JP2020127150A - システム、画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

システム、画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】伝送するデータ量を制御することを目的とする。【解決手段】画像処理装置は、撮影装置の撮影により得られた画像データにおけるオブジェクトを識別し、該オブジェクトの種別に応じて該オブジェクトに対応する伝送パラメータを決定し、該伝送パラメータに基づいて、該画像データから該オブジェクトに対応する伝送データを生成し、生成された該伝送データを外部装置へ出力する。【選択図】 図1

Description

本発明は、仮想視点コンテンツの生成技術に関する。
昨今、複数のカメラを異なる位置に設置することにより多視点で同期撮影し、当該撮影により得られた複数の画像を用いて仮想視点(自由視点)コンテンツを生成する技術が注目されている。このような仮想視点コンテンツを生成する技術によれば、例えば、サッカーやバスケットボールの試合におけるハイライトシーンを様々な角度から視聴することができるため、通常の画像と比較してユーザに高臨場感を与えることができる。このような複数の画像に基づく仮想視点コンテンツの生成及び閲覧は、複数のカメラが撮影した画像データを3次元形状データの生成やレンダリングなどの処理を施してユーザに提供することにより実現できる。
上記の技術に加え、仮想視点コンテンツを生成するシステムにおいて、カメラからの画像データを圧縮して膨大なデータ量を抑制する技術が開示されている(特許文献1)。
特開2006−302011号公報
特許文献1に開示された技術では、画像データを単一の圧縮方式で圧縮し、仮想視点コンテンツを生成するためのユニットへ出力している。しかしながら、画像データを単一の圧縮方式で圧縮して出力する場合、画像の画質を担保する場合には、十分にデータ量を削減できないという課題がある。一方、データ量を削減するためには、画像の画質が低下してしまうという課題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、伝送するデータ量を制御することを目的とする。
上記目的を達成するための一手段として、本発明の画像処理装置は以下の構成を有する。すなわち、画像処理装置であって、撮影装置の撮影により得られた画像データにおけるオブジェクトを識別する識別手段と、前記識別されたオブジェクトの種別に応じて前記識別されたオブジェクトに対応する伝送パラメータを決定する決定手段と、前記識別されたオブジェクトに対して前記決定された伝送パラメータに基づいて、前記画像データから前記識別されたオブジェクトに対応する伝送データを生成する生成手段と、前記生成された伝送データを外部装置へ出力する出力手段と、を有する。
本発明によれば、伝送するデータ量を制御することが可能となる。
実施形態1における仮想視点画像生成システムの概略構成を示すブロック図。 画像処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図。 実施形態1における撮影画像の例を示す図。 (a)はオブジェクト情報の例を示す図、(b)はマスクデータの例を示す図、(c)は伝送パラメータの例を示す図。 (a)は実施形態1におけるオブジェクト識別部の処理フロー、(b)は実施形態1における伝送パラメータ決定部の処理フロー。 (a)は実施形態2における画像処理システムの概略構成を示すブロック図、(b)は実施形態2における撮影装置の配置例を示す図、(c)は実施形態2の処理を説明するための図。 実施形態2における伝送パラメータ決定部の処理フロー。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。
[実施形態1]
(画像処理システムの構成)
図1に実施形態1における仮想視点画像生成システム100の概略構成を示す。仮想視点画像生成システム100は、撮影装置1100、画像処理装置1000、通信インターフェイス(I/F)1200、及び仮想視点画像生成装置1300から構成される。画像処理装置1000は、撮影装置1100および、通信インターフェイス1200を介して仮想視点画像生成装置1300と接続されている。
撮影装置1100は、例えば、シリアルデジタルインターフェイス(SDI)に代表される映像信号インターフェイスを備えたデジタルビデオカメラである。撮影装置1100は、映像信号インターフェイス等を介して、撮影処理により得られた画像データ(撮影画像)を画像処理装置1000に入力する。なお、図1では撮影装置1100は画像処理装置1000の外部の装置として構成されているが、画像処理装置1000に組み入れられるように構成されても良い。
画像処理装置1000は、撮影装置1100から画像データを受信し、受信した画像データから伝送データを生成し、通信インターフェイス1200を介して仮想視点画像生成装置1300に出力する。伝送データは、画像データに対して符号化処理等が施されたデータである。
通信インターフェイス1200は、ローカルエリアネットワークに代表されるネットワークに接続するためのインターフェイス部である。例えば、通信インターフェイス1200は、高速シリアルインターフェイスを備えたLANカードである。通信インターフェイス1200は、PCIExpress等の高速シリアルインターフェイスを介して、画像処理装置1000から伝送データを受信し、ネットワークケーブル等(不図示)を介して伝送データを仮想視点画像生成装置1300に出力する。尚、通信インターフェイス1200は、画像処理装置1000に組み入れられるように構成されても良い。
仮想視点画像生成装置1300は、通信インターフェイス1200を介して画像処理装置1000から伝送データを受信し、仮想視点画像を生成する。例えば、仮想視点画像生成装置1300は、受信した伝送データに基づいて3次元形状の推定(3次元形状データの生成)やレンダリングなどの処理を行い、仮想視点画像を生成する。仮想視点画像生成装置1300が生成した仮想視点画像は、不図示の画像表示部等によりユーザによって視聴可能となる。
尚、仮想視点は、ユーザが指定することにより取得されてもよいし、装置が自動的に指定することにより取得されてもよい。また、仮想視点として指定される情報は、視点の位置及び向きに関する情報を含んでいてもよい。
(画像処理装置の構成)
次に、画像処理装置1000の構成について説明する。まず、画像処理装置1000の機能構成について説明する。図1に示すように、画像処理装置1000は、その機能構成として、オブジェクト識別部1010、伝送パラメータ決定部1020、及び伝送データ生成部1030を有する。尚、本実施形態では、画像処理装置1000は、撮影装置1100により撮影されたスタジアムにおけるサッカーの試合の画像データを受信し、当該画像データから伝送データを生成するものとする。
オブジェクト識別部1010は、撮影装置1100から入力された画像データからオブジェクトを識別する。例えば、オブジェクト識別部1010は、機械学習によって生成した検出器を利用して、画像に特定のオブジェクトが映っていることを判別する。前述したように、本実施形態では、画像処理装置1000は、撮影装置1100からサッカーの試合の画像データを受信し、オブジェクト識別部1010は当該画像データにおいてオブジェクトを識別する。本実施形態におけるオブジェクトの例は、サッカー選手、ボール、選手の影、広告用ディスプレイ、固定広告、オーロラビジョン、芝、観客席、応援旗などである。更にオブジェクト識別部1010は、識別したオブジェクトに関する情報(オブジェクト情報)を生成する。オブジェクト識別部1010の処理については、図5(a)を用いて後述する。
尚、機械学習により検出器を生成する方法としては、以下の方法を用いてもよい。例えば、検出器を入力層と多層構成の中間層と出力層を備えるニューラルネットワーク構造で構成し、まず入力画像を検出器の入力層に入力し、出力層からの出力データと正解データであるオブジェクト種別とを比較する。そして、比較して、出力データと正解データの差が小さくなるように、ニューラルネットワーク構造のパラメータを調整する。こうしてパラメータが調整された検出器が生成される。このパラメータが調整された検出器が、機械学習によって生成した検出器(オブジェクト識別部1010)に相当する。
尚、オブジェクト識別部1010は、機械学習以外の手法によってオブジェクトを識別しても良い。例えば、オブジェクト識別部1010は、受信した画像データのフレーム差分を取得することにより、映像の中で動きのある箇所と動きのない箇所を特定し、動きのある選手やボールなどと、動きの無いサッカーフィールドを分割できる。また、固定広告など位置が固定されている物体については、ユーザが操作部2030(図2)を介してオブジェクトを指定することにより、オブジェクト識別部1010がオブジェクトとして識別しても良い。
伝送パラメータ決定部1020は、オブジェクト識別部1010により生成されたオブジェクト情報に基づき、伝送パラメータを決定する。伝送パラメータとは、伝送データ生成部1030が伝送データを生成するために使用する方式やパラメータであり、例えば、圧縮方式、圧縮率を制御するための量子化値、解像度、フレームレートなどである。本実施形態では、伝送パラメータ決定部1020は、前述のサッカー選手、ボール、広告や観客席などのオブジェクトのオブジェクト情報により、伝送パラメータを決定する。
伝送パラメータは、オブジェクトの性質に基づき決定される。例えば、仮想視点画像において、動きのあるサッカー選手やボールについては、画像データにおいて重要な被写体であり、3次元形状の推定の対象となり得るため、伝送パラメータ決定部1020は、3次元形状の推定に必要となる伝送パラメータを決定する。一方、広告や観客席などについては、3次元形状の推定は必要ないため、伝送パラメータ決定部1020は、テクスチャ情報として伝送パラメータを決定する。また、同じテクスチャ情報でも、オブジェクトによりその性質は異なる。例えば、広告と観客席を例にとると、広告は仮想視点画像内においても重要な媒体である。そのため、仮想視点の位置が広告に寄った場合においても、広告の画像は高解像度および高画質で表示されることが望ましい。一方、仮想視点画像における観客席については、臨場感を伝えるために重要なオブジェクトであるが、必ずしも高解像度および高画質である必要はない。伝送パラメータ決定部1020の処理の詳細については図5(b)を用いて後述する。
尚、3次元形状の推定の対象となるオブジェクトの種別は、画像データにおけるオブジェクトの種別の重要度により決定されても良い。例えば、サッカーの試合では、動きに関係なく、重要度が高いと判断されたオブジェクトについては、伝送パラメータ決定部1020は、3次元形状の推定に必要となる伝送パラメータを決定してもよい。当該重要度は、ユーザにより操作部2030(図2)を介して設定されても良い。
伝送データ生成部1030は、伝送パラメータ決定部1020により決定された伝送パラメータに基づき、画像データに対して符号化処理等を施して伝送データを生成する。このとき、伝送データ生成部1030は、オブジェクト識別部1010により生成されたオブジェクト情報も参照し得る(座標情報等)。伝送データ生成部1030は、複数の符号化方式を用いて符号化処理を行ってもよい。例えば、伝送データ生成部1030は、符号化されたデータに対し復号処理を行った際に元のデータに戻る可逆圧縮方式と、JPEGのように量子化誤差が生じ元のデータに戻らない非可逆圧縮方式の両方の符号化方式を用いて符号化処理を行っても良い。また、伝送データ生成部1030は、JPEGの量子化値のように圧縮品質を変えても良い。更に、伝送データ生成部1030は、対象となるオブジェクトの伝送データ生成時のフレームレートを変換しても良い。フレームレート変換処理は、例えば、撮影装置1100から入力される画像データから伝送データを生成するか否かを毎フレーム判断することによって行われる。
次に、画像処理装置1000のハードウェア構成について説明する。図2は画像処理装置1000のハードウェア構成の一例を示す図であり、記憶部2010、制御部2020、操作部2030、出力部2040を有する。
記憶部2010はROM、RAMの両方、もしくは、いずれか一方により構成され、後述する各種動作を行うためのプログラム等の各種情報を記憶する。なお、記憶部2010として、ROM、RAM等のメモリの他に、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、DVDなどの記憶媒体を用いてもよい。
制御部2020はCPUまたはMPUの1つ以上により構成され、記憶部2010に記憶されたプログラムを実行することにより画像処理装置1000全体を制御する。尚、制御部2020は、記憶部2010に記憶されたプログラムとOS(Operating System)との協働により画像処理装置1000全体を制御するようにしてもよい。操作部2030は、ユーザからの各種操作の受付を行う。出力部2040は、外部に対して各種出力を行う。
(画像データ およびオブジェクト情報の例)
次に、図3を参照して、撮影装置1100により撮影 される撮影映像について説明する。図3は、撮影装置1100により得られた撮影映像の1フレームである画像データ3000 の例を示す。上述したように、本実施形態では、撮影装置1100は、スタジアムにおけるサッカーの試合を撮影し、画像データを生成する。画像データ3000内には、サッカーフィールド3070上にサッカー選手3010、サッカーボール3020が映し出されている。サッカーフィールド3070脇には広告表示用のディスプレイ(表示装置)3030が映し出されている。これらのディスプレイは、時々刻々と広告画像を変化させる効果を加えることで広告効果を上げている。また、スタジアムには看板広告3040もあり、これは社名や商品名が記載されているため認知度を上げるための重要な広告媒体である。また、サッカーフィールド3070脇だけでなくオーロラビジョン3090にも得点などの情報や広告が表示される場合がある。画像データ3000内には、観客席3060も映し出されている。観客席3060では、ゴールシーンなどの重要なシーンで振られ応援を盛り上げる応援旗3050が映し出されている。その他にも、画像データ3000には空3080が映し出されている。サッカーなどの屋外で行うスポーツにおいて、天候は試合結果に影響のある要素である。
次に、オブジェクト識別部1010により生成されるオブジェクト情報について説明する。オブジェクト情報はフレームごとに生成され得る。図4(a)にオブジェクト情報4000の一例を示す。オブジェクト識別部1010は、撮影装置1100から入力される画像データからオブジェクトを識別し、ID情報、座標情報、オブジェクト種別、マスクデータを記録したオブジェクト情報4000を生成する。オブジェクト情報4000は図3に示した画像データ3000に対応する。ID情報は、画像データから認識されたオブジェクトに対して付与される識別子である。この識別子は、後述するように、伝送パラメータとの対応付けのため等に使用される。座標情報は、認識されたオブジェクトを外包する矩形領域の2つの頂点の座標である。例えば、画像データ3000が横幅4096、縦2160の画素があるデータとする。所定の頂点を定めると、ID情報:1であるサッカー選手3010を外包する矩形の頂点である(X,Y)= (1800,1440)および(X,Y)= (2100,1800)が、サッカー選手3010の座標情報として記録される。オブジェクト種別は、認識されたオブジェクトの種類を表す。図4(a)に示すオブジェクト種別は一例であり、ID情報:1であるサッカー選手3010は「選手」と記録されても良いし、「サッカー選手」と記録されてもよい。また、オブジェクト種別として予め決められたIDを用いも良い。マスクデータは、認識されたオブジェクトを外包する矩形領域内のオブジェクトのピクセルとオブジェクト以外のピクセルを表す1画素あたり2値のデータである。マスクデータの例を図4(b)に示す。図4(b)では、ID情報:1であるサッカー選手3010のマスクデータ001がデータ4100として示され、オブジェクトであるサッカー選手の領域を表すピクセルは“1”それ以外は“0”を表すように構成される。尚、マスクデータは、後述する図5(b)におけるS5150で、3次元形状推定の処理を行うオブジェクトに対して使用されるものであることから、3次元形状推定の処理を行わないオブジェクトに対しては生成されなくても良い。
(処理の流れ)
次に、図5(a)を参照してオブジェクト識別部1010の処理について説明する。図5(a)は、オブジェクト識別部1010の処理フロー5000である。以下、処理フロー5000を、図3に示した画像データ3000および図4(a)に示したオブジェクト情報4000を参照して説明する。尚、処理フロー5000は、画像処理装置1000の制御部2020が記憶部2010に記憶されている制御プログラムを実行し、情報の演算および加工並びに各ハードウェアの制御を実行することにより実現され得る。
オブジェクト識別部1010はステップS5010から処理を開始する。ステップS5020において、オブジェクト識別部1010は、撮影装置1100から画像データ(撮影映像の1フレーム)3000を取得する。
次にステップS5030において、オブジェクト識別部1010は、画像データ3000内のオブジェクトを識別する。上述したように、例えば、オブジェクト識別部1010は、機械学習によって生成した検出器を利用して、画像データに特定のオブジェクトが映っていることを判別する。サッカー選手3010を特定するためには、オブジェクト識別部1010は例えば、準備した一般的な人物の検出器に加え、あらかじめ分かっているユニフォームの色や人物の立っているサッカーフィールドの色などを利用しても良い。オブジェクト識別部1010は、機械学習だけでなく、仮想視点画像撮影特有の設置状況や撮影状況を利用して、オブジェクトを特定してもよい。例えば、一般的には、スタジアムで行われるサッカーの試合の準備期間中にはディスプレイ広告のリハーサルがあり、サッカーフィールド脇に広告表示用のディスプレイが設置され広告を表示している期間がある。この広告が表示されている期間を利用し、オブジェクト識別部1010は、画像データのフレーム間の画素値の差分を積算し、一定以上ある領域をディスプレイ広告を識別してもよい。また、オブジェクト識別部1010は、フレーム差分を用いることで画像の中で動きのある箇所と動きのない箇所を特定し、サッカーフィールド内において動きのある箇所はサッカー選手やボール、動きの無いサッカーフィールドと分割できる。オブジェクト識別部1010はこのように画像データからオブジェクトを判別し、図4(a)に示したようなオブジェクト情報4000を生成する。なお、固定広告など位置が固定されている物体についてはユーザが操作部2030を介してオブジェクトを指定しても良い。
次にステップS5040において、オブジェクト識別部1010は、生成したオブジェクト情報4000を伝送パラメータ決定部1020に通知(出力)する。
次にステップS5050において、オブジェクト識別部1010は、全フレームに対する処理が完了しているか判断する。オブジェクト識別部1010が全フレームの処理を完了していなければ、処理はステップS5020に遷移し再び前述の処理を繰り返す。尚、動かないオブジェクトについては、オブジェクト識別部1010は毎フレームオブジェクトを識別する必要はない。例えば、空や看板広告など、撮影画像において座標情報が変化のないオブジェクトについては、オブジェクト識別部1010は、試合開始前の準備期間中に撮影されて得られた画像データからオブジェクト情報4000を生成してもよい。
次に、図5(b)を参照して伝送パラメータ決定部1020の処理について説明する。図5(b)は、伝送パラメータ決定部1020の処理フロー5100である。以下、処理フロー5100を、図3に示した画像データ3000および図4(a)に示したオブジェクト情報4000を参照して説明する。尚、処理フロー5100は、画像処理装置1000の制御部2020が記憶部2010に記憶されている制御プログラムを実行し、情報の演算および加工並びに各ハードウェアの制御を実行することにより実現され得る。
伝送パラメータ決定部1020はステップS5110から処理を開始する。ステップS5120において、伝送パラメータ決定部1020は、オブジェクト識別部1010からオブジェクト情報4000を取得する。
次に、ステップS5130において、伝送パラメータ決定部1020は、オブジェクト情報4000から選択した1つのオブジェクトを対象オブジェクトとして選択し、当該対象オブジェクトのオブジェクト種別を取得する。本実施形態では、伝送パラメータ決定部1020は、ID情報:1から順にオブジェクトを対象オブジェクトとして選択し、そのオブジェクト種別を取得する。すなわち、伝送パラメータ決定部1020はまず、オブジェクト情報4000のID情報:1のオブジェクト種別である「選手」を取得する。
次にステップS5140において、伝送パラメータ決定部1020は、対象オブジェクトは仮想視点画像を作成する際に3次元形状を推定すべきオブジェクトであるか判断を行う。本実施形態における仮想視点画像生成システム100では、オブジェクト情報4000におけるオブジェクト種別が「選手」および「ボール」のオブジェクトに対して3次元形状を推定するものとする。よって、伝送パラメータ決定部1020は、オブジェクト種別が「選手」であるID情報:1のオブジェクトは3次元形状の推定が必要なオブジェクトと判断し、処理はステップS5150に遷移する。尚、本実施形態では、伝送パラメータ決定部1020はオブジェクト種別に基づき3次元形状推定の処理の有無を判断しているが、その他の方法で3次元形状推定の処理の有無を判断しても良い。例えば、オブジェクト識別部1010が3次元形状推定の処理の有無をオブジェクト種別に基づいてオブジェクト情報4000に記録しても良い。また、オブジェクト識別部1010は、フレーム差分を用いることで画像の中で動きのある箇所と動きのない箇所が特定した場合、動きのある個所について3次元形状推定の処理を行うことをオブジェクト情報4000に記録しても良い。また、前述したように、画像データにおいて予め設定されたオブジェクトの種別の重要度に応じて、3次元形状推定の処理を行うかが決定されても良い。
次にステップS5150において、伝送パラメータ決定部1020は、オブジェクト情報4000に含まれる対象オブジェクトのマスクデータから、伝送データ生成部1030により生成される伝送データと共に送信するマスク画像(シルエット画像)を生成する。本実施形態では、仮想視点画像生成装置1300は3次元形状推定を視体積交差法を用いて行うものとする。視体積交差法は、複数の撮影装置による画像データから得られたマスク画像を3次元空間に逆投影することにより3次元形状を取得することができる。そのため、伝送パラメータ決定部1020はオブジェクト情報4000におけるマスクデータから3次元形状推定をするためのマスク画像を生成する。マスクデータとマスク画像はともに矩形画像内のオブジェクトの形状を表す2値のデータ(画像)なので特別な変換をしなくてもよい。また、データ量軽減のため、伝送パラメータ決定部1020は、当該2値のデータをJBIGのような圧縮方式を用いて圧縮データを生成してもよい。
次に処理はS5160に遷移し、伝送パラメータ決定部1020は、画像データ3000に対する対象オブジェクトの伝送パラメータを決定する。上述したように、本実施形態では、伝送パラメータ決定部1020は、伝送パラメータとして、圧縮方式、圧縮品質、解像度、フレームレート等を決定する。伝送パラメータ決定部1020は、前述したような、3次元形状の推定が必要なオブジェクトか否かの決定や、画像データにおける重要度、オブジェクトの性質等に基づいて、オブジェクト種別毎に伝送パラメータを決定する。例えば、画像データにおける重要度が高いほど、高画質な伝送データが生成されるように伝送パラメータが決定される。当該重要度はユーザにより操作部2030を介して設定され得る。
図4(c)に、伝送パラメータ決定部1020により決定される伝送パラメータ4200の一例を示す。なお、伝送パラメータ4200は伝送パラメータ決定部1020により決定される伝送パラメータの一例であり、図4(c)に示す圧縮方式、圧縮品質、解像度、フレームレートのうち少なくとも一つが伝送パラメータとして決定されてもよい。ID情報:1のオブジェクトはオブジェクト種別が「選手」であり、画像データにおいて重要な被写体である。そのため、伝送パラメータ決定部1020は、ID情報:1のオブジェクトに対して、圧縮方式として可逆圧縮方式を選択する。可逆圧縮方式は、復号処理により画像データを形成した際に元の画像に戻る、最も高画質な圧縮方式である。可逆圧縮方式の場合は元の画像に戻るため、量子化値などの圧縮品質に関わるパラメータは無い。また、解像度、フレームレートについても、オブジェクト種別が「選手」のオブジェクトについては、なるべく高画質で伝送データを生成するため、伝送パラメータ決定部1020は撮影映像のままの解像度とフレームレートを維持する。例えば、撮影映像が60FPSで撮影されている場合は、伝送パラメータ決定部1020は、「選手」のフレームレートを、撮影映像のフレームレートのままの60FPSに決定する。解像度についても、オブジェクト種別が「選手」のオブジェクトについては、なるべく高画質で伝送データを生成するため、伝送パラメータ決定部1020は、「選手」の解像度を、撮影映像のままの解像度に決定する。よって、伝送パラメータ決定部1020は、ID情報:1のオブジェクト種別「選手」の伝送パラメータ4200として、圧縮方式は可逆圧縮方式、フレームレートは60FPS、解像度は撮影時の1/1と決定する。
次に処理はS5170に遷移し、伝送パラメータ決定部1020は、決定した伝送パラメータを伝送データ生成部1030に通知(出力)する。伝送パラメータを受信した伝送データ生成部1030は伝送パラメータ4200に従い、画像データから伝送データを生成し通信インターフェイス1200を介して仮想視点画像生成装置1300に送信する。また、伝送データ生成部1030には、ステップS5150で生成したマスク画像(シルエット画像)も送信する。
次に処理はステップS5180に遷移し、伝送パラメータ決定部1020は、全オブジェクトの処理が完了しているか判断する。全オブジェクトの処理が完了していない場合は、処理はステップS5130に戻り、伝送パラメータ決定部1020はオブジェクト情報4000におけるID情報:2以降のID情報に対応するオブジェクトを対象オブジェクトとして選択し、前述の処理を繰り返す。以下、オブジェクト情報4000におけるID情報:2以降の処理について、ID情報:1に対する処理と異なる点について説明する。
ID情報;2のオブジェクト種別は「ボール」であり、「ボール」の処理は「選手」の処理と同様のため説明を省略する。
次にID情報:3のオブジェクト種別である「ディスプレイ広告」の説明を行う。ステップS5140において、伝送パラメータ決定部1020は、「ディスプレイ広告」はあらかじめ作成されたスタジアムの3次元形状データにレンダリングされ、3次元形状を推定するオブジェクトではないと判断し(S5140でNO)、処理はステップS5210に遷移する。ステップS5160では、伝送パラメータ決定部1020は、「ディスプレイ広告」の伝送パラメータを決定する。「ディスプレイ広告」は前述のように、仮想視点画像内においても重要な広告媒体である。仮想視点の位置が広告に寄った場合でも広告画像は高解像度および高画質で表示されることが望ましい。また、「ディスプレイ広告」は時々刻々と広告画像を変化させるのでフレームレートも落とすことなく撮影映像そのままのフレームレートで伝送する。解像度に関しても高解像度である必要があるので撮影映像そのままの解像度が必要である。よって、伝送パラメータ決定部1020は、ID情報:3のオブジェクト種別「ディスプレイ広告」の伝送パラメータ4200として、圧縮方式は可逆圧縮方式、フレームレートは60FPS、解像度は撮影時の1/1と決定する。ID情報:4とID情報:5は、ID情報:3の処理と同様である。
次にID情報:6のオブジェクト種別である「観客席」の処理について説明する。観客席は、仮想視点画像においてスタジアムの臨場感を出すために重要なオブジェクトであるが、仮想視点が寄った場合でも個々の観客を識別する程の画質や解像感は不必要である。そのため、ステップS5160において、伝送パラメータ決定部1020は、圧縮方式として非可逆圧縮方式を用いることと、圧縮品質を低とすることを決定する。このことにより、画質は撮影画像と比較して劣化してしまうが、データサイズとしては大幅に削減することができる。また、伝送パラメータ決定部1020は、解像度を1/2として画素を間引いてもよい。フレームレートについても、試合が決定的なシーンを迎えない場合にはほとんど動作が無いので、フレームレートも低減させてもよい。例えば、伝送パラメータ決定部1020は、「観客席」のフレームレートを1FPSと決定する。よって、伝送パラメータ決定部1020は、ID情報:6のオブジェクト種別「観客席」の伝送パラメータ4200として、圧縮方式は非可逆圧縮方式、圧縮品質は低(高圧縮)、フレームレートは1FPS、解像度は1/2と決定する。尚、「観客席」は試合がゴールシーンなど決定的なシーンを迎えた場合などは、声援を送るため観客が立ち上がるなどの動きがある。このように動きがある場合には、伝送パラメータ決定部1020は、一時的にフレームレートを上げてもよい。
次にID情報;7のオブジェクト種別である「応援旗」の処理について説明する。「応援旗」は「観客席」の一部であり特性が似ているが、動きがある点が「観客席」とは異なる。この点を考慮し、伝送パラメータ決定部1020は、「観客席」と同様に、「応援旗」の圧縮方式として非可逆圧縮を用いることと、圧縮品質を低とすることを決定する。ただしフレームレートについては動きがあるため、伝送パラメータ決定部1020は、10FPSに設定する。よって、伝送パラメータ決定部1020は、ID情報:7のオブジェクト種別「応援旗」の伝送パラメータ4200として、圧縮方式は非可逆圧縮方式、圧縮品質は低(高圧縮)、フレームレートは10FPS、解像度は1/2と決定する。
次にID情報:8のオブジェクト種別である「芝」の処理について説明する。「芝」については、ほぼ動きもなく、特に解像感や画質についても「広告画像」などと比べて低く設定しても良い。そのため、伝送パラメータ決定部1020は、圧縮方式として非可逆圧縮方式を用いることと、圧縮品質を低とすることを決定する。また、天候によってはスタジアムの構造物などの影が芝にあり時間によって影が移動する場合があるが、フレームレート1FPSで十分に表現可能である。そのため、伝送パラメータ決定部1020は、オブジェクト種別「芝」のフレームレートも、1FPSと設定する。よって、伝送パラメータ決定部1020は、ID情報:8のオブジェクト種別「芝」の伝送パラメータ4200として、圧縮方式は非可逆圧縮方式、圧縮品質は低(高圧縮)、フレームレートは1FPS、解像度は1/2と決定する。
次にID情報:9のオブジェクト種別である「看板広告」の処理について説明する。「看板広告」は「ディスプレイ広告」同様に、仮想視点の位置が広告に寄った場合でも広告画像は高解像度および高画質で表示されることが望ましい。この点を考慮して、伝送パラメータ決定部1020は、圧縮方式を可逆圧縮方式と設定する。しかしながら、「看板広告」は「ディスプレイ広告」と異なり、表示物が変化することはない。そのため、伝送パラメータ決定部1020は、「看板広告」は0.1FPS以下で十分に天候の変化などは表現することができると判断し、フレームレートを0.1FPSと設定する。よって、伝送パラメータ決定部1020は、ID情報:9のオブジェクト種別「看板広告」の伝送パラメータ4200として、圧縮方式は可逆圧縮方式、フレームレートは0.1FPS、解像度は1/1と決定する。
次にID情報:10のオブジェクト種別である「オーロラビジョン」の処理について説明する。「オーロラビジョン」は、特性が「ディスプレイ広告」と同じであり、伝送パラメータ決定部1020は、「ディスプレイ広告」と同じ伝送パラメータに設定する。ID情報:11のオブジェクト種別である「空」についても、特性が「芝」と似ているため、伝送パラメータ決定部1020は、「芝」と同じ伝送パラメータに設定する。
ID情報:12のオブジェクト種別である「その他」の領域は、どのオブジェクトにも属さなかった画像領域である。この画像領域は重要ではないため、伝送パラメータ決定部1020は、圧縮方式として非可逆圧縮を用い、圧縮品質を低とし、フレームレートを0.1FPSとすることを決定する。
ID情報1〜12に対するS5170までの処理が終了すると(S5180でYES)、処理はS5190へ遷移し、伝送パラメータ決定部1020は、仮想視点画像の全フレームの処理が完了しているかを判断する。全フレームの処理が完了していない場合には(S5180でNO)、処理はステップS5120に遷移し再び前述の処理を繰り返し、全フレームの処理が完了すると(S5190でYES)、処理は終了する。
このように、本実施形態では、伝送パラメータ決定部1020は画像データから抽出されたオブジェクトに基づいて、図4(c)に示すような伝送パラメータ4200を決定する。続いて、伝送データ生成部1030は、伝送パラメータ決定部1020により決定された伝送パラメータに基ついて伝送データを生成し、通信インターフェイス1200を介して仮想視点画像生成装置1300に出力する。このようにすることで、画像のデータ量を効率的に削減し仮想視点画像の画質の低下を防ぎつつデータ量を抑制することが可能となる。
[実施形態2]
実施形態1では、撮影画像からオブジェクトを識別してオブジェクトごとに伝送パラメータを決定する例を示した。実施形態2では、複数の撮影装置が配置される場合に、各撮影装置から得られた画像データから識別されるオブジェクトに応じて、仮想視点画像生成装置へ出力する伝送データを制御する例を示す。なお、実施形態1と同様な構成については同じ参照番号を付し、その説明は省略する。
(画像処理システムの構成)
図6(a)に本実施形態における仮想視点画像生成システム600の構成を示す。撮影装置6130−1〜6130−8はそれぞれ画像処理装置6200−1〜6200−8に接続され、画像処理装置6200−1〜6200−8はそれぞれ通信インターフェイス6300−1〜6300−8に接続される。撮影装置6130−1〜6130−8それぞれの構成は図1の撮影装置1100の構成と同様であり、通信インターフェイス6300−1〜6300−8それぞれの構成も図1の通信インターフェイス1200の構成と同様である。
図6(b)に、本実施形態における複数の撮影装置6100−1〜6100−8の配置例を示す。撮影装置6100−1〜6100−8は、サッカーフィールド3070を囲むように配置され、スタジアムにおけるサッカーの試合を撮影する。また、サッカーフィールド3070の脇にはディスプレイ広告を表示する表示装置6400が配置されているものとする。画像処理装置6200−1〜6200−8それぞれの構成は、図1の画像処理装置1000と同様であるが、伝送パラメータ決定部1020の構成は更に、以下の機能を有する。すなわち、伝送パラメータ決定部1020は、オブジェクト識別部1010からオブジェクト情報を取得し、当該オブジェクト情報に基づいて伝送データの生成の有無を決定する機能を有する。更に、伝送パラメータ決定部1020は、自身が接続されている撮影装置の他の撮影装置により得られた画像データにおけるオブジェクトの撮影状態の情報(撮影状態情報)を共有することが可能な機能を有する。
画像処理装置6200−1〜6200−8はそれぞれ通信インターフェイス6300−1〜6300−8を介して仮想視点画像生成装置1300に伝送データを送付することができる。仮想視点画像生成装置1300は、撮影装置6100−1〜6100−8にて撮影された画像を基に仮想視点画像を作成する。
(画像データの例)
撮影装置6100−1〜6100−8のうち、撮影装置6100−5による画像データ6510と、撮影装置6100−7による画像データ6520を図6(c)に示す。撮影装置6100−5は、サッカー選手やフィールドの他に、表示装置6400に映し出されるディスプレイ広告6600を正面から撮影しているとする。すなわち、画像データ6510において、ディスプレイ広告6600にはスポンサーを示す文字が正面から鮮明に高解像度で映し出されている。一方、撮影装置6100−7は、サッカー選手やフィールドの他に表示装置6400を斜めから撮影しているとする。すなわち、ディスプレイ広告6600にはスポンサーを示す文字が斜めに映し出されているため、画像データ6520においてディスプレイ広告6600は不鮮明にしか映し出されていないとする。本実施形態では、このように撮影装置の位置によってオブジェクトの撮影状態が変わる状況において、3次元形状の推定が不必要なオブジェクトに対して、最も鮮明で高解像度な画像データを取得した画像処理装置のみが伝送データを生成する。
また、オブジェクト識別部1010により識別された、画像データ6510と画像データ6520におけるディスプレイ広告6600の領域である、ディスプレイ広告領域6610とディスプレイ広告領域6620も図6(b)に示す。ディスプレイ広告領域6610、6620は、例えば、オブジェクト識別部1010により、フレーム間の画素値の差分を積算し一定以上である領域を算出することにより得られる。一般的に、スタジアムで行われるイベント準備期間中にはディスプレイ広告のリハーサルがあり、ディスプレイ画像が表示されている期間がある。オブジェクト識別部1010は、このようなディスプレイ画像が表示されている期間の画像を用い、フレーム間の画素値の差分を積算し一定以上である領域を算出しても良い。ディスプレイ広告領域6610、6620は、後述する図7のステップS7150の処理で使用される。
(処理の流れ)
続いて、本実施形態における画像処理装置1000の伝送パラメータ決定部1020の処理について説明する。図7は、伝送パラメータ決定部1020の処理フロー7000である。以下、処理フロー7000を、図5を参照して説明する。尚、処理フロー7000は、画像処理装置1000の制御部2020が記憶部2010に記憶されている制御プログラムを実行し、情報の演算および加工並びに各ハードウェアの制御を実行することにより実現され得る。
伝送パラメータ決定部1020はステップS7110から処理を開始する。ステップS7120において、伝送パラメータ決定部1020は、オブジェクト識別部1010からオブジェクト情報を取得する。ステップS7130において、伝送パラメータ決定部1020は、オブジェクト情報から1つのオブジェクトを対象オブジェクトとして選択し、当該対象オブジェクトのオブジェクト種別を取得する。オブジェクト情報は実施形態1と同様であり、図4(a)に示すようなオブジェクト情報4000であるとする。オブジェクト種別は、オブジェクト情報4000における「選手」や「ボール」等の認識されたオブジェクトの種類を示す。
次にステップS7140において、伝送パラメータ決定部1020は、取得したオブジェクト種別が仮想視点画像を作成する際に3次元形状を推定する必要があるオブジェクト種別であるか判断を行う。実施形態1で説明した通り、「選手」や「ボール」は、3次元形状の推定が必要なオブジェクトである。このような3次元形状の推定が必要なオブジェクトにおいてはすべての撮影装置6100−1〜6100−8の撮影が必要となる。一方、「ディスプレイ広告」や「観客席」等は3次元形状の推定が必要ではなくテクスチャ情報のみで良い。ここで、対象オブジェクトの種別が「ディスプレイ広告」であるとすると「ディスプレイ広告」は3次元形状の推定は必要のないオブジェクトであるので(ステップS7150でNO)、処理はステップS7150に遷移する。
次にステップS7150において、伝送パラメータ決定部1020は、撮影状態情報の送受信を行い、ステップS7160において伝送データの生成の有無を決定する。ここで、ステップS7150とS7160の処理を、図6を参照して説明する。撮影装置6100−5に接続された画像処理装置6200−5の伝送パラメータ決定部1020は、ディスプレイ広告領域6610を取得し、そのピクセル数を撮影状態情報として算出する。例えば、ディスプレイ広告領域6610ピクセル数を200000ピクセルとする。一方、撮影装置6100−7に接続された画像処理装置6200−7の伝送パラメータ決定部1020は、ディスプレイ広告領域6620を取得し、そのピクセル数を撮影状態情報として算出する。例えば、ディスプレイ広告領域6620ピクセル数を150000ピクセルとする。画像処理装置6200−5の伝送パラメータ決定部1020は、自身で算出した撮影状態情報を画像処理装置6200−7に送信する。同様に、画像処理装置6200−7の伝送パラメータ決定部1020は、自身で算出した撮影状態情報を画像処理装置6200−5に送信する。伝送パラメータ決定部1020は、撮影状態情報であるピクセル数が大きいほど、撮影状態が良く高解像度にオブジェクトが撮影できていると判断する。画像処理装置6200−5の伝送パラメータ決定部1020は、ディスプレイ広告領域6620のピクセル数がディスプレイ広告領域6610のピクセル数より小さいことを確認し、伝送データを生成すると判定する。一方、画像処理装置6200−7の伝送パラメータ決定部1020は、ディスプレイ広告領域6610のピクセル数がディスプレイ広告領域6620のピクセル数より大きいことを確認し、伝送データを生成しないとする。
尚、本実施形態では、伝送パラメータ決定部1020は、受信した撮影状態情報から、伝送データの生成の有無を決定したが、この方法以外により伝送データの生成の有無を決定しても良い。例えば、システムとして、予め決められた画像処理装置のみで伝送データを生成するように構成しても良い。その場合、伝送パラメータ決定部1020は、当該伝送パラメータ決定部1020が含まれる画像処理装置が予め決められた画像処理装置である場合には伝送データを生成すると決定し、そうでない場合には伝送データを生成しないと決定することができる。
次に処理はステップ7170へ遷移し、伝送パラメータ決定部1020は、決定した伝送パラメータを伝送データ生成部1030に通知(出力)する。図6を参照する例では、撮影装置6100−5に接続された画像処理装置6200−5の伝送データ生成部1030は伝送データを生成し、一方、撮影装置6100−7に接続された画像処理装置6200−7の伝送データ生成部1030は伝送データを生成しない。
次に処理はステップS7180へ遷移し、伝送パラメータ決定部1020は、全オブジェクトの処理が終了したか判断を行う。伝送パラメータ決定部1020は全オブジェクトの処理が完了するまで前述の処理を繰り返す。全オブジェクトの処理が完了数と、処理はステップS7190に遷移し、伝送パラメータ決定部は、全フレームが終了したか判断を行う。伝送パラメータ決定部1020は全フレームの処理が完了するまで前述の処理を繰り返す。
このように、3次元形状の推定を行わないオブジェクトに対して、撮影状態が最も良い撮影装置の画像データのみを仮想視点画像生成装置1300伝送することが可能となる。図6の例を用いると、仮想視点画像生成装置1300は、最も鮮明に高解像で撮影されているディスプレイ広告領域6610の画像を変形処理させるなどして、斜めから撮影されているディスプレイ広告領域6620の画像を生成する。もしくは、仮想視点画像生成装置1300は、ディスプレイ広告領域6610の画像を3次元形状にレンダリングする。尚、撮影状態の判断としてオブジェクトのピクセル数(面積)を撮影状態の判断に用いたが、オブジェクトの形状等、オブジェクトに関する他の情報を撮影状態の判断として用いても良い。
このように、本実施形態によれば、伝送するデータ量を効率的に削減し、自由視点画像の画質の低下を防ぎつつデータ量を抑制することができる。また、オブジェクトの種別に応じて、仮想視点画像を生成するための撮影装置の数を制御することが可能となる。すなわち、3次元形状の推定を行うオブジェクトに対しては多くの撮影装置により得られた画像データを基に仮想視点画像を生成し、3次元形状の推定を行わないオブジェクトに対しては、少ない数の撮影装置により得られた画像データを基に仮想視点画像を生成することができる。また、3次元形状の推定を行うオブジェクトであっても、より高精度に仮想視点画像を生成するか否かで、撮影装置の数を制御することもできる。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
1000 画像処理装置、1010 オブジェクト識別部、1020 伝送パラメータ決定部、1030 伝送データ生成部

Claims (23)

  1. 画像処理装置であって、
    撮影装置の撮影により得られた画像データにおけるオブジェクトを識別する識別手段と、
    前記識別されたオブジェクトの種別に応じて前記識別されたオブジェクトに対応する伝送パラメータを決定する決定手段と、
    前記識別されたオブジェクトに対して前記決定された伝送パラメータに基づいて、前記画像データから前記識別されたオブジェクトに対応する伝送データを生成する生成手段と、
    前記生成された伝送データを外部装置へ出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記伝送パラメータは、圧縮方式、フレームレート、および解像度のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記識別手段は、学習によって生成した検出器を利用することにより、前記オブジェクトを識別することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記識別手段は、画像データのフレーム差分を利用することにより、前記オブジェクトを識別することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記決定手段は、前記識別されたオブジェクトの種別に応じて前記伝送パラメータを決定することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記決定手段は、前記識別されたオブジェクトが動きのあるオブジェクトの種別である場合に、前記生成手段により動きのないオブジェクトに対して高画質な伝送データが生成されるように、前記伝送パラメータを決定することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記決定手段は、前記識別されたオブジェクトの種別の前記画像データにおける重要度に応じて、前記伝送パラメータを決定することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記決定手段は、前記識別されたオブジェクトの種別の前記重要度が高いほど、前記生成手段により前記重要度が低い種別のオブジェクトに対して高画質な伝送データが生成されるように、前記伝送パラメータを決定することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記重要度は、ユーザにより設定されることを特徴とする請求項7または8に記載の画像処理装置。
  10. 前記高画質な伝送データが生成されるような前記伝送パラメータは、可逆圧縮方式である圧縮方式、前記画像データのフレームレートと同じフレームレート、前記画像データの解像度と同じ解像度のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項6または8に記載の画像処理装置。
  11. 前記外部装置は、前記出力手段によって出力された伝送データに基づいて指定された視点に対応する画像を生成する生成装置であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 画像処理装置、および指定された視点に対応する画像を生成する生成装置を有するシステムであって、
    前記画像処理装置は、
    撮影装置の撮影により得られた画像データにおけるオブジェクトを識別する識別手段と、
    前記識別されたオブジェクトの種別に応じて前記識別されたオブジェクトに対応する伝送パラメータを決定する決定手段と、
    前記識別されたオブジェクトに対して前記決定された伝送パラメータに基づいて、前記画像データから前記識別されたオブジェクトに対応する伝送データを生成する生成手段と、
    前記生成された伝送データを前記生成装置へ出力する出力手段と、
    を有し、
    前記生成装置は、前記出力手段から出力された前記伝送データに基づいて、指定された視点に対応する画像を生成することを特徴とするシステム。
  13. 前記伝送パラメータは、圧縮方式、フレームレート、および解像度のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項12に記載のシステム。
  14. 前記識別手段は、学習によって生成した検出器を利用することにより、前記オブジェクトを識別することを特徴とする請求項12または13に記載のシステム。
  15. 前記識別手段は、画像データのフレーム差分を利用することにより、前記オブジェクトを識別することを特徴とする請求項12から14のいずれか1項に記載のシステム。
  16. 前記決定手段は、前記識別されたオブジェクトの種別に応じて前記伝送パラメータを決定することを特徴とする請求項12から15のいずれか1項に記載のシステム。
  17. 前記決定手段は、前記識別されたオブジェクトが動きのあるオブジェクトの種別である場合に、前記生成手段により動きのないオブジェクトに対して高画質な伝送データが生成されるように、前記伝送パラメータを決定することを特徴とする請求項16に記載のシステム。
  18. 前記決定手段は、前記識別されたオブジェクトの種別の前記画像データにおける重要度に応じて、前記伝送パラメータを決定することを特徴とする請求項12から15のいずれか1項に記載のシステム。
  19. 前記決定手段は、前記識別されたオブジェクトの種別の前記重要度が高いほど、前記生成手段により前記重要度が低い種別のオブジェクトに対して高画質な伝送データが生成されるように、前記伝送パラメータを決定することを特徴とする請求項18に記載のシステム。
  20. 前記重要度は、ユーザにより設定されることを特徴とする請求項18または19に記載のシステム。
  21. 前記高画質な伝送データが生成されるような前記伝送パラメータは、可逆圧縮方式である圧縮方式、前記画像データのフレームレートと同じフレームレート、前記画像データの解像度と同じ解像度のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項17または19に記載のシステム。
  22. 画像処理方法であって、
    撮影装置の撮影により得られた画像データにおけるオブジェクトを識別する識別工程と、
    前記識別されたオブジェクトの種別に応じて前記識別されたオブジェクトに対応する伝送パラメータを決定する決定工程と、
    前記識別されたオブジェクトに対して前記決定された伝送パラメータに基づいて、前記画像データから前記識別されたオブジェクトに対応する伝送データを生成する生成工程と、
    前記生成された伝送データを外部装置へ出力する出力工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  23. コンピュータを、請求項1から11のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム。
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