JP2001006647A - パック電池 - Google Patents

パック電池

Info

Publication number
JP2001006647A
JP2001006647A JP11176729A JP17672999A JP2001006647A JP 2001006647 A JP2001006647 A JP 2001006647A JP 11176729 A JP11176729 A JP 11176729A JP 17672999 A JP17672999 A JP 17672999A JP 2001006647 A JP2001006647 A JP 2001006647A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
battery pack
elastic
contact
dry
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11176729A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3182407B2 (ja
Inventor
Hideyo Morita
秀世 森田
Takao Takatsu
孝夫 高津
Kazuo Osaki
一夫 大崎
Ryoji Takasaki
良治 高崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP17672999A priority Critical patent/JP3182407B2/ja
Publication of JP2001006647A publication Critical patent/JP2001006647A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3182407B2 publication Critical patent/JP3182407B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾電池収納部の接点との接触不良を有効に阻
止して、電気機器の乾電池収納部に装着する。 【解決手段】 パック電池は、乾電池の+−電極端子に
接続される弾性突出接点6と非弾性接点7とを有する電
気機器1の乾電池収納部2に、乾電池に代わって装着さ
れる。パック電池は、複数の二次電池3をホルダー4で
平行に連結している。さらに、パック電池は、電気機器
1の乾電池収納部2に設けられた非弾性接点7に接続さ
れる出力端子10を、乾電池収納部2の非弾性接点7に
向かって弾性的に押し出す弾性出力端子17としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器の乾電池
収納部に、乾電池に代わって装着されるパック電池に関
する。
【0002】
【従来の技術】電気機器は、乾電池に代わってパック電
池を使用することで、何回も繰り返し充放電させて経済
的に使用できる。とくに、ゲーム機のように、使用時間
が長く、しかも、膨大な使用量の電気機器は、乾電池を
パック電池に交換することによって、廃棄される乾電池
量を著しく少なくできる特長がある。このような用途の
パック電池は、実公平6−44011号公報に記載され
るようにすでに開発されている。この公報に記載される
パック電池を、図1に示す。このパック電池は、2本の
円筒電池15を平行に並べてホルダー4で連結してい
る。図のパック電池は、2本の二次電池の+−の電極端
子5を同じ端部に配設している。このパック電池を装着
する電気機器の乾電池収納部は、パック電池の+−を同
じ側とする構造としている。
【0003】しかしながら、実際に使用される乾電池用
に設計された電気機器、たとえば、乾電池用のゲーム機
等は、図2に示すように、乾電池16の+−を逆向きに
して装着するものがほとんどである。隣接する乾電池1
6の一方の電極端子5をリード線8で接続して、直列に
接続できるからである。さらに、図2に示す乾電池収納
部2は、装着される乾電池16の接触不良を解消するた
めに、乾電池16の−電極端子5に弾性的に押圧される
スプリング等の弾性突出接点6を設けている。乾電池収
納部2は、乾電池16の+−を逆向きに装着するので、
弾性突出接点6を対角線上に配設している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図2に示す構造の乾電
池収納部2は、乾電池16の接触不良を有効に防止でき
る。しかしながら、乾電池収納部にパック電池を装着す
ると、パック電池の出力端子と乾電池収納部の接点とが
接触不良を起こすことがある。それは、パック電池が2
本の電池を固定しているために、別々に独立して縦方向
に移動できないからである。図2に示す乾電池用の電池
収納部2は、乾電池16の−側の電極端子5に接触する
接点をコイルバネの弾性突出接点6として、+側の電極
端子5に接触する接点を弾性的に突出しない非弾性接点
7としている。弾性突出接点6は、各々の乾電池16の
−側の電極端子5に対向する位置に配設されるので、+
−を逆向きにして乾電池16を装着する乾電池収納部2
は、互いに反対側に弾性突出接点6が設けられる。この
ため、乾電池収納部2は各々の端部に、弾性突出接点6
と非弾性接点7とが設けられる。
【0005】乾電池収納部に装着されるパック電池は、
出力端子を弾性突出接点と非弾性接点とに接触させて、
電気機器に電力を供給する。パック電池は、弾性突出接
点に接触する片方の出力端子の接触不良を防止できる。
しかしながら、非弾性接点に接触させる出力端子が接触
不良を起こさないように接触させるのが難しい。
【0006】本発明は、この欠点を解決することを目的
に開発されたものである。本発明の重要な目的は、乾電
池収納部の接点との接触不良を有効に阻止して、乾電池
に代わって電気機器の乾電池収納部に装着できるパック
電池を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のパック電池は、
乾電池の+−電極端子に接続される弾性突出接点6と非
弾性接点7とを有する電気機器1の乾電池収納部2に、
乾電池に代わって装着されるパック電池であって、複数
の二次電池3をホルダー4で平行に連結している。さら
に、パック電池は、電気機器1の乾電池収納部2に設け
られた非弾性接点7に接続される出力端子10を、乾電
池収納部2の非弾性接点7に向かって弾性的に押し出す
弾性出力端子17としている。
【0008】本発明の請求項2のパック電池は、弾性出
力端子17が、金属キャップ18と、この金属キャップ
18を乾電池収納部2の非弾性接点7に向かって押し出
すバネ19とを備える。
【0009】本発明の請求項3のパック電池は、バネ1
9が二次電池3の電極端子5と金属キャップ18との間
に配設されている。
【0010】本発明の請求項4のパック電池は、バネ1
9が、二次電池3の外周に配設されるコイルバネであ
る。
【0011】本発明の請求項5のパック電池は、二次電
池3と出力端子10との間に、パック電池を乾電池収納
部2に装着して使用できる状態でオンとなり、パック電
池を乾電池収納部2から取り出した状態でオフになるス
イッチ21を接続している。
【0012】本発明の請求項6のパック電池は、スイッ
チ21が弾性接点21Aを有し、このスイッチ21の弾
性接点21Aと弾性出力端子17のバネ19とを1本の
弾性線で構成している。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するためのパック電池を例示するも
のであって、本発明はパック電池を以下のものに特定し
ない。
【0014】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する
番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決
するための手段の欄」に示される部材に付記している。
ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材
に特定するものでは決してない。
【0015】図3と図4に示すパック電池は、図5に示
す電気機器1の乾電池収納部2に、乾電池に代わって装
着される。図4は、図3に示すパック電池を背面の下側
から見た状態を示す斜視図である。図5の電気機器1
は、ゲーム機である。ただ、本発明はパック電池を装着
する電気機器をゲーム機に特定するものではない。
【0016】図5に示す電気機器1の乾電池収納部2
は、乾電池を+−逆向きに装着する。したがって、乾電
池収納部2は、両端の対角線上に位置するように弾性突
出接点6を配設している。弾性突出接点6は、弾性線を
コイル状に卷いたもので、乾電池の−電極端子に弾性的
に押圧されて電気的に接触される。弾性突出接点は、図
示しないが、弾性金属板を乾電池に向かって弾性的に突
出させる形状のものもある。乾電池収納部2は、弾性突
出接点6の隣に、乾電池の+電極端子に接触される非弾
性接点7を固定している。非弾性接点7も乾電池収納部
2の対角線上に位置して配設される。非弾性接点7は、
金属板を乾電池収納部2の内面に固定したものである。
弾性突出接点6は、非弾性接点7よりも突出して乾電池
収納部2に設けられる。
【0017】図5の乾電池収納部2は、右側に設けてい
る弾性突出接点6と非弾性接点7とをリード線8で接続
している。乾電池収納部2に隣接して装着される乾電池
を直列に接続するためである。図において、乾電池収納
部2の左側に配設している弾性突出接点6と非弾性接点
7は、電気機器1の電源端子となって、電気機器1に電
力を供給する。
【0018】乾電池収納部2に装着されるパック電池
は、左側の弾性突出接点6と非弾性接点7とに電気的に
接続されて、電気機器1に電力を供給する。図に示すパ
ック電池は、内蔵する二次電池3の右側をリード線9で
接続している。この構造のパック電池は、二次電池3の
右側の+−の電極端子5を、乾電池収納部2の右側に設
けている弾性突出接点6と非弾性接点7とに電気的に接
続することなく、電気機器1に電力を供給できる。した
がって、パック電池は、出力端子10の反対側を乾電池
収納部2の弾性突出接点6と非弾性接点7に接触させる
必要がない。
【0019】図3、図4及び図6のパック電池は、2本
の二次電池3をホルダー4で平行に連結して固定してい
る。二次電池3は、+出力端子10Aを−出力端子10
Bよりも突出して、ホルダー4に固定される。二次電池
3は円筒型の充電できる電池で、たとえば、ニッケル−
カドミウム電池、ニッケル−水素電池、リチウムイオン
二次電池等である。二次電池3は、乾電池収納部2に装
着される乾電池とほぼ同じ太さを有し、あるいは多少細
い。さらに、二次電池3の全長は、乾電池より多少短
い。
【0020】単三型の乾電池を装着するように設計して
いる乾電池収納部2にセットされるパック電池は、単三
乾電池にほぼ等しく、あるいは多少細く、しかも、単三
乾電池よりも多少短い円筒状の二次電池3を内蔵する。
図のパック電池は、2本の二次電池3を内蔵している
が、パック電池は3本以上の二次電池を内蔵することも
できる。
【0021】パック電池の全長は、乾電池収納部2の両
端部に、互いに対向するように配設しているふたつの弾
性突出接点6間の最小間隔、すなわち、弾性突出接点6
を圧縮しない状態として、対向して配設される弾性突出
接点6の先端面の間隔よりも長い。パック電池の全長
が、弾性突出接点6の最小間隔よりも短いと、+−の出
力端子10を電気機器1の電源端子となる弾性突出接点
6と非弾性接点7とに電気接続できないからである。
【0022】さらに、図に示すパック電池は、2本の二
次電池3を、+−の極性が逆向きとなる姿勢としてホル
ダー4で連結して固定している。パック電池は、図5の
鎖線で示すように、隣接する二次電池3の+−電極端子
5を、出力端子10の反対側において、リード線9で接
続して直列に接続している。
【0023】図に示すパック電池は、乾電池収納部2の
非弾性接点7に接続される+出力端子10Aを、乾電池
収納部2の非弾性接点7に向かって弾性的に押し出され
る弾性出力端子17としている。弾性出力端子17を、
図7と図8の断面図に示す。この図の弾性出力端子17
は、金属キャップ18を乾電池収納部2の非弾性接点7
に向かってバネ19で押し出している。金属キャップ1
8は、金属板をプレス成形して製作したもので、中央部
を突出させて凸部端子18Aとし、その周囲をストッパ
鍔18Bとしている。金属キャップ18は、バネ19に
押されて、凸部端子18Aをホルダー4に設けている貫
通孔から外部に弾性的に突出させる。ストッパ鍔18B
は、貫通孔の外周であるホルダー4の内面に当接して、
金属キャップ18がホルダー4から飛び出すのを阻止す
る。
【0024】バネ19は、弾性金属線からなるコイルバ
ネで、二次電池3の+電極端子5と金属キャップ18と
の間に配設されて、金属キャップ18を弾性的に押し出
している。バネ19が二次電池3の+電極端子5に電気
的に接触しないように、バネ19と電極端子5との間に
は絶縁材20を挟着している。バネ19は、金属キャッ
プ18を二次電池3に接続するリード線にも併用され
る。バネ19はスイッチ21を介して二次電池3に接続
される。
【0025】図9はパック電池の回路図を示す。この図
のパック電池は、出力端子10と二次電池3との間にス
イッチ21を接続している。このスイッチ21は、パッ
ク電池を乾電池収納部に装着して使用できる状態でオン
となり、パック電池を乾電池収納部から取り出した状態
でオフとなる。
【0026】図7と図8のパック電池のスイッチ21
は、乾電池収納部の開閉蓋に設けた突出部(図示せず)
に押されてオンに切り変えられる。このスイッチ21
は、弾性接点21Aと固定接点21Bとを有し、弾性接
点21Aを、開閉蓋に設けている突出部で図8の矢印の
方向に押して固定接点21Bに接触させてスイッチ21
をオンとする。したがって、パック電池を乾電池収納部
に装着して、開閉蓋を閉じると、スイッチ21はオンに
なって、電気機器に電力を供給できる状態となる。パッ
ク電池を電気機器から取り出すと、弾性接点21Aが押
されなくなって、スイッチ21はオフになる。このた
め、パック電池を電気機器から取り出した状態では、出
力端子10を短絡しても二次電池3にショート電流が流
れることはない。
【0027】さらに、図に示すパック電池は、スイッチ
21の弾性接点21Aと、弾性出力端子17のバネ19
とを1本の弾性線で構成している。弾性線は、一端をコ
イル状に卷いた形状に加工して金属キャップ18を押し
出すバネ19とし、他端を固定接点21Bの対向位置ま
で延長して、スイッチ21の弾性接点21Aとしてい
る。バネ19と弾性接点21Aとからなる弾性線はホル
ダー4で定位置に保持して配設される。
【0028】以上の構造のパック電池は、開閉蓋でスイ
ッチ21をオンに切り換える。スイッチ21は、開閉蓋
によらず、たとえば、乾電池収納部に設けているリブで
押してオン位置に切り換える構造とすることもできる。
このスイッチは、弾性接点をリブで押される位置に配設
し、押された弾性接点が接触する位置に固定接点を配設
する。
【0029】図10に示すパック電池は、金属キャップ
18を押し出すバネ19を、二次電池3の外周に配設し
ている。この構造のパック電池は、乾電池収納部2に装
着する乾電池よりも細い二次電池3を内蔵している。バ
ネ19は一端で金属キャップ18を押し出し、他端をス
イッチ21の弾性接点21Aとしている。スイッチ21
の弾性接点21Aは、図8に示すパック電池と同じ構造
でオンオフに切り換えられる。
【0030】図9のパック電池は、出力端子10と別に
充電端子23を設けている。充電端子23は、スイッチ
21を通過しないで、二次電池3に接続される。充電端
子23は、パック電池の背面に平行に並べてホルダー4
に固定される。
【0031】パック電池は、乾電池収納部2に装着した
状態で充電され、あるいは、電気機器1から外して充電
される。パック電池を充電するために、ホルダー4は、
充電端子22に対向する位置に充電窓23を開口してい
る。さらに、パック電池を乾電池収納部2に装着した状
態で、開閉蓋の突出部をパック電池の内部に挿入して、
スイッチ21の弾性接点21Aを押圧できるように、図
8に示すように、弾性接点21Aの押圧位置にスイッチ
窓24を開口している。
【0032】ホルダー4は、図3ないし図8に示すよう
に、ホルダープレート11と絶縁ホルダー12とを備え
る。ホルダープレート11は、弾性変形できる金属板、
たとえば、ステンレス板等を加工して製作される。ホル
ダープレート11は、金属板を、2本の二次電池3を平
行に並べて保持できる溝型に加工して、両側壁を円筒型
二次電池3の表面に沿って湾曲させている。この構造の
ホルダープレート11は、極めて薄くして、二次電池3
を弾性的に押圧する状態で確実に保持できる。このた
め、金属板のホルダープレート11で二次電池3を保持
しているパック電池は、内蔵する二次電池3を、乾電池
収納部2に装着する乾電池とほぼ同じ太さにできる。ホ
ルダープレート11によって、二次電池3の実質的な太
さが大きくならないからである。したがって、この構造
のパック電池は、太い二次電池3を使用して充電容量を
大きくできる。金属性のホルダープレート11は、熱収
縮フィルム等の絶縁材で被覆された二次電池3を保持し
て連結する。
【0033】絶縁ホルダー12は、プラスチック等の絶
縁材を成形したもので、二次電池3の端部に配設される
端部カバー部12Aと、ホルダープレート11の内面に
配設されるプレート部12Bとを有する。端部カバー部
12Aは、出力端子10側の出力端子カバー部12a
と、底部カバー部12bとからなる。
【0034】底部カバー部12bは、2本の二次電池3
を直列に接続するリード線9を内面に配設している。さ
らに、底部カバー部12bはスリットを有し、このスリ
ットによって、乾電池収納部2の弾性突出接点6を案内
するガイド溝13を設けている。ガイド溝13は、内蔵
する二次電池3の−電極端子5に対向する位置に配設し
ている。図の底部カバー部12bは、スリットでガイド
溝13を形成するので、二次電池3の−電極端子面がガ
イド溝13の底面となる。スリットで構成されるガイド
溝13は、二次電池3の−電極端子5の中心部から、乾
電池収納部2の底面側に延長して設けている。パック電
池を乾電池収納部2に入れるときに、弾性突出接点6を
ガイド溝13に沿って移動させるためである。二次電池
3の−電極端子面をガイド溝13の底面とするパック電
池は、ガイド溝13を深くできる。
【0035】ただ、底部カバー部の内側で二次電池を直
列に接続するパック電池は、底部カバー部の内側に配設
される二次電池の+−の電極端子を、乾電池収納部の弾
性突出接点と非弾性接点とに接触させる必要がないの
で、底部カバー部に、底のあるガイド溝を成形すること
もできる。
【0036】ガイド溝13の深さは、好ましくは、パッ
ク電池を乾電池収納部2に装着した状態で、乾電池収納
部2の弾性突出接点6がガイド溝13の底部を弾性的に
押圧しない深さとする。この構造のパック電池は、最も
簡単に乾電池収納部2に入れることができる。それは、
底部カバー部12bに対向して配設される弾性突出接点
6を、全く圧縮しないで、パック電池を乾電池収納部2
に装着できるからである。
【0037】図に示すパック電池は、底部カバー部12
bの中央部から一方に開口してガイド溝13を設けてい
る。ガイド溝13は、必ずしも図3と図4において、パ
ック電池の上下両面に延長して設ける必要はない。パッ
ク電池を乾電池収納部2の定位置に入れた状態で、弾性
突出接点6が二次電池3の−電極端子5のほぼ中央に位
置するからである。
【0038】さらに、パック電池は、図4と図8に示す
ように、底部カバー部12bの下部に傾斜面45を設け
て、乾電池収納部2に挿入しやすくしている。パック電
池は、図5において、乾電池収納部2の左側に位置する
弾性突出接点6をパック電池の出力端子10で押圧して
圧縮する状態で挿入する。このとき、このパック電池
は、右側に位置する底部カバー部12bの下部に傾斜面
45を設けているので、乾電池収納部2の開口縁に当接
することなくスムーズに挿入できる特長がある。
【0039】さらに、図に示すパック電池は、乾電池収
納部2から簡単に引き出しできるように、底部カバー部
12bに取手凹部14を設けている。取手凹部14は、
底部カバー部12bの中央に設けている。図のパック電
池は、底部カバー部12bの両側に凸部を設けて、この
凸部の間を薄く成形して取手凹部14としている。取手
凹部14を設けて薄く成形している部分に、スリットを
設けてここをガイド溝13としている。
【0040】パック電池は、内蔵する二次電池3を、乾
電池収納部2に装着される乾電池よりも短くしている。
ホルダー4に取手凹部14を設けて、乾電池収納部2の
内面との間に隙間を設けるためである。
【0041】さらに、パック電池は、ホルダープレート
11に、パック電池を乾電池収納部2に逆方向に入れる
のを阻止する逆入阻止突起41を設けている。図のパッ
ク電池は、逆入阻止突起41をパック電池の片側の側面
に突出して設けている。このパック電池は、正常な方向
で乾電池収納部2に入れられるとき、逆入阻止突起41
を乾電池収納部2の隙間に案内する。しかしながら、パ
ック電池を逆方向に乾電池収納部2に入れると、逆入阻
止突起41が乾電池収納部2の内面に当たって、パック
電池を装着できなくする。図5に示す乾電池収納部2
は、パック電池の逆入阻止突起41を、開閉蓋のフック
を案内するフックスペース42に案内して、パック電池
を正常な方向で装着できるようにしている。
【0042】パック電池を逆方向に入れるのを阻止する
構造は、乾電池収納部2に設けている隔壁リブ43によ
っても実現できる。隔壁リブ43は、2本の乾電池の間
に配設されて、乾電池を平行に定位置にセットする。隔
壁リブ43は、左右を非対称な高さとして、この非対称
な隔壁リブ43を嵌着できるように、2本の二次電池3
の谷間スペースを形成する。
【0043】
【発明の効果】本発明のパック電池は、乾電池収納部の
接点との接触不良を有効に阻止して、電気機器の乾電池
収納部に装着できる特長がある。それは、本発明のパッ
ク電池が、電気機器の乾電池収納部に設けられた非弾性
接点に接続される出力端子を、非弾性接点に向かって弾
性的に押し出す弾性出力端子としているからである。こ
の構造のパック電池は、乾電池収納部に装着された状態
で、弾性的に押し出される弾性出力端子が非弾性接点に
確実に接触するので、この部分における接触不良が有効
に阻止される。しかも、このパック電池は、出力端子に
接触させる弾性突出接点と、乾電池収納部の非弾性接点
に接触させる弾性出力端子とを圧縮する状態として、乾
電池収納部にスムーズに挿入できる特長もある。
【0044】本発明の請求項5のパック電池は、電気機
器から取り出したときに、出力端子を短絡しても二次電
池にショート電流が流れるのを阻止できる特長がある。
それは、このパック電池が、二次電池と出力端子との間
に、パック電池を乾電池収納部に装着して使用できる状
態でオンとなり、パック電池を乾電池収納部から取り出
した状態でオフになるスイッチを接続しているからであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のパック電池を示す分解斜視図
【図2】パック電池を装着する電気機器の乾電池収納部
を示す平面図
【図3】本発明の実施例のパック電池の斜視図
【図4】図3に示すパック電池の背面斜視図
【図5】図3に示すパック電池を電気機器の乾電池収納
部に装着した状態を示す平面図
【図6】図3に示すパック電池の横面図
【図7】図3に示すパック電池の水平断面図
【図8】図3に示すパック電池の縦断面図
【図9】本発明の実施例のパック電池の回路図
【図10】本発明の他の実施例のパック電池の水平断面
【符号の説明】
1…電気機器 2…乾電池収納部 3…二次電池 4…ホルダー 5…電極端子 6…弾性突出接点 7…非弾性接点 8…リード線 9…リード線 10…出力端子 10A…+出力端子
10B…−出力端子 11…ホルダープレート 12…絶縁ホルダー 12A…端部カバー部
12B…プレート部 12a…出力端子カバー部 12b…底部カバー部 13…ガイド溝 14…取手凹部 15…円筒電池 16…乾電池 17…弾性出力端子 18…金属キャップ 18A…凸部端子
18B…ストッパ鍔 19…バネ 20…絶縁材 21…スイッチ 21A…弾性接点
21B…固定接点 22…充電端子 23…充電窓 24…スイッチ窓 41…逆入阻止突起 42…フックスペース 43…隔壁リブ 45…傾斜面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月24日(2000.7.2
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 パック電池
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器の乾電池
収納部に、乾電池に代わって装着されるパック電池に関
する。
【0002】
【従来の技術】電気機器は、乾電池に代わってパック電
池を使用することで、何回も繰り返し充放電させて経済
的に使用できる。とくに、ゲーム機のように、使用時間
が長く、しかも、膨大な使用量の電気機器は、乾電池を
パック電池に交換することによって、廃棄される乾電池
量を著しく少なくできる特長がある。このような用途の
パック電池は、実公平6−44011号公報に記載され
るようにすでに開発されている。この公報に記載される
パック電池を、図1に示す。このパック電池は、2本の
円筒電池15を平行に並べてホルダー4で連結してい
る。図のパック電池は、2本の二次電池の+−の電極端
子5を同じ端部に配設している。このパック電池を装着
する電気機器の乾電池収納部は、パック電池の+−を同
じ側とする構造としている。
【0003】しかしながら、実際に使用される乾電池用
に設計された電気機器、たとえば、乾電池用のゲーム機
等は、図2に示すように、乾電池16の+−を逆向きに
して装着するものがほとんどである。隣接する乾電池1
6の一方の電極端子5をリード線8で接続して、直列に
接続できるからである。さらに、図2に示す乾電池収納
部2は、装着される乾電池16の接触不良を解消するた
めに、乾電池16の−電極端子5に弾性的に押圧される
スプリング等の弾性突出接点6を設けている。乾電池収
納部2は、乾電池16の+−を逆向きに装着するので、
弾性突出接点6を対角線上に配設している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図2に示す構造の乾電
池収納部2は、乾電池16の接触不良を有効に防止でき
る。しかしながら、乾電池収納部にパック電池を装着す
ると、パック電池の出力端子と乾電池収納部の接点とが
接触不良を起こすことがある。それは、パック電池が2
本の電池を固定しているために、別々に独立して縦方向
に移動できないからである。図2に示す乾電池用の電池
収納部2は、乾電池16の−側の電極端子5に接触する
接点をコイルバネの弾性突出接点6として、+側の電極
端子5に接触する接点を弾性的に突出しない非弾性接点
7としている。弾性突出接点6は、各々の乾電池16の
−側の電極端子5に対向する位置に配設されるので、+
−を逆向きにして乾電池16を装着する乾電池収納部2
は、互いに反対側に弾性突出接点6が設けられる。この
ため、乾電池収納部2は各々の端部に、弾性突出接点6
と非弾性接点7とが設けられる。
【0005】乾電池収納部に装着されるパック電池は、
出力端子を弾性突出接点と非弾性接点とに接触させて、
電気機器に電力を供給する。パック電池は、弾性突出接
点に接触する片方の出力端子の接触不良を防止できる。
しかしながら、非弾性接点に接触させる出力端子が接触
不良を起こさないように接触させるのが難しい。
【0006】本発明は、この欠点を解決することを目的
に開発されたものである。本発明の重要な目的は、乾電
池収納部の接点との接触不良を有効に阻止して、乾電池
に代わって電気機器の乾電池収納部に装着できるパック
電池を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のパック電池は、
乾電池の+−電極端子に接続される弾性突出接点6と非
弾性接点7とを有する電気機器1の乾電池収納部2に、
乾電池に代わって装着されるパック電池であって、複数
の二次電池3をホルダー4で平行に連結している。さら
に、パック電池は、電気機器1の乾電池収納部2に設け
られた非弾性接点7に接続される出力端子10を、乾電
池収納部2の非弾性接点7に向かって弾性的に押し出す
弾性出力端子17としている。
【0008】ホルダー4は、ホルダープレート11と絶
縁ホルダー12とを備え、ホルダープレート11は弾性
変形できる金属板で、二次電池3を平行に並べて保持す
る溝型で、両側壁を円筒型二次電池3の円筒状表面に沿
って湾曲させている。絶縁ホルダー12は絶縁材を成形
したもので、二次電池3の端部に配設される端部カバー
部12Aと、ホルダープレート11の内面に配設される
プレート部12Bを有し、端部カバー部12Aは、出力
端子10側の出力端子カバー部12aと底部カバー部1
2bとからなり、出力端子カバー部12aの外径は、円
筒型二次電池3の外径に等しい。
【0009】性出力端子17は、金属キャップ18を
乾電池収納部2の非弾性接点7に向かってバネ19で
し出す構造であって、金属キャップ18は、中央部を突
出させて凸部端子18Aとし、その周囲をストッパ鍔1
8Bとする金属板である。金属キャップ18は、バネ1
9に押されて、凸部端子18Aをホルダー4の出力端子
カバー部12aに設けている貫通孔から外部に弾性的に
突出させている。
【0010】バネ19は、弾性金属線からなるコイルバ
ネで、二次電池3の電極端子5と金属キャップ18との
間に配設されて、金属キャップ18を弾性的に押し出し
ている。
【0011】本発明の請求項のパック電池は、二次電
池3の電極と出力端子10との間に、スイッチ21を電
気接続している。このスイッチは、ホルダー4に装着さ
れており、パック電池を乾電池収納部2に装着して使用
できる状態でオンとなり、パック電池を乾電池収納部2
から取り出した状態でオフになる。
【0012】本発明の請求項のパック電池は、スイッ
チ21が弾性接点21Aを有し、このスイッチ21の弾
性接点21Aと弾性出力端子17のバネ19とを1本の
弾性線で構成している。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するためのパック電池を例示するも
のであって、本発明はパック電池を以下のものに特定し
ない。
【0014】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する
番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決
するための手段の欄」に示される部材に付記している。
ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材
に特定するものでは決してない。
【0015】図3と図4に示すパック電池は、図5に示
す電気機器1の乾電池収納部2に、乾電池に代わって装
着される。図4は、図3に示すパック電池を背面の下側
から見た状態を示す斜視図である。図5の電気機器1
は、ゲーム機である。ただ、本発明はパック電池を装着
する電気機器をゲーム機に特定するものではない。
【0016】図5に示す電気機器1の乾電池収納部2
は、乾電池を+−逆向きに装着する。したがって、乾電
池収納部2は、両端の対角線上に位置するように弾性突
出接点6を配設している。弾性突出接点6は、弾性線を
コイル状に卷いたもので、乾電池の−電極端子に弾性的
に押圧されて電気的に接触される。弾性突出接点は、図
示しないが、弾性金属板を乾電池に向かって弾性的に突
出させる形状のものもある。乾電池収納部2は、弾性突
出接点6の隣に、乾電池の+電極端子に接触される非弾
性接点7を固定している。非弾性接点7も乾電池収納部
2の対角線上に位置して配設される。非弾性接点7は、
金属板を乾電池収納部2の内面に固定したものである。
弾性突出接点6は、非弾性接点7よりも突出して乾電池
収納部2に設けられる。
【0017】図5の乾電池収納部2は、右側に設けてい
る弾性突出接点6と非弾性接点7とをリード線8で接続
している。乾電池収納部2に隣接して装着される乾電池
を直列に接続するためである。図において、乾電池収納
部2の左側に配設している弾性突出接点6と非弾性接点
7は、電気機器1の電源端子となって、電気機器1に電
力を供給する。
【0018】乾電池収納部2に装着されるパック電池
は、左側の弾性突出接点6と非弾性接点7とに電気的に
接続されて、電気機器1に電力を供給する。図に示すパ
ック電池は、内蔵する二次電池3の右側をリード線9で
接続している。この構造のパック電池は、二次電池3の
右側の+−の電極端子5を、乾電池収納部2の右側に設
けている弾性突出接点6と非弾性接点7とに電気的に接
続することなく、電気機器1に電力を供給できる。した
がって、パック電池は、出力端子10の反対側を乾電池
収納部2の弾性突出接点6と非弾性接点7に接触させる
必要がない。
【0019】図3、図4及び図6のパック電池は、2本
の二次電池3をホルダー4で平行に連結して固定してい
る。二次電池3は、+出力端子10Aを−出力端子10
Bよりも突出して、ホルダー4に固定される。二次電池
3は円筒型の充電できる電池で、たとえば、ニッケル−
カドミウム電池、ニッケル−水素電池、リチウムイオン
二次電池等である。二次電池3は、乾電池収納部2に装
着される乾電池とほぼ同じ太さを有し、あるいは多少細
い。さらに、二次電池3の全長は、乾電池より多少短
い。
【0020】単三型の乾電池を装着するように設計して
いる乾電池収納部2にセットされるパック電池は、単三
乾電池にほぼ等しく、あるいは多少細く、しかも、単三
乾電池よりも多少短い円筒状の二次電池3を内蔵する。
図のパック電池は、2本の二次電池3を内蔵している
が、パック電池は3本以上の二次電池を内蔵することも
できる。
【0021】パック電池の全長は、乾電池収納部2の両
端部に、互いに対向するように配設しているふたつの弾
性突出接点6間の最小間隔、すなわち、弾性突出接点6
を圧縮しない状態として、対向して配設される弾性突出
接点6の先端面の間隔よりも長い。パック電池の全長
が、弾性突出接点6の最小間隔よりも短いと、+−の出
力端子10を電気機器1の電源端子となる弾性突出接点
6と非弾性接点7とに電気接続できないからである。
【0022】さらに、図に示すパック電池は、2本の二
次電池3を、+−の極性が逆向きとなる姿勢としてホル
ダー4で連結して固定している。パック電池は、図5の
鎖線で示すように、隣接する二次電池3の+−電極端子
5を、出力端子10の反対側において、リード線9で接
続して直列に接続している。
【0023】図に示すパック電池は、乾電池収納部2の
非弾性接点7に接続される+出力端子10Aを、乾電池
収納部2の非弾性接点7に向かって弾性的に押し出され
る弾性出力端子17としている。弾性出力端子17を、
図7と図8の断面図に示す。この図の弾性出力端子17
は、金属キャップ18を乾電池収納部2の非弾性接点7
に向かってバネ19で押し出している。金属キャップ1
8は、金属板をプレス成形して製作したもので、中央部
を突出させて凸部端子18Aとし、その周囲をストッパ
鍔18Bとしている。金属キャップ18は、バネ19に
押されて、凸部端子18Aをホルダー4に設けている貫
通孔から外部に弾性的に突出させる。ストッパ鍔18B
は、貫通孔の外周であるホルダー4の内面に当接して、
金属キャップ18がホルダー4から飛び出すのを阻止す
る。
【0024】バネ19は、弾性金属線からなるコイルバ
ネで、二次電池3の+電極端子5と金属キャップ18と
の間に配設されて、金属キャップ18を弾性的に押し出
している。バネ19が二次電池3の+電極端子5に電気
的に接触しないように、バネ19と電極端子5との間に
は絶縁材20を挟着している。バネ19は、金属キャッ
プ18を二次電池3に接続するリード線にも併用され
る。バネ19はスイッチ21を介して二次電池3に接続
される。
【0025】図9はパック電池の回路図を示す。この図
のパック電池は、出力端子10と二次電池3との間にス
イッチ21を接続している。このスイッチ21は、パッ
ク電池を乾電池収納部に装着して使用できる状態でオン
となり、パック電池を乾電池収納部から取り出した状態
でオフとなる。
【0026】図7と図8のパック電池のスイッチ21
は、乾電池収納部の開閉蓋に設けた突出部(図示せず)
に押されてオンに切り変えられる。このスイッチ21
は、弾性接点21Aと固定接点21Bとを有し、弾性接
点21Aを、開閉蓋に設けている突出部で図8の矢印の
方向に押して固定接点21Bに接触させてスイッチ21
をオンとする。したがって、パック電池を乾電池収納部
に装着して、開閉蓋を閉じると、スイッチ21はオンに
なって、電気機器に電力を供給できる状態となる。パッ
ク電池を電気機器から取り出すと、弾性接点21Aが押
されなくなって、スイッチ21はオフになる。このた
め、パック電池を電気機器から取り出した状態では、出
力端子10を短絡しても二次電池3にショート電流が流
れることはない。
【0027】さらに、図に示すパック電池は、スイッチ
21の弾性接点21Aと、弾性出力端子17のバネ19
とを1本の弾性線で構成している。弾性線は、一端をコ
イル状に卷いた形状に加工して金属キャップ18を押し
出すバネ19とし、他端を固定接点21Bの対向位置ま
で延長して、スイッチ21の弾性接点21Aとしてい
る。バネ19と弾性接点21Aとからなる弾性線はホル
ダー4で定位置に保持して配設される。
【0028】以上の構造のパック電池は、開閉蓋でスイ
ッチ21をオンに切り換える。スイッチ21は、開閉蓋
によらず、たとえば、乾電池収納部に設けているリブで
押してオン位置に切り換える構造とすることもできる。
このスイッチは、弾性接点をリブで押される位置に配設
し、押された弾性接点が接触する位置に固定接点を配設
する。
【0029】図9のパック電池は、出力端子10と別に
充電端子23を設けている。充電端子23は、スイッチ
21を通過しないで、二次電池3に接続される。充電端
子23は、パック電池の背面に平行に並べてホルダー4
に固定される。
【0030】パック電池は、乾電池収納部2に装着した
状態で充電され、あるいは、電気機器1から外して充電
される。パック電池を充電するために、ホルダー4は、
充電端子22に対向する位置に充電窓23を開口してい
る。さらに、パック電池を乾電池収納部2に装着した状
態で、開閉蓋の突出部をパック電池の内部に挿入して、
スイッチ21の弾性接点21Aを押圧できるように、図
8に示すように、弾性接点21Aの押圧位置にスイッチ
窓24を開口している。
【0031】ホルダー4は、図3ないし図8に示すよう
に、ホルダープレート11と絶縁ホルダー12とを備え
る。ホルダープレート11は、弾性変形できる金属板、
たとえば、ステンレス板等を加工して製作される。ホル
ダープレート11は、金属板を、2本の二次電池3を平
行に並べて保持できる溝型に加工して、両側壁を円筒型
二次電池3の表面に沿って湾曲させている。この構造の
ホルダープレート11は、極めて薄くして、二次電池3
を弾性的に押圧する状態で確実に保持できる。このた
め、金属板のホルダープレート11で二次電池3を保持
しているパック電池は、内蔵する二次電池3を、乾電池
収納部2に装着する乾電池とほぼ同じ太さにできる。ホ
ルダープレート11によって、二次電池3の実質的な太
さが大きくならないからである。したがって、この構造
のパック電池は、太い二次電池3を使用して充電容量を
大きくできる。金属性のホルダープレート11は、熱収
縮フィルム等の絶縁材で被覆された二次電池3を保持し
て連結する。
【0032】絶縁ホルダー12は、プラスチック等の絶
縁材を成形したもので、二次電池3の端部に配設される
端部カバー部12Aと、ホルダープレート11の内面に
配設されるプレート部12Bとを有する。端部カバー部
12Aは、出力端子10側の出力端子カバー部12a
と、底部カバー部12bとからなる。
【0033】底部カバー部12bは、2本の二次電池3
を直列に接続するリード線9を内面に配設している。さ
らに、底部カバー部12bはスリットを有し、このスリ
ットによって、乾電池収納部2の弾性突出接点6を案内
するガイド溝13を設けている。ガイド溝13は、内蔵
する二次電池3の−電極端子5に対向する位置に配設し
ている。図の底部カバー部12bは、スリットでガイド
溝13を形成するので、二次電池3の−電極端子面がガ
イド溝13の底面となる。スリットで構成されるガイド
溝13は、二次電池3の−電極端子5の中心部から、乾
電池収納部2の底面側に延長して設けている。パック電
池を乾電池収納部2に入れるときに、弾性突出接点6を
ガイド溝13に沿って移動させるためである。二次電池
3の−電極端子面をガイド溝13の底面とするパック電
池は、ガイド溝13を深くできる。
【0034】ただ、底部カバー部の内側で二次電池を直
列に接続するパック電池は、底部カバー部の内側に配設
される二次電池の+−の電極端子を、乾電池収納部の弾
性突出接点と非弾性接点とに接触させる必要がないの
で、底部カバー部に、底のあるガイド溝を成形すること
もできる。
【0035】ガイド溝13の深さは、好ましくは、パッ
ク電池を乾電池収納部2に装着した状態で、乾電池収納
部2の弾性突出接点6がガイド溝13の底部を弾性的に
押圧しない深さとする。この構造のパック電池は、最も
簡単に乾電池収納部2に入れることができる。それは、
底部カバー部12bに対向して配設される弾性突出接点
6を、全く圧縮しないで、パック電池を乾電池収納部2
に装着できるからである。
【0036】図に示すパック電池は、底部カバー部12
bの中央部から一方に開口してガイド溝13を設けてい
る。ガイド溝13は、必ずしも図3と図4において、パ
ック電池の上下両面に延長して設ける必要はない。パッ
ク電池を乾電池収納部2の定位置に入れた状態で、弾性
突出接点6が二次電池3の−電極端子5のほぼ中央に位
置するからである。
【0037】さらに、パック電池は、図4と図8に示す
ように、底部カバー部12bの下部に傾斜面45を設け
て、乾電池収納部2に挿入しやすくしている。パック電
池は、図5において、乾電池収納部2の左側に位置する
弾性突出接点6をパック電池の出力端子10で押圧して
圧縮する状態で挿入する。このとき、このパック電池
は、右側に位置する底部カバー部12bの下部に傾斜面
45を設けているので、乾電池収納部2の開口縁に当接
することなくスムーズに挿入できる特長がある。
【0038】さらに、図に示すパック電池は、乾電池収
納部2から簡単に引き出しできるように、底部カバー部
12bに取手凹部14を設けている。取手凹部14は、
底部カバー部12bの中央に設けている。図のパック電
池は、底部カバー部12bの両側に凸部を設けて、この
凸部の間を薄く成形して取手凹部14としている。取手
凹部14を設けて薄く成形している部分に、スリットを
設けてここをガイド溝13としている。
【0039】パック電池は、内蔵する二次電池3を、乾
電池収納部2に装着される乾電池よりも短くしている。
ホルダー4に取手凹部14を設けて、乾電池収納部2の
内面との間に隙間を設けるためである。
【0040】さらに、パック電池は、ホルダープレート
11に、パック電池を乾電池収納部2に逆方向に入れる
のを阻止する逆入阻止突起41を設けている。図のパッ
ク電池は、逆入阻止突起41をパック電池の片側の側面
に突出して設けている。このパック電池は、正常な方向
で乾電池収納部2に入れられるとき、逆入阻止突起41
を乾電池収納部2の隙間に案内する。しかしながら、パ
ック電池を逆方向に乾電池収納部2に入れると、逆入阻
止突起41が乾電池収納部2の内面に当たって、パック
電池を装着できなくする。図5に示す乾電池収納部2
は、パック電池の逆入阻止突起41を、開閉蓋のフック
を案内するフックスペース42に案内して、パック電池
を正常な方向で装着できるようにしている。
【0041】パック電池を逆方向に入れるのを阻止する
構造は、乾電池収納部2に設けている隔壁リブ43によ
っても実現できる。隔壁リブ43は、2本の乾電池の間
に配設されて、乾電池を平行に定位置にセットする。隔
壁リブ43は、左右を非対称な高さとして、この非対称
な隔壁リブ43を嵌着できるように、2本の二次電池3
の谷間スペースを形成する。
【0042】
【発明の効果】本発明のパック電池は、乾電池収納部の
接点との接触不良を有効に阻止して、電気機器の乾電池
収納部に装着できる特長がある。それは、本発明のパッ
ク電池が、電気機器の乾電池収納部に設けられた非弾性
接点に接続される出力端子を、非弾性接点に向かって弾
性的に押し出す弾性出力端子としているからである。こ
の構造のパック電池は、乾電池収納部に装着された状態
で、弾性的に押し出される弾性出力端子が非弾性接点に
確実に接触するので、この部分における接触不良が有効
に阻止される。しかも、このパック電池は、出力端子に
接触させる弾性突出接点と、乾電池収納部の非弾性接点
に接触させる弾性出力端子とを圧縮する状態として、乾
電池収納部にスムーズに挿入できる特長もある。
【0043】本発明のパック電池は、電気機器から取り
出したときに、出力端子を短絡しても二次電池にショー
ト電流が流れるのを阻止できる特長がある。それは、こ
のパック電池が、二次電池と出力端子との間に、パック
電池を乾電池収納部に装着して使用できる状態でオンと
なり、パック電池を乾電池収納部から取り出した状態で
オフになるスイッチを接続しているからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のパック電池を示す分解斜視図
【図2】パック電池を装着する電気機器の乾電池収納部
を示す平面図
【図3】本発明の実施例のパック電池の斜視図
【図4】図3に示すパック電池の背面斜視図
【図5】図3に示すパック電池を電気機器の乾電池収納
部に装着した状態を示す平面図
【図6】図3に示すパック電池の横面図
【図7】図3に示すパック電池の水平断面図
【図8】図3に示すパック電池の縦断面図
【図9】本発明の実施例のパック電池の回路図
【符号の説明】 1…電気機器 2…乾電池収納部 3…二次電池 4…ホルダー 5…電極端子 6…弾性突出接点 7…非弾性接点 8…リード線 9…リード線 10…出力端子 10A…+出力端子
10B…−出力端子 11…ホルダープレート 12…絶縁ホルダー 12A…端部カバー部
12B…プレート部 12a…出力端子カバー部 12b…底部カバー部 13…ガイド溝 14…取手凹部 15…円筒電池 16…乾電池 17…弾性出力端子 18…金属キャップ 18A…凸部端子
18B…ストッパ鍔 19…バネ 20…絶縁材 21…スイッチ 21A…弾性接点
21B…固定接点 22…充電端子 23…充電窓 24…スイッチ窓 41…逆入阻止突起 42…フックスペース 43…隔壁リブ 45…傾斜面
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】削除
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大崎 一夫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 高崎 良治 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5H020 AA01 AS06 AS13 CC06 CC14 CC41 DD03 DD13 EE01 KK10 MM08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾電池の+−電極端子に接続される弾性
    突出接点(6)と非弾性接点(7)とを有する電気機器(1)の
    乾電池収納部(2)に、乾電池に代わって装着されるパッ
    ク電池であって、複数の二次電池(3)をホルダー(4)で平
    行に連結してなるパック電池において、 電気機器(1)の乾電池収納部(2)に設けられた非弾性接点
    (7)に接続される出力端子(10)を、乾電池収納部(2)の非
    弾性接点(7)に向かって弾性的に押し出される弾性出力
    端子(17)としてなることを特徴とするパック電池。
  2. 【請求項2】 弾性出力端子(17)が、金属キャップ(18)
    と、この金属キャップ(18)を乾電池収納部(2)の非弾性
    接点(7)に向かって押し出すバネ(19)とを備える請求項
    1に記載されるパック電池。
  3. 【請求項3】 バネ(19)が二次電池(3)の電極端子(5)と
    金属キャップ(18)との間に配設されてなる請求項2に記
    載されるパック電池。
  4. 【請求項4】 バネ(19)が、二次電池(3)の外周に配設
    されるコイルバネである請求項2に記載されるパック電
    池。
  5. 【請求項5】 二次電池(3)と出力端子(10)との間に、
    パック電池を乾電池収納部(2)に装着して使用できる状
    態でオンとなり、パック電池を乾電池収納部(2)から取
    り出した状態でオフになるスイッチ(21)を接続している
    請求項1に記載されるパック電池。
  6. 【請求項6】 スイッチ(21)が弾性接点(21A)を有し、
    このスイッチ(21)の弾性接点(21A)と弾性出力端子(17)
    のバネ(19)とを1本の弾性線で構成している請求項5に
    記載されるパック電池。
JP17672999A 1999-06-23 1999-06-23 パック電池 Expired - Fee Related JP3182407B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17672999A JP3182407B2 (ja) 1999-06-23 1999-06-23 パック電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17672999A JP3182407B2 (ja) 1999-06-23 1999-06-23 パック電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001006647A true JP2001006647A (ja) 2001-01-12
JP3182407B2 JP3182407B2 (ja) 2001-07-03

Family

ID=16018773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17672999A Expired - Fee Related JP3182407B2 (ja) 1999-06-23 1999-06-23 パック電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3182407B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004336838A (ja) * 2003-04-30 2004-11-25 Riken Keiki Co Ltd 可搬型ガス検知器の電池充電装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004336838A (ja) * 2003-04-30 2004-11-25 Riken Keiki Co Ltd 可搬型ガス検知器の電池充電装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3182407B2 (ja) 2001-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6384575B1 (en) Battery charger capable of charging different size of batteries
EP2207222B1 (en) Battery pack
CN215955430U (zh) 一种电池
JP3269048B2 (ja) パック電池とこのパック電池を備える電源装置
JP3113656B1 (ja) パック電池
JP3182407B2 (ja) パック電池
JP2002110115A (ja) パック電池
JP3877638B2 (ja) 電池パック
JP3113655B1 (ja) パック電池
JP2001291500A (ja) 電池パック
KR100770102B1 (ko) 배터리 팩
JP3269047B2 (ja) パック電池
JP3269043B2 (ja) パック電池
JP3269046B2 (ja) 電気機器とパック電池
JP4346169B2 (ja) 携帯用のゲーム機器の充電スタンド
JP2001006637A (ja) パック電池
JP3182408B2 (ja) パック電池
JP3281736B2 (ja) パック電池
JP3086683B1 (ja) 携帯用のゲーム機器に装着されるパック電池と充電器
JP3604829B2 (ja) パック電池
JP2902896B2 (ja) 電池パックと電気機器
JP3021847U (ja) 電池収納装置
JP3778869B2 (ja) 携帯電気機器
KR100635729B1 (ko) 리튬 이온 이차 전지
JPH11339743A (ja) 充電器

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090420

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090420

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100420

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110420

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120420

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130420

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees