JP2001007791A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JP2001007791A
JP2001007791A JP11176200A JP17620099A JP2001007791A JP 2001007791 A JP2001007791 A JP 2001007791A JP 11176200 A JP11176200 A JP 11176200A JP 17620099 A JP17620099 A JP 17620099A JP 2001007791 A JP2001007791 A JP 2001007791A
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transmission
signal
packet
communication
port
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JP11176200A
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Yuji Ichikawa
雄二 市川
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、それぞれのトランシーバが通信相手と
送受信を交互に切り替えることにより双方向通信を実現
する通信方法では、例えばIEEE1394のような通
信をサポートする場合、通信可能なホップ数が小さいと
いう課題があった。また、サスペンドの際に、消費電力
を抑えるのが難しいという課題があった。 【解決手段】 バスに接続された複数のトランシーバを
備え、通信相手と送受信を交互に切り替えて、半二重の
双方向通信を行う通信装置において、パケットの先頭を
受信したことを示す信号を出力する受信信号出力手段
と、制御信号出力手段からの信号とに基づいて、送信決
定回路104がパケット送信のタイミングを決定し、送
信手段からパケットを送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IEEE1394
などに代表される高速シリアル通信のネットワーク技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】情報AV機器間の通信手段として、従来
より高速シリアルバスIEEE1394が知られてい
る。IEEE1394に限らず、通信システムがネット
ワークを構成するためには、複数の通信ポート(以下、
ポートと云う)を持つ機器が重要となる。ここでポート
とは、データ転送のためのトランシーバと、その制御回
路を合わせたものを示す。このような機器は、あるポー
トからデータを受信すると、受信したデータを他のポー
トへ送信(リピート)する。上記構成を図7に示す。
【0003】図7において、機器701(ノードA)
は、ポート705と706を、機器702(ノードB)
は、ポート707と708を、機器703(ノードC)
は、ポート709と710を、機器704(ノードD)
は、トランシーバ711と712を備え、それらの機器
は、バス713、714或いは715により接続されて
いて、直接接続されていない機器同士で通信が可能にな
る。
【0004】図7のような接続方法をデイジーチェーン
と呼ぶ。上記IEEE1394においては、約16台を
デイジーチェーン状に接続することができる。デイジー
チェーン状に接続された機器の台数から1を引いた数値
をホップ数と呼ぶ。
【0005】次に、IEEE1394の物理層プロトコ
ルについて説明する。
【0006】IEEE1394では、ネットワークの接
続形態が決まった時点で、互いにケーブルで接続されて
いる2つのノードの親子関係を決定していく。ここでノ
ードとは通信機器と考えてよい。各ノードは親となる相
手をただ一つ持つ場合と、一つも持たない場合がある。
親を一つも持たないノードは、一つのネットワークにた
だ一つ存在し、ルートノードと呼ばれる。以下に説明す
るようにルートノードがデータの送信権を制御する。以
下で説明する送信権の制御は、ノーマルアービトレーシ
ョンと呼ばれる。
【0007】上記ノーマルアービトレーションについて
説明する。
【0008】ルートノード以外のノードは、送信要求が
起こった時、 1.相手機器と接続されているすべてのポートが一定時
間(SUBACTIONGAPTIME)IDLE信号
であることを確認する。 2.更に一定時間(ARB_DELAY)待つ。 3.親ノードにREQUEST信号、子ノードにDAT
APREFIX信号を送信する。
【0009】ルートノード以外のノードで、送信要求の
ないノードは、子ノードからREQUEST信号を受信
した時、上記3項と同様の動作を行なう。
【0010】このように、親ノードへREQUEST信
号が伝達されることにより、最終的にルートノードへR
EQUEST信号が送られる。
【0011】REQUEST信号を受けたルートノード
は、 1a.REQUEST信号を送信してきた子ノードにG
RANT信号を送り、他の子ノードにはDATAPRE
FIX信号を送る。 2a.REQUEST信号を送信してきた子ノードから
データが送られてきたら、データを他のポートにリピー
トする。
【0012】REQUEST信号を受けたルートノード
以外のノードも上記1a,2a項と同様の動作を行な
う。これにより、ルートからのGRANT信号が、送信
要求の起こったノードに伝達される。
【0013】送信要求の起こったノードは、GRANT
信号を受け取ると、DATAPREFIX信号に続けて
データを送信する。
【0014】上記手順で現れなかったノードは、親ノー
ドからDATAPREFIXに続いてデータを受け取る
ことになる。受け取ったデータは、子ノードに対してリ
ピートされる。
【0015】次に、サブアクションについて説明する。
【0016】上記のような手順により、基本的にデータ
がネットワーク全体に送ることができる。データが特定
のノード宛ての場合、データパケットのヘッダ部に宛先
のアドレスが入っている。IEEE1394では、デー
タパケットを受信した宛先ノードは、受信したことを相
手ノードに知らせるため、ACKパケットを送信する。
ACKパケットはDATAPREFIXに続く1バイト
のデータから成る。ACKパケットを送信する手順は、
上で説明したアービトレーションの方法を用いず、デー
タパケット受信後、すぐに送信する。データパケットの
送受信とそのデータパケットに対応するACKパケット
の送受信の合わせた手順をサブアクションと呼ぶ。
【0017】次に、サブアクションギャップ時間につい
て説明する。
【0018】ACKパケットは、データパケットと同様
に、ネットワーク全体にリピートされる。ノーマルアー
ビトレーションの最初に、「相手機器と接続されている
すべてのポートが一定時間(SUBACTIONGAP
TIME)IDLE信号であることを確認する」のは、
次のサブアクションの前に、前回のACKパケットがネ
ットワーク全体にリピートされることを保証するためで
ある。
【0019】ホップ数とサブアクションギャップ時間と
の関係についてより具体的に説明する。
【0020】次のアービトレーション手順の前に、AC
Kパケットがネットワーク全体にリピートされることを
保証するためには、ネットワークの中で最も遠いノード
同士で、片方がパケットを送信してから、もう片方の返
信を受信するまでの時間よりSUBACTIONGAP
TIMEを大きくしなければならない。
【0021】片方がパケットを送信してから、もう片方
の返信を受信するまでの時間は、間のノードのリピータ
遅延、即ち、あるポートにDATAPREFIX信号が
入力されてから、他のポートにDATAPREFIX信
号を出力するまでの時間と、各ノード間の伝送遅延の合
計の2倍にほぼ等しい。より多くのホップ数を可能にす
るために、リピータ遅延は小さいことが望ましい。
【0022】ホップ数とリピータ遅延の関係は、“P1
394a Draft Standard for a
High Performance Serial
Bus (Supplement)” Draft
2.0に詳しく記載されている。
【0023】次にサスペンドとレジュームについて説明
する。
【0024】ホップ数とは別に、“P1394a Dr
aft Standard fora High Pe
rformance Serial Bus (Sup
plement)” Draft 2.0では、IEE
E1394の低消費電力化を図るために、サスペンドと
レジュームと呼ばれる機能が追加されている。
【0025】通信機能を使用しない機器は、サスペンド
状態にすることにより、通信回路の電力を抑えることが
できる。具体的には、サスペンド状態においては、従来
の銅線ケーブルによる接続の場合は、相手のPHY出力
の電位を検出するバイアスディテクトと呼ばれる回路の
みを動作させて、他の回路は電源をオフにすることがで
きる。バイアスディテクト回路が電位を検出したら、通
信回路全体に電源を投入し、動作を再開することで通信
可能状態になる。
【0026】半二重(ピンポン)通信方法について説明
する。
【0027】IEEE1394においては、上記アービ
トレーションは、ポート間の信号を全二重方式で送受信
するように設計されている。例えば、送信要求のあった
ノードは、親ノードにREQUEST信号を送りながら
同時にGRANT信号を待つ。しかしながら、例えば、
赤外線、電波による空間伝送や1芯光ファイバーのよう
に、コストの面から全二重通信を行なうより半二重通信
を行なう方が有効な通信方法がある。
【0028】IEEE1394通信を、このような半二
重媒体上でも可能にするように拡張するためには、半二
重媒体上で上記全二重方式を模倣する必要がある。模倣
の方法として、接続されたポート同士で半二重媒体上の
送信権を交互に渡し合うことにより、双方向通信を実現
する方法が有力である。送信権の受け渡しには、タイマ
ーを用いた時分割方法と、受信後送信を開始する手順を
繰り返す方法とがある。特に、IEEE1394のよう
に、アービトレーションとデータ転送が混在する通信に
おいては後者の方法が有利であり、既に開発されてい
る。この方法をここではピンポン方式と呼ぶ。
【0029】次に、ピンポン方式について説明する。
【0030】図8は、ピンポン方式を実装した1芯光フ
ァイバー用ポートの従来例である。
【0031】804は、キャラクタ同期を行なうと共
に、制御コード判定を行なう回路であり、パケット先頭
にあるシンクパターン検出を行ない、それ以後、定数ビ
ット毎にデータ(キャラクタ)を制御部811、冗長デ
コード部805に出力する。それと同時に、シンクパタ
ーンに続く制御コードが、DATA_PREFIXかど
うかを判定し、DATA_PREFIXでなければ、送
信開始信号812をパケット生成部809に出力する。
これにより、制御コードがDATA_PREFIX以外
のパケットを受信した場合、すぐに送信を開始し、2つ
のポートの間で送受信の切替えが行なわれる。
【0032】図9はピンポン方式と、それを用いた模倣
方法の通信手順の1例を示す図である。
【0033】図9において、親ノード901が備える親
ポート903と、子ノード902が備える子ポート90
4は、それぞれのノードの制御信号をエンコードしたも
のを含むパケットを交換している。各ポートはパケット
を受信すると、その制御コードの内容をノードに知らせ
る。各ノードは制御コードの内容に合わせてアービトレ
ーションの状態遷移を行ない、新たな制御信号を生成す
る。ポートは送信権を待って、新しい制御コードを送
る。
【0034】従来のピンポン方式の場合、送信権の受け
渡しをアービトレーションとは独立に行なうことによ
り、上位に接続するプロトコルに依存しない汎用性のあ
る設計になっている。この場合、1つのノードの中の、
あるポートと別のポートのピンポンのタイミングは、完
全に独立に制御される。また、ピンポンの周期は、伝送
遅延、すなわち伝送路の長さに依存する。従って、ある
ポートと別のポートのピンポンのタイミングは全く無関
係となっている。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通信機
器が、あるポートからアービトレション信号を受信した
後、それを処理して別のポートに信号を送り出そうとす
る時に、前記別のポートのピンポンのタイミングによっ
て、実際に送信されるタイミングが毎回ばらつくことに
なり、リピータ遅延時間がばらつく。
【0036】図10には、ノードからのREQUEST信号1
が実線で、REQUEST信号2が点線で、2つのタイミング
で表されている。どちらのタイミングでも、制御コード
が送信されるタイミングは一致している。言い換える
と、ポートがREQUEST信号をノードから受けてから、REQ
UESTコードを送信するまでの経過時間が、上記二つのタ
イミングの場合異なっている。
【0037】IEEE1394では上述のように、時間
によって次の動作を決定するプロトコルになっているの
で、動作を保証するためにはタイミングの最悪値での動
作を保証しなければならない。このために、最悪が重な
る確率が小さいにも関わらず、動作を保証できるホップ
数が平均リピータ遅延に比べて少なくなるという問題が
あった。
【0038】また、光ファイバーを用いた場合、銅線の
ように電位を検出する回路を用いることができないの
で、常に回路を動作させている必要があり、無駄な電力
を消費するという問題があった。
【0039】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願発明は、複数のトランシーバを備え、それぞれ
の前記トランシーバが、通信相手と送受信を交互に切り
替えることにより、半二重の双方向通信を行う通信装置
において、送信のタイミングを合わせる送信決定回路を
備えたことを特徴とする。
【0040】また、請求項1記憶の通信装置において、
上記トランシーバは、パケットの先頭を受信したことを
示す信号を出力する受信信号出力手段と、上記バス上の
送信権の制御を行うアービトシーション制御信号を出力
する制御信号出力手段と、パケットを送信する送信手段
とを備え、上記送信決定回路は、上記複数のトランシー
バの上記受信信号出力手段からの信号と、上記制御信号
出力手段からの信号とに基づいて、パケット送信のタイ
ミングを決定して、上記送信手段からパケットを送信す
ることを特徴とする。
【0041】そして、複数のトランシーバを備え、それ
ぞれの前記トランシーバが、通信相手と送受信を交互に
切り替えることにより、半二重の双方向通信を行う通信
装置において、送信信号または、受信信号の内容に応じ
て、受信してから送信を開始するまでの時間を変更する
タイマー手段を備えたことを特徴とする。
【0042】また、請求項3記載の通信装置において、
上記トランシーバの送信信号の内容と、受信信号の内容
とに応じて、タイムアウトする時間の異なるタイマー手
段を備えたことを特徴とする。
【0043】さらに、上記トランシーバの送信信号もし
くは、受信信号に応じて、上記送信手段からの送信のタ
イミングを決定する送信決定回路を備え、上記トランシ
ーバそれぞれが、送信信号もしくは、受信信号に応じ
て、上記送信決定回路に従うか、請求項3記載のタイマ
ー手段に従うかを決定する決定手段を備えたことを特徴
とする。
【0044】上記ホップ数を多くできない課題は、ピン
ポンのタイミングが各ポートで独立であることから発生
するが、ピンポンのタイミングを各ポートで一致させる
ことにより、ホップ数を改善することができる。
【0045】上記低消費電力化できない課題は、光ファ
イバーを用いたポートにおいては、サスペンド状態でも
相手の状態を知るために、ピンポン通信を継続する必要
があることから発生するが、制御コードに応じてピンポ
ン周期を変更することにより、低消費電力化を図ること
ができる。
【0046】また、これらの手段を組み合わせると、特
定ノードの低消費電力化のためにネットワーク全体のピ
ンポン周期が遅くなり、ネットワークの実行効率が落ち
るという新たな課題の発生を防止することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】≪実施の形態1≫図2は、各ポー
トの送信タイミングを合わせるためのノードが行なう処
理のフローチャートである。
【0048】図2のフローチャートでは、IEEE13
94通信を行なうことを前提にしているが、必ずしもI
EEE1394通信である必要はない。
【0049】ステップS1において、各ノードは、使用
中のすべてのポートが、パケットの先頭を受信するまで
待つ。この間に、あるポートからDATA_PREFI
Xを受信したら、その後に送られてくるデータパケット
を記憶しておく必要がある。
【0050】すべてのポートからパケットの先頭を受信
できなかったときはステップS3に進み、タイムアウト
した(特定時間が経った)場合は、ピンポン通信にエラ
ーが起こったと判断して、ステップS4に進んで、アー
ビトレーションを初期化し、制御パケットを送信するた
めにステップS7に進む。
【0051】使用中のすべてのポートがパケットの先頭
を受信したときは、ステップS2に進んで、パケットの
先頭に用意されている受信制御コードを確認する。すべ
ての受信制御コードがDATA_PREFIX以外の場
合、ステップS5に進んで、制御コードの内容を元に、
アービトレーションステートマシンの更新処理を行な
い、ステップS7に進んで、制御コードを一斉送信す
る。
【0052】ステップS2において、あるポートがDA
TA_PREFIXを受信した場合、ステップS6に進
んで、その後に続くデータパケットを記憶しておき、残
りのポートから制御パケットを受信した後に、残りのポ
ートすべてにDATA_PREFIXとデータパケット
を送信し、ステップS7に進んで、さらに制御コードを
一斉に送信する。
【0053】ステップS3において、タイムアウトして
いないときと、ステップS7において、制御コードを一
斉送信した後は、ステップS1に戻る。
【0054】図3は、図2の通信方法を実装した機器同
士を接続したときの、送受信切替えの状態を示す概略図
である。
【0055】図3(a)→図3(b)→図3(c)→図
3(d)は、時間的推移を示す。各機器301(機器
A)、302(機器B)、303(機器C)は、それぞ
れ2つのポート304、305、306、307、30
8及び、309を持つ。
【0056】機器301と機器302との間は、通信ケ
ーブル310を通して、ポート305とポート306と
が接続されている。機器302と機器303との間は、
通信ケーブル311を通して、ポート307とポート3
08とが接続されている。ポート304、309は未使
用である。
【0057】図3(a)において、機器301と、30
3から送信されたパケットが、それぞれ通信ケーブル3
10と、311上を伝送している。通信ケーブルの遅延
の違いや機器301、302での処理速度の違い等か
ら、機器301が送信するタイミングと機器302が送
信するタイミングは一般に一致していない。
【0058】図3(b)において、機器302が機器3
01からのパケットを受信する。
【0059】図3(c)において、機器302が、機器
301からのパケットより遅れて、機器303からのパ
ケットを受信する。しかし、本願発明の場合、機器30
2が2つの機器301と、303からパケットの受信を
完了しても、機器302と機器301との間で、機器3
02のポート306は送信を開始しない。
【0060】図3(d)において、機器302は使用中
のすべてのポートが、パケットを受信したので、アービ
トレーションなどの適切な処理の後に、ポート306,
307に同時に送信を開始させる。
【0061】図1は、2つのポートを持つノードに、図
2のアルゴリズムを実装した一例を示すブロック図であ
る。
【0062】IEEE1394ノード回路101は、I
EEE1394通信におけるアービトレーション、デー
タ送受信機能を提供する。ノード回路101は、ノード
からの送信データ信号105、ノードからのアービトレ
ーション制御信号106、ポートの受信データ信号10
7、ポートが受信したアービトレーション制御信号10
8によって、ポート102(ポート1)と接続されてい
る。また、ノード回路101は、ノードからの送信デー
タ信号114、ノードからのアービトレーション制御信
号113、ポートの受信データ信号112、ポートが受
信したアービトレーション制御信号111によって、ポ
ート103(ポート2)と接続されている。
【0063】IEEE1394ノード回路101とポー
ト102、ポート103との間の動作は、従来と同じな
ので説明は省略する。送信決定回路104は、ポート1
02が受信したアービトレーション制御信号108、パ
ケットの先頭を受信したことを示す信号109、送信を
開始させる信号110によって、ポート102と接続さ
れている。また、送信決定回路104は、ポート103
が受信したアービトレーション制御信号111、パケッ
トの先頭を受信したことを示す信号115、送信を開始
させる信号116によって、ポート103と接続されて
いる。
【0064】送信決定回路104は、ポート102、ポ
ート103の、パケットの先頭を受信したことを示す信
号109、115と、アービトシーション制御信号10
8、111とからポート102、103の送信タイミン
グを決定する。
【0065】図4は、図2のアルゴリズムを簡略化し
て、図1の送信決定回路104に適用した1例である。
【0066】SYNC1は、ポート102がパケットの
先頭を受信したことを示す信号である。SYNC2は、
ポート103がパケットの先頭を受信したことを示す信
号である。SYNC1または、SYNC2に立ち上がり
エッジが発生すると、DFFU5または、DFFU6の
出力はハイに変化する。DFFU5とDFFU6の出力
が両方ハイになると、ANDゲートU4の出力がハイに
なる。
【0067】次にCLOCK信号の立ち上がりエッジが
発生すると、ANDゲートU4の出力がDFFU3にラ
ッチされる。DFFU3の出力はDFFU5、DFFU
6のクリア端子に接続されているので、DFFU3の出
力がハイになると、結果としてU4の出力がローにな
り、DFFU3は1クロックの間ハイになるパルスを出
力する。ポート102が受信した制御信号が、DATA
_PREFIXでない場合、このパルスがポート102
の送信開始信号となる。ポート103が受信した制御信
号がDATA_PREFIXでない場合、このパルスが
ポート103の送信開始信号となる。このような回路に
よって、ポート102とポート103の送信タイミング
を一致させることが可能である。
【0068】このような通信方法により、ピンポン周期
は、あらゆるポート間で同じ周期となる。この周期は、
ポート間の伝送遅延のうち一番大きいもので決まる。あ
るポートから別のポートへアービトレーションの制御コ
ードを送るには、せいぜい、制御コード送信後、ノード
が最初にパケットを受信してから、最後のポートから制
御コードを受信するまでの時間に、アービトレーション
処理時間を加えた時間を要する。アービトレーション処
理時間は、回路動作を速くすることで十分小さくでき
る。従って、あらゆるポート間で伝送遅延が略同じ時に
は、制御コード送信後、ノードが最初にパケットを受信
してから、最後のポートから制御コードを受信するまで
の時間は0に近くなる。すなわち、リピータ遅延はアー
ビトレーション処理時間に近くなる。
【0069】≪実施の形態2≫図5は、タイマー手段を
設けて、制御コードに合わせて送信タイミングを変える
ために、ポートが行なう処理のフローチャートである。
【0070】図5のフローチャートではIEEE139
4通信を行なうことを前提にしているが、必ずしもIE
EE1394通信である必要はない。
【0071】ステップS11において、ポートは、パケ
ットの先頭を受信するまで待つ。パケットの先頭を受信
できないときは、ステップS13に進み、パケットを受
信する前にタイムアウトした(特定時間が経った)場
合、ステップS15に進んで、ピンポン通信にエラーが
起こったと判断して、ポートがアクティブでないことを
ノードに知らせ、ステップS18に進んで、制御コード
を送信する。
【0072】ステップS11において、パケットの先頭
を受信したら、ステップS12に進んで、パケットの先
頭に用意されている受信制御コードを確認する。受信制
御コードがDATA PREFIX以外のときは、ステ
ップS16に進み、受信制御コードがSUSPENDの
場合、ステップS17に進んで、タイマー手段によっ
て、一定時間待ってから、ステップS18に進んで、ノ
ードからのアービトレーションの制御コードを送信す
る。
【0073】ステップS12において、受信制御コード
がDATA PREFIXのときは、ステップS14に
進んで、引き続きデータパケットを記憶しておき、残り
のポートから制御パケットを受信した後に、残りのポー
トすべてにDATA PREFIXとデータパケットを
送信し、ステップS18に進んで、さらに制御コードを
一斉に送信する。
【0074】ステップS16において、受信制御コード
がSUSPENDでもなく、DATA_PREFIXで
もない場合、ステップS18に進んで、すぐにノードか
らのアービトレーションの制御コードを送信する。DA
TA_PREFIXを受信した場合、その後に続くデー
タパケットをノードに知らせる。
【0075】ステップS13において、タイムアウトし
ていないときと、ステップS18において、制御コード
を送信した後は、ステップS11に戻る。
【0076】≪実施の形態3≫ホップ数を伸ばし、サス
ペンド状態で電力の消費を抑えるためには、SUSPE
ND制御コードを受信した場合は、図5のフローチャー
トに従い、そうでない場合には図6のフローチャートに
従えばよい。
【0077】図6のフローチャートにおいて、SUSP
ENDを送信しているポートは、タイムアウトする時間
のことなるタイマー手段を備え、送信タイミングを独立
に行なうようになっている。これにより、サスペンド状
態にないネットワーク部分は送信タイミングを一致さ
せ、かつ、サスペンド状態のノードはピンポン周期を長
くすることが可能である。
【0078】ステップS21において、相手をサスペン
ドさせているポート以外のポートすべてからパケットの
先頭を受信できなかったときは、ステップS23に進
み、タイムアウトしたときは、ピンポン通信にエラーが
起こったと判断して、ステップS25にすべてで、アー
ビトレーションステートマシン初期化を行って、ステッ
プS27に進み、制御コードを一斉送信する。
【0079】ステップS21において、相手をサスペン
ドさせているポート以外のポートすべてでパケットの先
頭を受信したときは、ステップS22に進み、受信制御
コードがすべてDATA PREFIX以外のときは、
ステップS26に進んで、アービトレーションステート
マシンを更新し、ステップS27に進んで、制御コード
を一斉送信する。
【0080】ステップS22において、受信制御コード
がDATA PREFIXのときは、ステップS24に
進んで、DATA PREFIXを受信したポートから
引き続きデータパケットを受信し、他のポートへ前記デ
ータパケットを送信する。
【0081】ステップS23において、タイムアウトし
ていないときと、ステップS27において、制御コード
を一斉送信した後は、ステップS21に戻る。
【0082】
【発明の効果】実施の形態1に示したように、リピータ
遅延を小さくできるので、ホップ数を増やすことがで
き、接続できる機器の数を増やすことができる。
【0083】また、実施の形態2に示したように、制御
コードに応じてピンポン周期をのばすようにタイマーを
動作させることで、トランシーバの消費電力を減らすこ
とができる。
【0084】この2つの効果は、実施の形態3に示した
ように、同時に実現することが可能である。
【0085】本特許は、IEEE1394通信を半二重
伝送路上で実現する例を用いて説明したが、ピンポン方
式の半二重通信で通信効率を上がるために、また、低消
費電力化のために、汎用的に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信装置の実施の形態1の概略構成を
示すブロック図である。
【図2】図1に示す本発明の通信装置の実施の形態1の
フローチャートである。
【図3】本発明の通信装置の時間的推移の状態を示す説
明図である。
【図4】図1に示す本発明の通信装置の送信決定回路の
実装例である。
【図5】本発明の通信装置の実施の形態2のフローチャ
ートである。
【図6】本発明の通信装置の実施の形態3のフローチャ
ートである。
【図7】本発明の通信装置に係るIEEE1394の接
続例である。
【図8】本発明の通信装置の従来例を示すブロック図で
ある。
【図9】本発明の通信装置の従来例の概念図である。
【図10】本発明の通信装置の従来例の送信タイミング
のずれを示す説明図である。
【符号の説明】
101 IEEE1394ノード回路 102、103 送受信切替えにより双方向通信を実現
しているポート 104 送信決定回路 105、113 ノードからの送信データ信号 106、114 ノードからのアービトレーション制御
信号 107、112 ポートの受信データ信号 108、111 ポートが受信したアービトレーション
制御信号 109、115 パケットの先頭を受信したことを示す
信号 110、116 送信開始信号 SYNC1、SYNC2 ポート1がパケットの先頭を
受信したことを示す信号 NOTDATA_PREFIX1、NOTDATA_P
REFIX2 ポート が受信した制御コードがDATA_PREFIX信号で
ないことを示す信号 TXSTART1、TXSTART2 ポートの送信を
開始させる信号 U3、U5、U6 DFF U4、U9、U10 ANDゲート 301、302、303 2つのポートを持つ機器 304、305、306、307、308、309 ポ
ート 310、311 通信用ケーブル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のトランシーバを備え、それぞれの
    前記トランシーバが、通信相手と送受信を交互に切り替
    えることにより、半二重の双方向通信を行う通信装置に
    おいて、 送信のタイミングを合わせる送信決定回路を備えたこと
    を特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 上記トランシーバは、パケットの先頭を
    受信したことを示す信号を出力する受信信号出力手段
    と、 上記バス上の送信権の制御を行うアービトシーション制
    御信号を出力する制御信号出力手段と、 パケットを送信する送信手段とを備え、 上記送信決定回路は、上記複数のトランシーバの上記受
    信信号出力手段からの信号と、上記制御信号出力手段か
    らの信号とに基づいて、パケット送信のタイミングを決
    定して、上記送信手段からパケットを送信することを特
    徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 複数のトランシーバを備え、それぞれの
    前記トランシーバが、通信相手と送受信を交互に切り替
    えることにより、半二重の双方向通信を行う通信装置に
    おいて、 送信信号または、受信信号の内容に応じて、受信してか
    ら送信を開始するまでの時間を変更するタイマー手段を
    備えたことを特徴とする通信装置。
  4. 【請求項4】 上記トランシーバの送信信号の内容と、
    受信信号の内容とに応じて、タイムアウトする時間の異
    なるタイマー手段を備えたことを特徴とする請求項3記
    載の通信装置。
  5. 【請求項5】 上記トランシーバの送信信号もしくは、
    受信信号に応じて、上記送信手段からの送信のタイミン
    グを決定する送信決定回路を備え、 上記トランシーバそれぞれが、送信信号もしくは、受信
    信号に応じて、上記送信決定回路に従うか、請求項3記
    載のタイマー手段に従うかを決定する決定手段を備えた
    ことを特徴とする請求項3記載の通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111769932A (zh) * 2020-06-03 2020-10-13 小狗电器互联网科技(北京)股份有限公司 半双工通讯电路、装置和电器设备

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