JP2001008059A - ライブカメラ画像処理制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は超高解像度のカメラを利用し、該カメ
ラの画像データより任意の画区の設定が可能な複数の標
準テレビ画像を生成出力するカメラ画像処理制御装置の
提案を目的とする。 【解決手段】超高解像ライブカメラ１、ライブカメラの
映像信号をデイジタル画像データに変換するＡ／Ｄ３、
該画像データを共通のデイジタル画像データとして伝送
するデータストリームライン１１、セレクト信号に基づ
いて画像データを取り入れ、該画像データを画像信号に
変換生成して出力するセレクト画像生成手段４、セレク
ト信号を生成するセレクト信号生成手段５、画区データ
を演算出力する画区データ演算手段７、画区データを記
憶する画区データ記憶手段８、画区を操作入力する操作
入力部１０、画区データを選択合成して画区入力データ
とする画区選択手段６などで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ライブコンサート
の撮像もしくは監視用途のテレビカメラの制御装置に関
わり、特に超高解像度のテレビカメラを用いて、任意の
画区設定が可能な複数系統の画像出力を有するカメラ画
像処理制御装置に係わる。

【０００２】

【従来の技術】従来技術による、野外コンサート中継、
野球やサッカーなどのスポーツ中継、屋外施設の監視な
ど広視野の撮像は、全体画像の撮像、複数の部分画像の
撮像などのため、多数のテレビカメラ（以下カメラと略
称する）を駆使して行なわれている。多数のカメラから
の画像は、それぞれの専用モニタへの表示、複数画像の
合成表示、パン・ティルト、ズーム等の制御表示、モザ
イクや色替えなどの画像処理表示、などの形態でモニタ
に表示出力されている。またコンサートやスポーツ中継
では、来場者サービスのため、会場もしくは競技場に設
置された大画面表示装置にも提示出力される。監視シス
テムでは、複数画像がマルチ表示されたり、タイムラッ
プスビデオに録画されたりしている。これらのカメラに
は、専任のカメラマンを付けるか、もしくは遠隔制御の
ズーム制御を含む旋回装置にカメラを設置するなどして
いるため、設備費用、運用費用共に高額になると言う問
題点がある。近来カメラの撮像可能な解像度は、飛躍的
に高かまって来ており、超高解像度のカメラを利用し
て、任意の複数画区の画像が得られるカメラ画像処理制
御装置構築の可能性がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】以上に説明した従来技
術の問題点と課題に鑑み、本発明は超高解像度のカメラ
を利用し、該カメラの画像データより任意の画区の設定
が可能な複数の標準テレビ画像を生成出力するカメラ画
像処理制御装置の提案を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】超高解像のカメラと、該
カメラの映像信号をデイジタル画像データに変換するＡ
／Ｄと、該画像データを共通のデイジタル画像データの
流れとして伝送するデータストリームラインと、セレク
ト信号に基づいてデータストリームラインより該画像デ
ータを取り入れ、フレームメモリに新たな画区の画像デ
ータを生成し、該画像データを画像信号に変換生成し
て、画像出力端子に出力する複数のセレクト画像生成手
段と、セレクト画像生成手段が必要とするセレクト信号
を生成するセレクト信号生成手段と、セレクト信号を生
成するための映像信号の画区データを演算出力する画区
データ演算手段と、画区データを記憶する画区データ記
憶手段と、複数の画区毎の各種形態の画区を操作入力す
る操作入力部と、操作入力された各種形態の画区データ
を選択合成して画区入力データとする画区選択手段と、
共通のデイジタル画像データをアナログのフル画像信号
に変換する第一のＤ／Ａと、フル画像信号を表示出力す
るフル画面表示部とで構成する。

【０００５】 セレクト画像生成手段を、データストリ
ームラインよりセレクト信号に基づいて画像データを選
択導入するデータセレクタと、データセレクタにより選
択導入された該画像データを一時記憶する、書込みと読
出しの分離動作が可能なフレームメモリと、フレームメ
モリより読み出した画像データをアナログ画像信号に変
換するＤ／Ａと、該画像信号に同期信号を付加する同期
付加部とで構成する。

【０００６】 セレクト画像生成手段に、画像の処理演
算を行なう画像処理部と、画像処理部が用いる、画像の
間引き処理演算プログラムを記憶している処理プログラ
ムメモリとを追加設置する、画像の処理演算を行なう画
像処理部と、画像処理部が用いる、画像の平均化処理演
算プログラムを記憶している処理プログラムメモリとを
追加設置する、もしくは、画像の処理演算を行なう画像
処理部と、画像処理部が用いる、画像の誤差拡散処理演
算プログラムを記憶している処理プログラムメモリとを
追加設置する。

【０００７】 画区データ演算手段を、データストリー
ムラインに伝送されるフル画像データを一時記憶する、
書込みと読出しの分離動作が可能なフルフレームメモリ
と、フルフレームメモリより読み出した画像データより
特徴抽出演算を行なう画像データ演算部と、画像データ
演算部に必要とするピーク値を演算出力するピーク演算
関数、撮像対象物の特定色を演算出力する色相演算関数
などの演算関数の選択する演算関数選択部と、画像デー
タ演算部の演算結果から特徴部を抽出する特徴部抽出部
と、特徴部の座標を演算する座標演算部と、該座標を中
心座標とした画区データを演算出力する画区データ演算
部とで構成する。

【０００８】 演算関数選択部に、撮像対象物の形状を
演算出力する形状演算関数を追加記憶する、もしくは、
撮像対象物の動きベクトルを演算出力する動き演算関数
を追加記憶する。

【０００９】 演算関数選択部に、撮像対象物の形状サ
イズから出力画像のサイズを一定とするズーム比率を演
算出力するズーム比率演算関数を追加記憶する。

【００１０】 画区データ記憶手段に、画区番号、画区
の中心座標データ、および、水平方向サイズ（Ｘ）並び
に垂直方向サイズ（Ｙ）などのＸ−Ｙサイズデータを記
憶する、撮像対象物の形状データを追加記憶する、もし
くは、画区演算に必要とされる演算関数の種別データを
追加記憶する。

【００１１】 画区選択部を、操作入力部の入力データ
を座標データに変換する座標データ変換部と、操作入力
部の特徴抽出入力データより特徴抽出に必要な演算関数
を登録データに変換登録する演算関数登録部と、座標デ
ータ、演算関数登録データ、およびその他入力データよ
り画区データを生成する画区データ生成部とで構成す
る。

【００１２】 操作入力部を、複数の画区の番号を入力
する画区番号入力部と、画区番号毎に画区を直接入力す
る画区入力部とで構成する。

【００１３】 画区入力部を、マウス操作によるマウス
入力手段とする、入力ペン操作によるペン入力手段とす
る、フル画面表示部に追加設置されたタッチパネルの操
作によるタッチパネル入力手段とする、十字レバーによ
り画区入力を行なう十字レバー入力手段とする、もしく
は、ジョイスティックにより画区入力を行なうジョイス
ティック入力手段とする。

【００１４】 操作入力部に、長方形の画区形状を選択
する形状選択部を追加設置する、円形の画区形状を選択
する形状選択部を追加設置する、スター（星）形の画区
形状を選択する形状選択部を追加設置する、画区サイズ
を選択するサイズ形状選択部を追加設置する、もしく
は、フル画面表示部に表示出力された画区の特徴抽出を
指示入力する画区抽出モード入力部を追加設置する。

【００１５】 画区抽出モード入力部を、画区内の対象
物を直接指示入力する対象物指示手段とする、画区内の
対象物の動きベクトルを入力する動きベクトル指示手段
とする、画区内の対象物の色を指定入力する色指示手段
とする、画区のズーム比率を指示入力するズーム指示手
段とする、もしくは、画区の動き方向、速度などを指定
入力する動き速度指示手段とする。

【００１６】 画像処理制御装置をプログラム操作する
プログラム操作制御部と、操作のためのプログラムを記
憶する操作制御プログラムメモリと、時間データを生成
する時計部とを有するプログラム操作制御手段を追加設
置する。

【００１７】

【発明の実施の形態】図１は、本発明によるライブカメ
ラ画像処理制御装置の一実施例の総合ブロック図であ
る。図２は、本発明によるセレクト画像生成手段の一実
施例の要部ブロック図である。図３は、本発明による画
区データ演算手段の一実施例の要部ブロック図および画
区データ記憶手段の記憶データ図である。図４は、本発
明による操作入力部および画区選択部の一実施例の要部
ブロック図である。図５は、本発明によるライブカメラ
画像と複数のモニタ表示画像の関係を示す模式図であ
る。図１と図５を用いてライブカメラ画像処理制御装置
の概略構成と総合動作を説明する。実施例のライブカメ
ラ画像処理制御装置は、超高解像のライブカメラ１、ラ
イブカメラ１の映像信号をデイジタル画像データに変換
するＡ／Ｄ３、該画像データを共通のデイジタル画像デ
ータの流れとして伝送するデータストリームライン１
１、セレクト信号に基づいてデータストリームライン１
１より該画像データを取り入れ、フレームメモリに新た
な画区の画像データを生成し、該画像データを画像信号
に変換生成して、画像出力端子２５ａに出力する複数の
セレクト画像生成手段４、セレクト画像生成手段４が必
要とするセレクト信号を生成するセレクト信号生成手段
５、セレクト信号を生成するための映像信号の画区デー
タを演算出力する画区データ演算手段７、画区データを
記憶する画区データ記憶手段８、複数の画区毎の各種形
態の画区を操作入力する操作入力部１０、操作入力され
た各種形態の画区データを選択合成して画区入力データ
とする画区選択手段６、共通のデイジタル画像データを
アナログのフル画像信号に変換する第一のＤ／Ａ９ａ、
フル画像信号を表示出力するフル画面表示部９とで構成
されている。また複数の画像出力端子２５ａには、それ
ぞれ標準テレビモニタＭ1 、Ｍ2 、Ｍn が接続されてい
る。

【００１８】 次いで、ライブカメラ１からの信号の流
れに沿って、概略動作を説明する。ライブカメラ１は、
水平方向３２００ドット、垂直方向２４００ラインで７
５６万有効画素の超高解像度のカメラである。一方、複
数の標準テレビモニタＭ1、Ｍ2 、Ｍn の有効表示画素
は、水平方向６４０ドット、垂直方向４８０ラインで３
０７．２千有効表示画素である。図５のライブカメラの
フル画像Ｐ０は、７５６万有効画素のフル画像と画区構
成を表している。同フル画像内の点線で囲われた１画区
は標準テレビ画像１枚に相当することから、フル画像は
水平方向および垂直方向共に標準テレビ画像５枚分（３
２００÷６４０＝５、２４００÷４８００＝５）に相当
し、全体では２５枚分となる。本発明は、超高解像度画
像と標準テレビ画像との大きな画素数比率を活用して、
一台のライブカメラの画像データより、複数の標準テレ
ビ画像を生成すると共に、各画像の生成に当たり任意の
画区を設定が出来るライブカメラ画像処理制御装置であ
る。

【００１９】 ライブカメラ１からの映像信号は、高速
度のＡ／Ｄ３によりデイジタル画像データに変換され
る。該画像データは、図示されていない駆動回路で、低
インピーダンスで高速のデータストリームライン１１
に、共通の画像データストリーム（画像データの流れ）
として送出される。データストリームライン１１に多数
接続された、セレクト画像生成手段４、画区データ演算
手段７、フル画面表示部９などは、各々必要な画像デー
タをデータストリームライン１１より選択取込みしてい
る。

【００２０】 複数のセレクト画像生成手段４は、セレ
クト信号生成手段５からのセレクト信号に基づき、デー
タストリームライン１１より所定の画像データを取込
み、一旦内部のメモリに記憶した後、画像生成手段で所
定の標準テレビ画像を生成する。標準テレビ画像は、出
力端子２５ａを経由して、各々に対応した標準テレビモ
ニタＭ1 、Ｍ2 、Ｍn に出力される。

【００２１】 画区の選択および画区の入力のため、デ
イジタル画像データをアナログのフル画像信号に変換す
る第一のＤ／Ａ９ａ、フル画像信号を表示出力するフル
画面表示部９が複数設けられている。装置の操作者は、
フル画面表示部９の全体画像を見ながら、操作入力部１
０の各部を操作する。画区データ演算手段７は、操作入
力部１０よりの入力データより画区データを演算出力し
て、画区データ記憶手段８に記憶登録すると共に、リア
ルタイムで画像データより特徴データを抽出して画区デ
ータを演算出力する。

【００２２】 セレクト信号生成手段５は、画区データ
記憶手段８に記憶登録された画区データもしくは、画区
データ演算部７がリアルタイムで演算出力した画区デー
タに基づいて、セレクト信号生成手段４毎に、セレクト
信号を生成出力する。代表的な画区の設定方法は、図５
のＰ1 とＭ１の様に、標準テレビ画像と１対１のサイ
ズ、Ｐ２とＭ２の様に、標準テレビ画像と異なったサイ
ズ、並びにＰn-1 ・Ｐn とＭn の様に、画区の動き( Ｍ
V とＭV'）を伴う方法などがある。

【００２３】 図１では、ライブカメラ１が撮像中のの
ライブシーンＳは、２台のフル画面表示部９に表示出力
され、操作入力部１０に接続されたペン入力手段１２に
より、画面上白枠で表示された画区がペン入力される。
画区選択手段６では予めペン入力手段１２を選択してお
り、該ペン入力データは、画区データ演算手段７で画区
データが演算出力され、画区データ記憶手段８に記憶登
録される。セレクト信号生成部５は、セレクト画像生成
手段４毎にセレクト信号を生成し、セレクト画像生成手
段４に供給する。この結果、各々のセレクト画像生成手
段４は、複数の標準テレビモニタＭ1 、Ｍ2 、Ｍn にラ
イブシーンＳの部分画像を表示することが出来る。

【００２４】 図２を用いて本発明によるセレクト画像
生成手段４の構成と詳細動作を説明する。実施例のセレ
クト画像生成手段４は、データストリームライン１１よ
りセレクト信号に基づいて画像データを選択導入するデ
ータセレクタ２２、データセレクタ２２により選択導入
された該画像データを一時記憶する書込みと読出しの分
離動作が可能なフレームメモリ２３、フレームメモリ２
３より読み出した画像データをアナログ画像信号に変換
するＤ／Ａ２４、該画像信号に同期信号を付加する同期
付加部２５などで標準構成されている。さらに、画像の
処理演算を行なう画像処理部２６、画像処理部２６が用
いる画像処理演算プログラムを記憶している処理プログ
ラムメモリ２７、画像処理中の画像データを一時的に記
憶する画像データメモリ２８などが追加設置され、処理
プログラムメモリ２７には、画像の間引き処理演算プロ
グラム、画像の平均化処理演算プログラム、および、画
像の誤差拡散処理演算プログラムなどが記憶されてい
る。

【００２５】 データセレクタ２２は高速ハイインピー
ダンスのスイッチ回路で、フル画像データと共通の水平
同期ｈ、垂直同期ｖ、クロックＣＬなどの共通同期信号
が入力され、さらに、セレクト信号生成部５よりセレク
ト信号ＣＳ１がスイッチ制御信号として供給されてい
る。データセレクタ２２は、データストリームライン１
１より画像データを選択導入して、フレームメモリ２３
に記憶入力する。フレームメモリ２３は、フレームメモ
リ００とフレームメモリ０１の２チップで構成され、１
／３０秒の周期で書込と読出が交互に行なわれる。書込
はセレクト信号ＣＳ１により制御され断続的に行なわれ
る。一方、読出しは、出力画像信号の水平同期Ｈ，垂直
同期Ｖおよび読出し側クロックＣＫなどの読出側同期信
号に同期して連続的に行なわれる。但し、フル画像デー
タと共通の同期信号と読出側同期信号とは、位相ロック
されている。

【００２６】 フレームメモリ２３より読み出された画
像データは、Ｄ／Ａ２４でアナログ画像信号に変換さ
れ、同期付加部２５で水平同期Ｈ、垂直同期Ｖ，および
ブランキングＢＬなどが付加され複合映像信号として、
出力端子２５ａを経由して、標準テレビモニタＭ1 に出
力される。

【００２７】 追加設置された画像処理部２６は、図５
のＰ２画像やＰn-1・Ｐn 画像の様に、標準テレビ画像
と１対１のサイズでない画像データにスムージング処理
などの画像処理演算を行なう。画像処理演算は、処理プ
ログラムメモリ２７に予め記憶されている処理プログラ
ムに従って実行される。画像処理中に一時的に中間画像
データの記憶が必要な場合、画像データメモリ２８が用
いられるが、不要の場合には画像データは、スルーでＤ
／Ａ２４に入力され、アナログ画像信号に変換される。

【００２８】 図３を用いて、画区データ演算手段７と
画区データ記憶手段８の記憶データについて構成と詳細
動作を説明する。実施例の画区データ演算手段８は、デ
ータストリームライン１１に伝送されるフル画像データ
を一時記憶する、書込みと読出しの分離動作が可能なフ
ルフレームメモリ５２、フルフレームメモリ５２より読
み出した画像データより特徴抽出演算を行なう画像デー
タ演算部５３、画像データ演算部５３が必要とする演算
関数の選択を行なう演算関数選択部５４、画像データ演
算部５３の演算結果から特徴部を抽出する特徴部抽出部
５５、特徴部の座標を演算する座標演算部５６、座標を
中心座標とした画区データを演算出力する画区データ演
算部５７とで構成されている。

【００２９】 演算関数選択部５４には、ピーク値を演
算出力するピーク演算関数、撮像対象物の特定色を演算
出力する色相演算関数などが標準的に記憶されている。
さらに、撮像対象物の形状を演算出力する形状演算関
数、撮像対象物の動きベクトルを演算出力する動き演算
関数、撮像対象物の形状サイズから出力画像のサイズを
一定とするズーム比率を演算出力するズーム比率演算関
数などがを追加記憶されている。

【００３０】 また、フルフレームメモリ５２は、デー
タストリームライン１１に伝送されているライブカメラ
１のフル画像データの２枚分を記憶する約４ギガバイト
のデータ容量を有し、フルフレームメモリ００とフルフ
レームメモリ０１の２チップで構成されている。

【００３１】 画区データ演算部５７は、２種類の画区
データ演算を行なう。第一の画区データ演算は、画区デ
ータ記憶手段８を経由した画区データに基づき直接的に
画区の中心座標とサイズの相対座標を演算し、セレクト
信号生成部に出力すると共に、画区データ記憶手段８に
入力する。

【００３２】 第二は、画像データ演算部５３の演算出
力で特徴抽出部５５が特徴信号を抽出し、該特徴信号に
基づいて座標演算部５６が演算出力した座標データを用
いて、動的な画区データ演算を行なうものである。図５
の画区の動き( ＭV とＭV'）ベクトルを検出して、Ｐn-
1 ・Ｐn などの画区データを演算する。画像データ演算
部５３は、フルフレームメモリ５２より読み出した画像
データを、演算関数選択部５４が選択した画像演算関数
を用いて画像演算する。

【００３３】 画区データ記憶手段８は、図３の記憶デ
ータ図に示すようにテーブル形式のデータ構造を有し、
画区番号８１、中心座標８２、Ｘ−Ｙサイズ８３（画区
の相対座標で表す）、画区の形状８４、および画区毎に
適用する演算関数名８５などのデータが予め記憶されい
る。新たに操作入力部１０より画区データが入力される
と、前述の画区データ演算部５７に入力され、その演算
結果の画区データで該記憶データを更新する。

【００３４】 図４を用いて、操作入力部１０および画
区選択部６の構成と動作を説明する。実施例の操作入力
部１０および画区選択部６は、複数の画区の番号を入力
する画区番号入力部１０１、画区番号毎に画区を直接入
力する画区入力部１０２、画区形状を選択する形状選択
部１０３、フル画面表示部９に表示出力された画区の特
徴抽出を指示入力する画区抽出モード入力部１０４、操
作入力部１０の入力データを座標データに変換する座標
データ変換部６２、操作入力部１０の特徴抽出入力デー
タより特徴抽出に必要な演算関数を登録データに変換登
録する演算関数登録部６３、座標データ、演算関数登録
データおよびその他入力データより画区データを生成す
る画区データ生成部６１とで構成されている。

【００３５】 さらに、画区入力部１０２は、マウス操
作によるマウス入力手段、入力ペン操作によるペン入力
手段１２、フル画面表示部９に追加設置されたタッチパ
ネルの操作によるタッチパネル入力手段、十字レバーに
より画区入力を行なう十字レバー入力手段、もしくは、
ジョイスティックにより画区入力を行なうジョイスティ
ック入力手段などが選択採用可能である。

【００３６】 さらに、形状選択部１０３を、長方形の
画区形状を選択する形状選択部、円形の画区形状を選択
する形状選択部、スター（星）形の画区形状を選択する
形状選択部、または、画区サイズを選択するサイズ形状
選択部を設けることが出来る。

【００３７】 さらに、画区抽出モード入力部１０４
を、画区内の対象物を直接指示入力する対象物指示手
段、画区内の対象物の動きベクトルを入力する動きベク
トル指示手段、画区内の対象物の色を指定入力する色指
示手段、画区のズーム比率を指示入力するズーム指示手
段、もしくは、画区の動き方向、速度などを指定入力す
る動き速度指示手段とすることも出来る。

【００３８】 図示していない、画像処理制御装置をプ
ログラム操作するプログラム操作制御部、操作のための
プログラムを記憶する操作制御プログラムメモリ、時間
データを生成する時計部とを有するプログラム操作制御
手段を追加設置することにより、予め設定登録された画
区の画像信号を、所定の手順で送出し、定型的な撮像画
面などは自動操作可能である。オペレータ業務を手動操
作でないと不都合なものに集中させ、少人数で多数のシ
ーンの画像送出が出来き、運用コストが削減される。

【００３９】

【発明の効果】本発明は以上に説明した内容で実施さ
れ、以下に述べる効果を奏する。超高解像度のライブカ
メラの映像信号をＡ／Ｄでデイジタル画像データに変換
し、該画像データをデータストリームラインに連続送出
し、複数のセレクト画像生成手段はセレクト信号に基づ
いて画像データを取り入れ、標準テレビ画像信号を生成
し、複数の画像出力端子に出力するライブカメラ画像処
理制御装置の提案が出来た。さらに画区データ演算手段
は、フルフレームメモリより読み出した画像データより
特徴抽出演算を行い、特徴部の座標を演算することによ
り、画区データを演算出力することの出来るライブカメ
ラ画像処理制御装置の提案がなされた。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明によるライブカメラ画像処理制御装置
の一実施例の総合ブロック図である。

【図２】 本発明によるセレクト画像生成手段の一実施
例の要部ブロック図である。

【図３】 本発明による画区データ演算手段の一実施例
の要部ブロック図および画区データ記憶手段の記憶デー
タ図である。

【図４】 本発明による操作入力部および画区選択部の
一実施例の要部ブロック図である。

【図５】 本発明によるライブカメラ画像と複数のモニ
タ表示画像の関係を示す模式図である。

【符号の説明】

Ｓ ライブシーン Ｍ1 、Ｍ2 、Ｍn 標準テレビモニタ ＣＳ１、ＣＳ２、ＣＳn セレクト信号 １ ライブカメラ ２ 画像処理制御装置 ３ Ａ／Ｄ ４ セレクト画像生成手段 ５ セレクト信号生成手段 ６ 画区選択手段 ７ 画区データ演算手段 ８ 画区データ記憶手段 ９ フル画面表示部 ９ａ、２４ Ｄ／Ａ １０ 操作入力部 １１ データストリームライン １２ ペン入力手段 ２２ データセレクタ ２３ フレームメモリ ２５ 同期付加部 ２５ａ 画像出力端子 ２６ 画像処理部 ２７ 処理プログラムメモリ ２８ 画像データメモリ ５１ セレクト信号生成部 ５２ フルフレームメモリ ５３ 画像データ演算部 ５４ 演算関数選択部 ５５ 特徴抽出部 ５６ 座標演算部 ５７ 画区データ演算部 ６１ 画区データ生成部 ６２ 座標データ変換部 ６３ 演算関数登録部 ８１ 画区番号 ８２ 中心座標 ８３ Ｘ−Ｙサイズ ８４ 形状データ ８５ 演算関数名 １０１ 画区番号入力部 １０２ 画区入力部 １０３ 形状選択部 １０４ 画区抽出モード入力部

Claims (30)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 超高解像のカメラと、前記カメラの映像
   信号をデイジタル画像データに変換するＡ／Ｄ（Analog
   Digital converter）と、該画像データを共通のデイジ
   タル画像データの流れとして伝送するデータストリーム
   ラインと、セレクト信号に基づいて前記データストリー
   ムラインより該画像データを取り入れ、フレームメモリ
   に新たな画区の画像データを生成し、該画像データを画
   像信号に変換生成して、画像出力端子に出力する複数の
   セレクト画像生成手段と、前記セレクト画像生成手段が
   必要とする前記セレクト信号を生成するセレクト信号生
   成手段と、前記セレクト信号を生成するための前記映像
   信号の画区データを演算出力する画区データ演算手段
   と、画区データを記憶する画区データ記憶手段と、前記
   複数の画区毎の各種形態の画区を操作入力する操作入力
   部と、前記操作入力された各種形態の画区データを選択
   合成して画区入力データとする画区選択手段と、前記共
   通のデイジタル画像データをアナログのフル画像信号に
   変換する第一のＤ／Ａ（ Digital Analog converter ）
   と、前記フル画像信号を表示出力するフル画面表示部と
   で構成し、前記カメラの映像信号は、前記Ａ／Ｄでデイ
   ジタル画像データに変換され、該画像データは前記デー
   タストリームラインに連続送出され、複数の前記セレク
   ト画像生成手段は前記セレクト信号に基づいて画像デー
   タを取り入れ、前記画像信号を複数の画像出力端子に出
   力することを特徴とするライブカメラ画像処理制御装
   置。
2. 【請求項２】 前記セレクト画像生成手段を、前記デー
   タストリームラインより前記セレクト信号に基づいて前
   記画像データを選択導入するデータセレクタと、前記デ
   ータセレクタにより選択導入された該画像データを一時
   記憶する、書込みと読出しの分離動作が可能なフレーム
   メモリと、前記フレームメモリより読み出した画像デー
   タをアナログ画像信号に変換するＤ／Ａと、該画像信号
   に同期信号を付加する同期付加部とで構成することを特
   徴とする請求項１に記載のライブカメラ画像処理制御装
   置。
3. 【請求項３】 前記セレクト画像生成手段に、画像の処
   理演算を行なう画像処理部と、前記画像処理部が用い
   る、画像の間引き処理演算プログラムを記憶している処
   理プログラムメモリとを追加設置することを特徴とする
   請求項２に記載のライブカメラ画像処理制御装置。
4. 【請求項４】 前記セレクト画像生成手段に、画像の処
   理演算を行なう画像処理部と、前記画像処理部が用い
   る、画像の平均化処理演算プログラムを記憶している処
   理プログラムメモリとを追加設置することを特徴とする
   請求項２に記載のライブカメラ画像処理制御装置。
5. 【請求項５】 前記セレクト画像生成手段に、画像の処
   理演算を行なう画像処理部と、前記画像処理部が用い
   る、画像の誤差拡散処理演算プログラムを記憶している
   処理プログラムメモリとを追加設置することを特徴とす
   る請求項２に記載のライブカメラ画像処理制御装置。
6. 【請求項６】 前記画区データ演算手段を、前記データ
   ストリームラインに伝送されるフル画像データを一時記
   憶する、書込みと読出しの分離動作が可能なフルフレー
   ムメモリと、前記フルフレームメモリより読み出した画
   像データより特徴抽出演算を行なう画像データ演算部
   と、前記画像データ演算部に必要とするピーク値を演算
   出力するピーク演算関数、撮像対象物の特定色を演算出
   力する色相演算関数などの演算関数を選択する演算関数
   選択部と、前記画像データ演算部の演算結果から特徴部
   を抽出する特徴部抽出部と、前記特徴部の座標を演算す
   る座標演算部と、前記座標を中心座標とした画区データ
   を演算出力する画区データ演算部とで構成することを特
   徴とする請求項２に記載のライブカメラ画像処理制御装
   置。
7. 【請求項７】 前記演算関数選択部に、撮像対象物の形
   状を演算出力する形状演算関数を追加記憶することを特
   徴とする請求項６に記載のライブカメラ画像処理制御装
   置。
8. 【請求項８】 前記演算関数選択部に、撮像対象物の動
   きベクトルを演算出力する動き演算関数を追加記憶する
   ことを特徴とする請求項６に記載のライブカメラ画像処
   理制御装置。
9. 【請求項９】 前記演算関数選択部に、撮像対象物の形
   状サイズから出力画像のサイズを一定とするズーム比率
   を演算出力するズーム比率演算関数を追加記憶すること
   を特徴とする請求項６に記載のライブカメラ画像処理制
   御装置。
10. 【請求項１０】 前記画区データ記憶手段に、画区番
    号、画区の中心座標データ、および、水平方向サイズ
    （Ｘ）並びに垂直方向サイズ（Ｙ）などのＸ−Ｙサイズ
    データを記憶することを特徴とする請求項１に記載のラ
    イブカメラ画像処理制御装置。
11. 【請求項１１】 前記画区データ記憶手段に、撮像対象
    物の形状データを追加記憶することを特徴とする請求項
    １０に記載のライブカメラ画像処理制御装置。
12. 【請求項１２】 前記画区データ記憶手段に、画区演算
    に必要とされる演算関数の種別データを追加記憶するこ
    とを特徴とする請求項１０に記載のライブカメラ画像処
    理制御装置。
13. 【請求項１３】 前記画区選択部を、前記操作入力部の
    入力データを座標データに変換する座標データ変換部
    と、前記操作入力部の特徴抽出入力データより特徴抽出
    に必要な演算関数を登録データに変換登録する演算関数
    登録部と、前記座標データ、演算関数登録データ、およ
    びその他入力データより画区データを生成する画区デー
    タ生成部とで構成することを特徴とする請求項１に記載
    のライブカメラ画像処理制御装置。
14. 【請求項１４】 前記操作入力部を、複数の画区の番号
    を入力する画区番号入力部と、前記画区番号毎に画区を
    直接入力する画区入力部とで構成することを特徴とする
    請求項１に記載のライブカメラ画像処理制御装置。
15. 【請求項１５】 画区入力部を、マウス操作によるマウ
    ス入力手段とすることを特徴とする請求項１４に記載の
    ライブカメラ画像処理制御装置。
16. 【請求項１６】 画区入力部を、入力ペン操作によるペ
    ン入力手段とすることを特徴とする請求項１４に記載の
    ライブカメラ画像処理制御装置。
17. 【請求項１７】 画区入力部を、前記フル画面表示部に
    追加設置されたタッチパネルの操作によるタッチパネル
    入力手段とすることを特徴とする請求項１４に記載のラ
    イブカメラ画像処理制御装置。
18. 【請求項１８】 画区入力部を、十字レバーにより画区
    入力を行なう十字レバー入力手段とすることを特徴とす
    る請求項１４に記載のライブカメラ画像処理制御装置。
19. 【請求項１９】 画区入力部を、ジョイスティックによ
    り画区入力を行なうジョイスティック入力手段とするこ
    とを特徴とする請求項１４に記載のライブカメラ画像処
    理制御装置。
20. 【請求項２０】 前記操作入力部に、長方形の画区形状
    を選択する形状選択部を追加設置することを特徴とする
    請求項１４に記載のライブカメラ画像処理制御装置。
21. 【請求項２１】 前記操作入力部に、円形の画区形状を
    選択する形状選択部を追加設置することを特徴とする請
    求項１４に記載のライブカメラ画像処理制御装置。
22. 【請求項２２】 前記操作入力部に、スター（星）形の
    画区形状を選択する形状選択部を追加設置することを特
    徴とする請求項１４に記載のライブカメラ画像処理制御
    装置。
23. 【請求項２３】 前記操作入力部に、画区サイズを選択
    するサイズ形状選択部を追加設置することを特徴とする
    請求項１４に記載のライブカメラ画像処理制御装置。
24. 【請求項２４】 前記操作入力部に、前記フル画面表示
    部に表示出力された画区の特徴抽出を指示入力する画区
    抽出モード入力部を追加設置することを特徴とする請求
    項１４に記載のライブカメラ画像処理制御装置。
25. 【請求項２５】 前記画区抽出モード入力部を、画区内
    の対象物を直接指示入力する対象物指示手段とすること
    を特徴とする請求項２４に記載のライブカメラ画像処理
    制御装置。
26. 【請求項２６】 前記画区抽出モード入力部を、画区内
    の対象物の動きベクトルを入力する動きベクトル指示手
    段とすることを特徴とする請求項２４に記載のライブカ
    メラ画像処理制御装置。
27. 【請求項２７】 前記画区抽出モード入力部を、画区内
    の対象物の色を指定入力する色指示手段とすることを特
    徴とする請求項２４に記載のライブカメラ画像処理制御
    装置。
28. 【請求項２８】 前記画区抽出モード入力部を、画区の
    ズーム比率を指示入力するズーム指示手段とすることを
    特徴とする請求項２４に記載のライブカメラ画像処理制
    御装置。
29. 【請求項２９】 前記画区抽出モード入力部を、画区の
    動き方向、速度などを指定入力する動き速度指示手段と
    することを特徴とする請求項２４に記載のライブカメラ
    画像処理制御装置。
30. 【請求項３０】 画像処理制御装置をプログラム操作す
    るプログラム操作制御部と、操作のためのプログラムを
    記憶する操作制御プログラムメモリと、時間データを生
    成する時計部とを有するプログラム操作制御手段を追加
    設置し、前記画像処理制御装置を自動操作することを特
    徴とする請求項１に記載のライブカメラ画像処理制御装
    置。