JP2001007866A - 電気パラメータ測定方法及び装置 - Google Patents

電気パラメータ測定方法及び装置

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JP2001007866A
JP2001007866A JP2000148758A JP2000148758A JP2001007866A JP 2001007866 A JP2001007866 A JP 2001007866A JP 2000148758 A JP2000148758 A JP 2000148758A JP 2000148758 A JP2000148758 A JP 2000148758A JP 2001007866 A JP2001007866 A JP 2001007866A
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Alex Ballantyne
アレックス・バランタイン
David Taylor
デイヴィッド・テイラー
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    • HELECTRICITY
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    • H04J2203/00Aspects of optical multiplex systems other than those covered by H04J14/05 and H04J14/07
    • H04J2203/0001Provisions for broadband connections in integrated services digital network using frames of the Optical Transport Network [OTN] or using synchronous transfer mode [STM], e.g. SONET, SDH
    • H04J2203/0062Testing

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  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】TDEVなどの測定値列を実時間で容易に計算
する。 【解決手段】前記入力データ・サンプル列(405)に
第1の低域通過濾波処理(410)を実施して、第1の
低域濾波サンプル列(450)が得られるようにし、該
第1の低域濾波サンプル列に第1の追加処理(高域通過
フィルタ420,RMS計算器430)を実施して、第
1の測定値列(440)が得られるようにする。また、
前記第1の低域濾波サンプル列から第1の低速サンプル
列(470)を抽出するための手段(460)と、該第
1の低速サンプル列を利用して、前記入力データ・サン
プル列にしたと同様な第2の処理を実時間で実施するた
めの手段(480、481、482)が含まれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1のデータ転送
率で受信され、処理された入力データ・サンプル列に基
づいて、電子システムの電気パラメータを測定し、所定
の電気パラメータに関して、時変測定値である少なくと
も第1と第2の測定値列が実時間で得られるようにする
方法及び装置に関するものである。本発明は、例えば、
ITU−T(「ITU」は国際電気通信連合を表す)に
よって規定された仕様に従って、同期デジタル・ハイア
ラキ(SDH)・デジタル伝送システムにおけるタイミ
ング偏差(TDEV)として既知の標準測定値のよう
な、デジタル伝送システムにおけるタイミング・エラー
の測定に適用することが可能である。
【0002】
【従来の技術】最新の遠隔通信ネットワークは、ネット
ワーク伝送構成要素間における高度の同期化を要求す
る。SDHアーキテクチャにおける全ネットワーク伝送
構成要素に関して、タイミングは枢要である。しかし、
後述するように、基準クロック周波数を制御する同期ネ
ットワーク構成要素における位相変化によって、ネット
ワークの個々の段でエラーが導入される可能性がある。
【0003】同期デジタル伝送システムにおけるタイミ
ング・エラーの測度の1つは、タイミング偏差として知
られるものであり、タイミング・エラー・サンプルの集
合から導き出される。これは、信号の時間変化の測度で
あり、ノイズ信号に関する情報を生成することも可能で
ある。SDHシステムの場合、タイミング・エラー・サ
ンプルは、「時間間隔エラー」またはTIEサンプルと
呼ばれ、TDEVと呼ばれる標準タイミング偏差測度が
定義されている。TDEV値は、他の電気パラメータと
共に、装置及びシステムの性能を評価し、また、しばし
ば、発生した、顧客サービスを損なう故障を診断するた
めに利用される。
【0004】あいにく、標準化団体によって示されるT
DEV(または同様の電気パラメータ)の定義をそのま
ま実施しても、結果を実時間で表示することはできな
い。すなわち、TDEVは、一般に、信号の時変挙動に
関する情報を明らかにし、故障診断を助けるため、1組
の相異なる時間(観測間隔)について測定する必要があ
る。観測間隔は、一般に、1秒〜1日以上までの範囲に
わたる。こうした間隔について結果を得るためには、従
来、大量のデータ集録が必要とされ、原理上、最短の観
測間隔であっても、全データ集合の集録が済むまで、T
DEVを計算することができない。これは、明らかに不
便であるが、より迅速な結果を得るため、データの部分
集合を利用して、該観測間隔に関するTDEVを計算し
ても、より多くのデータが入手可能になると、再計算を
さらに繰り返さなければならない。早期段階で、中間結
果が得られるようにする提案の1つが、特開平10−1
78420号公報に開示されている。
【0005】TDEVの別の表現は、周波数領域で定式
化することが可能である。これによって、それぞれ、そ
れ自体の帯域通過特性を備えたフィルタのバンクとし
て、異なる観測間隔についてTDEVの計算を実施する
ことが可能になる。これによって実時間の実施が可能に
なり、より短い観測間隔に関する測定の推定値が、より
迅速に得られるようになる。短期の問題は、前の結果が
新たなデータで置き換えられると、明らかになる可能性
がある。長い観測間隔に対する結果は、時間の経過につ
れて得られるようになる。これに基づいて実時間のTD
EV測定を可能にすると称するシステムの1つが、Wo
ld Wide WebにおいてICTElectro
nicsによる広告がなされているFlexacom
Plusである。
【0006】フィルタの実施に関して残された問題は、
とりわけ長い観測間隔の場合に、TDEV等の測定値を
得るために必要とされる大量のデータ記憶及び計算であ
る。ITU−Tでは、最低サンプル・レートを30Hz
と規定しており、一般に、1つの測定結果を得るために
は、観測間隔の少なくとも3倍に及ぶサンプルが必要と
される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ある
範囲の観測間隔に関するTDEVのような測定値列を実
時間で計算可能にし、かつ、それに伴う計算量を軽減す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様によ
れば、第1のデータ転送率で受信された入力データ・サ
ンプル列を処理して電子システムの所与の電気パラメー
タに関する少なくとも時間変化する第1、第2の測定値
列を実時間で生成するため、該第1、第2の測定値列を
デジタル・データ処理による第1、第2の処理のそれぞ
れにより得るとともに、該第1、第2の時変測定値列
が、第1の観測間隔と、前記第1の観測間隔より長い第
2の観測間隔のそれぞれに対して前記電気パラメータを
公称値で表すようにした電気パラメータ測定方法であっ
て、 − 前記第1の処理が、(i)前記入力データ・サンプ
ル列に第1の低域通過濾波処理を実施して、第1の低域
濾波サンプル列を得て、(ii)前記第1の低域濾波サ
ンプル列に第1の追加処理を実施して、第1の測定値列
を得るように実時間で実施され、 − 第1の低速サンプル列が、前記第1の低域濾波サン
プル列から抽出され、さらに − 前記第2の処理が、前記第1の低域濾波サンプル列
を利用して、実時間で実施されることを特徴とする、電
気パラメータ測定方法が得られる。
【0009】TDEV計算の場合、第1の処理及び第2
の処理には、RMSパワー推定関数処理が後続する、適
正な帯域フィルタ関数処理が含まれる。これの低域通過
要素を別個に実施することによって、濾波されたサンプ
ル集合が利用可能になり、これを用いて、第2の帯域通
過フィルタのためのデータ転送率の低い入力を得ること
が可能になる。いくつかのTDEV間隔の計算が同時に
行われている場合、全計算量の減少は、実時間計算を経
済的に実施し得ることを意味する[携帯用テスト計器に
組み込まれる低コストデジタル信号プロセッサ(DS
P)による解決法]。
【0010】本発明の第1の態様の場合、一連の帯域フ
ィルタ段は、各観測間隔毎に1つずつ、並列に実施され
る。各段(最終段は無視して)は、低域通過フィルタと
高域通過フィルタに分割され、低域濾波された低域濾波
サンプルが、後続段に対する入力として用いられる。各
段毎の入力サンプルは、こうして事前濾波を施されるの
で、情報の損失を生じることなく、異なる時間間隔にお
けるTDEVの推定に必要なデータを減少させることが
可能になる。
【0011】必要とされる正確な観測間隔及び選択され
た実施の経済性に従って選択可能な、さまざまな構成の
可能性がある。例えば、低域通過関数及び高域通過関数
を別個に実施することは、帯域通過関数を直接実施する
よりもコストが高くつく可能性がある。従って、本発明
の第2の態様では、サンプルは、全ての段においてでは
なく、所定の鍵となる段においてのみ、別個に低域濾波
を施され、減少する。
【0012】本発明によれば、さらに、第1のデータ転
送率で受信された入力データ・サンプル列を処理して電
子システムの所与の電気パラメータに関する少なくとも
時間変化する第1、第2の測定値列を実時間で生成する
ため、該第1、第2の測定値列をデジタル・データ処理
による第1、第2の処理のそれぞれにより得るととも
に、該第1、第2の時変測定値列が、第1の観測間隔
と、前記第1の観測間隔より長い第2の観測間隔のそれ
ぞれに対して前記電気パラメータを公称値で表すように
するための装置であって、 − (i)前記入力データ・サンプル列に第1の低域通
過濾波処理を実施して、第1の低域濾波サンプル列が得
られるようにし、(ii)前記第1の低域濾波サンプル
列に第1の追加処理を実施して、第1の測定値列が得ら
れるようにすることによって、前記第1の処理を実時間
で実施するための手段と、 − 前記第1の低域濾波サンプル列から第1の低速サン
プル列を抽出するための手段と、 − 前記第1の低速サンプル列を利用して、前記第2の
処理を実時間で実施するための手段が含まれている、電
気パラメータ測定装置が得られる。
【0013】第1と第2の処理は、単一デジタル信号プ
ロセッサ・チップによって容易に実施することが可能で
あるが、もちろん、ハード・ワイヤード・フィルタ構成
を利用することも可能である。
【0014】本発明はさらに多くの態様で実施できる。
上記したあるいはその他の本発明の特徴については、そ
の利点と共に、下記の特定の実施例に関する説明から当
業者には明らかになるであろう。
【0015】もちろん、本明細書において「実時間」と
は、結果が遅延を伴わずに得られるとか、あるいは、入
力サンプルの流れと厳密に同期しなければならないとい
うことを意味するものではない。「実時間」は、ただ単
に、平均して、ほぼ入力サンプルの発生速度で、入力サ
ンプルの処理が可能であるということを表しているだけ
である。
【0016】
【発明の実施の形態】図1には、遠隔通信システムの一
部を形成する同期ネットワークの概略表現が示されてい
る。一次基準クロック(PRC)100によって、マス
タ・スレーブ法を利用して同期ネットワークを制御する
基準周波数信号が供給される。PRCは、典型的には、
ITU−T規格に従って高品質周波数信号を維持するこ
とが可能なセシウム発振器のような信号源とすることが
可能である。クロック信号は、SDH媒体110を介し
て、タイミング情報の処理、生成、及び、ネットワーク
を介したさらなる分配を取り扱う同期供給装置(SS
U)120に分配される。SSUは、同期信号がネット
ワークを介してノードからノードへと転送されるにつれ
て劣化するのを最小限に抑えるのに役立つ。SSUノー
ドの出力には、さまざまなSDHネットワーク装置及び
スイッチング・ノードが接続されている。SDHネット
ワークにおけるクロック発生は、SDH装置クロック
(SEC)130として既知のところである。
【0017】SDHネットワークにおける同期の劣化
は、いくつかの要因による可能性がある。一般的な原因
には、布線ケーブルにおける伝搬時間の変動、及び、用
いられるPLLの温度変化による周波数のワンダーが含
まれる。同期エラーは、SSUまたはSECが、理想の
ロック・モードからはずれて、ホールド・オーバ・モー
ド及び自走モードで動作する場合に生じることもあり得
る。国際リンクにおけるPRCの変化のように、同期連
鎖における一般的な再構成事象によって、遷移事象が生
じる可能性がある。
【0018】タイミング信号の変動は、一般に、2つの
カテゴリに分類することが可能である。ITU規格にお
いて、周波数が10Hz以上の短期変動は、「ジッタ」
と呼ばれる。周波数が10Hzより低い長期変動は、
「ワンダー」と呼ばれる。
【0019】タイミングを管理する厳格な規制が存在す
るので、故障及びエラーを測定し、識別する何らかの手
段を備えることが必要である。ITU勧告におけるネッ
トワーク・タイミング・エラーの3つの重要な測定が、
時間間隔エラー(TIE)、最大TIE(MTIE)、
及び、時間偏差(タイムデビェーション;TDEV)で
ある。本発明に関して主として問題になるのは、特定積
分時間(観測時間間隔)にわたる信号の時間変動測度で
あるTDEVである。TDEVは、時間を単位として測
定され、一連の時間エラー(TIE)サンプルから導き
出される。
【0020】TDEVの挙動を研究する主たる利点は、
ノイズの挙動の評価である。実際のタイミング信号に影
響する全ての主ノイズ・タイプが、TDEV(τ)に収
斂する。異なる観測時間間隔τに関するTDEV測定値
列によって、信号のノイズ源に関する極めて有用な情報
を得ることができる。TDEV(τ)の特性勾配によっ
て、例えば、白色位相変調(WPM)ノイズ型と周波数
位相変調(FPM)ノイズ型の弁別を可能にする異なる
ノイズ型が表示される。TDEV(τ)の挙動は、TD
EV測定システムにおいて重要な、WPMノイズが支配
的な観測間隔に対する観測周期τによって大いに左右さ
れる。TDEVは、他の影響にも敏感である。日周期ワ
ンダーのような系統的エラーによって、各種ノイズ成分
がマスキングされる可能性がある。従って、1秒〜1
0,000秒あるいは、1000,000秒にさえ及ぶ
範囲をカバーする観測間隔に関するTDEV測定値は、
問題となる可能性がある。ITU−T勧告G.810付
録II.3に規定のように、TDEV(nτ0)は、下
記に従って推定することが望ましい:
【0021】
【数1】
【0022】ここで、xは、タイミング・エラー・サン
プル(TIE)列を表し、nτ0は、τ0がサンプリング
周期で、n=1、2、...、(N/3の整数部)であ
る観測間隔であり、Nが、所定の観測間隔に関してTD
EVを計算するのに必要なTIEサンプル数である。
【0023】この定義をそのまま実施すると(この式に
より演算すると)、TDEVは、長い時間期間(問題と
なる最長観測間隔によって決まる)にわたって、装置ま
たはネットワークからタイミング・エラー・サンプルを
集録することによって計算可能になる。次に、このデー
タ・セットにオフ・ライン処理を施すことによって、各
観測間隔毎にTDEVに関する最良の推定値が得られる
ことになる。最短の観測間隔についてさえ、推定値の計
算は、全サンプル・セットを用いて実施されることにな
るという点に留意されたい。
【0024】集録する必要のあるデータ量は、極めて大
量であり、データを集録し、オフ・ラインで、計算集約
的タスクであるデータ解析を行うのに長い時間期間を要
し、しばしば、数日に及ぶ場合もある。例えば、50H
zのサンプリング速度において、TIEサンプルは、毎
分約100キロバイトのメモリ空間を必要とし、比較的
短い観測期間であっても、多量のメモリを費やすことに
なり、測定結果を導き出すには、対応する量の時間及び
処理能力が必要とされる。このアプローチの結果とし
て、要員と装置資源が両方とも忙殺され、通常、テスト
期間中に、その結果を利用することが不可能になり、こ
のため、試験対象のシステムにおける原因と結果の識別
が困難になる。さらに、計算すればわずか数分後には観
測できたであろう問題を明らかにするデータの集録に数
日を要する可能性がある。もっと少ないデータ・セット
を利用して、短い観測間隔に関するTDEVの予備値を
求めることが可能であるが、全データ・セットに再処理
を施すか、多数の中間結果を記憶しなければ、新しいデ
ータの到着時に、その結果を至便に更新することができ
ない。
【0025】ITU−T勧告G.810には、下記の積
分関係式によって、TDEVと、そのランダム位相偏差
ψ(t)のパワー・スペクトル密度Sψ(f)が関連づ
けられる旨の言及もある:
【0026】
【数2】
【0027】ここで、νnomは、タイミング信号の公称
周波数であり、fhは、測定システムの帯域幅である。
上述の関係は、TDEV(nτ0)の計算に利用される
時間エラー・データに影響を及ぼす確定的成分が存在し
ないという仮定の下に有効である従来の定義に相当する
が、実際には、データに確定的な影響が含まれている可
能性がある。
【0028】この代替形式の式によって、TDEV計算
の実時間実施が可能になるが、この場合、各観測間隔に
関するTDEVは、一連のTIEサンプルに帯域フィル
タ関数を適用することによって求めることが可能であ
る。フィルタの通過帯域は、各観測間隔毎に適切に選択
される。十分なデータが利用可能になると、すぐに各T
DEVの推定値をもたらす計算を実時間で実施する方法
が用意されている。所望の場合には、さらに長い期間に
わたって試験を継続することによって、より長い観測間
隔に関するTDEVを求め、より短い観測間隔に関する
値を更新することが可能になる。短期の問題は、より迅
速に診断することが可能であり、問題が観測されると、
すぐテストを終了することが可能である。しかし、間隔
が長くなると、フィルタにおいて処理すべきデータ量
(サンプル数及び係数の数)は、実際のところやはり極
めて多量である。
【0029】図2は、TDEV測定に関する限りにおい
て、新規な試験測定装置のブロック図である。実際に
は、同じ装置によって、TDEVだけではなく、システ
ムからさまざまな測定値を導き出すことが可能である。
この構成の場合、SDH信号210は、光ファイバ受信
機220と、ワンダー復調器240による後続処理に備
えてデータ・タイミング信号を回復するクロック/デー
タ回復モジュール230から構成される、テスト装置の
インターフェイス・ブロックに送り込まれる。データ
は、他の用途のため、追加復調器250に送ることが可
能である。基準クロック信号100は、必要な基準タイ
ミング信号を供給するのに適した信号源から得られる。
【0030】ワンダー復調器240は、回復されたデー
タ・クロック信号と基準クロック信号を比較することに
よって、TIEサンプル(ワンダー・サンプル245)
を取得し出力する機能的能力を備えている。TDEV値
を評価するため、ワンダー・サンプル245の値は、デ
ジタル信号プロセッサ(DSP)250に送られる。D
SPの処理結果は、次に、出力255において記録され
あるいはディスプレイ260に送られるか、そのいずれ
もが実施される。
【0031】SDH信号におけるジッタ、ワンダー、T
DEV、MTIE等を測定するための試験装置の定義及
び実施に関するさまざまな考慮事項が、ITU−T勧告
O.172に記載されている。本装置は、異なるシステ
ムによって用いられるいくつかのSTM−Nビット・レ
ートのクロック信号を測定することが可能である。留意
すべきは、本発明が、これらのクロック周波数に制限さ
れたり、これらのクロック周波数によって制限されるこ
とは全くないという点である。実際のクロック信号は、
いくつかの方法で、用いられる基準クロック源から得る
ことが可能である。必要とされるクロック信号周波数
は、例えば、PLL、クロック倍周器、及び、分周器を
用いた技法によって合成することが可能である。必要と
されるクロック信号と信号源基準クロックとの比率がこ
れらの方法に適合しない場合には、直接デジタル合成を
利用すればよい。これらの実施の詳細は、当業者に周知
であり、これ以上の説明を控える。
【0032】この実施例の場合、TIEは、TDEV並
びに他の電気パラメータを計算することが可能な基本関
数である。ワンダー復調器240には、TIEサンプル
を得るのに必要とされる機能が含まれている。復調器2
40内において、試験信号は、上述のように、入力とし
て、外部基準クロック100から得られる基準タイミン
グ信号も受信する位相検出器に入力される。この位相検
出器の出力は、定義に従って、ジッタからワンダーを分
離するため、10Hzの等価一次低域通過フィルタによ
って濾波される。
【0033】結果生じるTIEサンプルは、ワンダー・
サンプル245として50Hzの周波数で出力される
が、これは、勧告G.812/813においてITU−
Tが勧告している最小値30Hzをかなり上回り優れて
いる。低サンプリング速度のために情報の損失が生じる
場合、このより高い周波数で測定することによって、エ
イリアシングが軽減されるが、処理すべきデータ量が増
大する。ワンダー測定関数の正確度は、TIEサンプリ
ング間隔を含むいくつかの要因によって決まるが、サン
プリング間隔が長くなるにつれて重大なエラーが生じる
ことになる。
【0034】本装置の場合、TDEVの計算は、上述の
フィルタ・バンクを利用して、周波数領域処理として有
効に実施される。この概略が、図3に例示されており、
ある特定のτ値に関するTDEV値が示されているTI
Eサンプルは、TDEV計算に備えて、デジタル信号処
理装置(DSP)250に送られる。前述のように、T
DEVは、電気パラメータτ、すなわち、観測間隔の関
数であるワンダーの測度である。TDEV(τ)は、帯
域濾波されたTIEサンプルの二乗平均の正の平方根
(RMS)であるということが可能であり、フィルタの
通過帯域は、所望の観測間隔に対応する。DSP250
内において、ワンダー復調器240から得られたTIE
サンプル:TIE(τ)300の値は、帯域フィルタ3
10に有効に送られるが、帯域フィルタ関数340は、
0.42/τに中心がくる。濾波された結果に関するR
MS測定320の値によって、TDEV(τ)330の
値が得られる。他のτ値を備えた帯域フィルタによっ
て、他の観測間隔に関する他のTDEV値が生じること
になる。
【0035】この処理において、大量の生データが生じ
るので、実時間TDEV計算をさらに経済的なものにす
るため、新規の構成において、フィルタ及びRMS測定
段に必要とされる計算負荷が軽減される。これは、帯域
フィルタまたは少なくともそのいくつかを低域通過フィ
ルタと高域通過フィルタの縦続したものとして実施する
ことによって実現される。各低域通過フィルタの出力に
おいて、より長い観測間隔に関するTDEVの測定に対
する入力として用いるため、低速サンプル列を捕捉する
ことができる。結果として、より長期の測定に関する記
憶及び計算要件を大幅に緩和することが可能になり、よ
り短期の測定に関する計算上の負担が多少増大するだけ
である。
【0036】図4には、フィルタ及びRMS測定段を通
るデータの流れを示す、DSP250によって実施され
るこのTDEV計算処理、及び、間引き処理が、ブロッ
ク図の形で例示されている。TIEデータ400は、ま
ず50Hzでサンプリングされ(線路405)、低域通
過フィルタ410を通り低域データとなる。この結果、
所望の通過帯域を超える高周波信号成分が除去される。
低域データは、次に、高域通過フィルタ420によって
処理されるので、TIEサンプルは、この時点で完全に
帯域濾波されたことになる。RMS計算器430によっ
て、濾波されたTIEのRMS値が計算され、その結
果、このτ値に関するTDEV値440が出力される
(ここで、τ=1秒)。帯域通過関数の構成に用いられ
るフィルタ応答の概略が、図5に示されており、低域通
過フィルタ関数500及び高域通過フィルタ関数510
がいかに組み合わせられて、帯域フィルタ関数520を
生成するかが明らかにされている。
【0037】より長い観測間隔(τ=2秒等)に関する
TDEV値を計算する場合、405における原データは
用いられない。代わりに、低域データが、線路450か
ら取り出されて、低減(間引き)処理段460に供給さ
れ、先行周波数の1/2(25Hz)でサンプリングさ
れて、縦続フィルタの第2の低域フィルタ480に送ら
れる。第2の低域通過フィルタ480は、τ=2秒に関
するTDEVの計算に適合する高周波成分を除去する。
線路450におけるデータは、既に、12Hzより十分
に低い遮断周波数で濾波が施されているので、ナイキス
ト基準によって、情報の損失はないが、データ量が半分
になっていることが確認される。
【0038】前述のように、高域通過フィルタ481に
よって、濾波処理が完了し、RMS計算器481によっ
て、τ=2sに関するTDEV値が出力される。低速デ
ータを用いることによって、処理すべきデータ量、フィ
ルタ・サイズ、及び、係数自体さえ、より長い間隔τ=
2sの場合とより短い間隔τ=2sの場合の間に違いが
なくなることが分かる。
【0039】このデータ低減処理は、主段の順に続行さ
れ、だんだん長い観測間隔に関するTDEVが測定され
ることになる。結果として、後続フィルタは、実施しな
ければならない計算が従来より少なくなるので、高速計
算の実施が可能になる。この事例で示される縦続段の各
段は、先行段の1/2の周波数でサンプリングを行う。
便宜上、必ずしもこの通りになるとは限らないが、各段
毎に、先行段の2倍の時間間隔に対応するTDEV値が
出力される(換言すれば、オクターブ単位で増大す
る)。もちろん、いくつかの代表的な段だけしか示され
ていないが、実際には、より多くの段が設けられてい
る。例えば、16384秒の観測間隔に達するには、1
4オクターブの段が必要になる。縦続段の最終段の場
合、独立した低域通過フィルタ及び高域通過フィルタは
必要とされないので、帯域フィルタ490を代用し、前
述のように、サンプル値データに処理を加えて、最終T
DEV値495が得られるようにすることが可能であ
る。
【0040】この方法の利点は、時間領域に基づく方法
では実現不可能な高い速度及び正確度で、TDEV特性
を実時間表示することが可能になる点にある。標準的な
DSP技法を用いて、データ低減(間引き)処理及びR
MS計算を含むフィルタ要素のそれぞれを導き出すこと
が可能であるが、これには、複雑な計算は必要とされな
い。RMS及び高域通過/帯域フィルタ段は、極及びゼ
ロを適正にして、単一複合濾波処理で実施することが可
能である。所望に応じて、他の周波数比を用いることも
可能であるが、単純なオクターブは、とりわけ実施しや
すい。
【0041】図6には、図4に示す本発明の実施例の間
引き処理に中間段610、620を追加した、本発明の
もう1つの実施例が示されている。線路405において
50Hzでサンプリングされたデータに、前述の、図4
で概略が示されたものと同様の処理が施される。しか
し、低域フィルタ及びデータ低減段の数が、必要とされ
るTDEV観測間隔数に一致する必要はない。従って、
主縦続段における順次段のサンプリング周波数を前述の
ものよりかなり高い比率に設定して、データ低減処理を
強化することが可能である。図6の例の場合、625に
おいて、主段毎に、データが1/10に低減されるの
で、主カスケードの第2段では、5HzでTIEデータ
のサンプリングが行われる。中間段は、例えば、観測間
隔τ=2、3、4、...9秒に対応させることが可能
である。所望の最大観測間隔まで、各ディケード毎に中
間段の同じパターンを繰り返すことが可能である。
【0042】この例における中間段610、620は、
全て、先行主段と同じ周波数でサンプリングを行う。中
間段においてそれ以上データを間引きする必要がない場
合、これらの段は、低域通過/高域通過フィルタ対では
なく、単一段帯域フィルタ605として実施される。各
フィルタ605等は、所望の観測間隔に適したTDEV
値が得られるように設定された係数を備えている。この
実施例によれば、間隔の密な観測間隔を得ることが可能
になり、全フィルタにおいて独立した低域通過フィルタ
段のオーバヘッドを生じることはなくなる。原理上、特
定の事例において正当と認められると、データ低減段の
「入れ子」が実施可能になる。例えば、オクターブ
(2、4、8;20、40、80等)単位の低減は、デ
ィケード単位(1、10、100等)の低減と入れ子に
することが可能である。
【0043】DSP技法を利用して、フィルタ・カスケ
ードを実施することには、生データを処理して、TDE
V結果が得られるようにするのに必要な、異なる段にお
けるさまざまな機能要素の統合を含む、多くの利点があ
る。本発明では、例えば、クロック及びデータ回復ブロ
ック230及びワンダー復調器240といった、DSP
装置以前の個々のブロックに、専用ハードウェアが利用
される。他の実施例では、DSPは、これらの機能のい
くつかを実施することが可能である。すなわち、MTI
E/TDEV計算のためのサンプル値を転送する必要が
なくなるので、ワンダー復調は、DSPシステムに統合
することが可能である。基準タイミング信号の発生は、
外部機能のままであり、位相検出器及び測定フィルタは
DSPによって実施される。こうした実施例では、従っ
て、MTIE、TDEV、及び、ワンダー復調機能に同
じ装置を用いることによって、ただプログラミングの変
更だけで、複数の機能の利点を得ることが可能になる。
【0044】従来の静的オフライン処理解決法では不可
能な実時間TDEV測定の有利な特徴は、過渡現象を詳
細に研究することができるという点である。記憶データ
処理システムにおけるTDEVの計算に関する確率的性
質のため、過渡現象を詳細に観測することは不可能であ
る。こうした現象には、性質が完全にランダムか、ある
いは、確定的で周期的な、任意の非確率的事象が含まれ
る可能性がある。このため、例えば、基準スイッチング
に起因する、テストを受けるネットワークまたは装置に
おける系統的エラー及び位相過渡現象の観測が可能にな
る。
【0045】当業者には明らかなように、本発明は、こ
れまでに詳述した特定の実施例及び応用例に制限される
ものではない。本発明は、TDEV以外の標準化及び非
標準化電気パラメータや、SDH遠隔通信ネットワーク
以外の電子システムの測定に適用することが可能であ
る。本発明は、ハードウェア及びソフトウェアをさまざ
まに組み合わせ、ハード・ワイヤード回路またはプログ
ラマブル回路を設けて、あるいは、設けずに実施するこ
とが可能である。すなわち、図2の専用DSP装置25
0及びディスプレイ260は、例えば、計測器ハードウ
ェアに接続されたノート・パソコンのような、単一汎用
コンピュータに置き換え得る。さらに、図4または図6
の処理全体をソフトウェア信号処理によって実施するこ
とが可能である。以下に本発明の実施態様を例示して本
発明の実施の参考とする。
【0046】(実施態様1)第1のデータ転送率で受信
された入力データ・サンプル列を処理して電子システム
の所与の電気パラメータに関する少なくとも時間変化す
る第1、第2の測定値列を実時間で生成するため、該第
1、第2の測定値列をデジタル・データ処理による第
1、第2の処理のそれぞれにより得るとともに、該第
1、第2の時変測定値列が、第1の観測間隔と、前記第
1の観測間隔より長い第2の観測間隔のそれぞれに対し
て前記電気パラメータを公称値で表すようにした電気パ
ラメータ測定方法であって、 −前記第1の処理が、(i)前記入力データ・サンプル
列に第1の低域通過濾波処理を実施して、第1の低域濾
波サンプル列を得て、(ii)前記第1の低域濾波サン
プル列に第1の追加処理を実施して、第1の測定値列を
得るように実時間で実施され、 − 第1の低速サンプル列が、第2の転送率で前記第1
の低域濾波サンプル列から抽出され、さらに − 前記第2の処理が、前記第1の低速サンプル列を利
用して、実時間で実施されることを特徴とする、電気パ
ラメータ測定方法。
【0047】(実施態様2)少なくとも第1の中間測定
値列が、第1の中間処理によって得られることと、前記
第1の中間測定値列が、前記第1と第2の観測間隔の中
間の第1の中間観測間隔に関して前記電気パラメータを
公称値で表すことと、前記第1の中間処理が、前記第1
の中間測定値列を得るために、前記入力データ・サンプ
ル列に対して施されることを特徴とする、実施態様1に
記載の電気パラメータ測定方法。
【0048】(実施態様3)複数中間測定値列の測定が
が、それぞれの中間処理によって実施され、第1の複数
の中間測定値列が、前記第1と第2の観測間隔の中間の
それぞれの中間観測間隔に関して前記電気パラメータを
公称値で表すことと、各前記中間処理が、それぞれの中
間測定値列を得るために、前記入力データ・サンプル列
に施されることを特徴とする、実施態様1に記載の電気
パラメータ測定方法。
【0049】(実施態様4)第1のデータ転送率が、第
2のデータ転送率に対して、2倍、4倍、及び、8倍の
うちのいずれかの関係をなすことを特徴とする、実施態
様1、2、または、3に記載の電気パラメータ測定方
法。
【0050】(実施態様5)第1のデータ転送率が、第
2のデータ転送率に対して10倍の関係をなすことを特
徴とする、実施態様1、2、または、3に記載の電気パ
ラメータ測定方法。
【0051】(実施態様6)第1の低域通過濾波処理に
よって、前記入力データ・サンプル列のサンプリング周
波数の1/20未満の公称遮断周波数を備えた低域フィ
ルタ関数が実施されることを特徴とする、任意の先行実
施態様に記載の電気パラメータ測定方法。
【0052】(実施態様7)第3の測定値列が、第3の
処理によって得られることと、第3の測定値列が、前記
第1及び第2の観測間隔より長い第3の観測間隔に関し
て前記電気パラメータを公称値で表すことと、 − 前記第2の処理が、(i)前記第1の低速サンプル
列に第2の低域通過濾波処理を実施して、第2の低域濾
波サンプル列が得られるようにし、(ii)前記第2の
低域濾波サンプル列に第2の追加処理を実施して、第2
の測定値列が得られるようにすることによって実施され
ることと、 − 第2の低速サンプル列が、前記第2の低域濾波サン
プル列から抽出されることと、 − 前記第2の低速サンプル列を用いて、第3の処理を
実時間で実施することによって、前記第3の測定値列が
得られることを特徴とする、任意の先行実施態様に記載
の電気パラメータ測定方法。
【0053】(実施態様8)少なくとも第2の中間測定
値列が、第2の中間処理によって得られることと、前記
第2の中間測定値列が、前記第2と第3の観測間隔の中
間の第2の中間観測間隔に関して前記電気パラメータを
公称値で表すことと、前記第2の中間処理が、前記第2
の中間測定値列を得るために、前記第2の低域濾波サン
プル列に対して施されることを特徴とする、実施態様7
に記載の電気パラメータ測定方法。
【0054】(実施態様9)前記入力データ・サンプル
列が、(i)事前低域通過濾波処理を実時間で実施し、
前記第1のデータ転送率より高い率で、事前低域濾波サ
ンプル列を得るとともに、(ii)前記事前低域濾波サ
ンプル列から前記入力データ・サンプル列抽出すること
によって取得されることと、前記事前低域通過濾波処理
を事前処理の一部として実時間で実施することによっ
て、事前測定値列が得られることと、前記事前測定値列
が、前記第1の観測間隔より短い事前観測間隔に関して
前記電気パラメータを公称値で表すことを特徴とする、
任意の先行実施態様に記載の電気パラメータ測定方法。
【0055】(実施態様10)それぞれの測定値列を取
得するための前記各処理によって、帯域フィルタ関数が
実施されることを特徴とする、任意の先行実施態様に記
載の電気パラメータ測定方法。
【0056】(実施態様11)前記各処理によって、さ
らに、べき乗平均推定関数が実施されることを特徴とす
る、実施態様10に記載の電気パラメータ測定方法。
【0057】(実施態様12)前記べき乗平均推定関数
が、RMS(実効値)推定関数であることを特徴とす
る、実施態様11に記載の電気パラメータ測定方法。
【0058】(実施態様13)前記処理の少なくとも1
つの実施において、その伝達関数が、前記帯域フィルタ
関数の少なくとも一部と前記べき乗平均推定関数の積で
ある、複合濾波処理が利用されることを特徴とする、実
施態様10または11に記載の電気パラメータ測定方
法。
【0059】(実施態様14)前記第1の追加処理の実
施において、その伝達関数が、第1の高域通過フィルタ
関数と前記べき乗平均推定関数の積である複合濾波処理
が用いられ、前記帯域フィルタ関数及びべき乗平均推定
関数が、前記第1の低域通過濾波処理と、それに後続す
る前記第1の追加処理の組み合わせによって実施される
ことを特徴とする、実施態様13に記載の電気パラメー
タ測定方法。
【0060】(実施態様15)前記電子システムに、同
期遠隔通信ネットワークの一部が含まれることと、前記
入力データ・サンプルが、前記システムの信号とタイミ
ング基準との間における連続測定タイミング・エラーを
表すことを特徴とする、任意の先行実施態様に記載の電
気パラメータ測定方法。
【0061】(実施態様16)前記タイミング基準が、
前記ネットワークの別の一部における信号から導き出さ
れることを特徴とする、実施態様15に記載の電気パラ
メータ測定方法。
【0062】(実施態様17)前記入力データ・サンプ
ル列が、前記タイミング・エラーにおけるワンダーを表
しており、前記タイミング・エラーに所定の遮断周波数
を備えた低域通過濾波処理を施すことによって、実時間
で得られることを特徴とする、実施態様15に記載の電
気パラメータ測定方法。
【0063】(実施態様18)第1のデータ転送率で受
信された入力データ・サンプル列を処理して電子システ
ムの所与の電気パラメータに関する少なくとも時間変化
する第1、第2の測定値列を実時間で生成するため、該
第1、第2の測定値列をデジタル・データ処理による第
1、第2の処理のそれぞれにより得るとともに、該第
1、第2の時変測定値列が、第1の観測間隔と、前記第
1の観測間隔より長い第2の観測間隔のそれぞれに対し
て前記電気パラメータを公称値で表すようにするための
装置であって、 − (i)前記入力データ・サンプル列に第1の低域通
過濾波処理を実施して、第1の低域濾波サンプル列が得
られるようにし、(ii)前記第1の低域濾波サンプル
列に第1の追加処理を実施して、第1の測定値列が得ら
れるようにすることによって、前記第1の処理を実時間
で実施するための手段と、 − 前記第1の低域濾波サンプル列から第2のデータ転
送率で第1の低速サンプル列を抽出するための手段と、 − 前記第1の低速サンプル列を利用して、前記第2の
処理を実時間で実施するための手段が含まれている、電
気パラメータ測定装置。
【0064】(実施態様19)さらに、第1の中間処理
を実施することによって、少なくとも第1の中間測定値
列が得られるようにするための手段が含まれ、前記第1
の中間測定値列が、前記第1と第2の観測間隔の中間の
第1の中間観測間隔に関して前記電気パラメータを公称
値で表すことと、前記第1の中間処理が、前記第1の中
間測定値列を得るために、前記入力データ・サンプル列
に対して施されることを特徴とする、実施態様18に記
載の電気パラメータ測定装置。
【0065】(実施態様20)さらに、それぞれの中間
処理を実施することによって、複数の中間測定値列が得
られるようにするための手段が含まれることと、前記第
1の複数の中間測定値列が、前記第1と第2の観測間隔
の中間のそれぞれの中間観測間隔に関して前記電気パラ
メータを公称値で表すことと、各前記中間処理が、それ
ぞれの中間測定値列を得るために、前記入力データ・サ
ンプル列に施されることを特徴とする、実施態様18に
記載の電気パラメータ測定装置。
【0066】(実施態様21)第1のデータ転送率が、
第2のデータ転送率に対して、2倍、4倍、及び、8倍
のうちのいずれかの関係をなすことを特徴とする、実施
態様18、19、または、20に記載の電気パラメータ
測定装置。
【0067】(実施態様22)第1のデータ転送率が、
第2のデータ転送率に対して10倍の関係をなすことを
特徴とする、実施態様18、19、または、20に記載
の電気パラメータ測定装置。
【0068】(実施態様23)前記第1の低域通過濾波
処理を実施するための手段が、前記入力データ・サンプ
ル列のサンプリング周波数の1/20未満の公称遮断周
波数を備えた低域フィルタ関数を実施することによっ
て、そうするように構成されていることを特徴とする、
実施態様18〜22の任意の1つに記載の電気パラメー
タ測定装置。
【0069】(実施態様24)さらに、第3の処理を実
施することによって第3の測定値列が得られるようにす
るための手段が含まれることと、第3の測定値列が、前
記第1及び第2の観測間隔より長い第3の観測間隔に関
して前記電気パラメータを公称値で表すことと、 − 前記第2の処理が、(i)前記第1の低速サンプル
列に第2の低域通過濾波処理を実施して、第2の低域濾
波サンプル列が得られるようにし、(ii)前記第2の
低域濾波サンプル列に第2の追加処理を実施して、第2
の測定値列が得られるようにすることによって実施され
ることと、 − 第2の低速サンプル列が、前記第2の低域濾波サン
プル列から抽出されることと、 − 前記第2の低速サンプル列を用いて、第3の処理を
実時間で実施することによって、前記第3の測定値列が
得られることを特徴とする、実施態様18〜23の任意
の1つに記載の電気パラメータ測定装置。
【0070】(実施態様25)さらに、第2の中間処理
を実施することによって少なくとも第2の中間測定値列
が得られるようにするための手段が含まれていること
と、前記第2の中間測定値列が、前記第2と第3の観測
間隔の中間の第2の中間観測間隔に関して前記電気パラ
メータを公称値で表すことと、前記第2の中間処理が、
前記第2の中間測定値列を得るために、前記第2の低域
濾波サンプル列に対して施されることを特徴とする、実
施態様24に記載の電気パラメータ測定装置。
【0071】(実施態様26)さらに、(i)前記第1
のデータ転送率より高い率で受信したサンプルに対し
て、事前低域通過濾波処理を実時間で実施し、前記より
高い率で、事前低域濾波サンプル列が得られるように
し、(ii)前記事前低域濾波サンプル列から前記入力
データ・サンプル列を抽出することによって、前記入力
データ・サンプル列が得られるようにするための手段が
含まれることと、前記事前低域通過濾波処理を事前処理
の一部として実時間で実施することによって、事前測定
値列が得られることと、前記事前測定値列が、前記第1
の観測間隔より短い事前観測間隔に関して前記電気パラ
メータを公称値で表すことを特徴とする、実施態様18
〜25の任意の1つに記載の電気パラメータ測定装置。
【0072】(実施態様27)前記第1、第2、及び、
規定されている場合は、第3の処理のそれぞれを実施し
て、それぞれの測定値列を取得するための手段が、帯域
フィルタ関数を実施することによって、そうするように
構成されていることを特徴とする、実施態様18〜26
の任意の1つに記載の電気パラメータ測定装置。
【0073】(実施態様28)前記第1、第、2及び、
規定されている場合は、第3の処理のそれぞれを実施し
て、それぞれの測定値列を取得するための手段が、さら
に、べき乗平均推定関数を実施することによって、そう
するように構成されていることを特徴とする、実施態様
27に記載の電気パラメータ測定装置。
【0074】(実施態様29)前記べき乗平均推定関数
が、RMS(2乗平均平方根)推定関数であることを特
徴とする、実施態様18に記載の電気パラメータ測定装
置。
【0075】(実施態様30)前記第1、第2、及び、
第3の処理の少なくとも1つを実施するための手段が、
その伝達関数が前記帯域フィルタ関数の少なくとも一部
と前記べき乗平均推定関数の積である、複合濾波処理を
利用して、そうするように構成されていることを特徴と
する、実施態様28または29に記載の電気パラメータ
測定電気パラメータ測定装置。
【0076】(実施態様31)前記第1の追加処理を実
施するための手段が、その伝達関数が第1の高域通過フ
ィルタ関数と前記べき乗平均推定関数の積である複合濾
波処理を利用して、前記帯域フィルタ関数及びべき乗平
均推定関数が、前記第1の低域通過濾波処理と、それに
後続する前記第1の追加処理の組み合わせによって実施
されるようにする構成が施されていることを特徴とす
る、実施態様30に記載の電気パラメータ測定装置。
【0077】(実施態様32)同期遠隔通信ネットワー
クの一部における信号とタイミング基準との間における
タイミング・エラーを連続して測定することによって、
前記入力データ・サンプル列を取得するための手段(2
30、240)が含まれることを特徴とする、実施態様
18〜31の任意の1つに記載の電気パラメータ測定装
置。
【0078】(実施態様33)前記入力データ・サンプ
ル列が、前記タイミング・エラーにおけるワンダーを表
しており、前記タイミング・エラーに所定の遮断周波数
を備えた低域通過濾波処理を施すことによって、実時間
で得られることを特徴とする、実施態様32に記載の電
気パラメータ測定装置。
【0079】(実施態様34)前記第1、第2、及び、
第3の処理を実施するための手段に、プログラムされた
デジタル信号プロセッサ(250)が含まれることを特
徴とする、実施態様18〜33の任意の1つに記載の電
気パラメータ測定装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】同期ネットワークのブロック図である。
【図2】本発明による測定装置のトップ・レベルのブロ
ック図である。
【図3】帯域フィルタを用いたTDEV測定処理の原理
を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例によってTDEVを測定
するため、図2の装置で実施される処理を示す機能ブロ
ック図である。
【図5】低域通過フィルタ関数と高域通過フィルタ関数
を組み合わせて、帯域通過フィルタ関数が得られること
を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例によってTDEVを測定
するため、図2の装置で実施される処理を示す機能ブロ
ック図である。
【符号の説明】
400 TIEデータ 405、450、470 線路 410、480 低域通過フィルタ 420、481 高域通過フィルタ 430、482 RMS計算器 440,484、495 TDEVデータ 460 データ低減(間引き)段 490 帯域通過フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 399117121 395 Page Mill Road P alo Alto,California U.S.A. (72)発明者 デイヴィッド・テイラー イギリス国エジンバラ クレア・テラス・ ストリート27

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のデータ転送率で受信された入力デー
    タ・サンプル列を処理して電子システムの所与の電気パ
    ラメータに関する少なくとも時間変化する第1、第2の
    測定値列を実時間で生成するため、該第1、第2の測定
    値列をデジタル・データ処理による第1、第2の処理の
    それぞれにより得るとともに、該第1、第2の測定値列
    が、第1の観測間隔と、前記第1の観測間隔より長い第
    2の観測間隔のそれぞれに対して前記電気パラメータを
    公称値で表すようにした電気パラメータ測定方法であっ
    て、 − 前記第1の処理が、(i)前記入力データ・サンプ
    ル列に第1の低域通過濾波処理を実施して、第1の低域
    濾波サンプル列を得て、(ii)前記第1の低域濾波サ
    ンプル列に第1の追加処理を実施して、第1の測定値列
    を得るように実時間で実施され、 − 第1の低速サンプル列が、第2のデータ転送率で前
    記第1の低域濾波サンプル列から抽出され、さらに − 前記第2の処理が、前記第1の低速サンプル列を利
    用して、実時間で実施されることを特徴とする、電気パ
    ラメータ測定方法。
  2. 【請求項2】少なくとも第1の中間測定値列が、第1の
    中間処理によって得られることと、前記第1の中間測定
    値列が、前記第1と第2の観測間隔の中間の第1の中間
    観測間隔に関して前記電気パラメータを公称値で表すこ
    とと、前記第1の中間処理が、前記第1の中間測定値列
    を得るために、前記入力データ・サンプル列に対して施
    されることを特徴とする、請求項1に記載の電気パラメ
    ータ測定方法。
  3. 【請求項3】複数中間測定値列の測定がが、それぞれの
    中間処理によって実施され、第1の複数の中間測定値列
    が、前記第1と第2の観測間隔の中間のそれぞれの中間
    観測間隔に関して前記電気パラメータを公称値で表すこ
    とと、各前記中間処理が、それぞれの中間測定値列を得
    るために、前記入力データ・サンプル列に施されること
    を特徴とする、請求項1に記載の電気パラメータ測定方
    法。
  4. 【請求項4】第1のデータ転送率が、第2のデータ転送
    率に対して、2倍、4倍、及び、8倍のうちのいずれか
    の関係をなすことを特徴とする、請求項1、2、また
    は、3に記載の電気パラメータ測定方法。
  5. 【請求項5】第1のデータ転送率が、第2のデータ転送
    率に対して10倍の関係をなすことを特徴とする、請求
    項1、2、または、3に記載の電気パラメータ測定方
    法。
  6. 【請求項6】第1の低域通過濾波処理によって、前記入
    力データ・サンプル列のサンプリング周波数の1/20
    未満の公称遮断周波数を備えた低域フィルタ関数が実施
    されることを特徴とする、任意の先行請求項に記載の電
    気パラメータ測定方法。
  7. 【請求項7】第3の測定値列が、第3の処理によって得
    られることと、第3の測定値列が、前記第1及び第2の
    観測間隔より長い第3の観測間隔に関して前記電気パラ
    メータを公称値で表すことと、 − 前記第2の処理が、(i)前記第1の低速サンプル
    列に第2の低域通過濾波処理を実施して、第2の低域濾
    波サンプル列が得られるようにし、(ii)前記第2の
    低域濾波サンプル列に第2の追加処理を実施して、第2
    の測定値列が得られるようにすることによって実施され
    ることと、 − 第2の低速サンプル列が、前記第2の低域濾波サン
    プル列から抽出されることと、 − 前記第2の低速サンプル列を用いて、第3の処理を
    実時間で実施することによって、前記第3の測定値列が
    得られることを特徴とする、任意の先行請求項に記載の
    電気パラメータ測定方法。
  8. 【請求項8】少なくとも第2の中間測定値列が、第2の
    中間処理によって得られることと、前記第2の中間測定
    値列が、前記第2と第3の観測間隔の中間の第2の中間
    観測間隔に関して前記電気パラメータを公称値で表すこ
    とと、前記第2の中間処理が、前記第2の中間測定値列
    を得るために、前記第2の低速サンプル列に対して施さ
    れることを特徴とする、請求項7に記載の電気パラメー
    タ測定方法。
  9. 【請求項9】前記入力データ・サンプル列が、(i)事
    前低域通過濾波処理を実時間で実施し、前記第1のデー
    タ転送率より高い率で、事前低速サンプル列を得るとと
    もに、(ii)前記事前低速サンプル列から前記入力デ
    ータ・サンプル列抽出することによって取得されること
    と、前記事前低域通過濾波処理を事前処理の一部として
    実時間で実施することによって、事前測定値列が得られ
    ることと、前記事前測定値列が、前記第1の観測間隔よ
    り短い事前観測間隔に関して前記電気パラメータを公称
    値で表すことを特徴とする、任意の先行請求項に記載の
    電気パラメータ測定方法。
  10. 【請求項10】それぞれの測定値列を取得するための前
    記各処理によって、帯域フィルタ関数が実施されること
    を特徴とする、任意の先行請求項に記載の電気パラメー
    タ測定方法。
  11. 【請求項11】前記各処理によって、さらに、べき乗平
    均推定関数が実施されることを特徴とする、請求項10
    に記載の電気パラメータ測定方法。
  12. 【請求項12】前記べき乗平均推定関数が、RMS(実
    効値)推定関数であることを特徴とする、請求項11に
    記載の電気パラメータ測定方法。
  13. 【請求項13】前記処理の少なくとも1つの実施におい
    て、その伝達関数が、前記帯域フィルタ関数の少なくと
    も一部と前記べき乗平均推定関数の積である、複合濾波
    処理が利用されることを特徴とする、請求項10または
    11に記載の電気パラメータ測定方法。
  14. 【請求項14】前記第1の追加処理の実施において、そ
    の伝達関数が、第1の高域通過フィルタ関数と前記べき
    乗平均推定関数の積である複合濾波処理が用いられ、前
    記帯域フィルタ関数及びべき乗平均推定関数が、前記第
    1の低域通過濾波処理と、それに後続する前記第1の追
    加処理の組み合わせによって実施されることを特徴とす
    る、請求項13に記載の電気パラメータ測定方法。
  15. 【請求項15】前記電子システムに、同期遠隔通信ネッ
    トワークの一部が含まれることと、前記入力データ・サ
    ンプルが、前記システムの信号とタイミング基準との間
    における連続測定タイミング・エラーを表すことを特徴
    とする、任意の先行請求項に記載の電気パラメータ測定
    方法。
  16. 【請求項16】前記タイミング基準が、前記ネットワー
    クの別の一部における信号から導き出されることを特徴
    とする、請求項15に記載の電気パラメータ測定方法。
  17. 【請求項17】前記入力データ・サンプル列が、前記タ
    イミング・エラーにおけるワンダーを表しており、前記
    タイミング・エラーに所定の遮断周波数を備えた低域通
    過濾波処理を施すことによって、実時間で得られること
    を特徴とする、請求項15に記載の電気パラメータ測定
    方法。
  18. 【請求項18】第1のデータ転送率で受信された入力デ
    ータ・サンプル列を処理して電子システムの所与の電気
    パラメータに関する少なくとも時間変化する第1、第2
    の測定値列を実時間で生成するため、該第1、第2の測
    定値列をデジタル・データ処理による第1、第2の処理
    のそれぞれにより得るとともに、該第1、第2の時変測
    定値列が、第1の観測間隔と、前記第1の観測間隔より
    長い第2の観測間隔のそれぞれに対して前記電気パラメ
    ータを公称値で表すようにするための装置であって、 − (i)前記入力データ・サンプル列に第1の低域通
    過濾波処理を実施して、第1の低域濾波サンプル列が得
    られるようにし、(ii)前記第1の低域濾波サンプル
    列に第1の追加処理を実施して、第1の測定値列が得ら
    れるようにすることによって、前記第1の処理を実時間
    で実施するための手段と、 − 前記第1の低域濾波サンプル列から第2のデータ転
    送率で第1の低速サンプル列を抽出するための手段と、 − 前記第1の低速サンプル列を利用して、前記第2の
    処理を実時間で実施するための手段が含まれている、 電気パラメータ測定装置。
  19. 【請求項19】さらに、第1の中間処理を実施すること
    によって、少なくとも第1の中間測定値列が得られるよ
    うにするための手段が含まれ、前記第1の中間測定値列
    が、前記第1と第2の観測間隔の中間の第1の中間観測
    間隔に関して前記電気パラメータを公称値で表すこと
    と、前記第1の中間処理が、前記第1の中間測定値列を
    得るために、前記入力データ・サンプル列に対して施さ
    れることを特徴とする、請求項18に記載の電気パラメ
    ータ測定装置。
  20. 【請求項20】さらに、それぞれの中間処理を実施する
    ことによって、複数の中間測定値列が得られるようにす
    るための手段が含まれることと、前記第1の複数の中間
    測定値列が、前記第1と第2の観測間隔の中間のそれぞ
    れの中間観測間隔に関して前記電気パラメータを公称値
    で表すことと、各前記中間処理が、それぞれの中間測定
    値列を得るために、前記入力データ・サンプル列に施さ
    れることを特徴とする、請求項18に記載の電気パラメ
    ータ測定装置。
  21. 【請求項21】第1のデータ転送率が、第2のデータ転
    送率に対して、2倍、4倍、及び、8倍のうちのいずれ
    かの関係をなすことを特徴とする、請求項18、19、
    または、20に記載の電気パラメータ測定装置。
  22. 【請求項22】第1のデータ転送率が、第2のデータ転
    送率に対して10倍の関係をなすことを特徴とする、請
    求項18、19、または、20に記載の電気パラメータ
    測定装置。
  23. 【請求項23】前記第1の低域通過濾波処理を実施する
    ための手段が、前記入力データ・サンプル列のサンプリ
    ング周波数の1/20未満の公称遮断周波数を備えた低
    域フィルタ関数を実施することによって、そうするよう
    に構成されていることを特徴とする、請求項18〜22
    の任意の1つに記載の電気パラメータ測定装置。
  24. 【請求項24】さらに、第3の処理を実施することによ
    って第3の測定値列が得られるようにするための手段が
    含まれることと、第3の測定値列が、前記第1及び第2
    の観測間隔より長い第3の観測間隔に関して前記電気パ
    ラメータを公称値で表すことと、 − 前記第2の処理が、(i)前記第1の低速サンプル
    列に第2の低域通過濾波処理を実施して、第2の低域濾
    波サンプル列が得られるようにし、(ii)前記第2の
    低域濾波サンプル列に第2の追加処理を実施して、第2
    の測定値列が得られるようにすることによって実施され
    ることと、 − 第2の低速サンプル列が、前記第2の低域濾波サン
    プル列から抽出されることと、 − 前記第2の低速サンプル列を用いて、第3の処理を
    実時間で実施することによって、前記第3の測定値列が
    得られることを特徴とする、 請求項18〜23の任意の1つに記載の電気パラメータ
    測定装置。
  25. 【請求項25】さらに、第2の中間処理を実施すること
    によって少なくとも第2の中間測定値列が得られるよう
    にするための手段が含まれていることと、前記第2の中
    間測定値列が、前記第2と第3の観測間隔の中間の第2
    の中間観測間隔に関して前記電気パラメータを公称値で
    表すことと、前記第2の中間処理が、前記第2の中間測
    定値列を得るために、前記第2の低域濾波サンプル列に
    対して施されることを特徴とする、請求項24に記載の
    電気パラメータ測定装置。
  26. 【請求項26】さらに、(i)前記第1のデータ転送率
    より高い率で受信したサンプルに対して、事前低域通過
    濾波処理を実時間で実施し、前記より高い率で、事前低
    域濾波サンプル列が得られるようにし、(ii)前記事
    前低域濾波サンプル列から前記入力データ・サンプル列
    を抽出することによって、前記入力データ・サンプル列
    が得られるようにするための手段が含まれることと、前
    記事前低域通過濾波処理を事前処理の一部として実時間
    で実施することによって、事前測定値列が得られること
    と、前記事前測定値列が、前記第1の観測間隔より短い
    事前観測間隔に関して前記電気パラメータを公称値で表
    すことを特徴とする、請求項18〜25の任意の1つに
    記載の電気パラメータ測定装置。
  27. 【請求項27】前記第1、第2、及び、規定されている
    場合は、第3の処理のそれぞれを実施して、それぞれの
    測定値列を取得するための手段が、帯域フィルタ関数を
    実施することによって、そうするように構成されている
    ことを特徴とする、請求項18〜26の任意の1つに記
    載の電気パラメータ測定装置。
  28. 【請求項28】前記第1、第、2及び、規定されている
    場合は、第3の処理のそれぞれを実施して、それぞれの
    測定値列を取得するための手段が、さらに、べき乗平均
    推定関数を実施することによって、そうするように構成
    されていることを特徴とする、請求項27に記載の電気
    パラメータ測定装置。
  29. 【請求項29】前記べき乗平均推定関数が、RMS(2
    乗平均の平方根)推定関数であることを特徴とする、請
    求項18に記載の電気パラメータ測定装置。
  30. 【請求項30】前記第1、第2、及び、第3の処理の少
    なくとも1つを実施するための手段が、その伝達関数が
    前記帯域フィルタ関数の少なくとも一部と前記べき乗平
    均推定関数の積である、複合濾波処理を利用して、そう
    するように構成されていることを特徴とする、請求項2
    8または29に記載の電気パラメータ測定電気パラメー
    タ測定装置。
  31. 【請求項31】前記第1の追加処理を実施するための手
    段が、その伝達関数が第1の高域通過フィルタ関数と前
    記べき乗平均推定関数の積である複合濾波処理を利用し
    て、前記帯域フィルタ関数及びべき乗平均推定関数が、
    前記第1の低域通過濾波処理と、それに後続する前記第
    1の追加処理の組み合わせによって実施されるようにす
    る構成が施されていることを特徴とする、請求項30に
    記載の電気パラメータ測定装置。
  32. 【請求項32】同期遠隔通信ネットワークの一部におけ
    る信号とタイミング基準との間におけるタイミング・エ
    ラーを連続して測定することによって、前記入力データ
    ・サンプル列を取得するための手段が含まれることを特
    徴とする、請求項18〜31の任意の1つに記載の電気
    パラメータ測定装置。
  33. 【請求項33】前記入力データ・サンプル列が、前記タ
    イミング・エラーにおけるワンダーを表しており、前記
    タイミング・エラーに所定の遮断周波数を備えた低域通
    過濾波処理を施すことによって、実時間で得られること
    を特徴とする、請求項32に記載の電気パラメータ測定
    装置。
  34. 【請求項34】前記第1、第2、及び、第3の処理を実
    施するための手段に、プログラムされたデジタル信号プ
    ロセッサが含まれることを特徴とする、請求項18〜3
    3の任意の1つに記載の電気パラメータ測定装置。
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