枚のリファレンス画像
(リファレンス画像L、リファレンス画像R)を決定
し、ポインタで参照する対象画像とする。ステップS1
14では、画像nの全ての画素(Xn、Yn)をリファ
レンス画像L、リファレンス画像Rへのポインタで表現
する。ステップS115では、全てのリファレンス画像
ではない画像について上記処理が終了したか否かを判断
する。
【0007】ポインタ表現を図23に基づいて説明す
る。画像nとリファレンス画像L、リファレンス画像R
との間には強い相関関係があると考えられる。そこで、
画像nの各画素についてリファレンス画像L、Rの内の
どちらか一方の中から色の似た画素を探し出す。そのと
きの座標値の移動量に対して、予め作成しておくポイン
タテーブルを表引きする形でポインタデータを求め、そ
の値を画像nの画素値とする。例えば、画像nの画素
(X1、Y1)の似た色の画素がリファレンス画像Lの
画素(X1+i、Y1+j)とすれば、L(i、j)を
ポインタテーブルから表引きして「s」を求める。な
お、i,jは対応する画素からの移動量を示す。ポイン
タ番号sを画像nの画素(X1、Y1)の画素値とす
る。ポインタ番号sを1バイトで表現すれば、画像nの
画素(X1、Y1)の画素値は1バイトで表現される。
【0008】従来の画像データは物体と背景を分離する
ための1バイトと、RGBのデータを表現するための3
バイトで合計4バイトを使用しており、これを1バイト
で表現することにより、リファレンス画像を除いた画像
(以下、非リファレンス画像という)についてデータ量
を1/4に圧縮することができる。
【0009】図21に戻り、ステップS104では、光
線空間データ(光線空間対応表と圧縮された多視点画
像)を記憶装置に保存する。ステップS105では視点
・視線検出装置を用いて観察者の視点位置、視線方向を
検出する。ステップS106では検出された視点位置、
視線方向で観察されるべき画像を、記憶装置に記録され
ている圧縮された光線空間データを用いて、ポインタを
辿ることによってリファレンス画像から対応する画素値
を読み込み、画像を再生する。ステップS107では生
成された画像を画像出力装置に表示する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明したよう
に、上記従来の圧縮技術においては、多視点画像の本質
的な特質を利用していない。従って、非リファレンス画
像の各画素については画素数と同じバイト数のデータが
必要であり、十分な圧縮率が得られていない。従って、
上記従来技術においても長い通信時間と膨大なメモリを
必要とするという課題が十分に解決されていない。ま
た、ポインタを決定するために多数回の計算が必要であ
り、画像圧縮のためのポインタデータの決定に長時間が
必要であるという課題があった。
【0011】この発明は、上述のような背景の下になさ
れたもので、多視点画像の特質を最大限に利用し、高圧
縮率の多視点画像の生成及び再生並びに伝送方式及びシ
ステムを提供することを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は以下の手段を採用している。即ち、請求項1
記載の発明は、3次元空間における対象物体の多数の視
点から見た画像を伝送する方法又はシステムにおいて、
送信側システムでは複数の視点から該対象物体を撮影
し、該撮影画像に基づいて該撮影画像の構造データを作
成し、該撮影画像データと構造データを送信し、受信側
システムでは新視点を指定し、該視点から見た画像を該
撮影画像データ及び該構造データから生成可能にしたこ
とを特徴としている。本発明は受信した撮影画像の画像
データ及び構造データに基づき、受信側で新視点から見
た対象物体の画像を生成可能にしていることを主な特徴
としている。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
発明において、前記構造データは、前記撮影画像への射
影変換行列及び該撮影画像の参照点データ並びに3角形
領域データを含むことを特徴としている。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1に記載の
発明において、前記構造データの作成は、前記対象物体
の座標系と前記撮影画像の座標系との関係から該撮影画
像の射影変換行列を求める工程と、該対象物体上の点に
対応する撮影画像上の対応する参照点を求める工程と、
前記参照点を頂点とする3角形を形成し、該3角形領域
により該撮影画像上の対象物体をカバーする工程とを含
むことを特徴としている。本発明は送信側で実行する行
う構造データの作成方法の工程を限定して、具体化した
ことを主な特徴としている。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項3に記載の
発明において、前記参照点を求める工程はエピ曲線を利
用して求めることを特徴としている。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項
4に記載の発明において、前記参照点が誤って指定され
ている場合には、正しい点を指定して、該撮影画像の射
影変換行列を修正する手段を含むことを特徴としてい
る。本発明は構造データ生成において、参照点の指定の
誤りを訂正する手段を設けて、正しいデータの送信がで
きるようにしたことを主な特徴としている。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項1〜請求項
5に記載の発明において、前記新視点画像の生成は、指
定された新視点データから新視点画像への射影変換行列
を求める工程と、前記撮影画像の参照点に対応する新視
点画像上の参照点を求める工程と、前記対象物体の画像
を3角形領域でカバーする工程と、前記3角形領域をソ
ーテングする工程と、前記3角形領域にテクスチャをワ
ーピングする工程を含むことを特徴としている。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項1〜請求項
6に記載の発明において、前記新視点の指定は、視点角
度又は視点位置をマウスによって指定することを特徴と
している。
【0019】請求項8記載の発明は、請求項1〜請求項
7に記載の発明において、前記画像データの伝送は、J
PEG方式による圧縮データを送信することを特徴とし
ている。
【0020】請求項9記載の発明は、請求項1〜請求項
7に記載の発明において、前記画像データの伝送は、N
uVeq方式による圧縮データを送信することを特徴と
している。
【0021】請求項10記載の発明は、3次元空間にお
ける対象物体を多数の視点から撮影した画像を伝送する
方法又はシステムにおいて、送信側システムでは複数の
視点から該対象物体を撮影し、該撮影画像に基づいて構
造データを作成し、前記撮影画像を画像データを送信す
る送信画像と画像データを送信しない非送信画像に分類
し、該送信画像の画像データと該構造データとを送信
し、受信側システムでは該送信画像の画像データと該構
造データとから該非送信画像を再生可能にしたことを特
徴としている。本発明は全ての画像を送信側で撮影し、
画像データの一部と構造データを送信することにより、
受信側で非送信画像を再生可能にして、伝送データの容
量を圧縮したことを主な特徴としている。
【0022】請求項11記載の発明は、請求項10に記
載の発明において、前記送信側システムが送信する構造
データは、参照点データと3角形領域データと逆ワーピ
ングするための変換行列とを含むことを特徴としてい
る。
【0023】請求項12記載の発明は、請求項10又は
請求項11に記載の発明において、前記非送信画像の再
生は、再生する画像を選択する選択手段を設けたことを
特徴としている。
【0024】請求項13記載の発明は、請求項1〜請求
項12に記載の発明において、前記画像データ及び構造
データの伝送はインターネット経由で送信することを特
徴としている。本発明は既設のインターネット回線を使
用して送信することを主な特徴としている。即ち、請求
項1〜請求項12の発明はインターネット回線によって
もオンラインで実施可能である。
【0025】
【発明の実施形態】<実施形態 1>図1は本発明の実
施形態1のシステムのブロック図を示す。実施形態1は
送信側システムが複数の撮影画像及びデータを送信し、
受信側システムがこれらの撮影画像をディスプレイ上に
表示可能にすると共に、新しい視点から見た画像を生成
し、表示可能にする場合についての実施形態である。な
お、新視点画像の生成は新視点の角度、位置等のデータ
を指定することにより行う。以下、図1〜図10を参照
して実施形態1について説明する。
【0026】図1において、1は送信側システムを示
し、2は受信側システムを示す。送信側システム1はバ
スライン10に主処理装置11(MPU)の他、種々の
メモリ装置、例えばROMメモリ12、RAMメモリ1
3及びディスクメモリ14が接続されている。なお、デ
ィスクメモリ14は大容量記録メモリで、光ディスク、
磁気光学ディスク、磁気ディスク、メモリカード等で構
成されている。バスライン10には撮影画像を取込むた
めのカメラ15がインタフェース(図示省略)を介して
接続されている。また、新視点画像を生成するための構
造データ演算回路16、送信画像データを圧縮するため
の符号化器17がバスライン10に接続されている。更
に、ディスプレイ装置18、データを入力したり、選択
指定するためのキーボード19、マウス20並びに通信
回線23に接続するためのターミナルアダプタ(TA)
21が接続されている。なお、ターミナルアダプタ21
と通信回線23の間には回線接続装置(DSU)22が
挿入されている。
【0027】受信側システム2では通信回線23はDS
U24、TA40を介してバスライン30に接続されて
いる。バスライン30には、主処理装置31(MPU)
の他、種々のメモリ装置、例えばROMメモリ32、R
AMメモリ33及びディスクメモリ34が接続されてい
る。また、圧縮画像データを伸長するための復号器3
5、新視点画像を生成するための生成回路36がバス3
0に接続されている。更に、ディスプレイ装置37、デ
ータを入力したり、選択指定するためのキーボード3
8、マウス39並びに回線23に接続するためのターミ
ナルアダプタ40が接続されている。
【0028】主処理装置11はROMメモリ12に記録
されているプログラムに従って、処理手続きを実行す
る。まず、カメラ15からのデジタル画像データを取り
込み、メモリ14に記録する。カメラ15はデジタルカ
メラ又はデジタルビデオカメラ等からなり、図2に示す
ように、対象物体41の回りに配置された複数台のカメ
ラ15a、15b、・・・(又は1台のカメラ15aを
対象物体41の回りに回転可能にしたもの、或いは、カ
メラ配置を固定し、対象物体41を回転可能にしたも
の)で構成されている。また、対象物体41は図示省略
のキャリブレーションボックス上に配置され、このキャ
リブレーションボックスには3次元座標(x,y,z)
を校正するための目印(x、y、z座標が既知の「Δ」
等の目印)が描かれている。従って、撮影画像42a,
42b、・・・(以下、撮影画像42と記す)は対象物
体41と共に校正目印Δが撮影される。
【0029】次に、構造データ演算回路16により構造
データの作成処理を行う。なお、演算回路16はハード
ウエアで構成してもよいし、ソフトウエアで構成しても
よい。以下に述べる回路についても同様である。構造デ
ータの作成処理は図3に示す手順によって行う。まず、
ステップS1では、撮影画像42に撮影されている校正
目印の座標(x’、y’)と3次元空間の構成目印の座
標(x、y、z)との関係から撮影画像42への射影変
換行列を求める。この射影変換行列は(3x4)行列で
12個の要素で定義され、11個の未知パラメータを含
んでいる。従って、この射影変換行列を求めるに3次元
空間のxーy平面、yーz平面、zーx平面に配置され
た6個以上の校正目印の座標の関係から演算により算出
する。
【0030】ステップS2では対象物体41の点に対し
て、対応する点を全ての撮影画像42上に指定する。以
下、指定した点を参照点という。参照点の指定方法は、
まず、任意の撮影画像を1枚選び出し、これを例えば第
1撮影画像とする。第1撮影画像の対象物体41の形状
等の特徴を示す点、例えば凸点又は曲面を示す点等を複
数指定する。次に第2撮影画像を選び出し、前記参照点
に対応する点を指定する。この参照点は3次元空間の対
象物体41上の同一点の像を示す。第2撮影画像の参照
点の指定はエピ極線43を利用すると便利である。エピ
極線43は以下の特徴を有する。即ち、図4に示すよう
に、第1撮影画像の参照点44と第2撮影画像の参照点
44’が3次元空間の対象物体41の同じ点を示してい
る場合には、エピ曲線43は参照点44’を通過する直
線となる。第3番目以降の撮影画像の参照点は、2個の
撮影画像の参照点及び射影変換行列を使用して計算によ
り求めることができる。この計算方法については、例え
ば本出願人による特許出願(平成10年第227069
号)に開示されている方法を利用してもよい。或いは、
エピ曲線の交点として求めてもよい。
【0031】ステップS3では、参照点が正しく指定さ
れているか否かのチェックを行う。即ち、参照点の指定
をしたら、撮影画像42に付されている参照点の番号及
び位置が誤って指定されていないかどうかを撮影画像又
は参照点データのリスト等から判断する。誤って指定さ
れている場合はキーボード19又はマウス20等の入力
手段から正しい番号、位置(又は座標等)を指定する。
同時に、訂正した参照点データに基づいて関連する撮影
画像の変換行列を修正する。
【0032】ステップS4では全ての撮影画像42に対
して対応する参照点を頂点とする3角形を指定する。撮
影画像42の対応する3角形は3次元空間の対象物体4
1に仮想的に貼られる同じ3角形を示すように指定す
る。ステップS5ではステップS4で指定した3角形の
領域により、撮影画像42上の物体の像が覆い尽くされ
るまで3角形を指定する。必要ならば新たな参照点を撮
影画像42に追加して指定してもよい。図5は3角形領
域で撮影画像上の物体の像を覆い尽くした例を示してい
る。ステップS6では各撮影画像の参照点、3角形に符
号(又は番号)を付して、符号等の対応表を作成する。
参照点の座標、符号等及び3角形の符号等並びに対応表
を撮影画像42の構造データとしてメモり14に記録す
る。
【0033】次に、主処理装置11は符号化器17によ
り撮影画像の画像データの圧縮を行う。画像圧縮方式と
しては、例えば、広く使用されているJPEGによる圧
縮技術を利用する。図6を参照して以下にJPEGにつ
いて簡単に説明する。JPEGはカラー画像又はグレイ
スケールの画像の画像データを圧縮する技術として使用
されている。まず、前準備として画像のフレームから圧
縮する画像範囲を決定する。圧縮画像範囲は、画像の背
景をカットしてもよい場合は、背景を削除した圧縮画像
範囲を定める(17a)。例えば、個々の撮影画像につ
いて、参照点のx座標の最小値及び最大値並びにy座標
の最小値及び最大値を求め、これらの座標の組み合わせ
た4個の点:A(Xmin、Ymin);B(Xmin、Yma
x);C(Xmin、Ymax);D(Xmax、Ymax)を頂点
とする4角形ABCDに囲まれた範囲を圧縮画像範囲と
する。或いは、各撮影画像の物体の輪郭を求めて、その
内側を圧縮画像範囲としてもよい。
【0034】圧縮画像範囲に対して回路17bは順離散
コサイン変換(FDCT)を行う。即ち、画像信号の輝
度信号Yおよび色差信号Pb、Prをそれぞれ水平、垂直
方向に8x8画素のブロックに分割し、2次元DCT変
換を行い、その直流成分及び交流成分のDCT係数を量
子化回路17cに出力する。量子化回路17cはDCT
係数を量子化して、符号化器17dに出力する。符号化
器17dはDC係数とAC係数を符号化する。例えば、
DC係数を直前ブロックのDC成分との差分をハフマン
符号により符号化し、AC係数はジグザグスキャン順に
0係数の連続数と非0係数のレベルを符号化する。
【0035】符号化された圧縮画像データは、デスクメ
モリ14に作成されたファイル45に記録される。例え
ば図7に示すように、ファイル45にはファイル名、ア
ドレスポインタAP1、AP2、AP3等が先頭に記録
される。アドレスポインタAP1の示すメモリには画像
数、スキャン方式、信号コード等のデータと共に圧縮画
像データが記録される。また、アドレスポインタAP2
の示すメモリには参照点、3角形のデータが記録され、
アドレスポインタAP3の示すメモリには対応テーブル
が記録される。対応テーブルは1つの画像の3角形(又
は参照点)が他の画像のどの3角形(又は参照点)に対
応しているかを示すテーブルである。なお、記録方式は
これに限られるものではなく伝送並びに復号に便利な方
式ならばどんな方式でもよい。
【0036】主処理装置11はデスクメモリ14に記録
されている画像データのファイル45に制御コード、誤
り検査コード等を付して画像通信データのフレームを作
成し、通信端末装置21より回線接続装置22を介して
通信回線23に通信データを送信する。通信回線23は
電話回線、ISDN回線等からなる。
【0037】受信側システム2のターミナルアダプタ4
0は回線接続装置24を介して画像通信データを通信回
線23から受信する。受信側システムの主処理装置31
は受信した画像通信データをデスクメモリ34に記録す
ると共に圧縮された画像データを復号器35に入力す
る。復号器35の機能的構成を図8に示す。復号器35
は、圧縮画像範囲が指定されている場合は、まず画面中
に物体の画像を配置する範囲を定める(35a)。次に
復号回路35bは圧縮画像コードをハフマン符号化則に
より伸長して再生画像コードS1を逆量子化器35cに
出力する。逆量子化器35cは再生画像コードS1の量
子化を解き、信号S2を逆離散コサイン変換器(IDC
T)35dに出力する。逆離散コサイン変換器35dは
コード変換した再生画像信号S3をバスライン30に出
力する。主処理装置31は再生画像信号S3をディスク
メモリ34に記録する。
【0038】受信側で再生された撮影画像はディスプレ
イ37に表示される。撮影画像の表示は、キーボード3
8から信号を入力したときに次の撮影画像に切り換わる
ようにする。キーボード38からの信号が入力されたと
きは、主処理装置31はディスクメモリ34からデータ
を読み出し、ディスプレイ37に表示する。また、新視
点画像を表示させたいときはマウス39を移動させて新
視点角度又は新視点位置を指定する。主処理装置31は
新視点画像生成回路36に作動開始信号を送出し、該回
路36は図9に示す機能を実行する。
【0039】図9において、ステップS11では、キー
ボード38又はマウス39から入力されたデータに基づ
き、新視点のカメラ位置、角度等を演算により算出す
る。即ち、基準のカメラアングル、例えば1番目の撮影
画像のカメラアングル又は現在表示されている撮影画像
のカメラアングル等を基準として回転角度、位置の移動
量を求める。ステップS12では、ステップS11で基
準とした撮影画像の射影変換行列に求めた回転角度、移
動量を表す行列を演算して、新視点画像の射影変換行列
を求める。
【0040】ステップS13では、新視点画像における
参照点を決定するために2個の撮影画像を選択する。こ
れは、各撮影画像の視点とカメラ光軸の距離を計算し、
距離の最も小さい2個の撮影画像を選択してもよいし、
新視点画像を挟む両側の撮影画像を選択してもよい。ス
テップS14では、選択した2個の撮影画像のデータか
ら対応する新視点画像の参照点の座標を求める。参照点
を求める方法としては、特許出願(平成10年、第31
2139号)に記載されているように、2個の撮影画像
に対する射影変換行列と対応する参照点を利用する方
法、2つの撮影画像のデータからエピ曲線の交点を利用
する方法等がある。ステップS15では、対応テーブル
を利用して対応する3角形及びその頂点を決定する。ス
テップS16では形成された3角形についてソーテング
を行う。これは新視点のカメラ位置から見て後方にある
3角形領域の画像を先に描き、前方にある3角形領域の
画像を後から(その上から)描くことにより隠面部分の
画像を消去するための処理である。
【0041】ステップS17ではソーテングされた順番
に従って全3角形の領域についてワーピングを行う。ワ
ーピングはステップS13で選択した2個の撮影画像の
一方又は双方からの画素データを新視点画像の画素デー
タとして画像を構成する処理である。このワーピングは
逆方向ワーピングで詳細を図10を参照して以下に説明
する。ステップS17aでは画素データを利用する撮影
画像を決定する(上で選択した撮影画像から一方を決定
する)。ステップS17bでは、新視点画像の各3角形
領域からステップS17aで決定した撮影画像の対応す
る各3角形領域への変換行列を求める。変換行列を求め
る方法としては、アフィン変換を利用する方法、ホモグ
ラフィ変換を利用する方法等がある。ステップS17c
では3角形領域内の画素データを求める点を定める。例
えば一様に分布する格子点を定めてもよい。
【0042】ステップS17dでは変換行列を利用し
て、ステップS17aで決定した撮影画像の対応する3
角形領域内から前記格子点に対応する点を求め、その画
素データを各格子点に割り当てる。求めた画素データは
RAMメモリ33(及びディスクメモリ34)に記録す
し、ディスプレイ37に表示させる。なお、逆ワーピン
グは2個の撮影画像を利用して求めてもよい。例えば、
2個の画像の距離に反比例させて各画素データの値を加
算してもよい。
【0043】実施形態1は以上述べた構成及び機能によ
り、以下の効果を有する。即ち、本実施形態において
は、受信した撮影画像の画像データ及びそれらの構造デ
ータから新視点画像が容易に生成できるため、送信する
撮影画像の枚数を減らすことができ、全体として送信す
るデータ量を減少させることができるという効果が得ら
れる。更に、新視点画像の位置、方向を受信側で決定す
るだけでよいため、見たい角度からの物体の画像が簡単
な操作で容易に得られるという効果がある。また、撮影
画像についても画像データの圧縮を行っているため、送
信するデータ量が更に少なくなる。また、新視点の画像
を生成するための時間が短くオンラインでの多視点画像
の伝送が可能であるという効果も有する。
【0044】<実施形態 2>図11は本発明の実施形
態2のシステムのブロック図を示す。実施形態2は受信
側の処理を簡単にしするために、送信側システムで多数
の撮影画像及び構造データを求め、撮影画像の中から代
表的な撮影画像を選択し、選択された撮影画像のデータ
と構造データを送信することにより送信するデータ量を
減らし(構造データは画像データに比べてデータ量が著
しく少ない)、受信側では送信されなかった画像を構造
データを利用して、例えばワーピング処理だけを受信側
で行うようにして、画像の再生を容易かつ迅速に処理す
る。
【0045】図11において、実施形態1(図1)にお
いて述べたものと同じ構成要素については同一の番号を
付して詳細な説明は省略する。送信側システム1’のバ
スライン10には撮影画像の選択回路51が接続されて
おり、受信側システム2’のバスライン30には省略画
像再生回路52が、新視点画像生成回路36の代わり
に、接続されている。
【0046】送信側システム1’においては、カメラ1
5により、より詳細な視点角度からの撮影画像が取り込
まれる。取り込まれた画像データはディスクメモリ14
に記録され、同時に構造データ演算回路により撮影画像
42の構造データが作成される。次に、全撮影画像42
の中から適宜に画像を選択し、画像データを送信する画
像(送信画像)と構造データのみを送信する画像(非送
信画像)に分類する。例えば、送信画像は、一定カメラ
アングル毎に撮影画像を選択する。或いは、3次元空間
の対象物体41の特徴等をよく表している画像を選択す
る。残りの撮影画像を非送信画像とする。
【0047】選択された送信画像は符号化器17により
画像データが圧縮され、メモリ14に記録される。画像
圧縮方式としてはJPEG又は後述するNuVeq方式
等を利用する。圧縮された画像データは全ての画像の参
照点データ、3角形データ、対応テーブル等の構造デー
タと共にターミナルアダプタ21から回線23に出力さ
れる。
【0048】受信側システム2’はターミナルアダプタ
40からの受信データをディスク34に記録すると共に
選択された画像データを復号器35に出力し、画像デー
タを伸長する。伸長された画像データはディスクメモリ
34に記録する。次に、主処理装置31は画像再生回路
52に起動信号を送信し、画像再生回路52を起動させ
る。画像再生回路52は、選択されなかった画像(非送
信画像)について以下の手順で画像を再生する。なお、
非送信画像の再生は、全ての非送信画像を自動的に再生
するようにしてもよいし、選択手段を設け、選択された
非送信画像のみを再生するようにしてもよい。
【0049】非送信画像への射影変換行列、参照点デー
タ、3角形領域データ及び対応表が送信されている場合
は、図12に示す処理を行う。ステップS21では、選
択された画像、即ち、送信された画像の中から画素デー
タをワーピングする画像を決定する。これは図9のステ
ップS13と同じ基準を採用してもよい。ステップS2
2は再生画像の各3角形領域についてソーテングを行
う。ステップS23は送信画像から再生画像への逆ワー
ピング処理である。この逆ワーピング処理は図10で説
明した手続きと同様である。
【0050】ステップS24では画素データをソーテン
グされた3角形の順にディスプレイに表示して再生画像
を表示する。なお、受信側の処理すべき負担を更に軽減
するために、ステップS21、22及びステップS23
の一部(図10のステップS17a、17bに相当する
処理)は送信側で行い、逆ワーピングの処理(図10の
ステップS17c、17dに相当する処理)のみを受信
側で行うようにすれば、受信側の処理速度は著しく速く
なり、かつ簡単になる。
【0051】以上に説明したように、実施形態2では実
施形態1の受信側システムで行っている処理の一部又は
大部分を送信側で処理し、画像データのような膨大なデ
ータを伝送する代わりに受信側で再生させるようにして
いる。従って、伝送すべきデータ量は従来の方法に比べ
て著しく少なくなり、受信側の処理を軽減できるという
効果が得られる。
【0052】なお、上記実施形態1においては、画像圧
縮方式としてJPEG方式を説明したが、この代わりに
NuVeq方式を採用してもよい。NuVeq方式は公
開特許公報平成9年第70048号に開示されている方
式であり、JPEG方式に比べて解凍速度が速い。従っ
て、NuVeq方式を利用すれば受信側の処理速度を速
めることができる。図13にその手順の概略を示す。図
13において、ステップS31は画像フレームを小ブロ
ックに分割する。即ち、図14に示すように、640x
480画素のフレームを4x4画素の小ブロック(Bi
j)に分割する。ステップS32は小ブロックを縦、横
8個ずつを合わせて大ブロック化する。ステップS33
は大ブロック内の全ての画素データを比較して最大値
(MAX)と最小値(MIN)を算出する。なお、画素データ
はRGB信号又はYUV信号等の3信号からなり、各信
号毎にコード化を行う。ステップS34は大ブロック中
の画素データ(Xij)を正規化する。正規化された画素
データをYijとすると、正規化された画素データYijは
Yij=(Xij−MIN)/(MAX−MIN) となる。
【0053】ステップS35は、正規化された小ブロッ
クの画像パターンベクトルY’を図15に示すように画
素データYijをジグザグ走査することにより16次元ベ
クトルを構成する。この画像パターンベクトルをコード
ブックのベクトルR(図16参照)と比較し、代表ベク
トルを決定し、代表ベクトルの番号sで符号化する。な
お、コードブックはコホーネンの神経回路網モデルを使
用して学習により作成する。代表ベクトルの決定は、図
17に示すように画素パターンベクトルY’と各ベクト
ルRとの距離を求め、距離が最小のベクトル(Rs)を
代表ベクトルとする。
【0054】上記操作を全ての小ブロック並びに全ての
大ブロックについて行う。これにより16個の画素デー
タ(16x8ビットデータ)は1バイト(8ビット)の
データに圧縮される。なお、圧縮された画像パターンベ
クトルはコードブックを使用して、逆の手順により解凍
される。なお、NuVeq方式はJPEG方式に比べて
広く使用されていないが、特定の受信者に対して多視点
画像を伝送する場合には処理速度が速くなるので有利で
ある。
【0055】<実施形態 3>図18は本発明の実施形
態3の構成概略を示すもので、多視点画像をインタネッ
トを経由して伝送する場合について示している。図18
において、インターネット55はホストコンピュータ
(又はプロバイダー)56a、56b、56c、・・・
を接続する水平分散型のネットワークで、各ホストコン
ピュータには複数のパソコン等の端末コンピュータが接
続されている。インターネット55には伝送速度64k
bps又は1.5Mbps程度の低速度回線が使用さ
れ、パケット交換による通信形式でデータが伝送され
る。また、インターネット55で画像情報を送る際には
電子メール等も利用されるが、不特定多数の相手に画像
情報への伝送はホームページ(WWWサーバ)が利用さ
れる。以下、ホームページを利用して多視点画像を伝送
するケースについて説明する。
【0056】送信側はパソコン57でホームページ58
を作成し、プロバイダー56aに登録しておく。一方、
受信側は、ホームページ58のアドレス(URL)を指
定してプロバイダー56c、パソコン59を介してホー
ムページ58の文章、画像等の情報を取り込む。これら
の情報はワールドワイドウエップ(WWW)等のブラウ
ザによってディスプレイ61に表示される。
【0057】図19はホームページの1例を示す。ホー
ムページ58は表紙ページ(ホームページ)とそれに続
くページの複数ページから構成されている。ホームペー
ジの文章はHTML言語によるハイパーテキスト形式で
書かれ、画像等はJIF又はJPEG等の形式で圧縮さ
れ別のページに記録されている。ブラウザでディスプレ
イするときにHTML文書内のマークを解釈し、マルチ
メデア文書として画像が表示される。また、HTMLは
マークアップ言語とも云われ、リンクが容易にできると
いう特徴を持っている。
【0058】図19において、表紙ページ又は2ページ
目以降のページ63において、代表的な撮影画像63a
とその説明文63bとを記載し、下方に他の多視点画像
64へジャンプするためのタグ65を付しておく。多視
点画像64は少数枚の多視点撮影画像から構成されてい
る。また、前記実施形態1、2で説明した新視点画像生
成又は非送信画像の再生のためのプログラム及びデータ
66にジャンプするためのタグ67もページ63に記載
しておく。
【0059】本実施形態によるホームページは以上の様
な構成であり、受信者が代表画像及び説明文63を見
て、多視点画像を見たいときはマーク65をマウス等で
指定すれば、多視点撮影画像64が比較的短時間で取り
込まれ(画像の枚数が少ない)、ディスプレイ61に表
示される。また、更に、別の視点からの画像を見たいと
きはマーク67を指定して、プログラム及びデータ66
を取り込んで、実施形態1又は2で述べた方法により別
の視点の画像をディスプレイ61に表示させる。なお、
本実施形態はホームページで伝送する場合について述べ
ているが、電子メールに添付して使用する場合等を本発
明の範囲から除外するものではない。
【0060】以上に述べたように、本発明による多視点
画像伝送方式によれば、伝送すべき画像の枚数を少なく
することができるので、伝送容量の少ないインターネッ
トにおいても多視点画像を実用的な時間範囲で伝送でき
るという効果が得られる。また、画像枚数が少ないこと
から、受信側のメモリの記憶容量が少なくてもよいとい
う効果も得られる。更に、インターネット回線を使用す
るので、専用回線を設ける必要がなく、不特定多数のユ
ーザに伝送することが容易であるいう効果も得られる。
【0061】以上、この発明の実施形態、実施例を図面
により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限
られるがものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範
囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例え
ば、以下の様な変更は本発明の範囲に含まれる。
【0062】(1)前記した実施形態においては、送信
側主処理装置11は、カメラ15から取り込んだデジタ
ル画像データを直接ディスクメモリ14に記録したが、
該画像データを符号化器17によって圧縮し、圧縮デー
タをディスクメモリ14に記録し、ディスプレイ18に
表示する度毎に図示されていない復号器によって圧縮デ
ータを伸長して表示するように構成してもよい。なお、
この場合には、ディスプレイ18に表示する処理時間は
長くなるが、ディスクメモリ14の容量は少なくて済
む。
【0063】(2)また、受信側でも同様に、通信回線
23からの圧縮された画像データをディスクメモリ34
に記録し、ディスプレイ37に表示する度毎に復号器3
5によって伸長して、表示するようにしてもよい。 (3)前記した実施形態においては画像の圧縮及び伸長
はJPEG方式、NuVeq方式による場合について説
明したが、画像圧縮方式はこれに限られるものではなく
他の方式による画像圧縮してもよい。なお、上記実施形
態等では画像データの圧縮についてのみ述べているが他
のデータの圧縮を行う場合を除外するものではない。
【0064】(4)本発明の多視点画像伝送システムは
カタログ販売の分野に限られるものではなく、医療デー
タの伝送や他の分野の多視点画像の伝送にも適用され
る。更に、多視点画像は、図20(A)に示す対象物体
71の回りにカメラ72を公転させた場合又はカメラ7
2を固定して対象物体71を自転させた場合に限定され
るものではない。例えば、図(B)に示すように、対象
物体73の内部又は内側でカメラ74を回転させた場合
や図(C)に示すように、対象物体75に対してカメラ
76を前後に移動させた場合、或いは前記した場合の任
意の組み合わせ等も含まれる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成に
よれば以下の効果を有する。即ち、請求項1〜請求項3
に記載の発明は、受信した撮影画像データ及びそれらの
構造データから新視点からの画像を生成し、送信する撮
影画像の枚数を減らしているため、全体として送信する
データ量を減少させることができるという効果が得られ
る。また、多視点画像の伝送がオンラインで可能になる
という効果が得られる。請求項4に記載の発明は、エピ
曲線を利用して参照点を定めているので操作が容易で、
かつ参照点を正確に求めることができるという効果が得
られる。請求項5記載の発明は、参照点のチェック手段
を設けたことにより、誤操作を容易に防止、訂正できる
という効果が得られる。
【0066】請求項6に記載の発明によれば、新視点か
ら見た画像の生成過程は複雑な工程を必要としないた
め、新視点画像の生成が容易であるという効果が得ら
れ、更に、請求項7記載の発明は、新視点画像の位置、
方向をマウスで決定することができるため、更に、新視
点画像生成ための操作が容易になるという効果が得られ
る。また、請求項8、9に記載の発明は、撮影画像の画
像データの圧縮を行っているため、送信するデータ量が
少なくなり、伝送容量、伝送時間が短縮されるという効
果が得られる。さらに、請求項9の発明では圧縮された
画像データの解凍速度が速いため、受信側での処理速度
を向上させるという効果が得られる。
【0067】請求項10〜請求項12記載の発明は、受
信側システムで行っている処理の一部又は大部分を送信
側で処理し、画像データのような膨大なデータを伝送す
る処理を省略し、受信側で再生させるようにしている。
従って、伝送すべきデータ量は従来の方法に比べて少な
くなり、受信側の処理を軽減できるという効果が得られ
る。請求項13に記載の発明は既存のインタネットを利
用して伝送するので実施のコストが安価になり、かつ不
特定多数の受信者にも多視点画像の伝送が可能になると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1のシステムの構成概略を
示す図である。
【図2】 本発明の実施形態1の対象物体とカメラとの
配置関係例を示す図である。
【図3】 実施形態1の構造データを求める手順を示す
フローチャートである。
【図4】 参照点とエピ極線との関係を示す図である。
【図5】 撮影画像中の対象物体を3角形領域でカバー
した例を示す。
【図6】 実施形態1の符号化器の構成例を示す。
【図7】 データの記録方法の例を示す。
【図8】 実施形態1の復号器の構成例を示す。
【図9】 実施形態1の新視点画像生成の手順を示すフ
ローチャートである。
【図10】 逆ワーピングの手順を示す。
【図11】 本発明の実施形態2のシステムの構成概略
を示す図である。
【図12】 実施形態2の省略画像の再生手順のフロー
チャートを示す。
【図13】 NuVeq 方式による画像圧縮のフローチャ
ートを示す。
【図14】 NuVeq 方式による画像のブロック分割を
示す。
【図15】 NuVeq 方式のベクトル要素の順番を示
す。
【図16】 NuVeq 方式のコードブックの例を示す。
【図17】 NuVeq 方式による代表ベクトルを求める
手順を示す。
【図18】 本発明の実施形態3のインターネットを利
用する通信の構成概略を示す図である。
【図19】 実施形態3のホームページの構成例を示
す。
【図20】 多視点画像の対象物体とカメラの位置関係
を示す。
【図21】 従来技術の多視点画像の圧縮方法のフロー
チャートを示す。
【図22】 従来技術の画像データの圧縮方法を示す。
【図23】 従来技術のポインタ表現を示す。
【符号の説明】
1、1’ 送信側システム 2、2’ 受信側システム 15a、15b、etc カメラ位置 16 構造データ演算回路 17 符号化器 23 通信回路 20、39 マウス 35 復号器 42a、42b、etc 多視点画像 43 エピ曲線 44、44’ 参照点 51 撮影画像選択回路( 撮影画像選択回
路) 52 省略画像再生回路(非送信画像再生回
路) 55 インタネット 56a、56b、etc ホストコンピュータ 58 ホームページ 71、73、75 対象物体 72、74、76 カメラ位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 潘 天倫 東京都渋谷区広尾5−19−9広尾ONビル 株式会社ゲン・テック内 (72)発明者 フィリップ ボロミエ 東京都渋谷区広尾5−19−9広尾ONビル 株式会社ゲン・テック内 Fターム(参考) 5B057 CA01 CA13 CA16 CB01 CB13 CB18 CD20 CG02 CG07 CG09 CH14 5C061 AA21 AB04 AB08 AB12 AB14 5C078 AA09 BA44 BA57 CA01 9A001 CC04 DD11 EE04 HH27 HH29 JJ12 JJ25

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元空間における対象物体の多数の視
    点から見た画像を伝送する方法又はシステムにおいて、
    送信側システムでは複数の視点から該対象物体を撮影
    し、該撮影画像に基づいて該撮影画像の構造データを作
    成し、該撮影画像データと構造データを送信し、受信側
    システムでは新視点を指定し、該視点から見た画像を該
    撮影画像データ及び該構造データから生成可能にしたこ
    とを特徴とする多視点画像伝送方法又はシステム。
  2. 【請求項2】 前記構造データは、前記撮影画像への射
    影変換行列及び該撮影画像の参照点データ並びに3角形
    領域データを含むことを特徴とする請求項1に記載の多
    視点画像伝送方法又はシステム。
  3. 【請求項3】 前記構造データの作成は、前記対象物体
    の座標系と前記撮影画像の座標系との関係から該撮影画
    像の射影変換行列を求める工程と、該対象物体上の点に
    対応する撮影画像上の対応する参照点を求める工程と、
    前記参照点を頂点とする3角形を形成し、該3角形領域
    により該撮影画像上の対象物体をカバーする工程とを含
    むことを特徴とする請求項1に記載の多視点画像伝送方
    法又はシステム。
  4. 【請求項4】 前記参照点を求める工程はエピ曲線を利
    用して求めることを特徴とする請求項3に記載の多視点
    画像伝送方法又はシステム。
  5. 【請求項5】 前記参照点が誤って指定されている場合
    には、正しい点を指定して、該撮影画像の射影変換行列
    を修正する手段を含むことを特徴とする請求項1〜請求
    項4の何れか1に記載の多視点画像伝送方法又はシステ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記新視点画像の生成は、指定された新
    視点データから新視点画像への射影変換行列を求める工
    程と、前記撮影画像の参照点に対応する新視点画像上の
    参照点を求める工程と、前記対象物体の画像を3角形領
    域でカバーする工程と、前記3角形領域をソーテングす
    る工程と、前記3角形領域にテクスチャをワーピングす
    る工程を含むことを特徴とする請求項1〜請求項5の何
    れか1に記載の多視点画像伝送方法又はシステム。
  7. 【請求項7】 前記新視点の指定は、視点角度又は視点
    位置をマウスによって指定することを特徴とする請求項
    1〜請求項6の何れか1に記載の多視点画像伝送方法又
    はシステム。
  8. 【請求項8】 前記画像データの伝送は、JPEG方式
    による圧縮データを送信することを特徴とする請求項1
    〜請求項7の何れか1に記載の多視点画像伝送方法又は
    システム。
  9. 【請求項9】 前記画像データの伝送は、NuVeq方
    式による圧縮データを送信することを特徴とする請求項
    1〜請求項7の何れか1に記載の多視点画像伝送方法又
    はシステム。
  10. 【請求項10】 3次元空間における対象物体を多数の
    視点から撮影した画像を伝送する方法又はシステムにお
    いて、送信側システムでは複数の視点から該対象物体を
    撮影し、該撮影画像に基づいて構造データを作成し、前
    記撮影画像を画像データを送信する送信画像と画像デー
    タを送信しない非送信画像に分類し、該送信画像の画像
    データと該構造データとを送信し、受信側システムでは
    該送信画像の画像データと該構造データとから該非送信
    画像を再生可能にしたことを特徴とする多視点画像伝送
    方法又はシステム。
  11. 【請求項11】 前記送信側システムが送信する構造デ
    ータは、参照点データと3角形領域データと逆ワーピン
    グするための変換行列とを含むことを特徴とする請求項
    10に記載の多視点画像伝送方法又はシステム。
  12. 【請求項12】 前記非送信画像の再生は、再生する画
    像を選択する選択手段を設けたことを特徴とする請求項
    10又は請求項11の何れか1に記載の多視点画像伝送
    方法又はシステム。
  13. 【請求項13】 前記画像データ及び構造データの伝送
    はインターネット経由で送信することを特徴とする請求
    項1〜請求項12の何れか1に記載の多視点画像伝送方
    法又はシステム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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